JP2022147910A - 電子回路および回路基板 - Google Patents

電子回路および回路基板 Download PDF

Info

Publication number
JP2022147910A
JP2022147910A JP2021049376A JP2021049376A JP2022147910A JP 2022147910 A JP2022147910 A JP 2022147910A JP 2021049376 A JP2021049376 A JP 2021049376A JP 2021049376 A JP2021049376 A JP 2021049376A JP 2022147910 A JP2022147910 A JP 2022147910A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor line
conductor
electronic circuit
line
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021049376A
Other languages
English (en)
Inventor
大輔 堀川
Daisuke Horikawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fujifilm Business Innovation Corp
Priority to JP2021049376A priority Critical patent/JP2022147910A/ja
Priority to US17/380,019 priority patent/US11729901B2/en
Priority to CN202111024379.6A priority patent/CN115134989A/zh
Publication of JP2022147910A publication Critical patent/JP2022147910A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/2005Electromagnetic photonic bandgaps [EPB], or photonic bandgaps [PBG]
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0213Electrical arrangements not otherwise provided for
    • H05K1/0216Reduction of cross-talk, noise or electromagnetic interference
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0213Electrical arrangements not otherwise provided for
    • H05K1/0216Reduction of cross-talk, noise or electromagnetic interference
    • H05K1/0236Electromagnetic band-gap structures
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/16Printed circuits incorporating printed electric components, e.g. printed resistor, capacitor, inductor
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K2201/00Indexing scheme relating to printed circuits covered by H05K1/00
    • H05K2201/09Shape and layout
    • H05K2201/09209Shape and layout details of conductors
    • H05K2201/09218Conductive traces
    • H05K2201/09263Meander

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)
  • Waveguide Connection Structure (AREA)
  • Power Engineering (AREA)

