JP2022170152A - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】構造物の損傷度を評価するための情報をより好適な態様で記録可能とする。【解決手段】集約処理部113は、構造物401の撮像結果に応じた点検画像201から分割された部分領域405ごとに関連付けられた当該部分領域405に対応する当該構造物401の部位の損傷度情報407を、当該部分領域405よりも広い部分領域409ごとに、当該部分領域409に含まれる複数の前記部分領域405それぞれに対応する損傷度情報407を、当該部分領域409中における密度及び連続性のうち少なくともいずれかに基づき損傷度情報601として集約する。記憶部114は、部分領域409に対応する損傷度情報601と、当該部分領域409に含まれる複数の部分領域405それぞれに対応する損傷度情報407と、を関連付けて記録する。【選択図】図5C

Description

本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
構造物の損傷度の評価は、例えば、損傷度の評価の対象となる損傷自体の規模に対して、構造物の部位ごとの許容可能な損傷に応じた冗長性と、経年変化に伴う損傷の進行性とを加味して行われている。このような損傷度の評価結果は、例えば、構造物の健全性の判定や、損傷の補修計画の立案等に利用され得る。例えば、特許文献1には、構造物の健全性の判定に係る技術の一例が開示されている。また、特許文献2には、構造物の損傷の補修計画の立案に係る技術の一例が開示されている。
特許第6454793号公報 特許第6472894号公報
一方で、構造物に発生した複数の損傷それぞれが進行することで、当該複数の損傷が互いに接触し、より大きな損傷となるような場合もある。このような場合には、互いに独立した個々の損傷自体は構造物の健全性の判定において健全性に影響を及ぼす損傷とはみなされなくとも、将来的に複数の損傷が接触してより大きな損傷となることで構造物の健全性に影響を及ぼすような状況も想定され得る。
本発明は上記の問題を鑑み、構造物の損傷度を評価するための情報をより好適な態様で記録可能とすることを目的とする。
本発明に係る情報処理装置は、対象となる構造物の撮像画像から分割された第1の部分領域ごとに関連付けられた当該領域に対応する当該構造物の部位の損傷度に関する第1の情報を、当該第1の部分領域よりも広い第2の部分領域ごとに、当該第2の部分領域に含まれる複数の前記第1の部分領域それぞれに対応する前記第1の情報を、当該第2の部分領域中における密度及び連続性のうち少なくともいずれかに基づき第2の情報として集約する集約手段と、前記第2の部分領域に対応する前記第2の情報と、当該第2の部分領域に含まれる複数の前記第1の部分領域それぞれに対応する前記第1の情報と、を関連付けて記録する記録手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、構造物の損傷度を評価するための情報をより好適な態様で記録することが可能となる。
情報処理装置のハードウェア構成の一例を示した図である。 情報処理装置の機能構成の一例を示した機能ブロック図である。 損傷度情報報の一例について説明するための図である。 損傷度情報報の一例について説明するための図である。 損傷度情報報の一例について説明するための図である。 損傷度情報の提示態様の一例を示した図である。 損傷度情報の集約方法について説明するための図である。 集約処理の動作パターンの制御に係るテーブルの一例を示した図である。 集約処理の適用前後の対応関係の一例を示した図である。 損傷度テーブルの一例を示した図である。 損傷度情報の集約処理の結果の一例を示した図である。 損傷度情報の集約処理の結果の一例を示した図である。 情報処理装置の処理の一例を示したフローチャートである。 情報処理装置の処理の一例を示したフローチャートである。 損傷度情報の提示態様の一例を示した図である。 損傷度情報の提示態様の一例を示した図である。 損傷度情報の提示に係るUIの一例を示した図である。 情報処理装置の処理の他の一例を示したフローチャートである。 情報処理装置の処理の他の一例を示したフローチャートである。 損傷度情報の提示に係る表示画面の一例を示した図である。 情報処理装置の処理の他の一例を示したフローチャートである。 情報処理装置の処理の他の一例を示したフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<ハードウェア構成>
図1Aを参照して、本開示の一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例について説明する。本実施形態に係る情報処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)101と、RAM(Random Access Memory)103と、ROM(Read Only Memory)102とを含む。また、情報処理装置100は、補助記憶装置104と、ネットワークI/F107とを含む。また、情報処理装置100は、入力装置105と、出力装置106とのうちの少なくともいずれかを含んでもよい。CPU101、RAM102、ROM103、補助記憶装置104、入力装置105、出力装置106、及びネットワークI/F107のそれぞれは、バス108を介して相互に接続される。
CPU101は、情報処理装置100の各種動作を制御する中央演算装置である。例えば、CPU101は、情報処理装置100全体の動作を制御してもよい。
RAM102は、CPU101の主記憶メモリであり、ワークエリア又は各種プログラムを展開するための一時記憶領域として用いられる。
ROM103は、CPU101が情報処理装置100の動作を制御するためのプログラム(例えば、BIOS)等を記憶する。
補助記憶装置104は、基本ソフトウェアであるOS(Operating System)や各種アプリケーション等のプログラムや、各種データを記憶する。補助記憶装置104は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や、SDD(Solid State Drive)に代表される不揮発性メモリ等により実現され得る。
ネットワークI/F107は、所定のネットワーク(例えば、LANやインターネット等)に接続され、当該ネットワークを介して外部機器と通信を行うためのインタフェースである。
入力装置105は、ユーザからの指示を受け付けるための装置である。入力装置105は、例えば、マウス等のポインティングデバイス、キーボード、タッチパネル等の操作デバイスにより実現され得る。
出力装置106は、ユーザに対して各種情報を提示するための装置である。出力装置106は、例えば、ディスプレイ等のように、各種表示情報や画面等を表示することでユーザに情報を提示する表示デバイスにより実現され得る。
なお、上述した構成はあくまで一例であり、必ずしも情報処理装置100のハードウェア構成を限定するものではない。具体的な一例として、上述した情報処理装置100の一連の構成要素のうち一部の構成要素(例えば、入力装置105及び出力装置106の少なくともいずれか)が、当該情報処理装置100の外部に外付けされていてもよい。
また、図1Bに示す機能構成や、図7A、図7B、図10A、図10B、図12A、及び図12Bに示す処理は、CPU101が、ROM103や補助記憶装置104に記憶されたプログラムをRAM102に展開して実行することで実現される。
<機能構成>
図1Bを参照して、本開示の一実施形態に係る情報処理装置の機能構成の一例について説明する。本実施形態に係る情報処理装置100は、損傷度判定部111と、補正処理部112と、集約処理部113と、記憶部114と、表示制御部115とを含む。
損傷度判定部111は、点検の対象となる構造物の撮像画像(以下、「点検画像」とも称する)に対して画像解析を施すことで、当該画像解析の結果に基づき、当該構造物の各部位における損傷の度合い(以下、「損傷度」とも称する)を判定する。具体的な一例として、損傷度判定部111は、点検画像を複数の部分領域に分割し、分割された部分領域ごとに画像解析を施すことで、当該部分領域に対応する構造物の部位の損傷を検出し、当該検出結果に基づき当該部位における損傷度を判定してもよい。また、損傷度判定部111は、過去の時点を含む複数の時点での点検画像に基づき、対象となる構造物の各部位における損傷度の判定を行ってもよい。以上のようにして、損傷度判定部111は、点検画像から分割された各部分領域に対して、当該部分領域に対応する部位の損傷度の判定結果に応じた情報(以下、「損傷度情報」とも称する)を関連付ける。なお、損傷度判定部111は、点検画像から分割された各部分領域に対応する損傷度情報を、所定の記憶領域に記憶させることで保持してもよい。
補正処理部112は、対象となる構造物が設計された際の構造情報から部位ごとに当該部位が許容可能な損傷に応じた冗長性に関する情報を取得する。また、補正処理部112は、対象となる構造物に発生している損傷ごとの経年変化の比較に基づき、損傷の進行性に関する情報を取得する。そして、補正処理部112は、取得した冗長性及び進行性それぞれに関する情報に基づき、損傷度判定部111による損傷度の判定結果に応じた損傷度情報に対して補正処理を施す。
集約処理部113は、点検画像から分割された複数の部分領域それぞれに関連付けられた損傷度情報を、複数の当該部分領域を包含するより大きい新たな部分領域についての損傷度情報として集約する。
