JP2022147075A - 型締力調整方法および型締装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の型締力調整方法は、第1制限値でクロスヘッドを所定位置まで前進させる第1トグル前進と、第1トグル前進の後に行われる、第2制限値でクロスヘッドを前進させる第2トグル前進と、を実行する。本発明において、第2制限値よりも第1制限値が小さい。
本発明の制御部は、トグルリンク機構を用いて固定金型と可動金型の型締力を調整する際に、第1制限値でクロスヘッドを所定位置まで前進させる第1トグル前進と、第1トグル前進の後に行われる、第2制限値でクロスヘッドを前進させる第2トグル前進と、を実行させる。そして、第1制限値よりも第2制限値が大きい。
本実施形態に係る型締力設定方法が適用されるトグルリンク機構を備える型締装置1の一例について説明した後に、本実施形態に係る型締力設定方法について言及する。本実施形態に係る型締力設定方法は、射出成形機、ダイカスト鋳造装置など、一対の金型を型締する装置類に広く適用される。
本実施形態に係る型締装置1は、図1に示すように、主に、互いに平行となるように型開閉方向xに間隔を空けて並列に設けられた固定盤10および可動盤20を備える。また、型締装置1は、固定盤10および可動盤20への型締力を発生するトグルリンク機構50と、可動盤20とともにトグルリンク機構50を支持するリンクハウジング30と、を備える。固定盤10、可動盤20およびリンクハウジング30は、それぞれの四隅にタイバー3を貫通させた状態で、床面に据付けられたマシンベース2の上に載せられている。以下、それぞれの構成要素を順に説明する。なお、型締装置1において、図1に示すように型開閉方向xおよび高さ方向yが特定される。
固定盤10および可動盤20は、図1に示すように、それぞれ対向する面が金型取付面11,21を構成する。固定盤10の金型取付面11には固定金型13が支持され、可動盤20の金型取付面21には可動金型23が支持されている。
固定盤10はマシンベース2に対して位置が固定されているのに対して、可動盤20はマシンベース2の上を固定盤10に対して型開閉方向xに進退移動可能にマシンベース2に設置されている。例えば、マシンベース2の上に設けられたガイドシューやスライドレールまたはリニアガイドなどの支持手段に可動盤20は摺動可能に載せられる。リンクハウジング30はマシンベース2に対して摺動可能に載せられる。リンクハウジング30は、型厚駆動部35が駆動されることにより、タイバー3に案内されて、可動盤20および後述するトグルリンク機構50と一体で、マシンベース2の上を型開閉方向xに移動が可能である。
可動盤20およびリンクハウジング30は、トグルリンク機構50により連結される。トグルリンク機構50が伸張・屈曲することにより、固定盤10に対して可動盤20が接近または離間する(型開閉方向x)。
トグルリンク機構50は、図1に示すように、可動盤20とリンクハウジング30との間に架け渡された上下一対のリンク部材51と、型開閉方向xに移動することにより上下一対のリンク部材51をそれぞれ伸縮させるクロスヘッド62と、を備える。また、トグルリンク機構50は、クロスヘッド62を型開閉方向xに移動させるクロスヘッド駆動装置70を備えている。
なお、本実施形態において、上述したようなクロスヘッドリンク63はリンクピン65によりミッドリンク58と接続したが、これに限定することなく、例えば、クロスヘッドリンク63はミッドリンク58とトグルリンク54のリンクピン61に接続してもよい。このように、クロスヘッドリンク63の接続位置は、トグル倍率や型開閉ストローク等のトグルリンク機構50の設計段階で適宜選択される。
リンク部材51は、トグルリンク54およびミッドリンク58がそれぞれ各リンクピン55、59を中心として揺動運動し、クロスヘッド62が型開閉方向xに移動することにより伸張または屈曲するように構成されている。
なお、本実施形態において、上述したようなチェーン76を用いて型締モータ74の回転力をボールねじ軸72に伝達することとしたが、これに限定されない。例えば、タイミングベルトや伝達歯車等の回転伝達機構を回転力の伝達機構として用いてもよいし、回転伝達機構を省略して型締モータ74とボールねじ軸72とをカップリングを用いて直結してもよい。また、型締モータ74を油圧で駆動する油圧モータに置き替えてもよく、または、油圧で駆動する油圧シリンダをクロスヘッド駆動装置70として用いてもよい。
複数、典型的には4本のタイバー3は、図1および図2に示すように、固定盤10、可動盤20およびリンクハウジング30の四隅を貫通して架け渡され、その弾性力により固定盤10と可動盤20を介して、固定金型13および可動金型23に型締力を生じさせる。