Abstract

【課題】電磁波ノイズを低減する電子回路のノイズ低減周波数帯を電子回路自体で変更することが可能な電子回路および回路基板を提供する。【解決手段】回路基板10には、グランド11と、スタブ13と、ビア12が形成されている。スタブ13は、第1導体線路131と第2導体線路132とで構成されている。第1導体線路131の一方の端部131aはビア12に接続され、ビア12から離れた側の端部131bは開放端となっている。また、この端部131bには、第2導体線路132との接続のためのパッド21が形成されている。第2導体線路132は、一方の端部132aが、第1導体線路131の端部131bに近接した位置にある。その第2線路132は、両端部132a,132bとも開放端となっている。さらに、この第2導体線路132の端部132aには、第1導体線路131との接続用のパッド22が形成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、電子回路および回路基板に関する。
回路基板に形成されたEBG構造(Electromagnetic Band Gap Structure)により電磁波ノイズの伝播を抑える技術が知られている。
例えば、特許文献1には、渦巻形状を採用して小型化を図ったEBG構造が開示されている。
また、特許文献2には、島状導体を形成することでキャパシタンスを付与しノイズ低減効果のある周波数帯の広帯域化を図ったEBG構造が開示されている。
また、特許文献3には、隣接する金属小板どうしをコンデンサを介して接続することで電力消費を抑えたEBG構造が開示されている。
さらに、引用文献4には、EBG構造を搭載した回路基板と、その回路基板の周囲にシールドケースを置き、形状の異なるシールドケースに変更することでノイズ低減の周波数帯を変更することが提案されている。
特開2014-197877号公報 国際公開2014/006796号公報 特開2008-288770号公報 特開2015-179699号公報
本発明は、電磁波ノイズを低減する電子回路のノイズ低減周波数帯を電子回路自体で変更することが可能な電子回路、およびその電子回路が搭載された回路基板を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、
離間した状態に積層された複数の導体層のうちのいずれかの第1層のグランドに繋がって積層方向に延びる導体柱と、
前記複数の導体層のうちの、前記第1層とは異なる第2層において該導体柱に繋がって帯状に延び該導体柱から離れた端部が開放された開放端である第1導体線路と、
前記複数の導体層のうちの、いずれかの層において帯状に延びる第2導体線路とを有し、
前記第1導体線路と前記第2導体線路が、互いの間が接続可能に近接した、少なくとも一対の近接部を構成する各一方の近接部を有し、
前記第2導体線路の、該第2導体線路に形成された前記近接部から離れた第1端部が、開放された開放端であることを特徴とする電子回路。
請求項2に係る発明は、前記近接部が前記複数の導電層のうちの表面層に形成されあるいは積層方向に該表面層にまで延びていることを特徴とする請求項1に記載の電子回路である。
請求項3に係る発明は、前記一対の近接部が互いに短絡されることを特徴とする請求項2に記載の電子回路である。
請求項4に係る発明は、前記第1導体線路が、前記開放端とは異なる端部が前記導体柱に接続された導体線路であることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の電子回路である。
請求項5に係る発明は、前記第1導体線路の前記近接部が、該第1導体線路の前記開放端に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の電子回路である。
請求項6に係る発明は、前記第2導体線路の前記近接部が、該第2導体線路の前記第1端部とは異なる第2端部に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の電子回路である。
請求項7に係る発明は、前記第2導体線路が、前記第1導体線路が延びる形状を引き継いだ形状に延びていることを特徴とする請求項6に記載の電子回路である。
請求項8に係る発明は、前記第1導体線路、および、該第1導体線路と該第1導体線路に接続されたときの前記第2導体線路とを合わせた導体線路の双方が、一方の端部から他方の端部に向って同じ回転方向に連続的あるいは間欠的に曲がりながら延びる導体線路であることを特徴とする請求項7に記載の電子回路である。
請求項9に係る発明は、請求項1から8のうちのいずれか1項に記載の電子回路が搭載されていることを特徴とする回路基板である。
請求項10に係る発明は、前記電子回路が複数搭載されていることを特徴とする請求項9に記載の回路基板である。
請求項1の電子回路および請求項9、10の回路基板によれば、電磁波ノイズの伝播を抑える周波数帯を電子回路自体で変更することが可能である。
請求項2の電子部品によれば、近接部が表面層に存在しない場合と比べ、近接部どうしの接続が容易である。
請求項3の電子部品によれば、導体線路長を単純に変更することができる。
請求項4の電子部品によれば、同じ導体線路長の場合、電磁波ノイズの伝播を抑える周波数帯を最大限下げることができる。
