JP2022136802A - 電子機器組立装置および電子機器組立方法 - Google Patents

電子機器組立装置および電子機器組立方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ケーブルをコネクタにより精度良く装着することができる電子機器組立装置および電子機器組立方法を提供すること。【解決手段】電子機器組立装置(1)は、投光器(40)が、高さ情報を得るためのスリット光(90)を、ケーブル保持ツール(20)が保持するケーブル(17)とコネクタ(13)に対して、ケーブル(17)の装着方向(Q)に向かう成分を含むように斜向する方向から照射し、撮像部(50)は、装着方向(Q)に対して斜向する方向から、ケーブル(17)とコネクタ(13)を含む画像を撮像し、制御部(61)は、スリット光(90)から得られる高さ情報と、撮像部(50)が撮像した画像から得られる平面位置情報とに基づいて、ケーブル(17)の装着部分とコネクタ(13)の相対位置関係を検出して、ケーブル(17)の装着部分をコネクタ(13)に装着する。【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器組立装置および電子機器組立方法に関する。
従来より、電子機器のコネクタにケーブルを装着して電子機器を組み立てる電子機器組立装置/方法が知られている。
特開2018-69415号公報
特許文献1の電子機器組立装置は、コネクタとケーブルを接近させた状態で撮像した画像に基づいてコネクタとケーブルの相対位置関係を検出し、検出した相対位置関係に基づいてケーブルを移動させて、ケーブルをコネクタに装着する。
画像から検出されるコネクタとケーブルの相対位置関係は様々な要因で誤差が生じる。誤差の度合いによってはケーブルがコネクタに正常に装着されない「誤挿入」となる可能性があり、ケーブルをコネクタにより精度良く装着できるようにすることが求められる。
従って、本発明の目的は、前記問題を解決することにあって、ケーブルをコネクタにより精度良く装着することができる電子機器組立装置および電子機器組立方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の電子機器組立装置は、電子機器のコネクタに装着するためのケーブルを保持するケーブル保持ツールと、前記ケーブル保持ツールと、撮像部と、スリット光を照射する投光器とが装着されたベース部と、前記ベース部を移動させることにより、前記ケーブル保持ツールを前記電子機器に対して相対的に移動させるロボット部と、前記ロボット部を駆動することにより、前記ケーブル保持ツールが保持した前記ケーブルの装着部分を前記コネクタに装着する制御部と、を備え、前記投光器は、高さ情報を得るための前記スリット光を、前記ケーブル保持ツールが保持する前記ケーブルの前記装着部分と前記コネクタに対して、前記ケーブルの装着方向に向かう成分を含むように斜向する方向から照射し、前記撮像部は、前記装着方向に対して斜向する方向から、前記ケーブルの前記装着部分と前記コネクタを含む画像を撮像し、前記制御部は、前記スリット光から得られる高さ情報と、前記撮像部が撮像した画像から得られる平面位置情報とに基づいて、前記ケーブルの前記装着部分と前記コネクタの相対位置関係を検出し、検出した相対位置関係に基づいて、前記ケーブル保持ツールを移動させて、前記ケーブルの前記装着部分を前記コネクタに装着する。
また、本発明の電子機器組立方法は、電子機器のコネクタにケーブルを装着して電子機器を組み立てる電子機器組立方法であって、ケーブル保持ツールと、撮像部と、スリット光を照射する投光器とが装着されたベース部を移動させて、前記ケーブル保持ツールにより前記ケーブルを保持する保持工程と、前記ケーブル保持ツールが保持した前記ケーブルの装着部分を前記コネクタに接近させる接近工程と、前記投光器により、高さ情報を得るための前記スリット光を、前記ケーブルの前記装着部分と前記コネクタに対して、前記ケーブルの装着方向に向かう成分を含むように斜向する方向から照射するスリット光照射工程と、前記撮像部により、前記装着方向に対して斜向する方向から、前記ケーブルの前記装着部分と前記コネクタを含む画像を撮像する撮像工程と、前記スリット光から得られる高さ情報と、前記撮像工程で撮像した画像から得られる平面位置情報とに基づいて、前記ケーブルの前記装着部分と前記コネクタの相対位置関係を検出する位置検出工程と、前記相対位置関係に基づいて、前記ケーブル保持ツールを移動させて、前記ケーブルの前記装着部分を前記コネクタに装着する装着工程と、を含む。
本発明によれば、ケーブルをコネクタにより精度良く装着することができる。
実施形態の電子機器組立装置の概略斜視図 実施形態のベース部の周辺構成を示す概略断面図 実施形態のベース部の周辺構成を示す概略斜視図 実施形態のケーブル保持ツールのシリンダの周辺構成を示す拡大図 実施形態のシリンダが動作した状態を示す拡大図 実施形態のケーブルをコネクタに装着する前の電子機器の斜視図 実施形態のケーブルをコネクタに装着した後の電子機器の斜視図 実施形態のケーブルの平面図 実施形態のケーブルの斜視図 実施形態のケーブル保持ツールによるケーブル保持動作を示す拡大斜視図 実施形態のケーブル保持ツールによるケーブル保持動作を示す拡大斜視図 実施形態の投光器によるスリット光の照射状態を説明するための概略平面図 実施形態の投光器の傾斜角度を示す概略側面図 実施形態のコネクタおよびケーブルの傾斜角度を示す概略側面図 実施形態の電子機器組立装置の制御系のブロック図 実施形態の電子機器組立装置による電子機器の組立方法を示すフローチャート 実施形態の撮像部による撮像画像の一例を示す概略図 図9のフローチャートによる電子機器の組立方法を説明するための縦断面図 実施形態の撮像部による撮像画像(第1画像)の一例を示す概略図 実施形態の撮像部による撮像画像(第2画像)の一例を示す概略図 図9のフローチャートによる電子機器の組立方法を説明するための縦断面図 図9のフローチャートによる電子機器の組立方法を説明するための縦断面図 実施形態の撮像部による撮像画像の一例を示す概略図
本発明の第1態様によれば、電子機器のコネクタに装着するためのケーブルを保持するケーブル保持ツールと、前記ケーブル保持ツールと、撮像部と、スリット光を照射する投光器とが装着されたベース部と、前記ベース部を移動させることにより、前記ケーブル保持ツールを前記電子機器に対して相対的に移動させるロボット部と、前記ロボット部を駆動することにより、前記ケーブル保持ツールが保持した前記ケーブルの装着部分を前記コネクタに装着する制御部と、を備え、前記投光器は、高さ情報を得るための前記スリット光を、前記ケーブル保持ツールが保持する前記ケーブルの前記装着部分と前記コネクタに対して、前記ケーブルの装着方向に向かう成分を含むように斜向する方向から照射し、前記撮像部は、前記装着方向に対して斜向する方向から、前記ケーブルの前記装着部分と前記コネクタを含む画像を撮像し、前記制御部は、前記スリット光から得られる高さ情報と、前記撮像部が撮像した画像から得られる平面位置情報とに基づいて、前記ケーブルの前記装着部分と前記コネクタの相対位置関係を検出し、検出した相対位置関係に基づいて、前記ケーブル保持ツールを移動させて、前記ケーブルの前記装着部分を前記コネクタに装着する、電子機器組立装置を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記撮像部は、前記画像として、前記スリット光が照射されている前記ケーブルの前記装着部分と前記コネクタを含む第1画像を撮像し、前記スリット光とは異なる照明用の光が照射されている前記ケーブルの前記装着部分と前記コネクタを含む第2画像を撮像し、前記制御部は、前記第1画像から得られる前記高さ情報と、前記第2画像から得られる前記平面位置情報とに基づいて、前記相対位置関係を検出する、第1態様に記載の電子機器組立装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記第1画像と前記第2画像の撮像視野は共通である、第2態様に記載の電子機器組立装置を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記撮像部は、前記第1画像を撮像した後に前記第2画像を撮像する、第2態様又は第3態様に記載の電子機器組立装置を提供する。