固定盤10の金型取付面11と反対側の面の四隅には、各タイバー3の一端部と嵌合される固定ナット15が設けられる。この固定ナット15により、各タイバー3に対する型開閉方向xの相対移動と、各タイバー3の長手方向中心軸回りの回転運動と、が規制されている。リンクハウジング30の背面の四隅には、各タイバー3の他端部に形成されたねじ部(図示せず)と噛み合う駆動ナット31が設けられている。この駆動ナット31は、リンクハウジング30に回転可能に支持されると共に、型厚駆動部35により回転し、各タイバー3のねじ部を螺進するように構成されている。これにより、リンクハウジング30ならびにこれに連結されたトグルリンク機構50および可動盤20が型開閉方向xに往復移動するように構成されている。
型厚駆動部35は、図1および図2に示すように、例えば、リンクハウジング30の上面に取り付けられたダイハイトモータ36と、ダイハイトモータ36の回転軸に取り付けられたモータスプロケット38と、を備える。また、型厚駆動部35は、4つの駆動ナット31の周囲部にそれぞれ取り付けられたチェーン用スプロケット40と、リンクハウジング30のトグルリンク機構50の取付面と反対側の面上に回転可能に取り付けられた伝達歯車42と、を備える。さらに、型厚駆動部35は、モータスプロケット38と伝達歯車42との間に張り渡されたチェーン44と、4つのチェーン用スプロケット40と伝達歯車42に張り渡されたチェーン46とを備える。型厚駆動部35は、チェーン44、46を介してダイハイトモータ36の回転力を各駆動ナット31に伝達させる。なお本実施形態において、上述したようなチェーン式の型厚駆動部以外に、ダイハイトモータの回転力を各駆動ナットに伝達させるギア式の型厚駆動部を採用できる。
制御部80は、型厚駆動部35の駆動の制御を通じて、可動金型23を支持する可動盤20、トグルリンク機構50およびリンクハウジング30の型開閉方向xへの移動を制御する。また、制御部80は、クロスヘッド駆動装置70の駆動の制御を通じて、固定盤10に支持される固定金型13に対する、可動盤20に支持される可動金型23の型閉じ、型締めおよび型開きの動作を制御する。型締装置1は、型締めの動作を制御するために、型締力を検知する手段、例えばロードセルを備えており、固定盤10と可動盤20の間、つまり固定金型13と可動金型23の間に付与される実型締力を検知できる。ロードセルはタイバー3に取り付けられ、タイバー3のひずみ(型締時のタイバー3の伸張量)を検知し、この検知値に基づき制御部80において実型締力を算出する。
制御部80は、図3に示すように、必要な情報を表示するための表示部81と、オペレータにより操作され、例えば金型厚さ情報や型締力情報等の入力を受け付ける入力部83とを備える。また、制御部80は、各種の情報を記憶する記憶部85と、型締装置1の各動作の指示をする指示部87と、異物の存在有無などの判定を行う判定部89と、を備えている。なお、ここでは判定部89の存在を明確にするため指示部87と独立させているが、判定部89の機能を併せ持った指示部87とすることもできる。この制御部80は、コンピュータ装置で構成され、入力部83はソフトキー又はハードキーからなり、表示部81は例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなる。さらに、図示を省略するが音声を発するスピーカを備えることもできる。後述する警告は、表示部81およびスピーカの一方または双方から発信できる。
記憶部85は、以下に例示される情報およびその他の情報を記憶している。
第1前進における第1制限値Q1,第2前進における第2制限値Q2,
クロスヘッド62が異物判定領域MAを通過する実経過時間Tと比較される許容経過時間ET1
実型締力Pと比較される設定型締力P0
指示部87はオペレータからの指示、選択にしたがって、記憶部85に記憶されている種々の情報を読み出して、動作指令情報を生成するとともに、生成した動作指令情報を型厚駆動部35のダイハイトモータ36、クロスヘッド駆動装置70の型締モータ74などの各駆動部に向けて送信する。本実施形態における動作指令情報としては、例えば、第1前進が行われているクロスヘッド62の移動を、第2前進に切り替える情報が掲げられる。指示部87は、その他に、以下で説明される型締装置1の動作における種々の指示情報を発出する。
判定部89は、例えば、第1前進において、クロスヘッド62が異物判定領域MAを前進している最中に、予め設定される許容経過時間ET1と実経過時間Tを比較することにより、異物の存在の有無を判定する。判定部89は、その他に、以下で説明される型締装置1の動作における種々の判定を行う。
次に、図4および図5を参照して型締装置1における型締力調整方法の一例を説明する。図4(a)は型開きの状態を示し、図4(b)は金型タッチより前の状態を示す。また、図5(a)は金型タッチの状態を示し、図5(b)は型締めの状態を示している。
