JP2022153050A - 変速機ユニット - Google Patents

Abstract

【課題】シャフト内油路により多くのオイルを供給できる変速機ユニットを提供する。【解決手段】駆動ユニット１のクランクケース１２は、歯車変速機２８の歯車の外周面を覆う外周壁部２６Ｐと、変速機室２６の右側壁を形成する右カバー壁部２６Ｒと、を有する。出力側変速機シャフト３０のシャフト内油路７１は、出力側変速機シャフト３０の右側端部３０Ｒから開口したシャフト内油路開口部７１ａを有する。右カバー壁部２６Ｒには、右側から見て少なくとも一部が出力側変速機シャフト３０と重なる位置にオイル捕集ポケット９１が設けられている。外周壁部２６Ｐの内部に形成されたケース内油路８１は、右カバー壁部２６Ｒから開口したケース内油路開口部８１ａを有する。右カバー壁部２６Ｒには、ケース内油路開口部８１ａから排出されるオイルをオイル捕集ポケット９１に導くオイルガイド部材９２が設けられている。【選択図】図５

Description

本発明は、自動二輪車などに搭載される変速機ユニットに関する。

従来から、自動二輪車などには変速機ユニットが搭載されている。自動二輪車などに搭載される変速機ユニットにおいては、歯車等を潤滑及び冷却するために、歯車等にオイルを供給する必要がある。その際、歯車等にはより多くのオイルが供給されることが好ましい。

そこで、例えば、特許文献１には、カウンタシャフトの内部に、軸方向に延在して右端部が開口したシャフト内油路が形成されており、カウンタシャフトの右端部を軸支するカバー壁には、少なくとも一部がカウンタシャフトと重なる位置に、カバー壁から右方向に突出したオイル捕集ポケットが設けられた変速機ユニットが開示されている。特許文献１の変速機ユニットは、カウンタシャフト及び複数の歯車を収容する変速機室の右側に隣接するクラッチ室を飛散するオイルをオイル捕集ポケットに捕集でき、シャフト内油路には、オイル捕集ポケットに捕集されたオイルが供給される。

特開２０２０－０８５０２１号公報

しかしながら、特許文献１の変速機ユニットでは、シャフト内油路に供給されるオイルは、クラッチ室を飛散するオイルの一部のみであるため、シャフト内油路に供給されるオイルの量には限界があった。

本発明は、シャフト内油路により多くのオイルを供給できる変速機ユニットを提供する。

本発明は、
変速機シャフト及び複数の歯車を有する歯車変速機と、
前記変速機シャフトを回転自在に軸支して前記歯車変速機を収容する変速機室を有する収容ケースと、を備える変速機ユニットであって、
前記収容ケースは、
前記複数の歯車の外周面を覆う外周壁部と、
前記変速機シャフトの軸方向一端側の第１端部を軸支し、前記歯車変速機の前記軸方向一端側を覆って前記変速機室の前記軸方向一端側の側壁を形成するカバー壁部と、を有し、
前記変速機シャフトの前記第１端部は、前記カバー壁部から前記軸方向一端側に露出しており、
前記変速機シャフトの内部には、前記変速機シャフトの軸方向に延在するシャフト内油路が形成されており、
前記シャフト内油路は、前記変速機シャフトの前記第１端部から前記軸方向一端側に開口したシャフト内油路開口部を有し、
前記カバー壁部には、前記軸方向一端側から見て、少なくとも一部が前記変速機シャフトと重なる位置に、前記カバー壁部から前記軸方向一端側に突出し、上方及び軸方向他端側が開口したオイル捕集部が形成されたオイル捕集ポケットが設けられており、
前記オイル捕集ポケットの前記オイル捕集部は、前記変速機室と隣接する空間を飛散するオイルを捕集可能であり、
前記シャフト内油路には、前記オイル捕集ポケットの前記オイル捕集部に捕集されたオイルが前記シャフト内油路開口部から供給され、
前記収容ケースの前記外周壁部の内部には、前記複数の歯車の上方で前記軸方向に延在するケース内油路が形成されており、
前記ケース内油路は、前記カバー壁部から前記軸方向一端側に開口したケース内油路開口部を有し、
前記カバー壁部には、前記軸方向一端側から見て、少なくとも一部が前記ケース内油路開口部と重なる位置に、前記ケース内油路開口部から排出されるオイルを前記オイル捕集ポケットの前記オイル捕集部に導くオイルガイド部材が設けられている。

本発明によれば、オイル捕集ポケットのオイル捕集部には、変速機室と隣接する空間を飛散するオイルに加えて、ケース内油路開口部から排出されるオイルが捕集されるので、シャフト内油路により多くのオイルを供給できる。

本発明の一実施形態の駆動ユニットの左側面図である。 図１の駆動ユニットの右側面図である。 図１のＸ－Ｘ断面図である。 図１及び図２の駆動ユニットのクラッチ室を、クラッチ及び一次減速装置を取り外した状態で右側から見た要部拡大図である。 図４のＡ－Ａ断面図である。 図１の駆動ユニットのオイルガイド部材の斜視図である。 （ａ）は、図６のオイルガイド部材を後方から見た後面図であり、（ｂ）は、図６のオイルガイド部材を右方から見た右側面図であり、（ｃ）は、図６のオイルガイド部材を前方から見た前面図であり、（ｄ）は、図６のオイルガイド部材を左方から見た左側面図である。

