JP2018176525A - 射出成形機の異物検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】型閉完了位置付近であっても高感度で異物の有無を検知できる。【解決手段】射出成形機1の型締装置2は、固定金型3を固定した固定盤4に可動金型6を固定した可動盤7がタイバー8にガイドされて移動することで開閉可能とした。駆動モータMの駆動によりトグル機構15を伸縮させてタイバー8を昇降させて可動金型6を有する可動盤7を開閉作動可能とした。型閉工程においてタイバー8に伝達される射出ユニット10、可動金型6及び可動盤7の荷重と駆動モータMの駆動力による型締力データを歪み測定データとしてタイバー8に設けた型締力センサ16で測定する。制御装置20では、異物のない型締力データのプロファイルを基準データとして基準データ記憶手段に記憶させておき、型締力センサで検知した型締力データとの波形の変化を判別手段で判別して異物の有無を検知する。【選択図】図1

Description

本発明は、射出成形機における開閉可能な金型等に成形品の取り残しやインサート品の誤セット等で異物が付着等している場合に金型の開閉作動時に異物を検知できるようにした射出成形機の異物検知装置に関する。
従来、射出成形機の使用時に作業者等が固定金型や可動金型に工具や部品等の異物を置き忘れたり金型に固化した樹脂等の異物が付着すること等があった。一方で、射出成形に用いる金型は高価であり破損すると損失が大きい。そのため、通常は金型保護のために型締用の駆動モータのトルクを制限して、金型等に異物が付着している場合にその場で型閉を停止し、型開を行うことで金型の破損を防止している。
しかしながら、竪型の射出成形機では可動盤で射出ユニット及び可動金型等の重量を保持した状態で型締制御を行うようにしている。そのため、これらの機器の重量を保持しながら型閉と型開の動作を行うサーボモータ出力の大きさに比較して金型内の異物がつぶれる際の圧力は小さいため、モータ電流の閾値や外乱トルク等による異物の検出が困難であった。
このような不具合を改善する手段として特許文献1及び2に記載された射出成形機の制御装置が提案されている。この制御装置は、金型を開閉作動する全ストロークにおいて異物のない状態で型開閉動作を行ってサーボモータのモータ速度及びモータ電流(トルク)を測定し、これを基準データとしてプロファイルを設定しておく。そして、成形運転で型開閉作動を行うことでモータ速度やモータ電流の測定データが異物で変化することを検知し、測定データと基準データとの間の差によって異物が金型等に付着していることを検出していた。
特許第4578840号公報 特許第4438745号公報
しかしながら、上述した特許文献1〜2に記載された従来の射出成形機の制御装置では、型開状態ではトグル機構のトグル倍率が小さく異物の有無によってモータ速度やモータ電流が変化する度合いは比較的大きいが、型閉完了位置の付近ではトグル倍率が大きく異物の有無によるモータ速度やモータ電流の変化は比較的小さい。そのため、型閉完了位置付近では異物の潰れによるモータ速度やモータ電流の測定データと基準データとの差を検知できないという欠点があった。
特に射出成形機では、型閉完了位置付近で金型に異物が付着したり誤って工具や部品等の異物を置き忘れたりすることが多く、モータ速度やモータ電流(トルク)の変化による高感度な異物の検知が困難であった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、型閉完了位置付近であっても高感度で異物の有無を検知できるようにした射出成形機の異物検知装置を提供することを目的とする。
本発明による射出成形機の異物検知装置は、固定金型を固定した固定盤に可動金型を固定した可動盤がタイバーにガイドされて移動することで開閉可能とし、駆動源の駆動力によりトグル機構を介して可動盤を開閉作動可能とした射出成形機において、タイバーに固定されていてタイバーに伝達される型締力を検知する型締力センサと、型締力センサで検知した型締力データに基づいて固定金型及び可動金型の型開から型閉じまでの動作に干渉する異物の有無を検出する異物検知手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、可動盤に固定された可動金型がタイバーに沿って型開完了位置から型閉完了位置まで移動する際に、可動盤や可動金型等や駆動源による型締力が歪みとしてタイバーに発生するため、この型締力データを型締力センサで検知し、この型締力データの変動を異物検知手段により検知して異物の有無を検出することができて金型の破損を防止できる。
