JP2014002937A - 大気圧プラズマ処理装置、大気圧プラズマ処理装置の製造方法および大気圧プラズマ処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高電圧印加時の異常放電を抑制することができるとともに、表面処理効果を高くすることができる大気圧プラズマ処理装置、大気圧プラズマ処理装置の製造方法および大気圧プラズマ処理方法を提供する。
【解決手段】電極は絶縁体の外表面上に溶射により形成されている大気圧プラズマ処理装置および大気圧プラズマ処理装置の製造方法、ならびにその装置を用いた大気圧プラズマ処理方法である。
【選択図】図1
【解決手段】電極は絶縁体の外表面上に溶射により形成されている大気圧プラズマ処理装置および大気圧プラズマ処理装置の製造方法、ならびにその装置を用いた大気圧プラズマ処理方法である。
【選択図】図1
Description
本発明は、大気圧プラズマ処理装置、大気圧プラズマ処理装置の製造方法および大気圧プラズマ処理方法に関する。
従来から、チューブ形状や細長い短冊状の絶縁物等の表面を処理する方法として、絶縁体管の内部でプラズマを発生させ、プラズマを発生させた絶縁体管の内部に被処理物を設置することにより表面を処理する方法が行なわれてきた。
このような絶縁体管の内部にプラズマを発生させる方式としては、たとえば図12および図13の模式的斜視図に示すような容量結合型または誘導結合型の放電形式が広く知られている。
図12に示される放電形式は、容量結合型の放電形式であり、一対のリング状電極100a,100bを絶縁体管101の外周に対向するように配置して、絶縁体管101の内部にガス102を流しながら電圧印加装置103により交流電圧を印加することによって、絶縁体管101の内部にプラズマを発生させる。
図13に示される放電形式も、容量結合型の放電形式であり、絶縁体管201の外周に曲板状の電極200a,200bを配置して、絶縁体管201の内部にガス202を流しながら電圧印加装置203により交流電圧を印加することによって、絶縁体管201の内部にプラズマを発生させる。
また、特許文献1および特許文献2には、スパイラル状の平行電極対は、箔状の電極を絶縁体管の外周面に張り付けることにより形成されることが記載されている(特許文献1の段落[0009]および特許文献2の段落[0011])。
また、特許文献3には、筒状の絶縁体に導電性材料よりなる高圧側電極と接地側電極を交互にらせん状にして筒状の絶縁体に装着(絶縁体内面に付着させても良いし、絶縁体内に埋設しても良い)することにより構成されることが記載されている(特許文献3の段落[0023])。
特許文献1〜3には、電極の形成方法について具体的な記載はなされていないが、「張り付ける」、「付着させる」および「埋設させる」という言葉から、粘着剤を有する金属テープを貼り付ける方法、または絶縁体に切削加工等を施してその形状に合わせて金属板を嵌め込む方法などが考えられる。
近年では、大気圧近傍下の圧力で、高電圧を印加して強力なプラズマを発生させ、表面処理がされにくい被処理物の表面処理を行なう大気圧プラズマ処理の要望がある。
しかしながら、金属テープを貼り付ける方法によって電極を形成した場合には、大気圧プラズマの熱により粘着剤が溶融して絶縁体から金属テープが浮いてしまうため、高電圧印加時に異常放電が生じるという問題があった。また、金属テープが浮いてしまった場合には、大気圧プラズマによる表面処理効果が不十分となるという問題もあった。
また、絶縁体に金属板を嵌め込む方法によって電極を形成した場合には、絶縁体と金属板とを隙間なく密着させることが難しく、絶縁体と金属板との間に空気層が存在するため高電圧印加時に異常放電が発生しやすくなるという問題があった。また、この場合には、金属板の自重により絶縁体が撓んでしまい、大気圧プラズマによる表面処理効果が不十分となるという問題もあった。
上記の事情に鑑みて、本発明の目的は、高電圧印加時の異常放電を抑制することができるとともに、表面処理効果を高くすることができる大気圧プラズマ処理装置、大気圧プラズマ処理装置の製造方法および大気圧プラズマ処理方法を提供することにある。
本発明は、絶縁体と、絶縁体の外表面上において互いに対向するように配置されている一対の電極とを備え、一対の電極は絶縁体の外表面上に溶射により形成されている大気圧プラズマ処理装置である。
ここで、本発明の大気圧プラズマ処理装置において、絶縁体は、円筒管状であることが好ましい。
また、本発明の大気圧プラズマ処理装置において、一対の電極は絶縁体の外表面上にスパイラル状に配置されていることが好ましい。
また、本発明の大気圧プラズマ処理装置において、絶縁体は、互いに距離を空けて向かい合う、第1の絶縁体と第2の絶縁体とを含むことが好ましい。
また、本発明の大気圧プラズマ処理装置において、一対の電極は、第1の絶縁体の外表面上に設けられた第1の電極と、第2の絶縁体の外表面上に設けられた第2の電極とを含むことが好ましい。
また、本発明の大気圧プラズマ処理装置において、一対の電極は絶縁膜によって覆われていることが好ましい。
また、本発明の大気圧プラズマ処理装置において、絶縁膜は、ETFE、PTFE、FEPおよびPFAからなる群から選択された少なくとも1種を含むことが好ましい。
また、本発明は、上記のいずれかの大気圧プラズマ処理装置を製造する方法であって、絶縁体を準備する工程と、絶縁体の外表面上に一対の電極を溶射により形成する工程とを含む大気圧プラズマ処理装置の製造方法である。
ここで、本発明の大気圧プラズマ処理装置の製造方法は、一対の電極を溶射により形成する工程の前に、絶縁体の外表面に凹凸を形成する工程をさらに含むことが好ましい。
