JP2022162398A - 外装材施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造物の所定階の外周部に外装材を取り付ける外装材施工方法において、外装材の施工性を向上することを目的とする。【解決手段】外装材施工方法は、構造物10の設置階10Sの外周部に、外装材30を取り付ける外装材施工方法であって、設置階10Sにおいて、運搬機40の吊材58によって外装材30を吊り上げ、設置階10Sの開口18から構造物10の外部へ運搬する運搬工程と、構造物10の外部で吊材58に吊り下げられた外装材30を、設置階10Sの外周部に取り付ける取付工程と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、外装材施工方法に関する。
ガラス板等の板状体を構造物の外周部に設置する板状体の施工方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、カーテンウォール等の外装材を把持しながら運搬する運搬機が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平3-267470号公報 特開2020-200593公報
特許文献1に開示された技術では、板状体の設置階の上階において、運搬機のアームによって、当該上階の開口から板状体を構造物の外部に吊り出すとともに、設置階に吊り降ろす。この状態で、設置階の外周部に板状体を取り付ける。
そのため、特許文献1に開示された技術では、板状体等の外装材の施工時に、板状体の設置階、及び当該設置階の上階の開口等を覆う養生を撤去しなければならず、外装材の施工に手間がかかる。
本発明は、上記の事実を考慮し、構造物の所定階の外周部に外装材を取り付ける外装材施工方法において、外装材の施工性を向上することを目的とする。
請求項1に記載の外装材施工方法は、構造物の所定階の外周部に、外装材を取り付ける外装材施工方法であって、前記所定階において、運搬機の吊材によって外装材を吊り上げ、該所定階の開口から前記構造物の外部へ運搬する運搬工程と、前記構造物の外部で前記吊材に吊り下げられた前記外装材を、前記所定階の外周部に取り付ける取付工程と、を備える。
請求項1に係る外装材施工方法によれば、先ず、運搬工程において、外周部に外装材が取り付けられる構造物の所定階において、運搬機の吊材によって外装材を吊り上げ、当該所定階の開口から構造物の外部へ運搬する。そのため、構造物の開口を覆う養生の撤去範囲を所定階に限定することができる。
次に、取付工程において、構造物の外部で吊材に吊り下げられた外装材を、所定階の外周部に取り付ける。この際、例えば、吊材の揺動範囲内で外装材を揺動させることにより、構造物の外周部に対して外装材を容易に位置決めすることができる。したがって、外装材の施工性が向上する。
請求項2に記載の外装材施工方法は、請求項1に記載の外装材施工方法において、前記運搬機は、上下方向に昇降するとともに、前記吊材を介して前記外装材を吊り上げるクレーンアームを有し、前記吊材の長さは、前記所定階の階高の範囲内で、前記外装材を吊り上げ可能な長さとされる。
請求項2に係る外装材施工方法によれば、運搬機は、上下方向に昇降するとともに、吊材を介して外装材を吊り上げるクレーンアームを有する。このクレーンアームを上下方向に昇降させることにより、構造物の外周部に対して外装材を上下方向(高さ方向)に容易に位置決めすることができる。
また、吊材の長さは、所定階の階高の範囲内で、外装材を吊り上げ可能な長さとされる。そのため、吊材で吊り上げられた外装材を作業者が容易に揺動させることができる。したがって、例えば作業者が、構造物の外部で吊材に吊り下げられた外装材を揺動させることにより、構造物の外周部に対して外装材を容易に位置決めすることができる。よって、外装材の施工性が向上する。
請求項3に記載の外装材施工方法は、請求項1又は請求項2に記載の外装材施工方法において、運搬工程において、前記所定階に縦置きされた前記外装材を、前記吊材によって縦置き姿勢で吊り上げた後、前記外装材を上端側から前記開口を通して前記構造物の外部へ運搬し、前記構造物の外部において、前記吊材に吊り下げられた前記外装材を取り付け姿勢に起こす。
請求項3に係る外装材施工方法によれば、運搬工程において、構造物の所定階に縦置きされた外装材を、吊材によって縦置き姿勢で吊り上げる。
ここで、例えば、構造物の所定階の上層階に設置されたタワークレーン等で、外装材を所定階の開口から構造物の外部へ吊り出す場合、所定階の外周部に外装材を平置きする必要がある。
