JP2022156301A - 換気装置及び換気設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】屋外に設置される換気装置において、天板から雨水が浸入しにくい構造を提供する。【解決手段】屋外に設置され、ダクト60を介して室内の換気を行う換気装置1であって、ケーシング2を備え、ケーシング2は、換気装置1が設置された状態において、ケーシング2の上面を成し、ダクト60が接続される通気口2xを有する天板2fと、通気口2xを形成する縁の部分であって上方へ突出している突出部2pと、突出部2pに接続される下端部3f、及び、ダクト60と互いに差し込まれた関係となる筒状部3cを有する継手部3と、を備えている。【選択図】図9

Description

本開示は、屋外に設置される換気装置及び換気設備に関する。
室内空気の換気装置として、天井裏に設置されるタイプのものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような換気装置は、ダクトを介して屋外と連通させることにより、室内の空気を排出する排気、及び、外気を室内に取り込む給気を行うことができる。
特開2002-22235号公報
近年、公衆衛生上の観点から、建物内の換気の重要性が高まっている。しかし、既存の建物に対して、天井裏に設置するタイプの換気装置を取り付けることは困難である。その点、外壁を貫通して屋外に露出させたダクトを介して室内空間と連通させる屋外設置型の換気装置は、設置が容易である。
屋外設置の場合、換気装置のケーシングは雨対策が必要であり、特にケーシングの天板は、単に外箱の一面として設けられるのみならず、換気装置内への雨水の浸入を抑制する「屋根」としての役割も果たしている。
本開示は、屋外に設置される換気装置において、天板に関して、雨水が浸入しにくい構造を提供することを目的とする。
(1)本開示は、屋外に設置され、ダクトを介して室内の換気を行う換気装置であって、
ケーシングを備え、
前記ケーシングは、前記換気装置が設置された状態において、
前記ケーシングの上面を成し、前記ダクトが接続される通気口を有する天板と、
前記通気口を形成する縁の部分であって上方へ突出している突出部と、
前記突出部に接続される下端部、及び、前記ダクトと互いに差し込まれた関係となる筒状部を有する継手部と、を備えている。
このような換気装置は、天板から雨水が浸入しにくい構造となる。
(2)前記(1)において、前記突出部は、前記天板から上方へ延びる環状の立ち上げ部と、前記立ち上げ部の上端から径方向内方へ延び、前記継手部の前記下端部が接続される環状の接続部と、を有するものであってもよい。
この場合、立ち上げ部の基端の折り曲げ、及び、立ち上げ部から接続部への折り曲げがあることにより、突出部を含む上面全体の強度が向上する。
(3)前記(2)において、前記ダクトは筒状であり、前記継手部は、前記ダクトの管端部に入り込む前記筒状部と、前記下端部としての環状の鍔部とを有し、前記鍔部が前記接続部と互いに締結されている、という構造であってもよい。
この場合、接続部に鍔部が締結されることにより、接続箇所は、天板の表面より、その垂直方向に高くなり、雨水が換気装置内に浸入することを抑制できる。
(4)前記(3)において、前記接続部は前記通気口の中心に向かってすぼむように上向き傾斜する円錐面形状であり、前記下端部は当該円錐面形状に沿う形状であってもよい。
この場合、鍔部に沿って雨水が流れ落ちる。
(5)前記(1)から(4)において、前記通気口は、例えば、給気用のダクトと連通する給気口、又は、還気用のダクトと連通する還気取入口である。
(6)具体的な数値例としては、以下のようになることが好ましい。前記突出部が前記天板の表面から上方に突出する高さは、
前記ダクトの直径が100mmであれば、少なくとも1mm、
前記ダクトの直径が150mmであれば、少なくとも5mm、
前記ダクトの直径が200mmであれば、少なくとも7mm、そして、
前記ダクトの直径が250mmであれば、少なくとも10mm、を確保する。要するに、突出する高さ寸法が大きいほど、大きな荷重に耐えられる。
(7)換気設備としては、屋外に設置され、ケーシングを備える換気装置と、屋外に露出し、前記換気装置と室内空間とを互いに連通させる給気用及び還気用の、一対の金属製のダクトと、を備え、
前記ケーシングは、前記換気装置が設置された状態において、
前記ケーシングの上面を成し、前記ダクトが接続される通気口を有する天板と、
前記通気口を形成する縁の部分であって上方へ突出している突出部と、
前記突出部に接続される下端部、及び、前記ダクトと互いに差し込まれた関係となる筒状部を有する継手部と、を備えている。
このような換気設備は、天板から雨水が浸入しにくい構造となる。