さらに、本発明は、上記のいずれかの大気圧プラズマ処理装置または上記の大気圧プラズマ処理装置の製造方法により製造された大気圧プラズマ処理装置を用いた大気圧プラズマ処理方法であって、ガスを導入する工程と、一対の電極間に電圧を印加することによってガスのプラズマを発生させる工程と、大気圧近傍の圧力下でプラズマを被処理物の表面に接触させることによって被処理物の表面を処理する工程とを含む大気圧プラズマ処理方法である。
本発明によれば、高電圧印加時の異常放電を抑制することができるとともに、表面処理効果を高くすることができる大気圧プラズマ処理装置、大気圧プラズマ処理装置の製造方法および大気圧プラズマ処理方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。
<実施の形態1>
図1(a)に、本発明の大気圧プラズマ処理装置の一例である実施の形態1の大気圧プラズマ処理装置の模式的な側面図を示す。また、図1(b)に、図1(a)のIb−Ibに沿った模式的な断面図を示す。
図1(a)に、本発明の大気圧プラズマ処理装置の一例である実施の形態1の大気圧プラズマ処理装置の模式的な側面図を示す。また、図1(b)に、図1(a)のIb−Ibに沿った模式的な断面図を示す。
図1(a)および図1(b)に示される実施の形態1の大気圧プラズマ処理装置は、円筒状の絶縁体管1と、絶縁体管1の外周面上において、互いに対向するように配置されている一対の電極である第1の電極2aおよび第2の電極2bと、絶縁体管1の外周面上に設けられている絶縁膜3と、を備えている。
第1の電極2aおよび第2の電極2bは、絶縁体管1の外周面上において、互いに間隔を空けて、それぞれスパイラル状に配置されており、第1の電極2aはアースされ、第2の電極2bは電圧印加装置4に接続されている。電圧印加装置4によって第2の電極2bに電圧が印加されることにより、第1の電極2aと第2の電極2bとの間に電圧が印加される。
また、図1(b)に示すように、絶縁体管1の内周面5も円筒状となっており、内周面5の内側は空洞となっている。
絶縁体管1は、絶縁性の材料であれば特に限定されず、たとえば石英のほかアルミナなどのセラミックを用いることができる。
また、第1の電極2aおよび第2の電極2bは、導電性の材料であれば特に限定されず、たとえば、アルミニウム、タングステン、モリブデン、チタンまたは鉛などの金属を用いることができる。
また、絶縁膜3は、絶縁性の材料であれば特に限定されず、たとえばエポキシ系樹脂、シリコーン樹脂またはフッ素系樹脂などを用いることができる。
なかでも、絶縁膜3としては、フッ素系樹脂を用いることが好ましい。絶縁膜3にフッ素系樹脂を用いた場合には、第2の電極2bに高電圧を印加したときに、絶縁体管1の外周面上に異常放電が発生するのを抑制できるとともに、絶縁体管1の内部の大気圧プラズマの発熱によって絶縁体管1の外周面に配置された絶縁膜3の劣化を抑制することができる。また、絶縁膜3にフッ素系樹脂を用いた場合には、被処理物の表面処理効果のより高い大気圧プラズマ処理を行なうこともできる。ここで、フッ素系樹脂は、炭素とフッ素との結合(C−F結合)を有する単量体を構成単位として有する重合体である。
本発明者が鋭意検討した結果、絶縁膜3にフッ素系樹脂を用いることによって第2の電極2bに高電圧を印加して、大気圧近傍の圧力下でガスプラズマを発生させて、被処理物の表面の大気圧プラズマ処理を行なった場合でも、従来の特許文献1および特許文献2に記載の放電形式と比較して、絶縁体管1の外周面上に異常放電が発生するのを抑制できるとともに、絶縁体管1の内部のプラズマの発熱によって絶縁体管1の外周面に配置されたフッ素系樹脂からなる絶縁膜3の劣化を抑制できることを見出した。
これは以下の理由によるものであると考えられる。すなわち、絶縁体管1の外周面上の異常放電の発生は、絶縁体管1の外周面上に配置された絶縁膜3の電気絶縁性の大きさに依存するところが大きい。そして、電気絶縁性の大きさは、(A)絶縁破壊強さ、および(B)体積抵抗率が指標となる。
(A)絶縁破壊強さ
絶縁破壊強さは、絶縁性材料の単位厚さに対する絶縁破壊電圧の値で、絶縁性材料の厚さに応じて、kV/mmなどの単位で表わされる。ここで、特許文献1および特許文献2に記載のエポキシ接着剤およびシリコーン接着剤の絶縁破壊強さは、高電圧印加時に、絶縁体管1の外周面上に異常放電が発生するのを抑制できるほど大きくなく、フッ素系樹脂の絶縁破壊強さは、高電圧印加時に、絶縁体管1の外周面上に異常放電が発生するのを抑制できるほど大きいと考えられる。
絶縁破壊強さは、絶縁性材料の単位厚さに対する絶縁破壊電圧の値で、絶縁性材料の厚さに応じて、kV/mmなどの単位で表わされる。ここで、特許文献1および特許文献2に記載のエポキシ接着剤およびシリコーン接着剤の絶縁破壊強さは、高電圧印加時に、絶縁体管1の外周面上に異常放電が発生するのを抑制できるほど大きくなく、フッ素系樹脂の絶縁破壊強さは、高電圧印加時に、絶縁体管1の外周面上に異常放電が発生するのを抑制できるほど大きいと考えられる。
(B)体積抵抗率
体積抵抗率は、絶縁性材料に直流電圧を加えたときのリーク電流を計測し、直流電圧をリーク電流のうち内部を通る電流のみで除し、絶縁性材料の断面積や長さを考慮した値である。ここで、特許文献1および特許文献2に記載のエポキシ接着剤およびシリコーン接着剤の体積抵抗率は、高電圧印加時に、絶縁体管1の外周面上に異常放電が発生するのを抑制できるほど大きくなく、フッ素系樹脂の体積抵抗率は、高電圧印加時に、絶縁体管1の外周面上に異常放電が発生するのを抑制できるほど大きいと考えられる。
