JP2022146512A - 推定装置および記憶媒体 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022146512000001
【課題】複数の電力系統から電力供給を受ける複数の電子装置を有するシステムにおいて、電源異常の原因を推定する推定装置と、その推定を行うためのプログラムを記憶した記憶媒体とを提供する。
【解決手段】共有電源16を含む複数の電力系統15と、複数の電力系統15から電力供給を受けており異常時には通知28を送信する複数の電子装置14とを有するシステム10に関して、異常が発生した場合にその原因を推定する推定装置12であって、複数の電子装置14から複数の通知28を取得する通知取得部42と、複数の電子装置14と複数の電源16、22との接続関係を予め記憶する記憶部34と、通知取得部42が取得した複数の通知28、および記憶部34が記憶した接続関係に基づいて、異常の原因を推定する推定部44と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の電子装置と複数の前記電子装置に電力を供給する複数の電源とを有するシステムに関し、特に、そのシステムに異常が発生した場合に原因を推定する推定装置、およびその推定を行うためのプログラムを記憶した記憶媒体に関する。
特許文献1には、電源から電力が供給される複数のRIOユニット(I/Oユニット)と、複数のRIOユニットの異常を検出するCPU装置(制御装置)とを有するプラント制御システムが開示されている。開示によると、CPU装置と複数のRIOユニットとの間に、信号の伝送方向が互いに逆向きであるループ伝送路を2系統用意する。そして、CPU装置は、どちらの系統においてどのRIOユニットとの通信が途絶えたかによって、システムの可用性を確保しつつ、どのRIOユニットに異常が発生したかを検出する。
特開2011-113415号公報
I/Oユニットに異常が発生したと分かるだけでは、オペレータにしてみると異常の原因を絞り込むことが難しい。例えば複数のI/Oユニットの各々は、複数の電力系統から電力供給を受けて動作する。この場合、例えば電力系統の異常と一言でいっても、どの電力系統の異常であるかは分からない。
本発明は、複数の電力系統から電力供給を受ける複数の電子装置を有するシステムにおいて、異常の原因を推定する推定装置と、その推定を行うためのプログラムを記憶した記憶媒体とを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、複数の電子装置と、複数の前記電子装置に電力を供給する複数の電力系統とを有するシステムに関して、異常が発生した場合にその原因を推定する推定装置であって、複数の前記電力系統の各々は、複数の前記電子装置に予め決められた接続関係で接続される共有電源を有し、複数の前記電子装置の各々は、自身に接続された複数の前記電力系統のうちの少なくとも1つに関して異常が発生した場合に通知を送信し、前記推定装置は、複数の前記電子装置から複数の前記通知を取得する通知取得部と、前記接続関係を予め記憶する記憶部と、前記通知取得部が取得した複数の前記通知、および前記記憶部が記憶した前記接続関係に基づいて、前記異常の原因を推定する推定部と、を備える。
本発明の第2の態様は、複数の電子装置と、複数の前記電子装置に電力を供給するための複数の電力系統とを有するシステムに関して、異常が発生した場合にその原因を推定するプログラムを記憶した記憶媒体であって、複数の前記電力系統の各々は、複数の前記電子装置に予め決められた接続関係で接続される共有電源を有し、複数の前記電子装置の各々は、自身に接続された複数の前記電力系統のうちの少なくとも1つに関して異常が発生した場合に通知を送信し、前記プログラムは、複数の前記電子装置から複数の前記通知を取得する通知取得ステップと、前記通知取得ステップで取得した複数の前記通知、および予め記憶しておいた複数の前記電子装置と複数の前記共有電源との接続関係に基づいて、前記異常の原因を推定する推定ステップと、を含む。
本発明によれば、複数の電力系統から電力供給を受ける複数の電子装置を有するシステムにおいて、異常の原因を推定する推定装置と、その推定を行うためのプログラムを記憶した記憶媒体とが提供される。