これに対して本発明では、外装材を所定階に平置きする必要がないため、外装材を縦置きすることができる。したがって、外装材の仮置きスペースが低減される。
また、本発明では、縦置きされた外装材を、吊材によって縦置き姿勢で吊り上げることができる。したがって、外装材の施工性がさらに向上する。
さらに、本発明では、運搬工程において、外装材を上端側から開口を通して構造物の外部へ運搬し、構造物の外部において、吊材に吊り下げられた外装材を取り付け姿勢に起こす。
このように外装材を上端側から開口を通して構造物の外部へ運搬することにより、開口が狭い場合であっても、外装材を構造物の外部に容易に運搬することができる。
また、構造物の外部において、吊材に吊り下げられた外装材を取り付け姿勢に起こすことにより、構造物の外周部に対して外装材を容易に位置決めすることができる。したがって、外装材の施工性が向上する。
請求項4に記載の外装材施工方法は、請求項1~請求項3の何れか1項に記載の外装材施工方法において、前記外装材は、カーテンウォールとされ、取付工程において、前記構造物の外周部に設けられたファスナに、前記カーテンウォールを取り付ける。
請求項4に係る外装材施工方法によれば、先ず、運搬工程において、外周部にカーテンウォールが取り付けられる構造物の所定階において、運搬機の吊材によってカーテンウォールを吊り上げ、当該所定階の開口から構造物の外部へ運搬する。そのため、構造物の開口を覆う養生の撤去範囲を所定階に限定することができる。
次に、取付工程において、構造物の外部で吊材に吊り下げられたカーテンウォールを、所定階の外周部に設けられたファスナに取り付ける。この際、例えば吊材の揺動範囲内でカーテンウォールを揺動させることにより、ファスナに対してカーテンウォールを容易に位置決めすることができる。したがって、カーテンウォールの施工性が向上する。
以上説明したように、本発明によれば、構造物の所定階の外周部に外装材を取り付ける外装材施工方法において、外装材の施工性を向上することができる。
一実施形態に係る外装材施工方法によって施工された外装材を示す立断面図である。 図1に示される保持装置を前後方向の後側から見た後面図である。 一実施形態に係る外装材施工方法の施工過程を示す構造物の設置階の立面図である。 一実施形態に係る外装材施工方法の施工過程を示す図1に対応する立断面図である。 一実施形態に係る外装材施工方法の施工過程を示す図1に対応する立断面図である。 一実施形態に係る外装材施工方法の施工過程を示す図1に対応する立断面図である。 一実施形態に係る外装材施工方法の施工過程を示す図1に対応する立断面図である。
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係る外装材施工方法について説明する。
(外装材)
先ず、本実施形態に係る外装材施工方法によって施工される外装材について説明する。
図1には、本実施形態に係る外装材施工方法によって施工された外装材30が示されている。外装材30は、構造物10の所定階(以下、「設置階10S」という)の外周部に取り付けられたカーテンウォールとされている。この外装材30は、ガラス板32と、ガラス板32の外周部に沿って設けられる外周枠34とを有している。外周枠34は、上下の横枠材34Aと、左右の方立34B(縦枠材)とを有している。
設置階10Sの外周部には、設置階10Sの上階のスラブ16を支持する梁12が設けられている。また、梁12と設置階10Sのスラブ14との間には、構造物10の外部に通じる開口18が形成されている。この開口18を覆う(塞ぐ)ように、設置階10Sの外周部に外装材30が取り付けられる。
梁12の下面には、ブラケット20が設けられている。このブラケット20に設けられた上側ファスナ22に、外装材30の上端30U側の方立34Bが、ボルト26及び図示しないナットによって接合されている。一方、外装材30の下端30L側の方立34Bは、設置階10Sのスラブ14に取り付けられた下側ファスナ24に、ボルト26及び図示しないナットによって接合されている。
なお、上側ファスナ22及び下側ファスナ24は、梁12やスラブ14に限らず、構造物10の外周部に配置される構造部材に設けることができる。また、上側ファスナ22及び下側ファスナ24は、ファスナの一例である。
(運搬機)
次に、外装材を運搬する運搬機について説明する。
図1に示されるように、運搬機40は、外装材30を着脱可能に保持しながら、外装材30を運搬する自走式の運搬台車とされる。この運搬機40は、台車42と、昇降リフター50と、保持装置60と、運転装置48とを備えている。
(台車)
