JP2022164880A - 情報処理装置、申告支援方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、申告支援方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】医療費控除の申告に係るより詳細な情報を提供してユーザ利便性を高めることができる情報処理装置及びプログラムを提供する。【解決手段】情報処理装置は、管理対象の人員により支払われた医療費に係る医療費情報に基づいて、人員により既に支払われ、又は支払われる見込みの年間の医療費を特定する医療費特定手段と、医療費特定手段により特定された年間の医療費が医療費控除を受けられる基準額を超えている場合に、年間の医療費と、人員の年間の所得に係る所得情報と、に基づいて、医療費控除の申告により見込まれる所得税の還付金額を導出する還付金額導出手段と、前記還付金額の情報を含む、医療費控除の申告に係る医療費控除情報を生成する情報生成手段と、を備える。【選択図】図14

Description

本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
年間の医療費の合計が所定の基準額を超えた場合には、医療費控除の申告により所得税の還付を受けることができる。しかしながら、当該還付を受けるためには、支払った医療費の明細を収集して合計金額を求め、年間の医療費が上記の基準額を超えることを確認した上で、医療費控除の明細書を作成して提出する必要があり、手間が掛かっていた。
これに対し、従来、医療費のデータベースから医療費明細データを取得して、年間の医療費の合計金額を自動的に導出するとともに、医療費控除の明細書の文書データにおける入力欄に、医療費明細データのうち対応するデータを自動的に入力することで、医療費控除の明細書の作成を支援する医療費控除申請支援システムが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2015-32138号公報
しかしながら、上記従来の技術では、ユーザに提供される情報が、医療費の明細データに基づくものに限られ、例えば所得に応じて導出される所得税の還付金額といった、医療費控除の申告に係るより詳細な情報が提供されないため、ユーザにとって不便であるという課題がある。
この発明の目的は、医療費控除の申告に係るより詳細な情報を提供してユーザ利便性を高めることができる情報処理装置及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の情報処理装置は、
管理対象の人員により支払われた医療費に係る医療費情報に基づいて、前記人員により既に支払われ、又は支払われる見込みの年間の医療費を特定する医療費特定手段と、
前記医療費特定手段により特定された前記年間の医療費が医療費控除を受けられる基準額を超えている場合に、前記年間の医療費と、前記人員の年間の所得に係る所得情報と、に基づいて、医療費控除の申告により見込まれる所得税の還付金額を導出する還付金額導出手段と、
前記還付金額の情報を含む、医療費控除の申告に係る医療費控除情報を生成する情報生成手段と、
を備える。
本発明によれば、医療費控除の申告に係るより詳細な情報を提供してユーザ利便性を高めることができる。
業務処理システムの概略構成を示す図である。 健保業務処理サーバの機能的構成を示すブロック図である。 人事給与業務処理サーバの機能的構成を示すブロック図である。 支援業務処理サーバの機能的構成を示すブロック図である。 端末装置の機能的構成を示すブロック図である。 申告支援処理の制御手順を示すフローチャートである。 医療費通知下限額設定処理の制御手順を示すフローチャートである。 医療費通知下限額設定画面を示す図である。 下限額設定ファイルの内容例を示す図である。 医療費通知対象者抽出処理の制御手順を示すフローチャートである。 抽出条件設定画面を示す図である。 通知対象者リストの内容例を示す図である。 医療費明細データの内容例を示す図である。 医療費控除通知処理の制御手順を示すフローチャートである。 年末調整計算簿データの内容例を示す図である。 ステップS408の処理で送信される電子メールの内容例を示す図である。 ステップS408の処理で送信される電子メールの他の内容例を示す図である。 書類データ生成処理の制御手順を示すフローチャートである。 医療費修正要否問合せ画面を示す図である。 医療費修正画面を示す図である。 交通費取得画面を示す図である。 検索結果画面を示す図である。 医療費の修正後の医療費修正画面を示す図である。 確定申告書及び医療費控除の明細書の概要を示す図である。 年末調整支援画面を示す図である。 交付要否申請画面を示す図である。
以下、本発明の情報処理装置及びプログラムに係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施の形態の業務処理システム100の概略構成を示す図である。
業務処理システム100は、会社等の組織に所属する複数の人員の管理業務のためのクラウドサービスをユーザに提供する。以下では、業務処理システム100による管理対象の複数の人員として、会社に所属する複数の社員を挙げて説明するが、これに限定する趣旨ではなく、業務処理システム100は、任意の複数の人員の管理業務に適用することができる。
図1に示すように、本実施形態の業務処理システム100は、健康保険組合の業務に係る各種処理を行う健保業務処理サーバ1と、社員の人事及び給与の管理業務に係る各種処理を行う人事給与業務処理サーバ2と、社員による確定申告の支援等のための各種処理を行う支援業務処理サーバ3と、複数の端末装置4とを備えている。また、健保業務処理サーバ1と、人事給与業務処理サーバ2と、支援業務処理サーバ3と、端末装置4とは、通信ネットワーク5を介して情報通信可能に接続されている。業務処理システム100のうち人事給与業務処理サーバ2及び支援業務処理サーバ3により、医療費控除の申告の支援に係る一連の処理を行う情報処理装置10が構成される。
健保業務処理サーバ1は、端末装置4から入力された指示に応じて、健康保険組合における種々の業務に係る各種処理を実行し、結果を端末装置4に送信する。健保業務処理サーバ1により実行される処理には、社員(被保険者)により支払われた医療費に係る医療費データベース131(図2)を生成する処理、年間の医療費が医療費控除の対象となり得る社員を抽出する医療費通知対象者抽出処理、及びこの医療費通知対象者抽出処理で用いられる医療費の下限額を設定する医療費通知下限額設定処理などが含まれる。
ここで、医療費とは、医療費控除の対象となる費用、すなわち、社員が、自己又は自己と生計を一にする配偶者やその他の親族のために支払った医療費を指す。この医療費には、医師による診療や治療の対価の他、医薬品購入の対価、医療機関への交通費などが含まれる。
人事給与業務処理サーバ2は、端末装置4から入力された指示に応じて、社員の人事及び給与の管理業務に係る各種処理を実行し、結果を端末装置4に送信する。人事給与業務処理サーバ2により実行される処理には、医療費控除通知処理が含まれる。この医療費控除通知処理には、健保業務処理サーバ1により生成された医療費明細データに基づいて年間の医療費を特定する処理、医療費控除により見込まれる所得税の還付金額を導出する処理、当該還付金額の情報を含む医療費控除に係る医療費控除情報232(図3)を生成する処理、及び医療費控除に係る通知のための電子メールを社員に送付する処理などが含まれる。
支援業務処理サーバ3は、端末装置4から入力された指示に応じて、確定申告の支援のための各種処理を実行し、結果を端末装置4に送信する。支援業務処理サーバ3により実行される処理には、医療費控除情報232に基づいて、医療費控除の申告に用いられる確定申告書及び医療費控除の明細書の書類データを生成する書類データ生成処理などが含まれる。
健保業務処理サーバ1、人事給与業務処理サーバ2及び支援業務処理サーバ3には、各サーバへのログインが可能なユーザの認証情報が予め登録されている。各サーバは、端末装置4から入力された認証情報と、各サーバに登録されている認証情報とを照合し、認証情報が一致した場合にログインセッションを開始して端末装置4からの各種処理の指示を受け付ける。これにより、各サーバには、限られたユーザのみがアクセスできるようになっている。具体的には、健保業務処理サーバ1には、健康保険組合の管理業務を行うユーザのみがアクセス可能であり、人事給与業務処理サーバ2には、人事及び給与の管理業務を行うユーザのみがアクセス可能であり、支援業務処理サーバ3には、確定申告の支援を受ける社員のみがアクセス可能となっている。
端末装置4は、例えば、業務処理システム100による管理対象の社員や、業務処理システム100を用いて業務を行う者が使用する端末装置である。この端末装置4としては、例えば、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、ノートPC、デスクトップPC等が挙げられる。
