JP2022151352A - 空調システム - Google Patents

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千晶 加太
Chiaki Kata
哲也 市原
Tetsuya Ichihara
峻也 飯野
Shunya Iino
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Abstract

【課題】ユーザーの快適性を向上させることができる空調システムを提供する。【解決手段】空調システムは、吹出口(137)が形成される第1ケーシング(131)を含む空気調和機(110)と、外気を吹き出す外気吹出口(22a)が形成される第2ケーシング(225)を含む換気装置(210)と、を備え、前記空気調和機(110)の前記吹出口(137)の下側に前記換気装置(210)の前記第2ケーシング(225)が配置される。【選択図】図1

Description

本開示は、空調システムに関する。
換気機能付きの空気調和機が知られている。特許文献1に開示された換気機能付きの空気調和機は、空気調和機と、換気装置とを備える。換気装置は、室内ケーシングと、ファンと、ダクトとを備える。ダクトは、壁部の孔に挿通された状態で、室内ケーシングと、室外のファンとに連通される。ファンが回転することで、外気がダクトを通じて室内ケーシングへ搬送された後、室内ケーシングに設けられる開口から室内へ吹き出される。
特開平04-073531号公報
しかし、例えば、真冬で外気が冷たい場合、換気装置により室内に吹き出された外気が室内のユーザーに直接当たると、室内のユーザーが不快に感じる可能性がある。
本開示の目的は、ユーザーの快適性を向上させることができる空調システムを提供することである。
第1の態様は、空調システムを対象とする。空調システムは、吹出口(137)が形成される第1ケーシング(131)を含む空気調和機(110)と、外気を吹き出す外気吹出口(22a)が形成される第2ケーシング(225)を含む換気装置(210)と、を備え、前記空気調和機(110)の前記吹出口(137)の下側に前記換気装置(210)の前記第2ケーシング(225)が配置される。
第1の態様では、空気調和機(110)の吹出口(137)から吹き出される空気に外気を混合させることで、外気がユーザーに直接当たることを抑制でき、ユーザーの快適性を向上させることができる。
第2の態様は、第1の態様において、正面視において、前記換気装置(210)の前記外気吹出口(22a)は、前記空気調和機(110)の吹出口(137)と上下にオーバーラップする部分を有する。
第2の態様では、空気調和機(110)の吹出口(137)から吹き出される空気に外気を効果的に混合させることができる。
第3の態様は、第1または第2の態様において、左右方向の位置において、前記空気調和機(110)の前記吹出口(137)と前記換気装置(210)の前記外気吹出口(22a)とが近接している。
第3の態様では、空気調和機(110)の吹出口(137)から吹き出される空気に外気を効果的に混合させることができる。
第4の態様は、第1~第3のいずれか1つの態様において、上下方向に見て前記第1ケーシング(131)の下面(13a)と前記第2ケーシング(225)の上面(25a)とが重なっている領域において、前記第1ケーシング(131)の下面(13a)と前記第2ケーシング(225)の上面(25a)との間には隙間(Y)が存在する。
第4の態様では、空気調和機(110)の吹出口(137)から吹き出される空気と、換気装置(210)の外気吹出口(22a)から吹き出される外気との温度差により結露が生じることを抑制できる。
第5の態様は、第4の態様において、前記隙間(Y)は、70mm以下である。
第5の態様では、空気調和機(110)の吹出口(137)から吹き出される空気に外気を効果的に混合させることができる。
第6の態様は、第4または第5の態様において、前記隙間(Y)は、40mm以上である。
第6の態様では、空気調和機(110)の吹出口(137)から吹き出される空気と、換気装置(210)の外気吹出口(22a)から吹き出される外気との温度差により結露が生じることを抑制できる。
第7の態様は、第1~第6のいずれか1つの態様において、前記換気装置(210)は、前記外気吹出口(22a)から、3m/sec以上の風速を有する外気を吹き出す。
第7の態様では、換気装置(210)の外気吹出口(22a)から外気を所望の方向に効果的に吹き出すことができる。
第8の態様は、第1~第7のいずれか1つの態様において、前記換気装置(210)の前記第2ケーシング(225)の内部には、前記外気吹出口(22a)と連通する通路(227)が設けられ、前記外気吹出口(22a)の開口面積の方が、前記通路により前記外気吹出口(22a)へ送られる気流の流路面積よりも小さい。
第8の態様では、外気吹出口(22a)から吹き出される外気の風速を効果的に確保できる。
第9の態様は、第8の態様において、前記通路には外気を送るダクトが接続され、前記通路は、前記外気吹出口(22a)と前記ダクトとの間に設けられるチャンバー空間(27c)を含む。
第9の態様では、外気吹出口(22a)から吹き出される外気の風速を効果的に確保でき、外気を所望の方向に効果的に吹き出すことができる。
第10の態様は、第1~第9のいずれか1つの態様において、前記換気装置(210)の前記外気吹出口(22a)からの外気の吹き出し方向を変更する換気風向板(250)と、前記空気調和機(110)の運転モードに応じて、前記換気風向板(250)による外気の吹き出し方向を制御する制御部(226)とを備える。
第10の態様では、空気調和機(110)の運転モードに応じて、前記外気吹出口(22a)からの外気の吹き出し方向を適切に調整できる。
第11の態様は、第1~第9のいずれか1つの態様において、前記空気調和機(110)の前記吹出口(137)から吹き出される空気の温度を検知する温度検知部(192)と、前記温度検知部(192)の検知結果に基づいて、前記換気装置(210)の前記外気吹出口(22a)から吹き出される外気の風量を制御する制御部(238)とを備える。
第11の態様では、換気装置(210)の外気吹出口(22a)から吹き出される外気により、空気調和機(110)の吹出口(137)から吹き出される空気の温度が受ける影響の程度を調整できる。
第12の態様は、第1~第9のいずれか1つの態様において、前記空気調和機(110)の前記吹出口(137)からの空気の吹き出し方向を変更する空調風向板と、前記換気装置(210)の前記外気吹出口(22a)からの外気の吹き出し方向を変更する換気風向板(250)と、前記空調風向板による空気の吹き出し方向に合わせて、前記換気風向板(250)による外気の吹き出し方向を制御する制御部(226)とを備える。
第12の態様では、空気調和機(110)の吹出口(137)から吹き出される空気に外気を効果的に混合させることができる。
第13の態様は、第1~第9のいずれか1つの態様において、外気の温度を検知する外気温検知部(231)と、前記換気装置(210)の前記外気吹出口(22a)からの外気の吹き出し方向を変更する換気風向板(250)と、前記外気温検知部(231)の検知結果に基づいて、前記換気風向板(250)による外気の吹き出し方向を制御する制御部(226)とを備える。
第13の態様では、室内に外気を供給する際に、外気が室内の特定箇所にたまり混むことを抑制できる。
第14の態様は、第1~第9のいずれか1つの態様において、前記空気調和機(110)の前記吹出口(137)からの空気の吹き出し方向を変更する空気風向板と、前記換気装置(210)の前記外気吹出口(22a)からの外気の風量に基づいて、前記空気風向板による空気の吹き出し方向を制御する制御部(102)とを備える。
第14の態様では、前記外気吹出口(22a)からの外気の風量に基づいて、前記空気風向板による空気の吹き出し方向を適切に調整できる。
第15の態様は、第1~第9のいずれか1つの態様において、前記換気装置(210)の前記外気吹出口(22a)からの外気の吹き出し方向を変更する換気風向板(250)と、前記空気調和機(110)が稼働しているか否かに応じて、前記換気風向板(250)による外気の吹き出し方向を制御する制御部(226)とを備える。
第15の態様では、空気調和機(110)が稼働しているか否かに応じて、外気の吹き出し方向を制御できる。