体積抵抗率は、絶縁性材料に直流電圧を加えたときのリーク電流を計測し、直流電圧をリーク電流のうち内部を通る電流のみで除し、絶縁性材料の断面積や長さを考慮した値である。ここで、特許文献1および特許文献2に記載のエポキシ接着剤およびシリコーン接着剤の体積抵抗率は、高電圧印加時に、絶縁体管1の外周面上に異常放電が発生するのを抑制できるほど大きくなく、フッ素系樹脂の体積抵抗率は、高電圧印加時に、絶縁体管1の外周面上に異常放電が発生するのを抑制できるほど大きいと考えられる。
また、絶縁膜3の劣化は、絶縁膜3の耐熱性に依存するところが大きいものと考えられ、絶縁膜3に用いられるフッ素系樹脂は、特許文献1および特許文献2に記載のエポキシ接着剤およびシリコーン接着剤と比較して耐熱性が高いものと考えられる。
また、本発明者は、絶縁膜3にフッ素系樹脂を用いることによって、従来の特許文献1および特許文献2に記載されているエポキシ接着剤またはシリコーン接着剤からなる絶縁膜3を用いた場合よりも、被処理物の表面処理効果の高い大気圧プラズマ処理を行なえることも見出した。
これは以下の理由によるものであると考えられる。すなわち、被処理物の表面処理効果は、(C)絶縁膜の吸水率(透湿性)、および(D)絶縁膜の耐候性(耐紫外線性)に依存するところが大きい。
(C)絶縁膜の吸水率(透湿性)
絶縁破壊電圧(絶縁破壊強さ)は、吸湿の影響を受け、樹脂は吸湿により絶縁破壊電圧が大きく低下する。エポキシ接着剤およびシリコーン接着剤は吸水率が高く、高湿度雰囲気に長時間曝された場合、プラズマ放電状態に影響を及ぼし、被処理物の表面処理効果が低下するものと考えられる。一方、フッ素系樹脂は、エポキシ接着剤およびシリコーン接着剤と比べて、吸水率が低いために、高湿度雰囲気に長時間曝された場合でも、被処理物の表面処理効果が低下しにくいものと考えられる。
絶縁破壊電圧(絶縁破壊強さ)は、吸湿の影響を受け、樹脂は吸湿により絶縁破壊電圧が大きく低下する。エポキシ接着剤およびシリコーン接着剤は吸水率が高く、高湿度雰囲気に長時間曝された場合、プラズマ放電状態に影響を及ぼし、被処理物の表面処理効果が低下するものと考えられる。一方、フッ素系樹脂は、エポキシ接着剤およびシリコーン接着剤と比べて、吸水率が低いために、高湿度雰囲気に長時間曝された場合でも、被処理物の表面処理効果が低下しにくいものと考えられる。
(D)絶縁膜の耐候性(耐紫外光性)
プラズマ発光のスペクトルを解析すると、ガス種にもよるが、可視光の波長領域だけでなく、紫外光の波長領域にも強いピークが発現することがある。たとえば絶縁体管に合成石英を用いた場合には、絶縁体管1による紫外光の吸収が非常に小さいため、絶縁体管1の外周面上の絶縁膜3に紫外光が照射されることになる。このような紫外光の吸収により絶縁膜3が劣化し、プラズマ放電状態に影響を及ぼし、被処理物の表面処理効果が低下するものと考えられる。すなわち、フッ素系樹脂は、エポキシ接着剤およびシリコーン接着剤と比べて、紫外光の吸収率が低いため、絶縁膜3の耐候性(耐紫外光性)が高くなり、被処理物の表面処理効果が低下しにくいものと考えられる。
プラズマ発光のスペクトルを解析すると、ガス種にもよるが、可視光の波長領域だけでなく、紫外光の波長領域にも強いピークが発現することがある。たとえば絶縁体管に合成石英を用いた場合には、絶縁体管1による紫外光の吸収が非常に小さいため、絶縁体管1の外周面上の絶縁膜3に紫外光が照射されることになる。このような紫外光の吸収により絶縁膜3が劣化し、プラズマ放電状態に影響を及ぼし、被処理物の表面処理効果が低下するものと考えられる。すなわち、フッ素系樹脂は、エポキシ接着剤およびシリコーン接着剤と比べて、紫外光の吸収率が低いため、絶縁膜3の耐候性(耐紫外光性)が高くなり、被処理物の表面処理効果が低下しにくいものと考えられる。
ここで、フッ素系樹脂としては、ETFE(テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、FEP(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体)およびPFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)からなる群から選択された少なくとも1種を含むものを用いることが好ましい。この場合には、高電圧印加時の絶縁体管1の外周面の異常放電および絶縁膜3の劣化をさらに抑制することができるとともに、被処理物の表面処理効果を高くすることができる傾向にある。
絶縁膜3の厚さは、0.005mm以上5mm以下であることが好ましく、0.02mm以上3mm以下であることがより好ましい。絶縁膜3の厚さが0.005mm以上である場合、特に0.02mm以上である場合には、絶縁膜3に良好な絶縁性が得ることができる。また、絶縁膜3の厚さが5mm以下である場合、特に3mm以下である場合には、絶縁膜3の熱伝導性が良好となり、放電により発生した熱を絶縁膜3が蓄積して発熱するのを抑制することができる。
また、電圧印加装置4としては、たとえば従来から公知の高周波電源などを用いることができる。
なお、溶射により絶縁体管1の外周面上にスパイラル状に金属を形成することにより絶縁体管1の外周面上に第1の電極2aおよび第2の電極2bを設置した場合には、一般的に溶射膜は細かいピンホールを含むため、空気中の水分(湿気)が第1の電極2aおよび第2の電極2bのピンホールに浸透することになる。このように空気中の水分(湿気)が第1の電極2aおよび第2の電極2bのピンホールに浸透した状態で、第1の電極2aおよび第2の電極2bに電圧を印加した場合には、放電による熱等によって、第1の電極2aおよび第2の電極2bが腐食する。しかしながら、耐腐食性が高く、水透過性の低いフッ素系樹脂からなる絶縁膜3で第1の電極2aおよび第2の電極2bを保護することによって、溶射膜である第1の電極2aおよび第2の電極2bの劣化を防ぐことが可能となる。
