JP2022152356A - 車体後部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】リヤサイドフレームにサブフレームを架設した構造であっても、衝撃荷重のエネルギーを充分に吸収することができる車体後部構造を提供する。【解決手段】車両は左右一対のリヤサイドフレーム10とサブフレーム15を備えている。サブフレーム15は、前後の各端部が左右の対応するリヤサイドフレーム10に結合される略U字状のサイドメンバ16を左右に一対備えている。各リヤサイドフレーム10は、前後の他の部位に比較して脆弱な脆弱部23を有する。各サイドメンバ16は、後端部がリヤサイドフレーム10の脆弱部23の後連結点10rに結合されるとともに、前端部がリヤサイドフレーム10の脆弱部23の前側の非脆弱部24の前連結点10fに結合される。各リヤサイドフレーム10は、前連結点10fと後連結点10rの間に折れ変形起点Sが配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、車両の車体後部構造に関するものである。
車両の車体後部構造として、車両前後方向に略沿って延びる一対のリヤサイドフレームを備えたものがある。リヤサイドフレームを備えた車両では、リヤサイドフレームの後方から衝撃荷重が入力されたときに、リヤサイドフレームによって衝撃荷重のエネルギーを充分に吸収できることが望まれる。
この要求に対応した車体後部構造は、従来より各種案出されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の車体後部構造は、車両前後方向に略沿って延びるリヤサイドフレームに、前側屈曲促進部、中間屈曲促進部、後側屈曲促進部が設けられている。この車体構造構造で、衝撃荷重の入力時におけるリヤサイドフレームの変形挙動を複数の屈曲促進部によって制御し、それによって衝撃荷重のエネルギーを効率良く吸収する。
特許第6098622号公報
車体構造として、サスペンション部品等を支持する剛性の高いサブフレームが、左右のリヤサイドフレームに架設されたものが知られている。このような車体構造構造では、サブフレームによってリヤサイドフレームの変形ストロークが制限され、衝撃荷重のエネルギーを充分に吸収することが難しくなる。
そこで本発明は、リヤサイドフレームにサブフレームを架設した構造であっても、衝撃荷重のエネルギーを充分に吸収することができる車体後部構造を提供しようとするものである。
本発明に係る車体後部構造は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
すなわち、本発明に係る車体後部構造は、車体前後方向に略沿って延びる左右一対のリヤサイドフレーム(例えば、実施形態のリヤサイドフレーム10)と、一対の前記リヤサイドフレームに架設されて車載部品を支持するサブフレーム(例えば、実施形態のサブフレーム15)と、を備え、前記サブフレームは、前後の各端部が左右の対応する前記リヤサイドフレームに結合される略U字状のサイドメンバ(例えば、実施形態のサイドメンバ16)を左右に一対備え、各前記リヤサイドフレームは、前後の他の部位に比較して脆弱な脆弱部(例えば、実施形態の脆弱部23)を有し、各前記サイドメンバは、後端部が、前記リヤサイドフレームの前記脆弱部に設けられた後連結点(例えば、実施形態の後連結点10r)に結合されるとともに、前端部が、前記リヤサイドフレームの前記脆弱部の前側に位置する非脆弱部(例えば、実施形態の非脆弱部24)に設けられた前連結点(例えば、実施形態の前連結点10f)に結合され、各前記リヤサイドフレームは、前記前連結点と前記後連結点の間に折れ変形起点(例えば、実施形態の折れ変形起点S)が配置されていることを特徴とする。
上記の構成により、リヤサイドフレームの後方から衝撃荷重が入力されると、最初にリヤサイドフレームの脆弱部が変形を開始し、サブフレームのサイドメンバの後端部が後連結点を通して前方に押圧される。サイドメンバの後端部が前方に押圧されると、略U字状のサイドメンバが前連結点と後連結点の間で変形を開始する。この後、リヤサイドフレームが折れ変形起点を中心として折れ変形を開始すると、サイドメンバのさらなる変形が継続される。この結果、リヤサイドフレームの後方から入力された衝撃荷重は、サブフレームのサイドメンバの変形と、リヤサイドフレーム上のサブフレーム取付部の近傍の変形によって吸収される。
