JP2022172650A - 戸先錠 - Google Patents

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康雄 西
Yasuo Nishi
裕嗣 北島
Hirotsugu Kitajima
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Abstract

Figure 2022172650000001
【課題】引戸に設けられた引戸錠用の収容空間の位置が上下方向にずれていても取り付けることができる引戸錠を提供することである。
【解決手段】係合部材7と、操作レバー8a又はシリンダ錠8bを有し、操作レバー8a又はシリンダ錠8bを操作することによって、係合部材7が施錠姿勢と解錠姿勢を呈する戸先錠1であって、係合部材7と操作レバー8a又はシリンダ錠8bを動力伝達させる接続部材4を有し、接続部材4は、係合部材7側に設けられた係合部材側接続部材4aと、操作レバー8a側に設けられた操作部材側接続部材4bを有し、係合部材側接続部材4aと操作部材側接続部材4bが着脱可能に結合しており、係合部材側接続部材4aと操作部材側接続部材4bの結合姿勢を変更することが可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、引戸に取り付けられる戸先錠に関するものである。
引戸を施錠する引戸錠は、戸当りに設けられた凹部(ストライク)に進入して係合する鎌状の係合部材と、係合部材を動作させる操作部材を有している。操作部材は、引戸の両側面(室内側と室外側)に配置され、係合部材は引戸の端面に設けられている。操作部材を操作することにより、係合部材は、引戸の端面から突出したり、端面から引戸内に退入することができる。
そして、操作部材を操作し、係合部材が戸当りの凹部に係合することにより、引戸が施錠され、引戸の開動作が防止される。このような引戸錠が、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されているような従来の引戸錠は、引戸の内部に収納配置されており、美観に優れている。
特許第4580287号公報
ところで、引戸錠を引戸に取り付けるためには、当然のことながら、引戸に引戸錠を収納するための収納空間を設ける必要がある。この収納空間は、少なくとも鎌状の係合部材が、戸当り側の凹部(ストライク)に係合するように、引戸に設けられている必要がある。
しかし、既存の引戸に設けられている収納空間は、大きさや上下方向の位置がまちまちである。そのため、収納空間の大きさが引戸錠よりも大きく、収納空間に引戸錠を配置することができたとしても、鎌状の係合部材を戸当り側の凹部に係合するように位置合わせをすることができない場合がある。
そこで本発明は、引戸に設けられた引戸錠用の収容空間の位置が上下方向にずれていても、引戸錠を取り付けることができる引戸錠を提供することを課題としている。
上記課題を解決するための本発明の第1の様相は、係合部材と操作部材を有し、前記操作部材を操作することによって、前記係合部材が施錠姿勢と解錠姿勢を呈する戸先錠であって、前記係合部材と前記操作部材を動力伝達させる接続部材を有し、前記接続部材は、前記係合部材側に設けられた係合部材側接続部材と、前記操作部材側に設けられた操作部材側接続部材を有し、前記係合部材側接続部材と前記操作部材側接続部材が着脱可能に結合しており、前記係合部材側接続部材と前記操作部材側接続部材の結合姿勢を変更することが可能であることを特徴とする戸先錠である。
本様相によると、係合部材と操作部材を動力伝達させる接続部材を有し、接続部材は、係合部材側に設けられた係合部材側接続部材と、操作部材側に設けられた操作部材側接続部材を有し、係合部材側接続部材と操作部材側接続部材が着脱可能に結合している。そのため、引戸に引戸錠を取り付ける際に、係合部材と操作部材を別々に取り扱うことができる。
そして、係合部材側接続部材と操作部材側接続部材の結合姿勢を変更することが可能であるので、両接続部材の結合姿勢を変更することによって、係合部材と操作部材の相対位置が変化する。すなわち、引戸の引戸錠を取り付ける部位の形状に応じて、係合部材と操作部材の相対位置を変更することができる。そのため、本様相の引戸錠は、既設の引戸にも対応して取付け易い。
前記係合部材を有する係合部材側ユニットと、前記操作部材を有する操作部材側ユニットを有し、前記係合部材側ユニットに前記係合部材側接続部材が含まれており、前記操作部材側ユニットに前記操作部材側接続部材が含まれていることが好ましい。
この構成によれば、係合部材を有する係合部材側ユニットと、操作部材を有する操作部材側ユニットを有し、係合部材側ユニットに係合部材側接続部材が含まれており、操作部材側ユニットに操作部材側接続部材が含まれているので、操作部材と係合部材を、それぞれユニット単位で取り扱うことができる。すなわち、操作部材と係合部材を接続して一体化させるのが容易である。
前記係合部材側接続部材と前記操作部材側接続部材が、ネジ止めされているのが好ましい。
この構成によれば、係合部材側接続部材と前記操作部材側接続部材が、ネジ止めされているので、着脱が極めて容易である。
