JP2022146155A - 電子機器、電子機器の制御方法、および、電子機器の制御システム - Google Patents

電子機器、電子機器の制御方法、および、電子機器の制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザー認証を必要とする電子機器において、ユーザーにとってお気に入りのジョブを、できるだけ簡素な操作で実行できるようにすることが望まれている。【解決手段】制御部は、非接触型媒体から情報を読み取り可能なリーダーを介して取得したユーザーの識別情報に基づいてユーザー認証を実行した後、記憶部を参照し、非接触型媒体から取得した識別情報に対応するジョブが登録されていない場合は、電子機器に関する所定のホーム画面を表示部に表示させ、前記ジョブが1件だけ登録されている場合は当該1件のジョブに従った処理を処理実行部に実行させ、前記ジョブが2件以上登録されている場合は、当該2件以上のジョブの中からユーザーの操作によって選択されたジョブに従った処理を処理実行部に実行させる、電子機器。【選択図】図2

Description

本発明は、電子機器、電子機器の制御方法、および、電子機器の制御システムに関する。
電子機器において、ユーザーに固有の識別情報の入力を行い、識別情報に基づいてユーザー認証をした上で電子機器の使用を許容する仕組みが知られている。
また、ユーザーが設定値を指定したカスタマイズスクリプトを画像形成装置に登録したり登録しなかったりすることにより、らくらくコピー画面や、認証画面や、デフォルトのメニュー画面が、UI装置に初期画面として表示されるようにカスタマイズする構成が開示されている(特許文献1参照)。
特開2010‐269563号公報
ここで、ユーザー認証を必要とする電子機器において、ユーザーにとってお気に入りの処理を、できるだけ簡素な操作で実行できるようにすることが望まれている。前記文献は、このような観点において改善の余地がある。
ユーザーの識別情報が書き込まれた非接触型媒体から前記識別情報を取得することによりユーザー認証を実行する電子機器は、設定に従った処理を実行する処理実行部と、前記識別情報と前記設定の組み合わせであるジョブとの対応関係が予め登録されている記憶部と、表示部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記非接触型媒体から情報を読み取り可能なリーダーを介して取得した前記識別情報に基づいてユーザー認証を実行した後、前記記憶部を参照し、前記識別情報に対応する前記ジョブが前記記憶部に登録されていない場合は、前記電子機器に関する所定のホーム画面を前記表示部に表示させ、前記識別情報に対応する前記ジョブが前記記憶部に1件だけ登録されている場合は、当該1件のジョブに従った処理を前記処理実行部に実行させ、前記識別情報に対応する前記ジョブが前記記憶部に2件以上登録されている場合は、当該2件以上のジョブの中からユーザーの操作によって選択されたジョブに従った処理を前記処理実行部に実行させる。
電子機器の制御方法は、ユーザーの識別情報が書き込まれた非接触型媒体から情報を読み取り可能なリーダーを介して取得した前記識別情報に基づいてユーザー認証を行う認証工程と、前記識別情報と、電子機器が実行する処理に関する設定の組み合わせであるジョブと、の対応関係が予め登録されている記憶部を参照して、前記識別情報に対応する前記ジョブの登録状況を取得するジョブ取得工程と、前記識別情報に対応する前記ジョブが前記記憶部に登録されていない場合は、前記電子機器に関する所定のホーム画面を表示部に表示させ、前記識別情報に対応する前記ジョブが前記記憶部に1件だけ登録されている場合は、当該1件のジョブに従った処理を前記電子機器に実行させ、前記識別情報に対応する前記ジョブが前記記憶部に2件以上登録されている場合は、当該2件以上のジョブの中からユーザーの操作によって選択されたジョブに従った処理を前記電子機器に実行させる、ジョブ表示実行工程と、を備える。