請求項5、6の電子部品によれば、電磁波ノイズの伝播を抑える周波数帯を下げる場合に有効である。
請求項7の電子部品によれば、近接部どうしを接続することにより、周波数特性のパターンの変化抑えながら電磁波ノイズの伝播を抑える周波数帯を下げることができる。
請求項8の電子部品によれば、渦巻き形状以外の形状と比べて小型化される。
請求項9、10の回路基板によれば、電磁波ノイズの伝播を抑える周波数帯を電子回路自体で変更することが可能である。
従来のEBG構造を構成する1単位分の回路の一例を示した模式図である。 EBG構造の等価回路である分布定数回路である。 アドミッタンスYの周波数特性を示した図である。 各種の形状のEBG構造を示した模式図である。 本発明の第1実施形態としての電子回路を構成するEBG構造の一単位分の回路を示した図である。 本発明の第2実施形態としての電子回路を構成するEBG構造の一単位分の回路を示した図である。 本発明の第3実施形態としての電子回路を構成するEBG構造の一単位分の回路を示した図である。 本発明の第4実施形態としての電子回路を構成するEBG構造の一単位分の回路を示した図である。 本発明の第5実施形態としての電子回路を構成するEBG構造の一単位分の回路を示した図である。 渦巻形状以外の形状の導体線路を有する実施形態を示した図である。
ここでは先ず、EBG構造(Electromagnetic Band Gap Structure)について説明する。EBG構造は、電磁波の伝播を抑制する周波数帯域(Band Gap)を持つ周期構造である。回路基板上の電磁波ノイズを放出する電子回路の近傍にEBG構造を形成することにより、その電子回路から放出される電磁波ノイズの伝播が抑えられる。
図1は、従来のEBG構造を構成する1単位分の回路の一例を示した模式図である。
ここでは、導体層が複数層存在する回路基板が採用され、それら複数層のうちのいずれかの第1層がグランド11となっている。また、ここでは、その第1層であるグランド11に繋がって積層方向に延びる、ビア12と呼ばれる導体柱が形成されている。また、ここでは、第1層とは異なる第2層において渦巻形状に延びる、スタブ13と呼ばれる導体線路が形成されている。このスタブ13の一端13aはビア12に繋がっている。また、このスタブ13の、ビア12から離れた端部13bは、開放された、すなわち他の導体に直接には接続されていない開放端となっている。この図1に示したような単位構造を回路基板上に複数配列することによりEBG構造が構成される。
ここで、この図1に示したスタブ13は、曲線で構成された渦巻形状ではなく、ビア12に繋がった一方の端部から他方の端部に向って同じ回転方向に間欠的に曲がりながら延びる導体線路である。具体的には、このスタブ13は、同じ回転方向に間欠的に90°ずつ曲がりながら延びる導体線路である。ここでは、連続的な曲線で構成された渦巻形状だけでなく、例えば45°ずつ、あるいは90°ずつなど、間欠的に曲がりながら延びる形状も含めて渦巻形状と称している。
図2は、EBG構造の等価回路である分布定数回路である。
EBG構造の等価回路は、この図2に示す分布定数回路として表現される。ここで、インダクタンスL1およびキャパシタンスC1は、それぞれ伝送線路のインダクタンスおよびキャパシタンスである。これらのうち、インダクタンスL1は電磁波ノイズ電波を抑える周波数特性には関係が薄く、破線で囲った部分がその周波数特性に関係する。その破線で囲った部分のアドミッタンスYは、
Figure 2022147910000002
@0001
で表される。ここで、
Zstubは、スタブ13のインピーダンス、
C1は、隣り合う単位構造どうしの間のキャパシタンス、
L2は、ビア12のインダクタンス
ωは、角周波数
jは、複素記号
である。
図3は、アドミッタンスYの周波数特性を示した図である。この図3の縦軸は、アドミッタンスYの虚数成分Im(Y)、横軸は周波数(GHz)である。
この図3にハッチングを付して示した、Im(Y)が負の領域はインダクタンス領域、正の領域はキャパシタンス領域と呼ばれる。そして、このEBG構造では、インダクタンス領域、すなわちIm(Y)が負となる周波数領域内にある周波数の電磁波ノイズの伝播が抑えられる。ここで、Im(Y)が負となる周波数領域はスタブ13の長さに関係し、スタブ13の長さが長いほどこの周波数特性のパターンが低周波数側にシフトし、スタブ13の長さが短いほどこの周波数特性のパターンが高周波数側にシフトする。
図4は、各種の形状のEBG構造を示した模式図である。
図4(A)は、これまで説明してきた渦巻形状のスタブ13を持つ単位を複数並べたEBG構造を示している。ここに示すスタブ13は、図1と同様、ビア12に繋がった一方の端部から他方の端部に向って同じ回転方向に間欠的に90°ずつ曲がりながら延びる導体線路であるが、上記の定義における渦巻形状であればどのような渦巻形状であってEBG構造が構成される。