また、端末装置4は、ユーザの入力操作を受け付けて健保業務処理サーバ1、人事給与業務処理サーバ2又は支援業務処理サーバ3に送信し、各サーバから送信されて受信した情報を表示する。
通信ネットワーク5は、例えば、インターネットであるものとするが、LAN(Local Area Network)等、他のネットワークとしてもよい。
図2は、健保業務処理サーバ1の機能的構成を示すブロック図である。
健保業務処理サーバ1は、CPU11(Central Processing Unit)と、RAM12(Random Access Memory)と、記憶部13と、操作部14と、表示部15と、通信部16と、バス17などを備えている。健保業務処理サーバ1の各部は、バス17を介して接続されている。
CPU11は、健保業務処理サーバ1の各部を制御する。CPU11は、記憶部13に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM12に展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。
RAM12は、例えば、揮発性のメモリであり、CPU11により読み出された各種のプログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを有する。
記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)といった、データの書き込み及び読み出しが可能な記憶装置を備え、各種のプログラムや、設定データを含むファイル等を記憶する。具体的には、記憶部13には、医療費データベース131(医療費情報)及び健保業務プログラム132などが記憶されている。
医療費データベース131は、各社員が支払った医療費に関する各種情報が蓄積されているデータ群である。医療費データベース131には、支払いの対象となった医療機関の名称及び所在地や、支払った医療費とその日付などの情報が含まれている。また、医療費データベース131では、人事給与業務処理サーバ2により医療費控除情報232が生成される場合に、これに先立って、対象の社員に関する年間の医療費の明細である医療費明細データ131aが抽出、生成される。
健保業務プログラム132は、CPU11により医療費通知下限額設定処理及び医療費通知対象者抽出処理などを実行させるためのプログラムである。
なお、医療費データベース131及び健保業務プログラム132は、通信部16を介して通信可能に接続された他のファイルサーバ等に記憶されていてもよい。
操作部14は、キーボード等のキー入力部と、マウス等のポインティングデバイスとを有し、ユーザ(オペレータ)からのキー操作入力及び位置操作入力を受け付け、その操作情報をCPU11に出力する。
表示部15は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro luminescent)ディスプレイ等で構成され、CPU11から指示された表示情報に従い各種表示を行う。
通信部16は、ネットワークカード等により構成され、通信ネットワーク(図示略)上のデータベース等の機器に接続される。通信ネットワークは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等である。CPU11は、通信部16を介して、通信ネットワーク上の機器と通信が可能である。
図3は、人事給与業務処理サーバ2の機能的構成を示すブロック図である。
人事給与業務処理サーバ2は、CPU21と、RAM22と、記憶部23と、操作部24と、表示部25と、通信部26と、バス27などを備えている。また、人事給与業務処理サーバ2の各部は、バス27を介して接続されている。
CPU21は、人事給与業務処理サーバ2の各部を制御する。CPU21は、記憶部23に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出し、RAM22のワークエリアに展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。当該処理を実行することで、CPU21は、医療費特定手段211、還付金額導出手段212、情報生成手段213、第1の通知手段214、第2の通知手段215及び指示受付手段216として機能する。
記憶部23は、例えば、HDD、SSDといった、データの書き込み及び読み出しが可能な記憶装置を備え、各種のプログラムや、設定データを含むファイル等を記憶する。具体的には、記憶部23には、人事給与データベース231、医療費控除情報232及び人事給与業務プログラム233などが記憶されている。
人事給与データベース231は、管理対象の社員の人事や給与に係るデータ群であり、社員の所得に係る所得情報などが記憶されている。
医療費控除情報232は、医療費控除通知処理において生成されるデータであり、社員の医療費明細データ131aに基づく年間の医療費の情報、人事給与データベース231から抽出された所得に係る情報、及び医療費控除を申告した場合に見込まれる所得税の還付金額の情報などが含まれている。
人事給与業務プログラム233は、CPU21により医療費控除通知処理などを実行させるためのプログラムである。
なお、人事給与データベース231、医療費控除情報232及び人事給与業務プログラム233は、通信部26を介して通信可能に接続された他のファイルサーバ等に記憶されていても良い。
RAM22、操作部24、表示部25及び通信部26の構成は、健保業務処理サーバ1のRAM12、操作部14、表示部15及び通信部16の構成と同様であるので詳細な説明は省略する。
図4は、支援業務処理サーバ3の機能的構成を示すブロック図である。
支援業務処理サーバ3は、CPU31と、RAM32と、記憶部33と、操作部34と、表示部35と、通信部36と、バス37などを備えている。また、支援業務処理サーバ3の各部は、バス37を介して接続されている。
CPU31は、支援業務処理サーバ3の各部を制御する。CPU31は、記憶部33に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出し、RAM32のワークエリアに展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。当該処理を実行することで、CPU31は、書類データ生成手段311として機能する。
記憶部33は、例えば、HDD、SSDといった、データの書き込み及び読み出しが可能な記憶装置を備え、各種のプログラムや、設定データを含むファイル等を記憶する。具体的には、記憶部33には、支援業務プログラム331などが記憶されている。
支援業務プログラム331は、CPU31により書類データ生成処理などを実行させるためのプログラムである。
なお、支援業務プログラム331は、通信部36を介して通信可能に接続された他のファイルサーバ等に記憶されていても良い。
RAM32、操作部34、表示部35及び通信部36の構成は、健保業務処理サーバ1のRAM12、操作部14、表示部15及び通信部16の構成と同様であるので詳細な説明は省略する。
図5は、端末装置4の機能的構成を示すブロック図である。
端末装置4は、CPU41と、RAM42と、記憶部43と、操作部44と、表示部45と、通信部46と、バス47などを備えている。また、端末装置4の各部は、バス47を介して接続されている。
CPU41は、端末装置4の各部を制御する。CPU41は、記憶部43に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出し、RAM42のワークエリアに展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。
記憶部43は、例えば、HDD、SSDといった、データの書き込み及び読み出しが可能な記憶装置を備え、各種のプログラムや、設定データを含むファイル等を記憶する。具体的には、記憶部43には、ユーザの入力操作を受け付け、当該入力操作に基づく情報を健保業務処理サーバ1、人事給与業務処理サーバ2又は支援業務処理サーバ3に送信し、各サーバから送信されて受信した情報を表示部45に表示する機能を実現させる情報表示入力プログラム431(所謂ウェブブラウザ)が含まれる。
RAM42、操作部44、表示部45及び通信部46の構成は、健保業務処理サーバ1のRAM12、操作部14、表示部15及び通信部16の構成と同様であるので詳細な説明は省略する。
次に、業務処理システム100による医療費控除の申告の支援に関する動作(以下では、申告支援動作と記す)について説明する。
年間の医療費の合計が所定の基準額(10万円)を超えた場合には、医療費控除の申告により所得税の還付を受けることができる。(なお、年間の総所得金額等が200万円未満である場合は、上記の基準額は、10万円に代えて総所得金額等の5%の金額となるが、本実施形態では、基準額が10万円である場合を例に挙げて説明する。)