先ず、クロスヘッド駆動装置70の型締モータ74を駆動してクロスヘッド62を後退させ、図4(b)に示すように、可動金型23を固定金型13から所定距離に離す。このとき、トグルリンク機構50のリンク部材51は、直線状態から屈曲状態となる。この屈折状態は、後述する設定型締力に対応するタイバー3の延伸量を発生させることができるクロスヘッド62の位置として設定される。また、所定距離は、型厚調整の動作を行うにおいて固定金型13と可動金型23とが干渉しないように隙間を設けるもので、型厚調整位置として設定される。なお、金型の取付け後は型締力が発生していない状態であるため、クロスヘッド62を後退させた型厚調整位置において、型締装置や金型構造等によるが、固定金型13と可動金型23とに適度な隙間が設けられる。この時の隙間は、5~20mm程度となるように設定されることが多い。
また、公差と言われる機械構造物のギャップを補正するために、図4(b)に示す型厚調整位置からさらに後方の図4(a)に示す位置にクロスヘッド62を後退させて、再び型厚調整位置に戻すような反復動作を行っても良い。
なお、本実施形態のクロスヘッド62において、前進とは可動金型23が固定金型13に近づく向きの移動をいい、後退とは可動金型23が固定金型13から離れる向きの移動をいう。
この実型締力Pと予め設定されている設定型締力P0とを比較して、実型締力Pが設定型締力P0に一致するまで、リンクハウジング30の位置の調整とリンク部材51の屈曲状態の調整を繰り返す。
図6(a)は図5(a)に対応する状態を示す。異物100がなければ、図6(a)の状態において、固定金型13と可動金型23は図5(a)に示すように接触するが、異物100があるために、異物100によって、固定金型13と可動金型23の間に隙間が生じているにもかかわらず、金型タッチしたものと誤って検知されるおそれがある。また、この金型タッチの検知の時点で、既に異物100によって金型は傷がついてしまう。例えば、固定金型13と可動金型23の合わせ面である金型PL面は、0.1mm程度の極薄い傷がついたとしても、射出充填時の溶融樹脂や溶湯が漏れ出るという成形不良が発生する。さらに、異物100を挟んだまま、図6(b)に示すように、リンク部材51を直線状に突っ張らせて実型締力を発生させると、金型は大きな損傷を受け成形ができなくなるおそれがある。その結果、大幅な金型修理を必要とし、成形の長期停止は避けられない。また、異物100の大きさにもよるが、異物100の抵抗により、リンク部材51を直線状態に突っ張らせることが困難となり、型締力調整ができなくなって成形を開始することができなくなる。さらには、異物100を挟んだまま無理矢理に型締力調整を行った結果、型締装置1の各部材の素材剛性以上にタイバー3の伸び量が過度に伸ばされ(λ+α)、発生する型締力が過度に大きくなって、金型や型締装置1が破損するという最悪の事態を招くことも十分に考えられる。
そこで、本実施形態は、固定金型13および可動金型23に交換された直後の、最初の型締力調整においても、金型に損傷を与えずに異物検知機能を発揮できる手法を提案する。以下、この手法を図7~図9に示されるフローチャートおよびクロスヘッド62の移動経過を示す図10,図11を参照しながら説明する。これらのフローチャートで示される手順は、制御部80の記憶部85、指示部87および判定部89を介して行われる。
図7に示される全体的な手順は、それまでに使われていたものと交換して、新たな金型として固定金型13および可動金型23がそれぞれ固定盤10および可動盤20に取り付けられることから始まる(図7,図10 S101)。この金型交換を終えた時点で、トグルリンク機構50のリンク部材51は図5(b)に示すように直線状態である。ただし、この時点で型締力は発生していない。この時のクロスヘッド62の位置(トグル位置S)が図10に示すように前進限位置(S=0)と定義される。そして、本実施形態においては、トグルリンク機構50のトグル位置Sはこのクロスヘッド62の位置で特定される。
初期条件の入力が終わると、型締力自動設定工程が開始される(S105)。型締力自動設定は、型厚調整工程(S200)と型締力調整工程(S300)の二つの調整手順を含むが、この二つの手順は、図8~図11を参照して後述する。
型締力自動設定は、検知される実型締力Pが設定型締力P0に一致するまで、型厚調整工程(S200)と型締力調整工程(S300)が繰り返される(S107)。検知される実型締力Pが設定型締力P0に一致すれば、型締力自動設定工程は完了する(S109)。
次に、図8、図10および図11を参照して型厚調整工程の手順を説明する。