また、図4(B)は、左右に往復しながら延びる、いわゆるミアンダ形状のスタブ13を持つ単位を複数並べたEBG構造を示しているこの図5(B)には、同じ回転方向に90°ずつ2回折れ曲がることで延びる向きを反転するミアンダ形状が示されているが、これに限らず、例えば、曲線を描きながら反転する形状であってもよく、あるいは45°ずつ4回折れ曲がることで延びる向きを反転する形状であってもよい。各単位のスタブ13の一端13aは各単位のビア12に接続されている。そして各スタブ13はミアンダ形状に延び、ビア12から離れた側の端部13bは、開放端となっている。
また、図4(C)は、直線的に延びるスタブ13を持つ単位が複数配列されたEBG構造が示されている。各単位のスタブ13の一端13aは各単位のビア12に接続されている。そして各スタブ13は直線形状に延び、ビア12から離れた側の端部13bは、開放端となっている。
これらに例示したように、EBG構造には、様々な形状のスタブ13を採用することができる。ただし、スタブ13のビア12に接続された箇所から開放端までの長さが伝播を抑えるノイズの周波数に関係し、低周波数のノイズを抑えるには、長さの長いスタブを必要とする。したがって、低周波数のノイズを抑えるには、渦巻形状であってその一端13aでビア12に接続したスタブ13を形成するのが小型化の面で有利である。
EBG構造についての以上の説明を踏まえ、以下、本発明の実施の形態について説明する。
図5は、本発明の第1実施形態としての電子回路を構成するEBG構造の一単位分の回路を示した図である。本実施形態では、この図5に示した単位を回路基板上に複数配列することによりEBG構造を構成している。
ここでは、図1に示した従来例と同様、導体層が複数層存在する回路基板10が採用され、それら複数層のうちのいずれかの第1層がグランド11となっている。また、ここでは、その第1層であるグランド11に繋がって積層方向に延びる、ビア12と呼ばれる導体柱が形成されている。また、ここでは、第1層とは異なる第2層において渦巻形状に延びる、スタブ13と呼ばれる導体線路が形成されている。本実施形態ではこの第2層として回路基板10の表面に形成された表面層が採用されている。本実施形態では、この導体線路として、90°ずつ向きを変えながら延びる渦巻形状が採用されている。ただし、90°ずつ向きを変えながら延びる渦巻形状に限定されるものではなく、前述の定義の通り、一方の端部から他方の端部に向って同じ回転方向に連続的あるいは間欠的に曲がりながら延びる導体線路であればよい。
このスタブ13は、第1導体線路131と第2導体線路132とで構成されている。
第1導体線路131は、その一方の端部131aがビア12に接続されて他端に向って渦巻形状に延びている。そして、その第1導体線路131の、ビア12から離れた側の端部131bは、開放された、すなわち他の導体に直接には接続されていない開放端となっている。また、この端部131bには、第2導体線路との接続のためのパッド21が形成されている。
また、第2導体線路132は、一方の端部132aが、第1導体線路131の、ビア12から離れた側の端部131bに近接した位置にあり、第1導体線路131の渦巻形状を引き継いだ形状に延びている。即ち、第1導体線路131と第2導体線路132とを合わせた形状も、第1導体線路131の渦巻形状をそのまま延長した渦巻形状となっている。この第2導体線路132は、その両端部132a,132bとも開放端となっている。さらに、この第2導体線路132の、第1導体線路131の端部131bに近接した側の端部132aには、第1導体線路131との接続用のパッド22が形成されている。
また、回路基板10の表面には、レジストと呼ばれる保護膜(不図示)が形成されているが、パッド21とパッド22の周囲には保護膜は形成されていない。この図5では、保護膜が形成されていない領域を長円で示している。これにより、パッド21とパッド22は、回路基板10を作製した後においても、必要に応じて接続することができる。パッド21とパッド22は、本発明にいう一対の近接部の一例に相当する。
EBG構造において伝播が抑制されるノイズ低減周波数は、概ね
Figure 2022147910000003
@0002
で表される。すなわち、ノイズ低減周波数は、スタブの長さに依存する。
本実施形態では、パッド21とパッド22が接続されていないときは、第1導体線路131のみがスタブとして作用し、パッド21とパッド22が接続されたときは、第1導体線路と第2導体線路132とを合わせた導体線路がスタブとして作用する。すなわち、本実施形態によれば、回路基板10を作製した後において、伝播を抑えるノイズに周波数を変更することができる。
これは、例えば、回路基板10上に組み込まれたノイズ発生源となる回路から発せられるノイズの周波数が、その回路基板10が装置(不図示)に組み込まれる際に決まる、その回路の使用法によって異なる場合や、使用後の経年変化等でノイズの周波数が変化する場合などに有効である。
ここで、パッド21とパッド22は、例えばジャンパ線等で接続してもよく、あるいは短絡用の受動部品で接続してもよい。あるいは、それに限らず、インダクタンスやキャパシタンス等を含んだ受動部品を使って接続してもよい。
図6は、本発明の第2実施形態としての電子回路を構成するEBG構造の一単位分の回路を示した図である。本実施形態では、この図6に示した単位を回路基板上に複数配列することによりEBG構造を構成している。