実施の形態に係る通信システムを表す図である。 実施の形態に係る制御装置を表す図である。 接続マップを表す図である。 推定部が行う推定処理の流れを例示するフローチャートである。 異常箇所推定プログラムにより実現可能となる異常箇所の推定方法の流れを例示するフローチャートである。
本発明の推定装置および記憶媒体について、好適な実施の形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。
[実施の形態]
図1は、実施の形態に係る通信システム10を表す図である。
通信システム(システム)10は、制御装置(推定装置)12と、複数のI/Oユニット(電子装置)14と、複数の電力系統15とを有する。これらのうち、複数の電力系統15の数は、限定されないが、図1では例示のために4つとした。
複数の電力系統15の各々は、共有電源16と、共有電源16から各I/Oユニット14に電力を供給するために設けられる供給経路24とを有する。以下の説明において、図1の複数の電力系統15、複数の共有電源16、および複数の供給経路24を特に区別して説明するときには、図1に示した符号15A~15D、符号16A~16D、および符号24A~24Dを用いることがある。
制御装置12は、例えば工作機械の数値制御装置であり、また例えばロボットを制御するロボットコントローラである。制御装置12の構成は、後で詳しく説明する。
複数のI/Oユニット14は、図示しない複数の機器と接続され、その複数の機器と制御装置12との間で信号を伝送する。機器は、本実施の形態において特に限定しないが、例えば工作機械やロボットに設けられる各種センサ、アクチュエータ等がある。
複数のI/Oユニット14の具体数は特に限定されないが、図1では例示のために6つとした。
以下の説明において、図1の6つのI/Oユニット14を特に区別して説明するときには、図1に示した符号14a~14fを用いることがある。
複数のI/Oユニット14の各々は、複数の機器との間で信号を入出力する回路(18)と、制御装置12との間で信号を入出力する回路(20)とを備える。いずれの回路も信号入出力のための回路であるが、本実施の形態では便宜のため、前者を「入出力回路18」と呼び、後者を「通信回路20」と呼ぶ。また、複数のI/Oユニット14の各々は、通信回路20に電力を供給するための個別電源22をさらに備える。
入出力回路18は、自身が接続された共有電源16から供給される電力に基づいて、信号の入出力を行う。入出力回路18は、「入出力」と一纏めに呼んでいるが、厳密にはドライバを有する対機器信号出力用の回路(18D)と、レシーバを有する対機器信号取得用の回路(18R)とを有する。図1では例示のために、入出力回路18Dを有するI/Oユニット14の数を4つとし、入出力回路18Rを有するI/Oユニット14の数を2つとした。
複数の入出力回路18Dは、共通の供給経路24Aを通じて、共有電源16Aから電力供給を受ける(図1参照)。供給経路24Aは、互いに離れて設けられる2つのI/Oユニット14(14c、14d)がある場合には、これら2つのI/Oユニット14c、14d間を繋ぐケーブル等の接続部材を含んで構成される。
複数の入出力回路18Rは、共通の供給経路24Bを通じて、共有電源16Bから電力供給を受ける(図1参照)。供給経路24Bは、互いに離れて設けられる2つのI/Oユニット14(14c、14d)がある場合、これら2つのI/Oユニット14c、14d間を繋ぐケーブル等の接続部材を含んで構成される。
個別電源22は、例えばコンバータ(変圧器)を含んで構成されており、複数のI/Oユニット14の各々において通信回路20と接続される。個別電源22は、自身が接続された共有電源16から供給される電力を所定の大きさに変換することで、通信回路20に過大な負荷がかかることを防止する。図1の例では、I/Oユニット14a~14cの各々の個別電源22が、供給経路24Cを通じて共有電源16Cに接続される。また、I/Oユニット14d~14fの各々の個別電源22が、供給経路24Dを通じて共有電源16Dに接続される。
