JP2022174382A - 大便器 - Google Patents
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Abstract
Description
実施形態1の大便器1は、図1及び図2に示すように、溜水部10、便鉢部30、リム部50、便器排水路70、及び周壁部90を備えている。溜水部10は、便鉢部30の下部から下方に凹んだ凹部を形成している。溜水部10は、図1に示すように、大便器1の上から見た平面視(以下、「平面視」という。)において、前後方向に長い楕円に近い形状である。平面視において、溜水部10の前端部の曲率半径は、溜水部10の後端部の曲率半径よりも小さい。
実施形態2の大便器2は、図12に示すように、ジェット吐水口110を備えている。実施形態1と同様の構成は同一の符号を付し、説明を省略する。ジェット吐水口110は便器排水路70の上流側に設けられている。この大便器1は図示しないリム吐水口を備えている。この大便器1は、第1断面形状において、リム部50の内壁部51の内面51Aの直線状に延びている領域の傾斜角度は約96度であり、逆勾配領域になるように形成されている。
(1)実施形態1の大便器において、立ち面の上端縁の前端よりも前方の便鉢面の傾斜角度は約20度であった。これに限らず、便鉢面の傾斜角度は20度以下であってもよい。
(2)実施形態1の大便器において、立ち面の上端縁の前端よりも前方のリム部の傾斜角度は約93度~95度であった。これに限らず、リム部の傾斜角度は80度以上であればよい。
(3)実施形態1及び2の大便器において、連結面は湾曲面である。これに限らず、連結面は外方向に向けて斜め上方に傾斜した平面であってもよい。
(4)実施形態1及び2の大便器において、リム部の内面は直線状に延びている。これに限らず、リム部の内面は湾曲していてもよい。
(5)実施形態1の大便器において、立ち面の上端縁の前端よりも前方の連結面からリム部の内面までの領域は順勾配領域よりも逆勾配領域の方が広い。これに限らず、この部分の連結面からリム部の内面までの領域は逆勾配領域よりも順勾配領域の方が広くてもよいし、逆勾配領域がなくてもよい。
(6)実施形態1及び2の大便器において、リム部は内壁部と外壁部とを有している。これに限らず、リム部は一つの壁で形成されていてもよい。
(7)実施形態1の大便器において、リム吐水口は前方に向けて開口している。これに限らず、リム吐水口は後方を向いて開口していてもよい。
(8)実施形態1の大便器において、リム吐水口はリム部の後部に形成されている。これに限らず、リム吐水口は溜水部の立ち面の上端縁の前端よりも後方に形成すればよい。
(9)リム吐水口のみから洗浄水を吐水する大便器においてもリム部の内面の逆勾配領域における傾斜角度が90度から110度であってもよい。
(11)連結面は、1つの連続した湾曲面に限らず、複数の面によって形成されていてもよい。
(12)段部は、大便器を上から見た平面視において、溜水部の立ち面の上端縁の左右両端の夫々から前方に向けてまっすぐに延びる一対の第2仮想線と、リム部の上端内縁とが交差する2か所の点を通る一対の第1仮想線に挟まれる領域に少なくとも形成されていなければよく、他の領域に形成されていてもよい。
(13)便鉢面は20度以下の傾斜角度である段部を形成していてもよい。
(14)リム吐水口は後方に向けて洗浄水を吐水するものであってもよい。この場合、リム吐水口は溜水部の後端よりも前方に位置しているとよい。さらに、この場合、リム吐水口は溜水部の後端と前端との間に位置しているとなおよい。
Claims (16)
- 立ち面を有する溜水部と、
前記溜水部の上端縁部に連続する便鉢部と、
前記便鉢部の上端縁部に連続するリム部と、
を備えており、
前記便鉢部は、前記立ち面の上端縁に連続した便鉢面、及び前記便鉢面の上端縁と前記リム部の内面の下端縁とを連結した連結面を有しており、
上から見た平面視において、前記立ち面の上端縁の前端から前記立ち面の上端縁の前端よりも前方の前記リム部に向けてまっすぐに延びる仮想線を含む鉛直面によって切断した断面形状において、
前記立ち面の上端縁の前端よりも前方の前記便鉢面の傾斜角度は20度以下であり、
前記立ち面の上端縁の前端よりも前方の前記リム部の内面の傾斜角度は80度以上であり、
