JP2022147684A - 配線部材付き被着体及びカバー付き配線部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】カバーの固定強度の減少を抑制しつつ、シートを小さくできる技術を提供することを目的とする。【解決手段】配線部材付き被着体10は、シート22と、前記シート22に固定された線状伝送部材26とを含む配線部材20と、車両において前記配線部材20が配置される位置に設けられ、第1固定部材を介して前記シート22と固定された被着体40と、前記シート22とは反対側から前記線状伝送部材26を覆っているカバー50と、を備える。前記カバー50は、少なくとも前記配線部材20の片側において、第2固定部材を介して前記被着体40と固定されている。【選択図】図2

Description

本開示は、配線部材付き被着体及びカバー付き配線部材に関する。
特許文献1は、電線及びカバーがシート材に固定されたワイヤーハーネスを開示している。
国際公開第2019/189177号
線状伝送部材及びシートを有する配線部材を覆うカバーが設けられるにあたり、カバーの固定強度の減少を抑制しつつ、シートが小さくされることが望まれている。
そこで、カバーの固定強度の減少を抑制しつつ、シートを小さくできる技術を提供することを目的とする。
本開示の配線部材付き被着体は、シートと、前記シートに固定された線状伝送部材とを含む配線部材と、車両において前記配線部材が配置される位置に設けられ、第1固定部材を介して前記シートと固定された被着体と、前記シートとは反対側から前記線状伝送部材を覆っているカバーと、を備え、前記カバーは、少なくとも前記配線部材の片側において、第2固定部材を介して前記被着体と固定されている、配線部材付き被着体である。
本開示によれば、カバーの固定強度の減少を抑制しつつ、シートを小さくできる。
図1は実施形態1にかかる配線部材付き被着体を示す平面図である。 図2は図1のII-II線に沿った断面図である。 図3は配線部材付き被着体を製造する様子を示す説明図である。 図4は実施形態2にかかる配線部材付き被着体を示す断面図である。 図5は配線部材付き被着体を製造する様子を示す説明図である。 図6は実施形態3にかかる配線部材付き被着体を示す断面図である。 図7は配線部材付き被着体を製造する様子を示す説明図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の配線部材付き被着体は、次の通りである。
(1)シートと、前記シートに固定された線状伝送部材とを含む配線部材と、車両において前記配線部材が配置される位置に設けられ、第1固定部材を介して前記シートと固定された被着体と、前記シートとは反対側から前記線状伝送部材を覆っているカバーと、を備え、前記カバーは、少なくとも前記配線部材の片側において、第2固定部材を介して前記被着体と固定されている、配線部材付き被着体である。カバーが被着体と固定されることによって、カバーの必要な固定強度を確保しやすくなるとともに、シートにおいて、カバーを固定するための領域が省略されたり、小さくされたりすることが可能となる。これにより、カバーの固定強度の減少を抑制しつつ、シートを小さくできる。
(2)(1)の配線部材付き被着体において、前記シートの幅方向において、前記シートのうち前記線状伝送部材が配置されない側縁部の領域の寸法よりも、前記カバーと前記被着体とが前記第2固定部材を介して固定される領域の寸法の方が大きくてもよい。これにより、カバーのうち、シートの側縁部の寸法よりも大きい寸法を有する領域が、被着体に固定される。
(3)(1)又は(2)の配線部材付き被着体において、前記カバーは、前記線状伝送部材と接触しつつ、前記シートの幅方向に沿って張った状態で固定されていてもよい。これにより、カバーが配線部材を被着体に向けて押さえつけることができる。
(4)(1)から(3)のいずれか1つの配線部材付き被着体において、前記カバーと前記シートとが別部材であり、前記配線部材の両側で、前記カバーが前記被着体と固定されていてもよい。これにより、カバーとしてシートとは異なる物性を有する部材を採用することが容易となる。
(5)(1)から(3)のいずれか1つの配線部材付き被着体において、前記カバーは前記シートを構成する基材の一部が折り返されて設けられ、前記配線部材の片側のみで、前記カバーが前記被着体と固定されていてもよい。これにより、片側において、カバーと被着体とを固定せずに済むため、カバーと被着体との固定作業が容易となる。
(6)(1)から(5)のいずれか1つの配線部材付き被着体において、前記第1固定部材及び前記第2固定部材が共に接着部材であってもよい。これにより、配線部材、被着体及びカバーが接着部材を介して簡易に固定されることができる。
(7)(6)の配線部材付き被着体において、前記カバーは、前記シートの側縁部と重なる部分であって前記接着部材を介して前記シートの前記側縁部と接着されたシート接着部と、前記シート接着部から前記シートの幅方向に沿って前記シートの前記側縁部よりも外側に突出する部分であって前記接着部材を介して前記被着体と接着された被着体接着部とを有してもよい。これにより、カバーが被着体及びシートの両方に固定されることができる。
(8)また、本開示のカバー付き配線部材は、シートと、前記シートに固定された線状伝送部材とを含む配線部材と、前記配線部材を覆うカバーと、を備え、前記カバーは、少なくとも前記配線部材の片側において、前記シートの側縁部と重なる部分であって接着部材を介して前記シートの前記側縁部と接着されたシート接着部と、前記シート接着部から前記シートの幅方向に沿って前記シートの前記側縁部よりも外側に突出する突出部分とを有する、カバー付き配線部材である。シート接着部が設けられていることによって、カバーが配線部材に仮保持されることができる。また、突出部分が設けられていることによって、突出部分と被着体とが固定されることができる。カバーのうちシート接着部がシートに固定されているのに加えて、突出部分が被着体に固定されることによって、カバーの固定強度の減少を抑制しつつ、シートを小さくできる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の配線部材付き被着体の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態1]
