JP6399073B2 - 車両の衝撃吸収構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に設けられる衝撃吸収構造に関し、特に車両前後方向から衝撃が作用したときに前後方向に潰れ変形することによってエネルギ吸収を行う構造の技術分野に属する。
一般に、自動車の前部には、車両前後方向に延びるフロントサイドフレームが左右両側にそれぞれ配設されている。これらフロントサイドフレームの前端部には車両前方から衝撃荷重が入力作用したときに前後方向に潰れ変形することによってエネルギ吸収を行うためのクラッシュカンが取り付けられている。さらに左右のクラッシュカンの前端部には、車幅方向に延びるバンパービームが連結部材を介して取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のクラッシュカンは、前後方向に延びる多角形筒状のボディ骨格部材と、ボディ骨格部材の内部に設けられたリブとを有している。リブは、ボディ骨格部材の周方向に互いに離れた稜線部同士を接続するように延びている。また、ボディ骨格部材には、内方へ窪む形状の複数のビードが該ボディ骨格部材の前部から前後方向中央部に亘って互いに間隔をあけて形成されている。
クラッシュカンの構造としては、例えば特許文献2に開示されているように、角筒状の押出成形部材の内部に、水平方向に延びるリブと鉛直方向に延びるリブとが互いに交差するように形成されたものも知られている。特許文献2では、クラッシュカンの外周壁におけるリブとの接続箇所に、クラッシュカンの前端部から後端部に亘って連続する凹部が形成されている。
特開2003−127896号公報 特開2010−169109号公報
ところで、特許文献1、2のようにクラッシュカンの内部にリブを設けることで、バンパービームの支持剛性を高めることができるとともに、エネルギ吸収量を増加させることができる。
しかしながら、クラッシュカンは、車両の車速が例えば15km/h以下で障害物に衝突した軽衝突時に衝突エネルギを吸収することによってフロントサイドフレームの変形を抑制するために設けられるものであり、このクラッシュカンに前後方向に連続するリブを設けると、軽衝突時の衝撃荷重が入力した初期段階においてリブが突っ張るように作用してクラッシュカンの潰れ変形を阻害し、場合によってはフロントサイドフレームの変形を招く恐れがある。
ここで、特許文献1では外周壁部に部分的にビードが形成されているが、このビードは、引用文献1の図5に記載されているように外周壁部を窪ませただけであることから、リブが部分的に曲がっただけで、クラッシュカンの前端部から後端部まで連続したリブであることに変わりはなく、従って、上述したように、軽衝突時の衝撃荷重が入力した初期段階においてリブが突っ張るように作用してフロントサイドフレームの変形を招く恐れがある。
また、特許文献2では、ビードがクラッシュカンの前端部から後端部まで連続して延びているので、リブの幅及び高さはその前端部から後端部まで一定になり、衝撃荷重が入力したときに潰れ変形を誘発できるような形状とはなっていない。従って、軽衝突時の衝撃荷重が入力した初期段階においてリブが突っ張るように作用してフロントサイドフレームの変形を招く恐れがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、軽衝突時の衝撃荷重がクラッシュカンに入力した初期段階においてクラッシュカンをその前部から確実に潰すことができるようにしてクラッシュカンによるエネルギ吸収性能を高め、もってフロントサイドフレームの変形を抑制することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、車両前後方向に延びるリブが設けられたクラッシュカンの前部にのみ脆弱部を設けるようにした。
第1の発明は、車両の左右両側にそれぞれ配設されて車両前後方向に延びるフロントサイドフレームの車両前端部にクラッシュカンがそれぞれ取り付けられ、該左右のクラッシュカンの車両前端部に車幅方向に延びるバンパービームが取り付けられた車両の衝撃吸収構造において、上記クラッシュカンは、上壁部、下壁部及び側壁部を有し、車両前後方向に延びる筒状に形成されており、該クラッシュカンの内部には、該クラッシュカンの内面と連続して車両前後方向に延びるリブが設けられ、上記クラッシュカンの車両前部にのみ脆弱部が形成され、上記脆弱部は、上記クラッシュカンの上壁部と側壁部との間の稜線部に形成される上端脆弱部と、上記クラッシュカンの下壁部と側壁部との間の稜線部に形成される下端脆弱部と、上記クラッシュカンの横リブの高さ位置の側壁部に該横リブの端部に欠損部が形成されるまで連続して形成される中間脆弱部と、から構成され、上記各脆弱部が1つの上記側壁部に上下方向に間隔を空けて形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、クラッシュカンの内部に車両前後方向に延びるリブが設けられているので、バンパービームの支持剛性が高まるとともに、エネルギ吸収量が増加する。一方、軽衝突時に衝撃荷重がクラッシュカンに入力すると、クラッシュカンの車両前部にのみ脆弱部が形成されているので、その脆弱部が潰れ変形の誘起部となってクラッシュカンがバンパービームとフロントサイドフレームとの間でその前部から確実に潰れ変形し始める。これにより、クラッシュカンが狙い通りに潰れるのでエネルギ吸収性能が高まる。
