JP2022162879A - エスカレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送中における前後の乗客の間隔を適度に空けることができる誘導装置を備えたエスカレータを提供する。【解決手段】無端状に連結され循環走行する複数の踏段12を有し、乗り口に進入した乗客が、コム26から繰り出され水平に走行する踏段12に乗り移ることにより利用されるエスカレータ10において、前記進入方向におけるコム26手前の前記乗り口において、踏段12の水平走行速度よりも遅い誘導速度で移動する誘導表示L1により、前記乗客を前記水平走行速度よりも遅い速度で歩行するよう誘導する誘導装置30を設けた。【選択図】図3

Description

本発明は、エスカレータに関し、特に、乗り口において乗客を誘導する装置を備えたエスカレータに関する。
エスカレータを利用する乗客は、先ず、乗り口に進入し、走行する踏段にタイミングを見計らって乗り移ることとなる。このタイミングは、一般的に、コムから次々と繰り出される踏段の踏板に施されたデマケーションラインを目印に計られる。
上記タイミングを取り易くする案内装置が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の案内装置は、踏段に乗降する前または後に設けられた乗降部上に、利用客が踏段に乗降するタイミングに合わせて点滅する複数個の光源を有する構成とされている(特許文献1の請求項1等)。
そして、この構成によれば、『利用客は、コム付近に行くまでに案内装置の点滅するタイミングを合わせて乗降するタイミングを測ることができるので、利用客が乗降口付近で立ち止まることなく乗降でき、混雑解消が図れることになる。』(特許文献1の段落[0007]の原文のまま)とされている。
ところで、近年広まった感染症の対策として、あらゆる場面で、いわゆる「三密」(密集、密接、密閉)を避けた行動をすることが求められている。エスカレータを利用する場合も例外ではなく、前後に間隔を空けて踏段に乗り込むことが推奨されている。
特開2004-115171号公報
しかしながら、特許文献1に記載の案内装置が設置されたエスカレータでは、乗客がタイミングよく踏段に次々に乗り移ることとなるため、搬送中における前後の乗客の間隔が密になることを避けられない。
本発明は、上記した課題に鑑み、可能な限り、搬送中における乗客の前後の間隔が適度に空くようにすることができる誘導装置を備えたエスカレータを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係るエスカレータは、無端状に連結され循環走行する複数の踏段を有し、乗り口に進入した乗客が、コムから繰り出され水平に走行する前記踏段に乗り移ることにより利用されるエスカレータであって、
前記進入方向における前記コム手前の前記乗り口において、前記踏段の水平走行速度よりも遅い誘導速度で移動する誘導表示により、前記乗客を前記水平走行速度よりも遅い速度で歩行するよう誘導する誘導装置を備えたことを特徴とする。
また、前記誘導速度が前記水平走行速度の少なくとも半分以下に設定されていることを特徴とする。
さらに、前記誘導表示は、前記乗り口の床面に表示される複数のマーク表示が前記進入方向に所定間隔を空け、前記誘導速度で移動するものであることを特徴とする。
この場合に、前記所定間隔は、前記マーク表示の中心間間隔が、隣接する踏段の走行方向における中心間間隔とほぼ同じになる間隔であり、前記誘導速度をVp、前記水平走行速度をVsとすると、前記Vpが、Vp=Vs×{1/(N+1)}の速さに設定されている(Nは、1、2、または3のいずれか一の値)ことを特徴とする。
また、前記複数の踏段上における乗客の混雑度を指標する混雑度指標を取得する混雑度指標取得手段を有し、前記混雑度指標取得手段が取得した混雑度指標が、前記誘導装置の誘導にしたがって乗客が前記踏段に乗り移ったとした場合よりも高い混雑度を呈する場合、前記誘導装置は、前記誘導速度をさらに低下させることを特徴とする。
