JP2022167580A - 車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】原動機の始動時に、ポンプが動作することを抑制する車両を提供する。【解決手段】車両は、エンジン6と、エンジン6の動力によって動作するポンプ7と、エンジン6とポンプ7との間の動力の接続状態について、接続と切断とを切り替えるポンプクラッチレバー63と、エンジン6とポンプ7との間の接続状態を検出するポンプクラッチ用確認スイッチ70と、ポンプクラッチ用確認スイッチ70の検出結果に基づいて、エンジン6とポンプ7とが切断されているときにエンジン6の始動を許可し、エンジン6とポンプ7とが接続されているときにエンジン6の始動を許可しない始動制御ユニット80と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、車両に関する。
特許文献1は、自走式の薬液散布車を開示している。この薬液散布車は、作業者が後ろに付いて歩きながら、畝間を走行する。薬液散布車の機体には、薬液タンク、エンジン、クローラ式走行装置、ポンプ及び操縦部が配置されている。機体の前端にはノズル管が設けられており、このノズル管には多数の噴霧ノズルが設けられている。この薬液散布車では、エンジンの駆動によって、クローラ式走行装置が駆動される。さらに、エンジンの駆動によって、ポンプが駆動される。ポンプの駆動によって、薬液タンクの薬液が噴霧ノズルへ圧送される。作業者は、機体に付いて歩きながら薬液を散布する。
特開2019-137315号公報
上述の薬液散布車のように、原動機の動力によって動作するポンプ等の作用部を有する車両においては、原動機からポンプへの動力の接続及び切断の切り替えを行うことができる。薬液散布車では、原動機を始動させる際、原動機からポンプへの動力を作業者が切断しておくことにより、原動機の始動時にポンプが動作しないように管理することができる。しかしながら、例えば、作業者の誤操作等によって、原動機からポンプへの動力が接続された状態で原動機が始動されると、原動機の始動と同時にポンプが動作することになる。この場合、作業者の意図と関係なく、ノズルから薬液が噴出されることが考えられる。
本発明は、原動機の始動時に、ポンプが動作することを抑制することができる車両を提供することを目的とする。
本発明による車両は、原動機(6)と、原動機(6)の動力によって動作するポンプ(7)と、原動機(6)とポンプ(7)との間の動力の接続状態について、接続と切断とを切り替えるポンプクラッチ操作装置(63)と、原動機(6)とポンプ(7)との間の接続状態を検出するポンプ用センサ(70)と、ポンプ用センサ(70)の検出結果に基づいて、原動機(6)とポンプ(7)とが切断されているときに原動機(6)の始動を許可し、原動機(6)とポンプ(7)とが接続されているときに原動機(6)の始動を許可しない制御装置(80)と、を備える。
上記の車両では、ポンプ用センサ(70)によって、原動機(6)とポンプ(7)とが接続されているか、或いは、切断されているかが検出される。検出結果を受けた制御装置(80)は、原動機(6)とポンプ(7)とが接続されているときに、原動機(6)の始動を許可しないため、原動機(6)の始動時にポンプ(7)が動作することがない。
一例のポンプ用センサ(70)は、原動機(6)とポンプ(7)とが切断されていることを検出し、制御装置(80)は、ポンプ用センサ(70)によって原動機(6)とポンプ(7)とが切断されていることが検出されたときに、原動機(6)の始動を許可し、ポンプ用センサ(70)によって原動機(6)とポンプ(7)とが切断されていることが検出されないときに、原動機(6)の始動を許可しない構成であってもよい。この構成では、原動機(6)とポンプ(7)との切断が確認されたきのみに原動機(6)の始動が許可される。
