JP2022163106A - マンネンタケと抗酸化剤と医薬品と食品と皮膚外用剤との生産方法 - Google Patents

マンネンタケと抗酸化剤と医薬品と食品と皮膚外用剤との生産方法 Download PDF

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Abstract

【課題】マンネンタケの収穫量を増加させるとともに効能または有効成分を増加させることのできるマンネンタケと抗酸化剤と医薬品と食品と皮膚外用剤との生産方法を提供することである。【解決手段】マンネンタケの生産方法では、プラズマ発生装置100を用いる。プラズマ発生装置100は、第1電極体110と第2電極体120とを有する。第1電極体110は、第1電極111と誘電体112とを有する。第2電極体120は、第2電極121を有する。プラズマ発生装置100の第1電極111を培養原木または培養菌床に直接接触させない状態で、プラズマを培養原木または培養菌床に照射する。【選択図】図3

Description

本明細書の技術分野は、マンネンタケと抗酸化剤と医薬品と食品と皮膚外用剤との生産方法に関する。
マンネンタケは、生薬「霊芝」に用いられる担子菌である。マンネンタケは幅広い生理活性を有し、漢方としても汎用されている。マンネンタケは、βーグルカン等の多糖類や、ガノデリン酸等のトリテルペン類といった有効成分を含有する。β-グルカンは、抗癌作用や免疫賦活作用等を有することが知られている。また、ガノデリン酸は、抗癌作用、血圧降下作用、コレステロール低下作用等、多くの効果が報告されている。また、マンネンタケの抽出物としては、保湿作用、細胞増殖促進作用、美白作用、コラーゲン合成促進作用などの薬効が知られている。
現在、流通するマンネンタケはそのほとんどが人工栽培である。その栽培方法として、主に原木栽培と菌床栽培の二つの方法が用いられている。マンネンタケの収穫量および有効成分の増加を目的として、様々な栽培方法が開発されてきている。例えば特許文献1には、クロレラ熱水抽出残渣やコッコミクサ乾燥粉末を培地成分として使用するマンネンタケの栽培方法が開示されている(特許文献1)。
特開2014-158441号公報 特開2012-54号公報
ところで、一般の茸の栽培において、ほだ木に電気刺激を加える技術が開発されてきている。例えば特許文献2には、ほだ木に栽培体側電極1aを差し込み、栽培体側電極1aと放電極20との間に火花放電を発生させる技術が開示されている(特許文献2の図1等参照)。これにより、茸の収穫量が増加することが開示されている(特許文献2の段落[0024]参照)。
しかし、食用の茸とは異なり、マンネンタケは抽出される有効成分が前述の薬効として活用される。したがって、マンネンタケを生産する際には、収穫量の増加とともに有効成分の増加が要求される。有効成分は、例えば、抗癌作用、血圧降下作用、コレステロール低下作用を有するガノデリン酸である。また、マンネンタケの効能として抗酸化作用が増加することが好ましい。
本明細書の技術は、前述した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。その課題とは、マンネンタケの収穫量を増加させるとともに効能または有効成分を増加させることのできるマンネンタケと抗酸化剤と医薬品と食品と皮膚外用剤との生産方法を提供することである。
第1の態様は、第1導電体を備える第1電極体と、前記第1導電体と対向する第2導電体を有する第2電極体と、前記第1導電体と前記第2導電体との間に交流電圧を印加する電圧印加部と、を有するプラズマ発生装置を用い、前記プラズマ発生装置の前記第1導電体をマンネンタケの培養原木または培養菌床に直接接触させることなく、前記第2電極体の前記第2導電体を前記培養原木または前記培養菌床に間接接触または直接接触させた状態で、プラズマを前記培養原木または前記培養菌床に照射し、前記培養原木または前記培養菌床がミネラルを含有する水を含むことを特徴とするマンネンタケの生産方法である。
このマンネンタケの生産方法においては、マンネンタケの収穫量は従来に比べて多い。この生産方法により得られたマンネンタケの抽出物は、従来のマンネンタケの抽出物よりも高い抗酸化作用を示す。また、この生産方法により得られたマンネンタケに含まれるガノデリン酸の含有量は、従来のマンネンタケに含まれるガノデリン酸の含有量よりも多い。このように、このマンネンタケの生産方法は、収穫量を増加させると同時に効能または有効成分を増加させる。
本明細書では、マンネンタケの収穫量を増加させるとともに効能または有効成分を増加させることのできるマンネンタケと抗酸化剤と医薬品と食品と皮膚外用剤との生産方法が提供されている。
第1の実施形態の第1のプラズマ発生装置の構造を示す概略構成図である。 第1の実施形態の第2のプラズマ発生装置の構造を示す概略構成図である。 第1の本実施形態における第1のプラズマ発生装置を用いて菌床にプラズマを照射している様子を示す図である。 第1の実施形態における第2のプラズマ発生装置を用いて菌床にプラズマを照射している様子を示す図(その1)である。 第1の実施形態における第2のプラズマ発生装置を用いて菌床にプラズマを照射している様子を示す図(その2)である。 霊芝抽出物のHPLCクロマトグラムを示すグラフである。
以下、具体的な実施形態について、マンネンタケと抗酸化剤と医薬品と食品と皮膚外用剤との生産方法を例に挙げて図を参照しつつ説明する。マンネンタケの子実体の抽出物は1以上の成分を含有する。実施形態および実施例において、マンネンタケの抽出物の成分を単に成分と記載することがある。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について説明する。第1の実施形態は、マンネンタケの生産方法である。本実施形態のマンネンタケの生産方法は、プラズマ発生装置を用いてマンネンタケを生産する方法である。
1.マンネンタケ
本実施形態のマンネンタケの菌株は、生薬「霊芝」に用いられる担子菌であり、マンネンタケ科(Ganodermataceae)、マンネンタケ属(Ganoderma)に属する。マンネンタケ属のキノコには、中国の薬学古書である「本草綱目」や「神農本草経」に赤霊芝(霊芝)、黒霊芝(黒芝)、紫霊芝(紫芝)、青霊芝(青芝)、黄霊芝(黄芝)および白霊芝(白芝)が存在すると記載されている。赤霊芝の一種として、鹿角霊芝もあげられる。赤霊芝および鹿角霊芝の学名は(Ganoderma lucidum)である。黒霊芝の学名は(G.atrum、G.japonicum、G.sinense)である。
マンネンタケの菌株として、中国や日本市場等で流通しているものを用いることができる。また、マンネンタケの組織等から分離培養して生産されたものであってもよい。
2.プラズマ発生装置
2-1.第1のプラズマ発生装置
2-1-1.第1のプラズマ発生装置の構造
図1は、本実施形態の第1のプラズマ発生装置100の構造を示す概略構成図である。第1のプラズマ発生装置100は、誘電体バリア放電により大気圧プラズマを発生させる。第1のプラズマ発生装置100は、2つの電極体の間に配置された対象物O1との間にプラズマを発生させる。対象物O1は、導電体であることが好ましい。もしくはある程度の導電性を備えていることが好ましい。対象物O1は、例えばポリ袋のような薄い絶縁体の層を外部に有していてもよい。