上記の構成を有する本発明に係るエスカレータによれば、乗り口に進入した乗客が、上記踏段の水平走行速度よりも遅い誘導速度で移動する上記誘導表示により、前記水平走行速度よりも遅い速度で歩行して、上記コムから繰り出され水平に走行する前記踏段に乗り移ることとなる。
これにより、乗り口において、前後にあまり間隔を空けず列を成した乗客が踏段の水平走行速度とほぼ等しい速度で乗り口を歩行して、踏段に次々に乗り移って踏段上、間隔を空けずに乗客が搬送される状態を可能な限り防止できる。すなわち、本発明によれば、可能な限り、搬送中における乗客の前後の間隔が適度に空くようにすることができる。
実施形態1に係るエスカレータの概略構成を示す斜視図である。 (a)は、上記エスカレータの概略構成を示す平面図であり、(b)は、同側面図である。 上記エスカレータの乗り口およびその近傍を拡大した平面図である。 上記エスカレータが備える制御装置の概略構成を示す図である。 上記エスカレータが備える誘導装置の誘導表示がコムに向かって移動する様子を示す図である。 上記誘導表示とは別の態様の誘導表示が、コムに向かって移動する様子を示す図である。 実施形態2に係るエスカレータの乗り口およびその近傍を拡大した平面図である。 実施形態2に係るエスカレータが備える制御装置の概略構成を示す図である。 実施形態2に係るエスカレータが備える誘導装置の誘導表示がコムに向かって移動する様子を示す図である。
以下、本発明に係るエスカレータを実施形態に基づき、図面を参照しながら説明する。
<実施形態1>
図1に、実施形態1に係るエスカレータ10の概略構成を示す斜視図を、図2(a)に同平面図を、図2(b)に同側面図を、それぞれ示す。
エスカレータ10は、無端状に連結されて循環走行する複数の踏段12と、複数の踏段12の走行路の両側に当該走行路に沿って立設された欄干14、16を有する。欄干14、16には、その上部に案内され踏段12の走行と同期して移動する移動手摺18、20が設けられている。
複数の踏段12と移動手摺18、20とは、上部機械室22に設置されたモータ24を動力源とし、不図示の動力伝達機構を介して駆動される。建築物の階上USと階下DSに掛け渡されたエスカレータ10は、モータ24の回転方向を正転と逆転とに切り換えることで、昇り用としても降り用としても用いられるのであるが、本例では、エスカレータ10を昇り用として使用する場合、すなわち、階下DS側が乗り口となる場合を例に説明する。
エスカレータ10の乗り口には、コム(くし板)26およびコム26に隣接するフロアプレート28が設けられている。循環走行する複数の踏段12は、コム26から次々と水平方向に繰り出される。エスカレータ10は、乗り口に進入した乗客が、コム26から繰り出され、水平に走行する踏段12に乗り移る(移乗する)ことにより利用される。
フロアプレート28には、乗り口において乗客を所定の速度で歩行するよう誘導する誘導装置30が設置されている。なお、降車口にも、コム(くし板)32およびコム32に隣接してフロアプレート34が設けられており、フロアプレート34には、階上US側が乗り口となる場合に使用される誘導装置36が設置されている。
誘導装置30と誘導装置36は、基本的に同じものである。誘導装置は、乗り口側となるものが使用され、降車口側となるものは使用されないため、本例では、誘導装置30を代表に説明し、誘導装置36の説明については必要に応じ言及するに止める。
図3に、誘導装置30が設置された乗り口およびその近傍を拡大した平面図を示す。ここで、誘導装置30の説明に際し、図3において、左右方向(踏段12の走行方向)を横方向、上下方向(踏段12の走行方向と直交する方向)を縦方向とする。
誘導装置30は、透明な強化アクリル板38と強化アクリル板38の下方に、図3に示すように、縦横に配された複数個のLEDランプ40からなるランプユニット42とを含む。フロアプレート28は、誘導装置30の設置スペース分の段下げ部を有しており、当該段下げ部に誘導装置30が嵌め込まれている。強化アクリル板38の上面と、誘導装置30周辺のフロアプレート28の上面は面一(つらいち)になっている。