この際に、集約処理部113は、損傷度情報の集約に係る所望の条件(以降では、「集約処理条件」とも称する)に基づき、点検画像から分割された部分領域ごとの損傷度情報を集約する範囲(複数の当該部分領域を含む新たな部分領域の範囲)を決定してもよい。なお、集約処理条件に関する情報については、所定の記憶領域(例えば、後述する記憶部114)に記憶されていてもよい。
また、集約処理部113は、点検画像から分割された複数の部分領域それぞれに関連付けられた損傷度情報を集約する際に、当該部分領域ごとの損傷の密度や、当該部分領域ごとの損傷の連続性を、新たな部分領域に対応する損傷度の判定に加味してもよい。
なお、点検画像から分割された複数の部分領域それぞれが「第1の部分領域」の一例に相当し、当該第1の部分領域に対応する損傷度情報が「第1の情報」の一例に相当する。また、複数の第1の部分領域を含む当該第1の部分領域よりも広い上記新たな領域が「第2の部分領域」の一例に相当し、当該第2の部分領域に対応する損傷度情報が「第2の情報」の一例に相当する。
集約処理部113は、点検画像から分割された部分領域(第1の部分領域)ごとの損傷度情報と、複数の当該部分領域を含む新たな領域(第2の部分領域)に対応する集約後の損傷度情報とを関連付けて、集約損傷度情報として記憶部114に記憶させる。この際に、集約処理部113は、点検画像から分割された部分領域ごとの損傷度情報と、複数の当該部分領域を含む新たな領域に対応する集約後の損傷度情報とを、互いに異なる階層に割り当てることで階層ごとに記録してもよい。
なお、上述した損傷度判定部111による損傷度の検出に係る処理、補正処理部112による損傷度の検出結果に対する補正処理、及び集約処理部113による損傷度情報の集約に係る処理については、詳細を別途後述する。
記憶部114は、各種情報を記憶することで当該情報を保持する記憶領域を模式的に示している。例えば、記憶部114は、集約処理部113から出力される集約損傷度情報を記憶することで、当該集約損傷度情報を保持してもよい。また、記憶部114は、集約損傷度情報のみに限らず他の情報やデータを記憶してもよい。具体的な一例として、記憶部114は、前述した集約処理条件に関する情報や、後述する構造物情報を記憶してもよい。
表示制御部115は、所定の出力部(例えば、ディスプレイ等)に所望の情報を表示させることで当該情報をユーザに提示する。例えば、表示制御部115は、記憶部114に保持された集約損傷度情報に基づき、対象となる構造物の損傷度情報を所定の出力部に表示させることで、当該損傷度情報をユーザに提示してもよい。この際に、表示制御部115は、損傷度情報の表示に係る条件の指定を受けて、当該損傷度情報の表示態様を制御してもよい。また、表示制御部115は、対象となる構造物に関する情報(以降では、「構造物情報」とも称する)を、損傷度情報と関連付けて所定の出力部に表示させてもよい。構造物情報については、記憶部114等の所定の記憶領域に記憶させておいてもよい。なお、表示制御部115の制御に基づく損傷度情報の表示態様の一例については、図2、図3A、及び図3Bを参照して詳細を別途後述する。
<損傷度情報>
図2、図3A、及び図3Bを参照して、本実施形態に係る損傷度情報報の一例について、特に当該損傷度情報の生成に係る方法に着目して説明する。
まず、図2について説明する。図2(a)は、対象となる構造物の撮像結果に応じた点検画像201の一例を示している。202を付したグリッド状の線は、点検画像201を複数の部分領域に分割する境界を模式的に示している。また、203~206のそれぞれは、点検画像201に被写体として撮像された、対象となる構造物に生じた各種の損傷の一例を模式的に示している。
図2(b)は、図2(a)に示した点検画像201に対して、境界202により分割された部分領域ごとの、当該部分領域に対応する構造物の部位について損傷度の判定結果を数値で表した情報が重畳して提示された概念図の一例を示している。各部分領域に対して重畳された1~3の数値は、当該部分領域に対応する構造物の部位の損傷度をレベルで示した情報であり、数値がより大きいほど、損傷度がより高いことを示している。また、各部分領域に対応する構造物の部位の損傷度の判定については、例えば、当該部分領域に存在する損傷の検出を行ったうえで、検出された損傷の程度(例えば、損傷の数、長さ、大きさ、太さ、交差の状態等)に基づき行われてもよい。なお、損傷度の判定に係る処理については、例えば、機械学習に基づき構築された学習済モデルや画像解析等を利用した既存の技術を適用することが可能であるため、詳細な説明は省略する。
図2(c)は、図2(b)に示した損傷度を示す情報が重畳された点検画像201に対して、各損傷の進行性の大きさ(換言すると、損傷の成長の大きさ)をアルファベットで表した情報が重畳して提示された概念図の一例を示している。例えば、図2(c)に示す例では、部分領域ごとの損傷の進行性の大きさが、損傷度を表す数値に対してa~cの添え字として示されている。この損傷の進行性の大きさを示すアルファベットの添え字は、aが最も損傷の進行性が大きい状態を示しており、b、cの順に損傷の進行性がより小さい状態を示している。
また、各損傷の進行性の大きさについては、例えば、対象となる構造物の撮像結果に応じた点検画像201を、過去に取得された当該構造物の撮像結果に応じた点検画像と比較することで判定され得る。具体的な一例として、比較の対象となる点検画像間において、検出された損傷ごとに、長さや太さ等についてデータの比較が行われることで、当該損傷の進行性の判定が行われてもよい。なお、検出される損傷については、例えば、太さ情報をもつポリラインデータの情報となるために、対象となる画像間の比較の際に、ポリラインデータのセグメントの位置や数が必ずしも一致するとは限らない。そのため、例えば、ポリラインデータごとの重心位置等を算出して、当該重心位置等に基づき画像間において損傷の対応付け等を行うことで、ポリラインデータの長さや太さ等の情報の比較が行われてもよい。
例えば、損傷204については、損傷の長さや太さから、図2(b)に示すように、損傷度が「2」と判定されている。一方で、当該損傷204の進行性については、点検画像201と、過去に対象となる構造物の同じ個所が撮像されることで取得された点検画像との経年比較の結果から、損傷の幅の増加がより大きいと判定されている。そのため、損傷204については、進行性が「a」として判定され、図2(c)において、損傷度情報208として「2a」が設定されている。同様に、損傷203及び205に対して、損傷度情報207及び209として、「1c」及び「3a」が設定されている。また、損傷206については、進行性が見られなかったため、損傷度情報210として、損傷度を示す「1」が設定されており、進行性を示す情報については設定されていない。
次いで、図3Aについて説明する。図3A(a)は、対象となる構造物のうち点検画像201として撮像される範囲における冗長性のマップの一例を模式的に示している。冗長性とは、構造物の部位において許容可能な損傷に関する特性を示す指標であり、冗長性の低い領域に発生した損傷ほど損傷度がより高く評価される。冗長性に関する情報については、例えば、構造物の設計時における構造情報(例えば、構造物の各部位の材質や特性に関する情報等)から得ることが可能である。図3A(a)では、各部分領域に対して冗長性を示す情報としてR1~R4が設定されている。この冗長性を示す情報は、R1が最も冗長性が低い状態を示しており、R2、R3、R4の順に冗長性がより高い状態を示している。
図3A(b)は、点検画像に基づく損傷度の判定結果に対して、冗長性及び進行性それぞれに基づき加味される補正値について示した補正テーブル305の一例を示している。設定値306~309は、冗長性の値を示している。また、設定値310~312は、損傷の進行性の値を示している。また、設定値313は、損傷の進行が無いことを意味する値である。
また、補正値314~316のそれぞれは、冗長性及び進行性に応じて加味される補正値の一例を示している。具体的な一例として、補正値314は、冗長性が設定値306として示す「R1」であり、進行性が設定値310として示す「a」である場合に、損傷度の判定結果に加味される補正値であり、当該補正値として「+2」が設定されている。同様に、補正値315は、冗長性が設定値308として示す「R3」であり、進行性が設定値310として示す「a」である場合に、損傷度の判定結果に加味される補正値であり、当該補正値として「+1」が設定されている。また、補正値316は、冗長性が設定値309として示す「R4」であり、進行性が設定値311として示す「b」である場合に、損傷度の判定結果に加味される補正値であり、当該補正値として「0」が設定されている。
次いで、図3Bについて説明する。図3B(c)は、図2(c)に示した損傷の進行性が加味された損傷度情報に対して、図3A(a)に示した冗長性のマップと、図3A(b)に示した補正テーブルに基づき補正が適用された結果の一例を模式的に示した概念図である。図3B(c)に示す例では、部分領域ごとに提示された数値が、損傷度のレベルを示しており、当該数値を囲む円が、対象となる部分領域の損傷に進行性があることを示している。
また、図3B(d)は、図3B(c)に示す概念図から損傷の画像を提示対象から除外することで、主に損傷度情報を提示対象とした場合の一例を示している。すなわち、図3B(d)に示す例では、図2(c)に示した損傷度情報に対して、図3A(b)に示した補正テーブルに基づき補正が適用された結果が、損傷度を示す情報として提示されている。