通信回路20は、制御装置12と通信するための通信IC(IC:Integrated Circuit)を含んで構成される。複数のI/Oユニット14の各々において、通信回路20は個別電源22に接続されており、個別電源22から供給される電力に基づいて、制御装置12に信号を出力する。
本実施の形態では図1に示すように、複数の通信回路20を、いわゆるデイジーチェーン形式で制御装置12に接続する。これにより、図1の例示では、制御装置12と、複数のI/Oユニット14a~14fの各々の通信回路20とが、この順番で接続された伝送路26が構成される。この構成では、複数のI/Oユニット14の各々について、いわゆる前段接続用の端子と後段接続用の端子とを用意すれば制御装置12に対する接続には足りる。したがって、複数のI/Oユニット14の各々に必要な端子数を節約することができる。
伝送路26は、互いに離れて設けられる2つのI/Oユニット14(14c、14d)がある場合、これら2つのI/Oユニット14c、14dの通信回路20同士を繋ぐケーブル等の接続部材を含んで構成される。
通信回路20は、異常を検出するためのピン(異常検出ピン)20aを備える。異常検出ピン20aは、一つの通信回路20につき、一つあればよい。異常検出ピン20aには、デジタル信号Seが入力される。デジタル信号Seの電圧レベルは、通信回路20に接続された個別電源22、自身のI/Oユニット14に電力を供給する共有電源16および供給経路24のいずれかに異常が発生した場合に反転する(HighからLowへ、またはその逆)ようになっている。
通信回路20は、デジタル信号Seに基づいて異常の発生を検知すると、制御装置12に向けて通知28を送信する。通知28には、I/Oユニット(通信回路20)14の識別情報(例えば、アドレス情報)が含まれる。通知28は、伝送路26を通じて制御装置12に到達する。
図2は、実施の形態に係る制御装置12を表す図である。
図2に示すように、制御装置12は、表示部30と、操作部32と、記憶部34と、演算部36とを備える。
表示部30は、情報をオペレータに向けて表示する表示器であり、例えば表示画面となる液晶パネルを含んで構成される。なお、表示部30の表示画面の材料は液晶に限定されず、例えば有機EL(OEL:Organic Electro-Luminescence)を材料としてもよい。
操作部32は、オペレータが制御装置12に指示を出すために設けられるものであり、例えばキーボード(複数の操作キー)、マウス、あるいは前述した表示部30に設けられるタッチパネルを含んで構成される。
記憶部34は、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等のメモリを含んで構成される記憶媒体である。記憶部34は、異常箇所推定プログラム38を記憶する。異常箇所推定プログラム38は、通信システム10に関して、異常が発生した場合にその原因を推定するために予め用意される所定のプログラムである。
また、記憶部34は、複数のI/Oユニット14と、複数の共有電源16との接続関係を予め記憶する。本実施の形態では、この接続関係を示す情報を接続マップ40と呼ぶ。接続マップ40は、例えば操作部32を介してオペレータが制御装置12に入力したものが、記憶部34に記憶される。
図3は、接続マップ40を表す図である。
接続マップ40は、限定されないが、例えば図3に示すような表(テーブル)として作成される。図3の接続マップ40は、図1の通信システム10の構成に対応して作成されたものである。
図3の接続マップ40のうち、グループGAは、電力系統15Aから電力供給を受ける4つのI/Oユニット14からなるグループである。グループGBは、電力系統15Bから電力供給を受ける2つのI/Oユニット14からなるグループである。グループGCは、電力系統15Cから電力供給を受ける3つのI/Oユニット14からなるグループである。グループGDは、電力系統15Dから電力供給を受ける3つのI/Oユニット14からなるグループである。図3のうち、上記した4つのグループGA~GDについて、各I/Oユニット14に付された番号は、各共有電源16A~16Dから見た接続の順番を示している。
