JP2022171291A - 草刈機 - Google Patents

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Abstract

【課題】三点リンク機構を用いて刈高さ変更可能な草刈装置への伝達動力が不等速回転となることを避け易くする。【解決手段】連結枠4と、三点リンク機構と、昇降作動機構と、を備え、昇降作動機構には、下限刈取位置から上限刈取位置にわたる刈取昇降作動範囲が定められ、三点リンク機構は、トップリンク51の基端部における枢支箇所を通る鉛直線y1に対して、下限刈取位置ではトップリンク51の遊端部が、鉛直線y1よりも機体から離れて位置し、上限刈取位置ではトップリンク51の遊端部が、鉛直線y1を越えて機体側に近づくように揺動可能に構成され、トップリンク51の基端部における枢支箇所は、上限刈取位置に持ち上げられた姿勢における動力伝達機構7の動力入力軸33の最上位置よりも低く、伝動軸17よりも高い位置に設定されている。【選択図】図7

Description

本発明は、機体の前後方向の一端部に設けられた連結枠に対して脱着可能に支持された草刈装置と、草刈装置に対して機体側から動力を伝達する動力伝達機構と、が備えられているとともに、草刈装置を脱着可能な連結枠が、三点リンク機構と、三点リンク機構を昇降作動させる昇降作動機構と、を介して機体に連結された草刈機に関する。
この種の草刈機としては、連結枠に対して草刈装置が脱着可能に支持され、その連結枠が三点リンク機構、及び昇降作動機構を介して上下昇降揺動可能に機体に連結されている構造のものがある。
この構造では、機体の後壁近くに基端側を支持されて、遊端側を後方に長く延出したロワーリンクと、機体の後壁近くから連結枠の上端部にわたって設けたトップリンクとで三点リンク機構が構成されている。昇降作動機構は、機体後部上方に揺動支点を有したリフトアームの遊端部にリフトロッドを介してロワーリンクが連結され、リフトアームは図外の機体内部に備えた昇降シリンダによって昇降作動可能に構成されている。動力伝達機構は、機体後部から取り出されたPTO軸(動力取出軸)に対して、両端部にユニバーサルジョイントを備えた伝動軸が連結され、その伝動軸の後端に草刈装置へのPIC軸(動力入力軸)が連結されていて、機体に搭載されているエンジンからの動力で草刈装置が駆動されるように構成されている(特許文献1参照)。
特開2003-250304号公報
上記の特許文献1に記載の構造では、ロワーリンクの後端部の高さをリフトアームの揺動作動によって変更することにより、草刈装置での刈高さを変更することができるように構成されている。
このような構造において、例えば草刈機の全長を短くするために、ロワーリンクやトップリンクの長さを短く設定して、草刈装置を機体に近接させると、刈高さの変更量に対するロワーリンクやトップリンクの揺動角度、及びリフトアームの揺動角度の変化量が大きくなる。これに伴って、PTO軸に対する伝動軸の角度変化や伝動軸に対するPIC軸の角度変化が大きくなる傾向がある。そうすると、動力伝達機構による草刈装置への伝達動力が極端な不等速回転で伝えられて、草刈性能や動力伝達効率が低下する虞があるため、ロワーリンクやトップリンクの長さはある程度の長さが必要とされ、草刈機の全長をより短くすることが困難であった。
本発明は、三点リンク機構を用いて刈高さ変更可能な草刈装置を備えた草刈機において、ロアーリンクの長さを比較的短くして連結枠を機体に近接させても、動力伝達機構による草刈装置への伝達動力が極端な不等速回転となることを避けられるようにして、良好な草刈作業を行い易い草刈機を提供しようとするものである。
本発明における草刈機の特徴は、
機体を支持する右及び左の走行装置と、
前記機体の前後方向の一端部に設けられた連結枠と、
前記連結枠に対して脱着可能に支持された草刈装置と、
前記草刈装置に対して前記機体側から動力を伝達する動力伝達機構と、が備えられ、
前記連結枠が、左右方向に沿う横軸心周りで上下揺動可能に前記機体に取り付けられた左右一対のロワーリンク、及びトップリンクを有した三点リンク機構と、前記三点リンク機構を昇降作動させる昇降作動機構と、を介して前記機体に連結され、
前記動力伝達機構が、前記機体と前記連結枠とにわたって支持されるとともに、前記動力伝達機構に、前記機体の前記一端部に備えた動力取出軸と、前記連結枠に支持された前記草刈装置に動力を伝える動力入力軸と、両端部に備えたユニバーサルジョイントを介して前記動力取出軸と前記動力入力軸とを接続する伝動軸と、が備えられ、
前記昇降作動機構に、前記機体に基端側を枢支されたリフトアームと、前記リフトアームの遊端側と前記ロワーリンクとを連結するリフトロッドと、前記リフトアームを上下揺動作動させる昇降シリンダと、が備えられ、
前記昇降作動機構には、前記草刈装置が地面近くの最低地上高で草刈り作業を行う下限刈取位置から、前記下限刈取位置よりも高い位置で草刈り作業を行う上限刈取位置にわたる刈取昇降作動範囲が定められ、
前記三点リンク機構は、前記機体側に連結された前記トップリンクの基端部における枢支箇所を通る鉛直線に対して、前記草刈装置が前記下限刈取位置にある状態では、前記トップリンクの遊端部が、前記鉛直線よりも前記機体から離れて位置し、前記草刈装置が前記上限刈取位置にある状態では、前記トップリンクの遊端部が、前記鉛直線を越えて前記機体側に近づくように揺動可能に構成され、
前記機体側に連結された前記トップリンクの基端部における枢支箇所は、前記上限刈取位置に持ち上げられた姿勢における前記動力伝達機構の前記動力入力軸の最上位置よりも低く、前記伝動軸よりも高い位置に設定されている点にある。
本発明によると、三点リンク機構におけるトップリンクの遊端部が、そのトップリンクの基端部における枢支箇所を通る鉛直線に対して、鉛直線よりも機体から離れた位置と、鉛直線を越えて機体側に近づく位置とにわたって揺動可能に構成されている。つまり、トップリンクの揺動作動範囲を、鉛直線よりも機体から離れた位置に限らず、鉛直線を越えて機体側に近づく位置にまで拡げることにより、トップリンクの揺動作動範囲を大きく確保し、トップリンクの遊端部の移動量を大きくしている。
そして、そのトップリンクの基端部における枢支箇所の位置を、上限刈取位置に持ち上げられた姿勢における動力伝達機構の入力軸の最上位置よりも低く、伝動軸よりも高い位置に設定することにより、動力伝達機構の昇降作動範囲と干渉しない範囲で極力低く位置させてある。このように、トップリンクの基端部における枢支箇所を極力低く設定することで、トップリンク自体の長さは比較的長く保つことができる。その結果、トップリンクの遊端部とロワーリンクの遊端部とを結ぶ線分の水平線に対する傾斜角度が、トップリンクの遊端部が機体に近づくほど水平に近づくように大きく傾斜する。つまり、トップリンクの遊端部が機体に近づくほど連結枠が水平に近づくように大きく傾斜する。