なお、図3B(d)に示された部分領域ごとの損傷度情報に基づき、対象となる構造物に対する健全性の判定を行うことも可能である。具体的な一例として、部分領域ごとの損傷度が閾値を超えた場合に、当該部分領域に対応する構造物の部位、あるいは当該構造物全体に対して健全性に係る何らかの影響が顕在化する可能性があると判定することも可能である。一方で、このような手法では、例えば、部分領域ごとの損傷度が閾値未満であるものの、閾値未満の損傷度が示された部分領域がより近い範囲に複数存在しているような場合に、健全性に係る何らかの影響が顕在化する可能性があると判定することが困難な場合がある。また、健全性の判定に影響の少ない損傷度情報が大量に提示されている状況下では、例えば、個々の損傷度情報の確認に手間がかかり、結果として健全性の判定に係る作業がより煩雑になるような状況も想定され得る。
なお、上述した部分領域ごとの損傷度情報の決定方法はあくまで一例であり、損傷度、冗長性、及び進行性それぞれの大きさや粒度や、画像から判定された損傷度に対する冗長性及び進行性に基づく補正の方法については、上述した例には限定されない。そこで、本実施形態においては、構造物の撮像結果に応じた点検画像における部分領域ごとに、冗長性に関する情報と、図3B(d)に概念図として示したような、進行性の有無を考慮した損傷度のレベルに関する情報があることを前提として、以降の説明を行う。
ここで、図4を参照して、損傷度情報の提示態様の一例について具体的な例を挙げて説明する。図4に示す例では、橋梁の構造物401の橋脚の一部の部位402について、部分領域ごとの損傷度の判定結果に応じた損傷度情報が提示されている。
領域403は、橋梁の構造物401の橋脚の一部の部位402に相当する領域を示している。また、部分領域405は、部位402の撮像結果に応じて点検画像に基づく損傷度の判定の対象となる部分領域を示している。境界線404は、領域403を複数の部分領域405に分割する境界線を示している。
境界線406は、橋梁の構造物401における冗長性マップ上の境界線を示している。なお、図4に示す例では、境界線406より上側の領域が、冗長性がより低い「R1」及び「R2」の領域をまとめた領域に相当し、境界線406より下側の領域が、冗長性がより高い「R3」及び「R4」の領域をまとめた領域に相当するものとする。そこで、以降では説明を簡単にするために、冗長性については「低い領域」と「高い領域」との2つのパターンのいずれかが適用されるものとして各説明を行うものとする。同様に、進行性についても、損傷度のレベルを示す数値に対して丸囲いを併せるか否かにより示される、進行性の有無に応じた2つのパターンのいずれかが適用されるものとする。
具体的な一例として、損傷度情報407は、損傷度の判定結果が「2」であり、損傷の進行性が無いことを示している。また、他の一例として、損傷度情報408は、損傷度の判定結果が「1」であり、損傷の進行性が有ることを示している。
また、部分領域409は、複数の部分領域405を集約する領域を模式的に示している。例えば、図4に示す例では、部分領域409は、細い実線で囲まれた領域に相当し、9個(3個×3個)の部分領域405を集約する領域を模式的に示している。なお、この場合には、部分領域405が点検画像(対象となる構造物の撮像画像)から分割された「第1の部分領域」の一例に相当し、部分領域409が当該第1の部分領域よりも広い「第2の部分領域」の一例に相当する。
なお、点検画像から分割された部分領域(部分領域405)の集約が行われる前は、部位402を含む構造部401の一連の部位について、領域403として例示したような、進行性を伴う損傷度や、冗長性マップの境界線等を含む情報が提示されてもよい。
また、図4に示す例では、損傷が検出されなかった部分領域405については、損傷度情報の提示対象から除外している。すなわち、図4に示す例では、損傷度情報が提示されていない部分領域405については、損傷が検出されなかった部位か、もしくは対象となる構造物が存在しない領域を示している。
<集約処理>
図5A~図5D、図6A、及び図6Bを参照して、損傷度情報の集約処理について概要を以下に説明する。
まず、図5Aについて説明する。図5Aは、損傷度情報の集約方法について概要を説明するための図である。図5Aに示す例では、境界線404により分割された9個(3個×3個)の部分領域405について集約処理が適用される。その結果として、9個(3個×3個)の部分領域405が集約された部分領域501と、当該部分領域501に対応する損傷度を示す新たな損傷度情報504とが示されている。なお、以降の説明では、図4に示す例と同様に、損傷度情報が提示されている部分領域については、損傷が検出された部分領域であるものとし、当該損傷が検出された部分領域の数や並びの連続性に基づいて各種の処理が実行され得るものとする。
次いで、図5Bについて説明する。図5Bは、集約処理の動作パターンの制御に係る制御テーブル505の一例を示した図である。制御テーブル505では、集約処理の対象となる部分領域における冗長性や損傷の進行性の特性と、当該部分領域に存在する損傷の密度や連続性との組み合わせに応じて、集約に係る処理のパターンが管理されている。具体的には、損傷の密度や連続性については、集約処理の対象となる部分領域において、損傷度情報が提示された部分領域の数やその並びに基づき判定が行われる。
また、冗長性に係る条件506及び507については、例えば、集約処理の対象となる部分領域に冗長性が低い部分領域が含まれているか否かに応じて切り分けられる。
また、損傷の進行性に係る条件508及び509については、例えば、集約処理の対象となる部分領域に進行性のある損傷が存在するか否か(丸囲いがされた損傷度のレベルを示す数値が存在するか否か)に応じて切り分けられる。
また、損傷の密度や連続性に係る条件510及び511については、例えば、集約処理の対象となる部分領域に存在する損傷が密か否か(例えば、5個以上存在するか否か)や、連続性があるか否か(例えば、3個以上隣接しているか否か)に応じて切り分けられる。
また、補正値512、513、及び514は、各条件の組み合わせにおいて対象となる部分領域の損傷度のレベルに適用される増減値の一例を示している。また、対象となる部分領域の損傷度のレベルに応じて、当該損傷度のレベルに適用される増減値が制御されてもよい。例えば、補正値515及び516は、各条件の組み合わせにおいて、さらに対象となる部分領域の損傷度のレベルが「3以上」の場合と「3未満」の場合とにおいて適用される増減値の一例をそれぞれ示している。
次いで、図5Cについて説明する。図5Cは、集約処理の適用前後における損傷度情報が設定された部分領域の対応関係について一例を示した図である。図5Cにおいて、領域521は、損傷度情報の集約処理が適用される前の状態の一例に相当し、6×6の部分領域に分割されており、個々の当該部分領域に対して損傷度の判定がなされている。これに対して、領域522は、損傷度情報の集約処理が適用された後の状態の一例に相当し、領域521が6×6に分割された部分領域それぞれに対する損傷度の判定結果が、当該領域521に対応する範囲が2×2に分割された部分領域に集約されている。また、破線で示した境界線523及び524のそれぞれは、冗長性の異なる領域の境界を示す境界線を模式的に示している。図5Cに示す例では、領域521において境界線523の上側及び左側が冗長性の低い領域を示している。同様に、領域522において境界線524の上側及び左側が冗長性の低い領域を示している。また、領域521及び522それぞれの枠の外側(すなわち、上側及び左側)に示した数値は、各部分領域における損傷度の判定結果に応じた損傷度情報を参照する際の位置の指標として付された番号である。
次いで、図5Dについて説明する。図5Dは、図5Cに示した領域521及び522それぞれに対応する損傷度情報が格納された管理テーブル(以降では、「損傷度テーブル」とも称する)の一例を示している。
具体的には、損傷度テーブル525が領域521に対応しており、損傷度テーブル533が領域522に対応している。
損傷度情報527及び535は、領域521及び522それぞれの各部分領域についての損傷度の判定結果に応じた損傷度情報に相当する。損傷度情報527及び535については、図4を参照して説明した例と同様に、損傷度のレベルが数値で示されており、進行性を有する場合には当該数値に対して丸囲いがなされている。
冗長性529及び537は、領域521及び522それぞれの各部分領域の冗長性を示しており、冗長性が「低」である部分領域に対して設定値として「L」が付されている。
インデックス526及び534は、損傷度テーブル525及び533それぞれに格納されている損傷度情報527及び535を参照するためのインデックスであり、領域521及び522それぞれの各部分領域に対応付けられている。図5Dに示す例では、インデックス526及び534のそれぞれは3つの数字から構成されており、最初の数字が集約処理の有無を示しており、後の2つの数字が図5Cを参照して説明した位置の指標の縦及び横の番号を示している。
例えば、インデックス526の設定値528である「0-1-1」は、集約処理が行われる前の領域521における、縦の指標の番号が「1」であり横の指標の番号が「1」である部分領域に対応する損傷度に関する情報であることを示している。また、インデックス534の設定値536である「1-1-1」は、集約処理が行われた後の領域522における、縦の指標の番号が「1」であり横の指標の番号が「1」である部分領域に対応する損傷度に関する情報であることを示している。