第16の態様は、第1~第9のいずれか1つの態様において、外気の温度を検知する外気温検知部(231)と、前記外気温検知部(231)の検知結果に基づいて、前記換気装置(210)の前記外気吹出口(22a)から吹き出される外気の風量を制御する制御部(238)とを備える。
第16の態様では、外気の温度に応じて、換気装置(210)の外気吹出口(22a)から吹き出される外気の風量を調整できる。
図1は、実施形態に係る空調システムの模式的断面図である。 図2は、空調室内機、及び換気室内機の正面図である。 図3は、空調室外機、及び換気室外機の正面図である。 図4は、空気調和機の基本要素を含むブロック図である。 図5は、空調システムの構成を示すブロック図である。 図6は、空調室内機の電源回りの構成を示す模式図である。 図7は、換気室内機においてケーシングの正面カバーの一部を省略した正面図である。 図8は、図7のVIII-VIII断面図である。 図9は、図8のIX-IX断面図である。 図10(a)および図10(b)は、空調室内機、及び換気室内機の側面図である。 図11は、空調システムの動作の第1例のフロー図である。 図12は、空調システムの動作の第2例のフロー図である。 図13は、空調システムの動作の第3例のフロー図である。 図14は、空調システムの動作の第4例のフロー図である。 図15は、空調システムの動作の第5例のフロー図である。 図16は、空調システムの動作の第6例のフロー図である。 図17は、空調システムの動作の第7例のフロー図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《実施形態》
実施形態に係る空調システム(1)について説明する。
図1~図3に示すように、空調システム(1)は、空気調和機(110)と、換気装置(210)とを備える。
(1)空気調和機の全体構成
空気調和機(110)は、対象空間の空気の温度を調節する。対象空間は室内(I)の空間である。室内(I)は、壁部(A)によって室外(J)と仕切られる。壁部(A)には、室内(I)と室外(J)とを連通する貫通孔(XA)が形成される。
空気調和機(110)は、冷房運転と暖房運転とを行う。冷房運転では、空気調和機(110)が室内(I)の空気を冷却する。暖房運転では、空気調和機(110)が室内(I)の空気を加熱する。
図4は、空気調和機(110)の概略の配管系統図を示す。図4に示すように、空気調和機(110)は、冷媒回路(111)を備える。冷媒回路(111)には、冷媒が充填される。冷媒回路(111)は、冷媒を循環させることにより冷凍サイクルを行う。
空気調和機(110)は、空調室外機(120)、空調室内機(130)、第1連絡配管(112)、および第2連絡配管(113)を備える。空気調和機(110)は、1つの空調室外機(120)と1つの空調室内機(130)とを有するペア式である。
(1-1)空調室外機
空調室外機(120)は、室外(J)(図1および図3参照)に設置される。図4に示すように、空調室外機(120)は、圧縮機(121)、室外熱交換器(122)、膨張弁(123)、四方切換弁(124)、および室外ファン(125)を備える。空調室外機(120)は、電源端子台(126)と、電源回路(923)とをさらに備える(図5参照)。
図4に示すように、圧縮機(121)は、冷媒を圧縮する。圧縮機(121)は回転式の圧縮機である。回転式の圧縮機(121)は、揺動式、ローリングピストン式、スクロール式などで構成される。
室外熱交換器(122)は、冷媒と室外空気とを熱交換させる。室外熱交換器(122)はフィンアンドチューブ式である。室外ファン(125)は、室外空気を搬送する。室外ファン(125)により搬送される空気は、室外熱交換器(122)を通過する。室外ファン(125)はプロペラファンである。膨張弁(123)は、冷媒を減圧する。膨張弁(123)は、電子式あるいは感温式の膨張弁である。
四方切換弁(124)は、冷媒回路(111)の冷媒の流れを正逆反転させる。四方切換弁(124)は、圧縮機(121)の吐出側と室外熱交換器(122)のガス側とを連通させると同時に、圧縮機(121)の吸入側と空調室内機(130)の室内熱交換器(140)のガス側とを連通させる。その結果、室外熱交換器(122)が放熱器として機能し、室内熱交換器(140)が蒸発器として機能する冷凍サイクル(冷房サイクル)が行われる。また、四方切換弁(124)は、圧縮機(121)の吐出側と空調室内機(130)の室内熱交換器(140)のガス側とを連通させると同時に、圧縮機(121)の吸入側と室外熱交換器(122)のガス側とを連通させる。その結果、室内熱交換器(140)が放熱器として機能し、室外熱交換器(122)が蒸発器として機能する冷凍サイクル(暖房サイクル)が行われる。
(1-2)空調室内機
図1および図2に示すように、空調室内機(130)は、室内(I)に設置される。空調室内機(130)は、内壁(A1)に固定される。空調室内機(130)は、壁掛け式の空調空調室内機である。空調室内機(130)は、ケーシング(131)、室内熱交換器(140)、クロスフローファン(150)、フラップ(190)、ルーバー(191)、温度検知部(192)、およびクロスフローファン(150)を回転させるファンモータ(194)を備える。空調室内機(130)は、電源端子台(132)、および通信端子(133)をさらに備える(図5参照)。
図1および図2に示すように、ケーシング(131)は、空調室内機(130)の外郭を形成している。ケーシング(131)は、左右に横長の箱状に形成される。ケーシング(131)は、ケーシング(131)の背面を内壁(A1)に対向させるようにして設置される。ケーシング(131)の内部には、室内熱交換器(140)、およびクロスフローファン(150)を収容する内部空間(S1)が形成される。ケーシング(131)の上部には、吸込口(136)が形成される。ケーシング(131)の下部には、吹出口(137)が形成される。吹出口(137)には、フラップ(190)が設けられる。フラップ(190)は、吹出口(137)から吹き出される空気の上下方向の風向を変更する風向調節板を構成する。ルーバー(191)は、吹出口(137)から吹き出される空気の左右方向の風向を変更する風向調節板を構成する。空調室内機(130)は、フラップ(190)およびルーバー(191)の回転角度を調整するための第1駆動源(モータ等)(193)をさらに備える。空調室内機(130)の第1コントローラ(102)は、当該第1駆動源(193)を操作して、フラップ(190)の回転角度を調整することで、吹出口(137)から吹き出される空気の上下方向の風向を制御する。第1コントローラ(102)は、当該第1駆動源(193)を操作して、ルーバー(191)の回転角度を調整することで、吹出口(137)から吹き出される空気の左右方向の風向を制御する。
以下では、フラップ(190)および/またはルーバー(191)のことを、空調風向板と記載することがある。
室内熱交換器(140)は、冷媒と室内空気とを熱交換させる。室内熱交換器(140)はフィンアンドチューブ式である。クロスフローファン(150)は、室内空気を搬送する室内ファンである。クロスフローファン(150)により搬送される空気は、室内熱交換器(140)を通過する。温度検知部(192)は、ケーシング(131)内における吹出口(137)の周辺に設置され、吹出口(137)から吹き出される空気の温度を検知する。
第1連絡配管(112)と第2連絡配管(113)は、貫通孔(XA)に挿通された状態で、空調室内機(130)および空調室外機(120)を互いに接続する。第1連絡配管(112)はガス管であり、第2連絡配管(113)は、液管である。第1連絡配管(112)は、室内熱交換器(140)のガス端に接続する。第2連絡配管(113)は、室内熱交換器(140)の液端に接続する。
ケーシング(131)内の後下部には、配管スペース(S2)が形成される。配管スペース(S2)には、冷媒回路(111)の冷媒配管や、凝縮水の排出路(例えばホース)などが収容される。
(1-3)制御装置
図4に示すように、空気調和機(110)は、制御装置(10)を有する。制御装置(10)は、リモコン(101)、第1コントローラ(102)、および第2コントローラ(103)を含む。第1コントローラ(102)、および第2コントローラ(103)の各々は、CPUおよびMPUのようなプロセッサー、および、プロセッサーにより実行されるプログラムを記憶したメモリーを含む。第1コントローラ(102)は空調室内機(130)に備えられ、第2コントローラ(103)は空調室外機(120)に備えられる。