本開示の一実施形態に係る換気装置の斜視図である。 換気装置本体の斜視図である。 換気装置の内部を概略的に示す正面図である。 図3のA-A線断面図である。 図3のB-B線断面図である。 全熱交換器の斜視図である。 第1実施例に係る天板及び継手部の斜視図である。 図7に示す天板等を、裏返して見た斜視図である。 天板とその上にある部材の断面図である。 第2実施例に係る天板及びその上にある部材の構成を示す断面図である。 第3実施例に係る天板及びその上にある部材の構成を示す断面図である。 第4実施例に係る天板及びその上にある部材の構成を示す断面図である。
以下、本開示の実施形態について説明する。
《換気装置の全体構造》
以下、添付図面を参照しつつ、本開示の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本開示の一実施形態に係る換気装置の斜視図である。
なお、以下の説明において、上、下、前、後、左、及び右という記載は、図1~図3にこれらの用語とともに示された矢印に従っている。特に、図1において、矢印Xが示す第1方向を左右方向、矢印Yが示す第2方向を前後方向、矢印Zが示す第3方向を上下(鉛直)方向としている。ただし、これらの記載は一例にすぎず、例えば、第1方向Xを前後方向、第2方向Yを左右方向と読み替えてもよい。
換気装置1は、屋外(室外)の空気と屋内(室内)の空気とを入れ替えることで屋内の換気を行う。換気装置1は、屋外に、図1に示す姿勢で設置される。換気装置1は、一対のダクト60を介して屋内に接続される。換気装置1は、直方体形状に形成された箱形のケーシング2を有する。換気装置1と、ダクト60とにより、換気設備100が構成されている。
ケーシング2は、底板2e、天板2f、右側板2a、左側板2b、前側板2c、後側板2dを有する。底板2e及び天板2fは、平面視で長方形状に形成され、上下方向に間隔をあけて対向して配置されている。底板2e及び天板2fの4辺が、それぞれ左右側板2b,2a及び前後側板2c,2dによって接続されている。
ケーシング2の天板2fには、主還気取入口2rと、主給気口2sと、が設けられている。主還気取入口2r及び主給気口2sには、それぞれ継手部3が取り付けられ、この継手部3にダクト60の一端が接続されている。ダクト60の他端は、屋内に接続されている。したがって、主還気取入口2rと主給気口2sとは、一対のダクト60を介して屋内と連通している。
ケーシング2の底板2eには、一対の脚7が設けられている。この脚7を地面に置き、ボルト等で固定することによって、換気装置1が屋外に設置される。換気装置1は、地面に限らず、例えば、建物の外壁、屋根等に取り付けられた架台上に設置されてもよい。
ケーシング2の右側板2aには、主外気取入口5が形成されている。ケーシング2の左側板2bには、主排気口6が形成されている。
《換気装置本体》
ケーシング2内には、換気装置本体10が収容されている。本実施形態の換気装置本体10は、従来、屋内の天井裏や壁面に設置して用いられていた屋内設置型の換気装置が用いられている。本開示の換気装置1は、屋内設置型の換気装置を屋外仕様のケーシング2内に収容することで、屋外設置型の換気装置1を構成したものである。屋内設置型の換気装置は、屋外設置型の換気装置のように雨に晒されることはないため、防水性がそれほど考慮されていない。そこで、本開示の換気装置1は、防水性に優れたケーシング2内に屋内設置型の換気装置を収容することで、屋外への設置を可能にしている。もっとも、本開示の換気装置1は、屋内設置型の換気装置をベースにしたものに限らず屋外設置型専用に設計された換気装置であってもよい。
図2は、換気装置本体10の斜視図である。
換気装置本体10は、直方体形状に形成された箱型の内ケーシング13を有する。内ケーシング13は、実質的に、後述する給気ファン42、排気ファン43、及び全熱交換器41を収容するための収容スペースSを形成する(図3参照)。内ケーシング13は、底板13e、天板13f、右側板13a、左側板13b、前側板13c、後側板13dを有する。底板13e及び天板13fは、平面視で長方形状に形成され、上下方向に間隔をあけて対向して配置されている。底板13e及び天板13fの4辺が、それぞれ左右側板13b,13a及び前後側板13c,13dによって接続されている。
右側板13aの上部には、電装品ユニット27が設けられている。電装品ユニット27は、ボックス27aと、ボックス27aに収容された制御基板や端子台等の電気部品とを有する。電装品ユニット27は、他の側板13b,13c,13dに設けられていてもよい。
内ケーシング13の天板13fには、副還気取入口14と、副給気口17とが形成されている。副還気取入口14及び副給気口17には、それぞれ筒体14a,17aが設けられている。
内ケーシング13の底板13eは、給気ファン42(図4)、排気ファン43(図5)、及び全熱交換器41を収容するための収容スペースS(図3)の下端を区画する区画板を構成している。内ケーシング13の底板13eには、副外気取入口16、及び、副排気口15が形成されている。副排気口15には、筒体15aが取り付けられている。ただし、筒体15aは省略されていてもよい。
《換気装置の内部構造》