これに比べて、例えば、トップリンクの基端部における枢支箇所の位置を、仮にトップリンクの遊端部の高さと同程度の位置に設定したとすれば、必然的にトップリンク自体の長さも短くなり、トップリンクの遊端部の揺動軌跡は、比較的回転半径の短い大きな曲率の円弧を描くこととなる。このような構造では、トップリンクの遊端部がそのトップリンクの基端部における枢支箇所を通る鉛直線を越えてさらに機体側に近づく方向へ移動しようとすると、トップリンクの遊端部が機体に近づく側へ移動するほど、次第にロワーリンクを押し下げる方向に作用することになる。現実には、リフトアームによるロワーリンクの持ち上げ方向と相反する方向の動きとなるため、動作不能になる。つまり、そのような短いトップリンクを高い位置に枢支した構造では、トップリンクの基端部における枢支箇所を通る鉛直線を越えてさらに機体側に近づく方向へトップリンクの遊端部を移動させることは不可能となる。このため、トップリンクの遊端部とロワーリンクの遊端部とを結ぶ線分の水平線に対する傾斜角度は、長いトップリンクを低い位置で枢支した構造のものに比べて、トップリンクの遊端部を限界まで機体に近づけても、あまり大きく傾倒せず、起立した状態からの変化が少ない。つまり、トップリンクの遊端部が限界まで機体に近づいても、連結枠はあまり大きく傾倒せず、起立した状態に近い。
これらのことから、長いトップリンクを低い位置で枢支した本発明のものでは、短いトップリンクを高い位置で枢支した構造のものに比べて、トップリンクの遊端部が機体に近づくほど連結枠を水平に近づける方向へ大きく傾斜させることができる。これによって、連結枠に支持されている草刈装置への動力入力軸の水平線に対する傾斜角度を増し、動力伝達機構による草刈装置への伝達動力が不等速回転となる度合いを軽減し易い。
つまり、刈高さを高くなる側へ変更すると、リフトアームによるロワーリンクの持ち上げに伴って連結枠も持ち上げられ、連結枠に連結されている草刈装置の刈高さが変更される。このとき、連結枠に支持されている動力伝達機構の動力入力軸も持ち上げられ、機体の一端部に備えた動力取出軸に接続されている伝動軸の動力入力軸側の端部も持ち上げられる。そして、動力取出軸に対して軸線が交差する姿勢となった伝動軸は、動力取出軸に対して不等速回転する。この状態で、伝動軸と動力入力軸とが同じ不等速で回転すると、草刈装置に不等速での駆動力が伝達されることになる。しかし本発明では、ロワーリンクの持ち上げに伴って持ち上げられる連結枠が、トップリンクの遊端部が機体に近づくほど水平に近づくように傾斜するので、伝動軸の動力入力軸側の端部においても、伝動軸に対して動力入力軸の軸線が交差するように姿勢変更される。
このように伝動軸に対して動力入力軸の軸線が交差するように姿勢変更されると、動力取出軸に対する伝動軸の交差角度が少し緩やかになり、動力取出軸に対する伝動軸の不等速回転の度合いが減少し、かつ、伝動軸に対する動力入力軸の軸線が交差することで、動力取出軸に対する伝動軸の不等速回転を相殺するように作用して、動力取出軸からの伝達動力が、草刈装置に対して不等速回転の度合いが少ない状態で伝達される。
特に、草刈機では、昇降対象の草刈装置が、地表面を基準としての下方、つまり地中への昇降操作が行われず、地表面よりも上方の範囲で昇降作動が行われ、適度な刈高さに調節して草刈作業が行われる。本発明では、地表面近くを下限として、それよりも上方側でのみ昇降作動し刈高さ調節する際に、動力伝達機構による草刈装置への伝達動力が不等速回転となる度合いを確実に軽減した状態で草刈装置への動力伝達を行えるので、優れた草刈性能を有した草刈機を提供し得る。
本発明において、前記動力伝達機構は、前記伝動軸に接続された前記動力取出軸の軸線と前記動力入力軸の軸線とが前記下限刈取位置において直線状に連なり、かつ、前記下限刈取位置から前記上限刈取位置にわたる前記刈取昇降作動範囲において、前記伝動軸の軸線に対して前記動力取出軸の軸線がなす交差角と、前記伝動軸の軸線に対して前記動力入力軸の軸線がなす交差角と、が互いに同一もしくはほぼ同一となるように構成されていると好適である。
本構成によると、下限刈取位置から上限刈取位置にわたる刈取昇降作動範囲では、伝動軸の軸線に対して動力取出軸の軸線がなす交差角と、伝動軸の軸線に対して動力入力軸の軸線がなす交差角と、が互いに同一もしくはほぼ同一となるように構成されている。これによって、刈取昇降作動範囲内のあらゆる刈高さで、草刈装置への伝達動力の不等速回転が減少し、良好な草刈作業が行われ易い。
特に、草刈機として最も使用頻度が高い領域であるところの下限刈取位置付近においては、伝動軸に接続された動力取出軸の軸線と動力入力軸の軸線とが直線状に連なり、ほとんど不等速回転が生じない状態で、より効率の良い動力伝達が行われ易い。
本発明において、前記伝動軸と前記動力入力軸とを屈折可能に連結する前記ユニバーサルジョイントが、前記ロワーリンクと前記連結枠との連結点箇所よりも、前記ロワーリンクの前記機体への連結箇所に近い位置に設けられていると好適である。
本構成によると、機体に対する連結枠の姿勢変更に伴って、伝動軸と動力入力軸との間に位置するユニバーサルジョイントを所定の屈折角度に屈折させて、不等速回転の速度変動を補正する状態での連結を行い易くなる。
本発明において、前記トップリンクの基端部における枢支箇所を通る鉛直線に対して、前記下限刈取位置で前記トップリンクの基端部と遊端部とを結ぶ線分がなす角度と、前記トップリンクの基端部における枢支箇所を通る鉛直線に対して、前記上限刈取位置で前記トップリンクの基端部と遊端部とを結ぶ線分がなす角度と、は同程度に設定されていると好適である。
本構成によると、トップリンクの基端部における枢支箇所を通る鉛直線を越える広範囲にトップリンクの揺動範囲を設定することが可能となり、かつ、その広い揺動範囲の全域で、不等速回転の速度変動を補正し易くなる
本発明において、前記トップリンクの基端部における前記機体への連結点は、前記機体に対する前記ロワーリンクの連結点よりも前記連結枠側へ離れた位置に設けられていると好適である。
本構成によると、機体に対するロワーリンクの連結点よりも、トップリンクの基端部における機体への連結点が連結枠側へ離れた位置に設けられているので、機体と連結枠との間隔を有効利用して、トップリンクの揺動範囲をより大きく設定し易い。
本発明において、前記昇降シリンダは、前記機体の前記一端部に備えた縦壁から前記連結枠の存在する側へ突出するブラケットに下端部が連結され、前記リフトアームに対する前記リフトロッドの連結箇所よりも前記リフトアームの基端寄りの位置に上端部が連結されていると好適である。
本構成によると、昇降シリンダはリフトアームの長さを有効利用して、比較的短いストロークで所定量の昇降作動を行うことができので、昇降シリンダ自体を小型のもので構成することができる。
本発明において、左右の前記リフトアームは、左右のロワーリンクよりも左右方向で機体中央側に配置されていると好適である。
本構成によると、ロワーリンクよりも左右方向で機体中央側に配置されているリフトアームは、ロワーリンクによって左右両側を保護され、雑草や立木などの他物との接触を避け易い。
本発明において、左右の前記リフトアームは、左右で一体揺動可能であるように、基端部同士が互いに連結され、かつ、左右いずれか一方の前記リフトアームを単一の昇降シリンダで駆動昇降して左右を同時に揺動作動させるように構成されていると好適である。