図1に示すように、第1のプラズマ発生装置100は、第1電極体110と第2電極体120と電圧印加部130とを有する。第1電極体110は、第1電極111と誘電体112とを有する。第1電極111は、第1導電体である。第1電極111は、例えば金属である。第1電極111の材質として、例えば、銅、アルミニウムが挙げられる。もちろん、その他の金属または合金であってよい。また、第1電極111は平板形状の平板電極である。
誘電体112は、平板形状をしている。誘電体112は、第1電極111と接している。誘電体112は、第1電極111における第2電極121と対面する側の面111aに設けられている。つまり、誘電体112が、第1電極111の表面を覆っている。誘電体112は、面112aを有する。誘電体として、例えば、石英ガラスやセラミックスが挙げられる。もちろん、その他の誘電体を用いてもよい。
第2電極体120は、第2電極121を有する。第2電極121は、第2導電体である。第2電極121は、例えば金属である。第2電極121の材質として、例えば、銅、アルミニウムが挙げられる。もちろん、その他の金属または合金であってよい。第2電極121は平板形状の平板電極である。第2電極121は、第1電極体110と対面する側の面121aを有する。
また、誘電体112の平板形状の面積は、第1電極111の平板形状の面積よりも大きい。そのため、第2電極121からみると、第1電極111の面111aは誘電体112の奥に隠れている。
第1電極体110と第2電極体120とは、互いに対向する対向電極である。第1電極体110の誘電体112の面112aと、第2電極体120の第2電極121の面121aとは、対向している。また、第1電極体110の第1電極111の面111aと、第2電極体120の第2電極121の面121aとは、対向している。
2-1-2.第1のプラズマ発生装置のプラズマ発光領域
図1に示すように、電圧印加部130が第1電極111と第2電極121との間に交流電圧を印加する。ここで、交流電圧は、例えば、1kV以上10kV以下である。その周波数は、5kHz以上100kHz以下である。これらは例示であり、これら以外の数値であってもよい。対象物O1は導電体であるため、第2電極121と対象物O1とはほとんど同じ電位である。一方、第1電極111と対象物O1との間には誘電体112が配置されている。つまり、第1電極111と対象物O1とは絶縁されている。そして、第1電極111と対象物O1との間の空間には、強い電界が形成される。この電界により生じる第1電極111と対象物O1との間の電圧が、放電開始電圧を上回ると、誘電体112と対象物O1との間に放電が生じる。そして、プラズマ発光領域P1にプラズマが発生する。プラズマ発光領域P1は、プラズマの生成により発光している領域である。
つまり、図1に示すように、第1のプラズマ発生装置100は、誘電体112と対象物O1との間の位置にプラズマ発光領域P1を生成する。第1電極111および第2電極121は平板電極である。そして、電圧印加部130が印加する電圧により、誘電体112と対象物O1とが対面する領域の各所で放電が生じる。そのため、プラズマ発光領域P1の形状は、誘電体112の平板形状に相当する平面形状をしている。プラズマ発光領域P1におけるプラズマは、対象物O1の上面O1aの上にほぼ均一に生成される。また、プラズマ発光領域P1は、第1電極体110と第2電極体120とにより挟まれた空間の内部に位置している。
2-2.第2のプラズマ発生装置
2-2-1.第2のプラズマ発生装置の構造
図2は、本実施形態の第2のプラズマ発生装置200の構造を示す概略構成図である。第2のプラズマ発生装置200は、誘電体バリア放電により大気圧プラズマを発生させる。第2のプラズマ発生装置200は、2つの電極体の間に放電させることにより生じるプラズマを対象物O1に照射する。第2のプラズマ発生装置200を使用する際には、対象物O1の導電性は要求されない。
図2に示すように、第2のプラズマ発生装置200は、筐体201と、第1電極体210と、第2電極体220と、電圧印加部230と、ガス供給部240と、照射口201aと、を有する。
第1電極体210は、第1電極211と、誘電体212と、を有する。第1電極211は、導電体である。第1電極211は、例えば金属である。第1電極211は、円筒形状である。また、誘電体212も円筒形状である。誘電体212は、第1電極211の内側に配置されている。
第2電極体220は、第2電極221を有する。第2電極221は棒状電極である。また、誘電体212は、第1電極211と第2電極221との間の位置に配置されている。
ガス供給部240は、ガスを筐体201の内部に供給する。そのため、ガス供給部240が供給するガスは、第1電極体210と第2電極体220との間に供給される。ガス供給部240が供給するガスは、例えば、Ar、He等の希ガスである。または、大気であってもよい。ガス供給部240がAr等の希ガスを供給すると、第2のプラズマ発生装置200はプラズマを発生させやすい。
2-2-2.第2のプラズマ発生装置のプラズマ発光領域
図2に示すように、電圧印加部230が第1電極211と第2電極221との間に交流電圧を印加する。そして、第1電極211と第2電極221との間の空間には、強い電界が形成される。この電界により生じる第1電極211と第2電極221との間の電圧が、放電開始電圧を上回ると、誘電体212と第2電極221との間に放電が生じる。そして、その放電領域にプラズマが発生する。
ガス供給部240がガスを第2のプラズマ発生装置200の筐体201の内部に供給しているため、プラズマは照射口201aから照射されることとなる。そして、図2に示すように、照射口201aの外部にプラズマ発光領域P2が発生する。プラズマ発光領域P2は、プラズマの生成により発光している領域である。
3.原木または菌床へのプラズマの照射方法
3-1.第1のプラズマ発生装置
図3は、本実施形態における第1のプラズマ発生装置100を用いて菌床にプラズマを照射している様子を示す図である。菌床B1は、上面B1aを有する。上面B1aは凹凸形状を有する。図3では、説明のために上面B1aの凹凸形状が大きめに描かれている。図3では、菌床B1について描かれているが、原木に対しても同様に用いることができる。ここで、原木や菌床は、ミネラルを含有する水を含んでいる。そのため、原木や菌床は、ある程度の導電性を備えていると考えられる。
図3に示すように、第2電極体120の第2電極121は、菌床B1の下面B1bに接触している。第1電極体110の誘電体112は、菌床B1の上面B1aに接触している。第1電極体110の第1電極111は、菌床B1の上面B1aに接触していない。
図3に示すように、第1電極体110の誘電体112と菌床B1の上面B1aとの間にはわずかに隙間がある。そして、その隙間がプラズマ発光領域P1mとなる。プラズマ発光領域P1mは、プラズマの生成により発光している領域である。
図3に示すように、プラズマ発光領域P1mは、菌床B1に接触している。
図3では、鉛直上方から視たときに、第1電極体110の誘電体112の大きさは、菌床B1の上面B1aの大きさより小さい。そのため、プラズマ発光領域P1mは、菌床B1の上面B1aの一部に接触している。菌床B1の上面B1aは、プラズマを照射された領域とプラズマを照射されていない領域とを含む。つまり、菌床B1の上面B1aの一部に、大気圧プラズマが照射されることとなる。
