JP2022161123A - 電子機器組立装置および電子機器組立方法 - Google Patents

電子機器組立装置および電子機器組立方法 Download PDF

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JP2022161123A JP2021065696A JP2021065696A JP2022161123A JP 2022161123 A JP2022161123 A JP 2022161123A JP 2021065696 A JP2021065696 A JP 2021065696A JP 2021065696 A JP2021065696 A JP 2021065696A JP 2022161123 A JP2022161123 A JP 2022161123A
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裕之 辻
Hiroyuki Tsuji
郁夫 小林
Ikuo Kobayashi
圭悟 中野
Keigo Nakano
健 ▲高▼野
Takeshi Takano
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Abstract

【課題】電子機器の組立作業をより効率化することができる電子機器組立装置および電子機器組立方法を提供すること。【解決手段】電子機器組立装置(1)は、ケーブル保持ツール(20)と、ケーブル保持ツール(20)を装着したベース部(8)と、ベース部(8)を移動させることにより、ケーブル保持ツール(20)を電子機器(4)に対して相対的に移動させるロボット部(5)と、ロボット部(5)を駆動することにより、ケーブル保持ツール(20)が保持したケーブル(17)をコネクタ(13)に装着する制御部(60)と、コネクタ(13)およびケーブル(17)を吸引清掃する吸引装置(62、64)と、を備え、制御部(60)は、吸引装置(62)を制御してコネクタ(13)を吸引清掃し、吸引装置(64)を制御してケーブル(17)を吸引清掃する。【選択図】図7

Description

本発明は、電子機器組立装置および電子機器組立方法に関する。
従来より、電子機器のコネクタにケーブルを装着して電子機器を組み立てる電子機器組立装置/方法が知られている。
特開2019-21555号公報
しかしながら、電子機器の組立作業は手動で行っている工程も多く、工程の自動化を進めることで、組立作業を効率化することが求められる。
従って、本発明の目的は、前記問題を解決することにあって、電子機器の組立作業をより効率化することができる電子機器組立装置および電子機器組立方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の電子機器組立装置は、電子機器のコネクタに装着するためのケーブルを保持するケーブル保持ツールと、前記ケーブル保持ツールを装着したベース部と、前記ベース部を移動させることにより、前記ケーブル保持ツールを前記電子機器に対して相対的に移動させるロボット部と、前記ロボット部を駆動することにより、前記ケーブル保持ツールが保持した前記ケーブルを前記コネクタに装着する制御部と、前記コネクタおよび前記ケーブルを吸引清掃する吸引装置と、を備え、前記制御部は、前記吸引装置を制御して前記コネクタを吸引清掃し、前記吸引装置を制御して前記ケーブルを吸引清掃する。
また、本発明の電子機器組立方法は、電子機器のコネクタにケーブルを装着して電子機器を組み立てる電子機器組立方法であって、ケーブル保持ツールを装着したベース部を移動させて、前記ケーブル保持ツールにより前記ケーブルを保持する保持工程と、吸引装置を制御して、前記コネクタを吸引清掃する第1吸引工程と、前記吸引装置を制御して、前記ケーブルを吸引清掃する第2吸引工程と、前記ベース部を移動させて、前記ケーブル保持ツールが保持した前記ケーブルを前記コネクタに挿入する挿入工程と、を含む。
本発明によれば、電子機器の組立作業をより効率化することができる。
実施形態の電子機器組立装置の概略斜視図 実施形態のベース部の周辺構成を示す概略断面図 実施形態のベース部の周辺構成を示す概略斜視図 実施形態のケーブルをコネクタに装着する前の電子機器の斜視図 実施形態のケーブルをコネクタに装着した後の電子機器の斜視図 実施形態のケーブルの平面図 実施形態のケーブルの斜視図 実施形態のケーブル保持ツールのチャック機構の動作を示す拡大斜視図 実施形態のケーブル保持ツールのチャック機構の動作を示す拡大斜視図 実施形態の電子機器組立装置のレイアウトを概略的に示す平面図 実施形態のケーブルの端子部分を第2吸引ノズルで吸引清掃している状態を示す概略側面図 実施形態の電子機器組立装置の制御系のブロック図 実施形態の電子機器組立装置による電子機器の組立方法を示すフローチャート 実施形態の電子機器組立装置による電子機器の組立方法を示すフローチャート 図10Aのフローチャートによる電子機器の組立方法を説明するための概略平面図 図10Aのフローチャートによる電子機器の組立方法を説明するための概略平面図 図10Aのフローチャートによる電子機器の組立方法を説明するための概略平面図 図10Aのフローチャートによる電子機器の組立方法を説明するための概略平面図 図10Aのフローチャートによる電子機器の組立方法を説明するための概略平面図 図10Aのフローチャートによる電子機器の組立方法を説明するための概略平面図 図10Aのフローチャートによる電子機器の組立方法を説明するための概略平面図 図10Aのフローチャートによる電子機器の組立方法を説明するための概略平面図 図10Aのフローチャートによる電子機器の組立方法を説明するための概略平面図 ステップS8による撮像画像の一例を示す図 ステップS9による撮像画像の一例を示す図 図10Aのフローチャートによる電子機器の組立方法を説明するための概略平面図 図10Aのフローチャートによる電子機器の組立方法を説明するための概略平面図
本発明の第1態様によれば、電子機器のコネクタに装着するためのケーブルを保持するケーブル保持ツールと、前記ケーブル保持ツールを装着したベース部と、前記ベース部を移動させることにより、前記ケーブル保持ツールを前記電子機器に対して相対的に移動させるロボット部と、前記ロボット部を駆動することにより、前記ケーブル保持ツールが保持した前記ケーブルを前記コネクタに装着する制御部と、前記コネクタおよび前記ケーブルを吸引清掃する吸引装置と、を備え、前記制御部は、前記吸引装置を制御して前記コネクタを吸引清掃し、前記吸引装置を制御して前記ケーブルを吸引清掃する、電子機器組立装置を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記吸引装置は、第1吸引装置と、前記第1吸引装置とは異なる第2吸引装置と、を備え、前記制御部は、前記第1吸引装置を用いて前記コネクタの吸引清掃を行い、前記第2吸引装置を用いて前記ケーブルの吸引清掃を行う、第1態様に記載の電子機器組立装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記第1吸引装置は前記ベース部に取り付けられ、前記第2吸引装置は前記ベース部とは異なる箇所に設けられており、前記制御部は、前記ベース部を移動させて前記第1吸引装置を前記コネクタに近付けた状態で前記コネクタの吸引清掃を行い、前記ベース部を移動させて前記ケーブル保持ツールが保持する前記ケーブルを前記第2吸引装置に近付けた状態で前記ケーブルの吸引清掃を行う、第2態様に記載の電子機器組立装置を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記第1吸引装置は、前記ベース部に取り付けた第1吸引ノズルを有し、前記第1吸引ノズルは、前記ベース部を平面視する方向から見たときに、前記ケーブル保持ツールによる前記コネクタへの前記ケーブルの装着方向に向かって開口する、第2態様又は第3態様に記載の電子機器組立装置を提供する。
本発明の第5態様によれば、前記第1吸引ノズルは、前記ベース部を平面視する方向から見たときに、前記ケーブル保持ツールよりも前記装着方向の前方側に取り付けられる、第4態様に記載の電子機器組立装置を提供する。
本発明の第6態様によれば、前記第1吸引装置はさらに、前記第1吸引ノズルの角度を可変とする角度調整機構を備える、第4態様又は第5態様に記載の電子機器組立装置を提供する。
