JP7143640B2 - 情報処理装置、申告支援方法及びプログラム - Google Patents
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また、本発明に係る第2の態様の情報処理装置は、管理対象の人員により支払われた医療費に係る医療費情報に基づいて、前記人員により既に支払われ、又は支払われる見込みの年間の医療費を特定する医療費特定手段と、前記医療費特定手段により特定された前記年間の医療費が、医療費控除を受けられる基準額以下、かつ所定の下限額以上であり、前記年間の医療費が確定していない場合に、前記人員に対し、医療費控除を受けられる可能性がある旨の通知を行う通知手段と、前記人員に対する源泉徴収票の交付の要否に係る指示を、年末調整の申告を受け付ける際に受け付ける指示受付手段と、を備え、前記通知手段は、前記指示受付手段により前記源泉徴収票の交付が不要である旨の指示が受け付けられた場合に前記通知を行う、ことを特徴とする。
また、本発明に係る第1の態様の申告支援方法は、情報処理装置が実行する申告支援方法であって、管理対象の人員により支払われた医療費に係る医療費情報に基づいて、前記人員により既に支払われ、又は支払われる見込みの年間の医療費を特定する医療費特定ステップと、前記医療費特定ステップで特定された前記年間の医療費が医療費控除を受けられる基準額を超えている場合に、前記年間の医療費と、前記人員の年間の所得に係る所得情報と、に基づいて、医療費控除の申告により見込まれる所得税の還付金額を導出する還付金額導出ステップと、前記還付金額導出ステップで導出された前記還付金額を参考情報として、年末調整の申告を受け付ける際に通知する通知ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る第2の態様の申告支援方法は、情報処理装置が実行する申告支援方法であって、管理対象の人員により支払われた医療費に係る医療費情報に基づいて、前記人員により既に支払われ、又は支払われる見込みの年間の医療費を特定する医療費特定ステップと、前記医療費特定ステップで特定された前記年間の医療費が、医療費控除を受けられる基準額以下、かつ所定の下限額以上であり、前記年間の医療費が確定していない場合に、前記人員に対し、医療費控除を受けられる可能性がある旨の通知を行う通知ステップと、前記人員に対する源泉徴収票の交付の要否に係る指示を、年末調整の申告を受け付ける際に受け付ける指示受付ステップと、を含み、前記通知ステップは、前記指示受付ステップで前記源泉徴収票の交付が不要である旨の指示が受け付けられた場合に前記通知を行う、ことを特徴とする。
また、本発明に係る第1の態様のプログラムは、情報処理装置に設けられたコンピュータを、管理対象の人員により支払われた医療費に係る医療費情報に基づいて、前記人員により既に支払われ、又は支払われる見込みの年間の医療費を特定する医療費特定手段、前記医療費特定手段により特定された前記年間の医療費が医療費控除を受けられる基準額を超えている場合に、前記年間の医療費と、前記人員の年間の所得に係る所得情報と、に基づいて、医療費控除の申告により見込まれる所得税の還付金額を導出する還付金額導出手段、前記還付金額導出手段により導出された前記還付金額を参考情報として、年末調整の申告を受け付ける際に通知する通知手段、として機能させることを特徴とする。
また、本発明に係る第2の態様のプログラムは、情報処理装置に設けられたコンピュータを、管理対象の人員により支払われた医療費に係る医療費情報に基づいて、前記人員により既に支払われ、又は支払われる見込みの年間の医療費を特定する医療費特定手段、前記医療費特定手段により特定された前記年間の医療費が、医療費控除を受けられる基準額以下、かつ所定の下限額以上であり、前記年間の医療費が確定していない場合に、前記人員に対し、医療費控除を受けられる可能性がある旨の通知を行う通知手段、前記人員に対する源泉徴収票の交付の要否に係る指示を、年末調整の申告を受け付ける際に受け付ける指示受付手段、として機能させ、前記通知手段は、前記指示受付手段により前記源泉徴収票の交付が不要である旨の指示が受け付けられた場合に前記通知を行う、ことを特徴とする。
業務処理システム100は、会社等の組織に所属する複数の人員の管理業務のためのクラウドサービスをユーザに提供する。以下では、業務処理システム100による管理対象の複数の人員として、会社に所属する複数の社員を挙げて説明するが、これに限定する趣旨ではなく、業務処理システム100は、任意の複数の人員の管理業務に適用することができる。