以下、実施形態1にかかる配線部材付き被着体について説明する。図1は実施形態1にかかる配線部材付き被着体10を示す平面図である。図2は図1のII-II線に沿った断面図である。図3は配線部材付き被着体10を製造する様子を示す説明図である。
配線部材付き被着体10は、配線部材20と被着体40とカバー50を備える。配線部材20及びカバー50は被着体40に固定されている。配線部材20は、第1固定部材を介して被着体40に固定されている。カバー50は、第2固定部材を介して被着体40に固定されている。本例では、第1固定部材及び第2固定部材が共に接着部材60である。カバー50は、少なくとも配線部材20の片側において、被着体40に固定されている。本例では、カバー50とシート22とが別部材であり、配線部材20の両側で、カバー50が被着体40と固定されている。
配線部材20は、シート22と線状伝送部材26とを含む。線状伝送部材26は、シート22に固定されている。複数の線状伝送部材26が、シート22の第1面上に並んでいる。複数の線状伝送部材26それぞれがシート22に固定されている。複数の線状伝送部材26がシート22の第1面上に並んだ状態に保持されている。これにより、配線部材20は、幅方向及び長さ方向の寸法に対して、高さ方向の寸法が抑えられて、扁平となっている。
シート22は線状伝送部材26を固定可能であればよく、材料、構造等は特に限定されるものではない。シート22を構成する材料に関し、ここでは、シート22は樹脂材料によって形成されている。シート22を構成する材料は、金属、無機物等、樹脂以外の材料が用いられてもよい。シート22の構造に関し、ここでは、シート22は2層構造を有している。シート22の構造は、1層構造であってもよいし、3層以上の多層構造であってもよい。
シート22は第1層23及び第2層24を含む。第1層23は融着層23である。融着層23には線状伝送部材26が融着固定される。融着層23は樹脂材料、好ましくは熱可塑性樹脂材料を含む。融着層23の樹脂材料が軟化して融着相手に融着される。かかる樹脂材料の種類は特に限定されるものではなく、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等を採用することができる。
融着層23の構造は特に限定されるものではない。例えば融着層23は一様充実断面を有するシート(非発泡シート又はソリッドシートなどとも呼ばれる)であってもよい。また例えば、融着層23は、発泡シート等であることも考えられる。また例えば、融着層23は、編布、織布又は不織布等の繊維材シートであることも考えられる。第1層23の一方の表面がシート22の第1面とされる。
第2層24は融着層23とは異なる材料で形成されたり、異なる構造を有したりする。第2層24は融着層23にある機能を高めたり、融着層23にない機能をシート22に追加したりする。第2層24を構成する材料は、上記融着層23で説明された材料のほか、金属、無機物等などであってもよい。第2層24の構造は、上記融着層23で説明された構造のいずれかであってもよい。第2層24の一方の表面がシート22の第2面とされる。
第1層23の他方の表面と第2層24の他方の表面とが接触しつつ、第1層23と第2層24とが固定されている。第1層23と第2層24との固定態様は特に限定されるものではないが、融着又は接着により固定されているとよい。例えば、第1層23及び第2層24の少なくとも一方が、繊維材シート又は発泡シートのように表面に空隙があるシートであると、空隙に樹脂材料又は接着剤が入り込んで固定されることができる。これによりいわゆるアンカー効果が発揮されて、第1層23及び第2層24が強固に固定される。
ここでは第1層23が樹脂製のソリッドシートであり、第2層24が繊維材シートであるものとして説明される。ここでは第1層23と第2層24とが融着されているものとして説明される。つまり、第1層23の樹脂が流動性を有する状態で第2層24の繊維の間に入り込んだ後に硬化される。これにより、第1層23の樹脂が第2層24における繊維の間に入り込んだ状態が維持され、第1層23と第2層24とが強固に固定される。
第1層23及び第2層24は同じ大きさ(同じ平面形状)に形成されている。第1層23及び第2層24は一方が他方よりも大きく形成されていてもよい。第1層23及び第2層24は接触する領域が全体的に固定されている。第1層23及び第2層24は接触する領域の一部のみが固定されていてもよい。
シート22は柔らかい部材であってもよい。例えば、第1層23が軟質PVCなど軟質な樹脂を材料とするソリッドシートであり、第2層24がPETを材料とする不織布であるなどして、シート22が柔らかい部材とされる。例えば、シート22は線状伝送部材26の曲げに追従可能な柔軟性を有してもよい。配線部材20は厚み方向への曲げ(折目がシート22の主面に沿うような曲げ)が可能とされてもよい。
線状伝送部材26は、電気又は光等を伝送する線状の部材である。線状伝送部材26は、1本又は複数本設けられる。線状伝送部材26は、車両における部品同士を接続する部材であることが想定される。線状伝送部材26の端部には、例えばコネクタが設けられる。このコネクタが相手側部品に設けられたコネクタと接続されることで、線状伝送部材26が相手側部品に接続される。つまり、配線部材20は、車両等において各種部品同士を電気的に(或は光通信可能に)接続する配線部材20として用いられる。コネクタは、シート22に固定されていてもよい。コネクタは、シート22の外側に設けられていてもよい。
