JP2022169226A - 車両のダンパ変数算出装置 - Google Patents

車両のダンパ変数算出装置 Download PDF

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Abstract

Figure 2022169226000001
【課題】クランク軸をロックさせることなく、ダンパ変数の値を算出できるようにしたダンパ変数算出装置を提供する。
【解決手段】CPU72は、第1モータジェネレータ52のトルク等に基づき、サンギアSに入力されるトルクを算出する。CPU72は、サンギアSに入力されるトルクに所定の換算係数を乗算することにより、キャリアCからダンパ27に入力されるトルクを算出する。CPU72は、キャリアCの回転速度の時間積分値と、クランク軸26の回転速度の時間積分値とに基づき、ダンパ27の捩れ角を算出する。CPU72は、キャリアCおよびダンパ27間の回転軸の角運動量の時間微分値とダンパ27に入力されるトルクとの和を捩れ角によって除算することにより、ダンパ27の剛性値を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両のダンパ変数算出装置に関する。
たとえば下記特許文献1には、内燃機関のクランク軸にダンパが連結された車両において、ダンパの剛性を示す変数の値を算出する算出装置が記載されている。この算出装置は、クランク軸をロックした状態でダンパのうちクランク軸とは逆側にトルクを掛ける。そして、ダンパの捩れ角を算出することによって、上記変数の値を算出する。
特開2019-124143号公報
上記算出装置の場合、上記変数を算出するために、クランク軸をロックする機構を設ける必要がある。
以下、上記課題を解決するための手段およびその作用効果について記載する。
内燃機関、ダンパおよび電動機を備えたハイブリッド車両に適用され、前記内燃機関のクランク軸には前記ダンパを介して前記電動機および前記ハイブリッド車両の駆動輪が機械的に連結可能とされており、前記ダンパは、前記クランク軸と、前記駆動輪側に機械的に連結される入力軸と、に機械的に連結されており、入力角速度算出処理、入力側トルク取得処理、捩れ角取得処理、およびダンパ変数算出処理を実行し、前記入力角速度算出処理は、前記入力軸の回転角速度を取得する処理であり、前記入力側トルク取得処理は、前記入力軸に入力されるトルクを取得する処理であり、前記捩れ角取得処理は、前記クランク軸の回転角および前記入力軸の回転角の差である捩れ角を取得する処理であり、前記ダンパ変数算出処理は、前記入力軸の回転角速度の時間微分から定まる前記入力軸の角運動量の時間微分と、前記入力軸に入力されるトルクとの和を前記捩れ角で減算した値に応じた変数値であるダンパ変数の値を算出する処理である車両のダンパ変数算出装置である。
上記角運動量の時間微分と、入力軸に入力されるトルクとの和は、ダンパに加わる捩れトルクである。そして、このトルクを、捩れ角で除算することによって、ダンパの剛性を示す変数であるダンパ変数の値を算出できる。そのため、上記構成では、クランク軸をロックさせることなく、ダンパ変数の値を算出できる。
一実施形態にかかる車両の構成を示す図。 同実施形態にかかる制御装置が実行する処理の手順を示す流れ図。 (a)~(c)は、同実施形態にかかる、クランク角、捩れトルクおよび捩れ角の推移例を示すタイムチャート。
以下、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、内燃機関10は、4つの気筒#1~#4を備える。内燃機関10の吸気通路12には、スロットルバルブ14が設けられている。吸気通路12の下流部分である吸気ポート12aには、吸気ポート12aに燃料を噴射するポート噴射弁16が設けられている。吸気通路12に吸入された空気やポート噴射弁16から噴射された燃料は、吸気バルブ18の開弁に伴って、燃焼室20に流入する。燃焼室20には、筒内噴射弁22から燃料が噴射される。また、燃焼室20内の空気と燃料との混合気は、点火プラグ24の火花放電に伴って燃焼に供される。そのときに生成される燃焼エネルギは、クランク軸26の回転エネルギに変換される。一方、燃焼室20において燃焼に供された混合気は、排気バルブ28の開弁に伴って、排気として排気通路30に排出される。
