JP2022174382A - 大便器 - Google Patents
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Abstract
【課題】便鉢部よりも外へ飛沫が飛びにくい大便器を提供する。
【解決手段】大便器1は、平面視において、立ち面11の上端縁の前端11Xから立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方のリム部50に向けて直線状に延びる第1仮想線L1を含む鉛直面によって切断した断面形状において、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方の便鉢面31の傾斜角度は20度以下であり、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方のリム部50の内面の傾斜角度は80度以上であり、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方の連結面33の傾斜角度は、同一の断面形状における立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方の便鉢面31の傾斜角度とリム部50の内面の傾斜角度との間の角度である。
【選択図】図3
【解決手段】大便器1は、平面視において、立ち面11の上端縁の前端11Xから立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方のリム部50に向けて直線状に延びる第1仮想線L1を含む鉛直面によって切断した断面形状において、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方の便鉢面31の傾斜角度は20度以下であり、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方のリム部50の内面の傾斜角度は80度以上であり、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方の連結面33の傾斜角度は、同一の断面形状における立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方の便鉢面31の傾斜角度とリム部50の内面の傾斜角度との間の角度である。
【選択図】図3
Description
本開示は大便器に関するものである。
特許文献1は従来の大便器を開示している。この大便器は、溜水部、便鉢部、及びリム部を備えている。便鉢部は、便鉢面、及び棚面を有している。便鉢面は溜水部の表面の上端に連続している。便鉢面は外方向に向けて斜め上方に傾斜している。棚面は、便鉢面の上端に連続し、外方向に向けて上方へ僅かに傾斜している。リム部の内面は棚面の外周縁から鉛直方向に立ち上がっている。
特許文献1に開示された大便器は、便鉢面の傾斜角度が約50度であるため、便鉢面に衝突して前方かつ上方に跳ねた小便等の飛沫がリム部を越えて外方向に飛び散りやすくなっていた。
本開示は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、リム部を超えて外方向に小便等の飛沫が飛び散りにくい大便器を提供することを解決すべき課題としている。
本開示の大便器は、立ち面を有する溜水部と、前記溜水部の上端縁部に連続する便鉢部と、前記便鉢部の上端縁部に連続するリム部と、を備えており、前記便鉢部は、前記立ち面の上端縁に連続した便鉢面、及び前記便鉢面の上端縁と前記リム部の内面の下端縁とを連結した連結面を有しており、上から見た平面視において、前記立ち面の上端縁の前端から前記立ち面の上端縁の前端よりも前方の前記リム部に向けてまっすぐに延びる仮想線を含む鉛直面によって切断した断面形状において、前記立ち面の上端縁の前端よりも前方の前記便鉢面の傾斜角度は20度以下であり、前記立ち面の上端縁の前端よりも前方の前記リム部の内面の傾斜角度は80度以上であり、前記立ち面の上端縁の前端よりも前方の前記連結面の傾斜角度は、同一の前記断面形状における前記立ち面の上端縁の前端よりも前方の前記便鉢面の傾斜角度と前記リム部の内面の傾斜角度との間の角度である。
便鉢面の傾斜角度は、仮想線を含む鉛直面によって切断した断面形状において、便鉢面と、便鉢面よりも下方であり便鉢部の外側に延びた水平線との間の角度である。リム部の内面の傾斜角度は、仮想線を含む鉛直面によって切断した断面形状において、リム部の内面と、リム部の内面よりも下方でありリム部の外側に延びた水平線との間の角度である。連結面の傾斜角度は、仮想線を含む鉛直面によって切断した断面形状において、連結面と、連結面よりも下方であり便鉢部の外側に延びた水平線との間の角度である。
本開示の大便器を具体化した実施形態1及び2について、図面を参照しつつ説明する。以下の説明において、上下方向は、大便器を設置した状態における上下方向である。前後方向は、大便器を設置した状態において、便鉢部に対して洗浄装置が取り付けられる方向が後方であり、その逆方向が前方である。左右方向は、大便器を設置した状態において、前方から見た左右方向である。図1及び図2において、上方向はX軸の正方向、下方向をX軸の負方向、前方向はZ軸の正方向、後方向はZ軸の負方向、左方向はY軸の正方向、右方向はY軸の負方向である。
<実施形態1>
実施形態1の大便器1は、図1及び図2に示すように、溜水部10、便鉢部30、リム部50、便器排水路70、及び周壁部90を備えている。溜水部10は、便鉢部30の下部から下方に凹んだ凹部を形成している。溜水部10は、図1に示すように、大便器1の上から見た平面視(以下、「平面視」という。)において、前後方向に長い楕円に近い形状である。平面視において、溜水部10の前端部の曲率半径は、溜水部10の後端部の曲率半径よりも小さい。
実施形態1の大便器1は、図1及び図2に示すように、溜水部10、便鉢部30、リム部50、便器排水路70、及び周壁部90を備えている。溜水部10は、便鉢部30の下部から下方に凹んだ凹部を形成している。溜水部10は、図1に示すように、大便器1の上から見た平面視(以下、「平面視」という。)において、前後方向に長い楕円に近い形状である。平面視において、溜水部10の前端部の曲率半径は、溜水部10の後端部の曲率半径よりも小さい。