第2の発明は、第1の発明において、上記上端脆弱部は、上記クラッシュカンの上壁部と側壁部との間の稜線部に形成される上端貫通孔部であり、上記下端脆弱部は、上記クラッシュカンの下壁部と側壁部との間の稜線部に形成される下端貫通孔部であり、上記中間脆弱部は、上記クラッシュカンの横リブの高さ位置の側壁部に形成される中間貫通孔部であることを特徴とする。
この構成によれば、軽衝突時に衝撃荷重がクラッシュカンに入力すると、各貫通孔部が潰れ変形の誘起部となるので、リブが前後方向に突っ張り難くなり、クラッシュカンがその前部から確実に潰れる。
第3の発明は、第の発明において、上記上端脆弱部は、上記クラッシュカンの上壁部と側壁部との間の稜線部に前端部から後側に向けて所定範囲を切り欠くことによって形成される上端切欠部であり、上記下端脆弱部は、上記クラッシュカンの下壁部と側壁部との間の稜線部に前端部から後側に向けて所定範囲を切り欠くことによって形成される下端切欠部であり、上記中間脆弱部は、上記クラッシュカンの横リブの高さ位置の側壁部に前端部から後側に向けて所定範囲を切り欠くことによって形成される中間切欠部であることを特徴とする。
この構成によれば、クラッシュカンの壁部における切欠部が形成された部分は、軽衝突時に衝撃荷重がクラッシュカンに入力したときに潰れ変形の誘起部となるので、クラッシュカンがその前部から確実に潰れる。
第4の発明は、車両の左右両側にそれぞれ配設されて車両前後方向に延びるフロントサイドフレームの車両前端部にクラッシュカンがそれぞれ取り付けられ、該左右のクラッシュカンの車両前端部に車幅方向に延びるバンパービームが取り付けられた車両の衝撃吸収構造において、上記クラッシュカンは、上壁部、下壁部及び側壁部を有し、車両前後方向に延びる筒状に形成されており、該クラッシュカンの内部には、該クラッシュカンの内面と連続して車両前後方向に延びる横リブが設けられ、上記クラッシュカンの車両前部にのみ脆弱部が形成され、上記脆弱部は、上記クラッシュカンの側壁部の内方へ窪むように形成されたビードを含み、上記ビードは、上記クラッシュカンの上壁部と側壁部との間の稜線部から上記クラッシュカンの下壁部と側壁部との間の稜線部まで連続して延びており、上記横リブの縁部には、上記ビードの形成箇所に対応するように欠損部が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、クラッシュカンの前部における上部から下部までが連続して脆弱になる。
第5の発明は、第1からのいずれか1つの発明において、上記バンパービームは、平面視で車幅方向外側ほど車両後側に位置するように湾曲ないし傾斜するように形成され、該バンパービームにおける湾曲ないし傾斜した部分が上記クラッシュカンの車両前端部に取り付けられ、上記脆弱部は、上記クラッシュカンの車幅方向内側壁部に設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、軽衝突時の荷重がバンパービームの例えば車幅方向中間部に入力すると、バンパービームにおける湾曲ないし傾斜した部分がクラッシュカンの車両前端部に取り付けられているので、変形開始の初期段階では、クラッシュカンの内側に対して外側よりも早期に荷重が入力する。この荷重入力時、クラッシュカンの車幅方向内側壁部には脆弱部が設けられていて車幅方向内側が弱くなっているので、クラッシュカンの車幅方向内側が変形しやすくなる。これにより、フロントサイドフレームの車幅方向内側に対して大きな荷重が伝達するのが抑制されるので、フロントサイドフレームの車幅方向内側の変形が抑制される。
第1の発明によれば、車両前後方向に延びるリブが設けられたクラッシュカンの前部にのみ脆弱部を設けるようにしたので、軽衝突時の衝撃荷重がクラッシュカンに入力した初期段階においてクラッシュカンをその前部から確実に潰すことができる。これにより、クラッシュカンによるエネルギ吸収性能を高めることができるので、フロントサイドフレームの変形を抑制できる。
第2の発明によれば、各貫通孔部が潰れ変形の誘起部となるので、軽衝突時の衝撃荷重がクラッシュカンに入力した初期段階においてリブが前後方向に突っ張り難くなり、クラッシュカンをその前部から確実に潰すことができる。
第3の発明によれば、クラッシュカンの壁部に設けられた各切欠部が潰れ変形の誘起部となるので、軽衝突時の衝撃荷重がクラッシュカンに入力した初期段階においてリブが前後方向に突っ張り難くなり、クラッシュカンをその前部から確実に潰すことができる。
第4の発明によれば、ビードがクラッシュカンの上部から下部まで連続して延びているので、軽衝突時の衝撃荷重がクラッシュカンに入力した初期段階においてクラッシュカンの前部を確実に潰すことができる。