また、異物検知手段は、異物のない状態で予め型締力センサで検知した型締力データを基準データとし、型締力センサで測定した型締力データを基準データと比較して異物の有無を判別することが好ましい。
本発明では、射出成形機において、異物のない状態で予め型締力センサで検知したタイバーの型締力データを基準データとして記憶しておき、次に型締力センサで測定した型締力データを予め記憶した基準データと比較してプロファイルの変動に基づいて異物の有無を判別することができる。
また、型締力センサは可動金型及び固定金型の型開完了位置から型閉完了位置までの型閉工程において、型締力を検知して異物の有無を検出するようにしてもよい。
本発明によれば、異物が型開完了位置から型閉完了位置までの全工程のいずれにあっても確実に検知することができる。
本発明による射出成形機の異物検知装置によれば、タイバーに型締力センサを固定することで、ダイバーに伝達される型締力の変化を検知して異物の有無を検出することができる。特に型締力はトグル倍率の影響を受けないので、型閉完了位置付近であっても高感度で異物の有無を検知できる。
本発明の実施形態による射出成形機の異物検知装置を示す要部説明図である。 図1に示す制御装置のブロック図である。 実施例で用いる射出成形機を示すものであり、(a)は可動盤の平面図、(b)は同図(a)のA−A線断面図である。 実施例における異物を有さない場合の型締工程における型締力の基準データのプロファイルを示すグラフである。 型開完了位置に異物が存在する場合の図4と同様なグラフである。 型閉完了位置付近に異物が存在する場合の図4と同様なグラフである。
次に、本発明の実施形態による電動式の射出成形機の異物検知装置について、図1乃至図6に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態による竪型の射出成形機1を示すものである。
図1に示すように、本発明の実施形態による射出成形機1の型締装置2は、固定金型3が取り付けられた固定盤4と、可動金型6が取り付けられた可動盤7が対向して配設されている。固定金型3と可動金型6で金型5を構成する。
固定盤4は垂直方向に設置された複数本、例えば3本のタイバー8を貫通しており、可動盤7は各タイバー8の上端部に連結されている。可動盤7の上側には溶融樹脂を金型5の空隙内に射出するための射出ユニット10が設置されている。
また、タイバー8の下端部には作動プレート11が連結されている。射出成形機1には金型5を開閉作動させるための駆動モータMが駆動源として設置され、駆動モータMの出力軸はタイミングベルト12を介してボールねじを有する回転軸13に連結されており、駆動モータMの回転力は回転軸13に伝達される。回転軸13の回転力は螺合するジョイント部材14によって回転軸13の軸方向の直線運動に変換される。ジョイント部材14は両端部がトグル機構15にそれぞれ連結されており、トグル機構15は回転軸13の回転を受けて上下動するジョイント部材14を介して伸縮作動することになる。
駆動モータMの一方向の回転を受けてトグル機構15が折り曲げられることで、作動プレート11を介してタイバー8が上昇して可動金型6及び可動盤7が上方に移動して固定金型3から離間し型開する。駆動モータMの逆方向の回転でトグル機構15が伸長してタイバー8が下降し、可動金型6及び可動盤7が降下して固定金型3と可動金型6が型閉され、更に型締される。
タイバー8は可動金型6及び可動盤7、そして射出ユニット10を支持して昇降可能とされており、タイバー8は例えば約2トンの重量を受けてトグル機構15によって昇降作動することになる。そのため、タイバー8は常に可動金型6及び可動盤7、射出ユニット10の荷重と駆動モータMの伝動力を荷重として受けており、昇降時に可動盤7を介して歪み荷重を型締力として受けている。
タイバー8に伝達されるこの歪み荷重を測定するために、タイバー8の1本または複数本に型締力センサ16が固定されている。型締力センサ16は例えば歪みゲージであり、タイバー8の全周に巻き付けられているが、タイバー8に固定されていればよい。型締力センサ16は可動金型6及び可動盤7、射出ユニット10の荷重と駆動モータMの駆動力を受けてタイバー8で生じる歪み荷重を歪み測定データ即ち型締力データとして測定できる。型締力センサ16は全てのタイバー8に設置してもよいが、少なくとも1本のタイバー8に設置すれば測定できる。