ここで、医療費とは、医療費控除の対象となる費用、すなわち、社員が、自己又は自己と生計を一にする配偶者やその他の親族のために支払った医療費を指す。この医療費には、医師による診療や治療の対価の他、医薬品購入の対価、医療機関への交通費などが含まれる。
また、端末装置4は、ユーザの入力操作を受け付けて健保業務処理サーバ1、人事給与業務処理サーバ2又は支援業務処理サーバ3に送信し、各サーバから送信されて受信した情報を表示する。
健保業務処理サーバ1は、CPU11(Central Processing Unit)と、RAM12(Random Access Memory)と、記憶部13と、操作部14と、表示部15と、通信部16と、バス17などを備えている。健保業務処理サーバ1の各部は、バス17を介して接続されている。
医療費データベース131は、各社員が支払った医療費に関する各種情報が蓄積されているデータ群である。医療費データベース131には、支払いの対象となった医療機関の名称及び所在地や、支払った医療費とその日付などの情報が含まれている。また、医療費データベース131では、人事給与業務処理サーバ2により医療費控除情報232が生成される場合に、これに先立って、対象の社員に関する年間の医療費の明細である医療費明細データ131aが抽出、生成される。
健保業務プログラム132は、CPU11により医療費通知下限額設定処理及び医療費通知対象者抽出処理などを実行させるためのプログラムである。
なお、医療費データベース131及び健保業務プログラム132は、通信部16を介して通信可能に接続された他のファイルサーバ等に記憶されていてもよい。
人事給与業務処理サーバ2は、CPU21と、RAM22と、記憶部23と、操作部24と、表示部25と、通信部26と、バス27などを備えている。また、人事給与業務処理サーバ2の各部は、バス27を介して接続されている。
人事給与データベース231は、管理対象の社員の人事や給与に係るデータ群であり、社員の所得に係る所得情報などが記憶されている。
医療費控除情報232は、医療費控除通知処理において生成されるデータであり、社員の医療費明細データ131aに基づく年間の医療費の情報、人事給与データベース231から抽出された所得に係る情報、及び医療費控除を申告した場合に見込まれる所得税の還付金額の情報などが含まれている。
人事給与業務プログラム233は、CPU21により医療費控除通知処理などを実行させるためのプログラムである。
なお、人事給与データベース231、医療費控除情報232及び人事給与業務プログラム233は、通信部26を介して通信可能に接続された他のファイルサーバ等に記憶されていても良い。
支援業務処理サーバ3は、CPU31と、RAM32と、記憶部33と、操作部34と、表示部35と、通信部36と、バス37などを備えている。また、支援業務処理サーバ3の各部は、バス37を介して接続されている。
支援業務プログラム331は、CPU31により書類データ生成処理などを実行させるためのプログラムである。
なお、支援業務プログラム331は、通信部36を介して通信可能に接続された他のファイルサーバ等に記憶されていても良い。
端末装置4は、CPU41と、RAM42と、記憶部43と、操作部44と、表示部45と、通信部46と、バス47などを備えている。また、端末装置4の各部は、バス47を介して接続されている。
しかしながら、上記の還付を受けるためには、支払った医療費の明細を収集して合計金額を求め、年間の医療費が上記の基準額を超えていることを確認した上で、確定申告書及び医療費控除の明細書を作成して提出する必要があり、手間が掛かる。
また、特定された年間の医療費が医療費控除の基準額以下である場合であっても、その時点での年間の医療費が所定の医療費通知下限額を超えている場合には、年末までに支払う医療費によっては医療費控除を受けられる可能性がある旨の通知(第2の通知)が行われる。
これらの通知を受けた社員は、年間の医療費の集計を行うことなく、医療費控除の申告(確定申告)を行うことで所得税の還付が受けられる可能性のあることを認識することができ、第1の通知ではさらに、医療費控除の申告により見込まれる所得税の還付金額を把握することができる。