この図6に示すスタブ13は、第1導体線路131と第2導体線路132と、さらに第3導体線路133とで構成されている。
第1導体線路131は、その一方の端部131aがビア12に接続されて他端に向って渦巻形状に延びている。そして、その第1導体線路131の、ビア12から離れた側の端部131bは、開放された、すなわち他の導体に直接には接続されていない開放端となっている。また、この端部131bには、第2導体線路との接続のためのパッド21が形成されている。
また、第2導体線路132は、一方の端部132aが、第1導体線路131の、ビア12から離れた側の端部131bに近接した位置にあり、第1導体線路131の渦巻形状を引き継いだ形状に延びている。即ち、第1導体線路131と第2導体線路132とを合わせた形状も、第1導体線路131の渦巻形状をそのまま延長した渦巻形状となっている。この第2導体線路132は、その両端部132a,132bとも開放端となっている。また、この第2導体線路132の、第1導体線路131端部131bに近接した側の端部132aには、第1導体線路131との接続用のパッド22が形成されている。さらに、この第2導体線路132のもう一方の端部132bにも、第3導体線路133との接続用のパッド23が形成されている。
また、第3導体線路133は、一方の端部133aが、第2導体線路132の、第1導体線路131のパッド21から離れた側の端部132bに近接した位置にあり、第1導体線路131および第2導体線路132の渦巻形状を引き継いだ形状に延びている。即ち、第1導体線路131と第2導体線路132と、さらに第3導体線路133とを合わせた形状も、第1導体線路131と第2導体線路132とからなる渦巻形状をそのまま延長した渦巻形状となっている。この第3導体線路133も、第2導体線路132と同様、その両端部133a,133bとも開放端となっている。また、この第3導体線路133の、第2導体線路132の端部132bに近接した側の端部133aには、第2導体線路132との接続用のパッド24が形成されている。
また、回路基板10の表面には、レジストと呼ばれる保護膜(不図示)が形成されているが、パッド21とパッド22の周囲、およびパッド23とパッド24の周囲には保護膜は形成されていない。この図6では、保護膜が形成されていない領域を長円で示している。これにより、パッド21とパッド22、およびパッド23とパッド24は、回路基板10を作製した後においても、必要に応じて接続することができる。
本実施形態では、パッド21とパッド22が接続されていないときは、第1導体線路131のみがスタブ13として作用し、パッド21とパッド22が接続されたときは、第1導体線路と第2導体線路132とを合わせた導体線路がスタブ13として作用する。さらに、パッド21とパッド22の接続に加えパッド23とパッド24を接続したときは、第1導体線路と第2導体線路132、さらに第3導体線路133を合わせた導体線路がスタブ13として作用する。すなわち、本実施形態によれば、回路基板10作成後において、伝播を抑えるノイズに周波数を2段階に変更することができる。
図7は、本発明の第3実施形態としての電子回路を構成するEBG構造の一単位分の回路を示した図である。本実施形態では、この図7に示した単位を回路基板上に複数配列することによりEBG構造を構成している。
この図7に示す回路は、図5に示した回路に一部を追加した回路であり、ここでは図5を参照して説明した内容についての重複説明は省略する。
この図7に示す回路の場合、図5に示した回路と同じ構成に加え、第1導体線路131と第2導体線路132の互いに隣接した位置に、パッド25とパッド26が形成されている。そして、それらのパッド25,26の周囲にも保護膜は形成されていない。
この図7に示した例の場合、パッド21とパッド22、およびパッド25とパッド26のいずれも接続しないときは第1導体線路131のみがスタブ13として作用する。また、パッド21とパッド22を接続すると第1導体線路131と第2導体線路132とを合わせた長さのスタブ13となる。また、パッド25とパッド26を接続すると、ビア12から第2導体線路132の端部132bまでの、第1導体線路131の全長よりも短い導体線路が出現する。これにより、第1導体線路131のみをスタブ13として作用させたときと比べ、パッド21とパッド22を接続することでノイズ低減周波数を低周波数側に下げ、あるいはパッド25とパッド26を接続することによって高周波側のノイズ低減の作用を付加することができる。
図8は、本発明の第4実施形態としての電子回路を構成するEBG構造の一単位分の回路を示した図である。本実施形態では、この図8に示した単位を回路基板上に複数配列することによりEBG構造を構成している。
この図8の説明にあたっては、図7との相違点についてのみ説明する。
図7に示す回路の場合、第1導体線路131と第2導体線路132の互いに隣接した位置に、パッド25とパッド26が形成されているが、この図8の場合、第1導体線路131を一本挟んで隣り合う位置に、パッド27とパッド28が形成されている。そして、パッド27の周りとパッド28の周りには保護膜が形成されていない。