また、駆動モータMはその駆動時にモータ速度やモータ電流(トルク)の信号を出力し、サーボアンプ18を介して制御装置20に入力する。また、型締力センサ16では型締力としてタイバー8の歪み測定データを測定し、これを型締力データとしてサーボアンプ18を介して制御装置20に入力する。
これら型締力データ信号、モータ速度信号及びモータ電流(トルク)信号は可動金型の型開完了位置から型閉完了位置まで可動盤7の開閉ストロークの全領域に亘ってそれぞれ測定して制御装置20に随時入力している。
制御装置20は図2に示す構成を備えており、型締力センサ16で測定されたタイバー8の型締力を型締力データ信号として入力する型締力信号入力手段23を備えている。また、駆動モータMで測定されたモータ速度信号と駆動モータMに印加されるモータ電流(トルク)信号とを入力するモータ情報入力手段24を備えている。これら型締力データとモータ速度信号及びモータ電流信号は判別手段25に入力される。
判別手段25では、後述のように基準データ記憶手段26に予め測定した型締力の基準データと型締力センサ16で実測した型締力データとを型開完了位置から型閉完了位置までの任意の工程で比較してその差異を異物の有無として判別し、型締力データと共に表示器22に表示する。
基準データ記憶手段26では、異物のない固定金型3及び可動金型6において、可動盤7及び可動金型6と射出ユニット10について型開完了位置から駆動モータMを駆動することでタイバー8に沿って降下させて固定金型3に当接して型閉し、所定の圧力で型締する型閉完了位置までの工程に亘って型締力センサ16で型締力データを計測する。
そして、可動金型6の型開完了位置から型閉完了位置で高圧で型締するまでの型閉工程における型締力データを複数回、例えば10回測定してその平均値を基準データのプロファイルとして基準データ記憶手段26に記憶しておくものとする。基準データ記憶手段26に記憶される基準データは毎回更新される。基準データの波形の一例は図4に示されている。
そして、判別手段25に入力される可動金型6の型閉工程における各降下位置で実測した型締力データと基準データ記憶手段26で記憶した基準データとを比較してその波形の違いにより異物の有無を判別する。任意のタイミングで実測した型締力データが予め記憶した同一タイミングにおける基準データのプロファイルと異なる挙動、変化の波形を示す場合には金型5に異物が付着しているものと判別し、表示器22で表示する。そして、判別手段25から駆動モータMに駆動停止信号を出力する。
なお、型締装置2では、可動金型6と固定金型3の型閉工程において、可動金型6を高速で下降させて型閉時に可動金型6と固定金型3が衝突して衝撃を与えたり型閉工程の途中で付着した異物に衝突したりして金型5が破損することを防止するため、型開完了位置から型閉完了位置まで工程において可動金型6と固定金型3が当接する直前までは高速高圧で作動させる。そして、可動金型6と固定金型3が当接する直前に低速低圧に調整して移動させる。
本実施形態による射出成形機1の型締装置2において、型締力センサ16、制御装置20は異物検知装置30を構成する。
本実施形態による射出成形機1の異物検知装置30は上述した構成を備えており、次にこの異物検知装置30を用いた異物検知方法について説明する。
図1において、竪型の型締装置2の可動金型6及び可動盤7が型開完了位置にある。この状態から型閉のために駆動モータMを高速で回転駆動させ、タイミングベルト12を介して回転軸13を回転させ、回転軸13に螺合するジョイント部材14を介して屈曲されたトグル機構15を伸長させる。これに連動して作動プレート11を降下させることでタイバー8と共に可動金型6及び可動盤7を高速で降下させ、可動金型6と固定金型3が当接する直前に低速低圧に切り換える。
可動盤7の降下に応じて、可動盤7自体と可動金型6と射出ユニット10の荷重と駆動モータMの駆動力が可動盤7にかかっているため、この荷重が型締力としてタイバー8にかかるため各タイバー8内には歪みが生じており、この歪みの大きさを型締力センサ16で型締力データとして測定する。型締力データ信号はサーボアンプ18を介して増幅されて制御装置20の型締力信号入力手段23に入力され、判別手段25に送られる。
