JP2022150621A - エレベーター用の敷居溝取付フック - Google Patents
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Abstract
【課題】エレベーターの保守点検作業において、エレベーターのピットで使用する作業用工具を、容易に乗場からピットに出し入れすることを可能にする。【解決手段】エレベーター用の敷居溝取付フック1は、エレベーター乗場の敷居溝に収まる敷居溝固定部10と、敷居溝固定部10に接続され、敷居溝固定部10から延伸する連結部材20と、連結部材20の延伸する先端側に設けられたフック部30とを有する。敷居溝固定部10は、エレベーター扉を開閉するときに、エレベーター扉の脚が通過しない領域の敷居溝51に沈み込み配置され、連結部材20は、敷居上面とエレベーター扉の下端との間の隙間より太さが小さく、敷居溝固定部10を敷居溝51に収めたとき、敷居端部に鉛直方向に沿って当接し、フック部30をエレベーター籠と接触しない位置まで吊り下げる長さを有することを特徴とする。【選択図】図1
Description
本開示は、エレベーターの保守点検の際に使用されるエレベーター用の敷居溝取付フックに関する。
エレベーターの保守点検でピットに入って作業をすることがある。ピットは、昇降路内の最下階の床面から昇降路の底面までの空間である。ピットに入るためには、乗場から梯子等を使って降りる必要がある。
特許文献1には、保守点検を行う際に、出入口から梯子を使ってピット内に降りて作業を行うことが記載されている。
従来の保守点検作業の際には、図10(a)に示すように、作業用工具500に引上げロープ501を取付け、乗場200の乗場扉(図示せず)を開け、引上げロープ501を使って乗場200からピット400に作業用工具500を降ろす。次に図10(b)に示すように、作業用工具500に接続されたままの引上げロープ501をピット400内に投げ入れ、作業者100は、梯子を使用してピット400に降りて作業をしていた。
また作業が終了すると、図11(a)に示すように、作業用工具500に引上げロープ501を取り付け、引上げロープ501の一端を輪にして、腕を通す等して、作業者100は、梯子502を登って乗場200の図示しない乗場扉を開ける。次に図11(b)に示すように、乗場200に出て引上げロープ501を手繰りあげて、作業用工具500を乗場200に引上げていた。
以上のように、ピット400での保守点検作業には、作業用工具500への引上げロープ501の取付け、取り外しに時間を要し、梯子502の登り下りの際には、引上げロープ501がピット400内の機器等に引っ掛からないようにする必要があった。また、ピット400内で作業を行うときは、乗場扉を閉めておかなければならず、乗場200に引上げロープ501を固定しておくことができなかった。
エレベーターの保守点検作業において、エレベーターのピットで使用する作業用工具を、容易に乗場からピットに出し入れできることが望まれている。
本開示の目的は、エレベーターの保守点検作業において、エレベーターのピットで使用する作業用工具を、容易に乗場からピットに出し入れすることを可能にすることにある。
本開示に係るエレベーター用の敷居溝取付フックは、エレベーター乗場の敷居溝に収まる敷居溝固定部と、敷居溝固定部に接続され、敷居溝固定部から延伸する連結部材と、連結部材の延伸する先端側に設けられたフック部とを有する。敷居溝固定部は、エレベーター扉を開閉するときに、エレベーター扉の脚が通過しない領域の敷居溝に沈み込み配置され、連結部材は、敷居上面とエレベーター扉の下端との間の隙間より太さが小さく、敷居溝固定部を敷居溝に収めたとき、敷居端部に鉛直方向に沿って当接し、フック部をエレベーター籠と接触しない位置まで吊り下げる長さを有することを特徴とする。
本開示に係るエレベーター用の敷居溝取付フックによれば、乗場の敷居溝に敷居溝取付フックを固定できるので、作業用工具を容易に乗場から出し入れすることができる。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下の説明において、具体的な形状、材料、方向、数値等は、本開示の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等に合わせて適宜変更することができる。また、以下で説明する実施形態および変形例の構成要素を選択的に組み合わせることは当初から想定されている。
(第1実施形態)