本発明の第7態様によれば、前記第2吸引装置は、電子機器組立装置内で位置固定された第2吸引ノズルを有し、前記第2吸引ノズルは上方に向けて開口する、第2態様から第6態様のいずれか1つに記載の電子機器組立装置を提供する。
本発明の第8態様によれば、前記第2吸引ノズルの開口を形成する端部は、前記ケーブル保持ツールが保持する前記ケーブルの角度に応じて斜めに傾斜する、第7態様に記載の電子機器組立装置を提供する。
本発明の第9態様によれば、前記ロボット部は、複数のリンク部材によって前記ベース部を移動させることにより、前記ケーブル保持ツールを前記電子機器に対して相対的に移動させる、第1態様から第8態様のいずれか1つに記載の電子機器組立装置を提供する。
本発明の第10態様によれば、電子機器のコネクタにケーブルを装着して電子機器を組み立てる電子機器組立方法であって、ケーブル保持ツールを装着したベース部を移動させて、前記ケーブル保持ツールにより前記ケーブルを保持する保持工程と、吸引装置を制御して、前記コネクタを吸引清掃する第1吸引工程と、前記吸引装置を制御して、前記ケーブルを吸引清掃する第2吸引工程と、前記ベース部を移動させて、前記ケーブル保持ツールが保持した前記ケーブルを前記コネクタに挿入する挿入工程と、を含む、電子機器組立方法を提供する。
本発明の第11態様によれば、前記吸引装置は、第1吸引装置と、前記第1吸引装置とは異なる第2吸引装置と、を備え、前記第1吸引工程では、前記第1吸引装置を用いて前記コネクタの吸引清掃を行い、前記第2吸引工程では、前記第2吸引装置を用いて前記ケーブルの吸引清掃を行う、第10態様に記載の電子機器組立方法を提供する。
本発明の第12態様によれば、前記第1吸引装置は前記ベース部に取り付けられ、前記第2吸引装置は前記ベース部とは異なる箇所に設けられており、前記第1吸引工程では、前記ベース部を移動させて前記第1吸引装置を前記コネクタに近付けた状態で前記コネクタの吸引清掃を行い、前記第2吸引工程では、前記ベース部を移動させて前記ケーブル保持ツールが保持する前記ケーブルを前記第2吸引装置に近付けた状態で前記ケーブルの吸引清掃を行う、第11態様に記載の電子機器組立方法を提供する。
本発明の第13態様によれば、前記第1吸引装置は、前記ベース部に取り付けた第1吸引ノズルを有し、前記第1吸引ノズルは、前記ベース部を平面視する方向から見たときに、前記ケーブル保持ツールによる前記コネクタへの前記ケーブルの装着方向に向かって開口する、第11態様又は第12態様に記載の電子機器組立方法を提供する。
本発明の第14態様によれば、前記第1吸引ノズルは、前記ベース部を平面視する方向から見たときに、前記ケーブル保持ツールよりも前記装着方向の前方側に取り付けられる、第13態様に記載の電子機器組立方法を提供する。
本発明の第15態様によれば、前記第1吸引装置はさらに、前記第1吸引ノズルの角度を可変とする角度調整機構を備える、第13態様又は第14態様に記載の電子機器組立方法を提供する。
本発明の第16態様によれば、前記第2吸引装置は、電子機器組立装置内で位置固定された第2吸引ノズルを有し、前記第2吸引ノズルは上方に向けて開口する、第11態様から第15態様のいずれか1つに記載の電子機器組立方法を提供する。
本発明の第17態様によれば、前記第2吸引ノズルの開口を形成する端部は、前記ケーブル保持ツールが保持する前記ケーブルの角度に応じて斜めに傾斜する、第16態様に記載の電子機器組立方法を提供する。
本発明の第18態様によれば、前記保持工程は、複数のリンク部材によって前記ベース部を移動させて、前記ケーブル保持ツールにより前記ケーブルを保持する、第10態様から第17態様のいずれか1つに記載の電子機器組立方法を提供する。
以下、本発明に係る電子機器組立装置および電子機器組立方法の例示的な実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。本発明は、以下の実施形態の具体的な構成に限定されるものではなく、同様の技術的思想に基づく構成が本発明に含まれる。
(実施形態)
まず図1を参照して、本発明の一実施形態に係る電子機器組立装置について説明する。図1に示す電子機器組立装置1は、車載用電子機器などの電子機器4を作業対象として、電子機器4の筐体内に取り付けられた回路基板などの機能モジュールに実装されたコネクタ13(図3、図4参照)にケーブル17を装着する機能を有している。
基台2の上面2aには作業ステージ3が設けられている。作業ステージ3は、作業対象の電子機器4を所定の姿勢で位置決めして保持する。
ここで図3,図4を参照して、作業対象の電子機器4について説明する。図3はコネクタ13にケーブル17(図4)を装着する前の状態を示し、図4はコネクタ13にケーブル17を装着した後の状態を示している。図3において、電子機器4には、電子部品11aが実装された回路基板11が箱型の筐体4aの内部に設置されている。筐体4a内に設置された回路基板11の縁部には、コネクタ13が実装されている。コネクタ13には、図4に示すように、柔軟性のあるケーブル17の端部に貼付された硬質の補強板16が装着される。筐体4aの背面4bには、筐体4a内のコネクタ13に外部からケーブル17を接続するための開口4cが形成されている。
図3に示すように、コネクタ13において、ケーブル17が装着される装着部13aの底面の端子部13bには接続用の端子列が形成されている。ケーブル17の補強板16をコネクタ13に挿入して装着した状態では、ケーブル17に形成された配線パターンが端子部13bに接触する。
コネクタ13は、装着されたケーブル17の脱落を防止するためのロック機構(図示せず)を備えている。実施形態1のロック機構は、いわゆるオートロックタイプのロック機構であり、装着部13aに挿入されたケーブル17を挿入に応じて自動的にロックする。
図3において、作業対象の電子機器4は、背面4bが斜め上方を向くように作業ステージ3に対して作業角度θだけ背面4bを持ち上げた姿勢で、作業ステージ3に位置決めされる。電子機器4を作業ステージ3に水平に保持した状態(作業角度θがゼロ)では、上方から筐体4aの内部にあるコネクタ13を見ることができない。一方、作業角度θだけ傾けることで、上方から開口4cを通じてコネクタ13の少なくとも一部を見ることができる。電子機器4は、作業ステージ3上に設置された作業角度θの斜面を有する保持台(図示省略)に保持してもよく、保持台に保持した状態で作業ステージ3に搬送してもよい。また、作業ステージ3まで水平姿勢で搬送した後に、作業角度θだけ傾けるようにしてもよい。
電子機器4の内部に設けられるコネクタ13も斜め向きに配置される。コネクタ13の幅方向KはX方向に概ね平行であるのに対して、コネクタ13の奥行方向MはXY方向を含む水平面に対して作業角度θだけ傾斜する。このように斜めに配置されたコネクタ13に対して、ケーブル17を装着方向(挿入方向)Qに沿って斜めに装着する。装着方向Qは、コネクタ13の奥行方向Mに概ね平行である。
図1において、作業ステージ3は昇降動作が可能である。電子機器4を作業対象とするケーブル17の装着作業においては、作業ステージ3を昇降させることにより電子機器4を所定の作業高さに位置させる。基台2の上面2aのコーナ部にはコーナポスト2bが立設されており、コーナポスト2bの上端部には水平な架台2cが架設されている。架台2cの側面には、タッチパネルを備えた操作パネル9が配置されている。
ロボット部5を対象とした操作や動作指示のための指示入力は、操作パネル9を介してのタッチ操作入力によって実行される。操作パネル9は表示機能を有しており、電子機器組立装置1によるケーブル装着動作において、異常や不具合が発生した場合の報知は、操作パネル9に表示される。電子機器組立装置1の座標系については、電子機器組立装置1の正面から見て左右方向をX軸とし、前後方向をY軸とし、鉛直方向をZ軸とする。
図1において、架台2cの下面には、以下に説明するロボット部5の駆動機構を内蔵した固定ベース部6が配置されている。固定ベース部6には個別に動作する6つのサーボ駆動機構が内蔵されており、それぞれのサーボ駆動機構は固定ベース部6から下方に延出した6本のリンク部材7を個別に駆動する。リンク部材7の下端部はベース部8に結合されている。上記構成において、固定ベース部6およびリンク部材7は、ロボット部5を構成する。ロボット部5はベース部8を移動させ、ベース部8の姿勢を変更させる。