前記操作部材が、スライドレバー、及び/又は、シリンダ錠であるのが好ましい。
本発明の引戸錠は、既設の引戸に取付け易い。
本実施形態に係る戸先錠の、(a)は、室内に取り付けられる側から視た斜視図であり、(b)は、室外に取り付けられる側から視た斜視図である。 図1の戸先錠の分解斜視図である。 図1の戸先錠の、図2とは異なる方向から視た分解斜視図である。 図1乃至図3の戸先錠の主要部の斜視図であり、(a)は、解錠状態を示し、(b)は、施錠状態を示す。 図1乃至図3の戸先錠の主要部の図4とは異なる方向から視た斜視図であり、(a)は、解錠状態を示し、(b)は、施錠状態を示す。 図5の戸先錠の主要部における、係合部材を収容する筐体の蓋を取り外して筐体内部を露出させた状態を示す斜視図であり、(a)は、解錠状態を示し、(b)は、施錠状態を示す。 (a)は、図6に示す戸先錠の係合部材側ユニットと操作部材側ユニット(主要部の動力伝達部)を分離した状態を示す斜視図であり、(b)及び(c)は、(a)の係合部材側ユニットの分解斜視図であって、各々係合部材が解錠時姿勢、施錠時姿勢を呈している状態を示す。 (a)は、戸先錠の操作部材側ユニットの分解斜視図であり、(b)は、(a)とは異なる方向から視た分解斜視図である。 戸先錠の係合部材側ユニットと操作部材側ユニットを分離した状態を、化粧座と共に示す分解斜視図である。 (a)は、操作部材側接続部材に対して操作部材が下方に配置された状態を示す斜視図であり、(b)は、(a)の操作部材と操作部材側接続部材を上下逆にした状態を示す斜視図であり、(c)は、(b)の操作部材と操作部材側接続部材を分離し、さらに操作部材側接続部材と係合補助部材を分離した状態を示す分解斜視図であり、(d)は、(c)の操作部材における操作レバーを基台に対して上方にスライドさせると共に、(c)の操作部材側接続部材を鉛直軸周りに180度回転させた状態を示す分解斜視図であり、(e)は、(d)の操作部材側接続部材に係合補助部材を係合させた状態を示す分解斜視図であり、(f)は、(e)の操作部材側接続部材と操作部材を結合させた状態を示す斜視図である。 操作部材側接続部材に対して操作部材が上方に配置された状態の操作部材側ユニットと、係合部材側ユニットを結合する直前の状態を、各化粧座と共に示す分解斜視図である。 (a)は、図11の係合部材側ユニットと操作部材側ユニットを結合した状態を示す斜視図であり、(b)は、(a)とは異なる角度から観た斜視図である。 図11の状態の係合部材側ユニットと操作部材側ユニットが結合して構成された解錠状態の戸先錠を示し、(a)、(b)は、それぞれ異なる方向から視た斜視図である。 図13における戸先錠の施錠状態を示しており、(a)、(b)は、それぞれ異なる方向から視た斜視図である。 (a)は、本実施形態に係る引戸錠を取り付ける引戸の主要部の斜視図であり、(b)は、(a)とは別の引戸の斜視図である。 本実施形態に係る引戸錠が取り付けられた図15(a)の引戸の斜視図であり、(a)は解錠状態を示し、(b)は施錠状態を示す。 図15(b)の引戸に取り付けられた本実施形態に係る引戸錠の斜視図であり、(a)は解錠状態を示し、(b)は施錠状態を示す。
以下、図面を参照しながら説明する。
図1(a)、図1(b)に示す本実施形態に係る戸先錠1は、図15(a)に示す引戸5、又は図15(b)に示す引戸45に取り付けられて使用される。
図15(a)に示す引戸5は、端面5a、内側面5b、外側面5cを有する。端面5aには端面開口50a、内側面5bには室内側開口50b、外側面5cには室外側開口50cが設けられている。端面開口50a、室内側開口50b、室外側開口50cは、引戸5の内部で連通しており、引戸5の内部に収容空間10が形成されている。すなわち、端面開口50a、室内側開口50b、室外側開口50cは、収容空間10の三方に設けられた開口である。引戸5では、端面開口50aに対して室内側開口50b及び室外側開口50cが下方に偏った位置に設けられている。
また、図15(b)に示す引戸45は、端面45a、内側面45b、外側面45cを有する。端面45aには端面開口60a、内側面45bには室内側開口60b、外側面45cには室外側開口60cが設けられている。端面開口60a、室内側開口60b、室外側開口60cは、引戸45の内部で連通しており、引戸45の内部に収容空間70が形成されている。すなわち、端面開口60a、室内側開口60b、室外側開口60cは、収容空間70の三方に設けられた開口である。引戸45では、端面開口60aに対して室内側開口60b及び室外側開口60cが上方に偏った位置に設けられている。すなわち、引戸45の収容空間70は、引戸5の収容空間10とは異なる形状を呈している。
図15(a)の引戸5の端面開口50a、室内側開口50b及び室外側開口50cの大きさは様々であるが、本実施形態においては、図15(b)の引戸45の端面開口60a、室内側開口60b及び室外側開口60cの大きさと同じである。
すなわち、引戸5と引戸45とでは、各開口の大きさは同じであるが、引戸5の端面開口50aに対する室内側開口50b及び室外側開口50cの高さ位置が、引戸45の端面開口60aに対する室内側開口60b及び室外側開口60cの高さ位置と相違している。
