JP2022154316A - 中央課金処理装置、入口課金処理装置、出口課金処理装置、本線課金処理装置、料金収受システム、課金処理方法およびプログラム - Google Patents
中央課金処理装置、入口課金処理装置、出口課金処理装置、本線課金処理装置、料金収受システム、課金処理方法およびプログラム Download PDFInfo
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Abstract
Description
しかしながら、車両の車軸数等を確定するためには、最低でも16メートル以上の車線長の確保が必要であり、このような車線長を確保することができないために、車軸数等を確定する前に車載器との無線通信を終了せざるを得ない料金所が存在する。このため、現行の電子式料金収受システムでは以下のような運用がなされている場合がある。
そして、その車両が出口料金所に到来した際、出口料金所にてICカードに書き込まれた“仮の車種区分情報”を読み出すとともに、当該“仮の車種区分情報”に応じた課金額で課金処理が行われる。
そのため、入口料金所では、ICカードへの書き込み(無線通信)を完了した後に、車種判別装置を通じて取得した正しい車種区分情報(即ち、車軸数の検出結果を用いて特定された車種区分情報)を上位装置へ送信する。そして、出口料金所にて課金処理が行われた際に適用された車種区分情報(車載器車種区分情報)と、車軸数の検出結果を用いて特定された正しい車種区分情報との一致/不一致を事後的に判定し、不一致の場合には、課金額を後方で修正する。
この場合も、上記した処理と同様に、入口料金所では、検出した車両の不正通行に関する情報(以下、「不正情報」とも記載する。)を上位装置に送信する。そして、出口料金所では車載器車種区分情報に基づく通常の課金処理(割増料金なしの課金処理)が行われ、事後的に、当該車両に対するペナルティを科す処理が後方で行われる。
以下、第1の実施形態に係る料金収受システムについて、図1~図13を参照しながら説明する。
図1は、第1の実施形態に係る料金収受システムの全体構成を示す図である。
図1に示す料金収受システム9は、電子式料金収受システム(ETC)であって、道路事業者が管理する有料道路Uの料金収受に適用される。
図1に示すように、有料道路Uは、本線LM上に入口料金所G2、出口料金所G3、および、本線料金所G4を有する。
入口料金所G2には一般道路から有料道路Uに進入しようとする車両が到来する。車両は、流入車線L2を走行して入口料金所G2に到来し、入口料金所G2の通過後、有料道路Uを走行する。なお、図示を省略しているが、入口料金所G2の各車線には、到来した車両Aの車載器Cとの間で無線通信を行うための無線通信装置や、車両Aの車軸数の検出結果に基づいてその車種区分を特定可能な車種判別装置などが設けられている。
また、出口料金所G3には有料道路Uから一般道路に退出しようとする車両が到来する。車両は、有料道路Uを走行して出口料金所G3に到来し、出口料金所G3の通過後、流出車線L3を走行して一般道路に戻る。出口料金所G3の各車線には、到来した車両に対し無線通信による課金処理を行う無線通信装置、徴収された課金額を即時通知するための路側表示器などが設けられている。
本線料金所G4は、本線LM上に設けられた料金所であり、集約料金所ともいう。本線料金所G4では、有料道路Uの本線LMを走行する車両が通過する。なお、本線料金所G4の各車線には、入口料金所G2と同様の無線通信装置、車種判別装置などが設けられている。
図1に示すように、料金収受システム9は、中央課金処理装置1と、入口課金処理装置2と、出口課金処理装置3と、本線課金処理装置4と、入口FF課金処理装置5とを備えている。
入口課金処理装置2は、入口料金所G2の車線を通過する車両の車両情報(後述)を取得し、これを中央課金処理装置1に送信する。なお、入口料金所G2の各車線には車種判別装置が設置されている。そのため、入口課金処理装置2が送信する車両情報には、車両の車軸数を用いて特定された車種区分情報が含まれる。