溜水部10は、図2及び図3に示すように、立ち面11及び底面13を有している。立ち面11は筒状である。立ち面11の上端縁は後に向けて徐々に高くなっている。立ち面11の上端縁部は、溜水部10を鉛直面によって切断した断面形状において、下から上に向けて徐々に傾斜角度が減少する湾曲面である。以下、鉛直面によって切断した断面形状を「鉛直断面形状」という。立ち面11の傾斜角度は、溜水部10の鉛直断面形状において、立ち面11と、立ち面11よりも下方であり溜水部10の外側に延びた水平線との間の角度である。立ち面11の下端縁部は、溜水部10の鉛直断面形状において、下から上に向けて徐々に傾斜角度が増加する湾曲面である。立ち面11は、溜水部10の鉛直断面形状において、上端縁部の下側から下端縁部の上側までの間が直線状に延びている。直線状とは、完全に直線でなく、僅かに曲がっているものも含む(以下同じ。)。
底面13の外周縁は、図2及び図3に示すように、立ち面11の下端縁に連続している。底面13の外周縁部は、立ち面11の下端縁部に連続する湾曲面である。底面13は後部に開口部13Aが形成されている。開口部13Aの後端縁は、図1に示すように、平面視において、立ち面11の後部に連続している。底面13は、図2及び図3に示すように、溜水部10の鉛直断面形状において、外周縁部の内側から開口部13Aに向けて僅かに下方に傾斜して直線状に延びている。底面13は、後述する溜水面WLより下方に広がっている。底面13の開口部13Aは、下方を向いて開口しており、便器排水路70の上流端部に連通している。
便器排水路70は、図2に示すように、流入路71、上昇路73、及び下降路75を有している。流入路71の上流端部は溜水部10の底面13の開口部13Aに連通している。流入路71は、全体的に湾曲しており、下向きから徐々に後ろ向きに変化しながら、後方に向けて斜め下方に延びている。流入路71の下流端部は後方を向いている。上昇路73は後方に向けて斜め上方に延びている。上昇路73の上流端部は流入路71の下流端部に連通している。上昇路73の上流部は、湾曲して延びており、後ろ向きから徐々に後方に向けて斜め上向きに変化している。上昇流路の中間部は、後方に向けて斜め上向きにまっすぐ延びている。上昇流路の下流部は、湾曲して延びており、後方に向けて斜め上向きから徐々に後ろ向きに変化している。上昇路73の上流端部は後方を向いている。
下降路75の上流端部は上昇管路の下流端部に連通している。下降路75は下方に延びている。下降路75の上流部は、湾曲して延びており、後ろ向きから徐々に下向きに変化している。下降路75の上流部より下流側は下方に向けてまっすぐ延びている。下降路75の下流端部は下方を向いている。溜水部10、流入路71、及び上昇路73は、洗浄水が滞留して流路を遮断する排水トラップを構成している。溜水部10、流入路71、及び上昇路73に洗浄水が滞留した状態における洗浄水の水面が溜水面WLである。
便鉢部30の下端縁部は、図3に示すように、溜水部10の上端縁部に連続している。便鉢部30は、便鉢面31、及び連結面33を有している。便鉢面31及び連結面33は左右対称形状である。左右対称形状とは、完全に左右対称でなく、僅かに左右非対称であるものも含む(以下同じ。)。便鉢面31の下端縁は溜水部10の立ち面11の上端縁に連続している。便鉢面31の下端縁部は、溜水部10の立ち面11の上端縁部に連続した湾曲面であり、下から上に向けて徐々に傾斜角度が減少している。立ち面11の上端縁部と便鉢面31の下端縁部とが連続した領域は立ち面11側から便鉢面31に向けて徐々に傾斜角度が減少する湾曲面である。この湾曲面の中間部が立ち面11の上端縁である。立ち面11の上端縁の前端11Xは、図1に示すように、平面視において、大便器1の左右中央を通る直線上に位置している。便鉢面31は下端縁部の上側から外方向に向けて斜め上方に傾斜している。便鉢面31は、便鉢部30の鉛直断面形状において、下端縁部の上側から上端縁に向けて直線状に延びている。
連結面33の下端縁は便鉢面31の上端縁に連続している。連結面33は、下端縁から上端縁に向けて徐々に傾斜角度が増加する湾曲面である。連結面33の湾曲面の半径は平均して15mmから30mmである。連結面33の上端縁は後述するリム部50の内壁部51の内面51Aの下端縁に連続している。
リム部50は、内壁部51、上壁部53、及び外壁部55を有している。内壁部51の上端縁部は上壁部53の内縁部に連続している。内壁部51の下端縁部は便鉢部30の上端縁部に連続している。リム部50の内壁部51は、便鉢部30よりも上方において、便鉢部30の周囲を帯状に一周している。リム部50は、左右中央よりも左側の後部に、洗浄水を吐水するリム吐水口100を形成している(図1参照)。リム吐水口100は前後方向に開口している。リム吐水口100は、溜水部10よりも後方に形成されている。
内壁部51は、リム部50の鉛直断面形状において、上下方向に延びている。内壁部51の内面51Aの下端縁は便鉢部30の連結面33の上端縁に連続している。内壁部51の内面51Aは左右対称形状である。内壁部51の内面51Aはリム部50の内面である。内壁部51の内面51Aの上端縁部は、下から上に向けて徐々に傾斜角度が減少する湾曲面である。内壁部51の内面51Aの上端縁部は、上方に向けて外側に傾斜した順勾配領域である。上端縁部の下側から下端縁までの内壁部51の内面51Aは、リム部50の鉛直断面形状において、直線状に上下方向に延びている。
上壁部53は水平方向に延びている。上壁部53の上面の内縁は内壁部51の内面51Aの上端縁に連続している。上壁部53の上面の内縁部は内壁部51の内面51Aの上端縁部に連続した湾曲面である。上壁部53の上面の外縁部は湾曲面である。上壁部53の上面は、リム部50の鉛直断面形状において、内縁部の外側から外縁部の内側までの間が水平方向に直線状に延びている。