本発明の第5態様によれば、前記制御部は、前記第1画像から得られる前記ケーブルおよび前記コネクタの高さ情報と、前記ケーブルおよび前記コネクタの傾斜角度に関する情報と、前記第2画像から得られる前記ケーブルおよび前記コネクタの前記平面位置情報とに基づいて、前記相対位置関係を検出する、第2態様から第4態様のいずれか1つに記載の電子機器組立装置を提供する。
本発明の第6態様によれば、前記コネクタは斜めに配置され、前記装着方向は水平面に対して傾斜する、第1態様から第5態様のいずれか1つに記載の電子機器組立装置を提供する。
本発明の第7態様によれば、前記コネクタは、前記電子機器の開口の内側に配置され、前記スリット光は、前記コネクタの奥行方向に向かう成分を含む方向に照射される、第1態様から第6態様のいずれか1つに記載の電子機器組立装置を提供する。
本発明の第8態様によれば、前記投光器は、前記スリット光を、前記ケーブルの装着方向に向かう水平成分を含むように斜向する光軸方向から照射する、第1態様から第7態様のいずれか1つに記載の電子機器組立装置を提供する。
本発明の第9態様によれば、電子機器のコネクタにケーブルを装着して電子機器を組み立てる電子機器組立方法であって、ケーブル保持ツールと、撮像部と、スリット光を照射する投光器とが装着されたベース部を移動させて、前記ケーブル保持ツールにより前記ケーブルを保持する保持工程と、前記ケーブル保持ツールが保持した前記ケーブルの装着部分を前記コネクタに接近させる接近工程と、前記投光器により、高さ情報を得るための前記スリット光を、前記ケーブルの前記装着部分と前記コネクタに対して、前記ケーブルの装着方向に向かう成分を含むように斜向する方向から照射するスリット光照射工程と、前記撮像部により、前記装着方向に対して斜向する方向から、前記ケーブルの前記装着部分と前記コネクタを含む画像を撮像する撮像工程と、前記スリット光から得られる高さ情報と、前記撮像工程で撮像した画像から得られる平面位置情報とに基づいて、前記ケーブルの前記装着部分と前記コネクタの相対位置関係を検出する位置検出工程と、前記相対位置関係に基づいて、前記ケーブル保持ツールを移動させて、前記ケーブルの前記装着部分を前記コネクタに装着する装着工程と、を含む、電子機器組立方法を提供する。
本発明の第10態様によれば、前記撮像工程は、前記スリット光が照射されている前記ケーブルの前記装着部分と前記コネクタを含む第1画像を撮像する第1撮像工程と、前記スリット光とは異なる照明用の光が照射されている前記ケーブルの前記装着部分と前記コネクタを含む第2画像を撮像する第2撮像工程と、を含み、前記位置検出工程において、前記第1画像から得られる前記高さ情報と、前記第2画像から得られる前記平面位置情報とに基づいて、前記相対位置関係を検出する、第9態様に記載の電子機器組立方法を提供する。
本発明の第11態様によれば、前記第1画像と前記第2画像の撮像視野は共通である、第10態様に記載の電子機器組立方法を提供する。
本発明の第12態様によれば、前記第1撮像工程の後に前記第2撮像工程を行う、第10態様又は第11態様に記載の電子機器組立方法を提供する。
本発明の第13態様によれば、前記位置検出工程において、前記第1画像から得られる前記ケーブルおよび前記コネクタの高さ情報と、前記ケーブルおよび前記コネクタの傾斜角度に関する情報と、前記第2画像から得られる前記ケーブルおよび前記コネクタの前記平面位置情報とに基づいて、前記相対位置関係を検出する、第10態様から第12態様のいずれか1つに記載の電子機器組立方法を提供する。
本発明の第14態様によれば、前記コネクタは斜めに配置され、前記装着方向は水平面に対して傾斜する、第9態様から第13態様のいずれか1つに記載の電子機器組立方法を提供する。
本発明の第15態様によれば、前記スリット光は、前記コネクタの奥行方向に向かう成分を含む方向に照射される、第9態様から第14態様のいずれか1つに記載の電子機器組立方法を提供する。
本発明の第16態様によれば、前記スリット光は、前記ケーブルの装着方向に向かう水平成分を含むように斜向する光軸方向から照射される、第9態様から第15態様のいずれか1つに記載の電子機器組立方法を提供する。
以下、本発明に係る電子機器組立装置および電子機器組立方法の例示的な実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。本発明は、以下の実施形態の具体的な構成に限定されるものではなく、同様の技術的思想に基づく構成が本発明に含まれる。
(実施形態)
まず図1を参照して、本発明の一実施形態に係る電子機器組立装置について説明する。図1に示す電子機器組立装置1は、車載用電子機器などの電子機器4を作業対象として、電子機器4の筐体内に取り付けられた回路基板などの機能モジュールに実装されたコネクタ13(図3、図4参照)にケーブル17を装着する機能を有している。
基台2の上面2aには作業ステージ3が設けられている。作業ステージ3は、作業対象の電子機器4を所定の姿勢で位置決めして保持する。
ここで図3,図4を参照して、作業対象の電子機器4について説明する。図3はコネクタ13にケーブル17(図4)を装着する前の状態を示し、図4はコネクタ13にケーブル17を装着した後の状態を示している。図3において、電子機器4には、電子部品11aが実装された回路基板11が箱型の筐体4aの内部に設置されている。筐体4a内に設置された回路基板11の縁部には、コネクタ13が実装されている。コネクタ13には、図4に示すように、柔軟性のあるケーブル17の端部に貼付された硬質の補強板16が装着される。筐体4aの背面4bには、筐体4a内のコネクタ13に外部からケーブル17を接続するための開口4cが形成されている。
図3に示すように、コネクタ13において、ケーブル17が装着される装着部13aの底面の端子面13bには接続用の端子列が形成されている。ケーブル17の補強板16をコネクタ13に挿入して装着した状態では、ケーブル17に形成された配線パターンがこれらの端子列に接触する。
コネクタ13は、装着されたケーブル17の脱落を防止するためのロック機構(図示せず)を備えている。実施形態1のロック機構は、いわゆるオートロックタイプのロック機構であり、装着部13aに挿入されたケーブル17を挿入に応じて自動的にロックする。オートロックタイプのロック機構は例えば、端子面13bに形成された端子のそれぞれに接触して付勢するバネ(図示せず)を有する。ケーブル17の補強板16がバネの付勢力に勝る挿入力でバネと端子の間に挿入されることで、ケーブル17の配線パターンが端子面13bに接触した状態でケーブル17がロックされ、ケーブル17がコネクタ13に装着された状態となる。オートロックタイプのロック機構はさらに、ケーブル17のロックを選択的に解除するための解除部材(図示せず)を有する。
図3において、作業対象の電子機器4は、背面4bが斜め上方を向くように作業ステージ3に対して作業角度θだけ背面4b側を持ち上げた姿勢で作業ステージ3に位置決めされて保持される。電子機器4を作業ステージ3に水平に保持した状態(作業角度θがゼロ)では、上方から筐体4aの内部にあるコネクタ13を見ることができない。一方、作業角度θだけ傾けることで、上方から開口4cを通じてコネクタ13の少なくとも一部を見ることができる。電子機器4は、作業ステージ3上に設置された作業角度θの斜面を有する保持台(図示省略)に保持してもよく、保持台に保持した状態で作業ステージ3に搬送してもよい。また、作業ステージ3まで水平姿勢で搬送した後に、作業角度θだけ傾けるようにしてもよい。
電子機器4の内部に設けられるコネクタ13も斜め向きに配置される。コネクタ13の幅方向KはX方向(水平面)に概ね平行であるのに対して、コネクタ13の奥行方向MはY方向(水平面)に対して作業角度θだけ傾斜する。このように斜めに配置されたコネクタ13に対してケーブル17を装着方向(挿入方向)Qに沿って斜めに挿入する。装着方向Qはコネクタ13の奥行方向Mに概ね平行である。
