JP2022175832A - ナースコールシステムおよび中継器 - Google Patents

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Abstract

【課題】病院や介護施設における患者への看護行為の効率化を支援するナースコールシステムを提供する。【解決手段】ナースコールシステムは、固有のIDが記憶された記憶部と、呼び出しボタンとを備え、呼び出しボタンの押下に応じて、IDを含む呼出リクエストを送信することによりナースコール呼出を行う端末装置と、端末装置から送信される呼出リクエストを受信し、呼出リクエストを受信すると、呼出が行われたことをIDとともに報知するナースコール親機と、端末装置からナースコール親機への呼出リクエストの送信経路に設けられ、端末装置からナースコール親機への呼出リクエストを中継する中継器と、を備える。中継器は、中継器の設置場所における環境パラメータを取得する環境パラメータ取得部を備え、端末装置からの呼出リクエストに環境パラメータ取得部で取得した環境パラメータに基づく情報を付加してナースコール親機に送信する。【選択図】図1

Description

本発明は、病院や介護施設における患者への看護行為を効率的に支援できるナースコールシステムおよび当該ナースコールシステムに用いられる中継器に関する。
病院や介護施設等においては、いわゆるナースコールシステムを導入しているところがある。このナースコールシステムは、患者や要介護者(以下、患者等という)が操作する呼び出しボタンと呼び出しボタンでの呼び出しに看護師や外語職員(以下、看護師等という)が応答するためにナースステーションに設置されたナースコール親機とを備えている。また、ナースコール親機は、呼び出しボタンを使用した呼び出し(ナースコール呼出)が発生した場合、呼出元の患者情報を表示するディスプレイを備えている。
ナースコールシステムを導入することで、患者等は、必要に応じて呼び出しボタンを操作してナースコールを行うと、上記ディスプレイに表示される呼出元情報により、応答した看護師等はその後の処置をスムーズに行うことができる(例えば、特許文献1参照)。また、個々の看護師等が端末(ナースコール子機)を所持して、その端末に呼出元の患者情報を表示するシステムも実現されている。
特開2014-042711号公報
上記のような病院や介護施設では、患者等は、体調の不良や身の回りの世話の依頼などの様々な目的で、ナースコール呼出により看護師等を呼び出す。この呼び出しに応じて看護師等は対応を行うが、ナースコール呼出の目的がわからない場合、適切な対応行うのに時間を要することがある。
ナースコール呼出の目的を看護師等が把握しやすくするために、複数種類の呼び出しボタンを設け、ナースコール呼出の目的に応じて患者等が呼び出しボタンを押し分けることで、ナースコール呼出の目的を看護師等に伝えることのできるナースコールシステムが実現されている。しかし、患者等が適切に呼び出しボタンを押し分けることができない場合もあり、その効果は限定的である。
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、ナースコール呼出の目的を看護師等が把握しやすいナースコールシステムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決すべく、本発明の一実施形態に係るナースコールシステムは、固有のIDが記憶された記憶部と、呼び出しボタンとを備え、呼び出しボタンの押下に応じて、IDを含む呼出リクエストを送信することによりナースコール呼出を行う端末装置と、端末装置から送信される呼出リクエストを受信し、呼出リクエストを受信すると、呼出が行われたことをIDとともに報知するナースコール親機と、端末装置からナースコール親機への呼出リクエストの送信経路に設けられ、端末装置からナースコール親機への呼出リクエストを中継する中継器と、を備える。中継器は、中継器の設置場所における環境パラメータを取得する環境パラメータ取得部を備え、端末装置からの呼出リクエストに環境パラメータ取得部で取得した環境パラメータに基づく情報を付加してナースコール親機に送信する。
本発明では、中継器は、環境パラメータ取得部が取得した環境パラメータに基づいてナースコール呼出の目的を判定する目的判定部を備え、環境パラメータに基づく情報として、目的判定部が判定した目的を呼出リクエストに付加してナースコール親機に送信するとよい。
本発明では、端末装置は、患者のバイタル情報を取得するバイタル情報取得部を備え、呼出リクエストにバイタル情報取得部が取得したバイタル情報を含めて送信するとよい。