この図8に示した例の場合、パッド27とパッド28を接続すると図7においてパッド25とパッド26を接続した場合よりもさらに短いスタブが出現し、図7においてパッド25とパッド26を接続した場合よりもさらに高周波側のノイズ低減の作用を付加することができる。
図9は、本発明の第5実施形態としての電子回路を構成するEBG構造の一単位分の回路を示した図である。本実施形態では、この図9に示した単位を回路基板上に複数配列することによりEBG構造を構成している。
ここでは、図5に示した例との相違点について説明する。
図5(および図6~図8)に示した例では、スタブ13を構成する導体線路は回路基板10の表面層に存在しているが、この図9では、導体線路は表面層ではなく回路基板10の内側、例えば2層目の導体層に形成されている。このため、第1導体線路131の、ビア12から離れた側の端部131b、および第2導体線路132の、第1導体線路131の端部131b近傍の端部132aにも各ビア31,32が形成されている。ビア31は、第1導体線路131の端部131bに接続されるとともに表面層に形成されたパッド21に接続されている。また、。ビア32は、第2導体線路132の端部132aに接続されるとともに表面層に形成されたパッド22に接続されている。ただし、これらのビア31,32は、グランド11とは非接続である。
この例に示すように、導体線路は必ずしも表面層に形成されている必要はない。また、ビアでつながって複数層にまたがって延びる導体線路であってもよい。ただし、導体線路どうしの接続のために表面層に繋がっていることが望ましい。
これまでは、渦巻形状の導体線路を有するEBG構造について説明してきたが、本発明におけるEBG構造は、必ずしも渦巻形状の導体線路を有するものでなくてもよい。
図10は、渦巻形状以外の形状の導体線路を有する実施形態を示した図である。
図10(A)には、ミアンダ形状の導体線路を有するEBG構造の一例が示されている。
スタブ13は、第1導体線路131と第2導体線路132とで構成されている。
第1導体線路131は、その一方の端部131aがビア12に接続されて他端に向ってミアンダ形状に延びている。そして、その第1導体線路131の、ビア12から離れた側の端部131bは、開放された、すなわち他の導体に直接には接続されていない開放端となっている。また、この端部131bには、第2導体線路との接続のためのパッド21が形成されている。
また、第2導体線路132は、一方の端部132aが、第1導体線路131の、ビア12から離れた側の端部131bに近接した位置にあり、第1導体線路131のミアンダ形状を引き継いだ形状に延びている。即ち、第1導体線路131と第2導体線路132とを合わせた形状も、第1導体線路131のミアンダ形状をそのまま延長したミアンダ形状となっている。この第2導体線路132は、その両端部132a,132bとも開放端となっている。さらに、この第2導体線路132の、第1導体線路131の端部131bに近接した側の端部132aには、第1導体線路131との接続用のパッド22が形成されている。
また、回路基板10の表面には、レジストと呼ばれる保護膜(不図示)が形成されているが、パッド21とパッド22の周囲には保護膜は形成されていない。
図10(B)には、直線形状の導体線路を有するEBG構造の一例が示されている。
このスタブ13は、第1導体線路131と第2導体線路132とで構成されている。
第1導体線路131は、その一方の端部131aがビア12に接続されて他端に向って直線形状に延びている。そして、その第1導体線路131の、ビア12から離れた側の端部131bは、開放された、すなわち他の導体に直接には接続されていない開放端となっている。また、この端部131bには、第2導体線路との接続のためのパッド21が形成されている。
また、第2導体線路132は、一方の端部132aが、第1導体線路131の、ビア12から離れた側の端部131bに近接した位置にあり、第1導体線路131の直線形状を引き継いだ形状に延びている。即ち、第1導体線路131と第2導体線路132とを合わせた形状も、第1導体線路131の直線形状をそのまま延長した直線形状となっている。この第2導体線路132は、その両端部132a,132bとも開放端となっている。さらに、この第2導体線路132の、第1導体線路131の端部131bに近接した側の端部132aには、第1導体線路131との接続用のパッド22が形成されている。
また、回路基板10の表面には、レジストと呼ばれる保護膜(不図示)が形成されているが、パッド21とパッド22の周囲には保護膜は形成されていない。
図10(C)には、図10(B)にEBG構造に近似したEBG構造が示されている。
この図10(C)では、第2導体線路132が、第1導体線路131の直線形状の延長上にはなく、少しずれた位置に形成されている。
この例に示すように、第2導体線路132は、必ずしも、第1導体線路131が延びる形状を引き継いだ形状に延びている必要はなく、自在に設計することが可能である。
10 回路基板
11 グランド
12 ビア
13 スタブ
21,22,23,24,25,26,27,28 パッド
31,32 ビア
131 第1導体線路
131a,131b 第1導体線路の端部
132 第2導体線路
132a,132b 第2導体線路の端部
133第3導体線路
133a,133b 第3導体線路の端部