図1(a)、図1(b)、図2、図3に示すように、本実施形態に係る戸先錠1は、係合部材側ユニット2、操作部材側ユニット3、室内側化粧部材11、室外側化粧部材12、フロントユニット部材13を有する。
係合部材側ユニット2は、図4~図7(特に図7)に示すように、係合部材側接続部材4a、押圧部材14、係合部材7、筐体9、トリガー15を備えている。
係合部材側接続部材4aは、図7に示すように、板状の部材であり、ネジ孔16a、16bと、先端部16cを有する。
押圧部材14は、基部14a、張出部14b、14cを有する。張出部14b、14cは、離間して互いに平行であり、基部14aを介して一体化されている。すなわち、押圧部材14は、略コの字形を呈している。
基部14aには、取付孔17が設けられている。
張出部14b、14cは、同じ大きさ及び形状を呈しており、各々係合凹部18が設けられている。
基部14aの取付孔17には、係合部材側接続部材4aの先端部16cが貫通している。先端部16cは、張出部14b、14cの間に配置されている。張出部14b、14c、先端部16cには、共通の2本のピン19a、19bが貫通しており、係合部材側接続部材4aと押圧部材14の相対移動が阻止されている。すなわち、係合部材側接続部材4aと押圧部材14は、一体化されている。
係合部材7は、図7(b)に示すように、基部7aと係合部7bを有する。
基部7aには回動軸20を挿通する貫通孔と、揺動軸22を挿通する長孔23が設けられている。回動軸20の両端は、後述の筐体9(本体9a、蓋体9b)によって支持されている。揺動軸22の両端は、筐体9に係合している。係合部材7は、回動軸20を中心に回動可能である。
基部7aと係合部7bは連続しており、両者の間には係合凹部21が形成されている。
係合凹部21が形成されていることによって、係合部材7は鎌構造を呈している。
筐体9は、本体9aと蓋体9bを有する。
本体9aは、四方のうちの三方を仕切る筐体9の大半の部位を占める部位であり、蓋体9bは、本体9aの開いた残りの一方を閉塞する部位である。本体9aに蓋体9bが取り付けられると、四方が囲われた筐体9が構成される。
本体9aには、開口24が設けられている。また、本体9aにおける蓋体9bと平行な部位と、蓋体9bには、回動軸20を支持する支持孔25と、揺動軸22を係合させる長孔26が設けられている。長孔26は、回動軸20に挿通された係合部材7の長孔23と交差する方向に延びている。
係合部材7が回動軸20を中心に回動する際、揺動軸22は、係合部材7側の長孔23と筐体9側の長孔26の両方に沿って移動する。また、図7(a)に示すように、長孔26の下端部分には段部26aが設けられている。揺動軸22が長孔26の下端に達すると、揺動軸22は段部26aに係合する。そのため、揺動軸22が段部26aから外れる際には、若干の抵抗力が作用する。
係合部材7が回動軸20を中心に回動すると、図7(c)に示すように、係合部材7の係合部7bと係合凹部21が、筐体9の開口24から外部に露出する。係合部材7が逆方向に回動すると、係合部7bと係合凹部21は、筐体9(本体9a)内に移動する。
図7(a)に示すように、筐体9は、押圧部材14を収容することができる。また、筐体9(本体9a)には、開口24と対向する面に切欠部27を備えている。押圧部材14は筐体9内に収容されているが、押圧部材14と一体の係合部材側接続部材4aは、切欠部27を介して筐体9の外部に露出している。すなわち、係合部材側接続部材4aのネジ孔16a、16bは、図7(a)に示すように、筐体9の外部に露出している。切欠部27の上下方向の長さは、係合部材側接続部材4aの上下方向の長さよりも長い。
押圧部材14は、筐体9内で上下方向に所定の範囲で往復移動することができる。
また、押圧部材14の係合凹部18には、揺動軸22が係合している。押圧部材14が上下移動する際、揺動軸22は、係合凹部18によって押圧され、押圧部材14と共に上下移動する。
筐体9には、トリガー15が設けられている。トリガー15は、押圧部材14の上方に設けられており、圧縮バネによって付勢された当接部15aを有する。当接部15aは、図16(a)に示すように、引戸5の端面5aから突出し、引戸5を閉鎖する際に、引戸5の端面5aが戸当り(図示せず)に当接する。これにより、トリガー15が作動する。トリガー15は、意図せずに押圧部材14が移動して係合部材7が突出するのを阻止するロック機能を有する。そして当接部15aが押圧されると、このロックが解除され、押圧部材14が移動することができるようになる。
また、筐体9には、係合部材側ユニット2をフロントユニット部材13に固定するための孔59a、59bが設けられている。孔59a、59bは、ネジ孔であってもよいが、本実施形態では、リベット用の孔である。
次に、操作部材側ユニット3について説明する。
図7、図8に示すように、操作部材側ユニット3は、操作部材側接続部材4b、スライド部材35、シリンダ錠8bを有する。
操作部材側接続部材4bは、略長方形の板状の部材であり、図8(a)で視て長手方向の一方の端部付近に貫通孔36a、36bが設けられており、他方の端部付近には四角形の貫通孔である開口32が設けられている。開口32の上下には、係合孔64a、64bが設けられている。操作部材側接続部材4bの中央付近には貫通孔である開口33が設けられている。