図1は、本開示の実施形態の敷居溝取付フック1の外観を示す図である。敷居溝取付フック1は、敷居溝固定部10、連結部材20、フック部30を有している。敷居溝取付フック1は、敷居溝固定部10を敷居溝に固定して、フック部30に作業用工具などを引っかけるために使用される。本実施形態においては、敷居溝取付フック1の敷居溝固定部10は2つの固定片16を有している。
図1は、本開示の実施形態の敷居溝取付フック1の外観を示す図である。敷居溝取付フック1は、敷居溝固定部10、連結部材20、フック部30を有している。敷居溝取付フック1は、敷居溝固定部10を敷居溝に固定して、フック部30に作業用工具などを引っかけるために使用される。本実施形態においては、敷居溝取付フック1の敷居溝固定部10は2つの固定片16を有している。
敷居溝固定部10は、図示しない乗場敷居の敷居溝に収める部分である。図1においては、敷居溝固定部10は、上面部11と側面部12と底面部13とを有する円柱状の固定片である。敷居溝固定部10の径は、敷居溝に収まって、容易に抜けないように、敷居溝の幅とほぼ等しく形成されている。敷居溝に収めたときに敷居溝固定部10の上面部11が敷居溝からはみ出さないようにするために、側面部12の辺の長さは、敷居溝の深さよりも短く形成されている。本実施形態の敷居溝固定部10は、円柱形状をしているが、円柱形状に限定はされず、多角柱状でもよい。
敷居溝固定部10は、金属製が好ましいが、これに限定されるものではない。敷居溝取付フック1のフック部30に作業用工具を引っかけたときに、その荷重に耐えられるものであれば良い。
連結部材20は、敷居溝固定部10とフック部30を繋ぐ部材である。本実施形態では、連結部材20とフック部30は折り曲げられた一本の棒から形成され、連結部材20の略中央部を折り曲げてフック部30を形成している。連結部材20を形成する棒の太さは、図示しない敷居上面とエレベーター扉の下端との間の隙間よりも小さく形成されて、エレベーター扉を閉めたときに、連結部材20が扉と干渉しないように形成されている。敷居溝固定部10は、エレベーター扉を開閉するときに、エレベーター扉の脚が通過しない領域の敷居溝に沈み込み配置される必要がある。これについては後述する。
連結部材20は、敷居溝固定部10の上面部11に接続される固定部連結部21を有している。連結部材20は、固定部連結部21が上面部11からわずかに伸びて、直角に曲げられ、延伸してフック部30に接続する延伸部22を有している。延伸部22は、直角に曲げられ、フック部30と連結するフック連結部23を有している。フック連結部23は、敷居溝固定部10を敷居溝に収めたとき、乗場敷居の端(敷居端部)に鉛直方向に沿って当接し、フック部30をエレベーター籠と接触しない位置まで吊り下げる長さを有する。
本実施形態では、敷居溝固定部10を構成する2つの固定片16から連結部材20が延伸して、それぞれフック部30で連結している。延伸部22は2つの敷居溝固定部10とフック部30を結ぶV字形状をしている。
連結部材20は、敷居上面に沿って、敷居端部まで延伸し、敷居溝から敷居端部までの間隔が異なっても、その間隔に合わせて、敷居溝固定部10とフック部30を配置できるように構成されている。これによって、フック部30に作業用工具が掛けられたときに荷重を敷居溝固定部10に伝えるとともに、常に敷居溝固定部10が敷居溝側面に沿い、また常にフック部30が敷居端部に鉛直方向に沿って当接するように配置可能である。
フック部30は、連結部材20に連結されたJ字状をした部分である。フック部30は、引上げロープを取付けたり、作業用工具を直接掛けるために使用される。フック部30は、連結部材20のフック連結部23と接続されるフック直線部31とJ字状に曲がったフック先端部32を有する。連結部材20およびフック部30は、作業用工具の荷重に耐えられるように、例えば、ステンレスで形成されていることが好ましい。
フック部30のフック直線部31は、フック連結部23と連結されている。敷居溝に敷居溝取付フック1を固定したときに、フック直線部31は、敷居端部に鉛直下方向に沿って当接するように配置される。
次に図2に、本実施形態の敷居溝取付フック1を敷居溝51に取り付ける様子を示す。