以下、本発明の変速機ユニットの一例として、自動二輪車に搭載される駆動ユニットの一実施形態を、添付図面に基づいて説明する。なお、図面は、符号の向きに見るものとする。また、本明細書等では説明を簡単且つ明確にするために、前後、左右、上下の各方向は、自動二輪車の運転者から見た方向に従って記載し、図面には、車両の前方をＦｒ、後方をＲｒ、左方をＬ、右方をＲ、上方をＵ、下方をＤ、として示す。

図１及び図２に示すように、自動二輪車に搭載される駆動ユニット１は、単気筒の内燃機関１０を備える。内燃機関１０の機関本体１１は、内燃機関１０の車幅方向に延びるクランクシャフト１８を回転自在に支持するクランクケース１２と、クランクケース１２の前側上部にクランクケース１２から上方に立ち上がるように結合されるシリンダボディ１３と、シリンダボディ１３の上部に結合されるシリンダヘッド１４と、シリンダヘッド１４の上部に結合されるヘッドカバー１５と、を備える。駆動ユニット１は、内燃機関１０の機関本体１１のシリンダ軸線Ｃをわずかに前傾させた姿勢で自動二輪車に搭載される。

シリンダヘッド１４には、シリンダヘッド１４の前壁１４ａに開口する左右一対の排気ポート１９が設けられている。内燃機関１０の排気系（不図示）の上流端部は、排気ポート１９に接続される。シリンダヘッド１４の後壁１４ｂには、単一の吸気ポート（不図示）を形成する吸気接続管部２１が後方斜め上方に向けて突設されている。内燃機関１０の吸気系２０は、吸気ポートに供給される空気量を調節するスロットルボディ２２と、吸気接続管部２１とスロットルボディ２２とを連結するインシュレータ２３と、スロットルボディ２２の上流端に下流端が接続されるコネクティングチューブ２４と、コネクティングチューブ２４の上流端が接続されるエアクリーナ（不図示）と、を備える。

図３に示すように、クランクケース１２は、車幅方向に分割可能な左右一対の左クランクケース半体１６及び右クランクケース半体１７から構成される。クランクケース１２には、車幅方向に延びる軸線を有するクランクシャフト１８が回転自在に支持される。

クランクケース１２内には、クランク室２５及び変速機室２６が形成されている。クランク室２５と変速機室２６とは、クランクケース１２内で互いに隣接して形成されており、隔壁２７によって区画されている。クランク室２５には、クランクシャフト１８の主要部が収容されている。変速機室２６には、歯車変速機２８が収容されている。歯車変速機２８は、図１で示すように、車両前後方向でクランクシャフト１８の後方に配置されて、変速機室２６に収容されている。

歯車変速機２８は、入力側変速機シャフト２９及び出力側変速機シャフト３０と、入力側変速機シャフト２９と出力側変速機シャフト３０との間に設けられ、択一的に噛合可能な複数変速段の歯車列と、を備える。本実施形態では、複数変速段の歯車列は、第１～第５速歯車列Ｇ１，Ｇ２，Ｇ３，Ｇ４，Ｇ５を有する。入力側変速機シャフト２９及び出力側変速機シャフト３０は、互いに平行、且つ、クランクシャフト１８と平行に車幅方向に延びる軸線を有する。

左クランクケース半体１６は、歯車変速機２８の左側を覆って変速機室２６の左側壁を形成する左カバー壁部２６Ｌを有する。右クランクケース半体１７は、歯車変速機２８の右側を覆って変速機室２６の右側壁を形成する右カバー壁部２６Ｒを有する。入力側変速機シャフト２９及び出力側変速機シャフト３０は、左クランクケース半体１６の左カバー壁部２６Ｌと、右クランクケース半体１７の右カバー壁部２６Ｒとに、回転自在に軸支される。

本実施形態では、第１～第５速歯車列Ｇ１，Ｇ２，Ｇ３，Ｇ４，Ｇ５は、右から第１速歯車列Ｇ１、第５速歯車列Ｇ５、第３速歯車列Ｇ３、第４速歯車列Ｇ４、第２速歯車列Ｇ２の順に設けられている。

第１速歯車列Ｇ１は、右カバー壁部２６Ｒの内側に隣接した位置で入力側変速機シャフト２９に一体に設けられた第１速駆動歯車５１ａと、出力側変速機シャフト３０に第１カラー５１ｃ（図５参照）を介して回転自在に支持されて第１速駆動歯車５１ａに噛合する第１速被動歯車５１ｂと、で構成される。

第２速歯車列Ｇ２は、左カバー壁部２６Ｌの内側に隣接した位置で入力側変速機シャフト２９に固定される第２速駆動歯車５２ａと、出力側変速機シャフト３０に第２カラー５２ｃ（図５参照）を介して回転自在に支持されて第２速駆動歯車５２ａに噛合する第２速被動歯車５２ｂと、で構成される。