パターン情報538は、集約処理が行われる前の部分領域を大きさの単位としたパターンで示される集約処理が行われた後の部分領域の大きさを示している。集約処理が行われる前の部分領域と、集約処理が行われた後の部分領域とについては、インデックス526、インデックス534、及びパターン情報538に基づき対応付けられる。
例えば、インデックス534の設定値が「1-1-1」となっている集約処理が行われた後の部分領域については、パターン情報538の設定値が「3×3」となっている。そのため、集約処理が行われた後の当該部分領域は、インデックス526の設定値が「0-1-1」~「0-1-3」、「0-2-1」~「0-2-3」、「0-3-1」~「0-3-3」である、集約処理が行われる前の9個の部分領域と対応付けられている。すなわち、インデックス534の設定値が「1-1-1」となっている部分領域の損傷度情報535の値の設定に際し、530~532で示された範囲に対応する部分領域の損傷度情報527の値が参照されることとなる。
これにより、例えば、構造物の端部等で集約される部分領域の数が他の部位と異なる場合であっても、パターン情報538に基づき部分領域の計数を行うことで、インデックス534に基づき集約される部分領域の損傷度情報を得ることが可能となる。
例えば、図6Aは、図4に示す構造物401の部位402を対象として、点検画像に基づく損傷度の判定結果に対して冗長性及び進行性を加味した損傷度情報(すなわち、領域403の損傷度情報)について集約処理が行われた結果の一例を示している。例えば、損傷度情報601は、集約処理が行われた後の損傷度情報の一例を示している。また、部分領域602は、集約処理が行われた結果、損傷度情報の提示対象から除外された部分領域の一例を示している。なお、損傷度情報601や部分領域602については詳細を別途後述する。
また、図6Bは、損傷度情報について集約処理が行われた結果をユーザに提示するための、当該損傷度情報の表示態様の一例について示している。図6Bに示す例では、集約処理後の部分領域それぞれが、損傷度のレベルに応じて色分けされることで識別可能に提示されている。より具体的には、図6Bに示す例では、損傷度のレベルがより高い部分領域ほど、当該部分領域に対してより濃い色が付されるように制御されている。
<処理>
図7A及び図7Bを参照して、本実施形態に係る情報処理装置の処理の一例について説明する。
まず、図7Aについて説明する。図7Aは、点検画像に基づく対象となる構造物の部位それぞれの損傷度の判定結果に応じた損傷度情報の表示に係る処理の一例を示したフローチャートである。
S701において、情報処理装置100は、対象となる構造物の撮像結果に応じて点検画像を取得し、当該点検画像に基づき当該構造物の部位それぞれにおける損傷の検出結果に応じた情報を取得する。当該点検画像の一例としては、図2(a)を参照して説明した点検画像201が挙げられる。
S702において、情報処理装置100は、S701において点検画像に基づき検出された各損傷について経年変化比較を行うことで、当該損傷の進行性に関する情報を取得する。
S703において、情報処理装置100は、対象となる構造物の設計時における構造物情報(例えば、設計図面等)に基づき、当該構造物の各部位の冗長性に関する情報を取得する。
S704において、情報処理装置100は、点検画像から予め分割された部分領域ごとに、対象となる構造物の当該部分領域に対応する部位の損傷度を、当該部位に存在する損傷の量や当該損傷の状態等に基づき判定する。例えば、図2(b)には、点検画像から分割された部分領域ごとの、当該部分領域に対応する部位における損傷度の判定結果に応じた損傷度情報の一例が示されている。なお、前述したように、点検画像から分割された部分領域ごとの当該部分領域に対応する部位の損傷度の判定に係る処理については、機械学習に基づき構築された学習済モデルや画像解析等に基づく多様な技術が実用化されているため、詳細な説明は省略する。
S705において、情報処理装置100は、S704における損傷度の判定結果に対し対して、S702及びS703において取得した進行性及び冗長性に関する情報に基づき補正処理を適用する。例えば、図3A(b)には、進行性及び冗長性に基づく補正処理に係る補正テーブルの一例が示しされている。また、図3B(c)及び(d)には、進行性及び冗長性に基づく補正処理の適用結果に応じた損傷度情報の一例が示されている。また、S705の処理の実行結果に基づき、図5Dおいて損傷度テーブル525として例示した、集約処理が適用される前の損傷度情報が格納された損傷度テーブルが作成される。なお、以降の説明では、本実施形態に係る情報処理装置100の特徴をよりわかりやすくするために、集約処理が適用される前の損傷度情報が格納された損傷度テーブルとして、図5Dに示す損傷度テーブル525が作成されたものとする。
S706において、情報処理装置100は、対象となる構造物の各部位について損傷度情報を提示するための位置の基準となる、当該構造物の図面の表示に係る処理を実行する。当該図面については、例えば、出力装置106等の所定の出力先に表示されることでユーザに提示される。
S707において、情報処理装置100は、集約表示を行うか否か(すなわち、損傷度情報の集約を行ったうえで当該集約後の損傷度情報を表示するか否か)を判定する。
情報処理装置100は、S707において集約表示を行わないと判定した場合には、処理をS708に進める。
S708において、情報処理装置100は、S706において所定の出力先に表示された構造物の図面に対して、損傷度の判定が行われた部分領域ごとに、S705において補正処理が適用された損傷度情報を重畳させて表示させる。
これに対して、情報処理装置100は、S707において集約表示を行うと判定した場合には、処理をS710に進める。
S710において、情報処理装置100は、損傷度情報の集約に係る処理を実行する。なお、S710の処理については、図7Bを参照して詳細を別途後述する。S710の処理の実行結果に基づき、図5Dにおいて損傷度テーブル533として例示した、集約処理が適用された後の損傷度情報が格納された損傷度テーブルが作成される。なお、以降の説明では、本実施形態に係る情報処理装置100の特徴をよりわかりやすくするために、集約処理が適用された後の損傷度情報が格納された損傷度テーブルとして、図5Dに示す損傷度テーブル533が作成されたものとする。
S711において、情報処理装置100は、S706において所定の出力先に表示された構造物の図面に対して、損傷度の判定が行われた部分領域ごとに、S710において集約処理が適用された後の損傷度情報を重畳させて表示させる。この場合には、例えば、図6A及び図6Bを参照して説明したような、損傷の進行性が加味された損傷度や、構造物の各部位の冗長性の境界線等の情報が表示されてもよい。
S709において、情報処理装置100は、損傷度情報の表示に係る処理を終了するか否かを判定する。例えば、情報処理装置100は、ユーザからの指示に応じて、損傷度情報の表示に係る処理を終了するか否かを判定してもよい。また、他の一例として、情報処理装置100は、所定のトリガを受信したか否かに応じて、損傷度情報の表示に係る処理を終了するか否かを判定してもよい。このように、情報処理装置100は、所定の条件を満たしたか否かに応じて、損傷度情報の表示に係る処理を終了するか否かを判定してもよい。
情報処理装置100は、S709において損傷度情報の表示に係る処理を終了すると判定していない限り、所定の出力先への損傷度情報の表示(S708またはS711の処理に基づく損傷度情報の表示)を継続する。
そして、情報処理装置100は、S709において損傷度情報の表示に係る処理を終了すると判定した場合に、所定の出力先への損傷度情報の表示を終了したうえで、図7Aに示す一連の処理を終了する。
次いで、図7Bを参照して、図7AにおいてS710として示した損傷度情報の集約に係る処理の一例について詳細に説明する。
S721において、情報処理装置100は、集約処理が適用された後の損傷度情報が格納される損傷度テーブル533を空の状態で作成する。そのうえで、情報処理装置100は、当該損傷度テーブル533に対して、集約処理の適用される範囲に応じて、INDEX534及びパターン情報538に対して値を設定する。
S722において、情報処理装置100は、集約処理が適用される前の損傷度情報が格納された損傷度テーブル525から、点検画像から分割された部分領域ごとに構造物の各部位の冗長性に関する情報を取得する。なお、構造物の各部位の冗長性に関する情報については、例えば、図3A(a)に例示した冗長性マップに基づき取得される。
次いで、情報処理装置100は、INDEX534の設定値に基づき、集約される部分領域ごとに、当該部分領域に含まれる集約前の部分領域それぞれに関する情報(例えば、損傷度情報等)を抽出し、当該情報に基づきS723~S728の処理を実行する。
ここで、S724~S727にかけて実行される集約処理について、具体的な例を挙げて以下に説明する。例えば、図4の領域403においては、部分領域405が集まった3×3の大きさの領域それぞれを集約処理の対象となる領域(すなわち、集約後の新たな部分領域)として、当該集約処理の対象となる領域ごとにS724~S727の処理が実行される。
具体的には、S724において、情報処理装置100は、集約処理の対象となる領域内に含まれる一連の部分領域405それぞれに対応する損傷度の中から、レベルが最大となる損傷度を取得する。