の発明によれば、バンパービームにおける湾曲ないし傾斜した部分がクラッシュカンの車両前端部に取り付けられている場合に、クラッシュカンの車幅方向内側壁部に脆弱部を設けることで、フロントサイドフレームの車幅方向内側に対して大きな荷重が伝達するのを抑制することができ、軽衝突時のフロントサイドフレームの変形を抑制できる。
本発明の実施形態に係る車両の衝撃吸収構造を左上方から見た斜視図である。 車両の衝撃吸収構造の前側部分を示す平面図である。 図1におけるIII−III線断面図である。 図1におけるIV−IV線断面図である。 図1におけるV−V線断面図である。 左側クラッシュカンを右下方から見た斜視図である。 左側クラッシュカンを左上方から見た斜視図である。 左側クラッシュカンの平面図である。 左側クラッシュカンの右側面図である。 図8におけるX−X線断面図である。 図1におけるXI−XI線断面図である。 実施形態の変形例1に係る図6相当図である。 実施形態の変形例1に係る図7相当図である。 実施形態の変形例1に係る図8相当図である。 実施形態の変形例1に係る図9相当図である。 実施形態の変形例2に係る図6相当図である。 実施形態の変形例2に係る図7相当図である。 実施形態の変形例2に係る図8相当図である。 実施形態の変形例2に係る図9相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る車両の衝撃吸収構造1を左斜め上方から見た斜視図である。衝撃吸収構造1は、例えば、乗用自動車の前部に設けられており、左側フロントサイドフレーム2と、右側フロントサイドフレーム3と、左側クラッシュカン4と、右側クラッシュカン5と、車幅方向に延びるバンパービーム6とを備えている。左側フロントサイドフレーム2及び右側フロントサイドフレーム3の前端部に左側クラッシュカン4及び右側クラッシュカン5がそれぞれ取り付けられている。左側クラッシュカン4及び右側クラッシュカン5の前端部にバンパービーム6が取り付けられている。尚、この実施形態では、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」といい、車両左側を単に「左」といい、車両右側を単に「右」というものとする。
左側フロントサイドフレーム2及び右側フロントサイドフレーム3は、それぞれ車体の左側及び右側に配設されており、互いに左右方向に離れた状態で前後方向に延びている。左側フロントサイドフレーム2及び右側フロントサイドフレーム3の間には、図示しないがエンジンや変速機等が配設されている。また、この車両には、エンジンルームEと車室(図示せず)とを仕切るダッシュパネルDP(仮想線で概略形状を示す)が設けられている。このダッシュパネルDPは略上下方向に延びている。左側フロントサイドフレーム2は、ダッシュパネルDPの左側部分近傍から前側へ向けて延び、また、右側フロントサイドフレーム3は、ダッシュパネルDPの右側部分近傍から前側へ向けて延びている。
車両の前部には、左側フロントサイドフレーム2の左側方でタワー形状に形成された左側サスタワー部7と、右側フロントサイドフレーム3の右側方でタワー形状に形成された右側サスタワー部8とが設けられている。左側サスタワー部7及び右側サスタワー部8の側方には、それぞれレインフォースメント7a、8aが設けられている。
尚、車両にはフロントバンパ、フェンダー、ボンネットフード等が設けられているが、これらの図示は省略している。
(フロントサイドフレームの構成)
左側フロントサイドフレーム2と右側フロントサイドフレーム3は、左右対称構造であるため、以下、左側フロントサイドフレーム2の構造について詳細に説明する。図3〜図5にも示すように、左側フロントサイドフレーム2は、互いに上下方向に離れて左右方向に延びる上板部21及び下板部22と、上板部21及び下板部22の左端部同士を繋ぐように上下方向に延びる左側板部23と、上板部21及び下板部22の右端部同士を繋ぐように上下方向に延びる右側板部24とを有しており、全体として略矩形状に近い断面形状となっている。上板部21及び下板部22の左右方向の寸法よりも、左側板部23及び右側板部24の上下方向の寸法の方が長く設定されている。
図3に示すように、上板部21は、左側フロントサイドフレーム2の前端部から後端部まで略水平に延びている。下板部22は、左側フロントサイドフレーム2の前端部から後端部近傍までは上板部21と略平行に延びているが、下板部22の後端部近傍は湾曲しており、下板部22の後端部近傍から後端部までは下降傾斜しながら後側へ延びている。図4及び図5に示すように、左側板部23は、左側フロントサイドフレーム2の車幅方向外側部分を構成している。また、右側板部24は、左側フロントサイドフレーム2の車幅方向内側部分を構成している。