台車42は、台車本体44と、複数の車輪46と、運転装置48とを有している。複数の車輪46は、台車本体44の下端側に回転可能に取り付けられ、スラブ14の上面等の走行面14Uに接地されている。また、複数(本実施形態では4つ)の車輪46のうち、少なくとも2つの車輪46は、台車本体44に搭載されたモータ等の図示しない駆動源によって回転駆動される駆動輪とされている。
台車本体44の後部には、複数の車輪(駆動輪)46の駆動停止を制御するとともに、これらの車輪46を操舵する運転装置48が搭載されている。この運転装置48を操作者が操作することにより、台車42が所定位置に向けて走行可能(自走可能)とされている。
なお、台車42は、モータ等の駆動源に限らず、人力等によって走行するように構成されても良い。
(昇降リフター)
台車42の前部には、昇降リフター50が搭載されている。昇降リフター50は、リフト装置52と、クレーンアーム54とを有している。リフト装置52は、例えば、フォークリフトのリフト装置と同様の構成とされている。このリフト装置52は、上下方向(運搬機40の高さ方向)に伸縮する油圧シリンダ等を有し、クレーンアーム54を上下方向に昇降可能に支持している。
クレーンアーム54は、例えば、リフト装置52に着脱可能に装着されるアタッチメントとされている。また、クレーンアーム54は、リフト装置52から運搬機40の前方へ延出している。このクレーンアーム54は、リフト装置52によって上下方向に平行移動される。
なお、クレーンアーム54は、フォークリフト等のリフト装置に装着しても良い。また、クレーンアーム54は、リフト装置52に着脱可能に装着されるアタッチメントに限らず、リフト装置52と一体に構成されても良い。
クレーンアーム54は、水平アーム部54Aと、傾斜アーム部54Bと、吊り部54Cとを有している。水平アーム部54Aは、リフト装置52から運搬機40の前方に略水平に延出されている。この水平アーム部54Aの先端部には、傾斜アーム部54Bが設けられている。傾斜アーム部54Bは、水平アーム部54Aに対して傾斜されており、水平アーム部54Aの先端部から斜め上方(運搬機40の前方、かつ、上方)へ延出されている。
傾斜アーム部54Bの先端部には、吊り部54Cが設けられている。吊り部54Cには、鈎状のフック56が取り付けられている。このフック56には、吊材58を介して、保持装置60が吊り下げられている。また、フック56には、外れ止め57が設けられている。
なお、傾斜アーム部54Bは、必要に応じてクレーンアーム54に設ければ良く、適宜省略可能である。
(吊材)
吊材58は、外装材30を揺動可能に支持する部材であり、例えば、チェーンやワイヤ、カナビラによって形成されている。この吊材58の上端部は、フック56に取り付けられている。一方、吊材58の下端部には、保持装置60が取り付けられている。なお、以下では、フック56が支持する吊材58の支持部を、吊材58の揺動の支点となる吊り点Pという。
吊材58の長さt(図2参照)は、設置階10Sの階高の範囲内で、外装材30を吊り上げ可能な長さとされる。この吊材58の長さtは、例えば、クレーンアーム54を最上位置に配置した状態で、走行面14Uから吊り点Pの高さの1/3以下が好ましく、1/5以下がより好ましい。この吊材58によって、保持装置60が、平面視にて、全方向(360°)に揺動可能に吊り下げ支持されている。
(保持装置)
保持装置60は、例えば、外装材30のガラス板32を吸引吸着(真空吸着)する吸着装置とされる。図2に示されるように、保持装置60は、吊材58に取り付けられる取付ブラケット62と、取付ブラケット62に支持される支持ベース64と、支持ベース64に回転可能に支持される回転フレーム66と、回転フレーム66に支持され、保持対象物を保持する複数の保持体68とを有している。
取付ブラケット62の上端部は、吊材58に取り付けられている。この取付ブラケット62の下端部には、支持ベース64が設けられている。この支持ベース64には、回転フレーム66が回転可能に支持されている。支持ベース64は、例えば、箱状にされており、内部に回転フレーム66を回転駆動させるモータ等の駆動源が収納されている。
なお、回転フレーム66は、モータ等の駆動源に限らず、人力等によって回転可能にしても良い。
回転フレーム66は、保持装置60の前後方向(図1の矢印X方向)に延びる回転軸Rを中心として、回転可能に支持ベース64に支持されている。この回転フレーム66は、互いに対向する一対のメインメンバ66Aと、一対のメインメンバ66Aに架け渡される複数のクロスメンバ66Bとを有している。