開口32には、係合補助部材34が装着されている。
係合補助部材34は、四角形の枠構造を有する部材である。係合補助部材34は、開口32よりも大きい枠を構成しており、係合補助部材34の左右両側付近には、係合壁部65a、65bが設けられている。係合壁部65a、65bは、ちょうど開口32の左右幅と一致しており、開口32の左右両側の内壁に沿って挿通させることができる。また、係合補助部材34の上下両側には、係合爪部66a、66bが設けられている。係合爪部66a、66bは、対向して互いに平行であり、係合壁部65a、65bと同方向に延びている。
係合爪部66a、66bの先端部分における、対向する側とは反対側(外側)の部位がフック形状を呈している。また、係合爪部66a、66bは、若干の弾性を有しており、外力を作用させると、先端同士の間隔を変化させることができる。
係合爪部66a、66bは、図5に示すように、開口32の上下の係合孔64a、64bに挿通されて係合することができる。係合爪部66a、66bが係合孔64a、64bの縁に係合する(引っ掛かる)と、係合補助部材34が、操作部材側接続部材4bに固定される。また、外力を作用させて、係合爪部66a、66bの先端同士の間隔を狭めることにより、係合爪部66a、66bを係合孔64a、64bから外すことができる。すなわち、係合補助部材34は、操作部材側接続部材4bに対して着脱が可能である。
係合補助部材34は、扉(引戸5)の厚み寸法が比較的大きい場合に用いられ、開口32の肉厚を擬似的に大きくする機能を有している。すなわち、扉(引戸5)の厚み寸法が比較的小さい場合には、係合補助部材34は省略される。また、開口33は、後述の室内側化粧部材11と室外側化粧部材12を互いに連結固定するための部材を配置するための空間を構成している。
本実施形態では、図15(a)に示す収容空間10や、図15(b)に示す収容空間70に戸先錠1を収容するために、戸先錠1をできるだけコンパクトにするため、係合補助部材34を操作部材側接続部材4bに対して着脱可能とし、係合補助部材34を操作部材側接続部材4bの表裏のいずれからでも装着することができるように構成している。
スライド部材35は、基部35a、操作レバー8a、ラック部29、係合部31を有する。基部35aは、スライド部材35の本体を構成する部位である。
操作レバー8aは、上面37aと下面37bを有する板状の小片であり、基部35aに対して直交するように設けられている。操作レバー8aは、戸先錠1を解錠又は施錠する際にスライド操作されるスライドレバーとして機能する部位である。
基部35aにおける操作レバー8aとは反対側の部位には係合部31a、31bが設けられている。係合部31a、31bは、上下に並んでおり、操作レバー8aとは反対側に突出した突出片を構成している。係合部31a、31bは、開口32に対してちょうど嵌まり込む。
ラック部29は、通常のラック(真っ直ぐな平板に歯を切ったもの)でもよいが、本実施形態では、図8(a)で視て上下方向に複数の係合孔29aが並んだ構造を採用している。ラック部29をこのように構成することによって、後述のピニオン28との間隔を狭めることができ、省スペース化を図ることができる。ラック部29は、図8(a)で見て、基部35aの下方に延びるように設けられている。すなわち、ラック部29と操作レバー8aは、基部35aを介して一体化されている。
シリンダ錠8bは、後述の室外側化粧部材12のシリンダ錠支持部42に取り付けられている。シリンダ錠8bは、出力軸38と鍵穴39を有する。鍵穴39に、図示しない鍵を挿入して回転させると、出力軸38を回転させることができる。
出力軸38は、支持部材30の挿通開口40bを貫通している。そして、出力軸38には、ピニオン28が装着されている。すなわち、ピニオン28は、装着孔28a(図8(a))を有し、装着孔28aを出力軸38が挿通して係合し、ピニオン28と出力軸38が一体化されている。よって、ピニオン28は、出力軸38と一体に回転する。また、ピニオン28には、ラック部29(係合孔29a)が係合している。すなわち、ピニオン28が回転すると、ラック部29(スライド部材35)が昇降する。
支持部材30は、室内側化粧部材11と室外側化粧部材12の間で、且つ、スライド部材35と操作部材側接続部材4bの間に配置されている。そして、支持部材30は、室内側化粧部材11及び室外側化粧部材12と共に、スライド部材35と操作部材側接続部材4bを支持している。
図8(a)、図8(b)に示すように、支持部材30は、細長い板状の部材であり、途中に段部30aが設けられている。支持部材30における段部30aより上方の部位には、開口40aが設けられている。開口40aは、図8(a)で見て上下方向に長い長孔である。
支持部材30の開口40aには、スライド部材35の係合部31が挿通されている。操作レバー8aの係合部31a、31bは、開口40aを貫通して、操作部材側接続部材4bの開口32に係合している。これにより、スライド部材35(操作レバー8a)と操作部材側接続部材4bは、一体に上下方向に移動することができる。