第３速歯車列Ｇ３は、第１速駆動歯車５１ａと第２速駆動歯車５２ａとの間の位置で、入力側変速機シャフト２９に対して軸方向にスライド可能であり、入力側変速機シャフト２９と同期回転するように、入力側変速機シャフト２９に支持される第３速駆動歯車５３ａと、出力側変速機シャフト３０に第３カラー５３ｃ（図５参照）を介して回転自在に支持されて第３速駆動歯車５３ａに噛合する第３速被動歯車５３ｂとで構成される。第３速駆動歯車５３ａには、不図示のシフトフォークが係合しており、第３速駆動歯車５３ａは、シフトフォークの移動に伴って、入力側変速機シャフト２９に対して軸方向にスライドする。

第４速歯車列Ｇ４は、第２速駆動歯車５２ａと第３速駆動歯車５３ａとの間の位置で入力側変速機シャフト２９にカラーを介して回転自在に支持される第４速駆動歯車５４ａと、出力側変速機シャフト３０に対して軸方向にスライド可能であり、出力側変速機シャフト３０と同期回転するように、出力側変速機シャフト３０に支持されて第４速駆動歯車５４ａに噛合する第４速被動歯車５４ｂと、で構成される。第３速駆動歯車５３ａは、入力側変速機シャフト２９に対して左方向にスライドすると、第４速駆動歯車５４ａと係合する。第４速駆動歯車５４ａは、第３速駆動歯車５３ａと係合すると、第３速駆動歯車５３ａと一体に入力側変速機シャフト２９と同期回転する。第４速被動歯車５４ｂには、不図示のシフトフォークが係合しており、第４速被動歯車５４ｂは、シフトフォークの移動に伴って、出力側変速機シャフト３０に対して軸方向にスライドする。第４速被動歯車５４ｂは、出力側変速機シャフト３０に対して左方向にスライドすると、第２速被動歯車５２ｂと係合する。第２速被動歯車５２ｂは、第４速被動歯車５４ｂと係合すると、第４速被動歯車５４ｂと一体に出力側変速機シャフト３０と同期回転する。

第５速歯車列Ｇ５は、第１速駆動歯車５１ａと第３速駆動歯車５３ａとの間の位置で入力側変速機シャフト２９にカラーを介して回転自在に支持される第５速駆動歯車５５ａと、出力側変速機シャフト３０に対して軸方向にスライド可能であり、出力側変速機シャフト３０と同期回転するように、出力側変速機シャフト３０に支持されて第５速駆動歯車５５ａに噛合する第５速被動歯車５５ｂと、で構成される。第３速駆動歯車５３ａは、入力側変速機シャフト２９に対して右方向にスライドすると、第５速駆動歯車５５ａと係合する。第５速駆動歯車５５ａは、第３速駆動歯車５３ａと係合すると、第３速駆動歯車５３ａと一体に入力側変速機シャフト２９と同期回転する。第５速被動歯車５５ｂには、不図示のシフトフォークが係合しており、第５速被動歯車５５ｂは、シフトフォークの移動に伴って、出力側変速機シャフト３０に対して軸方向にスライドする。第５速被動歯車５５ｂは、出力側変速機シャフト３０に対して右方向にスライドすると、第１速被動歯車５１ｂと係合する。第１速被動歯車５１ｂは、第５速被動歯車５５ｂと係合すると、第５速被動歯車５５ｂと一体に出力側変速機シャフト３０と同期回転する。第５速被動歯車５５ｂは、出力側変速機シャフト３０に対して左方向にスライドすると、第３速被動歯車５３ｂと係合する。第３速被動歯車５３ｂは、第５速被動歯車５５ｂと係合すると、第５速被動歯車５５ｂと一体に出力側変速機シャフト３０と同期回転する。

出力側変速機シャフト３０の軸線方向の右側端部３０Ｒは、右クランクケース半体１７の右カバー壁部２６Ｒから左外側に露出している。

出力側変速機シャフト３０の軸線方向の左側端部３０Ｌは、左クランクケース半体１６の左カバー壁部２６Ｌから左外側に延出している。左クランクケース半体１６の左カバー壁部２６Ｌから左外側に延出した出力側変速機シャフト３０の左側端部には、カムチェーン駆動用スプロケット３６が固定されている。カムチェーン駆動用スプロケット３６は、出力側変速機シャフト３０と一体に回転する。

クランクシャフト１８の軸線方向の左側端部は、左クランクケース半体１６から左外側に延出している。左クランクケース半体１６の左外側に延出したクランクシャフト１８の左側端部には、クランクシャフト１８の回転によって発電する発電機３１が連結される。

発電機３１は、ロータ３２及びステータ３３を有する。本実施形態では、発電機３１は、径方向において、ステータ３３の外側にロータ３２が配置されるアウタロータ型の回転電機となっている。したがって、ロータ３２は、クランクシャフト１８に固定され、ステータ３３の外周面を取り囲むように配置されている。

発電機３１は、発電機カバー３４によって覆われている。発電機カバー３４は、有底の略円筒形状を有しており、底部が発電機３１の左側を覆うようにしてクランクケース１２の左クランクケース半体１６に固定されている。クランク室２５の左側には、左クランクケース半体１６の左側面と発電機カバー３４とによって囲まれ、発電機３１を収容する発電機室３５が形成される。発電機３１のステータ３３は、発電機カバー３４に固定されている。

