JP2003207195A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調用コントローラが、ダンパ装置における
ダンパ設定開度をわかりやすく表示できること。 【解決手段】室内機に設置されたダンパ装置が、複数の
各空調ゾーンへ供給される、室内機により空気調和され
た空気の風量バランスを調整可能とする空気調和装置に
おいて、室内機を制御する空調用リモートコントローラ
29、30によってダンパ装置も制御され、この空調用
リモートコントローラの表示部35には、ダンパ装置に
おける各空調ゾーン(Aゾーン、Bゾーン)側のダンパ
設定開度が、レベルメーター36及び37により視覚的
に表示されるよう構成されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1台の室内機から
ダンパ装置及び吹出ダクト等を用いて複数の空調ゾーン
へ、空気調和された空気を供給可能とする空気調和装置
に係り、特に、室内機とともにダンパ装置も制御する空
調用リモートコントローラを備えた空気調和装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】空気調和装置100には、図3に示すよ
うに、建物101の例えば小屋裏空間等に設置された1
台の室内機102から、吹出ダクト103を用いて1階
の空調ゾーン105へ、また、吹出ダクト104を用い
て2階の空調ゾーン106へ、室内機102にて空気調
和された空気を供給可能とするよう構成されたものがあ
る。このような空気調和装置100では、室内機102
と吹出ダクト103及び104との間にダンパ装置10
7が設置され、このダンパ装置107の作用で、空調ゾ
ーン105、106へ供給される空気の風量バランスが
調整される。
【0003】これらの空調ゾーン105、106には、
温度センサを内蔵すると共に室内機102を制御可能と
する空調用リモートコントローラ108、109がそれ
ぞれ設置されている。これらの空調用リモートコントロ
ーラ108と空調用リモートコントローラ109は、一
方が主リモートコントローラであり、他方が従リモート
コントローラであって、主リモートコントローラによっ
てのみ室内機102が制御される。空調用リモートコン
トローラ108、109の主従の切換えは、各リモート
コントローラのキーの操作によって実行され、最後にキ
ー操作された空調用リモートコントローラ108または
109が主リモートコントローラとなる。
【0004】また、上記ダンパ装置107は、空調用リ
モートコントローラ108、109による室内機102
の制御とは独立して、ダクト専用リモートコントローラ
110により制御される。このダクト用リモートコント
ローラ110は、空調ゾーン105または106のいず
れか一方(本実施の形態では空調ゾーン105)に設置
されている。なお、図3中の符号111は室外機を示
す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記ダンパ専用リモー
トコントローラ110では、ダンパ装置107のダンパ
設定開度がダイヤルなどによって調整されるものである
ため、このダンパ設定開度によって規定される各空調ゾ
ーン105、106への空気の風量バランスは、必ずし
もわかりやすく表示されているとは言えない。
【0006】本発明の目的は、上述の事情を考慮してな
されたものであり、空調用コントローラが、ダンパ装置
におけるダンパ設定開度をわかりやすく表示できる空気
調和装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、室内機に設置されたダンパ装置が、上記室内機によ
り空気調和されて、複数の各空調ゾーンへ供給される空
気の風量バランスを調整可能とする空気調和装置におい
て、上記室内機を制御する空調用リモートコントローラ
によって上記ダンパ装置も制御され、この空調用リモー
トコントローラには、上記ダンパ装置のダンパ設定開度
が視覚的に表示されるよう構成されたことを特徴とする
ものである。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記空調用コントローラには、ダンパ
装置のダンパ設定開度を変更可能とするダンパ開度設定
キーが設けられたことを特徴とするものである。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、上記空調用リモートコントロ
ーラの表示部には、各空調ゾーンに対応したレベルメー
ターが設けられ、ダンパ設定開度に応じて上記レベルメ
ーターのレベルが増減可能に構成されたことを特徴とす
