JP2022157640A - 電動圧縮機 - Google Patents

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昭則 田邊
Akinori Tanabe
哲也 山田
Tetsuya Yamada
隆容 鈴木
Takayasu Suzuki
健一 根本
Kenichi Nemoto
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Abstract

【課題】大型化をなくしつつ、耐荷重性を高めることができる電動圧縮機を提供すること。【解決手段】電動圧縮機10が備えるブラケット30は、ハウジング11に固定される固定部31と、第2締結部材62が挿通されて取付対象63に締結される取付脚部33と、からなる。取付脚部33は、固定部31からカバー14に向かって延在する第1延在部34と、第1延在部34側から取付対象63に向かって延在する第2延在部41と、第1延在部34と第2延在部41とを繋ぐ屈曲部51と、からなる。屈曲部51は、第1延在部34の延在方向Xと第2延在部41の延在方向Yの両方に対して傾斜するとともにカバー14及びハウジング11の反対側に設けられた傾斜面56を有する。取付脚部33は、カバー14及びハウジング11を空隙Tを介して覆っている。【選択図】図1

Description

本発明は、電動圧縮機に関する。
車両には、車両空調用に電動圧縮機が搭載されている。例えば、特許文献1に開示されているように、電動圧縮機は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮部と、圧縮部を駆動させる電動モータと、電動モータを駆動させるためのインバータと、を有する。インバータは、ハウジングの外面に取り付けられたカバーとハウジングの外面とともに区画された収容空間に収容されている。
また、電動圧縮機を車両に取り付けるため、電動圧縮機は、ハウジングの外面に第1取付脚部及び第2取付脚部を有するとともに、カバーの外面に第3取付脚部を有する。
特開2019-178673号公報
車両衝突時、カバーに外力が加わることを抑制してカバーによってインバータを保護する必要がある。このカバーに外力が加わることを抑制するため、電動圧縮機は保護部材を備える。保護部材は、外力が加わる方向からカバーを覆うようにハウジングに締結される。しかし、特許文献1のようにカバーの外面に取付脚部を有する電動圧縮機では、車両衝突時、カバーから飛び出した取付脚部に外力が加わりやすい。その結果、保護部材は、取付脚部を含めてカバーを覆うようにハウジングに締結されるため、電動圧縮機が大型化してしまう。
上記問題点を解決するための電動圧縮機は、回転軸と、前記回転軸を回転させる電動モータと、前記回転軸の回転によって駆動して流体を圧縮する圧縮部と、前記回転軸、前記電動モータ、及び前記圧縮部を収容する筒状のハウジングと、前記ハウジングの端面に取り付けられて当該ハウジングとともに収容室を画成するカバーと、前記収容室に収容されるとともに前記電動モータを駆動するインバータと、を備え、複数の締結部材により取付対象へ取り付けられる電動圧縮機であって、前記ハウジングを前記取付対象へと固定するブラケットを備え、前記ブラケットは、前記ハウジングに固定される固定部と、前記複数の締結部材のうちの一つが挿通されて前記取付対象に締結される取付脚部と、からなり、前記取付脚部は、前記固定部から前記カバーに向かって延在する第1延在部と、前記第1延在部側から前記取付対象に向かって延在する第2延在部と、前記第1延在部と前記第2延在部とを繋ぐ屈曲部と、からなり、前記屈曲部は、前記第1延在部の延在方向と前記第2延在部の延在方向の両方に対して傾斜するとともに前記カバー及び前記ハウジングの反対側に設けられた傾斜面を有し、前記取付脚部は、前記カバー及び前記ハウジングを空隙を介して覆っていることを要旨とする。
これによれば、カバーの外側からの外力による荷重は取付脚部に加わる。取付脚部はカバー及びハウジングから離れている。また、ブラケットの固定部はハウジングに固定されるとともに取付脚部は締結部材によって取付対象に締結されている。つまり、取付脚部は、カバーに一体化されていない。このため、取付脚部に加わった荷重は、固定部からハウジングに支承されるとともに、取付脚部から取付対象に支承されることとなり、カバーは、荷重を支承しない。その結果、取付脚部に荷重が加わったとき、取付脚部がカバーに衝突することが抑制されるとともにカバーに荷重が加わることを抑制できる。これにより、カバーの変形を抑制できるため、インバータを保護できる。また、取付脚部は傾斜面を有するため、締結部材がせん断破壊する方向に作用する荷重を傾斜面によって受け流して低減することができる。また、傾斜面の存在により、荷重を多面的に受けることができる。