一旦図2に戻り、演算部36は、例えばCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサを含んで構成される。演算部36は、通知取得部42と、推定部44と、表示制御部46とを有する。これらの各部は、本実施の形態では演算部36が異常箇所推定プログラム38を実行することにより、仮想的に実現されるものとする。
通知取得部42は、伝送路26を通じて複数のI/Oユニット14から送信されてくる1以上の通知28を取得する。通知取得部42は、例えば複数のI/Oユニット14のうちの一つから通知28を取得した場合に、その後一定時間の間、他のI/Oユニット14から通知28が送信されてくるのを待つ。そして、通知取得部42は、その一定時間が経過するまでの間の通知28の取得結果に基づいて、どのI/Oユニット14から通知28があったかを示す情報(通知情報)48を作成し、これを記憶部34に記憶させる。
通知情報48には、少なくとも、最初の通知28を通知取得部42に送信してきたI/Oユニット14を示す識別情報が含まれる。一定時間の間に他のI/Oユニット14からも通知28があった場合、通知情報48には、どのI/Oユニット14からどの順番で通知28があったかを示す情報(通知28の取得時系列)が含まれる。なお、ここでいう最初の通知28とは、通知取得部42が他の通知28を一定時間待つ契機となった通知28(通知取得部42が他の通知28を待つ一定時間外で取得された通知28)のことを指している。
推定部44は、通知情報48が記憶部34に記憶された後、通知取得部42に呼び出される。推定部44は、通知情報48と接続マップ40とに基づいて、異常の原因を推定する。
図4は、推定部44が行う推定処理の流れを例示するフローチャートである。
図4を参照しつつ、異常の原因を推定するために推定部44が行う推定処理の流れを説明する。まず、推定部44は、通知取得部42により取得された通知28が単一のI/Oユニット14のみから通知されたものであるか否か(通知28が複数あるか否か)を判定する(個別電源判定ステップS11)。この判定は、推定部44が通知情報48を参照することで行われる。
単一のI/Oユニット14のみから通知28が取得された場合について説明する(S11:NO)。通知28が単一のI/Oユニット14のみから通知されるということは、他のI/Oユニット14との共有部分、すなわち共有電源16A~16Dのいずれに関しても異常は発生していない。この場合には、推定部44は、換言すると、通知28を送信してきたI/Oユニット14の個別電源22(個別電源22の周辺)に異常の原因があると推定する(S12)。これにより、推定処理は終了する(RETURN)。
例えば、図1のうち、破線枠A1により示した箇所で断線が発生したとする。この場合、I/Oユニット14aの個別電源22の電圧が急激に低下する。I/Oユニット14aの通信回路20は、個別電源22の電圧が低下し始めると、自分への電力供給が遮断されてしまう前に通知28を送信する。このとき、他のI/Oユニット14(14b~14f)に異常が発生していなければ、I/Oユニット14aのみが制御装置12に通知28を送信する。制御装置12は、通知28を受信したことで、システム10内に異常があったことを認識する。また、推定部44は、は、I/Oユニット14aのみが通知28を送信してきたことから、異常の原因はI/Oユニット14aの個別電源22(個別電源22の周辺)にあると推定する。
複数のI/Oユニット14の通知28が取得された場合について説明する(S11:YES)。この場合、推定部44は、通知28を送信した複数のI/Oユニット14のグループ(通知グループ)を特定する。その上で、推定部44は、通知グループが、グループGA~GDのいずれかと一致しているか否かを判定する(共有電源判定ステップS13)。
例えば、図1の共有電源16Bにおいて異常が発生したとする。この場合、電力系統15Bに接続された全てのI/Oユニット14(14b、14e)から通知28が送信される。これにより、推定部44は、I/Oユニット14b、14eからなる通知グループを特定する。この通知グループのグループ構成は、図3のグループGBのグループ構成と一致する。