複数のクロスメンバ66Bの両端部は、一対のメインメンバ66Aの外側へ延出している。これらのクロスメンバ66Bの両端部には、保持体68がそれぞれ設けられている。
保持体68は、保持装置60を前後方向から見て、円形状に形成されている。図1に示されるように、保持体68は、保持装置60の前方を向く保持面68Gを有している。また、保持体68には、保持面68Gから空気を吸引する図示しない真空ポンプ等が接続されている。これらの保持面68Gを外装材30のガラス板32の表面に重ねた状態で、図示しない真空ポンプ等を作動することにより、保持面68Gにガラス板32が吸着保持される。
なお、保持装置60には、少なくとも1つの保持体68を設けることができる。また、保持装置60は、給電式であっても良いし、バッテリ式であっても良い。また、保持装置60は、吸着装置に限らず、外装材30を保持可能な他の保持装置であっても良い。
(外装材施工方法)
次に、本実施形態に係る外装材施工方法の一例について説明する。
図3には、運搬台車70によって構造物10の設置階10Sに運搬された複数の外装材30が示されている。複数の外装材30は、運搬台車70に縦置き状態で積載されている。より具体的には、複数の外装材30は、厚み方向(図1の矢印X方向)を水平方向とし、かつ、上下方向(長手方向)を水平方向とした状態で、運搬台車70に積載されている。なお、運搬台車70は、例えば、エレベータやクレーン等によって、構造物10の設置階10Sに運搬される。
この状態から、先ず、運搬工程において、運搬台車70に積載された外装材30に運搬機40の保持装置60を接近させ、外装材30のガラス板32を、保持装置60の複数の保持体68によって吸着保持する。この状態で、リフト装置52によってクレーンアーム54を上昇させ、外装材30を縦置き姿勢のままで吊り上げる。
次に、図4に示されるように、縦置き姿勢の外装材30を吊り下げた状態で運搬機40を走行させ、設置階10Sの開口18から構造物10の外部へ外装材30を運搬する。この際、吊材58を中心として外装材30を回転させ、外装材30の上端30U側を運搬機40の前方へ向ける。そして、上端30U側から外装材30を開口18に通して構造物10の外部に運搬する。
なお、外装材30を構造物10の外部に運搬した状態では、例えば、クレーンアーム54の傾斜アーム部54B及吊り部54Cと、吊材58と、及び保持装置60が構造物10の外部に配置される。また、構造物10の設置階10Sの開口18を覆うネット等の養生は、予め撤去しておく。
次に、図5及び図6に示されるように、構造物10の外部において、保持装置60の図示しない駆動源を作動し、外装材30の上端30U側が上方を向くように、保持装置60の支持ベース64に対し、回転軸Rを中心として回転フレーム66を回転させる。この際、外装材30の姿勢を介錯ロープ等によって適宜制御する。
なお、外装材30の姿勢は、以降の手順においても、介錯ロープ等によって適宜制御する。
ここで、図1に示されるように、本実施形態の外装材30の高さH2は、開口18の高さH1よりも高い。そのため、外装材30を回転させる際に、外装材30の下端30Lが、開口18の下縁部(スラブ14)に干渉する可能性がある。
そこで、本実施形態では、先ず、図5に示されるように、クレーンアーム54の傾斜アーム部54B及び吊り部54Cを構造物10の外部に位置させ、かつ、水平アーム部54Aを梁12の下に位置させた状態で、外装材30が回転可能な高さまで、リフト装置52でクレーンアーム54を上昇させる。これにより、梁12等に対するクレーンアーム54の干渉を回避しつつ、外装材30を吊る吊り点Pの高さを高くすることができる。
この状態で、図6及び図7に示されるように、構造物10の外部において、保持装置60の図示しない駆動源を作動し、外装材30の上端30U側が上方を向くように、保持装置60の支持ベース64に対し、回転軸Rを中心として回転フレーム66を回転させながら外装材30を起こす。これにより、外装材30の下端30Lが、開口18の下縁部(スラブ14)に干渉することが抑制される。
次に、図1に示されるように、吊材58を中心として外装材30を回転させ、外装材30を取り付け姿勢にする。より具体的には、外装材30の上端30U側を上方に向けた状態で、外装材30によって開口18が覆われるように、外装材30の厚み方向(矢印X方向)を開口18の面外方向にする。また、リフト装置52によってクレーンアーム54を降下させ、上側ファスナ22及び下側ファスナ24に対して外装材30を上下方向に位置決めする。