一例のポンプ用センサ(70)は、物体の接触を検出する接触センサであり、ポンプクラッチ操作装置(63)は、回動軸(65)と、回動軸(65)に接続され、回動軸(65)を中心として回動するレバー本体(63a)と、レバー本体(63a)の回動に応じて回動軸(65)からの位置が変化することで、センサ(70)に接触する当接部材(63d)と、を含んでもよい。この構成では、接続と切断とを切り替えるポンプクラッチ操作装置(63)の回動位置が検出されるため、原動機(6)とポンプ(7)との間の接続状態を簡便に検出できる。
一例の車両は、原動機(6)の動力によって走行動作する走行部(4)と、原動機(6)と走行部(4)との間の動力の接続状態について、接続と切断とを切り替える走行クラッチ操作装置(61)と、をさらに備え、走行クラッチ操作装置(61)は、ポンプクラッチ操作装置(63)の回動軸(65)を中心として回動してもよい。この構成では、ポンプクラッチ操作装置(63)と走行クラッチ操作装置(61)とが隣り合って配置されるため、作業者は、ポンプクラッチ操作装置(63)及び走行クラッチ操作装置(61)の操作を行い易くなる。
一例の車両は、原動機(6)と走行クラッチ操作装置(61)との間の接続状態を検出する走行用センサ(90)を備え、制御装置(80)は、ポンプ用センサ(70)及び走行用センサ(90)の両方から入力があったときに原動機(6)の始動を許可してもよい。この構成では、原動機(6)の始動時に走行部(4)が動作することが抑制される。
本発明によれば、原動機の始動時に、ポンプが動作することを抑制する車両を提供できる。
一例の自走薬液散布車を右上後方から見た斜視図である。 一例の自走薬液散布車の側面図である。 一例のクラッチレバーを示す斜視図である。 一例のクラッチレバーの動作を示す模式図である。 エンジンの制御系統の一例を示すブロック図である。
以下、一例の車両について、添付図面を参照しながら説明する。本明細書では、一例の車両として、自走薬液散布車について説明する。図1は、一例の自走薬液散布車を右上後方から見た斜視図である。図2は、一例の自走薬液散布車の側面図である。図2では、自走薬液散布車の一部のカバーが外されている。なお、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」は、自走薬液散布車100を基準とした方向であり、自走薬液散布車100の進行方向が前となっている定義されている。
図1及び図2に示すように、自走薬液散布車100は、走行車両部1と、走行車両部1から薬液を噴霧する薬液噴霧装置2と、を備えている。走行車両部1は、前後方向に長い略矩形状の機体3を備える。機体3の前後方向に直交する左右方向の両側下方には、機体3を走行可能とする走行装置4が設けられている。機体3上の前部には、薬液タンク5が搭載されている。走行車両部1の後部には、エンジン(原動機)6が搭載されている(図2参照)。エンジン6の下方で走行装置4の後方には、静油圧式無段変速機(HST:Hydraulic Static Transmission)19が装備されている。エンジン6、薬液噴霧装置2、HST19等は、機体3に、ブラケットやパイプ等を介して固定されていてよい。
走行装置4は、走行ホイールとクローラ15と、を備える。走行ホイールは、機体3の後部において、左右方向両側にそれぞれ配置された駆動輪(スプロケットホイール:駆動ホイール)16、機体3の前部の下方且つ左右方向両側にそれぞれ配置された遊動輪(アイドラーホイール:誘導輪)17、地面側の複数(ここでは2個)の走行転輪(ロードホイール)18を有する。これらの駆動輪16、遊動輪17、走行転輪18は、機体3側に回転可能に支持され、駆動輪16、遊動輪17、走行転輪18にクローラ15が掛け渡される。
