JP2022146697A - 搬送制御システム、搬送システム、搬送制御方法、及びプログラム - Google Patents

搬送制御システム、搬送システム、搬送制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】搬送効率の向上を図ること。【解決手段】搬送制御システム1は、通信部11と、判断部101と、搬送制御部102と、を備える。判断部101は、第1エリア内で複数の配置位置の全てに荷物が配置されている満杯状態か否かを判断する。搬送制御部102は、通信部11を介して搬送ロボット2に荷物の搬送指示を与える。搬送制御部102は、判断部101による満杯状態の判断結果に基づいて、荷物の第1エリアへの搬入の可否を判断する。第1配置位置に搬送ロボット2が荷物を降ろしたことを示す搬入情報を受け取ると、判断部101は第1エリアが満杯状態であると判断する。第1配置位置は、複数の配置位置のうち搬送ロボット2が第1搬送路に沿って第1エリアに進入した場合に最初に通る配置位置である。【選択図】図1

Description

本開示は、搬送制御システム、搬送システム、搬送制御方法、及びプログラムに関する。より詳細には、本開示は、荷物を搬送する搬送ロボットによる搬送作業を制御する搬送制御システム、搬送システム、搬送制御方法、及びプログラムに関する。
特許文献1は、台車(荷物)を搬送する無人搬送車(搬送ロボット)を開示する。無人搬送車は、台車の下方に潜り込み、リフト機構で台車の底面を持ち上げることによって、台車と結合される。無人搬送車は台車と結合された状態で走行することによって台車を搬送する。
特開2020-77295号公報
無人搬送車が、搬送指示を受けて台車を所定のエリアまで搬送したときに、所定のエリアが満杯で台車を置くスペースが空いていない場合、無人搬送車は、所定のエリアに台車を置くスペースができるか、搬送中の台車を別の場所に移動させねばならず、搬送作業の効率が低下するという問題があった。
本開示の目的は、搬送効率の向上を図ることができる搬送制御システム、搬送システム、搬送制御方法、及びプログラムを提供することにある。
本開示の一態様の搬送制御システムは、通信部と、判断部と、搬送制御部と、を備える。前記通信部は、荷物を搬送可能な搬送ロボットと通信する。前記判断部は、第1エリア内で、複数の配置位置の全てに前記荷物が配置されている満杯状態か否かを判断する。前記第1エリアには、前記搬送ロボットが第1方向に沿って進入可能な第1搬送路が設定され、前記荷物をそれぞれ配置可能な前記複数の配置位置が前記第1搬送路上に並んで設定される。前記搬送制御部は、前記通信部を介して前記搬送ロボットに前記荷物の搬送指示を与える。前記搬送制御部は、前記判断部による前記満杯状態の判断結果に基づいて、前記荷物の前記第1エリアへの搬入の可否を判断する。第1配置位置に前記搬送ロボットが前記荷物を降ろしたことを示す搬入情報を前記通信部が前記搬送ロボットから受け取ると、前記判断部は前記第1エリアが前記満杯状態であると判断する。前記第1配置位置は、前記複数の配置位置のうち前記搬送ロボットが前記第1搬送路に沿って前記第1エリアに進入した場合に最初に通る配置位置である。
本開示の一態様の搬送システムは、前記搬送制御システムと、前記搬送制御システムからの前記搬送指示に基づいて前記荷物の搬送を行う前記搬送ロボットと、を含む。
本開示の一態様の搬送制御方法は、判断処理と、搬送制御処理と、を含む。前記判断処理では、第1エリア内で、複数の配置位置の全てに荷物が配置されている満杯状態か否かを判断する。前記第1エリアには、前記荷物を搬送可能な搬送ロボットが第1方向に沿って進入可能な第1搬送路が設定され、前記荷物をそれぞれ配置可能な前記複数の配置位置が前記第1搬送路の上に並んで設定される。前記搬送制御処理では、前記搬送ロボットに前記荷物の搬送指示を与える。前記搬送制御処理では、前記判断処理による前記満杯状態の判断結果に基づいて、前記荷物の前記第1エリアへの搬入の可否を判断する。前記判断処理では、第1配置位置に前記搬送ロボットが前記荷物を降ろしたことを示す搬入情報を前記搬送ロボットから受け取ると、前記第1エリアが前記満杯状態であると判断する。前記第1配置位置は、前記複数の配置位置のうち前記搬送ロボットが前記第1搬送路に沿って前記第1エリアに進入した場合に最初に通る配置位置である。
本開示の一態様のプログラムは、コンピュータシステムに、前記搬送制御方法を実行させるためのプログラムである。
本開示によれば、搬送効率の向上を図ることができる。
図1は、本開示の一実施形態に係る搬送システムの概略的なシステム構成図である。 図2は、同上の搬送システムが備える搬送ロボットが台車を保持する前の状態の斜視図である。 図3は、同上の搬送ロボットが台車を搬送している状態の斜視図である。 図4は、同上の搬送ロボットが搬送作業を行う施設の模式的な平面図である。 図5は、同上の搬送ロボットによる搬送作業を説明する模式的な平面図である。 図6は、同上の搬送ロボットによる搬送作業を説明する模式的な平面図である。 図7は、同上の搬送ロボットによる搬送作業を説明する模式的な平面図である。 図8は、同上の搬送制御システムが搬送ロボットに搬入作業を行わせる場合のフローチャートである。 図9は、同上の搬送制御システムが搬送ロボットに搬出作業を行わせる場合のフローチャートである。 図10は、同上の搬送ロボットによる搬送作業を説明する模式的な平面図である。 図11は、同上の搬送ロボットによる搬送作業を説明する模式的な平面図である。 図12は、同上の搬送ロボットによる搬送作業を説明する模式的な平面図である。 図13は、同上の搬送ロボットによる搬送作業を説明する模式的な平面図である。 図14は、同上の搬送ロボットによる搬送作業を説明する模式的な平面図である。 図15は、同上の搬送ロボットによる搬送作業を説明する模式的な平面図である。 図16は、変形例1の搬送システムが備える搬送ロボットによる搬送作業を説明する模式的な平面図である。 図17は、変形例1の搬送ロボットによる搬送作業を説明する模式的な平面図である。 図18は、変形例1の搬送ロボットによる搬送作業を説明する模式的な平面図である。 図19は、変形例1の搬送ロボットによる搬送作業を説明する模式的な平面図である。 図20は、変形例1の搬送ロボットによる搬送作業を説明する模式的な平面図である。 図21は、変形例1の搬送ロボットによる搬送作業を説明する模式的な平面図である。 図22は、変形例2の搬送システムが備える搬送ロボットによる搬送作業を説明する模式的な平面図である。 図23は、変形例2の搬送ロボットによる搬送作業を説明する模式的な平面図である。 図24は、変形例2の搬送ロボットによる搬送作業を説明する模式的な平面図である。 図25は、変形例2の搬送ロボットによる搬送作業を説明する模式的な平面図である。 図26は、変形例2の搬送ロボットによる搬送作業を説明する模式的な平面図である。
(実施形態)
(1)概要
以下の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、各図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
本実施形態に係る搬送制御システム1は、図1~図3に示すように、荷物30を搬送するための搬送ロボット2による搬送作業を制御するためのシステムである。以下の説明では、図2及び図3において「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」の矢印で示す通りに各方向を規定する。これらの方向は、搬送ロボット2が荷物30を保持して前進する状態での方向を規定したものであり、搬送ロボット2の使用方向を限定する趣旨ではない。また、図面中の各方向を示す矢印は説明のために表記しているに過ぎず、実体を伴わない。
本実施形態の搬送制御システム1、及び、搬送ロボット2を含む搬送システム3は、例えば工場、物流センター(配送センターを含む)、オフィス、店舗、学校、及び病院等の施設F1(図4参照)に導入される。搬送ロボット2は、1つ以上の車輪27で移動面200の上を走行することによって移動する。移動面200は、その上を搬送ロボット2が移動する面であり、搬送ロボット2が施設F1内を移動する場合は施設F1の床面等が移動面200となり、搬送ロボット2が屋外を移動する場合は地面等が移動面200となる。
以下では、物流センターのような施設F1(図4参照)において、複数の荷物30を保管する保管エリアB1と、第1エリアA1との間で、搬送ロボット2が荷物30を搬送する場合について説明を行う。第1エリアA1は、入出荷エリアC1に隣接して設けられている。入出荷エリアC1は、荷物30を運搬するトラック40が停車するトラックヤードを含む。入出荷エリアC1では、駐車中のトラック40へ荷物30を積み込む荷積み作業、又は、駐車中のトラック40から荷物30を下ろす荷下ろし作業が行われる。第1エリアA1は、トラック40に積み込むための荷物30、又は、トラック40から下ろした荷物30が仮置きされる仮置きエリアである。
図4は、施設F1の内部において搬送ロボット2が移動する移動面200の一例を示す模式的な平面図である。施設F1には、上述の入出荷エリアC1と、仮置きエリアである第1エリアA1と、保管エリアB1とが配置されている。また、施設F1の移動面200には搬送ロボット2が移動可能な搬送路RT1が設定されており、搬送ロボット2は搬送路RT1に従って自律走行する。本実施形態では搬送ロボット2が第1エリアA1内を第1方向DR1に沿って移動可能なように、第1エリアA1内に第1方向DR1に沿って第1搬送路RT10が設定されている。つまり、第1エリアA1には、搬送ロボット2が第1方向DR1に沿って移動可能な第1搬送路RT10が設定されている。また、第1エリアA1には、荷物30をそれぞれ配置可能な複数の配置位置P1が第1搬送路RT10上に並んで設定されている。複数の配置位置P1の各々には荷物30を1つずつ配置可能である。図4では、第1搬送路RT10上に例えば5つの配置位置P1が設定されており、第1エリアA1には最大で5つの荷物30を配置可能である。以下では、5つの配置位置P1のそれぞれを区別する場合、第1搬送路RT10の一番奥から順番に配置位置P11,P12,P13,P14,P15と表記する場合もある。
搬送ロボット2は、保管エリアB1から第1エリアA1に荷物30を搬送する場合、保管エリアB1から搬送してきた荷物30を、5つの配置位置P1のいずれかに配置する。また、搬送ロボット2は、第1エリアA1から保管エリアB1に荷物30を搬送する場合、5つの配置位置P1のいずれかに配置されている荷物30を保持(ピックアップ)して保管エリアB1に搬送する。本実施形態では、搬送ロボット2が、先入先出方式(FIFO: First-In First-Out)で第1エリアA1に荷物30を出し入れする。つまり、搬送ロボット2が第1エリアA1に荷物30を搬入する場合、搬送ロボット2は、第1エリアA1内を第1搬送路RT10に沿って移動し、5つの配置位置P11~P15のうち、荷物30が配置されておらず、かつ、最も奥にある配置位置P1まで移動して荷物30を荷下ろしする。図5の例では、奥側の2つの配置位置P11,P12のみに荷物30が配置されているので、搬送ロボット2は、荷物30が配置されておらず、かつ、最も奥にある、奥から3番目の配置位置P13まで移動して荷物30を荷下ろしする。
また、搬送ロボット2が第1エリアA1から荷物30を搬出する場合、搬送ロボット2は、第1エリアA1内を第1搬送路RT10に沿って移動し、5つの配置位置P11~P15のうち、最初に荷物30が配置されている配置位置P1で荷物30を保持する。その後、搬送ロボット2は、第1搬送路RT10を第1方向DR1と反対の第2方向DR2に移動し、第1エリアA1から荷物30を搬出する。図4の例では、奥側の3つの配置位置P11~P13に荷物30が配置されているので、搬送ロボット2は、第1搬送路RT10を第1方向DR1に移動し、奥から3番目の配置位置P13で荷物30を初めて検出すると、この位置にある荷物30を保持する。そして、搬送ロボット2は、第1搬送路RT10を第2方向DR2に移動し、第1エリアA1から荷物30を搬出する。