次に、取付工程において、外装材30の上端30U側の方立34Bを、ボルト26及びナットによって上側ファスナ22に接合する。また、外装材30の下端30L側の方立34Bを、ボルト26及びナットによって下側ファスナ24に接合する。
この際、吊材58が許容する範囲(揺動範囲)内で、外装材30を面内方向(外装材30の横幅方向、図2の矢印Y方向)に揺動させることにより、外装材30の外周枠34のボルト孔と、上側ファスナ22及び下側ファスナ24のボルト孔とを位置決めする。
次に、保持装置60を作動し、外装材30のガラス板32から保持装置60の複数の保持体68を取り外す。以上の手順を繰り返すことにより、構造物10の設置階10Sの外周部に、複数の外装材30を取り付ける。
(効果)
次に、本実施形態の効果について説明する。
前述したように、本実施形態に係る外装材施工方法によれば、先ず、図3に示されるように、運搬工程において、外装材30の設置階10Sに縦置きされた外装材30を、運搬機40の保持装置60によって保持し、吊材58を介して昇降リフター50で吊り上げる。次に、図4に示されるように、吊り上げられた外装材30を運搬機40によって、設置階10Sの開口18から構造物10の外部へ運搬する。
ここで、例えば、外装材30の設置階10Sの上層階に設置されたタワークレーン等で、外装材30を設置階10Sの開口18から構造物10の外部へ吊り出す場合、設置階10Sからタワークレーン等が設置された上層階に渡って、構造物10の外周部の開口を覆う養生等を撤去する必要がある。
これに対して本実施形態では、外装材30の設置階10Sにおいて、運搬機40によって外装材30を吊り上げ、当該設置階10Sの開口18から構造物10の外部へ運搬する。そのため、構造物10の開口18を覆う養生の撤去範囲を設置階10Sに限定することができる。
また、構造物10の設置階10Sの上層階に設置されたタワークレーン等で、外装材30を設置階10Sの開口18から構造物10の外部へ吊り出す場合、事前に、設置階10Sのスラブ14に外装材30を平置き(横置き)する必要がある。
これに対して本実施形態では、外装材30を設置階10Sに平置きする必要がないため、外装材30を縦置きすることができる。したがって、外装材30の仮置きスペースが低減される。また、本実施形態では、縦置きされた外装材30を保持装置60で保持することができるため、外装材30を容易に吊り上げることができる。
さらに、構造物10の設置階10Sの上層階に設置されたタワークレーン等で、外装材30を設置階10Sの開口18から構造物10の外部へ吊り出す場合、外装材30を吊る吊材58の長さが長くなるため、外装材30が風等によって揺れ易くなる。
これに対して本実施形態では、外装材30の設置階10Sにおいて、運搬機40の昇降リフター50によって外装材30を吊り上げるため、前述したタワークレーン等と比較して、吊材58の長さを短くすることができる。したがって、風等による外装材30の揺れが軽減される。
また、ホイストによって外装材30を吊り上げる場合、ホイスト用のレールの盛り替え作業等が発生する。
これに対して本実施形態では、ホイストのようなレールの盛り替え作業が発生しないため、外装材30の施工性が向上する。
また、本実施形態では、運搬工程において、外装材30を上端30U側から開口18を通して構造物10の外部へ運搬する。
このように外装材30を上端30U側から開口18を通して構造物10の外部へ運搬することにより、開口18が狭い場合であっても、外装材30を構造物10の外部に容易に運搬することができる。
また、構造物10の外部において、吊材58に吊り下げられた外装材30を取付姿勢に起こすことにより、上側ファスナ22及び下側ファスナ24のボルト孔に対し、外装材30の方立34Bのボルト孔を位置決めすることができる。
さらに、昇降リフター50のクレーンアーム54は、水平アーム部54Aの先端部から斜め上方へ延出する傾斜アーム部54Bを有している。この傾斜アーム部54Bの先端部に吊り部54Cを設けることにより、傾斜アーム部54Bがない場合と比較して、梁12等に対するクレーンアーム54の干渉を回避しつつ、外装材30を吊る吊り点Pの高さを高くすることができる。
したがって、例えば、外装材30の高さH2が、開口18の高さH1よりも高い場合であっても、構造物10の外部において、外装材30を容易に回転させることができる。
次に、取付工程において、構造物10の外部で吊材58に吊り下げられた外装材30を、設置階10Sの外周部に設けられた上側ファスナ22及び下側ファスナ24にそれぞれボルト接合する。
ここで、前述したように、吊材58の長さt(図2参照)は、設置階10Sの階高の範囲内で、外装材30を吊り上げ可能な長さとされている。そのため、作業者が、吊材58で吊り上げられた外装材30を容易、かつ、精度良く揺動させることができる。