左側板部23には、上下方向中間部に左側フロントサイドフレーム2の内方(右側)へ窪んで前後方向に延びる補強用外側凹条部23aが形成されている。外側凹条部23aを左側フロントサイドフレーム2の内方へ窪ませることにより、左側フロントサイドフレーム2の側方空間を狭くすることなく、左側フロントサイドフレーム2の補強が可能になる。
外側凹条部23aは、左側板部23の前端部には形成されておらず、左側板部23の前端部よりも後側の部分から左側板部23の後端部まで連続して延びている。外側凹条部23aの深さは、該外側凹条部23aの前端部に近づくほど浅くなり、該外側凹条部23aの後端部に近づくほど深くなるように設定されている。外側凹条部23aの深さとは、該外側凹条部23aの左右方向の寸法である。また、外側凹条部23aの上下方向の寸法は、該外側凹条部23aの前端部から後端部まで略等しく設定されており、この実施形態では、外側凹条部23aの上下方向の寸法は、左側フロントサイドフレーム2の上下方向の寸法の約1/3とされていて、後述するクラッシュカン4の上側横リブ46と下側横リブ47との上下方向の離間寸法と略同等である。
図4及び図5にのみ示すが、外側凹条部23aは、左側フロントサイドフレーム2の内方へ突出する上部23b及び下部23cと、上部23bの突出方向先端部(右端部)から下部23cの突出方向先端部(右端部)まで上下方向に延びる中間板部23dとで構成されている。上部23b及び下部23cの離間寸法が外側凹条部23aの上下方向の寸法に対応している。上部23bは、右端部に近づくほど下に位置するように傾斜している。また、下部23cは、右端部に近づくほど上に位置するように傾斜している。
右側板部24には、上下方向中間部に左側フロントサイドフレーム2の内方(左側)へ窪んで前後方向に延びる補強用内側凹条部24aが形成されている。内側凹条部24aは、右側板部24の前端部には形成されておらず、右側板部24の前端部よりも後側の部分から右側板部24の後端部まで連続して延びている。つまり、内側凹条部24a及び外側凹条部23aが左側フロントサイドフレーム2の前端部には形成されないことになるので、左側フロントサイドフレーム2の前端部は、上下方向に長い略矩形状の断面を有している。これにより、左側フロントサイドフレーム2の前端部には、上部に2つの稜線部2a、2bが左右方向に互いに間隔をあけて形成され、下部に2つの稜線部2c、2dが左右方向に互いに間隔をあけて形成されることになる。稜線部2a、2b、2c、2dは、左側フロントサイドフレーム2の前端部から後端部まで連続している。稜線部2a、2b、2c、2dが形成された箇所は、平板な部分に比べて強度が高まる。
内側凹条部24aの深さは、該内側凹条部24aの前端部に近づくほど浅くなり、該内側凹条部24aの後端部に近づくほど深くなるように設定されている。また、内側凹条部24aの上下方向の寸法は、外側凹条部23aの上下方向の寸法と同様に設定されている。
内側凹条部24aは、外側凹条部23aと同様に、左側フロントサイドフレーム2の内方へ突出する上部24b及び下部24cと、上部24bの突出方向先端部(左端部)から下部24cの突出方向先端部(左端部)まで延びる中間板部24dとで構成されている。上部24bは、左端部に近づくほど下に位置するように傾斜している。また、下部24cは、左端部に近づくほど上に位置するように傾斜している。
左側フロントサイドフレーム2は、車幅方向外側に配置されるアウタパネルOPと、車幅方向内側に配置されるインナパネルIPとを接合することによって構成されている。アウタパネルOP及びインナパネルIPは、例えば鋼鈑等をプレス成形してなるものである。アウタパネルOPの上部及び下部には接合用フランジOP1、OP2が形成され、また、インナパネルIPの上部及び下部には接合用フランジIP1、IP2が形成されており、接合用フランジOP1と接合用フランジIP1、接合用フランジOP2と接合用フランジIP2が例えばスポット溶接により接合されている。アウタパネルOPとインナパネルIPの接合位置は、左側フロントサイドフレーム2の車幅方向中央部よりも内側(右側)である。
図3に示すように、左側フロントサイドフレーム2の前端部には、上下方向に延びるフレーム側セットプレート25が固定されている。フレーム側セットプレート25は、左側フロントサイドフレーム2の前端部の外形状よりも大きく形成されており、クラッシュカン4を取り付けるための部材である。同様に、右側フロントサイドフレーム3の前端部にもフレーム側セットプレート35が固定されている。
(クラッシュカンの構成)
左側クラッシュカン4と右側クラッシュカン5は左右対称構造であるため、以下、左側クラッシュカン4の構造について詳細に説明する。図6〜図9にも示すように、左側クラッシュカン4は、互いに上下方向に離れて左右方向に延びる上壁部41及び下壁部42と、上壁部41及び下壁部42の左端部同士を繋ぐように上下方向に延びる左側壁部43と、上壁部41及び下壁部42の右端部同士を繋ぐように上下方向に延びる右側壁部44とを有する押出成形部材からなる。押出成形部材とは、例えばアルミニウム合金やマグネシウム合金等の材料を口金(図示せず)から押し出すことによって成形された部材である。