また、係合部31a、31bは、開口40aによって左右方向の移動が規制されている。さらに、係合部31a、31bは、開口40aに沿って上下に移動可能である。すなわち、スライド部材35(操作レバー8a)及び操作部材側接続部材4bは、支持部材30(室内側化粧部材11)に対して上下方向に相対移動が可能である。
また、支持部材30における段部30aより下方の部位には、シリンダ錠8bの出力軸38を挿通させる挿通開口40bが設けられている。挿通開口40bを挿通した出力軸38には、ピニオン28が取り付けられている。ピニオン28は、出力軸38と一体に回転する。シリンダ錠8bは、図9に示すように、後述の室外側化粧部材12のシリンダ錠支持部42に装着されている。そのため、支持部材30に対するシリンダ錠8bの位置は固定されている。
スライド部材35とシリンダ錠8bは、互いに支持部材30の反対側に配置されていて、シリンダ錠8bの出力軸38が挿通開口40bを貫通しており、スライド部材35の係合部31a、31bが、開口40aを貫通している。
支持部材30は、段部30aを有しており、支持部材30の両側に配置されたスライド部材35及びピニオン28と、シリンダ錠8b及び操作部材側接続部材4bを、無駄な隙間なく効率的に配置することができる。具体的には、図4~図6で見て、シリンダ錠支持部42の上方の空間に操作部材側接続部材4bが配されている。これにより、戸先錠1の占める空間の省スペース化が図られている。
ラック部29(係合孔29a)とピニオン28は係合している。そのため、ピニオン28が回転すると、スライド部材35(操作レバー8a)が上下方向に移動する。
係合部材側ユニット2と操作部材側ユニット3は、係合部材側接続部材4aと操作部材側接続部材4bが接続されることによって一体化されており、戸先錠1の主要部1aを構成している。すなわち、図7(a)に示すように、共通のネジ6a、6bが、操作部材側接続部材4bの貫通孔36a、36bを挿通すると共に、係合部材側接続部材4aのネジ孔16a、16bと螺合する。これにより、図4(a)、図4(b)、図5(a)、図5(b)に示すように、係合部材側ユニット2と操作部材側ユニット3が一体化されている。
戸先錠1の主要部1aは、以上説明したような構造を有している。次に、室内側化粧部材11、室外側化粧部材12と、フロントユニット部材13について説明する。
図16(a)に示すように、室内側化粧部材11は、引戸5の室内側の内側面5bに配置される化粧座を構成する部材である。室内側化粧部材11には、操作レバー8aを挿通させる挿通開口41が設けられている。挿通開口41の周囲には、引手43が形成されている。引手43は、室内側化粧部材11の表面に設けられた凹部(くぼみ)である。すなわち、凹部である引手43の内部に挿通開口41が設けられている。引手43は、引戸5の開閉操作時に手を挿入して引っ掛けることができる凹部である。
室内側化粧部材11は、固定ネジ55a、55bを挿通させる孔62a、62b(図9)と、取付ネジ56を挿通させる孔63(図9)を備えている。すなわち室内側化粧部材11は、固定ネジ55a、55bで後述の室外側化粧部材12と一体化されている。また、室内側化粧部材11は、取付ネジ56によって引戸5の内側面5bに取り付けられている。さらに室内側化粧部材11は、係合部材側ユニット2や操作部材側ユニット3の各部を支持する機能を有する。
図1(b)、図2、図3に示すように、室外側化粧部材12は、シリンダ錠8bを支持するシリンダ錠支持部42を備えている。シリンダ錠支持部42は、シリンダ錠8bの鍵穴39を外部に露出させる開口42a(図1(b))を有する。また、シリンダ錠支持部42の上方には、引手44が設けられている。引手44は、引戸5の開閉操作時に手を挿入して引っ掛けることができる凹部である。
室外側化粧部材12には、対向する室内側化粧部材11に向かって延びる筒状の雌ネジ部12a、12bが設けられている。図3に示すように、雌ネジ部12a、12bは、室内側化粧部材11に挿通された固定ネジ55a、55bと螺合する部位である。
フロントユニット部材13は、化粧板51と複数の調整板52を有する。
化粧板51は、図15(a)の引戸5の端面5aや、図15(b)の引戸45の端面45aと同一面となるように配置される部材である。
調整板52は、図15(a)に示す端面開口50aから室内側開口50b及び室外側開口50cまでの距離に、化粧板51から室内側化粧部材11及び室外側化粧部材12までの距離を一致させる(又は近付ける)ために設けられている。すなわち、調整板52の数によって、化粧板51から室内側化粧部材11及び室外側化粧部材12までの距離を調整する。
化粧板51と各調整板52は、係合部材7(係合部7b)を突出させるための開口47と、トリガー15(当接部15a)を突出させるための開口48を有する。また、化粧板51と各調整板52は、ネジ49a、49bを貫通させる貫通孔53a、53bを有する。貫通孔53aは、縦方向に長い長孔である。図16(a)、図16(b)に示すように、フロントユニット部材13は、ネジ49a、49bによって引戸5に固定されている。
また、フロントユニット部材13(化粧板51、各調整板52)には、係合部材側ユニット2の筐体9の孔59a、59bに対応したリベット孔61a、61bが設けられている。すなわち、孔59a、59b、及びリベット孔61a、61bを介して、リベットでフロントユニット部材13に係合部材側ユニット2が固定されている。