Claims (10)

  1. 離間した状態に積層された複数の導体層のうちのいずれかの第1層のグランドに繋がって積層方向に延びる導体柱と、
    前記複数の導体層のうちの前記第1層とは異なる第2層において該導体柱に繋がって帯状に延び該導体柱から離れた端部が開放された開放端である第1導体線路と、
    前記複数の導体層のうちの、いずれかの層において帯状に延びる第2導体線路とを有し、
    前記第1導体線路と前記第2導体線路が、互いの間が接続可能に近接した、少なくとも一対の近接部を構成する各一方の近接部を有し、
    前記第2導体線路の、該第2導体線路に形成された前記近接部から離れた第1端部が、開放された開放端であることを特徴とする電子回路。
  2. 前記近接部が前記複数の導電層のうちの表面層に形成されあるいは積層方向に該表面層にまで延びていることを特徴とする請求項1に記載の電子回路。
  3. 前記一対の近接部が互いに短絡されることを特徴とする請求項2に記載の電子回路。
  4. 前記第1導体線路が、前記開放端とは異なる端部が前記導体柱に接続された導体線路であることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の電子回路。
  5. 前記第1導体線路の前記近接部が、該第1導体線路の前記開放端に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の電子回路。
  6. 前記第2導体線路の前記近接部が、該第2導体線路の前記第1端部とは異なる第2端部に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の電子回路。
  7. 前記第2導体線路が、前記第1導体線路が延びる形状を引き継いだ形状に延びていることを特徴とする請求項6に記載の電子回路。
  8. 前記第1導体線路、および、該第1導体線路と該第1導体線路に接続されたときの前記第2導体線路とを合わせた導体線路の双方が、一方の端部から他方の端部に向って同じ回転方向に連続的あるいは間欠的に曲がりながら延びる導体線路であることを特徴とする請求項7に記載の電子回路。
  9. 請求項1から8のうちのいずれか1項に記載の電子回路が搭載されていることを特徴とする回路基板。
  10. 前記電子回路が複数搭載されていることを特徴とする請求項9に記載の回路基板。
JP2021049376A 2021-03-24 2021-03-24 電子回路および回路基板 Pending JP2022147910A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021049376A JP2022147910A (ja) 2021-03-24 2021-03-24 電子回路および回路基板
US17/380,019 US11729901B2 (en) 2021-03-24 2021-07-20 Electronic circuit and circuit board
CN202111024379.6A CN115134989A (zh) 2021-03-24 2021-09-02 电子电路及电路基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021049376A JP2022147910A (ja) 2021-03-24 2021-03-24 電子回路および回路基板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022147910A true JP2022147910A (ja) 2022-10-06

