JP2022176773A - 給紙部材用ゴム組成物および紙送りローラ - Google Patents

給紙部材用ゴム組成物および紙送りローラ Download PDF

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Ryosuke Fujii
眞司 ▲濱▼窪
Shinji Hamakubo
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Abstract

【課題】耐オゾン性に優れたエチレン-αオレフィン系樹脂を含み、しかも紙送りローラのローラ本体等の初期の摩擦係数を、給紙を繰り返した際に給紙不良を生じない範囲まで十分に高めることができるうえ、当該ローラ本体等の耐摩耗性の低下を抑制することもできる給紙部材用ゴム組成物と、当該給紙部材用ゴム組成物を用いてローラ本体を形成した紙送りローラを提供する。【解決手段】給紙部材用ゴム組成物は、エチレン-αオレフィン系共重合ゴムを含むゴム、架橋成分、および粘着付与剤を含み、かつ架橋成分は少なくとも硫黄系架橋剤を含んでいるとともに、粘着付与剤は、ゴムの総量100質量部あたり2質量部以上、15質量部以下のアルキルフェノール系樹脂である。紙送りローラ1は、上記給紙部材用ゴム組成物を用いてローラ本体2を形成した。【選択図】図1

Description

本発明は、レーザープリンタ等のOA機器類において、紙送りローラや分離パッド等の、枚葉類を給紙する給紙部材を形成するために用いる給紙部材用ゴム組成物と、当該給紙部材用ゴム組成物の架橋物からなるローラ本体を含む紙送りローラに関するものである。
レーザープリンタ等の、電子写真方式を採用した機器類に用いる給紙部材には、装置内部で発生するオゾンに対する耐オゾン性に優れることが求められ、ゴムとしては、不飽和結合が少なくオゾン劣化しにくいEPDMなどが好適に用いられる(特許文献1等)。
特開2000-302268号公報 特開2007-112836号公報 特開2014-111691号公報
給紙する枚葉類が、とくに紙粉の多い紙などである場合、給紙を続けると、紙粉の蓄積によって給紙部材の摩擦係数が初期値から大きく低下して、給紙不良を生じる場合がある。
対策としては、給紙を続けて給紙部材の摩擦係数が低下しても給紙不良を生じない範囲に抑えるために、当該給紙部材の初期の摩擦係数を大きめに設定することが考えられる。
そこで特許文献1では、EPDM(エチレン-プロピレン-ジエン共重合ゴム)に、当該EPDMを架橋させるための過酸化物架橋剤とともに粘着付与剤を配合して調製したゴム組成物を用いて、給紙部材としての分離パッド(重送防止用ゴム部材)を形成している。
しかし、本来的に摩擦係数の小さいEPDMを用いている以上、単に粘着付与剤を配合するだけでは、給紙部材の摩擦係数を大幅に向上することは難しい。
すなわち、特許文献1のゴム組成物を用いて分離パッドを形成した場合には、当該特許文献1に記載されているように初期の摩擦係数を、分離パッドとして使用可能な程度の範囲までは高めることができる。
しかし、給紙部材のうちとくに紙送りローラのローラ本体等には、分離パッドよりも高い範囲の摩擦係数が求められる。
そのため、特許文献1のゴム組成物を用いて上記ローラ本体を形成しても、当該ローラ本体の初期の摩擦係数を、給紙を繰り返しても給紙不良を生じない範囲まで十分に高めることはできない。
また、特許文献1のゴム組成物を用いてローラ本体を形成した場合には、当該ローラ本体の耐摩耗性が大きく低下する場合もある。
本発明の目的は、耐オゾン性に優れたEPDM等のエチレン-αオレフィン系樹脂を含み、しかも紙送りローラのローラ本体等の初期の摩擦係数を、給紙を繰り返した際に給紙不良を生じない範囲まで十分に高めることができるうえ、当該ローラ本体等の耐摩耗性の低下を抑制することもできる給紙部材用ゴム組成物を提供することにある。
また本発明の目的は、かかる給紙部材用ゴム組成物を用いてローラ本体を形成した紙送りローラを提供することにある。
本発明は、エチレン-αオレフィン系共重合ゴムを含むゴム、前記ゴムを架橋させるための架橋成分、および粘着付与剤を含み、かつ前記架橋成分は、少なくとも硫黄系架橋剤を含んでいるとともに、前記粘着付与剤は、アルキルフェノール系樹脂であり、前記アルキルフェノール系樹脂の割合は、前記ゴムの総量100質量部あたり2質量部以上、15質量部以下である給紙部材用ゴム組成物である。