出口課金処理装置3は、中央課金処理装置1から配信された全車両情報テーブルをローカルの(自装置内の)記録媒体に保存している。出口課金処理装置3は、各車線を通過する車両の車種区分情報を、ローカルの記録媒体に保存されている全車両情報テーブルを参照することで特定し、正しい車種区分に基づく即時課金および即時通知を行う。
また、出口課金処理装置3は、出口料金所G3の車線を通過する車両の車両情報を取得し、これを中央課金処理装置1に送信する。
本線課金処理装置4は、中央課金処理装置1から配信された全車両情報テーブルをローカルの記録媒体に保存している。本線課金処理装置4は、本線料金所G4の車線を通過する車両から取得した車両情報が、ローカルの記録媒体に保存されている全車両情報テーブルに既に記録されているか否か等を判定し、その判定結果に応じて、取得した車両情報を中央課金処理装置1に送信する。
図2は、第1の実施形態に係る中央課金処理装置の機能構成を示す図である。
図2に示すように、中央課金処理装置1は、CPU10と、メモリ11と、通信インタフェース12と、記録媒体13とを備えている。
メモリ11は、いわゆる主記憶装置であって、CPU10の動作に必要な記憶領域を有する。たとえば、メモリ11には、全車両情報テーブルT1、全車両情報テーブルT1の差分情報T2(新規進入車両情報テーブルT21、新規退出車両情報テーブルT22)(後述)などが記録される。
通信インタフェース12は、広域通信網を介して各課金処理装置と通信可能に接続するための接続インタフェースである。
記録媒体13は、いわゆる補助記憶装置であって、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの大容量記憶デバイスである。本実施形態においては、記録媒体13には、メモリ11に記録されている全車両情報テーブルT1、全車両情報テーブルT1の差分情報T2などのバックアップが記録される。
なお、車軸数は、路面に設置された踏板(後述)が、走行する車両のタイヤによって順次踏み付けられることによって検出されるものであり、つまり、車両の走行に伴って検出される特徴の一態様である。車両の走行に伴って検出される特徴は、他の実施形態では車軸数に限られることはなく、例えば、光学センサなどに基づいて検出される車長などであってもよい。
図3は、第1の実施形態に係る入口課金処理装置の機能構成を示す図である。
図3に示すように、入口課金処理装置2は、CPU20と、メモリ21と、通信インタフェース22と、路側機器インタフェース23と、記録媒体24とを備えている。
メモリ21は、CPU20の動作に必要な記憶領域を有する。
通信インタフェース22は、広域通信網を介して中央課金処理装置1と通信可能に接続するための接続インタフェースである。
路側機器インタフェース23は、入口料金所G2の各車線に設けられた路側機器(無線通信装置2A、車種判別装置2B)と通信するための接続インタフェースである。
記録媒体24は、入口課金処理装置2内に設けられたローカルの記録媒体であって、HDDやSSDなどの大容量記憶デバイスである。本実施形態においては、記録媒体24には、中央課金処理装置1から配信された全車両情報テーブルT1が記録される。
図4は、第1の実施形態に係る出口課金処理装置の機能構成を示す図である。
図4に示すように、出口課金処理装置3は、CPU30と、メモリ31と、通信インタフェース32と、路側機器インタフェース33と、記録媒体34とを備えている。
メモリ31は、CPU30の動作に必要な記憶領域を有する。
通信インタフェース32は、広域通信網を介して中央課金処理装置1と通信可能に接続するための接続インタフェースである。
路側機器インタフェース33は、出口料金所G3の各車線に設けられた路側機器(無線通信装置3A、路側表示器3B)と通信するための接続インタフェースである。
記録媒体34は、出口課金処理装置3内に設けられたローカルの記録媒体であって、HDDやSSDなどの大容量記憶デバイスである。本実施形態においては、記録媒体34には、中央課金処理装置1から配信された全車両情報テーブルT1が記録される。
路側表示器3Bは、無線通信による課金処理が完了した際、走行中の車両(利用者)に向けて課金額などを表示(即時通知)する表示装置である。
図5は、第1の実施形態に係る本線課金処理装置の機能構成を示す図である。