また、移動面200には、第1エリアA1と保管エリアB1との間で搬送ロボット2が移動可能な搬送路RT30が設定されている。つまり、移動面200において、搬送ロボット2が移動可能な搬送路RT1は、第1搬送路RT10と、搬送路RT30と、を少なくとも含んでいる。
移動面200には、搬送路RT1に沿って搬送ロボット2が移動可能なように、搬送路RT1に沿って例えば磁気テープが配置されている。搬送ロボット2は、例えば磁気センサを用いて磁気テープを検出し、磁気テープを辿って移動することで、搬送路RT1に沿って移動する。なお、搬送ロボット2の誘導方式は、磁気テープを用いる磁気誘導方式に限定されず、電磁誘導方式、光学誘導方式等の誘導方式でもよい。また、図4に示す搬送路RT1は一例であり、適宜変更が可能である。施設F1内には複数の第1エリアA1と複数の保管エリアB1とが設けられてもよく、複数の第1エリアA1と複数の保管エリアB1との間で搬送ロボット2が移動可能なように搬送路RT1が設定されていればよい。
本実施形態の搬送制御システム1は、図1に示すように、通信部11と、判断部15と、搬送制御部16と、を備える。
通信部11は、荷物30を搬送可能な搬送ロボット2と通信する。
判断部15は、第1エリアA1内で、複数(図4では例えば5つ)の配置位置P1(P11~P15)の全てに荷物30が配置されている満杯状態か否かを判断する。搬送制御部16は、通信部11を介して搬送ロボット2に荷物30の搬送指示を与える。搬送制御部16は、判断部15による満杯状態の判断結果に基づいて、荷物30の第1エリアA1への搬入の可否を判断する。図6に示すように第1配置位置(配置位置P15)に搬送ロボット2が荷物30を降ろしたことを示す搬入情報を通信部11が搬送ロボット2から受け取ると、判断部15は第1エリアA1が満杯状態であると判断する。第1配置位置(配置位置P15)は、複数の配置位置P11~P15のうち、搬送ロボット2が第1搬送路RT10に沿って第1エリアA1に進入した場合に最初に通る配置位置である。換言すれば、第1配置位置(配置位置P15)は、複数の配置位置P11~P15に荷物30を配置する場合に最後に荷物30が配置される配置位置である。
また、本実施形態の搬送システム3は、搬送制御システム1と、搬送制御システム1からの搬送指示に基づいて荷物30の搬送を行う搬送ロボット2と、を含む。
ここにおいて、搬送ロボット2は、荷物30を搬送するための無人搬送車(AGV:Automated Guided Vehicle)であり、荷物30を持ち上げた状態で保持して目的地まで自律走行する。なお、搬送ロボット2は、荷物30を持ち上げた状態で搬送するものに限定されない。搬送ロボット2は、荷物30の一部を把持することによって荷物30を保持(連結)した状態で、荷物30をけん引したり、荷物30を後ろから押したりすることで、荷物30を搬送してもよい。荷物30は搬送ロボット2によって搬送される対象物(被搬送物)である。本実施形態では、荷物30が、複数の物品を載せて運ぶために用いられる台車31である場合について説明する。台車31は、底部に複数の車輪33が設けられたカゴ付きの台車(いわゆるロールボックスパレット)であり、作業者が台車31を押して移動させることが可能である。なお、荷物30は車輪33が設けられた台車31に限定されない。荷物30は、複数の物品を収容可能な、車輪が設けられていない棚でもよいし、複数の物品を収容可能なパレットでもよいし、物品そのものでもよい。また、第1エリアA1が満杯状態であるとは、第1エリアA1内にある複数の配置位置P1の全てに荷物30が配置されている状態であり、荷物30を新たに配置可能な配置位置P1が存在しない状態である。
上述のように第1エリアA1内の複数の配置位置P11~P15のうち第1配置位置(配置位置P15)に荷物30が配置されると第1エリアA1が満杯状態となる。したがって、判断部15は、第1配置位置(配置位置P15)に荷物30が降ろされたことを示す搬入情報に基づいて、第1エリアA1が満杯状態となったと判断できる。そして、搬送制御部16は、判断部15による満杯状態の判断結果に基づいて、荷物30の第1エリアA1への搬入の可否を判断するので、第1エリアA1が満杯状態であるのに第1エリアA1への荷物30の搬入を指示する搬送指示を搬送ロボット2に与える可能性を低減できる。よって、搬送ロボット2による荷物30の搬送作業の搬送効率が向上するという利点がある。
また、第1エリアA1を撮影するカメラの画像、又は、第1エリアA1で物体を検知するセンサの検知結果に基づいて第1エリアA1が満杯状態であるか否かを検出する場合は、第1エリアA1にカメラ又はセンサを設置する必要があり、第1エリアA1の位置が変更された場合はカメラ又はセンサの設置位置を変更する必要がある。それに対して、本実施形態の判断部15は、第1配置位置(配置位置P15)に荷物30が降ろされたことを示す搬入情報に基づいて満杯状態か否かの判断を行っているので、第1エリアA1にカメラ又はセンサ等を設置する必要がなくなり、第1エリアA1の位置の変更にも容易に対応できるという利点がある。
(2)詳細
(2.1)全体構成
以下、本実施形態に係る搬送制御システム1を備えた搬送システム3について図面を参照して詳しく説明する。
搬送システム3は、上述のように、搬送制御システム1と、搬送ロボット2と、を備えている。搬送ロボット2と搬送制御システム1とは互いに通信可能に構成されている。本開示における「通信可能」とは、有線通信又は無線通信の適宜の通信方式により、直接的、又はネットワークNT1若しくは中継装置4等を介して間接的に、情報を授受できることを意味する。本実施形態では、搬送制御システム1と搬送ロボット2の各々とは双方向に通信可能であり、搬送制御システム1から搬送ロボット2への情報の送信、及び搬送ロボット2から搬送制御システム1への情報の送信の両方が可能である。なお、図1~図4では搬送ロボット2の数が1台であるが、搬送ロボット2の数は2台以上でもよい。
(2.2)搬送ロボット
本実施形態の搬送ロボット2の構成について、より詳細に説明する。搬送ロボット2は、図1~図3に示すように、荷物30として台車31を搬送するための無人搬送車(AGV:Automated Guided Vehicle)であり、台車31を持ち上げた状態で保持して目的地まで自律走行する。本実施形態では、搬送制御システム1が、ネットワークNT1及び中継装置4を介して搬送ロボット2と通信し、搬送ロボット2の移動を間接的に制御する。
搬送ロボット2は、例えば施設F1の床面等からなる平坦な移動面200の上を自律走行する。搬送ロボット2は、例えばリチウムイオン電池又はニッケル水素電池等の蓄電池を備え、蓄電池に蓄積された電気エネルギを用いて動作する。本実施形態では、搬送ロボット2は、台車31の下に潜り込み、本体26の一部を上昇させることによって台車31を持ち上げた状態で保持して移動する。これにより、搬送ロボット2は、例えば、ある場所に置かれている台車31を、別の場所に搬送することが可能である。なお、搬送ロボット2は、台車31の一部を把持することによって台車31を連結し、台車31をけん引したり、押し動かしたりすることで、台車31を搬送してもよい。
搬送ロボット2は、図1に示すように、制御部20と、通信部21と、検知部22と、駆動部23と、記憶部24と、昇降機構25と、を備えている。制御部20、通信部21、検知部22、記憶部24、駆動部23、記憶部24、及び昇降機構25は搬送ロボット2の本体26に搭載されている。
搬送ロボット2の本体26は、左右方向よりも前後方向に長く、かつ左右方向及び前後方向よりも上下方向の寸法が小さい直方体状である。
本体26は、複数(ここでは、4つ)の車輪27により移動面200上に支持される。複数の車輪27は、複数(ここでは、2つ)の駆動輪27Aと、複数(ここでは、2つ)の補助輪27Bと、を含む。
複数の駆動輪27Aは、本体26の長手方向(前後方向)の中央部において、本体26の幅方向(左右方向)に間隔を空けて配置されている。複数の駆動輪27Aの各々は、駆動部23からの駆動力を受けて個別に回転可能である。
複数の補助輪27Bは、本体26の幅方向(左右方向)の中央部において、本体26の長手方向(前後方向)に間隔を空けて配置されている。複数の補助輪27Bの各々は、駆動部23からの駆動力を受けずに個別に回転可能である。
本実施形態では、複数の駆動輪27Aが駆動部23によって個別に駆動されることにより、本体26は全方向に移動可能となる。つまり、複数の駆動輪27Aが互いに異なる角速度で回転することで、左右方向のいずれかに旋回することができ、互いに同じ角速度で回転することで、直線的に走行(前進走行又は後進走行)することができる。したがって、本体26は、前進、後進、左右方向への旋回(信地旋回及び超信地旋回を含む)を行うことができる。また、本体26は、曲線の軌道(つまり、カーブ)を描くように移動することも可能である。
本体26の長手方向(前後方向)の両側には、本体26の幅方向(左右方向)に間隔を空けて2つずつ昇降板28が配置されている。各々の昇降板28は昇降機構25によって上昇又は降下する。各々の昇降板28が下限位置に降下した状態では、移動面200から各々の昇降板28の上面までの距離は、移動面200から台車31の底板32の下面までの距離よりも短い。一方、各々の昇降板28が上限位置に上昇した状態では、移動面200から各々の昇降板28の上面までの距離は、移動面200から台車31の底板32の下面までの距離よりも長い。
搬送ロボット2は、昇降機構25が各昇降板28を下限位置に降下させた状態で、台車31の下側に入り込み、昇降機構25により各昇降板28を上限位置に上昇させることによって台車31を持ち上げる。搬送ロボット2が台車31を持ち上げた状態では、台車31の車輪33は移動面200から浮いた状態となり、この状態で搬送ロボット2が走行することによって、台車31を搬送する。搬送ロボット2が台車31を目的地まで搬送すると、昇降機構25により各昇降板28を下限位置に降下させる。各昇降板28が下限位置に降下すると、台車31の車輪33が移動面200に接地し、各昇降板28が台車31の底板32から離れるので、搬送ロボット2が台車31から分離される。その後、搬送ロボット2が前進又は後進することで、台車31を目的地に残して、搬送ロボット2はその場から離脱することができる。
なお、昇降板28の上面には、例えば、滑り止め加工が施されることによって、本体26の上面に比べて大きな摩擦係数を有することが好ましい。これにより、各昇降板28に積載された台車31が各昇降板28に対して滑りにくくなる。
検知部22は、搬送ロボット2の周辺状況、及び、搬送ロボット2の現在位置を少なくとも検知する。検知部22は、例えば、LiDAR(Light Detection and Ranging)のようなセンサ22A,22B(図2参照)を含む。センサ22A,22Bは、本体26の長手方向の両側(つまり前側及び後側)にそれぞれ設けられており、本体26の前方及び後方の検知領域において周辺状況をそれぞれ検知する。LiDARは、光(レーザ光)を周囲に照射して、本体26の周辺に存在する物体での反射光に基づいて物体までの距離及び物体の方向を測定するセンサである。LiDARがスキャンする範囲(水平方向及び垂直方向のスキャン範囲)は、レーザ光源を中心とする扇型の範囲となり、例えばレーザ光の照射範囲を絞ることによってスキャン範囲を変更可能である。本実施形態ではセンサ22A,22Bとして、水平方向のスキャン範囲が最大270度のLiDARを用いているので、本体26の横に存在する物体も検知可能である。なお、LiDARによる水平方向のスキャン範囲を絞ることによって本体26の前方に存在する物体のみを検知することも可能である。例えば、搬送ロボット2が搬送路RT1上で第1エリアA1の手前の位置に存在する状態で、LiDARにより第1搬送路RT10上の複数の配置位置P1に荷物30が存在するか否かを検知することができる。