本構成によると、単一の昇降シリンダで左右のリフトアームを昇降作動させることができるので、部品点数の削減によるコスト低下を図り易い。
本発明において、前記トップリンクは、基端部から遊端部に至る長さ方向の一部に、前記機体に備えられている他物との干渉を避けるための湾曲部が形成されていると好適である。
本構成によると、湾曲部の存在によって、トップリンクの揺動範囲を広く確保しながら、オイルフィルターなどの機体側に備えた部材として、より突出量の大きい部材を用いた場合にも、トップリンクとの当接を免れ易くすることができる。
本発明において、前記草刈装置は、左右方向に沿う横軸心周りで回転駆動されるフレールモアを備えたものであると好適である。
本構成によると、トップリンクの揺動範囲を広くして、連結枠の前後方向での傾斜角度の変化量が大きくなっても、草刈装置がフレールモアであることにより、上下軸心回りで回転するブレードを採用した草刈装置のように、草刈性能が大きく変化することはない。したがって、刈高さを大きく変更しての刈取作業を行い易い草刈機を得ることができる。
草刈機の全体を示す右側面図である。 草刈機の全体を示す平面図である。 機体と草刈装置との連結機構及び動力伝達機構を示す分解斜視図である。 機体と草刈装置との連結機構及び動力伝達機構を示す側面図である。 動力伝達系統を示す説明図である。 下限位置における連結機構及び動力伝達機構を示す側面視での説明図である。 上限位置における連結機構及び動力伝達機構を示す側面視での説明図である。 三点リンク機構による連結枠及び動力伝達機構の動作形態を示す説明図である。 比較例における三点リンク機構による連結枠及び動力伝達機構の動作形態を示す説明図である。 別実施形態における連結機構及び動力伝達機構を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面の記載に基づいて説明する。
尚、本実施形態での説明における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、次のように記載している。つまり、本発明を適用した草刈機の作業走行時における前進側の進行方向(図1及び図2における矢印F参照)が「前」、後進側への進行方向(図1及び2における矢印B参照)が「後」、その前後方向での前向き姿勢を基準としての右側に相当する方向(図2における矢印R参照)が「右」、同様に左側に相当する方向(図2における矢印L参照)が「左」である。図3及び図4における矢印Uは草刈機の「上」、矢印Dは「下」を示している。
〔草刈機の全体構成について〕
図1,2に示されるように、草刈機は、機体1と、機体1を支持する左右一対のクローラ式の走行装置2と、機体1の前方に位置する草刈装置3とを備えて自走するように構成されている。草刈装置3は、連結機構Kを介して機体1に連結され、機体1に対して昇降可能な状態で支持されている。
機体1には、左右の走行装置2の間に位置する状態で機体フレーム10が設けられている。この機体フレーム10上に、エンジン12,及びミッションケース13等を有した原動部11が搭載されている。
図5に示すように、エンジン12から出力される動力は、ミッションケース13に入力され、ミッションケース13内で走行用動力及び作業用動力に変速される。走行用動力はミッションケース13内で左右に分岐され、主変速装置としての左右一対の静油圧式無段変速装置14を経て、左右の走行装置2に向けて出力される。作業用動力はミッションケース13内で前方に向けて分岐され、作業用クラッチ15を経てPTO軸16から出力される。このPTO軸16で取り出される回転動力が、後述する動力伝達機構7を経て、機体1の前方に位置する草刈装置3の駆動力として伝達される。
走行装置2は、静油圧式無段変速装置14からの動力が伝えられる駆動軸21に駆動輪22を取り付けてあり、この駆動輪22と、誘導輪23と、複数のガイド転輪24と、に亘って巻回されたゴム製のクローラベルト25を備えている。誘導輪23及びガイド転輪24は、前記機体フレーム10における左右両側の前後向きフレーム部分10Aに支持されている。つまり、この前後向きフレーム部分10Aが、誘導輪23及びガイド転輪24を支持するためのトラックフレームとして用いられている。
機体1には、走行装置2、及び草刈装置3の操作を行うための操縦制御装置(図示せず)が搭載されている。この操縦制御装置では、外部の無線操縦装置(図示せず)から制御信号を受信し、受信した制御指令に基づいて、前記エンジン12、及び静油圧式無段変速装置14等を操作して走行装置2の駆動、停止、操向操作等の操作を行うように構成されている。また、草刈装置3についても、前記操縦制御装置が、外部の無線操縦装置(図示せず)から制御信号を受信し、受信した制御指令に基づいて、作業用クラッチ15を操作し、草刈装置3の駆動、及び停止等の操作を行うように構成されている。つまり、この草刈機は、無線操縦装置による遠隔操作が可能な所謂ラジコン草刈機である。
〔草刈装置について〕
草刈装置3は、図1乃至図4に示すように、上部が刈刃ハウジング30で覆われ、機体1の横幅方向に沿って左右に長く延設された刈刃駆動軸31を備えている。この刈刃駆動軸31に、多数のナイフ刃32が取り付けられて回転駆動される。つまり、この草刈装置3は、刈刃駆動軸31の横軸心x1回りでナイフ刃32を回転駆動するように構成された所謂フレールモアである。
草刈装置3には、図3乃至図5に示すように、動力伝達機構7を介してエンジン12からの動力が伝達される。つまり、刈刃ハウジング30の後部に入力ケース37が固定されており、この入力ケース37に動力伝達機構7の一部を構成する動力入力軸33が支持されている。入力ケース37には、刈刃駆動軸31に沿う横外方へ向けて延出された横向き伝動軸34の端部も支持されており、入力ケース37内に備えたベベルギヤ連動機構を介して、動力入力軸33から横向き伝動軸34に動力が伝達される。横向き伝動軸34に伝えられた動力がベルト伝動機構35を介して刈刃駆動軸31に伝えられる。
刈刃ハウジング30の両横側部には、前後方向の中間部を下向きに突曲させた橇状の接地支持体36が設けられている。この接地支持体36は、草刈り作業時に接地して滑走するように取り付けられていて、草刈装置3による刈高さを安定的に維持できるようにするためのものである。刈刃ハウジング30に対しては、前部の横軸心x2回りで上下揺動可能に枢支され、刈刃ハウジング30に対する後端部の取付高さを変更することにより、刈高さの変更調節が可能であるように構成されている。
〔連結機構〕
機体1に対して草刈装置3を昇降可能な状態で支持する連結機構Kは、次のように構成されている。
図1乃至図4に示すように、連結機構Kは、草刈装置3を脱着可能に支持するための連結枠4と、左右方向に沿う横軸心x3周りで上下揺動可能に前記機体1に取り付けられた左右一対のロワーリンク50、及び左右方向に沿う別の横軸心x4周りで上下揺動可能に前記機体1に取り付けられたトップリンク51を有した三点リンク機構5と、その三点リンク機構5を昇降作動させる昇降作動機構6と、を備えている。
〔連結枠について〕