図5に示すように、本線課金処理装置4は、CPU40と、メモリ41と、通信インタフェース42と、路側機器インタフェース43と、記録媒体44とを備えている。
メモリ41は、CPU40の動作に必要な記憶領域を有する。
通信インタフェース42は、広域通信網を介して中央課金処理装置1と通信可能に接続するための接続インタフェースである。
路側機器インタフェース43は、本線料金所G4の各車線に設けられた路側機器(無線通信装置4A、車種判別装置4B)と通信するための接続インタフェースである。
記録媒体44は、本線課金処理装置4内に設けられたローカルの記録媒体であって、HDDやSSDなどの大容量記憶デバイスである。本実施形態においては、記録媒体44には、中央課金処理装置1から配信された全車両情報テーブルT1が記録される。
(a)本線車両情報取得部402が取得した車両特定情報(車載器IDなど)を含む車両情報が、記録媒体44に記録された全車両情報テーブルT1に存在しない場合
(b)本線車両情報取得部402が取得した車両特定情報を含む車両情報が記録媒体44に記録された全車両情報テーブルT1に存在するが、当該車両情報に、車軸数の検出結果に基づく車種区分情報が含まれていない場合
図6は、第1の実施形態に係る入口FF課金処理装置の機能構成を示す図である。
図6に示すように、入口FF課金処理装置5は、CPU50と、メモリ51と、通信インタフェース52と、路側機器インタフェース53と、記録媒体54とを備えている。
メモリ51は、CPU50の動作に必要な記憶領域を有する。
通信インタフェース52は、広域通信網を介して中央課金処理装置1と通信可能に接続するための接続インタフェースである。
路側機器インタフェース53は、入口FF車線L2Fに設けられた路側機器(無線通信装置5A、路側カメラ5B)と通信するための接続インタフェースである。
記録媒体54は、入口FF課金処理装置5内に設けられたローカルの記録媒体であって、HDDやSSDなどの大容量記憶デバイスである。本実施形態においては、記録媒体54には、中央課金処理装置1から配信された全車両情報テーブルT1が記録される。
路側カメラ5Bは、路側に設置されたカメラであって、入口FF車線L2Fを走行する車両を撮影する。路側カメラ5Bは、無線通信装置5Aを通じて得た車両特定情報と紐づけて、各車両の外観を示す車両画像を取得可能とする。
図7は、第1の実施形態に係る車両情報の例を示す図である。
また、図8は、第1の実施形態に係る全車両情報テーブルの例を示す図である。
以下、図7、図8を参照しながら、入口課金処理装置2などで逐次取得され、中央課金処理装置1に送信される車両情報Dのデータの内容と、中央課金処理装置1で作成される全車両情報テーブルT1のデータの内容について詳しく説明する。
一方、入口FF車線L2Fには車種判別装置が設置されていないため、入口FF課金処理装置5の入口FF車両情報取得部502が取得する車両情報には「車種区分情報」が含まれない。
図9は、第1の実施形態に係る中央課金処理装置の処理フローを示す図である。
以下、図9を参照しながら、中央課金処理装置1が実行する処理フローについて詳しく説明する。なお、図9に示す処理フローは、中央課金処理装置1により、定期的に(例えば、数秒、数分または数十分に1回の周期等、有料道路上の入口から出口までに見込まれる最短の時間よりも短い周期で)繰り返し実行される。
図10は、第1の実施形態に係る入口課金処理装置の処理フローを示す図である。
以下、図10を参照しながら、入口課金処理装置2が実行する処理フローについて詳しく説明する。
図11は、第1の実施形態に係る出口課金処理装置の処理フローを示す図である。
以下、図11を参照しながら、出口課金処理装置3が実行する処理フローについて詳しく説明する。
図12は、第1の実施形態に係る本線課金処理装置の処理フローを示す図である。
以下、図12を参照しながら、本線課金処理装置4が実行する処理フローについて詳しく説明する。
この場合、続いて、本線送信部403は、全車両情報テーブルT1に、その車両特定情報に対応する車種区分情報が含まれていないか否かを判定する(ステップS45)。