Family

ID=83365273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021049376A Pending JP2022147910A (ja) 2021-03-24 2021-03-24 電子回路および回路基板

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11729901B2 (ja)
JP (1) JP2022147910A (ja)
CN (1) CN115134989A (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4906585B2 (ja) 2007-05-16 2012-03-28 三菱電機株式会社 Ebgマテリアル
JP2010183545A (ja) * 2009-02-09 2010-08-19 Nec Tokin Corp アンテナ装置及びrfidタグ
JP6123802B2 (ja) 2012-07-02 2017-05-10 日本電気株式会社 構造体及び配線基板
JP6336307B2 (ja) 2014-03-18 2018-06-06 キヤノン株式会社 電子回路
JP5716858B2 (ja) 2014-06-05 2015-05-13 日本電気株式会社 プリント配線板

Also Published As

Publication number Publication date
US20220312581A1 (en) 2022-09-29
CN115134989A (zh) 2022-09-30
US11729901B2 (en) 2023-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5380919B2 (ja) 導波路構造およびプリント配線板
US8552811B2 (en) Electromagnetic noise suppression circuit
JP4722968B2 (ja) 電磁気バンドギャップ構造物及び印刷回路基板
JP5354223B2 (ja) 組み合わせビア構造体に基づくフィルタ
EP2466999A1 (en) Printed circuit board
JP2016134809A (ja) 構造体及び電子回路
JP6249648B2 (ja) プリント回路板及び電子機器
US9929455B2 (en) Electronic circuit
WO2014006796A1 (ja) 構造体及び配線基板
WO2014199591A1 (ja) マイクロ波回路
JP2022147910A (ja) 電子回路および回路基板
WO2014136595A1 (ja) 構造体、配線基板及び電子装置
JP6565938B2 (ja) 構造体および配線基板
JP2009224567A (ja) 構造、プリント基板
JP2007123994A (ja) バンドパスフィルタ
JP5506719B2 (ja) フィルタ回路
JP2022147904A (ja) 電子回路および回路基板
JP2012257084A (ja) Ebg構造及びプリント基板
JP5716858B2 (ja) プリント配線板
JP2019161360A (ja) 高周波伝送線路
CN115395197B (zh) 基于介质集成悬置平行带线的慢波传输线结构
JP5556941B2 (ja) 導波路構造、プリント配線板、および電子装置
TWI386115B (zh) 電路板
JP5047101B2 (ja) フィルタ装置、これを用いた無線通信モジュール及び無線通信機器
JP4986959B2 (ja) バンドパスフィルタ、これを用いた高周波モジュール及び通信機器装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210803

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20231018

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20231102

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240226