JP2022159619A - 高耐湿性シリコーン樹脂接着剤組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
高耐湿性シリコーン樹脂接着剤組成物であって、
(A)下記(A1)及び(A2)
(A1)下記平均組成式(1)で示される1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有する直鎖状オルガノポリシロキサン、
(R2R1 2SiO1/2)a1(R3 2SiO2/2)b1 (1)
(式中、R1はそれぞれ独立して炭素数1~12の飽和脂肪族炭化水素基、炭素数6~12の芳香族炭化水素基、及び炭素数1~6のアルコキシ基から選ばれる基であり、これらの基の炭素原子に結合した水素原子の少なくとも一部が置換されていてもよく、R2はアルケニル基であり、R3はそれぞれ独立して炭素数1~12の飽和脂肪族炭化水素基、及び炭素数6~12の芳香族炭化水素基から選ばれる基であり、a1およびb1は、0<a1≦1.0、0≦b1<1.0かつ、a1+b1=1.0となる数である。)
(A2)下記平均組成式(2)で示される分岐状オルガノポリシロキサン、
(R2R1 2SiO1/2)a2(SiO4/2)b2 (2)
(式中、R1、R2は前記と同じであり、a2およびb2は、0<a2<1.0、0<b2<1.0かつ、a2+b2=1.0となる数である。)
からなるアルケニル基含有オルガノポリシロキサンであって、前記(A1)と前記(A2)の質量比(A1)/(A2)が、1~10の範囲であるオルガノポリシロキサン、
(B)下記平均組成式(3)で示される1分子中に少なくとも2個のケイ素原子に結合する水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、
(R3 3SiO1/2)a3(R3HSiO2/2)b3 (3)
(式中、R3は前記と同じであり、a3およびb3は、0≦a3<1.0、0<b3≦1.0かつ、a3+b3=1.0となる数である。)
(C)白金族金属系触媒、
(D)分子中にケイ素原子を含まないジ(メタ)アクリレート化合物、
(E)1分子中にケイ素原子に直接結合する水素原子を少なくとも3個有する、トリメトキシシランもしくはトリクロロシランを加水分解して得られるオリゴマー、及び
(F)下記平均組成式(4)で示されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン、
(R4 3SiO1/2)a4(R1HSiO2/2)b4 (R4 2SiO2/2)c4 (4)
(式中、R1は前記と同じであり、R4はそれぞれ独立して前記R1または炭素数4~8の脂環式もしくは脂肪族エポキシ基を有する基であり、R4のうち少なくとも2つはエポキシ基を有する基であり、a4、b4およびc4は、0<a4<1.0、0<b4<1.0、0<c4<1.0かつ、a4+b4+c4=1.0となる数である。)
を含むものである高耐湿性シリコーン樹脂接着剤組成物を提供する。
前記(D)成分が前記(A)成分及び前記(B)成分の合計100質量部に対して0.05質量部~5質量部であり、
前記(E)成分が前記(A)成分及び前記(B)成分の合計100質量部に対して0.05質量部~5質量部であり、
前記(F)成分が前記(A)成分及び前記(B)成分の合計100質量部に対して0.02質量部~3質量部
であることが好ましい。
高耐湿性シリコーン樹脂接着剤組成物であって、
(A)下記(A1)及び(A2)
(A1)下記平均組成式(1)で示される1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有する直鎖状オルガノポリシロキサン、
(R2R1 2SiO1/2)a1(R3 2SiO2/2)b1 (1)
(式中、R1はそれぞれ独立して炭素数1~12の飽和脂肪族炭化水素基、炭素数6~12の芳香族炭化水素基、及び炭素数1~6のアルコキシ基から選ばれる基であり、これらの基の炭素原子に結合した水素原子の少なくとも一部が置換されていてもよく、R2はアルケニル基であり、R3はそれぞれ独立して炭素数1~12の飽和脂肪族炭化水素基、及び炭素数6~12の芳香族炭化水素基から選ばれる基であり、a1およびb1は、0<a1≦1.0、0≦b1<1.0かつ、a1+b1=1.0となる数である。)
(A2)下記平均組成式(2)で示される分岐状オルガノポリシロキサン、
(R2R1 2SiO1/2)a2(SiO4/2)b2 (2)
(式中、R1、R2は前記と同じであり、a2およびb2は、0<a2<1.0、0<b2<1.0かつ、a2+b2=1.0となる数である。)
からなるアルケニル基含有オルガノポリシロキサンであって、前記(A1)と前記(A2)の質量比(A1)/(A2)が、1~10の範囲であるオルガノポリシロキサン、
(B)下記平均組成式(3)で示される1分子中に少なくとも2個のケイ素原子に結合する水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、