以下、本発明の大気圧プラズマ処理装置の製造方法の一例である実施の形態1の大気圧プラズマ処理装置の製造方法について説明する。まず、図2の模式的側面図に示すように、絶縁体管1を準備する。
次に、図3の模式的側面図に示すように、絶縁体管1の外周面上に第1の電極2aおよび第2の電極2bを形成する。その後、図1(a)に示すように、第1の電極2aをアースに接続し、第2の電極2bを電圧印加装置4に接続することによって、実施の形態1の大気圧プラズマ処理装置を製造することができる。
ここで、実施の形態1の大気圧プラズマ処理装置は、第1の電極2aおよび第2の電極2bが溶射により絶縁体管1の外周面上に形成されることを特徴としている。
これは、本発明者が鋭意検討した結果、絶縁体管1の外周面上に第1の電極2aおよび第2の電極2bを溶射により形成することによって、絶縁体管1と、第1の電極2aおよび第2の電極2bとの間の密着性が極めて良好なものとなり、絶縁体管1から第1の電極2aおよび第2の電極2が浮いてしまうのを抑制できることを見出したことによるものである。
これにより、実施の形態1の大気圧プラズマ処理装置においては、第2の電極2bに高電圧を印加した場合でも、絶縁体管1の外周面上に異常放電が発生しにくくなるとともに大気圧プラズマによる表面処理効果を十分に得ることができる。
また、第1の電極2aおよび第2の電極2bを溶射により形成した場合には、第1の電極2aおよび第2の電極2bをたとえば数十ミクロンといった薄膜に形成することが可能となるため、第1の電極2aおよび第2の電極2bの自重によって絶縁体管1が撓むのを抑制することができ、大気圧プラズマによる表面処理効果を十分に得ることができる。
なお、「溶射」は、たとえば、第1の電極2aおよび第2の電極2bを構成する材料を溶融した状態で吹き付けることにより行なうことができる。
また、溶射により形成された第1の電極2aおよび第2の電極2bの比抵抗は、0.2(Ω・mm2/m)以下であることが好ましく、0.07(Ω・mm2/m)以下であることがより好ましい。第1の電極2aおよび第2の電極2bの比抵抗が0.2(Ω・mm2/m)以下、特に0.07(Ω・mm2/m)以下である場合には、放電の均一性が向上するだけでなく、第1の電極2aおよび第2の電極2bに印加される電力も低減することができるため、第1の電極2aおよび第2の電極2bにおける発熱を抑制することができる。
また、第1の電極2aおよび第2の電極2bを溶射により形成する工程の前に、絶縁体管1の外周面に凹凸を形成する工程をさらに含むことが好ましい。この場合には、第1の電極2aおよび第2の電極2bの絶縁体管1の外周面に対する密着性が向上する傾向にある。絶縁体管1の外周面に凹凸を形成する方法は、特に限定されないが、たとえば、サンドブラスト法、湿式エッチング法または表面フッ化エッチング法(CF4やC4F8などのフルオロカーボン系のガスを用いたプラズマによって発生するCF2、CF、Fなどのラジカルやイオンなどを用いたエッチング方法)などを挙げることができる。
また、絶縁体管1の外周面の凹凸の表面粗さRaは、5μm以上30μm以下であることが好ましく、5μm以上20μm以下であることがより好ましい。絶縁体管1の外周面の凹凸の表面粗さRaが5μm以上である場合には、絶縁体管1の外周面と、第1の電極2aおよび第2の電極2bとの密着性を向上させることができるため、絶縁体管1の外周面からの第1の電極2aおよび第2の電極2bの剥離を有効に抑制できる傾向にあり、絶縁体管1の外周面の凹凸の表面粗さRaが30μm以下である場合、特に20μm以下である場合には、第1の電極2aおよび第2の電極2bの耐久性をより高めることができる。RaとはJISに規定される、表面の算術平均粗さである。
以下、本発明の大気圧プラズマ処理方法の一例である実施の形態1の大気圧プラズマ処理方法について説明する。まず、図4の模式的側面図に示すように、上述した実施の形態1の大気圧プラズマ処理装置を用意し、その円筒状の絶縁体管1の内部にガス6を導入する。
ここで、絶縁体管1の内部に導入されるガス6としては、たとえば、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノン、ラドンおよび窒素からなる群から選択された少なくとも1種の不活性ガスを導入することができる。
次に、図5の模式的側面図に示すように、絶縁体管1の外周面上に配置された、第1の電極2aと第2の電極2bとの間に電圧印加装置4によって電圧を印加することによって絶縁体管1の内部に導入されたガス6のプラズマ7を発生させる。
ここで、ガス6のプラズマ7は、大気圧近傍の圧力下で発生させられた大気圧プラズマである。なお、本明細書において、「大気圧近傍の圧力」は、絶縁体管1の内部の圧力が0.8気圧以上1.2気圧以下の範囲の圧力であることを意味する。
また、第1の電極2aと第2の電極2bとの間に印加される電圧は、適宜設定可能であるが、高電圧印加による大気圧プラズマ処理の場合には、たとえば15kVよりも高い電圧とすることができる。また、高電圧印加による大気圧プラズマ処理ではない場合には、たとえば15kV以下の電圧とすることができる。
また、第1の電極2aと第2の電極2bとの間に高周波電圧が印加される場合には、高周波電圧の周波数は、たとえば1kHz以上30MHz以下とすることができる。
次に、図6の模式的側面図に示すように、ガス6のプラズマ7が発生している絶縁体管1の内部に被処理物8を挿入して、被処理物8の表面8aを大気圧プラズマ処理する。これにより、被処理物8の表面8aの親水性が向上するなどの被処理物8の表面8aの改質が行なわれる。