しかしながら、上記の還付を受けるためには、支払った医療費の明細を収集して合計金額を求め、年間の医療費が上記の基準額を超えていることを確認した上で、確定申告書及び医療費控除の明細書を作成して提出する必要があり、手間が掛かる。
そこで、業務処理システム100による申告支援動作では、各社員により支払われた年間の医療費の額(又は支払われる見込みの額)が特定され、特定された年間の医療費が医療費控除の基準額を超えている社員に対し、医療費控除の申告により所得税の還付が受けられる旨の通知(第1の通知)が行われる。さらに、この第1の通知では、医療費控除の申告により見込まれる所得税の還付金額が併せて提示される。
また、特定された年間の医療費が医療費控除の基準額以下である場合であっても、その時点での年間の医療費が所定の医療費通知下限額を超えている場合には、年末までに支払う医療費によっては医療費控除を受けられる可能性がある旨の通知(第2の通知)が行われる。
これら通知は、年間の医療費が確定する前の所定のタイミング(例えば、11月~12月頃)、及び医療費が確定した後の所定のタイミング(例えば、2月頃)の年2回行われる。以下では、医療費の確定前に行われる通知を事前通知、医療費の確定後に行われる通知を確定通知と記す。事前通知では、第1の通知又は第2の通知が行われ、確定通知では、第1の通知が行われる。
これらの通知を受けた社員は、年間の医療費の集計を行うことなく、医療費控除の申告(確定申告)を行うことで所得税の還付が受けられる可能性のあることを認識することができ、第1の通知ではさらに、医療費控除の申告により見込まれる所得税の還付金額を把握することができる。
申告支援動作では、事前通知及び確定通知のいずれの場合にも、まず、健保業務処理サーバ1により、管理対象の社員のうち通知の対象となる社員が抽出され、医療費データベース131から当該社員の年間の医療費明細データ131aが生成される(医療費通知対象者抽出処理)。詳しくは、事前通知の場合には、その時点で支払い済みの医療費が予め設定された医療費通知下限額以上である社員が抽出される。また、確定通知の場合には、支払い済みの医療費が10万円を超えている社員が抽出される。事前通知の場合に用いられる医療費通知下限額は、医療費通知対象者抽出処理に先立って行われる医療費通知下限額設定処理で設定される。
通知対象の社員についての医療費明細データ131aが抽出されると、人事給与業務処理サーバ2により、医療費控除通知処理が実行される。
医療費控除通知処理では、まず、医療費明細データ131aに基づいて年間の医療費が特定される。詳しくは、抽出時における医療費明細データ131aの医療費の合計金額が10万円を超えている場合には、当該合計金額が年間の医療費として特定される。また、事前通知の場合において、その時点までに支払い済みの医療費が10万円以下である場合には、年間の医療費が推定される。
また、このように特定された年間の医療費が10万円を超えている場合には、人事給与データベース231から所得金額が参照されて、医療費控除の申告により見込まれる所得税の還付金額が導出され、当該還付金額の情報を含む医療費控除の申告に係る医療費控除情報232が生成される。
そして、対象の社員に対し、医療費控除の申告に係る通知(ここでは、電子メールの送信)が行われる。
また、確定通知では、還付金額の情報などに加えて、確定申告に必要な確定申告書や医療費控除の明細書の作成が可能な業務支援サイトのURLが記載される。確定通知を受けた社員がこのURLを選択して業務支援サイトを開くと、支援業務処理サーバ3により書類データ生成処理が実行され、確定申告書や医療費控除の明細書の文書データが生成される。書類データ生成処理では、必要に応じてユーザ(社員)による年間の医療費の修正が可能となっている。ユーザは、完成した確定申告書や医療費控除の明細書を出力(印刷)して税務署に提出することで、容易に確定申告を行うことができる。
以下では、上述の医療費通知下限額設定処理、医療費通知対象者抽出処理、医療費控除通知処理、及び書類データ生成処理を含む、申告支援動作に係る申告支援処理について詳しく説明する。
<申告支援処理>
図6は、申告支援処理の制御手順を示すフローチャートである。
申告支援処理は、事前通知又は確定通知を行う所定のタイミングで開始される。
申告支援処理が開始されると、健保業務処理サーバ1のCPU11は、事前通知及び確定通知のいずれのタイミングであるかを判別し(ステップS101)、事前通知のタイミングであると判別された場合には(ステップS101で“YES”)、医療費通知下限額の設定要否を問い合わせる所定画面(図示略)を表示させて、当該設定の要求がなされたか否かを判別する(ステップS102)。医療費通知下限額の設定要求がなされた場合には(ステップS102で“YES”)、CPU11は、医療費通知下限額設定処理を実行する(ステップS103)。
ステップS101の処理で確定通知であると判別された場合(ステップS101で“NO”)、ステップS102の処理で医療費通知下限額の設定要求がなされなかった場合(ステップS102で“NO”)、又はステップS103が終了した場合には、CPU11は、医療費通知対象者抽出処理を実行する(ステップS104)。
ステップS104の処理が終了すると、人事給与業務処理サーバ2のCPU21は、医療費控除通知処理を実行する(ステップS105)。
ステップS105の処理が終了すると、CPU21は、事前通知及び確定通知のいずれのタイミングであるかを判別し(ステップS106)、事前通知のタイミングであると判別された場合には(ステップS106で“NO”)、申告支援処理を終了させる。
ステップS106の処理で確定通知のタイミングであると判別された場合には(ステップS106で“YES”)、支援業務処理サーバのCPU31は、所定期間内に業務支援サイトへのアクセスがなされたか否か(すなわち、通知用の電子メールに記載されたURLを選択する入力操作がなされたか否か)を判別し(ステップS107)、業務支援サイトへのアクセスがなされたと判別された場合には(ステップS107で“YES”)、書類データ生成処理を実行する(ステップS108)。
ステップS108の処理が終了した場合、又はステップS107の処理で所定期間内に業務支援サイトへのアクセスがなされなかったと判別された場合には(ステップS107で“NO”)、CPU31は、申告支援処理を終了させる。
<医療費通知下限額設定処理>
図7は、医療費通知下限額設定処理のCPU11による制御手順を示すフローチャートである。
医療費通知下限額設定処理が呼び出されると、CPU11は、医療費通知下限額設定画面51を端末装置4の表示部45に表示させる(ステップS201)。
図8は、医療費通知下限額設定画面51を示す図である。
医療費通知下限額設定画面51では、医療費通知下限額の設定対象の会社を選択するドロップダウンリスト511と、医療費通知下限額を入力するテキストボックス512と、実行ボタン513と、キャンセルボタン514などが表示されている。
ドロップダウンリスト511では、健保業務処理サーバ1を運用している健康保険組合の被保険者が所属している会社がリストアップされている。ドロップダウンリスト511により、いずれかの会社を選択することで、医療費通知下限額を設定する対象の会社が決定される。
ステップS201の処理が終了すると、CPU11は、医療費通知下限額の設定の入力がなされたか否かを判別する(ステップS202)。ここでは、CPU11は、ドロップダウンリスト511において設定対象の会社が選択され、かつテキストボックス512に医療費通知下限額が入力された状態で実行ボタン513が選択された場合に、医療費通知下限額の設定の入力がなされたと判別する。
医療費通知下限額の設定の入力がなされていないと判別された場合には(ステップS202で“NO”)、CPU11は、再度ステップS202の処理を実行する。なお、ステップS202の処理においてキャンセルボタン514が選択された場合には、CPU11は、医療費通知下限額設定処理を終了させる。
医療費通知下限額の設定の入力がなされたと判別された場合には(ステップS202で“YES”)、CPU11は、医療費通知下限額の設定を反映した下限額設定ファイルを生成(既に生成されている場合には更新)する(ステップS203)。
図9は、下限額設定ファイルの内容例を示す図である。
下限額設定ファイルは、会社ごとに、所定の会社コード、会社名及び医療費通知下限額が記憶されたテーブルデータである。ステップS203の処理では、CPU11は、この下限額設定ファイルを生成又は更新して記憶部13に記憶させる。
ステップS203の処理が終了すると、CPU11は、医療費通知下限額設定処理を終了して処理を申告支援処理に戻す。
<医療費通知対象者抽出処理>
図10は、医療費通知対象者抽出処理のCPU11による制御手順を示すフローチャートである。
医療費通知対象者抽出処理が呼び出されると、CPU11は、抽出条件設定画面52を端末装置4の表示部45に表示させる(ステップS301)。