前記リヤサイドフレームの本体部のうちの、前記前連結点と前記後連結点の間は、第1補強部材(例えば、実施形態の第1補強プレート21)と、当該第1補強部材よりも剛性の高い第2補強部材(例えば、実施形態の第2補強プレート22)とによって補強され、前記第1補強部材は、前縁部が前記第2補強部材の後縁部と重なるように、前記第2補強部材の後部側に配置され、前記第2補強部材の後端部と前記第1補強部材の重なり部の境界(例えば、実施形態の境界25)が前記折れ変形起点を構成するようにしても良い。
この場合、リヤサイドフレームの本体部の前連結点と後連結点の間は、第1補強部材と第2補強部材によって補強される。こうして、剛性の高い第2補強部材の後端部が重ねられる第1補強部材上の重なり部の境界は、第2補強部材が面で重なる前方側の部位に対して強度が急激に低下する。このため、リヤサイドフレームの後方から衝撃荷重が入力されたときには、上記の境界が折れ変形起点となり、リヤサイドフレームの折れ変形が促進される。したがって、本構成を採用した場合には、リヤサイドフレーム上に容易に折れ変形起点を形成することができるうえ、第1補強部材と第2補強部材の重なり位置を変えることで、折れ変形起点の位置を容易に変更することができる。
前記第1補強部材と前記第2補強部材は、前記リヤサイドフレームの底壁(例えば、実施形態の底壁10b)と側壁(例えば、実施形態の側壁10s)とに接合される板状部材であり、前記第1補強部材上における前記第2補強部材の端部が重なる部分は、前記リヤサイドフレームの前記底壁と前記側壁とに沿って配置されるようにしても良い。
この場合、第1補強部材のうちの、第2補強部材が重ねられる部分と重ねられない部分の境界(強度変化の境界)が、リヤサイドフレームの底壁と側壁とに沿って連続して延びることになる。このため、リヤサイドフレームの後方から衝撃荷重が入力されたときには、立体的に延びる境界において、リヤサイドフレームがより折れ変形し易くなる。
前記サブフレームは、車幅方向に延び一対の前記サイドメンバを連結するクロスビーム(例えば、実施形態の前クロスビーム17)を備え、前記折れ変形起点は、車体前後方向における前記クロスビームの延在位置の近傍に配置されるようにしても良い。
この場合、衝撃荷重の入力時に、リヤサイドフレームがクロスビームの延在位置の近傍を支点として折れ変形することになる。このため、リヤサイドフレームに併設されるサブフレームのサイドメンバが、クロスビームとの連結部の近傍において曲げ変形し易くなる。したがって、本構成を採用した場合には、衝撃荷重の入力時におけるサブフレームとリヤサイドフレームの変形ストロークをより大きくすることができる。
前記リヤサイドフレームは、前記後連結点よりも後方側に、車体前方に向かって上方に傾斜する上傾斜部(例えば、実施形態の上傾斜部30)を有する構成としても良い。
この場合、リヤサイドフレームの後方から衝撃荷重が入力されると、リヤサイドフレームの折れ変形起点を上方に押し上げる方向のモーメントがリヤサイドフレームに作用する。これにより、リヤサイドフレームは、折れ変形起点を起点して、山折り状に変形する。この結果、リヤサイドフレームの車幅方向内側にある車体部品にリヤサイドフレームが干渉するのを回避することが可能になる。
前記リヤサイドフレームの前記上傾斜部、若しくは、前記上傾斜部よりも後方側には、当該リヤサイドフレームの断面の内側に向けて窪むビード部(例えば、実施形態のビード部35)が設けられるようにしても良い。
この場合、リヤサイドフレームの後方から衝撃荷重が入力されると、ビード部による圧壊促進機能により、リヤサイドフレームの後部領域が潰れ変形し易くなる。このため、衝撃荷重の入力時には、リヤサイドフレームの後部領域の潰れ変形と、リヤサイドフレームの山折り状の曲げを伴うサブフレームの変形によって衝撃荷重のエネルギーを充分に吸収することができる。
前記リヤサイドフレームは高強度板によって構成され、前記脆弱部は、前記高強度板の一部に弱化部(例えば、実施形態の孔や切欠き)が配置されるようにしても良い。
この場合、高強度板の一部に孔や切欠き等の弱化部を設けることにより、リヤサイドフレームの一部に脆弱部を設けることができる。このため、リヤサイドフレームを高張力鋼板等によって形成し、軽量化を図ることができる。
本発明に係る車体後部構造は、リヤサイドフレームの後方から衝撃荷重が入力されたときに、サブフレームの変形と、リヤサイドフレーム上のサブフレーム取付部の近傍の変形によって衝撃荷重のエネルギーを吸収することができる。したがって、本発明に係る車体後部構造を採用した場合には、リヤサイドフレームにサブフレームを架設した構造であっても、リヤサイドフレーム上のサブフレーム取付部の近傍において、衝撃荷重のエネルギーを充分に吸収することができる。