3-2.第2のプラズマ発生装置
図4は、本実施形態における第2のプラズマ発生装置200を用いて菌床にプラズマを照射している様子を示す図(その1)である。図4に示すように、プラズマ発光領域P2は、菌床B1の上面B1aに接触している。そのため、プラズマ発光領域P2の内部に含まれるイオンやラジカル等が菌床B1に照射される。
図5は、本実施形態における第2のプラズマ発生装置200を用いて菌床にプラズマを照射している様子を示す図(その2)である。図5に示すように、プラズマ発光領域P2は、菌床B1の上面B1aに接触していない。そのため、プラズマ発光領域P2の外部領域に含まれるイオンやラジカル等が菌床B1に照射される。
このように、プラズマ発光領域P2を菌床B1に接触させることができる。また、プラズマ発光領域P2を菌床B1に接触させないこともできる。また、ガス供給部240が供給するガスを選択することができる。ガスはArが好ましい。好適にプラズマを発生させることができるからである。
3-3.第1のプラズマ発生装置と第2のプラズマ発生装置との違い
第1のプラズマ発生装置100は、平面形状のプラズマを生成することができる。そのため、原木または菌床に効率よくプラズマを照射することができる。第1のプラズマ発生装置100が発生させるプラズマは非平衡大気圧プラズマである。また、プラズマガスは第1のプラズマ発生装置100の周囲の大気である。そのため、プラズマ中には、窒素原子および酸素原子に由来する分子やイオンやラジカルが比較的多く発生する。
第2のプラズマ発生装置200は、ガス供給部240が供給するガスを用いてプラズマを照射することができる。例えばArガスを用いれば、プラズマを発生させやすい。この場合には、プラズマ発光領域P2の内部では、励起状態のAr原子が多いと考えられる。プラズマ発光領域P2の外部領域では、周囲の大気がプラズマに巻き込まれ、周囲の大気に由来する窒素原子または酸素原子に由来する分子やイオンやラジカルが比較的多く発生していると考えられる。
3-4.プラズマの照射条件
原木または菌床に1回あたり連続して照射する時間は、例えば30秒以上5分以下である。好ましくは、1分以上2分以下である。1回あたりのプラズマの照射時間が長いと、原木または菌床の表面温度が上昇してしまうおそれがあるからである。原木または菌床の表面温度は200℃以下であるとよい。そのために、適宜インターバルを設けるとよい。1回あたりのプラズマの照射時間が1分である場合には、プラズマの照射回数は3回以上5回以下であるとよい。上記は例示であり、上記以外の条件であってもよい。
前述のように、第1のプラズマ発生装置100を用いる場合には、菌床B1の上面B1aの一部に、大気圧プラズマを照射する。その照射面積は、次の通りであるとよい。菌床B1の上面B1aの全面積に対する誘電体112の面積の比は、例えば、5%以上50%以下である。ここで、菌床B1の上面B1aの全面積とは、上面B1aの表面積ではなく、鉛直上方から視たときの上面B1aの面積である。この面積の比は、上記以外の数値範囲であってもよい。好ましくは、5%以上35%以下である。より好ましくは、5%以上20%以下である。
4.マンネンタケの生産方法
本実施形態のマンネンタケの生産方法は、原木または菌床にマンネンタケの菌株を接種する接種工程と、原木または菌床を培養原木または培養菌床に培養する培養工程と、培養原木または培養菌床にプラズマを照射するプラズマ照射工程と、培養原木または培養菌床を栽培してマンネンタケの子実体を得る栽培工程と、を有する。
4-1.材料準備工程
マンネンタケの栽培に用いられる原木は、広葉樹または針葉樹が好ましい。広葉樹として、例えば、クヌギ、コナラ、ブナ等が挙げられる。針葉樹として、例えば、マツ、モミ、ツガ等が挙げられる。上記の樹木を玉切り等により切断し、ポリ袋等に入れ、公知の方法により加熱殺菌することができる。殺菌方法については適宜選択してよい。
マンネンタケの栽培に用いられる菌床は、菌株が資化し得るのに必要な炭素源、窒素源、無機物、およびその他の必要な栄養素を適宜含有する培地である。菌床として例えば、オガ粉(例えば、クヌギ、コナラ、ブナ等の広葉樹、またはマツ、モミ、ツガ等の針葉樹から作られる)、米糠、フスマ、コーンコブミール、水等を適宜混合させたものが挙げられる。そして、これらの培地を、菌床栽培用の市販のポリ袋等に入れ、公知の方法により加熱殺菌することができる。殺菌方法については適宜選択してよい。
4-2.接種工程
マンネンタケの菌株を原木または菌床に植菌する。植菌方法は、公知の方法を用いればよい。
4-3.培養工程
原木または菌床に植菌したマンネンタケの菌株を活着させて繁殖させる。この培養工程は、暗所にて実施するとよい。もちろん、暗所に限らない。培養温度は例えば、15℃以上35℃以下である。好ましくは、20℃以上30℃以下である。培養湿度は例えば、40%以上80%以下である。好ましくは、55%以上65%以下である。原木における培養期間は、例えば、40日以上90日以下であるとよい。菌床における培養期間は、例えば、30日以上80日以下であるとよい。もちろん、上記の培養条件に限らない。
そして、原木または菌床の全体が菌糸により白く均一に覆われた段階で培養工程を終了することが多い。この段階で、菌株由来の菌糸が原木または菌床中に蔓延している。このように培養が終了して菌糸が蔓延している原木を「培養原木」という。また、培養が終了して菌糸が蔓延している菌床を「培養菌床」という。
4-4.プラズマ照射工程
プラズマ照射工程は、培養工程の終了した培養原木または培養菌床に対して実施する。例えば、プラズマを3回以上5回以下で照射する。例えば、1回あたりの照射時間は1分間である。
4-5.栽培工程
プラズマを照射済みの培養原木または培養菌床を栽培してマンネンタケの子実体まで成長させる。マンネンタケの子実体は、主として培養原木または培養菌床の上面から成長する。この上面は、プラズマを照射した領域とプラズマを照射していない領域とを含む。プラズマを照射する効果は、プラズマを照射していない未照射領域にも及ぶ。栽培温度は例えば、20℃以上35℃以下である。好ましくは、25℃以上30℃以下である。栽培湿度は例えば、70%以上である。好ましくは90%以上である。このように栽培を経ることにより、マンネンタケが得られる。
5.従来技術との違い
従来においては、ほだ木等に大電流を流す。これにより、何らかの作用が発生し、菌類が活発に生育すると考えられている。
本実施形態では、培養原木または培養菌床に非平衡大気圧プラズマを照射する。そのため、培養原木または培養菌床に荷電粒子が到達する可能性がある。そのため、培養原木または培養菌床に非常に微弱な電流が流れる可能性がある。しかし、従来のようにほだ木等に高い電流を流すことを目的としているわけではない。
また、プラズマを照射することにより、窒素原子および酸素原子に由来するイオンやラジカルが培養原木または培養菌床に照射される。このようなイオンやラジカル等の刺激を受け、マンネンタケの成分に変化が生じることが期待される。例えば、酸化作用の強いラジカル等の刺激を受け、マンネンタケにおける抗酸化物質の含有量が増加することが期待される。
6.本実施形態の効果
6-1.収穫量