クランク軸26には、歯部42が設けられたクランクロータ40が結合されている。歯部42は、クランク軸26の複数の回転角度のそれぞれを示す。クランクロータ40には、基本的には、10°CA間隔で歯部42が設けられているものの、隣接する歯部42間の間隔が30°CAとなる箇所である欠け歯部44が1箇所設けられている。これは、クランク軸26の基準となる回転角度を示すためのものである。
クランク軸26は、ダンパ27を介して、動力分割装置を構成する遊星歯車機構50のキャリアCに機械的に連結されている。遊星歯車機構50のサンギアSには、第1モータジェネレータ52の回転軸52aが機械的に連結されている。また、遊星歯車機構50のリングギアRには、第2モータジェネレータ54の回転軸54aと駆動輪60とが機械的に連結されている。第1モータジェネレータ52の端子には、インバータ56によって交流電圧が印加される。また、第2モータジェネレータ54の端子には、インバータ58によって交流電圧が印加される。
制御装置70は、内燃機関10を制御対象とし、その制御量としてのトルクや排気成分比率等を制御するために、スロットルバルブ14、ポート噴射弁16、筒内噴射弁22、および点火プラグ24等の内燃機関10の操作部を操作する。また、制御装置70は、第1モータジェネレータ52を制御対象とし、その制御量である回転速度を制御すべく、インバータ56を操作する。また、制御装置70は、第2モータジェネレータ54を制御対象とし、その制御量であるトルクを制御すべくインバータ58を操作する。図1には、スロットルバルブ14、ポート噴射弁16、筒内噴射弁22、点火プラグ24、およびインバータ56,58のそれぞれの操作信号MS1~MS6を記載している。制御装置70は、内燃機関10の制御量を制御するために、エアフローメータ80によって検出される吸入空気量Ga、およびクランク角センサ82の出力信号Scrを参照する。ここで、出力信号Scrは、クランク角センサ82が被検出部としての歯部42と対向する周期を有する周期信号である。また制御装置70は、第1モータジェネレータ52の制御量を制御するために、第1モータジェネレータ52の回転角を検知する第1回転角センサ90の出力信号Sm1を参照する。また制御装置70は、第2モータジェネレータ54の制御量を制御するために、第2モータジェネレータ54の回転角を検知する第2回転角センサ92の出力信号Sm2を参照する。
制御装置70は、CPU72、ROM74、記憶装置75、および周辺回路76を備えており、それらが通信線78によって通信可能とされている。ここで、周辺回路76は、内部の動作を規定するクロック信号を生成する回路、電源回路、およびリセット回路等を含む。制御装置70は、ROM74に記憶されたプログラムをCPU72が実行することにより制御量を制御する。
ROM74には、ダンパ剛性値算出プログラム74aおよび失火検出プログラム74bが記憶されている。失火検出プログラム74bは、クランク軸26の微小な回転領域における回転速度である瞬時速度の変動に基づき、失火の有無を判定する処理の実行指令を規定する。この処理には、出力信号Scrから算出される瞬時速度を示す変数である瞬時速度変数に対するフィルタ処理が含まれる。フィルタ処理は、ダンパ27を含む駆動系の共振周波数とクランク軸26の回転周波数とが一致する場合に、瞬時速度変数から共振による影響を除去するためのものである。これは、瞬時速度変数から共振による速度成分を抽出し、抽出した成分を瞬時速度変数の値から減算することで可能となる。フィルタ処理は、ダンパ27の剛性を示す変数であるダンパ剛性値Kdampに応じて時定数が設定される。
図2に、ダンパ剛性値Kdampを算出する処理の手順を示す。図2に示す処理は、ROM74に記憶されたダンパ剛性値算出プログラム74aをCPU72がたとえば所定周期で実行することにより実現される。ここでの所定周期は、たとえば「30°CA」等、圧縮上死点の出現周期の整数N(>1)分の1とする。なお、以下では、先頭に「S」が付与された数字によって、各処理のステップ番号を表現する。