そのため、上側ファスナ22及び下側ファスナ24に外装材30をボルト接合する際に、例えば、作業者が、図2に矢印Y方向で示されるように、吊材58の揺動範囲内で、外装材30を面内方向(外装材30の横幅方向)に揺動させることにより、上側ファスナ22及び下側ファスナ24のボルト孔に対して、外装材30の方立34Bのボルト孔を水平方向に容易に位置決めすることができる。
また、運搬機40は、吊材58を介して外装材30を吊り上げる昇降リフター50を有している。この昇降リフター50を上下方向(略鉛直方向)に昇降させることにより、上側ファスナ22及び下側ファスナ24のボルト孔に対し、外装材30の方立34Bのボルト孔を上下方向に容易に位置決めすることができる。
さらに、本実施形態では、前述したように、吊材58を中心として外装材30を回転させることができるとともに、吊材58の揺動範囲内で、外装材30を面内方向(外装材30の横幅方向)に揺動させることができる。したがって、例えば、外周柱(側柱)との干渉を回避しつつ、当該外周柱の外側に外装材30を容易に設置することができる。
さらに、運搬機40は、吊材58に取り付けられた保持装置60によって外装材30を吸着保持する。これにより、外装材30に対する保持装置60の着脱が容易となるため、外装材30の施工性がさらに向上する。
(変形例)
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、運搬工程において、縦置きされた外装材30を運搬機40によって吊り上げた。しかし、運搬工程では、例えば、平置き(横置き)された外装材30を運搬機40によって吊り上げても良い。
また、上記実施形態では、運搬工程において、上端30U側から外装材30を開口18に通して構造物10の外部に運搬した。しかし、運搬工程では、例えば、下端30L側から外装材30を開口18に通して構造物10の外部に運搬しても良い。また、外装材30の高さH2が開口18の高さH1よりも低い場合(H2<H1)には、例えば、外装材30の上端30U側を上方に向けた状態で、外装材30を開口18に通して構造物10の外部に運搬しても良い。なお、外装の腰部分(スパンドレル)が先行して取り付く場合等は、外装材30の高さH2が開口18の高さH1と同程度または小さい場合もあり得る。
また、上記実施形態では、外装材30が、カーテンウォールとされている。しかし、外装材30は、カーテンウォールに限らず、例えば、PCカーテンウォールや、外壁パネル、サッシ等であっても良い。この場合、例えば、外装材30の材質等に応じた保持装置によって外装材30が保持される。また、外装材は、ボルト接合に限らず、その種類に応じた接合構造によって構造物10の外周部に取り付けることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 構造物
10S 設置階(所定階)
18 開口
22 上側ファスナ(ファスナ)
24 下側ファスナ(ファスナ)
30 外装材
30U 上端
40 運搬機
54 クレーンアーム
58 吊材
60 保持装置

Claims (4)

  1. 構造物の所定階の外周部に、外装材を取り付ける外装材施工方法であって、
    前記所定階において、運搬機の吊材によって外装材を吊り上げ、該所定階の開口から前記構造物の外部へ運搬する運搬工程と、
    前記構造物の外部で前記吊材に吊り下げられた前記外装材を、前記所定階の外周部に取り付ける取付工程と、
    を備える外装材施工方法。
  2. 前記運搬機は、上下方向に昇降するとともに、前記吊材を介して前記外装材を吊り上げるクレーンアームを有し、
    前記吊材の長さは、前記所定階の階高の範囲内で、前記外装材を吊り上げ可能な長さとされる、
    請求項1に記載の外装材施工方法。
  3. 運搬工程において、前記所定階に縦置きされた前記外装材を、前記吊材によって縦置き姿勢で吊り上げた後、前記外装材を上端側から前記開口を通して前記構造物の外部へ運搬し、前記構造物の外部において、前記吊材に吊り下げられた前記外装材を取り付け姿勢に起こす、
    請求項1又は請求項2に記載の外装材施工方法。
  4. 前記外装材は、カーテンウォールとされ、
    取付工程において、前記構造物の外周部に設けられたファスナに、前記カーテンウォールを取り付ける、
    請求項1~請求項3の何れか1項に記載の外装材施工方法。
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