JP2022156684A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、印刷ジョブを実行するとき、画像データを一時的に記憶するメモリーを備えた画像形成装置に関する。
ラスタライズ処理してビットマップデータ(画像データ)を生成する画像形成装置がある。例えば、生成されたビットマップデータは、RAMに設けられた保存専用領域に記憶される。生成したビットマップデータの保存専用領域の容量の不足(メモリー不足)が生ずることがある。メモリー不足が生じたとき、ラスタライズ処理を継続するか否かを判定する画像形成装置が特許文献1に記載されている。
具体的に、特許文献1には、ページ記述言語形式のデータを受信するデータ受信部と、ページ記述言語形式のデータに基づいて生成されるデータを一時的に保存する共有の保存領域を有する記憶部と、ページ記述言語形式のデータを解析して、ページ記述言語形式のデータとページ記述言語形式のデータに基づいて生成されるビットマップ形式のデータとの間の中間形式のデータを生成し、生成された中間形式のデータを共有の保存領域に保存させる解析部と、共有の保存領域に保存されている中間形式のデータをラスタライズしてビットマップ形式のデータを生成し、生成されたビットマップ形式のデータを共有の保存領域に保存させ、当該保存されたビットマップ形式のデータに対応する中間形式のデータを保存するために確保されていた領域を解放するラスタライズ部と、共有の保存領域に保存されているビットマップ形式のデータに基づいて印刷部に印刷を行わせ、印刷されたビットマップ形式のデータを保存するために確保されていた領域を解放する印刷制御部と、を備え、ラスタライズ部は、ビットマップ形式のデータの保存において共有の保存領域が不足した場合、(ラスタライズ済みのページ数)-(ビットマップ形式のデータを保存するために確保されていた領域を解放済みのページ数)>0の条件を満たすとき、共有の保存領域が空くのを待ち、条件を満たさないとき、メモリフルエラーとしての処理に移行させる判断部を備える画像形成装置が記載されている。特許文献1記載の画像形成装置は領域が不足した場合に、ラスタライズ処理を継続可能か否かの判断を適切に行うことを目的とする(特許文献1:請求項1、[0015]参照)。
ページ記述言語で記述されたデータに基づきビットマップ形式の画像データを生成する処理(ラスタライズ処理)を行う画像形成装置がある。画像形成装置は、生成したビットマップ形式の画像データを加工し、加工した画像データに基づき印刷する。このような画像形成装置では、印刷ジョブのとき、生成したビットマップ形式の画像データを格納するための専用領域がRAMに確保される。また、中間データのように、画像データは段階的に処理される場合がある。段階ごとに、画像データを格納するための専用領域をRAMに確保することもある。
価格が抑えられた画像形成装置では、メモリー(RAM)の搭載量が抑えられる。そのため、画像データを格納する領域の容量不足(メモリー不足)が生ずる場合がある。メモリー不足が生じた場合、印刷処理が中断するという問題がある。用紙の給紙後に印刷処理が中断した場合、用紙に画像が印刷されない。印刷物が得られないという結果になる。
特許文献1に記載の画像形成装置では、生成したビットマップ形式のデータを格納する共有の保存領域の不足に関する。しかし、特許文献1には、給紙開始後のメモリー不足を考慮した記載はない。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、画像データを記憶させる領域の容量不足が生じた場合、用紙を一時的に退避し、容量不足の解消後、自動的に印刷を再開する。
上記課題解決のため、本発明に係る画像形成装置は、給紙部、用紙搬送部、画像形成部、メモリー、及び、両面印刷搬送部を備える。前記給紙部は印刷に用いる用紙を供給する。前記用紙搬送部は、機外に排出される用紙を受け止める排出トレイに向けて用紙を搬送する。前記画像形成部は、供給された画像データに基づき、搬送される用紙に印刷する。前記メモリーは、印刷のとき、格納領域を確保する。前記メモリーは、前記画像形成部に供給する前記画像データを前記格納領域に記憶する。前記両面印刷搬送部は、前記画像形成部を通過した用紙が進入する。前記両面印刷搬送部は、進入した用紙を前記画像形成部よりも用紙搬送方向上流側に送り返し、用紙を前記画像形成部に再進入させる。前記格納領域の容量不足が生じたとき、前記用紙搬送部は、用紙を前記両面印刷搬送部に進入させて用紙を退避する。前記両面印刷搬送部は、前記格納領域の容量追加がなされると、前記画像形成部に向けて用紙を搬送し、前記画像形成部に用紙を再進入させる。前記画像形成部は、再進入した用紙に印刷する。
本発明によれば、画像データを記憶させる領域の容量不足が生じた場合、用紙を一時的に退避することができる。容量不足の解消後、自動的に印刷が再開される。容量不足が生じても、印刷が中止されない。
以下、図1~図5を用いて本発明の実施形態を説明する。以下の説明では、画像形成装置として、プリンター100を例に挙げて説明する。なお、本発明は、複合機のようなプリンター100以外の画像形成装置にも適用できる。但し、本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定せず、単なる説明例にすぎない。
(プリンター100)
次に、図1、図2に基づき、実施形態に係るプリンター100の一例を説明する。図1、図2は、実施形態に係るプリンター100の一例を示す図である。
次に、図1、図2に基づき、実施形態に係るプリンター100の一例を説明する。図1、図2は、実施形態に係るプリンター100の一例を示す図である。
図1に示すように、プリンター100は、制御部1、記憶部2、操作パネル3、印刷部4を含む。制御部1はプリンター100の動作を制御する。制御部1は、コピーや送信のようなジョブでの各部の動作を制御する。制御部1は、制御回路11、画像処理回路12、通信回路13を含む。例えば、制御部1は基板である(メインコントロール基板)。例えば、制御回路11はCPUである。制御回路11はジョブに関する処理、演算を行う。