前記立ち面の上端縁の前端よりも前方の前記連結面の傾斜角度は、同一の前記断面形状における前記立ち面の上端縁の前端よりも前方の前記便鉢面の傾斜角度と前記リム部の内面の傾斜角度との間の角度である大便器。 - 前記立ち面の上端縁の前端よりも前方において、前記断面形状における前記便鉢面の長さは、同一の前記断面形状における前記連結面の長さよりも長い請求項1に記載の大便器。
- 前記立ち面の上端縁の前端よりも前方において、前記断面形状における前記便鉢面の長さは、同一の前記断面形状における前記リム部の内面の上下方向の長さよりも長い請求項1及び請求項2のいずれか一項に記載の大便器。
- 前記断面形状における前記リム部の内面の半分以上が直線状である請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の大便器。
- 前記立ち面の上端縁の前端よりも前方において、前記断面形状における前記リム部の内面の半分以上が90度以上の傾斜角度である請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の大便器。
- 前記仮想線は、第1仮想線であり、
上から見た平面視において、前記溜水部の前記立ち面の上端縁の左右両端の夫々から前方に向けてまっすぐに延びる一対の第2仮想線と、前記リム部の上端内縁とが交差する2か所の点を通る一対の前記第1仮想線に挟まれる領域の全体が前記便鉢面、前記連結面、及び前記リム部の内面で構成されている請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の大便器。 - 180度から前記リム部の後側の内面の傾斜角度を引いた角度は、前記リム部の前側の内面の傾斜角度よりも大きい請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の大便器。
- 前記立ち面の上端縁の前端よりも前方において、前記連結面から前記リム部の内面までの領域は、上方に向けて外側に傾斜した順勾配領域よりも上方に向けて内側に傾斜した逆勾配領域の方が広い請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の大便器。
- 前記立ち面の上端縁の前端よりも前方であり、前記リム部の内面が上方に向けて内側に傾斜した逆勾配領域に形成されている部分における前記連結面から前記リム部の内面までの領域において、上方に向けて外側に傾斜した順勾配領域の面積と前記逆勾配領域の面積との比が1:4~1:1である請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の大便器。
- 前記立ち面の上端縁の前端よりも前方における前記連結面の順勾配領域は、水平方向の長さよりも鉛直方向の長さが短い請求項8及び請求項9のいずれか一項に記載の大便器。
- 内面が上方に向けて内側に傾斜した逆勾配領域に形成されている前記リム部を上から見た平面視において前記リム部の外縁に直交する鉛直面によって切断した断面形状において、
前記リム部の内面の上端部の内縁から鉛直方向にまっすぐに垂下した鉛直仮想線と、前記リム部の内面及び前記連結面とによって囲まれた領域であって、上方に向けて外側に傾斜した順勾配領域と前記逆勾配領域の境界から水平方向にまっすぐに伸ばした水平仮想線よりも上側の面積が下側の面積よりも大きい請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載の大便器。 - 便器排水路に向けて洗浄水を吐水するジェット吐水口を備えており、
前記リム部の内面の前記逆勾配領域において、傾斜角度が90度から110度である請求項8から請求項11までのいずれか一項に記載の大便器。 - 前記リム部は、前記リム部の内面を形成する内壁部と、前記リム部の外面を形成する外壁部とを有している請求項1から請求項12までのいずれか一項に記載の大便器。
- 前記内壁部と前記外壁部との間に前記便鉢部の下方に形成された空間に連通したリム内空間が形成されている請求項13に記載の大便器。
- 前記リム部に形成され、前記溜水部の立ち面の上端縁の前端よりも後方に洗浄水を吐水するリム吐水口を有している請求項1から請求項14までのいずれか一項に記載の大便器。
- 前記便鉢部は前記リム吐水口から吐水された洗浄水が上面を流れる段部が形成されていない形状である請求項15に記載の大便器。
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