S725において、情報処理装置100は、集約処理の対象となる領域内に含まれる一連の部分領域405それぞれに対応する損傷度情報に基づき、進行性を有する損傷度の有無に関する情報を取得する。
なお、S724及びS725の処理では、S721において生成された損傷度テーブル533におけるINDEX534の設定値に基づき、損傷度テーブル525において対応する部分領域について設定された損傷と進行性の有無とに関する情報が参照される。
具体的な一例として、図4に示す部分領域409においては、当該部分領域409内において最大となる損傷度のレベルは「5」となり、対応する損傷度情報は進行性を有することを示す丸囲いがなされている。そのため、損傷度テーブル525からは、部分領域409に対応する損傷度に関する情報として当該損傷度のレベルの値である「5」が取得され、損傷の進行性の有無に関する情報として進行性を有することを示す情報が取得されることとなる。
なお、部分領域409においては、損傷度のレベルが最大となる損傷度情報が、あわせて進行性を有することを示しており、損傷度に関する情報と損傷の進行性の有無に関する情報とのそれぞれの取得元となる損傷度情報が共通となっていた。一方で、損傷度に関する情報と損傷の進行性の有無に関する情報とのそれぞれについて互いに異なる損傷度情報が取得元となっていてもよい。
S726において、情報処理装置100は、集約処理の対象となる領域(集約後の新たな部分領域)内における損傷度情報が設定された部分領域(集約前の部分領域)の数に関する情報と、それらの部分領域の並びの連続性に関する情報とを取得する。
具体的な一例として、図4に示す部分領域409においては、損傷度情報が設定された部分領域405の数は「3」であり、かつ、これらの部分領域405が連続している。そのため、損傷度情報が設定された部分領域405の数に関する情報として「3」が取得され、それらの部分領域405の並びの連続性に関する情報として連続性を有することを示す情報が取得されることとなる。
そして、S727において、情報処理装置100は、図5Bに示す制御テーブル505に基づき、S724~S726それぞれにおいて取得された情報に対する集約処理(すなわち、損傷度情報の集約に係る処理)を実行する。
具体的な一例として、図4に示す部分領域409の場合には、集約処理に入力される損傷度のレベルの値は「5」となり、損傷の進行性も有しているため、損傷の進行性に係る条件として、領域内の損傷に進行性がある場合の条件508が適用される。また、部分領域409は、冗長性の低い領域に含まれているため、冗長性に係る条件として、冗長性が低い領域である場合の条件506が適用される。
なお、集約処理の対象となる領域内に冗長性が高い領域と冗長性が低い領域との双方が含まれる場合には、例えば、当該集約処理の対象となる領域については冗長性が低い領域として集約処理が適用されることが好ましい。
また、部分領域409は、損傷度情報が設定された部分領域405の並びについて連続性を有しているため、損傷の密度や連続性に係る条件として、損傷の密度が密であるかまたは損傷が連続性を有している場合の条件510が適用される。
結果として、部分領域409の場合には、集約処理が適用された後の損傷度のレベルに対して「+1」の増減値が適用されることとなるが、本実施形態では、損傷度のレベルの最大値を「5」としている。そのため、図6Aに示す損傷度情報601においては、集約処理が適用された後の損傷度のレベルの値として「5」が設定されている。また、部分領域409においては、損傷の進行性を有していると判断されているため、損傷度のレベルの値に対して、損傷の進行性を示すフラグ情報として丸囲いがなされている。
また、図4に示す部分領域410(集約後の部分領域)の場合には、集約処理に入力される損傷度のレベルの値は「1」となり、損傷の進行性を有していないため、損傷の進行性に係る条件として、領域内の損傷に進行性がない場合の条件509が適用される。また、部分領域410は、冗長性の高い領域に含まれているため、冗長性に係る条件として、冗長性が高い領域である場合の条件507が適用される。加えて、部分領域410は、損傷度情報が設定された部分領域405が1つであり損傷の密度が「疎」であるため、損傷の密度や連続性に係る条件として、損傷の密度が疎であるかまたは単独の損傷である場合の条件511が適用される。
結果として、部分領域410の場合には、集約処理が適用された後の損傷度のレベルに対して「-1」の増減値が適用されることとなり、当該増減値が適用された後の損傷度のレベルは「0」となる。結果として、部分領域410については、図6に示す部分領域602のように、損傷度情報が設定されていない領域として扱われることとなる。
なお、図5Bに示す制御テーブル505に基づき適用される増減値が「±0」となった場合には、集約処理に入力される損傷度のレベルの値(損傷度が最大となるレベルの値)及び進行性の有無に関する情報が、集約処理後の部分領域に継承されることとなる。
以上のようにして、情報処理装置100は、S723~S728の処理を、集約される領域ごとに繰り返し実行し、一連の当該領域について当該処理の実行が完了すると、図7Bに示す一連の処理を終了する。すなわち、図4に示す例の場合には、領域403に含まれる一連の部分領域405のうち、損傷度情報が設定された部分領域405を対象として、集約処理の適用単位ごとにS723~S728の処理が実行され、図6Aに例示した処理結果が得られることとなる。
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理装置100において、構造物の損傷度をユーザに提示する際に、点検画像に基づきより細かい粒度で判定された損傷度情報に対して集約処理を適用することで、より荒い粒度で損傷度情報をユーザに提示する。このような制御が適用されることで、注目すべき領域をより好適な態様でユーザに視認させることが可能となる。そのため、例えば、ユーザが、損傷度情報を基にした構造物の健全性を調査する際に、当該健全性の調査により重要な損傷度を、潜在的な損傷度も含めて当該ユーザに注目させることが可能となる。加えて、構造物の健全性の調査において優先度の低い損傷度については、ユーザへの情報の提示を抑制することが可能であるため、ユーザがより優先度の高い損傷度に注目するように誘導する効果が期待できる。
なお、本実施形態では、集約処理の適用単位として3×3の大きさの領域が適用される場合に着目して説明したが、必ずしも当該集約処理の適用単位を限定するものではない。具体的な一例として、集約処理の適用単位として3×3の大きさの領域よりもより広い領域やより狭い領域が適用されてもよい。
また、本実施形態では、図6Aに例示したように、損傷度のレベルを数値で表す場合の一例について説明したが、必ずしも当該損傷度のレベルの提示に係る態様を限定するものではない。具体的な一例として、図6Bに示すように、数字での表示に加えて、損傷度のレベルが、損傷度情報が提示された領域の色(背景色)により示されてもよい。このような制御が適用されることで、ユーザは、損傷度のレベルを示す数値を注視しなくとも、当該数値が提示された領域の色により、損傷度のレベルを直感的に判断することが可能となり、さらに損傷度の視認性をより向上させる効果を期待することも可能となる。また、集約処理が適用された後の領域に対して損傷度のレベルに応じた色が付されることで、提示されている損傷度情報が、集約処理が施された後の損傷度情報であることを直感的に認識することも可能となる。もちろん、S708の処理において、損傷度情報の提示に際して、当該損傷度情報が提示された部分領域の色(背景色)が制御されてもよい。
また、損傷の進行性の有無の提示態様についても、必ずしも損傷度のレベルを示す数値に対する丸囲みによる方法には限定されない。具体的な一例として、損傷度のレベルを示す数値を太字や斜体で示すことで、損傷の進行性の有無が提示されてもよい。また、他の一例として、損傷度のレベルを示す数値に対して別の文字種の添え字を付すことで、損傷の進行性の有無が提示されてもよい。
また、本実施形態では、対象となる構造物の点検画像から分割された部分領域に対応する当該構造物の部位ごとに損傷度の判定が行われる場合の一例について説明したが、必ずしも損傷度の判定に係る方法を限定するものではない。具体的な一例として、構造物に発生している損傷を個別に検出することで、検出された損傷ごとに損傷度の判定が行われてもよい。このような場合においても、集約処理が適用される領域として、個々の損傷に対応する部分領域よりも広い部分領域が設定されることで、上述した実施形態と同様に集約処理を適用することが可能となる。
また、集約処理の適用に係る条件についても、必ずしも図5Bにおいて制御テーブル505として示した例には限定されない。具体的な一例として、損傷の進行性、構造物の各部位の冗長性、及び損傷の密度や連続性それぞれに係る条件について、より細かい条件分けがなされてもよい。また、各条件の判定に適用される閾値として、1つの閾値に限らず複数の閾値が適用されてもよい。
<変形例>
以下に、本実施形態に係る情報処理装置100の変形例について説明する。
(変形例1)
まず、図8A、図8B、図9、図10A、及び図10Bを参照して、変形例1に係る情報処理装置100について説明する。前述した実施形態では、点検画像から分割された部分領域ごとの損傷度情報と、集約処理が行われた後の損傷度情報とを選択的に切り替えて提示する場合の一例について説明した。本変形例では、損傷度情報の集約処理を段階的に適用することで、集約処理の適用範囲を段階的に切り替えて損傷度情報を提示可能とする仕組みの一例について説明する。