なお、絶縁体管1の内部に被処理物8を挿入することができない場合には、たとえば図7の模式的側面図に示すように、絶縁体管1のガス6の導入側と反対側の端部を被処理物8の表面8aに向けることにより、ガス6のプラズマ7を被処理物8の表面8aに照射する。これによっても、被処理物8の表面8aの大気圧プラズマ処理が行なわれて、被処理物8の表面8aの改質が行なわれる。
実施の形態1の大気圧プラズマ処理方法は、第1の電極2aと第2の電極2bとが溶射により形成された実施の形態1の大気圧プラズマ処理装置を用いて行なわれる。
したがって、実施の形態1の大気圧プラズマ処理方法においては、絶縁体管1の外周面上に異常放電が発生するのを抑制できるとともに、大気圧プラズマによる被処理物8の表面8aの表面処理効果を高くすることができる。
<実施の形態2>
図8に、本発明の大気圧プラズマ処理装置の他の一例である実施の形態2の大気圧プラズマ処理装置の模式的な断面図を示す。実施の形態2の大気圧プラズマ処理装置は、実施の形態1と装置構成が異なっている。
図8に、本発明の大気圧プラズマ処理装置の他の一例である実施の形態2の大気圧プラズマ処理装置の模式的な断面図を示す。実施の形態2の大気圧プラズマ処理装置は、実施の形態1と装置構成が異なっている。
図8に示すように、実施の形態2の大気圧プラズマ処理装置は、互いに距離を空けて向かい合う一対の絶縁体板11のぞれぞれの外表面上に、第1の電極2aおよび第2の電極2bが配置されている。また、第1の電極2aおよび第2の電極2bを覆うように、絶縁体板11のぞれぞれの外表面上には絶縁膜3が配置されている。絶縁体板11は、絶縁性の材料であれば特に限定されず、たとえば絶縁体管1と同様の材料を用いることができる。
実施の形態2の大気圧プラズマ処理装置においては、絶縁体板11間に水平方向にガスを導入し、電圧印加装置4によって第2の電極2bに電圧を印加する。これにより、絶縁体板11間に大気圧プラズマ7を発生させて、絶縁体板11間に被処理物を配置することによって、被処理物の表面の大気圧プラズマ処理を行なうことができる。
実施の形態2の大気圧プラズマ処理装置においては、絶縁体板11の外表面上の第1の電極2aおよび第2の電極2bが、それぞれ、溶射により形成されている。
したがって、実施の形態2の大気圧プラズマ処理装置においても、絶縁体板11と、第1の電極2aおよび第2の電極2bとの間の密着性が極めて良好なものとなり、絶縁体板11から第1の電極2aおよび第2の電極2が浮いてしまうのを抑制することができる。これにより、第2の電極2bに高電圧を印加した場合でも、異常放電が発生しにくくなるとともに、大気圧プラズマによる表面処理効果を十分に得ることができる。
また、第1の電極2aおよび第2の電極2bを溶射により薄く形成することができるため、第1の電極2aおよび第2の電極2bの自重によって絶縁体板11が撓むのを抑制することができる。したがって、この観点からも、大気圧プラズマによる表面処理効果を十分に得ることができる。
また、第1の電極2aおよび第2の電極2bを溶射により形成する工程の前に、絶縁体板11の外表面に凹凸を形成する工程をさらに含むことが好ましい。この場合には、第1の電極2aおよび第2の電極2bの絶縁体板11の外表面に対する密着性が向上する傾向にある。絶縁体板11の外表面に凹凸を形成する方法は、特に限定されないが、たとえば、サンドブラスト法、湿式エッチング法または表面フッ化エッチング法などを挙げることができる。
また、絶縁体板11の外表面の凹凸の表面粗さRaは、5μm以上30μm以下であることが好ましく、5μm以上20μm以下であることがより好ましい。絶縁体板11の外表面の凹凸の表面粗さRaが5μm以上である場合には、絶縁体板11の外表面と、第1の電極2aおよび第2の電極2bとの密着性を向上させることができるため、絶縁体板11の外表面からの第1の電極2aおよび第2の電極2bの剥離を有効に抑制できる傾向にあり、絶縁体板11の外表面の凹凸の表面粗さRaが30μm以下である場合、特に20μm以下である場合には、第1の電極2aおよび第2の電極2bの耐久性をより高めることができる。
実施の形態2における上記以外の説明は実施の形態1と同様であるため、その説明については省略する。
<実施の形態3>
図9に、本発明の大気圧プラズマ処理装置の他の一例である実施の形態3の大気圧プラズマ処理装置の模式的な断面図を示す。実施の形態3の大気圧プラズマ処理装置も、実施の形態1と装置構成が異なっている。
図9に、本発明の大気圧プラズマ処理装置の他の一例である実施の形態3の大気圧プラズマ処理装置の模式的な断面図を示す。実施の形態3の大気圧プラズマ処理装置も、実施の形態1と装置構成が異なっている。
図9に示すように、実施の形態3の大気圧プラズマ処理装置は、互いに距離を空けて向かい合う一対の絶縁体板11のぞれぞれの凹状の外表面上に、第1の電極2aおよび第2の電極2bが配置されている。なお、本実施の形態では、絶縁体板11が凹状である場合について説明するが、絶縁体板11は平板状であってもよい。
実施の形態3の大気圧プラズマ処理装置においては、絶縁体板11間に鉛直方向にガス6を導入し、第1の電極2aと第2の電極2bとの間に電圧を印加する。これにより、絶縁体板11間に大気圧プラズマ7を発生させて、絶縁体板11間の鉛直下方に被処理物を配置することによって、被処理物の表面の大気圧プラズマ処理を行なうことができる。
実施の形態3の大気圧プラズマ処理装置においても、絶縁体板11の外表面上の第1の電極2aおよび第2の電極2bが、それぞれ、溶射により形成されている。