外壁部55は上下方向に延びている。外壁部55の上端縁部は上壁部53の外縁部に連続している。外壁部55は内壁部51よりも外側に位置している。外壁部55の外面はリム部50の外面である。外壁部55の上下方向の長さは内壁部51の上下方向の長さと略同じである。外壁部55と内壁部51との間にリム内空間50Sが形成されている。リム内空間50Sは便鉢部30の下方に形成された空間30Sに連通している。外壁部55の外面の上端縁は上壁部53の上面の外縁に連続している。外壁部55の外面の上端縁部は上壁部53の上面の外縁部に連続した湾曲面である。
外壁部55の下端縁部は周壁部90の上端縁部に連続している。周壁部90は、便鉢部30の周りを囲むように、大便器1の前端から左右方向に広がりながら湾曲し、後方に延びている。周壁部90は上端縁部から下方に広がっている。周壁部90の下端縁部は、大便器1を設置面に設置した際に設置面に接触する。
平面視において、図1に示すように、溜水部10の立ち面11の上端縁の前端11Xから立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方のリム部50に向けて延びる直線が第1仮想線L1である。平面視において、大便器1の左右中央を通る直線に重なる第1仮想線L1を含む鉛直面によって切断した断面形状を「第1断面形状」という(図3参照)。
図3に示すように、第1断面形状において、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方の便鉢面31の直線状に延びている領域の傾斜角度α1は約20度である。第1断面形状において、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方の内壁部51の内面51Aの直線状に延びている領域の傾斜角度β1は約95度である。この領域は、上方に向けて内側に傾斜した逆勾配領域になるように形成されている。第1断面形状において、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方の連結面33の傾斜角度γ1は、下端縁から上端縁に向けて約20度から約95度に徐々に増加している。この連結面33は、上方に向けて外側に傾斜した順勾配領域、及び順勾配領域の上側において逆勾配領域になるように形成されている。
図3に示すように、第1断面形状において、溜水部10よりも後方の便鉢面31の傾斜角度X1は、約20度である。第1断面形状において、溜水部10よりも後方の内壁部51の内面51Aの傾斜角度Y1は約84度である。この内壁部51の内面51Aは、上方に向けて外側に傾斜した順勾配領域になるように形成されている。第1断面形状において、溜水部10よりも後方の内壁部51の内面51Aの傾斜角度Y1は、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方の内壁部51の内面51Aの傾斜角度β1である約95度よりも小さい。第1断面形状において、溜水部10よりも後方の連結面33は湾曲している。この連結面33の傾斜角度Z1は、下端縁から上端縁に向けて約20度から約84度に徐々に増加している。この連結面33は順勾配領域になるように形成されている。
図3に示すように、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方において、第1断面形状における便鉢面31の長さは連結面33の長さよりも長い。立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方において、第1断面形状における便鉢面31の長さは内壁部51の内面51Aの上下方向の長さよりも長い。第1断面形状における内壁部51の内面51Aは、上端縁部が湾曲状に延びており、上端縁部の下側から下端縁までが直線状に延びている。第1断面形状における内壁部51の内面51Aの直線状に延びている領域は内壁部51の内面51Aの大部分を占めている。立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方において、第1断面形状の連結面33及び内壁部51の内面51Aは、順勾配領域よりも逆勾配領域の方が長い。立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方において、第1断面形状の連結面33の順勾配領域は、水平方向の長さよりも鉛直方向の長さが短い。
平面視において、図1に示すように、リム部50の内壁部51の上端内縁であって、大便器1の左右中央を通る直線が交差する点と、溜水部10の立ち面11の上端縁の左端から前方に向けてまっすぐに延びる第2仮想線L2が交差する点との間の中間点を通る第1仮想線L1を含む鉛直面によって切断した断面形状を「第2断面形状」という(図4参照)。
図4に示すように、第2断面形状において、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方の便鉢面31の直線状に延びている領域の傾斜角度α2は約20度である。第2断面形状において、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方の内壁部51の内面51Aの直線状に延びている領域の傾斜角度β2は約95度である。この領域は逆勾配領域になるように形成されている。第2断面形状において、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方の連結面33の傾斜角度γ2は、下端縁から上端縁に向けて約20度から約95度に徐々に増加している。この連結面33は、順勾配領域、及び順勾配領域の上側において逆勾配領域になるように形成されている。
図4に示すように、第2断面形状において、溜水部10よりも後方の内壁部51の内面51Aの傾斜角度Y2は約84度である。この内壁部51の内面51Aは順勾配領域になるように形成されている。第2断面形状において、溜水部10よりも後方の内壁部51の内面51Aの傾斜角度Y2は、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方の内壁部51の内面51Aの傾斜角度β2である約95度よりも小さい。