ブラケットのうち、取付脚部はハウジングを取付対象に締結するための取付脚の機能を果たすとともに、カバーを保護するための機能も果たしている。このため、取付脚を覆いつつカバーを覆うための部品を電動圧縮機に設ける必要がない。よって、電動圧縮機によれば、大型化をなくしつつ、耐荷重性を高めることができる。
電動圧縮機について、前記固定部は、前記取付対象とは反対側に向かう面において、前記ハウジングに固定されていてもよい。
このようなブラケットの固定であれば、固定部から延びる取付脚部がカバーを広く覆いやすい。
電動圧縮機について、前記屈曲部はリブを有し、前記傾斜面は前記リブに設けられていてもよい。
これによれば、リブによって屈曲部を補強できる。また、剛性が比較的他の部位よりも高いリブに傾斜面を設けるため、より大きい荷重を受け流すことができる。
本発明によれば、大型化をなくしつつ、耐荷重性を高めることができる。
実施形態の電動圧縮機を示す部分破断断面図。 実施形態の電動圧縮機を示す分解斜視図。 ブラケットを示す斜視図。 ブラケットを示す断面図。 電動圧縮機をカバー側から示す図。
以下、電動圧縮機を具体化した一実施形態を図1~図5にしたがって説明する。
図1及び図2に示すように、電動圧縮機10は、ハウジング11と、回転軸15と、電動モータ17と、圧縮部16と、インバータ25と、カバー14と、ブラケット30と、を有する。回転軸15の中心軸線Lの延びる方向を軸線方向とする。
ハウジング11は筒状である。ハウジング11は、筒状のモータハウジング構成体12と、モータハウジング構成体12に連結される筒状の吐出ハウジング構成体13と、を有する。モータハウジング構成体12と、吐出ハウジング構成体13は、例えば、アルミニウム製である。
モータハウジング構成体12は、底壁12aと、周壁12bと、図示しない吸入口と、第1取付脚21及び第2取付脚22と、取付部23と、を有する。
周壁12bは、底壁12aから筒状に延びる。吸入口は周壁12bに形成されている。底壁12aは、当該底壁12aの外周縁から筒状に延びる延設壁12dを有する。延設壁12dは、底壁12aから周壁12bが延びる方向とは反対方向に筒状に延びる。
第1取付脚21及び第2取付脚22はハウジング11を取付対象63に取り付けるために設けられている。取付対象63の一例は車両のボデーである。取付対象63は、第1取付脚21、第2取付脚22、及び後記するブラケット30が取り付けられる取付ボス64を複数有する。
第1取付脚21及び第2取付脚22は、周壁12bに配置されている。第1取付脚21及び第2取付脚22は、回転軸15を挟んだ回転軸15の径方向両側に配置されている。第1取付脚21には第1挿通孔21aが形成されている。第2取付脚22には第2挿通孔22aが形成されている。第1挿通孔21aの中心軸線L1と第2挿通孔22aの中心軸線L2は互いに平行である。第1挿通孔21aの中心軸線L1が延びる方向を第1取付脚21の軸線方向とし、第2挿通孔22aの中心軸線L2が延びる方向を第2取付脚22の軸線方向とする。
取付部23は、ブラケット30をハウジング11に固定するために周壁12bに設けられている。取付部23は、回転軸15の軸線方向に沿った周壁12bの中央よりも底壁12a寄りに配置されている。また、取付部23は、回転軸15の軸線方向に沿って底壁12aから離れて配置されている。取付部23は、周壁12bの外周面から突出しており、その端面は延設壁12d及びカバー14よりも径方向外側に位置している。
取付部23は、取付孔24を2つ有する。2つの取付孔24は、回転軸15の軸線方向に並んでいる。取付部23は、取付孔24を画成する内周面にねじを有する。2つの取付孔24の中心軸線L3は互いに平行である。第1挿通孔21aの中心軸線L1と、第2挿通孔22aの中心軸線L2と、取付孔24の中心軸線L3とは互いに平行である。また、電動圧縮機10を回転軸15の軸線方向から見たときに、3つの中心軸線L1,L2,L3は、回転軸15の中心軸線Lに対して直交する。
カバー14は、端壁14aと、端壁14aの外周縁から枠状に延びる枠状部14bとを有する。カバー14の枠状部14bは、底壁12aの延設壁12dに取り付けられている。つまり、カバー14は、ハウジング11の端面に取り付けられている。モータハウジング構成体12の周壁12bは、カバー14とは反対側に向けて底壁12aから延びている。