図3は、換気装置の内部を概略的に示す正面図である。図4は、図3のA-A線断面図である。図5は、図3のB-B線断面図である。
内ケーシング13の天板13fに取り付けられた筒体14a,17aの先端開口は、それぞれケーシング2の主還気取入口2r及び主給気口2sに連通している。内ケーシング13の右側板13aには、電装品ユニット27が設けられているため、当該右側板13aとケーシング2の右側板2aとの間には、互いに対向する他の側板同士の間隔よりも広い間隔Tが形成されている。なお、このような間隔Tは、互いに対向する他の側板同士の間に形成されていてもよい。
内ケーシング13の底板13eの下面には防水板21が設けられている。この防水板21は、例えば金属製の板材に防水性を有する塗装や表面処理を施すことによって構成され、底板13eの下面に防水性を付与するために設けられている。防水板21は、底板13eの下面全体を覆っている。防水板21には、副外気取入口16に連通する開口21aと、副排気口15に連通する開口21bとが形成されている。防水板21は、底板13eからケーシング2の右側板2aまで延び、間隔Tに配置される延長部21cを有している。延長部21cは、底板13eよりも上方に延び、底板13eよりも高い位置で右側板2aに到っている。
防水板21は、ケーシング2の前側板2cと後側板2dとの間の前後方向の距離と略同じ前後方向の長さを有している。防水板21は、ケーシング2の右側板2aと左側板2bとの間の左右方向の距離と略同じ左右方向の長さを有している。防水板21は、左右側板2b,2a及び前後側板2c,2dで囲まれた空間を上下に区画し、防水板21よりも下側の空間から上側の空間へ水が浸入するのを抑制する。防水板21は、1つの部材により形成されていてもよいし、複数の部材の組み合わせにより構成されていてもよい。
ケーシング2の内部であって、内ケーシング13の底板(区画板)13eとケーシング2の底板2eとの間には、外気取入室18と、排気室19とが形成されている。外気取入室18は、主外気取入口5と副外気取入口16とに連通している。排気室19は、主排気口6と副排気口15とに連通している。外気取入室18の上端は、防水板21によっても区画されており、この点において防水板21も区画板を構成している。
外気取入室18と排気室19とは、仕切板22によって左右に区画されている。仕切板22は、ケーシング2の底板2eとの間にわずかな隙間をあけて配置されており、外気取入室18と排気室19との間で、底板2e上の水の流れが許容されている。
ケーシング2の主還気取入口2r及び内ケーシング13の副還気取入口14は、屋内からの空気(還気)RAをケーシング2及び内ケーシング13内に取り入れるために用いられる。主排気口6、排気室19、及び副排気口15は、ケーシング2及び内ケーシング13内に取り入れられた還気RAを、排気EAとして屋外に排出するために用いられる。主外気取入口5、外気取入室18、及び副外気取入口16は、屋外からの空気(外気)OAをケーシング2及び内ケーシング13内に取り入れるために用いられる。主給気口2s及び副給気口17は、ケーシング2及び内ケーシング13内に取り入れられた外気OAを、給気SAとして屋内に供給するために用いられる。
主外気取入口5は、右側板2aにおいて区画板13eよりも下側の範囲から区画板13eを越えて上方に延びている。防水板21は、区画板13eの下面から主外気取入口5の上端部の上側まで延びている。これに対して、主排気口6は、左側板2bにおいて区画板13eよりも下側の範囲に形成されている。したがって、主排気口6の面積は、主外気取入口5の面積よりも小さい。ただし、主排気口6は、主外気取入口5と同様に、区画板13eよりも下側の範囲から区画板13eを越えて上方に延びていてもよい。逆に、主外気取入口5は、区画板13eよりも下側の範囲のみに形成されていてもよい。主外気取入口5及び主排気口6には、図1及び図3に示すように、それぞれ保護網24,26が設けられている。主外気取入口5には、フィルター25も設けられている。
ケーシング2の底板2eには、排水口2gが形成されている。この排水口2gは、排気室19に配置されている。底板2eには、排水口2gが最も低くなるような勾配が形成されている。したがって、底板2e上に存在する水は排水口2gに向けて流れ、排水口2gからケーシング2の外部に排出される。
内ケーシング13の内部には、全熱交換器41、給気ファン42、及び排気ファン43が配置されている。ケーシング2及び内ケーシング13の内部では、主還気取入口2r及び副還気取入口14から取り入れられた還気RAが全熱交換器41を通過し、排気EAとして副排気口15、排気室19、及び主排気口6から内ケーシング13外へ排出される。以下、この空気の流れを「第1の空気流F1」ともいう。主外気取入口5、外気取入室18、及び副外気取入口16から取り入れられた外気OAは全熱交換器41を通過し、給気SAとして副給気口17及び主給気口2sから屋内へ供給される。以下、この空気の流れを「第2の空気流F2」ともいう。