実施形態の車両の後部の下面図。 実施形態の車両の後部を下方から見た斜視図。 実施形態の車両の後部の下部骨格部分の側面図。 実施形態の車両の後部の下部骨格部分の上面図。 実施形態の車両の後部の下部骨格部分を上方から見た斜視図。 図4のVI-VI断面を含む車両の後部の下部骨格部分の部分断面斜視図。 実施形態のリヤサイドフレームの後部の上面図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、前後や上下、左右については、特別に断らない限り車両の前進方向に対しての向きを意味するものとする。また、図面の適所には、車両の前方を指す矢印FRと、車両の上方を指す矢印UPと、車両の左側方を指す矢印LHが記されている。
図1は、本実施形態の車両1の後部の下面図であり、図2は、車両1の後部を右側下方から見た斜視図である。また、図3は、車両1の後部の下部骨格部分の側面図である。
図中の符号10は、車両1の後部に前後方向に略沿って延びる左右一対のリヤサイドフレームである。各リヤサイドフレーム10の前端部は、左右の対応するサイドシル11の後部に連結されている。左右のリヤサイドフレーム10には、リヤフロアパネル12とリヤフロアパン13が接合されている。また、左右のサイドシル11には、フロントフロアパネル14が接合されている。
また、図中の符号Wrは、車両の後輪であり、符号2は、後輪Wrの外側を覆うリヤホイールハウスである。
左右のリヤサイドフレーム10の底壁10bの下面には、図示しない左右のサスペンション部品(車載部品)を支持するためのサブフレーム15が架設されている。サブフレーム15は、前後の各端部が左右の対応するリヤサイドフレーム10の下面に結合される左右一対のサイドメンバ16と、左右のサイドメンバ16の中間部領域同士を連結する前クロスビーム17及び後クロスビーム18を備えている。
サブフレーム15の各サイドメンバ16は、全体形状が略U字形状に形成されている。サイドメンバ16は、車両の下面視で中央領域が車幅方向内側に窪むように対応するリヤサイドフレーム10に結合されている。各サイドメンバ16の湾曲した中央領域は、この状態で対応するリヤサイドフレーム10よりも車幅方向内側に位置されている。サイドメンバ16の前後の端部は、左右の対応するリヤサイドフレーム10の下面に結合される前結合部16fと後結合部16rとされている。前結合部16fと後結合部16rは、リヤサイドフレーム10の下面にボルト締結によって固定されている。
各サイドメンバ16の前結合部16fは、対応するリヤサイドフレーム10の後輪Wrよりも前方側のサイドシル11との連結部の近傍に固定されている。これに対し、各サイドメンバ16の後結合部16rは、対応するリヤサイドフレーム10のうちの後輪Wrよりも後方側位置に固定されている。
左右のリヤサイドフレーム10の前部領域(前結合部16fが結合される前連結点10fの近傍)同士は、車幅方向に沿って延び、リヤフロアパネル12の下面に接合されるフロア下クロスメンバ19lと、車幅方向に沿って延び、リヤフロアパネル12の上面に接合されるフロア上クロスメンバ19uと、によって連結されている。また、左右のリヤサイドフレーム10のうちの、後結合部16rが結合される後連結点10r同士は、左右のサイドメンバ16の後結合部16rとともに連結ロッド20によって連結されている。
また、サブフレーム15の前クロスビーム17は、左右のサイドメンバ16の湾曲頂部同士、つまり左右のサイドメンバ16が最も近接した領域同士を連結している。後クロスビーム18は、前クロスビーム17よりも前方側において、左右のサイドメンバ16を連結している。前クロスビーム17は、後クロスビーム18に比較して曲げ剛性が高く設定されている。
以下、リヤサイドフレーム10の詳細構造について説明するが、以下では、図3に示すリヤサイドフレーム10のうちの、サブフレーム15の架設される部分よりも後方側を「後部領域Ar」と称し、「後部領域Ar」よりも前方側を「後部領域Ar」と称する。
図4は、左側のリヤサイドフレーム10の前部領域Afの上面図であり、図5は、同じ左側のリヤサイドフレーム10の前部領域Afを右後部上方から見た斜視図である。また、図6は、図4のVI-VI断面を含む左側のリヤサイドフレーム10の部分断面斜視図である。なお、右側のリヤサイドフレーム10は、左側のリヤサイドフレーム10と同様の構造となっている。