リモコン(101)は、室内(I)に設けられる。リモコン(101)は、ユーザによって操作される操作部である。リモコン(101)は、ユーザの操作に応じた指令を、無線または有線を介して第1コントローラ(102)へ送信する。
第1コントローラ(102)は、リモコン(101)から受信した指令に応じて、クロスフローファン(150)、第1フラップ(91)、第2フラップ(92)等の空調室内機(130)の各種構成要素を制御する。
第1コントローラ(102)は、リモコン(101)の操作に応じた指令を、第2コントローラ(103)へ送信する。第2コントローラ(103)は、第1コントローラ(102)から受信した指令に応じて、圧縮機(121)、膨張弁(123)、四方切換弁(124)、室外ファン(125)等の空調室外機(120)の各種構成要素を制御する。
(2)換気装置の全体構成
図1~図3に示すように、換気装置(210)は、外気(室外(J)の空気)を室内(I)に供給することで、室内(I)の換気を行う。換気装置(210)は、空気調和機(110)と併用される。併用されることは、空気調和機(110)に対して換気装置(210)が併設されて使用されることを示す。併設は、空気調和機(110)と換気装置(210)とが同時に設置されることのみならず、空気調和機(110)に対して換気装置(210)が後付けで設置されることも含む。使用は、換気装置(210)が空気調和機(110)の対象空間である室内(I)に外気を供給する処理を行うことを示す。
換気装置(210)は、ダクト(211)、換気室内機(220)、および換気室外機(230)を備える。ダクト(211)は、貫通孔(XA)に挿通された状態で、換気室内機(220)と換気室外機(230)とに連通される。図2に示すように、室内(I)において、ダクト(211)は、空調室内機(130)のケーシング(131)に挿通された状態で、換気室内機(220)に連結される。ダクト(211)において、空調室内機(130)のケーシング(131)と、換気室内機(220)との間に位置する部分は、カバー部材(D)で覆われている。図3に示すように、室外(J)において、第1連絡配管(112)、第2連絡配管(113)、およびダクト(211)は、カバー部材(C)で覆われている。
換気室外機(230)は、本発明の第1換気ユニットの一例である。換気室内機(220)は、本発明の第2換気ユニットの一例である。
(2-1)換気室内機
図1、図2、および図5に示すように、換気室内機(220)は、室内(I)に設置される。換気室内機(220)は、受付部(221)と、表示部(222)と、室温検知部(223)と、通信端子(224)と、ケーシング(225)と、第3コントローラ(226)と、電源回路(922)とを含む。
ケーシング(225)は、受付部(221)と、表示部(222)と、室温検知部(223)と、通信端子(224)と、第3コントローラ(226)とを収容する。ケーシング(225)には外気吹出口(22a)が形成される。本実施形態では、外気吹出口(22a)は水平に外気を吹き出す。ケーシング(225)は、空調室内機(130)のケーシング(131)とは別体である。ケーシング(225)は、例えば、空調室内機(130)のケーシング(131)の下側に設置される。受付部(221)は、換気装置用リモコンから送信される、換気装置(210)に対する操作信号を受信する。換気装置(210)に対する操作信号は、例えば、換気装置(210)を起動、または停止させることを指示する信号、換気装置(210)の外気吹出口(22a)から吹き出される外気の風量の強弱を切り替えることを指示する信号等を含む。受付部(221)は、例えば、赤外線リモコン受信モジュールを含む。換気装置用リモコンは、空気調和機(110)のリモコン(101)と共用でもよい。表示部(222)は、例えば、LED(Light Emitting Diode)を含み、換気装置(210)の動作状態を示す情報を表示する。換気装置(210)の動作状態を示す情報は、例えば、電源のON、OFF状態を示す情報、外気吹出口(22a)から吹き出される外気の風量の強さを示す情報、換気装置(210)が空気調和機(110)と連動状態にあるか否かを示す情報等を含む。室温検知部(223)は、室内(I)の気温を検知する。第3コントローラ(226)は、CPUおよびMPUのようなプロセッサー、および、プロセッサーにより実行されるプログラムを記憶したメモリーを含む。第3コントローラ(226)は、換気室内機(220)の各種構成要素の動作を制御する。
(2-2)換気室外機
図1、図3、および図5に示すように、換気室外機(230)は、室外(J)に設置される。換気室外機(230)は、壁部(A)の外壁に設置される。換気室外機(230)は、外気温検知部(231)と、第1モータ(232)と、ダンパ検知部(233)と、第2モータ(234)と、ヒータ(235)と、第1通信端子(236)と、第2通信端子(237)と、第4コントローラ(238)と、ファン(240)と、ダンパ(241)と、ケーシング(242)と、電源端子台(243)と、電源回路(921)とを備える。
ケーシング(242)は、外気温検知部(231)と、第1モータ(232)と、ダンパ検知部(233)と、第2モータ(234)と、ヒータ(235)と、第1通信端子(236)と、第2通信端子(237)と、第4コントローラ(238)と、ファン(240)と、電源端子台(243)とを収容する。ケーシング(242)には吸気口(24a)が形成される。吸気口(24a)は、ダンパ(241)により開閉される。
外気温検知部(231)は、外気(室外(J)の空気)の温度を検知する。第1モータ(232)は、ファン(240)を回転させる。ファン(240)が回転することで、吸気口(24a)を介してケーシング(242)の内部に外気が流入する。ケーシング(242)の内部に流入した外気は、ダクト(211)を通じて換気室内機(220)のケーシング(225)の内部に送られて、ケーシング(225)の外気吹出口(22a)から室内(I)に吹き出される。
第2モータ(234)は、ダンパ(241)の回転角度を変更することで、吸気口(24a)を開閉する。ダンパ検知部(233)は、例えば、リミットスイッチを含み、ダンパ(241)による吸気口(24a)の開状態または閉状態を検知する。
ヒータ(235)は、外気を加熱する。例えば、室温検知部(223)により検知される室温(室内(I)の気温)と、外気温検知部(231)により検知される外気の温度との差が所定値以上になる場合に、ヒータ(235)により外気が加熱されて、加熱された空気が室内(I)に供給される。その結果、外気が低温の状態で室内(I)に供給されることを抑制でき、さらに、外気と室温との温度差により結露が生じることを抑制できる。
第4コントローラ(238)は、CPUおよびMPUのようなプロセッサー、および、プロセッサーにより実行されるプログラムを記憶したメモリーを含む。第4コントローラ(238)は、換気室外機(230)の各種構成要素の動作を制御する。
換気装置(210)の動作モードについて説明する。例えば、換気装置(210)が強運転で動作する場合、外気吹出口(22a)から吹き出される外気の風量は略30(m/h)であり、換気装置(210)が弱運転で動作する場合、外気吹出口(22a)から吹き出される外気の風量は略12(m/h)である。なお、換気装置(210)は、ディップスイッチ等の操作部により、所定範囲内(例えば、12(m/h)以上、30(m/h)以下の範囲内)で外気吹出口(22a)から吹き出される外気の風量を調整できる構成を有していてもよい。
(3)空調システムの配線の構成
図5を参照して、空調システム(1)の配線の構成について説明する。
図5に示すように、空調システム(1)は、第1連絡電線(400)と、第2連絡電線(500)と、第1信号線(600)と、第2信号線(700)とを備える。
第1連絡電線(400)は、空調室内機(130)の電源端子台(132)と、換気室外機(230)の電源端子台(243)とに接続される。第2連絡電線(500)は、換気室外機(230)の電源端子台(243)と、空調室外機(120)の電源端子台(126)とに接続される。第1信号線(600)は、空調室内機(130)の通信端子(133)と、換気室外機(230)の第1通信端子(236)とに接続される。第2信号線(700)は、換気室外機(230)の第2通信端子(237)と、換気室内機(220)の通信端子(224)とに接続される。