連結枠4は、三点リンク機構5に連結される中継フレーム40と、その中継フレーム40に対して脱着可能で、かつ草刈装置3に対して前後軸心z1回りで相対回動可能に取り付けられた係脱フレーム41と、の組み合わせで構成されている。
中継フレーム40は、下端部がロワーリンク50の遊端部に、左右方向に沿う横軸心x5周りで相対回動可能に枢支されている。中継フレーム40の上端部は、トップリンク51の遊端部に対して、左右方向に沿う横軸心x6周りで相対回動可能に枢支されている。
中継フレーム40の左右両側の下部には、U字状の凹部40aが形成されており、この凹部40aに、係脱フレーム41の左右両側から横外方へ突出する支軸41aが前方側から係脱可能に構成されている。
中継フレーム40の上部には、トップリンク51に対する連結箇所よりも前方側に、係脱フレーム41の上部に備えた係止ピン41bが係合するための係合凹部40bが形成されている。この係合凹部40bに係止ピン41bを係合させ、U字状の凹部40aに支軸41aを係合させることにより、中継フレーム40に対して係脱フレーム41が上下で係合した状態に連結される。
係脱フレーム41の前面側には、前方へ向けて筒軸部41cが突設されている。そして、係脱フレーム41の前面に対向する位置に、草刈装置3と一体に連結される取付フレーム42が配置され、この取付フレーム42に前記係脱フレーム41の筒軸部41cに外嵌するボス部42aが一体に形成されている。このボス部42aを前記筒軸部41cに外嵌させることにより、取付フレーム42を筒軸部41cが備える前後軸心z1回りで相対回動可能に係脱フレーム41に取り付けることができる。これにより、草刈装置3を前後軸心z1回りで揺動可能に支持することができる。
〔三点リンク機構について〕
三点リンク機構5は、図2乃至図7に示すように、左右一対のロワーリンク50と、両ロワーリンク50の左右方向での中央付近に位置する単一のトップリンク51とを備えている。
機体フレーム10における左右一対の前後向きフレーム部分10Aの前端部に、正面視門形の立ち上がりフレーム10Bが立設されている。そして、この立ち上がりフレーム10Bの前面に、上下に長い左右一対の支持ブラケット10C、及び左右の支持ブラケット10Cにわたるように左右方向に沿って横向きに延設された横架フレーム10Dが取り付けられている。これらの立ち上がりフレーム10B、支持ブラケット10C、及び横架フレーム10Dは、機体フレーム10の一部であるとともに、機体1の前部における縦壁8を兼ねるように構成されている。
左右のロワーリンク50は、その基端部が支持ブラケット10Cの下部近くに備えた枢支軸80に枢支されている。この枢支軸80がロワーリンク50の上下揺動軸心となる横軸心x3を備えている。ロワーリンク50の遊端部は、連結枠4の下部に対して横軸心x5周りで相対回動可能に連結されている。つまり、係脱フレーム41の左右両側から横外方へ突出する支軸41aがロワーリンク50の遊端部に備えるボス部50aに挿嵌され、支軸41aの軸心である横軸心x5周りで相対回動可能に、ロワーリンク50の遊端部が連結枠4に連結されている。
トップリンク51は、縦壁8のうち、横架フレーム10D前面に取り付けられた左右一対の取付ブラケット81の突出端部に設けた支軸81aに基端部を枢支されている。この支軸81aの軸心である横軸心x4周りで揺動可能にトップリンク51が機体1に支持されている。つまり、トップリンク51の基端部における機体1への枢支箇所である横軸心x4(連結点に相当する)は、機体1に対するロワーリンク50の横軸心x3(連結点に相当する)よりも連結枠4側へ離れた位置に設けられている。トップリンク51の遊端部は、連結枠4における中継フレーム40の上部に対して横軸心x6周りで相対回動可能に連結されている。
そしてトップリンク51の遊端部は、トップリンク51の基端部における枢支箇所となる支軸81aの軸心である横軸心x4を通る鉛直線y1を越えて前後に移動できるように揺動範囲を定めてある。より具体的には、図7に示すように、草刈装置3が下限刈取位置にある状態でのトップリンク51の基端部と遊端部とを結ぶ線分Ldが前記鉛直線y1に対してなす角度θ1と、草刈装置3が上限刈取位置にある状態でのトップリンク51の基端部と遊端部とを結ぶ線分Luが前記鉛直線y1に対してなす角度θ2と、がほぼ同程度となるようにしてある。
また、トップリンク51の基端部における枢支箇所となる支軸81aの上下方向での位置は、トップリンク51の長さをできるだけ長く設定し得るように、動力伝達機構7との位置関係を考慮して定められている。つまり、草刈装置3が上限位置にまで持ち上げられた状態で、動力伝達機構7のうちの動力入力軸33の最上位置よりも低く、かつ伝動軸17よりも高い位置にあるように位置設定されている。この動力入力軸33の最上位置については後述する。
このようにトップリンク51の基端部における枢支箇所の高さ位置を、動力伝達機構7の昇降作動範囲と干渉しない範囲で最も低い位置に設定することで、トップリンク51の基端部と遊端部との間隔を極力大きくして、トップリンク51の長さをできるだけ長く確保し得たものである。
〔昇降作動機構について〕
昇降作動機構6は、機体1に基端側を枢支された左右一対のリフトアーム60と、各リフトアーム60の遊端側とロワーリンク50とを連結するリフトロッド61と、リフトアーム60を上下揺動作動させる昇降シリンダ62とを備えている。
図2乃至図4に示されるように、左右のリフトアーム60は、その基端部が連結筒63を介して左右で一体回動するように連結されている。この連結筒63には、縦壁8の支持ブラケット10Cに連結固定された横支軸(図示せず)が内嵌している。これによって、横軸心x7周りで、連結筒63及び左右のリフトアーム60が回動可能に支持されている。
リフトアーム60の遊端部には、ロワーリンク50を吊り下げ状態で連結するリフトロッド61が横軸心x8周りで回動可能に枢支されている。リフトロッド61の下端部がロワーリンク50の長さ方向の中間位置に連結されている。左右のリフトアーム60は、左右のロワーリンク50よりも左右方向で機体中央側に配置されている。
そして、昇降シリンダ62は、機体1の一端部に備えた縦壁8から連結枠4の存在する側へ突出するブラケットであるところの、支持ブラケット10Cに下端部が連結されている。つまり、ロワーリンク50の基端部が支持された箇所よりも連結枠4の存在する側へ突出して離れた位置において、下端側が横軸心x10周りで揺動可能に支持ブラケット10Cに支持されている。また、昇降シリンダ62の上端部は、リフトアーム60に対するリフトロッド61の連結箇所よりもリフトアーム60の基端寄りの位置に、横軸心x11周りで揺動可能に連結されている。
ロワーリンク50の基端部の横軸心x3からリフトロッド61の連結箇所の横軸心x9までの長さと、リフトアーム60の基端部の横軸心x7からリフトロッド61の連結箇所の横軸心x8までの長さは、ほぼ同程度であるが、リフトアーム60の基端部の横軸心x7から昇降シリンダ62の上端部が接続された箇所の横軸心x11までの長さは、それらよりも短く設定されている。これにより、昇降シリンダ62の伸縮作動量は、リフトロッド61の連結箇所における横軸心x8や横軸心x9の上下移動量よりも短くなる。