電子機器の制御システムは、ユーザーの識別情報が書き込まれた非接触型媒体から前記識別情報を取得することによりユーザー認証を実行する電子機器と、前記電子機器と通信可能に接続した端末装置と、を含み、前記電子機器は、設定に従った処理を実行する処理実行部と、表示部と、制御部と、を備え、前記端末装置は、前記識別情報と前記設定の組み合わせであるジョブとの対応関係を予め登録した記憶部を備え、前記制御部は、前記非接触型媒体から情報を読み取り可能なリーダーを介して取得した前記識別情報に基づいてユーザー認証を実行した後、前記端末装置と通信して前記記憶部を参照し、前記識別情報に対応する前記ジョブが前記記憶部に登録されていない場合は、前記電子機器に関する所定のホーム画面を前記表示部に表示させ、前記識別情報に対応する前記ジョブが前記記憶部に1件だけ登録されている場合は、当該1件のジョブに従った処理を前記処理実行部に実行させ、前記識別情報に対応する前記ジョブが前記記憶部に2件以上登録されている場合は、当該2件以上のジョブの中からユーザーの操作によって選択されたジョブに従った処理を前記処理実行部に実行させる。
システム構成を簡易的に示すブロック図。 第1実施形態において電子機器が実行する処理を示すフローチャート。 ジョブ登録テーブルの一部を例示する図。 ジョブ一覧画面の例を示す図。 ステップS150で“No”と判定した後の第2実施形態にかかる処理を示すフローチャート。 ステップS150で“No”と判定した後の第3実施形態にかかる処理を示すフローチャート。 処理実行部として読取部を有する電子機器の内部構成等を側方からの視点により簡易的に示す図。 ステップS150で“No”と判定した後の第4実施形態にかかる処理を示すフローチャート。 ステップS150で“No”と判定した後の第5実施形態にかかる処理を示すフローチャート。 ステップS150で“No”と判定した後の第6実施形態にかかる処理を示すフローチャート。 エッジガイドを有する原稿トレイを前方からの視点により簡易的に示す図。
以下、各図を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお各図は、本実施形態を説明するための例示に過ぎない。各図は例示であるため、比率や形状が正確でなかったり、互いに整合していなかったり、一部が省略されていたりする場合がある。
1.装置構成:
図1は、本実施形態にかかる電子機器10を含むシステム30の構成を簡易的に示している。システム30を、電子機器10の制御システムとも呼ぶ。
電子機器10は、制御部11、操作パネル13、通信IF15、処理実行部16、記憶部17、カードリーダー19等を備える。操作パネル13は、表示部14を含んでいる。表示部14は、視覚情報を表示するための手段であり、例えば、液晶ディスプレイや、有機ELディスプレイ等により構成される。IFは、インターフェイスの略である。制御部11は、プロセッサーとしてのCPU11a、ROM11b、RAM11c等を有する一つ又は複数のICや、その他の不揮発性メモリー等を含んで構成される。
制御部11では、プロセッサーつまりCPU11aが、ROM11bや、その他のメモリー等に保存された一つ以上のプログラム12に従った演算処理を、RAM11c等をワークエリアとして用いて実行することにより、処理実行部16や表示部14を含む電子機器10の各部を制御する。なお、プロセッサーは、一つのCPUに限られることなく、複数のCPUや、ASIC等のハードウェア回路により処理を行う構成であってもよいし、CPUとハードウェア回路とが協働して処理を行う構成であってもよい。
操作パネル13は、ユーザーによる操作を受け付けるための手段として、例えば、物理的なボタンや、タッチパネルや、キーボード等によって実現される。タッチパネルは、表示部14の一機能として実現される。通信IF15は、電子機器10が公知の通信規格を含む所定の通信プロトコルに準拠して有線又は無線で外部と接続するための一つまたは複数のIFの総称である。図1の例では、電子機器10は、通信IF15を通じて外部の端末装置20と通信可能に接続している。
処理実行部16は、電子機器10の主たる機能を実現するための手段であり、例えば、読取部16aを有する。読取部16aは、読取対象の原稿を搬送する搬送部や、搬送される原稿を照射する光源や、原稿を光学的に読み取って読取画像データを生成する撮像素子や、読取画像データに対して画像処理や変換処理や保存処理を施す処理回路等を有する。原稿は、処理実行部16による処理対象となる「処理対象媒体」の一例である。読取部16aを有する電子機器10を、読取装置と呼んだりスキャナーと呼んだりしてもよい。