複数個のLEDランプ40は、図3に示すように、全体で、一点鎖線の仮想線で示すような大きな矢印を呈するように、マトリックス状に配されている。ランプユニット42を構成する複数個のLEDランプ40の内、同時に点灯するのは、縦1列のみである。図示例では、左から5列目の一列のみが点灯している。本願の図面において、LEDランプを表す丸印の内、点灯中のLEDランプは黒塗りの丸で、消灯中のLEDランプは白抜きの丸で示すこととする。但し、図9では、消灯中のLEDランプの図示は省略している。
複数のLEDランプ40の点灯・消灯制御を行うコントローラ56を含む制御装置44が上部機械室30(図2(b))に設置されている。図4に、制御装置44の概略構成を示す。
制御装置44は、CPU46を中心として、これにROM48、RAM50、運転制御部52、負荷検出部54、およびコントローラ56が接続された構成を有している。
運転制御部52は、CPU46の指示にしたがい、モータ24の回転速度を制御することにより、踏段12の走行速度制御、すなわち運転速度制御を行う。
負荷検出部54は、モータ24に流れる駆動電流の大きさを検出することによりモータ24に掛かる負荷の大きさを検出する。検出結果の利用については後述する。
コントローラ56は、CPU46の指示に従い、誘導装置30のランプユニット42、誘導装置36のランプユニット58の点灯制御を行う。なお、既述の通り、本例では、誘導装置36を使用されないため、その点灯制御も行われない。
ROM48は、CPU46が実行するプログラムを格納している。RAM50は、CPU48が前記プログラムを実行する際のワークエリアとなる。
続いて、コントローラ56によるランプユニット42の点灯制御について説明する。上述したように、複数のLEDランプ40の内、同時に点灯するのは縦1列のみである(図3)。以下、点灯中の1列を「点灯列」と称することとする。
コントローラ56は、図5に示すように、点灯列を左から右方向へ順次、所定の時間間隔で切り換える。そうすると、乗り口の乗客には、点灯列があたかも所定の速度で踏段12へと向かう向きに移動するバー状をしたマーク表示M1のように見えることとなる。このマーク表示M1(点灯列)が、乗客を前記所定の速度(以下、「誘導速度」と称する)で歩行するよう誘導する誘導表示L1となる。
実施形態1において、前記誘導速度は、コム26から繰り出され水平方向に走行する踏段12の水平走行速度との関係で規定される。本件発明で課題としているのは、乗り口が混雑している中において、乗客が踏段12に間を空けずに次々に乗り込み、搬送中の乗客に「密」の状態が発生する点にある。
乗客が踏段12に間を空けずに次々に乗り込む状態と言うのは、乗り口において、前後にあまり間隔を空けず列を成した乗客が踏段12の水平走行速度とほぼ等しい速度で乗り口を歩行して、踏段12に乗り込む状態である(以下、この状態を「連続乗車状態」と称する)。
上記の乗り込み状態を回避するため、誘導速度を踏段12の水平走行速度よりも遅い速度に設定している。すなわち、踏段12の水平走行速度よりも遅い誘導速度で移動する誘導表示L1により、乗客を前記水平走行速度よりも遅い速度で歩行するよう、誘導することとした。
このようにすることで、ある乗客(第1の乗客)が踏段12に移乗した後、次の乗客(第2の乗客)が踏段12に移乗するまでの時間間隔が連続乗車状態の場合よりも長くなる。その結果、第2の乗客は、第1の乗客が移乗した踏段12に隣接する次の踏段12に移乗することができなくなるため、第1の乗客から少なくとも1段飛ばしで踏段12に移乗することとなり、連続乗車状態の場合よりも搬送される乗客の前後の間隔が広くなる。
混雑時に、乗り口において乗客は、走行方向に隣接する踏段12に連続して乗ったとした場合の間隔P(人の中心間間隔)を空け、列をなして歩行することが観察される。このため、確実に1段以上飛ばして、乗客が踏段12に移乗するよう誘導するには、誘導速度は踏段12の水平走行速度の少なくとも半分(1/2)以下であることが好ましい。