クランクシャフト１８の軸線方向の右側端部、及び、入力側変速機シャフト２９の軸線方向の右側端部は、いずれも、右クランクケース半体１７から右外側に延出している。

クランクケース１２の右外側、すなわち、右クランクケース半体１７の右外側には、クラッチ３７が配置される。クラッチ３７は、解放又は締結により、クランクシャフト１８と入力側変速機シャフト２９との間の動力伝達の断接を切り替える。

クラッチ３７は、クラッチアウタ３７ａ及びクラッチハブ３７ｂを備える。このクラッチアウタ３７ａとクラッチハブ３７ｂとの間には、複数のクラッチ板３７ｃが入力側変速機シャフト２９の軸線方向に交互に配置されている。また、複数のクラッチ板３７ｃ間には、適量の潤滑油が存在している。

クランクシャフト１８と、クラッチアウタ３７ａとの間には、一次減速装置３９及びダンパ（不図示）が設けられている。

一次減速装置３９は、右クランクケース半体１７の右外側に延出したクランクシャフト１８の右側端部に固定される一次駆動歯車４１と、入力側変速機シャフト２９に相対回転自在に支持され、一次駆動歯車４１と噛み合う一次被動歯車４２と、を備える。一次被動歯車４２には、ダンパ（不図示）を介してクラッチ３７のクラッチアウタ３７ａが連結固定されている。

したがって、クランクシャフト１８の回転動力は、一次減速装置３９及びダンパを介してクラッチアウタ３７ａに伝達される。

クラッチハブ３７ｂは、右クランクケース半体１７の右外側に延出した入力側変速機シャフト２９の右側端部に固定されている。

クラッチ３７は、自動二輪車のハンドルバーに設けられて手動に操作可能なクラッチレバー（不図示）に適宜連結されている。そして、クラッチ３７は、自動二輪車の乗員によるクラッチレバーの操作に応じてクラッチアウタ３７ａ及びクラッチハブ３７ｂの間で解放と締結が切り替えられる。クラッチアウタ３７ａとクラッチハブ３７ｂとが締結されると、クランクシャフト１８と入力側変速機シャフト２９との間の動力伝達経路が接続され、クラッチアウタ３７ａとクラッチハブ３７ｂとが解放されると、クランクシャフト１８と入力側変速機シャフト２９との間の動力伝達経路が遮断される。

右クランクケース半体１７には、クランクケース１２の右側を覆うクランクケースカバー４４が締結されている。クランクケースカバー４４には、右側からクラッチ３７を臨む位置に開口部４３が形成されている。クランクケースカバー４４には、開口部４３を塞いでクラッチ３７の右側を覆うクラッチカバー４５が締結されている。そして、右クランクケース半体１７には、クランク室２５及び変速機室２６の右側に、右クランクケース半体１７と、クランクケースカバー４４と、クラッチカバー４５とによって囲まれ、クラッチ３７及び一次減速装置３９を収容するクラッチ室３８が形成される。

クランクケース１２の最下部には、オイルが貯留する不図示のオイル溜まりが形成されている。クランクケース１２の下部には、オイルポンプ６１が設けられている。オイルポンプ６１は、オイルストレーナ（不図示）を介してオイル溜まりに貯留するオイルを吸入して、駆動ユニット１の各部に圧送する。オイルポンプ６１は、入力側変速機シャフト２９、出力側変速機シャフト３０、及びクランクシャフト１８と平行に車幅方向に延びる軸線を有するポンプシャフト６２に設けられている。ポンプシャフト６２は、右側端部が、クラッチ３７及び一次減速装置３９を収容するクラッチ室３８に延出しており、クラッチ室３８に延出したポンプシャフト６２の右側端部には、ポンプ歯車６３（図４参照）が固定されている。ポンプ歯車６３は、車幅方向において、右クランクケース半体１７と、一次減速装置３９の一次被動歯車４２との間に配置されており、一次被動歯車４２と一体に回転するポンプ駆動用歯車６４（図５参照）と噛み合っている。

したがって、クランクシャフト１８の回転動力は、一次減速装置３９に伝達し、一次被動歯車４２と一体に回転するポンプ駆動用歯車６４からポンプ歯車６３を介して、オイルポンプ６１が設けられたポンプシャフト６２に伝達する。これにより、クランクシャフト１８の回転動力によってポンプシャフト６２が回転することで、オイルポンプ６１が動作する。

また、クラッチ室３８の最下部に貯留するオイルの一部は、一次減速装置３９の一次駆動歯車４１及び一次被動歯車４２、ポンプ歯車６３及びポンプ駆動用歯車６４等、クラッチ室３８に配置された少なくとも１つの歯車によって上方に掻き上げられる。これにより、クラッチ室３８に配置された各歯車は、掻き上げられたオイルを浴びることによって、潤滑及び冷却される。

図４及び図５に示すように、クランクケース１２は、歯車変速機２８の出力側変速機シャフト３０に支持された第１速被動歯車５１ｂ、第２速被動歯車５２ｂ、第３速被動歯車５３ｂ、第４速被動歯車５４ｂ、及び第５速被動歯車５５ｂの外周面を覆う外周壁部２６Ｐを有する。

また、前述したように、クランクケース１２の右クランクケース半体１７は、出力側変速機シャフト３０の右側端部３０Ｒを軸支し、歯車変速機２８の右側を覆って変速機室２６の右側壁を形成する右カバー壁部２６Ｒを有する。そして、出力側変速機シャフト３０の右側端部３０Ｒは、右カバー壁部２６Ｒから右側に露出している。