この場合、本線送信部403は、車種判別装置4Bを通じて、車軸数の検出結果に基づいて特定された車種区分情報を取得する(ステップS46)。
図13は、第1の実施形態に係る入口FF課金処理装置の処理フローを示す図である。
以下、図13を参照しながら、入口FF課金処理装置5が実行する処理フローについて詳しく説明する。
以上の通り、第1の実施形態に係る中央課金処理装置1は、入口料金所G2に設置された入口課金処理装置2から各車両の車種区分情報を含む車両情報を集約して全車両情報テーブルT1を作成し、これを出口料金所G3に設置された出口課金処理装置3に配信する。
このようにすることで、出口料金所G3に設置された出口課金処理装置3のローカル(記録媒体34)に、有料道路Uに進入した全車両の車両情報(全車両情報テーブルT1)が記録されることとなる。そして、その全車両情報テーブルT1には、各車両の正しい車種区分情報(車軸数に基づく車種区分情報)が記録されている。したがって、車両が出口料金所G3に到来した際に、直ちに全車両情報テーブルT1を参照し、その車両の車種区分情報に応じた正しい課金額で即時課金を実行することができる。
第1の実施形態に係る本線課金処理装置4は、本線車両情報取得部402が取得した車両特定情報が、ローカルの記録媒体44に記録されている全車両情報テーブルT1に含まれており(ステップS44;NO)、かつ、その車両特定情報に対応する車種区分情報が含まれている場合(ステップS45;NO)、中央課金処理装置1に何らの情報を送信することなく処理を終了するものと説明した。しかし、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。
即ち、同一の車両であっても、入口料金所G2通過時の車種区分と、本線料金所G4通過時の車種区分とが異なる場合がある。例えば、サービスエリアなどで貨物や被牽引車を追加/削減する場合などが考えられる。このような場合、中央課金処理装置1は、入口料金所G2通過時に特定された車種区分と、本線料金所G4通過時に特定された車種区分との両方を全車両情報テーブルT1に記録する態様としてもよい。
このようにすることで、道路事業者は、有料道路Uの走行中に車種区分が変更されたことを考慮して、当該車両に対し適切な課金額を徴収することができる。
本線FF課金処理装置は、本線L1の通常の車線(料金所ゲートが設けられておらず自由に走行可能な車線)を走行中の車両に対し、路側に設けられた無線通信装置を介して車両情報を取得し、逐次、中央課金処理装置1に送信する。ただし、本線L1の通常の車線上には車種判別装置を設けることはできない。したがって、本線FF課金処理装置は、入口FF課金処理装置5と同様に、車軸数の検出結果に基づく車種区分情報を含まない車両情報を送信する。それ以外の処理については、本線課金処理装置4と同様となる。
次に、本開示の第2の実施形態に係る料金収受システムについて、図14~図21を参照しながら説明する。第1の実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
図14は、第2の実施形態に係る入口課金処理装置の機能構成を示す図である。
以下、図14を参照しながら、本実施形態に係る入口課金処理装置2および路側機器について、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図15は、第2の実施形態に係る出口課金処理装置の機能構成を示す図である。
以下、図15を参照しながら、本実施形態に係る出口課金処理装置3について、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図16は、第2の実施形態に係る本線課金処理装置の機能構成を示す図である。
以下、図16を参照しながら、本実施形態に係る本線課金処理装置4および路側機器について、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
(a)本線車両情報取得部402が取得した車両特定情報(車載器IDなど)を含む車両情報が、記録媒体44に記録された全車両情報テーブルT1に存在しない場合