線状伝送部材26の経路は、接続先となる部品の位置等に応じて設定される。線状伝送部材26がシート22に固定されることによって、線状伝送部材26がそれぞれの接続先となる部品の位置等に応じた配線経路に沿った状態に保たれる。ここでは線状伝送部材26はシート22上で直線状に延びている。シート22は、線状伝送部材26の経路に応じた形状(ここでは直線状)に形成されている。もっとも線状伝送部材26の経路は直線経路と曲げ経路との組み合わせによって構成されていてもよい。シート22も直線経路と曲げ経路との組み合わせによって構成されていてもよい。複数の線状伝送部材26は、幹線から枝線が分岐する態様で、シート22に固定されていてもよい。シート22も幹線が固定される部分から枝線が固定される部分が分岐する形状に形成されていてもよい。
線状伝送部材26は、伝送線本体27及び被覆層28を含む。伝送線本体27は電気又は光を伝送する伝送路である。例えば、線状伝送部材26が電線の場合、伝送線本体27は導体芯線である。導体芯線は1本又は複数本の素線によって構成される。素線は銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等を材料として形成される。また例えば、線状伝送部材26が光ファイバの場合、伝送線本体27はコア及びクラッドである。被覆層28は伝送線本体27を覆う層である。被覆層28を構成する樹脂材料は、特に限定されるものではなく、適宜設定可能である。例えば、線状伝送部材26は、芯線と芯線の周囲の被覆層とを有する一般電線であってもよいし、シールド線、ツイスト線、エナメル線、ニクロム線、光ファイバ等であってもよい。
電気を伝送する線状伝送部材26としては、各種信号線、各種電力線であってもよい。電気を伝送する線状伝送部材26の一部等は、信号又は電力を空間に対して送る又は空間から受けるアンテナ、コイル等として用いられてもよい。
また、線状伝送部材26は、単心線であってもよい。単心線は単一の線状物である。単心線は伝送路が1つの線状伝送部材である。線状伝送部材26は、多心線であってもよい。多心線は複数の線状物の複合物である。多心線は複数の伝送路を有する線状伝送部材26である。多心線は、例えば、ツイスト線、複数の線状物を集合させてこれをシースで覆ったケーブル等であってもよい。
シート22と線状伝送部材26とは、線状伝送部材26の延在方向に沿って部分的に固定されたスポット固定部30を介して固定される。スポット固定部30は、線状伝送部材26の延在方向に沿って互いに間隔をあけつつ複数設けられている。かかるスポット固定部30の間隔は特に限定されるものではなく、適宜設定可能である。もっとも、シート22と線状伝送部材26との固定部は、スポット固定部30である必要はない。シート22と線状伝送部材26との固定部は、線状伝送部材26の延在方向に沿って連続的に長く設けられていてもよい。
シート22と線状伝送部材26とのスポット固定部30における固定態様は、如何なる固定態様であってもよい。かかる固定態様としては、接触部位固定であってもよいし、非接触部位固定であってもよいし、両者が併用されていてもよい。ここで接触部位固定とは、シート22と線状伝送部材26とが接触する部分がくっついて固定されているものである。また、非接触部位固定とは、接触部位固定でない固定態様であり、例えば、縫糸、カバー、粘着テープなどが、線状伝送部材26をシート22に向けて押え込んだり、シート22と線状伝送部材26とを挟み込んだりして、その状態に維持するものである。以下では、シート22と線状伝送部材26とが、接触部位固定の状態にあるものとして説明する。
かかる接触部位固定の態様として、接触部位間接固定であってもよいし、接触部位直接固定であってもよいし、異なる領域で両者が併用されていてもよい。ここで接触部位間接固定とは、シート22と線状伝送部材26とが、その間に設けられた接着剤、粘着剤、両面粘着テープなどの接着部材を介して間接的にくっついて固定されているものである。また接触部位直接固定とは、シート22と線状伝送部材26とが別に設けられた接着剤等を介さずに直接くっついて固定されているものである。接触部位直接固定では、例えばシート22と線状伝送部材26とのうち少なくとも一方に含まれる樹脂が溶かされることによってくっついて固定されることが考えられる。
かかる接触部位直接固定の状態が形成されるに当たり、樹脂は、例えば、熱によって溶かされることも考えられるし、溶剤によって溶かされることも考えられる。つまり、接触部位直接固定の状態としては、熱による接触部位直接固定の状態であってもよいし、溶剤による接触部位直接固定の状態であってもよい。好ましくは、熱による接触部位直接固定の状態であるとよい。
このとき接触部位直接固定の状態を形成する手段は特に限定されるものではなく、溶着、融着、溶接等の公知の手段を用いることができる。ここではシート22と線状伝送部材26とのスポット固定部30において、シート22と線状伝送部材26とは融着されている。この場合、シート22の融着層23と線状伝送部材26の最外層とが融着される。線状伝送部材26において最外層は被覆層28である。被覆層28の材料と融着層23の材料とは相溶性を有しているとよい。ここでは被覆層28を構成する樹脂材料は融着層23を構成する樹脂材料と種類が同じである。例えば、融着層23を構成する樹脂材料、及び被覆層28を構成する樹脂材料はPVC又はポリオレフィンである。