図8A(a)は、構造物401の各部位における損傷度情報の提示態様の一例を示しており、前述した実施形態において損傷度情報の集約処理が行われた後の状態に相当する。これに対して、図8A(b)は、図8A(a)に示す状態から、さらに集約処理をもう一段階適用した場合における損傷度情報の提示態様の一例を示している。太枠で囲われた部分領域803が、さらなる集約処理の適用対象となる領域(換言すると、さらなる集約処理の適用単位)に相当する。また、損傷度情報804は、部分領域803を対象とした集約処理の適用結果に応じた損傷度情報に相当する。
同様に、図8B(c)は、図8A(b)に示す状態から、さらに集約処理をもう一段階適用した場合における損傷度情報の提示態様の一例を示している。また、図8B(d)は、図8B(c)に示す状態から、さらに集約処理をもう一段階適用した場合における損傷度情報の提示態様の一例を示している。
なお、図8A(b)に示す状態から図8B(c)に示す状態へとさらに集約処理が行われる際には、従前に実行された集約処理において対象とされていた3×3のパターンではなく、3×2のパターン及び2×2のパターンを適用している。そのため、この場合における集約処理の動作パターンとしては、図5Bに示す制御テーブル505に基づく動作パターンとは異なる他の動作パターンが適用されることとなる。これは、図8B(c)に示す状態から図8B(d)に示す状態へとさらに集約処理が行われる際についても同様である。
次いで、図9を参照して、本変形例において適用されるUIの一例について、特に、段階的に集約処理を適用しながら損傷度情報を提示するためのUIに着目して説明する。本変形例に係る表示画面901は、表示領域902と、スライダー908と、ボタン906及び907とを含む。
表示領域902は、構造物の図面と損傷度情報とが表示される領域である。
スライダー908は、表示領域902への表示対象とする損傷度情報の制御に利用される損傷度のレベルについて閾値の指定をユーザから受け付けるためのインタフェースである。
ボタン906は、損傷度情報のさらなる集約処理の適用に係る指示をユーザから受け付けるためのインタフェースである。例えば、ボタン906が押下された場合には、損傷度情報の集約処理がさらに一段階適用され、その結果が表示領域902に反映される。
ボタン907は、既に適用されている損傷度情報のさらなる集約処理の解除に係る指示をユーザから受け付けるためのインタフェースである。例えば、ボタン907が押下された場合には、既に適用されている損傷度情報のさらなる集約処理が一段階分解除され、その結果が表示領域902に反映される。
また、表示画面901は、ボタン903や、ボタン904及び905を含んでもよい。ボタン904は、表示領域902への表示対象となる構造物の図面や損傷度情報の当該表示領域902内における拡大表示に指示をユーザから受け付けるためのインタフェースである。また、ボタン905は、表示領域902への表示対象となる構造物の図面や損傷度情報の当該表示領域902内における縮小表示に指示をユーザから受け付けるためのインタフェースである。ボタン903は、表示領域902への表示対象となる構造物の図面や損傷度情報の当該表示領域902内におけるスクロール移動に係る指示をユーザから受け付けるためのインタフェースである。ボタン903を利用することで、例えば、拡大表示が行われた場合に、表示領域902に表示させる領域をスクロール移動により調整することも可能となる。
なお、図9(a)に示した各種のUIは、物理的なボタン等のようなハードウェア的なUIにより実現されてもよく、マウスやタッチパネル等の操作デバイスにより操作可能なソフトウェア的なUI(例えば、画面上に表示されたUI)により実現されてもよい。
また、図9(b)は、表示領域902に表示される構造物401の図面及び損傷度情報の一例を示している。図9(b)に示す例では、損傷度のレベルについて指定された閾値により、表示対象となる損傷度情報が、損傷度のレベルが3以上の損傷度情報に制限されている。
次いで、図10A及び図10Bを参照して、本変形例に係る情報処理装置100の処理の一例について説明する。まず、図10Aを参照する。図10Aは、損傷度情報の表示に係る処理の一例を示したフローチャートである。
なお、S1001~S1005の処理については、図7AにおけるS701~S705の処理と実質的に同様のため詳細な説明は省略する。S1005の処理が実行されることで、例えば、図4に示すような領域403における部分領域405ごとの損傷度の判定結果に対して損傷の進行性や構造物の各部位の冗長性に基づく補正処理が適用された損傷度情報が取得される。
S1006において、情報処理装置100は、図5Dにおいて損傷度テーブル533として例示したような、階層ごとに集約された損傷度情報の管理に係る損傷度テーブルの作成に係る処理を実行する。
ここで、図10Bを参照して、S1006の処理についてより詳しく説明する。図10Bは、損傷度テーブルの作成に係る処理の一例を示したフローチャートである。
S1021において、情報処理装置100は、集約処理が適用される前の部分領域ごとの損傷度情報に基づき、集約処理が段階的に繰り返し適用された場合に、集約の階層ごとに各領域に対応する損傷度情報を記録するための、空の損傷度テーブルを作成する。
S1022において、情報処理装置100は、S1021において作成した損傷度テーブルに対して、S1005において進行性及び冗長性に基づく補正処理が適用された損傷度情報を、さらなる集約処理が適用される前の損傷度情報として書き込む。
S1023において、情報処理装置100は、次に集約処理が適用される領域を決定する。例えば、図5Aに例示したような修役処理を適用する場合には、情報処理装置は、3×3の領域を集約処理の対象として決定する。なお、次に集約処理が適用される領域については、集約処理の適用が可能な範囲において決定される。
例えば、図8A(a)に示す状態では、次の集約処理の適用対象として3×3の領域を確保することが可能である。そのため、図8A(a)に示す状態では、前回適用された集約処理と同様に、3×3の領域を次に集約処理が適用される領域として決定している。
一方で、図8A(b)に示す状態では、次の集約処理の適用対象として3×3の領域を確保することが困難である。そのため、図8A(b)に示す状態では、次に集約処理が適用される領域が、確保可能な範囲で決定されている。具体的には、中央部分については3×2の領域が次に集約処理が適用される領域として決定され、両端部分については2×2の領域が次に集約処理が適用される領域として決定される。
S1024において、情報処理装置100は、S1023において決定された次に集約処理が適用される領域に対する、当該集約処理の動作パターンを決定する。例えば、次に集約処理が適用される領域が3×3の領域である場合には、図5Bに示す制御テーブル505に基づき集約処理の動作パターンが決定されてもよい。一方で、次に集約処理が適用される領域が3×3の領域以外のパターンの領域(例えば、3×2の領域や2×2の領域等)の場合には、集約処理の動作パターンの決定に係る条件が適宜変更されてもよい。具体的な一例として、次に集約処理が適用される領域において損傷度情報が設定された部分領域の数に応じて、図5Bに示した損傷の密度や連続性の判定に係る閾値が変更されてもよい。
S1025~S1027の繰り返し処理については、集約処理が行われた領域のINDEXから、入力される損傷度を参照する構成としてもよい。これにより、集約される領域の数に関わらず、S1023において決定された領域ごとに、S1026として示す集約処理を適用することが可能となる。すなわち、図5Dにおいてパターン情報538として示した情報を逐次集計することで、集約処理の適用対象となる領域の損傷度情報を収集することが可能となり、対応する動作パターンを入れ替えることで、繰り返しの処理を実行することが可能となる。
S1028において、情報処理装置100は、S1025~S1027の繰り返し処理により集約処理が適用された後の損傷度情報を、S1021において作成された損傷度テーブルに書き込む。
なお、S1028において階層ごとに損傷度情報が書き込まれる損傷度テーブルにおいては、それぞれの損傷度情報の参照に利用されるINDEXに対して、図5Dにおいてインデックス534の設定値536として例示したように、階層ごとの番号が付加される。すなわち、当該設定値536として例示されるような番号のうち、一番目の数字には、最初の集約処理の結果である場合には「1」が割り振られ、以降、集約処理が繰り返されることに「1」が加算された数字が割り振られる。
S1029において、情報処理装置100は、集約処理の結果が構造物全体を示す領域まで及んだか否か(換言すると、集約処理の結果が1つの領域に収束したか否か)を判定する。
情報処理装置100は、S1029において集約処理の結果が構造物全体を示す領域まで及んでいないと判定した場合には、S1023に処理を進める。この場合には、S1023以降の処理が改めて実行される。
これに対して、情報処理装置100は、S1029において集約処理の結果が構造物全体を示す領域まで及んだと判定した場合には、図10Bに示す一連の処理を終了する。この場合には、集約処理に係る一連の階層それぞれについて損傷度テーブルに情報(例えば、損傷度情報)が書き込まれた状態となる。
ここで、改めて図10Aを参照する。