上壁部41及び下壁部42の左右方向の寸法よりも、左側壁部43及び右側壁部44の上下方向の寸法の方が長く設定されており、全体として上下方向に長い略矩形状に近い断面形状となっている。左側クラッシュカン4の上壁部41及び下壁部42の左右方向の寸法は、左側フロントサイドフレーム2の上板部21及び下板部22の左右方向の寸法と略同じに設定されている。また、左側クラッシュカン4の左側壁部43及び右側壁部44の上下方向の寸法は、左側フロントサイドフレーム2の左側板部23及び右側板部24の上下方向の寸法と略同じに設定されている。
左側クラッシュカン4の前端部には、上部に2つの稜線部4a、4bが左右方向に互いに間隔をあけて形成され、下部に2つの稜線部4c、4dが左右方向に互いに間隔をあけて形成されることになる。稜線部4a、4b、4c、4dは、左側クラッシュカン4の前端部から後端部まで連続している。
また、左側クラッシュカン4の上壁部41及び下壁部42の後側の縁部は左右方向に延びている。左側クラッシュカン4の左側壁部43及び右側壁部44の後側の縁部は上下方向に延びている。これにより、左側クラッシュカン4の後端面は上下及び左右方向に延びる面となり、この後端面には、クラッシュカン側セットプレート45(図1〜図3にのみ示す)が固定されている。クラッシュカン側セットプレート45とフレーム側セットプレート25とは、例えばボルト100及びナット101等の締結部材によって締結されている。
左側フロントサイドフレーム2の前端部の外形状と、左側クラッシュカン4の後端部の外形状とは略一致している。これにより、車両前後方向視において、左側フロントサイドフレーム2の前端部の4箇所に形成される稜線部2a、2b、2c、2dと、左側クラッシュカン4の後端部の4箇所に形成される稜線部4a、4b、4c、4dとがそれぞれ重複するとともに、左側フロントサイドフレーム2の上板部21、下板部22、左側板部23及び右側板部24の前端部と、左側クラッシュカン4の上壁部41、下壁部42、左側壁部43及び右側壁部44の後端部とがそれぞれ重複することになる。
尚、図3に示すように、左側フロントサイドフレーム2と左側クラッシュカン4との間には、セットプレート25、45が介在しているので、左側フロントサイドフレーム2と左側クラッシュカン4とが接触していないが、車両前後方向から見たときには、左側フロントサイドフレーム2の各板部21〜24の前端部と、左側クラッシュカン4の各壁部41〜44の後端部とが互いに重複するような位置関係となる。また、車両前後方向から見たときに、左側フロントサイドフレーム2の各板部21〜24の前端部と、左側クラッシュカン4の各壁部41〜44の後端部とが完全に重複していなくてもよく、板厚の半分程度のずれは許容される。
一方、図7及び図8に示すように、左側クラッシュカン4の上壁部41及び下壁部42の前側の縁部は、左側へ行くほど後に位置するように、左右方向に対して所定の傾斜角度を持って傾斜しながら左右方向に延びている。これにより、左側クラッシュカン4の左側壁部43の前側の縁部が、右側壁部44の前側の縁部よりも後に位置することになる。この上壁部41及び下壁部42の前側の縁部の形状は、後述するバンパービーム6の形状に対応させるための形状である。尚、左側クラッシュカン4の上壁部41及び下壁部42の前側の縁部は、左側へ行くほど後に位置するように、湾曲しながら延びる形状であってもよい。また、左側クラッシュカン4の左側壁部43及び右側壁部44の前側の縁部は上下方向に延びている。
図7及び図10に示すように、左側クラッシュカン4の内部には、右側壁部44から左側壁部43まで延びる上側横リブ46及び下側横リブ47が上下方向に互いに間隔をあけて設けられるとともに、上壁部41から上側横リブ46まで上下方向に延びる上側縦リブ48と、下壁部42から下側横リブ47まで上下方向に延びる下側縦リブ49とが設けられている。すなわち、上側横リブ46は、右側壁部44の上下方向中央部よりも上側の部位から左側壁部43の上下方向中央部よりも上側の部位まで左右方向に延びるとともに、上壁部41と略平行に左側クラッシュカン4の前端部から後端部まで延びている。下側横リブ47は、右側壁部44の上下方向中央部よりも下側の部位から左側壁部43の上下方向中央部よりも下側の部位まで左右方向に延びるとともに、下壁部42と略平行に左側クラッシュカン4の前端部から後端部まで延びている。上側横リブ46及び下側横リブ47により、左側クラッシュカン4の内部が上下方向に3つの空間、即ち上側空間R1、中央空間R2及び下側空間R3に区画される。この実施形態では、上側空間R1、中央空間R2及び下側空間R3の上下方向の寸法は略同じに設定されている。
上側横リブ46及び下側横リブ47の高さと、左側フロントサイドフレーム2の外側凹条部23a及び内側凹条部24aの高さとは略同一となるように設定されている。具体的には、上側横リブ46の高さは、外側凹条部23aを構成している上部23b及び内側凹条部24aを構成している上部24bと略同一高さに設定されている。下側横リブ47の高さは、外側凹条部23aを構成している下部23c及び内側凹条部24aを構成している下部24cと略同一高さに設定されている。