トグルリンク機構50においては、トグルリンク機構50が直線状態におけるタイバー3の伸び量に基づいて所定の型締力を発生させる。このため、金型を交換した後には、所定の型締力が発生するようにクロスヘッド62およびリンクハウジング30の位置を設定する必要があり、図8に手順が示される型厚調整工程(S200~)が実行される。
この型厚調整は、実型厚位置Dが目標位置D1に一致するまで行われる(S209)。ここで、実型締位置とはリンクハウジング30の位置を示し、例えば、リンクハウジング30に取り付けた位置センサ等の測定機器で計測する。あるいは、ダイハイトモータ36の回転量から算出される数値を実型厚位置としても良よい。また、目標位置D1は、固定盤10とリンクハウジング30の間のタイバー3の長さを示し、リンク部材51の屈曲状態と合わせて、設定型締力に対応するタイバー3の伸び量を調整する目標値として、初期設定(設定型締力P0,型厚M0)とトグルリンク機構50のトグル倍率等の設計指数に基づいて設定される。
次に、図9、図10および図11を参照して型締力調整工程の手順を説明する。
はじめに、型厚前進が行われる(図9,図10 S301)。
型厚前進は、リンク部材51の屈曲状態を維持したままで、ダイハイトモータ36により、可動金型23を支持する可動盤20、リンクハウジング30およびトグルリンク機構50が一体となって前進することをいう。この型厚前進においては、ダイハイトモータ36のトルクに第3制限値Q3を設定する。これにより、仮に固定金型13と可動金型23の間に異物100を挟み込んだとしても、固定金型13および可動金型23に生ずる損傷を最小限に抑えることができる。
第1トグル前進は、型締モータ74を駆動することによりクロスヘッド62を前進させるが、この過程において、型締モータ74のトルクに制限値(第1制限値Q1)が設定される。第1制限値Q1は、以下に示すトルク切替位置ES1に達するまで維持されるが、トルク切替位置ES1を超えると、第2制限値Q2に切り替えられる。第1制限値Q1と第2制限値Q2は、Q1<Q2の関係を有する。つまり、型締モータ74は、トルク切替位置ES1までは低いトルク(Q1)で駆動されるが、トルク切替位置ES1を超えると高いトルク(Q2)で駆動される。低いトルク(Q1)での駆動が行なわれる仮の金型タッチ位置(D2、トグル位置は型厚調整位置S0のまま)とトルク切替位置ES1の間は、異物100についての異物判定領域MA(図10,図11参照)として機能する。この異物判定領域MAにおいて、前進を開始してからの実経過時間Tが検知される。
実経過時間Tが許容経過時間ET1に達すると(S308 Yes(T=ET1))は、異物を検知したものとみなし(S309)、第1トグル前進を停止するとともに、その旨の警告を発信する(S311)。警告は、表示部81に文字情報により行ってもよいし、スピーカで音声を発するようにしてもよい。
トグル位置が前進限位置(S=0)に達すると(S315 Yes)、実型締力Pが予め定められる設定型締力P0に一致するか否かの判定が行われ、実型締力Pが設定型締力P0に一致すれば(S317 Yes,P=P0)、型締力調整工程を終え(図10 S321、図10)、型締力自動設定工程が完了する(図7,図10 S109)。実型締力Pが設定型締力P0に一致しなければ(S317 No)、型厚調整工程(S200)に戻り、図8に示される手順が再度行われる。型締力自動設定工程の完了後に、前進限位置(S=0)を型締完了位置と称する。
次に、型締装置1が奏する効果について説明する。
型締装置1は、型締力調整工程(図9~図11)において、仮の金型タッチ位置D2(トグル位置S=S0)から型締力を発生させる前進限位置(トグル位置S=0)までの前進が、トルク切替位置ES1により第1トグル前進と第2トグル前進に区分される。この過程において、第2トグル前進の前進力が第1トグル前進の前進力よりも大きく設定される。したがって、異物が固定金型13と可動金型23の間に残されていたとしても、第1トグル前進の前進力が小さいので、異物により固定金型13と可動金型23に損傷を生じさせないか損傷が生じたとしても最小限に抑えることができる。しかも、第2トグル前進の先進力が大きいので、トグルリンク機構50による型締めに欠かせないトグルデッドポイントを確実に乗り越えることができる。
以上で説明して型厚前進(図9 S301)において、ダイハイトモータ36が電動モータであることを前提として説明したが、本発明においては油圧モータを用いることができる。油圧モータの場合には、金型タッチ位置からトルク切替位置の間のみ、リリーフ弁を含む油圧回路において、リリーフ圧力制限値は第3制限値Q3に対応する。したがって、本発明において、両方の形態を含めて制限値と称される。
2 マシンベース
3 タイバー
10 固定盤
11 金型取付面