なお、検知部22は、搬送ロボット2の周辺状況を検知するセンサとしてレーダ(RADAR:Radio Detection and Ranging)、ソナーセンサ、及びイメージセンサ(カメラ)等のセンサを含んでもよい。レーダは、マイクロ波等の電磁波(電波)を用いて、本体26の周辺に存在する物体での反射波に基づいて物体までの距離及び物体の方向を測定するセンサである。
また、検知部22は、搬送ロボット2の現在位置を特定する位置特定部を有している。位置特定部は、一例として、例えば、LiDARによる周囲の物体の検出情報と、施設F1内部の電子的なマップ情報とに基づいて現在位置を推定する。なお、位置特定部は、電波ビーコンを用いたLPS(Local Positioning System)を利用して、現在位置を推定してもよい。また、位置特定部は、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを用いて実現されてもよい。
また、検知部22は、搬送ロボット2の本体26の挙動を検知するセンサを含んでもよい。本体26の「挙動」は、動作及び様子等を意味する。つまり、搬送ロボット2の本体26の挙動は、搬送ロボット2が荷物30を搬送中か否かを表す搬送ロボット2の動作状態、搬送ロボット2の走行距離及び速度、搬送ロボット2の本体26に作用する加速度、及び本体26の移動姿勢等を含む。具体的には、検知部22は、例えば、ロータリーエンコーダ、加速度センサ、ジャイロセンサ等のセンサを含み、これらのセンサにて搬送ロボット2の本体26の挙動を検知すればよい。
駆動部23は、2つの駆動輪27Aに対して、直接的又は間接的に駆動力を与える。駆動部23は、本体26に内蔵されている。駆動部23は、例えば、電動機(モータ)を含み、ギアボックス及びベルト等を介して、電動機で発生する駆動力を間接的に各駆動輪27Aに与える。また、駆動部23は、インホイールモータのように、各駆動輪27Aに対して直接的に駆動力を与える構成であってもよい。駆動部23は、制御部20から入力される制御信号に基づいて、複数の駆動輪27Aの各々を制御信号に応じた回転方向及び回転速度で駆動する。
昇降機構25は、制御部20からの制御指令を受けて、前側及び後側にそれぞれ2つずつ設けられた昇降板28を昇降させる機構である。昇降機構25は、各昇降板28を本体26に対して相対的に上下方向に移動させることにより、各昇降板28の上面(積載面)を上昇又は下降させる。昇降機構25は、各昇降板28の可動域の下限位置と上限位置との間で、各昇降板28をそれぞれ移動させる。
搬送ロボット2が台車31を保持する場合、本体26が台車31の下側に潜り込んだ状態で昇降機構25が各昇降板28を上昇させ、台車31を持ち上げることによって、搬送ロボット2が台車31を保持する。
制御部20は、1以上のプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムを、コンピュータシステムのプロセッサが実行することにより、制御部20の機能が実現される。プログラムは、メモリに記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
制御部20は、搬送制御システム1から通信部21が受信した制御指令と、検知部22の検知結果とに基づいて、例えば駆動部23、及び昇降機構25等の動作を制御することによって本体26の動作を制御する。
制御部20は、台車31の搬送指示を搬送制御システム1から通信部21を介して受信すると、搬送対象の台車31が存在する位置に本体26を移動させる。制御部20は、検知部22の検知結果に基づいて、台車31が備える車輪33の間を通って台車31の下側に潜り込む。制御部20は、昇降機構25により各昇降板28を上限位置に上昇させ、台車31を持ち上げることによって台車31を保持する。そして、制御部20は、台車31を保持した状態で駆動部23を制御して、搬送ロボット2を台車31の搬送先(目的地)まで自律走行させる。制御部20は、目的地に到達すると昇降機構25により各昇降板28を下限位置に降下させて、台車31を目的地に降ろした後、駆動部23を制御して目的地から移動させることで、台車31を目的地まで搬送する。
例えば、制御部20は、台車31を第1エリアA1に搬入するという搬送指示を通信部21を介して受信すると、駆動部23を制御して本体26を搬送路RT1に従って第1エリアA1内に移動させ、第1エリアA1内では第1搬送路RT10に従って前進させる。搬送ロボット2は、検知部22を用いて第1エリアA1に設定された複数の配置位置P1に台車31が配置されているか否かを検知しながら前進させる。そして、搬送ロボット2は、第1エリアA1内に設定された複数の配置位置P1のうち、台車31が配置されていない配置位置であって、最も奥にある配置位置まで移動し、その位置で台車31を降ろす。搬送ロボット2は、台車31を降ろしたときの搬送ロボット2の位置情報を含む台車31の搬入情報を搬送制御システム1に送信すると、第1搬送路RT10に従って後進し、第1エリアA1の外に出たところで180度旋回し、次の目的地に向かって前進する。なお、第1エリアA1内であっても、検知部22で周囲に物体が存在しないことを検知できれば、第1エリアA1内で180度旋回して、次の目的に向かって前進走行すればよい。
また、第1エリアA1に配置されている台車31を第1エリアA1の外に搬出するという搬送指示を搬送ロボット2が受け付けた場合、搬送ロボット2は搬送路RT1に従って第1エリアA1内に進入し、第1エリアA1内では第1搬送路RT10に従って前進する。搬送ロボット2は、検知部22を用いて第1エリアA1に設定された複数の配置位置P1に台車31が配置されているか否かを検知しながら前進する。搬送ロボット2は、第1エリアA1内で台車31が配置されている1以上の配置位置P1のうち、第1搬送路RT10に従って最初に到達した配置位置P1にある台車31の下に潜り込むと、各昇降板28を上昇させて台車31を持ち上げる。つまり、搬送ロボット2は、第1エリアA1内の複数の配置位置P1に配置された複数の台車31のうち、最後に配置された台車31を搬出する。搬送ロボット2は、台車31を持ち上げると、台車31を保持したときの搬送ロボット2の位置情報を含む台車31の搬出情報を搬送制御システム1に送信する。搬送ロボット2は、第1搬送路RT10に従って後進し、第1エリアA1の外に出たところで180度旋回し、次の目的地に向かって前進する。なお、第1エリアA1内であっても、検知部22で周囲に物体が存在しないことを検知できれば、第1エリアA1内で180度旋回して、次の目的に向かって前進走行すればよい。
通信部21は、搬送制御システム1と通信可能に構成されている。本実施形態では、通信部21は、搬送ロボット2を運用するエリア内に設置された1以上の中継装置4のいずれかと、電波を媒体とする無線通信によって通信を行う。そのため、通信部21と搬送制御システム1とは、少なくともネットワークNT1及び中継装置4を介して、間接的に通信を行うことになる。
つまり、各中継装置4は、通信部21と搬送制御システム1との間の通信を中継する機器(アクセスポイント)である。中継装置4は、ネットワークNT1を介して、搬送制御システム1と通信する。本実施形態では一例として、中継装置4と通信部21との間の通信には、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、Zig Bee(登録商標)又は免許を必要としない小電力無線(特定小電力無線)等の規格に準拠した、無線通信を採用する。また、ネットワークNT1は、インターネットに限らず、例えば、搬送ロボット2を運用するエリア内又はこのエリアの運営会社内のローカルな通信ネットワークが適用されてもよい。
記憶部24には、例えば、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read-Only Memory)などの書き換え可能な不揮発性メモリを含む。記憶部24には、搬送ロボット2が移動する施設F1内の電子地図の情報等が予め記憶されている。施設F1内の電子地図の情報には、施設F1内に設定された第1エリアA1及び保管エリアB1の位置に関する情報、搬送路RT1に関する情報が含まれており、第1エリアA1内に設定された複数の配置位置P1の位置の情報が含まれている。
また、搬送ロボット2は、上記以外の構成、例えば、蓄電池の充電回路等を適宜備えている。
ところで、本実施形態の搬送ロボット2は、例えば回路基板等の製品を製造する製造装置が設置された工場等で使用されてもよく、搬送ロボット2が搬送する荷物30は、製造装置に部品を供給する部品供給装置を含んでもよい。なお、搬送ロボット2が搬送する荷物30は部品供給装置に限定されず、部品そのものでもよく、搬送ロボット2の使用場所又は使用目的等に応じて適宜変更が可能である。
(2.3)搬送制御システム
搬送制御システム1は、例えば、コンピュータシステムにより実現されている。搬送制御システム1は、搬送ロボット2による搬送作業を制御する。なお、搬送制御システム1は施設F1の内部にあってもよいし、施設F1の外部にあってもよい。
搬送制御システム1は、制御部10と、通信部11と、操作受付部12と、表示部13と、記憶部14と、を備える。
通信部11は、ネットワークNT1及び中継装置4を介して、搬送ロボット2と通信する。通信部11と中継装置4との間の通信方式としては、無線通信又は有線通信の適宜の通信方式が採用される。
操作受付部12は、搬送制御システム1を利用するユーザの操作を受け付ける機能を有している。本実施形態では、操作受付部12は、例えば、マウス等のポインティングデバイス、キーボード、又はこれらの組み合わせにて実現される。また、操作受付部12は、ユーザが発する音声で操作を受け付ける音声認識部にて実現されてもよい。なお、操作受付部12は、ユーザが使用するタブレット端末等の端末に入力した情報を通信部11を介して受け付けてもよい。
表示部13は、搬送制御システム1を利用するユーザに対して情報を提示するために用いられる。表示部13は、例えば液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等のディスプレイ装置にて実現される。なお、搬送制御システム1がタッチパネルディスプレイを有している場合、タッチパネルディスプレイが操作受付部12及び表示部13として機能してもよい。
記憶部14は、例えば、書き換え可能な不揮発性の半導体メモリ等の非一時的記録媒体にて実現される。記憶部14は、例えば、搬送制御システム1のユーザによって入力された施設F1内の第1エリアA1、保管エリアB1、及び入出荷エリアC1の位置情報、施設F1内に設定された搬送路RT1の情報、及び、第1エリアA1内に設定される複数の配置位置P1の位置情報等を記憶する。
制御部10は、例えば、メモリ及びプロセッサを含むコンピュータシステムを主構成とする。すなわち、コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムを、プロセッサが実行することにより、制御部10の機能(例えば、判断部15及び搬送制御部16等の機能)が実現される。プログラムはメモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
判断部15は、第1エリアA1内に設定されている複数の配置位置P1(P11~P15)の全てに台車31が配置されている満杯状態か否かを判断する。判断部15は、通信部11が搬送ロボット2から受け取った搬入情報に含まれる位置情報に基づいて、第1エリアA1内で台車31が搬入された配置位置P1を特定する。また、判断部15は、通信部11が搬送ロボット2から受け取った搬出情報に含まれる位置情報に基づいて、第1エリアA1内で台車31が搬出された配置位置P1を特定する。