上側縦リブ48は、上壁部41の左右方向中央部から上側横リブ46の左右方向中央部まで上下方向に延びるとともに、左右両側壁部43、44と略平行に左側クラッシュカン4の前端部から後端部まで延びている。上側縦リブ48によって上側空間R1が左右方向に2つに区画されている。下側縦リブ49は、下壁部42の左右方向中央部から下側横リブ47の左右方向中央部まで上下方向に延びるとともに、左右両側壁部43、44と略平行に左側クラッシュカン4の前端部から後端部まで延びている。下側縦リブ49によって下側空間R3が左右方向に2つに区画されている。
上壁部41と下壁部42とは略同じ肉厚であり、また、左側壁部43と右側壁部44とは略同じ肉厚である。さらに、上側横リブ46と下側横リブ47とは略同じ肉厚であり、また、上側縦リブ48と下側縦リブ49とは略同じ肉厚である。
左側クラッシュカン4には、前後方向に圧縮荷重が入力したときに潰れを誘起するための脆弱部40が設けられている。脆弱部40は、右側壁部44の前部において該右側壁部44の前端部よりも後側に離れた部位に、左側クラッシュカン4の内方(左側)へ窪むように形成されたビード40aを含んでいる。このビード40aは、左側クラッシュカン4の前部にのみ形成されており、つまり、この実施形態では、左側クラッシュカン4の前後方向中間部及び後部には脆弱部40が設けられていない。
ビード40aは、右側壁部44の上端部から下端部まで延びている。ビード40aの水平断面形状は、右側へ開放する円弧に近似した形状である。ビード40aの形成により、上壁部41及び下壁部42の右側の縁部の一部(上壁部41及び下壁部42の材料の一部)が切り欠かれて欠損することになり、図6に示すように上壁部41及び下壁部42の前部にのみ欠損部41a、42aが形成される。この欠損部41a、42aは、ビード40aの形成によってできたものであることから、ビード40aの形成箇所に対応するように前後方向の位置が同じ位置となるように配置されることになる。上壁部41及び下壁部42は、欠損部41a、42aの形成により、該欠損部41a、42aが形成された部分が脆弱となる。したがって、欠損部41a、42aは脆弱部40に含まれる部分である。
また、同様に、ビード40aの形成により、上側横リブ46及び下側横リブ47の右側の縁部の一部(上側横リブ46及び下側横リブ47の材料の一部)が切り欠かれることになり、図7に示すように上側横リブ46及び下側横リブ47には欠損部46a、47aが形成される。この欠損部46a、47aは、ビード40aの形成によってできたものであることから、ビード40aの形成箇所に対応するように前後方向の位置が同じ位置となるように配置されることになる。上側横リブ46及び下側横リブ47は、欠損部46a、47aの形成により、該欠損部46a、47aが形成された部分が脆弱となる。したがって、欠損部46a、47aは脆弱部40に含まれる部分である。一方、左側クラッシュカン4の左側壁部43には脆弱部が設けられていない。
(バンパービームの構成)
図1及び図11に示すように、バンパービーム6は、互いに上下方向に離れて左右方向に延びる上板部61及び下板部62と、上板部61及び下板部62の前端部同士を繋ぐように上下方向に延びる前板部63と、上板部21及び下板部22の後端部同士を繋ぐように上下方向に延びる後板部64とを有しており、全体として略矩形状に近い断面形状となっている。上板部61及び下板部62の前後方向の寸法よりも、前板部63及び後板部64の上下方向の寸法の方が長く設定されている。
バンパービーム6もクラッシュカン4、5と同様に押出成形部材とすることができるが、これに限られるものではなく、プレス成形された板材で構成されたものであってもよい。バンパービーム6は、平面視で全体として湾曲するように形成されており、車幅方向外側ほど後側に位置するような形状、即ち、車幅方向中央部が最も前に位置するような形状となっている。このようなバンパービーム6の形状は、車両デザインの関係から決定されている。また、バンパービーム6は、車幅方向外側ほど後側に位置するように平面視で傾斜した形状であってもよい。
バンパービーム6の内部には、前板部63から後板部64まで延びる上側横板部66及び下側横板部67が上下方向に互いに間隔をあけて設けられている。上側横板部66は、前板部63の上下方向中央部よりも上側の部位から後板部64の上下方向中央部よりも上側の部位まで前後方向に延びるとともに、上板部61と略平行にバンパービーム6の左端部から右端部まで延びている。下側横板部67は、前板部63の上下方向中央部よりも下側の部位から後板部64の上下方向中央部よりも下側の部位まで前後方向に延びるとともに、下板部62と略平行にバンパービーム6の左端部から右端部まで延びている。