本実施形態のマンネンタケの生産方法は、マンネンタケの収穫量を増加させる。プラズマを照射することにより、マンネンタケの菌株を活性化していると考えられる。なお、誘電体が第1電極と第2電極とを絶縁している。また、対象物O1は主にポリ袋等に入れられている。そのため、原木または菌床と第2電極とは絶縁されている。そのため、電流は原木または菌床には流れないか、仮に電流が原木または菌床に流れたとしても微量であると考えられる。
6-2.抗酸化作用
本実施形態のマンネンタケの生産方法は、マンネンタケの抗酸化作用を増進する。例えば、マンネンタケにおける抗酸化物質の濃度が高くなっていることが考えられる。
6-3.ガノデリン酸
本実施形態のマンネンタケの生産方法は、マンネンタケにおけるガノデリン酸を増加させる。ガノデリン酸は、抗癌作用、血圧降下作用、コレステロール低下作用等、を有する。
6-4.プラズマ
本実施形態では、培養原木または培養菌床に非平衡大気圧プラズマを照射する。これにより、少量の活性酸素種が菌糸等に照射され、菌が活性化していることが考えられる。実際に、一旦は菌糸が寸断されており、菌糸が再生する際に菌糸が網目状に広がっていることが観測される。
7.変形例
7-1.第1のプラズマ発生装置の第1電極
第1電極111は、第2電極121と対面する側の面に曲面を有していてもよい。つまり、第1電極111は、第2電極121に対して凹面であっても凸面であってもよい。また、第1電極111は、屈曲面を有していてもよい。第1電極111は、上記の他、凹凸形状を有していてもよい。
第1電極体110の誘電体112も、第1電極111の形状に対応して、曲面または屈曲面を有していてもよい。また、第1のプラズマ発生装置が、平板形状の第1電極111と、凹凸形状の誘電体112と、を有していてもよい。このように、誘電体112は、第1電極111と対応する形状以外の形状を有していてもよい。
7-2.第1のプラズマ発生装置の第2電極
平板形状の第2電極121を対象物O1の下に配置する代わりに、その他の第2電極を用いてもよい。例えば、棒状の第2電極を原木または菌床に挿すようにしてもよい。この場合には、第2電極は、原木または菌床と導通状態にある。また、ベルト状の第2電極を原木または菌床にポリ袋ごと巻きつけるようにしてもよい。
7-3.プラズマの照射条件
プラズマの照射回数およびプラズマの連続照射時間については、もちろん、適宜変更してもよい。
7-4.組み合わせ
上記の変形例を自由に組み合わせてもよい。
8.本実施形態のまとめ
本実施形態のマンネンタケの生産方法は、マンネンタケの培養原木または培養菌床にプラズマを照射する。そのため、マンネンタケの収穫量を増加させることができる。また、マンネンタケのガノデリン酸の含有量を増加させることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、マンネンタケから成分を抽出する方法である。
1.マンネンタケおよびその抽出物
マンネンタケの子実体またはその抽出物は、例えば、医薬品、医薬部外品、化粧品(皮膚外用剤)、食品等に用いられる。また、マンネンタケの子実体またはその抽出物は、抗酸化剤としての機能も有している。
マンネンタケ子実体自体は、刻んだり、粉砕したりするなどしてお茶やふりかけなどに用いることができる。
マンネンタケの抽出物は、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品のいずれにも用いることができる。その剤型としては、例えば、化粧水、クリーム、マッサージクリーム、乳液、ゲル剤、エアゾール剤、エッセンス、パック、洗浄剤、浴用剤、ファンデーション、打粉、口紅、軟膏、パップ剤、ペースト剤、プラスター剤、散剤、丸剤、錠剤、注射剤、坐剤、乳剤、カプセル剤、顆粒剤、液剤(チンキ剤、流エキス剤、酒精剤、懸濁剤、リモナーデ剤等を含む)、錠菓、シロップ剤、飲料等が挙げられる。
外用の場合、マンネンタケの抽出物の含有量は、固形物に換算して全量に対して0.0001重量%以上であるとよい。好ましくは、0.001重量%以上10重量%以下である。さらに好ましくは、0.01重量%以上5重量%以下である。マンネンタケの抽出物の配合量が0.0001重量%未満の場合には、十分な効果が期待できない。マンネンタケの抽出物の配合量が10重量%を超えると、効果の増強はそれほど認められない。
内用の場合、摂取量は年齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間等により異なる。成人1人当たりの1日の摂取量は、5mg以上であるとよい。好ましくは、10mg以上5g以下である。さらに好ましくは、100mg以上1g以下である。
2.マンネンタケの抽出方法
本実施形態のマンネンタケの抽出方法は、主として、加熱抽出または常温抽出である。または、その他の公知の抽出方法を用いてもよい。
2-1.加熱抽出
マンネンタケの乾燥物に溶媒(抽出溶媒)を加えて混合物とし、その混合物を加熱しながらマンネンタケの成分を抽出し、抽出物とすることができる。
2-2.常温抽出
マンネンタケの乾燥物に溶媒(抽出溶媒)を加えて混合物とし、その混合物を常温下でマンネンタケの成分を抽出し、抽出物とすることができる。
抽出溶媒としては、例えば、水、低級アルコール(メタノール、エタノール、1‐プロパノール、2‐プロパノール、1‐ブタノール、2‐ブタノール)、液状多価アルコール(1,3‐ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、アセトニトリル、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、炭化水素類(ヘキサン、ヘプタン、流動パラフィン等)、エーテル類(エチルエーテル、テトラヒドロフラン、プロピルエーテル等)が挙げられる。好ましくは、水、低級アルコールおよび液状多価アルコール等の極性溶媒である。特に好ましくは、水、エタノール、1,3‐ブチレングリコールおよびプロピレングリコールである。これらの溶媒は一種でも二種以上を混合して用いてもよい。
3.変形例
3-1.処理
マンネンタケの抽出物は、抽出した溶液のまま用いてもよい。また、抽出した溶液を必要に応じて、濃縮、希釈、濾過、脱色、脱臭、乾燥等の処理をしてもよい。さらには、ガノデリン酸類などをHPLCなどのカラム精製等を行って有効成分を濃縮や単離してもよい。
3-2.添加物
マンネンタケの抽出物に抽出物の効果を損なわない範囲で添加物を加えてもよい。添加物として例えば、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、金属石鹸、pH調整剤、防腐剤、香料、保湿剤、粉体、紫外線吸収剤、増粘剤、色素、酸化防止剤、美白剤、キレート剤、乳糖、微結晶セルロース等の希釈剤、潤滑剤、崩壊剤等が挙げられる。
3-3.組み合わせ
上記の変形例を自由に組み合わせてもよい。
実施例において、「%」とは重量%を示す。「部」とは重量部を示す。
1.栽培方法
1-1.原木栽培
原木の種類は広葉樹(コナラ属)である。直径5~25cm、高さ約13cmの大きさに切断された原木を用いた。ポリプロピレン製の袋の底面に吸水紙を敷き、その袋の中に切断した原木3kgと保湿用の水を120mL入れた。袋を軽く閉じ、袋中の原木に対して蒸気による加熱殺菌を行い、清浄空間で常温まで放冷した。