HST19は、油圧ポンプ21及び油圧モータ22を備える(図2参照)。油圧ポンプ21は、エンジン6の駆動による回転力が入力される入力軸21aを備え、入力軸21aの回転及び可変斜板の角度を変えることにより、調節自在に油圧作動油に発生させた油圧を油圧モータ22へ供給する。油圧モータ22は、油圧ポンプ21からの油圧を回転力に変換して出力軸を回転させる。油圧モータ22の出力軸の回転速度は、可変斜板の角度を変えることによって無段変速が可能とされている。油圧モータ22の出力軸の回転は、図2に示されるミッション23を介して、駆動輪16に伝達される。
薬液噴霧装置2は、機体3の前端部に設けられている。薬液噴霧装置2は、機体3の前端部に立設された支柱8と、支柱8に沿って延びるように支柱8に取り付けられたノズル管9と、を備えている。ノズル管9には、上下方向に沿って多数の噴霧ノズル10が互いに離隔して配置されている。噴霧ノズル10は、左右方向に向いており、ノズル管9を流通した薬液を左右方向にそれぞれ噴霧可能になっている。薬液噴霧装置2は、ポンプ7を備えている(図2参照)。ポンプ7は、エンジン6の駆動により動作し、薬液タンク5の薬液をノズル管9へ圧送する。一例のポンプ7は、走行車両部1の後部において、エンジン6の上方に搭載されている。
図2に示すように、一例の自走薬液散布車100において、エンジン6の動力は、動力伝達機構20を介して走行装置4を駆動させるHST19と薬液噴霧装置2を駆動させるポンプ7とにそれぞれ伝達される。すなわち、走行装置4及び薬液噴霧装置2は、エンジン6の動力によって動作する。一例の動力伝達機構20は、エンジン6の出力軸に連結されたエンジン用Vプーリ25と、HST19の油圧ポンプ21の入力軸21aに連結された走行用Vプーリ26と、Vベルト27と、ポンプ7の入力軸7aに連結されたポンプ用Vプーリ36と、Vベルト37と、を備える。エンジン用Vプーリ25の外周面には、2列のVベルト溝が凹設され、走行用Vプーリ26の外周面及びポンプ用Vプーリ36には、それぞれVベルト溝が凹設されている。Vベルト27は、エンジン用Vプーリ25の一方のVベルト溝と走行用Vプーリ26のVベルト溝との間に掛けられ装着されている。これにより、動力伝達機構20は、エンジン6の回転力をHST19の油圧ポンプ21へ伝達する。また、Vベルト37は、エンジン用Vプーリ25の他方のVベルト溝とポンプ用Vプーリ36のVベルト溝との間に掛けられ装着されている。これにより、動力伝達機構20は、エンジン6の回転力をポンプ7へ伝達する。
また、動力伝達機構20は、走行用テンションクラッチ28及びポンプ用テンションクラッチ38を備える。走行用テンションクラッチ28及びポンプ用テンションクラッチ38のそれぞれは、テンションプーリとテンションプーリを揺動させる揺動軸とを含む。走行用テンションクラッチ28のテンションプーリがVベルト27と接触し、Vベルト27が緊張した状態では、エンジン6と油圧ポンプ21とが接続され、エンジン6の動力が油圧ポンプ21に伝達される。走行用テンションクラッチ28のテンションプーリがVベルト27から離隔され、Vベルト27が弛緩した状態では、エンジン6と油圧ポンプ21とが切断され、エンジン6の動力が油圧ポンプ21に伝達されない。ポンプ用テンションクラッチ38のテンションプーリがVベルト37と接触し、Vベルト37が緊張した状態では、エンジン6とポンプ7とが接続され、エンジン6の動力がポンプ7に伝達される。ポンプ用テンションクラッチ38のテンションプーリがVベルト37から離隔され、Vベルト37が弛緩した状態では、エンジン6とポンプ7とが切断され、エンジン6の動力がポンプ7に伝達されない。
図1に示すように、走行車両部1の後部の上部には、作業者が、エンジン6、走行装置4及び薬液噴霧装置2等を操作するための操作盤50が設けられている。一例の操作盤50には、始動スイッチ51、変速レバー52、スロットルレバー53、ノズル用ボールコック55、走行クラッチレバー61及びポンプクラッチレバー63が設けられている。