処理実行部16は、例えば、印刷部16bを有する。印刷部16bは、用紙等の印刷媒体を搬送する搬送部や、搬送される印刷媒体へインクやトナーを用いて印刷する印刷ヘッドやプリンターエンジンを有する。印刷媒体は、処理実行部16による処理対象となる「処理対象媒体」の一例である。印刷部16bを有する電子機器10を、印刷装置と呼んだりプリンターと呼んだりしてもよい。
処理実行部16が、読取部16aおよび印刷部16bを有する場合には、当然、読取部16aが生成した読取画像データに基づいて印刷部16bが印刷を行う処理、つまり原稿のコピーを行うことも可能である。読取部16aおよび印刷部16bを有する電子機器10を、コピー機と呼んだり複合機と呼んだりしてもよい。
詳細は省くが、処理実行部16は、原稿のスキャンや印刷媒体へのプリントに限らず、例えば、ファクシミリ通信や、電子メール送受信といった各種処理を実行可能な手段であってもよい。
記憶部17は、例えば、ハードディスクドライブや、ソリッドステートドライブや、その他のメモリーによる記憶手段である。制御部11が有するメモリーを記憶部17と捉えてもよい。記憶部17を、制御部11の一部と捉えてもよい。図1の例では、電子機器10の記憶部17には、ジョブ登録テーブル18が記憶されている。ジョブ登録テーブル18については後述する。
カードリーダー19は、ユーザーの識別情報が書き込まれた「非接触型媒体」から情報を読み取り可能なリーダーである。ユーザーの識別情報とは、ユーザー毎にユニークな情報であり、例えば、ユーザー名や、IDナンバーや、パスコード等である。非接触型媒体は、ユーザーの識別情報が書き込まれたICチップを搭載したアイテムであり、代表的にはカード型の媒体である。ただし、非接触型媒体の形状はカード型でなくてもよい。カードリーダー19は、カードリーダー19に接近した非接触型媒体との近距離無線通信により、非接触型媒体から情報を読み取る。カードリーダー19が採用する通信規格はここでは問わない。カードリーダー19は、電子機器10に内蔵されていてもよいが、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等のケーブルを介して電子機器10に外付けされた周辺機器であってもよい。
端末装置20は、パーソナルコンピューター(PC)や、ネットワークサーバーや、タブレット型端末や、スマートフォンや、これらと同様に機能する情報処理装置である。言うまでもなく、端末装置20は、プロセッサーや、ユーザーインターフェイスや、記憶部といった、一般的な機能を有する。ジョブ登録テーブル18は、記憶部17ではなく、制御部11が通信可能な電子機器10の外部に記憶されていてもよく、例えば、端末装置20の記憶部21に記憶されていてもよい。以下では、“記憶部17に記憶されているジョブ登録テーブル18”を、“記憶部21に記憶されているジョブ登録テーブル18”と読み替えてもよい。
電子機器10の構成は、後述する図7や図11を含めて捉えてもよい。このような電子機器10またはシステム30が実行する実施形態を以下に説明する。以下の実施形態は、電子機器30の制御方法の説明でもある。
2.第1実施形態:
図2は、第1実施形態において電子機器10が実行する処理をフローチャートにより示している。
ステップS100では、制御部11は、カードリーダー19を介して、非接触型媒体からユーザーの識別情報を取得する。つまり、ユーザーは、自身の非接触型媒体をカードリーダー19に接近させて、カードリーダー19に識別情報を読み取らせる。非接触型媒体からユーザーの識別情報を読み取ったカードリーダー19は、この識別情報を制御部11へ転送する。この結果、制御部11は、ユーザーの識別情報を取得する。
ステップS110では、制御部11は、ユーザー認証を試みる。ユーザー認証については簡単に説明する。制御部11は、ステップS100で取得した識別情報が、予め記憶部17等に登録されたユーザー毎の識別情報のいずれかと一致するかを判定する。制御部11は、ステップS100で取得した識別情報が予め記憶部17等に登録された識別情報のいずれかと一致する場合は、ステップS120において認証成功、つまり“Yes”と判断し、ステップS130へ進む。一方、制御部11は、ステップS100で取得した識別情報が予め記憶部17等に登録された識別情報のいずれとも一致しない場合は、ステップS120において認証失敗、つまり“No”と判断し、フローチャートを終了する。ステップS110,S120は、認証工程に該当する。