次に、原木に市販の霊芝の種菌(製品名:まんねんたけ、秋山種菌研究所製)65mLを接種した。接種後、袋の口を留めた。その後、温度24~30℃、湿度40~75%の暗所で培養した。原木の全体が菌糸により白く覆われるまで培養し、培養原木を得た。培養期間は40~50日間であった。
培養原木に大気圧プラズマを照射した。プラズマの照射条件(A-G)については後述する。プラズマの照射後に、温度25~30℃、湿度90~100%、照度3000ルクス以下で栽培した。50~120日間の栽培後にマンネンタケ子実体を得た。
1-2.菌床栽培
培地に用いられる原木の種類は広葉樹(コナラ属)である。粉砕機で1~15mmの大きさに原木を粉砕した。粉砕した原木0.9kg、フスマ0.1kg、水1.5kgを混合して培地とし、ポリプロピレン製の袋に入れ、菌床とした。袋を軽く閉じ、培地に対して蒸気による加熱殺菌を行い、清浄空間で常温まで放冷した。
次に、培地に市販の霊芝の種菌(製品名:まんねんたけ、秋山種菌研究所製)54mLを接種した。接種後、袋の口を留めた。その後、温度15~30℃、湿度45~75%の暗所で培養した。培地の全体が菌糸により白く覆われるまで培養し、培養菌床を得た。培養期間は60~120日間であった。
培養菌床に大気圧プラズマを照射した。プラズマの照射条件(A-F)については後述する。プラズマの照射後に、温度24~28℃、湿度75~85%、照度3000ルクス以下で栽培した。30日間の栽培後にマンネンタケ子実体を得た。
2.プラズマ照射条件
培養原木または培養菌床に照射する大気圧プラズマの照射条件を表1から表7に示す。照射条件A-Cにおいては、ペン型の第2のプラズマ発生装置200を用い、照射条件D-Gにおいては、平面型の第1のプラズマ発生装置100を用いた。なお、平面型のプラズマ発生装置(第1のプラズマ発生装置100)を用いる場合には、培養原木または培養菌床の上面の全面積に占める、プラズマ照射領域を培養菌床の上面に射影した面の面積の比は、7%から11%程度であった。なお、培養原木および培養菌床はポリプロピレンの袋の中に入れた状態で培養されている。そのため、培養原木および培養菌床を袋に入れた状態でプラズマを照射した。そのため、照射条件E、Gについては、第2電極と培養原木または培養菌床との間にポリプロピレンが存在している状態でプラズマを照射した。この場合においても、第1電極と培養原木または培養菌床との間にはプラズマ発光領域が発生した。
[表1]
照射条件A
プラズマ装置 ペン型(第2のプラズマ発生装置)
ガスの種類 Ar
ガスの流量 3L/min
印加電圧 5.2kV
照射回数 3回(インターバル 1分)
照射時間 1分(照射時間の合計 3分)
照射距離 20mm(照射口201aから菌床上面B1aまで)
発光領域 対象と非接触
[表2]
照射条件B
プラズマ装置 ペン型(第2のプラズマ発生装置)
ガスの種類 Ar
ガスの流量 3L/min
印加電圧 6.5kV
照射回数 3回(インターバル 1分)
照射時間 2分(照射時間の合計 6分)
照射距離 10mm(照射口201aから菌床上面B1aまで)
発光領域 対象と接触
[表3]
照射条件C
プラズマ装置 ペン型(第2のプラズマ発生装置)
ガスの種類 Ar
ガスの流量 3L/min
印加電圧 5.2kV
照射回数 3回(インターバル 1分)
照射時間 1分(照射時間の合計 3分)
照射距離 10mm(照射口201aから菌床上面B1aまで)
発光領域 対象と接触
[表4]
照射条件D
プラズマ装置 平面型(第1のプラズマ発生装置)
第1電極 50×50mm
第1電極の位置 培養原木または培養菌床の上面の端寄り
第2電極 φ1 110mm(タングステン棒を対象物に挿す)
第2電極の位置 下面(B1b)から10mmの高さの側面のうち
第1電極体に最も近い位置(100mm挿入)
印加電圧 5.2kV
照射回数 3回(インターバル 1分)
照射時間 1分(照射時間の合計 3分)
照射距離 0mm
発光領域 対象と接触
[表5]
照射条件E
プラズマ装置 平面型(第1のプラズマ発生装置)
第1電極 50×50mm
第1電極の位置 培養原木または培養菌床の上面の端寄り
第2電極 250×200mm(対象物の底面積より広い)
第2電極の位置 培養原木または培養菌床の真下に配置
印加電圧 5.2kV
照射回数 3回(インターバル 1分)
照射時間 1分(照射時間の合計 3分)
照射距離 0mm
発光領域 対象と接触
[表6]
照射条件F
プラズマ装置 平面型(第1のプラズマ発生装置)
第1電極 50×50mm
第1電極の位置 培養原木または培養菌床の上面の中央
第2電極 φ1 110mm(タングステン棒を対象物に挿す)
第2電極の位置 下面(B1b)から10mmの高さの側面のうち
第1電極体に最も近い位置(100mm挿入)
印加電圧 5.2kV
照射回数 3回(インターバル 1分)
照射時間 1分(照射時間の合計 3分)
照射距離 0mm
発光領域 対象と接触
[表7]
照射条件G
プラズマ装置 平面型(第1のプラズマ発生装置)
第1電極 50×50mm
第1電極の位置 培養原木または培養菌床の上面の端寄り
第2電極 50×750mm
第2電極の位置 培養原木または培養菌床の側面下方に巻きつける
印加電圧 5.2kV
照射回数 3回(インターバル 1分)
照射時間 1分(照射時間の合計 3分)
照射距離 0mm
発光領域 対象と接触
3.マンネンタケの収穫量
表8は、原木栽培および菌床栽培により得られたマンネンタケ(水分量10重量%に調整)の収穫量を示している。なお、栽培例1A-1Gにおいては、プラズマを照射していない原木栽培の収穫量を100とした場合の収穫量を示している。栽培例2A-2Fにおいては、プラズマを照射していない菌床栽培の収穫量を100とした場合の収穫量を示している。
[表8]
サンプル 栽培方法 照射条件 収穫量
栽培例1A 原木栽培 照射条件A 109
栽培例1B 原木栽培 照射条件B 106
栽培例1C 原木栽培 照射条件C 97
栽培例1D 原木栽培 照射条件D 122
栽培例1E 原木栽培 照射条件E 154
栽培例1F 原木栽培 照射条件F 130
栽培例1G 原木栽培 照射条件G 130
栽培例2A 菌床栽培 照射条件A 128
栽培例2B 菌床栽培 照射条件B 121
栽培例2C 菌床栽培 照射条件C 106
栽培例2D 菌床栽培 照射条件D 106
栽培例2E 菌床栽培 照射条件E 112
栽培例2F 菌床栽培 照射条件F 101
表8に示すように、栽培例1D-1Gと、栽培例2A-2Bとにおいては、収穫量が従来のプラズマを用いない場合と比べて20%以上増加した。原木栽培については、平面型の第1のプラズマ発生装置100を用いることが好ましい。菌床栽培については、ペン型の第2のプラズマ発生装置200を用いることが好ましい。
ペン型の第2のプラズマ発生装置200を用いる場合には、発光領域P2を培養原木または培養菌床に非接触の状態で大気圧プラズマを培養原木または培養菌床に照射することが好ましい(栽培例1A-1C、2A-2C)。
平面型の第1のプラズマ発生装置100を用いる場合には、平面形状の第2電極を培養原木または培養菌床の下に敷くことが好ましい(栽培例1E、2E)。特に、原木栽培において収穫量の増大が顕著であった(栽培例1E)。
4.マンネンタケの抽出物
以下、マンネンタケからの成分の抽出方法について説明する。
4-1.抽出法a(熱水抽出物)