したがって、図示はしないが、例えばリフトアーム60やリフトロッド61を用いずに、昇降シリンダ62の一端部を機体1の上部に支持させ、他端部をロワーリンク50に直接連結して、吊り下げ状態でロワーリンク50の昇降作動を行わせる構造のものに比べて、昇降シリンダ62の伸縮作動量を少なくして、昇降シリンダ62の小型化を図ることができる。
また、昇降シリンダ62は、左右のリフトアーム60のうちの、右側のリフトアーム60にのみに連結された単一の油圧シリンダで構成され、左側のリフトアーム60に対しては、連結されていない。しかし、左右のリフトアーム60は、基端部が連結筒63を介して左右で一体回動するように連結されているので、単一の昇降シリンダ62を用いて左右のリフトアーム60を、同時に同量だけ昇降作動させることができる。
図2に示すように、左右のロワーリンク50よりも左右のリフトアーム60が、左右方向で機体中央側に配置されているので、リフトアーム60を昇降作動させる昇降シリンダ62も、左右のロワーリンク50よりも機体中央側に位置する状態で配置されている。
〔動力伝達機構について〕
図3乃至図5に示すように、動力伝達機構7は、機体1に支持されているPTO軸16と、草刈装置3の動力入力軸33と、そのPTO軸16と動力入力軸33との間で、両端部にユニバーサルジョイント18,18を備えてPTO軸16及び動力入力軸33に接続される伝動軸17と、を備えたものである。
PTO軸16は、ミッションケース13の前面から水平方向に突出して前方へ延出されており、前端部に伝動軸17の後端側のユニバーサルジョイント18が接続されている。
PTO軸16の上下方向の高さは、側面視で下限刈取位置にあるロワーリンク50の高さと同程度に設定されている。また、PTO軸16の前端と伝動軸17の後端とを接続するユニバーサルジョイント18の屈折点、すなわち屈折中心点p1は、側面視でロワーリンク50の基端部の横軸心x3と同程度の高さ位置で、かつ僅かに後方寄りの位置であるが、この屈折中心点p1と横軸心x3とは、側面視で完全同一位置であっても差し支えない。
尚、屈折中心点p1とは、PTO軸16の中心軸線L1と伝動軸17の中心軸線L2との交点である。
伝動軸17は、両端部にユニバーサルジョイント18,18を備え、一端部のユニバーサルジョイント18がPTO軸16に連結され、他端部のユニバーサルジョイント18が動力入力軸33に対して相対姿勢を変更可能に接続されている。伝動軸17の前端と動力入力軸33の後端とを接続するユニバーサルジョイント18の屈折点、すなわち屈折中心点p2は、側面視でロワーリンク50の遊端部の横軸心x5よりも機体1に近い後方寄りに離れて位置している。この屈折中心点p2とは、伝動軸17の中心軸線L2と動力入力軸33の中心軸線L3との交点である。
PTO軸16はミッションケース13に支持され、動力入力軸33は草刈装置3に支持されているが、伝動軸17はミッションケース13や草刈装置3には支持されず、PTO軸16と動力入力軸33との間に位置して、PTO軸16と動力入力軸33とにユニバーサルジョイント18,18を介して支持されている。
草刈装置3の接地支持体36が地表面に接した下限刈取位置にあるとき、伝動軸17の中心軸線L2は、PTO軸16の中心軸線L1と、動力入力軸33の中心軸線L3とに対して、一直線状に並ぶ状態に位置する。これによって、PTO軸16と伝動軸17と動力入力軸33との三者の中心軸線L1,L2,L3が一直線状に並ぶ同心状の回転により草刈装置3へ動力が伝達される。したがって、最も動力損失の少ない状態での草刈作業が行われることになる。
そして、昇降作動機構6や三点リンク機構5で連結枠4を介して草刈装置3が持ち上げられると、伝動軸17も、持ち上げられた連結枠4及び草刈装置3に支持されている動力入力軸33の上昇に伴って、ユニバーサルジョイント18を介して前端側を持ち上げられる。
図7に示すように、連結枠4及び草刈装置3は、持ち上げられるに伴って次第に上方側が機体1に近づく後傾姿勢に姿勢変更される。このとき、動力入力軸33の中心軸線L3は、下限刈取位置にあったときのほぼ水平姿勢から、機体1から遠い側が高位となる前上がり姿勢に姿勢変更される。これに伴ってユニバーサルジョイント18を介して接続されている伝動軸17の前端も持ち上げられるのであるが、連結枠4及び草刈装置3が後傾姿勢に姿勢変更されるので、動力入力軸33の中心軸線L3と伝動軸17の中心軸線L2との交点である屈折中心点p2は、ロワーリンク50の遊端部の横軸心x5よりも機体1に近い位置にあるので、横軸心x5と同高さまでは持ち上げられず横軸心x5よりも低く位置している。
その結果、伝動軸17の中心軸線L2に対して動力入力軸33の中心軸線L3は屈折し、伝動軸17の中心軸線L2に対して動力入力軸33の中心軸線L3が交差角βだけ傾斜した状態となる。そして、伝動軸17の前端が持ち上げられたことにより、伝動軸17の中心軸線L2は、PTO軸16の中心軸線L1に対して屈折し、交差角αだけ傾斜した状態となる。
この交差角α、及びさきほどの交差角βは、図6に示す草刈装置3の下限刈取位置から、図7に示す上限刈取位置にわたる草刈装置3の昇降作動範囲の全域で、ロワーリンク50の遊端部の横軸心x5の高さが変化するに伴って角度も変化する。しかし、横軸心x5が同じ高さ位置である条件下での比較では、交差角αと交差角βとが互いにほぼ同程度になるように、三点リンク機構5でのロワーリンク50とトップリンク51との回転半径、及び横軸心x3、横軸心x4、横軸心x5、横軸心x6の位置、並びに鉛直線y1との位置関係を定めてある。
動力入力軸33は、後端部が草刈装置3の入力ケース37に挿入された状態で支持され、入力ケース37内で図5に示すように横向き伝動軸34とベベルギヤ連動されている。図4、図6、及び図7に示す符号p3は、横向き伝動軸34の軸心線に相当する位置を示しているが、動力伝達機構7における動力入力軸33の末端(前端)に設けられたベベルギヤ33aと極近い位置であるため、便宜上、動力伝達機構7における動力入力軸33の最上位置として示している。
つまり、草刈装置3が上限刈取位置にまで持ち上げられた状態における動力伝達機構7のうちの動力入力軸33の最上位置とは、上限刈取位置における動力入力軸33の末端(前端)の位置であるが、作図の便宜上、図4、図6、及び図7に示す符号p3で表している。
そして、前述したトップリンク51の基端部における枢支箇所となる支軸81aの軸心である横軸心x4は、上記動力入力軸33の末端(前端)の位置に相当する符号p3の位置よりも低く、かつ、上限刈取位置における伝動軸17よりも高い位置に設けられている。このようにして、トップリンク51の基端部における枢支箇所の高さが、動力伝達機構7の昇降作動範囲と干渉しない箇所で最も低い位置に設定されている。
また、トップリンク51の基端部における枢支箇所の水平方向位置は、左右方向では左右のロワーリンク50,50の間で中央に位置している。つまり、機体1の前部の縦壁8のうち、横架フレーム10D前面に取り付けられた左右一対の取付ブラケット81の前方への突出端部に設けた支軸81aに基端部が枢支されている。左右一対の取付ブラケット81は、ミッションケース13から縦壁8よりも前方へ突出するオイルフィルター13aの横側方を覆うように左右両横側に設けられている。