13 固定金型
15 固定ナット
20 可動盤
21 金型取付面
23 可動金型
30 リンクハウジング
31 駆動ナット
35 型厚駆動部
36 ダイハイトモータ
38 モータスプロケット
40 チェーン用スプロケット
42 伝達歯車
44 チェーン
46 チェーン
50 トグルリンク機構
51 リンク部材
52 型盤側リンク支持部材
54 トグルリンク
55,59,61,64,65 リンクピン
56 ハウジング側リンク支持部材
58 ミッドリンク
62 クロスヘッド
63 クロスヘッドリンク
70 クロスヘッド駆動装置
71 ボールねじナット
72 ボールねじ軸
73 チェーン用スプロケット
74 型締モータ
75 モータスプロケット
76 チェーン
80 制御部
81 表示部
83 入力部
85 記憶部
87 指示部
89 判定部
100 異物
D1 目標位置
D2 金型タッチ位置
ES1 トルク切替位置
T 実経過時間
ET1 許容経過時間
M0 型厚
MA 異物判定領域
P 実型締力
P0 設定型締力
S トグル位置
S0 型厚調整位置
ST1 金型タッチ位置
Q1 第1制限値
Q2 第2制限値
Q3 第3制限値
Claims (10)
- クロスヘッドを備えるトグルリンク機構を用いて一対の金型の型締力を調整する方法であって、
第1制限値で前記クロスヘッドを所定位置まで前進させる第1トグル前進と、
前記第1トグル前進の後に行われる、第2制限値で前記クロスヘッドを前進させる第2トグル前進と、を実行し、
前記第2制限値よりも前記第1制限値が小さい、
ことを特徴とする型締力調整方法。 - 予め設定される異物判定領域を前進する前記第1トグル前進において、
前記異物判定領域を前進する実経過時間を検知し、
検知された前記実経過時間と予め定められる許容経過時間とを比較することにより、一対の前記金型の間に異物が存在するか否かを判定する、
請求項1に記載の型締力調整方法。 - 前記第1トグル前進の前に、一対の前記金型が金型タッチしており、
前記金型タッチ位置と予め設定される目標位置とを比較することにより、一対の前記金型の間に異物が存在するか否かを判定する、
請求項2に記載の型締力調整方法。 - 前記第2トグル前進の完了において、
検知される実型締力と予め定められる設定型締力との比較を行う、
請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の型締力調整方法。 - 前記第1制限値による前記第1トグル前進と、
前記第2制限値による前記第2トグル前進とは、
一対の前記金型が交換された直後の、最初の型締力調整のみで行われる、
請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の型締力調整方法。 - 固定金型を支持する固定盤と、
前記固定盤に対して進退移動可能に設けられ、可動金型を支持する可動盤と、
その弾性力により前記固定盤および前記可動盤を介して前記固定金型と前記可動金型に型締力を生じさせる複数のタイバーと、
複数の前記タイバーに前記弾性力を生じさせる、クロスヘッドを備えるトグルリンク機構と、
前記トグルリンク機構の動作を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記トグルリンク機構を用いて前記固定金型と前記可動金型の型締力を調整する際に、
第1制限値で前記クロスヘッドを所定位置まで前進させる第1トグル前進と、
前記第1トグル前進の後に行われる、第2制限値で前記クロスヘッドを前進させる第2トグル前進と、を実行させ、
前記第2制限値よりも前記第1制限値が大きい、
ことを特徴とする型締装置。 - 前記制御部は、
予め設定される異物判定領域を前進する前記第1トグル前進において、
前記クロスヘッドが前記異物判定領域を前進する実経過時間と予め定められる許容経過時間とを比較することにより、異物の存在有無を判定する、
請求項6に記載の型締装置。 - 前記制御部は、
前記第1トグル前進の前に、前記可動金型と前記固定金型とを金型タッチをさせており、
前記金型タッチ位置と予め設定される目標位置とを比較することにより、異物の存在有無を判定する、
請求項7に記載の型締装置。 - 前記制御部は、
前記第2トグル前進において、
検知される実型締力と予め定められる設定型締力との比較を行う、
請求項6~請求項8のいずれか一項に記載の型締装置。 - 前記制御部は、
前記第1制限値による前記第1トグル前進と、
前記第2制限値による前記第2トグル前進とを、
前記固定金型と前記可動金型が交換された直後の、最初の型締力調整のみで実行させる、
請求項6~請求項9のいずれか一項に記載の型締装置。
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