原木栽培または菌床栽培のマンネンタケの乾燥物10gに精製水200mLを加え、95~100℃で2時間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥して熱水抽出物を得た。
4-2.抽出法b(50%エタノール抽出物)
原木栽培または菌床栽培のマンネンタケの乾燥物10gに50%エタノール200mLを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮乾固して、50%エタノール抽出物を得た。
4-3.抽出法c(エタノール抽出物)
原木栽培または菌床栽培のマンネンタケの乾燥物10gにエタノール200mLを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮乾固して、エタノール抽出物を得た。
表9は、各製造例におけるマンネンタケの抽出物の重量である。表9において、「熱水」は熱水抽出法を用いたことを示している。「水+エタノール」は、50%エタノールによる抽出法を用いたことを示している。「エタノール」は、エタノールによる抽出法を用いたことを示している。
Figure 2022163106000002
Figure 2022163106000003
そして、栽培例1A-2Fと、抽出法a-cと、を組み合わせて製造例1Aa-2Fcとしてまとめた。例えば、「製造例1Aa」は、「栽培例1A」により栽培し、「抽出法a」により抽出したものであることを意味する。
5.マンネンタケの抽出物の抗酸化作用
5-1.活性酸素種
活性酸素種として、フリーラジカルの一種であるα,α-ジフェニル-β-ピクリルヒドラジル(以下「DPPH」という)を用いた。
5-2.実験方法
上記の製造例1Aa-2Fcに対応する抽出物を、最終濃度100μg/mLとなるように加えた0.1M酢酸緩衝液(pH5.5)0.4mLに無水エタノール0.4mLおよび0.5mMのDPPH無水エタノール溶液0.2mLを加えて反応液とした。また、製造例1Aa-2Fcのうち油溶性の抽出物には無水エタノール0.4mLに試料を加えて反応液とした。その後、37℃で30分間反応させ、水を対照として波長517nmの吸光度(J1)を測定した。また、ブランクとして試料の代わりに精製水を用いて吸光度(J2)を測定した。DPPHラジカル消去率は、以下に示す式より算出した。
DPPHラジカル消去率(%)=(1-J1/J2)×100
5-3.DPPHラジカル消去率
表11は、製造例ごとのDPPHラジカル消去率を示している。表11に示すように、マンネンタケの抽出物は、いずれもDPPHラジカル消去作用を有している。培養原木または培養菌床にプラズマを照射したマンネンタケの抽出物は、未照射のマンネンタケの抽出物よりも高い抗酸化作用を示した。特に、ペン型の第2のプラズマ発生装置200を用いて発光領域を培養原木または培養菌床に接触させずにプラズマを照射した製造例1Aa、2Aaが、強い抗酸化作用を示した。また、平面型の第1のプラズマ発生装置100を用いた製造例2Da、2Eaも、強い抗酸化作用を示した。
[表11]
DPPHラジカル消去率
製造例1Aa (原木・照射条件A・熱水) 46
製造例1Ca (原木・照射条件C・熱水) 41
比較製造例1a (原木・未照射・熱水) 37
製造例2Aa (菌床・照射条件A・熱水) 45
製造例2Ba (菌床・照射条件B・熱水) 35
製造例2Da (菌床・照射条件D・熱水) 41
製造例2Ea (菌床・照射条件E・熱水) 44
製造例2Fa (菌床・照射条件F・熱水) 35
比較製造例2a (菌床・未照射・熱水) 33
6.ガノデリン酸の含有量
ガノデリン酸は、抗癌作用、血圧降下作用、コレステロール低下作用といった効能を有する。
6-1.測定方法
製造例1Aa-2Fcの抽出物について、HPLCを用いてガノデリン酸類の含有量を測定した。表12はHPLCの条件を示している。また、移動相K2については、60分間で10%から94%に直線的に変化させた。また、ピレンの保持時間が約52分になるように流速を調整した。例えば、1.0mL/minである。
[表12]
カラム:Develosil ODS-HG-5(野村化学製)
カラムサイズ:内径4.6mmφ×長さ250mm
カラム温度:40℃
試料濃度:1.0mg/mL
注入量:10μL
検出:PDA 254nm
溶離液(グラジエント):
移動相 K1 10mM リン酸ナトリウム緩衝液(pH6.9)
移動相 K2 アセトニトリル
内標準溶液:ピレンのエタノール溶液(1mg/mL)
6-2.ガノデリン酸の含有量の測定結果
図6は、霊芝抽出物のHPLCクロマトグラムを示すグラフである。図6に示すように、保持時間が15~25分の期間内に、254nm付近に極大吸収を示すガノデリン酸類に由来する多数のピークが確認された。
表13は、ガノデリン酸類に由来するピークの面積値を示している。ここで、未照射の場合の面積値を基準の1とした。つまり、製造例1Ac-1Fcについては、比較製造例1cを基準とした。製造例2Ac-2Fcについては、比較製造例2cを基準とした。表13から明らかなように、培養原木または培養菌床に大気圧プラズマを照射することにより、マンネンタケにおけるガノデリン酸の含有量は増加している。ペン型の第2のプラズマ発生装置200を用いて大気圧プラズマを照射した製造例は、比較的多くのガノデリン酸を含有する(製造例1Ac、2Ac)。
また、製造例2Ecは、非常に多くのガノデリン酸を含有する。製造例2Ecにおけるガノデリン酸の含有量は、プラズマを照射していないものに比べて40%程度多い。また、前述のように、製造例2Ecは、高い抗酸化作用を示す。
[表13]
ガノデリン酸含量
製造例1Ac (原木・照射条件A・エタノール) 1.09
製造例1Ec (原木・照射条件E・エタノール) 1.01
製造例1Gc (原木・照射条件G・エタノール) 1.06
比較製造例1c (原木・未照射・エタノール) 1.00
製造例2Ac (菌床・照射条件A・エタノール) 1.07
製造例2Dc (菌床・照射条件D・エタノール) 1.05
製造例2Ec (菌床・照射条件E・エタノール) 1.39
製造例2Fc (菌床・照射条件F・エタノール) 1.05
比較製造例2c (菌床・未照射・エタノール) 1.00
7.処方例
マンネンタケの抽出物を製造例1Aa~製造例2Fcにより調製した処方例を示す。ここで混合抽出物とは、各製造例における抽出物を等量混合したものである。
7-1.処方例1 化粧水
表14の成分1~6および11と、成分7~10をそれぞれ均一に溶解し、両者を混合して濾過する。これにより製品としての化粧水が得られる。
[表14]
化粧水
処方 含有量(部)
1.製造例1Aa、1Daの混合抽出物 1.0
2.1,3‐ブチレングリコール 8.0
3.グリセリン 2.0
4.キサンタンガム 0.02
5.クエン酸 0.01
6.クエン酸ナトリウム 0.1
7.エタノール 5.0
8.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
9.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.1
10.香料 適量
11.精製水にて全量を100とする
7-2.処方例2 クリーム