また本発明は、かかる給紙部材用ゴム組成物の架橋物からなるローラ本体を含む、紙送りローラである。
本発明によれば、耐オゾン性に優れたエチレン-αオレフィン系樹脂を含み、しかも紙送りローラのローラ本体等の初期の摩擦係数を、給紙を繰り返した際に給紙不良を生じない範囲まで十分に高めることができるうえ、当該ローラ本体等の耐摩耗性の低下を抑制することもできる給紙部材用ゴム組成物を提供することができる。
また本発明によれば、かかる給紙部材用ゴム組成物を用いてローラ本体を形成した紙送りローラを提供することができる。
本発明の紙送りローラの、実施の形態の一例の一部を拡大して示す斜視図である。 本発明の実施例、比較例の紙送りローラの摩擦係数を測定する方法を説明する図である。
《給紙部材用ゴム組成物》
前述したように、本発明の給紙部材用ゴム組成物は、EPDM等のエチレン-αオレフィン系共重合ゴムを含むゴム、当該ゴムを架橋させるための架橋成分、および粘着付与剤を含み、かつ
架橋成分は、少なくとも硫黄系架橋剤を含んでいるとともに、
粘着付与剤は、アルキルフェノール系樹脂であり、
当該アルキルフェノール系樹脂の割合は、ゴムの総量100質量部あたり2質量部以上、15質量部以下である
ことを特徴とするものである。
本発明によれば、エチレン-αオレフィン系共重合ゴムを含むゴムを硫黄系架橋剤によって架橋させることにより、粘着付与剤としてのアルキルフェノール系樹脂を上記所定の割合で配合することによる摩擦係数を高める効果を、より一層向上することができる。
そのため、分離パッドは言うまでもなく、より高い範囲の摩擦係数が求められる紙送りローラのローラ本体等であっても、初期の摩擦係数を、給紙を繰り返した際に給紙不良を生じない範囲まで十分に高めることが可能となる。
しかも本発明によれば、エチレン-αオレフィン系共重合ゴムを含むゴムを硫黄系架橋剤によって架橋させることにより、粘着付与剤としてのアルキルフェノール系樹脂を上記所定の割合で配合しても耐摩耗性が大きく低下するのを抑制することもできる。
これらのことは、後述する実施例、比較例の結果からも明らかである。
〈ゴム〉
ゴムとしては、エチレン-αオレフィン系共重合ゴムを少なくとも含む、いずれも硫黄系架橋剤によって架橋させることができる種々のゴムを用いることができる。
エチレン-αオレフィン系共重合ゴムと併用してもよい他のゴムとしては、たとえば天然ゴム、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、フッ素ゴム(FKM)、クロロプレンゴム(CR)、シリコーンゴム(VMQ)、ウレタンゴム(U)、エチレンプロピレン系ゴム等の1種または2種以上が挙げられる。
ただし、給紙部材としての紙送りローラのローラ本体等の耐オゾン性や耐候性等を向上することを考慮すると、ゴムとしては、エチレン-αオレフィン系共重合ゴムのみ(2種以上のエチレン-αオレフィン系共重合ゴムを併用する場合を含む。)を用いるのが好ましい。
(エチレン-αオレフィン系共重合ゴム)
ゴムのうちエチレン-αオレフィン系共重合ゴムとしては、共重合成分としてエチレンとαオレフィンとを含み、かつ硫黄系架橋剤によって架橋可能な種々の共重合ゴムが使用可能であり、とくにエチレンとαオレフィンとジエンの共重合ゴムが好ましい。
かかる共重合ゴムを構成するジエンとしては、エチリデンノルボルネン、ジシクロペンタジエン、1,4-ヘキサジエン等が挙げられ、またαオレフィンとしては、プロピレンまたはブテンが好ましい。
エチレン-αオレフィン-ジエン共重合ゴムとしては、たとえばエチレン-プロピレン-ジエン共重合ゴム(EPDM)、エチレン-ブテン-ジエン共重合ゴム(EBDM)、エチレン-プロピレン-ブテン-ジエン共重合ゴム(EPBDM)等が挙げられる。
とくに、硫黄系架橋剤による架橋性に優れたEPDMが好ましい。
・ EPDM
EPDMとしては、エチレン、プロピレン、およびジエンを共重合させた種々の共重合体を用いることができる。
またEPDMとしては、伸展油を加えて柔軟性を調整した油展タイプのものと、加えない非油展タイプのものとがあるが、本発明では、このいずれのEPDMを用いてもよい。
非油展EPDMの具体例としては、これに限定されないが、たとえば下記の各種EPDMが挙げられる。
住友化学(株)製のエスプレン(登録商標)301、301A、501A、502、505、505A、512F、532、552、586、5206F、5527F等。