図11は、抽出条件設定画面52を示す図である。
抽出条件設定画面52では、抽出対象の年を入力するテキストボックス521と、抽出対象の会社を選択するドロップダウンリスト522と、実行ボタン523と、キャンセルボタン524などが表示されている。
ドロップダウンリスト522では、図8のドロップダウンリスト511と同様に、健康保険組合の被保険者が所属している会社がリストアップされている。ドロップダウンリスト522により、いずれかの会社を選択することで、抽出対象の会社が決定される。
ステップS301の処理が終了すると、CPU11は、抽出条件設定画面52における抽出条件の設定が完了したか否かを判別する(ステップS302)。ここでは、CPU11は、テキストボックス521に抽出対象の年が入力され、かつドロップダウンリスト522において抽出対象の会社が選択された状態で実行ボタン523が選択された場合に、抽出条件の設定が完了したと判別する。
抽出条件の設定が完了していないと判別された場合には(ステップS302で“NO”)、CPU11は、再度ステップS302の処理を実行する。なお、ステップS302の処理においてキャンセルボタン524が選択された場合には、CPU11は、医療費通知対象者抽出処理を終了させる。
抽出条件の設定が完了したと判別された場合には(ステップS302で“YES”)、CPU11は、通知対象者を抽出して通知対象者リストを生成し、また、抽出された社員の医療費明細データ131aを生成する(ステップS303)。ここでは、CPU11は、事前通知の場合(すなわち、申告支援処理のステップS101で“YES”と判別されている場合)には、医療費通知下限額設定処理で定められた医療費通知下限額に基づいて通知対象者を抽出し、確定通知の場合(すなわち、申告支援処理のステップS101で“NO”と判別されている場合)には、医療費通知下限額を10万円として通知対象者を抽出する。図11の抽出条件設定画面52の例では、抽出対象の企業が「AB株式会社」となっており、図9の下限額設定ファイルにおいてAB株式会社の医療費通知下限額が9万円に設定されているため、事前通知の場合には、CPU11は、AB株式会社の社員のうち、指定された2018年の医療費が9万円を超えている社員を抽出して通知対象者リストを生成し、抽出された社員についての医療費明細データ131aを生成する。また、確定通知の場合には、CPU11は、AB株式会社の社員のうち、2018年の医療費が10万円を超えている社員を抽出して通知対象者リストを生成し、抽出された社員についての医療費明細データ131aを生成する。
図12は、通知対象者リストの内容例を示す図である。
通知対象者リストは、抽出された社員ごとに、健康保険証番号、社員番号、氏名及び医療費の合計額が記憶されたテーブルデータである。ステップS303の処理では、CPU11は、この通知対象者リストを生成して記憶部13に記憶させる。
図13は、医療費明細データ131aの内容例を示す図である。
医療費明細データ131aでは、通知対象者リストで抽出されている全ての社員により抽出対象年に支払われた全ての医療費がリストアップされている。具体的には、医療費明細データ131aは、医療費の支払いごとに、健康保険証番号、医療費支払者氏名、支払い対象となった医療機関の名称、医療機関の所在地、医療費区分及び支払われた医療費の額が記憶されたテーブルデータである。医療費明細データ131aでは、医療費を支払った社員の健康保険証番号の順に医療費の各項目が並べられている。
ここで、医療費支払者氏名の欄には、社員が、自己と生計を一にする配偶者やその他の親族のために医療費を支払った場合には、当該生計を一にする者の氏名が記載されている。また、医療費区分は、診療や治療の対価、医薬品購入の対価、及び医療機関への交通費といった、医療費の支払い対象に係る所定の区分である。
ステップS303の処理が終了すると、CPU11は、医療費通知対象者抽出処理を終了して処理を申告支援処理に戻す。
<医療費控除通知処理>
図14は、医療費控除通知処理のCPU21による制御手順を示すフローチャートである。
医療費控除通知処理が呼び出されると、CPU21は、医療費通知対象者抽出処理のステップS303で生成された医療費明細データ131aを健保業務処理サーバ1から取得する(ステップS401)。
CPU21は、事前通知及び確定通知のいずれのタイミングであるかを判別する(ステップS402)。確定通知のタイミングであると判別された場合には(ステップS402で“YES”)、CPU21(医療費特定手段211)は、各社員についての年間の医療費及び所得を特定する(ステップS403)。すなわち、CPU21は、医療費明細データ131aにおける各社員についての医療費の合計金額を、当該社員により支払われた年間の医療費として特定する。また、CPU21は、記憶部23の人事給与データベース231から各社員の年間所得を取得する。ここでは、人事給与データベース231に含まれる年末調整の結果に係る年末調整計算簿データから年間所得が取得される。
図15は、年末調整計算簿データの内容例を示す図である。
年末調整計算簿データは、社員ごとに、社員番号、氏名、住所、給与収入金額、給与所得控除後の給与所得金額、社会保険控除等の各種給与所得控除の金額などが記憶されたテーブルデータである。このうち給与所得金額が、上述の年間所得として用いられる。
ステップS402の処理で事前通知のタイミングであると判別された場合には(ステップS402で“NO”)、CPU21(医療費特定手段211)は、各社員についての年間の医療費又はその推定金額、及び年間の所得の推定金額を導出して特定する(ステップS404)。すなわち、CPU21は、医療費明細データ131aの医療費の合計金額が10万円を超えている場合には、当該合計金額を年間の医療費として特定し、その時点までに支払い済みの医療費が10万円以下である場合には、年間の医療費の推定金額を導出する。なお、医療費明細データ131aの医療費の合計金額が10万円を超えている場合であっても、さらに年間の医療費の推定金額を導出することとしても良い。
医療費の推定金額の導出方法は、特には限られないが、例えば、導出が行われている日(導出日)までに既に支払われている医療費から求めた1日当たりの平均医療費に基づいて、導出日から年末までに支払われる見込みの医療費を推定することで、年間の医療費の推定合計金額を導出する。これにより、事前通知の場合において、支払われる見込みの年間の医療費が特定される。
また、所得の推定金額の導出方法は、特には限られないが、例えば、導出日から年末までの所得については前年の所得を流用する方法や、医療費の推定方法と同様に、導出日までの1日当たりの平均所得金額に基づいて、支払日から年末までの所得金額を推定する方法などを用いることができる。
ステップS404の処理が終了すると、CPU21は、医療費の推定合計金額が、医療費控除を受けられる基準額(ここでは、10万円)を超えているか否かを判別する(ステップS405)。
年間の医療費の推定合計金額が上記の基準値を超えていると判別された場合(ステップS405で“YES”)、及びステップS403の処理が終了した場合には、CPU21(還付金額導出手段212)は、通知対象の各社員について、上記のように特定された年間の医療費及び年間所得に基づいて、医療費控除の申告により見込まれる所得税の還付金額を導出する(ステップS406)。具体的には、医療費控除額(年間の医療費-10万円)に対し、年間所得に応じて定められている税率を乗じた額を、還付金額として導出する。
CPU21(情報生成手段213)は、導出された還付金額の情報を含む医療費控除情報232を生成して記憶部23に記憶させる(ステップS407)。医療費控除情報232には、還付金額の他、医療費明細データ131aの内容、ステップS403又はステップS404で特定された年間の医療費及び所得の情報などが含まれる。
ステップS407の処理が終了すると、CPU21(第1の通知手段214)は、通知対象の各社員に対して医療費控除の申告に係る第1の通知(ここでは、電子メールの送信)を行う(ステップS408)。具体的には、CPU21は、医療費控除情報232に基づき、所得税の還付金額の提示を伴う電子メールの送信を行う。
図16は、第1の通知としての電子メールの内容例を示す図である。
この電子メールでは、医療費控除の申告により所得税の還付を受けることができる旨とともに、特定されている年間の医療費と、医療費控除の申告により見込まれる所得税の還付金額とが記載されている。
なお、事前通知の場合であって、医療費明細データ131aの医療費の合計金額が10万円以下であり、ステップS404で導出された医療費の推定金額が10万円を超えた場合の第1の通知では、電子メールにおいて、その時点までの年間の医療費や、当該医療費の10万円までの不足額などが併せて提示される。
また、確定通知の場合には、図16の最下部に示されているように、上述した業務支援サイトのURLが併せて記載される。