以下では、ユーザー認証に成功したことを前提として説明を続ける。
ステップS130では、制御部11は、記憶部17に記憶されているジョブ登録テーブル18を参照し、ステップS100で取得した識別情報に対応するジョブの登録状況を取得する。ステップS130は、ジョブ取得工程に該当する。
処理実行部16は、指示された設定に従って処理を行う。設定とは、例えば、読取部16aによる原稿の読取に関する様々な設定や、印刷部16bによる印刷媒体への印刷に関する様々な設定である。読取に関する設定は、例えば、カラースキャン/モノクロスキャンの設定、読取解像度の設定、読取画像データのファイル形式の設定、ファイルの保存先のフォルダーの設定、等である。ファイルの保存先のフォルダーは、電子機器10内の記憶部17やメモリーに確保されていてもよいし、電子機器10外の端末装置20等に確保されていてもよい。印刷に関する設定は、例えば、カラープリント/モノクロプリントの設定、印刷解像度の設定、印刷倍率の設定、片面印刷/両面印刷の設定、等である。本実施形態における「ジョブ」とは、このような設定の組み合わせを意味する。つまり、ジョブは、ユーザーにとってお気に入りの設定の組み合わせである。
以下では、処理実行部16は読取部16aであると仮定して説明を続ける。
図3は、ジョブ登録テーブル18の一部を例示している。ジョブ登録テーブル18には、ユーザーの識別情報と、識別情報に対応するジョブとが登録されている。ジョブ登録テーブル18に登録されている各識別情報は、ステップS110のユーザー認証に際して参照される、予め登録された識別情報と解してよい。ジョブ登録テーブル18によれば、例えば、識別情報“123***”には、対応するジョブが3件登録されている。また、識別情報“456***”には、対応するジョブが2件登録されている。また、識別情報“789***”には、対応するジョブが1件だけ登録されている。また、識別情報“XYZ***”には、対応するジョブが1件も登録されていない。
識別情報“123***”に対応する3件のジョブのうち、ジョブ1は、例えば、カラースキャン、PDF形式、フォルダー1…、といった複数の設定の組み合わせである。また、ジョブ2は、モノクロスキャン、PDF形式、フォルダー2…、といった複数の設定の組み合わせである。また、ジョブ3は、カラースキャン、JPEG形式、フォルダー1…、といった複数の設定の組み合わせである。
各ユーザーあるいはシステム30を管理する立場の者は、例えば、端末装置20を操作することにより、ジョブ登録テーブル18を編集し、ユーザーつまり識別情報にお気に入りのジョブを1件以上対応付けて予め登録することができる。また、例えば、端末装置20の替わりに操作パネル13を操作してジョブ登録テーブル18を編集してもよい。
制御部11は、ステップS130でジョブ登録テーブル18を参照して取得したジョブの登録状況に基づき、ステップS140,S150の判定を行う。つまり、ステップS100で取得した識別情報に対応するジョブが1件以上登録されている場合は、ステップS140で“Yes”と判定してステップS150へ進み、一方、ステップS100で取得した識別情報に対応するジョブが1件も登録されていない場合は、ステップS140で“No”と判定してステップS160へ進む。また、ステップS100で取得した識別情報に対応するジョブが1件のみ登録されている場合は、ステップS150で“Yes”と判定してステップS170へ進み、一方、ステップS100で取得した識別情報に対応するジョブが2件以上登録されている場合は、ステップS150で“No”と判定してステップS180へ進む。
ステップS160では、制御部11は、表示部14に電子機器10に関する所定のホーム画面を表示させて、図2のフローチャートを終える。ホーム画面には、ユーザーが任意に選択可能な、電子機器10に関する種々のメニューが表示される。従って、以後、ユーザーは、操作パネル13を介してホーム画面の操作を任意に行えばよい。