リヤサイドフレーム10の本体部10A(図6参照)は、底壁10bと、底壁10bの左右の両端部から上方に起立する一対の側壁10sを備えている。リヤサイドフレーム10の本体部10Aは、上方側に開口する略コ字状の断面形状に形成されている。
リヤサイドフレーム10の前部領域Afは、本体部10Aの内側に金属製の第1補強プレート21(第1補強部材)と、第1補強プレート21よりも剛性の高い金属製の第2補強プレート22(第2補強部材)が接合されている。第1補強プレート21と第2補強プレート22は、いずれも本体部10Aの底壁10bに沿う底壁部21b,22bと、本体部10Aの左右の側壁10sに沿い、かつ側壁10sよりも短い側壁部21s,22sと、を有する。第1補強プレート21と第2補強プレート22は、本体部10Aのうちの左右の対応するサイドメンバ16が連結される前連結点10fと後連結点10rの間の領域に配置されている。
第1補強プレート21は、前縁部が第2補強プレート22の後縁部の上面に重なり、その状態で本体部10Aの内面に接合されている。リヤサイドフレーム10の前部領域Afは、本体部10Aに接合する補強プレートによって前後方向の領域毎に剛性の差(脆性の差)を作っている。つまり、リヤサイドフレーム10は、第1補強プレート21が単独で配置されている領域の剛性(圧壊抵抗)が最も低く、第2補強プレート22が配置されている領域の剛性は相対的に高くなっている。そして、第1補強プレート21と第2補強プレート22が重なっている部分の剛性は最も高くなっている。
本実施形態では、リヤサイドフレーム10のうちの第1補強プレート21が単独で配置されている領域が脆弱部23とされ、第1補強プレート21が単独で配置されている領域よりも前方側が非脆弱部24とされている。サイドメンバ16の後結合部16rが結合される後連結点10rは、リヤサイドフレーム10の脆弱部23に配置されている。また、サイドメンバ16の前結合部16fが結合される前連結点10fは、リヤサイドフレーム10の脆弱部23の前方側の非脆弱部24に配置されている。
また、第2補強プレート22の後端部と第1補強プレート21との重なり部の境界25は、剛性の最も高い部分と剛性の最も低い部分の境であることから、外力が作用したときに変形の起点となる。本実施形態では、この境界25の配置されている部位が、リヤサイドフレーム10における前連結点10fと後連結点10rの間の折れ変形起点Sとなる。したがって、本構成では、前連結点10fがリヤサイドフレーム10上の脆弱部23に配置されるとともに、後連結点10rが非脆弱部24に配置され、リヤサイドフレーム10の前連結点10fと後連結点10rの間に折れ変形起点Sが配置されている。
なお、本実施形態では、第1補強プレート21と第2補強プレート22の底壁部21b,22bと側壁部21s,22sがリヤサイドフレーム10の本体部10Aの底壁10bと側壁10sとに沿うように配置されている。このため、折れ変形起点Sとなる第1補強プレート21と第2補強プレート22の境界25は、本体部10Aの底壁10bと側壁10sとに沿って配置されている。
ここで、リヤサイドフレーム10上の折れ変形起点Sは、図1~図3に示すように、サブフレーム15の後クロスビーム18が延在する車体前後位置の近傍に配置されている。
また、リヤサイドフレーム10の後部領域Ar(後連結点10rよりも後方側の領域)の少なくとも一部は、図3に示すように、車体前方側に向かって上方に傾斜している。すなわち、リヤサイドフレーム10は、後連結点10rよりも後方側に、車体前方に向かって上方に傾斜する上傾斜部30を備えている。
また、リヤサイドフレーム10の後部領域Arのうちの、上傾斜部30、若しくは、上傾斜部よりも後方側の側壁10sには、当該リヤサイドフレーム10の断面の内側に向けて窪む複数のビード部35が設けられている。これらのビード部35は、リヤサイドフレーム10の後方から衝撃荷重が入力されたときに、後部領域Arの圧壊変形を促進させるように機能する。
以上の構成において、リヤサイドフレーム10の後方から衝撃荷重が入力されると、最初に、リヤサイドフレーム10の後部領域Arの圧壊とともに、前部領域Afの脆弱部23が圧壊変形を開始する。これにより、脆弱部23の後連結点10rに結合されているサブフレーム15のサイドメンバ16の後端部が後連結点10rを通して前方に押圧される。こうしてサイドメンバ16の後端部が前方に押圧されると、略U字状のサイドメンバ16が前連結点10fと後連結点10rの間で変形を開始する。