本実施形態の連結部材20は、金属性の棒で形成されている。連結部材20の2つの延伸部22の間隔を縮めるように両側から圧縮荷重を掛ける。このときの敷居溝取付フック1の状態を、図2の実線で示している。2つの延伸部22が形成するV字形状が狭まった形となり、敷居溝固定部10とフック部30の間隔は広がって、縦長となっている。この状態を維持するように荷重を掛けたままで、連結部材20が敷居上面54に接するまで敷居溝固定部10を敷居溝51に押し込む。この後、連結部材20を押さえる力を緩めると、延伸部22は元の形状に戻ろうとする復元応力によって、それぞれA,A’の方向に移動する。このとき、敷居溝固定部10は敷居溝51に納まっているので、敷居溝固定部10の移動は敷居溝51内に制限されて、それぞれB、B’の方向へ、2つの敷居溝固定部10の間隔が広がるように移動する。2つの敷居溝固定部10の間隔が広がると、これにつれて2つの連結部材20のV字形状が広がるように変形し、これに連動して、フック部30は敷居端部53の方向(Cの方向)に移動する。そして、フック部30のフック直線部31が敷居端部53と当接するまで移動する。最終的に敷居溝取付フック1は、図2の破線で示した状態となって、敷居溝取付フック1は乗場敷居50に固定される。
図2の破線の状態で、連結部材20の復元応力が維持されるように形成することで、フック部30は敷居端部53に押し付けられる。以上によって、敷居溝取付フック1は敷居溝51と敷居端部53の間に固定することが可能になる。尚、延伸部22をフック連結部23に対して回動可能に構成して、フック連結部23とフック部30が敷居端部53に沿って当接するように構成してもよい。
図3は、実施形態の敷居溝取付フック1を敷居溝51に取り付けた状態を示す。図3(a)は、敷居溝取付フック1を敷居溝51に取り付けた状態を、昇降路300(ピット400)側から乗場200方向を見たときの図である。図3(b)は、乗場200の上方から見た図である。図3(c)は、一部を断面とした右側面図である。乗場200は、乗場敷居50、敷居溝51、敷居溝側面52、敷居端部53、敷居上面54を有しており、図示しないエレベーターの扉が設置されている。
図3(a)~(c)に示すように、ピット400側にある敷居端部53にフック部30が配置されているので、ピット400側からフック部30に引上げロープを引っかけて、作業用工具をピット400で使用することができる。連結部材20は敷居上面54に沿って延伸しており、図示しないエレベーターの扉を閉めたときにも連結部材20が扉と干渉しないように形成されている。
図3(b)に示すように、敷居溝取付フック1の敷居溝固定部10は、敷居溝51に収められている。連結部材20は、敷居溝51に収まった敷居溝固定部10から上方に延びて、敷居上面54で曲がって、敷居上面54に沿って敷居端部53まで延伸している。連結部材20は、敷居端部53において、フック連結部23がフック直線部31に接続して、フック直線部31が敷居端部53に沿って当接している。上述したように、連結部材20の復元力によって、敷居溝取付フック1は、敷居溝固定部10とフック部30(フック直線部31)で敷居溝側面52と敷居端部53を挟むようにして、敷居溝51に固定されている。
図3(c)に示すように、敷居溝固定部10の側面部12が敷居溝側面52と当接し、フック部30のフック直線部31が敷居端部53と当接し、敷居溝固定部10とフック直線部31で敷居溝側面52と敷居端部53を挟んで固定されている。フック連結部23は敷居端部53で鉛直下方向に延びて、フック直線部31と連結して、フック部30がエレベーター籠と接触しない位置まで吊り下げている。
次に図4に、本実施形態の敷居溝取付フック1を使用する方法を説明する。図4(a)は、ピット400の深さが作業者100の身長程度である場合を示している。この場合には、乗場200の敷居溝51に敷居溝取付フック1を取り付けた後に、フック部30に作業用工具500を直接掛けておくことができる。ピット400の深さが深く、フック部30に手が届かないような場合には、図4(b)に示すように、フック部30に引上げロープ501を引っかけて、引上げロープ501の他端を作業用工具500に結び付けて、引上げロープ501を手繰り降ろして、作業用工具500を徐々にピット400の底へ降ろすようにして使用する。
次に図5に、敷居溝取付フック1の敷居溝51への取付位置について説明する。図5(a)、(b)は、エレベーターの乗場扉60の2つの方式とそれぞれに対する、敷居溝取付フック1の設置場所を示している。既に述べたように、ピット400での作業中には、エレベーターの乗場扉60は閉じておく必要がある。閉じたエレベーターの乗場扉60と干渉しないように敷居溝取付フック1を設置する必要がある。