(R3 3SiO1/2)a3(R3HSiO2/2)b3 (3)
(式中、R3は前記と同じであり、a3およびb3は、0≦a3<1.0、0<b3≦1.0かつ、a3+b3=1.0となる数である。)
(C)白金族金属系触媒、
(D)分子中にケイ素原子を含まないジ(メタ)アクリレート化合物、
(E)1分子中にケイ素原子に直接結合する水素原子を少なくとも3個有する、トリメトキシシランもしくはトリクロロシランを加水分解して得られるオリゴマー、及び
(F)下記平均組成式(4)で示されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン、
(R4 3SiO1/2)a4(R1HSiO2/2)b4 (R4 2SiO2/2)c4 (4)
(式中、R1は前記と同じであり、R4はそれぞれ独立して前記R1または炭素数4~8の脂環式もしくは脂肪族エポキシ基を有する基であり、R4のうち少なくとも2つはエポキシ基を有する基であり、a4、b4およびc4は、0<a4<1.0、0<b4<1.0、0<c4<1.0かつ、a4+b4+c4=1.0となる数である。)
を含むものである高耐湿性シリコーン樹脂接着剤組成物である。
本発明の高耐湿性シリコーン樹脂接着剤組成物は、
(A)下記(A1)及び(A2)
(A1)下記平均組成式(1)で示される1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有する直鎖状オルガノポリシロキサン、
(R2R1 2SiO1/2)a1(R3 2SiO2/2)b1 (1)
(A2)下記平均組成式(2)で示される分岐状オルガノポリシロキサン、
(R2R1 2SiO1/2)a2(SiO4/2)b2 (2)
(B)下記平均組成式(3)で示される1分子中に少なくとも2個のケイ素原子に結合する水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、
(R3 3SiO1/2)a3(R3HSiO2/2)b3 (3)
(C)白金族金属系触媒、
(D)分子中にケイ素原子を含まないジ(メタ)アクリレート化合物、
(E)1分子中にケイ素原子に直接結合する水素原子を少なくとも3個有する、トリメトキシシランもしくはトリクロロシランを加水分解して得られるオリゴマー、及び
(F)下記平均組成式(4)で示されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン、
(R4 3SiO1/2)a4(R1HSiO2/2)b4 (R4 2SiO2/2)c4 (4)
を含むものである。
(A)成分は以下の(A1)成分及び(A2)成分からなるアルケニル基含有オルガノポリシロキサンである。
(A1)成分は本発明の組成物に流動性と柔軟性を与える成分であり、下記平均組成式(1)で表される、1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有する直鎖状オルガノポリシロキサンである。(A1)成分は、後述の(A2)成分と共に本発明の高耐湿性シリコーン樹脂接着剤組成物のベースポリマーとなる。
(R2R1 2SiO1/2)a1(R3 2SiO2/2)b1 (1)
(式中、R1はそれぞれ独立して炭素数1~12の飽和脂肪族炭化水素基、炭素数6~12の芳香族炭化水素基、及び炭素数1~6のアルコキシ基から選ばれる基であり、これらの基の炭素原子に結合した水素原子の少なくとも一部が置換されていてもよく、R2はアルケニル基であり、R3はそれぞれ独立して炭素数1~12の飽和脂肪族炭化水素基、及び炭素数6~12の芳香族炭化水素基から選ばれる基であり、a1およびb1は、0<a1≦1.0、0≦b1<1.0かつ、a1+b1=1.0となる数である。)
(A2)成分は、下記平均組成式(2)
(R2R1 2SiO1/2)a2(SiO4/2)b2 (2)
(式中、R1、R2は前記と同じであり、a2およびb2は、0<a2<1.0、0<b2<1.0かつ、a2+b2=1.0となる数である。)で示される分岐状オルガノポリシロキサンであり、硬化物の物理的強度及び表面のタック性を改善するために配合される。このように(A2)成分は、1分子中に2個以上のアルケニル基を有するレジン構造のオルガノポリシロキサンであり、本発明の組成物のベースポリマーとして(A1)成分と共に使用される。(A2)成分は、基本的にSiO2単位の繰り返しからなり、末端がトリオルガノシロキシ基で封鎖された分岐状のものである。
(B)成分は硬化剤であり、上記(A)成分と反応するものである。(B)成分は下記平均組成式(3)で表される1分子中に少なくとも2個、好ましくは3個以上のケイ素原子に結合する水素原子(SiH基)を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンである。
(R3 3SiO1/2)a3(R3HSiO2/2)b3 (3)