図4に示すように、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方において、第2断面形状における便鉢面31の長さは連結面33の長さよりも長い。立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方において、第2断面形状における便鉢面31の長さは内壁部51の内面51Aの上下方向の長さよりも長い。第2断面形状における内壁部51の内面51Aは、上端縁部が湾曲状に延びており、上端縁部の下側から下端縁までが直線状に延びている。第2断面形状における内壁部51の内面51Aの直線状に延びている領域は内壁部51の内面51Aの大部分を占めている。立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方において、第2断面形状の連結面33及び内壁部51の内面51Aは、順勾配領域よりも逆勾配領域の方が長い。立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方において、第2断面形状の連結面33の順勾配領域は、水平方向の長さよりも鉛直方向の長さが短い。
平面視において、図1に示すように、リム部50の内壁部51の上端内縁であって、溜水部10の立ち面11の上端縁の左端から前方に向けてまっすぐに延びる第2仮想線L2が交差する点を通る第1仮想線L1を含む鉛直面によって切断した断面形状を「第3断面形状」という(図5参照)。
図5に示すように、第3断面形状において、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方の便鉢面31の直線状に延びている領域の傾斜角度α3は約20度である。第3断面形状において、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方の内壁部51の内面51Aの直線状に延びている領域の傾斜角度β3は約95度である。この領域は逆勾配領域になるように形成されている。第3断面形状において、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方の連結面33の傾斜角度γ3は、下端縁から上端縁に向けて約20度から約95度に徐々に増加している。この連結面33は、順勾配領域、及び順勾配領域の上側において逆勾配領域になるように形成されている。
図5に示すように、第3断面形状において、溜水部10よりも後方の内壁部51の内面51Aの傾斜角度Y3は約84度である。この内壁部51の内面51Aは順勾配領域になるように形成されている。第3断面形状において、溜水部10よりも後方の内壁部51の内面51Aの傾斜角度Y3は、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方の内壁部51の内面51Aの傾斜角度β3(約95度)よりも小さい。
図5に示すように、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方において、第3断面形状における便鉢面31の長さは連結面33の長さよりも長い。立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方において、第3断面形状における便鉢面31の長さは内壁部51の内面51Aの上下方向の長さよりも長い。第3断面形状における内壁部51の内面51Aは、上端縁部が湾曲状に延びており、上端縁部の下側から下端縁までが直線状に延びている。第3断面形状における内壁部51の内面51Aの直線状に延びている領域は内壁部51の内面51Aの大部分を占めている。立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方において、第3断面形状の連結面33及び内壁部51の内面51Aは、順勾配領域よりも逆勾配領域の方が長い。立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方において、第3断面形状の連結面33の順勾配領域は、水平方向の長さよりも鉛直方向の長さが短い。
平面視において、図1に示すように、リム部50の内壁部51の上端内縁であって、溜水部10の立ち面11の上端縁の左端から前方に向けてまっすぐに延びる第2仮想線L2が交差する点と、溜水部10の立ち面11の上端縁の前端11Xから大便器1の左右中央を通る直線に直交して左方向に延びる直線が交差する点との間の中間点を通る第1仮想線L1を含む鉛直面によって切断した断面形状を「第4断面形状」という(図6参照)。
図6に示すように、第4断面形状において、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方の便鉢面31の直線状に延びている領域の傾斜角度α4は約20度である。第4断面形状において、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方の内壁部51の内面51Aの直線状に延びている領域の傾斜角度β4は約93度である。この領域は逆勾配領域になるように形成されている。第4断面形状において、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方の連結面33の傾斜角度γ4は、下端縁から上端縁に向けて約20度から約93度に徐々に増加している。この連結面33は、順勾配領域、及び順勾配領域の上側において逆勾配領域になるように形成されている。
図6に示すように、第4断面形状において、溜水部10よりも後方の内壁部51の内面51Aの傾斜角度Y4は約86度である。この内壁部51の内面51Aは順勾配領域になるように形成されている。第4断面形状において、溜水部10よりも後方の内壁部51の内面51Aの傾斜角度Y4は、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方の内壁部51の内面51Aの傾斜角度β4(約93度)よりも小さい。