ダウ・ケミカル社製のNORDEL(ノーデル、登録商標)IP3430、IP3640、IP3720P、IP3722P、IP3772P EL、IP3745P、IP3745P EL、IP3760P、IP4520、IP4570、IP4640、IP4725P、IP4760P、IP4770R、IP4770P、IP4770P EL、IP4770R EL、IP4785HM、IP4820P、IP5565等。
JSR(株)製のEP21、EP51、EP25、EP123、EP103AF、EP107F、EP57F/C、EP93等。
三井化学(株)製の三井EPT 1045、1070、2060M、3045、3070、3091、3092M、3110M、4070、X-3012P、3092PM等。
また、油展EPDMの具体例としては、これに限定されないが、たとえば下記の各種EPDMが挙げられる。
住友化学(株)製のエスプレン 600F、601F、603、670F、6101、7456等。
JSR(株)製のEP98等。
三井化学(株)製の三井EPT X-3042E等。
これら非油展EPDMおよび/または油展EPDMの1種または2種以上を用いることができる。
なおEPDM等のゴムとして、油展タイプのゴムを用いる場合、架橋成分や粘着付与剤などの各種成分の割合は、油展タイプのゴム中に含まれる固形分としてのゴム分の量を、そのゴムの量と規定して設定すればよい。
〈架橋成分〉
架橋成分としては、前述したように硫黄系架橋剤を用いる。
これにより従来の、過酸化物架橋剤による架橋に比べて、粘着付与剤としてのアルキルフェノール系樹脂を配合することによる給紙部材の摩擦係数を高める効果を、より一層向上することができる。
そのため給紙部材として、分離パッドだけでなく、より高い範囲の摩擦係数が求められる紙送りローラのローラ本体等であっても、初期の摩擦係数を、給紙を繰り返した際に給紙不良を生じない範囲まで十分に高めることが可能となる。
また、粘着付与剤としてのアルキルフェノール系樹脂を配合した際に、上記ローラ本体等の耐摩耗性が大きく低下するのを抑制することもできる。
(硫黄系架橋剤)
硫黄系架橋剤としては、粉末硫黄、オイル入り粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄、分散性硫黄等の硫黄や、テトラメチルチウラムジスルフィド、N,N-ジチオビスモルホリン等の有機含硫黄化合物などが挙げられ、とくに硫黄が好ましい。
硫黄の割合は任意に設定できるものの、ゴムの総量100質量部あたり0.5質量部以上であるのが好ましく、2質量部以下であるのが好ましい。
硫黄の割合がこの範囲未満では、給紙部材用ゴム組成物の全体での架橋速度が遅くなり、架橋に要する時間が長くなって、紙送りローラ等の給紙部材の生産性が低下する場合がある。
また、硫黄の割合が上記の範囲を超える場合には、架橋後の圧縮永久ひずみが大きくなったり、過剰の硫黄が給紙部材の表面にブルームしたりする場合がある。
なお硫黄として、たとえばオイル入り粉末硫黄、分散性硫黄等を用いる場合、上記の割合は、それぞれの中に含まれる有効成分としての硫黄自体の割合とする。
また、架橋剤として有機含硫黄化合物を使用する場合、その割合は、分子中に含まれる硫黄の、ゴムの総量100質量部あたりの割合が上記の範囲となるように調整するのが好ましい。
(架橋促進剤)
架橋成分としては、硫黄系架橋剤によるゴムの架橋反応の進行速度等を調整するために、いわゆる架橋促進剤を併用するのが好ましい。
架橋促進剤としては、たとえば消石灰、マグネシア(MgO)、リサージ(PbO)等の無機促進剤や、下記の各種の有機促進剤等の1種または2種以上が挙げられる。
1,3-ジ-o-トリルグアニジン、1,3-ジフェニルグアニジン、1-o-トリルビグアニド、ジカテコールボレートのジ-o-トリルグアニジン塩等のグアニジン系促進剤。
2-メルカプトベンゾチアゾール、ジ-2-ベンゾチアゾリルジスルフィド等のチアゾール系促進剤。
N-tert-ブチル-2-ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N-シクロへキシル-2-ベンゾチアゾリルスルフェンアミド等のスルフェンアミド系促進剤。
テトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラキス(2-エチルヘキシル)チウラムジスルフィド、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド等のチウラム系促進剤。
ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛等のジチオカルバミン酸塩系促進剤。
N,N′-ジフェニルチオ尿素、トリメチルチオ尿素、N,N′-ジエチルチオ尿素等のチオウレア系促進剤。
架橋促進剤の割合は、その種類によって任意に設定できるが、通常は、ゴムの総量100質量部あたり、個別に、0.1質量部以上、とくに0.2質量部以上であるのが好ましく、5質量部以下、とくに3質量部以下であるのが好ましい。
〈アルキルフェノール系樹脂〉
アルキルフェノール系樹脂としては、ゴムの粘着付与剤として機能しうる種々のアルキルフェノール系樹脂が使用可能である。
アルキルフェノール系樹脂の具体例としては、これに限定されないが、たとえば下記の各種アルキルフェノール系樹脂が挙げられる。
田岡化学工業(株)製のTACKIROL(タッキロール、登録商標)130〔アルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂〕、160〔アルキルフェノール・アセトアルデヒド樹脂〕、EP-20〔アルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂〕、EP-30〔アルキルフェノール・アセトアルデヒド樹脂〕等。
荒川化学工業(株)製のタマノル(登録商標)100S、200N、510、521、526、586、2800、7509等。
これらアルキルフェノール系樹脂の1種または2種以上を用いることができる。
なおアルキルフェノール系樹脂としては、たとえば田岡化学工業(株)製のTACKIROL 201、250-I、250-III、AP、V-200など、EPDM等のゴムの架橋剤として機能するアルキルフェノール系樹脂も知られている(特許文献2、3等)。
しかし、これらのアルキルフェノール系樹脂は、酸価などの特性が調整されたり、ハロゲン等で変性されたりしたもので、いずれも粘着付与剤としての機能を有しておらず、配合しても、上述した本発明と同じ効果を奏することはできない。
のみならず、硫黄系架橋剤と競合して、エチレン-αオレフィン-ジエン共重合ゴムを良好に架橋できない場合も生じるため、本発明では、架橋剤として機能するアルキルフェノール系樹脂は含まない(除く)こととする。
アルキルフェノール系樹脂の割合は、前述したように、ゴムの総量100質量部あたり2質量部以上、15質量部以下に限定される。
アルキルフェノール系樹脂の割合がこの範囲未満では、架橋成分として硫黄系架橋剤を用いているにも拘らず、紙送りローラのローラ本体等の初期の摩擦係数を、給紙を繰り返しても給紙不良を生じない範囲まで十分に高めることができない場合がある。
一方、アルキルフェノール系樹脂の割合が上記の範囲を超えてもそれ以上の効果が得られないだけでなく、給紙部材用ゴム組成物の加工性が低下する場合もある。
すなわち、給紙部材用ゴム組成物を調製するために各成分を混練機で混練したり混練機から取り出したり、あるいはローラ本体の形状に成形したりするのが容易でなくなる場合がある。
これに対し、アルキルフェノール系樹脂の割合を上記の範囲とすることにより、良好な加工性を維持しながら、紙送りローラのローラ本体等の初期の摩擦係数を、給紙を繰り返しても給紙不良を生じない範囲まで十分に高めることが可能となる。
なお、かかる効果をより一層向上することを考慮すると、アルキルフェノール系樹脂の割合は、上記の範囲でもゴムの総量100質量部あたり3質量部以上、とくに4質量部以上であるのが好ましく、13質量部以下、とくに12質量部以下であるのが好ましい。
〈フィラー〉
給紙部材用ゴム組成物には、給紙部材の機械的強度等を向上したり、給紙部材の特性に影響を生じることなくゴム配合の配合単価を引き下げたりするために、フィラーを配合してもよい。
フィラーとしては、たとえばカーボンブラック、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、シリカ、クレー、タルク、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化チタン等の1種または2種以上が挙げられる。
とくに、ローラ本体の特性に影響を生じることなくゴム配合の配合単価を引き下げるためには、カーボンブラック、炭酸カルシウム、クレー、タルク、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム等の1種または2種以上を用いるのが好ましい。