医療費控除通知処理では、まず、医療費明細データ131aに基づいて年間の医療費が特定される。詳しくは、抽出時における医療費明細データ131aの医療費の合計金額が10万円を超えている場合には、当該合計金額が年間の医療費として特定される。また、事前通知の場合において、その時点までに支払い済みの医療費が10万円以下である場合には、年間の医療費が推定される。
また、このように特定された年間の医療費が10万円を超えている場合には、人事給与データベース231から所得金額が参照されて、医療費控除の申告により見込まれる所得税の還付金額が導出され、当該還付金額の情報を含む医療費控除の申告に係る医療費控除情報232が生成される。
そして、対象の社員に対し、医療費控除の申告に係る通知(ここでは、電子メールの送信)が行われる。
図6は、申告支援処理の制御手順を示すフローチャートである。
申告支援処理は、事前通知又は確定通知を行う所定のタイミングで開始される。
申告支援処理が開始されると、健保業務処理サーバ1のCPU11は、事前通知及び確定通知のいずれのタイミングであるかを判別し(ステップS101)、事前通知のタイミングであると判別された場合には(ステップS101で“YES”)、医療費通知下限額の設定要否を問い合わせる所定画面(図示略)を表示させて、当該設定の要求がなされたか否かを判別する(ステップS102)。医療費通知下限額の設定要求がなされた場合には(ステップS102で“YES”)、CPU11は、医療費通知下限額設定処理を実行する(ステップS103)。
図7は、医療費通知下限額設定処理のCPU11による制御手順を示すフローチャートである。
医療費通知下限額設定処理が呼び出されると、CPU11は、医療費通知下限額設定画面51を端末装置4の表示部45に表示させる(ステップS201)。
医療費通知下限額設定画面51では、医療費通知下限額の設定対象の会社を選択するドロップダウンリスト511と、医療費通知下限額を入力するテキストボックス512と、実行ボタン513と、キャンセルボタン514などが表示されている。
ドロップダウンリスト511では、健保業務処理サーバ1を運用している健康保険組合の被保険者が所属している会社がリストアップされている。ドロップダウンリスト511により、いずれかの会社を選択することで、医療費通知下限額を設定する対象の会社が決定される。
医療費通知下限額の設定の入力がなされていないと判別された場合には(ステップS202で“NO”)、CPU11は、再度ステップS202の処理を実行する。なお、ステップS202の処理においてキャンセルボタン514が選択された場合には、CPU11は、医療費通知下限額設定処理を終了させる。
下限額設定ファイルは、会社ごとに、所定の会社コード、会社名及び医療費通知下限額が記憶されたテーブルデータである。ステップS203の処理では、CPU11は、この下限額設定ファイルを生成又は更新して記憶部13に記憶させる。
ステップS203の処理が終了すると、CPU11は、医療費通知下限額設定処理を終了して処理を申告支援処理に戻す。
図10は、医療費通知対象者抽出処理のCPU11による制御手順を示すフローチャートである。
医療費通知対象者抽出処理が呼び出されると、CPU11は、抽出条件設定画面52を端末装置4の表示部45に表示させる(ステップS301)。
抽出条件設定画面52では、抽出対象の年を入力するテキストボックス521と、抽出対象の会社を選択するドロップダウンリスト522と、実行ボタン523と、キャンセルボタン524などが表示されている。
ドロップダウンリスト522では、図8のドロップダウンリスト511と同様に、健康保険組合の被保険者が所属している会社がリストアップされている。ドロップダウンリスト522により、いずれかの会社を選択することで、抽出対象の会社が決定される。
抽出条件の設定が完了していないと判別された場合には(ステップS302で“NO”)、CPU11は、再度ステップS302の処理を実行する。なお、ステップS302の処理においてキャンセルボタン524が選択された場合には、CPU11は、医療費通知対象者抽出処理を終了させる。
通知対象者リストは、抽出された社員ごとに、健康保険証番号、社員番号、氏名及び医療費の合計額が記憶されたテーブルデータである。ステップS303の処理では、CPU11は、この通知対象者リストを生成して記憶部13に記憶させる。
医療費明細データ131aでは、通知対象者リストで抽出されている全ての社員により抽出対象年に支払われた全ての医療費がリストアップされている。具体的には、医療費明細データ131aは、医療費の支払いごとに、健康保険証番号、医療費支払者氏名、支払い対象となった医療機関の名称、医療機関の所在地、医療費区分及び支払われた医療費の額が記憶されたテーブルデータである。医療費明細データ131aでは、医療費を支払った社員の健康保険証番号の順に医療費の各項目が並べられている。