出力側変速機シャフト３０の内部には、出力側変速機シャフト３０の軸方向に延在するシャフト内油路７１が形成されている。シャフト内油路７１は、出力側変速機シャフト３０の右側端部３０Ｒから右側に開口したシャフト内油路開口部７１ａを有する。したがって、シャフト内油路７１は、出力側変速機シャフト３０の右側端部３０Ｒから右側に開口している。

右カバー壁部２６Ｒには、右側から見て、少なくとも一部が出力側変速機シャフト３０と重なる位置に、右カバー壁部２６Ｒから右側に突出し、上方及び左側が開口したオイル捕集部９１ａが形成されたオイル捕集ポケット９１が設けられている。

前述したように、クラッチ室３８に配置された少なくとも１つの歯車によって、クラッチ室３８の最下部に貯留するオイルの一部が上方に掻き上げられる。オイル捕集ポケット９１のオイル捕集部９１ａは、クラッチ室３８に配置された少なくとも１つの歯車によって上方に掻き上げられ、変速機室２６と隣接するクラッチ室３８を飛散するオイルの一部を捕集可能である。そして、シャフト内油路７１には、オイル捕集ポケット９１のオイル捕集部９１ａに捕集されたオイルが、シャフト内油路開口部７１ａから供給される。

出力側変速機シャフト３０には、シャフト内油路７１から外周面へと径方向に貫通するオイル供給孔７２が形成されている。オイル供給孔７２は、出力側変速機シャフト３０の軸方向において、第１カラー５１ｃと重なる位置、第２カラー５２ｃと重なる位置、及び第３カラー５３ｃと重なる位置に、計３つ形成されている。

シャフト内油路開口部７１ａからシャフト内油路７１に供給されたオイルは、オイル供給孔７２から径方向外側に向かって排出され、第１カラー５１ｃと出力側変速機シャフト３０との間、第２カラー５２ｃと出力側変速機シャフト３０との間、第３カラー５３ｃと出力側変速機シャフト３０との間、を潤滑し、第１カラー５１ｃ及び第１速被動歯車５１ｂと、第２カラー５２ｃ及び第２速被動歯車５２ｂと、第３カラー５３ｃ及び第３速被動歯車５３ｂと、を冷却する。

クランクケース１２の外周壁部２６Ｐの内部には、第１速被動歯車５１ｂ、第２速被動歯車５２ｂ、第３速被動歯車５３ｂ、第４速被動歯車５４ｂ、及び第５速被動歯車５５ｂの上方で、出力側変速機シャフト３０の軸方向に延在するケース内油路８１が形成されている。

駆動ユニット１には、オイルポンプ６１から圧送されるオイルを駆動ユニット１の各部に分配するオイル分配路６５が形成されており、ケース内油路８１は、オイル分配路６５と連通している。したがって、ケース内油路８１には、オイルポンプ６１から圧送されたオイルが供給される。

クランクケース１２の外周壁部２６Ｐには、ケース内油路８１と変速機室２６と内部を連通するオイル吐出孔８２が形成されている。オイル吐出孔８２は、出力側変速機シャフト３０の軸方向において、第１速被動歯車５１ｂと重なる位置、第２速被動歯車５２ｂと重なる位置、第３速被動歯車５３ｂと重なる位置、第４速被動歯車５４ｂと重なる位置、及び第５速被動歯車５５ｂと重なる位置に、計５つ形成されている。

ケース内油路８１は、右カバー壁部２６Ｒから右側に開口したケース内油路開口部８１ａを有する。

オイルポンプ６１から圧送され、オイル分配路６５からケース内油路８１に供給されたオイルは、一部が５つのオイル吐出孔８２から吐出し、第１速被動歯車５１ｂ、第２速被動歯車５２ｂ、第３速被動歯車５３ｂ、第４速被動歯車５４ｂ、及び第５速被動歯車５５ｂに供給され、第１速被動歯車５１ｂ、第２速被動歯車５２ｂ、第３速被動歯車５３ｂ、第４速被動歯車５４ｂ、及び第５速被動歯車５５ｂを潤滑及び冷却する。そして、５つのオイル吐出孔８２から吐出しなかった残りのオイルは、ケース内油路開口部８１ａから排出される。

右カバー壁部２６Ｒには、右側から見て、少なくとも一部がケース内油路開口部８１ａと重なる位置に、ケース内油路開口部８１ａから排出されるオイルをオイル捕集ポケット９１のオイル捕集部９１ａに導くオイルガイド部材９２が設けられている。

したがって、ケース内油路開口部８１ａから排出されるオイルは、オイルガイド部材９２に当たって、オイル捕集ポケット９１のオイル捕集部９１ａに供給される。

これにより、オイル捕集ポケット９１のオイル捕集部９１ａには、変速機室２６の右側に隣接するクラッチ室３８を飛散するオイルに加えて、ケース内油路開口部８１ａから排出されるオイルが捕集されるので、シャフト内油路７１により多くのオイルを供給できる。

図６及び図７に示すように、オイルガイド部材９２は、上壁部９２ａと、前壁部９２ｂと、下壁部９２ｃと、後壁部９２ｄと、を有する。オイルガイド部材９２には、上壁部９２ａと、前壁部９２ｂと、下壁部９２ｃと、後壁部９２ｄと、によって囲まれた筒状のガイド油路９２ｅが形成されている。