シート22には、線状伝送部材26が配置されない側縁部25が存在する。線状伝送部材26は、シート22の幅方向において、シート22の側縁部25をあけて配置される。線状伝送部材26は、シート22の幅方向において、シート22の側縁部25よりも中央側に配置される。ここでは、シート22の幅方向に沿った側縁部25の寸法は、線状伝送部材26の直径よりも小さい。シート22の幅方向に沿った側縁部25の寸法は、線状伝送部材26の直径と同じかそれよりも大きくてもよい。
被着体40は、車両において配線部材20が配置される位置に設けられる。配線部材20の第1端部は、被着体40の第1端部から外方に延び出る。配線部材20の第2端部は、被着体40の第2端部から外方に延び出る。配線部材20の第1端部及び第2端部のいずれか一方又は両方は、被着体40上に配置されてもよい。
被着体40は、接着部材60によって配線部材20のシート22と固定されている。シート22の第2面が被着体40の被着面42と固定されている。ここでは、被着面42は金属製である。被着体40は、例えば、金属部材の単体、又は金属部材と樹脂部材との複合部材などのように、金属部材を含む部材である。この金属部材の表面が被着面42とされる。もっとも被着面42は、樹脂製であってもよい。この場合、被着体40は、樹脂部材の単体、又は金属部材と樹脂部材との複合部材などのように樹脂部材を含む部材であり、樹脂部材の表面が被着面42とされる。
被着体40は、車両搭載部品であって、配線部材20とともに車両に組付けられる部材であってもよい。被着体40及び配線部材20は、配線部材付き被着体10とされた状態で、車両組立工場に搬送されてもよい。例えば、被着体40は、ブラケットなどであってもよい。被着体40は、配線部材20及びカバー50を固定する機能以外に別の機能を有してもよい。かかる機能は、例えば、機器などを固定する機能であってもよい。また被着体40には、車両への固定部が設けられていてもよい。被着体40と車両とがねじ止めされる場合、被着体40に設けられる固定部は、ねじ止めに用いられる部分であればよく、例えば、貫通孔、ねじ穴、ナット、スタッドボルトなどであってもよい。
被着体40は、配線部材20が車両に組付けられるよりも前に、予め車両に組付けられる部材であってもよい。被着体40及び配線部材20は、互いに別々に車両組立工場に搬送されてもよい。例えば、被着体40は、ボディパネル、ボディフレームなどであってもよい。
カバー50は、シート22とは反対側から線状伝送部材26を覆っている。線状伝送部材26はシート22とカバー50とに囲まれている。線状伝送部材26は、カバー50と接していても、固定はされていない。カバー50は、カバー本体部52と、被着体固定部56とを有する。
カバー本体部52は、配線部材20を覆う部分である。カバー本体部52は、線状伝送部材26及びシート22を覆っている。ここでは、カバー本体部52は、少なくとも一部の線状伝送部材26と接している。複数の線状伝送部材26には、太径の線状伝送部材26と、細径の線状伝送部材26とが含まれる。カバー本体部52は、少なくとも太径の線状伝送部材26と接する。ここでは、細径の線状伝送部材26が複数設けられている。カバー本体部52は、一部の細径の線状伝送部材26と接しており、他の一部の細径の線状伝送部材26と接していない。線状伝送部材26とカバー本体部52とが互いに接する部分は、固定されていない。
被着体固定部56は、被着体40と固定される部分である。被着体固定部56は、カバー本体部52の側方に位置する。ここでは、被着体固定部56と被着面42とが、接着部材60を介して固定されている。このためここでは、被着体固定部56は、被着体接着部56である。
ここでは、被着面42が平坦面であるため、被着体接着部56と、カバー本体部52のうち線状伝送部材26を覆う部分とが、配線部材20の厚み方向に離れている。カバー本体部52のうち線状伝送部材26を覆う部分は、被着面42に対して、被着体接着部56よりも配線部材20の厚み方向に突出している。ここでは、カバー50は、被着体接着部56と、カバー本体部52のうち線状伝送部材26を覆う部分との間で曲がって厚み方向に延びることによって、配線部材20の厚みを吸収している。カバー50は、被着体接着部56から、カバー本体部52のうち線状伝送部材26を覆う部分に向けて、被着面42から離れるように立ち上がる。ここでは、被着体接着部56と、カバー本体部52のうち線状伝送部材26を覆う部分との間の部分は、立ち上がり部53と称される。
立ち上がり部53は、シート22の側縁部25を覆っている。立ち上がり部53は、シート22の側縁部25と接していてもよいし、接していなくてもよい。立ち上がり部53とシート22の側縁部25とが接している場合、立ち上がり部53とシート22の側縁部25とは、固定されていてもよいし、固定されていない。本例では、立ち上がり部53とシート22の側縁部25とは、固定されていない。
カバー50を構成する基材としては、シート22を構成する基材で説明された各種シート、つまりソリッドシート、発泡シート、繊維材シートなどが採用されることができる。カバー50を構成する基材としては、シート22を構成する基材と同じ種類の基材が用いられてもよい。カバー50を構成する基材としては、シート22を構成する基材とは別の種類の基材が用いられてもよい。カバー50を構成する基材は、耐摩耗性に優れたシートであってもよい。例えば、カバー50を構成する基材としては、シート22を構成する基材の第2層24で用いられた繊維材シートが単体で用いられてもよい。また、例えば、カバー50を構成する基材は、PP、又は、ポリアミド(ナイロン)などの樹脂製で、繊維材シートよりも高剛性を有するソリッドシートであってもよい。