図1において作業ステージ3は昇降動作が可能となっている。電子機器4を作業対象とするケーブル17の装着作業においては、作業ステージ3を昇降させることにより、電子機器4を所定の作業高さに位置させる。基台2の上面2aのコーナ部にはコーナポスト2bが立設されており、コーナポスト2bの上端部には水平な架台2cが架設されている。架台2cの側面にはタッチパネルを備えた操作パネル9が配置されている。
ロボット部5を対象とした操作や動作指示のための指示入力は、操作パネル9を介してのタッチ操作入力によって実行される。操作パネル9は表示機能を有しており、電子機器組立装置1によるケーブル装着動作において異常や不具合が発生した場合の報知は、操作パネル9に表示される。操作パネル9は報知部として機能する。電子機器組立装置1の座標系については、電子機器組立装置1の正面から見て左右方向をX軸とし、前後方向をY軸とし、鉛直方向をZ軸とする。
図1において、架台2cの下面には、以下に説明するロボット部5の駆動機構を内蔵した固定ベース部6が配置されている。固定ベース部6には個別に動作する6つのサーボ駆動機構が内蔵されており、それぞれのサーボ駆動機構は固定ベース部6から下方に延出した6本のリンク部材7を個別に駆動する。リンク部材7の下端部はベース部8に結合されている。上記構成において、固定ベース部6およびリンク部材7は、ロボット部5を構成する。ロボット部5はベース部8を移動させ、ベース部8の姿勢を変更させる。
ロボット部5は、個別に動作する6本のリンク部材7を有する6自由度タイプのパラレルリンクロボットである。固定ベース部6から下方に延出した6本のリンク部材7の下端部は、ケーブル17をコネクタ13に装着する装着作業を実行する作業ユニットであるベース部8に結合されている。図2Aに示すように、リンク部材7はユニバーサルジョイント7aを介してベース部8に結合されている。この構成により、ロボット部5によってベース部8に6自由度の移動動作を行わせることが可能となっている。
図2A、図2Bにおいて、ベース部8には、ケーブル保持ツール20、投光器40(図2B)、撮像部50および照明部材56(図2A)が装着されている。ケーブル保持ツール20は、コネクタ13へ装着される対象となるケーブル17(図示せず)を保持する機能を有している。
ロボット部5がベース部8を移動させることにより、ケーブル保持ツール20は、作業ステージ3に保持された電子機器4に対して相対的に移動させることができる。ケーブル17をコネクタ13に装着する装着作業では、制御部61が、ロボット部5、ケーブル保持ツール20、投光器40、撮像部50、照明部材56を作動させる。
このように、ロボット部5がベース部8を移動させることにより、コネクタ13を備える電子機器4に対してケーブル保持ツール20を移動させる。本実施形態においては、パラレルリンクロボットであるロボット部5でベース部8を移動させているが、電子機器組立装置1はアームの途中に複数の回転軸を有する多関節ロボットでベース部8を移動させる構成であってもよい。
次に、図2Aを参照してベース部8の詳細構成を説明する。ベース部8において複数のユニバーサルジョイント7aの中心位置を示す駆動中心には開口部8aが設けられている。ベース部8の上面において開口部8aの近傍に立設されたブラケット51には、撮像部50が配置されている。
撮像部50は、光学レンズ部52およびカメラ53を含んで構成され、撮像光軸53aを駆動中心に合わせて下向き姿勢で配置されている。制御部61は、ロボット部5を作動させて、ベース部8に配置された撮像部50を作業ステージ3に保持された電子機器4の上方に位置させる(図11参照)。この状態で、撮像部50に撮像させることにより、ケーブル保持ツール20に保持されたケーブル17の補強板16およびコネクタ13の画像を取得することができる。撮像部50による撮像画像は、制御部61に送信される。
図2Aに戻ると、ベース部8の下面側には開口部8aを囲む配置で支持部材54が下方に立設されている。支持部材54の下端部には、電子機器4の外形形状に対応した照明保持板55が保持されている。照明保持板55の下面にはLEDなどの発光体を含んで構成される照明部材56が装着されている。照明部材56は、制御部61によって制御される。撮像部50による撮像に際しては、照明部材56を点灯させて撮像対象のケーブル17、コネクタ13などを照明する。後述する投光器40からスリット光を照射した状態で撮像を行う際は、照明部材56を点灯させないように制御してスリット光を容易に識別できるようにすることが好ましい。なお、照明部材56が点灯した状態の画像からスリット光を画像処理で識別できる場合には、照明を点灯しながらスリット光を照射して、撮像工程を1回で済ませてもよい。
図2Aに示すベース部8の開口部8aから右方向に隔てた側端部近傍の下面には、ケーブル保持ツール20が装着されている。ケーブル保持ツール20の詳細構成について、図2Aおよび図2C、図2Dを用いて説明する。図2Cは、ケーブル保持ツール20のシリンダ22の周辺構成を示す拡大図であり、図2Dは、シリンダ22が動作した状態を示す拡大図である。
図2Aに示すケーブル保持ツール20は、装着部21と、シリンダ22と、固定ブロック23と、チャックベース24と、アクチュエータ25と、スライド部26と、チャックブロック27と、ブレード28とを備える。
装着部21は、ケーブル保持ツール20をベース部8に固定して装着する部材である。装着部21がシリンダ22をベース部8の下面に固定することで、ケーブル保持ツール20がベース部8に装着される。
シリンダ22は、ケーブル保持ツール20に付勢力Fを発生させる部材である。付勢力Fは、ケーブル保持ツール20がケーブル17をコネクタ13に挿入する装着方向Qに作用する。付勢力Fは例えば、シリンダ22の内部における空気バネの力によって発生される。ケーブル挿入時や、後述するブレード28の先端が電子機器4などに当接した場合に、付勢力Fが緩衝作用を生じさせる。
図2C、図2Dに示すように、シリンダ22は、シリンダ固定部70と、シリンダ可動部72とを有する。
シリンダ固定部70は、装着部21に固定される部分である。シリンダ固定部70は装着部21とともに、ケーブル保持ツール20をベース部8に固定する「固定部20A」を構成する。シリンダ可動部72は、シリンダ固定部70に対して相対的に移動可能(矢印b)な状態で取り付けられる部分である。シリンダ可動部72は、シリンダ固定部70に対する相対位置が所定位置P0に向かうように付勢力Fを受ける。
ケーブル挿入時や、後述するブレード28の先端が電子機器4などに当接すると、シリンダ可動部72は付勢方向Fとは逆向きの反力Bを受ける(図2D)。シリンダ可動部72はシリンダ22による付勢力Fを受けながら、所定位置P0から離れる方向に移動する(矢印b1)。
シリンダ可動部72の下面には固定ブロック23が取り付けられる。固定ブロック23は、チャックベース24をシリンダ可動部72に固定する部材である。固定ブロック23およびその下方に取り付けられているケーブル保持ツール20の構成要素は、シリンダ可動部72とともに、ベース部8に対して相対的に移動する「可動部20B」を構成する。
図2Aに戻ると、固定ブロック23には、ベース部8の駆動中心側に向かって斜め下方に延出するチャックベース24が結合されている。チャックベース24の上面側には駆動中心側に向かって進退(矢印c)するスライド部26を備えたアクチュエータ25が配設されている。さらにチャックベース24の下端部には、先端にテーパ部が設けられた薄板部材であるブレード28が斜め姿勢で装着されている。ブレード28はその先端部が開口部8aの下方に位置するように位置設定が為されており、撮像部50の画角に含まれる。
スライド部26の進出側の端面には、台形形状の側断面を有するチャックブロック27が結合されている。アクチュエータ25を作動させてチャックブロック27を斜め下方に進出させた状態では、チャックブロック27のチャック面27a(図7A、図7B参照)がブレード28に当接する。本実施形態では、ケーブル保持ツール20によるケーブル17の保持において、ブレード28とチャックブロック27のチャック面27aとの間に補強板16を上下方向から挟み込むことにより、ケーブル17を保持するようにしている。