これにより、ケース内油路開口部８１ａから排出されるオイルは、オイルガイド部材９２に当たって、筒状のガイド油路９２ｅに導入される。そして、筒状のガイド油路９２ｅからオイル捕集ポケット９１のオイル捕集部９１ａに供給されるので、ケース内油路開口部８１ａから排出されるオイルを、より確実にオイル捕集ポケット９１のオイル捕集部９１ａに導くことができる。

オイルガイド部材９２において、上壁部９２ａと、前壁部９２ｂと、下壁部９２ｃと、後壁部９２ｄとは、一枚の板状の部材を屈曲させて形成されている。そして、上壁部９２ａ、前壁部９２ｂ、下壁部９２ｃ、及び後壁部９２ｄは、ガイド油路９２ｅが、右側から見て、上方に位置するケース内油路開口部８１ａから下方に位置するオイル捕集ポケット９１のオイル捕集部９１ａに向かって後方に傾斜して延在し、且つ、後側から見て、上方に位置するケース内油路開口部８１ａから下方に位置するオイル捕集ポケット９１のオイル捕集部９１ａに向かって右側に傾斜して延在するように形成されている。

上壁部９２ａの上端部には、上壁部９２ａの上端部から上方に屈曲して延在する取付部９２ｆが設けられている。取付部９２ｆにはボルト挿通孔９２ｇが形成されている。ボルト挿通孔９２ｇには、左クランクケース半体１６と右クランクケース半体１７とを締結するボルト１２ａが挿通されており、オイルガイド部材９２は、ボルト１２ａによって左クランクケース半体１６及び右クランクケース半体１７と共締めされて固定されている。

さらに、上壁部９２ａの下端部には、上壁部９２ａの下端部から下方に屈曲して延在するガイド壁９２ｈが形成されている。

したがって、上方から下方に向かって、後方且つ右方に傾斜して延在するガイド油路９２ｅを通ったオイルは、ガイド壁９２ｈに当たって下方に導かれ、オイル捕集ポケット９１のオイル捕集部９１ａに供給される。

このように、オイルガイド部材９２は、一枚の板状の部材を屈曲させて形成される。これにより、オイルガイド部材９２をより容易且つ低コストに製造できる。

図５に示すように、ガイド油路９２ｅは、ケース内油路開口部８１ａから離間して形成されている。したがって、ケース内油路開口部８１ａは、右カバー壁部２６Ｒにおいて開放されている。

例えば、オイルガイド部材９２がケース内油路開口部８１ａに連結するパイプ部材であり、ケース内油路開口部８１ａが右カバー壁部２６Ｒで開放されていない場合、オイルポンプ６１から圧送されてケース内油路８１を通るオイルの流路は、ケース内油路８１からケース内油路開口部８１ａに連結するパイプ部材であるオイルガイド部材９２の下流端までとなり、流路抵抗が増大する。流路抵抗が増大すると、オイルポンプ６１から圧送されるオイルの流量が低下してしまい、ケース内油路開口部８１ａから排出されるオイルの量が低減してしまう。

本実施形態では、ガイド油路９２ｅは、ケース内油路開口部８１ａから離間して形成されており、ケース内油路開口部８１ａは、右カバー壁部２６Ｒにおいて開放されているので、ケース内油路８１を流れたオイルは、ケース内油路開口部８１ａから一度放出された後、オイルガイド部材９２に当たって捕集されることとなる。これにより、オイルポンプ６１からケース内油路８１に圧送されるオイルの流量が低下することを防止できる。したがって、ケース内油路開口部８１ａから排出されるオイルの量を低減させることなく、ケース内油路開口部８１ａから排出されるオイルをオイルガイド部材９２によってオイル捕集ポケット９１のオイル捕集部９１ａに導くことができる。このようにして、より多くのオイルがケース内油路開口部８１ａから排出され、より多くのオイルをオイルガイド部材９２によってオイル捕集ポケット９１のオイル捕集部９１ａに導くことができるので、シャフト内油路７１により多くのオイルを供給できる。

さらに、図４及び図６に示すように、ガイド油路９２ｅは、オイル捕集ポケット９１のオイル捕集部９１ａに近づくにしたがって流路断面積が小さくなるように形成されている。

これにより、ケース内油路開口部８１ａから排出されるオイルをより多くガイド油路９２ｅに導入することができ、且つ、ガイド油路９２ｅに導入されたオイルをより確実にオイル捕集ポケット９１のオイル捕集部９１ａに導くことができる。

以上、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。

例えば、本実施形態では、変速機ユニットの一例として、内燃機関１０と歯車変速機２８とが一体となった駆動ユニット１について説明したが、変速機ユニットは歯車変速機２８を備えていればよく、内燃機関１０と一体のユニットでなくてもよい。

また、例えば、本実施形態では、出力側変速機シャフト３０にシャフト内油路７１が形成されており、出力側変速機シャフト３０の右側にオイル捕集ポケット９１が設けられているものとしたが、シャフト内油路７１は、入力側変速機シャフト２９や、その他の変速機シャフトに設けられており、シャフト内油路７１が設けられたシャフトの軸方向一端側にオイル捕集ポケット９１が設けられていてもよい。