図6に示すように、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方において、第4断面形状における便鉢面31の長さは連結面33の長さよりも長い。立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方において、第4断面形状における便鉢面31の長さは内壁部51の内面51Aの上下方向の長さよりも長い。第4断面形状における内壁部51の内面51Aは、上端縁部が湾曲状に延びており、上端縁部の下側から下端縁までが直線状に延びている。第4断面形状における内壁部51の内面51Aの直線状に延びている領域は内壁部51の内面51Aの大部分を占めている。立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方において、第4断面形状の連結面33及び内壁部51の内面51Aは、順勾配領域よりも逆勾配領域の方が長い。立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方において、第4断面形状の連結面33の順勾配領域は、水平方向の長さよりも鉛直方向の長さが短い。
平面視において、図1に示すように、溜水部10の立ち面11の上端縁の前端11Xから大便器1の左右中央を通る直線に直交して左右方向に延びる直線を含む鉛直面によって切断した断面形状を「第5断面形状」という(図7参照)。
便鉢部30、リム部50、及び周壁部90は、図7に示すように、第5断面形状において、左右対称形状である。第5断面形状において、左右両側の便鉢面31の直線状に延びている領域の傾斜角度α5は約20度である。第5断面形状において、左右両側の内壁部51の内面51Aの直線状に延びている領域の傾斜角度β5は約87度である。この領域は順勾配領域になるように形成されている。第5断面形状において、左右両側の連結面33の傾斜角度γ5は、下端縁から上端縁に向けて約20度から約87度に徐々に増加している。この連結面33は順勾配領域になるように形成されている。
便鉢部30の便鉢面31は、図2~図7に示すように、水平方向に広がった段部が形成されずに連結面33の下端から直線状に溜水部10に向けて延びている。リム部50の内壁部51の内面51Aの直線状に延びている領域は、図3~図6に示すように、第1断面形状から第4断面形状までは逆勾配領域に形成され、図7に示すように、第5断面形状において、順勾配領域に形成されている。内壁部51の内面51Aの直線状に延びている領域は、第4断面形状と第5断面形状との間で逆勾配領域から順勾配領域に変化している。逆勾配領域が形成されている部分における鉛直面によって切断した断面形状において、逆勾配領域の上端と下端との水平方向の距離は、リム部50の上面の水平方向の幅の1/3以下である。
平面視において、図8に示すように、大便器1の左右中央を通る直線上に位置したリム部50の外縁の前端を通り、リム部50の外縁に直交する鉛直面によってリム部50を切断した断面形状を「第1リム断面形状」という(図9参照)。平面視において、リム部50の内壁部51の上端内縁であって、溜水部10の立ち面11の上端縁の左端から前方に向けてまっすぐに延びる第2仮想線L2が交差する点を通り、リム部50の外縁に直交する鉛直面によってリム部50を切断した断面形状を「第2リム断面形状」という(図10参照)。第2リム断面形状よりも後側であって、内壁部51の内面51Aの直線状に延びている領域が逆勾配領域から順勾配領域に変化する部分よりも前側のリム部50の外縁に直交する鉛直面によってリム部50を切断した断面形状を「第3リム断面形状」という(図11参照)。
第1リム断面形状、第2リム断面形状、及び第3リム断面形状において、図9~図11に示すように、リム部50の内面である内壁部51の内面51Aの上端部の内縁から鉛直方向にまっすぐに垂下した鉛直仮想線である第3仮想線L3と、内壁部51の内面51A及び連結面33とによって囲まれた領域であって、順勾配領域と逆勾配領域の境界Kから水平方向にまっすぐに伸ばした水平仮想線である第4仮想線L4よりも上側の面積が下側の面積よりも大きい。
以上説明したように、実施形態1の大便器1は、溜水部10、便鉢部30、及びリム部50を備えている。溜水部10は立ち面11を有している。便鉢部30は溜水部10の上端縁部に連続している。リム部50は便鉢部30の上端縁部に連続している。便鉢部30は、立ち面11の上端縁に連続した便鉢面31、及び便鉢面31の上端縁とリム部50の内面の下端縁とを連結した連結面33を有している。第1断面形状~第4断面形状に示すように、大便器1を上から見た平面視において、立ち面11の上端縁の前端11Xから立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方のリム部50に向けて直線状に延びる第1仮想線L1を含む鉛直面によって切断した断面形状において、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方の便鉢面31の傾斜角度α1~α4は約20度であり、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方のリム部50の内面の傾斜角度β1~β4は約93度~約95度であり、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方の連結面33の傾斜角度γ1~γ4は、同一の断面形状における立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方の便鉢面31の傾斜角度とリム部50の内面の傾斜角度との間の角度である。便鉢面31の傾斜角度は20度以下であればよく、リム部50の内面の傾斜角度は80度以上であればよい。
大便器1に着座した状態で排尿をした際に溜水部10の立ち面11の上端縁の前端11Xより前側の便鉢面31に小便が衝突する。特に、大便器1を上から見た平面視において、溜水部10の立ち面11の上端縁の左右両端の夫々から前方に向けてまっすぐに延びる一対の第2仮想線L2と、リム部50の上端内縁とが交差する2か所の点を通る一対の第1仮想線L1に挟まれる領域R(図1参照)に大便器1に着座した状態で排尿をした際の小便が衝突する。
実施形態1の大便器1は、溜水部10の立ち面11の上端縁の前端11Xより前側の便鉢面31の傾斜角度が約20度である。このため、着座姿勢で排尿した際に便鉢面31に衝突した小便は上方へ高く跳ねずにリム部50の内面に衝突する。このように、この大便器1はリム部50を超えて外方向へ小便等の飛沫が飛び散りにくい。