《全熱交換器の基本構造》
図6は、全熱交換器の斜視図である。
本実施形態における全熱交換器41は、第1の空気流F1と、第2の空気流F2とがほぼ直交して通過するように構成された直交型の全熱交換器である。この全熱交換器41は、仕切板41aと、隔壁板41bとを有している。仕切板41aと隔壁板41bとは適宜の接着剤により交互に積層されている。全熱交換器41は、全体としてほぼ四角柱形状に形成されている。
仕切板41aは、伝熱性及び透湿性を有し、平板状に形成されている。仕切板41aは、冷媒を透過する性質をも有している。
隔壁板41bは、ほぼ三角形状の断面が連続して形成された波板状に形成されている。隔壁板41bは、隣り合う2枚の仕切板41aの間に空気の通路を形成する。隔壁板41bは、仕切板41aと隔壁板41bとの積層方向において1枚ごとに90度角度を変えて積層されている。これにより、1枚の仕切板41aを挟んでその両側に、第1の空気流F1を通すための排気側通路41cと第2の空気流F2を通すための給気側通路41dとが互いに直交して形成される。排気側通路41cを流れる空気と、給気側通路41dを流れる空気とは、伝熱性及び透湿性を有する仕切板41aを介して顕熱及び潜熱の交換(全熱交換)が行われるようになっている。
《換気装置の動作》
図3~図5に示すように、内ケーシング13の内部は、全熱交換器41によって屋内側(内ケーシング13内の上側)と屋外側(内ケーシング13内の下側)との2つの領域に区画されている。図3及び図5に示すように、内ケーシング13内には、全熱交換器41よりも第1の空気流F1の上流側に上流側排気風路46aが形成され、全熱交換器41よりも第1の空気流F1の下流側に下流側排気風路46bが形成されている。上流側排気風路46aと下流側排気風路46bとによって、屋内と屋外とを全熱交換器41を経由して連通させる排気風路46が構成される。
図3及び図4に示すように、内ケーシング13内には、全熱交換器41よりも第2の空気流F2の上流側に上流側給気風路47aが形成され、全熱交換器41よりも第2の空気流F2の下流側に下流側給気風路47bが形成されている。上流側給気風路47aと下流側給気風路47bとによって、屋内と屋外とを全熱交換器41を経由して連通させる給気風路47が構成されている。
図3に示すように、上流側排気風路46aと下流側給気風路47bとの間には、区画壁51が設けられている。下流側排気風路46bと上流側給気風路47aとの間には、区画壁52が設けられている。
図3及び図5に示すように、下流側排気風路46bにおいて、副排気口15の近傍には排気ファン43が配置されている。この排気ファン43が駆動されることによって第1の空気流F1が生成され、屋内からの還気RAが排気風路46を通り排気EAとして屋外に排出される。
図3及び図4に示すように、下流側給気風路47bにおいて、副給気口17の近傍には給気ファン42が配置されている。この給気ファン42が駆動されることによって第2の空気流F2が生成され、屋外の外気OAが給気風路47を通り、給気SAとして屋内に供給される。
換気運転は、排気ファン43及び給気ファン42を駆動することによって行われる。これにより、屋内からの還気RAが屋外に排出されるととともに、屋外からの外気OAが屋内に供給され、屋内の換気が行われる。さらに屋内からの還気RAと屋外からの外気OAとは全熱交換器41で顕熱及び潜熱の交換が行われ、屋内における温度及び湿度の変化が抑制される。
《全熱交換器の着脱構造》
図2に示すように、全熱交換器41は、内ケーシング13から側方(白抜き矢印の方向)に取出し可能である。本実施形態の全熱交換器41は、右側板13aから突出する部分41eを有し、この部分41eに把手41fが設けられている。そして、作業者が把手41fを手に持ち、白抜き矢印方向に全熱交換器41を引っ張ることによって、内ケーシング13から全熱交換器41を取り出すことができる。図2には、全熱交換器41の側方(取出方向)への投影域であって、全熱交換器41を内ケーシング13から取り出したときに全熱交換器41が通過する空間領域が符号Kで示されている。
《天板及び継手部の構造》
以下、本開示における天板2f及び継手部3の構造について、詳細に説明する。
図1を参照して、上記のように構成された換気装置1は、ダクト60の荷重が天板2fにかかっている。天板2fは、厚さが例えば0.8mmの亜鉛メッキ鋼板に塗装を施したものである。このような天板2fは、仮に後述の構造を採用しなかったとすれば、ダクト60の荷重を受けて若干下方へ撓む場合がある。ダクト60の周りで下方への撓みが生じると、天板2fに雨水がたまり易くなる。たまった雨水は、継手部3の根元から主換気取入口2r及び主給気口2sへ徐々に浸入し、ケーシング2の内部へ浸入する。このような雨水の浸入を抑制するため、天板2f及び継手部3に、以下の構造を採用する。
《天板及び継手部の第1実施例》