(b)本線車両情報取得部402が取得した車両特定情報を含む車両情報が記録媒体44に記録された全車両情報テーブルT1に存在するが、当該車両情報に、車軸数の検出結果に基づく車種区分情報、および不正情報が含まれていない場合
図17は、第2の実施形態に係る車両情報の例を示す図である。
また、図18は、第2の実施形態に係る全車両情報テーブルの例を示す図である。
以下、図17、図18を参照しながら、入口課金処理装置2などで逐次取得され、中央課金処理装置1に送信される車両情報Dのデータの内容と、中央課金処理装置1で作成される全車両情報テーブルT1のデータの内容について詳しく説明する。
一方、入口FF車線L2Fには車種判別装置が設置されていないため、入口FF課金処理装置5から中央課金処理装置1に送信される車両情報には「不正情報」が含まれない。
図19は、第2の実施形態に係る入口課金処理装置の処理フローを示す図である。
以下、図19を参照しながら、入口課金処理装置2が実行する処理フローについて詳しく説明する。
車載器Cが、予め登録された車種区分情報(車載器車種区分情報)とは異なる車種区分の車両に不正に載せ替えられた場合に、車載器車種区分情報と車種判別装置2Bが判別した車種区分情報とが不一致となる。また、車両が被牽引車を牽引している場合についても、車載器車種区分情報と車種判別装置2Bが判別した車種区分情報とが不一致となる。
これを区別するため、入口不正検出部205は、車載器Cから取得した情報に「牽引装置を有する」ことを示す情報が含まれており、且つ、車載器車種区分情報と車種判別装置2Bが判別した車種区分情報とが一致しない場合は、被牽引車を牽引している可能性があるので、「車種区分不一致疑い」は検出されなかったと判断する。
他方、車載器Cから取得した情報に「牽引装置を有する」ことを示す情報が含まれておらず、且つ、車載器車種区分情報と車種判別装置2Bが判別した車種区分情報とが一致しない場合は、車載器Cが不正に載せ替えられている可能性がある。この場合、入口不正検出部205は、「車種区分不一致疑い」が検出されたと判断する。
車載器Cが、予め登録されたナンバープレート情報に紐づく車両とは異なる車両に不正に載せ替えられた場合に、車載器Cから取得したナンバープレート情報と、車種判別装置2Bが車両に付されたナンバープレートから読み取ったナンバープレート情報とが一致しない。
したがって、入口不正検出部205は、車載器Cから取得したナンバープレート情報と、車種判別装置2Bが読み取ったナンバープレート情報とが一致する場合、「ナンバープレート情報不一致疑い」は検出されなかったと判断する。
他方、車載器Cから取得したナンバープレート情報と、車種判別装置2Bが読み取ったナンバープレート情報とが一致しない場合、車載器Cが不正に載せ替えられている可能性がある。この場合、入口不正検出部205は、「ナンバープレート情報不一致疑い」が検出されたと判断する。
入口不正検出部205は、車種判別装置2Bから取得した車両の軸重が、有料道路に規定された軸重の上限値未満である場合、「軸重オーバー」が検出されなかったと判断する。
他方、入口不正検出部205は、車種判別装置2Bから取得した車両の軸重が、有料道路に規定された軸重の上限値を超過する場合、「軸重オーバー」が検出されたと判断する。
入口不正検出部205は、車種判別装置2Bから取得した車両の総重量が、有料道路に規定された総重量の上限値未満である場合、「総重量オーバー」が検出されなかったと判断する。
他方、入口不正検出部205は、車種判別装置2Bから取得した車両の総重量が、有料道路に規定された総重量の上限値を超過する場合、「総重量オーバー」が検出されたと判断する。
図20は、第2の実施形態に係る出口課金処理装置の処理フローを示す図である。
以下、図20を参照しながら、出口課金処理装置3が実行する処理フローについて詳しく説明する。
他方、「牽引装置あり」の情報を登録していない車両が被牽引車を牽引した場合は、車載器Cの登録情報に誤りがある(再セットアップが行われていない)ため、全車両情報テーブルT1には「不正通行あり」を示す不正情報が記録されることとなる。このケースでは、出口課金処理装置3は、当該車両に対しペナルティ処理を行う。
図21は、第2の実施形態に係る本線課金処理装置の処理フローを示す図である。