第1断面形状~第4断面形状に示すように、溜水部10の立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方において、断面形状における便鉢面31の長さは、同一の断面形状における連結面33の長さよりも長い。この大便器1は、傾斜角度が約20度の便鉢面31を連結面33に比べて長くすることによって、連結面33が小さくなり、連結面33と内壁部51の内面51Aとの距離が近くなる。このため、この大便器1は連結面33にあたった飛沫が内壁部51の内面51Aにあたり、リム部50を超えて外方向へ小便等の飛沫が飛び散りにくくすることができる。
連結面33の水平方向の幅はリム部50の上壁部53の幅の半分以下である。連結面33の下端は、上方から見た平面視において、図示しない便座の開口内周縁よりも外側に位置し、便座によって隠蔽される。連結面33の下端は、上方から見た平面視において、逆勾配領域に形成された内壁部51の内面51Aの上端よりも外側に位置し、リム部50の上壁部53によって隠蔽されているとよい。
第1断面形状~第4断面形状に示すように、溜水部10の立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方において、断面形状における便鉢面31の長さは、同一の断面形状におけるリム部50の内面の上下方向の長さよりも長い。この大便器1は、傾斜角度が約20度の便鉢面31をリム部50の内面の上下方向の長さに比べて長くすることによって、リム部50を超えて外方向へ小便等の飛沫が飛び散りにくくすることができ、かつ、リム部50の内面が小さくなることで、洗浄がしやすい。
第1断面形状~第4断面形状に示すように、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方において、断面形状におけるリム部50の内面は、殆どが直線状に延びており、この直線上に延びている領域の傾斜角度β1~β4は約93度~約95度である。リム部50の内面は、半分以上が直線状であれば、容易に清掃することができる。リム部50の内面は、半分以上が90度以上の傾斜角度であれば、リム部50の内面に衝突した小便等の飛沫を便鉢部30方向に跳ね返すことができ、リム部50を超えて外方向へ小便等の飛沫が飛び散りにくくすることができる。
第1断面形状~第4断面形状に示すように、180度からリム部50の後側の内面の傾斜角度Y1~Y4の夫々を引いた角度は、同一の断面形状におけるリム部50の前側の内面の傾斜角度β1~β4よりも大きい。この大便器1は、鋳込み成形によって製造する際、リム部50の内側に配置した鋳込み型を良好に取り外すことができる。なお、リム部50の後側の内面が逆勾配の傾斜面で形成される場合は、リム部50の前側の内面の傾斜角度と後側の内面の傾斜角度との関係は、鋳込み型を良好に取り外すために逆の関係になる。
第1断面形状~第4断面形状に示すように、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方において、連結面33からリム部50の内面までの領域は、上方に向けて外側に傾斜した順勾配領域よりも上方に向けて内側に傾斜した逆勾配領域の方が広い。立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方であり、逆勾配領域に形成されている部分における連結面33からリム部50の内面までの領域において、順勾配領域の面積と逆勾配領域の面積との比は、1:4~1:1である。この順勾配領域の面積と逆勾配領域の面積の比は、1:2~1:1でもよい。この大便器1は、逆勾配領域に衝突した小便等の飛沫を便鉢部30方向に跳ね返すことができ、リム部50を超えて外方向へ小便等の飛沫が飛び散りにくくすることができる。
第1断面形状~第4断面形状に示するように、立ち面11の上端縁の前端11Xよりも前方における連結面33の順勾配領域は、水平方向の長さよりも鉛直方向の長さが短い。この大便器1は、連結面33に衝突した小便等が便鉢部30方向に跳ね返るため、リム部50を超えて外方向へ小便等の飛沫が飛び散りにくくすることができる。
第1リム断面形状~第3リム断面形状に示すように、大便器1を上から見た平面視においてリム部50の外縁に直交する鉛直面によって切断した断面形状において、リム部50の内面の上端部の内縁から鉛直方向にまっすぐに垂下した第3仮想線L3と、リム部50の内面及び連結面33とによって囲まれた領域であって、順勾配領域と逆勾配領域の境界Kから水平方向にまっすぐに伸ばした第4仮想線L4よりも上側の面積が下側の面積よりも大きい。この大便器1は、順勾配領域よりも上側に設けられた逆勾配領域の連結面33からリム部50の内面の領域に衝突した小便等の飛沫を便鉢部30方向に跳ね返すことができ、リム部50を超えて外方向へ小便等の飛沫が飛び散りにくくすることができる。
リム部50は、リム部50の内面を形成する内壁部51と、リム部50の外面を形成する外壁部55とを有しており、内壁部51と外壁部55との間に便鉢部30の下方に形成された空間に連通したリム内空間50Sが形成されている。この大便器1は、リム部50の内面の形状をリム部50の外面の形状に影響されずに形成することができるため、小便等の飛沫がリム部50を超えて外方向へ飛び散りにくい形状にリム部50の内面を形成しやすい。
この大便器1は、リム部50に形成され、溜水部10の立ち面11の上端縁の前端11Xよりも後方に洗浄水を吐水するリム吐水口100を有している。この大便器1は、着座した状態で排尿をした際の小便がリム吐水口100に流入しない。
便鉢部30は、リム吐水口100から吐水された洗浄水が上面を流れる段部が形成されていない形状である。この大便器1は、段部が形成されていないため、便鉢面31上を洗浄水が良好に旋回して洗浄することができる。
<実施形態2>
実施形態2の大便器2は、図12に示すように、ジェット吐水口110を備えている。実施形態1と同様の構成は同一の符号を付し、説明を省略する。ジェット吐水口110は便器排水路70の上流側に設けられている。この大便器1は図示しないリム吐水口を備えている。この大便器1は、第1断面形状において、リム部50の内壁部51の内面51Aの直線状に延びている領域の傾斜角度は約96度であり、逆勾配領域になるように形成されている。