ロボット部5は、個別に動作する6本のリンク部材7を有する6自由度タイプのパラレルリンクロボット10を構成する。固定ベース部6から下方に延出した6本のリンク部材7の下端部は、ケーブル17をコネクタ13に装着する装着作業を実行する作業ユニットであるベース部8に結合されている。図2Aに示すように、リンク部材7はユニバーサルジョイント7aを介してベース部8に結合されている。この構成により、ロボット部5を用いてベース部8に6自由度の移動動作を行わせるパラレルリンクロボット10が構成される。
図2A、図2Bにおいて、パラレルリンクロボット10のベース部8には、ケーブル保持ツール20、投光器40(図2B)、撮像部50、照明部材56(図2A)および第1吸引装置62が装着されている。ケーブル保持ツール20は、コネクタ13へ装着される対象となるケーブル17(図示せず)を保持する機能を有している。
図2Aに示す第1吸引装置62は、コネクタ13を吸引清掃するための装置である。本実施形態では、ベース部8とは異なる箇所に、第1吸引装置62とは異なる吸引装置として、ケーブル17を吸引清掃するための第2吸引装置64(図7)を設けている。吸引装置62、64については後述する。
ロボット部5がベース部8を移動させることにより、ケーブル保持ツール20は、作業ステージ3に保持された電子機器4に対して相対的に移動させることができる。ケーブル17をコネクタ13に装着する装着作業では、制御部60が、ロボット部5、ケーブル保持ツール20、撮像部50、照明部材56を作動させる。
このように、ロボット部5がベース部8を移動させることにより、コネクタ13を備える電子機器4に対してケーブル保持ツール20を移動させる。
制御部60は、電子機器組立装置1の各構成要素を制御する部材である。制御部60は例えば、プロセッサと、プロセッサによって実行されるコンピュータプログラムを記憶したメモリとを備えるマイクロコンピュータで構成される。
次に、図2Aを参照してベース部8の詳細構成を説明する。ベース部8において複数のユニバーサルジョイント7aの中心位置を示す駆動中心には開口部8aが設けられている。ベース部8の上面において開口部8aの近傍に立設されたブラケット51には、撮像部50が配置されている。
撮像部50は、光学レンズ部52およびカメラ53を含んで構成され、撮像光軸53aを駆動中心に合わせて下向き姿勢で配置されている。制御部60は、ロボット部5を作動させて、ベース部8に配置された撮像部50を作業ステージ3に保持された電子機器4の上方に位置させる(図11H参照)。この状態で、撮像部50に撮像させることにより、ケーブル保持ツール20に保持されたケーブル17およびコネクタ13の画像を取得することができる。撮像部50による撮像画像は、制御部60に送信される。
図2Aに戻ると、ベース部8の下面側には、開口部8aを囲む配置で支持部材54が下方に立設されている。支持部材54の下端部には、電子機器4の外形形状に対応した照明保持板55が保持されている。照明保持板55の下面には、LEDなどの発光体を含んで構成される照明部材56が装着されている。撮像部50による撮像に際しては、照明部材56を点灯させて、撮像対象のケーブル17およびコネクタ13などを照明する。後述する投光器40からスリット光58を照射した状態で撮像を行う際は、照明部材56を点灯させないように制御してスリット光58を容易に識別できるようにする。
図2Aに示すベース部8の開口部8aから右方向に隔てた側端部近傍の下面には、ケーブル保持ツール20が装着されている。
図2Aに示すケーブル保持ツール20は、装着部21と、シリンダ22と、固定ブロック23と、チャックベース24と、アクチュエータ25と、スライド部26と、チャックブロック27と、ブレード28とを備える。
装着部21は、ケーブル保持ツール20をベース部8に固定して装着する部材である。
シリンダ22は、ケーブル保持ツール20に付勢力Fを発生させる部材である。付勢力Fは、ケーブル保持ツール20がケーブル17をコネクタ13に挿入する装着方向Qに作用する。付勢力Fは例えば、シリンダ22の内部における空気バネの力によって発生される。
コネクタ13にケーブル17を挿入する時や、後述するブレード28の先端が電子機器4などに当接する時に、シリンダ22は付勢方向Fとは逆向きの反力Bを受ける。シリンダ22の可動部はシリンダ22による付勢力Fを受けながら、所定の基準位置から離れる方向に移動する(矢印b1)。このようにして付勢力Fは緩衝作用を生じさせる。
シリンダ22の下面には固定ブロック23が取り付けられる。固定ブロック23は、チャックベース24をシリンダ22に固定する部材である。固定ブロック23およびその下方に取り付けられているケーブル保持ツール20の構成要素は、シリンダ22の可動部とともに、ベース部8に対して相対的に移動する「可動部20B」を構成する。
固定ブロック23には、ベース部8の駆動中心側に向かって斜め下方に延出するチャックベース24が結合されている。チャックベース24の上面側には駆動中心側に向かって進退(矢印c)するスライド部26を備えたアクチュエータ25が配設されている。さらにチャックベース24の下端部には、先端にテーパ部が設けられた薄板部材であるブレード28が斜め姿勢で装着されている。ブレード28はその先端部が開口部8aの下方に位置するように位置設定がなされており、撮像部50の画角に含まれる。
スライド部26の進出側の端面にはチャックブロック27が結合されている。アクチュエータ25を作動させてチャックブロック27を斜め下方に進出させた状態では、チャックブロック27のチャック面27a(図6A、図6B参照)がブレード28に当接する。
次に、図5A、図5Bを参照して、ケーブル17の構成の詳細を説明する。図5A、図5Bに示すように、ケーブル17は、ケーブル本体部15と、補強板16とを有する。ケーブル本体部15は、一端部15aにコネクタ13に装着される被装着部15bが形成された帯状の部材である。補強板16は、ケーブル本体部15の片面15cにおいて一端部15a側に接合部17aを介して接合された部材である。ケーブル本体部15において補強板16が接合された片面15cの反対面(下面)は、配線パターンが形成された端子部15d(図5A)となっている。コネクタ13へのケーブル17の装着作業においては、被装着部15bの端子部15dをコネクタ13の装着部13aに形成された端子部13bに押し付けて接触させる。これにより、ケーブル17がコネクタ13に電気的に接続される。
ケーブル本体部15は例えば、フレキシブルプリントサーキット(FPC)やフレキシブルフラットケーブル(FFC)を用いてもよい。補強板16は、ケーブル本体部15よりも硬質の材料で形成されており、ケーブル保持ツール20による保持およびコネクタ13への挿入に適している。補強板16および被装着部15bは、コネクタ13に挿入して装着される「装着部分」である。
図5Bに示すように、補強板16においてケーブル本体部15の片面15cに接合された接合部17aに対して、一端部15aの反対側に位置する部分(自由端部16a)には、ケーブル本体部15の片面15cと離隔した口開き部17bが形成されている。本実施形態においては、図2Aに示すケーブル保持ツール20によってケーブル17を保持するに際して、口開き部17bにブレード28を挿入してチャックブロック27との間で補強板16を挟み込んで保持するようにしている(図6A、図6B参照)。
図6A、図6Bは、図5A、図5Bに示すケーブル17を保持対象とする場合を示している。図6Aに示すように、ケーブル本体部15の一端部15aにおいて被装着部15bをはみ出させた状態で、補強板16をケーブル本体部15に接合した構成のケーブル17では、ケーブル本体部15と補強板16との間の口開き部17bにブレード28を挿入する。
このような場合にあっても、図6Bに示すように、チャックブロック27をブレード28に対して接近させて(矢印e)、チャック面27aとブレード28との間に補強板16を挟み込んだ状態では、チャックブロック27のチャック面27aは、補強板16を挟んだときに少なくともケーブル本体部15と補強板16とを接合する接合部17aの上面に張り出す。