判別手段25では、型閉工程における型締力データが測定されたタイミングに対応した異物のないプロファイルの基準データを基準データ記憶手段26から取り出して、比較判断する。基準データ記憶手段26の基準データは毎回更新される。型締力データの波形が基準データのプロファイルのパターンの波形に沿っていれば、異物を検知しないと判断して可動盤7の型閉降下を継続する。
型締力センサ16によるタイバー8の型締力データは型閉工程の進行に沿って所定間隔で順次または連続して測定され、制御装置20の判別手段25で基準データ記憶手段26に記憶した型閉工程の測定タイミングに対応する基準データを取り出して順次比較判別する。
ここで、固定金型3上に異物Pが付着または載置されていたとして、例えば可動金型6が異物Pに当接してこれを押圧すると、型締力センサ16で測定する型締力データが変動して増大し、型閉工程での同一のタイミングで取り出した基準データのプロファイルと異なるより大きな波形が生じる。これを判別手段25で検知すると、表示器22で異物Pの検知を表示すると共に、駆動モータMに停止指令を出力して型締装置2を停止する。これによって、可動金型6及び固定金型3を保護する。
特に、従来技術では型開完了位置から型閉完了動作を行って、サーボモータのモータ速度とモータ電流(トルク)が予め測定した基準値に対して、異物が金型5に付着または設置されていた場合にモータ速度とモータ電流が変化して基準値と差がでることを検知して異物を検出していた。この場合、可動金型6と固定金型3の型開完了位置付近ではトグル機構15のトグル倍率が小さいために高感度な異物検知を行えるが、型閉完了位置付近ではトグル倍率が大きくなるため異物があってもモータ速度とモータ電流の変化が小さく異物の検知が困難であった。
これに対して、本実施形態による型締装置2では、モータ速度やモータ電流ではなくタイバー8にかかる歪み荷重を型締力として型締力センサ16で測定したため、トグル倍率の影響を受けることがない。そのため、型開完了位置から型閉完了位置までの全領域に亘って可動盤7に荷重を印加しても高精度な型締力の測定ができるため、型閉完了位置付近でも異物Pを確実に検知して金型5を保護できる。
以下に本発明の実施例について図3〜図6により説明する。
なお、図4〜図6において、型締力センサ16で検知した型締力データは他のデータよりも振幅を拡大して目視し易いように補正した。
図3は実施形態で用いた射出成形機1の異物検知装置30の具体例を模式図で示すものであり、上述の実施形態と同一部分に同一の符号を用いて説明する。図3において、型締装置2は固定盤4上に固定金型3が2個分離して設置され、対向する位置に可動金型6と可動盤7が設置されている。可動盤7は3本のタイバー8で支持され、1本のタイバー8に型締力センサ16が固定されている。
図4は金型5に異物Pが設置されていない場合の型開完了位置から型閉完了位置までの型閉工程における型締力等の変化を示す図である。図4において、符号aが型締力センサ16で測定した型締力データであり、符号bは型締力データaを表示器22にkN(キロニュートン)の単位で表示した値である。符号cは駆動モータMのモータ電流値(トルク)、符号dはモータ回転数である。符号eは金型5について型開完了位置から型閉完了位置までの型閉工程を示すものである。
図4に示す型閉工程における型締力データaをプロットしたプロファイルデータは基準データとして基準データ記憶手段26に予め記憶しておく。
次に図3において、異物Pとして例えば紙コップを用いて一方の固定金型3の上面に置き忘れたものとする。この状態で駆動モータMを駆動して型閉を行うとトグル機構15により、射出ユニット10と可動金型6を固定した可動盤7がタイバー8に沿って降下する。コップの異物Pは固定金型3の上面に載置されているため、型開完了位置で可動金型6が異物Pに当接して潰す。
そのため、型締力センサ16で可動金型6が異物Pに当接して潰す際の型締力データを測定すると、図5に示すように、型締力データの波形Qが型開完了位置で急峻に増大して上方に変位するため、同一タイミングでの基準データと異なる挙動を示すために異物Pを検知できる。その後、可動金型6は型閉完了位置に移動し、固定金型3に圧接するため型締力が急激に増大する。従って、型開完了位置で異物Pを検知できる。