図7は、第1実施例に係る天板2f及び継手部3の斜視図である。図8は、図7に示す天板2f等を、裏返して見た斜視図である。天板2fは、平面視すると長方形であり、長方形の4辺が下方に折れ曲がるように成形された、蓋のような形状である。図1における右側板2a、左側板2b、前側板2c及び後側板2dのそれぞれの上端部は、天板2fの内側に入るように構成される。このような構成により、天板2fは、ケーシング2の屋根の役割をしている。
図7において、天板2fには、主還気取入口2rとなる開口の縁の部分が上方へ突出した突出部2pが形成されている。突出部2pは、天板2fの表面から上方へ立ち上がる立ち上げ部2p1と、立ち上げ部2p1の上端から径方向内方へ延びる環状の接続部2p2(図8)とを有する。継手部3は、ダクト60(図1)と互いに差し込まれた関係となる筒状部3cと、鍔状の下端部3fとを有する。継手部3の下端部3fは、例えば4本(2本のみ見えている。)のネジ4により、突出部2pの接続部2p2に固定される。なお、必要に応じて、ネジ4だけでなく、シール材等も用いて、接続部位からの水の浸入を抑制することが好ましい。
同様に、天板2fには、主給気口2sとなる開口の縁の部分が上方へ突出した突出部2pが形成されている。突出部2pは、天板2fの表面から上方へ立ち上がる立ち上げ部2p1と、立ち上げ部2p1の上端から径方向内方へ延びる環状の接続部2p2(図8)とを有する。継手部3は、ダクト60(図1)と互いに差し込まれた関係となる筒状部3cと、鍔状の下端部3fとを有する。継手部3の下端部3fは、例えば4本のネジ4により、突出部2pの接続部2p2に固定される。
図9は、図7,図8に示した天板2fとその上にある部材の断面図である。(a)は、天板2fの突出部2pと、継手部3と、ダクト60とが互いに組み合わされた状態での断面図、(b)は、組み合わせる前の状態を示す分解断面図である。主還気取入口2r又は主給気口2sの共通概念及び共通符号として、通気口2xとする。
突出部2pは、通気口2xの径方向内方へ傾斜して上方へ立ち上がる立ち上げ部2p1と、立ち上げ部2p1の上端から連続して、径方向内方へ延びる環状の接続部2p2とを有している。接続部2p2の上面は、天板2fの水平が確保されていれば、同様に水平である。立ち上げ部2p1は垂直に立ち上がっていてもよいが、ある程度傾斜している方が、プレスによる絞り加工が、より容易である。継手部3の筒状部3cは、ダクト60の管端部に入り込んでいる。筒状部3cは、上へ行くほど若干先細りになっていて、ダクト60が挿入し易くなっている。
図7~図9に示す天板2f及びその上の部材の構成によれば、突出部2pを設けたことにより、ダクト60の荷重に抗する曲げ応力が高まり、突出部2pを含む上面全体の強度が向上する。しかも、立ち上げ部2p1の基端の折り曲げ、及び、立ち上げ部2p1から接続部2p2への二重の折り曲げがあることにより、突出部2pを含む上面全体の強度が向上する。立ち上げ部2p1と接続部2p2とは共に環状であることにより、ダクト60の荷重に抗する曲げ応力が分散し、このことも、突出部2pを含む上面全体の強度の向上に寄与する。
上記の構造により、ダクト60の荷重が突出部2pにかかった場合にも、天板2fの撓み変形を抑制することができる。また、突出部2pの上端(接続部2p2の上面)は、天板2fの表面よりも、その垂直方向に高くなる。これにより、雨水が通気口2xから換気装置内に浸入することを抑制できる。
《天板及び継手部の第2実施例》
図10は、第2実施例に係る天板2f及びその上にある部材の構成を示す断面図である。斜視図は省略するが、突出部2pと継手部3の形態が第1実施形態と少し異なる以外は、同様の天板2fである。
図10の(a)は、天板2fの突出部2pと、継手部3と、ダクト60とが互いに組み合わされた状態での断面図、(b)は、組み合わせる前の状態を示す分解断面図である。主還気取入口2r又は主給気口2sの共通概念及び共通符号として、通気口2xとする。
通気口2xとなる開口の縁の部分である突出部2pは、通気口2xの径方向内方へ傾斜して上方へ立ち上がる立ち上げ部2p1と、立ち上げ部2p1の上端から連続して、径方向内方へ延びる環状の接続部2p2とを有している。接続部2p2も傾斜して上方へ延びるが、傾斜角度は、立ち上げ部2p1より緩い。継手部3は、ダクト60と互いに差し込まれた関係となる筒状部3cと、鍔状の下端部3fとを有する。下端部3fは、突出部2pの接続部2p2と一致する傾斜を有している。下端部3fは、例えば4本のネジ4により、突出部2pの接続部2p2に固定される。なお、必要に応じて、ネジ4だけでなく、シール材等も用いて、接続部位からの水の浸入を抑制することが好ましい。継手部3の筒状部3cは、ダクト60の管端部に入り込んでいる。筒状部3cは、上へ行くほど若干先細りになっていて、ダクト60が挿入し易くなっている。
図10に示す天板2f及び継手部3の構成によれば、突出部2pを設けたことにより、ダクト60の荷重に抗する曲げ応力が高まり、突出部2pを含む上面全体の強度が向上する。しかも、立ち上げ部2p1の基端の折り曲げ、及び、立ち上げ部2p1から接続部2p2への二重の折り曲げがあることにより、突出部2pを含む上面全体の強度が向上する。立ち上げ部2p1と接続部2p2とは共に環状であることにより、ダクト60の荷重に抗する曲げ応力が分散し、このことも、突出部2pを含む上面全体の強度の向上に寄与する。