接着部材60は、シート22及びカバー50の両方を被着体40に固定している。ここでは、カバー50と被着体40とが固定される領域は、配線部材20と被着体40とが固定される領域と、配線部材20の延在方向に沿って同じ位置に設けられる。接着部材60は、第1接着部61及び第2接着部62を含む。第1接着部61は、シート22と被着体40とを接着している部分である。第2接着部62は、カバー50と被着体40とを接着している。第1接着部61及び第2接着部62は、接着部材60の中の互いに別の部分である。第1接着部61及び第2接着部62は、シート22の幅方向に沿って、一連に設けられている。第1接着部61は、シート22と重なる。第2接着部62は、シート22の側方に突出する。第2接着部62は、被着体接着部56と重なる。
ここでは、接着部材60として、ホットメルト接着剤が用いられている。ホットメルト接着剤は、加熱されて軟化することによって、常温時よりも高い接着性を有するようになる接着剤である。もっとも、接着部材60は、接着性を有する部材であれば特に限定されるものではない。例えば、接着部材60は、熱硬化性接着剤、紫外線硬化性接着剤などのホットメルト接着剤以外の接着剤であってもよい。また例えば、接着部材60は、両面粘着テープなどの粘着剤であってもよい。
被着体40のうち金属製の被着面42がホットメルト接着剤と接している。またシート22の第2面及びカバー50の被着体接着部56がホットメルト接着剤と接している。ここではシート22の第2面が繊維材シートの表面である。このため、ホットメルト接着剤の一部は繊維材シートの内部に染み込んでいる場合もあり得る。この場合、いわゆるアンカー効果が発揮されて、ホットメルト接着剤とシート22との固定強度が高まる。カバー50を構成する基材が、繊維材シート単体である場合も、同様に、ホットメルト接着剤の一部が被着体接着部56の内部に染み込み、アンカー効果が発揮されうる。
ホットメルト接着剤の加熱は、例えば、図3に示すように、誘導加熱装置80を用いて行われることができる。誘導加熱装置80に設けられたコイルに高周波が流れると、磁力の変化によって被着面42を有する金属部材に電流(渦電流)が生じる。この渦電流によるジュール熱によって、被着面42を有する金属部材が加熱される。そして、被着面42と接するホットメルト接着剤が被着面42からの伝熱によって加熱されて、軟化し、被着体40の被着面42、シート22の第2面及びカバー50の被着体接着部56に接着する。
このとき、プレス部材82によってカバー50の被着体接着部56が被着面42に向けてプレスされてもよい。これにより、被着体接着部56と被着面42との固定強度が高まる。また、プレス部材82と被着面42とによって、被着体接着部56が挟持し、カバー50が張った状態とされた状態で、ホットメルト接着剤が加熱されてもよい。これにより、カバー50の固定後に、カバー50が張った状態に維持されやすい。なお、ホットメルト接着剤は、被着面42とシート22との固定、被着面42とカバー50との固定がなされる前に、被着体40の被着面42及びシート22の第2面のうちのいずれか一方に予め接着されていてもよい。
シート22の幅方向において、シート22のうち線状伝送部材26が配置されない側縁部25の領域の寸法よりも、カバー50と被着体40とが第2接着部62を介して固定される領域の寸法の方が大きい。図2に示す例において、寸法W1が、シート22の幅方向における側縁部25の領域の寸法である。寸法W1は、シート22の幅方向において、もっとも外側の線状伝送部材26とシート22の側縁部25との間の寸法である。また、図2に示す例において、寸法W2が、シート22の幅方向において、カバー50と被着体40とが第2接着部62を介して固定される領域の寸法である。寸法W2は、カバー50のうち接着部材60と接着している部分の寸法である。図2に示すように、寸法W2が寸法W1よりも大きい。通常、接着部材60との接着面積が大きいほど、固定強度は大きくなる。カバー50の固定に、寸法W2の分の固定用マージンがあるとよいところ、この分の固定用マージンが、シート22ではなく、被着体40側に設けられる。これにより、シート22に、寸法W2の分の固定用マージンが設けられずに済み、シート22が小さくされることができる。
カバー50は、線状伝送部材26と接触しつつ、シート22の幅方向に沿って張った状態で固定されている。これにより、カバー50が線状伝送部材26を被着体40に向けて押さえつけている。カバー50には、シート22の幅方向に沿う引張応力がかかっている。カバー50には、引張応力に対抗する力が、第2接着部62からかかっている。カバー50と線状伝送部材26との接触部分において、線状伝送部材26がカバー50を被着体40から離間させる方向に押し、その反力として、線状伝送部材26に被着体40に向かう力がかかっている。
より詳細には、図3に示すように、被着体40に固定される前のカバー50は、被着体40と固定された状態のカバー50よりも平坦な状態にある。カバー50の両側縁部が被着体40に固定される際、カバー50の中間部分が配線部材20の厚み分を吸収するようにカバー50が曲げ変形する。この際、カバー50にシート22の幅方向に沿う引張応力が残るように、カバー50が変形する。そして、カバー50の両側縁部が第2接着部62を介して被着体40に固定された状態で、カバー50が変形した状態であって、カバー50にシート22の幅方向に沿って引張応力がかかった状態に保たれる。カバー50には、引張応力に対抗する力が第2接着部62からかかっている。第2接着部62は、カバー50の引張応力を支持する分の固定強度(主として、引張せん断接着強さ)も有している。
カバー50が張った状態にあると、カバー本体部52が線状伝送部材26を鉛直上方から覆わない姿勢においても、カバー50の本体が垂れて、配線部材20から離れることが抑制される。カバー本体部52が線状伝送部材26を鉛直上方から覆わない姿勢としては、例えば、線状伝送部材26が鉛直方向に並ぶ姿勢(図2の左右方向が鉛直方向となる姿勢)、又は、線状伝送部材26がカバー50よりも鉛直上方に位置する姿勢(図2の下方が鉛直上方となり、図2の上方が鉛直下方となる姿勢)などが想定される。