ここで、医療費支払者氏名の欄には、社員が、自己と生計を一にする配偶者やその他の親族のために医療費を支払った場合には、当該生計を一にする者の氏名が記載されている。また、医療費区分は、診療や治療の対価、医薬品購入の対価、及び医療機関への交通費といった、医療費の支払い対象に係る所定の区分である。
ステップS303の処理が終了すると、CPU11は、医療費通知対象者抽出処理を終了して処理を申告支援処理に戻す。
図14は、医療費控除通知処理のCPU21による制御手順を示すフローチャートである。
医療費控除通知処理が呼び出されると、CPU21は、医療費通知対象者抽出処理のステップS303で生成された医療費明細データ131aを健保業務処理サーバ1から取得する(ステップS401)。
年末調整計算簿データは、社員ごとに、社員番号、氏名、住所、給与収入金額、給与所得控除後の給与所得金額、社会保険控除等の各種給与所得控除の金額などが記憶されたテーブルデータである。このうち給与所得金額が、上述の年間所得として用いられる。
医療費の推定金額の導出方法は、特には限られないが、例えば、導出が行われている日(導出日)までに既に支払われている医療費から求めた1日当たりの平均医療費に基づいて、導出日から年末までに支払われる見込みの医療費を推定することで、年間の医療費の推定合計金額を導出する。これにより、事前通知の場合において、支払われる見込みの年間の医療費が特定される。
また、所得の推定金額の導出方法は、特には限られないが、例えば、導出日から年末までの所得については前年の所得を流用する方法や、医療費の推定方法と同様に、導出日までの1日当たりの平均所得金額に基づいて、支払日から年末までの所得金額を推定する方法などを用いることができる。
この電子メールでは、医療費控除の申告により所得税の還付を受けることができる旨とともに、特定されている年間の医療費と、医療費控除の申告により見込まれる所得税の還付金額とが記載されている。
なお、事前通知の場合であって、医療費明細データ131aの医療費の合計金額が10万円以下であり、ステップS404で導出された医療費の推定金額が10万円を超えた場合の第1の通知では、電子メールにおいて、その時点までの年間の医療費や、当該医療費の10万円までの不足額などが併せて提示される。
また、確定通知の場合には、図16の最下部に示されているように、上述した業務支援サイトのURLが併せて記載される。
この電子メールでは、現在までの医療費の合計金額、及び、当該合計金額と、医療費控除の申告を行うことができる医療費の基準額(10万円)までの不足額が記載されている。この電子メールを受信した社員は、年末までに支払う医療費が、電子メールに記載されている差額を超えた場合に、医療費控除の申告が可能である旨を認識することができる。なお、第2の通知としての電子メールにおける記載内容は、医療費控除を受けられる可能性がある旨を通知するものであれば良く、図18の内容に限られない。例えば、上記の不足額に代えて、医療費控除を受けられる医療費の基準額の情報が記載されていても良い。
図18は、書類データ生成処理のCPU31(書類データ生成手段311)による制御手順を示すフローチャートである。
書類データ生成処理が開始されると、CPU31は、業務支援サイトの所定の初期画面(図示略)を端末装置4の表示部45に表示させるとともに、医療費の修正要否をユーザに問い合わせる医療費修正要否問合せ画面53を重ねて表示させる(ステップS501)。
医療費修正要否問合せ画面53には、健康保険組合が認識していない医療費がある旨の申告をするためのラジオボタン531と、当該医療費がない旨の申告をするためのラジオボタン532と、実行ボタン533と、キャンセルボタン534などが表示されている。
医療費修正画面54は、医療費控除の明細書に準じた構成となっており、医療費の明細が記載された明細記載部54a、及び医療費控除額の計算結果が記載された控除額記載部54bなどを有している。明細記載部54a及び控除額記載部54bの各項目には、医療費控除通知処理で生成された医療費控除情報232の内容が自動的に反映されている。