次に、図5A、図5Bを参照して、ケーブル17の構成の詳細を説明する。図5A、図5Bに示すように、ケーブル17は、一端部15aにコネクタ13に装着される被装着部15bが形成された帯状のケーブル本体部15と、ケーブル本体部15の片面15cにおいて一端部15a側に接合部17aを介して接合された補強板16と、を有する。ケーブル本体部15において補強板16が接合された片面15cの反対面は、配線パターン15dが形成されたパターン形成面となっており、ケーブル17のコネクタ13への装着作業においては、被装着部15bの配線パターン15dをコネクタ13の装着部13aに形成された端子面13bに押し付けて接触させる。これにより、ケーブル17のケーブル本体部15がコネクタ13に電気的に接続される。
ケーブル本体部15は例えば、フレキシブルプリントサーキット(FPC)やフレキシブルフラットケーブル(FFC)を用いてもよい。補強板16は、ケーブル本体部15よりも硬質の材料で形成されており、ケーブル保持ツール20による保持およびコネクタ13への挿入に適している。補強板16および被装着部15bは、コネクタ13に挿入して装着される「装着部分」である。
図5Bに示すように、補強板16においてケーブル本体部15の片面15cに接合された接合部17aに対して、一端部15aの反対側に位置する部分(自由端部16a)には、ケーブル本体部15の片面15cと離隔した口開き部17bが形成されている。本実施形態においては、図2Aに示すケーブル保持ツール20によってケーブル17を保持するに際して、口開き部17bにブレード28を挿入してチャックブロック27との間で補強板16を挟み込んで保持するようにしている(図6A、図6B参照)。
上述した構成のケーブル17を対象とする場合には、ケーブル保持ツール20は補強板16を挟み込んで保持することによりケーブル17を保持する。すなわち本実施形態のケーブル保持ツール20は、補強板16を厚み方向に挟むチャック機構である。
図6A、図6Bは、図5A、図5Bに示すケーブル17を保持対象とする場合を示している。図6Aに示すように、ケーブル本体部15の一端部15aにおいて被装着部15bをはみ出させた状態で、補強板16をケーブル本体部15に接合した構成のケーブル17では、ケーブル本体部15と補強板16との間の口開き部17bにブレード28を挿入する。
このような場合にあっても、図6Bに示すように、チャックブロック27をブレード28に対して接近させて(矢印e)、チャック面27aとブレード28との間に補強板16を挟み込んだ状態では、チャックブロック27のチャック面27aは、補強板16を挟んだときに少なくともケーブル本体部15と補強板16とを接合する接合部17aの上面に張り出す。これにより、ケーブル本体部15の一端部15aの近傍部分は平面形状のチャック面27aに倣って変形が矯正される。
図2Bに戻ると、ベース部8には投光器40が取り付けられている。投光器40は、撮像部50の撮像領域57に向けて、高さ情報を得るためのスリット光90を照射する位置に固定されている。投光器40は、任意の線幅のスリット光90を照射してもよく、例えばレーザプロジェクタやLEDプロジェクタ等を用いてもよい。
投光器40の構成について、図7A~図7Cを用いて説明する。図7Aは、投光器40およびケーブル保持ツール20を含む概略平面図であり、図7B、図7Cはそれぞれ、投光器40やコネクタ13などの傾斜角度を示す概略図である。
図7Aに示すように、投光器40は、光軸方向(投光方向)DRにスリット光90を照射する。スリット光90は、光軸方向DRを中心として横方向に広がりをもって照射される。スリット光90は、撮像部50による撮像領域57において、ケーブル保持ツール20に保持されているケーブル17とコネクタ13の両方に照射される。これにより、ケーブル17とコネクタ13の高さ情報が取得される。
光軸方向DRは、第1傾斜成分DR1と、第2傾斜成分DR2とを含む。第1傾斜成分DR1は-y方向の水平成分であり、第2傾斜成分DR2は-x方向の水平成分である。光軸方向DRはy方向に対して傾斜角度θ1だけ傾斜し、x方向に対して傾斜角度θ2だけ傾斜する。特に第1傾斜成分DR1を含むことにより、スリット光90は、ケーブル17の装着方向Qおよびコネクタ13の奥行方向Mに向かう水平成分(第1傾斜成分DR1)を含む光軸方向DRから照射される。これにより、電子機器4の開口4c(図3)の内側にコネクタ13が配置される場合でも、スリット光90をケーブル17とコネクタ13の両方に照射しやすくなる。これにより、ケーブル17とコネクタ13のそれぞれの高さ情報を精度良く取得することができ、ケーブル17をコネクタ13に精度良く装着することができる。図7Aでは、開口4cを含む電子機器4の構成要素の図示を省略している。
図7Bに示すように、スリット光90の光軸方向DRは、水平面58に対しても傾斜角度θ3だけ下向きに傾斜する。
投光器40と撮像部50はともにベース部8に固定され相対的な位置関係が一定であり、スリット光90の光軸方向DRに関する傾斜角度θ1、θ2、θ3もそれぞれ予め定められた固定値である。これより、スリット光90を含む平面90Bは、電子機器装置1におけるXYZ座標系で一義的に特定することができる。
一方、図7Aに示すようにスリット光90が照射された状態のコネクタ13とケーブル17を撮像部50で撮像すると、コネクタ13の上面13Aとケーブル17の上面17Aに当たるスリット光90の前端部90Aが識別できる。スリット光90が存在する平面90Bの3次元位置は特定されるため、前端部90Aの特定の位置(例えば図7Aで「+」で示す2点)のxy座標(平面位置情報)を画像から取得することで、同位置のz座標(高さ情報)を算出することができる。前端部90Aの高さ座標は、コネクタ13とケーブル17のそれぞれの高さ情報として利用される。
本実施形態では、コネクタ13の上面13Aとケーブル17の上面17Aをそれぞれ基準面とし、図7Cに示すように、上面13Aを含む平面13Bと上面17Aを含む平面17Bがそれぞれ水平面58に対して傾斜角度θ4だけ傾くように制御している。図7Aで説明したように、上面13Aの特定の位置のxyz座標と上面17Aの特定の位置のxyz座標を算出することで、傾斜角度θ4が特定されている平面13B、17Bのそれぞれを、電子機器装置1のXYZ座標系で一義的に特定することができる。
その後、スリット光90を照射せずに照明部材56で照明した状態でコネクタ13とケーブル17を撮像部50で撮像すると、コネクタ13の上面13Aとケーブル17の上面17Aにおける角部などの特徴点が識別できる。前述したように、上面13Aを含む平面13Bと上面17Aを含む平面17Bの3次元座標が特定できるため、上面13A、17Aにおける特定の位置のxy座標(平面位置情報)を画像から取得することで、同位置のz座標(高さ情報)を算出することができる。z座標を取得した位置は、コネクタ13とケーブル17の相対位置関係を検出するための基準位置として利用される。基準位置のXYZ座標に応じてコネクタ13とケーブル17の相対位置関係を検出し、検出した相対位置関係に基づいて補正挿入動作を行う。
次に、図8を参照して、電子機器組立装置1の制御系の構成を説明する。電子機器組立装置1が備える制御部61は、ロボット部5、作業ステージ3、撮像部50、照明部材56、投光器40、アクチュエータ25、検知手段74A、74B、操作パネル9と接続されている。制御部61がロボット部5およびケーブル保持ツール20のアクチュエータ25を制御して作動させることにより、後述するケーブル17を移動させてコネクタ13に装着させるケーブル装着作業が実行される。
図8において、制御部61は、内部制御処理機能としての位置検出部62と、挿入エラー判定部64とを備えている。
位置検出部62は、撮像部50より撮像された撮像画像に基づいて、ケーブル17やコネクタ13の位置、あるいはケーブル17とコネクタ13の相対位置関係を検出する位置検出処理を実行する。ケーブル17の一端部15aをコネクタ13に装着するケーブル装着動作においては、制御部61は一端部15aおよびコネクタ13の相対位置検出結果に基づいて、ロボット部5によるケーブル保持ツール20の移動を制御する。