図2Bに戻ると、パラレルリンクロボット10のベース部8には投光器40が取り付けられている。投光器40は、撮像部50の撮像領域57に向けて、高さ情報を得るためのスリット光58を照射する。スリット光58は、撮像部50の撮像領域57において、ケーブル保持ツール20に保持されているケーブル17とコネクタ13の両方に照射される。これにより、ケーブル17とコネクタ13の高さ情報が取得される。
投光器40は、投光方向DRにスリット光58を照射する。本実施形態の投光方向DRは、コネクタ13とケーブル17に対して斜め下方に向かう方向である。投光方向DRは、XZ平面(鉛直面)に対してθ2だけ傾斜しており、+Y方向に向かう成分を含む。投光方向DRが+Y方向の成分を含むことにより、スリット光58は、ケーブル17の装着方向Qおよびコネクタ13の奥行方向Mに向かう成分を含む方向から照射される。これにより、電子機器4の開口4c(図3)の内側にコネクタ13が配置される場合でも、スリット光58をケーブル17とコネクタ13の両方に照射しやすくなる。
次に、電子機器組立装置1のレイアウトについて、図7を用いて説明する。図7は、本実施形態の電子機器組立装置1のレイアウトを概略的に示す平面図である。
図7に示すように、本実施形態の電子機器組立装置1は、ケーブル保持ツール20にケーブル17を供給するための構成として、フィーダ66と、トレイ68と、ケーブル搬送ユニット70とを備える。
フィーダ66は、電子機器組立装置1にケーブル17を供給するための部材である。フィーダ66は、ケーブル17を上下方向に積み重ねて配置可能なスロット部76を複数有する。図7では1つのスロット部76にケーブル17が配置されている状態を実線で示し、他のスロット部76にはケーブル17が配置されていない状態を点線で示す。
トレイ68は、フィーダ66から供給されるケーブル17を位置決めして保持するための部材である。トレイ68は、フィーダ66に対してX方向に間隔を空けて設けられる。トレイ68の上面には複数の位置決めスペース78が設けられており、それぞれの位置決めスペース78に1つのケーブル17が位置決め可能である。トレイ68に位置決めされたケーブル17は、ケーブル保持ツール20によってピックアップされる。ケーブル17を位置決めする機構については図示を省略している。
ケーブル搬送ユニット70は、フィーダ66からトレイ68へケーブル17を搬送するためのユニットである。ケーブル搬送ユニット70は、ケーブル保持部80と、スライド部82と、レール84とを備える。
ケーブル保持部80は、ケーブル17を保持する機能を有する部材であり、例えばフィーダ66のスロット部76に搭載されたケーブル17を上から吸着保持する。ケーブル保持部80は、上下方向(Z方向)に昇降可能な状態でスライド部82に取り付けられている。スライド部82は、X方向に延びるレール84に沿ってスライド可能な部材であり、ケーブル保持部80をX方向にスライドさせる(矢印X1参照)。このようなケーブル搬送ユニット70の構成によれば、フィーダ66のケーブル17をケーブル保持部80で吸着保持してから、スライド部82をトレイ68の上方へスライド移動させて、ケーブル保持部80によるケーブル17の吸着保持を解除することで、位置決めスペース78にケーブル17を配置できる。
電子機器組立装置1はさらに、ベース部8に取り付けた第1吸引装置62に加えて、第2吸引装置64と、第1流量センサ72と、第2流量センサ74とを備える。
第1吸引装置62は、電子機器4のコネクタ13を吸引清掃するための装置である。第1吸引装置62は、ベース部8から突出する第1吸引ノズル86を有する。第1吸引ノズル86の先端部には吸引用の開口86Aが形成される。
図2Aに戻ると、第1吸引装置62は、第1吸引ノズル86に加えて、取付部88と、角度調整機構90とを備える。
取付部88は、第1吸引ノズル86をベース部8に取り付ける部材である。角度調整機構90は、第1吸引ノズル86の上下方向の角度(矢印S参照)を調整するための機構である。角度調整機構90によって、吸引対象であるコネクタ13の向きや位置に応じて、第1吸引ノズル86の上下方向の角度を調節することができる。
図7に示すように、ベース部8を平面視する方向から見たときに、第1吸引装置62は、ケーブル保持ツール20に対して、装着方向Qに向かって前方側(紙面左側)に設けられている。これにより、第1吸引ノズル86の開口86Aをコネクタ13に近付けて吸引清掃する際に、ケーブル保持ツール20が電子機器4に干渉しないようにすることができる。
また、第1吸引ノズル86の開口86Aは装着方向Qに向かって開口している。これにより、第1吸引ノズル86の開口86Aをコネクタ13に近付ければコネクタ13を容易に吸引清掃することができる。
図7に示す例では、電子機器4は、複数のコネクタ13および複数の開口4cを有し、X方向に複数列、Z方向に複数段(2列×2段の合計4つ)設けた場合を例示する。
第2吸引装置64は、ケーブル17を吸引清掃する装置である。本実施形態の第2吸引装置64は、電子機器組立装置1の内部で位置固定されており、移動機能を有しない。図7に示す例では、第2吸引装置64はフィーダ66とレール84の間に配置され、スライド部82の移動に干渉しない高さ位置に設けられる。
第2吸引装置64は、第2吸引ノズル92を有する。第2吸引ノズル92は上方に開口しており、ケーブル保持ツール20に保持されたケーブル17の端子部15dに対向する方向に向けられる。第2吸引ノズル92の外観図を図8に示す。
図8は、ケーブル17の端子部15dを第2吸引ノズル92で吸引清掃している状態を示す概略側面図である。図8に示すように、ケーブル保持ツール20によって保持されるケーブル17は斜めに傾斜する(点線G1)。ケーブル17が傾斜する角度に応じて、開口92Aを形成する第2吸引ノズル92の端部も斜めに傾斜するように形成されている(点線G2)。当該構成によれば、ケーブル17の端子部15dを第2吸引ノズル92の開口92Aの上方に配置するだけで、端子部15dを容易に吸引清掃することができる。
図7に戻ると、流量センサ72、74はそれぞれ、吸引ノズル86、92の内部を流れる空気の流量を計測するためのセンサである。第1流量センサ72は第1吸引ノズル86の流量を計測し、第2センサ74は第2吸引ノズル92の流量を計測する。流量センサ72、74のそれぞれの測定値は制御部60に送信される。制御部60は、流量センサ72、74の測定値に基づいて、吸引ノズル86、92の内部の詰まり、すなわち、吸引した異物がノズル内のフィルタ(図示せず)を詰まらせる異常を検出する。
次に、図9を参照して、電子機器組立装置1の制御系の構成を説明する。電子機器組立装置1が備える制御部60は、ロボット部5、作業ステージ3、撮像部50、照明部材56、投光器40、アクチュエータ25、吸引装置62、64、流量センサ72、74、操作パネル9と接続されている。
図9において、制御部60は、内部制御処理機能として、位置検出部94と、流量監視部96とを備える。
位置検出部94は、撮像部50より撮像された撮像画像に基づいて、ケーブル17やコネクタ13の位置、あるいはケーブル17とコネクタ13の相対位置関係を検出する位置検出処理を実行する。ケーブル17をコネクタ13に装着するケーブル装着動作においては、制御部60は、ケーブル17の一端部15aとコネクタ13との相対位置検出結果に基づいて、ロボット部5によるケーブル保持ツール20の移動を制御する。
流量監視部96は、流量センサ72、74の測定値に基づいて、吸引装置62、64の流量を監視して異常を検出する処理を実行する。流量監視部96は、第1流量センサ72の測定値が予め定めた閾値を下回る場合に、第1吸引装置62の流量に関する異常を検出し、第2流量センサ74の測定値が予め定めた閾値を下回る場合に、第2吸引装置64の流量に関する異常を検出する。
制御部60はさらに、記憶装置としての記憶部98を備えている。記憶部98には、作業対象の電子機器4におけるコネクタ13の位置、サイズ、形状など、ケーブル装着作業に必要な情報が記憶されている。
次に図10A、10Bのフローに沿って、図11A~図11Mの説明図を参照しながら、電子機器組立装置1によって電子機器4のコネクタ13にケーブル17を装着するケーブル装着作業を含む電子機器組み立て方法について説明する。図10A、図10Bに示すフローの各ステップは、例えば、制御部60によって実行される。
図10Aにおいて、紙面左側には、ケーブル搬送ユニット70が実行する動作を示し、紙面右側には、パラレルリンクロボット10が実行する動作を示す。