また、明細記載部54aには、医療費の明細の項目ごとに、当該項目の内容を編集するための編集ボタン541と、当該項目を削除するための削除ボタン542と、当該項目に対応する交通費を取得して入力するための交通費入力ボタン543が表示されている。また、明細記載部54aには、新たな医療費の項目を追加するための追加ボタン544が表示されている。その他、医療費修正画面54には、修正内容を保存するための保存ボタン545と、修正入力を終了させるための終了ボタン546などが表示されている。
交通費取得画面55には、移動開始地点の住所を入力するテキストボックス551と、移動終了地点の住所を入力するテキストボックス552と、移動日時を指定するボタン群553と、移動開始地点から移動終了地点までの移動経路及び交通費の検索を開始させるための検索ボタン554と、キャンセルボタン555などが表示されている。
このうちテキストボックス551には、人事給与データベース231に記憶されている社員の住所(又は居所)の情報が自動的に入力されている。また、テキストボックス552には、医療費控除情報232に含まれる医療機関の所在地の情報(図13の医療費明細データ131aの「所在地」に対応する情報)が自動的に入力されている。テキストボックス551及びテキストボックス552の入力内容は、必要に応じてユーザが変更できるようになっている。
この交通費検索プログラムは、支援業務プログラム331に組み込まれていても良いし、所定の外部サーバ上に格納されて当該外部サーバ上で実行されるものを用いても良い。
交通費検索プログラムによる検索が終了すると、検索結果画面56が表示部45に表示される。
この検索結果画面56では、指定された移動開始地点から移動終了地点までの移動経路及びその交通費の検索結果と、反映ボタン561と、キャンセルボタン562などが表示されている。
検索結果画面56において反映ボタン561を選択する入力操作がなされると、取得された交通費が、図20の医療費修正画面54の明細記載部54aにおいて、新たな医療費の項目として追加される。
図23では、明細記載部54aの2段目に、1段目の医療費明細に対応する交通費の明細が追加されている。この交通費は、図21の交通費取得画面55及び図22の検索結果画面56を介して追加されたものである。
また、5段目には、新たな医療費の項目が追加されている。この項目は、図20の医療費修正画面54における追加ボタン544から呼び出された所定の医療費追加用の画面(不図示)における入力内容が反映されたものである。
この状態で保存ボタン545を選択する入力操作がなされると、医療費修正画面54の現在の内容に基づいて、医療費控除情報232の内容が更新される。
ステップS503からステップS506までの処理が、医療費修正処理に相当する。
確定申告書57及び医療費控除の明細書58は、国税庁による指定の書式に則って作成されている。確定申告書57及び医療費控除の明細書58の各入力欄には、医療費控除情報232のうち対応する部分の内容が自動的に入力されている(図24では記載が省略されている)。ユーザは、確定申告書57及び医療費控除の明細書58を印刷することで、医療費控除の申請に必要な提出書類を用意することができる。
次に、上記実施形態の変形例1について説明する。
本変形例は、源泉徴収票の交付が不要である旨の意思表示(指示受付手段216としてのCPU21に対する指示)を行った社員に対して通知を行う点で上記実施形態と異なる。以下では、上記実施形態との相違点について説明する。
書面の源泉徴収票は、医療費控除の申告(確定申告)の際に必要となるため、源泉徴収票の交付が不要であるとの社員からの意思表示に基づいて、当該社員が医療費控除の申告を予定していないことを把握することができる。
年末調整支援画面59には、給与所得者の扶養控除等(異動)申請書を作成するためのボタン591と、給与所得者の保険料控除申請書を作成するためのボタン592と、住宅借入金等特別控除申告書を作成するためのボタン593と、源泉徴収票の交付要否の申請を行うための交付要否申請ボタン594と、キャンセルボタン595などが表示されている。このうちボタン591~593を選択する入力操作がなされると、各ボタンに対応する書類を作成するための所定の画面が表示される。また、交付要否申請ボタン594を選択する入力操作がなされると、源泉徴収票の交付要否の申請を行うための交付要否申請画面60が表示される。
交付要否申請画面60には、源泉徴収票の交付が必要である旨の意思表示を行うためのラジオボタン601と、源泉徴収票の交付が不要である旨の意思表示を行うためのラジオボタン602と、実行ボタン603と、キャンセルボタン604などが表示されている。