線状伝送部材26が複数の場合、すべての線状伝送部材26がカバー50と接触している必要はない。カバー50は、少なくとも1本の線状伝送部材26と接触し、接触している線状伝送部材26のみを押さえつけていればよい。ここでは、カバー50は、太径の線状伝送部材26と、一部の細径の線状伝送部材26とに接触し、これらの線状伝送部材26を押さえつけている。
より詳細には、ここでは、配線部材20の高さ、特に、複数の線状伝送部材26の高さがシート22の幅方向に揃っていない。太径の線状伝送部材26の外面が、細径の線状伝送部材26の外面よりも、配線部材20の厚み方向に突出している。このため、カバー本体部52のうち太径の線状伝送部材26と接する部分が、他の部分よりも配線部材20の厚み方向に突出している。シート22が張った状態とされるため、カバー本体部52は、太径の線状伝送部材26と接する部分から側方に向けて、被着面42に対して傾斜した姿勢で、真っすぐ延びる。そして、カバー本体部52は、端に位置する細径の線状伝送部材26と接しつつ、被着体接着部56に向けて被着体40側に曲がる。カバー50は、太径の線状伝送部材26と端に位置する細径の線状伝送部材26と接し、これらの間の、細径の線状伝送部材26とは接していない。
配線部材20の延在方向において、接着部材60の設けられる領域は、適宜設定可能である。図1に示す例では、配線部材20の延在方向に沿った被着体40の両端部の位置にそれぞれ接着部材60が設けられている。配線部材20は、スポット固定部30が接着部材60と重ならないように、配置されている。接着部材60は、スポット固定部30の間に位置する。これにより、接着部材60の熱が、スポット固定部30に伝わりにくくなる。配線部材20は、スポット固定部30が接着部材60と重なるように配置されていてもよい。
シート22を被着体40に固定する接着部材60と、カバー50を被着体40に固定する接着部材60とが互いに接しないように、分かれて設けられていてもよい。シート22を被着体40に固定する接着部材60と、カバー50を被着体40に固定する接着部材60とは異なっていてもよい。この場合、カバー50と被着体40とが固定される領域は、シート22と被着体40とが固定される領域と、配線部材20の延在方向に沿って異なる位置に設けられてもよい。配線部材20の延在方向に沿って、カバー50と被着体40とが固定される領域は、シート22と被着体40とが固定される領域よりも大きくてもよいし、小さくてもよい。例えば、図1に示す例では、配線部材20の延在方向に沿った被着体40の両端部の2点に接着部材60が設けられている。カバー50と被着体40とは、この2点の間の別の位置に設けられた接着部材60を介して固定されていてもよい。
カバー50と被着体40とは、図1に示す2つの接着部材60の一方と他方とを結ぶように一連に設けられた接着部材60を介して固定されていてもよい。この場合、接着部材60が、平面視で、四角形の枠状に設けられていてもよい。
<効果等>
以上のように構成された配線部材付き被着体10によると、カバー50が被着体40と固定されることによって、カバー50の必要な固定強度を確保しやすくなるとともに、シート22において、カバー50を固定するための領域が省略されたり、小さくされたりすることが可能となる。これにより、カバー50の固定強度の減少を抑制しつつ、シート22を小さくできる。
また、シート22の幅方向において、シート22のうち線状伝送部材26が配置されない側縁部25の領域の寸法よりも、カバー50と被着体40とが第2接着部62を介して固定される領域の寸法の方が大きい。これにより、カバー50のうち、シート22の側縁部25の寸法よりも大きい寸法を有する領域が、被着体40に固定される。
また、カバー50は、少なくとも一部の線状伝送部材26と接触しつつ、シート22の幅方向に沿って張った状態で固定されている。これにより、カバー50が配線部材20を被着体40に向けて押さえつけることができる。
また、カバー50とシート22とが別部材であり、配線部材20の両側で、カバー50が被着体40と固定されている。これにより、カバー50を構成する基材としてシート22とを構成する基材とは異なる物性を有する基材を採用することが容易となる。
また、シート22を被着体40に固定する第1固定部材及びカバー50を被着体40に固定する第2固定部材が共に接着部材60である。これにより、配線部材20、被着体40及びカバー50が接着部材60を介して簡易に固定されることができる。
[実施形態2]
実施形態2にかかる配線部材付き被着体について説明する。図4は実施形態2にかかる配線部材付き被着体110を示す断面図である。図5は配線部材付き被着体110を製造する様子を示す説明図である。なお、本実施形態の説明において、これまで説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。以下の各実施形態及び各変形の説明においても同様である。
本例では、カバー150を構成する基材とシート22を構成する基材とが別の基材ではなく、同じ基材である点で、上記配線部材付き被着体10とは異なる。カバー150はシート22を構成する基材の一部が折り返されて設けられている。配線部材20の片側(シート22とカバー150とがつながっていない側)のみで、カバー150が被着体40と固定されている。カバー150において、被着体接着部56が配線部材120の片側のみに設けられる。これにより、片側(シート22とカバー150とがつながっている側)において、カバー150と被着体40とを固定せずに済むため、カバー150と被着体40との固定作業が容易となる。
基材のうちカバー150となる部分は、シート22となる部分よりもシート22の幅方向に長い。基材のうちシート22となる部分及びカバー150となる部分を有する領域における幅寸法は、シート22となる部分の幅寸法の2倍よりも長い。