通信回路13は通信制御回路(通信チップ)、通信メモリーを含む。通信メモリー22は通信用ソフトウェアを記憶する。通信回路13はコンピューター200と通信する。コンピューター200は、例えば、PCやサーバーである。通信回路13は、コンピューター200から印刷用データを受信できる。例えば、印刷用データは、印刷内容をページ記述言語で記述したデータ(PDLデータ)を含む。制御部1は、受信した印刷用データに基づき印刷部4に印刷させる(プリントジョブ、FAX受信印刷)。
例えば、画像処理回路12は、ラスタライズ処理回路14、圧縮伸張回路15、及び、加工処理回路16を備える。ラスタライズ処理回路14、圧縮伸張回路15、及び、加工処理回路16は集積された1つのチップでもよい。また、ラスタライズ処理回路14、圧縮伸張回路15、及び、加工処理回路16はそれぞれ別の回路でもよい。ラスタライズ処理回路14、圧縮伸張回路15、及び、加工処理回路16のうち1つ、又は、複数は、制御回路11とプログラムによって、機能的に実現されてもよい。
ラスタライズ処理回路14は、通信部が受信した印刷用データに基づき処理する。ラスタライズ処理回路14は、印刷用データが含むページ記述言語で記述されたデータを解析する。そして、ラスタライズ処理回路14は、記述に基づき、ビットマップ画像データD0(ラスターデータ)を生成する。生成されたビットマップ画像データD0に基づき、印刷部4での印刷がなされる。
圧縮伸張回路15は、ビットマップ画像データD0の圧縮処理と、圧縮されたビットマップ画像データD0の伸張処理(解凍処理)を行う回路である。例えば、圧縮伸張回路15は、圧縮回路と伸張回路が一体化されたモジュールである。圧縮伸張回路15の圧縮方式は予め定められる。伸張処理を行う場合、圧縮伸張回路15は、圧縮方式に対応する演算を行って、圧縮されたビットマップ画像データD0を伸張(解凍)する。
加工処理回路16は、圧縮前又は伸張処理されたビットマップ画像データD0を画像処理して、印刷部4に供給する画像データを生成する。例えば、印刷用データは、印刷用データの送信者が設定した設定値を含む。加工処理回路16は、印刷用データの設定値を参照して伸張されたビットマップ画像データD0に画像処理を行ってもよい。送信者が所望する印刷物が得られるように、加工処理回路16は画像処理を行う。なお、加工処理回路16は、圧縮前に、印刷用データの設定値を参照して、ビットマップ画像データD0の画像処理を行ってもよい。最終的に加工処理回路16は網点処理(ハーフトーン処理)を行い、印刷部4に供給できる形式の画像データを生成する。
プリンター100は記憶部2としてROM21、メモリー22、ストレージ23、を含む。メモリー22は揮発性の記憶装置である(例えば、RAM)。ストレージ23は、HDDとSSDの少なくとも一方である。制御部1は、記憶部2に記憶されたプログラムやデータに基づき、各部を制御する。
操作パネル3は、表示パネル31、タッチパネル32、ハードキー33を含む。制御部1は、メッセージ及び設定用画面を表示パネル31に表示させる。また。制御部1は、操作用画像を表示パネル31に表示させる。例えば、操作用画像は、ボタン、キー、タブのうち少なくとも1つである。タッチパネル32の出力に基づき、制御部1は、操作された操作用画像を認識する。ハードキー33は、プリンター100の設定用のキーを含む。タッチパネル32、ハードキー33は使用者の設定操作(ジョブに関する操作)を受け付ける。操作用画像やハードキー33を操作することにより、使用者は、ジョブに関する設定を行うことができる。操作パネル3は使用者の設定を受け付ける。
印刷部4は、エンジン制御部40、給紙部5、用紙搬送部6、画像形成部7、定着部8、及び、両面印刷搬送部9を含む。
例えば、エンジン制御部40はエンジン制御回路(エンジンCPU、不図示)及びエンジンメモリー(不図示)を備える。エンジン制御部40は、制御部1(制御回路11)と通信可能である。そして、エンジンメモリーは、各部の動作を制御するためのプログラム及び制御用データを記憶する。エンジンメモリーが記憶するプログラム及び制御用データを用いて、エンジン制御部40は、給紙部5、用紙搬送部6、画像形成部7、定着部8、及び、両面印刷搬送部9の動作を制御する。例えば、エンジン制御部40は基板である。
給紙部5は給紙カセット51、給紙用ローラー52を含む。給紙カセット51は用紙を収容する。給紙用ローラー52は用紙搬送部6に用紙を送り出す。印刷ジョブのとき、エンジン制御部40は、用紙を給紙部5に供給させる。
用紙搬送部6は、第1搬送部61と第2搬送部62を含む。なお、画像形成部7と定着部8も用紙を搬送する。エンジン制御部40は用紙を用紙搬送部6に搬送させる。第1搬送部61は、給紙部5から供給された用紙を画像形成部7まで搬送する。第1搬送部61は、用紙搬送用の第1搬送ローラー対63、第1搬送モーター(不図示)、及び、第1搬送路64を含む。第1搬送路64は用紙が通る通路(空間)であり、搬送ガイドによって形成される。用紙を搬送するとき、エンジン制御部40は第1搬送モーターを回転させる。第1搬送モーターは第1搬送ローラー対63を回転させる。第1搬送ローラー対63は用紙を搬送する。
第2搬送部62は、定着部8を通過した用紙を、排出トレイ101、又は、両面印刷搬送部9に送る。第2搬送部62は、第2搬送モーター(不図示)、第2搬送ローラー対65、排出ローラー対66、切替モーター(不図示)、切替ガイド67、及び、第2搬送路68を含む。第2搬送モーターは、第2搬送ローラー対65、排出ローラー対66を回転させる。第2搬送ローラー対65、排出ローラー対66は用紙を排出トレイ101又は両面印刷搬送部9に向けて搬送する。第2搬送路68は用紙が通る通路(空間)であり、搬送ガイドによって形成される。切替モーターは切替ガイド67を回転させる。エンジン制御部40は、切替モーターを回転させ、切替ガイド67の姿勢を制御する。