図2に示す一連の処理において、CPU72は、まず回転速度NE、充填効率η、機関瞬時速度ωe、第1瞬時速度ωmg1、第2瞬時速度ωmg2を取得する(S10)。ここで、回転速度NEは、クランク軸26の回転速度であり、CPU72によって出力信号Scrに基づき算出される。回転速度NEは、クランク軸26が1回転以上回転する間における平均的な回転速度である。充填効率ηは、内燃機関10の負荷を示す変数であり、CPU72により、回転速度NEおよび吸入空気量Gaに基づき算出される。機関瞬時速度ωeは、圧縮上死点の出現間隔よりも小さい角度間隔におけるクランク軸26の回転速度を示す変数である。機関瞬時速度ωeは、CPU72により、出力信号Scrに基づき算出される。第1瞬時速度ωmg1は、第1モータジェネレータ52の回転軸52aの微小な回転角度における回転速度を示す変数である。ここで、微小な回転角度は、キャリアCが1回転よりも短い回転角度だけ回転するときにサンギアSが回転する角度である。第2瞬時速度ωmg2は、第2モータジェネレータ54の回転軸54aの微小な回転角度における回転速度を示す変数である。ここで、微小な回転角度は、キャリアCが1回転よりも短い回転角度だけ回転するときにリングギアRが回転する角度である。
次にCPU72は、回転速度NEが所定速度NEth以下であることと、充填効率ηが規定値ηth以上であることとの論理積が真であるか否かを判定する(S12)。この処理は、ダンパ剛性値Kdampを算出する処理の実行条件が成立するか否かを判定する処理である。実行条件は、機関瞬時速度ωeの変動の大きさが所定以上となる条件である。ここで、回転速度NEが低いほど、回転エネルギが小さいことから、変動が大きくなりやすい。また、充填効率ηが大きいほど、1つの気筒の1回の燃焼行程で生成される燃焼エネルギ量が大きいことから、変動が大きくなりやすい。
CPU72は、論理積が真であると判定する場合(S12:YES)、入力瞬時速度ωinpを算出する(S14)。入力瞬時速度ωinpは、ダンパ27とキャリアCとを連結する回転軸である入力軸が、1回転よりも小さい角度だけ回転する際の回転速度である。具体的には、CPU72は、第1瞬時速度ωmg1および第2瞬時速度ωmg2と、ギア比ρとを用いて、以下の式によって、入力瞬時速度ωinpを算出する。
ωinp=(ρ・ωmg1+ωmg2)/(1+ρ)
ここで、ギア比ρは、サンギアSの歯数をリングギアRの歯数で割った値である。
次にCPU72は、ダンパ27の捩れ角θdampを算出する(S16)。捩れ角θdampは、ダンパ27のうちのクランク軸26側に対するキャリアC側の回転角度差である。CPU72は、入力瞬時速度ωinpの積算値と機関瞬時速度ωeの積算値との差によって、捩れ角θdampを算出する(S16)。
そして、CPU72は、ダンパ27の捩れに起因したトルクである捩れトルクTdampを算出する(S18)。捩れトルクTdampは、入力軸の角運動量の時間微分と、キャリアCに付与されるトルクとの和である。角運動量の時間微分は、入力軸の慣性モーメントである入力慣性モーメントIinpを用いて、以下の式にて算出される。
Iinp・(dωinp/dt)
一方、キャリアCに付与されるトルクは、以下の式にて算出される。
{(1+ρ)/ρ}・{Img1・(dωmg1/dt)-Tmg1}
ここでは、第1トルクTmg1と、第1モータジェネレータ52の慣性モーメントである第1慣性モーメントImg1とを用いている。ここで、第1トルクTmg1は、第1モータジェネレータ52のトルクであり、第1瞬時速度ωmg1を減速する側の値を正としている。上記「Img1・(dωmg1/dt)-Tmg1」は、サンギアSのトルクである。一方、「(1+ρ)/ρ」は、サンギアSのトルクをキャリアCのトルクに換算する換算係数である。
捩れトルクTdampが、上記によって算出されるのは、次の理由による。
内燃機関10のトルクである機関トルクTeおよびクランク軸26の慣性モーメントである機関慣性モーメントIeを用いると、以下の式(c1)が成立する。
Te=Ie・(dωe/dt)+Kdamp・θdamp …(c1)
また、クランク軸26の角運動量の時間微分および入力軸の角運動量の時間微分は、機関トルクTeおよびキャリアCのトルクに等しいから以下の式(c2)が成立する。
Ie・(dωe/dt)+Iinp・(dωinp/dt)
=Te+{(1+ρ)/ρ}・{Img1・(dωmg1/dt)-Tmg1}
…(c2)
上記式(c1)から式(c2)を減算すると、以下の式となる。
Kdamp・θdamp
=Iinp・(dωinp/dt)
+{(1+ρ)/ρ}・{Img1・(dωmg1/dt)-Tmg1}