るするものである。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれかに記載の発明において、上記空調用コントロ
ーラの表示部におけるレベルメーターでは、ダンパ設定
開度が増大した側の空調ゾーンに対応するレベルメータ
ーのレベルが増大し、ダンパ設定開度が減少した側の空
調ゾーンに対応するレベルメーターのレベルが減少する
よう構成されたことを特徴するするものである。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれかに記載の発明において、上記空調用コントロ
ーラの表示部には、室内機にダンパ装置が設置されてい
ない場合、ダンパ開度設定キーが操作された時に、上記
ダンパ装置のダンパ開度設定機能が動作しない旨が表示
されることを特徴とするするものである。
【0012】請求項1乃至5に記載の発明には、次の作
用がある。
【0013】空調用リモートコントローラには、ダンパ
装置のダンパ設定開度が視覚的に表示されるよう構成さ
れたことから、空調用リモートコントローラは、ダンパ
装置におけるダンパ設定開度、つまり各空調ゾーンへの
空気の風量バランスを使用者にわかりやすく表示でき
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づき説明する。
【0015】図1は、本発明に係る空気調和装置の一実
施の形態を示す構成図である。
【0016】この図1に示す空気調和装置10は、室外
機11が建物13の外に、室内機12が建物13の例え
ば小屋裏空間14に、それぞれ1台ずつ設置され、更
に、上記室内機12にダンパ装置15が連設され、この
ダンパ装置15から複数本、例えば2本の吹出ダクト1
6及び17が延設されて構成される。これらの吹出ダク
ト16及び17も小屋裏空間14に設置される。また、
この小屋裏空間14には、図示しないが、建物13内の
空気を室内機12へ導く吸込ダクト等が、室内機12に
連設して設置されている。
【0017】上記室内機12は、室内熱交換器18及び
ファン19を備える。室内熱交換器18は、冷媒配管2
0を用いて室外機11に接続され、この室外機11から
導かれる冷媒の蒸発または凝縮により、室内機12内に
吸い込まれた空気を熱交換して冷却し、または暖める。
【0018】上記吹出ダクト16及び17は、一端がダ
ンパ装置15に結合されると共に、他端に吹出グリル2
1が取り付けられる。吹出ダクト16の吹出グリル21
は、建物13の1階の天井板22に設置され、吹出ダク
ト17の吹出グリル21は、建物13の2階の天井板2
3に設置される。上記天井板22は1階の空調ゾーン2
4に臨み、上記天井板23は2階の空調ゾーン25に臨
んで設けられる。
【0019】従って、室内機12のファン19の回転に
よって、この室内機12に建物13内の空気が吸込ダク
ト(不図示)等を介して吸い込まれ、室内機12の室内
熱交換器18により熱交換された空気が、吹出ダクト1
6を経て吹出グリル21から1階の空調ゾーン24(A
ゾーン)へ吹き出され、また、吹出ダクト17を経て吹
出グリル21から2階の空調ゾーン25(Bゾーン)へ
吹き出される。
【0020】前記ダンパ装置15は、空調ゾーン24、
25へ供給される、室内機12にて空気調和された空気
の風量バランスを調整するものであり、各吹出ダクト1
6、17に対応して配置されたダンパ板26、27と、
これらのダンパ板26及び27を駆動するダンパモータ
28とを有して構成される。
【0021】ダンパモータ28は、ダンパ板26及び2
7を同時に連動して駆動し、例えば正転時に、ダンパ板
26によるダンパ開度を増大させて、吹出ダクト16を
通って空調ゾーン24へ供給される空気の風量を増大さ
せると共に、ダンパ板27によるダンパ開度を減少させ
て、吹出ダクト17を通って空調ゾーン25へ供給され
る空気の風量を減少させる。また、ダンパモータ28
は、逆転時には、ダンパ板26によるダンパ開度を減少
させて、吹出ダクト16を通って空調ゾーン24へ供給
される空気の風量を減少させると共に、ダンパ板27に
よるダンパ開度を増大させて、吹出ダクト17を通って
空調ゾーン25へ供給される空気の風量を増大させる。
【0022】さて、前記室外機11及び室内機12を制
御する空調用リモートコントローラ29、30は空調ゾ
ーン24、25のそれぞれに設置され、内蔵された温度
センサ(不図示)によって空調ゾーン24、25の温度
をそれぞれ検出可能とする。これらの空調用リモートコ
ントローラ29、30は、一方が主リモートコントロー
ラとなり、他方が従リモートコントローラとなる主従リ
モートコントローラであり、主リモートコントローラの
みが室外機11及び室内機12を制御する。
【0023】主リモートコントローラと従リモートコン