図10Aにおいて、まず、電子機器4をセットすると同時に(S00)、ケーブル17をトレイ68へ移動させる(S0:ケーブル搬送工程)。具体的には、図11Aに示すように、電子機器4を所定の作業位置にセットするとともに、ケーブル搬送ユニット70のケーブル保持部80をフィーダ66の上方に配置して(矢印X2参照)、スロット部76に配置されたケーブル17を吸着保持する。ケーブル17を吸着保持した状態で、図11Bに示すように、スライド部82をトレイ68へ向けてスライド移動させて(矢印X3参照)、ケーブル保持部80によるケーブル17の吸着保持を解除する。これにより、トレイ68の位置決めスペース78にケーブル17を配置する。
図11A、図11Bに示すように、パラレルリンクロボット10は予め、スライド部82に干渉しない位置(例えば電子機器4に近付いた位置)に移動させている。
次いで、ケーブル搬送ユニット70を退避させる(S1:退避工程)。具体的には、図11Cに示すように、スライド部82をフィーダ66へ向けてX方向にスライド駆動して(矢印X4参照)、トレイ68から退避させる。スライド部82を退避させる位置は、後に続くパラレルリンクロボット10の動作に干渉しない位置に設定される。
次いで、制御部60は、パラレルリンクロボット10において、ケーブル保持ツール20にケーブル17を保持させる(S2:ケーブル保持工程)。具体的には、図11Dに示すように、パラレルリンクロボット10のベース部8をトレイ68に向けて移動させ(矢印XY1参照)、ケーブル保持ツール20にケーブル17を保持させる。ケーブル保持ツール20がケーブル17を保持する方法は、図6A、図6Bに示した通りであり、説明を省略する。
次いで、ケーブル17を吸引清掃する(S3:ケーブル吸引工程)。具体的には、図11Eに示すように、ベース部8を第2吸引装置64に向けて移動させ(矢印XY2参照)、ケーブル保持ツール20が保持したケーブル17を第2吸引ノズル92の上方に配置する。第2吸引ノズル92がケーブル17を吸引清掃する方法は、図8に示した通りであり、説明を省略する。本実施形態ではさらに、ケーブル17の幅方向Wに略平行なX方向に沿ってベース部8を往復移動させながら吸引清掃を行う(矢印X5参照)。これにより、ケーブル17の端子部15dの全体をより精度良く清掃することができる。
次いで、コネクタ13が吸引済みであるか否かを判断する(S4)。具体的には、後述するコネクタ13の吸引処理としてのステップS5を既に実施したか否かに基づいて、コネクタ13が吸引済みであるか否かを判断する。図10Aのフローを開始してから最初にステップS4を実行する際はステップS5を実施していないため、コネクタ13は吸引済みでないと判断され(S4でNO)、ステップS5に移行する。
次いで、コネクタ13を吸引清掃する(S5:コネクタ吸引工程)。具体的には、図11Fに示すように、ベース部8を電子機器4に向けて移動させ(矢印XY3参照)、複数のコネクタ13のうちの1つのコネクタ13に対応する開口4cの近傍に第1吸引ノズル86の開口86Aを配置する。最初に吸引清掃するコネクタ13および複数のコネクタ13の吸引清掃の順序は予め決められている。すなわち、記憶部98において吸引対象であるコネクタ13毎にベース部8を移動させる目標座標位置が記憶されている。
第1吸引ノズル86がコネクタ13を吸引する状態の概略断面図を図11Gに示す。図11Gに示すように、第1吸引ノズル86の開口86Aが電子機器4の開口4cに配置された状態で、コネクタ13の周辺の雰囲気を吸引する。これにより、コネクタ13の端子部13b(図3)に付着する異物を吸引して取り除く。ケーブル17を吸引清掃するときと同様に、コネクタ13の幅方向Kに略平行なX方向にベース部8を往復移動させながら吸引清掃することで、端子部13bの全体をより精度良く吸引清掃することができる。
ステップS5では、複数のコネクタ13のそれぞれを順番に吸引清掃する。コネクタ13毎に設定された目標座標位置にベース部8を移動させて、各コネクタ13を順番に第1吸引ノズル86で吸引清掃する。全てのコネクタ13(例えば合計4個)の吸引清掃が完了すると、ステップS5が終了する。
ステップS5が一度実行されると、ステップS4を2回目以降に実行する際は、コネクタ13は吸引済みと判断される(S4でNO)。この場合、コネクタ13を吸引清掃するステップS5はスキップされ、ステップS6に移行する。本実施形態では、各コネクタ13の吸引清掃を一度のみ実行する。
次いで、ケーブル17をコネクタ13に接近させる(S6:コネクタ接近工程)。具体的には、図11Hに示すように、ベース部8を移動させて、ケーブル保持ツール20が保持するケーブル17の一端部15aをコネクタ13に接近させる。ケーブル17が電子機器4と干渉せず、撮像部50の撮像領域57にコネクタ13が含まれる位置までベース部8を移動させる。
次いで、次に装着するコネクタが有るか否かを判断する(S7)。具体的には、ケーブル17を接近させているコネクタ13の他に、ケーブル17を装着すべきコネクタ13が残っているか否かに基づいて、次に装着するコネクタ13が有るか否かを判断する。
ケーブル17を装着すべきコネクタ13が他に残っている場合は、次に装着するコネクタ13があると判断し(S7でYES)、制御部60は、パラレルリンクロボット10においてステップS8~S12を実行し、ケーブル搬送ユニット70においてステップS13、S14を実行する。ステップS8~S12と、ステップS13、S14は並行して実行される。
一方、ケーブル17を装着すべきコネクタ13が他に残っていない場合(すなわち他のコネクタ13はケーブル装着済みである場合)、次に装着するコネクタ13はないと判断され(S7でNO)、図10Bに示すフローに移行する。図10Bのフローについては後述する。
ステップS8およびステップS13を実行するときは、図11Iに示すように、ケーブル17がコネクタ13に接近した状態にあり、パラレルリンクロボット10はケーブル搬送ユニット70のスライド部82と干渉しない位置にある。このため、パラレルリンクロボット10においてステップS8~S12を実行する間に、ケーブル搬送ユニット70においてステップS13、S14(スライド部82をスライド移動させる動作)を並行して実行することができる。
図11Iに示す状態において、制御部60は、ケーブル搬送ユニット70において、スライド部82をスライド駆動して(矢印X7)、次のケーブル17をトレイ68へ移動させ(S13:ケーブル搬送工程)、その後、ケーブル搬送ユニット70を退避させる(S14:ケーブル搬送ユニット退避工程)。ステップS13、S14の動作は、前述したステップS0、S1と同様の動作である。図11Iでは、スライド部82が移動している途中の状態(矢印X7)を例示する。
ステップS13、S14と並行して、制御部60は、パラレルリンクロボット10において、撮像部50による撮像を行う(S8:スリット光撮像工程)。具体的には、図11Hに示したようにコネクタ13にケーブル17を接近させた状態で、図2Bに示した投光器40からスリット光58を照射しながら、ケーブル保持ツール20が保持するケーブル17とコネクタ13の両方を含む画像を撮像部50に撮像させる。撮像部50は、撮像光軸53aに沿って、ケーブル17の装着方向Qに対して鋭角φ(90度から作業角度θを引いた角度)に斜向する方向から撮像を行う。鋭角φは例えば、35度以上75度以下の値に設定してもよい。ステップS8では、照明部材56は動作させずに、照明用の光を照射しないように制御する。
ステップS8で撮像した撮像画像の一例を図11Jに示す。図11Jに示す撮像画像100は、コネクタ13とケーブル17に照射されたスリット光58のうち、コネクタ13とケーブル17に当たる箇所である前端部58Aを含む。位置検出部94は、前端部58Aの中から、コネクタ13に対応する認識点R5と、ケーブル17に対応する認識点R6を特定する。認識点R5、R6のxy座標に基づいて、ケーブル17の高さ情報と、コネクタ13の高さ情報が得られる。
続いて、照明部材56で照明した状態で、撮像部50による撮像を行う(S9:照明撮像工程)。具体的には、ベース部8を移動させずにステップS8と同じ位置で、図2Aに示した照明部材56で照明した状態で、ケーブル保持ツール20によって保持したケーブル17とコネクタ13の両方を含む画像を撮像部50に撮像させる。ステップS9では、投光器40を動作させず、スリット光58を照射しないように制御する。