本実施形態ではFIFO方式で第1エリアA1に台車31を出し入れするので、複数の配置位置P11~P15のうち第1搬送路RT10上で搬送ロボット2が最初に通る配置位置P15(第1配置位置)に台車31が置かれると満杯状態となる。したがって、判断部15は、搬送ロボット2から通信部11を介して第1配置位置に台車31を搬入したという搬入情報を受け取ると、第1エリアA1が満杯状態であると判断する。また、第1エリアA1が満杯状態であると判断部15が判断している状態で、搬送制御部16が、第1エリアA1から台車31(荷物30)の搬出を指示する搬送指示を搬送ロボット2に出力すると、判断部15は、第1エリアA1が満杯状態ではなくなったと判断する。
また、判断部15は、第1エリアA1内で、複数の配置位置P1の全てに台車31(荷物30)が配置されていない空荷状態か否かを更に判断する。本実施形態では、搬送ロボット2は、複数の配置位置P1に配置される複数の台車31(荷物30)を、第1方向DR1と反対の第2方向DR2に移動させることで第1エリアA1外に搬出する。この場合、図7に示すように複数の配置位置P1のうち第1方向DR1の先頭の第2配置位置(配置位置P11)にある台車31(荷物30)を搬出した搬出情報を通信部11が搬送ロボット2から受け取ると、判断部15は空荷状態であると判断する。また、第1エリアA1が空荷状態であると判断部15が判断している状態で、搬送制御部16が、第1エリアA1への台車31(荷物30)の搬入を指示する搬入指示を搬送ロボット2に出力すると、判断部15は、第1エリアA1が空荷状態ではなくなったと判断する。
搬送制御部16は、通信部11を介して搬送ロボット2に台車31の搬送指示を与える。搬送制御部16は、例えば保管エリアB1にある台車31を第1エリアA1に搬入する搬送指示を搬送ロボット2に与えることで、搬送ロボット2により保管エリアB1から第1エリアA1へ台車31を搬送させる。また、搬送制御部16は、例えば第1エリアA1にある台車31を保管エリアB1に搬入する搬送指示を搬送ロボット2に与えることで、搬送ロボット2により第1エリアA1から保管エリアB1へ台車31を搬送させる。
ここで、搬送制御部16は、判断部15による満杯状態の判断結果に基づいて、第1エリアA1への荷物30(台車31)の搬入の可否を判断する。第1エリアA1が満杯状態であると判断部15が判断している場合、搬送制御部16は、第1エリアA1へ台車31を搬入する搬入指示を搬送ロボット2に出力しない。これにより、搬送ロボット2が第1エリアA1に台車31を搬送してきたが、全ての配置位置P1に台車31が配置されているために台車31を保管エリアB1に戻したりする事態が発生しにくくなり、搬送効率を向上させることができる。
また、搬送制御部16は、判断部15による空荷状態の判断結果に基づいて、第1エリアA1からの荷物30(台車31)の搬出の可否を判断する。第1エリアA1が空荷状態であると判断部15が判断している場合、搬送制御部16は、第1エリアA1から台車31を外部に搬出させる搬出指示を搬送ロボット2に出力しない。これにより、搬送ロボット2が第1エリアA1に台車31を搬出しに行ったが、第1エリアA1に台車31が配置されていないため、搬送ロボット2が無駄に移動してしまう事態が発生しにくくなり、搬送効率を向上させることができる。
(2.4)動作説明
本実施形態の搬送制御システム1が、搬送ロボット2による荷物30の搬送作業を制御する動作について図8~図15等を参照して説明する。なお、図8及び図9に示すフローチャートは、本実施形態に係る搬送制御方法の一例に過ぎず、処理の順序が適宜変更されてもよいし、処理が適宜追加又は省略されてもよい。
搬送制御システム1が、荷物30を第1エリアA1に搬入する搬入作業を搬送ロボット2に行わせる場合の処理を図8に基づいて説明する。
搬送制御システム1の操作受付部12がユーザによって入力された荷物30の搬入要求を受け付けると(ステップST1)、搬送制御部16は、判断部15の判断結果に基づいて搬入指示の可否を判断する(ステップST2)。
第1エリアA1が満杯状態と判断されている場合(ST2:Yes)、搬送制御部16は、第1エリアA1への荷物30の搬入指示を搬送ロボット2に出力せず、搬送ロボット2が無駄な搬送作業を行うことが抑制される。また、搬送制御部16は、例えば表示部13に第1エリアA1が満杯状態であり荷物30を搬入不能であることを示す表示を行わせることによって、第1エリアA1が満杯状態であることをユーザに通知する通知処理を行う(ステップST3)。なお、搬送制御システム1は、ユーザが利用するタブレット等の端末に通知処理を行ってもよい。
一方、第1エリアA1が満杯状態ではないと判断されている場合(ST2:No)、搬送制御部16は、第1エリアA1への荷物30の搬入指示を搬送ロボット2に出力し(ステップST4)、荷物30を第1エリアA1に搬入する搬入作業を搬送ロボット2に行わせる。搬送ロボット2が第1エリアA1に荷物30を搬入すると、荷物30を降ろした位置の位置情報を含む搬入情報を搬送制御システム1に送信する。搬送制御システム1の通信部11が搬送ロボット2から搬入情報を受信すると(ステップST5)、判断部15は、搬入情報に含まれる位置情報に基づいて搬送ロボット2が荷物30を降ろした配置位置P1を特定する。判断部15は、荷物30が降ろされた配置位置P1に基づいて第1エリアA1が満杯状態であるか否かを判断する(ステップST6)。判断部15は、第1配置位置P15に荷物30が配置(搬入)された場合は第1エリアA1が満杯状態であると判断し、第1配置位置P15以外の配置位置P11~P14に荷物30が配置(搬入)された場合は第1エリアA1が満杯状態ではないと判断する。
次に、搬送制御システム1が、荷物30を第1エリアA1から搬出する搬出作業を搬送ロボット2に行わせる場合の処理を図9に基づいて説明する。
搬送制御システム1の操作受付部12がユーザによって入力された荷物30の搬出要求を受け付けると(ステップST11)、搬送制御部16は、判断部15の判断結果に基づいて搬出指示の可否を判断する(ステップST12)。
第1エリアA1が空荷状態と判断されている場合(ST12:Yes)、搬送制御部16は、第1エリアA1からの荷物30の搬出指示を搬送ロボット2に出力せず、搬送ロボット2が無駄な搬送作業を行うことが抑制される。また、搬送制御部16は、例えば表示部13に第1エリアA1が空荷状態であり荷物30を搬出不能であることを示す表示を行わせることによって、第1エリアA1が空荷状態であることをユーザに通知する通知処理を行う(ステップST13)。なお、搬送制御システム1は、ユーザが利用するタブレット等の端末に通知処理を行ってもよい。
一方、第1エリアA1が空荷状態ではないと判断されている場合(ST12:No)、搬送制御部16は、第1エリアA1からの荷物30の搬出指示を搬送ロボット2に出力し(ステップST14)、第1エリアA1から外へ荷物30を搬出する搬出作業を搬送ロボット2に行わせる。搬送ロボット2は第1エリアA1に移動して、第1エリアA1に配置されている荷物30を保持し、保持した荷物を第1エリアA1の外に搬出する搬出作業を行う。このとき、搬送ロボット2は、第1エリアA1内で荷物30を保持した位置の位置情報を含む搬出情報を搬送制御システム1に送信する。搬送制御システム1の通信部11が搬送ロボット2から搬出情報を受信すると(ステップST15)、判断部15は、搬出情報に含まれる位置情報に基づいて搬送ロボット2が荷物30を保持した配置位置P1を特定する。判断部15は、荷物30を保持した配置位置P1に基づいて第1エリアA1が空荷状態であるか否かを判断する(ステップST16)。判断部15は、一番奥の第2配置位置P11で荷物30が保持(搬出)された場合は第1エリアA1が空荷状態であると判断し、第2配置位置P11以外の配置位置P12~P15で荷物30が保持(搬出)された場合は第1エリアA1が空荷状態ではないと判断する。
以上のように、搬送制御部16は、判断部15による満杯状態の判断結果に基づいて第1エリアA1への荷物30の搬入指示の可否を判断しているので、満杯状態であるのに第1エリアA1への荷物30の搬入指示が出力されるのを抑制でき、搬送効率が向上する。また、搬送制御部16は、判断部15による空荷状態の判断結果に基づいて第1エリアA1からの荷物30の搬出指示の可否を判断しているので、空荷状態であるのに第1エリアA1からの搬出指示が出力されるのを抑制でき、搬送効率が向上する。
ところで、図10に示すように、配置位置P13に配置されていた荷物30が例えば作業者によって第1エリアA1の外に移動させられた場合でも、搬送ロボット2が第1配置位置P15に荷物30を降ろすと、第1エリアA1が満杯状態であると判断部15が判断する。本実施形態では、搬送ロボット2は、周囲の物体を検知する検知部22を有し、第1エリアA1に配置されている荷物30と移動面200との間の隙間210を通って移動可能である。つまり、搬送ロボット2は、第1エリアA1に配置されている荷物30の下側を潜って移動可能である。そこで、第1配置位置P15に荷物30を降ろした搬送ロボット2が、荷物30と移動面200との間の隙間210を通って一番奥の配置位置P11まで移動しながら、荷物30が配置されていない配置位置P1が存在するか否かを検知部22で検知することも好ましい。つまり、搬送ロボット2が第1エリアA1に設定された第1搬送路RT10を移動する間に、検知部22が複数の配置位置P1の少なくとも1つに荷物30が配置されていないことを検知すると、搬送ロボット2が空き情報を通信部11に送信する。
例えば図11に示すように、奥から3番目の配置位置P13に荷物30が配置されていないことを搬送ロボット2が検知すると、搬送ロボット2は、第1エリアA1内の複数の配置位置P1の少なくとも1つに荷物30が配置されていないことを示す空き情報を搬送制御システム1に送信する。第1エリアA1が満杯状態であると判断部15が判断している状態で、通信部11が搬送ロボット2から空き情報を受信すると、搬送制御部16は、第1整列指示を通信部11から搬送ロボット2に出力させる。ここで、第1整列指示は、第1エリアA1内に配置されている荷物30を第1方向DR1に詰めて配置する搬送指示である。第1整列指示を受信した搬送ロボット2は、図12に示すように、配置位置P14に配置されている荷物30を持ち上げて配置位置P13に移動した後、配置位置P13に荷物30を降ろす。次に、搬送ロボット2は、配置位置P15に配置されている荷物30を持ち上げて配置位置P14に移動した後、荷物30を配置位置P14に降ろす。これにより、搬送ロボット2は、第1エリアA1に配置されている複数の荷物30を第1方向DR1に詰めて配置することができ、整列後に空いた配置位置P1に荷物30を新たに搬入することができるから、荷物30の配置スペースを有効に利用できる。
なお、第1エリアA1に荷物30を降ろした搬送ロボット2が、第1搬送路RT10に従って一番奥の配置位置P11まで移動しながら、検知部22を用いて荷物30が置かれていない配置位置P1の有無を検知しているが、検知方法はこれに限定されない。
図13に示すように、第1エリアA1の外側に、第1エリアA1の全ての配置位置P11~P15で物体の存否を検知可能な観察位置WP1を設定し、観察位置WP1に停止中の搬送ロボット2の検知部22で配置位置P11~P15における物体の存否を検知してもよい。つまり、搬送ロボット2が第1搬送路RT10から外れた観察位置WP1で、検知部22が複数の配置位置P1の少なくとも1つに荷物30が配置されていないことを検知すると、搬送ロボット2が空き情報を通信部11に送信する。なお、搬送ロボット2が観察位置WP1で停止した状態で荷物30の存否を検知することは必須ではなく、搬送ロボット2が移動しながら荷物30の存否を検知してもよい。第1エリアA1内の第1搬送路RT10と並行して設けられた搬送路RT31を移動中の搬送ロボット2が、検知範囲を最大に拡げた検知部22を用いて、第1エリアA1内の配置位置P11~P15における物体の存否を検知してもよい。搬送ロボット2が移動しながら荷物30の存否を検知する場合、観察位置WP1は移動中の搬送ロボット2が存在する位置となる。