また、炭酸カルシウム、クレー、タルク、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム等の1種または2種以上とともに、微量のカーボンブラックを、着色剤を兼ねるフィラーとして併用してもよい。
フィラーの割合は、ゴムが油展EPDM等の油展ゴムを含む場合、その油展量にもよるが、ゴムの総量100質量部あたり20質量部以上、とくに23質量部以上であるのが好ましく、30質量部以下、とくに27質量部以下であるのが好ましい。
またゴムが油展ゴムを含まない場合は、ゴムの総量100質量部あたり3質量部以上、とくに5質量部以上であるのが好ましく、15質量部以下、とくに10質量部以下であるのが好ましい。
着色剤を兼ねるフィラーとしてのカーボンブラックの割合は、ゴムの総量100質量部あたり0.1質量部以上、とくに0.3質量部以上であるのが好ましく、1質量部以下、とくに0.7質量部以下であるのが好ましい。
〈その他の成分〉
ゴム組成物には、さらに架橋助剤、老化防止剤、共架橋剤、顔料、可塑剤、加工助剤、しゃく解剤などの、一般にゴム組成物に添加剤として配合される成分を、本発明の効果を阻害しない範囲で適量、添加してもよい。
(架橋助剤)
上記のうち架橋助剤としては、たとえば酸化亜鉛等の金属化合物;ステアリン酸、オレイン酸、綿実脂肪酸等の脂肪酸その他、従来公知の架橋助剤の1種または2種以上が挙げられる。
架橋助剤の割合は、個別に、ゴムの総量100質量部あたり0.1質量部以上、とくに0.3質量部以上であるのが好ましく、8質量部以下、とくに6質量部以下であるのが好ましい。
本発明の給紙部材用ゴム組成物は、前述したように、紙送りローラや分離パッド等の、枚葉類を給紙する各種給紙部材の形成材料として用いることができる。
とくに、分離パッドより高い範囲の摩擦係数が求められる紙送りローラの形成材料として、好適に用いることができる。
《紙送りローラ》
図1は、本発明の紙送りローラの、実施の形態の一例の一部を拡大して示す斜視図である。
図1を参照して、この例の紙送りローラ1は、上述した給紙部材用ゴム組成物を筒状に成形するとともに架橋させて形成されたローラ本体2を備えている。
ローラ本体2の中心には断面円形の通孔3が設けられており、当該通孔3には、図示しない駆動系に連結されるなどした円柱状のシャフト4が挿通されて、固定されている。
ローラ本体2の、用紙と接触する外周面5は、図の例の場合、通孔3およびシャフト4と同心の筒状に形成されている。
ローラ本体2とシャフト4とは、たとえばローラ本体2の通孔3に、当該通孔3の内径よりも外径の大きいシャフト4を圧入する等して、空転を生じないように互いに固定されている。
つまり、両者間の径差に基づく締め代により、当該両者間で一定の空転トルク(空転が生じない限界のトルク)が確保されている。
シャフト4は、たとえば金属、セラミック、硬質樹脂等によって形成されている。
ローラ本体2は、必要に応じて複数個を、1本のシャフト4の複数箇所に固定してもよい。
ローラ本体2は、給紙部材用ゴム組成物を、たとえば押出成形法等によって筒状に成形したのちプレス架橋法等によって架橋させたり、あるいはトランスファー成形法等によって筒状に成形するとともに架橋させたりして製造される。
ローラ本体2は、上記製造工程の任意の時点で、必要に応じて、外周面5を所定の表面粗さになるように研磨したり、ローレット加工、シボ加工等したりしてもよい。
また、外周面5が所定幅となるようにローラ本体2の両端をカットしてもよい。
またローラ本体2は、外周面5側の外層と通孔3側の内層の2層構造に形成してもよい。
その場合、少なくとも外層を、前述した本発明の給紙部材用ゴム組成物の架橋物によって形成するのが好ましい。
ただし構造を簡略化し、生産性を向上するとともに製造コストを低下させること等を考慮すると、ローラ本体2は、図1に示すように、本発明の給紙部材用ゴム組成物の架橋物からなる単層構造とするのが好ましい。
また、ローラ本体2は多孔質構造としてもよい。
しかし引張強さを高めたり、耐摩耗性を向上したり、圧縮永久ひずみを小さくして、1箇所で接触した状態が比較的長期間に亘って続いても変形による凹みを生じにくくしたりするために、ローラ本体2は、実質的に非多孔質構造であるのが好ましい。
紙送りローラ1を用いて良好な紙送りをさせるために、ローラ本体2は、タイプAデュロメータ硬さがA55以下、とくにA50以下であるのが好ましい。
また耐摩耗性を向上したり、圧縮永久ひずみを小さくしたりすることを考慮すると、ローラ本体2は、タイプAデュロメータ硬さがA25以上、とくにA30以上であるのが好ましい。