基材において、カバー150となる部分は、シート22となる部分の延在方向に沿って部分的に設けられてもよい。つまり、カバー150とシート22との関係が、図1に示されるカバー50とシート22との関係と同じである場合、基材において、図1に示されるカバー50の領域に対応する部分に、部分的にカバー150となる部分が設けられてもよい。基材は、延在方向に沿って、シート22となる部分のみを有する領域と、シート22となる部分とカバー150となる部分の両方を有する領域とを有してもよい。基材は、延在方向に沿って、幅寸法の小さい領域と、幅寸法の大きい領域とを有してもよい。幅寸法の小さい領域がシート22となる部分のみを有する領域に対応し、幅寸法の大きい領域が、シート22となる部分とカバー150となる部分の両方を有する領域に対応する。
図4に示す例では、基材において、カバー150となる部分も、シート22となる部分と、同じ構造、つまり第1層23及び第2層24を含む2層構造とされている。カバー150となる部分は、シート22となる部分と異なる構造であってもよい。例えば、シート22となる部分は、第1層23及び第2層24のうち両方を含み、カバー150となる部分は第1層23及び第2層24のうち第1層23を含まず、第2層24のみで構成されていてもよい。
[実施形態3]
実施形態3にかかる配線部材付き被着体について説明する。図6は実施形態3にかかる配線部材付き被着体210を示す断面図である。図7は配線部材付き被着体210を製造する様子を示す説明図である。
本例の配線部材付き被着体210は、シート22とカバー250とが接着されている点で、上記配線部材付き被着体10とは異なる。カバー250は、シート接着部54と被着体接着部56とを有する。シート接着部54は、カバー250のうちシート22の側縁部25と重なる部分である。シート接着部54は、シート22の側縁部25と接着されている。被着体接着部56は、シート接着部54からシート22の幅方向に沿ってシート22の側縁部25よりも外側に突出している。本例でも、被着体接着部56は、第2接着部62を介して被着体40と接着されている。これにより、カバー250が被着体40及びシート22の両方に固定されることができる。なおシート接着部54は、側縁部25の全部と固定されてもよいし、側縁部25の一部のみと固定されてもよい。
本例では、シート接着部54は、シート22及びカバー250を被着体40に接着している接着部材360を介して、シート22に接着されている。従って、接着部材360は上記第1接着部61及び第2接着部62に加えて、第3接着部63をさらに有する。第3接着部63は、シート接着部54とシート22の側縁部25とを接着する。シート接着部54は、シート22と平行となっている。シート接着部54は、シート22に対して傾斜していてもよい。
図6に示す例では、シート22の幅方向において、被着体接着部56の寸法が、シート接着部54の寸法よりも大きい。もっとも、シート22の幅方向において、被着体接着部56の寸法が、シート接着部54の寸法と同じか、それよりも小さくてもよい。シート接着部54と被着体接着部56とで、カバー250の固定に必要な幅寸法が設けられてもよい。被着体接着部56のみで、カバー250の固定に必要な幅寸法が設けられてもよい。
シート接着部54は、配線部材20が被着体40に固定される前から、設けられていてもよい。つまり、配線部材20が被着体40に固定される前の状態で、シート22とカバー250とがシート接着部54を介して固定されることによって、カバー付き配線部材200をなしていてもよい。
カバー付き配線部材200は、シート22と、シート22に固定された線状伝送部材26とを含む配線部材20と、配線部材20を覆うカバー250とを備える。カバー250はシート接着部54と突出部分56Bとを有する。シート接着部54は、少なくとも配線部材20の片側において、シート22の側縁部25と重なる部分である。シート接着部54は、接着部材363を介してシート22の側縁部25と接着された部分である。突出部分56Bは、シート接着部54からシート22の幅方向に沿ってシート22の側縁部25よりも外側に突出する部分である。
カバー付き配線部材200によると、シート接着部54が設けられていることによって、カバー250が配線部材20に仮保持されることができる。また、突出部分56Bが設けられていることによって、突出部分56Bと被着体40とが固定されて被着体接着部56となることができる。カバー250のうちシート接着部54がシート22に固定されているのに加えて、突出部分56Bが被着体40に固定されることによって、カバー250の固定強度の減少を抑制しつつ、シート22を小さくできる。
接着部材363は、シート22の側縁部25よりも側方に突出している。接着部材363は、シート22の側縁部25よりも側方に突出していなくてもよい。接着部材363は、配線部材付き被着体210において、第3接着部63となる部分である。例えば、図7に示すように、接着部材363は、接着部材60とは別に設けられる。接着部材363は、接着部材60と同じ種類の接着部材であってもよい。接着部材60を介してシート22及び被着体接着部56が被着体40と接着される時に、接着部材363が接着部材60と一体化されてもよい。接着部材363は、接着部材60と異なる種類の接着部材であってもよい。
シート接着部54は、配線部材20が被着体40に固定される前には設けられておらず、配線部材20及びカバー250が被着体40と固定されるときに設けられていてもよい。例えば、図3に示すように、配線部材20及びカバー50が被着体40と固定されるときに、接着部材60の一部がプレス部材82に押されて、シート22の第1面よりも配線部材20の厚み方向に突出するようにはみ出すこともあり得る。この場合、はみ出した接着部材60の一部が、シート22の第1面とカバー50との間に侵入し、シート22の第1面とカバー50とを固定し、図6に示す配線部材付き被着体210とされてもよい。