図5(a)は、二枚戸中央開き扉61のときの、敷居溝取付フック1の設置場所を示す。二枚戸中央開き扉61は、中央から左右両側に乗場扉60が開くので、二枚戸中央開き扉61の左右の中央部の敷居溝51に敷居溝取付フック1を設置する。これによって、乗場扉60を閉じた場合でも乗場扉60の脚64と干渉することがなく、敷居溝取付フック1を設置したままで、乗場扉60を閉めることができる。
図5(b)は、二枚戸片開き扉62のときの、敷居溝取付フック1の設置場所を示す。二枚戸片開き扉62は、左右の一方方向に乗場扉60が開くので、乗場扉60が閉まる方向の最前部側に敷居溝取付フック1を設置する。こうすることで、乗場扉60を閉じた場合でも、乗場扉60の脚64と干渉するがことなく、敷居溝取付フック1を設置したままで、乗場扉60を閉めることができる。
次に図6(a)、(b)にエレベーターの乗場扉60の方式に応じた、敷居溝51から敷居端部53までの間隔の違いを説明する。敷居溝51の昇降路300側の敷居溝側面52から敷居端部53までの間隔は、二枚戸中央開き扉61や二枚戸片開き扉62の乗場扉60の方式により変わるため、全ての方式の乗場敷居50に対応するには、敷居溝取付フック1は、敷居溝51から敷居端部53までの間隔に合わせて、敷居溝固定部10とフック部30を配置できるように構成されている。上述したように、図1、2に示す本実施形態においては、連結部材20の復元応力を利用して、敷居溝51から敷居端部53までの間隔に合わせて、敷居溝固定部10とフック部30を配置するように構成されている。
次に図7に、敷居溝固定部10の形状の例を示す。図7(a)は、敷居溝固定部10が円柱形状の場合を示している。この場合、敷居溝固定部10の径は、敷居溝51の幅よりもやや小さく形成されている。図7(b)は、敷居溝固定部10が板状の場合を示している。敷居溝固定部10の板厚を敷居溝51の幅よりもやや小さく形成している。側面部12の長手方向を溝の延伸方向と一致させ、側面部12の短手方向を溝の深さ方向と一致させている。
図7に示すように、敷居溝固定部10の側面部12には、滑り止め部15が形成されている。滑り止め部15は側面部12表面に施した凹凸の溝などで形成されている。滑り止め部15を設けることにより、敷居溝側面52に引っ掛かって、敷居溝固定部10が敷居溝51から抜けにくくしている。図7(a)に示す円柱形状では、円柱の側面部12の周方向全体に設けてもよいし、径方向の対向する一部のみに滑り止め部15を設けるようにしてもよい。この場合において、滑り止め部15が敷居溝51と当接するように連結部材20に敷居溝固定部10を接続する。図7(b)に示す板状では、板面の両側にのみ滑り止め部15を設けるようにする。
滑り止め部15は凹凸の溝ではなく、側面部12の表面に複数の突起を設けて形成してもよい。また、敷居溝51の敷居溝側面52と接触して、抜けを防止する機能を有する加工であれば、特に限定されるものではない。
(他の実施形態)
図8に、他の実施形態の敷居溝取付フック1を示す。図1の敷居溝取付フック1と同じ作用の部位については、図1の実施形態と同様の符号を付して説明する。
図8に、他の実施形態の敷居溝取付フック1を示す。図1の敷居溝取付フック1と同じ作用の部位については、図1の実施形態と同様の符号を付して説明する。
敷居溝固定部10は、板状をしている。敷居溝固定部10の側面部12は滑り止め部15を有している。敷居溝固定部10の上面部11には、連結部材固定部14を有している。連結部材固定部14には、連結部材としての連結ワイヤー20の一端が固定されている。連結ワイヤー20の他端は、フック取付部24によって、フック部30と連結されている。
フック部30は、一端に連結ワイヤー20を通すためのリング状の輪部33を有し、輪部33の円環上の一端からJ字状に延びるフックを形成している。
図9は、図8に示す実施形態の敷居溝取付フック1を、敷居溝51に取り付けた状態を示す図である。図9(a)は、敷居溝取付フック1を敷居溝51に取り付けた状態を、昇降路300側から乗場200方向を見たときの図である。図9(b)は、乗場200の上方から見た図である。図9(c)は、一部を断面とした右側面図である。