上側横板部66及び下側横板部67により、バンパービーム6の内部が上下方向に3つの空間、即ち上側空間S1、中央空間S2及び下側空間S3に区画される。この実施形態では、上側空間S1、中央空間S2及び下側空間S3の上下方向の寸法は略同じに設定されている。上側横板部66及び下側横板部67の高さは、それぞれ、左側クラッシュカン4の上側横リブ46及び下側横リブ47の高さと略一致している。
また、前板部63及び後板部64の肉厚は、略等しくなっており、上板部61、下板部62、上側横板部66及び下側横板部67の肉厚と比較して厚く設定されている。上板部61、下板部62、上側横板部66及び下側横板部67の肉厚は略等しい。
(実施形態の作用効果)
次に、上記のように構成された車両の衝撃吸収構造1の作用効果について説明する。車両が低車速(例えば15km/h以下)で正面衝突したとき(軽衝突時)のように、前方から所定以下の衝撃荷重が入力した場合について説明する。前方からの衝撃荷重は、図示しないフロントバンパ等を介してバンパービーム6に入力し、このバンパービーム6から左側クラッシュカン4及び右側クラッシュカン5に圧縮力が作用する。尚、衝突の状況によっては、左側クラッシュカン4にのみ圧縮力が作用する場合や、右側クラッシュカン5にのみ圧縮力が作用する場合がある。
左側クラッシュカン4及び右側クラッシュカン5は、左側フロントサイドフレーム2及び右側フロントサイドフレーム3に取り付けられているので、バンパービーム6と、左側フロントサイドフレーム2及び右側フロントサイドフレーム3との間で圧縮力を受ける。このとき、左側フロントサイドフレーム2の前端部における上部には稜線部2a、2bが形成され、また、下部には稜線部2c、2dが形成されていて、左側フロントサイドフレーム2の前端部における上部及び下部には平板な部分に比べて強度の高い部分が2箇所ずつ存在することになり、これにより、フロントサイドフレーム2の前端部における上部及び下部の強度が高まっている。
一方、左側クラッシュカン4も左側フロントサイドフレーム2の前端部と同様に上部及び下部に稜線部4a、4b、4c、4dが形成されているので、左側クラッシュカン4の上部及び下部の強度が高まっている。しかも、左側クラッシュカン4の上部の強度は、上側横リブ46及び上側縦リブ48によって更に高まっており、また、左側クラッシュカン4の下部の強度も、下側横リブ47及び下側縦リブ49によって更に高まっている。
そして、左側フロントサイドフレーム2の各板部21〜24の前端部と、左側クラッシュカン4の各壁部41〜44の後端部とがそれぞれ重複することで、左側フロントサイドフレーム2の上部の強度の高い部分と、左側クラッシュカン4の上部の強度の高い部分とが対応する位置関係になるとともに、左側フロントサイドフレーム2の下部の強度の高い部分と、左側クラッシュカン4の下部の強度の高い部分とも対応する位置関係になる。
これにより、バンパービーム6を介して左側クラッシュカン4に衝撃荷重が入力した際に、左側クラッシュカン4の後端部を左側フロントサイドフレーム2の前端部で強固に、かつ、安定的に支持することが可能になるので、左側クラッシュカン4が意図しない方向に変位してしまうのが抑制され、左側クラッシュカン4がバンパービーム6と左側フロントサイドフレーム2との間で潰れ変形して所期のエネルギ吸収性能が発揮される。右側クラッシュカン5も同様である。
左側クラッシュカン4が潰れ変形するときには、左側クラッシュカン4の右側壁部44の前部に脆弱部40を設けているので、左側クラッシュカン4の右側の前部が潰れ変形を開始した後、他の部分が潰れ変形し始める。つまり、脆弱部40が潰れ変形の誘起部となって左側クラッシュカン4がバンパービーム6と左側フロントサイドフレーム2との間でその前部から確実に潰れ変形し始める。これにより、左側クラッシュカン4が狙い通りに潰れるのでエネルギ吸収性能が高まる。
また、例えばバンパービーム6の車幅方向中間部に衝突荷重が入力された場合に、左側クラッシュカン4の右側壁部44の潰れ変形が脆弱部40によって誘起されるので、右側壁部44を介して左側フロントサイドフレーム2の車幅方向内側に伝達される荷重を抑制することができる。これにより、左側フロントサイドフレーム2の車幅方向内側の変形が抑制される。右側クラッシュカン5も同様である。
以上より、軽衝突時における左側フロントサイドフレーム2及び右側フロントサイドフレーム3の変形が抑制される。
(その他の実施形態)
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
図12〜図15に示す変形例1及び図16〜図19に示す変形例2のように、左側クラッシュカン4の右側の前部にのみ、材料の一部を欠損することによってできた複数の脆弱部70〜73、80〜83を設けてもよい。変形例1、2の脆弱部70〜73、80〜83は、欠損部からなる。
変形例1の脆弱部70〜73は、右側壁部44の前端部から後側に離れた部分に位置しており、上下方向に互いに間隔をあけて設けられていて、全て貫通孔となっている。上下2つの脆弱部70、73は、それぞれ、稜線部4a、4cに形成されている。中間の2つの脆弱部71、72は、それぞれ、上側横リブ46及び下側横リブ47の右端部まで連続して設けられている。