始動スイッチ51は、エンジン6を始動させるためのスイッチである。例えば、始動スイッチ51は、エンジン6を始動させる信号を出力するON状態と、エンジン6を停止させる信号を出力するOFF状態とに切り替え可能となっている。
変速レバー52は、HST19の駆動方向の前進、停止(ニュートラル)及び後進の切り替えを行うレバーである。変速レバー52の下端は、例えば機械的な連結機構によってHST19に接続されている。例えば、変速レバー52が前側に傾動された状態が前進であり、変速レバーが後側に傾動された状態が後進であり、変速レバーが前後方向の中心にある状態が停止である。
スロットルレバー53は、エンジン6のスロットル開度、すなわちエンジン6の出力を調整するレバーである。また、一対のノズル用ボールコック55は、ポンプ7から一対のノズル管9へ圧送される薬液の量を調整する。
図3は、ポンプクラッチレバー63と走行クラッチレバー61とを示す斜視図である。図4は、ポンプクラッチレバー63の動作を示す模式図である。ポンプクラッチレバー(ポンプクラッチ操作装置)63は、エンジン6とポンプ7との間の動力の接続状態について、接続と切断とを切り替える。一例のポンプクラッチレバー63は、回動軸65と、レバー本体63aとを含む。回動軸65は、機体3に固定された軸であり、例えば左右方向に延びている。レバー本体63aは、回動軸65に回動自在に接続されている。レバー本体63aは、回動軸65を中心として回動することにより、前側に傾動した状態と後側に傾動した状態とに切り替え可能となっている。
一例のポンプクラッチレバー63は、接続片63b及び揺動アーム63cを含む。接続片は63b、レバー本体63aに接続され、回動軸65を回動中心としてレバー本体63aと共に回動する。一例の接続片63bは、板状をなしており、軸方向から見たときに、周方向において、レバー本体63aの突出方向とは異なる位置に突出する突出部63a1を含む。揺動アーム63cは、突出部63b1の端部(すなわち、回動軸から遠い端部)に揺動自在に接続されている。揺動アーム63cの先端には、ポンプ用テンションクラッチ38を操作するためのハーネス38a(クラッチケーブル)が接続されている。図示例では、レバー本体63aが前側に傾動されたときに、ハーネス38aが後方に引かれることで、ポンプ用テンションクラッチ38のテンションプーリがVベルト37と接触し、Vベルト37が緊張した状態となる。すなわち、エンジン6とポンプ7とが動力伝達的に接続され、エンジン6の動力がポンプ7に伝達されるようになる。一方、図4において二点鎖線で示されるように、レバー本体63aが後側に傾動されたときには、ハーネス38aが弛緩し、ポンプ用テンションクラッチ38のテンションプーリがVベルト37から離隔し、Vベルト37が弛緩した状態となる。すなわち、エンジン6とポンプ7とが動力伝導的に切断され、エンジン6の動力がポンプ7に伝達されないようになる。
また、接続片63bには、当接部材63dが設けられている。当接部材63dは、棒状部材であり、接続片63bから左右方向の一方側に突出している。図示例では、当接部材63dは、接続片63bから右側に向かって突出している。一例において、当接部材63dは、金属製のボルトであってもよい。当接部材63dは、レバー本体63aの回動に応じて、回動軸65からの位置が変化する。図示例では、レバー本体63aが前側に傾動された状態から後側に傾動された状態に移動したときに、当接部材63dの高さ方向の位置が下側に移動する。