S1007において、情報処理装置100は、対象となる構造物の図面を所定の表示画面に表示させる。具体的な一例として、図9に示す例の場合には、情報処理装置100は、表示画面901の表示領域902に、対象となる構造物の図面を表示させる。
S1008において、情報処理装置100は、損傷度情報の表示の対象となる集約処理に係る階層の選択を行い、選択した階層に対応する損傷度テーブルを特定する。なお、損傷度情報の表示の対象となる階層の選択に係る構成や方法については特に限定はされない。具体的な一例として、情報処理装置100は、任意の階層を随時選択可能に構成されていてもよい。また、他の一例として、情報処理装置100は、所望のトリガ(例えば、図9に示すボタン906または907を介したユーザからの指示等)に応じて、対象となる階層を順次切り替えることで、損傷度情報の表示の対象となる階層の選択を行ってもよい。
S1009において、情報処理装置100は、表示対象となる損傷度のレベルに関する閾値の読み込みを行う。具体的な一例として、情報処理装置100は、図9に示すスライダー908を介してユーザにより選択された閾値の読み込みを行ってもよい。なお、図9に示す例の場合には、スライダー908を介して、上記閾値として「1」~「5」を選択することが可能であり、損傷度のレベルが選択された閾値未満の損傷度情報については表示の対象から除外される。この場合には、上記閾値として「1」が選択された場合には、損傷度のレベルが1~5の損傷度情報、すなわち、全ての損傷度情報が表示の対象となる。
S1010において、情報処理装置100は、S1008において選択された階層に対応する損傷度情報のうち、損傷度のレベルがS1009において選択された閾値以上の損傷度情報を抽出し、当該損傷度情報を所定の表示画面に表示させる。具体的な一例として、図9に示す例の場合には、情報処理装置100は、表示画面901の表示領域902に表示された構造物の図面に上記損傷度情報が重畳するように、当該表示領域902に当該損傷度情報を表示させる。例えば、図9(b)は、図8A(b)に示す状態において、スライダー908を介して、表示対象となる損傷度情報として、損傷度のレベルが3以上の損傷度情報が指定された場合における損傷度情報の表示態様の一例を示している。
S1011において、情報処理装置100は、損傷度情報の表示に係る処理を終了するか否かを判定する。
情報処理装置100は、S1011において損傷度情報の表示に係る処理を終了すると判定していない場合には、処理をS1008に進める。この場合には、S1008以降の処理が改めて実行されることとなる。
そして、情報処理装置100は、S1011において損傷度情報の表示に係る処理を終了すると判定した場合に、所定の出力先への損傷度情報の表示を終了したうえで、図10Aに示す一連の処理を終了する。
以上、説明したように、本変形例に係る情報処理装置100に依れば、ユーザは、集約処理に係る階層を適宜選択することで、点検画像に基づく損傷度の判定結果に応じた損傷度情報を、所望の粒度で集約された情報として参照することが可能となる。また、損傷度情報の表示に係る粒度(換言すると、各領域の範囲)が適切に選択されることで、例えば、対象となる構造物の部位ごと(例えば、橋梁の橋脚部分や床板部分等)の損傷度をより好適な態様で確認することも可能となる。
また、表示対象となる損傷度情報を、例えば、損傷度のレベル等に応じて制限することで、例えば、損傷度の大きい部位等に限定して、効率よく損傷度の確認を行うことも可能となる。
また、図8Dに示すように、構造物全体について損傷度情報を提示することも可能となるため、このような損傷度情報を、当該構造物における健全性の判定に利用することも可能となる。
また、点検の対象となる構造物が複数存在するような状況下においても、損傷度情報の表示に係る粒度(換言すると、集約処理に係る階層)を適宜選択することで、特に影響が予想される部分をより重点的に点検することも可能となる。具体的な一例として、構造物ごとの損傷度情報に基づき、損傷度がより高いと推測される構造物を特定し、当該構造物については、集約処理に係る階層を適宜下げながら、特に影響が予想される部位を段階的に特定するといった検証を実現することも可能となる。
(変形例2)
続いて、図11、図12A、及び図12Bを参照して、変形例2に係る情報処理装置100について説明する。前述した実施形態及び変形例1では、複数の部分領域それぞれにおける損傷度情報を集約することで、損傷度情報の表示に係る粒度を変更可能とする仕組みの一例について説明した。本変形例では、損傷度情報の提示に係る一連の部分領域(例えば、集約前または後の部分領域)のうち少なくとも一部の部分領域の指定を受けて、当該部分領域に対応する部位に存在する損傷の補修に係る情報を提示するための構成の一例について説明する。具体的な一例として、本変形例に係る情報処理装置100は、選択された部分領域に対応する部位に存在する損傷を補修するための補修材の種類や、補修に要する当該補修材の量等を集計し、当該集計の結果に応じた情報を当該損傷の補修に係る情報として提示する。
図11は、本変形例に係る情報処理装置100において、損傷度情報の提示に利用される表示画面の一例を示している。図11に示す例では、集約処理が行われた後の損傷度情報が、当該集約処理の適用対象となる領域ごとに提示されている。例えば、領域1101は、集約処理の対象となる領域に相当し、損傷度情報の集約処理の結果に基づき、損傷度のレベルが「5」と判定されている。また、報知情報1102は、選択された領域内に存在する損傷の補修に係る情報の提示に利用される表示領域である。図11に示す例では、領域1101が選択された場合に、当該領域1101内に存在する損傷を補修するための補修材の種類や、補修に要する当該補修材の量等が集計され、当該集計の結果に応じた情報が提示された報知情報1102が表示される。
なお、報知情報1102が、対象となる構造物の部位に存在する損傷の補修に係る「第3の情報」の一例に相当する。
次いで、図12A及び図12Bを参照して、本変形例に係る情報処理装置100の処理の一例について説明する。まず、図12Aを参照する。図12Aは、損傷度情報の表示に係る処理の一例を示したフローチャートである。
なお、S1201~S1210の処理については、図10AにおけるS1001~S1010の処理と実質的に同様のため詳細な説明は省略する。S1010の処理が実行されることで、図9に示すような、対象となる構造物の各部位における損傷度の判定結果に応じた損傷度情報の提示に係る表示画面が所定の出力先に表示される。
そのうえで、情報処理装置100は、S1211において、損傷の補修に係る情報の表示に係る処理として、例えば、補修材の目安に関する情報の表示に係る処理を実行する。
ここで、図12Bを参照して、S1211の処理についてより詳しく説明する。図12Bは、損傷の補修に係る情報の表示に係る処理の一例を示したフローチャートであり、特に、当該損傷の補修に係る情報として補修材の目安に関する情報を表示させる場合の処理について示している。
S1221において、情報処理装置100は、損傷度情報が表示されている所望の領域(例えば、集約前または後の部分領域)が選択されたか否かを判定する。具体的な一例として、情報処理装置100は、図9(a)に示す表示画面901を介して、損傷度情報が表示されている領域の選択に係る指示をユーザから受け付けてもよい。
情報処理装置100は、S1221において損傷度情報が表示されている所望の領域が選択されていないと判定した場合には、図12Bに示す一連の処理を終了する。
これに対して、情報処理装置100は、S1221において損傷度情報が表示されている所望の領域が選択されたと判定した場合には、処理をS1222に進める。
S1222において、情報処理装置100は、S1221において選択された領域を対象として、集約処理が行われる前の一連の損傷度情報を取得する。このようにして、情報処理装置100は、S1201において点検画像に基づき検出した個々の損傷に対応する損傷度情報を個別に収集する。
S1223において、情報処理装置100は、S1221において選択された領域に対応する構造物の部位の設計に関する情報(以下、「設計図面情報」とも称する)を取得する。設計図面情報には、例えば、対象となる構造物の部位ごとの構造材質の名称や種類等のような当該部位の特性に関する情報が含まれ得る。
S1224~S1231の繰り返し処理では、S1222において取得された個々の損傷度情報に対応する損傷ごとに当該処理が繰り返し実行される。
具体的には、S1225において、情報処理装置100は、対象となる損傷の種類を検出する。損傷の種類としては、例えば、ひびわれ、剥離、漏水、及びうき等が挙げられる。
S1226において、情報処理装置100は、対象となる損傷の大きさや規模を、S1225において検出された当該損傷の種類に応じて検出する。具体的な一例として、情報処理装置100は、対象となる損傷がひびわれの場合には、当該損傷の大きさや規模として、ひびわれの長さや幅の大きさや、分岐、交差、及び亀甲状化それぞれの有無等の検出を行う。
S1227において、情報処理装置100は、対象となる損傷が発生している構造部材の特性に関する情報を、S1223において取得された設計図面情報から取得する。
S1228において、情報処理装置100は、対象となる損傷の補修に係る補修材の種類を、S1225~S1227において特定された、当該損傷の種類、当該損傷の大きさ、及び構造材の種類に応じて選択する。なお、損傷の種類、構造材の種類に応じた補修剤の種類、及び、損傷の大きさの単位毎に必要な該補修材の量に関する情報については、あらかじめ、対応テーブルとして保持されてもよい。