以下、図21を参照しながら、本線課金処理装置4が実行する処理フローについて詳しく説明する。
この場合、本線送信部403は、車種判別装置4Bを通じて、車軸数の検出結果に基づいて特定された車種区分情報と、車両特徴情報とを取得する(ステップS146)。
以上のとおり、第2の実施形態に係る中央課金処理装置1は、入口料金所G2に設置された入口課金処理装置2から各車両の不正情報を含む車両情報を集約して全車両情報テーブルT1を作成し、これを出口料金所G3に設置された出口課金処理装置3に配信する。
このようにすることで、出口料金所G3に設置された出口課金処理装置3のローカル(記録媒体34)に、有料道路Uに進入した全車両の車両情報(全車両情報テーブルT1)が記録されることとなる。そして、その全車両情報テーブルT1には、各車両の不正通行の有無を示す不正情報が記録されている。したがって、車両が出口料金所G3に到来した際に、直ちに全車両情報テーブルT1を参照し、その車両が不正通行を行った場合には、不正通行の内容に応じたペナルティ処理を即時実行することができる。
各実施形態に記載の中央課金処理装置、入口課金処理装置、出口課金処理装置、本線課金処理装置4、料金収受システム、課金処理方法およびプログラムは、例えば以下のように把握される。
このようにすることで、出口料金所G3に設置された出口課金処理装置3のローカル(記録媒体34)に、有料道路Uに進入した全車両の車両情報(全車両情報テーブルT1)が記録されることとなる。そして、その全車両情報テーブルT1には、各車両の不正通行の有無を示す不正情報が記録されている。したがって、車両が出口料金所G3に到来した際に、直ちに全車両情報テーブルT1を参照し、その車両が不正通行を行った場合には、不正通行の内容に応じたペナルティ処理を即時実行することができる。
このようにすることで、中央課金処理装置1は、各時点で有料道路U上に存在する車両のみについて、全車両情報テーブルT1を作成することができる。
このようにすることで、定期的に、全車両情報テーブルT1の差分情報のみが配信されるので、各装置間での通信負荷を軽減することができる。
このようにすることで、入口課金処理装置2は、有料道路Uに進入した各車両の不正通行の有無を示す不正情報を中央課金処理装置1に送信することができる。
このようにすることで、出口課金処理装置3は、車両が出口料金所G3に到来した際に、直ちに全車両情報テーブルT1を参照し、その車両が不正通行を行った場合には、不正通行の内容に応じたペナルティ処理を即時実行することができる。
このようにすることで、有料道路Uから退出した車両を中央課金処理装置1に通知することができる。
このようにすることで、不正通行を行った車両に対し、割増料金を含む課金額で即時課金することができる。
このようにすることで、車両が入口料金所G2を通過した際に、当該車両に関する車両情報が全車両情報テーブルT1に含まれなかったとしても、本線料金所G4を通過した際に、改めて、全車両情報テーブルT1に追加することができる。
このようにすることで、例えば車両が入口FF車線L2Fを走行したために、進入時に不正情報が記録されなかった場合であっても、当該車両が本線料金所G4を通過した際には、本線料金所G4にて検出された布施通行の有無が全車両情報テーブルT1に追加的に記録されることとなる。したがって、入口FF車線L2Fを走行して進入した車両が不正通行を行った場合であっても、出口料金所G3にて、当該車両に対するペナルティ処理を行うことができる。
1 中央課金処理装置
2 入口課金処理装置
3 出口課金処理装置
4 本線課金処理装置
5 入口FF課金処理装置
D 車両情報
T1 全車両情報テーブル
T2 差分情報
Claims (13)
- 入口料金所に設置された入口課金処理装置から、前記入口料金所に到来した車両の車両特定情報と、当該車両の不正通行の有無を示す不正情報とを含む車両情報を受信する受信部と、
前記入口課金処理装置から受信した車両情報を集約して全車両情報テーブルを作成する作成部と、
前記全車両情報テーブルを、出口料金所に設置された出口課金処理装置に配信する配信部と、