[変形例]
これまで、シート22の幅方向において、シート22のうち線状伝送部材26が配置されない側縁部25の領域の寸法よりも、カバー50と被着体40とが第2接着部62を介して固定される領域の寸法の方が大きいものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。シート22の幅方向において、シート22のうち線状伝送部材26が配置されない側縁部25の領域の寸法が、カバー50と被着体40とが第2接着部62を介して固定される領域の寸法と同じか、それよりも大きくてもよい。
また、これまでカバー50は、線状伝送部材26と接触しつつ、シート22の幅方向に沿って張った状態で固定されているものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。カバー50は、シート22の幅方向に沿って張っていなくてもよい。この場合、カバー50は、太径の線状伝送部材26の側方でシート22に向けて垂れ下がっていてもよい。カバー50は、すべての線状伝送部材26と接触していてもよい。
また、これまで、第1固定部材及び第2固定部材が共に接着部材60であるものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。第1固定部材及び第2固定部材のいずれか一方、又は両方が、接着部材60以外の固定部材であってもよい。かかる固定部材として、例えば、クランプなどが採用されてもよい。この場合、第1固定部材は、シート22とカバー50とのうちシート22のみを直接的に被着体40に固定するものであると良い。また、第2固定部材は、シート22とカバー50とのうちカバー50のみを直接的に被着体40に固定するものであると良い。第2固定部材は、シート22を直接的に被着体40に固定せずに、カバー50のうち少なくともシート22と重なっていない部分を被着体40に固定するとよい。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
10、110、210 配線部材付き被着体
20、120 配線部材
22 シート
23 第1層(融着層)
24 第2層(付加層)
25 側縁部
26 線状伝送部材
27 伝送線本体
28 被覆層
30 スポット固定部
40 被着体
42 被着面
50、150、250 カバー
52 カバー本体部
53 立ち上がり部
54 シート接着部
56 被着体接着部
56B 突出部分
60、360、363 接着部材
61 第1接着部(第1固定部材)
62 第2接着部(第2固定部材)
63 第3接着部
200 カバー付き配線部材

Claims (8)

  1. シートと、前記シートに固定された線状伝送部材とを含む配線部材と、
    車両において前記配線部材が配置される位置に設けられ、第1固定部材を介して前記シートと固定された被着体と、
    前記シートとは反対側から前記線状伝送部材を覆っているカバーと、
    を備え、
    前記カバーは、少なくとも前記配線部材の片側において、第2固定部材を介して前記被着体と固定されている、配線部材付き被着体。
  2. 請求項1に記載の配線部材付き被着体であって、
    前記シートの幅方向において、前記シートのうち前記線状伝送部材が配置されない側縁部の領域の寸法よりも、前記カバーと前記被着体とが前記第2固定部材を介して固定される領域の寸法の方が大きい、配線部材付き被着体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の配線部材付き被着体であって、
    前記カバーは、前記線状伝送部材と接触しつつ、前記シートの幅方向に沿って張った状態で固定されている、配線部材付き被着体。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の配線部材付き被着体であって、
    前記カバーと前記シートとが別部材であり、
    前記配線部材の両側で、前記カバーが前記被着体と固定されている、配線部材付き被着体。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の配線部材付き被着体であって、
    前記カバーは前記シートを構成する基材の一部が折り返されて設けられ、
    前記配線部材の片側のみで、前記カバーが前記被着体と固定されている、配線部材付き被着体。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の配線部材付き被着体であって、
    前記第1固定部材及び前記第2固定部材が共に接着部材である、配線部材付き被着体。
  7. 請求項6に記載の配線部材付き被着体であって、
    前記カバーは、前記シートの側縁部と重なる部分であって前記接着部材を介して前記シートの前記側縁部と接着されたシート接着部と、前記シート接着部から前記シートの幅方向に沿って前記シートの前記側縁部よりも外側に突出する部分であって前記接着部材を介して前記被着体と接着された被着体接着部とを有する、配線部材付き被着体。
  8. シートと、前記シートに固定された線状伝送部材とを含む配線部材と、
    前記配線部材を覆うカバーと、
    を備え、
    前記カバーは、少なくとも前記配線部材の片側において、前記シートの側縁部と重なる部分であって接着部材を介して前記シートの前記側縁部と接着されたシート接着部と、前記シート接着部から前記シートの幅方向に沿って前記シートの前記側縁部よりも外側に突出する突出部分とを有する、カバー付き配線部材。
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