(式中、R3は前記と同じであり、a3およびb3は、0≦a3<1.0、0<b3≦1.0かつ、a3+b3=1.0となる数である。)
(C)成分は、(A)成分中のアルケニル基と(B)成分、さらに後述する(E)成分、(F)成分中のSiH基との付加反応(ヒドロシリル化反応)を促進するための白金族金属系触媒であり、周知のヒドロシリル化反応用触媒が使用できる。具体例としては、例えば、白金(白金黒を含む)、ロジウム、パラジウム等の白金族金属単体;H2PtCl4・nH2O、H2PtCl6・nH2O、NaHPtCl6・nH2O、KHPtCl6・nH2O、Na2PtCl6・nH2O、K2PtCl4・nH2O、PtCl4・nH2O、PtCl2、及びNa2HPtCl4・nH2O(但し、式中、nは0~6の整数であり、好ましくは0又は6である)等の塩化白金、塩化白金酸及び塩化白金酸塩;アルコール変性塩化白金酸(米国特許第3,220,972号明細書参照);塩化白金酸とオレフィンとのコンプレックス(米国特許第3,159,601号明細書、同第3,159,662号明細書及び同第3,775,452号明細書参照);白金黒及びパラジウム等の白金族金属をアルミナ、シリカ及びカーボン等の担体に担持させたもの;ロジウム-オレフィンコンプレックス;クロロトリス(トリフェニルフォスフィン)ロジウム(ウィルキンソン触媒);塩化白金、塩化白金酸又は塩化白金酸塩とビニル基含有シロキサン、特にビニル基含有環状シロキサンとのコンプレックス等が挙げられる。
(D)成分は本発明の組成物に接着性を付与する成分であり、分子中にケイ素原子を含まないジ(メタ)アクリレート化合物である。(D)成分は、(A)成分及び(B)成分に相溶する化合物である。
(E)成分は本発明の組成物に接着性を付与する成分であり、トリメトキシシランあるいはトリクロロシランを加水分解して得られるオリゴマーであって、ケイ素原子に直接結合する水素原子(SiH基)を1分子中に少なくとも3個有するオリゴマーである。
(F)成分は下記平均組成式(4)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサンである。
(R4 3SiO1/2)a4(R1HSiO2/2)b4 (R4 2SiO2/2)c4 (4)
(式中、R1は前記と同じであり、R4はそれぞれ独立して前記R1または炭素数4~8の脂環式もしくは脂肪族エポキシ基を有する基であり、R4のうち少なくとも2つはエポキシ基を有する基であり、a4、b4およびc4は、0<a4<1.0、0<b4<1.0、0<c4<1.0かつ、a4+b4+c4=1.0となる数である。)
本発明の高耐湿性シリコーン樹脂接着剤組成物には、上記(A)成分~(F)成分の他に、必要に応じて以下のものを含むことができる。
(G)成分は無機充填剤であり、本発明の高耐湿性シリコーン樹脂接着剤組成物の強度を上げたり着色したり、粘度を調整するために添加することができる。
上記高耐湿性シリコーン樹脂接着剤組成物は、必要に応じて上記(A)~(G)成分以外に硬化反応を抑制・制御する効果を有する化合物を含有してもよい。このような化合物としては、トリフェニルホスフィンなどのリン含有化合物;トリブチルアミン、テトラメチルエチレンジアミン、ベンゾトリアゾールなどの窒素含有化合物;硫黄含有化合物、エチニルシクロヘキサノール等のアセチレン系化合物、アルケニル基を2個以上有する化合物、ハイドロパーオキシ化合物、マレイン酸誘導体などが挙げられる。当該化合物による硬化遅延効果の度合いは、その化学構造によって大きく異なる。したがって、その添加量は、使用する化合物の個々について最適な量に調整すべきであるが、一般的には、その添加量が十分であれば室温での長期貯蔵安定性が得られ、硬化が阻害される恐れもない。
本発明の高耐湿性シリコーン樹脂接着剤組成物は、上述した各成分を所定の組成比で配合し、プラネタリーミキサーや品川ミキサー等により常法に準じて均一に混合することによって調製される。
以下の通り各成分を用意し、以下の表1に示した部数で混合して、シリコーン樹脂接着剤組成物1~7を得た。
100gあたりのアルケニル基の量が0.005molであり、粘度が10,000mPa・sで分子鎖両末端がビニル基によって封鎖されたポリジメチルシロキサン(平均組成式(1)において、R1及びR3が全てメチル基であり、R2が全てビニル基であり、b1/a1=260であるポリジメチルシロキサン、信越化学工業(株)製)
100gあたりのアルケニル基の量が0.1molであり、重量平均分子量が5,500であるレジン構造オルガノポリシロキサン(平均組成式(2)において、R1が全てメチル基であり、R2が全てビニル基であり、a2/b2=1.2であるポリジメチルシロキサン、信越化学工業(株)製)
下記式で示されるメチルハイドロジェンポリシロキサン(平均組成式(3)において、R3が全てメチル基であり、b3/a3=19であるメチルハイドロジェンポリシロキサン、SiH基量:1.56mol/100g、粘度5mPa・s、信越化学工業(株)製)