制御部61は、記憶装置である記憶部65を備えている。記憶部65には、作業対象の電子機器4におけるコネクタ13の位置、サイズ、形状など、ケーブル装着作業に必要な情報が記憶されている。
挿入エラー判定部64は、撮像部50の撮像画像などに基づいて、ケーブル17がコネクタ13に正常に挿入されたか否かの挿入エラー判定を実行する。本実施形態の挿入エラー判定部64は、移動量判定部64Aと、挿入量判定部64Bとを有する。
移動量判定部64Aは、図示しないシリンダ22の検知手段による検知結果に基づいて、コネクタ挿入時にケーブル保持ツール20の可動部20Bが相対移動する移動量が適切な範囲内か否かを判定する。移動量判定部64Aによって移動量が適切な範囲から外れていると判定した場合、挿入エラー判定部64は、ケーブル17がコネクタ13に正常に挿入されていない「挿入エラー」と判定する。
挿入量判定部64Bは、ケーブル17の装着部分である補強板16の長さに関して、コネクタ13への挿入前の補強板16を含む画像と、挿入後の補強板16を含む画像とに基づいて、ケーブル17の挿入量が適切な範囲内か否かを判定する。挿入量判定部64Bによって挿入量が適切な範囲から外れていると判定された場合、挿入エラー判定部64は挿入エラーと判定する。
移動量判定部64Aによって移動量が適切な範囲内にあると判断され、且つ、挿入量判定部64Bによって挿入量が適切な範囲内にあると判断された場合、挿入エラー判定部64はケーブル17がコネクタ13に正常に挿入されているものと判断する。
次に図9のフローに沿って、各図面を参照しながら、電子機器組立装置1によって電子機器4が内部に備えるコネクタ13にケーブル17の補強板16を装着するケーブル装着作業を含む電子機器組み立て方法について説明する。
図9において、まず、作業対象の電子機器4が作業ステージ3上に開口4c側を作業角度θだけ持ち上げた姿勢で保持される(S0:電子機器保持工程)(図3参照)。
次いで、撮像部50による撮像を行う(S1:撮像工程)。具体的には、ケーブル保持ツール20によって保持される前のケーブル17の補強板16を含む画像を、撮像部50により撮像する。ケーブル17は例えば、図1に示す作業ステージ3とは別の場所のトレイ(図示せず)に整列して配置されている。制御部61はロボット部5を駆動して、撮像部50をトレイの上方に配置した上で、トレイ上のケーブル17を撮像部50により撮像させる。撮像工程S1による撮像画像の一例を図10に示す。
図10に示す撮像画像80は、ケーブル保持ツール20によって保持される前のケーブル17の補強板16を含む。補強板16の全体が含まれることで、補強板16の全長を算出することができる。補強板16の全長は、ケーブル17の長さ方向Lに沿った補強板16の長さであり、ケーブル17の幅方向Wに直交する方向の長さである。
図10に示す撮像画像80に基づいて、位置検出部62によって、認識点R1、R2、R3、R4の位置が求められる。認識点R1と認識点R2の距離が補強板16の第1辺の長さLB1として算出され、認識点R3と認識点R4の距離が補強板16の第2辺の長さLB2として算出される。長さLB1は「第1挿入前長さLB1」とも称し、長さLB2は「第2挿入前長さLB2」とも称する。第1挿入前長さLB1および第2挿入前長さLB2は、後述する挿入量判定工程S12(図9)における挿入量の判定に用いられる。
次いで、制御部61は、ケーブル保持ツール20にケーブル17を保持させる(S2:ケーブル保持工程)。具体的には、ロボット部5を駆動して、ケーブル保持ツール20をトレイ上のケーブル17の近傍に配置した上で、図6A、図6Bに示したように、ケーブル17の口開き部17bにブレード28を挿入した上で、チャックブロック27を補強板16に向けてスライドさせて(矢印e)、チャックブロック27とブレード28の間に補強板16を挟むことで、ケーブル17を保持する。
次いで制御部61は、図11に示すように、ケーブル保持ツール20を電子機器4に対して移動させて(矢印f)、ケーブル保持ツール20が保持するケーブル17の一端部15aをコネクタ13に接近させる(S3:ケーブル接近工程)。ケーブル17が電子機器4と干渉せず、且つコネクタ13が撮像部50の撮像領域57に収まる位置まで、ケーブル保持ツール20を移動させる。
次いで制御部61は、撮像部50による撮像を行う(S4:撮像工程)。具体的には、図7A等に示した投光器40からスリット光90を照射した状態で、撮像部50に撮像させる。撮像工程S4は「スリット光照射工程」と称してもよい。撮像工程S4では、照明部材56は動作させずに照明用の光を照射しないように制御する。撮像工程S4による撮像画像の一例を図12に示す。
図12に示す撮像画像82は、投光器40から照射されたスリット光90のうち、コネクタ13とケーブル17に当たる箇所である前端部90Aが識別される。照明用の光は照射されていないため、スリット光90以外の構成要素であるコネクタ13、ケーブル17およびケーブル保持ツール20等は撮像画像82では識別しにくい状態にある(点線で図示)。
位置検出部62は、前端部90Aの中から、コネクタ13に対応する認識点R5と、ケーブル17に対応する認識点R6を特定する。認識点R5、R6の特定方法は、前端部90Aが途切れている端部に対応する点、その点から所定距離だけ離れた点、予め定めたx座標又はy座標に対応する前端部90Aの点等、任意の方法で特定してもよい。
位置検出部62は、特定した認識点R5、R6のそれぞれのxy座標を算出し、記憶部65に記憶させる。認識点R5、R6のそれぞれのxy座標は制御部61が後で読み出すことができる。
図7A、図7Bを用いて説明したように、スリット光90の平面90Bの3次元位置は一義的に特定されるため、認識点R5、R6のxy座標からz座標、すなわち高さ情報を求めることができる(後述する位置検出工程S6にて)。
次いで制御部61は、撮像部50による撮像を行う(S5:撮像工程)。具体的には、図11に示すように、ケーブル17がコネクタ13に挿入される装着方向Qに対して鋭角φ(90度から作業角度θを引いた角度)に斜向する方向(撮像光軸53a)から、ケーブル17の一端部15aおよび補強板16とコネクタ13を含む画像を撮像する。鋭角φは例えば、35度以上75度以下の値に設定してもよい。
撮像工程S5では、投光器40からスリット光90を照射せずに、照明部材56から照明用の光を照射した状態で撮像を行う。撮像工程S5による撮像画像の一例を図13に示す。
図13に示す撮像画像84は、電子機器4の内部に設置されたコネクタ13と、ケーブル保持ツール20のチャックブロック27と、ケーブル保持ツール20に保持されているケーブル17の補強板16を含む。このように、鋭角φに斜向する方向から撮像することにより、電子機器4の内部に設置されたコネクタ13とケーブル17の装着部分である補強板16を開口4cを通して撮像することができる。
撮像工程S4と撮像工程S5の工程間では、ベース部8を移動させず、撮像部50とケーブル保持ツール20の位置を固定した状態で撮像部50による撮像を行う。このため、図12に示す撮像画像82と図13に示す撮像画像84は共通の撮像視野を有する。撮像画像82の座標の基準点と撮像画像84の座標の基準点が同じになるため、撮像画像82、84のそれぞれから算出されるxy座標を揃えるための補正が不要となり、処理速度が向上する。
撮像部50とケーブル保持ツール20との位置関係は固定されていることから、撮像画像84において、チャックブロック27は常に画像枠方向と一致した固定位置に現れる。これに対し、チャックブロック27とブレード28との間に挟まれて保持されたケーブル17の補強板16は、ケーブル保持工程S2における位置誤差などに起因して、幾分の位置ずれを示す。またコネクタ13は、電子機器保持工程S0における電子機器4の位置保持誤差、電子機器4におけるコネクタ13の取り付け位置誤差などに起因して位置ずれ状態にある。すなわち、コネクタ13とコネクタ13に装着される補強板16との相対的な位置関係は、装着作業対象となるコネクタ13毎にばらついている。
位置検出部62は、撮像画像84に基づいて、コネクタ13の位置を検出するための認識点R7、R8を特定する。図13に示す例では、認識点R7、R8は、コネクタ13の上面13Aの前方側の2ケ所の角部であり、撮像画像84における特徴点として特定できる。同様に、位置検出部62は、ケーブル17の補強板16の位置を検出するための認識点R9、R10を特定する。図13に示す例では、認識点R9、R10は、ケーブル17の補強板16の前方側の2ケ所の角部であって、撮像画像84における特徴点として特定できる。