ところで、施設F1には複数の第1エリアA1が設けられてもよく、搬送制御システム1は、複数の第1エリアA1と保管エリアB1との間での荷物30の搬送作業を搬送ロボット2に行わせる。図14は、2つの第1エリアA1が隣接して設定された施設F1の模式的な平面図である。ここで、2つの第1エリアA1の各々を区別して説明する場合、第1エリアA11,A12と表記する場合もある。
搬送制御システム1の操作受付部12が2つの第1エリアA11,A12から保管エリアB1への荷物30の搬送要求を受け付けた場合、搬送制御部16は、2つの第1エリアA11,A12に配置されている荷物30を保管エリアB1に搬送させる搬送指示を搬送ロボット2に与える。ここで、判断部15は、2つの第1エリアA11,A12のそれぞれについて満杯状態か否か、空荷状態か否かを判断している。そして、搬送制御部16は、判断部15の判断結果に基づいて、第1エリアA11,A12の各々への荷物30の搬入指示の可否、第1エリアA11,A12の各々からの荷物30の搬出指示の可否を判断する。例えば、2つの第1エリアA11,A12から保管エリアB1へ荷物30を搬出する場合に、一方の第1エリアA11が空荷状態であれば、搬送制御部16は、第1エリアA11からの荷物30の搬出を指示する搬出指示は出力しない。搬送制御部16は、空荷状態ではない第1エリアA12からの荷物30の搬出を指示する搬出指示を搬送ロボット2に出力して、第1エリアA12から荷物30を搬出する搬出処理を搬送ロボット2に実行させる。
また、搬送制御システム1の操作受付部12が保管エリアB1から2つの第1エリアA11,A12への荷物30の搬送要求を受け付けた場合、搬送制御部16は、保管エリアB1に配置されている荷物30を2つの第1エリアA11,A12に搬送させる搬送指示を搬送ロボット2に与える。図15に示すように、一方の第1エリアA11が満杯状態であり、他方の第1エリアA12が満杯状態ではない場合、搬送制御部16は、判断部15の判断結果に基づいて、第1エリアA11への荷物30の搬入を指示する搬入指示は出力しない。搬送制御部16は、満杯状態ではない第1エリアA12への荷物30の搬入を搬送ロボット2に指示して、第1エリアA12に荷物30を搬入する搬入処理を搬送ロボット2に実行させる。
(3)変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、搬送制御システム1と同様の機能は、搬送制御方法、コンピュータプログラム、又はプログラムを記録した非一時的な記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係る搬送制御方法は、判断処理と、搬送制御処理と、を含む。判断処理では、第1エリアA1内で、複数の配置位置P1の全てに荷物30が配置されている満杯状態か否かを判断する。第1エリアA1には、荷物30を搬送可能な搬送ロボット2が所定の第1方向DR1に沿って進入可能な第1搬送路RT10が設定される。第1エリアA1には、荷物30をそれぞれ配置可能な複数の配置位置P1が第1搬送路RT10の上に並んで設定される。搬送制御処理では、搬送ロボット2に荷物30の搬送指示を与える。搬送制御処理では、判断処理による満杯状態の判断結果に基づいて、荷物30の第1エリアA1への搬入の可否を判断する。判断処理では、第1配置位置(配置位置P15)に搬送ロボット2が荷物30を降ろしたことを示す搬入情報を搬送ロボット2から受け取ると、第1エリアA1が満杯状態であると判断する。第1配置位置(配置位置P15)は、複数の配置位置P1のうち搬送ロボット2が第1搬送路RT10に沿って第1エリアA1に進入した場合に最初に通る配置位置である。一態様に係る(コンピュータ)プログラムは、コンピュータシステムに、上記の搬送制御方法を実行させるためのプログラムである。
以下、上記の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示における搬送制御システム1及び搬送ロボット2は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における搬送制御システム1及び搬送ロボット2としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
また、搬送制御システム1における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは搬送制御システム1に必須の構成ではなく、搬送制御システム1の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、搬送制御システム1の少なくとも一部の機能、例えば、判断部15又は搬送制御部16等の一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
(3.1)変形例1
変形例1の搬送制御システム1について図16~図21を参照して説明する。なお、搬送制御システム1及び搬送ロボット2を含む搬送システム3の構成は上記の実施形態と共通であるので、同一の構成要素には同一の符号を付してその説明は省略する。
変形例1の搬送制御システム1は、図16に示すように、第2エリアA2と保管エリアB1との間での荷物30の搬送作用を搬送ロボット2に行わせる。第2エリアA2には、複数(図16では例えば3つ)の第1エリアA1が第1方向DR1と交差する第3方向DR3に並んで設けられている。第2エリアA2に設けられた複数の第1エリアA1の各々では、複数(図16では例えば5つ)の配置位置P11~P15が第1方向DR1に並んで設定されている。ここで、複数の第1エリアA1の各々を説明する場合、第1エリアA11,A12,A13と表記する。
3つの第1エリアA11,A12,A13は、搬送ロボット2が移動する第1方向DR1が互いに平行になるように設定されている。また、3つの第1エリアA11,A12,A13は、第1方向DR1と直交する第3方向DR3に並んで設定されている。ここにおいて、2つの方向が互いに「平行」であるとは、完全に平行な状態にあることに限定されず、完全に平行な状態から数度程度ずれていてもよい。また、2つの方向が直交するとは、2つの方向が90度の角度で交差していることに限定されず、2つの方向の交差角が90度から数度程度ずれていてもよい。
搬送制御システム1が、第2エリアA2への荷物30の搬入と第2エリアA2からの荷物30の搬出との少なくとも一方を搬送ロボット2に行わせる場合、判断部15は、第2エリアA2内の複数の配置位置P1の全てに荷物30が配置されているか否かを判断する。
例えば、判断部15は、第2エリアA2に設けられた複数の第1エリアA11~A13の各々について、第1配置位置(配置位置P15)へ荷物30が配置されたとの搬入情報を受け取ると、各第1エリアA11~A13が満杯状態であると判断する。そして、判断部15は、第2エリアA2に設けられた複数の第1エリアA11~A13が全て満杯状態であると判断すると、第2エリアA2が満杯状態であると判断する。逆に言えば、判断部15は、複数の第1エリアA11~A13のうちの少なくとも1つが満杯状態ではないと判断すると、第2エリアA2が満杯状態ではないと判断する。また、判断部15は、第2エリアA2に設けられた複数の第1エリアA11~A13が全て空荷状態であると判断すると、第2エリアA2内の全ての配置位置P1に荷物30が配置されていない状態であると判断する。
保管エリアB1から第2エリアA2に荷物30を搬入する場合に、図16に示すように、第1エリアA13内の第1配置位置(配置位置P15)に搬送ロボット2が荷物30を降ろすと、搬送ロボット2は、荷物30を降ろした配置位置P15の位置座標を含む搬入情報を搬送制御システム1に送信する。搬送制御システム1の判断部15は、搬送ロボット2から通信部11を介して受信した搬入情報に含まれる位置情報に基づいて、第1エリアA13の一番手前の配置位置P15に荷物30が搬入されたと判断し、第1エリアA13が満杯状態であると判断する。第1エリアA13が満杯状態であると判断部15が判断すると、搬送制御部16は、判断部15の判断結果に基づき、第1エリアA13への荷物30の搬入指示を搬送ロボット2に出力せず、満杯状態と判断されていない第1エリアA11,A12に荷物30を搬入する搬入指示を搬送ロボット2に出力する。これにより、満杯状態の第1エリアA13に搬送ロボット2が荷物30を搬入しに行く可能性を低減でき、搬送効率を向上させることができる。
また、第2エリアA2から保管エリアB1に荷物30を搬出する場合に、図17に示すように、第1エリアA13内の一番奥の第1配置位置(配置位置P11)で搬送ロボット2が荷物30を保持すると、搬送ロボット2は、荷物30を保持した配置位置P11の位置座標を含む搬出情報を搬送制御システム1に送信する。搬送制御システム1の判断部15は、搬送ロボット2から通信部11を介して受信した搬出情報に含まれる位置情報に基づいて、第1エリアA13の一番奥の配置位置P11に配置された荷物30が搬出されたと判断し、第1エリアA13が空荷状態であると判断する。第1エリアA13が空荷状態であると判断部15が判断すると、搬送制御部16は、判断部15の判断結果に基づき、第1エリアA13からの荷物30の搬出指示を搬送ロボット2に出力せず、空荷状態と判断されていない第1エリアA11,A12から荷物30を搬出させる搬出指示を搬送ロボット2に出力する。これにより、空荷状態の第1エリアA13に搬送ロボット2が荷物30を取りに行く可能性を低減でき、搬送効率を向上させることができる。
なお、第1エリアA1が満杯状態であると判断部15が判断した後で、第1エリアA1に配置されている複数の荷物30の一部を作業者が第1エリアA1の外に移動させた場合、判断部15は第1エリアA1が満杯状態ではなくなったことを検知できない。そのため、搬送制御システム1は、満杯状態と判断した第1エリアA1の第1配置位置(配置位置P15)に荷物30が存在するか否かを検知部22で検知する確認作業を搬送ロボット2に行わせてもよい。
例えば、図18に示すように第1エリアA13が満杯状態であると判断部15が判断している状態で、第1エリアA12への荷物30の搬入を搬送制御システム1が搬送ロボット2に指示する場合、搬送制御システム1は、第1エリアA12へ荷物30を搬入する前に第1エリアA13が満杯状態か否かを確認する確認指示を搬送ロボット2に出力してもよい。ここで、第2エリアA2の外側に設定された搬送路RT30には、3つの第1エリアA11~A13のそれぞれ外側に停止位置SP1~SP3が設定されている。搬送ロボット2は、第1エリアA12への荷物30の搬入指示と、第1エリアA13の満杯状態の確認指示とを受け取ると、まず第1エリアA13の外側に設定された停止位置SP3に移動して一時停止し、検知部22を用いて第1配置位置(配置位置P15)に荷物30が配置されているか否かを検知する。
ここで、第1エリアA13の第1配置位置(配置位置P15)に荷物30が配置されていれば、搬送ロボット2は第1エリアA13が満杯状態であると判断し、第1エリアA12に移動して、第1エリアA12内の配置位置P1に荷物30を配置する。一方、第1エリアA13の第1配置位置(配置位置P15)に荷物30が配置されていない場合、搬送ロボット2は第1エリアA13内に移動し、荷物30が配置されていない最も奥側の配置位置P1に荷物30を配置し、荷物30を降ろした配置位置P1の位置座標を含む搬入情報を搬送制御システム1に送信する。このとき、搬送制御システム1の判断部15は、搬入情報に含まれる位置情報に基づいて搬送ロボット2が荷物30を配置した配置位置P1を特定する。判断部15は、第1エリアA13の第1配置位置P15に荷物30が配置された場合は第1エリアA13が満杯状態になったと判断し、第1エリアA13の配置位置P11~P14に荷物30が配置された場合は第1エリアA13が満杯状態ではないと判断する。