したがって、実施の形態3の大気圧プラズマ処理装置においても、絶縁体板11と、第1の電極2aおよび第2の電極2bとの間の密着性が極めて良好なものとなり、絶縁体板11から第1の電極2aおよび第2の電極2が浮いてしまうのを抑制することができる。これにより、第1の電極2aと第2の電極2bとの間に高電圧を印加した場合でも、異常放電が発生しにくくなるとともに、大気圧プラズマによる表面処理効果を十分に得ることができる。
また、第1の電極2aおよび第2の電極2bを溶射により薄く形成することができるため、第1の電極2aおよび第2の電極2bの自重によって絶縁体板11が撓むのを抑制することができる。したがって、この観点からも、大気圧プラズマによる表面処理効果を十分に得ることができる。
実施の形態3における上記以外の説明は実施の形態1および2と同様であるため、その説明については省略する。
<実施の形態4>
図10(a)に、本発明の大気圧プラズマ処理装置の他の一例である実施の形態4の大気圧プラズマ処理装置の模式的な斜視図を示し、図10(b)に、実施の形態4の大気圧プラズマ処理装置の模式的な上面図を示す。実施の形態4の大気圧プラズマ処理装置も、実施の形態1と装置構成が異なっている。
図10(a)に、本発明の大気圧プラズマ処理装置の他の一例である実施の形態4の大気圧プラズマ処理装置の模式的な斜視図を示し、図10(b)に、実施の形態4の大気圧プラズマ処理装置の模式的な上面図を示す。実施の形態4の大気圧プラズマ処理装置も、実施の形態1と装置構成が異なっている。
図10(a)に示すように、実施の形態4の大気圧プラズマ処理装置は、絶縁体管1の外表面上に、絶縁体管1の外表面の曲率に合わせて、第1の電極2aおよび第2の電極2bが配置されている。そして、図10(b)に示すように、第1の電極2aはアースに接続されており、第2の電極2bは電圧印加装置4に接続されている。
実施の形態4の大気圧プラズマ処理装置においては、被処理物8がチューブ状である場合には、被処理物8の内部に鉛直方向にガス6を導入し、電圧印加装置4により第2の電極2bに電圧を印加する。これにより、被処理物8の内部に大気圧プラズマ7を発生させて、たとえば図10(a)および図10(b)に示すように、被処理物8の内部の大気圧プラズマ処理を行なうことができる。
実施の形態4の大気圧プラズマ処理装置においても、絶縁体管1の外表面に接する第1の電極2aおよび第2の電極2bが、それぞれ、溶射により形成されている。
したがって、実施の形態4の大気圧プラズマ処理装置においても、絶縁体管1と、第1の電極2aおよび第2の電極2bとの間の密着性が極めて良好なものとなり、絶縁体管1から第1の電極2aおよび第2の電極2が浮いてしまうのを抑制することができる。これにより、第2の電極2bに高電圧を印加した場合でも、異常放電が発生しにくくなるとともに、大気圧プラズマによる表面処理効果を十分に得ることができる。
また、第1の電極2aおよび第2の電極2bを溶射により薄く形成することができるため、第1の電極2aおよび第2の電極2bの自重によって絶縁体板11が撓むのを抑制することができる。したがって、この観点からも、大気圧プラズマによる表面処理効果を十分に得ることができる。
また、このような方法によれば、第1の電極2aおよび第2の電極2bに高電圧を印加した場合でも安定した放電が得られるため、絶縁体管1の内部で放電を生じさせられるばかりか、絶縁体管1の内部にチューブ状の被処理物8を挿入し、被処理物8の内部にガスを導入することにより、被処理物8の内部のみを放電させることができるため、被処理物8の内周面のプラズマ処理をすることができる。
実施の形態4における上記以外の説明は実施の形態1〜3と同様であるため、その説明については省略する。
<実施の形態5>
図11に、本発明の大気圧プラズマ処理装置の他の一例である実施の形態5の大気圧プラズマ処理装置の模式的な斜視図を示す。実施の形態5の大気圧プラズマ処理装置も、実施の形態1と装置構成が異なっている。
図11に、本発明の大気圧プラズマ処理装置の他の一例である実施の形態5の大気圧プラズマ処理装置の模式的な斜視図を示す。実施の形態5の大気圧プラズマ処理装置も、実施の形態1と装置構成が異なっている。
図11に示すように、実施の形態5の大気圧プラズマ処理装置は、絶縁体管1の外表面上に、一対の第1の電極2aおよび第2の電極2bが環状に配置されている。そして、第1の電極2aはアースに接続されており、第2の電極2bは電圧印加装置4に接続されている。
実施の形態5の大気圧プラズマ処理装置においては、絶縁体管1の内部に鉛直方向にガス6を導入し、電圧印加装置4により第2の電極2bに電圧を印加する。これにより、絶縁体管1の内部に大気圧プラズマを発生させ、大気圧プラズマのプラズマジェット7aを絶縁体管1の鉛直下方から噴射させ、被処理物8の表面8aに照射することにより、被処理物8の表面8aの大気圧プラズマ処理を行なうことができる。
実施の形態5の大気圧プラズマ処理装置においても、絶縁体管1の外表面に接する第1の電極2aおよび第2の電極2bが、それぞれ、溶射により形成されている。
したがって、実施の形態5の大気圧プラズマ処理装置においても、絶縁体管1と、第1の電極2aおよび第2の電極2bとの間の密着性が極めて良好なものとなり、絶縁体管1から第1の電極2aおよび第2の電極2が浮いてしまうのを抑制することができる。これにより、第2の電極2bに高電圧を印加した場合でも、異常放電が発生しにくくなるとともに、大気圧プラズマによる表面処理効果を十分に得ることができる。
また、第1の電極2aおよび第2の電極2bを溶射により薄く形成することができるため、第1の電極2aおよび第2の電極2bの自重によって絶縁体板11が撓むのを抑制することができる。したがって、この観点からも、大気圧プラズマによる表面処理効果を十分に得ることができる。
実施の形態5における上記以外の説明は実施の形態1〜4と同様であるため、その説明については省略する。