次いで制御部61は、位置検出を行う(S6:位置検出工程)。具体的には、位置検出部62により、撮像工程S4で撮像した撮像画像82と、撮像工程S5で撮像した撮像画像84とに基づいて3次元的な位置計算を行うことにより、ケーブル17の補強板16とコネクタ13の相対位置関係を検出する。
具体的には、位置検出部62は、撮像工程S4で算出した認識点R5、R6のそれぞれのxy座標を記憶部65から読み出してz座標を算出する。図7A、図7Bを用いて説明したように、スリット光90の平面90Bの3次元位置は一義的に特定されているため、認識点R5、R6のxy座標からz座標を求めることができる。
コネクタ13の上面13Aの特定の位置(認識点R5)のxyz座標を求めることで、図7Cを用いて説明したように、上面13Aを含む平面13Bの3次元位置を一義的に特定できる。位置検出部62は、平面13Bの3次元位置に基づいて、撮像工程S5で算出した認識点R7、R8のそれぞれのxy座標からz座標を算出する。
同様に、ケーブル17の上面17Aの特定の位置(認識点R6)のxyz座標を求めることで、図7Cを用いて説明したように上面17Aを含む平面17Bの3次元位置が一義的に特定できる。位置検出部62は、平面17Bの3次元位置に基づいて、撮像工程S5で算出した認識点R9、R10のそれぞれのxy座標からz座標を算出する。
ここで、撮像工程S4で取得されるパラメータは、スリット光90の前端部90Aに関するパラメータであるため、撮像工程S5で取得されるパラメータよりも数が少ない。撮像工程S4を先に行い、撮像工程S5の撮像画像84からパラメータを取得して続けて相対位置関係を検出する際に、撮像画像82から取得したパラメータを記憶部65から読み出す情報量が少なくなり、処理時間を短縮することができる。
次いで位置検出部62は、認識点R7、R8の中点をコネクタ13の位置を示す代表点PM1とし、認識点R9、R10の中点をケーブル17の補強板16の位置を示す代表点PM2とする。検出された代表点PM1と代表点PM2は、コネクタ13とケーブル17の補強板16の相対位置関係を示す情報である。
上述した位置検出工程S6では、撮像部50を基準とするxyz座標を、ケーブル保持ツール20およびコネクタ13を基準とするxyz座標に変換する座標変換を行っている。詳細な説明は省略する。
次いで制御部61は、ケーブル17をコネクタ13へ挿入して装着する(S7:ケーブル装着工程)。具体的には、位置検出工程S6で検出された代表点PM1と代表点PM2の相対位置関係に基づいて、それぞれの代表点PM1、PM2が適正な位置関係となるよう、ロボット部5を駆動してケーブル17を保持したケーブル保持ツール20を位置合わせする。その後、図14に示すように、ロボット部5を駆動してケーブル保持ツール20を装着方向Qに移動させることで、ケーブル17の一端部15aおよび補強板16を電子機器4のコネクタ13の装着部13a(図3)に斜め方向から挿入する。
図4に示すように、コネクタ13に対してケーブル17の補強板16が挿入された状態となり、ケーブル17がコネクタ13に装着される。コネクタ13に内蔵されたオートロックタイプのロック機構が正常に動作すると、ケーブル17は自動的にロックされ、コネクタ13からケーブル17の脱落が防止される。
ケーブル装着工程S7におけるケーブル17の挿入量は、ケーブル17の一端部15aがコネクタ13の奥まで十分に到達する値、且つ過剰な押込みとならない範囲内に決定される。ケーブル17がコネクタ13に正常に挿入・装着されると、ケーブル保持ツール20の可動部20Bは装着方向Qとは逆方向に適度な量だけ移動する(図14の矢印b3)。
次いで制御部61は、移動量が正常な範囲内であるか否かを判定する(S8:移動量判定工程)。具体的には、移動量判定部64Aにより、シリンダ22の検知手段(図示せず)の検知結果に基づいて、ケーブル17の挿入に伴う可動部20Bの移動量が正常な範囲内であるか否かを判定する。
シリンダ22の検知手段(例えば複数のリミットスイッチ)は、ケーブル保持ツール20の固定部20Aに対する可動部20Bの相対移動量を検出する。移動量判定部64Aは、検知手段が検出した可動部20Bの相対移動量が正常な範囲内にない場合、挿入エラーと判定し(S8でNO)、報知工程S9に進む。
制御部61は、報知部としての機能を有する操作パネル9に挿入エラーであることを示す表示を行うとともに、ブザー等による音声報知を実行する(S9)。これにより、作業員に対して挿入エラーが生じたことを知らせることができる。操作パネル9による報知に伴って、制御部61は、設備停止、エラー排出、リトライ等、挿入エラーに付随する任意の制御を実行してもよい。
移動量判定工程S8で移動量が正常な範囲内であると判定した場合、制御部61は、アクチュエータ25を駆動してチャックブロック27を上昇させて、ケーブル保持ツール20によるケーブル17の保持を解除させる(S10:ケーブル解放工程)。
次いで制御部61は、ケーブル保持ツール20を退避させた後、撮像部50による撮像を行う(S11:撮像工程)。具体的には、図15に示すように、ケーブル保持ツール20を装着方向Qとは逆方向の退避方向Sに移動させてから、撮像部50により、コネクタ13およびコネクタ13に装着された補強板16を含む画像を撮像する。撮像工程S11による撮像画像の一例を図16に示す。
図16に示す撮像画像86は、コネクタ13と、コネクタ13に挿入された補強板16とを含む。補強板16は、コネクタ13から突出した部分が視認可能である。撮像画像86に基づいて、コネクタ13への挿入後の補強板16の長さを算出することができる。
まず、位置検出部62によって、補強板16の挿入後長さを検出するための認識点R11、R12、R13、R14の位置が求められる。認識点R11と認識点R12の距離が補強板16の第1辺の長さLA1として算出され、認識点R13と認識点R14の距離が補強板16の第2辺の長さLA2として算出される。長さLA1は「第1挿入後長さLA1」とも称し、長さLA2は「第2挿入後長さLA2」とも称する。第1挿入後長さLA1および第2挿入後長さLA2は、続く挿入量判定工程S12における挿入量の判定に用いられる。
次いで制御部61は、挿入量が正常な範囲内であるか否かを判定する(S12:挿入量判定工程)。具体的には、挿入量判定部64Bは、撮像工程S1の撮像画像80に基づいて算出した補強板16の第1挿入前長さLB1および第2挿入前長さLB2と、撮像工程S11の撮像画像86に基づいて算出した補強板16の第1挿入後長さLA1および第2挿入後長さLA2との差分に基づいて、挿入量の判定を行う。
挿入量判定部64Bは、図16に示すように、第1挿入前長さLB1と第1挿入後長さLA1の差分として、第1差分ΔL1を算出し、第2挿入前長さLB2と第2挿入後長さLA2の差分として、第2差分ΔL2を算出する。
挿入量判定部64Bは、第1差分ΔL1と第2差分ΔL2のそれぞれに関して、予め定めた所定範囲か否かに基づいて、挿入量が正常な範囲であるか否かを判定する。
挿入量判定部64Bは、第1差分ΔL1と第2差分ΔL2のそれぞれが所定範囲内である場合に、挿入量が正常な範囲内であると判定する。この場合、続くツール帰還工程S14に進む。一方、挿入量判定部64Bは、第1差分ΔL1あるいは第2差分ΔL2のいずれかが所定範囲から外れる場合に、挿入量が正常な範囲内でない、すなわち挿入エラーと判定し、報知工程S13に進む。
上記方法によれば、撮像工程S1で取得する撮像画像80と、撮像工程S11で取得する撮像画像86を画像解析することで、コネクタ13に挿入された補強板16の挿入量に基づく挿入エラー判定を行うことができる。特に、補強板16の全長に対応する挿入前長さLB1、LB2と、補強板16がコネクタ13への挿入後に突出して見える挿入後長さLA1、LA2との差分ΔL1、ΔL2に基づいて判定を行うことで、実際の挿入量を正確に把握しながら挿入エラー判定を行うことができる。