また、変形例2の脆弱部80〜83は、上下方向に互いに間隔をあけて設けられていて、右側壁部44の前端部から後側に向けて所定範囲を切り欠くことによってできた切欠部となっている。上下2つの脆弱部80、83は、それぞれ、稜線部4a、4cに形成されている。中間の2つの脆弱部81、82は、それぞれ、上側横リブ46及び下側横リブ47の右端部まで連続して切り欠くことによって設けられている。
変形例1、2では4つの脆弱部70〜73、80〜83を設けているが、これに限らず、3つ以下、5つ以上であってもよい。
上記実施形態では、左側フロントサイドフレーム2及び右側フロントサイドフレーム3がプレス成形された板材で構成されている場合について説明したが、これに限らず、押出成形部材で構成されていてもよい。
以上説明したように、本発明に係る車両の衝撃吸収構造は、例えば乗用自動車の前部に設けることができる。
1 車両の衝撃吸収構造
2、3 フロントサイドフレーム
4、5 クラッシュカン
6 バンパービーム
40 脆弱部
40a ビード
41 上壁部
42 下壁部
43 左側壁部
44 右側壁部
46 上側横リブ
46a 欠損部
47 下側横リブ
47a 欠損部
70〜73 脆弱部
80〜83 脆弱部

Claims (5)

  1. 車両の左右両側にそれぞれ配設されて車両前後方向に延びるフロントサイドフレームの車両前端部にクラッシュカンがそれぞれ取り付けられ、該左右のクラッシュカンの車両前端部に車幅方向に延びるバンパービームが取り付けられた車両の衝撃吸収構造において、
    上記クラッシュカンは、上壁部、下壁部及び側壁部を有し、車両前後方向に延びる筒状に形成されており、該クラッシュカンの内部には、該クラッシュカンの内面と連続して車両前後方向に延びるリブが設けられ、
    上記クラッシュカンの車両前部にのみ脆弱部が形成され
    上記脆弱部は、上記クラッシュカンの上壁部と側壁部との間の稜線部に形成される上端脆弱部と、上記クラッシュカンの下壁部と側壁部との間の稜線部に形成される下端脆弱部と、上記クラッシュカンの横リブの高さ位置の側壁部に該横リブの端部に欠損部が形成されるまで連続して形成される中間脆弱部と、から構成され、上記各脆弱部が1つの上記側壁部に上下方向に間隔を空けて形成されていることを特徴とする車両の衝撃吸収構造。
  2. 請求項1に記載の車両の衝撃吸収構造において、
    上記上端脆弱部は、上記クラッシュカンの上壁部と側壁部との間の稜線部に形成される上端貫通孔部であり、
    上記下端脆弱部は、上記クラッシュカンの下壁部と側壁部との間の稜線部に形成される下端貫通孔部であり、
    上記中間脆弱部は、上記クラッシュカンの横リブの高さ位置の側壁部に形成される中間貫通孔部であることを特徴とする車両の衝撃吸収構造。
  3. 請求項に記載の車両の衝撃吸収構造において、
    上記上端脆弱部は、上記クラッシュカンの上壁部と側壁部との間の稜線部に前端部から後側に向けて所定範囲を切り欠くことによって形成される上端切欠部であり、
    上記下端脆弱部は、上記クラッシュカンの下壁部と側壁部との間の稜線部に前端部から後側に向けて所定範囲を切り欠くことによって形成される下端切欠部であり、
    上記中間脆弱部は、上記クラッシュカンの横リブの高さ位置の側壁部に前端部から後側に向けて所定範囲を切り欠くことによって形成される中間切欠部であることを特徴とする車両の衝撃吸収構造。
  4. 車両の左右両側にそれぞれ配設されて車両前後方向に延びるフロントサイドフレームの車両前端部にクラッシュカンがそれぞれ取り付けられ、該左右のクラッシュカンの車両前端部に車幅方向に延びるバンパービームが取り付けられた車両の衝撃吸収構造において、
    上記クラッシュカンは、上壁部、下壁部及び側壁部を有し、車両前後方向に延びる筒状に形成されており、該クラッシュカンの内部には、該クラッシュカンの内面と連続して車両前後方向に延びる横リブが設けられ、
    上記クラッシュカンの車両前部にのみ脆弱部が形成され、
    上記脆弱部は、上記クラッシュカンの側壁部の内方へ窪むように形成されたビードを含み、
    上記ビードは、上記クラッシュカンの上壁部と側壁部との間の稜線部から上記クラッシュカンの下壁部と側壁部との間の稜線部まで連続して延びており、上記横リブの縁部には、上記ビードの形成箇所に対応するように欠損部が形成されていることを特徴とする車両の衝撃吸収構造。
  5. 請求項1からのいずれか1つに記載の車両の衝撃吸収構造において、
    上記バンパービームは、平面視で車幅方向外側ほど車両後側に位置するように湾曲ないし傾斜するように形成され、該バンパービームにおける湾曲ないし傾斜した部分が上記クラッシュカンの車両前端部に取り付けられ、
    上記脆弱部は、上記クラッシュカンの車幅方向内側壁部に設けられていることを特徴とする車両の衝撃吸収構造。
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