<実施例1>
円筒状の石英管(外径8mm:内径5mm)からなる絶縁体管の外周面を二重らせん状に研磨した後に、その研磨部分にアルミニウムを溶射することによって、第1の電極および第2の電極を所定の間隔を空けてスパイラル状にそれぞれ5mmの幅で形成し、第1の電極をアースに接続するとともに、第2の電極を高周波電源である電圧印加装置に接続した。これにより、大気圧プラズマ処理装置を作製した。
円筒状の石英管(外径8mm:内径5mm)からなる絶縁体管の外周面を二重らせん状に研磨した後に、その研磨部分にアルミニウムを溶射することによって、第1の電極および第2の電極を所定の間隔を空けてスパイラル状にそれぞれ5mmの幅で形成し、第1の電極をアースに接続するとともに、第2の電極を高周波電源である電圧印加装置に接続した。これにより、大気圧プラズマ処理装置を作製した。
次に、大気圧プラズマ処理装置の絶縁体管の一方の端部から、ヘリウムガスと酸素ガスとの混合ガス(ヘリウムガス体積:酸素ガス体積=1:100)を5L/minの流量で絶縁体管の内部に導入し、第1の電極と第2の電極との間に、30mAの電流が流れるように、第2の電極に交流電圧を周波数35kHzで印加した。これにより、絶縁体管の内部に、大気圧近傍の圧力下で、ヘリウムガスと酸素ガスとの混合ガスの大気圧プラズマを発生させた。
次に、絶縁体管の内部に被処理物である短冊状のポリエチレンフィルム(未処理時の水接触角97°)を挿入し、その状態で1分間放置し、被処理物の表面の大気圧プラズマ処理を行なった。
そして、大気圧プラズマ処理後のポリエチレンフィルムからなる被処理物の表面の水接触角を測定した。その結果を表1の「水接触角(°)」の欄に示す。
表1に示すように、実施例1においては、大気圧プラズマ処理後の被処理物の表面の水接触角は、55.9°であった。
また、表1に示すように、実施例1においては、第2の電極に交流電圧を印加したときの実測電圧は、2.57kVであった。
<実施例2>
第1の電極と第2の電極との間に60mAの電流が流れるように、第2の電極に交流電圧を周波数35kHzで印加したこと以外は実施例1と同様にして、被処理物の表面の大気圧プラズマ処理を行ない、被処理物の表面の水接触角を測定した。その結果を表1の「水接触角(°)」の欄に示す。
第1の電極と第2の電極との間に60mAの電流が流れるように、第2の電極に交流電圧を周波数35kHzで印加したこと以外は実施例1と同様にして、被処理物の表面の大気圧プラズマ処理を行ない、被処理物の表面の水接触角を測定した。その結果を表1の「水接触角(°)」の欄に示す。
表1に示すように、実施例2においては、大気圧プラズマ処理後の被処理物の表面の水接触角は、49.1°であった。
また、表1に示すように、実施例2においては、第2の電極に交流電圧を印加したときの実測電圧は、4.27kVであった。
<実施例3>
第1の電極と第2の電極との間に90mAの電流が流れるように、第2の電極に交流電圧を周波数35kHzで印加したこと以外は実施例1と同様にして、被処理物の表面の大気圧プラズマ処理を行ない、被処理物の表面の水接触角を測定した。その結果を表1の「水接触角(°)」の欄に示す。
第1の電極と第2の電極との間に90mAの電流が流れるように、第2の電極に交流電圧を周波数35kHzで印加したこと以外は実施例1と同様にして、被処理物の表面の大気圧プラズマ処理を行ない、被処理物の表面の水接触角を測定した。その結果を表1の「水接触角(°)」の欄に示す。
表1に示すように、実施例3においては、大気圧プラズマ処理後の被処理物の表面の水接触角は、45.7°であった。
また、表1に示すように、実施例3においては、第2の電極に交流電圧を印加したときの実測電圧は、7.11kVであった。
また、実施例3においては、大気圧プラズマを連続放電によって5分間維持した後に、放電前と放電後の電極表面の温度変化を測定した。その結果を表1の「電極表面温度変化」の欄に示す。
表1に示すように、実施例3においては、放電後の電極表面の温度は、放電前の電極表面の温度と比較して、8.8℃上昇(20.0℃から28.8℃に上昇)することが確認された。
<比較例1>
アルミニウム粘着テープの貼り付けにより第1の電極および第2の電極を形成したこと以外は実施例1と同様にして、被処理物の表面の大気圧プラズマ処理を行ない、被処理物の表面の水接触角を測定した。その結果を表1の「水接触角(°)」の欄に示す。
アルミニウム粘着テープの貼り付けにより第1の電極および第2の電極を形成したこと以外は実施例1と同様にして、被処理物の表面の大気圧プラズマ処理を行ない、被処理物の表面の水接触角を測定した。その結果を表1の「水接触角(°)」の欄に示す。
表1に示すように、比較例1においては、大気圧プラズマ処理後の被処理物の表面の水接触角は、59.1°であった。
また、表1に示すように、比較例1においては、第2の電極に交流電圧を印加したときの実測電圧は、2.81kVであった。
<比較例2>
第1の電極と第2の電極との間に60mAの電流が流れるように、第2の電極に交流電圧を周波数35kHzで印加したこと以外は比較例1と同様にして、被処理物の表面の大気圧プラズマ処理を行ない、被処理物の表面の水接触角を測定した。その結果を表1の「水接触角(°)」の欄に示す。
第1の電極と第2の電極との間に60mAの電流が流れるように、第2の電極に交流電圧を周波数35kHzで印加したこと以外は比較例1と同様にして、被処理物の表面の大気圧プラズマ処理を行ない、被処理物の表面の水接触角を測定した。その結果を表1の「水接触角(°)」の欄に示す。
表1に示すように、比較例2においては、大気圧プラズマ処理後の被処理物の表面の水接触角は、54.5°であった。