通知グループが、グループGA~GDのいずれかと一致している場合について説明する(S13:YES)。推定部44は、通知グループのグループ構成が、グループGA~GDのいずれかのグループ構成と一致している場合、その一致したグループGA~GDに対応した特定の共有電源16に異常の原因があると推定する(S14)。例えば通知グループのグループ構成とグループGBのグループ構成とが一致する場合、推定部44は、異常の原因は共有電源16Bにあると推定する。これにより、推定処理は終了する(RETURN)。
通知グループがグループGA~GDのいずれにも一致しない場合について説明する(S13:NO)。この場合、共有電源16自体に異常はないが、共有電源16と複数のI/Oユニット14との間、すなわち、供給経路24A~24Dのいずれかに異常(断線)が発生したことが疑われる。したがって、推定部44は、通知グループがグループGA~GDのいずれにも一致しない場合には、断線したと疑われる供給経路24A~24Dを絞り込む(経路判定ステップS15)。より好ましくは、推定部44は、断線したと疑われる供給経路24A~24Dのうちの、その断線箇所を絞り込む。
経路判定ステップS15では、供給経路24A~24Dの特定箇所より先に設置されたI/Oユニット14のみから通知28が送信されたか否かが判定される。例えば、図1のうち、破線枠A2により示した箇所で断線が発生したとする。この場合、I/Oユニット14d、14fは通知28を送信するが、その他のI/Oユニット14は通知28を送信しない。このような場合には、推定部44は、供給経路24Aに異常が発生したと推定し、特にI/Oユニット14c、14dの間に異常が発生したと推定する(S15:YES、S16)。
供給経路24A~24Dの異常が疑われない場合(S15:NO)、推定部44は、取得された複数の通知28が、特定のI/Oユニット14から時系列上で連鎖的に送信されたものであるか否かを判定する(時系列判定ステップS17)。この判定は、通知情報48のうち、特に通知28の取得時系列を推定部44が参照することで行われる。例えば、図1のI/Oユニット14bとI/Oユニット14aとがこの順番で通知28を送信しており、他のI/Oユニット14は通知28を送信していかったとする。このような場合には、推定部44は、最初に通知28を送信したI/Oユニット14bにおいて異常が発生し、その影響を受けてI/Oユニット14aにおいても異常が発生、例えば、ショートしたと推定する(S17:YES、S18)。
推定処理は、以上のようにして行われる。推定処理によれば、通信システム10内において発生する異常の原因を絞り込む(理想的には、一に特定する)ことができる。
推定部44は、図4のステップS12、ステップS14、ステップS16、あるいはステップS18を経て得た推定結果Reを、表示制御部46に出力する。表示制御部46は、推定部44から入力された推定結果Reを表示部30に表示させる。これにより、オペレータは、通信システム10内で発生した異常の原因に効率的に対処することができる。
図5は、異常箇所推定プログラム38により実現可能となる異常箇所の推定方法の流れを例示するフローチャートである。
図5に示すように、推定方法は、通知取得ステップS1と、推定ステップS2と、表示ステップS3とを含む。
通知取得ステップS1では、通知取得部42が、複数のI/Oユニット14から複数の通知28を取得する。
推定ステップS2では、推定部44が、通知取得ステップS1で取得した複数の通知28、および予め記憶しておいた複数のI/Oユニット14と複数の電源(共有電源16、個別電源22を含む)との接続関係に基づいて、異常の原因を推定する。具体的には、推定部44が、通知取得ステップS1の実行結果を踏まえて、図4に例示した推定処理を実行する。
表示ステップS3では、表示制御部46が、推定ステップS2の実行結果を踏まえて、推定された異常の原因(推定結果Re)を表示部30に表示させる。
以上の通り、本実施の形態によれば、複数の電力系統(15)から電力供給を受ける複数の電子装置(14)を有するシステム(10)において、異常の原因を推定する推定装置(12)が提供される。