挿入量判定工程S12で挿入エラーと判定した場合、制御部61は、報知を行う(S13:報知工程)。具体的には、前述した報知工程S9と概ね同様の処理を行うため、説明を省略するが、挿入エラーに付随する制御としてリトライを実行する場合は、例えば撮像工程S11等の途中の工程に戻るようにしてもよい。これにより、挿入エラーの復旧作業の効率化を図ることができる。
挿入量判定工程S12で挿入量が正常な範囲内であると判定した場合、制御部61は、ケーブル保持ツール20を元の位置まで帰還させて(S14:ツール帰還工程)、作業ステージ3からケーブル装着作業が完了した電子機器4を回収する(S15:電子機器回収工程)。これにより、1個の電子機器4に対する電子機器組み立てが完了する。
上述したように、本実施形態の電子機器組立装置1は、電子機器4のコネクタ13に装着するためのケーブル17を保持するケーブル保持ツール20と、ケーブル保持ツール20と、撮像部50と、スリット光90を照射する投光器40とが装着されたベース部8と、ベース部8を移動させることにより、ケーブル保持ツール20を電子機器4に対して相対的に移動させるロボット部5と、ロボット部5を駆動することにより、ケーブル保持ツール20が保持したケーブル17の補強板16(装着部分)をコネクタ13に装着する制御部61と、を備える。投光器40は、高さ情報を得るためのスリット光90を、ケーブル保持ツール20が保持するケーブル17の補強板16とコネクタ13に対して、ケーブル17の装着方向Qに向かう成分(第1傾斜成分DR1)を含むように斜向する方向(光軸方向DR)から照射する。撮像部50は、装着方向Qに対して斜向する方向(撮像光軸53a)から、ケーブル17の補強板16とコネクタ13を含む撮像画像82、84を撮像する。制御部61は、スリット光90から得られる高さ情報と、撮像部50が撮像した撮像画像84から得られる平面位置情報とに基づいて、ケーブル17の補強板16とコネクタ13の相対位置関係を検出し、検出した相対位置関係に基づいて、ケーブル保持ツール20を移動させて、ケーブル17の補強板16をコネクタ13に装着する。
また、本実施形態の電子機器組立方法は、電子機器4のコネクタ13にケーブル17を装着して電子機器4を組み立てる電子機器組立方法であって、ケーブル保持ツール20と、撮像部50と、スリット光90を照射する投光器40とが装着されたベース部8を移動させて、ケーブル保持ツール20によりケーブル17を保持する電子機器保持工程S0と、ケーブル保持ツール20が保持したケーブル17の補強板16をコネクタ13に接近させるケーブル接近工程S3と、投光器40により、高さ情報を得るためのスリット光90を、ケーブル17の補強板16とコネクタ13に対して、ケーブル17の装着方向Qに向かう成分を含むように斜向する方向から照射した状態で行う撮像工程S4(スリット光照射工程)と、撮像部50により、装着方向Qに対して斜向する方向から、ケーブル17の補強板16とコネクタ13を含む撮像画像84を撮像する撮像工程S5と、スリット光90から得られる高さ情報と、撮像工程S5で撮像した撮像画像84から得られる平面位置情報とに基づいて、ケーブル17の補強板16とコネクタ13の相対位置関係を検出する位置検出工程S6と、検出した相対位置関係に基づいて、ケーブル保持ツール20を移動させて、ケーブル17の補強板16をコネクタ13に装着するケーブル装着工程S7と、を含む。
このような電子機器組立装置1/電子機器組立方法によれば、コネクタ13が電子機器4の開口4cの内側にて斜めに配置される場合でも、スリット光90をケーブル17とコネクタ13の両方に照射して高さ情報を得ることができる。これにより、ケーブル17とコネクタ13の位置をより正確に特定することができ、ケーブル17をコネクタ13により精度良く装着することができる。
また、本実施形態の電子機器組立装置1/電子機器組立方法では、スリット光90が照射されているケーブル17の補強板16とコネクタ13を含む撮像画像82(第1画像)を撮像する撮像工程S4(第1撮像工程)と、スリット光90とは異なる照明用の光が照射されているケーブル17の補強板16とコネクタ13を含む撮像画像84(第2画像)を撮像する撮像工程S5(第2撮像工程)と、を含む。位置検出工程S6において、撮像画像82から得られる高さ情報と、撮像画像84から得られる平面位置情報とに基づいて、相対位置関係を検出する。
このような構成/方法によれば、撮像画像82と撮像画像84のそれぞれから高さ情報と平面位置情報を取得することで、画像の演算処理によって相対位置関係の検出を行うことができる。
また、本実施形態の電子機器組立装置1/電子機器組立方法では、撮像画像82(第1画像)と撮像画像84(第2画像)の撮像視野は共通である。
このような構成/方法によれば、撮像画像82と撮像画像84の座標位置を揃えることができ、画像の演算処理を容易に行うことができる。
また、本実施形態の電子機器組立装置1/電子機器組立方法では、撮像工程S4の後に撮像工程S5を行う。
このような構成/方法によれば、取得するパラメータ数の少ない撮像画像82を先に撮像することで、後で撮像画像84からパラメータを求めて続けて相対位置関係を検出する際に、撮像画像82から得たパラメータを記憶部65から読み出す時間が短くなる。これにより、処理速度が向上する。
また、本実施形態の電子機器組立装置1/電子機器組立方法では、位置検出工程S6において、撮像画像82から得られるケーブル17およびコネクタ13のz座標(高さ情報)と、ケーブル17およびコネクタ13の傾斜角度θ4に関する情報と、撮像画像84から得られるケーブル17およびコネクタ13のxy座標(平面位置情報)とに基づいて、相対位置関係を検出する。
このような構成/方法によれば、撮像画像82と撮像画像84からケーブル17とコネクタ13の位置を3次元的に算出することができる。
また、本実施形態の電子機器組立装置1/電子機器組立方法では、コネクタ13は斜めに配置され、ケーブル17の装着方向Qは水平面58に対して傾斜する。
このような構成/方法によれば、コネクタ13が斜めに配置される場合もスリット光90をコネクタ13に照射して高さ情報を得ることができる。
また、本実施形態の電子機器組立装置1/電子機器組立方法では、スリット光90は、コネクタ13の奥行方向Mに向かう成分(第1傾斜成分DR1)を含む光軸方向DRに照射される。
このような構成/方法によれば、電子機器4の開口4cの内側に配置されるコネクタ13に対してもスリット光90を照射して、コネクタ13の高さ情報を得ることができる。
また、本実施形態の電子機器組立装置1/電子機器組立方法では、スリット光90は、ケーブル17の装着方向Qに向かう水平成分(第1傾斜成分DR1)を含むように斜向する光軸方向DRから照射される。
このような構成/方法によれば、電子機器4の開口4cの内側に配置されるコネクタ13に対してもスリット光90を照射しやすくなる。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されない。例えば実施形態では、スリット光90を照射した状態で撮像を行う撮像工程S4と、スリット光90を照射せずに照明部材56で照明した状態で撮像を行う撮像工程S5を別々に実行する場合について説明したが、このような場合に限らない。照明部材56で照明した状態の撮像画像84からスリット光90を画像処理で識別できる場合には、撮像工程S4と撮像工程S5を1回の撮像工程に統合してもよい。
また実施形態では、撮像工程S4を行った後に撮像工程S5を行う場合について説明したが、このような場合に限らず、順序を変更してもよい。
また実施形態では、ケーブル17を保持するケーブル保持ツール20がケーブル17の補強板16を上下に挟んで保持するものである場合について説明したが、このような場合に限らない。例えば、補強板16の上面を吸着保持する等、ケーブル17を保持できるものであれば任意のケーブル保持ツールを用いてもよい。
また実施形態では、ケーブル17をコネクタ13に装着するための装着部分として、ケーブル本体部15よりも硬質の補強板16を用いる場合について説明したが、このような場合に限らない。補強板16を設けずに、ケーブル本体部15の一端部15aから離れた所定位置に目印となるものを設けた場合であっても、一端部15aから所定位置までの部分を装着部分として区別することができる。例えば、ケーブル本体部15の主面に印刷物が存在する場合や、ケーブル本体部15に貫通孔や切欠き等の形状を設ける場合であってもよい。