走行クラッチレバー61は、走行用テンションクラッチ28を操作し、エンジン6と走行装置4との間の動力の接続状態について、接続と切断とを切り替えるレバーである。一例の走行クラッチレバー61は、ポンプクラッチレバー63の回動軸65を中心として回動する。図示例の走行クラッチレバー61は、ポンプクラッチレバー63と同様の構造を有している。すなわち、走行クラッチレバー61は、回動軸65と、レバー本体61aと、接続片61bと、当接部材61dとを含む。レバー本体61aは、回動軸65を中心として回動することにより、前側に傾動した状態と後側に傾動した状態とに切り替え可能となっている。接続片61bは、レバー本体61aに接続され、回動軸65を回動中心としてレバー本体61aとともに回動する。一例の接続片61bは、板状をなしており、軸方向から見たときに、周方向において、レバー本体61aの突出方向とは異なる位置に突出する突出部61b1を有する。揺動アーム61cは、突出部61b1の端部(すなわち、回動軸から遠い端部)に揺動自在に接続されている。揺動アーム61cの先端には、走行用テンションクラッチ28を操作するためのハーネスが接続されている。図示例では、レバー本体61aが前側に傾動されたときに、エンジン6と油圧ポンプ21とが動力伝達的に接続され、エンジン6の動力が油圧ポンプ21に伝達されるようになる。一方、レバー本体61aが後側に傾動されたときには、エンジンと油圧ポンプ21とが動力伝達的に切断され、エンジン6の動力が油圧ポンプ21に伝達されないようになる。当接部材61dは、棒状部材であり、接続片61bから右側に向かって突出している。当接部材61dは、レバー本体61aの回動に応じて、回動軸65からの位置が変化する。図示例では、レバー本体61aが前側に傾動された状態から後側に傾動された状態に移動したときに、当接部材61dの高さ方向の位置が下側に移動する。
このような自走薬液散布車100によれば、作業者によりエンジン6が駆動されると、エンジン6の出力軸の回転が、動力伝達機構20を構成するエンジン用Vプーリ25、Vベルト27、走行用Vプーリ26を介して、HST19を構成する油圧ポンプ21の入力軸21aに伝達され、HST19が作動することによって、油圧モータ22の出力軸の回転が、ミッション23を介し駆動輪16に伝達されて駆動輪16が回転駆動し、走行装置4による前進走行が可能となる。また、エンジン6の駆動によりポンプ7が作動し、薬液タンク5の薬液がノズル管9、連結管9aを介して噴霧ノズル10へ圧送される。作業者は、走行車両部1の後方に立ってハンドル14を握り、自走薬液散布車100の走行に付いて歩きながら、噴霧ノズル10から左右方向へ薬液を効果的に散布する。
続いて、自走薬液散布車100におけるエンジン6の始動制御について説明する。図5は、エンジンの制御系統の一例を示すブロック図である。一例の自走薬液散布車100では、エンジン6とポンプ7との動力の接続状態が切断されているときに、エンジン6の始動が可能となっている。すなわち、自走薬液散布車100では、エンジン6とポンプ7とが動力伝達的に接続されている状態では、エンジン6の始動ができない。
上記のような制御のために、自走薬液散布車100は、ポンプクラッチ用確認スイッチ70(ポンプ用センサ)と、始動制御ユニット(制御装置)80とを備えている。一例の自走薬液散布車100では、ポンプクラッチ用確認スイッチ70及び始動制御ユニット80に加えて、走行クラッチ用確認スイッチ90(走行用センサ)をさらに含む。ポンプクラッチ用確認スイッチ70は、エンジン6とポンプ7との間の接続状態を検出する。一例のポンプクラッチ用確認スイッチ70は、物体の接触を検出する接触センサであってよい。図3及び図4に示すように、ポンプクラッチ用確認スイッチ70は、スイッチ本体71と、スイッチ本体71から前側に突出した可動板72とを有しており、可動板72がスイッチ本体71側に押圧されることで、可動板72によってスイッチ本体71のボタン73が押圧され、信号を出力する。
ポンプクラッチ用確認スイッチ70は、ポンプクラッチレバー63が後側に引かれた状態で信号を出力するように、機体3のフレーム3aに固定されている。すなわち、ポンプクラッチ用確認スイッチ70は、ポンプクラッチレバー63が後側に引かれた状態で、ポンプクラッチレバー63の当接部材63dによって可動板72が下向きに押圧され、これにより、スイッチ本体71のボタン73が押圧される。このように、ポンプクラッチ用確認スイッチ70は、エンジン6とポンプ7とが切断されていることを検出できる。