排出トレイ101に用紙を排出するとき(片面印刷又は両面印刷済みのとき)、エンジン制御部40は、切替モーターを動作させる。切替ガイド67は、排出トレイ101への通路を開き、両面印刷搬送部9への通路を閉じる。エンジン制御部40は、第2搬送モーターを回転させる。エンジン制御部40は、排出トレイ101に用紙が排出される方向に、第2搬送ローラー対65、排出ローラー対66を回転させる。最終的に、用紙は排出トレイ101に排出される。
両面印刷であって、片面印刷済みの用紙を画像形成部7の用紙搬送方向上流側に送るとき、エンジン制御部40は、スイッチバック処理を行う。スイッチバック処理により、用紙の表裏が逆転される。スイッチバック処理では、まず、エンジン制御部40は、切替ガイド67を回転させ、排出トレイ101(排出ローラー対66)への通路を開け、両面印刷搬送部9への通路を閉じる。エンジン制御部40は、第2搬送モーターを回転させ、用紙の途中まで、排出トレイ101方向に用紙を排出させる。排出ローラー対66を通過しきる前に、エンジン制御部40は、第2搬送モーターを停止させる。停止後、エンジン制御部40は、切替モーターを動作させ、両面印刷搬送部9への経路を開く。エンジン制御部40は、第2搬送モーターを逆回転させ、用紙を両面印刷搬送部9に送り込む。
両面印刷搬送部9は、両面搬送モーター(不図示)、複数の両面搬送ローラー対91、及び、両面搬送路92を備える。両面搬送路92は用紙が通る通路(空間)であり、搬送ガイドによって形成される。両面搬送モーターは、両面搬送ローラー対91を回転させる。両面搬送路92に進入した用紙を搬送するとき、エンジン制御部40は、両面搬送モーター及び両面搬送ローラー対91を回転させる。これにより、用紙は画像形成部7よりも用紙搬送方向上流側に送られる。用紙は、第1搬送部61(第1搬送路64)に合流する。エンジン制御部40は送り返された用紙を第1搬送部61に搬送させる。その結果、用紙は画像形成部7に再進入する。
画像形成部7は、感光体ドラム70、帯電装置71、露光装置72、現像装置73、及び、転写ローラー74を含む。エンジン制御部40はメモリー22から供給された画像データ(第2バンド画像データD2)に基づき、感光体ドラム70の走査、露光を露光装置72に行わせる。また、エンジン制御部40は、感光体ドラム70の静電潜像を現像装置73に現像させる。これにより、トナー像が形成される。エンジン制御部40は搬送用紙へのトナー像の転写を画像形成部7に行わせる。用紙への転写は、感光体ドラム70と転写ローラー74とのニップでなされる。定着部8は、ヒーター、定着用回転体、定着用モーターを含む。ヒーターは定着用回転体を熱する。用紙は定着用回転体と接しつつ搬送される。これにより、トナー像が用紙に定着する。エンジン制御部40は転写されたトナー像の用紙への定着を定着部8に行わせる。
なお、画像形成部7はインクを吐出して印刷する装置でもよい。言い換えると、トナーではなく、インクが色材でもよい。この場合、感光体ドラム70、帯電装置71、露光装置72、現像装置73、転写ローラー74、及び、定着部8の代わりに、インクジェットヘッドが配置される。インクジェットヘッドはインクを吐出して印刷する。
(印刷用データの処理の流れ)
次に、図3、図4を用いて、実施形態に係るプリンター100が印刷用データを受信したときの処理の流れの一例を説明する。図3は、実施形態に係るプリンター100が印刷用データを受信したときの処理の流れの一例を示す図である。図4は、実施形態に係るメモリー22にて確保される領域の一例を示す図である。
次に、図3、図4を用いて、実施形態に係るプリンター100が印刷用データを受信したときの処理の流れの一例を説明する。図3は、実施形態に係るプリンター100が印刷用データを受信したときの処理の流れの一例を示す図である。図4は、実施形態に係るメモリー22にて確保される領域の一例を示す図である。
例えば、コンピューター200には、プリンター100用のドライバーソフトウェアがインストールされる。プリンター100用のドライバーソフトウェアを起動することにより、使用者はコンピューター200で印刷の設定を行える。ドライバーソフトウェアの処理に基づき、コンピューター200は、印刷内容(各ページの画像)及び印刷の設定値を、プリンター100が理解できる形式に変換した印刷用データを生成する。印刷内容はページ記述言語で記述されたデータである。コンピューター200は、プリンター100に向けて、印刷用データを送信する。つまり、コンピューター200を操作して、使用者は印刷内容及び印刷の設定値をプリンター100に送信できる。
図3のスタートは、プリンター100が印刷用データを受信した時点である。印刷データを受信したとき、制御部1は、印刷用データに基づく印刷ジョブの画像処理に必要な領域をメモリー22に確保する(ステップ♯11)。制御部1は特定の種類(特定の用途)のデータを記憶するための領域を確保する。制御部1は、目的に沿わない種類(他の種類)のデータを、確保した領域に記憶させない。制御部1の制御回路11が領域を確保する処理を行ってもよい。また、画像処理回路12が領域を確保する処理を行ってもよい。
具体的に、図4に示すように、制御部1は、伸張されたビットマップ画像データD0を格納する格納領域F1をメモリー22に確保する。格納領域F1は、生成されてから圧縮された後、伸張されたビットマップ画像データD0を記憶する領域である。印刷用データを受信した時点で(ステップ♯11の時点で)、制御部1が確保する格納領域F1の容量(サイズ)は予め定められる。なお、データの圧縮、伸張については後述する。
なお、印刷用データを受信したとき、制御部1は、格納領域F1だけではなく、さらに別用途の領域を確保してもよい。例えば、制御部1は、ラスタライズ処理によって生成した圧縮前のビットマップ画像データD0を記憶する領域を確保してもよい。また、制御部1は、圧縮したビットマップ画像データD0を記憶する領域を確保してもよい。なお、圧縮したビットマップ画像データD0は、メモリー22ではなく、ストレージ23に記憶してもよい。この場合、メモリー22には、圧縮したビットマップ画像データD0を記憶する領域は設けられない。また、制御部1は、設定値に応じてビットマップ画像データD0の画像処理を行う作業用の領域を確保してもよい。