戸先錠1は、以上のような構成を有している。
次に、主要部1aの動作を図4~図6を参照しながら説明する。
図4(a)、図5(a)、図6(a)は、解錠時の主要部1aの状態を示しており、図4(b)、図5(b)、図6(b)は、施錠時の主要部1aの状態を示している。
まず、施錠状態の戸先錠1(主要部1a)を、解錠状態にする場合について説明する。すなわち、戸先錠1(主要部1a)が、図4(b)、図5(b)、図6(b)に示す施錠状態であって、図4(a)、図5(a)、図6(a)に示す解錠状態に変化する場合について説明する。
図4(a)、図5(a)、図6(a)において矢印A1で示すように、支持部材30(室内側化粧部材11と一体)に対して操作レバー8aが上方にスライド移動すると、操作レバー8aと一体の操作部材側接続部材4b、係合部材側接続部材4a、押圧部材14も上方に移動する。
押圧部材14が上方に移動すると、押圧部材14の係合凹部18に係合している揺動軸22も矢印A2で示すように上方に移動する。揺動軸22は、筐体9の長孔26に沿って上方に移動する。ここで、図7(c)に示す揺動軸22が、図7(b)に示すように筐体9に対して上方へ移動すると、長孔23を揺動軸22に貫通されている係合部材7は、回動軸20を中心に矢印A3で示すように回動する。すなわち、係合部材7は、図7(c)の突出姿勢から、図7(b)の退入姿勢に姿勢変更する。その際、揺動軸22は、上方へ移動しながら係合部材7の長孔23に沿って移動する。その結果、係合部材7は、図4(a)、図5(a)、図6(a)において矢印A3で示すように筐体9内に侵入する退入姿勢を呈し、解錠状態となる。
また、図5(a)、図6(a)に示すシリンダ錠8bの鍵穴39に鍵(図示せず)を差し込み、矢印A4で示すようにシリンダ錠8bを回転させると、出力軸38に固定されたピニオン28が回転する。そして、ピニオン28と係合したラック部29が、矢印A5で示すように上方へ移動する。ラック部29は、操作レバー8aと一体化されており、矢印A5と矢印A1は向き(上向き)と大きさ(移動距離)が一致している。
すなわち、シリンダ錠8bを操作することによっても、操作レバー8aを操作する場合と同様に、施錠状態の係合部材7を解錠状態にすることができる。
次に、解錠状態の戸先錠1(主要部1a)を、施錠状態にする場合について説明する。すなわち、戸先錠1(主要部1a)が、図4(a)、図5(a)、図6(a)に示す解錠状態であって、図4(b)、図5(b)、図6(b)に示す施錠状態に変化する場合について説明する。
図4(b)、図5(b)、図6(b)において矢印B1で示すように、支持部材30(室内側化粧部材11と一体)に対して操作レバー8aが下方にスライド移動すると、操作レバー8aと一体の操作部材側接続部材4b、係合部材側接続部材4a、押圧部材14も下方に移動する。
押圧部材14が下方に移動すると、押圧部材14の係合凹部18に係合している揺動軸22も矢印B2で示すように下方に移動する。揺動軸22は、筐体9の長孔26に沿って下方に移動する。ここで、図7(b)に示す揺動軸22が、図7(c)に示すように筐体9に対して下方へ移動すると、長孔23を揺動軸22に貫通されている係合部材7は、回動軸20を中心に矢印B3で示すように回動する。すなわち、係合部材7は、図7(b)の退入姿勢から、図7(c)の突出姿勢に姿勢変更する。その際、揺動軸22は、下方へ移動しながら係合部材7の長孔23に沿って移動する。その結果、係合部材7は、図4(b)、図5(b)、図6(b)において矢印B3で示すように筐体9から突出する突出姿勢を呈し、施錠状態となる。
また、図5(b)、図6(b)に示すシリンダ錠8bの鍵穴39に鍵(図示せず)を差し込み、矢印B4で示すようにシリンダ錠8bを回転させると、出力軸38に固定されたピニオン28が回転する。そして、ピニオン28と係合したラック部29が、矢印B5で示すように下方へ移動する。ラック部29は、操作レバー8aと一体化されており、矢印B5と矢印B1は向き(下向き)と大きさ(移動距離)が一致している。
すなわち、シリンダ錠8bを操作することによっても、操作レバー8aを操作する場合と同様に、解錠状態の係合部材7を施錠状態にすることができる。
次に、以上説明した戸先錠1を、引戸5(図15(a))及び引戸45(図15(b))に取り付ける場合について説明する。
まず、戸先錠1を図15(a)に示す引戸5に取り付ける場合について説明する。
図2、図3に示すように、係合部材側ユニット2と操作部材側ユニット3をネジ6a、6bで固定する。すなわち、係合部材7に対して操作レバー8a、シリンダ錠8b(操作部材)が下方に位置する状態で係合部材側ユニット2と操作部材側ユニット3を固定する。
次に、戸先錠1の主要部1a(係合部材側ユニット2と操作部材側ユニット3)を、支持部材30に対して操作レバー8aを上方へスライド移動させる。また、シリンダ錠8bの鍵穴39を縦向きにしておく。すなわち、操作レバー8a及びシリンダ錠8b(操作部材)を、解錠時の状態に設定する。