衝撃荷重の入力が続くと、リヤサイドフレーム10の前部領域Afが折れ変形起点Sを中心として折れ変形を開始し、それに伴ってサイドメンバ16のさらなる変形が継続される。この結果、リヤサイドフレーム10の後方から入力された衝撃荷重は、サブフレーム15のサイドメンバ16の変形と、リヤサイドフレーム10上のサブフレーム取付部の近傍の変形によって吸収される。
本実施形態の車体後部構造は、リヤサイドフレーム10の後方から衝撃荷重が入力されたときに、サブフレーム15のサイドメンバ16の変形と、リヤサイドフレーム10上のサブフレーム取付部の近傍の変形によって衝撃荷重のエネルギーを吸収することができる。したがって、本実施形態の車体後部構造を採用した場合には、リヤサイドフレーム10にサブフレーム15を架設した構造であっても、リヤサイドフレーム10上のサブフレーム取付部の近傍において、衝撃荷重のエネルギーを充分に吸収することができる。
また、本実施形態の車体後部構造は、リヤサイドフレーム10の本体部10Aの前連結点10fと後連結点10rの間が第1補強プレート21と第2補強プレート22によって補強され、前方に配置される第2補強プレート22の方が後方側の第1補強プレート21よりも高い剛性とされている。そして、第1補強プレート21は、前縁部が第2補強プレート22の後縁部と重なり、第2補強プレート22の後端部と第1補強プレート21の重なり部の境界25がリヤサイドフレーム10の折れ変形起点を構成している。本構成では、リヤサイドフレーム10の前連結点10fと後連結点10rの間を第1補強プレート21と第2プレート22によって補強できるうえ、第1補強プレート21と第2プレート22とによる境界25によって折れ変形起点Sを容易に形成することができる。すなわち、剛性の高い第2補強プレート22の後端部が重ねられる第1補強プレート21上の重なり部の境界25は、第2補強プレート22が面で重なる前方側の部位に対して急激に強度が低下するため、衝撃荷重の入力時には折れ変形起点Sとして機能するようになる。
また、本構成を採用した場合には、第1補強プレート21と第2補強プレート22の重なり位置を変えることにより、折れ変形起点Sの位置を任意の位置に容易に変更することができる。
また、本実施形態の車体後部構造では、第1補強プレート21上において第2補強プレート22の後端部が重なる境界25がリヤサイドフレーム10の底壁10bと側壁10sとに沿って配置されている。このため、補強プレートの強度が急激に変化する部分(境界25)がリヤサイドフレーム10の底壁10bと側壁10sとに沿って連続して延びることになる。したがって、本構成を採用した場合には、衝撃荷重の入力時に、立体的に延びる境界25においてリヤサイドフレーム10がより折れ変形し易くなる。
さらに、本実施形態の車体後部構造は、リヤサイドフレーム10上の折れ変形起点Sが、サブフレーム15の前クロスビーム17の延在位置の近傍に配置されている。このため、リヤサイドフレーム10の後方から衝撃荷重が入力されると、リヤサイドフレーム10が前クロスビーム17の延在位置の近傍を支点として折れ変形することになる。この結果、リヤサイドフレーム10に併設されるサブフレーム15のサイドメンバ16が、前クロスビーム17との連結部の近傍において曲げ変形し易くなる。したがって、本構成を採用した場合には、衝撃荷重の入力時におけるサブフレーム15とリヤサイドフレーム10の変形ストロークをより大きくすることができる。
また、本実施形態の車体後部構造は、リヤサイドフレーム10の後部領域Arに上傾斜部30が設けられている。このため、リヤサイドフレーム10の後方から衝撃荷重が入力されると、リヤサイドフレーム10の折れ変形起点Sを上方に押し上げる方向のモーメントがリヤサイドフレーム10に作用し、リヤサイドフレーム10が折れ変形起点Sを起点して山折り状に変形するようになる。したがって、本構成を採用した場合には、衝撃荷重の入力時に、リヤサイドフレーム10の車幅方向内側にある車体部品にリヤサイドフレーム10が干渉するのを回避することが可能になる。