走行クラッチ用確認スイッチ90は、エンジン6と油圧ポンプ21との間の接続状態を検出する。一例の走行クラッチ用確認スイッチ90は、ポンプクラッチ用確認スイッチ70と同様に、スイッチ本体91と、スイッチ本体91から前側に突出した可動板92とを有しており、可動板92がスイッチ本体91側に押圧されることで、可動板92によってスイッチ本体91のボタン93が押圧され、信号を出力する。
走行クラッチ用確認スイッチ90は、走行クラッチレバー61が後側に引かれた状態で信号を出力するように、機体3のフレーム3aに固定されている。すなわち、走行クラッチ用確認スイッチ90は、走行クラッチレバー61が後側に引かれた状態で、走行クラッチレバー61の当接部材61dによって可動板92が下向きに押圧され、これにより、スイッチ本体91のボタン93が押圧される。このように、走行クラッチ用確認スイッチ90は、エンジン6と油圧ポンプ21とが切断されていることを検出することができる。
図5に示すように、始動制御ユニット80は、ポンプクラッチ用確認スイッチ70、走行クラッチ用確認スイッチ90、始動スイッチ51及び点火装置6aに接続されている。始動制御ユニット80は、例えば、演算装置であるCPUと、記憶装置であるROMおよびRAMとを含むコンピュータである。例えば、ポンプクラッチ用確認スイッチ70、走行クラッチ用確認スイッチ90及び始動スイッチ51から出力される信号は始動制御ユニット80に入力され、始動制御ユニット80から出力される信号は点火装置6aに入力される。点火装置6aは、エンジン6に設けられた装置であり、エンジン6の始動時に点火される。
始動制御ユニット80は、ポンプクラッチ用確認スイッチ70の検出結果に基づいて、エンジン6とポンプ7との間で動力伝達機構20が接続されているときに、エンジン6の始動を許可しない。例えば、始動制御ユニット80は、ポンプクラッチ用確認スイッチ70から接触を検知する信号が入力されたときに、エンジン6とポンプ7とが切断されていると判定し、エンジン6の始動を許可する信号を点火装置6aに出力してもよい。
なお、図示例の自走薬液散布車100は、上述のように走行クラッチ用確認スイッチ90を備えている。そのため、始動制御ユニット80は、ポンプクラッチ用確認スイッチ70及び走行クラッチ用確認スイッチ90の両方からエンジン6との切断を検知する信号が入力されているときにエンジン6の始動を許可するように構成されてもよい。この場合、ポンプクラッチ用確認スイッチ70からの検出信号、走行クラッチ用確認スイッチ90からの検出信号及び始動スイッチ51からのエンジン始動信号が始動制御ユニット80に入力されたときに、始動制御ユニット80は、エンジン6の点火装置6aを点火させる。
また、始動制御ユニット80は、ポンプクラッチ用確認スイッチ70によってエンジン6とポンプ7とが切断されていることが検出されないときに、エンジン6の始動を許可しないように、すなわち、エンジン6の始動ができないように、点火装置6aを制御する。一例では、ポンプクラッチ用確認スイッチ70及び走行クラッチ用確認スイッチ90の少なくとも一方から検出信号が入力されていないときに、エンジン6の始動を許可しない。ポンプクラッチ用確認スイッチ70及び走行クラッチ用確認スイッチ90の少なくとも一方の検出信号が入力されない場合、始動スイッチ51からのエンジン始動信号が始動制御ユニット80に入力されたとしても、始動制御ユニット80は、点火装置6aを点火させない。例えば、点火装置6aがマグネト式である場合、始動制御ユニット80は、マグネトをショートさせるように制御することで、点火装置6aが点火されないようにしてもよい。