そして、ピニオン28をラック部29に係合させると共に、シリンダ錠8bの出力軸38を、支持部材30の開口40bに挿通し、出力軸38にピニオン28を装着する。また、室外側化粧部材12の雌ネジ部12a、12bに、室内側化粧部材11から挿通された固定ネジ55a、55bを螺合させ、室内側化粧部材11と室外側化粧部材12を固定する。このとき、室内側化粧部材11と室外側化粧部材12の間には、主要部1aが配置されている。
操作レバー8aは、室内側化粧部材11の挿通開口41を挿通しており、図1(a)に示すように、挿通開口41の上端付近に位置している。
さらに、係合部材側ユニット2の筐体9にフロントユニット部材13を固定する。すなわち、筐体9の孔59a、59bにフロントユニット部材13のリベット孔61a、61bを一致させ、リベットで両者を固定する。係合部材7が設けられた開口24が、フロントユニット部材13の開口47と一致し、係合部材7は開口47から突出可能である。
また、係合部材側ユニット2のトリガー15(当接部15a)がフロントユニット部材13の開口48を挿通し、開口48から突出する。
以上の各部材の組み立てを、図15(a)に示す収容空間10で行う。これにより、図16(a)に示すように、引戸5の端面開口50aにはフロントユニット部材13が配置され、室内側開口50bには室内側化粧部材11が配置され、室外側開口50cには室外側化粧部材12が配置される。
フロントユニット部材13は、ネジ49a、49bで引戸5(端面5a)に固定されている。また、室内側化粧部材11は、取付ネジ56で引戸5(内側面5b)に固定されている。すなわち戸先錠1の各部材は、引戸5の収容空間10内で互いに結合すると共に、引戸5に対しても強固に固定されている。
図16(a)に示す戸先錠1は、操作レバー8aが挿通開口41の上端に位置していると共に、係合部材7が引戸5内に退入しており、解錠状態を呈している。この状態で、操作レバー8aを挿通開口41に沿って押し下げると、図16(b)に示すように、係合部材7が開口47から突出し、施錠状態になる。
具体的な動作としては、開いた引戸5が閉方向にスライド移動した際に、トリガー15(当接部15a)が最初に戸当り(図示せず)に当接する。引戸5(端面5a)が戸当りに当接して閉状態になると、操作レバー8aが押し下げられ、係合部材7が突出して戸当りに係合し、戸先錠1は施錠される。
また、操作レバー8aを押し上げると、係合部材7が引戸5内に退入し、図16(a)に示すように解錠される。
ここで、室外側から図示しない鍵でシリンダ錠8bを操作することによっても、戸先錠1を施錠及び解錠することができる。すなわち、シリンダ錠8bの出力軸38に取り付けられたピニオン28が、操作レバー8aと一体のラック部29に係合している。そのため、シリンダ錠8bを回動操作することにより、係合部材7を開閉操作(施錠状態と解錠状態の切り替え)することができる。
次に、引戸5の収容空間10とは異なる収容空間70を有する引戸45(図15(b))に戸先錠1を取り付ける場合について説明する。収容空間70は、収容空間10とは異なり、端面開口60aに対して、室内側開口60b及び室外側開口60cが上方に位置している。
まず、図1(a)、図1(b)に示す状態の戸先錠1を、図2、図3に示すように、主要部1a(係合部材側ユニット2と操作部材側ユニット3)、室内側化粧部材11、室外側化粧部材12、フロントユニット部材13に分解する。さらに、図9に示すように、ネジ6a、6bを外し、主要部1aを係合部材側ユニット2と操作部材側ユニット3に分解する。
図10(a)は、シリンダ錠8bとピニオン28を除く操作部材側ユニット3を示す斜視図である。また、支持部材30は、室内側化粧部材11に固定される部材であるが、図10(a)では、都合上、スライド部材35と共に図示している。
図10(a)に示す係合部材側ユニット2を、図10(b)に示すように、上下反転する。そして、図10(c)に示すように、スライド部材35と操作部材側接続部材4bに分解する。さらに、操作部材側接続部材4bの係合孔64a、64bから係合補助部材34の係合爪部66a、66bを外し、操作部材側接続部材4bの開口32から係合補助部材34を取り外す。
次に、図10(d)に矢印Cで示すように、図10(c)に示す状態から支持部材30に対してスライド部材35(操作レバー8a)を上方にスライドさせる。また、図10(d)に矢印Dで示すように、図10(c)に示す状態から、操作部材側接続部材4bを鉛直軸周りに180度回転させる。すなわち、操作部材側接続部材4bを裏向ける。
そして、図10(e)に示すように、裏向けた操作部材側接続部材4bの開口32に係合補助部材34を装着する。さらに、図10(f)に示すように、操作部材側接続部材4b(係合補助部材34)に、操作レバー8aの係合部31a、31b(図8(a))を係合させて、操作部材側ユニット3(シリンダ錠8b、ピニオン28を除く)を構成する。
図10(f)に示すように構成された操作部材側ユニット3の両側に、図11に示す室内側化粧部材11と室外側化粧部材12を取り付ける。図11に示す室内側化粧部材11と室外側化粧部材12は、図9に示す姿勢に対して上下逆の姿勢を呈している。