S1229において、情報処理装置100は、対象となる損傷の大きさや規模に基づき、S1228において選択された補修材を利用して当該損傷の補修が行われる場合に要する補修材の量を計算する。
S1230において、情報処理装置100は、S1228において選択された補修材の種類に関する情報と、S1229において計算された補修材の量に関する情報とを、対象となる損傷に関連付けて記録する。
以上のようにして、情報処理装置100は、一連の損傷それぞれについてS1225~S1230の処理を繰り返し実行する。これにより、S1221において選択された領域に対応する部位に生じた一連の損傷それぞれについて、当該損傷の補修に係る補修材の種類とその量に関する情報が記録されることとなる。
そして、S1232において、情報処理装置100は、S1221において選択された領域について、当該領域に対応する部位に生じた一連の損傷の補修に係る補修材の種類とその総量に関する情報を所定の出力先に表示させる。これにより、例えば、図11において報知情報1102として例示したように、選択された領域に対応する部位に生じた一連の損傷を補修する際に要する補修材の種類とその量に関する情報が目安として表示されることとなる。
なお、図11に示す表示画面において損傷度情報が提示される損傷については、あくまで構造物の側面の撮像結果に応じた点検画像の解析結果に基づき検出されたものである。そのため、損傷の補修に係る情報(例えば、補修材の種類やその量に関する情報等)としてより正確な情報を提示するために、構造物を他の方向から撮像することで得られる他の点検画像に基づく損傷度の判定結果があわせて利用されてもよい。具体的な一例として、構造物が橋梁の場合には、橋梁の上面や下面から床板を撮像した点検画像や、橋梁を裏側から撮像した点検画像等に基づく損傷度の判定結果が、損傷の補修に係る情報の取得にあわせて利用されてもよい。
ここで、改めて図12Aを参照する。
S1212において、情報処理装置100は、損傷度情報の表示に係る処理を終了するか否かを判定する。
情報処理装置100は、S1212において損傷度情報の表示に係る処理を終了すると判定していない場合には、処理をS1208に進める。この場合には、S1208以降の処理が改めて実行されることとなる。
そして、情報処理装置100は、S1212において損傷度情報の表示に係る処理を終了すると判定した場合に、所定の出力先への損傷度情報の表示を終了したうえで、図12Aに示す一連の処理を終了する。
以上説明したように、本変形例に係る情報処理装置100に依れば、ユーザは、集約処理に係る任意の階層において損傷度情が提示された任意の領域を選択することで、当該領域に対応する部位に生じた損傷の補修に係る情報を閲覧することが可能となる。
また、上述したように損傷の補修に係る情報については、選択された領域に対応する部位に生じた一連の損傷それぞれの損傷度情報に基づき集計された結果が表示される。そのため、例えば、ユーザは、集約処理に係る階層を適宜切り替えたうえで所望の領域を選択することで、選択された領域に対応する部位に生じた損傷の補修に係る情報を、任意の粒度で閲覧することが可能となる。これにより、例えば、ユーザは、所望の領域に対応する部位に生じた損傷の補修に係る補修材の発注に際し、補修材の種類やその量を損傷ごとに集計するといった煩雑な作業を伴わずに、提示された情報に基づきまとめて当該補修材の発注を行うことも可能となる。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記録媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 情報処理装置
111 損傷度判定部
112 補正処理部
113 集約処理部
114 記憶部
115 表示制御部

Claims (13)

  1. 対象となる構造物の撮像画像から分割された第1の部分領域ごとに関連付けられた当該第1の部分領域に対応する当該構造物の部位の損傷度に関する第1の情報を、当該第1の部分領域よりも広い第2の部分領域ごとに、当該第2の部分領域に含まれる複数の前記第1の部分領域それぞれに対応する前記第1の情報を、当該第2の部分領域中における損傷の密度及び連続性のうち少なくともいずれかに基づき第2の情報として集約する集約手段と、
    前記第2の部分領域に対応する前記第2の情報と、当該第2の部分領域に含まれる複数の前記第1の部分領域それぞれに対応する前記第1の情報と、を関連付けて記録する記録手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記記録手段は、前記第1の部分領域ごとの前記第1の情報と、前記第2の部分領域ごとの前記第2の情報と、を互いに異なる階層に割り当てることで、前記構造物の部位の損傷度に関する情報を、前記撮像画像の分割に係る粒度に応じて階層ごとに記録することを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 一連の前記階層には、少なくとも前記構造物全体を含む領域に対応する階層が含まれることを特徴する、請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 指定された前記階層に対応する粒度で前記撮像画像から分割された部分領域と、当該部分領域に対応する前記構造物の部位の損傷度に関する情報と、を当該撮像画像に関連付けて所定の出力先に表示させる表示制御手段を備えることを特徴とする、請求項2または3に記載の情報処理装置。
  5. 前記表示制御手段は、前記第2の部分領域に対応する前記第2の情報と、当該第2の部分領域に含まれる複数の前記第1の部分領域それぞれに対応する前記第1の情報と、を選択的に切り替えて、前記撮像画像中の対応する領域に関連付けて前記出力先に表示させることを特徴とする、請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記表示制御手段は、指定された損傷度のレベルに応じて、指定された前記階層に対応する粒度で前記撮像画像から分割された一連の部分領域それぞれの、当該部分領域に対応する前記構造物の部位の損傷度に関する情報のうち、一部の当該情報の表示を抑制する、請求項4または5に記載の情報処理装置。
  7. 前記第2の部分領域に含まれる前記第1の部分領域ごとの前記第1の情報を集計する集計手段を備え、
    前記表示制御手段は、前記集計の結果に応じた、前記第2の部分領域に対応する前記構造物の部位に存在する損傷の補修に係る第3の情報を前記出力先に表示させる、
    請求項4~6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記集計手段は、前記集計の結果に基づき、前記第2の部分領域に対応する前記構造物の部位に存在する損傷の補修に係る補修材の種類の特定と、当該補修材の量の計算と、を行い、
    前記第3の情報は、特定された前記補修材の種類に関する情報と、当該補修材の量の計算結果に応じた情報と、を含む、
    請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記撮像画像から分割された部分領域に対応する前記構造物の部位の前記損傷度に関する情報を、当該部位において許容可能な損傷に応じた冗長性と、当該部位における損傷の進行性と、のうち少なくともいずれかに基づき補正する補正手段を備えることを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記補正手段は、
    前記冗長性がより高いほど前記損傷度がより低くなるように前記損傷度に関する情報を補正し、
    前記冗長性がより低いほど前記損傷度がより高くなるように前記損傷度に関する情報を補正することを特徴とする、
    請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記補正手段は、
    前記進行性がより高いほど、前記損傷度がより高くなるように、前記損傷度に関する情報を補正し、
    前記進行性がより低いほど、前記損傷度がより低くなるように、前記損傷度に関する情報を補正することを特徴とする、
    請求項9または10に記載の情報処理装置。
  12. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    対象となる構造物の撮像画像から分割された第1の部分領域ごとに関連付けられた当該第1の部分領域に対応する当該構造物の部位の損傷度に関する第1の情報を、当該第1の部分領域よりも広い第2の部分領域ごとに、当該第2の部分領域に含まれる複数の前記第1の部分領域それぞれに対応する前記第1の情報を、当該第2の部分領域中における損傷の密度及び連続性のうち少なくともいずれかに基づき第2の情報として集約する集約ステップと、
    前記第2の部分領域に対応する前記第2の情報と、当該第2の部分領域に含まれる複数の前記第1の部分領域それぞれに対応する前記第1の情報と、を関連付けて記録する記録ステップと、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  13. コンピュータを、請求項1~11のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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