また、本実施形態では、ケース内油路８１は、歯車変速機２８の出力側変速機シャフト３０に支持された第１速被動歯車５１ｂ、第２速被動歯車５２ｂ、第３速被動歯車５３ｂ、第４速被動歯車５４ｂ、及び第５速被動歯車５５ｂの外周面を覆う外周壁部２６Ｐに設けられているものとしたが、ケース内油路８１は、歯車変速機２８の入力側変速機シャフト２９に支持された第１速駆動歯車５１ａ、第２速駆動歯車５２ａ、第３速駆動歯車５３ａ、第４速駆動歯車５４ａ、及び第５速駆動歯車５５ａの外周面を覆う外周壁部に形成されていてもよい。

本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を一例として示しているが、これに限定されるものではない。

（１） 変速機シャフト（出力側変速機シャフト３０）及び複数の歯車（第１速被動歯車５１ｂ、第２速被動歯車５２ｂ、第３速被動歯車５３ｂ、第４速被動歯車５４ｂ、第５速被動歯車５５ｂ）を有する歯車変速機（歯車変速機２８）と、
前記変速機シャフトを回転自在に軸支して前記歯車変速機を収容する変速機室（変速機室２６）を有する収容ケース（クランクケース１２）と、を備える変速機ユニット（駆動ユニット１）であって、
前記収容ケースは、
前記複数の歯車の外周面を覆う外周壁部（外周壁部２６Ｐ）と、
前記変速機シャフトの軸方向一端側（右側）の第１端部（右側端部３０Ｒ）を軸支し、前記歯車変速機の前記軸方向一端側を覆って前記変速機室の前記軸方向一端側の側壁を形成するカバー壁部（右カバー壁部２６Ｒ）と、を有し、
前記変速機シャフトの前記第１端部は、前記カバー壁部から前記軸方向一端側に露出しており、
前記変速機シャフトの内部には、前記変速機シャフトの軸方向に延在するシャフト内油路（シャフト内油路７１）が形成されており、
前記シャフト内油路は、前記変速機シャフトの前記第１端部から前記軸方向一端側に開口したシャフト内油路開口部（シャフト内油路開口部７１ａ）を有し、
前記カバー壁部には、前記軸方向一端側から見て、少なくとも一部が前記変速機シャフトと重なる位置に、前記カバー壁部から前記軸方向一端側に突出し、上方及び軸方向他端側（左側）が開口したオイル捕集部（オイル捕集部９１ａ）が形成されたオイル捕集ポケット（オイル捕集ポケット９１）が設けられており、
前記オイル捕集ポケットの前記オイル捕集部は、前記変速機室と隣接する空間（クラッチ室３８）を飛散するオイルを捕集可能であり、
前記シャフト内油路には、前記オイル捕集ポケットの前記オイル捕集部に捕集されたオイルが前記シャフト内油路開口部から供給され、
前記収容ケースの前記外周壁部の内部には、前記複数の歯車の上方で前記軸方向に延在するケース内油路（ケース内油路８１）が形成されており、
前記ケース内油路は、前記カバー壁部から前記軸方向一端側に開口したケース内油路開口部（ケース内油路開口部８１ａ）を有し、
前記カバー壁部には、前記軸方向一端側から見て、少なくとも一部が前記ケース内油路開口部と重なる位置に、前記ケース内油路開口部から排出されるオイルを前記オイル捕集ポケットの前記オイル捕集部に導くオイルガイド部材（オイルガイド部材９２）が設けられている、変速機ユニット。

（１）によれば、オイル捕集ポケットのオイル捕集部には、変速機室と隣接する空間を飛散するオイルに加えて、ケース内油路開口部から排出されるオイルが捕集されるので、シャフト内油路により多くのオイルを供給できる。

（２） （１）に記載の変速機ユニットであって、
前記ケース内油路開口部は、前記カバー壁部において開放されている、変速機ユニット。

（２）によれば、ケース内油路開口部は、カバー壁部において開放されているので、ケース内油路開口部から排出されるオイルの量を低減させることなく、ケース内油路開口部から排出されるオイルをオイルガイド部材によってオイル捕集ポケットのオイル捕集部に導くことができる。これにより、より多くのオイルがケース内油路開口部から排出され、より多くのオイルをオイルガイド部材によってオイル捕集ポケットのオイル捕集部に導くことができるので、シャフト内油路により多くのオイルを供給できる。

（３） （１）又は（２）に記載の変速機ユニットであって、
前記オイルガイド部材には、筒状のガイド油路（ガイド油路９２ｅ）が形成されており、
前記ガイド油路は、前記ケース内油路開口部から離間して形成されている、変速機ユニット。

（３）によれば、オイルガイド部材には、筒状のガイド油路が形成されているので、ケース内油路開口部から排出されるオイルを、より確実にオイル捕集ポケットのオイル捕集部に導くことができる。さらに、ガイド油路は、ケース内油路開口部から離間して形成されているので、ケース内油路開口部はカバー壁部において開放されている。したがって、ケース内油路開口部から排出されるオイルの量を低減させることなく、ケース内油路開口部から排出されるオイルをオイルガイド部材によってオイル捕集ポケットのオイル捕集部に導くことができる。これにより、より多くのオイルがケース内油路開口部から排出され、より多くのオイルをオイルガイド部材によってオイル捕集ポケットのオイル捕集部に導くことができるので、シャフト内油路により多くのオイルを供給できる。