ステップS9で撮像した撮像画像の一例を図11Kに示す。図11Kに示す撮像画像102は、照明部材56によって照明されたコネクタ13およびケーブル17の表面部分を含む。位置検出部94は、コネクタ13の位置を検出するための認識点R7、R8と、ケーブル17の補強板16の位置を検出するための認識点R9、R10のそれぞれのxy座標を特定する。認識点R7、R8、R9、R10は、撮像画像102における特徴点として特定される。
次いで制御部60は、位置検出を行う(S10:位置検出工程)。具体的には、位置検出部94により、ステップS8で撮像した撮像画像100と、ステップS9で撮像した撮像画像102とに基づいて3次元的な位置計算を行うことにより、ケーブル17の補強板16とコネクタ13の相対位置関係を検出する。より具体的には、位置検出部94は、ステップS8で撮像した撮像画像100から取得した認識点R5のxy座標と、ステップS9で撮像した撮像画像102から取得した認識点R7、R8のxy座標に基づいて、認識点R7、R8の中点である代表点PM1のxyz座標を特定する。同様に、位置検出部94は、ステップS8で撮像した撮像画像100から取得した認識点R6のxy座標と、ステップS9で撮像した撮像画像102から取得した認識点R9、R10のxy座標に基づいて、認識点R9、R10の中点である代表点PM2のxyz座標を特定する。特定した代表点PM1と代表点PM2は、コネクタ13とケーブル17の補強板16の相対位置関係を示す情報である。
次いで制御部60は、ケーブル17をコネクタ13へ挿入して装着する(S11:ケーブル装着工程)。具体的には、ステップS10で検出された代表点PM1と代表点PM2の相対位置関係に基づいて、それぞれの代表点PM1、PM2が適正な位置関係となるよう、ロボット部5を駆動してケーブル17を保持したケーブル保持ツール20を位置合わせする。その後、図11Lに示すように、ロボット部5を駆動してケーブル保持ツール20を装着方向Qに移動させることで、ケーブル17の補強板16を電子機器4のコネクタ13の装着部13a(図3)に斜め方向から挿入する。
図4に示すように、コネクタ13に対してケーブル17の補強板16が挿入された状態となり、コネクタ13に内蔵されたオートロックタイプのロック機構が動作する。ケーブル17は自動的にロックされ、コネクタ13からのケーブル17の脱落が防止される。
ステップS11におけるケーブル17の挿入量は、ケーブル17の一端部15aがコネクタ13の奥まで十分に到達する値、且つ過剰な押込みとならない範囲内に決定される。ケーブル17がコネクタ13に正常に挿入・装着されると、図11Lの矢印b3で示すように、ケーブル保持ツール20の可動部20Bが装着方向Qとは逆方向に適度な量だけ移動する。
次いで制御部60は、ケーブル保持ツール20からケーブル17を開放する(S12:ケーブル解放工程)。具体的には、図2A等に示したチャックブロック27を後退させて、ケーブル17の把持を解除する。
ステップS8~S12およびステップS13、S14を実行すると、図10Aに示すように、ステップS2に戻る。すなわち、次のケーブル17をケーブル保持ツール20で保持し(S2)、保持したケーブル17を第2吸引装置64で吸引清掃し(S3)、コネクタ13が清掃済みであるか否かを判断する(S4)。前述したように、ステップS4を2回目以降に実行する際は、ステップS5の実行によってコネクタ13が清掃済みであると判断されるため(S4でYES)、ステップS5のコネクタ吸引工程はスキップされる。制御部60は、ステップS6のコネクタ接近工程を実行して、次のケーブル17を次のコネクタ13に接近させる。
その後、次のコネクタ13があるか否かの判断(S7)を行う。次のコネクタ13があると判断した場合(S7でYES)は同様に、パラレルリンクロボット10にステップS8~S12の動作を実行させ、ケーブル搬送ユニット70にステップS13、S14の動作を実行させる。これにより、次のケーブル17を次のコネクタ13に装着するとともに(S11)、さらに次のケーブル17をトレイ68にセットする(S13)。上記動作を繰り返すことにより、複数のコネクタ13のそれぞれにケーブル17を順番に装着する動作と、次のケーブル17をトレイ68にセットする動作を並行して実行することができる。
また、ケーブル17を装着すべきコネクタ13が複数ある場合にコネクタ13の吸引清掃は一度にまとめて行いながら(S5)、ケーブル17については各ケーブル17をケーブル保持ツール20で保持する度に吸引清掃することで(S3)、清掃済みのケーブル17を順次、清掃済みのコネクタ13に装着することができる(S11)。
一方、ステップS7で次のコネクタ13がないと判断した場合は(S7でNO)、図10Bに示すように、制御部60は、ステップS8-1~S12-1およびステップS20、S21を実行する。
図10Bに示すステップS8-1~S12-1は、図10AのステップS8~S12と同様の動作を実行する。具体的には、投光器40からスリット光58を照射した状態で撮像部50による撮像を行い(S8-1)、照明部材56で照明した状態で撮像部50による撮像を行い(S9-1)、位置検出部94により、撮像画像100、102に基づいて3次元的な位置計算を行って、ケーブル17の補強板16とコネクタ13の相対位置関係を検出し(S10-1)、検出した相対位置関係に基づいてケーブル17をコネクタ13に装着し(S11-1)、ケーブル保持部20からケーブル17を開放する(S12-1)。
次いで制御部60は、ケーブル保持ツール20を電子機器4から帰還させる(S20)。具体的には、図11Mに示すように、ケーブル17を開放した状態のケーブル保持ツール20およびベース部8を電子機器4から離れる方向に移動させる(矢印S参照)。
次いで制御部60は、電子機器4を回収する(S21)。具体的には、作業ステージ3からケーブル装着作業が完了した電子機器4を回収する。これにより、複数のコネクタ13のそれぞれにケーブル17を装着した1つの電子機器4に対する電子機器組み立てが完了する。
図10Bに示すステップS8-1~S12-1、S20、S21は全て、パラレルリンクロボット10で実行する動作である。ステップS7で次のコネクタ13がないと判断しているため、ケーブル搬送ユニット70を動作させて次のケーブル17をセットする必要がなく、ケーブル搬送ユニット70を動作させることなく図10Bのフローが終了する。
上記方法によれば、コネクタ13の吸引清掃とケーブル17の吸引清掃をそれぞれ、パラレルリンクロボット10を利用して自動化することができる。これにより、作業員が手作業で吸引清掃する場合に比べて、電子機器4の組立作業を効率化することができる。
また、ケーブル17を吸引清掃するケーブル吸引工程(S3:第1吸引工程)と、コネクタ13を吸引清掃するコネクタ吸引工程(S5:第2吸引工程)をそれぞれ実行している。これにより、ケーブル17とコネクタ13のそれぞれに適した形態の吸引清掃が実行可能となる。
また、コネクタ13を吸引清掃する第1吸引装置62と、ケーブル17を吸引清掃する第2吸引装置64を別々に設けている。これにより、コネクタ13とケーブル17のそれぞれの向きや位置に応じて、吸引装置62、64のそれぞれの仕様を調整することができる。
また、コネクタ13を吸引清掃する第1吸引装置62をベース部8に取り付けている。コネクタ13を吸引清掃する際には、ベース部8を移動させて第1吸引装置62を電子機器4のコネクタ13に近付けることで、コネクタ13を容易に吸引清掃することができる。特に、コネクタ13および開口4cは斜めに配置されているため、ベース部8の下面に取り付けた第1吸引装置62をコネクタ13に近付けるだけで、コネクタ13を容易に吸引清掃することができる。さらに、角度調整機構90によって第1吸引ノズル86の角度を調整することができ、図2Aに示すように第1吸引ノズル86を斜め下方に向けることで、コネクタ13を容易に吸引清掃することができる。