図9(a)~(c)に示すように、連結ワイヤー20が敷居溝51に収まった敷居溝固定部10から上方に延びて、敷居溝51から敷居上面54に沿って敷居端部53まで延伸している点は、図3の例と同じである。連結ワイヤー20は、敷居上面54に密着し、敷居端部53に沿って下方に延びている。これは連結ワイヤー20が柔軟なワイヤーで構成されているため、フック部30の重みによって、敷居端部53から下方向へ引っ張られ、敷居上面54と敷居端部53に密着するためである。このように、連結ワイヤー20はその素材の性質によって、敷居溝51から敷居端部53までの間隔に合わせて、敷居溝固定部10とフック部30が配置されるように構成されている。連結ワイヤー20の長さは、敷居端部53から鉛直下方向に垂れて、フック部30が図示しないエレベーター籠と接触しない位置まで吊り下げる長さを有している。
以上、本開示の敷居溝取付フック1により、エレベーターの保守点検作業において、エレベーターのピットで使用する作業用工具を、容易に乗場からピットに出し入れすることを可能になる。本開示の敷居溝取付フック1により、ピットに作業用工具を降ろしたり、引上げたりする際に、敷居溝取付フック1を敷居溝に取り付けたままで乗場扉を閉めてピットで作業ができる。また、従来のように作業後に乗場に出る際に、引上げロープを腕につけて梯子を登る必要がない。これによって、引上げロープの付け外しに時間を要することが無くなる。
1 敷居溝取付フック、10 敷居溝固定部、11 上面部、12 側面部、13 底面部、14 連結部材固定部/ワイヤー固定部、15 滑り止め部、16 固定片、20 連結部材/連結ワイヤー、21 固定部連結部、22 延伸部、23 フック連結部/フック取付部、30 フック部/一体型フック部/分割型フック部、31 フック直線部、32 フック先端部、33 輪部、50 乗場敷居、51 敷居溝、52 敷居溝側面、53 敷居端部、54 敷居上面、60 乗場扉、61 ニ枚戸中央開き扉、62 ニ枚戸片開き扉、63 戸の脚、64 扉下端、100 作業者、200 乗場、300 昇降路、400 ピット、500 作業用工具、501 引上げロープ、502 梯子
Claims (6)
- エレベーター乗場の敷居溝に収まる敷居溝固定部と、
前記敷居溝固定部に接続され、前記敷居溝固定部から延伸する連結部材と、
前記連結部材の延伸する先端側に設けられたフック部と、
を有するエレベーター用の敷居溝取付フックであって、
前記敷居溝固定部は、エレベーター扉を開閉するときに、前記エレベーター扉の脚が通過しない領域の前記敷居溝に沈み込み配置され、
前記連結部材は、敷居上面と前記エレベーター扉の下端との間の隙間より太さが小さく、前記敷居溝固定部を前記敷居溝に収めたとき、敷居端部に鉛直方向に沿って当接し、前記フック部をエレベーター籠と接触しない位置まで吊り下げる長さを有する、
エレベーター用の敷居溝取付フック。 - 前記敷居溝固定部は2つの独立して相対変位可能な固定片から成り、
前記連結部材は、前記2つの固定片のそれぞれと、前記フック部と、を連結するV字状の延伸部を有し、
前記延伸部は、前記2つの固定片を前記敷居溝に収めたとき、前記敷居上面に沿って前記敷居端部まで延伸し、前記敷居端部において、前記敷居端部に沿って鉛直下方向に曲折し、前記フック部と連結するフック連結部を有し、
前記フック連結部は、前記フック部をエレベーター籠と接触しない位置まで吊り下げる、
請求項1に記載のエレベーター用の敷居溝取付フック。 - 前記延伸部は、金属性の棒で形成され、前記V字状の延伸部を閉じて、前記2つの固定片を前記敷居溝に収めたとき、前記V字状の延伸部が開く方向の復元力によって、前記2つの固定片が前記敷居溝の中で、相対的に離れるように位置を変えることによって、前記フック連結部が前記敷居端部で鉛直方向に沿って当接する、
請求項2に記載のエレベーター用の敷居溝取付フック。 - 前記敷居溝固定部は、円柱状または角柱状をしており、
前記連結部材が連結する上面部と、
前記敷居溝に収まる側面部と、
前記上面部と対向する底面部と、を有し、
前記側面部に、前記敷居溝から前記敷居溝固定部が抜けにくくするための滑り止め部を設けた、
請求項1~3の何れか1項に記載のエレベーター用の敷居溝取付フック。 - 前記滑り止め部は、前記側面部に設けた凹凸である、
請求項4に記載のエレベーター用の敷居溝取付フック。 - 前記連結部材は、紐で構成されており、前記敷居溝固定部を前記敷居溝に収めたとき、前記フック部が前記敷居端部に鉛直方向に沿って垂れることにより、前記紐が前記敷居溝から前記敷居端部まで前記敷居上面に密着し、前記敷居端部から鉛直下方向に前記フック部をエレベーター籠と接触しない位置まで吊り下げる、
請求項1に記載のエレベーター用の敷居溝取付フック。
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