図10の構造によれば、ダクト60の荷重が突出部2pにかかった場合にも、天板2fの撓み変形を抑制することができる。また、突出部2pの上端(接続部2p2の上面)は、天板2fの表面よりも、その垂直方向に高くなる。これにより、雨水が通気口2xから換気装置内に浸入することを抑制できる。
図10において、突出部2pの接続部2p2は、通気口2xの中心に向かってすぼむように上向き傾斜する円錐面形状である。継手部3の下端部(鍔部)3fは当該円錐面形状に沿う形状である。従って、下端部3fの外側表面(上面)に沿って雨水が流れ落ちる。これにより、雨水が通気口2xから換気装置内に浸入することを、より確実に抑制できる。
《天板及び継手部の第3実施例》
図11は、第3実施例に係る天板2f及びその上にある部材の構成を示す断面図である。斜視図は省略するが、突出部2pと継手部3の形態が第1実施形態と少し異なる以外は、同様の天板2fである。
図11の(a)は、天板2fの突出部2pと、継手部3と、ダクト60とが互いに組み合わされた状態での断面図、(b)は、組み合わせる前の状態を示す分解断面図である。主還気取入口2r又は主給気口2sの共通概念及び共通符号として、通気口2xとする。
通気口2xとなる開口の縁の部分である突出部2pは、通気口2xの径方向内方へ少し傾斜して上方へ立ち上がっている。継手部3は、ダクト60と互いに差し込まれた関係となる筒状部3cと、突出部2pの外面に嵌まるように外側へ膨らんだ下端部3fとを有する。下端部3fは、突出部2pと一致する傾斜を有している。下端部3fは、例えば4本のネジ4により、突出部2pに固定される。なお、必要に応じて、ネジ4だけでなく、シール材等も用いて、接続部位からの水の浸入を抑制することが好ましい。継手部3の筒状部3cは、ダクト60の管端部に入り込んでいる。筒状部3cは、上へ行くほど若干先細りになっていて、ダクト60が挿入し易くなっている。
図11に示す天板2f及び継手部3の構成によれば、突出部2pを設けたことにより、ダクト60の荷重に抗する曲げ応力が高まり、突出部2pを含む上面全体の強度が向上する。立ち上げ部2pは環状であることにより、ダクト60の荷重に抗する曲げ応力が分散し、このことも、突出部2pを含む上面全体の強度の向上に寄与する。
従って、ダクト60の荷重が突出部2pにかかった場合にも、天板2fの撓み変形を抑制することができる。また、突出部2pの上端は、天板2fの表面よりも、その垂直方向に高くなる。これにより、雨水が通気口2xから換気装置内に浸入することを抑制できる。
図11において、継手部3の下端部3fは突出部2pに沿った形状である。雨水は、下端部3fの外側表面に沿って流れ落ちるので、雨水が通気口2xから換気装置内に浸入することを、より確実に抑制できる。
《天板及び継手部の第4実施例》
図12は、第4実施例に係る天板2f及びその上にある部材の構成を示す断面図である。斜視図は省略するが、天板2fが傾斜している点、及び、突出部2pの形態が第1実施形態と少し異なる以外は、同様の天板2fである。なお、天板2fの傾斜は、図示している傾斜角度よりも緩くてもよい。
図12の(a)は、天板2fの突出部2pと、継手部3と、ダクト60とが互いに組み合わされた状態での断面図、(b)は、組み合わせる前の状態を示す分解断面図である。主還気取入口2r又は主給気口2sの共通概念及び共通符号として、通気口2xとする。
通気口2xとなる開口の縁の部分である突出部2pの立ち上げ部2p1は、通気口2xの径方向内方へ少し傾斜して上方へ立ち上がっている。天板2fの傾斜に応じて立ち上がり寸法は異なる。立ち上げ部2p1の上端からは連続して接続部2p2が環状に形成されている。接続部2p2は、概ね水平であり、径方向内方へ延びている。継手部3は、ダクト60と互いに差し込まれた関係となる筒状部3cと、接続部2p2と接続される鍔状の下端部3fとを有する。下端部3fは、例えば4本のネジ4により、接続部2p2に固定される。なお、必要に応じて、ネジ4だけでなく、シール材等も用いて、接続部位からの水の浸入を抑制することが好ましい。継手部3の筒状部3cは、ダクト60の管端部に入り込んでいる。筒状部3cは、上へ行くほど若干先細りになっていて、ダクト60が挿入し易くなっている。
図12に示す天板2f及び継手部3の構成によれば、突出部2pを設けたことにより、ダクト60の荷重に抗する曲げ応力が高まり、突出部2pを含む上面全体の強度が向上する。立ち上げ部2p1及び接続部2p2は環状であることにより、ダクト60の荷重に抗する曲げ応力が分散し、このことも、突出部2pを含む上面全体の強度の向上に寄与する。