ラジオボタン602が選択された状態で実行ボタン603を選択する入力操作がなされると、人事給与業務処理サーバ2のCPU21は、源泉徴収票の交付が不要である旨の指示を受け付けて、当該指示の内容を表すフラグが人事給与データベース231においてセットされる。そして、当該フラグがセットされた社員を対象として、図6の申告支援処理が開始されて、事前通知や確定通知がなされる。
次に、上記実施形態の変形例2について説明する。
上記実施形態では、書類データ生成処理において医療費(医療費控除情報232)の修正を行う場合に、ユーザからの要求に応じて交通費の取得処理を実行した。
これに対し、本変形例では、医療費控除情報232の生成前の段階においても、予め交通費の取得及び追加を行う点で上記実施形態と異なる。以下では、上記実施形態との相違点について説明する。
この結果、医療費の各明細に対応する交通費を含む医療費の合計金額が、年間の医療費として特定される(ステップS403、ステップS404)。また、このように交通費が追加された医療費明細データ131aに基づいて医療費控除情報232が生成される(ステップS407)。
このような情報処理装置10によれば、還付金額の情報を含む医療費控除情報をユーザに提示することができる。よって、ユーザは、医療費の明細及び所得情報に基づいて自ら計算を行わなくても還付金額を把握することができる。このように、上記実施形態の情報処理装置10によれば、医療費控除の申告を行う可能性のあるユーザに対して利便性の高いサービスを提供することができる。
このような人事給与業務プログラム233によれば、還付金額の情報を含む医療費控除情報をユーザに提示することができ、医療費控除の申告を行う可能性のあるユーザに対して利便性の高いサービスを提供することができる。
例えば、上記実施形態では、事前通知のタイミングにおいて、既に支払われた医療費が医療費通知下限額以上である社員を抽出し、抽出された社員に対して事前通知を行ったが、これに限定する趣旨ではない。例えば、事前通知のタイミングにおいて、既に支払われた医療費の合計が医療費控除の基準額を超えている社員を抽出して事前通知を行うようにしても良い(すなわち、事前通知のタイミングで行われる申告支援処理において、医療費通知下限額を10万円に固定しても良い)。
情報処理装置10は、少なくとも医療費特定手段、還付金額導出手段及び情報生成手段として機能するコンピュータ(CPU等)を備えるサーバ(上記実施形態では、人事給与業務処理サーバ2)により構成することができる。また、第1の通知手段、第2の通知手段、指示受付手段及び書類データ生成手段のうち任意の追加的な手段をさらに設ける場合には、医療費特定手段、判別手段、情報生成手段及び上記の追加的な手段として機能するコンピュータが設けられた一又は二以上のサーバにより情報処理装置が構成される。この場合において、各手段を一のサーバに設けて、当該一のサーバにより情報処理装置を構成しても良い。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
管理対象の人員により支払われた医療費に係る医療費情報に基づいて、前記人員により既に支払われ、又は支払われる見込みの年間の医療費を特定する医療費特定手段と、
前記医療費特定手段により特定された前記年間の医療費が医療費控除を受けられる基準額を超えている場合に、前記年間の医療費と、前記人員の年間の所得に係る所得情報と、に基づいて、医療費控除の申告により見込まれる所得税の還付金額を導出する還付金額導出手段と、
前記還付金額の情報を含む、医療費控除の申告に係る医療費控除情報を生成する情報生成手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
<請求項2>
前記医療費控除情報に基づいて、前記人員に対し、前記還付金額の提示を伴う、医療費控除の申告に係る第1の通知を行う第1の通知手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
<請求項3>
前記医療費特定手段は、前記年間の医療費が確定する前のタイミングで、前記人員により支払われる見込みの前記年間の医療費を特定し、
前記第1の通知手段は、前記年間の医療費が確定する前のタイミングで前記第1の通知を行うことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
<請求項4>