通孔3は、紙送りローラ1の用途によっては、ローラ本体2の中心から偏心した位置に設けてもよい。
また、ローラ本体2の外周面5は筒状ではなく異形形状、たとえば筒状の外周面5の一部が平面状に切欠かれた形状等であってもよい。
これら異形形状のローラ本体2を備えた紙送りローラ1を製造するには、先に説明した製造方法によって直接に、異形形状のローラ本体2を成形してもよいし、筒状に成形したローラ本体2を、後加工によって異形形状としてもよい。
また筒状に成形したローラ本体2の通孔3に、当該ローラ本体2の異形形状に対応する変形形状とされたシャフト4を圧入して、ローラ本体2を異形形状に変形させてもよい。
この場合、外周面5の研磨やローレット加工、シボ加工などは、変形前の筒状の外周面5に対して実施できるため加工性を向上できる。
本発明の紙送りローラは、たとえばレーザープリンタや静電式複写機、普通紙ファクシミリ装置、あるいはこれらの複合機等の、電子写真法を利用した各種のOA機器類に組み込むことができる。
また本発明の紙送りローラは、たとえばインクジェットプリンタや、あるいは現金自動預け払い機(ATM)等に組み込むこともできる。
本発明の紙送りローラは、紙やプラスチックフィルムなどの枚葉類と接触しながら回転して、摩擦によって用紙を搬送する、たとえば、給紙ローラ、搬送ローラ、プラテンローラ、排紙ローラ等として用いることができる。
本発明を実施例、比較例に基づいてさらに説明するが、本発明の構成は、これらの例に限定されるものではない。
〈実施例1〉
(ゴム組成物の調製)
ゴムとしては油展EPDM〔住友化学(株)製のエスプレン670F、油展量:100phr〕200質量部(固形分としてのゴム:100質量部)を用いた。
かかる油展EPDM200質量部に、アルキルフェノール系樹脂〔荒川化学工業(株)製のタマノル510、以下「アルキルフェノール系樹脂I」と略記する場合がある。〕12質量部と、下記の各成分とを配合し、3Lニーダー、およびオープンロールを用いて混練した。
Figure 2022176773000002
表1中の各成分は下記のとおりであり、表中の質量部は、油展EPDM200質量部(固形分としてのゴム100質量部)あたりの質量部である。
フィラーi:カーボンブラックHAF〔東海カーボン(株)製のシースト(登録商標)3〕
フィラーii:重質炭酸カルシウム〔備北粉化工業(株)製のBF300〕
架橋助剤i:酸化亜鉛2種〔三井金属鉱業(株)製〕
架橋助剤ii:ステアリン酸〔日油(株)製のつばき〕
次いで混練を続けながら、下記の架橋成分を配合してさらに混練して給紙部材用ゴム組成物を調製した。
Figure 2022176773000003
表2中の各成分は下記のとおりであり、表中の質量部は、油展EPDM200質量部(固形分としてのゴム100質量部)あたりの質量部である。
架橋剤:粉末硫黄〔硫黄系架橋剤、鶴見化学工業(株)製〕
促進剤TOT:テトラキス(2-エチルヘキシル)チウラムジスルフィド〔大内新興化学工業(株)製のノクセラー(登録商標)TOT-N、チウラム系促進剤〕
促進剤DM:ジ-2-ベンゾチアゾリルジスルフィド〔大内新興化学工業(株)製のノクセラーDM、チアゾール系促進剤〕
(紙送りローラの製造)
上記給紙部材用ゴム組成物を、165℃×30分間の条件で筒状にトランスファー成形し、通孔3に外径12mmのシャフト4を圧入した状態で、円筒研削盤を用いて外径が21mmになるように研磨したのち、幅25mmにカットして、筒状のローラ本体2を備えた紙送りローラ1を製造した(図1参照)。
〈実施例2〉
アルキルフェノール系樹脂Iの量を、油展EPDM200質量部(固形分としてのゴム100質量部)あたり8質量部としたこと以外は実施例1と同様にして給紙部材用ゴム組成物を調製し、紙送りローラ1を製造した。
〈実施例3〉
アルキルフェノール系樹脂Iに代えて、田岡化学工業(株)製のTACKIROL 160〔アルキルフェノール・アセトアルデヒド樹脂、以下「アルキルフェノール系樹脂II」と略記する場合がある。〕を、油展EPDM200質量部(固形分としてのゴム100質量部)あたり4質量部配合したこと以外は実施例1と同様にして給紙部材用ゴム組成物を調製し、紙送りローラ1を製造した。
〈比較例1〉
アルキルフェノール系樹脂Iを配合しなかったこと以外は実施例1と同様にして給紙部材用ゴム組成物を調製し、紙送りローラ1を製造した。
〈比較例2〉