また、表1に示すように、比較例2においては、第2の電極に交流電圧を印加したときの実測電圧は、4.66kVであった。
<比較例3>
第1の電極と第2の電極との間に90mAの電流が流れるように、第2の電極に交流電圧を周波数35kHzで印加したこと以外は比較例1と同様にして、被処理物の表面の大気圧プラズマ処理を行ない、被処理物の表面の水接触角を測定した。その結果を表1の「水接触角(°)」の欄に示す。
第1の電極と第2の電極との間に90mAの電流が流れるように、第2の電極に交流電圧を周波数35kHzで印加したこと以外は比較例1と同様にして、被処理物の表面の大気圧プラズマ処理を行ない、被処理物の表面の水接触角を測定した。その結果を表1の「水接触角(°)」の欄に示す。
表1に示すように、比較例3においては、大気圧プラズマ処理後の被処理物の表面の水接触角は、48.5°であった。
また、表1に示すように、比較例3においては、第2の電極に交流電圧を印加したときの実測電圧は、8kVであった。
また、比較例3においては、大気圧プラズマを連続放電によって5分間維持した後に、放電前と放電後の電極表面の温度変化を測定した。その結果を表1の「電極表面温度変化」の欄に示す。
表1に示すように、比較例3においては、放電後の電極表面の温度は、放電前の電極表面の温度と比較して、17.6℃上昇(19.4℃から37.0℃に上昇)することが確認された。
<まとめ>
表1に示すように、実施例1と比較例1とを比較すると、実施例1においては、比較例1と比べて、より低い印加電圧で、より高い表面処理効果が得られることが確認された。
表1に示すように、実施例1と比較例1とを比較すると、実施例1においては、比較例1と比べて、より低い印加電圧で、より高い表面処理効果が得られることが確認された。
また、表1に示すように、実施例2と比較例2とを比較すると、実施例2においては、比較例2と比べて、より低い印加電圧で、より高い表面処理効果が得られることが確認された。
さらに、表1に示すように、実施例3と比較例3とを比較すると、実施例3においては、比較例3と比べて、より低い印加電圧で、より高い表面処理効果が得られることが確認された。また、実施例3は、比較例3と比較して、放電前後において、電極表面の温度上昇も抑えられることが確認された。
以上の結果から、溶射によって電極を形成した実施例1〜3は、テープの貼り付けによって電極を形成した比較例1〜3と比較して、30mA、60mAおよび90mAのいずれの設定電流においても、大気圧プラズマ処理による表面処理効果を高くすることができることが確認された。
また、実施例1〜3においては、比較例1〜3と比較して、高電圧印加時の異常放電の発生も抑制できることが確認された。
以上のように本発明の各実施の形態および各実施例について説明を行なったが、上述の各実施の形態および各実施例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、大気圧プラズマ処理装置、大気圧プラズマ処理装置の製造方法および大気圧プラズマ処理方法に利用することができる。
1 絶縁体管、2a 第1の電極、2b 第2の電極、3 絶縁膜、4 電圧印加装置、5 内周面、6 ガス、7 大気圧プラズマ、7a プラズマジェット、8 被処理物、8a 表面、11 絶縁体板、100a,100b リング状電極、101 絶縁体管、102 ガス、103 電圧印加装置、200a,200b 電極、201 絶縁体管、202 ガス、203 電圧印加装置。
Claims (10)
- 絶縁体と、
前記絶縁体の外表面上において、互いに対向するように配置されている一対の電極とを備え、
前記一対の電極は、前記絶縁体の前記外表面上に溶射により形成されている、大気圧プラズマ処理装置。 - 前記絶縁体は、円筒管状である、請求項1に記載の大気圧プラズマ処理装置。
- 前記一対の電極は、前記絶縁体の前記外表面上にスパイラル状に配置されている、請求項1または2に記載の大気圧プラズマ処理装置。
- 前記絶縁体は、互いに距離を空けて向かい合う、第1の絶縁体と第2の絶縁体とを含む、請求項1に記載の大気圧プラズマ処理装置。
- 前記一対の電極は、前記第1の絶縁体の外表面上に設けられた第1の電極と、前記第2の絶縁体の外表面上に設けられた第2の電極とを含む、請求項4に記載の大気圧プラズマ処理装置。
- 前記一対の電極は、絶縁膜によって覆われている、請求項1から5のいずれか1項に記載の大気圧プラズマ処理装置。
- 前記絶縁膜は、ETFE、PTFE、FEPおよびPFAからなる群から選択された少なくとも1種を含む、請求項6に記載の大気圧プラズマ処理装置。
- 請求項1から7のいずれか1項に記載の大気圧プラズマ処理装置を製造する方法であって、
前記絶縁体を準備する工程と、
前記絶縁体の前記外表面上に前記一対の電極を溶射により形成する工程と、を含む、大気圧プラズマ処理装置の製造方法。 - 前記一対の電極を溶射により形成する工程の前に、前記絶縁体の前記外表面に凹凸を形成する工程をさらに含む、請求項8に記載の大気圧プラズマ処理装置の製造方法。
- 請求項1から7のいずれか1項に記載の大気圧プラズマ処理装置または請求項8または9に記載の大気圧プラズマ処理装置の製造方法により製造された大気圧プラズマ処理装置を用いた大気圧プラズマ処理方法であって、
ガスを導入する工程と、
前記一対の電極間に電圧を印加することによって前記ガスのプラズマを発生させる工程と、
大気圧近傍の圧力下で前記プラズマを被処理物の表面に接触させることによって前記被処理物の前記表面を処理する工程と、を含む、大気圧プラズマ処理方法。
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