また、2段以上飛ばして、乗客が踏段12に移乗するよう誘導するには、誘導速度は踏段12の水平走行速度の少なくとも1/3以下であることが好ましい。
すなわち、N段以上飛ばして、乗客が踏段12に移乗するよう誘導するには、誘導速度は踏段12の水平走行速度の少なくとも1/(N+1)以下に設定される(Nは1以上の整数)。
上記の例では、複数のLEDランプ40の内、点灯列1列でマーク表示M1を構成したが、これに限らず、複数列で一つのマーク表示を構成しても構わない。また、上記の例では、1個のマーク表示M1で誘導表示L1を構成したが、これに限らず、同時に複数個のマーク表示M1を表示して誘導表示L1を構成しても構わない。
点灯列2列でマーク表示M2を構成し、マーク表示M2を同時に複数個表示して誘導表示L2を構成する例を図6に示す。図示例では、点灯列2列(マーク表示M2)と消灯列3列を繰り返すことにより、誘導表示L2を構成している。誘導表示L2(マーク表示M2)の誘導速度は、上記した誘導表示L1(マーク表示M1)の場合と同様に設定される。
(変形例)
誘導装置30により、乗客が前後に間隔を空けて踏段12に移乗することが期待されるが、誘導表示L1、L2に気付かない等の何らかの理由により、乗り口における乗客の歩行速度が、踏段12の水平走行速度と比較して、期待するほど低下しない場合が想定される。その結果、例えば、2段飛ばしで乗客を誘導するよう誘導速度を設定しているにも関わらず、1段飛ばしにしかならず、あるいは、連続して踏段12に移乗してしまうといった状態になってしまうこととなる。すなわち、複数の踏段12で搬送される乗客が混雑状態になってしまうこととなる。
そこで、混雑状態を検出し、一定の混雑が認められると、誘導速度をさらに低下させることとしても良い。本例では、複数の踏段12上における乗客の混雑度を指標するものとして、モータ24に掛かる負荷の大きさを用いている。より具体的には、モータ24への通電電流の大きさを、混雑度を指標するものとして用いている。踏段12を一定の走行速度で走行するためには、負荷の大小、すなわち、複数の踏段12上の乗客の人数に応じてモータ16へ電流(駆動電流)を流す必要があるところ、駆動電流の大きさを検出すれば、モータに24に掛かる負荷、ひいては、乗客の人数の多少(すなわち、混雑度)を知ることができるからである。
例えば、2段飛ばしで乗客を誘導するよう誘導速度を設定している例を挙げて説明する。この場合の誘導速度をVNとする。複数の踏段12の搬送領域の全長に亘って、2段飛ばしで乗客が踏段12に乗って搬送されている場合にモータ24に流れる駆動電流の大きさをInとする。Inよりも例えば、5%大きい電流値を第1の閾値としてIs1、20%大きい電流値を第2の閾値としてIs2とする。
図4に示す負荷検出部54は、モータ24に流れる駆動電流の大きさIを検出し、CPU46に通知する。CPU46は、IがIs2を超えるとコントローラ56に誘導速度をVNからVNよりも遅いVLに変更する指示を行う。指示を受けた、コントローラ56は、誘導速度をVNからVLに変更する。VLは、例えばVNの30%減の速度とする。
それまで、一定の誘導速度VNで移動していた誘導表示が、突然、遅くなると、乗客の注意が誘導表示に向けられることが期待できる。すなわち、誘導表示の低速への切換が乗客への注意喚起となって、乗客が誘導表示に一層したがって歩行することが期待される。これにより、踏段12上の混雑が緩和されることとなる。
誘導速度をVNからVLに変更した後、負荷検出部54で検出される電流値IがIs1以下になると、混雑度が許容範囲に入ったとみなして、CPU46は、誘導速度をVLからVNに戻すよう、コントローラ56に指示する。当該指示を受けたコントローラ56は、誘導速度をVLからVNに戻して、誘導表示を続ける。
なお、上記の例では、踏段12上の混雑度を指標するものとして、モータ24への通電電流の大きさを用いたが、当該指標はこれに限らず、例えば、以下に記す他の例のようにしても構わない。