また、本発明の一実施形態に係る中継器は、ナースコールシステムにおいて端末装置からナースコール親機へのナースコール呼出のための呼出リクエストを中継する。この中継器は、中継器の設置場所における環境パラメータを取得する環境パラメータ取得部を備え、端末装置からの呼出リクエストに環境パラメータ取得部で取得した環境パラメータに基づく情報を付加してナースコール親機に送信する。
本発明では、環境パラメータ取得部が取得した環境パラメータに基づいてナースコール呼出の目的を判定する目的判定部をさらに備え、環境パラメータに基づく情報として、目的判定部が判定した目的を呼出リクエストに付加してナースコール親機に送信するとよい。
ナースコールシステムの概略図である。 端末装置の構成図である。 ナースコール親機の構成図である。 ナースコール子機の構成図である。 中継器の構成図である。 ナースコールシステムの動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るナースコールシステム1について説明する。図1は、ナースコールシステム1の概略構成図である。
このナースコールシステム1は、患者等がナースコール呼出を行う際に押す呼び出しボタン203を備える端末装置2と、ナースステーションに設置されるセンタ装置として機能するナースコール親機3と、看護師等が所持するナースコール子機4と、端末装置2からナースコール親機3への呼出リクエストを中継する中継器5とを備える。
本実施形態において、端末装置2には、患者等が携行する移動型の端末装置2と病室の各ベッドサイドに固定的に設けられた固定型の端末装置2との2つのタイプがある。
移動型の端末装置2は、例えば身体装着型のウェアラブルデバイスである。また、固定型の端末装置2は、病室の各ベッドサイドに固定的に設けられる。図2は端末装置2の構成図である。端末装置2は、無線通信部201と、記憶部202と、呼び出しボタン203と、バイタル情報取得部204と、制御部205とを備える。
無線通信部201は、中継器5との間に無線通信リンクを開設して無線通信を行う。記憶部202には、制御部205の制御プログラムや制御データが記憶されている。また、記憶部202には、端末装置2に割り当てられた固有の識別番号であるID(以下、C-ID)が記憶されている。呼び出しボタン203は、患者等がナースコール呼出を行う際に押下するボタンである。バイタル情報取得部204は、端末装置2を使用する患者のバイタル情報を取得する。端末装置2が移動型である場合、バイタル情報取得部204は、端末装置2を装着した患者等の各種のバイタル情報を測定するセンサ類としてもよいし、端末装置2とは別体として設けられるバイタル情報測定機器(不図示)と無線通信部201を介して通信して、バイタル情報測定機器から各種のバイタル情報を取得してもよい。端末装置2が固定型である場合、バイタル情報取得部204は、外部のバイタル情報測定機器(不図示)と無線通信部201を介して通信して、当該端末装置2の設置場所に紐づけられた患者等について各種のバイタル情報を取得するとよい。制御部205は、端末装置2の各部を統括して制御するものであって、記憶部202に記憶される制御プログラムや制御データにしたがって種々の制御を行う。
このような構成の端末装置2は、呼び出しボタン203が押されると呼出リクエストを送信する。この呼出リクエストは、ナースコール呼出の要求であることを示すコードを含み、更に、所定のフォーマットに従って様々な情報を含むことができる。端末装置2が送信する呼出リクエストには、当該端末装置2のC-ID、バイタル情報取得部204が取得したバイタル情報等の情報が含まれる。
図3は、ナースコールシステム1が備えるナースコール親機3の構成図である。ナースコール親機3は、通信部301、記憶部302、操作部305、表示制御部306、モニタ307、スピーカ308、マイク309、及び制御部311を有する。
通信部301は、端末装置2やナースコール子機4との通信を行う。具体的には、通信部301は、中継器5を介して端末装置2から送られる呼出リクエストを受信する。また、この呼出リクエストに含まれるC-IDに紐づいた患者等を担当する看護師等が持つナースコール子機4に対し、当該呼出リクエストを転送する。端末装置2との通信とナースコール子機4との通信とは、共通の方式の通信であってもよいし、異なる方式の通信としてもよい。例えば端末装置2との通信は中継器5および通信ネットワークNWを介した有線および/または無線での通信(LAN、Wifi等)により実現してもよい。また、ナースコール子機4との通信は、例えば図1に例示されているように、構内PHS(Personal Handyphone System)対応の交換装置や複数の無線基地局からなる構内PHSにより実現してもよい。