アルキルフェノール系樹脂Iの量を、油展EPDM200質量部(固形分としてのゴム100質量部)あたり1質量部としたこと以外は実施例1と同様にして給紙部材用ゴム組成物を調製し、紙送りローラ1を製造した。
〈比較例3〉
アルキルフェノール系樹脂Iの量を、油展EPDM200質量部(固形分としてのゴム100質量部)あたり10質量部とし、かつ架橋剤として、硫黄系架橋剤に代えて、過酸化物架橋剤〔ジクミルパーオキサイド、日油(株)製のパークミル(登録商標)D〕を、油展EPDM200質量部(固形分としてのゴム100質量部)あたり4質量部配合するとともに、促進剤TOTおよび促進剤DMを配合しなかったこと以外は実施例1と同様にして給紙部材用ゴム組成物を調製し、紙送りローラ1を製造した。
なお、過酸化物架橋剤による架橋では、2種の架橋助剤(酸化亜鉛、およびステアリン酸)は不要であるが、比較例3では、各実施例、比較例との比較評価のために、同量を配合している。
〈硬さ試験〉
実施例、比較例で調製したゴム組成物を160℃×30分間の条件でプレス架橋させて厚み2mmのシート状にし、それを3枚重ねて試験片とした。
そしてこの試験片を用いて、温度23℃の環境下、日本産業規格JIS K6253-3:2012「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム-硬さの求め方-第3部:デュロメータ硬さ」所載の測定方法に則って3秒後の数値を読み取ってタイプAデュロメータ硬さとした。
〈引張試験〉
実施例、比較例で調製したゴム組成物を160℃×30分間の条件でプレス架橋させて厚み2mmのシート状にし、それを打ち抜いて、日本産業規格JIS K6251:2017「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム-引張特性の求め方」に規定されたダンベル状3号形試験片を作製し、温度23℃の環境下、同規格に規定された引張試験を実施して引張強さT(MPa)、および切断時伸びE(%)を求めた。
〈摩擦係数試験〉
図2に示すように、作製した紙送りローラ1のローラ本体2を、水平に設置したポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製の板6の上に載置した幅60mm×長さ210mmの紙7〔富士ゼロックス(株)製のP紙(普通紙)〕の上に、鉛直荷重W(=300gf)をかけながら圧接させた。
次いで、温度23℃、相対湿度55%の環境下、ローラ本体2を一点鎖線の矢印Rで示す方向に200rpmで回転させた際に、紙7の一端に接続したロードセル8に加わる搬送力F(gf)を測定した。
次いで、測定した搬送力Fと鉛直荷重W(=300gf)とから、式(1):
摩擦係数μ=F(gf)/W(gf) (1)
によって摩擦係数μを求めた。
〈耐摩耗試験〉
摩擦係数試験と同様に、図2に示すように、紙送りローラ1のローラ本体2を、水平に設置したPTFE製の板6の上に載置した幅60mm×長さ210mmの紙7〔富士ゼロックス(株)製のP紙(普通紙)〕の上に、鉛直荷重W(=500gf)をかけながら圧接させた。
次いで、温度23℃、相対湿度55%の環境下、ローラ本体2を一点鎖線の矢印Rで示す方向に200rpmで10分間に亘って連続回転させた。
次いで、連続回転後にローラ本体2の質量(摩耗後質量)M(g)を秤量し、当該摩耗後質量M(g)と、連続回転前に秤量しておいたローラ本体2の初期質量M(g)とから式(2):
質量減率ΔM(%)=(M-M)/M×100 (2)
によって質量減率ΔMを求めた。
質量減率ΔMが小さいほど、ローラ本体2は、耐摩耗性に優れていると評価することができる。
以上の結果を表3に示す。
Figure 2022176773000004
表3の実施例1~3、比較例1、3の結果より、油展EPDMを含むゴムを硫黄系架橋剤によって架橋させることにより、粘着付与剤としてのアルキルフェノール系樹脂を配合することによる効果を向上して、給紙部材としての紙送りローラのローラ本体の初期の摩擦係数を、給紙を繰り返した際に給紙不良を生じない範囲まで十分に高めることができるうえ、当該ローラ本体の耐摩耗性の低下も抑制できることが判った。
また実施例1~3、比較例2の結果より、上記の効果を得るためには、アルキルフェノール系樹脂の割合は、油展EPDM中の、固形分としてのゴム100質量部あたり2質量部以上、15質量部以下である必要があることが判った。
さらに実施例1~3の結果より、アルキルフェノール系樹脂としては、粘着付与剤として機能しうる種々のアルキルフェノール系樹脂を使用できることが判った。