一方、ケーブル17を吸引清掃する第2吸引装置64はベース部8を含むパラレルリンクロボット10とは異なる箇所(本実施形態ではフィーダ66とレール84の間で位置固定)に設けている。本実施形態のパラレルリンクロボット10では、ベース部8が水平面内で回転できる角度に制限があり(例えば±30度以内)、またベース部8には第1吸引装置62とケーブル保持ツール20を取り付けているため、他の部材を設置するスペースには制限がある。これより、ベース部8を含むパラレルリンクロボット10とは異なる箇所に第2吸引装置64を設けることで、パラレルリンクロボット10の動作や構成上の制限を回避しながら、ケーブル17を吸引清掃を行うことができる。またパラレルリンクロボット10とは異なる箇所に第2吸引装置64を設けることで、パラレルリンクロボット10のケーブル保持ツール20に保持された状態のケーブル17を第2吸引装置64で吸引清掃することが可能となる。これにより、ケーブル17の端子部15dを集中的に吸引清掃することが容易となる。
また本実施形態の第2吸引装置64は、電子機器組立装置1の内部で位置固定されるとともに第2吸引ノズル92を上方に開口させている。これにより、ベース部8を移動させてケーブル保持ツール20が保持するケーブル17を第2吸引ノズル92の上方に配置するだけで、ケーブル17を容易に吸引清掃することができる。また図8に示すように、ケーブル保持ツール20が保持するケーブル17の角度に応じて、第1吸引ノズル92の開口92Aを形成する端部も斜めに傾斜させているため、ケーブル17の端子部15dの全体を精度良く吸引清掃することができる。
また、仮にケーブル17あるいはコネクタ13の吸引清掃の際に、吸引ノズル86、92の開口86A、92Aが誤って対象物に接触して吸い付く場合には、流量センサ72、74の測定値が急激に減少する。流量センサ72、74の測定値が所定の閾値を下回ることに応じて、流量監視部96は、吸引ノズル86、92における流量の異常を検出する。これにより、吸引ノズル86、92の開口86A、92Aが誤ってケーブル17やコネクタ13に吸い付いたことを検知することができる。吸引ノズル86、92の流量の異常を検出した場合、制御部60は操作パネル9等を用いてエラー報知を行い、電子機器組立装置1を停止させてもよい。
上述したように、本実施形態の電子機器組立装置1は、電子機器4のコネクタ13に装着するためのケーブル17を保持するケーブル保持ツール20と、ケーブル保持ツール20を装着したベース部8と、ベース部8を移動させることにより、ケーブル保持ツール20を電子機器4に対して相対的に移動させるロボット部5と、ロボット部5を駆動することにより、ケーブル保持ツール20が保持したケーブル17をコネクタ13に装着する制御部60と、コネクタ13をよびケーブル17を吸引清掃する吸引装置62、64と、を備える。制御部60は、第1吸引装置62を制御してコネクタ13を吸引清掃し、第2吸引装置64を制御してケーブル17を吸引清掃する。
また、本実施形態の電子機器組立方法は、電子機器4のコネクタ13にケーブル17を装着して電子機器4を組み立てる電子機器組立方法であって、ケーブル保持ツール20を装着したベース部8を移動させて、ケーブル保持ツール20によりケーブル17を保持するケーブル保持工程(S2)と、第1吸引装置62を制御して、コネクタ13を吸引清掃するコネクタ吸引工程(S5:第1吸引工程)と、第2吸引装置64を制御して、ケーブル17を吸引清掃するケーブル吸引工程(S3:第2吸引工程)と、ベース部8を移動させて、ケーブル保持ツール20が保持したケーブル17をコネクタ13に装着する装着工程(S11)と、を含む。
このような電子機器組立装置1/電子機器組立方法によれば、吸引装置62、64を用いてコネクタ13とケーブル17のそれぞれを吸引清掃することで、電子機器4の組立作業を効率化することができる。
また、本実施形態の電子機器組立装置1/電子機器組立方法では、第1吸引装置62と、第1吸引装置62とは異なる第2吸引装置64と、を備え、制御部60は、第1吸引装置62を用いてコネクタ13の吸引清掃を行い、第2吸引装置64を用いてケーブル17の吸引清掃を行う。
このような構成/方法によれば、別々の吸引装置62、64を用いてコネクタ13とケーブル17のそれぞれを吸引清掃することで、コネクタ13やケーブル17の位置・向き等に応じて吸引装置62、64の仕様を調整することができる。これにより、電子機器4の組立作業をより効率化することができる。
また、本実施形態の電子機器組立装置1/電子機器組立方法では、第1吸引装置62はベース部8に取り付けられ、第2吸引装置64はベース部8とは異なる箇所に設けられる。制御部60は、ベース部8を移動させて第1吸引装置62をコネクタ13に近付けた状態でコネクタ13の吸引清掃を行い、ベース部8を移動させてケーブル保持ツール20が保持するケーブル17を第2吸引装置64に近付けた状態でケーブル17の吸引清掃を行う。
このような構成/方法によれば、ベース部8を移動させることで、コネクタ13の吸引清掃とケーブル17の吸引清掃を切り替えて実行することができる。また、ケーブル17についてはケーブル保持ツール20に保持した状態で吸引清掃することで、ケーブル17の端子部15dを集中的に吸引清掃することが容易となる。
また、本実施形態の電子機器組立装置1/電子機器組立方法では、第1吸引装置62は、ベース部8に取り付けた第1吸引ノズル86を有し、第1吸引ノズル86は、ベース部8を平面視する方向から見たときに、ケーブル保持ツール20によるコネクタ13へのケーブル17の装着方向Qに向かって開口する。
このような構成/方法によれば、第1吸引ノズル86の開口86Aをコネクタ13に接近させるだけでコネクタ13の吸引清掃を容易に行うことができる。
また、本実施形態の電子機器組立装置1/電子機器組立方法では、第1吸引ノズル86は、ベース部8を平面視する方向から見たときに、ケーブル保持ツール20よりも装着方向Qの前方側に取り付けられる。
このような構成/方法によれば、第1吸引ノズル86でコネクタ13を吸引清掃する際に、ケーブル保持ツール20が電子機器4に干渉しにくくなる。
また、本実施形態の電子機器組立装置1/電子機器組立方法では、第1吸引装置62はさらに、第1吸引ノズル86の角度を可変とする角度調整機構90を備える。
このような構成/方法によれば、吸引対象であるコネクタ13の仕様に応じて第1吸引ノズル86の角度を調整することができる。
また、本実施形態の電子機器組立装置1/電子機器組立方法では、第2吸引装置64は、電子機器組立装置1内で位置固定された第2吸引ノズル92を有し、第2吸引ノズル92は上方に向けて開口する。
このような構成/方法によれば、ケーブル17の下面側にある端子部15dを第2吸引ノズル92の上方に配置するだけで、端子部15dを容易に吸引清掃することができる。
また、本実施形態の電子機器組立装置1/電子機器組立方法では、第2吸引ノズル92の開口92Aを形成する端部は、ケーブル保持ツール20が保持するケーブル17の角度に応じて斜めに傾斜する。
このような構成/方法によれば、ケーブル17の端子部15dを容易に吸引清掃することができる。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されない。例えば実施形態では、コネクタ13を吸引清掃するための第1吸引装置62と、ケーブル17を吸引清掃するための第2吸引装置64を別々に設ける場合について説明したが、このような場合に限らない。例えば、ベース部8に取り付けた1つの吸引装置を用いてコネクタ13とケーブル17の両方を吸引清掃するようにしてもよい。すなわち、同じ吸引装置を用いて、コネクタ13を吸引清掃する第1吸引ステップと、ケーブル17を吸引清掃する第2吸引ステップを実行してもよい。
また実施形態では、電子機器4が4つのコネクタ13を有する場合について説明したが、このような場合に限らず、コネクタ13の数は任意の数であってもよい。
また実施形態では、複数のコネクタ13を吸引清掃するステップS5を一度のみ実行する場合について説明したが、このような場合に限らない。1つのケーブル17を吸引清掃するケーブル吸引処理(S3)を繰り返し実行するのと同様の周期で、1つのコネクタ13を吸引清掃するコネクタ吸引処理を繰り返し実行することで、複数のコネクタ13を吸引清掃してもよい。
また実施形態では、ケーブル吸引用の第2吸引装置64をフィーダ66とレール84の間に設ける場合について説明したが、このような場合に限らない。パラレルリンクロボット10の動作や他の部材の動作に干渉しない位置であれば、任意の位置にケーブル吸引用の吸引装置を設けてもよい。