そして、取付ブラケット81は、オイルフィルター13aの前端よりも前方へ延出されており、左右の取付ブラケット81,81にわたる支軸81aは、オイルフィルター13aの前端よりも前方位置で取付ブラケット81に支持されている。つまり、トップリンク51の基端部における枢支箇所となる支軸81aの軸心である横軸心x4が、機体1の前部の縦壁8よりも前方へ離れた位置に設定される。これによって、トップリンク51の遊端部の揺動範囲を、トップリンク51の基端部における枢支箇所である横軸心x4を通る鉛直線y1を越えて、トップリンク51の遊端部が前後に移動できる範囲とすることができる。
〔昇降関連動作について〕
図8、及び図9において、草刈装置3を昇降作動させた場合における、昇降作動機構6と、連結枠4と、三点リンク機構5と、動力伝達機構7と、の関連動作について説明する。
図8が本発明における草刈機の動作を模式的に示し、図9が比較例における草刈機の動作を模式的に示している。
〔本発明における実施形態での動作〕
図8に示す構造では、草刈装置3を下限刈取位置に位置させるように、リフトアーム60が太い実線で示すようにほぼ水平の下限位置にあると、ロワーリンク50の基端部の横軸心x3と遊端部の横軸心x5を結ぶ線分が、太い実線で示すようにほぼ水平姿勢となる。図中の符号a0は、この下限位置における遊端部の横軸心x5の位置を表している。また、図中の符号b0は、この下限位置におけるトップリンク51の遊端部と連結枠4の上端部との連結箇所となる横軸心x6の位置を表している。この下限位置におけるトップリンク51及び連結枠4の位置も太い実線で示している。
リフトアーム60が細い実線で示すように上限位置にあると、ロワーリンク50の基端部の横軸心x3と遊端部の横軸心x5を結ぶ線分が、図中の符号a4を上端とする細い実線で示すように前上がりの傾斜姿勢となる。符号a4は、この上限位置における遊端部の横軸心x5の位置を表している。また、図中の符号b4は、この上限位置におけるトップリンク51の遊端部と連結枠4の上端との連結箇所となる横軸心x6の位置を表している。この上限位置におけるトップリンク51及び連結枠4の位置も細い実線で示している。
図8における符号a1は、ロワーリンク50の遊端側の横軸心x5が下限位置から10度持ち上げられた位置を示し、符号b1は、その時点におけるトップリンク51の遊端部と連結枠4の上端との連結箇所となる横軸心x6の位置を表している。
同図の符号b2は、トップリンク51の遊端部と連結枠4の上端との連結箇所となる横軸心x6がトップリンク51の基端側の枢支箇所である横軸心x4を通る鉛直線y1上にある状態を示し、符号a2は、その時点におけるロワーリンク50の遊端側の横軸心x5の位置を示している。
図8における符号a3は、ロワーリンク50の遊端側の横軸心x5が下限位置から20度持ち上げられた位置を示し、符号b3は、その時点におけるトップリンク51の遊端部と連結枠4の上端との連結箇所となる横軸心x6の位置を表している。
ロワーリンク50の遊端側の横軸心x5が符号a0に示す下限位置にあり、トップリンク51の遊端部と連結枠4の上端との連結箇所となる横軸心x6が符号b0で示す位置にあると、草刈装置3は下限刈取位置に位置している。
このように草刈装置3が下限刈取位置に位置した状態では、動力伝達機構7のPTO軸16と伝動軸17と動力入力軸33との三者の中心軸線L1,L2,L3が太い二点鎖線で示すように一直線状に並んでいる。
そして、ロワーリンク50の遊端部の横軸心x5が符号a4に示す上限位置に移動すると、連結枠4の上端とトップリンク51の遊端部との連結箇所となる横軸心x6の位置は、符号b4で示されるトップリンク51の揺動範囲の上限位置に移動し、草刈装置3も上限刈取位置に位置している。この状態では、動力伝達機構7におけるPTO軸16と伝動軸17と動力入力軸33との三者の中心軸線L1,L2,L3の位置関係は、細い二点鎖線で示すように、次のように変化する。
つまり、PTO軸16の中心軸線L1に対して伝動軸17の中心軸線L2が、屈折中心点p1の位置で交差角αだけ屈折し、伝動軸17の中心軸線L2に対して動力入力軸33の中心軸線L3が、屈折中心点p2の位置で交差角βだけ屈折する。この交差角αと交差角βとは、互いにほぼ等しい角度となる。
同様に、ロワーリンク50の遊端部の横軸心x5が順に符号a1、a2、a3、に示す位置に移動すると、連結枠4の上端とトップリンク51の遊端部との連結箇所となる横軸心x6の位置も、順に符号b1、b2、b3、で示される位置に移動する。
そして、図示はしないが、上記の横軸心x5及び横軸心x6が、符号a1、a2、a3、及び符号b1、b2、b3、で示される何れの位置に移動した場合にも、PTO軸16の中心軸線L1に対して伝動軸17の中心軸線L2が、屈折中心点p1の位置で所定の交差角αだけ屈折し、伝動軸17の中心軸線L2に対して動力入力軸33の中心軸線L3が、屈折中心点p2の位置で所定の交差角βだけ屈折する。この二箇所の屈折中心点p1,p2位置での交差角α及び交差角βは、互いにほぼ等しい角度となる。
〔比較例における動作〕
次に、図9に示す比較例の構造における動作を説明する。
この図9に示す比較例の構造では、トップリンク51の基端側の枢支箇所である横軸心x4の上下方向での高さ位置が、
下限位置にある連結枠4の上端部と、トップリンク51の遊端側における横軸心x6と、の連結箇所と同程度の高い位置にある。
つまり、トップリンク51の基端部における枢支箇所である横軸心x4の高さ位置は、図8に示される構造のように、草刈装置3が上限刈取位置にある状態での動力入力軸33の末端(前端)の位置に相当する符号p3の位置よりも低い位置にではなく、遙かに高い位置である。このため、トップリンク51自体の基端側の枢支箇所である横軸心x4から遊端側の横軸心x6までの長さが、図8に示した構造に比べてかなり短くなっている。
その他の、ロワーリンク50の長さや連結枠4の上下高さ、及び動力伝達機構7の構造などは、前述した図8に示される構造のものと同様である。
図9に示す構造においても、草刈装置3を下限刈取位置に位置させるように、リフトアーム60が太い実線で示す下限位置にあると、ロワーリンク50の基端部の横軸心x3と遊端部の横軸心x5を結ぶ線分が、太い実線で示すようにほぼ水平姿勢となる。図中の符号a0は、この下限位置における遊端部の横軸心x5の位置を表している。また、図中の符号b0は、この下限位置におけるトップリンク51の遊端部と連結枠4の上端部との連結箇所となる横軸心x6の位置を表している。この下限位置におけるトップリンク51及び連結枠4の位置も太い実線で示している。
この比較例の構造においても、草刈装置3を下限刈取位置に位置させるように、リフトアーム60が下限位置にあって、ロワーリンク50の基端部の横軸心x3から遊端部の横軸心x5に至るロワーリンク50がほぼ水平姿勢であるときには、図8に記載の構造と同様に、動力伝達機構7のPTO軸16と伝動軸17と動力入力軸33との三者の中心軸線L1,L2,L3が太い二点鎖線で示すように一直線状に並んでいる。