乗り口において、コム26の上方を通過する乗客(すなわち、踏段12に移乗する乗客)を検出する光電センサ(不図示)を設ける。以下、コム26上方を通過する乗客を「通過乗客」と称する。光電センサはCPU46(図4)に接続されている。ここで、誘導速度VNにしたがって歩行し、踏段12に移乗する乗客が連続する場合に、前記光電センサによって乗客が検出される時間間隔をTnとする。また、Tnよりも例えば10%早い時間間隔を第1の閾値Ts1とし35%早い時間間隔をTs2とする。
そして、CPU46は、光電センサにより検出される通過乗客の時間間隔Tが、所定時間の間、Ts2以下になると、コントローラ56に誘導速度をVNからVNよりも遅いVLに変更する指示を行う。指示を受けたコントローラ56は、誘導速度をVNからVLに変更する。
誘導速度をVNからVLに変更した後、光電センサにより検出される通過乗客の時間間隔が、所定時間の間、Ts1以上になると、混雑度が許容範囲に入ったとみなして、CPU46は、誘導速度をVLからVNに戻すよう、コントローラ56に指示する。当該指示を受けたコントローラ56は、誘導速度をVLからVNに戻して、誘導表示を続ける。
以上説明した他の例では、コム26の上方を通過する乗客の時間間隔を、踏段12上の混雑度を指標するものとしている。混雑度が大きくなると、誘導速度を低下させることによる目的と効果は、モータ24の負荷検出に基く場合と同様なので、その説明については省略する。
なお、上記の例では、誘導速度を低下させることで、乗り口およびその近傍の乗客に注意喚起をしたが、誘導速度の低下に代えて、あるいは、誘導速度の低下と共に、乗客に対し、「誘導表示の速さに合わせて歩行して下さい。」といった旨の注意喚起のためのアナウンスを乗り口で流すようにしても構わない。
そのためには、乗り口およびその近傍で乗客がアナウンスを聞き取れる位置にスピーカ(不図示)を設置し、当該スピーカを制御装置44に接続して、音声の出力制御を行うこととする。
<実施形態2>
実施形態1では、混雑時に、乗り口において乗客は、進行方向に隣接する踏段12に連続して乗ったとした場合の間隔P(人の中心間間隔)を空け(図3)、列をなして歩行することが観察されるとの前提の下、誘導速度を設定した。
実施形態2では、誘導速度(歩行速度)に加え、乗り口における乗客の前後の間隔も誘導することとした。図7に、実施形態2に係るエスカレータ100の乗り口およびその近傍を拡大した平面図を示す。
実施形態2のエスカレータ100は、実施形態1のエスカレータ10とは、誘導装置および誘導装置を制御するコントローラの制御内容が異なる以外は、基本的に同じ構成を有している。よって、エスカレータ100の構成要素には百番代の符号を付し、その下2桁には、エスカレータ10において対応する構成要素の番号を付して、その説明については適宜言及するに止める。
図7に示すように、実施形態2の誘導装置160は、透明な強化アクリル板162と強化アクリル板162の下方に、方形のマトリックス状に配された複数個のLEDランプ164からなるランプユニット166とを含む。フロアプレート128は、誘導装置160の設置スペース分の段下げ部を有しており、当該段下げ部に誘導装置160が嵌め込まれていて、強化アクリル板162の上面と、誘導装置160周辺のフロアプレート128の上面が面一(つらいち)になっているのは、実施形態1と同様である。
なお、本例において降り口側のフロアプレート(不図示)にもランプユニット170を有する誘導装置168(図8)が設置されている。誘導装置168は、誘導装置160と同じ構成であり、降り口側となる誘導装置168は使用しないため、その説明については省略する。
ランプユニット166の複数のLEDランプ164の内、図7に示すように、点灯中のLEDランプ160で複数の矢印が形成されるよう、所定のLEDランプ164が点灯される。この点灯制御は、制御装置172のコントローラ174(図8)によってなされる。