表15の成分2~9を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1および11~13を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化する。その後、乳化した溶液をかき混ぜながら冷却しつつ、45℃で成分10を加え、さらに30℃まで冷却する。これにより製品としてのクリームが得られる。
[表15]
クリーム
処方 含有量(部)
1.製造例1Ab、1Bb、1Cb、1Db、1Ebの混合抽出物 0.5
2.スクワラン 5.5
3.オリーブ油 3.0
4.ステアリン酸 2.0
5.ミツロウ 2.0
6.ミリスチン酸オクチルドデシル 3.5
7.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0
8.ベヘニルアルコール 1.5
9.モノステアリン酸グリセリン 2.5
10.香料 0.1
11.パラオキシ安息香酸メチル 0.25
12.1,3‐ブチレングリコール 8.5
13.精製水にて全量を100とする
7-3.処方例3 クリーム
表15の製造例1Abの抽出物を製造例2Abの抽出物で置き換えたものである。
7-4.処方例4 クリーム
表15の製造例1Abの抽出物を製造例2Bbの抽出物で置き換えたものである。
7-5.処方例5 クリーム
表15の製造例1Abの抽出物を製造例2Cbの抽出物で置き換えたものである。
7-6.処方例6 乳液
表16の成分2~8を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1および10~13を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化する。その後、乳化した溶液をかき混ぜながら冷却しつつ、45℃で成分9を加え、さらに30℃まで冷却する。これにより製品としての乳液が得られる。
[表16]
乳液
処方 含有量(部)
1.製造例1Ba、1Ca、1Ea、1Fa、1Gaの混合抽出物 1.0
2.スクワラン 5.0
3.オリーブ油 5.0
4.ホホバ油 5.0
5.セタノール 1.5
6.モノステアリン酸グリセリン 2.0
7.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0
8.ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(20E.O.) 2.0
9.香料 0.1
10.プロピレングリコール 1.0
11.グリセリン 2.0
12.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
13.精製水にて全量を100とする
7-7.処方例7 ゲル剤
表17の成分1~5と、成分6~11をそれぞれ均一に溶解し、両者を混合する。これにより製品としてのゲル剤が得られる。
[表17]
ゲル剤
処方 含有量(部)
1.製造例1Ac、1Dc、1Ec、2Ac、2Ecの混合抽出物 0.01
2.エタノール 5.0
3.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
4.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.1
5.香料 適量
6.1,3‐ブチレングリコール 5.0
7.グリセリン 5.0
8.キサンタンガム 0.1
9.カルボキシビニルポリマー 0.2
10.水酸化カリウム 0.2
11.精製水にて全量を100とする
7-8.処方例8 パック
表18の成分1~11を均一に溶解する。これにより製品としてのパックが得られる。
[表18]
パック
処方 含有量(部)
1.製造例2Aa、2Faの混合抽出物 0.1
2.製造例2Da、2Eaの混合抽出物 0.1
3.ポリビニルアルコール 12.0
4.エタノール 5.0
5.1,3‐ブチレングリコール 8.0
6.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
7.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(20E.O.) 0.5
8.クエン酸 0.1
9.クエン酸ナトリウム 0.3
10.香料 適量
11.精製水にて全量を100とする
7-9.処方例9 ファンデーション
表19の成分2~8を加熱溶解し、80℃に保ち油相とする。成分19に成分9をよく膨潤させ、続いて、成分1および10~13を加えて均一に混合する。これに粉砕機で粉砕混合した成分14~17を加え、ホモミキサーで撹拌し75℃に保ち水相とする。この油相に水相をかき混ぜながら加え、乳化する。その後冷却し、45℃で成分18を加え、かき混ぜながら30℃まで冷却する。これにより製品としてのファンデーションが得られる。
[表19]
ファンデーション
処方 含有量(部)
1.製造例1Fb、1Gb、2Db、2Eb、2Fbの混合抽出物 1.0
2.ステアリン酸 2.4
3.ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(20E.O.) 1.0
4.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 2.0
5.セタノール 1.0
6.液状ラノリン 2.0
7.流動パラフィン 3.0
8.ミリスチン酸イソプロピル 6.5
9.カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1
10.ベントナイト 0.5
11.プロピレングリコール 4.0
12.トリエタノールアミン 1.1
13.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
14.二酸化チタン 8.0
15.タルク 4.0
16.ベンガラ 1.0
17.黄酸化鉄 2.0
18.香料 適量
19.精製水にて全量を100とする
7-10.処方例10 浴用剤
表20の成分1~6を均一に混合する。これにより製品としての浴用剤が得られる。
[表20]
浴用剤
処方 含有量(部)
1.製造例1Eaの抽出物 5.0
2.製造例2Aaの抽出物 1.0
3.炭酸水素ナトリウム 50.0
4.黄色202号(1) 適量
5.香料 適量
6.硫酸ナトリウムにて全量を100とする
7-11.処方例11 軟膏
表21の成分2~5を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1および6~8を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら30℃まで冷却する。これにより製品としての軟膏が得られる。
[表21]
軟膏
処方 含有量(部)
1.製造例1Ab、1Eb、2Ab、2Ebの混合抽出物 0.5
2.ポリオキシエチレンセチルエーテル(30E.O.) 2.0
3.モノステアリン酸グリセリン 10.0
4.流動パラフィン 5.0
5.セタノール 6.0
6.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
7.プロピレングリコール 10.0
8.精製水にて全量を100とする
7-12.処方例12 散剤
表22の成分1~3を混合する。これにより製品としての散剤が得られる。
[表22]
散剤
処方 含有量(部)
1.製造例1Aa、1Ea、2Aa、2Eaの混合抽出物 20.0