また、本実施形態の車体後部構造は、リヤサイドフレーム10の後部領域Arに、リヤサイドフレーム10の断面の内側に向けて窪むビード部35が設けられている。このため、リヤサイドフレーム10の後方から衝撃荷重が入力されたときに、ビード部35による圧壊促進機能によってリヤサイドフレーム10の後部領域Arをスムーズに潰れ変形させることができる。したがって、本構成を採用した場合には、衝撃荷重の入力時に、リヤサイドフレーム10の後部領域Arの潰れ変形と、リヤサイドフレーム10の前部領域Afの山折り状の曲げを伴うサブフレーム15の変形によって衝撃荷重のエネルギーを充分に吸収することができる。
<他の実施形態>
上記の実施形態では、リヤサイドフレームを高張力鋼板等の強度の高い特別な板材によって形成していない。しかし、リヤサイドフレームを高張力鋼板等の高強度板によって形成し、高強度板の一部に孔や切欠き等の弱化部を設けることで、リヤサイドフレームの一部に脆弱部設けることも可能である。この場合には、弱化部を設けた脆弱部に、サイドメンバの後部を結合するための後連結点を設ける。
この場合も、リヤサイドフレーム上の前連結点と後連結点の間に折れ変形起点を設ければ、上記の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
10…リヤサイドフレーム
10b…底壁
10…側壁
10A…本体部
10f…前連結点
10r…後連結点
10b…底壁
10s…側壁
15…サブフレーム
16…サイドメンバ
17…前クロスビーム(クロスビーム)
21…第1補強プレート(第1補強部材)
22…第2補強プレート(第2補強部材)
23…脆弱部
24…非脆弱部
25…境界
30…上傾斜部
35…ビード部
S…折れ変形起点

Claims (7)

  1. 車体前後方向に略沿って延びる左右一対のリヤサイドフレームと、
    一対の前記リヤサイドフレームに架設されて車載部品を支持するサブフレームと、を備え、
    前記サブフレームは、前後の各端部が左右の対応する前記リヤサイドフレームに結合される略U字状のサイドメンバを左右に一対備え、
    各前記リヤサイドフレームは、前後の他の部位に比較して脆弱な脆弱部を有し、
    各前記サイドメンバは、後端部が、前記リヤサイドフレームの前記脆弱部に設けられた後連結点に結合されるとともに、前端部が、前記リヤサイドフレームの前記脆弱部の前側に位置する非脆弱部に設けられた前連結点に結合され、
    各前記リヤサイドフレームは、前記前連結点と前記後連結点の間に折れ変形起点が配置されていることを特徴とする車体後部構造。
  2. 前記リヤサイドフレームの本体部のうちの、前記前連結点と前記後連結点の間は、第1補強部材と、当該第1補強部材よりも剛性の高い第2補強部材とによって補強され、
    前記第1補強部材は、前縁部が前記第2補強部材の後縁部と重なるように、前記第2補強部材の後部側に配置され、
    前記第2補強部材の後端部と前記第1補強部材の重なり部の境界が前記折れ変形起点を構成していることを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
  3. 前記第1補強部材と前記第2補強部材は、前記リヤサイドフレームの底壁と側壁とに接合される板状部材であり、
    前記第1補強部材上における前記第2補強部材の端部が重なる部分は、前記リヤサイドフレームの前記底壁と前記側壁とに沿って配置されることを特徴とする請求項2に記載の車体後部構造。
  4. 前記サブフレームは、車幅方向に延びて一対の前記サイドメンバを連結するクロスビームを備え、
    前記折れ変形起点は、車体前後方向における前記クロスビームの延在位置の近傍に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
  5. 前記リヤサイドフレームは、前記後連結点よりも後方側に、車体前方に向かって上方に傾斜する上傾斜部を有することを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
  6. 前記リヤサイドフレームの前記上傾斜部、若しくは、前記上傾斜部よりも後方側には、当該リヤサイドフレームの断面の内側に向けて窪むビード部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の車体後部構造。
  7. 前記リヤサイドフレームは高強度板によって構成され、
    前記脆弱部は、前記高強度板の一部に弱化部が配置されて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
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