記憶部302には、中継器5が有する固有の識別番号(P-ID)と、中継器5が設置される場所の名称(病室番号、トイレや浴室の識別番号や名称)とが関連付けて記憶されている。また、記憶部302には、端末装置2が有するC-ID、該端末装置2を携帯する患者等の氏名(移動型端末装置2Aの場合)または端末装置2の設置場所(固定型端末装置の場合)、および端末装置2の種類(移動型か固定型か)等が関連付けて記憶されている。また、記憶部302には、ナースコール子機4に固有に割り振られた識別番号(以下、S-ID)と該ナースコール子機4を所持する看護師等の氏名とが関連付けて記憶されている。
操作部305はスイッチ、タッチパネル等の操作インタフェースであり、看護師等による操作(例えばナースコール呼出の報知音を止める操作)を受け付ける。表示制御部306は、モニタ307への文字や図形など種々の画像の表示を制御する。スピーカ308及びマイク309は、看護師等が患者等や他の看護師等と話をするためのものである。
モニタ307は、例えば、液晶パネル等である。制御部311は、当該ナースコール親機3の各部を統括して制御するものであって、記憶部302に記憶される制御プログラムや制御データにしたがって種々の制御を行う。
図4は、ナースコールシステム1が備えるナースコール子機4の構成図である。ナースコール子機4は、無線通信部401、記憶部402、操作部405、表示制御部406、モニタ407、スピーカ408、マイク409、及び制御部410を有する。
操作部405はスイッチ、タッチパネル等の操作インタフェースであり、看護師等による操作(例えばナースコール呼出の報知音を止める操作)を受け付ける。無線通信部401は、ナースコール親機3との間で、例えば構内PHS対応の交換装置や無線基地局を介して無線通信リンクを開設して無線通信を行う。記憶部402には、制御部410の制御プログラムや制御データが記憶されている。また、記憶部402には、ナースコール子機4に割り当てられた固有の識別番号であるID(以下、S-ID)が記憶されている。
表示制御部406は、モニタ407への文字や図形など種々の画像の表示を制御する。スピーカ408及びマイク409は、看護師等が患者等や他の看護師等と話をするためのものである。制御部410は、ナースコール子機4の各部を統括して制御するものであって、記憶部402に記憶される制御プログラムや制御データにしたがって種々の制御を行う。
中継器5は、Bluetooth(登録商標)等の無線通信規格での通信を行う各種装置(例えば端末装置2)と通信ネットワークNWに直接または間接的に接続されている各種装置(例えばナースコール親機3)との間の通信を中継する。中継器5は、図5に示すように、通信部501、環境パラメータ取得部502、及び目的判定部503を備える。ナースコールシステム1は複数の中継器5を備える。
通信部501は、通信ネットワークNWを介した通信が可能とされるとともに、無線通信規格に準拠した無線通信機能を備える。個々の中継器5における通信部501は、所定の範囲内で無線通信が可能とされる。そして、ナースコールシステム1が設置される場所(病棟等)の全領域で無新通信が可能となるように複数の中継器5が、各病室、廊下、トイレ、浴室など設置される。
通信部501は、端末装置2から送信された呼出リクエストを受信し、中継器5を識別するためのP-IDおよび目的判定部503が判定したナースコール呼出の目的の情報を呼出リクエストに付加した上で、その呼出リクエストをナースコール親機3に送信する。また、通信部501は、有線または無線により外部の環境パラメータ測定機器との通信を実現してもよい。
環境パラメータ取得部502は、中継器5の近傍のエリアにおける温度、湿度、二酸化炭素(CO)濃度等の環境パラメータを取得する。環境パラメータ取得部502は、各種の環境パラメータを測定する各種のセンサ類であってもよいし、中継器5は別体として設けられる測定機器(不図示)と通信部501を介して通信して、情報測定機器から各種の環境パラメータを取得してもよい。
目的判定部503は、端末装置2から呼出リクエストを受け取ると、当該呼出リクエストに含まれる送信元の端末装置2のC-IDやバイタル情報等の各種情報、環境パラメータ取得部502で取得した環境パラメータ等に基づいて、ナースコール呼出の目的を判定する。目的判定部503は、例えば、呼出リクエストに含まれるバイタル情報について異常の有無を判断し、異常がある場合に患者等の体調(病状)の異常をナースコール呼出の目的と判定するとよい。また、環境パラメータ取得部502で取得した環境パラメータや環境パラメータに基づき算出される評価値(例えば不快指数等)に異常(例えば、温度や二酸化炭素濃度が所定の許容範囲外であること、温度と湿度に基づき算出した不快指数が所定の基準値を超えていること等)がある場合に、その環境パラメータの異常(異常高温/低温、換気不足等)をナースコール呼出の目的として判定してもよい。
次に、上記構成のナースコールシステム1の動作について、図6を参照して、患者等が端末装置2を操作して看護師等を呼び出す場合の動作を説明する。