ユーザからの、前記人員に対する源泉徴収票の交付の要否に係る指示を受け付ける指示受付手段を備え、
前記第1の通知手段は、前記指示受付手段により前記源泉徴収票の交付が不要である旨の指示が受け付けられた場合に前記第1の通知を行うことを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
<請求項5>
前記医療費特定手段により特定された前記年間の医療費が、医療費控除を受けられる基準額以下、かつ所定の下限額以上であり、前記年間の医療費が確定していない場合に、前記人員に対し、医療費控除を受けられる可能性がある旨の第2の通知を行う第2の通知手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項6>
ユーザからの、前記人員に対する源泉徴収票の交付の要否に係る指示を受け付ける指示受付手段を備え、
前記第2の通知手段は、前記指示受付手段により前記源泉徴収票の交付が不要である旨の指示が受け付けられた場合に前記第2の通知を行うことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
<請求項7>
前記医療費特定手段により特定された前記年間の医療費と、前記所得情報と、に基づいて、医療費控除の申告に用いられる確定申告書及び医療費控除の明細書の少なくとも一方の書類データを生成する書類データ生成手段を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項8>
前記書類データ生成手段は、
ユーザからの入力操作に基づいて前記年間の医療費を修正する医療費修正処理を行い、
前記医療費修正処理では、前記人員の住所又は居所の情報と、修正対象の医療費の支払先である医療機関の所在地の情報と、に基づいて、前記住所又は居所と前記医療機関との間の移動に掛かった交通費を取得し、当該交通費に基づいて前記年間の医療費を修正することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
<請求項9>
前記医療費特定手段は、前記人員の住所又は居所の情報と、医療費の支払先である医療機関の所在地の情報と、に基づいて、前記住所又は居所と前記医療機関との間の移動に掛かった交通費を取得し、当該交通費を含む前記年間の医療費を特定し、
前記情報生成手段は、前記交通費に係る情報を含む前記医療費控除情報を生成する請求項1から8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項10>
情報処理装置に設けられたコンピュータを、
管理対象の人員により支払われた医療費に係る医療費情報に基づいて、前記人員により既に支払われ、又は支払われる見込みの年間の医療費を特定する医療費特定手段、
前記医療費特定手段により特定された前記年間の医療費が医療費控除を受けられる基準額を超えている場合に、前記年間の医療費と、前記人員の年間の所得に係る所得情報と、に基づいて、医療費控除の申告により見込まれる所得税の還付金額を導出する還付金額導出手段、
前記還付金額の情報を含む、医療費控除の申告に係る医療費控除情報を生成する情報生成手段、
として機能させるプログラム。
13 記憶部
131 医療費データベース
131a 医療費明細データ
132 健保業務プログラム
2 人事給与業務処理サーバ
21 CPU
211 医療費特定手段
212 還付金額導出手段
213 情報生成手段
214 第1の通知手段
215 第2の通知手段
216 指示受付手段
23 記憶部
231 人事給与データベース
232 医療費控除情報
233 人事給与業務プログラム
3 支援業務処理サーバ
31 CPU
311 書類データ生成手段
33 記憶部
331 支援業務プログラム
4 端末装置
5 通信ネットワーク
10 情報処理装置
100 業務処理システム
Claims (7)
- 管理対象の人員により支払われた医療費に係る医療費情報に基づいて、前記人員により既に支払われ、又は支払われる見込みの年間の医療費を特定する医療費特定手段と、
前記医療費特定手段により特定された前記年間の医療費が医療費控除を受けられる基準額を超えている場合に、前記年間の医療費と、前記人員の年間の所得に係る所得情報と、に基づいて、医療費控除の申告により見込まれる所得税の還付金額を導出する還付金額導出手段と、