次に、画像処理回路12(ラスタライズ処理回路14)は、ラスタライズ処理を開始する(ステップ♯12)。これにより、1ページ分のビットマップ画像データD0が生成される。ラスタライズ処理回路14は、生成したビットマップ画像データD0をメモリー22に記憶させる。生成したビットマップ画像データD0は、メモリー22に確保された領域に保存されてもよい。複数枚印刷するジョブのとき、ラスタライズ処理回路14は、複数ページのビットマップ画像データD0をページ順に生成していく。
少なくとも1ページ分のビットマップ画像データD0が生成されると、画像処理回路12(圧縮伸張回路15)は、ビットマップ画像データD0のバンド単位への分割と、それぞれのバンドの圧縮を開始する(ステップ♯13)。バンドとは、ビットマップ画像データD0を短冊状に分割した画像データである。ビットマップ画像データD0を生成してから、走査露光を開始するまで、時間がある。圧縮することにより、ビットマップ画像データD0を小さいデータサイズで保持することができる。
以下では、短冊状に分割されたビットマップ画像データD0をバンド画像データと称する。また、以下では、伸張前のバンド画像データを、第1バンド画像データD1と称する。また、伸張後のバンド画像データであって、画像形成部7(露光装置72)に供給される画像データを、第2バンド画像データD2と称する(詳細は後述)。
画像処理回路12は、圧縮した第1バンド画像データD1をメモリー22又はストレージ23に記憶させる。そして、画像処理回路12(圧縮伸張回路15)は、ラスタライズ処理回路14が生成し、メモリー22に記憶されているビットマップ画像データD0のうち、圧縮が完了した部分を消去してもよい。これにより、メモリー22の空きを増やすことができる。
バンド画像データの主走査方向(用紙搬送方向と垂直な方向)の幅は、ビットマップ画像データD0の主走査方向の一端から他端までである。生成されるビットマップ画像データD0のサイズは、印刷に用いる用紙に応じたサイズとなる。従って、印刷に用いる用紙のサイズに応じて、バンド画像データの主走査方向の幅は異なる。一方、バンド画像データの用紙搬送方向(副走査方向)の幅(ライン数)は、予め決まっていてもよい。例えば、バンド画像データの用紙搬送方向の幅は、A4の長手方向を十数個に分割する幅でもよいし、数十個に分割する幅でもよい。
ページの先頭から終わりまで、圧縮伸張回路15は、第1バンド画像データD1の圧縮とメモリー22への記憶を繰り返す。また、複数枚印刷するジョブのとき、圧縮伸張回路15はページ順で第1バンド画像データD1の圧縮とメモリー22への記憶を繰り返す。
所定個数分の第1バンド画像データD1の圧縮と記憶が完了すると、制御部1は、印刷要求データをエンジン制御部40に送信(通知)する(ステップ♯14)。そして、印刷要求データを受信すると、エンジン制御部40は給紙部5に用紙の給紙を開始させる(ステップ♯15)。制御部1は、用紙サイズ、用紙タイプ、及び、両面印刷搬送部9への用紙の退避の有効、無効を示す設定値を印刷要求データに含める。印刷要求データによって、エンジン制御部40は、印刷に用いる用紙のサイズ、用紙タイプ、及び、両面印刷搬送部9への用紙の退避の可否を認識する。
また、印刷要求データを送信すると、制御部1は、圧縮された第1バンド画像データD1の伸張処理を画像処理回路12(圧縮伸張回路15)に開始させる(ステップ♯16)。圧縮伸張回路15は、給紙された用紙の先頭から順に、圧縮された第1バンド画像データD1を伸張する。画像処理回路12は、伸張後のバンド画像データ(第2バンド画像データD2)を、格納領域F1に記憶させる。メモリー22は、最終的に第2バンド画像データD2を画像形成部7(露光装置72)に供給し、供給を完了した第2バンド画像データD2を消去する。
なお、画像処理回路12(圧縮伸張回路15)は、メモリー22に記憶されている圧縮された第1バンド画像データD1のうち、伸張及び格納領域F1への記憶が完了した第1バンド画像データD1を消去してもよい。メモリー22の空きを増やすことができる。メモリー22の記憶領域を使い回すことができる。メモリー22を効率的に使用することができる。
ページの先頭から終わりまで、圧縮伸張回路15は、第1バンド画像データD1の伸張と第2バンド画像データD2の格納領域F1への記憶を繰り返す。また、複数枚印刷するジョブのとき、圧縮伸張回路15は、ページ順に、第1バンド画像データD1の伸張と第2バンド画像データD2の格納領域F1への記憶を繰り返す。
画像処理回路12(加工処理回路16)は、第2バンド画像データD2に必要な画像処理を施す。画像処理回路12は、最終的に、第2バンド画像データD2を画像形成部7(露光装置72)に供給して、走査露光に利用できる画像データとする。例えば、加工処理回路16はハーフトーン処理を行って、露光光源の点消灯を指示するデータを生成する。
その後、制御部1は、露光装置72に向けて、第2バンド画像データD2の送信を開始する(ステップ♯17)。制御部1は、感光体ドラム70を走査するタイミングにあわせて第2バンド画像データD2を供給する。露光装置72は、第2バンド画像データD2にあわせて露光光源の点消灯を行う。第2バンド画像データD2に対応する静電潜像が感光体ドラム70上に形成される。
なお、制御部1は、格納領域F1の第2バンド画像データD2のうち、エンジン制御部40への送信が完了した第2バンド画像データD2を消去してもよい。格納領域F1の空きを増やすことができる。格納領域F1を使い回すことができる。格納領域F1を効率的に使用できるので、格納領域F1の容量を抑えることができる。
ページの先頭から終わりまで、制御部1は、画像形成部7(露光装置72)に向けて、第2バンド画像データD2の供給を繰り返す。複数枚印刷するジョブのとき、制御部1は、ページ順に、第2バンド画像データD2の供給を繰り返す。このように、画像データを生成し、圧縮し、伸張し、供給することにより、それぞれの用紙に画像が形成される。