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。また、各実施形態における要素の組合せや順序の変化は、本開示の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
なお、前記実施形態の様々な変形例のうち、任意の変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明は、電子機器のコネクタにケーブルを装着して電子機器を組み立てる電子機器組立装置および電子機器組立方法であれば適用可能である。
1 電子機器組立装置
2 基台
3 作業ステージ
4 電子機器
5 ロボット部
6 固定ベース部
7 リンク部材
8 ベース部
9 操作パネル
13 コネクタ
13A 上面
13B 平面
15 ケーブル本体部
16 補強板
17 ケーブル
17A 上面
17B 平面
18 ターゲット
20 ケーブル保持ツール
20A 固定部
20B 可動部
21 装着部
22 シリンダ(付勢部材)
23 固定ブロック
24 チャックベース
25 アクチュエータ
26 スライド部
27 チャックブロック
28 ブレード
40 投光器
50 撮像部
51 ブラケット
52 光学レンズ部
53 カメラ
54 支持部材
55 照明保持板
56 照明部材
57 撮像領域
61 制御部
62 位置検出部
64 挿入エラー判定部
64A 移動量判定部
64B 挿入量判定部
65 記憶部
70 固定部
72 可動部
80 撮像画像
82 撮像画像(第1画像)
84 撮像画像(第2画像)
86 撮像画像
90 スリット光
90A 前端部
90B 平面
B 反力
DR 光軸方向(投光方向)
F 付勢力
K 幅方向
M 奥行方向
LB1、LB2 挿入前長さ
LA1、LA2 挿入後長さ
ΔL1、ΔL2 差分
Q 装着方向
S 退避方向
θ1、θ2、θ3、θ4 傾斜角度

Claims (16)

  1. 電子機器のコネクタに装着するためのケーブルを保持するケーブル保持ツールと、
    前記ケーブル保持ツールと、撮像部と、スリット光を照射する投光器とが装着されたベース部と、
    前記ベース部を移動させることにより、前記ケーブル保持ツールを前記電子機器に対して相対的に移動させるロボット部と、
    前記ロボット部を駆動することにより、前記ケーブル保持ツールが保持した前記ケーブルの装着部分を前記コネクタに装着する制御部と、を備え、
    前記投光器は、高さ情報を得るための前記スリット光を、前記ケーブル保持ツールが保持する前記ケーブルの前記装着部分と前記コネクタに対して、前記ケーブルの装着方向に向かう成分を含むように斜向する方向から照射し、
    前記撮像部は、前記装着方向に対して斜向する方向から、前記ケーブルの前記装着部分と前記コネクタを含む画像を撮像し、
    前記制御部は、
    前記スリット光から得られる高さ情報と、前記撮像部が撮像した画像から得られる平面位置情報とに基づいて、前記ケーブルの前記装着部分と前記コネクタの相対位置関係を検出し、検出した相対位置関係に基づいて、前記ケーブル保持ツールを移動させて、前記ケーブルの前記装着部分を前記コネクタに装着する、
    電子機器組立装置。
  2. 前記撮像部は、
    前記画像として、前記スリット光が照射されている前記ケーブルの前記装着部分と前記コネクタを含む第1画像を撮像し、前記スリット光とは異なる照明用の光が照射されている前記ケーブルの前記装着部分と前記コネクタを含む第2画像を撮像し、
    前記制御部は、前記第1画像から得られる前記高さ情報と、前記第2画像から得られる前記平面位置情報とに基づいて、前記相対位置関係を検出する、請求項1に記載の電子機器組立装置。
  3. 前記第1画像と前記第2画像の撮像視野は共通である、請求項2に記載の電子機器組立装置。
  4. 前記撮像部は、前記第1画像を撮像した後に前記第2画像を撮像する、請求項2又は3に記載の電子機器組立装置。
  5. 前記制御部は、
    前記第1画像から得られる前記ケーブルおよび前記コネクタの高さ情報と、前記ケーブルおよび前記コネクタの傾斜角度に関する情報と、前記第2画像から得られる前記ケーブルおよび前記コネクタの前記平面位置情報とに基づいて、前記相対位置関係を検出する、請求項2から4のいずれか1つに記載の電子機器組立装置。
  6. 前記コネクタは斜めに配置され、前記装着方向は水平面に対して傾斜する、請求項1から5のいずれか1つに記載の電子機器組立装置。
  7. 前記コネクタは、前記電子機器の開口の内側に配置され、
    前記スリット光は、前記コネクタの奥行方向に向かう成分を含む方向に照射される、請求項1から6のいずれか1つに記載の電子機器組立装置。
  8. 前記投光器は、前記スリット光を、前記ケーブルの装着方向に向かう水平成分を含むように斜向する光軸方向から照射する、請求項1から7のいずれか1つに記載の電子機器組立装置。
  9. 電子機器のコネクタにケーブルを装着して電子機器を組み立てる電子機器組立方法であって、
    ケーブル保持ツールと、撮像部と、スリット光を照射する投光器とが装着されたベース部を移動させて、前記ケーブル保持ツールにより前記ケーブルを保持する保持工程と、
    前記ケーブル保持ツールが保持した前記ケーブルの装着部分を前記コネクタに接近させる接近工程と、
    前記投光器により、高さ情報を得るための前記スリット光を、前記ケーブルの前記装着部分と前記コネクタに対して、前記ケーブルの装着方向に向かう成分を含むように斜向する方向から照射するスリット光照射工程と、
    前記撮像部により、前記装着方向に対して斜向する方向から、前記ケーブルの前記装着部分と前記コネクタを含む画像を撮像する撮像工程と、
    前記スリット光から得られる高さ情報と、前記撮像工程で撮像した画像から得られる平面位置情報とに基づいて、前記ケーブルの前記装着部分と前記コネクタの相対位置関係を検出する位置検出工程と、
    前記相対位置関係に基づいて、前記ケーブル保持ツールを移動させて、前記ケーブルの前記装着部分を前記コネクタに装着する装着工程と、を含む、
    電子機器組立方法。
  10. 前記撮像工程は、
    前記スリット光が照射されている前記ケーブルの前記装着部分と前記コネクタを含む第1画像を撮像する第1撮像工程と、
    前記スリット光とは異なる照明用の光が照射されている前記ケーブルの前記装着部分と前記コネクタを含む第2画像を撮像する第2撮像工程と、を含み、
    前記位置検出工程において、前記第1画像から得られる前記高さ情報と、前記第2画像から得られる前記平面位置情報とに基づいて、前記相対位置関係を検出する、請求項9に記載の電子機器組立方法。
  11. 前記第1画像と前記第2画像の撮像視野は共通である、請求項10に記載の電子機器組立方法。
  12. 前記第1撮像工程の後に前記第2撮像工程を行う、請求項10又は11に記載の電子機器組立方法。
  13. 前記位置検出工程において、前記第1画像から得られる前記ケーブルおよび前記コネクタの高さ情報と、前記ケーブルおよび前記コネクタの傾斜角度に関する情報と、前記第2画像から得られる前記ケーブルおよび前記コネクタの前記平面位置情報とに基づいて、前記相対位置関係を検出する、請求項10から12のいずれか1つに記載の電子機器組立方法。
  14. 前記コネクタは斜めに配置され、前記装着方向は水平面に対して傾斜する、請求項9から13のいずれか1つに記載の電子機器組立方法。
  15. 前記スリット光は、前記コネクタの奥行方向に向かう成分を含む方向に照射される、請求項9から14のいずれか1つに記載の電子機器組立方法。
  16. 前記スリット光は、前記ケーブルの装着方向に向かう水平成分を含むように斜向する光軸方向から照射される、請求項9から15のいずれか1つに記載の電子機器組立方法。
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