次にCPU72は、気筒#1~#4のいずれかの圧縮上死点であるか否かを判定する(S20)。CPU72は、圧縮上死点であると判定する場合(S20:YES)、捩れトルク振幅ΔTdampおよび捩れ角振幅Δθdampを算出する(S22)。ここで、捩れトルク振幅ΔTdampは、所定期間における、捩れトルクTdampの最大値から最小値を減算した値である。また、捩れ角振幅Δθdampは、所定期間における、捩れ角θdampの最大値から最小値を減算した値である。ここで、所定期間は、圧縮上死点の出現周期である。詳しくは、前回S20の処理において肯定判定されてから今回S20の処理において肯定判定されるまでの期間とする。
図3に、捩れトルクTdamp、および捩れ角θdampの推移例を示す。詳しくは、図3(a)に、180°CA周期でリセットされるクランク角の推移を示す。また、図3(b)に、捩れトルクTdampの推移を示す。図3(c)に、捩れ角θdampの推移を示す。
図3には、期間Aにおける捩れトルクTdampの最大値P1および最小値P2を明記している。また、期間Aにおける捩れ角θdampの最大値P3および最小値P4を明記している。図3に示すように、捩れトルクTdampおよび捩れ角θdampは、圧縮上死点の出現周期で周期的に変動する。したがって、圧縮上死点の出現周期における最大値および最小値の差を用いることにより、捩れトルク振幅ΔTdampおよび捩れ角振幅Δθdampを極力大きくすることができる。
図2に戻り、CPU72は、捩れトルク振幅ΔTdampを捩れ角振幅Δθdampによって除算した値を、ダンパ剛性値Kdampに代入する(S24)。次に、CPU72は、S24の処理によって算出したダンパ剛性値Kdampの指数移動平均処理によって、図1に示した記憶装置75に記憶するダンパ剛性値Kdampを算出する(S26)。詳しくは、CPU72は、記憶装置75に記憶する今回のダンパ剛性値Kdamp(n)に、次の値を代入する。すなわち、CPU72は、記憶装置75に記憶した前回のダンパ剛性値Kdamp(n-1)に係数αを乗算した値と、S24の処理によって算出したダンパ剛性値Kdampに「1-α」を乗算した値との和を代入する。そして、CPU72は、ダンパ剛性値Kdamp(n)を記憶装置75に記憶する(S28)。
なお、CPU72は、S28の処理が完了する場合と、S12,S20の処理において否定判定する場合と、には、図2に示す一連の処理を一旦終了する。
ここで、本実施形態の作用および効果について説明する。
CPU72は、捩れトルクTdampおよび捩れ角θdampを算出し、それらの比に応じてダンパ剛性値Kdampを算出する。これにより、クランク軸26を固定する機構を利用することなく、通常の内燃機関10の稼働時にダンパ剛性値を算出できる。
以上説明した本実施形態によれば、さらに以下に記載する作用および効果が得られる。
(1)捩れトルク振幅ΔTdampを捩れ角振幅Δθdampにて除算した値によってダンパ剛性値Kdampを算出した。これにより、都度算出される捩れトルクTdampを捩れ角θdampにて除算した値をダンパ剛性値Kdampとする場合と比較して、SN比を高めることができる。
(2)都度算出されるダンパ剛性値Kdampの指数移動平均処理によって最終的なダンパ剛性値Kdampを算出した。これにより、指数移動平均処理を施さない場合と比較して、ノイズの影響を抑制できる。
(3)ダンパ剛性値Kdampに応じて瞬時速度変数の共振周波数を抽出するフィルタの時定数を変更した。これにより、フィルタ処理によって瞬時速度変数から共振周波数を高精度に抽出できる。そのため、失火の検出精度を高めることができる。
(4)クランク軸26を、遊星歯車機構50を介して駆動輪60に機械的に連結させた。その場合、クランク軸26に直接接続される回転体であるキャリアCのトルクを、駆動輪60に直接接続された回転体であるリングギアRとは別の回転体であるサンギアSのトルクから求めることができる。換言すればクランク軸26とは逆側からダンパ27に入力されるトルクを、駆動輪60に加わるトルクとは別に把握することができる。したがって、車両の走行状態であっても、クランク軸26とは逆側からダンパ27に入力されるトルクを簡易に把握できる。
<対応関係>
上記実施形態における事項と、上記「課題を解決するための手段」の欄に記載した事項との対応関係は、次の通りである。ダンパ変数算出装置は、制御装置70に対応する。入力角速度算出処理は、S14の処理に対応する。入力側トルク取得処理は、S18の処理の一部に対応する。ダンパ変数算出処理は、S18~S26の処理に対応する。ダンパ変数の値は、ダンパ剛性値Kdampに対応する。
<その他の実施形態>