図6は、空調室内機(130)に備えられる基板(900)を示す。図6に示すように、基板(900)には、第1コントローラ(102)と、電源端子台(132)と、通信端子(133)と、電源端子(910)と、電源回路(920)とが設けられる。電源端子(910)は電線を介して交流電源(E)と接続するための端子である。電源回路(920)は、電源端子(910)と配線(W1,W2)により接続される。電源回路(920)は、配線(W1,W2)を介して入力された交流電源(E)からの交流電圧を所望の電圧に変換することで、交流電源(E)からの入力電力から必要とされる出力電力を生成する。ファンモータ(194)等の空調室内機(130)の各種構成要素は、電源回路(920)からの出力電力により駆動する。
電源端子台(132)は、配線(W1)から分岐した配線(W3)と、配線(W2)から分岐した配線(W4)とに接続される。第1コントローラ(102)は、電源回路(920)を制御して上記出力電力を調整することで、交流電源(E)からの入力電力のうち、配線(W3,W4)を介して電源端子台(132)に送られる電力を制御する。電源端子台(132)は、配線W(W5)を介して第1コントローラ(102)に接続される。通信端子(133)は、配線W(W6)を介して第1コントローラ(102)に接続される。配線(W5,W6)には通信回路(930)が設けられている。配線(W5,W6)は第1コントローラ(102)が制御信号を送受信するための通信線として機能する。
図5および図6に示すように、商用電源である交流電源(E)からの入力電力のうちの一部が電源回路(920)に入力され、電源回路(920)から空調室内機(130)への電源供給が行われることで空調室内機(130)が稼働する。空調室内機(130)の電源端子台(132)は、空調室内機(130)の電源に供給される電力のうちの他の一部を出力する。
電源端子台(132)から出力された電力は、第1連絡電線(400)により換気室外機(230)の電源端子台(243)へ送られる。第1連絡電線(400)により電源端子台(243)へ送られた電力のうちの一部は、換気室外機(230)の電源回路(921)へ送られることで換気室外機(230)への電源供給が行われ、さらに、第2信号線(700)を介して換気室内機(220)の電源回路(922)に送られることで換気室内機(220)への電源供給が行われる。その結果、換気室外機(230)と換気室内機(220)とが稼働する。また、第1連絡電線(400)により換気室外機(230)の電源端子台(243)へ送られた電力のうちの他の一部は、第2連絡電線(500)により空調室外機(120)の電源端子台(126)へ送られて、電源端子台(126)から空調室外機(120)の電源回路(923)に送られることで空調室外機(120)への電源供給が行われる。その結果、空調室外機(120)が稼働する。
図5に示すように、空調室内機(130)の第1コントローラ(102)(図4参照)は、空調室外機(120)と通信するための第1制御信号を出力する。第1制御信号は、第1連絡電線(400)、換気室外機(230)の電源端子台(243)、第2連絡電線(500)、および空調室外機(120)の電源端子台(126)を介して空調室外機(120)へ送られる。その結果、空調室外機(120)の第2コントローラ(103)(図4参照)が、第1制御信号に基づいた処理(例えば、四方切換弁(124)の切り替え処理)を行う。
図5に示すように、空調室内機(130)の第1コントローラ(102)(図4参照)は、通信端子(133)から換気装置(210)と通信するための第2制御信号を出力する。第2制御信号は、第1信号線(600)を介して換気室外機(230)へ送られる。その結果、換気室外機(230)の第4コントローラ(238)は、第1通信端子(236)により第2制御信号を受信して、第2制御信号に基づいた処理を行う。第2制御信号は、例えば、空調室内機(130)の電源がオンまたはオフにされたことを示す信号を含む。第2制御信号に基づいた処理は、例えば、空調室内機(130)の稼働に連動させて、換気装置(210)を稼働させる処理を含む。
換気室外機(230)の第4コントローラ(238)は、第2信号線(700)により換気室内機(220)の第3コントローラ(226)と通信する。例えば、換気装置(210)のリモコンから受付部(221)に換気装置(210)に対する操作信号が入力されると、換気室外機(230)の第3コントローラ(226)は、通信端子(224)から第2信号線(700)を介して換気室外機(230)へ当該操作信号を送信する。換気室外機(230)の第4コントローラ(238)は、第2通信端子(237)から当該操作信号を受信すると、当該操作信号に基づく処理(例えば、第1モータ(232)によりファン(240)を回転させて、外気を換気室内機(220)へ送る処理)を行う。また、換気室内機(220)の第3コントローラ(226)と、空調室内機(130)の第1コントローラ(102)とは、第1信号線(600)および第2信号線(700)により互いに通信する。
(4)換気室内機の詳細な構成
図7~図9を参照して、換気室内機(220)についてさらに説明する。なお、図7において、換気室内機(220)のケーシング(225)の正面カバーの右半分の部分(22B)(図9参照)は省略されている。
図7~図9に示すように、換気室内機(220)は、通路(227)と、通路(227)の周囲に設置される断熱材(228)と、フィルタ(229)とをさらに含む。
ダクト(211)は、ケーシング(225)の外面に設けられる接続部(25g)を通じてケーシング(225)の内部に挿入される。接続部(25g)は、例えば、ノック穴、開口部、または開閉扉を含み、ケーシング(225)の内部を外部とを連通させる。
通路(227)は、管状の部材であり、換気室内機(220)のケーシング(225)の内部に設置される。通路(227)の一端部(27a)は、ケーシング(225)の内部の左右中央部に位置しており、ダクト(211)と連通している。通路(227)の他端部(27b)は、外気吹出口(22a)と連通している。
通路(227)により前記外気吹出口へ送られる気流の流路面積よりも、外気吹出口(22a)の開口面積の方が小さい。流路面積は、通路(227)の延びる方向に対して垂直な通路(227)内の空間の断面積を示す。
通路(227)は、外気吹出口(22a)とダクト(211)との間に設けられるチャンバー空間(27c)を含む。
外気吹出口(22a)の開口面積は、チャンバー空間(27c)の断面積(通路(227)の延びる方向に対して垂直な断面の面積)はよりも小さい。これにより、外気吹出口(22a)は外気の流路を絞る構造を有する。その結果、外気吹出口(22a)から外気を勢いよく噴き出させて、外気の風速を効果的に確保することができ、外気を所望の方向に効果的に吹き出すことができる。
また、外気の風速を確保することで、外気吹出口(22a)で冷気(冷たい外気)が巻き込まれて結露が生じることを抑制できる。また、外気吹出口(22a)から外気を勢いよく噴き出させることができるので、空調処理後の空気に外気を効果的に当てて混合させることができる。なお、外気吹出口(22a)から吹き出される外気の風速は、3m/sec以上であることが好ましい。
通路(227)の他端部(27b)には、フィルタ(229)が設置される。フィルタ(229)は、例えば、不織布を含む。
換気室内機(220)は、換気風向板(250)(図1参照)と、換気風向板(250)の回転角度を調整するための第2駆動源(モータ等)(22A)とをさらに含む。換気風向板(250)は、換気室内機(220)の外気吹出口(22a)から吹き出される外気の上下左右方向の風向を調整する。換気風向板(250)は、例えば、上下方向に回転可能に支持される換気フラップと、左右方向に回転可能に支持される換気ルーバーとを含む。換気室内機(220)の第3コントローラ(226)は、当該第2駆動源(22A)を操作して、当該換気フラップの回転角度を調整することで、外気吹出口(22a)から吹き出される外気の上下方向の風向を制御する。第3コントローラ(226)は、当該第2駆動源(22A)を操作して、当該換気ルーバーの回転角度を調整することで、外気吹出口(22a)から吹き出される外気の左右方向の風向を制御する。