本実施の形態によれば、通信回路20に備わる異常検出ピン20aの数を最低限にしつつ、異常の発生箇所を推定することができる。すなわち、本実施の形態で説明した通信回路20に関しては、個別電源22の異常検出用と、共有電源16の異常検出用と、供給経路24の異常検出用とで3つの異常検出ピン20aを別個に設けることが検討される。このようにすれば、どの異常検出ピン20aにおいてデジタル信号Seの電圧レベルが反転したかによって、個別電源22と共有電源16と供給経路24とのどこで異常が発生したのかを通信回路20が区別することができる。しかしながら、この場合には上記の通り少なくとも3つの異常検出ピン20aが必要であり、通信回路20の構造の複雑化、大型化を招きやすい。その点、本実施の形態によれば、異常検出ピン20aの数は最低限でよいため、通信回路20の構造の複雑化、大型化を回避することができる。
[変形例]
以上、本発明の一例として実施の形態が説明された。上記実施の形態には、多様な変更または改良を加えることが可能である。また、その様な変更または改良を加えた形態が本発明の技術的範囲に含まれ得ることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
以下、実施の形態に係る変形例について、具体例をいくつか挙げて説明する。ただし、実施の形態で説明したものと同じ構成要素には、実施の形態と同じ符号を付す。また、以下では実施の形態との相違点を主に説明することとし、実施の形態と重複する説明は適宜割愛する。
(変形例1)
実施の形態では、電子装置14はI/Oユニットであるものとして説明した。これに限定されず、電子装置14は、異常発生時に通知28を送信するものであればよい。その具体例を挙げると、例えば電子装置14は、サーボモータやスピンドルモータを駆動するアンプであってもよい。
(変形例2)
実施の形態では、制御装置12の記憶部34に予め記憶させた異常箇所推定プログラム38を、演算部36に読み取らせた。異常箇所推定プログラム38は、演算部36が読み取り可能な可搬型記憶媒体に記憶されてもよい。
可搬型記憶媒体は、限定されないが、例えばUSB(Universal Serial Bus)メモリ、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、メモリカード(CF規格やSD規格のもの)等がある。演算部36は、このような可搬型記憶媒体から異常箇所推定プログラム38を読み取って実行してもよい。
[実施の形態から得られる発明]
上記実施の形態および変形例から把握しうる発明について、以下に記載する。
<第1の発明>
複数の電子装置(14)と、複数の前記電子装置(14)に電力を供給するための複数の電力系統(15)とを有するシステム(10)に関して、異常が発生した場合にその原因を推定する推定装置(12)であって、複数の前記電力系統(15)の各々は、複数の前記電子装置(14)に予め決められた接続関係で接続される共有電源(16)を有し、複数の前記電子装置(14)の各々は、自身に接続された複数の前記電力系統(15)のうちの少なくとも1つに関して異常が発生した場合に通知(28)を送信し、前記推定装置(12)は、複数の前記電子装置(14)から複数の前記通知(28)を取得する通知取得部(42)と、前記接続関係を予め記憶する記憶部(34)と、前記通知取得部(42)が取得した複数の前記通知(28)、および前記記憶部(34)が記憶した前記接続関係に基づいて、前記異常の原因を推定する推定部(44)と、を備える。
これにより、共有電源(16)を含む複数の電力系統(15)から電力供給を受ける複数の電子装置(14)を有するシステム(10)において、電源異常の原因を推定する推定装置(12)が提供される。
前記推定部(44)は、複数の前記通知(28)の取得時系列に基づいて、前記異常の原因を推定してもよい。これにより、複数の電子装置(14)のうち、異常の発生原因となったものを、複数の通知(28)が送信された時系列から追って絞り込むことができる。
複数の前記電子装置(14)は、I/Oユニットを含んでもよい。
複数の前記電子装置(14)の各々は、複数の前記共有電源(16)のうちの一つと接続される個別電源(22)と、前記個別電源(22)から供給される電力に基づいて前記通知(28)を送信する通信回路(20)とを備え、前記通信回路(20)は、前記個別電源(22)に異常が発生したときにも前記通知(28)を送信してもよい。