〈実施例4〉
ゴムとしては、非油展EPDM〔住友化学(株)製のエスプレン505A〕100質量部を用いた。
かかる非油展EPDM100質量部に、アルキルフェノール系樹脂I〔前出の荒川化学工業(株)製のタマノル510〕5質量部と、下記の各成分とを配合し、3Lニーダー、およびオープンロールを用いて混練した。
Figure 2022176773000005
表4中の各成分は表1と同じであり、表中の質量部は、非油展EPDM100質量部あたりの質量部である。
次いで混練を続けながら、下記の架橋成分を配合してさらに混練して給紙部材用ゴム組成物を調製した。
Figure 2022176773000006
表2中の各成分は表2と同じであり、表中の質量部は、非油展EPDM100質量部あたりの質量部である。
(紙送りローラの製造)
上記給紙部材用ゴム組成物ゴム組成物を、165℃×30分間の条件で筒状にトランスファー成形し、通孔3に外径12mmのシャフト4を圧入した状態で、円筒研削盤を用いて外径が21mmになるように研磨したのち、幅25mmにカットして、筒状のローラ本体2を備えた紙送りローラ1を製造した(図1参照)。
〈実施例5〉
アルキルフェノール系樹脂Iに代えて、アルキルフェノール系樹脂II〔前出の田岡化学工業(株)製のTACKIROL 160、アルキルフェノール・アセトアルデヒド樹脂〕を、非油展EPDM100質量部あたり5質量部配合したこと以外は実施例4と同様にして給紙部材用ゴム組成物を調製し、紙送りローラ1を製造した。
〈比較例4〉
アルキルフェノール系樹脂Iを配合しなかったこと以外は実施例4と同様にして給紙部材用ゴム組成物を調製し、紙送りローラ1を製造した。
〈比較例5〉
架橋剤として、硫黄系架橋剤に代えて、過酸化物架橋剤〔前出のジクミルパーオキサイド、日油(株)製のパークミルD〕を、非油展EPDM100質量部あたり3質量部配合するとともに、促進剤TOTおよび促進剤DMを配合しなかったこと以外は実施例4と同様にして給紙部材用ゴム組成物を調製し、紙送りローラ1を製造した。
なお、過酸化物架橋剤による架橋では、前述したように2種の架橋助剤(酸化亜鉛、およびステアリン酸)は不要であるが、比較例5でも、各実施例、比較例との比較評価のために、同量を配合している。
実施例、比較例で調製したゴム組成物、および製造した紙送りローラ1について、前述した各試験を実施して、その特性を評価した。
結果を表6に示す。
Figure 2022176773000007
表6の実施例4、5、比較例4、5の結果より非油展EPDMを用いた系でも、油展EPDMを用いた先の実施例、比較例と同様の結果が得られることが判った。
すなわち実施例4、5、比較例4、5の結果より、非油展EPDMを含むゴムを硫黄系架橋剤によって架橋させることにより、粘着付与剤としてのアルキルフェノール系樹脂を配合することによる効果を向上して、給紙部材としての紙送りローラのローラ本体の初期の摩擦係数を、給紙を繰り返した際に給紙不良を生じない範囲まで十分に高めることができるうえ、当該ローラ本体の耐摩耗性の低下も抑制できることが判った。
また実施例4、5の結果より、上記の効果を得るためには、アルキルフェノール系樹脂の割合は、非油展EPDM100質量部あたり2質量部以上、15質量部以下である必要があることが判った。
さらに実施例4、5の結果より、アルキルフェノール系樹脂としては、粘着付与剤として機能しうる種々のアルキルフェノール系樹脂を使用できることが判った。
1 紙送りローラ
2 ローラ本体
3 通孔
4 シャフト
5 外周面
6 板
7 紙
8 ロードセル
F 搬送力
W 鉛直荷重

Claims (3)

  1. エチレン-αオレフィン系共重合ゴムを含むゴム、前記ゴムを架橋させるための架橋成分、および粘着付与剤を含み、かつ前記架橋成分は、少なくとも硫黄系架橋剤を含んでいるとともに、前記粘着付与剤は、アルキルフェノール系樹脂であり、前記アルキルフェノール系樹脂の割合は、前記ゴムの総量100質量部あたり2質量部以上、15質量部以下である給紙部材用ゴム組成物。
  2. 前記エチレン-αオレフィン系共重合ゴムは、エチレン-プロピレン-ジエン共重合ゴムである請求項1に記載の給紙部材用ゴム組成物。
  3. 前記請求項1または2に記載の給紙部材用ゴム組成物の架橋物からなるローラ本体を含む、紙送りローラ。
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