ステップS170では、制御部11は、ステップS100で取得した識別情報に対応して登録されている1件のジョブに従って、処理実行部16、ここでは読取部16aを制御して原稿のスキャンを実行させる。例えば、ステップS100で取得した識別情報が、識別情報“789***”であれば、制御部11は、ジョブ登録テーブル18において識別情報“789***”に対応して登録されているジョブ6に従った処理を読取部16aに実行させて、図2のフローチャートを終える。
ステップS100からステップS170へ至る流れによれば、原稿が読取部16aにセットされていることを前提として、ユーザーは、非接触型媒体をカードリーダー19に接近させて非接触型媒体の識別情報をカードリーダー19に読み取らせれば、それ以外の操作を行うことなく、自身に紐づけて予め登録されているお気に入りのジョブに従った原稿のスキャンを電子機器10に実行させることができる。制御部11は、ステップS170に伴って、現在どのようなジョブに従って処理実行部16が処理を実行中であるかを示す画面を、表示部14に表示させてもよい。本実施形態では、ユーザーが非接触型媒体をカードリーダー19に接近させて読み取らせることを“カードタッチ”と称する。なお、カードタッチと言っても、カード等の非接触型媒体がカードリーダー19に接触することを必須とする意味ではない。
ステップS180では、御部11は、ステップS100で取得した識別情報に対応して登録されている複数件のジョブの一覧を、表示部14に表示させる。
図4は、ステップS180において表示部14が表示するジョブ一覧画面14aの一例を示している。例えば、ステップS100で取得した識別情報が、識別情報“123***”であれば、制御部11は、ジョブ登録テーブル18において識別情報“123***”に対応して登録されているジョブ1,2,3を、図4のように一覧形式で表示部14に表示させる。
ステップS190では、制御部11は、ステップS180で表示したジョブの一覧の中から、ユーザーの操作によるジョブの選択を受け付ける。例えば、ジョブ一覧画面14aを表示する表示部14はタッチパネルとなっており、ユーザーは、一覧形式で表示されたジョブ1,2,3のいずれかにタッチすることにより、ジョブ1,2,3のいずれかを選択することができる。
ステップS200では、制御部11は、選択されたジョブに従って、処理実行部16、ここでは読取部16aを制御して原稿のスキャンを実行させる。例えば、ステップS100で取得した識別情報が、識別情報“123***”であり、識別情報“123***”に対応して登録されているジョブ1,2,3のうち、ジョブ2が選択された場合、制御部11は、ジョブ2に従った処理を読取部16aに実行させて、図2のフローチャートを終える。ステップS170と同様に、制御部11は、ステップS200に伴って、現在どのようなジョブに従って処理実行部16が処理を実行中であるかを示す画面を、表示部14に表示させてもよい。
このようなステップS140~S200は、ジョブ表示実行工程に該当する。
第1実施形態のステップS100からステップS200へ至る流れによれば、原稿が読取部16aにセットされていることを前提として、ユーザーは、ユーザー認証のためのカードタッチ後、ジョブ一覧画面14aをタッチしてジョブを選択するだけで、自身に紐づけて予め登録されているいずれか1つのお気に入りのジョブに従った原稿のスキャンを電子機器10に実行させることができる。
このように制御部11は、ステップS150で“No”と判定した場合は、ステップS100で取得した識別情報に対応して登録されている2件以上のジョブの中からユーザーの操作によって選択されたジョブに従った処理を、処理実行部16に実行させる。これは、以下に説明する第2実施形態~第6実施形態においても同様である。
第2実施形態~第6実施形態では、これまでの実施形態と共通する説明は省略し、ステップS150で“No”と判定した後の処理をそれぞれ説明する。第2実施形態~第6実施形態では、表示部14はジョブ一覧画面14aを表示せず、ユーザーは、ジョブ一覧画面14a内の複数のジョブのいずれかをタッチして選ぶ操作とは異なる操作で、複数のジョブのうちのいずれかのジョブを選択する。つまり、第2実施形態~第6実施形態は、複数のジョブが一覧表示されたタッチパネルを触らない他の手法でジョブを選択したいという要望に応える実施形態である。
3.第2実施形態:
図5は、ステップS150で“No”と判定した後の第2実施形態にかかる処理をフローチャートにより示している。