本例では、図7に示す状態で、踏段112の進行方向に所定の間隔で表示された4個の矢印からなる列が、前記進行方向と直交する方向に2列設けられていて、全体で8個の矢印が表示されている。この矢印の各々が、実施形態2におけるマーク表示M3となる。すなわち、実施形態2では、誘導表示L3を、複数のマーク表示M3が乗り口における乗客の進入方向(前記進行方向)に所定の間隔を空けて当該乗り口の床面(強化アクリル板162上面)に表示されるもので構成した。
コントローラ174は、マーク表示M3の各々が、図7に示す隊列を保持したまま、踏段112の進行方向、コム126に向かって誘導速度で移動するようランプユニット166を制御する。図9に、マーク表示M3(誘導表示L3)が移動する様子を示す。
マーク表示M3の各々は、その上を歩行することにより誘導速度で歩行するよう誘導する表示である。図7に戻り、各列におけるマーク表示M3の進行方向における中心間間隔Dpは、隣接する踏段112の走行方向における中心間間隔Dsとほぼ等しく設定している(Dp≒Ds)。
ここで、誘導速度をVp、踏段112の水平走行速度をVsとする。実施形態1でも説明した通り、誘導速度Vpは、
Vp=Vs×{1/(N+1)}
の速さに設定される(Nは、1以上の整数)。
すなわち、マーク表示M3と共に列を成して歩行する乗客を、(i)N=1に設定した場合は、1段飛ばしで、(ii)N=2に設定した場合は、2段飛ばしで、(iii)N=3に設定したときは、3段飛ばしで、(iv)N=4に設定したときは、4段飛ばしで、(v)N=5に設定したときは、5段飛ばしで、…、それぞれ、乗客を踏段112に移乗するよう誘導することができる。
しかしながら、搬送される乗客の間隔を広く取れば取るほど、混雑時における運行効率の低下を招くことになるし、感染対策上も過剰な対応になると思われる(感染対策上、乗客間の間隔は、概ね3段程度空ければよいとされている。)。そこで、運行効率と感染対策のバランスを勘案すると、Nは、1、2、または3のいずれか一の値に設定することが好ましい。すなわち、当該バランス内で、運行効率寄りに重点を置く場合は、N=1に設定し、感染対策寄りに重点を置く場合は、N=3に設定することが好ましい。
実施形態1でも説明したが、Vp<Vsであれば、乗客を1段飛ばしで踏段112に移乗させるような誘導になるが、誘導速度VpをN=1に設定すると、すなわち、Vp=Vs/2とすると、一層確実に、乗客を1段飛ばしで踏段112に移乗するよう誘導することができるのである。
なお、上記の例で、誘導表示L3を2列のマーク表示M3で構成したが、これに限らず1列としても構わない。1列とする場合は、踏段112の走行方向と直交する方向の中央位置に当該走行方向にマーク表示M3を並べることとする。乗客が2列で乗り口に並ぶ場合は、マーク表示M3を挟んで両側をマーク表示M3と共に歩行することとなる。
また、上記の例では、マーク表示M3は、矢印をかたどったマーク表示としたが(図7、図9)、これに限らず、マーク表示は、例えば、足の裏をかたどったマーク表示としても構わない。
以上、実施形態2によれば、実施形態1と比較して、乗り口における乗客の前後の間隔も誘導するようにしたため、実施形態1よりも、一層確実に、踏段で搬送される乗客の混雑を緩和することができる。
なお、実施形態2では、乗り口における乗客の間隔Dpを踏段112の中心間間隔Dsとほぼ等しく設定しているが、乗り口における1列の人数は3~4人程度であり、かつ乗り口を通過する時間も短時間であることから、感染対策上は問題にならないと考えられる。
以上、本発明に係るエスカレータを実施形態に基づいて説明してきたが、本発明は上記した形態に限らないことは勿論であり、例えば、以下の形態とすることもできる。
(1)上記実施形態で誘導装置は、乗り口側のもののみを用いることとしたが、降り口側の誘導装置も用いることとしても構わない。この場合、実施形態1では、誘導装置36を、図2(a)とは、矢印が反対の向きになるように設置する。また、実施形態2では、降り口側に設置される誘導装置(不図示)の矢印からなるマーク表示が、誘導装置168のマーク表示M3(図7)の矢印と平面視で同じ向きを指し、同じ向きに移動するよう、コントローラ174で制御する。