なお、換気風向板(250)と当該第2駆動源(22A)とは、換気室内機(220)にとって必須の構成ではない。換気室内機(220)は、換気風向板(250)と当該第2駆動源(22A)とを備えていなくてもよい。
(5)換気室内機の設置態様
図1および図2を参照して、換気室内機(220)の設置態様について説明する。以下では、室内(I)の内壁(A1)に換気室内機(220)が設置された状態で、換気室内機(220)のケーシング(225)に対して、内壁(A1)側を前方として、外気吹出口(22a)側を後方とし、前後上下左右方向を規定する。
図1および図2に示すように、空調室内機(130)の吹出口(137)の下側には、換気室内機(220)のケーシング(225)が配置される。正面視において、換気室内機(220)の外気吹出口(22a)は、空調室内機(130)の吹出口(137)と上下方向にオーバーラップする部分を有する。正面視は、前後方向に沿った視線を示す。
本実施形態では、換気室内機(220)の外気吹出口(22a)の全体が空調室内機(130)の吹出口(137)と上下方向にオーバーラップしているが、外気吹出口(22a)の一部が空調室内機(130)の吹出口(137)と上下方向にオーバーラップしていてもよい。
また、外気吹出口(22a)が吹出口(137)と上下方向にオーバーラップする部分を有する状態において、前後方向の位置において、換気室内機(220)の外気吹出口(22a)は、空調室内機(130)の吹出口(137)よりも手前側(後側)に位置していてもよく、吹出口(137)よりも奥側(前側)に位置していてもよく、または、吹出口(137)と同じ場所に位置していてもよい。
前後方向の位置において、換気室内機(220)のケーシング(225)は、空調室内機(130)の吹出口(137)から吹き出される空気の気流の軌跡上に位置しない場所に設けられる。
図2および図10(a)に示すように、空調室内機(130)のケーシング(131)と、換気室内機(220)のケーシング(225)との間には隙間(Y)が存在する。
隙間(Y)の上下方向の寸法(Z)は、70mm以下であることが好ましい。これにより、空調室内機(130)の吹出口(137)から吹き出される空気(空調処理後の空気)に換気室内機(220)の外気吹出口(22a)から吹き出される外気を効果的に当てることができ、空調処理後の空気に外気を効果的に混合させることができる。その結果、例えば、空調室内機(130)が暖房運転をしている場合、空調処理後の暖かい空気に冷たい外気を効果的に混合させて、外気の温度を上昇させることができるので、室内(I)にいる人に外気が冷たいままの状態で触れることを抑制できる。
隙間(Y)の上下方向の寸法(Z)は、40mm以上であることが好ましい。これにより、換気室内機(220)のケーシング(225)と空調室内機(130)のケーシング(131)との近辺で空調処理後の空気と外気とが混合されて、空調処理後の空気と外気との温度差によりケーシング(225)またはケーシング(131)に結露が生じることを抑制できる。
また、隙間(Y)の上下方向の寸法(Z)を40mm以上とすることで、空調室内機(130)のケーシング(131)の吹出口(137)からある程度離れた場所で空調処理後の空気と外気とを混合させることができる。これにより、空気調和機(110)例えば、空調室内機(130)のケーシング(131)内の下部(吹出口(137)の近傍)に温度検知部(192)が設けられる場合、温度検知部(192)が換気室内機(220)からの外気の温度の影響を受けて、温度検知部(192)の検出精度が低下することを抑制できる。
(6-1)空調システムの動作の第1例
図1、図5、図10(a)および図10(b)を参照して、空調システム(1)の動作の第1例について説明する。図10(a)および図10(b)において、実線の矢印は空調室内機(130)の吹出口(137)から吹き出される空気を示し、点線の矢印は外気吹出口(22a)から吹き出される外気を示す。
図1、図5、図10(a)および図10(b)に示すように、換気室内機(220)の第3コントローラ(226)は、空気調和機(110)の運転モードに応じて、換気風向板(250)による外気吹出口(22a)からの外気の吹き出し方向を制御する。
図1、図5、および図10(a)に示すように、空気調和機(110)が冷房運転を行う場合、冷房運転が開始されてから第1所定時間が経過するまでは、第3コントローラ(226)は、外気吹出口(22a)から外気が水平方向(左右方向)よりも下方側へ吹き出すように、換気風向板(250)の換気フラップの回転角度を調整する。以下では、冷房運転時において、第1所定時間経過前の換気フラップの回転角度を、第1回転角度と記載することがある。冷房運転の開始時は、通常は、室内(I)の気温を早急に下げるために、空調室内機(130)の吹出口(137)からは冷房による大風量の冷気が吹き出される。このとき、図10(a)に示すように、換気フラップの回転角度が第1回転角度にされて、外気吹出口(22a)からの外気が下方側に吹き出されることで、外気吹出口(22a)からの暖かい外気が、外気吹出口(22a)から吹き出された直後に、吹出口(137)からの冷気の巻き込みにより急激に冷やされて、外気吹出口(22a)に結露が生じることを抑制できる。
図1、図5、および図10(b)に示すように、空気調和機(110)が冷房運転を行う場合で、冷房運転が開始されてから第1所定時間経過後は、第3コントローラ(226)は、外気吹出口(22a)から外気が第1所定時間経過前よりも上方側へ吹き出されるように、換気風向板(250)の換気フラップの回転角度を調整する。以下では、冷房運転時において、第1所定時間経過後の換気フラップの回転角度を、第2回転角度と記載することがある。このとき、本実施形態では、第1所定時間経過後において、外気吹出口(22a)から外気が略水平に吹き出されるように、換気フラップの回転角度が第2回転角度に調整される。冷房運転か開始されてからしばらくすると、通常は、室内(I)の気温もある程度下がった状態になるので、空調室内機(130)の吹出口(137)から吹き出される冷気の風量が冷房運転の開始時よりも下げられる。この場合、上記した冷気の巻き込みにより結露が生じるリスクが低下するので、図10(b)に示すように、外気吹出口(22a)からの外気の吹き出し方向を冷房運転の開始時よりも上に向ける。すなわち、換気フラップの回転角度を、第1回転角度(図10(a))から第2回転角度(図10(b))に切り替える。これにより、空調室内機(130)の吹出口(137)から吹き出される冷気に、外気を効果的に混ぜ合わせて室内(I)に供給できる。その結果、外気が暖かいままの状態で室内(I)に供給されることを抑制できる。
空気調和機(110)が暖房運転を行う場合、第3コントローラ(226)は、暖房運転が開始されてから第2所定時間が経過するタイミングで、換気風向板(250)の換気フラップの回転角度を切り替える。暖房運転が開始されてから第2所定時間の経過前は、換気フラップの回転角度が第3回転角度に設定され、第2所定時間の経過後は、換気フラップの回転角度が第4回転角度に設定される。第3回転角度は、図10(a)に示すように、外気吹出口(22a)から外気が水平方向よりも下方側へ吹き出されることで、暖房の暖気に外気(真冬の冷気)が当たって結露が生じることが抑制できるような角度である。第4回転角度は、第3回転角度のときよりも、外気吹出口(22a)からの外気を上方側へ吹き出させることで、外気吹出口(22a)からの外気を、空調室内機(130)からの気流に効果的に混合させることができるような角度である(図10(b)参照)。
第2所定時間、第3回転角度および第4回転角度は、空気調和機(110)による暖房運転時の空調室内機(130)からの暖気の温度と、真冬の外気温との関係に基づいて設定される。これに対し、上記した冷房運転時の第1所定時間、換気フラップの第1回転角度および第2回転角度は、空気調和機(110)による冷房運転時の空調室内機(130)からの冷気の温度と、真夏の外気温との関係に基づいて設定される点で、第2所定時間、第3回転角度および第4回転角度とは異なる。
図11を参照して、空調システムの動作の第1例のフロー図について説明する。
図11に示すように、ステップS10において、第3コントローラ(226)は、空気調和機(110)の運転モードを確認する。空気調和機(110)の運転モードが冷房運転の場合、処理がステップS11に移行する。空気調和機(110)の運転モードが暖房運転の場合、処理がステップS14に移行する。