図9における符号a1は、ロワーリンク50の遊端側の横軸心x5が下限位置から10度持ち上げられた位置を示し、符号b1は、その時点におけるトップリンク51の遊端部と連結枠4の上端との連結箇所となる横軸心x6の位置を表している。
同図における符号a2は、ロワーリンク50の遊端側の横軸心x5が下限位置から20度持ち上げられた位置を示し、符号b2は、その時点におけるトップリンク51の遊端部と連結枠4の上端との連結箇所となる横軸心x6の位置を表している。
同図の符号b3は、トップリンク51の遊端部と連結枠4の上端との連結箇所となる横軸心x6がトップリンク51の基端側の枢支箇所である横軸心x4を通る鉛直線y1上にある状態を示し、符号a3は、その時点におけるロワーリンク50の遊端側の横軸心x5の位置を示している。
同図の符号b4は、トップリンク51の遊端部と連結枠4の上端との連結箇所となる横軸心x6がトップリンク51の基端側の枢支箇所である横軸心x4を通る鉛直線y1を通り過ぎて、鉛直線y1よりも後方側(機体1側)に移動した状態を示し、符号a4は、その時点におけるロワーリンク50の遊端側の横軸心x5の位置を示している。
同図の符号b5は、トップリンク51の遊端部と連結枠4の上端との連結箇所となる横軸心x6がトップリンク51の基端側の枢支箇所である横軸心x4を通る鉛直線y1を通り過ぎて、鉛直線y1、及び符号b4の位置よりもさらに後方側(機体1側)に移動した状態を示している。符号a5は、その時点におけるロワーリンク50の遊端側の横軸心x5の位置を示している。
同図の符号b6は、トップリンク51の遊端部と連結枠4の上端との連結箇所となる横軸心x6がトップリンク51の基端側の枢支箇所である横軸心x4を通る鉛直線y1を通り過ぎて、鉛直線y1、及び符号b4,b5の位置よりもさらに後方側(機体1側)に移動した状態を示している。符号a6は、その時点におけるロワーリンク50の遊端側の横軸心x5の位置を示している。
この符号b6の位置は、草刈装置3が下限刈取位置にある状態でのトップリンク51の基端部と遊端部とを結ぶ線分Ldが鉛直線y1に対してなす角度θ1と、ほぼ同程度となる角度θ2を鉛直線y1を挟んで反対側(機体1側)に位置する仮想線分Lx上に位置する。
トップリンク51の遊端部と連結枠4の上端との連結箇所となる横軸心x6が、上記の符号b5及び符号b6に示す位置にある状態では、作図上、連結枠4がトップリンク51の枢支箇所である横軸心x4の位置を通り過ぎて後方側(機体1側)にまで移動している。
この符号b5及び符号b6に示す位置に対応する、ロワーリンク50の遊端側の横軸心x5の位置を示す符号a5及び符号a6は、作図上で符号b4の位置よりも、符号a0で示されるところの、下限位置における遊端部の横軸心x5の位置に近づく方向へ戻るように移動することになる。
しかし、このような符号a5、及び符号a6の位置と関係した、ロワーリンク50の遊端側の横軸心x5位置が下限位置に近づく戻り方向へ移動しようとする動きは、リフトアーム60による持ち上げ方向とは逆方向の動きとなる。このため、
リフトアーム60の持ち上げ方向への動きと、トップリンク51と連結枠4によるロワーリンク50の押し下げ方向への動きが互いに逆向きに作用して打ち消し合うことになる。
つまり、作図上の符号a5、及び符号a6が存在する領域では、リフトアーム60も、ロワーリンク50も、トップリンク51と連結枠4も、その動きを止められてしまうので、現実には、符号a5、及び符号a6の位置には到達することができない。
上記の動きを止められずに横軸心x6が到達できる位置は、符号b4に示される位置までとなる。しかし、この符号b4に示される位置も、トップリンク51と連結枠4が揺動作動方向であまりにも接近した位置関係となるため、実際には、トップリンク51が連結枠4に当接して、そこまで近づくことができない。その結果、鉛直線y1上に位置する符号b3に示される位置が、この構造において草刈装置3を最大限高く持ち上げることのできる実現可能な位置であり、これが上限刈取位置に相当する位置となる。
この比較例の構造における動力伝達機構7は、リフトアーム60が下限位置にあると、前述したように、動力伝達機構7のPTO軸16と伝動軸17と動力入力軸33との三者の中心軸線L1,L2,L3が一直線状に並んでいる。
そして、ロワーリンク50の遊端部の横軸心x5が符号a3に示す位置に移動すると、連結枠4の上端とトップリンク51の遊端部との連結箇所となる横軸心x6の位置は、符号b3で示されるトップリンク51の揺動範囲の実質的な上限位置に移動し、草刈装置3が上限刈取位置に相当する高さに位置する。
この草刈装置3が上限刈取位置に位置する状態において、PTO軸16の中心軸線L1に対して伝動軸17の中心軸線L2が、屈折中心点p1の位置で交差角αだけ屈折し、伝動軸17の中心軸線L2に対して動力入力軸33の中心軸線L3が、屈折中心点p2の位置で交差角βだけ屈折する。
この交差角αと交差角βとを比較してみると、屈折中心点p1の位置における交差角αが、屈折中心点p2の位置における交差角βよりも遙かに大きい。
このため、PTO軸16と伝動軸17との間に生じた比較的大きな不等速回転が、伝動軸17と動力入力軸33との間における比較的小さい交差角βによっては解消できず、角度差に応じた不等速回転が残ったままでの動力伝達が行われる。
同様に、ロワーリンク50の遊端部の横軸心x5が順に符号a1、a2、に示す位置に移動すると、連結枠4の上端とトップリンク51の遊端部との連結箇所となる横軸心x6の位置も、順に符号b1、b2、で示される位置に移動する。
そして、図示はしないが、上記の横軸心x5及び横軸心x6が、符号a1、a2、及び符号b1、b2、で示される何れの位置に移動した場合にも、PTO軸16の中心軸線L1に対して伝動軸17の中心軸線L2が、屈折中心点p1の位置で所定の交差角αだけ屈折し、伝動軸17の中心軸線L2に対して動力入力軸33の中心軸線L3が、屈折中心点p2の位置で所定の交差角βだけ屈折する。
この二箇所の屈折中心点p1,p2位置での交差角αと交差角βとの差は、ロワーリンク50の遊端部の横軸心x5が符号a3に示す位置する場合と同等以上に、屈折中心点p1の位置における交差角αが、屈折中心点p2の位置における交差角βよりも遙かに大きい。したがって、角度差に応じた不等速回転が残ったままでの動力伝達が行われる。
〔別実施形態の1〕
上記した実施形態では、トップリンク51として、基端部の横軸心x4と遊端部の横軸心x6とを接続する直杆状の部材で構成した構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限られるものではない。例えば、図10に示すように、基端部に近い側を湾曲杆状部分51a(湾曲部に相当する)で構成しても良い。この湾曲杆状部分51aは、オイルフィルター13aなどの機体1側に備えた部材として、より突出量の大きい部材を用いた場合にも、トップリンク51との当接を免れ易くするためのものである。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の2〕