印刷が完了するまで、制御部1は処理を継続する(ステップ♯18)。全てのページのビットマップ画像データD0の生成、圧縮、伸張、供給が完了するまで、制御部1及び画像処理回路12は、ステップ♯12、ステップ♯13、ステップ♯16、ステップ♯17の処理を並行して行う。また、ページごとに、制御部1はステップ♯14の処理を行ってもよい。また、ページごとに、エンジン制御部40はステップ♯15の処理を行う。そして、印刷完了に伴い、フローチャートの処理は完了する。なお、印刷が完了したとき、制御部1は、格納領域F1を解放してもよい。
(容量不足が生じたときの用紙の退避)
次に、図5を用いて、実施形態に係る格納領域F1の容量不足が生じたときの用紙の退避の処理の一例を説明する。図5は、実施形態に係る格納領域F1の容量不足が生じたときの用紙の退避の処理の一例を示す図である。
次に、図5を用いて、実施形態に係る格納領域F1の容量不足が生じたときの用紙の退避の処理の一例を説明する。図5は、実施形態に係る格納領域F1の容量不足が生じたときの用紙の退避の処理の一例を示す図である。
まず、前提として、伸張されたバンドの画像データのサイズは、印刷する用紙のサイズ、及び、印刷解像度の影響を受ける。
ビットマップ画像データD0のデータサイズは、印刷する用紙のサイズと関係がある。印刷する用紙のサイズが大きいほど、ビットマップ画像データD0のデータサイズは大きくなる。そのため、印刷する用紙のサイズが大きいほど、バンドの画像データのデータサイズ(容量)は、大きくなる傾向がある。バンドの画像データの主走査方向の画素数が多くなるためである。例えば、印刷解像度が同じ場合、A3用紙とA5用紙とでは、A3用紙を印刷するときの方が、バンドの画像データのデータサイズは大きい。
また、印刷解像度が高いほど、バンドの画像データのデータサイズは、大きくなる傾向がある。バンドの画像データが含む画素数が多くなるためである。例えば、印刷する用紙のサイズが同じ場合、600dpiのバンドの画像データのデータサイズは、300dpiのバンドの画像データのデータサイズよりも大きい。
印刷するとき、制御部1は、格納領域F1に第2バンド画像データD2を格納する(図3のステップ♯11)。格納領域F1の容量(サイズ)は予め定められる。ここで、従来、伸張したバンドの画像データを格納する領域の容量は、ワーストケースを考慮して定められている。
ワーストケースは、伸張されたバンドの画像データ(第2バンド画像データD2)のデータサイズが最も大きくなるように設定値が設定されている場合を意味する。例えば、ワーストケースは、印刷する用紙のサイズが印刷可能な用紙のうちの最大サイズであり、かつ、印刷解像度が最高に設定されているケースである。
従来、ワーストケースを考慮して、伸張したバンドの画像データを格納する領域のサイズが定められている。ワーストケースを考慮して格納領域F1の容量を定めれば、設定値がワーストケースの印刷でも、格納領域F1の容量不足は生じない。容量不足をできるだけ回避することができる。
しかし、ワーストケースを考慮して格納領域F1の容量を定めると、格納領域F1の容量は大きくなる。ワーストケースの設定での印刷が少ない、又は、全く行わない使用者もいる。例えば、プリンター100では印刷可能な用紙の最大サイズがA3である。しかし、印刷にはA3用紙よりも小さい用紙(例えば、A4サイズ)のみ使用する使用者もいる。使用者によっては、ワーストケースを基準とする格納領域F1の容量は必要以上に大きい。メモリー22の利用効率の観点から見れば、不十分である。
そこで、プリンター100では、制御部1は、標準データサイズに、所定個数を乗じた値と同じ容量の領域を格納領域F1として確保する。
標準データサイズは、1つの第2バンド画像データD2の標準的なデータサイズである。標準データサイズは予め定められる。標準データサイズは、ワーストケースのときの第2バンド画像データD2のデータサイズよりも小さい。プリンター100の開発者が標準データサイズを定めてもよい。
例えば、標準データサイズは、印刷に用いる用紙のサイズが印刷可能な最大用紙よりも小さいときの第2バンド画像データD2のデータサイズである。例えば、プリンター100にて印刷可能な用紙の最大サイズがA3サイズのとき、標準データサイズは、A4又はB4短辺を主走査方向とする用紙に印刷するときの第2バンド画像データD2のデータサイズである。また、標準データサイズは、印刷解像度が最高解像度よりも小さいときの第2バンド画像データD2のデータサイズであってもよい。
また、制御部1は、各印刷ジョブでの用紙サイズ及び印刷解像度の設定値の履歴を記憶部2に記憶させてもよい。制御部1は、現在までに最もよく使用された用紙サイズの設定値及び印刷解像度の設定値であるときの第2バンド画像データD2のデータサイズを標準データサイズとしてもよい。
また、所定個数は、例えば、2個又は3個である。所定個数は4個以上でもよい。操作パネル3は所定個数の設定を受け付けてもよい。この場合、制御部1は、操作パネル3にて設定された所定個数の第2バンド画像データD2の合計容量と同じ容量の格納領域F1を確保する。格納領域F1の容量を所定個数分にとどめることにより、格納領域F1の容量を抑えることができる。搭載するメモリー22の容量が少ない場合、特に有効である。また、格納領域F1として確保した記憶領域を使い回すことにより、効率的にメモリー22を利用することができる。
標準データサイズに基づき格納領域F1のサイズを定めるので、格納領域F1の容量不足が生ずる場合がある。例えば、ワーストケースでの印刷のとき、格納領域F1の容量不足が生ずる可能性がある。そこで、制御部1は、格納領域F1の不足が生ずるか否かを監視する。そして、格納領域F1の不足が生じた場合、制御部1は用紙を一時的に退避させる。
図5を用いて、格納領域F1の不足と用紙を一時的な退避の処理の流れの一例を説明する。図5のスタートは、印刷ジョブのため、給紙を開始した時点である(図3のステップ♯15参照)。