カバー14の端壁14aは、モータハウジング構成体12の底壁12aに対向している。底壁12aとカバー14によって囲まれた空間に収容室19が画成されている。収容室19にはインバータ25が収容されている。端壁14aの外面には、筒状のコネクタ接続部14cが回転軸15の軸線方向に突出している。
吐出ハウジング構成体13は、モータハウジング構成体12の周壁12bの先端面に取り付けられている。吐出ハウジング構成体13は、周壁12bによって囲まれた空間を閉塞している。吐出ハウジング構成体13は、図示しない吐出口を有する。吸入口には、図示しない外部冷媒回路の一端が接続されている。吐出口には、外部冷媒回路の他端が接続されている。
回転軸15、電動モータ17、及び圧縮部16は、ハウジング11内に収容されている。回転軸15は、モータハウジング構成体12に回転可能に支持されている。圧縮部16は、回転軸15の回転によって駆動して流体としての冷媒を圧縮する。
圧縮部16は、回転軸15の軸線方向において電動モータ17よりも吐出ハウジング構成体13寄りに配置されている。圧縮部16は、例えば、モータハウジング構成体12内に固定された図示しない固定スクロールと、固定スクロールに対向配置される図示しない可動スクロールと、から構成されるスクロール式である。なお、圧縮部16は、スクロール式に限らず、例えば、ピストン式やベーン式等であってもよい。
電動モータ17は、回転軸15に固定されたロータ17aと、周壁12bの内周面に固定されたステータ17bと、を有する。ロータ17aは回転軸15と一体回転する。ステータ17bはロータ17aを囲む。ステータ17bのティースには、コイル18が巻回されている。コイル18に電力が供給されることによりロータ17aが回転する。
電動圧縮機10では、電動モータ17により回転軸15が回転すると、外部冷媒回路から吸入口を経由してモータハウジング構成体12内に冷媒が吸入される。モータハウジング構成体12内に吸入された冷媒は、圧縮部16によって圧縮される。圧縮部16によって圧縮された冷媒は、吐出ハウジング構成体13内に吐出されるとともに吐出口を経由して外部冷媒回路に吐出される。外部冷媒回路に吐出された冷媒は、外部冷媒回路の熱交換器、及び膨張弁を経て、吸入口を経由してモータハウジング構成体12内に還流される。電動圧縮機10及び外部冷媒回路は、車両空調装置を構成している。
また、上記電動圧縮機10は、第1締結部材60及び第2締結部材62により取付対象63に取り付けられる。
ブラケット30は、ハウジング11を取付対象63へと固定する。このブラケット30は、金属製である。ブラケット30を形成する金属材料の一例は鉄である。
図3及び図4に示すように、ブラケット30は、ハウジング11に固定される固定部31と、第2締結部材62が挿通されて取付対象63に締結される取付脚部33と、からなる。
取付脚部33は、固定部31からカバー14に向かって延在する第1延在部34と、第1延在部34側から取付対象63に向かって延在する第2延在部41と、第1延在部34と第2延在部41とを繋ぐ屈曲部51と、からなる。
固定部31は、第1締結部材60によってブラケット30をハウジング11に固定するための部位である。第1締結部材60はボルトである。固定部31は、第1締結部材60を貫通させる貫通孔32を2つ有する。各貫通孔32は、固定部31を板厚方向に貫通している。
固定部31の外側から固定部31を板厚方向に見ることを正面視とする。固定部31の正面視では、固定部31は第1延在部34も含めて長四角形状である。固定部31の正面視では、2つの貫通孔32は固定部31の長辺31aの延びる方向に並んでいる。2つの貫通孔32の各々は、固定部31の正面視で短辺31bの延びる方向の中央に配置されている。各貫通孔32の中心軸線Nは固定部31の板厚方向に延びる。そして、固定部31は、板厚方向の両面のうち、取付対象63とは反対側に向かう面において、ハウジング11に固定されている。
第2延在部41は、複数の締結部材のうちの一つである第2締結部材62によって取付対象63に取り付けられる部位である。第2締結部材62はボルトである。第1締結部材60によって固定部31をハウジング11に固定することによって、第2延在部41は、ハウジング11の取付脚として電動圧縮機10に設けられる。