患者等が呼び出しボタン203を押すと(ステップS01)、端末装置2の制御部205は、バイタル情報取得部204により患者等のバイタル情報を取得する(ステップS02)。そして、取得したバイタル情報と記憶部202に記憶されているC-IDとを含む呼出リクエストを、無線通信部201から送信する(ステップS03)。
中継器5は、患者等が呼び出しボタン203を押した端末装置2から送信された呼出リクエストを受信する(ステップS04)。呼出リクエストの受信に応じて、中継器5の環境パラメータ取得部502は、各種の環境パラメータを取得する(ステップS05)。続いて、中継器5の目的判定部503は、呼出リクエストに含まれる送信元の端末装置2のC-IDやバイタル情報等の各種情報、環境パラメータ取得部502で取得した環境パラメータ等に基づいて、ナースコール呼出の目的を判定する(ステップS06)。そして、通信部501は、中継器5を識別するためのP-IDおよびステップS06にて目的判定部503が判定したナースコール呼出の目的の情報を呼出リクエストに付加した上で、その呼出リクエストをナースコール親機3に送信する(ステップS07)。すなわち、中継器5は、端末装置2からの呼出リクエストを、ナースコール呼出の目的の情報を呼出リクエストに付加しつつ中継してナースコール親機3に送信する。
ナースコール親機3は、端末装置2から送信された呼出リクエストを、中継器5を介して受信する(ステップS08)。
そして、ナースコール親機3は、呼出リクエストに含まれる端末装置2のC-IDや中継器5のP-IDに基づいて、呼出元の患者等および呼出元の位置を特定する(ステップS09)。
呼出元の患者等に関しては、呼出リクエストに含まれる端末装置2のC-IDに基づいて特定するとよい。すなわち、C-IDが移動型端末装置2Aのものである場合には、C-IDから当該移動型端末装置2Aを携帯する患者等を特定するとよい。また、C-IDが固定型端末装置2Bのものである場合には、C-IDから端末装置の設置場所(ベッド)を特定し、さらにその設置場所に紐づいた患者等を特定するとよい。
また、呼出元の位置については、端末装置2のC-IDや中継器5のP-IDに基づいて特定するとよい。すなわち、C-IDが固定型端末装置2Bのものである場合には、C-IDから端末装置2の設置場所(ベッド)を呼出元の位置として特定するとよい。また、C-IDが移動型端末装置2Aのものである場合には、P-IDに基づいて中継器5の設置場所を特定し、当該中継器5の設置場所を呼出元の位置として特定するとよい。
ナースコール親機3は、モニタ307にステップS09にて特定した呼出元の患者等、呼出元の位置、ナースコール呼出の目的、バイタル情報等の諸情報を表示しつつ、スピーカ308から呼出音を発して報知する(ステップS10)。また、ナースコール親機3は、ステップS09にて特定した呼出元の患者等を担当する看護師等が持つナースコール子機4に対し、ステップS09にて特定した呼出元の患者等、呼出元の位置、ナースコール呼出の目的の情報を呼出リクエストに付加しつつ転送する(ステップS11)。
ナースコール親機3から転送された呼出リクエストを受信したナースコール子機4は、モニタ407に呼出元の患者等、呼出元の位置、ナースコール呼出の目的、バイタル情報等の諸情報を表示しつつ、スピーカ408から呼出音を発して報知する(ステップS12)。
ナースコール親機3またはナースコール子機4に対し所定の操作が行われると、スピーカ308およびスピーカ408からの呼出音が停止する(ステップS13)。このとき、呼出音の停止とともにモニタ307およびモニタ407における諸情報の表示を終了してもよいが、呼出音の停止後も(所定時間、あるいは所定の操作が行われるまで)諸情報の表示を継続してもよい。看護師等は呼出音を停止させた上で、ナースコールの呼出元に対し適切な対応を行う。
このように、本実施形態に係るナースコールシステム1では、ナースコール呼出があったときに、モニタ307およびモニタ407に呼出元の患者等の情報だけでなく、呼出元の位置、ナースコール呼出の目的、バイタル情報等の諸情報が表示されるため、呼び出しを受けた看護師等は呼出元の傍に駆け付けるまでに対応に必要な事項を把握することができる。このとき、呼出元の患者等は特別な操作を必要とせず、単に端末装置2の呼び出しボタン203を押下するだけでよい。
(実施形態の変形)
なお、この発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
例えば、移動型端末装置2Aは上記の構成に加え加速度センサや振動センサを備えてもよい。そしてこれらにより取得した加速度や振動の情報を呼出リクエストに含めてもよい。そして、中継器5では、加速度や振動の情報をナースコール呼出の目的の判定に用いてもよい。具体的には、加速度や振動の情報に基づいて患者等が転倒した可能性を検出し、ナースコール呼出の目的として「転倒した患者の救護」等を特定するとよい。