制御部1は、格納領域F1の容量不足が生じたか否かを監視する(ステップ♯21)。圧縮伸張回路15が第2バンド画像データD2の全てを格納領域F1に記憶させられないとき、制御部1は、制御部1は、格納領域F1の不足が生じたと判定する。例えば、露光装置72で感光体ドラム70の走査、露光を開始するまで、制御部1は格納領域F1の容量不足が生じたか否かの監視を続けてもよい。
格納領域F1の不足が生ずるか否かを確認するため、画像形成部7に第2バンド画像データD2の供給を開始する前に、圧縮伸張回路15は所定個数分の第1バンド画像データD1を伸張し、得られた第2バンド画像データD2を格納領域F1に記憶させてもよい。また、圧縮伸張回路15は、格納領域F1に格納されるバンド画像データの数が所定個数を維持するように、第1バンド画像データD1を順番に伸張してもよい。つまり、給紙直後の段階で、格納領域F1の容量不足が生ずるか否かを確認できるように、制御部1は圧縮伸張回路15に伸張処理を行わせてもよい。
格納領域F1の容量不足が生じていないとき(ステップ♯21のNo)、制御部1は本フローチャートの処理を終了する(END)。例えば、各用紙への印刷が開始され、最終ページまで印刷が続けられる。
格納領域F1の容量不足が生じたとき(ステップ♯21のYes)、制御部1は、エンジン制御部40に格納領域F1の容量不足を通知する(ステップ♯22)。この通知を受けたとき、エンジン制御部40は、画像形成部7でのトナー像形成を禁止する(ステップ♯23)。例えば、エンジン制御部40は、走査露光を露光装置72に行わせない。
さらに、通知をうけたとき、エンジン制御部40は、制御部1から送信された印刷要求データを参照する(図3のステップ♯)。そして、エンジン制御部40は、両面印刷搬送部9への退避が有効に設定されているか否かを確認する(ステップ♯24)。つまり、エンジン制御部40は、両面印刷搬送部9への用紙の退避の設定値を確認する。
両面印刷搬送部9への退避について、退避不許可(無効)の設定値が設定されているとき(ステップ♯24のNo)、エンジン制御部40は、用紙を排出トレイ101に排出させる(ステップ♯25)。なお、エンジン制御部40は、新たな用紙を給紙部5に給紙させない。エンジン制御部40は機内の給紙済用紙の全てを排出トレイ101に排出する。そして、エンジン制御部40は印刷ジョブを終了する(END)。
両面印刷搬送部9への退避について、退避許可(有効)の設定値が設定されているとき(ステップ♯24のYes)、エンジン制御部40は、搬送している用紙のサイズが両面印刷搬送部9への進入が許可されているサイズか否かを判定する(ステップ♯26)。仕様上、両面印刷搬送部9に進入可能な用紙のサイズは定められている。例えば、小型の用紙の中には、第1搬送部61と第2搬送部62での搬送は可能でも、両面印刷搬送部9では搬送できないため、進入が許可されていないサイズがある。例えば、記憶部2は、両面印刷搬送部9に進入可能な用紙のサイズと、両面印刷搬送部9に進入不可の用紙のサイズを定めたデータを記憶する。制御部1はこのデータを参照して判定してもよい。
搬送している用紙のサイズが、進入が許可されていないサイズのとき(ステップ♯26のNo)、エンジン制御部40は、ステップ♯25を実行する(ステップ♯25へ)。一方、搬送している用紙のサイズが、進入が許可されているサイズのとき(ステップ♯26のYes)、エンジン制御部40は、搬送している用紙のタイプが両面印刷搬送部9への進入が許可されているタイプか否かを判定する(ステップ♯27)。
仕様上、両面印刷搬送部9に進入可能な用紙のタイプは定められている。例えば、両面印刷搬送部9には、搬送路のカーブがきつい(曲率が大きい)部分がある。曲がりにくいため、進入が許可されていない用紙のタイプがある。また、ラベルシートのように、両面印刷搬送部9を通すとシール(表面の一部)がはがれる用紙もある。プリンター100では、厚紙、OHPシート、ラベルシートのうち、少なくとも1つが両面印刷搬送部9に進入できない用紙のタイプと定められる。例えば、記憶部2は、両面印刷搬送部9に進入可能な用紙のタイプと、進入不可の用紙のタイプを定めたデータを記憶する。制御部1はこのデータを参照して判定してもよい。搬送している用紙のタイプが、進入が許可されていないタイプのとき(ステップ♯27のNo)、エンジン制御部40は、ステップ♯25を実行する(ステップ♯25へ)。
一方、搬送している用紙のタイプが、進入が許可されているタイプのとき(ステップ♯27のYes)、エンジン制御部40は、用紙を両面印刷搬送部9に進入させる(ステップ♯28)。これにより、用紙を両面印刷搬送部9に退避することができる。用紙が両面印刷搬送部9に進入した後、エンジン制御部40は、用紙搬送を停止させる(ステップ♯29)。なお、退避の場合、エンジン制御部40は、用紙のスイッチバック動作を第2搬送部62に行わせない。また、ステップ♯28の場合、エンジン制御部40は、用紙が画像形成部7を通過する間、走査露光を露光装置72に行わせない。そのため、通過する用紙にはトナー像は転写されない。また、エンジン制御部40は、新たな用紙を給紙部5に給紙させない。
そして、制御部1は格納領域F1の容量を追加する(ステップ♯210)。例えば、制御部1は、格納領域F1の容量を、ワーストケースのときの伸張後のバンド画像データのサイズに所定個数を乗じた値としてもよい。また、制御部1は、格納領域F1の容量を、不足発生時の容量として予め定められた容量にしてもよい。いずれにしても、制御部1は、再度容量不足が生じないように、容量を追加する。容量追加が完了すれば、制御部1はエンジン制御部40に通知する。
この通知を受けると、エンジン制御部40は、画像形成部7に向けて用紙を両面印刷搬送部9に搬送させ、用紙を画像形成部7に再進入させる(ステップ♯211)。そして、エンジン制御部40は、第2バンド画像データD2に基づき、再進入した用紙への印刷を画像形成部7に行わせる(ステップ♯212)。これにより、制御部1は、本フローチャートを終了する(END)。そして、エンジン制御部40は最終ページまで印刷を行う。