第2延在部41は、第2締結部材62が挿通される挿通孔42を備える。挿通孔42の中心軸線Kの延びる方向を第2延在部41の軸線方向とする。第2延在部41の軸線方向の寸法は、第1取付脚21及び第2取付脚22の軸線方向の寸法と同じである。また、第2延在部41の外径及び内径は、第1取付脚21及び第2取付脚22の外径及び内径と同じである。つまり、第2延在部41は、第1取付脚21及び第2取付脚22と同じ形状である。
ブラケット30の外側から、固定部31の短辺31bの延びる方向に沿ってブラケット30を見ることを平面視とする。
ブラケット30の平面視では、第1延在部34がカバー14に向けて延在する延在方向Xと、第2延在部41が取付対象63に向けて延在する延在方向Yの両方に対して、屈曲部51が傾斜している。屈曲部51は、この第1延在部34と第2延在部を接続するため、ブラケット30の平面視でL形状である。
屈曲部51は、第1延在部34に連続する第1板部52と、第1板部52に直交する第2板部53と、第2板部53の先端部から延出するフランジ54と、リブ55と、を有する。
第1板部52と第2板部53とは、基端部同士が交わっている。第1板部52の先端部から第1延在部34が延在するとともに、第2板部53の先端部からフランジ54が延びている。なお、第1板部52の板厚は、第1延在部34の板厚より厚い。
固定部31の短辺31bの延びる方向を、ブラケット30の短辺方向とする。固定部31、第1延在部34、屈曲部51の第1板部52、第2板部53、及びフランジ54の短辺方向の寸法は全て同じである。したがって、ブラケット30は、固定部31の先端からフランジ54に至るまで、短辺方向の寸法が一定である。
第1板部52及び第2板部53の板厚方向の一方の面を外面52a,53aとし、他方の面を内面52b,53bとする。2枚のリブ55が延びる面は、第2板部53の外面53aである。第1板部52の外面52aは、第2板部53の外面53aに連続して直交する面である。
2枚のリブ55のうちの一方は、第2板部53の短辺方向の一端縁に沿って設けられるとともに、他方は、第2板部53の短辺方向の他端縁に沿って設けられている。一方のリブ55は、フランジ54の短辺方向の一端縁に接続されるとともに、他方のリブ55は、フランジ54の短辺方向の他端縁に接続されている。2枚のリブ55は、ブラケット30の短辺方向に離れている。ブラケット30は、2枚のリブ55と、フランジ54とによって囲まれた空間S有する。
2枚のリブ55は傾斜面56を有する。したがって、取付脚部33は、傾斜面56を有する。傾斜面56は、第1延在部34の延在方向X及び第2延在部41の延在方向Yの両方に対して傾斜している。そして、傾斜面56は、カバー14及びハウジング11の反対側に設けられている。
第2延在部41は、フランジ54の板厚方向の両面のうち、空間Sに露出する内面54aとは反対の外面54bから延出している。第2延在部41の挿通孔42は、フランジ54の内面54aに開口している。このため、第2延在部41の挿通孔42は空間Sに向けて開口しているとともに、2枚のリブ55の間から空間Sに向けて開口している。
図1及び図5に示すように、上記構成のブラケット30は、固定部31の貫通孔32に挿通した第1締結部材60を取付部23の取付孔24にねじ込むことで周壁12bに固定されている。この固定により、電動圧縮機10はブラケット30を備えることになる。
ブラケット30の第1延在部34の内面及び第1板部52の内面52bは、モータハウジング構成体12の周壁12bの外周面、延設壁12dの外周面、及びカバー14の枠状部14bの外周面から、回転軸15の径方向に離れている。第2板部53の内面53bは、カバー14の端壁14aの外面から、回転軸15の軸線方向に離れている。また、第2延在部41は、カバー14の端壁14aの外面から、回転軸15の軸線方向に離れている。したがって、ブラケット30は、ハウジング11及びカバー14から離れているとともに、取付脚部33は、カバー14及びハウジング11を空隙Tを介して覆っている。
第1挿通孔21aの中心軸線L1と、第2挿通孔22aの中心軸線L2と、挿通孔42の中心軸線Kとは互いに平行である。また、電動圧縮機10を回転軸15の軸線方向から見たときに、3つの中心軸線K,L1,L2は、回転軸15の中心軸線Lに対して直交する。
電動圧縮機10のハウジング11は、第1挿通孔21a、第2挿通孔22a、及び挿通孔42に挿通された第2締結部材62を取付対象63の取付ボス64にねじ込むことにより、取付対象63に取り付けられている。したがって、ブラケット30は、ハウジング11と取付対象63に締結されている。ブラケット30の取付脚部33は、ハウジング11及びカバー14に対し、回転軸15の径方向及び軸線方向に離れている。つまり、取付脚部33は、カバー14及びハウジング11を空隙Tを介して覆っている。また、第2延在部41は、コネクタ接続部14cのカバー14からの突出方向の先端面から離れている。挿通孔42に挿通された第2締結部材62の頭部は、空間Sに収容されている。このため、第2締結部材62の頭部は、リブ55よりもはみ出していない。