そして、降り口側に設置された誘導装置の誘導表示の速度を踏段12、112の走行速度よりも速く設定する。このようにすることで、踏段12、112から降りた乗客の素早い移動を誘導し、降り口およびその近傍における混雑を緩和することができる。
(2)上記実施形態では、踏段12、112上の混雑度にかかわらず、誘導装置30、160を作動させることとしたが、これに限らず、以下のようにしても構わない。踏段12、112上が混雑していない間は、誘導装置30、160は作動させず、実施形態1の(変形例)に記載したようにして混雑状態を検出し、一定の混雑が認められることを契機として、誘導装置30、160を作動させることとしても構わない。
(3)上記実施形態では、マーク表示M1、M2、M3を、複数のLEDの内の特定のLEDを点灯することにより創出したが、これに限らず、プロジェクタにより創出することとしても構わない。すなわち、実施形態2と同様の矢印とする場合は、プロジェクタで矢印をかたどったマーク表示を乗り口の床面(フロアプレート上面等)に投影し、当該マーク表示を誘導速度で移動させるのである。
(4)上記実施形態では、本発明に係るエスカレータを昇り用に適用した例に基いて説明したが、本発明に係るエスカレータは、下り用にも適用できることは勿論である。下り用に用いる場合、実施形態1では、誘導装置36を使用し、誘導装置30は使用しない(図2)。また実施形態2では、誘導装置160は使用せず、階上に設けた誘導装置(不図示)を使用することとなる。
本発明に係るエスカレータは、例えば、踏段上の乗客の前後に適度な間隔を確保する必要があるエスカレータに好適に利用可能である。
10、100 エスカレータ
12、112 踏段
26、36、126 コム
30、36、160、168 誘導装置
L1、L2、L3 誘導表示
M1、M2、M3 マーク表示

Claims (5)

  1. 無端状に連結され循環走行する複数の踏段を有し、乗り口に進入した乗客が、コムから繰り出され水平に走行する前記踏段に乗り移ることにより利用されるエスカレータであって、
    前記進入方向における前記コム手前の前記乗り口において、前記踏段の水平走行速度よりも遅い誘導速度で移動する誘導表示により、前記乗客を前記水平走行速度よりも遅い速度で歩行するよう誘導する誘導装置を備えたことを特徴とするエスカレータ。
  2. 前記誘導速度が前記水平走行速度の少なくとも半分以下に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のエスカレータ。
  3. 前記誘導表示は、前記乗り口の床面に表示される複数のマーク表示が前記進入方向に所定間隔を空け、前記誘導速度で移動するものであることを特徴とする請求項1または2に記載のエスカレータ。
  4. 前記所定間隔は、前記マーク表示の中心間間隔が、隣接する踏段の走行方向における中心間間隔とほぼ同じになる間隔であり、
    前記誘導速度をVp、前記水平走行速度をVsとすると、前記Vpが、
    Vp=Vs×{1/(N+1)}
    の速さに設定されている(Nは、1、2、または3のいずれか一の値)ことを特徴とする請求項3に記載のエスカレータ。
  5. 前記複数の踏段上における乗客の混雑度を指標する混雑度指標を取得する混雑度指標取得手段を有し、
    前記混雑度指標取得手段が取得した混雑度指標が、前記誘導装置の誘導にしたがって乗客が前記踏段に乗り移ったとした場合よりも高い混雑度を呈する場合、
    前記誘導装置は、前記誘導速度をさらに低下させることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のエスカレータ。
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