このようにして、実施形態に係る画像形成装置(プリンター100)は、給紙部5、用紙搬送部6、画像形成部7、メモリー22、及び、両面印刷搬送部9を備える。給紙部5は印刷に用いる用紙を供給する。用紙搬送部6は、機外に排出される用紙を受け止める排出トレイ101に向けて用紙を搬送する。画像形成部7は、供給された画像データに基づき、搬送される用紙に印刷する。メモリー22は、印刷のとき、格納領域F1を確保する。メモリー22は、画像形成部7に供給する画像データを格納領域F1に記憶する。両面印刷搬送部9は、画像形成部7を通過した用紙が進入する。両面印刷搬送部9は、進入した用紙を画像形成部7よりも用紙搬送方向上流側に送り返し、用紙を画像形成部7に再進入させる。格納領域F1の容量不足が生じたとき、用紙搬送部6は、用紙を両面印刷搬送部9に進入させて用紙を退避する。両面印刷搬送部9は、格納領域F1の容量追加がなされると、画像形成部7に向けて用紙を搬送し、画像形成部7に用紙を再進入させる。画像形成部7は、再進入した用紙に印刷する。
格納領域F1の容量不足が生じたとき、給紙済の用紙を両面印刷搬送部9に退避することができる。そして、画像形成装置では、格納領域F1の容量不足は、印刷を中断するエラーと扱われない。格納領域F1の容量不足が解消されると、用紙は画像形成部7に向けて自動的に搬送される。そして、印刷が自動的に再開される。
従来、メモリー22不足が生じた場合、印刷ジョブのやり直し操作が必要な場合があった。メモリー22不足による印刷中止後に装置内に残る用紙を取り除く作業を行う場合もあった。画像形成装置によれば、格納領域F1の容量不足が生じても、従来のような使用者の作業負担がない。搭載するメモリー22の容量が少なくても、便利で使いやすい画像形成装置を提供することができる。
画像形成装置(プリンター100)は、エンジン制御部40を備える。エンジン制御部40は、給紙部5、用紙搬送部6、画像形成部7、及び、両面印刷搬送部9の動作を制御する。格納領域F1の容量不足が生じたとき、エンジン制御部40は、用紙を両面印刷搬送部9に退避するか否かを判定する。用紙を両面印刷搬送部9に退避すると判定したとき、エンジン制御部40は、両面印刷搬送部9に向けて用紙を用紙搬送部6に搬送させ、用紙を両面印刷搬送部9に進入させる。エンジン制御部40が用紙を退避するか否かを判定できる。格納領域F1の容量不足が生じた場合、用紙を退避させても問題がないと判定できるとき、エンジン制御部40は用紙を退避させる。
両面印刷搬送部9に用紙を退避しないと判定したとき、エンジン制御部40は、両面印刷搬送部9ではなく排出トレイ101に向けて、用紙を用紙搬送部6に搬送させる。格納領域F1の容量不足が生じても、用紙を退避させるべきではないとき、エンジン制御部40は用紙を排出トレイ101に排出させる。問題が生じないように、エンジン制御部40が用紙の搬送先を自動的に選ぶ。用紙の搬送先が自動的に選別される。
搬送している用紙のサイズが両面印刷搬送部9への進入が許可されていないサイズのとき、エンジン制御部40は、用紙を両面印刷搬送部9に退避しないと判定する。格納領域F1の容量不足が生じた場合、不適切なサイズの用紙が両面印刷搬送部9に進入することを防ぐことができる。例えば、小さすぎて両面印刷搬送部9で搬送できない用紙の進入を防ぐことができる。
搬送している用紙のタイプが両面印刷搬送部9への進入が許可されていないタイプのとき、エンジン制御部40は、用紙を両面印刷搬送部9に退避しないと判定する。格納領域F1の容量不足が生じた場合、不適切なタイプの用紙が両面印刷搬送部9に進入することを防ぐことができる。例えば、厚いために詰まる可能性がある用紙の両面印刷搬送部9への進入を防ぐことができる。
両面印刷搬送部9への退避を有効とする設定がなされていて、かつ、他の条件を満たすとき、エンジン制御部40は、用紙を両面印刷搬送部9に退避すると判定する。両面印刷搬送部9への退避を無効とする設定がなされているとき、エンジン制御部40は、用紙を両面印刷搬送部9に退避しない。格納領域F1の容量不足が生じた場合、用紙を退避するか否か(有効/無効)を予め設定することができる。格納領域F1の容量不足が生じた場合、使用者が希望する動作を画像形成装置に行わせることができる。
画像形成装置(プリンター100)は、画像処理を行う画像処理回路12と、格納領域F1の容量不足が生じたか否かを判定する制御部1と、を備える。画像処理回路12は、ビットマップ画像データD0を生成する。画像処理回路12は、生成したビットマップ画像データD0を複数の第1バンド画像データD1に分割し、それぞれの第1バンド画像データD1を圧縮する。画像処理回路12は、用紙が給紙されると、給紙された用紙の印刷に必要な第1バンド画像データD1を順番に伸張する。画像処理回路12は、圧縮された第1バンド画像データD1を伸張して得られた第2バンド画像データD2を格納領域F1に記憶させる。印刷ジョブのとき、制御部1は、用紙の給紙前にメモリー22の格納領域F1を確保する。制御部1は、第2バンド画像データD2について予め定められた標準データサイズに、所定個数を乗じた値と同じ容量の領域を格納領域F1として確保する。格納領域F1は、第2バンド画像データD2を格納する領域である。第2バンド画像データD2の格納領域F1で容量不足が生じた場合、用紙を両面印刷搬送部9に退避することができる。第2バンド画像データD2の格納領域F1で容量不足が生じても、印刷を継続することができる。
標準データサイズは、第2バンド画像データD2が最大となる設定値であるときの第2バンド画像データD2のデータサイズよりも小さい。従来、伸張した画像データを格納する領域の容量(サイズ)は、ワーストケースを考慮して定められている。メモリー22不足が生じないようにするためである。ここで、ワーストケースとは、伸張した画像データが最も大きくなる設定値が設定されているケースである。例えば、印刷する用紙のサイズが最大、かつ、印刷解像度が最大の場合である。しかし、常に、ワーストケースを考慮した容量までは必要ではない。例えば、解像度が低い場合や、印刷する用紙のサイズが比較的小さい場合、伸張した画像データの格納領域F1の容量が余る。