2.乾燥コーンスターチ 30.0
3.微結晶セルロース 50.0
7-13.処方例13 錠剤
表23の成分1~4を混合し、次いで成分5の水溶液を結合剤として加えて顆粒成形する。成形した顆粒に成分6を加えて打錠する。1錠0.52gとする。これにより製品としての錠剤が得られる。
[表23]
錠剤
処方 含有量(部)
1.製造例1Aa、1Ea、2Aa、2Eaの混合抽出物 3.0
2.乾燥コーンスターチ 27.0
3.カルボキシメチルセルロースカルシウム 20.0
4.微結晶セルロース 40.0
5.ポリビニルピロリドン 7.0
6.タルク 3.0
7-14.処方例14 錠菓
表24の成分1~4および7を混合し、顆粒成形する。成形した顆粒に成分5および6を加えて打錠する。1粒1.0gとする。これにより製品としての錠菓が得られる。
[表24]
錠菓
処方 含有量(部)
1.製造例1Aa、1Ea、2Aa、2Eaの混合抽出物 0.5
2.乾燥コーンスターチ 50.0
3.エリスリトール 40.0
4.クエン酸 5.0
5.ショ糖脂肪酸エステル 3.0
6.香料 適量
7.精製水にて全量を100とする
7-15.処方例15 飲料
表25の成分1~5を混合する。これにより製品としての飲料が得られる。
[表25]
飲料
処方 含有量(部)
1.製造例1Aa、1Ea、2Aa、2Eaの混合抽出物 2.0
2.果糖ブドウ糖液糖 12.5
3.クエン酸 0.1
4.香料 0.05
5.精製水にて全量を100とする
7-16.処方例16 粉末飲料
表26の成分1~8を混合する。これにより製品としての粉末飲料が得られる。
[表26]
処方例16 粉末飲料
処方 含有量(部)
1.製造例1Aa、1Ea、2Aa、2Eaの混合抽出物 10.0
2.粉糖 65.0
3.粉末ピーチ果汁 15.0
4.L-アスコルビン酸 8.0
5.結晶クエン酸 1.2
6.クエン酸ナトリウム 0.75
7.アスパルテーム 0.02
8.粉末ピーチ香料 0.03
A.付記
第1の態様におけるマンネンタケの生産方法では、第1導電体を備える第1電極体を有するプラズマ発生装置を用いる。プラズマ発生装置の第1導電体を培養原木または培養菌床に直接接触させない状態で、プラズマを培養原木または培養菌床に照射する。
第2の態様におけるマンネンタケの生産方法では、第1電極体は、誘電体を有する。誘電体が第1導電体と培養原木または培養菌床との間に位置している状態で、プラズマを培養原木または培養菌床に照射する。
第3の態様におけるマンネンタケの生産方法では、プラズマ発生装置は、第2導電体を有する第2電極体と、第1導電体と第2導電体との間に電圧を印加する電圧印加部と、を有する。
第4の態様におけるマンネンタケの生産方法では、電圧印加部は、培養原木または培養菌床を第2電極体の第2導電体の上に配置している状態で、第1導電体と第2導電体との間に電圧を印加する。
第5の態様におけるマンネンタケの生産方法では、プラズマ発生装置は、発光領域を生成する。発光領域を培養原木または培養菌床に接触させない状態で、プラズマを培養原木または培養菌床に照射する。
第6の態様における抗酸化剤の生産方法は、上記のマンネンタケの生産方法の工程と、マンネンタケから成分を抽出する抽出工程と、を有する。
第7の態様における医薬品の生産方法では、上記のマンネンタケの生産方法の工程と、マンネンタケから成分を抽出する抽出工程と、を有する。
第8の態様における食品の生産方法では、上記のマンネンタケの生産方法の工程と、マンネンタケから成分を抽出する抽出工程と、を有する。
第9の態様における皮膚外用剤の生産方法では、上記のマンネンタケの生産方法の工程と、マンネンタケから成分を抽出する抽出工程と、を有する。
100…第1のプラズマ発生装置
200…第2のプラズマ発生装置
110、210…第1電極体
111、211…第1電極
112、212…誘電体
120、220…第2電極体
121、221…第2電極
P1、P2、P1m…プラズマ発光領域
B1…菌床
B1a…上面
B1b…下面

Claims (9)

  1. 第1導電体を備える第1電極体と、前記第1導電体と対向する第2導電体を有する第2電極体と、前記第1導電体と前記第2導電体との間に交流電圧を印加する電圧印加部と、を有するプラズマ発生装置を用い、
    前記プラズマ発生装置の前記第1導電体をマンネンタケの培養原木または培養菌床に直接接触させることなく、前記第2電極体の前記第2導電体を前記培養原木または前記培養菌床に間接接触または直接接触させた状態で、プラズマを前記培養原木または前記培養菌床に照射し、
    前記培養原木または前記培養菌床がミネラルを含有する水を含むこと
    を特徴とするマンネンタケの生産方法。
  2. 請求項1に記載のマンネンタケの生産方法において、
    マンネンタケの培養原木または培養菌床を絶縁体の層で覆い、
    前記第2電極体の前記第2導電体を前記絶縁体の層の外側から間接接触させた状態で、プラズマを前記培養原木または前記培養菌床に照射する、
    ことを特徴とするマンネンタケの生産方法。
  3. 請求項2に記載のマンネンタケの生産方法において、
    前記第1導電体および前記第2導電体は平板電極であり、
    前記第2導電体の上に前記培養原木または前記培養菌床を配置し、
    前記第2導電体における前記絶縁体の層との接触面を含む面の面積が、
    前記培養原木または前記培養菌床の底面の面積よりも広いこと
    を特徴とするマンネンタケの生産方法。
  4. 請求項2に記載のマンネンタケの生産方法において、
    前記第2導電体が、
    前記絶縁体の層の側面に巻き付けられていること
    を特徴とするマンネンタケの生産方法。
  5. 請求項1に記載のマンネンタケの生産方法において、
    前記第2電極体の前記第2導電体を前記培養原木または前記培養菌床に直接接触させた状態で、プラズマを前記培養原木または前記培養菌床に照射する、
    ことを特徴とするマンネンタケの生産方法。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のマンネンタケの生産方法の工程と、
    前記マンネンタケから成分を抽出する抽出工程と、
    を有すること
    を特徴とする抗酸化剤の生産方法。
  7. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のマンネンタケの生産方法の工程と、
    前記マンネンタケから成分を抽出する抽出工程と、
    を有すること
    を特徴とする医薬品の生産方法。
  8. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のマンネンタケの生産方法の工程と、
    前記マンネンタケから成分を抽出する抽出工程と、
    を有すること
    を特徴とする食品の生産方法。
  9. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のマンネンタケの生産方法の工程と、
    前記マンネンタケから成分を抽出する抽出工程と、
    を有すること
    を特徴とする皮膚外用剤の生産方法。
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