電動圧縮機10の作用を説明する。
車両衝突に伴うカバー14の外側からの外力による荷重は、取付脚部33に加わる。取付脚部33は、第1延在部34と、第2延在部41と、屈曲部51とを有するため、取付脚部33は、広い領域でカバー14を覆っている。そして、取付脚部33は空隙Tを介してカバー14及びハウジング11を覆っていることから、カバー14から離れている。また、ブラケット30の固定部31はハウジング11に固定されるとともに取付脚部33は第2締結部材62によって取付対象63に締結されている。つまり、取付脚部33は、広い領域でカバー14を覆いつつカバー14に一体化されていない。このため、取付脚部33に加わった荷重は、固定部31からハウジング11に支承されるとともに、取付脚部33から取付対象63に支承される。このため、取付脚部33に荷重が加わったとき、取付脚部33がカバー14に衝突することが抑制される。
また、取付脚部33は、傾斜面56を有するため、第1締結部材60及び第2締結部材62がせん断破壊する方向に作用する荷重を傾斜面56によって受け流して低減することができる。また、傾斜面56の存在により、荷重を多面的に受けることができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)取付脚部33が荷重を受けたとき、取付脚部33がカバー14に衝突することが抑制される。このため、カバー14に荷重が加わることを抑制できる。これにより、カバー14の変形を抑制できるため、カバー14によって画成された収容室19内のインバータ25を保護できる。
ブラケット30のうち、取付脚部33はハウジング11を取付対象63に取り付けるための機能を果たすとともに、カバー14を保護するための機能も果たしている。このため、取付脚を覆いつつカバーを覆うための部品を電動圧縮機10に設ける必要がない。よって、電動圧縮機10の大型化をなくしつつ、耐荷重性を高めることができる。
(2)ブラケット30の取付脚部33は、傾斜面56を有する。このため、取付脚部33が荷重を受けたとき、第1締結部材60及び第2締結部材62がせん断破壊する方向に作用する荷重を傾斜面56によって受け流して低減することができる。また、傾斜面56の存在により、荷重を多面的に受けることができる。
(3)固定部31は、取付対象63とは反対側に向かう面において、ハウジング11の取付部23に固定されている。このようなブラケット30の固定であれば、固定部31から延びる取付脚部33がカバー14を広く覆いやすい。
(4)取付部23に取付孔24を2つ設けるとともに、固定部31に貫通孔32を2つ設けた。そして、2本の第1締結部材60によって固定部31を取付部23に固定した。このため、1本の第1締結部材60によって固定部31を取付部23に固定する場合のように、ブラケット30が第1締結部材60を揺動中心として揺動することを無くすことができる。
(5)取付部23をモータハウジング構成体12の周壁12bに設けた。周壁12bは、カバー14が取り付けられた底壁12a及びカバー14とは別部位である。そして、取付脚部33に加わった荷重は、固定部31を経由して周壁12bに支承される。このため、収容室19を画成する底壁12a及びカバー14に荷重が支承されることを抑制できる。
(6)屈曲部51にリブ55を設けた。このリブ55により屈曲部51を補強することができるため、荷重を受けた屈曲部51が損傷することを抑制できる。また、剛性が比較的他の部位よりも高いリブ55に傾斜面56を設けたため、より大きい荷重を受け流すことができる。
(7)取付部23は、底壁12aから離れているが、周壁12bの中でも底壁12aに近い位置に配置されている。取付部23を周壁12bの先端寄りや吐出ハウジング構成体13に配置する場合と比べると、固定部31から取付脚部33までの距離を短くできる。その結果として、ブラケット30が振動しにくくなり、電動圧縮機10の振動及び騒音の悪化がない。
(8)挿通孔42に挿通された第2締結部材62の頭部は、空間Sに収容されている。このため、第2締結部材62の頭部は、リブ55よりもはみ出していない。よって、第2締結部材62の頭部を外力から保護できる。