従って、突出部2pを含む上面全体の強度向上により、ダクト60の荷重が突出部2pにかかった場合にも、天板2fの撓み変形を抑制することができる。また、突出部2pの上端は、天板2fの表面よりも、その垂直方向に高くなる。これにより、雨水が通気口2xから換気装置内に浸入することを抑制できる。天板2fが傾斜しているので、雨水の流れが促進され、天板2f上にも雨水が溜まりにくい。
《開示のまとめ》
以上の開示は、特に天板2f及び継手部3の構造に関して、以下のように一般化して表現することができる。
開示したのは、屋外に設置され、ダクト60を介して室内の換気を行う換気装置1である。換気装置1は、ケーシング2を備えている。ケーシング2は、換気装置1が設置された状態において、ケーシング2の上面を成し、ダクト60が接続される通気口2xを有する天板2fと、通気口2xを形成する縁の部分であって上方へ突出している突出部2pと、突出部2pに接続される下端部3f、及び、ダクト60と互いに差し込まれた関係となる筒状部3cを有する継手部3と、を備えている。
このような換気装置では、突出部2pを設けたことにより、ダクト60の荷重に抗する曲げ応力が高まり、突出部2pを含む上面全体の強度が向上する。従って、ダクト60の荷重が突出部2pにかかった場合にも、上面の撓み変形を抑制することができる。また、突出部2pの上端は、天板2fの表面より、その垂直方向に高くなる。これにより、雨水が通気口から換気装置内に浸入することを抑制できる。
また、突出部2pは、天板2fから上方へ延びる環状の立ち上げ部2p1と、立ち上げ部2p1の上端から径方向内方へ延び、継手部3の下端部3fが接続される環状の接続部2p2と、を有する構成であってもよい。
この場合、接続部2p2を用いて、突出部2pと継手部3とを互いに接続することができる。立ち上げ部2p1の基端の折り曲げ、及び、立ち上げ部2p1から接続部2p2への折り曲げがあることにより、突出部2pを含む上面全体の強度が向上する。立ち上げ部2p1と接続部2p2とは共に環状であることにより、ダクト60の荷重に抗する曲げ応力が分散し、このことも、突出部2pを含む上面全体の強度の向上に寄与する。
ダクト60は筒状であり、継手部3は、ダクト60の管端部に入り込む筒状部3cと、下端部3fとしての環状の鍔部とを有し、鍔部が接続部2p2と互いに締結されている、という構成であってもよい。
この場合、接続部2p2に鍔部の下端部3fが締結されることにより、突出部2pと継手部3とは互いに接続される。接続箇所は、天板2fの表面より、その垂直方向に高くなり、雨水が通気口2xから換気装置内に浸入することを抑制できる。従って、接続箇所での水の浸入を抑制することができる。
接続部2p2は通気口2xの中心に向かってすぼむように上向き傾斜する円錐面形状であり、鍔部である下端部3fは当該円錐面形状に沿う形状であってもよい。
この場合、鍔部である下端部3fに沿って雨水が流れ落ちるので、雨水が通気口2xから換気装置内に浸入することを、より確実に抑制できる。
通気口2xは、給気用のダクト60と連通する主給気口2s、又は、還気用のダクト60と連通する主還気取入口2rである。
主給気口2s及び主還気取入口2rが共に同様の突出部2pを有することにより、給気用及び還気用の一対のダクト60の荷重がそれぞれに対応する突出部2pにかかった場合にも、上面の撓み変形を抑制することができる。
なお、数値例を挙げると、突出部2pが天板2fの表面から上方に突出する高さは、天板2fの板厚が0.8mmとした場合、
ダクト60の直径が100mmであれば、少なくとも1mm、
ダクト60の直径が150mmであれば、少なくとも5mm、
ダクト60の直径が200mmであれば、少なくとも7mm、
ダクト60の直径が250mmであれば、少なくとも10mm、
を確保することが好ましい。要するに、突出する高さ寸法が大きいほど、大きな荷重に耐えられる。ダクトの直径に応じて、このような高さを確保することで、天板2fに必要な機械的強度が得られる。
ダクトも含めた換気設備100としては、屋外に設置され、ケーシング2を備える換気装置1と、屋外に露出し、換気装置1と室内空間とを互いに連通させる給気用及び還気用の、一対の金属製のダクト60と、を備える。ケーシング2は、換気装置1が設置された状態において、ケーシング2の上面を成し、ダクト60が接続される通気口2xを有する天板2fと、通気口2xを形成する縁の部分であって上方へ突出している突出部2pと、突出部2pに接続される下端部3f、及び、ダクト60と互いに差し込まれた関係となる筒状部3cを有する継手部3と、を備えている。
このような換気設備100では、換気装置1のケーシング2の上面に突出部2pを設けたことにより、ダクト60の荷重に抗する曲げ応力が高まり、突出部2pを含む上面全体の強度が向上する。従って、金属製のダクト60の荷重が突出部2pにかかった場合にも、上面の撓み変形を抑制することができる。また、突出部2pの上端は、天板2fの表面より、その垂直方向に高くなる。これにより、雨水が通気口2xから換気装置内に浸入することを抑制できる。
《補記》
以上、実施形態について説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