上記した実施形態では、草刈装置3が機体1の前方に位置する構造のものを例示したが、機体1の後方に位置させた構造のものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の3〕
上記した実施形態では、草刈装置3による草刈作業が可能な範囲での高さの上限と、昇降作動機構6や三点リンク機構5による昇降調節範囲の上限とが一致する状態の構造のものを例示したが、必ずしも、この構造に限られるものではない。
例えば、昇降作動機構6や三点リンク機構5による昇降調節範囲の機械的な上限を、草刈装置3による草刈作業が可能な範囲での高さの上限であるとして設定した上限刈取位置よりも高い位置に設定して、草刈装置3による草刈作業を行わずに、上限刈取位置よりも高い位置にまで持ち上げられるようにしてもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の4〕
走行装置はクローラ走行装置に限らず、車輪走行装置であっても良い。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の5〕
草刈装置3は、フレールモアに限らず、上下軸心回りで回転するブレードを備えた構造のものであっても良い。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の6〕
上記した実施形態では、原動部11に搭載される駆動源としてエンジン12を備えた構造のものを例示したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、電動モータ(図示せず)を駆動源として使用してもよい。
本発明は、無線操縦装置による遠隔操作が可能な草刈機に限らず、作業者が搭乗して運転することが可能な乗用型の草刈機にも適用できる。
1 機体
2 走行装置
3 草刈装置
4 連結枠
5 三点リンク機構
6 昇降作動機構
7 動力伝達機構
8 縦壁
16 動力取出軸
17 伝動軸
18 ユニバーサルジョイント
32 ナイフ刃
33 動力入力軸
50 ロワーリンク
51 トップリンク
51a 湾曲部
60 リフトアーム
61 リフトロッド
62 昇降シリンダ
81 ブラケット
L1 中心軸線
L2 中心軸線
L3 中心軸線
Ld 線分
Lu 線分
y1 鉛直線
x1 横軸心
x3 連結点
x4 連結点
α 交差角
β 交差角
θ1 角度
θ2 角度

Claims (10)

  1. 機体を支持する右及び左の走行装置と、
    前記機体の前後方向の一端部に設けられた連結枠と、
    前記連結枠に対して脱着可能に支持された草刈装置と、
    前記草刈装置に対して前記機体側から動力を伝達する動力伝達機構と、が備えられ、
    前記連結枠が、左右方向に沿う横軸心周りで上下揺動可能に前記機体に取り付けられた左右一対のロワーリンク、及びトップリンクを有した三点リンク機構と、前記三点リンク機構を昇降作動させる昇降作動機構と、を介して前記機体に連結され、
    前記動力伝達機構が、前記機体と前記連結枠とにわたって支持されるとともに、前記動力伝達機構に、前記機体の前記一端部に備えた動力取出軸と、前記連結枠に支持された前記草刈装置に動力を伝える動力入力軸と、両端部に備えたユニバーサルジョイントを介して前記動力取出軸と前記動力入力軸とを接続する伝動軸と、が備えられ、
    前記昇降作動機構に、前記機体に基端側を枢支されたリフトアームと、前記リフトアームの遊端側と前記ロワーリンクとを連結するリフトロッドと、前記リフトアームを上下揺動作動させる昇降シリンダと、が備えられ、
    前記昇降作動機構には、前記草刈装置が地面近くの最低地上高で草刈り作業を行う下限刈取位置から、前記下限刈取位置よりも高い位置で草刈り作業を行う上限刈取位置にわたる刈取昇降作動範囲が定められ、
    前記三点リンク機構は、前記機体側に連結された前記トップリンクの基端部における枢支箇所を通る鉛直線に対して、前記草刈装置が前記下限刈取位置にある状態では、前記トップリンクの遊端部が、前記鉛直線よりも前記機体から離れて位置し、前記草刈装置が前記上限刈取位置にある状態では、前記トップリンクの遊端部が、前記鉛直線を越えて前記機体側に近づくように揺動可能に構成され、
    前記機体側に連結された前記トップリンクの基端部における枢支箇所は、前記上限刈取位置に持ち上げられた姿勢における前記動力伝達機構の前記動力入力軸の最上位置よりも低く、前記伝動軸よりも高い位置に設定されている草刈機。
  2. 前記動力伝達機構は、前記伝動軸に接続された前記動力取出軸の中心軸線と前記動力入力軸の中心軸線とが前記下限刈取位置において直線状に連なり、かつ、前記下限刈取位置から前記上限刈取位置にわたる前記刈取昇降作動範囲において、前記伝動軸の中心軸線に対して前記動力取出軸の中心軸線がなす交差角と、前記伝動軸の中心軸線に対して前記動力入力軸の中心軸線がなす交差角と、が互いに同一もしくはほぼ同一となるように構成されている請求項1記載の草刈機。
  3. 前記伝動軸と前記動力入力軸とを屈折可能に連結する前記ユニバーサルジョイントが、前記ロワーリンクと前記連結枠との連結点箇所よりも、前記ロワーリンクの前記機体への連結箇所に近い位置に設けられている請求項1又は2記載の草刈機。
  4. 前記トップリンクの基端部における枢支箇所を通る鉛直線に対して、前記下限刈取位置で前記トップリンクの基端部と遊端部とを結ぶ線分がなす角度と、
    前記トップリンクの基端部における枢支箇所を通る鉛直線に対して、前記上限刈取位置で前記トップリンクの基端部と遊端部とを結ぶ線分がなす角度と、は同程度に設定されている請求項1~3のいずれか一項記載の草刈機。
  5. 前記トップリンクの基端部における前記機体への連結点は、前記機体に対する前記ロワーリンクの連結点よりも前記連結枠側へ離れた位置に設けられている請求項1~4のいずれか一項記載の草刈機。
  6. 前記昇降シリンダは、前記機体の前記一端部に備えた縦壁から前記連結枠の存在する側へ突出するブラケットに下端部が連結され、前記リフトアームに対する前記リフトロッドの連結箇所よりも前記リフトアームの基端寄りの位置に上端部が連結されている請求項1~5のいずれか一項記載の草刈機。
  7. 左右の前記リフトアームは、左右のロワーリンクよりも左右方向で機体中央側に配置されている請求項1~6のいずれか一項記載の草刈機。
  8. 左右の前記リフトアームは、左右で一体揺動可能であるように、基端部同士が互いに連結され、かつ、左右いずれか一方の前記リフトアームを単一の昇降シリンダで駆動昇降して左右を同時に揺動作動させるように構成されている請求項1~7のいずれか一項記載の草刈機。
  9. 前記トップリンクは、基端部から遊端部に至る長さ方向の一部に、前記機体に備えられている他物との干渉を避けるための湾曲部が形成されている請求項1~8のいずれか一項記載の草刈機。
  10. 前記草刈装置は、左右方向に沿う横軸心周りで回転駆動されるナイフ刃を備えたフレールモアである請求項1~9のいずれか一項記載の草刈機。
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