以上説明したように、一例の自走薬液散布車100は、エンジン6と、エンジン6の動力によって動作するポンプ7と、エンジン6とポンプ7との間の動力の接続状態について、接続と切断とを切り替えるポンプクラッチレバー63と、エンジン6とポンプ7との間の接続状態を検出するポンプクラッチ用確認スイッチ70と、ポンプクラッチ用確認スイッチ70の検出結果に基づいて、エンジン6とポンプとが切断されているときにエンジン6の始動を許可し、エンジン6とポンプとが接続されているときにエンジン6の始動を許可しない始動制御ユニット80と、を備える。
この自走薬液散布車100では、ポンプクラッチ用確認スイッチ70によって、エンジン6とポンプ7とが接続されているか、或いは、切断されているかが検出される。検出結果を受けた始動制御ユニット80は、エンジン6とポンプ7とが接続されているときに、エンジン6の始動を許可しないため、エンジン6の始動時にポンプ7が動作することがない。したがって、作業者がエンジン6を始動させたときに、ポンプ7が動作し、薬液噴霧装置2から薬液が散布されることが防止される。
作業者が自走薬液散布車100のエンジン6を始動させる場合、作業者は、例えば、走行クラッチレバー61及びポンプクラッチレバー63を後側に傾動させて、エンジン6とポンプ7との間及びエンジン6と走行装置4との間の動力伝達を切断し、変速レバー52を中立の状態にして、始動スイッチ51をON状態に切り替える。この際、作業者が、例えばポンプクラッチレバー63の操作を忘れて、エンジン6とポンプ7との間の動力伝達が接続されていたとすると(ポンプクラッチレバー63が前側に傾動していたとすると)、始動スイッチ51がON状態に切り替えられたとしても、エンジン6が始動することはない。
一例のポンプクラッチ用確認スイッチ70は、エンジン6とポンプ7とが切断されていることを検出し、始動制御ユニット80は、ポンプクラッチ用確認スイッチ70によってエンジン6とポンプ7とが切断されていることが検出されたときに、エンジン6の始動を許可し、ポンプクラッチ用確認スイッチ70によってエンジン6とポンプとが切断されていることが検出されないときに、エンジン6の始動を許可しない構成であってもよい。この構成では、エンジン6とポンプ7との切断が確認されたきのみにエンジン6の始動が許可される。
一例のポンプクラッチ用確認スイッチ70は、物体の接触を検出する接触センサであり、ポンプクラッチレバー63は、回動軸65と、回動軸65に接続され、回動軸65を中心として回動するレバー本体63aと、レバー本体63aの回動に応じて回動軸65からの位置が変化することで、ポンプクラッチ用確認スイッチ70に接触する当接部材63dと、を含んでもよい。この構成では、接続と切断とを切り替えるポンプクラッチレバー63の状態が検出されるため、エンジン6とポンプ7との間の接続状態を簡便に検出できる。特に、図示例では、ポンプクラッチレバー63が最も後側に傾動したときに、当接部材63dがポンプクラッチ用確認スイッチ70に接触する構成であるため、エンジン6とポンプとが切断されていることを確実に検知することができる。
一例の自走薬液散布車100は、エンジン6の動力によって走行動作する走行装置4と、エンジン6と走行装置4との間の動力の接続状態について、接続と切断とを切り替える走行クラッチレバー61と、を備えている。走行クラッチレバー61は、ポンプクラッチレバー63の回動軸65を中心として回動するこの構成では、ポンプクラッチレバー63と走行クラッチレバー61とが隣り合って配置されるため、作業者は、ポンプクラッチレバー63及び走行クラッチレバー61の操作を行い易くなる。
一例の自走薬液散布車100は、エンジン6と走行クラッチレバー61との間の接続状態を検出する走行クラッチ用確認スイッチ90を備え、始動制御ユニット80は、ポンプクラッチ用確認スイッチ70及び走行クラッチ用確認スイッチ90の両方がエンジン6と切断されているときにエンジン6の始動を許可してもよい。この構成では、エンジン6の始動時に走行装置4が動作することが抑制される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の具体的形態は上記の例に限定されない。