また実施形態では、斜めに配置されたコネクタ13に対してケーブル17を斜めに挿入する場合について説明したが、このような場合に限らない。コネクタ13やケーブル17の仕様に応じて、コネクタ13を作業角度θ=0度で配置してケーブル17を水平方向に挿入する等、コネクタ13の作業角度θやケーブル17の装着方向Qは任意の角度・方向であってもよい。
また実施形態では、ケーブル17を保持するケーブル保持ツール20がケーブル17の補強板16を上下に挟んで保持するものである場合について説明したが、このような場合に限らない。例えば、補強板16の上面を吸着保持する等、ケーブル17を保持できるものであれば任意のケーブル保持ツールを用いてもよい。
また実施形態では、ケーブル17をコネクタ13に装着するための装着部分として、ケーブル本体部15よりも硬質の補強板16を用いる場合について説明したが、このような場合に限らない。補強板16を設けずに、ケーブル17のケーブル本体部15をコネクタ13に直接装着してもよい。
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。また、各実施形態における要素の組合せや順序の変化は、本開示の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
なお、前記実施形態の様々な変形例のうち、任意の変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明は、電子機器のコネクタにケーブルを装着して電子機器を組み立てる電子機器組立装置および電子機器組立方法であれば適用可能である。
1 電子機器組立装置
2 基台
3 作業ステージ
4 電子機器
5 ロボット部
6 固定ベース部
7 リンク部材
8 ベース部
9 操作パネル
10 パラレルリンクロボット
13 コネクタ
15 ケーブル本体部
16 補強板
17 ケーブル
20 ケーブル保持ツール
20B 可動部
21 装着部
22 シリンダ
23 固定ブロック
24 チャックベース
25 アクチュエータ
26 スライド部
27 チャックブロック
28 ブレード
50 撮像部
51 ブラケット
52 光学レンズ部
53 カメラ
54 支持部材
55 照明保持板
56 照明部材
58 スリット光
58A 前端部
60 制御部
62 第1吸引装置
64 第2吸引装置
66 フィーダ
68 トレイ
70 ケーブル搬送ユニット
72 第1流量センサ
74 第2流量センサ
76 スロット部
78 位置決めスペース
80 ケーブル保持部
82 スライド部
84 レール
86 第1吸引ノズル
86A 開口
88 取付部
90 角度調整機構
92 第2吸引ノズル
92A 開口
94 位置検出部
96 流量監視部
98 記憶部
100 撮像画像
102 撮像画像
B 反力
F 付勢力
K 幅方向
M 奥行方向
Q 装着方向
S 退避方向

Claims (18)

  1. 電子機器のコネクタに装着するためのケーブルを保持するケーブル保持ツールと、
    前記ケーブル保持ツールを装着したベース部と、
    前記ベース部を移動させることにより、前記ケーブル保持ツールを前記電子機器に対して相対的に移動させるロボット部と、
    前記ロボット部を駆動することにより、前記ケーブル保持ツールが保持した前記ケーブルを前記コネクタに装着する制御部と、
    前記コネクタおよび前記ケーブルを吸引清掃する吸引装置と、を備え、
    前記制御部は、前記吸引装置を制御して前記コネクタを吸引清掃し、前記吸引装置を制御して前記ケーブルを吸引清掃する、電子機器組立装置。
  2. 前記吸引装置は、第1吸引装置と、前記第1吸引装置とは異なる第2吸引装置と、を備え、
    前記制御部は、前記第1吸引装置を用いて前記コネクタの吸引清掃を行い、前記第2吸引装置を用いて前記ケーブルの吸引清掃を行う、請求項1に記載の電子機器組立装置。
  3. 前記第1吸引装置は前記ベース部に取り付けられ、前記第2吸引装置は前記ベース部とは異なる箇所に設けられており、
    前記制御部は、前記ベース部を移動させて前記第1吸引装置を前記コネクタに近付けた状態で前記コネクタの吸引清掃を行い、前記ベース部を移動させて前記ケーブル保持ツールが保持する前記ケーブルを前記第2吸引装置に近付けた状態で前記ケーブルの吸引清掃を行う、請求項2に記載の電子機器組立装置。
  4. 前記第1吸引装置は、前記ベース部に取り付けた第1吸引ノズルを有し、
    前記第1吸引ノズルは、前記ベース部を平面視する方向から見たときに、前記ケーブル保持ツールによる前記コネクタへの前記ケーブルの装着方向に向かって開口する、請求項2又は3に記載の電子機器組立装置。
  5. 前記第1吸引ノズルは、前記ベース部を平面視する方向から見たときに、前記ケーブル保持ツールよりも前記装着方向の前方側に取り付けられる、請求項4に記載の電子機器組立装置。
  6. 前記第1吸引装置はさらに、前記第1吸引ノズルの角度を可変とする角度調整機構を備える、請求項4又は5に記載の電子機器組立装置。
  7. 前記第2吸引装置は、電子機器組立装置内で位置固定された第2吸引ノズルを有し、前記第2吸引ノズルは上方に向けて開口する、請求項2から6のいずれか1つに記載の電子機器組立装置。
  8. 前記第2吸引ノズルの開口を形成する端部は、前記ケーブル保持ツールが保持する前記ケーブルの角度に応じて斜めに傾斜する、請求項7に記載の電子機器組立装置。
  9. 前記ロボット部は、複数のリンク部材によって前記ベース部を移動させることにより、前記ケーブル保持ツールを前記電子機器に対して相対的に移動させる、請求項1から8のいずれか1つに記載の電子機器組立装置。
  10. 電子機器のコネクタにケーブルを装着して電子機器を組み立てる電子機器組立方法であって、
    ケーブル保持ツールを装着したベース部を移動させて、前記ケーブル保持ツールにより前記ケーブルを保持する保持工程と、
    吸引装置を制御して、前記コネクタを吸引清掃する第1吸引工程と、
    前記吸引装置を制御して、前記ケーブルを吸引清掃する第2吸引工程と、
    前記ベース部を移動させて、前記ケーブル保持ツールが保持した前記ケーブルを前記コネクタに装着する装着工程と、を含む、電子機器組立方法。
  11. 前記吸引装置は、第1吸引装置と、前記第1吸引装置とは異なる第2吸引装置と、を備え、
    前記第1吸引工程では、前記第1吸引装置を用いて前記コネクタの吸引清掃を行い、前記第2吸引工程では、前記第2吸引装置を用いて前記ケーブルの吸引清掃を行う、請求項10に記載の電子機器組立方法。
  12. 前記第1吸引装置は前記ベース部に取り付けられ、前記第2吸引装置は前記ベース部とは異なる箇所に設けられており、
    前記第1吸引工程では、前記ベース部を移動させて前記第1吸引装置を前記コネクタに近付けた状態で前記コネクタの吸引清掃を行い、前記第2吸引工程では、前記ベース部を移動させて前記ケーブル保持ツールが保持する前記ケーブルを前記第2吸引装置に近付けた状態で前記ケーブルの吸引清掃を行う、請求項11に記載の電子機器組立方法。
  13. 前記第1吸引装置は、前記ベース部に取り付けた第1吸引ノズルを有し、
    前記第1吸引ノズルは、前記ベース部を平面視する方向から見たときに、前記ケーブル保持ツールによる前記コネクタへの前記ケーブルの装着方向に向かって開口する、請求項11又は12に記載の電子機器組立方法。
  14. 前記第1吸引ノズルは、前記ベース部を平面視する方向から見たときに、前記ケーブル保持ツールよりも前記装着方向の前方側に取り付けられる、請求項13に記載の電子機器組立方法。
  15. 前記第1吸引装置はさらに、前記第1吸引ノズルの角度を可変とする角度調整機構を備える、請求項13又は14に記載の電子機器組立方法。
  16. 前記第2吸引装置は、電子機器組立装置内で位置固定された第2吸引ノズルを有し、前記第2吸引ノズルは上方に向けて開口する、請求項11から15のいずれか1つに記載の電子機器組立方法。
  17. 前記第2吸引ノズルの開口を形成する端部は、前記ケーブル保持ツールが保持する前記ケーブルの角度に応じて斜めに傾斜する、請求項16に記載の電子機器組立方法。
  18. 前記保持工程は、複数のリンク部材によって前記ベース部を移動させて、前記ケーブル保持ツールにより前記ケーブルを保持する、請求項10から17のいずれか1つに記載の電子機器組立方法。
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