図11に示すように、係合部材側ユニット2と操作部材側ユニット3を結合する。すなわち、ネジ6a、6bで係合部材側接続部材4aと操作部材側接続部材4bを結合すると、図12(a)、図12(b)に示す状態となる。図12(a)、図12(b)に示す状態では、係合部材7の上方に操作レバー8aが配置されている。すなわち、ネジ6a、6bを取り外し、係合部材側接続部材4aと操作部材側接続部材4bを分離し、両者の姿勢を相対的に変更することによって、係合部材側接続部材4aと操作部材側接続部材4bの結合姿勢を変更することができる。
具体的には、図2~図6に示す形態と、図12に示す形態とでは、係合部材側接続部材4aと操作部材側接続部材4bの位置関係が相違しており、両者が結合する際の姿勢(形態)が相違している。
そして、図11に示す各部材を組み立てると、図13(a)、図13(b)に示す状態の戸先錠1が構成される。図13(a)、図13(b)に示す戸先錠1は、係合部材7に対して、操作レバー8a及びシリンダ錠8bが上側に配置されている。また、図13(a)、図13(b)に示す戸先錠1は、解錠状態を呈している。
図13(a)、図13(b)に示す解錠状態(解錠姿勢)の戸先錠1は、図14(a)に示すように、操作レバー8aを押し下げることにより、係合部材7を突出させて施錠状態(施錠姿勢)にすることができる。すなわち、操作レバー8aと一体の押圧部材14(図7(a))が上下移動し、これに伴って揺動軸22が上下移動して係合部材7が回動軸20を中心に回動して施錠状態と解錠状態が切り替わる。
また、図13(b)に示す鍵穴39に図示しない鍵を差し入れ、シリンダ錠8bを操作することによっても、図14(a)、図14(b)に示すように、係合部材7を解錠状態にしたり、施錠状態にすることができる。
図13(b)と図14(b)とでは、鍵穴39が90度回転しており、回転したピニオン28に係合したラック部29が上下に移動する。その結果、ラック部29と一体の押圧部材14(図7(a))が上下移動し、これに伴って揺動軸22が上下移動して係合部材7が回動軸20を中心に回動して施錠状態と解錠状態が切り替わる。
このような形態の戸先錠1は、図15(b)に示す引戸45に取り付けることができる。すなわち、図17(a)に示すように、引戸45の内側面45bの室内側開口60bに室内側化粧部材11を取り付け、外側面45cの室外側開口60c(図15(b))に室外側化粧部材12を取り付け、さらに端面45aの端面開口60aにフロントユニット部材13と取り付ける。
引戸45に取り付けられた戸先錠1も、引戸5に取り付けられた戸先錠1と同様に、操作レバー8aを押し下げることにより、係合部材7を突出させて施錠状態にすることができる。すなわち、戸先錠1の施錠と解錠の切換操作は同じであり、操作レバー8aが下方に移動すると施錠状態になり、操作レバー8aが上方に移動すると解錠状態になる。
以上説明したように、戸先錠1は構成されている。
戸先錠1は、図15(a)に示す引戸5、及び、図15(b)に示す引戸45のように、端面開口50a(60a)に対して室内側開口50b(60b)及び室外側開口50c(60c)が上下のいずれ側に偏っていても、各部材の組み合わせ方を変更することによって、取り付けることができる。すなわち、本実施形態に係る戸先錠1は、汎用性が高い。
以上では、室内側に操作レバー8aを設け、室外側にシリンダ錠8b(鍵穴39)を設けた例を示したが、室内側と室外側の両方にシリンダ錠を設けたり、操作レバーを設けてもよい。これらの場合においても、係合部材側接続部材4aに対して操作部材側接続部材4bの姿勢を上下逆さまに変更して両接続部材4a、4bを結合することにより、図15(a)に示す引戸5や、図15(b)に示す引戸45に、戸先錠を取り付けることができる。
1 戸先錠
2 係合部材側ユニット
3 操作部材側ユニット
4 接続部材
4a 係合部材側接続部材
4b 操作部材側接続部材
5 引戸
6a、6b ネジ
7 係合部材
8a 操作レバー(操作部材)
8b シリンダ錠(操作部材)

Claims (4)

  1. 係合部材と操作部材を有し、
    前記操作部材を操作することによって、前記係合部材が施錠姿勢と解錠姿勢を呈する戸先錠であって、
    前記係合部材と前記操作部材を動力伝達させる接続部材を有し、
    前記接続部材は、前記係合部材側に設けられた係合部材側接続部材と、前記操作部材側に設けられた操作部材側接続部材を有し、
    前記係合部材側接続部材と前記操作部材側接続部材が着脱可能に結合しており、
    前記係合部材側接続部材と前記操作部材側接続部材の結合姿勢を変更することが可能であることを特徴とする戸先錠。
  2. 前記係合部材を有する係合部材側ユニットと、前記操作部材を有する操作部材側ユニットを有し、
    前記係合部材側ユニットに前記係合部材側接続部材が含まれており、前記操作部材側ユニットに前記操作部材側接続部材が含まれていることを特徴とする請求項1に記載の戸先錠。
  3. 前記係合部材側接続部材と前記操作部材側接続部材が、ネジ止めされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の戸先錠。
  4. 前記操作部材が、スライドレバー、及び/又は、シリンダ錠であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の戸先錠。
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