前記還付金額導出手段により導出された前記還付金額を参考情報として、年末調整の申告を受け付ける際に通知する通知手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - ユーザからの、前記人員に対する源泉徴収票の交付の要否に係る指示を、年末調整の申告を受け付ける際に受け付ける指示受付手段を備え、
前記通知手段は、前記指示受付手段により前記源泉徴収票の交付が不要である旨の指示が受け付けられた場合に前記還付金額を通知する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 管理対象の人員により支払われた医療費に係る医療費情報に基づいて、前記人員により既に支払われ、又は支払われる見込みの年間の医療費を特定する医療費特定手段と、
前記医療費特定手段により特定された前記年間の医療費が、医療費控除を受けられる基準額以下、かつ所定の下限額以上であり、前記年間の医療費が確定していない場合に、前記人員に対し、医療費控除を受けられる可能性がある旨の通知を行う通知手段と、
前記人員に対する源泉徴収票の交付の要否に係る指示を、年末調整の申告を受け付ける際に受け付ける指示受付手段と、
を備え、
前記通知手段は、前記指示受付手段により前記源泉徴収票の交付が不要である旨の指示が受け付けられた場合に前記通知を行う、
ことを特徴とする情報処理装置。 - 情報処理装置が実行する申告支援方法であって、
管理対象の人員により支払われた医療費に係る医療費情報に基づいて、前記人員により既に支払われ、又は支払われる見込みの年間の医療費を特定する医療費特定ステップと、
前記医療費特定ステップで特定された前記年間の医療費が医療費控除を受けられる基準額を超えている場合に、前記年間の医療費と、前記人員の年間の所得に係る所得情報と、に基づいて、医療費控除の申告により見込まれる所得税の還付金額を導出する還付金額導出ステップと、
前記還付金額導出ステップで導出された前記還付金額を参考情報として、年末調整の申告を受け付ける際に通知する通知ステップと、
を含むことを特徴とする申告支援方法。
- 情報処理装置が実行する申告支援方法であって、
管理対象の人員により支払われた医療費に係る医療費情報に基づいて、前記人員により既に支払われ、又は支払われる見込みの年間の医療費を特定する医療費特定ステップと、
前記医療費特定ステップで特定された前記年間の医療費が、医療費控除を受けられる基準額以下、かつ所定の下限額以上であり、前記年間の医療費が確定していない場合に、前記人員に対し、医療費控除を受けられる可能性がある旨の通知を行う通知ステップと、
前記人員に対する源泉徴収票の交付の要否に係る指示を、年末調整の申告を受け付ける際に受け付ける指示受付ステップと、
を含み、
前記通知ステップは、前記指示受付ステップで前記源泉徴収票の交付が不要である旨の指示が受け付けられた場合に前記通知を行う、
ことを特徴とする申告支援方法。 - 情報処理装置に設けられたコンピュータを、
管理対象の人員により支払われた医療費に係る医療費情報に基づいて、前記人員により既に支払われ、又は支払われる見込みの年間の医療費を特定する医療費特定手段、
前記医療費特定手段により特定された前記年間の医療費が医療費控除を受けられる基準額を超えている場合に、前記年間の医療費と、前記人員の年間の所得に係る所得情報と、に基づいて、医療費控除の申告により見込まれる所得税の還付金額を導出する還付金額導出手段、
前記還付金額導出手段により導出された前記還付金額を参考情報として、年末調整の申告を受け付ける際に通知する通知手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。 - 情報処理装置に設けられたコンピュータを、
管理対象の人員により支払われた医療費に係る医療費情報に基づいて、前記人員により既に支払われ、又は支払われる見込みの年間の医療費を特定する医療費特定手段、
前記医療費特定手段により特定された前記年間の医療費が、医療費控除を受けられる基準額以下、かつ所定の下限額以上であり、前記年間の医療費が確定していない場合に、前記人員に対し、医療費控除を受けられる可能性がある旨の通知を行う通知手段、
前記人員に対する源泉徴収票の交付の要否に係る指示を、年末調整の申告を受け付ける際に受け付ける指示受付手段、
として機能させ、
前記通知手段は、前記指示受付手段により前記源泉徴収票の交付が不要である旨の指示が受け付けられた場合に前記通知を行う、
ことを特徴とするプログラム。
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