例えば、エンジン6とポンプ7との動力伝達がテンションクラッチによって切り替わる例を示したが、テンションクラッチに代えて電磁クラッチが利用されてもよい。この場合、始動制御ユニットは、例えば、電磁クラッチに通電されているか否かを検出するセンサからの検出信号を取得してもよい。始動制御ユニットは、センサからの信号に基づいて、エンジンとポンプとの動力伝達が切断されていると判定されたときに、エンジンの始動を許可してもよい。
また、自走薬液散布車100が、エンジンとポンプとの動力伝達が接続されていることを検出するセンサを備える場合、始動制御ユニットは、エンジンとポンプとの動力伝達が接続されていると判定されたときに、エンジンの始動を許可しない構成であってもよいし、エンジンとポンプとの動力伝達が接続されていると判定されないときのみに、エンジンの始動を許可する構成であってもよい。
6…エンジン(原動機)、7…ポンプ、63…ポンプクラッチレバー(ポンプクラッチ操作装置)、70…ポンプクラッチ用確認スイッチ(ポンプ用センサ)、80…始動制御ユニット(制御装置)、100…自走薬液散布車(車両)。

Claims (5)

  1. 原動機(6)と、
    前記原動機(6)の動力によって動作するポンプ(7)と、
    前記原動機(6)と前記ポンプ(7)との間の動力の接続状態について、接続と切断とを切り替えるポンプクラッチ操作装置(63)と、
    前記原動機(6)と前記ポンプ(7)との間の接続状態を検出するポンプ用センサ(70)と、
    前記ポンプ用センサ(70)の検出結果に基づいて、前記原動機(6)と前記ポンプ(7)とが切断されているときに前記原動機(6)の始動を許可し、前記原動機(6)と前記ポンプ(7)とが接続されているときに前記原動機(6)の始動を許可しない制御装置(80)と、
    を備える、車両。
  2. 前記ポンプ用センサ(70)は、前記原動機(6)と前記ポンプ(7)とが切断されていることを検出し、
    前記制御装置(80)は、前記ポンプ用センサ(70)によって前記原動機(6)と前記ポンプ(7)とが切断されていることが検出されたときに、前記原動機(6)の始動を許可し、前記ポンプ用センサ(70)によって前記原動機(6)と前記ポンプ(7)とが切断されていることが検出されないときに、前記原動機(6)の始動を許可しない、請求項1に記載の車両。
  3. 前記ポンプ用センサ(70)は、物体の接触を検出する接触センサであり、
    前記ポンプクラッチ操作装置(63)は、
    回動軸(65)と、
    前記回動軸(65)に接続され、前記回動軸(65)を中心として回動するレバー本体(63a)と、
    前記レバー本体(63a)の回動に応じて前記回動軸(65)からの位置が変化することで、前記センサ(70)に接触する当接部材(63d)と、を含む、請求項1又は2に記載の車両。
  4. 前記原動機(6)の動力によって走行動作する走行部(4)と、
    前記原動機(6)と前記走行部(4)との間の動力の接続状態について、接続と切断とを切り替える走行クラッチ操作装置(61)と、をさらに備え、
    前記走行クラッチ操作装置(61)は、前記ポンプクラッチ操作装置(63)の前記回動軸(65)を中心として回動する、請求項3に記載の車両。
  5. 前記原動機(6)と前記走行クラッチ操作装置(61)との間の接続状態を検出する走行用センサ(90)をさらに備え、
    前記制御装置(80)は、前記ポンプ用センサ(70)及び前記走行用センサ(90)の両方から入力があったときに前記原動機(6)の始動を許可する、請求項4に記載の車両。

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