（４） （３）に記載の変速機ユニットであって、
前記ガイド油路は、前記オイル捕集ポケットの前記オイル捕集部に近づくにしたがって流路断面積が小さくなるように形成されている、変速機ユニット。

（４）によれば、ガイド油路は、オイル捕集ポケットのオイル捕集部に近づくにしたがって流路断面積が小さくなるように形成されているので、ケース内油路開口部から排出されるオイルをより多くガイド油路に導入することができ、且つ、ガイド油路に導入されたオイルをより確実にオイル捕集ポケットのオイル捕集部に導くことができる。

１ 駆動ユニット（変速機ユニット）
１２ クランクケース（収容ケース）
２６ 変速機室
２６Ｐ 外周壁部
２６Ｒ 右カバー壁部（カバー壁部）
２８ 歯車変速機
３０ 出力側変速機シャフト（変速機シャフト）
３０Ｒ 右側端部（第１端部）
５１ｂ 第１速被動歯車（歯車）
５２ｂ 第２速被動歯車（歯車）
５３ｂ 第３速被動歯車（歯車）
５４ｂ 第４速被動歯車（歯車）
５５ｂ 第５速被動歯車（歯車）
７１ シャフト内油路
７１ａ シャフト内油路開口部
８１ ケース内油路
８１ａ ケース内油路開口部
９１ オイル捕集ポケット
９１ａ オイル捕集部
９２ オイルガイド部材
９２ｅ ガイド油路

Claims (4)

1. 変速機シャフト（３０）及び複数の歯車（５１ｂ、５２ｂ、５３ｂ、５４ｂ、５５ｂ）を有する歯車変速機（２８）と、
   前記変速機シャフト（３０）を回転自在に軸支して前記歯車変速機（２８）を収容する変速機室（２６）を有する収容ケース（１２）と、を備える変速機ユニット（１）であって、
   前記収容ケース（１２）は、
   前記複数の歯車の外周面を覆う外周壁部（２６Ｐ）と、
   前記変速機シャフト（３０）の軸方向一端側の第１端部（３０Ｒ）を軸支し、前記歯車変速機（２８）の前記軸方向一端側を覆って前記変速機室（２６）の前記軸方向一端側の側壁を形成するカバー壁部（２６Ｒ）と、を有し、
   前記変速機シャフト（３０）の前記第１端部（３０Ｒ）は、前記カバー壁部（２６Ｒ）から前記軸方向一端側に露出しており、
   前記変速機シャフト（３０）の内部には、前記変速機シャフト（３０）の軸方向に延在するシャフト内油路（７１）が形成されており、
   前記シャフト内油路（７１）は、前記変速機シャフト（３０）の前記第１端部（３０Ｒ）から前記軸方向一端側に開口したシャフト内油路開口部（７１ａ）を有し、
   前記カバー壁部（２６Ｒ）には、前記軸方向一端側から見て、少なくとも一部が前記変速機シャフト（３０）と重なる位置に、前記カバー壁部（２６Ｒ）から前記軸方向一端側に突出し、上方及び軸方向他端側が開口したオイル捕集部（９１ａ）が形成されたオイル捕集ポケット（９１）が設けられており、
   前記オイル捕集ポケット（９１）の前記オイル捕集部（９１ａ）は、前記変速機室（２６）と隣接する空間を飛散するオイルを捕集可能であり、
   前記シャフト内油路（７１）には、前記オイル捕集ポケット（９１）の前記オイル捕集部（９１ａ）に捕集されたオイルが前記シャフト内油路開口部（７１ａ）から供給され、
   前記収容ケース（１２）の前記外周壁部（２６Ｐ）の内部には、前記複数の歯車の上方で前記軸方向に延在するケース内油路（８１）が形成されており、
   前記ケース内油路（８１）は、前記カバー壁部（２６Ｒ）から前記軸方向一端側に開口したケース内油路開口部（８１ａ）を有し、
   前記カバー壁部（２６Ｒ）には、前記軸方向一端側から見て、少なくとも一部が前記ケース内油路開口部（８１ａ）と重なる位置に、前記ケース内油路開口部（８１ａ）から排出されるオイルを前記オイル捕集ポケット（９１）の前記オイル捕集部（９１ａ）に導くオイルガイド部材（９２）が設けられている、変速機ユニット（１）。
2. 請求項１に記載の変速機ユニット（１）であって、
   前記ケース内油路開口部（８１ａ）は、前記カバー壁部（２６Ｒ）において開放されている、変速機ユニット（１）。
3. 請求項１又は２に記載の変速機ユニット（１）であって、
   前記オイルガイド部材（９２）には、筒状のガイド油路（９２ｅ）が形成されており、
   前記ガイド油路（９２ｅ）は、前記ケース内油路開口部（８１ａ）から離間して形成されている、変速機ユニット（１）。
4. 請求項３に記載の変速機ユニット（１）であって、
   前記ガイド油路（９２ｅ）は、前記オイル捕集ポケット（９１）の前記オイル捕集部（９１ａ）に近づくにしたがって流路断面積が小さくなるように形成されている、変速機ユニット（１）。
   

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