また、第1エリアA1が空荷状態であると判断部15が判断した後で、作業者が第1エリアA1の配置位置P1に荷物30を配置した場合、判断部15は第1エリアA1が空荷状態ではなくなったことを検知できない。そのため、搬送制御システム1は、空荷状態と判断した第1エリアA1に、荷物30が実際に配置されていないことを検知部22で検知する確認作業を搬送ロボット2に行わせてもよい。
例えば、図19に示すように第1エリアA13が空荷状態であると判断部15が判断している状態で、第1エリアA12からの荷物30の搬出を搬送制御システム1が搬送ロボット2に指示する場合、搬送制御システム1は、第1エリアA12から荷物30を搬出する前に第1エリアA13が空荷状態か否かを確認する確認指示を搬送ロボット2に出力してもよい。搬送ロボット2は、第1エリアA12からの荷物30の搬出指示と、第1エリアA13の空荷状態の確認指示とを受け取ると、まず第1エリアA13の外側に設定された停止位置SP3に移動して一時停止し、検知部22を用いて第1エリアA13内の複数の配置位置P11~P15に荷物30が配置されているか否かを検知する。なお、検知部22の検知範囲よりも第1エリアA1の方が広い場合、検知部22は、第1エリアA1の全体に荷物30が存在しないことを同時には検知できない。この場合、搬送ロボット2は、第1エリアA1を複数の領域に分け、複数の領域のそれぞれで荷物30の存否を検知可能な位置に順番に移動し、各々の領域で検知部22を用いて荷物30の存否を検知することで、第1エリアA1の全体で荷物30が存在しないことを検知すればよい。なお、搬送ロボット2は、第1エリアA1内を移動しながら検知部22を用いて荷物30の存否を検知することで、第1エリアA1の全体で荷物30が存在しないことを検知してもよい。
ここで、第1エリアA13の全ての配置位置P11~P15に荷物30が配置されていなければ、搬送ロボット2は第1エリアA13が空荷状態であると判断し、第1エリアA12に移動して、第1エリアA12内の配置位置P1に配置されている荷物30を搬出する搬出作業を行う。一方、第1エリアA13内に荷物30が配置されていた場合、搬送ロボット2は第1エリアA13内に移動し、一番手前にある荷物30を保持して、荷物30を保持した配置位置P1の位置座標を含む搬出情報を搬送制御システム1に送信し、保持した荷物30を外部に搬出する搬出作業を行う。このとき、搬送制御システム1の判断部15は、搬出情報に含まれる位置情報に基づいて搬送ロボット2が荷物30を保持した配置位置P1を特定する。判断部15は、第1エリアA13の第2配置位置P11で荷物30を保持した場合は第1エリアA13が空荷状態になったと判断し、第1エリアA13の配置位置P12~P15で荷物30を保持した場合は第1エリアA13が空荷状態ではないと判断する。
また、搬送制御システム1が、第2エリアA2への荷物30の搬入作業と、第2エリアA2からの荷物30の搬出作業とを搬送ロボット2に行わせる場合に、第2エリアA2内に設定された複数の第1エリアA1に優先度が設定されていてもよい。複数の第1エリアA1にそれぞれ設定される優先度は、荷物30を搬入する搬入作業及び荷物30を搬出する搬出作業を行う優先順位を表している。図20及び図21では第2エリアA2内に3つの第1エリアA11~A13が設定されている。第1エリアA11,A12,A13にそれぞれ設定された優先度Pr1,Pr2,Pr3は、第1エリアA11の優先度Pr1が最も低く、第1エリアA13の優先度Pr3が最も高くなるように設定されている(Pr1<Pr2<Pr3)。
搬送ロボット2が第2エリアA2に荷物30を搬入する場合、図20に示すように、第1エリアA13,A12,A11の順番で各第1エリアA1の手前の停止位置SP3,SP2,SP1に移動する。搬送ロボット2は、停止位置SP3,SP2,SP1のそれぞれで検知部22を用いて各第1エリアA1が満杯状態か否かを検知し、満杯状態ではない第1エリアA1を検知すると、荷物30を搬入する搬入作業を行う。なお、搬送ロボット2は、停止位置SP3,SP2,SP1を一巡しても満杯状態ではない第1エリアA1を検知できなかった場合、満杯状態ではない第1エリアA1を検知できるまで、停止位置SP3,SP2,SP1の順番で移動して検知部22で満杯状態ではない第1エリアA1を検知する処理を繰り返し行えばよい。
また、搬送ロボット2が第2エリアA2から荷物30を搬出する場合、図21に示すように、第1エリアA13,A12,A11の順番で各第1エリアA1の手前の停止位置SP3,SP2,SP1に移動する。搬送ロボット2は、停止位置SP3,SP2,SP1のそれぞれで検知部22を用いて各第1エリアA1に荷物30が置かれているか否かを検知し、荷物30を検知すると、荷物30の搬出作業を行う。なお、搬送ロボット2は、停止位置SP3,SP2,SP1を一巡しても荷物30を検知できなかった場合、荷物30を検知できるまで、停止位置SP3,SP2,SP1の順番で移動して検知部22で荷物30の有無を検知する処理を繰り返し行えばよい。
(3.2)変形例2
次に変形例2の搬送制御システム1について図22~図26を参照して説明する。なお、搬送制御システム1及び搬送ロボット2を含む搬送システム3の構成は上記の実施形態又は変形例1と共通であるので、同一の構成要素には同一の符号を付してその説明は省略する。
変形例2では、搬送対象の荷物30が、属性が異なる第1荷物30Aと第2荷物30Bとを含んでいる。荷物30の「属性」とは、荷物30の配送先、配送元、種類、大きさ、及び重量の少なくとも1つを含み、ここでは属性が荷物30の配送先である場合を例に説明する。
搬送制御システム1は、第2エリアA2と保管エリアB1との間で荷物30の搬送作業を搬送ロボット2に行わせている。第2エリアA2には、複数(図22では例えば3つ)の第1エリアA1が第1方向DR1と交差する第3方向DR3に並んで設けられている。第2エリアA2に設けられた複数の第1エリアA1の各々では、複数(図22では例えば5つ)の配置位置P11~P15が第1方向DR1に並んで設定されている。ここで、複数の第1エリアA1の各々を説明する場合、第1エリアA11,A12,A13と表記する。また、第3方向DR3において第2エリアA2に隣接して入出荷エリアC1が設定されており、入出荷エリアC1に停車中のトラック40と入出荷エリアC1との間で荷物30の荷積み作業又は荷下ろし作業が行われる。
ここで、第1荷物30Aと第2荷物30Bとは配送先が異なり、トラック40は、まず第2荷物30Bの配送先に移動して第2荷物30Bを降ろした後、第1荷物30Aの配送先に移動して第1荷物30Aを降ろすものとする。この場合、トラック40の荷台の奥側に第1荷物30Aを積み込み、第1荷物30Aよりも手前側に第2荷物30Bを積み込むのが好ましい。
そこで、搬送制御部16は、第1荷物30Aを第2エリアA2に搬入する搬送ロボット2には、第3方向DR3における一端側(本変形例では入出荷エリアC1に近い側)の第1エリアA13から第1荷物30Aが配置されるように搬送指示を与える。また、搬送制御部16は、第2荷物30Bを第2エリアA2に搬入する搬送ロボット2には、第3方向DR3における他端側(本変形例では入出荷エリアC1から遠い側)の第1エリアA11から第2荷物30Bが配置されるように搬送指示を与える。
これにより、第1荷物30Aは、まず第1エリアA13に搬入され、第1エリアA13が満杯状態になると第1エリアA12に搬入され、さらに第1エリアA12が満杯状態になると第1エリアA11に搬入される。一方、第2荷物30Bは、まず第1エリアA11に搬入され、第1エリアA11が満杯状態になると第1エリアA12に搬入され、さらに第1エリアA12が満杯状態になると第1エリアA13に搬入される。ここで、第2エリアA2に搬入される第1荷物30Aと第2荷物30Bの数が同数であれば、第1エリアA13には第1荷物30Aのみが配置され、第1エリアA12には第1荷物30Aと第2荷物30Bとが混在して配置され、第1エリアA11には第2荷物30Bのみが配置される。
第2エリアA2への第1荷物30A及び第2荷物30Bの搬入作業が終了すると、作業者又は他のロボットが、第2エリアA2に配置された第1荷物30A及び第2荷物30Bをトラック40に積み込む作業を行う。このとき、第1荷物30Aは第2エリアA2内でトラック40に近い配置位置P1に配置されているので、まず第1荷物30Aをトラック40に積み込んだ後で、第2荷物30Bをトラック40に積み込むことができるので、積み込み作業を効率よく行うことができる。したがって、トラック40から荷物30を降ろす場合には、まず第2荷物30Bを降ろした後で、第1荷物30Aを降ろすことができ、トラック40から荷物30を降ろす作業を効率よく行うことができる。
ところで、第2エリアA2への第1荷物30A及び第2荷物30Bの搬入作業が終了した時点で、第2エリアA2内に荷物30が置かれていない配置位置P1が存在する場合、搬送制御システム1が搬送ロボット2に第2エリアA2内で荷物30を整列する第2整列作業を行わせてもよい。ここで、搬送ロボット2に行わせる第2整列作業について図23~図25を参照して説明する。
図23に示す第2エリアA2には、5つの第1エリアA11~A15が第3方向DR3に並ぶにように設定されている。第1エリアA11~A15のそれぞれには、第1方向DR1に沿って搬送ロボット2が移動可能な第1搬送路RT10が設定され、荷物30をそれぞれ配置可能な3つの配置位置P1が第1搬送路RT10上に並んで設定されている。3つの配置位置P1を区別する場合、第1方向DR1の奥側から順番に配置位置P11,P12,P13と表記する。また、第3方向DR3において第2エリアA2に隣接して入出荷エリアC1が設定されており、第2エリアA2には入出荷エリアC1に近い方から順番に第1エリアA15,A14,A13,A12,A11が並んで設定されている。
ここで、搬送制御部16は、第1荷物30Aを第2エリアA2に搬入する搬送ロボット2には、第3方向DR3における一端側(入出荷エリアC1に近い側)の第1エリアA15から第1荷物30Aが配置されるように搬送指示を与える。換言すると、第1荷物30Aを第2エリアA2に搬入する搬送ロボット2では、入出荷エリアC1に近いほど優先度が高くなるように第1エリアA11~A15に優先度を割当て、この優先度に従って第1荷物30Aの搬入作業を行う。つまり、第1荷物30Aを第2エリアA2に搬入する搬送ロボット2は、第1エリアA11~A15のうち優先度がより高い第1エリアA1に第1荷物30Aを配置するので、第1荷物30Aは入出荷エリアC1に近い側に配置される。
また、搬送制御部16は、第2荷物30Bを第2エリアA2に搬入する搬送ロボット2には、第3方向DR3における他端側(本変形例では入出荷エリアC1から遠い側)の第1エリアA11から第2荷物30Bが配置されるように搬送指示を与える。換言すると、第2荷物30Bを第2エリアA2に搬入する搬送ロボット2では、入出荷エリアC1から遠いほど優先度が高くなるように第1エリアA11~A15に優先度を割当て、この優先度に従って第2荷物30Bの搬入作業を行う。第2荷物30Bを第2エリアA2に搬入する搬送ロボット2は、第1エリアA11~A15のうち優先度がより高い第1エリアA1に第2荷物30Bを配置するので、第2荷物30Bは入出荷エリアC1から遠い側に配置される。
これにより、第1荷物30Aは、まず第1エリアA15に搬入され、第1エリアA15が満杯状態になると次に優先度が高い第1エリアA14に搬入される。一方、第2荷物30Bは、まず第1エリアA11に搬入され、第1エリアA11が満杯状態になると次に優先度が高い第1エリアA12に搬入される。
そして、搬送制御部16は、複数の荷物(第1荷物30A及び第2荷物30B)の第2エリアA2への搬入作業が終了すると、第2整列指示を通信部11から搬送ロボット2に出力させる。ここで、第2整列指示は、第2エリアA2内に配置されている荷物30(第1荷物30A及び第2荷物30B)を第3方向DR3の片側に詰めて配置する搬送指示である。