(9)取付脚部33は、ハウジング11を取付対象63に取り付けるための機能と、カバー14を保護するための機能とを備える。そして、取付脚部33を取付対象63に締結するとともに、固定部31を取付部23に固定することで、カバー14の保護機能を設けつつ電動圧縮機10を取付対象63に取り付けることができる。したがって、電動圧縮機10を取付対象63に取り付けた後に、カバー14の保護部材を取り付ける場合と比べると、電動圧縮機10の設置作業が容易になる。
(10)取付脚部33は、第1延在部34と、第2延在部41と、屈曲部51と、を有するため、広い領域でカバー14を覆っている。このため、車両衝突に伴うカバー14の外側からの外力による荷重を、広い領域で取付脚部33で支承できる。よって、取付脚部33を含むブラケット30を備える電動圧縮機10は、耐衝突性に優れる。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○ 周壁12bでの取付部23の位置は変更してもよい。また、取付部23は、吐出ハウジング構成体13に配置されていてもよい。
○ 取付孔24に挿通された第1締結部材60が収容室19に入り込まなければ、取付部23の一部が底壁12aに重なるように配置されていてもよい。
○ 屈曲部51のリブ55は無くてもよい。この場合、第1板部52及び第2板部53の板厚を厚くして屈曲部51の強度を高めてもよい。
また、この場合の傾斜面56は、第2板部53におけるカバー14及びハウジング11の反対側となる外面53aを傾斜させることにより設けられる。
○ 取付部23の取付孔24は1つでもよいし、3つ以上でもよい。
○ 2つの取付孔24は、回転軸15の軸線方向ではなく、軸線方向に直交する方向に並ぶように配置されていてもよい。
○ ブラケット30は、リブ55以外のリブを備えていてもよい。この場合、荷重の入力方向に応じてリブの位置が決められる。
○ ハウジング11が有する取付脚は1つ又は3つ以上でもよい。
○ 電動圧縮機10は、電動モータ17の径方向の外側にインバータ25が配置される形状でもよい。この場合、カバー14は、周壁12bの外周側に配置される。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記リブを複数備え、前記リブの間に前記締結部材の頭部が収容されている。
T…空隙、X…延在方向、Y…延在方向、10…電動圧縮機、11…ハウジング、14…カバー、15…回転軸、16…圧縮部、17…電動モータ、19…収容室、25…インバータ、30…ブラケット、31…固定部、33…取付脚部、34…第1延在部、41…第2延在部、51…屈曲部、55…リブ、56…傾斜面、60…第1締結部材、62…第2締結部材、63…取付対象。

Claims (3)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸を回転させる電動モータと、
    前記回転軸の回転によって駆動して流体を圧縮する圧縮部と、
    前記回転軸、前記電動モータ、及び前記圧縮部を収容する筒状のハウジングと、
    前記ハウジングの端面に取り付けられて当該ハウジングとともに収容室を画成するカバーと、
    前記収容室に収容されるとともに前記電動モータを駆動するインバータと、を備え、
    複数の締結部材により取付対象へ取り付けられる電動圧縮機であって、
    前記ハウジングを前記取付対象へと固定するブラケットを備え、
    前記ブラケットは、
    前記ハウジングに固定される固定部と、
    前記複数の締結部材のうちの一つが挿通されて前記取付対象に締結される取付脚部と、からなり、
    前記取付脚部は、前記固定部から前記カバーに向かって延在する第1延在部と、前記第1延在部側から前記取付対象に向かって延在する第2延在部と、前記第1延在部と前記第2延在部とを繋ぐ屈曲部と、からなり、
    前記屈曲部は、前記第1延在部の延在方向と前記第2延在部の延在方向の両方に対して傾斜するとともに前記カバー及び前記ハウジングの反対側に設けられた傾斜面を有し、
    前記取付脚部は、前記カバー及び前記ハウジングを空隙を介して覆っていることを特徴とする電動圧縮機。
  2. 前記固定部は、前記取付対象とは反対側に向かう面において、前記ハウジングに固定されている請求項1に記載の電動圧縮機。
  3. 前記屈曲部はリブを有し、前記傾斜面は前記リブに設けられている請求項1又は請求項2に記載の電動圧縮機。
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