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態および以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
「ダンパ変数算出処理について」
・ダンパ剛性値Kdampとしては、都度算出される値を用いた指数移動平均処理値に限らない。たとえば、S26の処理に代えて、S24の処理が所定回数だけ実行される都度、それらの単純平均値を算出する処理を採用してもよい。
・S24の処理では、捩れトルク振幅ΔTdampと捩れ角振幅Δθdampとの比を、ダンパ剛性値Kdampとしたが、これに限らない。たとえば、180°CA間の捩れトルクTdampの時間積分値と、捩れ角θdampの時間積分値との比をダンパ剛性値Kdampとしてもよい。
・振幅や時間積分値を定義する所定期間としては、180°CAに限らない。換言すれば、圧縮上死点の出現周期に限らない。
・所定期間における時間積分値、振幅、および平均等を用いてダンパ剛性値Kdampを算出する処理自体必須ではない。たとえば、都度の捩れトルクTdampと捩れ角θdampとの比によってダンパ剛性値Kdampを算出してもよい。ただしその場合、S28の処理において記憶対象とするダンパ剛性値Kdampは、さらに指数移動平均処理等を用いた何らかの平均値とすることが望ましい。
「捩れ角取得処理について」
・捩れ角θdampとしては、入力瞬時速度ωinpおよび機関瞬時速度ωeに基づき算出された値に限らない。たとえば、入力軸の回転角と、クランク軸26の回転角とに基づき算出された値であってもよい。ここで、入力軸の回転角は、第1モータジェネレータ52の回転軸52aの回転角と、第2モータジェネレータ54の回転軸54aの回転角と、に基づき算出できる。
「ダンパ剛性値の用途について」
ダンパ剛性値Kdampの用途としては、失火の検出の際に所定の周波数成分を除去すべく利用されるフィルタの時定数を調整する用途に限らない。
・たとえば、内燃機関10の始動時においてクランク軸26に初期回転を付与するために外部から加えるトルクの大きさを設定するための入力変数とする用途であってもよい。すなわち、ダンパ剛性値Kdampの大きさが異なる場合、ダンパ27を含む駆動系の共振周波数が異なる。そして、始動時には、共振周波数帯を早期に抜けるようにクランキングがなされることが望ましい。そのため、ダンパ剛性値Kdampに応じて共振周波数帯を早期に抜けるためのトルクの大きさを設定すればよい。
・また、たとえば、内燃機関10の動作点を設定する処理の入力にダンパ剛性値Kdampを含めてもよい。ダンパ剛性値Kdampは、車両に生じる振動の大きさと相関を有する。そして内燃機関10の動作点は、車両の振動が許容範囲となるように設定される。そのため、内燃機関10の動作点を設定する処理の入力にダンパ剛性値Kdampを含めることにより、車両の振動を許容範囲内とする制御をより高精度に行うことができる。なお、内燃機関10の動作点は、回転速度NEおよび負荷によって定義される。
10…内燃機関
26…クランク軸
27…ダンパ
40…クランクロータ
50…遊星歯車機構
52…第1モータジェネレータ
54…第2モータジェネレータ
70…制御装置

Claims (1)

  1. 内燃機関、ダンパおよび電動機を備えたハイブリッド車両に適用され、
    前記内燃機関のクランク軸には前記ダンパを介して前記電動機および前記ハイブリッド車両の駆動輪が機械的に連結可能とされており、
    前記ダンパは、前記クランク軸と、前記駆動輪側に機械的に連結される入力軸と、に機械的に連結されており、
    入力角速度算出処理、入力側トルク取得処理、捩れ角取得処理、およびダンパ変数算出処理を実行し、
    前記入力角速度算出処理は、前記入力軸の回転角速度を取得する処理であり、
    前記入力側トルク取得処理は、前記入力軸に入力されるトルクを取得する処理であり、
    前記捩れ角取得処理は、前記クランク軸の回転角および前記入力軸の回転角の差である捩れ角を取得する処理であり、
    前記ダンパ変数算出処理は、前記入力軸の回転角速度の時間微分から定まる前記入力軸の角運動量の時間微分と、前記入力軸に入力されるトルクとの和を前記捩れ角で減算した値に応じた変数値であるダンパ変数の値を算出する処理である車両のダンパ変数算出装置。
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