実施形態2の大便器2は、図12に示すように、ジェット吐水口110を備えている。実施形態1と同様の構成は同一の符号を付し、説明を省略する。ジェット吐水口110は便器排水路70の上流側に設けられている。この大便器1は図示しないリム吐水口を備えている。この大便器1は、第1断面形状において、リム部50の内壁部51の内面51Aの直線状に延びている領域の傾斜角度は約96度であり、逆勾配領域になるように形成されている。
この大便器2は、ジェット吐水口110から大流量の洗浄水を流すため、リム吐水口から少ない量の洗浄水を吐水する。よって、ジェット吐水口の無い大便器よりも早い流速でリム吐水口から洗浄水を吐水する必要がある。また、加圧給水源を有する洗浄方式では流速が速くなりやすいため、加圧給水源を有しない大便器よりもリム吐水口から吐水される洗浄水は飛び出しやすい。この大便器2は、リム部50の内面である内壁部51の内面51Aの逆勾配領域において、傾斜角度が90度から110度であるため、速い流速でリム吐水口から吐水される洗浄水の飛び出しを回避しつつ、リム部50の内壁部51の内面51Aを視認しやすく、清掃を容易に行うことができる。
本開示は上記記述及び図面によって説明した実施形態1及び2に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1の大便器において、立ち面の上端縁の前端よりも前方の便鉢面の傾斜角度は約20度であった。これに限らず、便鉢面の傾斜角度は20度以下であってもよい。
(2)実施形態1の大便器において、立ち面の上端縁の前端よりも前方のリム部の傾斜角度は約93度~95度であった。これに限らず、リム部の傾斜角度は80度以上であればよい。
(3)実施形態1及び2の大便器において、連結面は湾曲面である。これに限らず、連結面は外方向に向けて斜め上方に傾斜した平面であってもよい。
(4)実施形態1及び2の大便器において、リム部の内面は直線状に延びている。これに限らず、リム部の内面は湾曲していてもよい。
(5)実施形態1の大便器において、立ち面の上端縁の前端よりも前方の連結面からリム部の内面までの領域は順勾配領域よりも逆勾配領域の方が広い。これに限らず、この部分の連結面からリム部の内面までの領域は逆勾配領域よりも順勾配領域の方が広くてもよいし、逆勾配領域がなくてもよい。
(6)実施形態1及び2の大便器において、リム部は内壁部と外壁部とを有している。これに限らず、リム部は一つの壁で形成されていてもよい。
(7)実施形態1の大便器において、リム吐水口は前方に向けて開口している。これに限らず、リム吐水口は後方を向いて開口していてもよい。
(8)実施形態1の大便器において、リム吐水口はリム部の後部に形成されている。これに限らず、リム吐水口は溜水部の立ち面の上端縁の前端よりも後方に形成すればよい。
(9)リム吐水口のみから洗浄水を吐水する大便器においてもリム部の内面の逆勾配領域における傾斜角度が90度から110度であってもよい。
(1)実施形態1の大便器において、立ち面の上端縁の前端よりも前方の便鉢面の傾斜角度は約20度であった。これに限らず、便鉢面の傾斜角度は20度以下であってもよい。
(2)実施形態1の大便器において、立ち面の上端縁の前端よりも前方のリム部の傾斜角度は約93度~95度であった。これに限らず、リム部の傾斜角度は80度以上であればよい。
(3)実施形態1及び2の大便器において、連結面は湾曲面である。これに限らず、連結面は外方向に向けて斜め上方に傾斜した平面であってもよい。
(4)実施形態1及び2の大便器において、リム部の内面は直線状に延びている。これに限らず、リム部の内面は湾曲していてもよい。
(5)実施形態1の大便器において、立ち面の上端縁の前端よりも前方の連結面からリム部の内面までの領域は順勾配領域よりも逆勾配領域の方が広い。これに限らず、この部分の連結面からリム部の内面までの領域は逆勾配領域よりも順勾配領域の方が広くてもよいし、逆勾配領域がなくてもよい。
(6)実施形態1及び2の大便器において、リム部は内壁部と外壁部とを有している。これに限らず、リム部は一つの壁で形成されていてもよい。
(7)実施形態1の大便器において、リム吐水口は前方に向けて開口している。これに限らず、リム吐水口は後方を向いて開口していてもよい。
(8)実施形態1の大便器において、リム吐水口はリム部の後部に形成されている。これに限らず、リム吐水口は溜水部の立ち面の上端縁の前端よりも後方に形成すればよい。
(9)リム吐水口のみから洗浄水を吐水する大便器においてもリム部の内面の逆勾配領域における傾斜角度が90度から110度であってもよい。
(10)大便器に洗浄水を供給する便器洗浄装置は、洗浄タンクに貯留した洗浄水を供給するタンク式、及び給水源から直接的に洗浄水を供給する直接給水式のいずれであってもよい。便器洗浄装置は、ジェットポンプ(エジェクタ)を利用して洗浄水を加圧して大便器に供給するものであってもよい。
(11)連結面は、1つの連続した湾曲面に限らず、複数の面によって形成されていてもよい。
(12)段部は、大便器を上から見た平面視において、溜水部の立ち面の上端縁の左右両端の夫々から前方に向けてまっすぐに延びる一対の第2仮想線と、リム部の上端内縁とが交差する2か所の点を通る一対の第1仮想線に挟まれる領域に少なくとも形成されていなければよく、他の領域に形成されていてもよい。
(13)便鉢面は20度以下の傾斜角度である段部を形成していてもよい。
(14)リム吐水口は後方に向けて洗浄水を吐水するものであってもよい。この場合、リム吐水口は溜水部の後端よりも前方に位置しているとよい。さらに、この場合、リム吐水口は溜水部の後端と前端との間に位置しているとなおよい。
(11)連結面は、1つの連続した湾曲面に限らず、複数の面によって形成されていてもよい。
(12)段部は、大便器を上から見た平面視において、溜水部の立ち面の上端縁の左右両端の夫々から前方に向けてまっすぐに延びる一対の第2仮想線と、リム部の上端内縁とが交差する2か所の点を通る一対の第1仮想線に挟まれる領域に少なくとも形成されていなければよく、他の領域に形成されていてもよい。