また、端末装置2および/または中継器5が備えるマイクにより取得した音声をナースコール呼出の目的の判定に用いてもよい。呼び出しボタン203が押されたことを契機に、所定時間の音声を記録・取得し、その音声を分析してナースコール呼出の判定に用いるとよい。音声は、記憶部に常時もっとも古いものを上書きしながら記憶しておき、呼び出しボタン203が押されたタイミングの前後所定時間分をナースコール呼出の目的の判定用に取得して用いるとよい。ナースコール呼出の目的の判定では、音声認識により認識した患者等の発言内容を用いてもよいし、患者の発言以外の物音(患者等以外の周囲の人の声、機械音、転倒音等)を用いてもよい。
また、移動型端末装置2Aは、位置情報取得部(例えばGPS受信機等)を備えてもよい。そして、位置情報取得部により取得した位置情報を呼出リクエストに含めてもよい。このようにすれば、端末装置2からの呼出リクエストを中継した中継器5の設置位置を呼び出し元の位置とした上記の実施形態よりもより高い精度で呼出元の位置を特定することができる。特に1台の中継器5が複数の部屋を通信範囲としてカバーする場合には、精度の高い位置情報を提示することで看護師等が迷わずに素早く呼出元の傍に駆け付けることが可能となり効果的である。
また、上記の実施形態では、中継器5の目的判定部503でナースコール呼出の目的を判定したが、ナースコール呼出の目的の判定はナースコール親機3が行ってもよい。この場合、中継器5は環境パラメータ取得部502で取得した環境パラメータを、中継する呼出リクエストに付加してナースコール親機3に送信するようにするとよい。
また上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
以上で説明したように、本発明のナースコールシステム及び看護業務支援方法は、病院や介護施設における患者への看護行為の効率化を支援することができる。
1…ナースコールシステム
2…端末装置
3…ナースコール親機
4…ナースコール子機
5…中継器
NW…通信ネットワーク

Claims (5)

  1. 患者の看護業務を支援するためのナースコールシステムであって、
    固有のIDが記憶された記憶部と、呼び出しボタンとを備え、前記呼び出しボタンの押下に応じて、前記IDを含む呼出リクエストを送信することによりナースコール呼出を行う端末装置と、
    前記端末装置から送信される前記呼出リクエストを受信し、前記呼出リクエストを受信すると、呼出が行われたことを前記IDとともに報知するナースコール親機と、
    前記端末装置から前記ナースコール親機への前記呼出リクエストの送信経路に設けられ、前記端末装置から前記ナースコール親機への前記呼出リクエストを中継する中継器と、
    を備え、
    前記中継器は、前記中継器の設置場所における環境パラメータを取得する環境パラメータ取得部を備え、前記端末装置からの前記呼出リクエストに前記環境パラメータ取得部で取得した環境パラメータに基づく情報を付加して前記ナースコール親機に送信することを特徴とするナースコールシステム。
  2. 前記中継器は、
    前記環境パラメータ取得部が取得した環境パラメータに基づいて前記ナースコール呼出の目的を判定する目的判定部を備え、
    前記環境パラメータに基づく情報として、前記目的判定部が判定した前記目的を前記呼出リクエストに付加して前記ナースコール親機に送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載のナースコールシステム。
  3. 前記端末装置は、
    前記患者のバイタル情報を取得するバイタル情報取得部を備え、
    前記呼出リクエストに前記バイタル情報取得部が取得したバイタル情報を含めて送信する請求項1または2に記載のナースコールシステム。
  4. ナースコールシステムにおいて端末装置からナースコール親機へのナースコール呼出のための呼出リクエストを中継する中継器であって、
    前記中継器の設置場所における環境パラメータを取得する環境パラメータ取得部を備え、
    前記端末装置からの前記呼出リクエストに前記環境パラメータ取得部で取得した環境パラメータに基づく情報を付加して前記ナースコール親機に送信することを特徴とする中継器。
  5. 前記環境パラメータ取得部が取得した環境パラメータに基づいて前記ナースコール呼出の目的を判定する目的判定部をさらに備え、
    前記環境パラメータに基づく情報として、前記目的判定部が判定した前記目的を前記呼出リクエストに付加して前記ナースコール親機に送信する
    ことを特徴とする請求項4に記載の中継器。

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