上記実施形態における主還気取入口2r及び主給気口2sは、単なる開口であるが、これらに網を張ってもよい。設置作業中に、不注意でネジ等の小さな物が換気装置1内に落下する場合があり、この場合、回収に時間がかかる。網を張ることで、このような面倒な事態を回避することができる。
1:換気装置、2:ケーシング、2a:右側板、2b:左側板、2c:前側板、2d:後側板、2e:底板、2f:天板、2g:排水口、2p:突出部、2p1:立ち上げ部、2p2:接続部、2r:主還気取入口、2s:主給気口、2x:通気口、3:継手部、3c:筒状部、3f:下端部、4:ネジ、5:主外気取入口、6:主排気口、7:脚、10:換気装置本体、13:内ケーシング、13a:右側板、13b:左側板、13c:前側板、13d:後側板、13e:底板、13f:天板、14:副還気取入口、14a:筒体、15:副排気口、15a:筒体、16:副外気取入口、17:副給気口、17a:筒体、18:外気取入室、19:排気室、21:防水板、21a,21b:開口、21c:延長部、22:仕切板、24:保護網、25:フィルター、26:保護網、27:電装品ユニット、27a:ボックス、41:全熱交換器、41a:仕切板、41b:隔壁板、41c:排気側通路、41d:給気側通路、41e:(突出する)部分、41f:把手、42:給気ファン、43:排気ファン、46:排気風路、46a:上流側排気風路、46b:下流側排気風路、47:給気風路、47a:上流側給気風路、47b:下流側給気風路、51,52:区画壁、60:ダクト、100:換気設備、F1:第1の空気流、F2:第2の空気流、S:収容スペース

Claims (7)

  1. 屋外に設置され、ダクト(60)を介して室内の換気を行う換気装置(1)であって、
    ケーシング(2)を備え、
    前記ケーシング(2)は、前記換気装置(1)が設置された状態において、
    前記ケーシング(2)の上面を成し、前記ダクト(60)が接続される通気口(2x)を有する天板(2f)と、
    前記通気口(2x)を形成する縁の部分であって上方へ突出している突出部(2p)と、
    前記突出部(2p)に接続される下端部(3f)、及び、前記ダクト(60)と互いに差し込まれた関係となる筒状部(3c)を有する継手部(3)と、
    を備えている換気装置。
  2. 前記突出部(2p)は、
    前記天板(2f)から上方へ延びる環状の立ち上げ部(2p1)と、
    前記立ち上げ部(2p1)の上端から径方向内方へ延び、前記継手部(3)の前記下端部(3f)が接続される環状の接続部(2p2)と、
    を有する請求項1に記載の換気装置。
  3. 前記ダクト(60)は筒状であり、
    前記継手部(3)は、前記ダクト(60)の管端部に入り込む前記筒状部(3c)と、前記下端部(3f)としての環状の鍔部とを有し、
    前記鍔部が前記接続部(2p2)と互いに締結されている、請求項2に記載の換気装置。
  4. 前記接続部(2p2)は前記通気口(2x)の中心に向かってすぼむように上向き傾斜する円錐面形状であり、前記下端部(3f)は当該円錐面形状に沿う形状である請求項3に記載の換気装置。
  5. 前記通気口(2x)は、給気用のダクト(60)と連通する給気口(2s)、又は、還気用のダクト(60)と連通する還気取入口(2r)である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の換気装置。
  6. 前記突出部(2p)が前記天板(2f)の表面から上方に突出する高さは、
    前記ダクト(60)の直径が100mmであれば、少なくとも1mm、
    前記ダクト(60)の直径が150mmであれば、少なくとも5mm、
    前記ダクト(60)の直径が200mmであれば、少なくとも7mm、
    前記ダクト(60)の直径が250mmであれば、少なくとも10mm、
    を確保する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の換気装置。
  7. 屋外に設置され、ケーシング(2)を備える換気装置(1)と、
    屋外に露出し、前記換気装置(1)と室内空間とを互いに連通させる給気用及び還気用の、一対の金属製のダクト(60)と、を備え、
    前記ケーシング(2)は、前記換気装置(1)が設置された状態において、
    前記ケーシング(2)の上面を成し、前記ダクト(60)が接続される通気口(2x)を有する天板(2f)と、
    前記通気口(2x)を形成する縁の部分であって上方へ突出している突出部(2p)と、
    前記突出部(2p)に接続される下端部(3f)、及び、前記ダクト(60)と互いに差し込まれた関係となる筒状部(3c)を有する継手部(3)と、
    を備えている換気設備。
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