(13)便鉢面は20度以下の傾斜角度である段部を形成していてもよい。
(14)リム吐水口は後方に向けて洗浄水を吐水するものであってもよい。この場合、リム吐水口は溜水部の後端よりも前方に位置しているとよい。さらに、この場合、リム吐水口は溜水部の後端と前端との間に位置しているとなおよい。
1,2…大便器、10…溜水部、11…立ち面、11X…立ち面の上端縁の前端、30…便鉢部、31…便鉢面、33…連結面、50…リム部、50S…リム内空間、51…(リム部の)内壁部、51A…内面、55…外壁部、100…リム吐水口、110…ジェット吐水口、L1…第1仮想線、L2…第2仮想線、L3…第3仮想線、L4…第4仮想線、α1,α2,α3,α4,α5…便鉢面の傾斜角度、β1,β2,β3,β4,β5…リム部の内面の傾斜角度、γ1,γ2,γ3,γ4,γ5…連結面の傾斜角度
Claims (16)
- 立ち面を有する溜水部と、
前記溜水部の上端縁部に連続する便鉢部と、
前記便鉢部の上端縁部に連続するリム部と、
を備えており、
前記便鉢部は、前記立ち面の上端縁に連続した便鉢面、及び前記便鉢面の上端縁と前記リム部の内面の下端縁とを連結した連結面を有しており、
上から見た平面視において、前記立ち面の上端縁の前端から前記立ち面の上端縁の前端よりも前方の前記リム部に向けてまっすぐに延びる仮想線を含む鉛直面によって切断した断面形状において、
前記立ち面の上端縁の前端よりも前方の前記便鉢面の傾斜角度は20度以下であり、
前記立ち面の上端縁の前端よりも前方の前記リム部の内面の傾斜角度は80度以上であり、
前記立ち面の上端縁の前端よりも前方の前記連結面の傾斜角度は、同一の前記断面形状における前記立ち面の上端縁の前端よりも前方の前記便鉢面の傾斜角度と前記リム部の内面の傾斜角度との間の角度である大便器。 - 前記立ち面の上端縁の前端よりも前方において、前記断面形状における前記便鉢面の長さは、同一の前記断面形状における前記連結面の長さよりも長い請求項1に記載の大便器。
- 前記立ち面の上端縁の前端よりも前方において、前記断面形状における前記便鉢面の長さは、同一の前記断面形状における前記リム部の内面の上下方向の長さよりも長い請求項1及び請求項2のいずれか一項に記載の大便器。
- 前記断面形状における前記リム部の内面の半分以上が直線状である請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の大便器。
- 前記立ち面の上端縁の前端よりも前方において、前記断面形状における前記リム部の内面の半分以上が90度以上の傾斜角度である請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の大便器。
- 前記仮想線は、第1仮想線であり、
上から見た平面視において、前記溜水部の前記立ち面の上端縁の左右両端の夫々から前方に向けてまっすぐに延びる一対の第2仮想線と、前記リム部の上端内縁とが交差する2か所の点を通る一対の前記第1仮想線に挟まれる領域の全体が前記便鉢面、前記連結面、及び前記リム部の内面で構成されている請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の大便器。 - 180度から前記リム部の後側の内面の傾斜角度を引いた角度は、前記リム部の前側の内面の傾斜角度よりも大きい請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の大便器。
- 前記立ち面の上端縁の前端よりも前方において、前記連結面から前記リム部の内面までの領域は、上方に向けて外側に傾斜した順勾配領域よりも上方に向けて内側に傾斜した逆勾配領域の方が広い請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の大便器。
- 前記立ち面の上端縁の前端よりも前方であり、前記リム部の内面が上方に向けて内側に傾斜した逆勾配領域に形成されている部分における前記連結面から前記リム部の内面までの領域において、上方に向けて外側に傾斜した順勾配領域の面積と前記逆勾配領域の面積との比が1:4~1:1である請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の大便器。
- 前記立ち面の上端縁の前端よりも前方における前記連結面の順勾配領域は、水平方向の長さよりも鉛直方向の長さが短い請求項8及び請求項9のいずれか一項に記載の大便器。
- 内面が上方に向けて内側に傾斜した逆勾配領域に形成されている前記リム部を上から見た平面視において前記リム部の外縁に直交する鉛直面によって切断した断面形状において、
前記リム部の内面の上端部の内縁から鉛直方向にまっすぐに垂下した鉛直仮想線と、前記リム部の内面及び前記連結面とによって囲まれた領域であって、上方に向けて外側に傾斜した順勾配領域と前記逆勾配領域の境界から水平方向にまっすぐに伸ばした水平仮想線よりも上側の面積が下側の面積よりも大きい請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載の大便器。 - 便器排水路に向けて洗浄水を吐水するジェット吐水口を備えており、
前記リム部の内面の前記逆勾配領域において、傾斜角度が90度から110度である請求項8から請求項11までのいずれか一項に記載の大便器。 - 前記リム部は、前記リム部の内面を形成する内壁部と、前記リム部の外面を形成する外壁部とを有している請求項1から請求項12までのいずれか一項に記載の大便器。
- 前記内壁部と前記外壁部との間に前記便鉢部の下方に形成された空間に連通したリム内空間が形成されている請求項13に記載の大便器。
- 前記リム部に形成され、前記溜水部の立ち面の上端縁の前端よりも後方に洗浄水を吐水するリム吐水口を有している請求項1から請求項14までのいずれか一項に記載の大便器。
- 前記便鉢部は前記リム吐水口から吐水された洗浄水が上面を流れる段部が形成されていない形状である請求項15に記載の大便器。
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