トローラとの切り換えは、各リモートコントローラのキ
ーを操作することによって実行され、最後にキーが操作
された空調用リモートコントローラ29または30が主
リモートコントローラとなる。
【0024】室外機11及び室内機12は、この主リモ
ートコントローラにより制御される。例えば、室外機1
1及び室内機12は、主リモートコントローラとなった
空調用リモートコントローラ29または30の、図2に
示す運転・停止キー31の操作によって、運転と停止が
制御される。また、室外機11及び室内機12は、主リ
モートコントローラとなった空調用リモートコントロー
ラ29または30の温度センサにより検出された温度に
基づいて、この主リモートコントローラとなった空調用
リモートコントローラ29または30の温度設定キー3
2により設定された設定温度となるよう制御される。
【0025】また、空調用リモートコントローラ29と
空調用リモートコントローラ30は、主リモートコント
ローラとなった時に、ダンパ装置15を制御し得るよう
構成されている。
【0026】ここで、各空調ゾーン24、25へ供給さ
れる空気の風量バランスはダンパ装置15によって調整
されるが、空調用リモートコントローラ29及び30に
は、図2に示すように、上記ダンパ装置15のダンパ設
定開度(即ち、ダンパ開度の設定値)を変更可能とす
る、ダンパ開度設定キーとしての風量バランス設定キー
33及び34が設置されている。そして、この空調用リ
モートコントローラ29及び30の表示部35には、ダ
ンパ装置15のダンパ設定開度を視覚的に表示可能とす
るレベルメーター36及び37が設けられている。
【0027】上記風量バランス設定キー33及びレベル
メーター36は空調ゾーン24(Aゾーン)に対応し、
また、上記風量バランス設定キー34及び上記レベルメ
ーター37は空調ゾーン25(Bゾーン)に対応する。
また、レベルメーター36及び37は、ダンパ設定開度
に応じてそれらの表示レベルが、例えば10段階の範囲
で増減可能に構成されている。
【0028】主リモートコントローラとなった空調用リ
モートコントローラ29または30では、風量バランス
設定キー33の押圧操作によって、ダンパ板26(図
1)によるダンパ設定開度が増大されて、空調ゾーン2
4への供給空気の風量が増大されると共に、ダンパ板2
7(図1)によるダンパ設定開度が減少されて、空調ゾ
ーン25への供給空気の風量が減少される。従って、空
調用リモートコントローラ29または30では、風量バ
ランス設定キー33が押圧操作されることによって、ダ
ンパ設定開度が増大する側の空調ゾーン24に対応する
レベルメーター36の表示レベルが増大し、ダンパ設定
開度が減少する側の空調ゾーン25に対応するレベルメ
ーター37の表示レベルが減少する。
【0029】また、主リモートコントローラとなった空
調用リモートコントローラ29または30では、風量バ
ランス設定キー34の押圧操作によって、ダンパ板27
によるダンパ設定開度が増大されて、空調ゾーン25へ
の供給空気の風量が増大されると共に、ダンパ板26に
よるダンパ設定開度が減少されて、空調ゾーン24への
供給空気の風量が減少される。従って、空調用リモート
コントローラ29または30では、風量バランス設定キ
ー34が押圧されることによって、ダンパ設定開度が増
大する側の空調ゾーン25に対応するレベルメーター3
7の表示レベルが増大し、ダンパ設定開度が減少する側
の空調ゾーン24に対応するレベルメーター36の表示
レベルが減少する。
【0030】空調用リモートコントローラ29または3
0のいずれかが主リモートコントローラとして選択され
ることによって、この選択された空調用リモートコント
ローラ29または30に設定されて、そのレベルメータ
ー36及び37の表示レベルにより表示されているダン
パ設定開度に基づき、ダンパ装置15が制御される。
【0031】一方、図1に示す室内機12にダンパ装置
15が連設されていない場合には、空調用リモートコン
トローラ29及び30の表示部35における上記レベル
メーター36及び37が表示されない。この場合には、
空調用リモートコントローラ29及び30の風量バラン
ス設定キー33または34が操作された時に、空調用リ
モートコントローラ29及び30の表示部35に「この
機能はありません」等、ダンパ装置15のダンパ開度設
定機能が動作しない旨が表示される。
【0032】以上のように構成されたことから、上記実
施の形態によれば、次の効果及びを奏する。
【0033】空調用リモートコントローラ29及び3
0の表示部35には、ダンパ装置15における空調ゾー
ン24側または空調ゾーン25側のダンパ設定開度が、
レベルメーター36または37のそれぞれによって視覚
的に表示されるよう構成されたことから、空調用リモー