ステップS405の処理において、医療費の推定合計金額が医療費控除を受けられる基準額を超えていないと判別された場合には(ステップS405で“NO”)、CPU21(第2の通知手段215)は、通知対象の各社員に対して、医療費控除を受けられる可能性がある旨の第2の通知(ここでは、電子メールの送信)を行う。
図17は、第2の通知としての電子メールの内容例を示す図である。
この電子メールでは、現在までの医療費の合計金額、及び、当該合計金額と、医療費控除の申告を行うことができる医療費の基準額(10万円)までの不足額が記載されている。この電子メールを受信した社員は、年末までに支払う医療費が、電子メールに記載されている差額を超えた場合に、医療費控除の申告が可能である旨を認識することができる。なお、第2の通知としての電子メールにおける記載内容は、医療費控除を受けられる可能性がある旨を通知するものであれば良く、図18の内容に限られない。例えば、上記の不足額に代えて、医療費控除を受けられる医療費の基準額の情報が記載されていても良い。
ステップS408又はステップS409の処理が終了すると、CPU21は、医療費控除通知処理を終了して処理を申告支援処理に戻す。
<書類データ生成処理>
図18は、書類データ生成処理のCPU31(書類データ生成手段311)による制御手順を示すフローチャートである。
書類データ生成処理が開始されると、CPU31は、業務支援サイトの所定の初期画面(図示略)を端末装置4の表示部45に表示させるとともに、医療費の修正要否をユーザに問い合わせる医療費修正要否問合せ画面53を重ねて表示させる(ステップS501)。
図19は、医療費修正要否問合せ画面53を示す図である。
医療費修正要否問合せ画面53には、健康保険組合が認識していない医療費がある旨の申告をするためのラジオボタン531と、当該医療費がない旨の申告をするためのラジオボタン532と、実行ボタン533と、キャンセルボタン534などが表示されている。
ステップS501の処理が終了すると、CPU31は、医療費の修正要否についていずれが選択されたかを判別する(ステップS502)。医療費の修正が必要である旨の入力がなされたと判別された場合(すなわち、ラジオボタン531が選択された状態で実行ボタン533が選択された場合)には(ステップS502で“YES”)、CPU31は、表示部45に医療費修正画面54を表示させる(ステップS503)。
図20は、医療費修正画面54を示す図である。
医療費修正画面54は、医療費控除の明細書に準じた構成となっており、医療費の明細が記載された明細記載部54a、及び医療費控除額の計算結果が記載された控除額記載部54bなどを有している。明細記載部54a及び控除額記載部54bの各項目には、医療費控除通知処理で生成された医療費控除情報232の内容が自動的に反映されている。
また、明細記載部54aには、医療費の明細の項目ごとに、当該項目の内容を編集するための編集ボタン541と、当該項目を削除するための削除ボタン542と、当該項目に対応する交通費を取得して入力するための交通費入力ボタン543が表示されている。また、明細記載部54aには、新たな医療費の項目を追加するための追加ボタン544が表示されている。その他、医療費修正画面54には、修正内容を保存するための保存ボタン545と、修正入力を終了させるための終了ボタン546などが表示されている。
ステップS503の処理が終了すると、CPU31は、医療費修正画面54において交通費の入力要求がなされたか否か(すなわち、いずれかの交通費入力ボタン543が選択されたか否か)を判別する(ステップS504)。
交通費の入力要求がなされたと判別された場合には(ステップS504で“YES”)、CPU31は、交通費取得画面55を表示部45に表示させて、交通費取得画面55での入力操作に応じて交通費を取得し、医療費修正画面54に反映させる(ステップS505)。
図21は、交通費取得画面55を示す図である。
交通費取得画面55には、移動開始地点の住所を入力するテキストボックス551と、移動終了地点の住所を入力するテキストボックス552と、移動日時を指定するボタン群553と、移動開始地点から移動終了地点までの移動経路及び交通費の検索を開始させるための検索ボタン554と、キャンセルボタン555などが表示されている。
このうちテキストボックス551には、人事給与データベース231に記憶されている社員の住所(又は居所)の情報が自動的に入力されている。また、テキストボックス552には、医療費控除情報232に含まれる医療機関の所在地の情報(図13の医療費明細データ131aの「所在地」に対応する情報)が自動的に入力されている。テキストボックス551及びテキストボックス552の入力内容は、必要に応じてユーザが変更できるようになっている。
テキストボックス551及びテキストボックス552にそれぞれ移動開始地点及び移動終了地点の住所が入力された状態で検索ボタン554を選択する入力操作がなされると、所定の交通費検索プログラムが実行されて、ボタン群553により指定された日時での、移動開始地点から移動終了地点までの移動経路及びその交通費が取得される。
この交通費検索プログラムは、支援業務プログラム331に組み込まれていても良いし、所定の外部サーバ上に格納されて当該外部サーバ上で実行されるものを用いても良い。
交通費検索プログラムによる検索が終了すると、検索結果画面56が表示部45に表示される。
図22は、検索結果画面56を示す図である。
この検索結果画面56では、指定された移動開始地点から移動終了地点までの移動経路及びその交通費の検索結果と、反映ボタン561と、キャンセルボタン562などが表示されている。
検索結果画面56において反映ボタン561を選択する入力操作がなされると、取得された交通費が、図20の医療費修正画面54の明細記載部54aにおいて、新たな医療費の項目として追加される。
図23は、医療費の修正後の医療費修正画面を示す図である。
図23では、明細記載部54aの2段目に、1段目の医療費明細に対応する交通費の明細が追加されている。この交通費は、図21の交通費取得画面55及び図22の検索結果画面56を介して追加されたものである。
また、5段目には、新たな医療費の項目が追加されている。この項目は、図20の医療費修正画面54における追加ボタン544から呼び出された所定の医療費追加用の画面(不図示)における入力内容が反映されたものである。
この状態で保存ボタン545を選択する入力操作がなされると、医療費修正画面54の現在の内容に基づいて、医療費控除情報232の内容が更新される。
ステップS505の処理が終了した場合、又はステップS504の処理において交通費の入力要求がなされていないと判別された場合には(ステップS504で“NO”)、CPU31は、医療費修正画面54における医療費の修正入力が完了したか否か(すなわち、終了ボタン546を選択する入力操作がなされたか否か)を判別し(ステップS506)、医療費の修正入力が完了していないと判別された場合には(ステップS506で“NO”)処理をステップS504に戻す。
ステップS503からステップS506までの処理が、医療費修正処理に相当する。
医療費の修正入力が完了したと判別された場合(ステップS506で“YES”)、又はステップS502の処理で医療費の修正が不要である旨の入力がなされたと判別された場合(すなわち、ラジオボタン532が選択された状態で実行ボタン533が選択された場合)には(ステップS502で“NO”)、CPU31は、最新の医療費控除情報232の内容に基づいて、確定申告書及び医療費控除の明細書の文書データを作成して表示部45に表示させる(ステップS507)。なお、これに代えて、確定申告書及び医療費控除の明細書のうち所定の一方のみを作成して表示させることとしても良い。
図24は、確定申告書57及び医療費控除の明細書58の概要を示す図である。
確定申告書57及び医療費控除の明細書58は、国税庁による指定の書式に則って作成されている。確定申告書57及び医療費控除の明細書58の各入力欄には、医療費控除情報232のうち対応する部分の内容が自動的に入力されている(図24では記載が省略されている)。ユーザは、確定申告書57及び医療費控除の明細書58を印刷することで、医療費控除の申請に必要な提出書類を用意することができる。
ステップS507の処理が終了すると、CPU31は、書類データ生成処理を終了して処理を申告支援処理に戻す。
(変形例1)
次に、上記実施形態の変形例1について説明する。
本変形例は、源泉徴収票の交付が不要である旨の意思表示(指示受付手段216としてのCPU21に対する指示)を行った社員に対して通知を行う点で上記実施形態と異なる。以下では、上記実施形態との相違点について説明する。
源泉徴収票は、会社が、社員に対して支払った給与の額や、源泉徴収した所得税額等を証明する書面であり、通常、書面で交付されるが、書面に代えて、源泉徴収票に記載すべき事項を電磁的方法により提供することもできる。この場合には、社員からの請求があった場合にのみ、源泉徴収票が書面で交付されることとなる。