ステップS11において、第3コントローラ(226)は、空気調和機(110)の冷房運転が開始されてから第1所定時間が経過したか否かを判定する。第1所定時間が経過していないと判定されると(ステップS11で、No)、処理がステップS12へ移行する。第1所定時間が経過したと判定されると(ステップS11で、Yes)、処理がステップS13へ移行する。
ステップS12において、換気風向板(250)の換気フラップの回転角度が第1回転角度になるように、第3コントローラ(226)が第2駆動源(22A)(図5参照)を制御する(図10(a)参照)。ステップS12に示す処理が終了すると、処理がステップS10に戻る。
ステップS13において、換気風向板(250)の換気フラップの回転角度が第2回転角度になるように、第3コントローラ(226)が第2駆動源(22A)(図5参照)を制御する(図10(b)参照)。ステップS13に示す処理が終了すると、処理がステップS10に戻る。
ステップS14において、第3コントローラ(226)は、空気調和機(110)の暖房運転が開始されてから第2所定時間が経過したか否かを判定する。第2所定時間が経過していないと判定されると(ステップS14で、No)、処理がステップS15へ移行する。第2所定時間が経過したと判定されると(ステップS14で、Yes)、処理がステップS16へ移行する。
ステップS15において、換気風向板(250)の換気フラップの回転角度が第3回転角度になるように、第3コントローラ(226)が第2駆動源(22A)(図5参照)を制御する。ステップS15に示す処理が終了すると、処理がステップS10に戻る。
ステップS16において、換気風向板(250)の換気フラップの回転角度が第4回転角度になるように、第3コントローラ(226)が第2駆動源(22A)(図5参照)を制御する。ステップS16に示す処理が終了すると、処理がステップS10に戻る。
-空調システムの動作の第1例の変形例-
空調システムの動作の第1例では、第3コントローラ(226)が換気フラップの回転角度(換気風向板(250)による外気吹出口(22a)からの外気の吹き出し方向)を変更する要件として、空気調和機(110)の運転モードの他、空気調和機(110)の稼働時間(第1所定時間、および第2所定時間)も考慮される。しかし、本発明はこれに限定されない。空気調和機(110)の稼働時間は考慮されなくてもよい。例えば、空気調和機(110)が冷房運転を行うときは、換気風向板(250) の換気フラップの回転角度が第5回転角度に設定され、暖房運転を行うときは、換気風向板(250) の換気フラップの回転角度が第6回転角度に設定されるようにして、空気調和機(110)の稼働時間を考慮することなく、空気調和機(110)の運転モードに応じて、換気フラップの回転角度が切り替えられる。この場合、例えば、換気フラップの回転角度が第5回転角度のときよりも第6回転角度のときの方が、外気吹出口(22a)から下向きに外気が吹き出されるように、第5回転角度および第6回転角度が設定される。
(6-2)空調システムの動作の第2例
空調システム(1)の動作の第2例について説明する。
図1および図5に示すように、換気室外機(230)の第4コントローラ(238)は、温度検知部(192)の検知結果に基づいて、換気装置(210)の外気吹出口(22a)から吹き出される外気の風量を制御する。第4コントローラ(238)は、例えば、ファン(240)の回転速度を調整することで外気吹出口(22a)から吹き出される外気の風量を制御する。
以下では、空調システムの動作の第2例のフロー図について説明する。
図12に示すように、第4コントローラ(238)は、空気調和機(110)の運転モードを確認する(ステップS20)。
空気調和機(110)の暖房運転時において、温度検知部(192)により検知される空気の温度が第1所定温度よりも低い場合(ステップS21で、Yes)、第4コントローラ(238)は、外気吹出口(22a)から吹き出される外気の風量を、第1所定風量よりも下げる(ステップS22)。その結果、外気により室内(I)の気温がさらに下がることを抑制できる。また、空気調和機(110)の暖房運転時において、ユーザーが空気調和機(110)の温度を低めに設定している場合、外気吹出口(22a)からの外気の吹き出し量が多くなると、ユーザーが寒く感じるが、上記のように、温度検知部(192)の検知結果に基づいて、外気吹出口(22a)からの外気の風量をコントロールすることで、ユーザーが寒く感じることを抑制できる。ステップS22に示す処理が終了すると、処理がステップS20に戻る。空気調和機(110)の暖房運転時において、温度検知部(192)により検知される空気の温度が第1所定温度よりも低くない場合(ステップS21で、No)、処理がステップS20に戻る。
空気調和機(110)の冷房運転時において、温度検知部(192)により検知される空気の温度が第2所定温度よりも高い場合(ステップS23で、Yes)、第4コントローラ(238)は、外気吹出口(22a)から吹き出される外気の風量を、第2所定風量よりも下げる(ステップS24)。その結果、外気により室内(I)の気温がさらに上昇することを抑制できる。ステップS24に示す処理が終了すると、処理がステップS20に戻る。空気調和機(110)の冷房運転時において、温度検知部(192)により検知される空気の温度が第2所定温度よりも高くない場合(ステップS23で、No)、処理がステップS20に戻る。
なお、換気室内機(220)の第4コントローラ(238)は、温度検知部(192)の検知結果と外気温検知部(231)の検知結果との差(外気温度と吹出温度の差)に基づいて、換気装置(210)の外気吹出口(22a)から吹き出される外気の風量を制御してもよい。
また、換気室内機(220)の第4コントローラ(238)は、空気調和機(110)の運転モードと温度検知部(192)の検知結果とに基づいて、換気装置(210)の外気吹出口(22a)から吹き出される外気の風量を制御してもよい。
(6-3)空調システムの動作の第3例
空調システム(1)の動作の第3例について説明する。
図1および図5に示すように、換気室内機(220)の第3コントローラ(226)は、空気調和機(110)の空調風向板(フラップ(190)、または、ルーバー(191))による吹出口(137)からの空気の吹き出し方向に合わせて、換気風向板(250)による外気吹出口(22a)からの外気の吹き出し方向を制御する。言い換えれば、第3コントローラ(226)は、空気調和機(110)の空調風向板(フラップ(190)、または、ルーバー(191))の回転角度に合わせて、換気風向板(250)の換気フラップまたは換気ルーバーの回転角度を調整する。
図13を参照して、空調システムの動作の第3例のフロー図について説明する。
図13に示すように、第3コントローラ(226)は、空気調和機(110)のフラップ(190)の向きを確認する(ステップS30)。空気調和機(110)のフラップ(190)の向きは、言い換えれば、第1駆動源(193)(図5参照)に含まれるフラップ(190)用のモータの回転角度を示す。
空気調和機(110)のルーバー(191)が左向きに風を送る場合、換気風向板(250)の換気ルーバーも左向きに外気を送るように、第3コントローラ(226)が第2駆動源(22A)(図5参照)を制御する(ステップS31)。空気調和機(110)のルーバー(191)が右向きに風を送る場合、換気風向板(250)の換気ルーバーも右向きに外気を送るように、第3コントローラ(226)が第2駆動源(22A)を制御する(ステップS32)。その結果、空気調和機(110)の吹出口(137)から吹き出される空気の風向が変化しても、吹出口(137)から吹き出される空気に、外気吹出口(22a)からの外気を効果的に混合させることができる。ステップS31およびステップS32の各々が終了すると、処理がステップS30に戻る。
(6-4)空調システムの動作の第4例
空調システム(1)の動作の第4例について説明する。
図1および図5に示すように、換気室内機(220)の第3コントローラ(226)は、外気温検知部(231)の検知結果に基づいて、換気風向板(250)による外気吹出口(22a)からの外気の吹き出し方向を制御する。
以下では、空調システムの動作の第4例のフロー図について説明する。