<第2の発明>
複数の電子装置(14)と、複数の前記電子装置(14)に電力を供給するための複数の電力系統(15)とを有するシステム(10)に関して、異常が発生した場合にその原因を推定するプログラム(38)を記憶した記憶媒体(34)であって、複数の前記電力系統(15)の各々は、複数の前記電子装置(14)に予め決められた接続関係で接続される共有電源(16)を有し、複数の前記電子装置(14)の各々は、自身に接続された複数の前記電力系統(15)のうちの少なくとも1つに関して異常が発生した場合に通知(28)を送信し、前記プログラム(38)は、複数の前記電子装置(14)から複数の前記通知(28)を取得する通知取得ステップ(S1)と、前記通知取得ステップで取得した複数の前記通知(28)、および予め記憶しておいた複数の前記電子装置(14)と複数の前記共有電源(16)との接続関係に基づいて、前記異常の原因を推定する推定ステップ(S2)と、を含む。
これにより、複数の電力系統(15)から電力供給を受ける複数の電子装置(14)を有するシステム(10)において、異常の原因を推定するためのプログラム(38)を記憶した記憶媒体(34)が提供される。
10…通信システム(システム) 12…制御装置(推定装置)
14…I/Oユニット(電子装置) 15…電力系統
16…共有電源 22…個別電源
28…通知 34…記憶部(記憶媒体)
38…異常箇所推定プログラム 42…通知取得部
44…推定部 46…表示制御部

Claims (5)

  1. 複数の電子装置と、複数の前記電子装置に電力を供給する複数の電力系統とを有するシステムに関して、異常が発生した場合にその原因を推定する推定装置であって、
    複数の前記電力系統の各々は、複数の前記電子装置に予め決められた接続関係で接続される共有電源を有し、
    複数の前記電子装置の各々は、自身に接続された複数の前記電力系統のうちの少なくとも1つに関して異常が発生した場合に通知を送信し、
    前記推定装置は、
    複数の前記電子装置から複数の前記通知を取得する通知取得部と、
    前記接続関係を予め記憶する記憶部と、
    前記通知取得部が取得した複数の前記通知、および前記記憶部が記憶した前記接続関係に基づいて、前記異常の原因を推定する推定部と、
    を備える、推定装置。
  2. 請求項1に記載の推定装置であって、
    前記推定部は、複数の前記通知の取得時系列に基づいて、前記異常の原因を推定する、推定装置。
  3. 請求項1または2に記載の推定装置であって、
    複数の前記電子装置は、I/Oユニットを含む、推定装置。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の推定装置であって、
    複数の前記電子装置の各々は、複数の前記共有電源のうちの一つと接続される個別電源と、
    前記個別電源から供給される電力に基づいて前記通知を送信する通信回路と、 を備え、前記通信回路は、前記個別電源に異常が発生したときにも前記通知を送信する、推定装置。
  5. 複数の電子装置と、複数の前記電子装置に電力を供給するための複数の電力系統とを有するシステムに関して、異常が発生した場合にその原因を推定するプログラムを記憶した記憶媒体であって、
    複数の前記電力系統の各々は、複数の前記電子装置に予め決められた接続関係で接続される共有電源を有し、
    複数の前記電子装置の各々は、自身に接続された複数の前記電力系統のうちの少なくとも1つに関して異常が発生した場合に通知を送信し、
    前記プログラムは、
    複数の前記電子装置から複数の前記通知を取得する通知取得ステップと、
    前記通知取得ステップで取得した複数の前記通知、および予め記憶しておいた複数の前記電子装置と複数の前記共有電源との接続関係に基づいて、前記異常の原因を推定する推定ステップと、
    を含む、記憶媒体。
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