書面の源泉徴収票は、医療費控除の申告(確定申告)の際に必要となるため、源泉徴収票の交付が不要であるとの社員からの意思表示に基づいて、当該社員が医療費控除の申告を予定していないことを把握することができる。
そこで、本変形例では、源泉徴収票の交付が不要である旨の意思表示がなされた場合に、当該意思表示を行った社員を対象として、上記実施形態の申告支援処理が行われて事前通知や確定通知が行われる。これによれば、医療費控除の申告が可能であるにも関わらず申告を予定していない社員に対し、申告により所得税の還付を受けられる旨の通知を行うことができる。
社員による源泉徴収票の交付の要否に係る意思表示は、例えば、年末調整に関する書類提出を支援する年末調整支援画面59から行われる。年末調整支援画面59は、人事給与業務処理サーバ2の処理により端末装置4の表示部45に表示される。
図25は、年末調整支援画面59を示す図である。
年末調整支援画面59には、給与所得者の扶養控除等(異動)申請書を作成するためのボタン591と、給与所得者の保険料控除申請書を作成するためのボタン592と、住宅借入金等特別控除申告書を作成するためのボタン593と、源泉徴収票の交付要否の申請を行うための交付要否申請ボタン594と、キャンセルボタン595などが表示されている。このうちボタン591~593を選択する入力操作がなされると、各ボタンに対応する書類を作成するための所定の画面が表示される。また、交付要否申請ボタン594を選択する入力操作がなされると、源泉徴収票の交付要否の申請を行うための交付要否申請画面60が表示される。
図26は、交付要否申請画面60を示す図である。
交付要否申請画面60には、源泉徴収票の交付が必要である旨の意思表示を行うためのラジオボタン601と、源泉徴収票の交付が不要である旨の意思表示を行うためのラジオボタン602と、実行ボタン603と、キャンセルボタン604などが表示されている。
ラジオボタン602が選択された状態で実行ボタン603を選択する入力操作がなされると、人事給与業務処理サーバ2のCPU21は、源泉徴収票の交付が不要である旨の指示を受け付けて、当該指示の内容を表すフラグが人事給与データベース231においてセットされる。そして、当該フラグがセットされた社員を対象として、図6の申告支援処理が開始されて、事前通知や確定通知がなされる。
(変形例2)
次に、上記実施形態の変形例2について説明する。
上記実施形態では、書類データ生成処理において医療費(医療費控除情報232)の修正を行う場合に、ユーザからの要求に応じて交通費の取得処理を実行した。
これに対し、本変形例では、医療費控除情報232の生成前の段階においても、予め交通費の取得及び追加を行う点で上記実施形態と異なる。以下では、上記実施形態との相違点について説明する。
具体的には、図14の医療費控除通知処理のステップS401において医療費明細データ131aが取得されると、当該医療費明細データ131aに含まれる医療費の各明細に対して、医療機関の所在地及び社員の住所又は居所に基づいて交通費が取得されて、医療費明細データ131aに当該交通費が医療費の明細として追加される。この交通費の取得処理は、ユーザの操作によらず自動的に行われる点、及び年末調整支援画面59や交付要否申請画面60の表示を伴わない点を除いて、上記実施形態の書類データ生成処理(図18)におけるステップS505の処理と同様である。
この結果、医療費の各明細に対応する交通費を含む医療費の合計金額が、年間の医療費として特定される(ステップS403、ステップS404)。また、このように交通費が追加された医療費明細データ131aに基づいて医療費控除情報232が生成される(ステップS407)。
以上のように、上記実施形態の情報処理装置10は、CPU21を備え、CPU21は、管理対象の社員により支払われた医療費に係る医療費データベース131(医療費情報)に基づいて、上記社員により既に支払われ、又は支払われる見込みの年間の医療費を特定し(医療費特定手段211)、この年間の医療費が医療費控除を受けられる基準額を超えている場合に、当該年間の医療費と、上記社員の年間の所得に係る所得情報と、に基づいて、医療費控除の申告により見込まれる所得税の還付金額を導出し(還付金額導出手段212)、導出された還付金額の情報を含む、医療費控除の申告に係る医療費控除情報232を生成する(情報生成手段213)。
このような情報処理装置10によれば、還付金額の情報を含む医療費控除情報をユーザに提示することができる。よって、ユーザは、医療費の明細及び所得情報に基づいて自ら計算を行わなくても還付金額を把握することができる。このように、上記実施形態の情報処理装置10によれば、医療費控除の申告を行う可能性のあるユーザに対して利便性の高いサービスを提供することができる。
また、CPU21は、医療費控除情報232に基づいて、上記社員に対し、還付金額の提示を伴う、医療費控除の申告に係る第1の通知を行う(第1の通知手段214)。これにより、社員は、主体的に情報を取得しなくても、医療費控除の申告を行うことで所得税の還付が受けられる可能性のあること、及び医療費控除の申告により見込まれる所得税の還付金額を把握することができる。
また、CPU21は、年間の医療費が確定する前のタイミングで、社員により支払われる見込みの年間の医療費を特定し(医療費特定手段211)、年間の医療費が確定する前のタイミングで第1の通知を行う(第1の通知手段214)。これにより、通知を受けた社員は、医療費控除を受けられる可能性について早期に把握することができるため、余裕をもって医療費控除の申告の準備を行うことができる。
また、変形例1に係るCPU21は、ユーザからの、上記社員に対する源泉徴収票の交付の要否に係る指示を受け付け(指示受付手段216)、源泉徴収票の交付が不要である旨の指示が受け付けられた場合に第1の通知を行う(第1の通知手段214)。これによれば、医療費控除の申告が可能であるにも関わらず当該申告を予定していない社員に対し、申告により所得税の還付を受けられる旨の通知を行うことができる。これにより、医療費控除に係る通知を効率的かつ効果的に行うことができる。
また、CPU21は、医療費特定手段211により特定された年間の医療費が、医療費控除を受けられる基準額以下、かつ所定の医療費通知下限額以上であり、年間の医療費が確定していない場合に、上記社員に対し、医療費控除を受けられる可能性がある旨の第2の通知を行う(第2の通知手段)。これによれば、年間の医療費が確定する前のタイミングで、年間の医療費が医療費控除を受けられる基準額から所定範囲内で下回っている社員に対し、年末までに支払う医療費によっては医療費控除を受けられる旨を認識させることができる。これにより、社員は、計画的に医療費控除の申告の準備を行うことができる。
また、変形例1に係るCPU21は、源泉徴収票の交付が不要である旨の指示が受け付けられた場合に第2の通知を行う(第2の通知手段)。これによれば、医療費控除の申告が可能であるにも関わらず当該申告を予定していない社員に対し、年末までに支払う医療費によっては、申告により所得税の還付を受けられる旨の通知を行うことができる。これにより、医療費控除に係る通知を効率的かつ効果的に行うことができる。
また、情報処理装置10は、CPU31を備え、CPU31は、年間の医療費と、所得情報と、に基づいて、医療費控除の申告に用いられる確定申告書57及び医療費控除の明細書58の少なくとも一方の書類データを生成する(書類データ生成手段311)。これにより、ユーザは、書類データに基づいて確定申告書57や医療費控除の明細書58を出力して税務署に提出することで、簡易に確定申告を行うことができる。
また、CPU31は、ユーザからの入力操作に基づいて年間の医療費を修正する医療費修正処理を行い、医療費修正処理では、上記社員の住所又は居所の情報と、修正対象の医療費の支払先である医療機関の所在地の情報と、に基づいて、上記の住所又は居所と医療機関との間の移動に掛かった交通費を取得し、当該交通費に基づいて年間の医療費を修正する(書類データ生成手段311)。これによれば、ユーザは、自身で交通費を調査しなくても、医療費の明細に交通費を追加することができる。これにより、交通費の入力に掛かる手間を大幅に削減することができ、ユーザ利便性をより高めることができる。
また、変形例2に係るCPU21は、上記社員の住所又は居所の情報と、医療費の支払先である医療機関の所在地の情報と、に基づいて、上記の住所又は居所と医療機関との間の移動に掛かった交通費を取得し、当該交通費を含む年間の医療費を特定し(医療費特定手段)、交通費に係る情報を含む医療費控除情報232を生成する(情報生成手段213)。これにより、交通費の入力の手間をさらに削減することができるため、ユーザ利便性をより高めることができる。