第2整列指示を受けた搬送ロボット2は、第2エリアA2内に設定された第2搬送路RT20に沿って移動しながら、荷物30を第3方向DR3の片側に詰める作業を行う。ここで、第1エリアA11~A15の各々には3つの配置位置P1が設定されており、3つの配置位置P1は第3方向DR3から見て同じ位置に配置されている。図24に示すように、第2エリアA2には第3方向DR3に沿って3つの第2搬送路RT20が設定されており、各第1エリアA1の3つの配置位置P1はそれぞれ3つの第2搬送路RT20上に位置している。なお、3つの第2搬送路RT20を区別する場合、第1方向DR1の奥側から順番に第2搬送路RT21,RT22,RT23と表記する。
図25に示すように、搬送ロボット2が、第1方向DR1における奥側(図25の左側)の第2搬送路RT21に従って移動すると、第1エリアA11~A15の配置位置P11の上を通るので、各第1エリアA1の配置位置P11に配置されている第2荷物30Bを片側に詰める作業を行うことができる。搬送ロボット2が、第1方向DR1における中央の第2搬送路RT22上を移動すると、第1エリアA11~A15の配置位置P12の上を通るので、各第1エリアA1の配置位置P12に配置されている第2荷物30Bを片側に詰める作業を行うことができる。また、搬送ロボット2が、第1方向DR1における最も手前(図25の右側)の第2搬送路RT20に従って移動すると、各第1エリアA1の配置位置P13の上を通るので、各第1エリアA1の配置位置P13に配置されている荷物30を片側に詰める作業を行うことができる。
このように、搬送ロボット2が第2整列指示を受けて荷物30の並べ替えを行うことで、第2エリアA2内に配置された複数の荷物30を第3方向DR3の片側に詰めて配置でき、第3方向DR3の反対側に荷物30が配置されていない配置位置P1を集めることができる。
したがって、搬送制御部16は、図26に示すように、第2エリアA2において荷物30が配置されていない配置位置P1に更に別の配送先への荷物30C,30Dを搬送ロボット2により搬入させることができる。搬送制御部16は、第2エリアA2に荷物30C,30Dを更に搬入する場合、搬送ロボット2に各第1エリアA1の第1搬送路RT10に沿って移動させ、荷物30が置かれていない配置位置P1に荷物30を配置させる。第1荷物30A、第2荷物30B、荷物30C、及び荷物30Dの配送先は互いに異なり、荷物30Cの配送先は第2荷物30Bの配送先よりも近く、荷物30Dの配送先は荷物30Cの配送先よりも近い。したがって、トラック40は、荷物30Dの配送先、荷物30Cの配送先、第2荷物30Bの配送先、第1荷物30Aの配送先に順次移動し、各々の配送先で荷物の荷下ろしを行うものとする。そのため、トラック40の荷台には、第2荷物30Bよりも手前に荷物30Cを積み込み、荷物30Cよりも手前に荷物30Dを積み込むのが好ましい。したがって、第2エリアA2には、入出荷エリアC1に近い方から第1荷物30A、第2荷物30B、荷物30C、荷物30Dの順番に並ぶように荷物30が配置されるのが好ましい。
ここで、搬送制御部16は、第1荷物となる荷物30Cを第2エリアA2に搬入する搬送ロボット2には、第3方向DR3における一端側(入出荷エリアC1に近い側)に近い第1エリアA1から荷物30Cが配置されるように搬送指示を与える。換言すると、荷物30Cを第2エリアA2に搬入する搬送ロボット2では、入出荷エリアC1に近いほど優先度が高くなるように第1エリアA11~A15に優先度を割当て、この優先度に従って荷物30Cの搬入作業を行う。つまり、荷物30Cを第2エリアA2に搬入する搬送ロボット2は、第1エリアA11~A15のうち優先度がより高い第1エリアA1に荷物30Cを配置するので、荷物30Cは荷物30Dに比べて入出荷エリアC1に近い側に配置される。
また、搬送制御部16は、第2荷物となる荷物30Dを第2エリアA2に搬入する搬送ロボット2には、第3方向DR3における他端側(本変形例では入出荷エリアC1から遠い側)の第1エリアA11から第2荷物30Bが配置されるように搬送指示を与える。換言すると、荷物30Dを第2エリアA2に搬入する搬送ロボット2では、入出荷エリアC1から遠いほど優先度が高くなるように第1エリアA11~A15に優先度を割当て、この優先度に従って荷物30Dの搬入作業を行う。荷物30Dを第2エリアA2に搬入する搬送ロボット2は、第1エリアA11~A15のうち優先度がより高い第1エリアA1に荷物30Dを配置するので、荷物30Dは荷物30Cに比べて入出荷エリアC1から遠い側に配置される。
これにより、第2エリアA2には、入出荷エリアC1に近い方から第1荷物30A、第2荷物30B、荷物30C、荷物30Dの順番に並ぶように荷物30が配置されることになる。よって、第2エリアA2に配置された荷物30をトラック40に積み込む作業、及び配送先でトラック40から荷物30を降ろす作業を効率的に行うことができる。
(3.3)その他の変形例
上記の実施形態及び変形例1、2では、搬送ロボット2が、先入先出方式で第1エリアA1に荷物30を出し入れしているが、後入れ先出し方式(LIFO: Last-In First-Out)で第1エリアA1に荷物30を出し入れしてもよい。
搬送ロボット2が第1エリアA1に荷物30を搬入する場合、搬送ロボット2は、第1エリアA1内を第1搬送路RT10に沿って移動し、複数の配置位置P1のうち、荷物30が配置されておらず、かつ、最も奥にある配置位置P1まで移動して荷物30を荷下ろしする。また、搬送ロボット2が第1エリアA1から荷物30を搬出する場合、搬送ロボット2は、第1エリアA1内を第1搬送路RT10に沿って移動し、最も奥に配置されている荷物30の配置位置P1まで移動し、その位置で荷物30を保持する。その後、搬送ロボット2は、第1搬送路RT10を第1方向DR1に移動し、第1エリアA1から荷物30を搬出する。この場合、複数の配置位置P1のうち、最も手前の配置位置P1(第1配置位置P15)に配置された荷物30が最後に搬出されることになる。
つまり、複数の配置位置P1に配置される複数の荷物30を第1方向DR1に移動させることで第1エリアA1外に搬出する場合、第1配置位置(配置位置P15)にある荷物30を搬出した搬出情報を通信部11が搬送ロボット2から受け取ると、判断部15は、第1エリアA1が空荷状態であると判断すればよい。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様の搬送制御システム(1)は、通信部(11)と、判断部(15)と、搬送制御部(16)と、を備える。通信部(11)は、荷物(30)を搬送可能な搬送ロボット(2)と通信する。判断部(15)は、第1エリア(A1)内で、複数の配置位置(P1)の全てに荷物(30)が配置されている満杯状態か否かを判断する。第1エリア(A1)には、搬送ロボット(2)が第1方向(DR1)に沿って進入可能な第1搬送路(RT10)が設定され、荷物(30)をそれぞれ配置可能な複数の配置位置(P1)が第1搬送路(RT10)上に並んで設定される。搬送制御部(16)は、通信部(11)を介して搬送ロボット(2)に荷物(30)の搬送指示を与える。搬送制御部(16)は、判断部(15)による満杯状態の判断結果に基づいて、荷物(30)の第1エリア(A1)への搬入の可否を判断する。第1配置位置(P15)に搬送ロボット(2)が荷物(30)を降ろしたことを示す搬入情報を通信部(11)が搬送ロボット(2)から受け取ると、判断部(15)は第1エリア(A1)が満杯状態であると判断する。第1配置位置(P15)は、複数の配置位置(P1)のうち搬送ロボット(2)が第1搬送路(RT10)に沿って第1エリア(A1)に進入した場合に最初に通る配置位置である。
この態様によれば、搬送制御部(16)が、満杯状態と判断された第1エリア(A1)への荷物(30)の搬入を指示しないようにすることで、搬送ロボット(2)が無駄な搬送作業を行う可能性を低減でき、搬送効率の向上を図ることができる。また、第1エリア(A1)の満杯状態を検出するために、第1エリア(A1)にカメラ又はセンサ等を設置する必要がなく、第1エリア(A1)の位置の変更にも容易に対応できる。
第2の態様の搬送制御システム(1)では、第1の態様において、第1エリア(A1)が満杯状態であると判断部(15)が判断している状態で、搬送制御部(16)が第1エリア(A1)からの荷物(30)の搬出を指示する搬送指示を搬送ロボット(2)に出力すると、判断部(15)は、第1エリア(A1)が満杯状態ではないと判断する。
この態様によれば、第1エリア(A1)にカメラ又はセンサ等を設置することなく、第1エリア(A1)が満杯状態ではなくなったと判断することができる。
第3の態様の搬送制御システム(1)では、第1又は第2の態様において、判断部(15)は、第1エリア(A1)内で、複数の配置位置(P1)の全てに荷物(30)が配置されていない空荷状態か否かを更に判断する。搬送制御部(16)は、判断部(15)による空荷状態の判断結果に基づいて、第1エリア(A1)からの荷物(30)の搬出の可否を判断する。
この態様によれば、搬送制御部(16)が、空荷状態と判断された第1エリア(A1)からの荷物(30)の搬出を指示しないようにすることで、搬送ロボット(2)が無駄な搬送作業を行う可能性を低減でき、搬送効率の向上を図ることができる。
第4の態様の搬送制御システム(1)では、第3の態様において、複数の配置位置(P1)に配置される複数の荷物(30)を第1方向(DR1)と反対の第2方向(DR2)に移動させることで第1エリア(A1)外に搬出する場合、第2配置位置(P11)にある荷物(30)を搬出した搬出情報を通信部(11)が搬送ロボット(2)から受け取ると、判断部(15)は、第1エリア(A1)が空荷状態であると判断する。第2配置位置(P11)は、複数の配置位置(P1)のうち第1方向(DR1)の先頭の配置位置である。
この態様によれば、第1エリア(A1)にカメラ又はセンサ等を設置することなく、第1エリア(A1)が満杯状態になったと判断することができる。
第5の態様の搬送制御システム(1)では、第3の態様において、複数の配置位置(P1)に配置される複数の荷物(30)を第1方向(DR1)に移動させることで第1エリア(A1)外に搬出する場合、第1配置位置(P15)にある荷物(30)を搬出した搬出情報を通信部(11)が搬送ロボット(2)から受け取ると、判断部(15)は、第1エリア(A1)が空荷状態であると判断する。
この態様によれば、第1エリア(A1)にカメラ又はセンサ等を設置することなく、第1エリア(A1)が空荷状態になったと判断することができる。
第6の態様の搬送制御システム(1)では、第3~5のいずれかの態様において、第1エリア(A1)が空荷状態であると判断部(15)が判断している状態で、搬送制御部(16)が第1エリア(A1)への荷物(30)の搬入を指示する搬入指示を搬送ロボット(2)に出力すると、判断部(15)は第1エリア(A1)が空荷状態ではないと判断する。
この態様によれば、第1エリア(A1)にカメラ又はセンサ等を設置することなく、第1エリア(A1)が空荷状態でなくなったと判断することができる。
第7の態様の搬送制御システム(1)では、第1~6のいずれかの態様において、第1エリア(A1)が満杯状態であると判断部(15)が判断している状態で、空き情報を通信部(11)が搬送ロボット(2)から受信すると、搬送制御部(16)が、第1整列指示を通信部(11)から搬送ロボット(2)に出力させる。空き情報は、第1エリア(A1)内の複数の配置位置(P1)の少なくとも1つに荷物(30)が配置されていないことを示す情報である。第1整列指示は、第1エリア(A1)内に配置されている荷物(30)を第1方向(DR1)に詰めて配置する搬送指示である。
この態様によれば、第1エリア(A1)内に配置されている荷物(30)を第1方向(DR1)に詰めて配置することで、第1エリア(A1)内の配置スペースを有効に利用することができる。