図14に示すように、第3コントローラ(226)は、外気温検知部(231)により検知される外気の温度が第3所定温度よりも低いか否かを判定する(ステップS40)。
外気温検知部(231)により検知される外気の温度が第3所定温度よりも低い場合(ステップS40で、Yes)、第3コントローラ(226)は、外気吹出口(22a)から外気が第1所定方向よりも上向きに吹き出されるように、換気風向板(250)の換気フラップの回転角度を調整する(ステップS41)。これにより、冬場の低温の外気が外気吹出口(22a)から室内(I)に供給されて、室内(I)の下側に溜まりこむことを抑制できる。ステップS41に示す処理が終了すると、処理がステップS42に移行する。外気温検知部(231)により検知される外気の温度が第3所定温度よりも低くない場合(ステップS40で、No)、処理がステップS42に移行する。
第3コントローラ(226)は、外気温検知部(231)により検知される外気の温度が第4所定温度よりも高いか否かを判定する(ステップS42)。
外気温検知部(231)により検知される外気の温度が第4所定温度よりも高い場合(ステップS42で、Yes)、第3コントローラ(226)は、外気吹出口(22a)から外気が第2所定方向よりも下向きに吹き出されるように、換気風向板(250)の換気フラップの回転角度を調整する(ステップS43)。これにより、夏場の高温の外気が外気吹出口(22a)から室内(I)に供給されて、室内(I)の上側に溜まりこむことを抑制できる。第4所定温度は、第3所定温度よりも高い温度である。ステップS43に示す処理が終了すると、処理がステップS40に戻る。外気温検知部(231)により検知される外気の温度が第4所定温度よりも高くない場合(ステップS42で、No)、処理がステップS40に戻る。
(6-5)空調システムの動作の第5例
空調システム(1)の動作の第5例について説明する。
図1および図5に示すように、空調室内機(130)の第1コントローラ(102)は、換気装置(210)の外気吹出口(22a)からの外気の風量に基づいて、空調風向板(フラップ(190)、または、ルーバー(191))による吹出口(137)からの空気の吹き出し方向を制御する。
以下では、換気装置(210)の外気吹出口(22a)からの外気の風量を、換気装置(210)の風量と記載することがある。
換気装置(210)の風量は、例えば、換気装置用リモコン、または、換気室内機(220)のケーシング(225)に設けられるディップスイッチによって設定される。換気装置(210)の風量を示す情報は、第1信号線(600)を介して空調室内機(130)の第1コントローラ(102)により取得される。
以下では、空調システムの動作の第5例のフロー図について説明する。
図15に示すように、空調室内機(130)の第1コントローラ(102)は、換気装置(210)の風量を示す情報を取得する(ステップS50)。
換気装置(210)の風量が所定量よりも少ない場合(換気装置(210)が弱運転で稼働している場合)(ステップS51で、Yes)、空調室内機(130)の第1コントローラ(102)は、吹出口(137)から空気が第3所定方向よりも下向きに吹き出されるように、空調室内機(130)のルーバー(191)の回転角度を調整する(ステップS52)。ステップS52に示す処理が終了すると、処理がステップS50に戻る。換気装置(210)の風量が所定量よりも少なくない場合(ステップS51で、No)、処理がステップS50に戻る。
換気装置(210)の風量が少ない弱運転の場合、外気吹出口(22a)から吹き出される外気の勢いが弱くなり、外気吹出口(22a)から吹き出された外気が下方側へ垂れやすくなる。しかし、空調室内機(130)の第1コントローラ(102)は、吹出口(137)から空気が下向きに吹き出されるように風向を制御することで、吹出口(137)からの空気に外気吹出口(22a)からの外気を効果的に接触させて、空気に外気を効果的に混合させることができる。
(6-6)空調システムの動作の第6例
空調システム(1)の動作の第6例について説明する。
図1および図5に示すように、換気室内機(220)の第3コントローラ(226)は、空気調和機(110)が稼働しているか否かに応じて、換気風向板(250)による外気吹出口(22a)からの外気の吹き出し方向を制御する。
以下では、空調システムの動作の第6例のフロー図について説明する。
図16に示すように、第3コントローラ(226)は、空気調和機(110)が稼働しているか否かを判定する(ステップS60)。
換気室内機(220)の第3コントローラ(226)は、空気調和機(110)が稼働していないと判定すると(ステップS60で、No)、外気吹出口(22a)から外気が第4所定方向よりも上向きに吹き出されるように、換気風向板(250)の換気フラップの回転角度を調整する(ステップS61)。これにより、空気調和機(110)が稼働しておらず、空気調和機(110)の吹出口(137)から吹き出される空気に、換気室内機(220)の外気吹出口(22a)からの外気を混合させる処理ができない場合に、外気を第4所定方向よりも上向きに吹き出させることで、外気が室内(I)の人に直接に当たることを抑制できる。ステップS61に示す処理が終了すると、処理がステップS60に戻る。空気調和機(110)が稼働していると判定されると(ステップS60で、Yes)、処理がステップS60に戻る。
(6-7)空調システムの動作の第7例
空調システム(1)の動作の第7例について説明する。
図1および図5に示すように、換気室内機(220)の第4コントローラ(238)は、外気温検知部(231)の検知結果に基づいて、換気装置(210)の外気吹出口(22a)から吹き出される外気の風量を制御する。
以下では、空調システムの動作の第7例のフロー図について説明する。
図17に示すように、第4コントローラ(238)は、外気温検知部(231)から外気の温度を示す情報を取得する(ステップS70)。
外気温検知部(231)により検知された外気の温度が第5所定温度よりも低い場合(ステップS71で、Yes)、換気室内機(220)の第4コントローラ(238)は、例えば、第1モータ(232)によるファン(240)の回転速度を第1所定速度よりも遅くする、または、弱運転を行うことで、換気装置(210)の外気吹出口(22a)から吹き出される外気の風量を制御する第1風量制限処理を行う(ステップS72)。これにより、冬場で外気温度が低いときに、室内(I)に外の冷気が多量に供給されることを抑制できる。ステップS72に示す処理が終了すると、処理がステップS73に移行する。外気温検知部(231)により検知された外気の温度が第5所定温度よりも低くない場合(ステップS71で、No)、処理がステップS73に移行する。
外気温検知部(231)により検知された外気の温度が第6所定温度よりも高い場合(ステップS73で、Yes)、換気室内機(220)の第4コントローラ(238)は、例えば、第1モータ(232)によるファン(240)の回転速度を第2所定速度よりも遅くする、または、弱運転を行うことで、換気装置(210)の外気吹出口(22a)から吹き出される外気の風量を制御する第2風量制限処理を行う(ステップS74)。これにより、夏場で外気温度が高いときに、室内(I)に外の熱気が多量に供給されることを抑制できる。第6所定温度は、第5所定温度よりも高い温度である。ステップS74に示す処理が終了すると、処理がステップS70に戻る。外気温検知部(231)により検知された外気の温度が第6所定温度よりも高くない場合(ステップS73で、No)、処理がステップS70に戻る。
(7)実施形態の効果
以上のように、空気調和機(110)の吹出口(137)の下側に換気装置(210)のケーシング(225)が配置される。これにより、空気調和機(110)の吹出口(137)から吹き出される空気に対して、換気装置(210)の外気吹出口(22a)から吹き出される外気を当てて混合させることができる。従って、真冬で空気調和機(110)が暖房運転時を行う際には、空気調和機(110)により処理された暖かい空気と、低温の外気とを混合させることができるので、外気が低温のままの状態でユーザーに当たることを抑制でき、ユーザーの快適性を向上させることができる。また、真夏で空気調和機(110)が冷房運転時を行う際には、空気調和機(110)により処理された冷たい空気と、高温の外気とを混合させることができるので、外気が高温のままの状態でユーザーに当たることを抑制でき、ユーザーの快適性を向上させることができる。