また、上記実施形態の人事給与業務プログラム233は、情報処理装置10に設けられたコンピュータとしてのCPU21を、管理対象の社員により支払われた医療費に係る医療費データベース131(医療費情報)に基づいて、上記社員により既に支払われ、又は支払われる見込みの年間の医療費を特定する医療費特定手段211、この年間の医療費が医療費控除を受けられる基準額を超えている場合に、当該年間の医療費と、上記社員の年間の所得に係る所得情報と、に基づいて、医療費控除の申告により見込まれる所得税の還付金額を導出する還付金額導出手段212、導出された還付金額の情報を含む、医療費控除の申告に係る医療費控除情報232を生成する情報生成手段213、として機能させる。
このような人事給与業務プログラム233によれば、還付金額の情報を含む医療費控除情報をユーザに提示することができ、医療費控除の申告を行う可能性のあるユーザに対して利便性の高いサービスを提供することができる。
以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部13、23、33のHDD、SSDを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリや、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
なお、上記実施形態における記述は、本発明に係る情報処理装置、プログラム及び情報処理システムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、事前通知のタイミングにおいて、既に支払われた医療費が医療費通知下限額以上である社員を抽出し、抽出された社員に対して事前通知を行ったが、これに限定する趣旨ではない。例えば、事前通知のタイミングにおいて、既に支払われた医療費の合計が医療費控除の基準額を超えている社員を抽出して事前通知を行うようにしても良い(すなわち、事前通知のタイミングで行われる申告支援処理において、医療費通知下限額を10万円に固定しても良い)。
また、上記実施形態では、事前通知のタイミングにおいて、既に支払われた医療費が医療費通知下限額以上、かつ医療費控除の基準額以下である場合に、年間の医療費を推定した上で、推定合計金額が基準額を超える場合に還付金額を導出する例を用いて説明したが、これに限定する趣旨ではなく、このような場合に、医療費の推定を行うことなく第2の通知を行うこととしても良い。すなわち、図14の医療費控除通知処理のステップS402において事前通知であると判別された場合に(ステップS402で“NO”)、ステップS404及びステップS405を実行せずに処理をステップS409に移行させても良い。
また、上記実施形態では、医療費特定手段211、還付金額導出手段212、情報生成手段213、第1の通知手段214、第2の通知手段215及び指示受付手段216として機能するCPU21を備えた人事給与業務処理サーバ2と、書類データ生成手段311として機能するCPU31を備えた支援業務処理サーバ3と、によって情報処理装置10が構成される例を用いて説明したが、これに限定する趣旨ではない。
情報処理装置10は、少なくとも医療費特定手段、還付金額導出手段及び情報生成手段として機能するコンピュータ(CPU等)を備えるサーバ(上記実施形態では、人事給与業務処理サーバ2)により構成することができる。また、第1の通知手段、第2の通知手段、指示受付手段及び書類データ生成手段のうち任意の追加的な手段をさらに設ける場合には、医療費特定手段、判別手段、情報生成手段及び上記の追加的な手段として機能するコンピュータが設けられた一又は二以上のサーバにより情報処理装置が構成される。この場合において、各手段を一のサーバに設けて、当該一のサーバにより情報処理装置を構成しても良い。
また、上記実施形態では、事前通知及び確定通知を行う例を挙げて説明したが、これに代えて、事前通知及び確定通知のうち一方のみを行うこととしても良い。
また、第1の通知及び第2の通知は、電子メールによるものに限られず、メッセージアプリケーション上でのメッセージの送信など、社員に対して情報を提示可能な任意の手段を用いることができる。
また、医療費控除に係る通知を行わずに、ユーザが必要に応じて端末装置4から医療費控除情報232の内容を取得する態様としても良い。例えば、図25に示される年末調整支援画面59に、上記実施形態における事前通知の内容を記載して、年末調整の作業を開始する際に医療費控除の申告に係る情報がユーザに提供されるようにしても良い。
また、上記実施形態における情報処理装置10の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
管理対象の人員により支払われた医療費に係る医療費情報に基づいて、前記人員により既に支払われ、又は支払われる見込みの年間の医療費を特定する医療費特定手段と、
前記医療費特定手段により特定された前記年間の医療費が医療費控除を受けられる基準額を超えている場合に、前記年間の医療費と、前記人員の年間の所得に係る所得情報と、に基づいて、医療費控除の申告により見込まれる所得税の還付金額を導出する還付金額導出手段と、
前記還付金額の情報を含む、医療費控除の申告に係る医療費控除情報を生成する情報生成手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
<請求項2>
前記医療費控除情報に基づいて、前記人員に対し、前記還付金額の提示を伴う、医療費控除の申告に係る第1の通知を行う第1の通知手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
<請求項3>
前記医療費特定手段は、前記年間の医療費が確定する前のタイミングで、前記人員により支払われる見込みの前記年間の医療費を特定し、
前記第1の通知手段は、前記年間の医療費が確定する前のタイミングで前記第1の通知を行うことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
<請求項4>
ユーザからの、前記人員に対する源泉徴収票の交付の要否に係る指示を受け付ける指示受付手段を備え、
前記第1の通知手段は、前記指示受付手段により前記源泉徴収票の交付が不要である旨の指示が受け付けられた場合に前記第1の通知を行うことを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
<請求項5>
前記医療費特定手段により特定された前記年間の医療費が、医療費控除を受けられる基準額以下、かつ所定の下限額以上であり、前記年間の医療費が確定していない場合に、前記人員に対し、医療費控除を受けられる可能性がある旨の第2の通知を行う第2の通知手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項6>
ユーザからの、前記人員に対する源泉徴収票の交付の要否に係る指示を受け付ける指示受付手段を備え、
前記第2の通知手段は、前記指示受付手段により前記源泉徴収票の交付が不要である旨の指示が受け付けられた場合に前記第2の通知を行うことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
<請求項7>
前記医療費特定手段により特定された前記年間の医療費と、前記所得情報と、に基づいて、医療費控除の申告に用いられる確定申告書及び医療費控除の明細書の少なくとも一方の書類データを生成する書類データ生成手段を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項8>
前記書類データ生成手段は、
ユーザからの入力操作に基づいて前記年間の医療費を修正する医療費修正処理を行い、
前記医療費修正処理では、前記人員の住所又は居所の情報と、修正対象の医療費の支払先である医療機関の所在地の情報と、に基づいて、前記住所又は居所と前記医療機関との間の移動に掛かった交通費を取得し、当該交通費に基づいて前記年間の医療費を修正することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
<請求項9>
前記医療費特定手段は、前記人員の住所又は居所の情報と、医療費の支払先である医療機関の所在地の情報と、に基づいて、前記住所又は居所と前記医療機関との間の移動に掛かった交通費を取得し、当該交通費を含む前記年間の医療費を特定し、
前記情報生成手段は、前記交通費に係る情報を含む前記医療費控除情報を生成する請求項1から8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項10>
情報処理装置に設けられたコンピュータを、
管理対象の人員により支払われた医療費に係る医療費情報に基づいて、前記人員により既に支払われ、又は支払われる見込みの年間の医療費を特定する医療費特定手段、
前記医療費特定手段により特定された前記年間の医療費が医療費控除を受けられる基準額を超えている場合に、前記年間の医療費と、前記人員の年間の所得に係る所得情報と、に基づいて、医療費控除の申告により見込まれる所得税の還付金額を導出する還付金額導出手段、
前記還付金額の情報を含む、医療費控除の申告に係る医療費控除情報を生成する情報生成手段、