次に、図3において、紙コップからなる異物Pを2つの固定金型3の間に置き忘れたものとし、異物Pは固定金型3の上面より若干高い位置にあるものとする。この状態で型閉動作を行うと、可動金型6は型閉完了位置の直前で紙コップの異物Pに当接して押し潰す。そのため、図6に示すように、型締力センサ16で型締力データの波形Rが型閉完了位置の直前で急峻に増大して上方に変位するため、同一タイミングでの基準データと異なる挙動を示すために異物Pを検知できる。その後、紙コップの異物Pを潰して型閉すると、可動金型6は固定金型3を圧接するため型閉完了位置付近で型締力が増大する。このように、型閉完了位置付近で異物Pを検知できる。
なお、図5及び図6に示す実施例の測定データでは、型締力センサ16で異物Pを検知した後も可動盤7を型閉作動させているが、実際には異物Pを検知した位置で、駆動モータMを停止させて異物Pを取り除くことになる。
上述したように本実施形態による射出成形機1の異物検知装置30によれば、駆動モータMのモータ速度やモータ電流(トルク)に代えて、トグル倍率の変化の影響を受けない型締力データを、タイバー8に設けた型締力センサ16で測定して基準データと比較して波形の違いから異物Pの有無を検知できる。そのため、型開完了位置から型締完了位置までの全領域に亘って異物Pの有無を検知できる。
従って、駆動モータMのモータ速度やモータ電流(トルク)の変化を検知して異物の有無を検知する従来技術と比較して、モータ速度やモータ電流(トルク)の変化が比較的小さくなる型閉完了位置付近でも確実に異物Pの有無を検知でき、誤って可動金型6や固定金型3を破損することを防止できる。
以上、本発明の実施形態による射出成形機1の異物検知装置30について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。なお、以下の説明において、上述した実施形態と同一または同様な部材、部分には同一の符号を用いてその説明を省略する。
上述した実施形態では3本のタイバー8を設けてそのうちの1本に型締力センサ16を設置したが、タイバー8の数は適宜設定でき、そのうちの一部または全てのタイバー8に型締力センサ16を取り付けて測定することができる。
また、上述した実施形態では竪型の射出成形機1に異物検知装置30を設けたが、横型の射出成形機に異物検知装置30を設置することで同様に異物Pを検知することができる。
また、異物Pは固定金型3と可動金型6の一方または両方に付着されることが多いので、型締力センサ16で検知した型締力データを型閉完了位置の近傍でのみ測定して、基準データと比較して異物Pの有無を判別するようにしてもよい。
本発明において、付着する異物Pは固定金型3や可動金型6以外の部分に付着する場合であっても金型5の型閉工程での障害になる場合には本発明による異物検知装置30を適用できる。
1 射出成形機
2 型締装置
3 固定金型
4 固定盤
5 金型
6 可動金型
7 可動盤
8 タイバー
15 トグル機構
16 型締力センサ
20 制御装置
23 型締力信号入力手段
25 判別手段
26 基準データ記憶手段
30 異物検知装置
M 駆動モータ
P 異物

Claims (3)

  1. 固定金型を固定した固定盤に可動金型を固定した可動盤がタイバーにガイドされて移動することで開閉可能とし、駆動源の駆動力によりトグル機構を介して可動盤を開閉作動可能とした射出成形機において、
    前記タイバーに固定されていて前記タイバーに伝達される型締力を検知する型締力センサと、
    前記型締力センサで検知した前記型締力データに基づいて前記固定金型及び可動金型の型開から型閉じまでの動作に干渉する異物の有無を検出する異物検知手段と
    を備えたことを特徴とする射出成形機の異物検知装置。
  2. 前記異物検知手段は、異物のない状態で予め前記型締力センサで検知した型締力データを基準データとし、
    前記型締力センサで測定した型締力データを前記基準データと比較して異物の有無を判別するようにした請求項1に記載された射出成形機の異物検知装置。
  3. 前記型締力センサは前記可動金型及び固定金型の型開完了位置から型閉完了位置までの型閉工程において、前記型締力を検知して異物の有無を検出するようにした請求項1または2に記載された射出成形機の異物検知装置。
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