また、図2に示すように、上下方向に見て、空気調和機(110)のケーシング(131)の下面(13a)と、換気装置(210)のケーシング(225)の上面(25a)とが重なっている領域において、ケーシング(131)の下面(13a)とケーシング(225)の上面(25a)との間には隙間(Y)が存在する。これにより、空気調和機(110)の吹出口(137)から吹き出される空気と、換気装置(210)の外気吹出口(22a)から吹き出される外気とが合流する箇所を外気吹出口(22a)から離間させて、吹出口(137)からの空気と外気吹出口(22a)からの外気との温度差により外気吹出口(22a)に結露が生じることを抑制できる。
(8)換気装置の第1変形例
本実施形態の換気装置(210)は、換気室外機(230)にファン(240)が設けられる。しかし、本発明はこれに限定されない。換気装置(210)の構成は特に限定されない。換気室内機(220)にファン(240)が設けられてもよい。この場合、換気室内機(220)の第3コントローラ(226)により換気室内機(220)に設けられるファン(240)の回転速度を制御することで、外気吹出口(22a)から吹き出される外気の風量を制御してもよい。
(9)換気装置の第2変形例
左右方向の位置において、空気調和機(110)の吹出口(137)と換気装置(210)の外気吹出口(22a)とが近接していてもよい。近接することは、上下方向に見て、空気調和機(110)の吹出口(137)と換気装置(210)の外気吹出口(22a)とは重なる部分を有しないが、空気調和機(110)のケーシング(131)と換気装置(210)の外気吹出口(22a)とが重なる程度に、空気調和機(110)の吹出口(137)と換気装置(210)の外気吹出口(22a)とが左右方向に離間していることを示す。
以上、実施形態を説明したが、特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態、変形例、その他の実施形態は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。
以上に述べた「第1」、「第2」、「第3」…という記載は、これらの記載が付与された語句を区別するために用いられており、その語句の数や順序までも限定するものではない。
本開示は、空調システムについて有用である。
22a 外気吹出口
102 制御部(第1コントローラ)
130 空気調和機
131 第1ケーシング(空調室内機のケーシング)
137 吹出口
210 換気装置
225 第2ケーシング(換気室内機のケーシング)
226 制御部(第3コントローラ)
250 換気風向板
Y 隙間

Claims (16)

  1. 吹出口(137)が形成される第1ケーシング(131)を含む空気調和機(110)と、
    外気を吹き出す外気吹出口(22a)が形成される第2ケーシング(225)を含む換気装置(210)と、
    を備え、
    前記空気調和機(110)の前記吹出口(137)の下側に前記換気装置(210)の前記第2ケーシング(225)が配置される空調システム。
  2. 請求項1において、
    正面視において、前記換気装置(210)の前記外気吹出口(22a)は、前記空気調和機(110)の吹出口(137)と上下にオーバーラップする部分を有する空調システム。
  3. 請求項1または請求項2において、
    左右方向の位置において、前記空気調和機(110)の前記吹出口(137)と前記換気装置(210)の前記外気吹出口(22a)とが近接している空調システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項において、
    上下方向に見て前記第1ケーシング(131)の下面(13a)と前記第2ケーシング(225)の上面(25a)とが重なっている領域において、前記第1ケーシング(131)の下面(13a)と前記第2ケーシング(225)の上面(25a)との間には隙間(Y)が存在する空調システム。
  5. 請求項4において、
    前記隙間(Y)は、70mm以下である空調システム。
  6. 請求項4または請求項5において、
    前記隙間(Y)は、40mm以上である空調システム。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項において、
    前記換気装置(210)は、前記外気吹出口(22a)から、3m/sec以上の風速を有する外気を吹き出す空調システム。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項において、
    前記換気装置(210)の前記第2ケーシング(225)の内部には、前記外気吹出口(22a)と連通する通路(227)が設けられ、
    前記外気吹出口(22a)の開口面積の方が、前記通路により前記外気吹出口(22a)へ送られる気流の流路面積よりも小さい空調システム。
  9. 請求項8において、
    前記通路には外気を送るダクトが接続され、
    前記通路は、前記外気吹出口(22a)と前記ダクトとの間に設けられるチャンバー空間(27c)を含む空調システム。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項において、
    前記換気装置(210)の前記外気吹出口(22a)からの外気の吹き出し方向を変更する換気風向板(250)と、
    前記空気調和機(110)の運転モードに応じて、前記換気風向板(250)による外気の吹き出し方向を制御する制御部(226)と
    を備える空調システム。
  11. 請求項1から請求項9のいずれか1項において、
    前記空気調和機(110)の前記吹出口(137)から吹き出される空気の温度を検知する温度検知部(192)と、
    前記温度検知部(192)の検知結果に基づいて、前記換気装置(210)の前記外気吹出口(22a)から吹き出される外気の風量を制御する制御部(238)と
    を備える空調システム。
  12. 請求項1から請求項9のいずれか1項において、
    前記空気調和機(110)の前記吹出口(137)からの空気の吹き出し方向を変更する空調風向板と、
    前記換気装置(210)の前記外気吹出口(22a)からの外気の吹き出し方向を変更する換気風向板(250)と、
    前記空調風向板による空気の吹き出し方向に合わせて、前記換気風向板(250)による外気の吹き出し方向を制御する制御部(226)と
    を備える空調システム。
  13. 請求項1から請求項9のいずれか1項において、
    外気の温度を検知する外気温検知部(231)と、
    前記換気装置(210)の前記外気吹出口(22a)からの外気の吹き出し方向を変更する換気風向板(250)と、
    前記外気温検知部(231)の検知結果に基づいて、前記換気風向板(250)による外気の吹き出し方向を制御する制御部(226)と
    を備える空調システム。
  14. 請求項1から請求項9のいずれか1項において、
    前記空気調和機(110)の前記吹出口(137)からの空気の吹き出し方向を変更する空気風向板と、
    前記換気装置(210)の前記外気吹出口(22a)からの外気の風量に基づいて、前記空気風向板による空気の吹き出し方向を制御する制御部(102)と
    を備える空調システム。
  15. 請求項1から請求項9のいずれか1項において、
    前記換気装置(210)の前記外気吹出口(22a)からの外気の吹き出し方向を変更する換気風向板(250)と、
    前記空気調和機(110)が稼働しているか否かに応じて、前記換気風向板(250)による外気の吹き出し方向を制御する制御部(226)と
    を備える空調システム。
  16. 請求項1から請求項9のいずれか1項において、
    外気の温度を検知する外気温検知部(231)と、
    前記外気温検知部(231)の検知結果に基づいて、前記換気装置(210)の前記外気吹出口(22a)から吹き出される外気の風量を制御する制御部(238)と
    を備える空調システム。
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