として機能させるプログラム。
1 健保業務処理サーバ
13 記憶部
131 医療費データベース
131a 医療費明細データ
132 健保業務プログラム
2 人事給与業務処理サーバ
21 CPU
211 医療費特定手段
212 還付金額導出手段
213 情報生成手段
214 第1の通知手段
215 第2の通知手段
216 指示受付手段
23 記憶部
231 人事給与データベース
232 医療費控除情報
233 人事給与業務プログラム
3 支援業務処理サーバ
31 CPU
311 書類データ生成手段
33 記憶部
331 支援業務プログラム
4 端末装置
5 通信ネットワーク
10 情報処理装置
100 業務処理システム
本発明は、情報処理装置、申告支援方法及びプログラムに関する。
この発明の目的は、医療費控除の申告に係るより詳細な情報を提供可能にしてユーザ利便性を高めることができる情報処理装置、申告支援方法及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る第1の態様の情報処理装置は、管理対象の人員に対応させた医療費控除の申告に係る医療費控除情報として医療費の支払い情報を一覧にした明細データを生成する生成手段と、前記生成手段により生成された明細データを表示手段に表示させる場合に、医療費の支払先が表示される位置に対応させて交通費の検索起動ボタンを医療費の支払いに係る情報毎に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る第2の態様の情報処理装置は、管理対象の人員に対応させた医療費控除の申告に係る医療費控除情報として医療費の支払い情報を一覧にした明細データを生成する生成手段と、前記生成手段により生成された明細データを表示手段に表示させる場合に、医療費の支払先が表示される位置に対応させて交通費の検索起動ボタンを医療費の支払先毎に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る第1の態様の申告支援方法は、情報処理装置が実行する申告支援方法であって、管理対象の人員に対応させた医療費控除の申告に係る医療費控除情報として医療費の支払い情報を一覧にした明細データを生成する生成処理と、前記生成処理で生成された明細データを表示手段に表示させる場合に、医療費の支払先が表示される位置に対応させて交通費の検索起動ボタンを医療費の支払いに係る情報毎に表示させる表示制御処理と、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る第2の態様の申告支援方法は、情報処理装置が実行する申告支援方法であって、管理対象の人員に対応させた医療費控除の申告に係る医療費控除情報として医療費の支払い情報を一覧にした明細データを生成する生成処理と、前記生成処理で生成された明細データを表示手段に表示させる場合に、医療費の支払先が表示される位置に対応させて交通費の検索起動ボタンを医療費の支払い先毎に表示させる表示制御処理と、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る第1の態様のプログラムは、コンピュータを、管理対象の人員に対応させた医療費控除の申告に係る医療費控除情報として医療費の支払い情報を一覧にした明細データを生成する生成手段、前記生成手段により生成された明細データを表示手段に表示させる場合に、医療費の支払先が表示される位置に対応させて交通費の検索起動ボタンを医療費の支払いに係る情報毎に表示させる表示制御手段、として機能させることを特徴とする。
また、本発明に係る第2の態様のプログラムは、コンピュータを、管理対象の人員に対応させた医療費控除の申告に係る医療費控除情報として医療費の支払い情報を一覧にした明細データを生成する生成手段、前記生成手段により生成された明細データを表示手段に表示させる場合に、医療費の支払先が表示される位置に対応させて交通費の検索起動ボタンを医療費の支払い先毎に表示させる表示制御手段、として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、医療費控除の申告に係るより詳細な情報を提供可能にしてユーザ利便性を高めることができる。

Claims (10)

  1. 管理対象の人員により支払われた医療費に係る医療費情報に基づいて、前記人員により既に支払われ、又は支払われる見込みの年間の医療費を特定する医療費特定手段と、
    前記医療費特定手段により特定された前記年間の医療費が医療費控除を受けられる基準額を超えている場合に、前記年間の医療費と、前記人員の年間の所得に係る所得情報と、に基づいて、医療費控除の申告により見込まれる所得税の還付金額を導出する還付金額導出手段と、
    前記還付金額の情報を含む、医療費控除の申告に係る医療費控除情報を生成する情報生成手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記医療費控除情報に基づいて、前記人員に対し、前記還付金額の提示を伴う、医療費控除の申告に係る第1の通知を行う第1の通知手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記医療費特定手段は、前記年間の医療費が確定する前のタイミングで、前記人員により支払われる見込みの前記年間の医療費を特定し、
    前記第1の通知手段は、前記年間の医療費が確定する前のタイミングで前記第1の通知を行うことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. ユーザからの、前記人員に対する源泉徴収票の交付の要否に係る指示を受け付ける指示受付手段を備え、
    前記第1の通知手段は、前記指示受付手段により前記源泉徴収票の交付が不要である旨の指示が受け付けられた場合に前記第1の通知を行うことを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
  5. 前記医療費特定手段により特定された前記年間の医療費が、医療費控除を受けられる基準額以下、かつ所定の下限額以上であり、前記年間の医療費が確定していない場合に、前記人員に対し、医療費控除を受けられる可能性がある旨の第2の通知を行う第2の通知手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. ユーザからの、前記人員に対する源泉徴収票の交付の要否に係る指示を受け付ける指示受付手段を備え、
    前記第2の通知手段は、前記指示受付手段により前記源泉徴収票の交付が不要である旨の指示が受け付けられた場合に前記第2の通知を行うことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記医療費特定手段により特定された前記年間の医療費と、前記所得情報と、に基づいて、医療費控除の申告に用いられる確定申告書及び医療費控除の明細書の少なくとも一方の書類データを生成する書類データ生成手段を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 前記書類データ生成手段は、
    ユーザからの入力操作に基づいて前記年間の医療費を修正する医療費修正処理を行い、
    前記医療費修正処理では、前記人員の住所又は居所の情報と、修正対象の医療費の支払先である医療機関の所在地の情報と、に基づいて、前記住所又は居所と前記医療機関との間の移動に掛かった交通費を取得し、当該交通費に基づいて前記年間の医療費を修正することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記医療費特定手段は、前記人員の住所又は居所の情報と、医療費の支払先である医療機関の所在地の情報と、に基づいて、前記住所又は居所と前記医療機関との間の移動に掛かった交通費を取得し、当該交通費を含む前記年間の医療費を特定し、
    前記情報生成手段は、前記交通費に係る情報を含む前記医療費控除情報を生成する請求項1から8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  10. 情報処理装置に設けられたコンピュータを、
    管理対象の人員により支払われた医療費に係る医療費情報に基づいて、前記人員により既に支払われ、又は支払われる見込みの年間の医療費を特定する医療費特定手段、
    前記医療費特定手段により特定された前記年間の医療費が医療費控除を受けられる基準額を超えている場合に、前記年間の医療費と、前記人員の年間の所得に係る所得情報と、に基づいて、医療費控除の申告により見込まれる所得税の還付金額を導出する還付金額導出手段、
    前記還付金額の情報を含む、医療費控除の申告に係る医療費控除情報を生成する情報生成手段、
    として機能させるプログラム。
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