メモリー22の格納領域F1の容量が標準データサイズに準拠したサイズに抑えられる。つまり、格納領域F1の容量は抑えられる。メモリー22を効率的に利用することができる。格納領域F1の容量を抑えれば、格納領域F1の容量不足が生ずる可能性は高くなる。しかし、格納領域F1の容量不足が生じても印刷ジョブは停止しない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
上記の実施形態の説明では、伸張したバンド画像データ(第2バンド画像データD2)の格納領域F1の容量不足について説明した。しかし、印刷のとき、第2バンド画像データD2以外の画像データを格納する他種の領域を確保する場合、当該他種の領域で容量不足が生じたときに本発明を適用し、用紙を両面印刷搬送部9に退避させてもよい。例えば、生成したビットマップ画像データD0を記憶させる領域で容量不足が生じたとき、本発明を適用してもよい。
本発明は、印刷のとき、画像データを一時的に記憶するメモリーを備えた画像形成装置に利用可能である。
100 プリンター(画像形成装置) 101 排出トレイ
1 制御部 12 画像処理回路
22 メモリー 40 エンジン制御部
5 給紙部 6 用紙搬送部
7 画像形成部 9 両面印刷搬送部
D0 ビットマップ画像データ D1 第1バンド画像データ
D2 第2バンド画像データ F1 格納領域
1 制御部 12 画像処理回路
22 メモリー 40 エンジン制御部
5 給紙部 6 用紙搬送部
7 画像形成部 9 両面印刷搬送部
D0 ビットマップ画像データ D1 第1バンド画像データ
D2 第2バンド画像データ F1 格納領域
Claims (8)
- 印刷に用いる用紙を供給する給紙部と、
機外に排出される用紙を受け止める排出トレイに向けて用紙を搬送する用紙搬送部と、
供給された画像データに基づき、搬送される用紙に印刷する画像形成部と、
印刷のとき、格納領域を確保し、前記画像形成部に供給する前記画像データを前記格納領域に記憶するメモリーと、
前記画像形成部を通過した用紙が進入し、進入した用紙を前記画像形成部よりも用紙搬送方向上流側に送り返し、用紙を前記画像形成部に再進入させる両面印刷搬送部と、を備え、
前記格納領域の容量不足が生じたとき、
前記用紙搬送部は、用紙を前記両面印刷搬送部に進入させて用紙を退避し、
前記両面印刷搬送部は、前記格納領域の容量追加がなされると、前記画像形成部に向けて用紙を搬送し、前記画像形成部に用紙を再進入させ、
前記画像形成部は、再進入した用紙に印刷する画像形成装置。 - 前記給紙部、前記用紙搬送部、前記画像形成部、及び、前記両面印刷搬送部の動作を制御するエンジン制御部を備え、
前記格納領域の容量不足が生じたとき、
前記エンジン制御部は、
用紙を前記両面印刷搬送部に退避するか否かを判定し、
用紙を前記両面印刷搬送部に退避すると判定したとき、前記両面印刷搬送部に向けて、用紙を前記用紙搬送部に搬送させ、用紙を前記両面印刷搬送部に進入させる請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記両面印刷搬送部に用紙を退避しないと判定したとき、
前記エンジン制御部は、前記両面印刷搬送部ではなく前記排出トレイに向けて、用紙を前記用紙搬送部に搬送させる請求項2に記載の画像形成装置。 - 搬送している用紙のサイズが前記両面印刷搬送部への進入が許可されていないサイズのとき、
前記エンジン制御部は、用紙を前記両面印刷搬送部に退避しないと判定する請求項2又は3に記載の画像形成装置。 - 搬送している用紙のタイプが前記両面印刷搬送部への進入が許可されていないタイプのとき、
前記エンジン制御部は、用紙を前記両面印刷搬送部に退避しないと判定する請求項2乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。 - 前記エンジン制御部は、
前記両面印刷搬送部への退避を有効とする設定がなされていて、かつ、他の条件を満たすとき、用紙を前記両面印刷搬送部に退避すると判定し、
前記両面印刷搬送部への退避を無効とする設定がなされているとき、用紙を前記両面印刷搬送部に退避しないと判定する請求項2乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。 - 画像処理を行う画像処理回路と、
前記格納領域の容量不足が生じたか否かを判定する制御部と、を備え、
前記画像処理回路は、
ビットマップ画像データを生成し、
生成した前記ビットマップ画像データを複数の第1バンド画像データに分割し、それぞれの前記第1バンド画像データを圧縮し、
用紙が給紙されると、給紙された用紙の印刷に必要な前記第1バンド画像データを順番に伸張し、
圧縮された前記第1バンド画像データを伸張して得られた第2バンド画像データを前記格納領域に記憶させ、
印刷ジョブのとき、
前記制御部は、
用紙の給紙前に前記メモリーの前記格納領域を確保し、
前記第2バンド画像データについて予め定められた標準データサイズに、所定個数を乗じた値と同じ容量の領域を前記格納領域として確保する請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像形成装置。 - 前記標準データサイズは、前記第2バンド画像データが最大となる設定値であるときの前記第2バンド画像データのデータサイズよりも小さい請求項7に記載の画像形成装置。
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Family Applications (1)
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2021
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