第8の態様の搬送制御システム(1)では、第7の態様において、搬送ロボット(2)は、周囲の物体を検知する検知部(22)を有し、第1エリア(A1)に配置されている荷物(30)と移動面(200)との間の隙間(210)を通って移動可能である。搬送ロボット(2)が第1エリア(A1)に設定された第1搬送路(RT10)を移動する間に、検知部(22)が複数の配置位置(P1)の少なくとも1つに荷物(30)が配置されていないことを検知すると、搬送ロボット(2)が空き情報を通信部(11)に送信する。
この態様によれば、搬送ロボット(2)が第1搬送路(RT10)を移動する間に、荷物(30)が配置されていない配置位置(P1)を検知することができる。
第9の態様の搬送制御システム(1)では、第7の態様において、搬送ロボット(2)は、周囲の物体を検知する検知部(22)を有する。搬送ロボット(2)が第1搬送路(RT10)から外れた観察位置(WP1)で、検知部(22)が複数の配置位置(P1)の少なくとも1つに荷物(30)が配置されていないことを検知すると、搬送ロボット(2)が空き情報を通信部(11)に送信する。
この態様によれば、観察位置(WP1)で停止又は移動中の搬送ロボット(2)によって、荷物(30)が配置されていない配置位置(P1)を検知することができる。
第10の態様の搬送制御システム(1)では、第1~9のいずれかの態様において、判断部(15)は、第2エリア(A2)内の複数の配置位置(P1)の全てに荷物(30)が配置されているか否かを判断する。第2エリア(A2)には、複数の第1エリア(A1)が第1方向(DR1)と交差する第3方向(DR3)に並んで設けられている。
この態様によれば、搬送効率の向上を図ることができる。
第11の態様の搬送制御システム(1)では、第10の態様において、荷物(30)は、属性が互いに異なる第1荷物(30A)と第2荷物(30B)とを含む。搬送制御部(16)は、第1荷物(30A)を第2エリア(A2)に搬入する搬送ロボット(2)には、第3方向(DR3)における一端側の第1エリア(A1)から第1荷物(30A)が配置されるように搬送指示を与える。搬送制御部(16)は、第2荷物(30B)を第2エリア(A2)に搬入する搬送ロボット(2)には、第3方向(DR3)における他端側の第1エリア(A1)から第2荷物(30B)が配置されるように搬送指示を与える。
この態様によれば、第2エリア(A2)の配置スペースを効率的に利用することができる。
第12の態様の搬送制御システム(1)では、第11の態様において、搬送制御部(16)は、複数の荷物(30)の第2エリア(A2)への搬送作業が終了した後に、第2整列指示を通信部(11)から搬送ロボット(2)に出力させる。第2整列指示は、第2エリア(A2)内に配置されている荷物(30)を第3方向(DR3)の片側に詰めて配置する搬送指示である。
この態様によれば、第2エリア(A2)の配置スペースを効率的に利用することができる。
第13の態様の搬送システム(3)は、第1~12のいずれかの態様の搬送制御システム(1)と、搬送制御システム(1)から与えられる搬送指示を受けて荷物(30)の搬送を行う搬送ロボット(2)と、を含む。
この態様によれば、搬送効率の向上を図ることができる。
第14の態様の搬送制御方法は、判断処理と、搬送制御処理と、を含む。判断処理では、第1エリア(A1)内で、複数の配置位置(P1)の全てに荷物(30)が配置されている満杯状態か否かを判断する。第1エリア(A1)には、荷物(30)を搬送可能な搬送ロボット(2)が所定の第1方向(DR1)に沿って進入可能な第1搬送路(RT10)が設定される。第1エリア(A1)には、荷物(30)をそれぞれ配置可能な複数の配置位置(P1)が第1搬送路(RT10)の上に並んで設定される。搬送制御処理では、搬送ロボット(2)に荷物(30)の搬送指示を与える。搬送制御処理では、判断処理による満杯状態の判断結果に基づいて、荷物(30)の第1エリア(A1)への搬入の可否を判断する。判断処理では、第1配置位置(P15)に搬送ロボット(2)が荷物(30)を降ろしたことを示す搬入情報を搬送ロボット(2)から受け取ると、第1エリア(A1)が満杯状態であると判断する。第1配置位置(P15)は、複数の配置位置(P1)のうち搬送ロボット(2)が第1搬送路(RT10)に沿って第1エリア(A1)に進入した場合に最初に通る配置位置である。
この態様によれば、搬送効率の向上を図ることができる。
第15の態様のプログラムは、コンピュータシステムに、第14の態様の搬送制御方法を実行させるためのプログラムである。
この態様によれば、搬送効率の向上を図ることができる。
上記態様に限らず、上記実施形態に係る搬送制御システム(1)の種々の構成(変形例を含む)は、搬送制御方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化可能である。
第2~第12の態様に係る構成については、搬送制御システム(1)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 搬送制御システム
2 搬送ロボット
3 搬送システム
11 通信部
15 判断部
16 搬送制御部
22 検知部
30 荷物
30A 第1荷物
30B 第2荷物
200 移動面
A1 第1エリア
A2 第2エリア
DR1 第1方向
DR2 第2方向
DR3 第3方向
P1 配置位置
P11 第2配置位置
P15 第1配置位置
RT10 第1搬送路
WP1 観察位置

Claims (15)

  1. 荷物を搬送可能な搬送ロボットと通信する通信部と、
    前記搬送ロボットが第1方向に沿って進入可能な第1搬送路が設定され、前記荷物をそれぞれ配置可能な複数の配置位置が前記第1搬送路上に並んで設定される第1エリア内で、前記複数の配置位置の全てに前記荷物が配置されている満杯状態か否かを判断する判断部と、
    前記通信部を介して前記搬送ロボットに前記荷物の搬送指示を与える搬送制御部と、を備え、
    前記搬送制御部は、前記判断部による前記満杯状態の判断結果に基づいて、前記荷物の前記第1エリアへの搬入の可否を判断し、
    前記複数の配置位置のうち前記搬送ロボットが前記第1搬送路に沿って前記第1エリアに進入した場合に最初に通る第1配置位置に前記搬送ロボットが前記荷物を降ろしたことを示す搬入情報を前記通信部が前記搬送ロボットから受け取ると、前記判断部は前記第1エリアが前記満杯状態であると判断する、
    搬送制御システム。
  2. 前記第1エリアが前記満杯状態であると前記判断部が判断している状態で、前記搬送制御部が前記第1エリアからの前記荷物の搬出を指示する搬送指示を前記搬送ロボットに出力すると、前記判断部は、前記第1エリアが前記満杯状態ではないと判断する、
    請求項1に記載の搬送制御システム。
  3. 前記判断部は、前記第1エリア内で、前記複数の配置位置の全てに前記荷物が配置されていない空荷状態か否かを更に判断し、
    前記搬送制御部は、前記判断部による前記空荷状態の判断結果に基づいて、前記第1エリアからの前記荷物の搬出の可否を判断する、
    請求項1又は2に記載の搬送制御システム。
  4. 前記複数の配置位置に配置される複数の前記荷物を前記第1方向と反対の第2方向に移動させることで前記第1エリア外に搬出する場合、前記複数の配置位置のうち前記第1方向の先頭の第2配置位置にある前記荷物を搬出した搬出情報を前記通信部が前記搬送ロボットから受け取ると、前記判断部は、前記第1エリアが前記空荷状態であると判断する、
    請求項3に記載の搬送制御システム。
  5. 前記複数の配置位置に配置される複数の前記荷物を前記第1方向に移動させることで前記第1エリア外に搬出する場合、前記第1配置位置にある前記荷物を搬出した搬出情報を前記通信部が前記搬送ロボットから受け取ると、前記判断部は、前記第1エリアが前記空荷状態であると判断する、
    請求項3に記載の搬送制御システム。
  6. 前記第1エリアが前記空荷状態であると前記判断部が判断している状態で、前記搬送制御部が前記第1エリアへの前記荷物の搬入を指示する搬入指示を前記搬送ロボットに出力すると、前記判断部は前記第1エリアが前記空荷状態ではないと判断する、
    請求項3~5のいずれか1項に記載の搬送制御システム。
  7. 前記第1エリアが前記満杯状態であると前記判断部が判断している状態で、前記第1エリア内の前記複数の配置位置の少なくとも1つに前記荷物が配置されていないことを示す空き情報を前記通信部が前記搬送ロボットから受信すると、前記搬送制御部が、前記第1エリア内に配置されている前記荷物を前記第1方向に詰めて配置する第1整列指示を前記通信部から前記搬送ロボットに出力させる、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の搬送制御システム。
  8. 前記搬送ロボットは、周囲の物体を検知する検知部を有し、前記第1エリアに配置されている前記荷物と移動面との間の隙間を通って移動可能であり、
    前記搬送ロボットが前記第1エリアに設定された前記第1搬送路を移動する間に、前記検知部が前記複数の配置位置の少なくとも1つに前記荷物が配置されていないことを検知すると、前記搬送ロボットが前記空き情報を前記通信部に送信する、
    請求項7に記載の搬送制御システム。
  9. 前記搬送ロボットは、周囲の物体を検知する検知部を有し、
    前記搬送ロボットが前記第1搬送路から外れた観察位置で、前記検知部が前記複数の配置位置の少なくとも1つに前記荷物が配置されていないことを検知すると、前記搬送ロボットが前記空き情報を前記通信部に送信する、
    請求項7に記載の搬送制御システム。
  10. 前記判断部は、複数の前記第1エリアが前記第1方向と交差する第3方向に並んで設けられた第2エリア内の前記複数の配置位置の全てに前記荷物が配置されているか否かを判断する、
    請求項1~9のいずれか1項に記載の搬送制御システム。
  11. 前記荷物は、属性が互いに異なる第1荷物と第2荷物とを含み、
    前記搬送制御部は、前記第1荷物を前記第2エリアに搬入する前記搬送ロボットには、前記第3方向における一端側の前記第1エリアから前記第1荷物が配置されるように搬送指示を与え、
    前記搬送制御部は、前記第2荷物を前記第2エリアに搬入する前記搬送ロボットには、前記第3方向における他端側の前記第1エリアから前記第2荷物が配置されるように搬送指示を与える、
    請求項10に記載の搬送制御システム。
  12. 前記搬送制御部は、複数の前記荷物の前記第2エリアへの搬送作業が終了した後に、前記第2エリア内に配置されている前記荷物を前記第3方向の片側に詰めて配置する第2整列指示を前記通信部から前記搬送ロボットに出力させる、
    請求項11に記載の搬送制御システム。
  13. 請求項1~12のいずれか1項に記載の搬送制御システムと、
    前記搬送制御システムからの前記搬送指示に基づいて前記荷物の搬送を行う前記搬送ロボットと、を含む、
    搬送システム。
  14. 荷物を搬送可能な搬送ロボットが第1方向に沿って進入可能な第1搬送路が設定され、前記荷物をそれぞれ配置可能な複数の配置位置が前記第1搬送路の上に並んで設定される第1エリア内で、前記複数の配置位置の全てに前記荷物が配置されている満杯状態か否かを判断する判断処理と、
    前記搬送ロボットに前記荷物の搬送指示を与える搬送制御処理と、を含み、
    前記搬送制御処理では、前記判断処理による前記満杯状態の判断結果に基づいて、前記荷物の前記第1エリアへの搬入の可否を判断し、
    前記判断処理では、前記複数の配置位置のうち前記搬送ロボットが前記第1搬送路に沿って前記第1エリアに進入した場合に最初に通る第1配置位置に前記搬送ロボットが前記荷物を降ろしたことを示す搬入情報を前記搬送ロボットから受け取ると、前記第1エリアが前記満杯状態であると判断する、
    搬送制御方法。
  15. コンピュータシステムに、
    請求項14に記載の搬送制御方法を実行させるための、
    プログラム。
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