トコントローラ29及び30は、ダンパ装置15におけ
る空調ゾーン24側または空調ゾーン25側のダンパ設
定開度、つまり各空調ゾーン24、25へ供給される空
気の風量バランスを使用者にわかりやすく表示できる。
【0034】選択されて主リモートコントローラとな
った空調用リモートコントローラ29または30によっ
てのみ室外機11及び室内機12が制御されると共に、
この主リモートコントローラとなった空調用リモートコ
ントローラ29または30によってダンパ装置15も制
御されることから、このダンパ装置15を制御するダン
パ専用リモートコントローラを廃止できるので、コスト
を低減できる。
【0035】以上、本発明を上記実施の形態に基づいて
説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0036】例えば、上記実施の形態では、空調ゾーン
が2つの場合(空調ゾーン24及び25)を述べたが、
空調ゾーン、吹出ダクト及びダンパ装置15のダンパ板
が、互いに対応してそれぞれ3以上あってもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明に係る空気調和装置によれば、空
調用コントローラが、ダンパ装置におけるダンパ設定開
度をわかりやすく表示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気調和装置の一実施の形態を示
す構成図である。
【図2】図1の空調用リモートコントローラを示す正面
図である。
【図3】従来の空気調和装置を示す構成図である。
【符号の説明】 10 空気調和装置 12 室内機 15 ダンパ装置 24、25 空調ゾーン 29、30 空調用リモートコントローラ 33、34 風量バランス設定キー(ダンパ開度設定キ
ー) 35 表示部 36、37 レベルメーター
フロントページの続き (72)発明者 和田 圭司 栃木県足利市大月町1番地 三洋電機空調 株式会社内 Fターム(参考) 3L061 BB01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内機に設置されたダンパ装置が、上記
    室内機により空気調和されて、複数の各空調ゾーンへ供
    給される空気の風量バランスを調整可能とする空気調和
    装置において、 上記室内機を制御する空調用リモートコントローラによ
    って上記ダンパ装置も制御され、この空調用リモートコ
    ントローラには、上記ダンパ装置のダンパ設定開度が視
    覚的に表示されるよう構成されたことを特徴とする空気
    調和装置。
  2. 【請求項2】 上記空調用コントローラには、ダンパ装
    置のダンパ設定開度を変更可能とするダンパ開度設定キ
    ーが設けられたことを特徴とする請求項1に記載の空気
    調和装置。
  3. 【請求項3】 上記空調用リモートコントローラの表示
    部には、各空調ゾーンに対応したレベルメーターが設け
    られ、ダンパ設定開度に応じて上記レベルメーターのレ
    ベルが増減可能に構成されたことを特徴とする請求項1
    または2に記載の空気調和装置。
  4. 【請求項4】 上記空調用コントローラの表示部におけ
    るレベルメーターでは、ダンパー設定開度が増大した側
    の空調ゾーンに対応するレベルメーターのレベルが増大
    し、ダンパ設定開度が減少した側の空調ゾーンに対応す
    るレベルメーターのレベルが減少するよう構成されたこ
    とを特徴する請求項1乃至3のいずれかに記載の空気調
    和装置。
  5. 【請求項5】 上記空調用コントローラの表示部には、
    室内機にダンパ装置が設置されていない場合、ダンパ開
    度設定キーが操作された時に、上記ダンパ装置のダンパ
    開度設定機能が動作しない旨が表示されることを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれかに記載の空気調和装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100942274B1 (ko) * 2009-05-25 2010-02-16 (주)써니콘트롤스 개도량 표시기능을 갖는 자동제어반의 댐퍼조절 시스템

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KR100942274B1 (ko) * 2009-05-25 2010-02-16 (주)써니콘트롤스 개도량 표시기능을 갖는 자동제어반의 댐퍼조절 시스템

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