白金のビニルシロキサン錯体(白金濃度1質量%、信越化学工業(株)製)
(E)成分として下記式で表される化合物(SiH基量:1.29mol/100g、動粘度1.2mm2/s(毛細管粘度計により測定)、信越化学工業(株)製)
(F)成分として下記式で表される化合物(平均組成式(4)において、R1が全てメチル基であり、(R4 3SiO1/2)単位のR4のうち1つがエポキシ基を有する基で残り2つがメチル基であり、(R4 2SiO2/2)単位のR4が全てメチル基であり、a4=0.1、b4=0.3、c4=0.6であるオルガノハイドロジェンポリシロキサン、SiH基量:0.0035mol/100g、動粘度64mm2/s(毛細管粘度計により測定)、信越化学工業(株)製)
(G)成分としてヒュームドシリカ(信越化学工業(株)製、Mu-sil 130A)
硬化抑制剤としてエチニルシクロヘキサノール
上記調製例によって得られたシリコーン樹脂接着剤組成物1~7を、厚さ2mmのシート状になるように、テフロン(登録商標)板に注型し、180℃のオーブンで1時間加熱することによりシート状硬化物を得た。
Claims (3)
- 高耐湿性シリコーン樹脂接着剤組成物であって、
(A)下記(A1)及び(A2)
(A1)下記平均組成式(1)で示される1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有する直鎖状オルガノポリシロキサン、
(R2R1 2SiO1/2)a1(R3 2SiO2/2)b1 (1)
(式中、R1はそれぞれ独立して炭素数1~12の飽和脂肪族炭化水素基、炭素数6~12の芳香族炭化水素基、及び炭素数1~6のアルコキシ基から選ばれる基であり、これらの基の炭素原子に結合した水素原子の少なくとも一部が置換されていてもよく、R2はアルケニル基であり、R3はそれぞれ独立して炭素数1~12の飽和脂肪族炭化水素基、及び炭素数6~12の芳香族炭化水素基から選ばれる基であり、a1およびb1は、0<a1≦1.0、0≦b1<1.0かつ、a1+b1=1.0となる数である。)
(A2)下記平均組成式(2)で示される分岐状オルガノポリシロキサン、
(R2R1 2SiO1/2)a2(SiO4/2)b2 (2)
(式中、R1、R2は前記と同じであり、a2およびb2は、0<a2<1.0、0<b2<1.0かつ、a2+b2=1.0となる数である。)
からなるアルケニル基含有オルガノポリシロキサンであって、前記(A1)と前記(A2)の質量比(A1)/(A2)が、1~10の範囲であるオルガノポリシロキサン、
(B)下記平均組成式(3)で示される1分子中に少なくとも2個のケイ素原子に結合する水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、
(R3 3SiO1/2)a3(R3HSiO2/2)b3 (3)
(式中、R3は前記と同じであり、a3およびb3は、0≦a3<1.0、0<b3≦1.0かつ、a3+b3=1.0となる数である。)
(C)白金族金属系触媒、
(D)分子中にケイ素原子を含まないジ(メタ)アクリレート化合物、
(E)1分子中にケイ素原子に直接結合する水素原子を少なくとも3個有する、トリメトキシシランもしくはトリクロロシランを加水分解して得られるオリゴマー、及び
(F)下記平均組成式(4)で示されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン、
(R4 3SiO1/2)a4(R1HSiO2/2)b4 (R4 2SiO2/2)c4 (4)
(式中、R1は前記と同じであり、R4はそれぞれ独立して前記R1または炭素数4~8の脂環式もしくは脂肪族エポキシ基を有する基であり、R4のうち少なくとも2つはエポキシ基を有する基であり、a4、b4およびc4は、0<a4<1.0、0<b4<1.0、0<c4<1.0かつ、a4+b4+c4=1.0となる数である。)
を含むものであることを特徴とする高耐湿性シリコーン樹脂接着剤組成物。 - 前記(B)成分が前記(A)成分中のアルケニル基1当量に対しケイ素原子に結合する水素原子が0.1~4.0当量となる量であり、
前記(D)成分が前記(A)成分及び前記(B)成分の合計100質量部に対して0.05質量部~5質量部であり、
前記(E)成分が前記(A)成分及び前記(B)成分の合計100質量部に対して0.05質量部~5質量部であり、
前記(F)成分が前記(A)成分及び前記(B)成分の合計100質量部に対して0.02質量部~3質量部
であることを特徴とする請求項1に記載の高耐湿性シリコーン樹脂接着剤組成物。 - さらに(G)無機充填剤を含むものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の高耐湿性シリコーン樹脂接着剤組成物。
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