を備える中央課金処理装置。 - 前記受信部は、更に、前記出口課金処理装置から、前記出口料金所に到来した車両の車両特定情報を受信し、
前記作成部は、前記全車両情報テーブルから、前記出口課金処理装置から受信した車両特定情報に対応する車両情報を除外する、
請求項1に記載の中央課金処理装置。 - 前記配信部は、前記全車両情報テーブルの差分情報を配信する、
請求項1又は請求項2に記載の中央課金処理装置。 - 入口料金所に設置された入口課金処理装置であって、
前記入口料金所に到来した車両の車両特定情報と、当該車両の特徴を表す車両特徴情報とを取得する入口車両情報取得部と、
前記車両特徴情報を用いて前記車両が不正通行を行ったか否かを検出する入口不正検出部と、
前記車両特定情報、および前記不正通行の有無を示す不正情報を含む車両情報を中央課金処理装置に送信する入口送信部と、
を備える入口課金処理装置。 - 出口料金所に設置された出口課金処理装置であって、
中央課金処理装置から配信された全車両情報テーブルを自装置内の記録媒体に記録する記録処理部と、
前記出口料金所に到来した車両の車両特定情報を取得する出口車両情報取得部と、
前記記録媒体に記録された全車両情報テーブルを参照して、前記車両特定情報に紐づく不正情報が記録されている場合に、前記車両に対するペナルティを科す処理を行うペナルティ処理部と、
を備える出口課金処理装置。 - 前記車両特定情報を前記中央課金処理装置に送信する出口送信部をさらに備える請求項5に記載の出口課金処理装置。
- 前記ペナルティ処理部は、前記不正情報に含まれる不正通行の内容に応じた割増料金を、前記車両の課金額に追加する処理を実行する、
請求項5または6に記載の出口課金処理装置。 - 本線料金所に設置された本線課金処理装置であって、
前記本線料金所に到来した車両の車両特定情報と、当該車両の特徴を表す車両特徴情報とを取得する本線車両情報取得部と、
前記車両特徴情報を用いて前記車両が不正通行を行ったか否かを検出する本線不正検出部と、
中央課金処理装置から配信された全車両情報テーブルを自装置内の記録媒体に記録する記録処理部と、
前記車両特定情報を含む車両情報が、前記記録媒体に記録された全車両情報テーブルに存在しない場合、前記車両特定情報、および前記不正通行の有無を示す不正情報を含む車両情報を前記中央課金処理装置に送信する本線送信部と、
を備える本線課金処理装置。 - 前記本線送信部は、前記記録媒体に記録された全車両情報テーブルに存在する車両情報に不正情報が含まれていない場合、前記本線不正検出部により検出された不正通行の有無を示す不正情報を前記中央課金処理装置に送信する、
請求項8に記載の本線課金処理装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の中央課金処理装置と、
請求項4に記載の入口課金処理装置と、
請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の出口課金処理装置と、
を備える料金収受システム。 - 請求項8または請求項9に記載の本線課金処理装置を更に備える、
請求項10に記載の料金収受システム。 - 中央課金処理装置が、入口料金所に設置された入口課金処理装置から、前記入口料金所に到来した車両の車両特定情報と、当該車両の不正通行の有無を示す不正情報とを含む車両情報を受信するステップと、
前記中央課金処理装置が、前記入口課金処理装置から受信した車両情報を集約して全車両情報テーブルを作成するステップと、
前記中央課金処理装置が、前記全車両情報テーブルを、出口料金所に設置された出口課金処理装置に配信するステップと、
を有する課金処理方法。 - 中央課金処理装置のコンピュータに、
入口料金所に設置された入口課金処理装置から、前記入口料金所に到来した車両の車両特定情報と、当該車両の不正通行の有無を示す不正情報とを含む車両情報を受信するステップと、
前記入口課金処理装置から受信した車両情報を集約して全車両情報テーブルを作成するステップと、
前記全車両情報テーブルを、出口料金所に設置された出口課金処理装置に配信するステップと、
を実行させるプログラム。
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