ステップS150で“No”と判定した場合、ステップS300では、制御部11は、ステップS100で取得した識別情報に対応して登録されている複数件のジョブのうちの1件のジョブを表示部14に表示させる。ステップS100で取得した識別情報が、識別情報“123***”であれば、制御部11は、ジョブ登録テーブル18において識別情報“123***”に対応して登録されているジョブ1,2,3のうち、例えば、ジョブ1のみをステップS300で表示部14に表示させる。
ステップS310では、制御部11は、タイマーによる時間計測を開始する。
ステップS320では、制御部11は、カードタッチされたか否かを判定する。第2実施形態では、ユーザーは、ステップS300以後、表示部14にジョブが1件表示されている状態で、カードタッチすることにより、現在表示されているジョブの選択の意思を制御部11へ伝える。
制御部11は、ステップS100で取得しステップS110でユーザー認証に用いた識別情報と同じ識別情報を、ステップS300以後、カードリーダー19を通じて再び取得した場合に、カードタッチ有りと判定し、ステップS320の“Yes”からステップS360へ進む。これまでの説明から解るように、カードタッチを契機としてステップS100,S110が実行される。従って、ステップS320で有無を判定するカードタッチは、ユーザー認証後のカードタッチである。
ステップS320でカードタッチ有りと判定できなかった場合、制御部11は、ステップS330において、ステップS310からタイマーが計測している時間が予め定めた一定時間に達したか否かを判定し、一定時間に達しないうちは、ステップS320の判定を繰り返す。制御部11は、ステップS320でカードタッチ有りと判定できないまま、ステップS310からタイマーが計測している時間が一定時間に達した場合は、ステップS330の“Yes”からステップS340へ進む。
制御部11は、ステップS340で、タイマーが計測する時間をリセット、つまり0に戻し、ステップS350において、表示部14が表示するジョブを切り替える。上述したように、識別情報“123***”に対応して登録されているジョブ1,2,3のうちのジョブ1を表示部14に現在表示させているのであれば、制御部11は、表示部14によるジョブの表示を、ジョブ1からジョブ2へ切り替える。つまり、制御部11は、ステップS350の度に、例えば、ジョブ1→ジョブ2→ジョブ3→ジョブ1…といった順で、表示部14が表示するジョブを1回切り替える。ステップS350を経て、制御部11は、ステップS310以降を繰り返す。
ステップS360では、制御部11は、タイマーをリセットする。ステップS360は、ステップS340と同じ処理である。
ステップS370では、制御部11は、表示部14が現在表示しているジョブを、ユーザーに選択されたジョブと認識して、図2のステップS200へ進む。つまり、第2実施形態では、図2のステップS180,S190の替わりに、図5のフローチャートを実行する。第2実施形態において、例えば、識別情報“123***”に対応して登録されているジョブ1,2,3のうち、ジョブ3が表示部14に表示されている期間中に、ステップS320でカードタッチ有りと判定した場合は、制御部11は、ステップS200では、ジョブ3に従った処理を読取部16aに実行させて、図2のフローチャートを終える。
第2実施形態におけるステップS100からステップS200へ至る流れによれば、原稿が読取部16aにセットされていることを前提として、ユーザーは、カードタッチによるユーザー認証後、表示部14に1件ずつ順に表示されるジョブを確認して再度カードタッチするだけで、表示部14が表示中のお気に入りのジョブに従った原稿のスキャンを電子機器10に実行させることができる。
4.第3実施形態:
図6は、ステップS150で“No”と判定した後の第3実施形態にかかる処理をフローチャートにより示している。
図7は、処理実行部16として読取部16aを有する電子機器10の、搬送路45を含む内部構成等を、側方からの視点によりごく簡単に示している。図6よりも先に、図7の説明をする。
図7では、電子機器10に関する上下前後の方向を示している。電子機器10は、筐体としての下ユニット40と、上ユニット41とを有する。下ユニット40と上ユニット41とは、搬送される原稿Mが通過するための搬送路45を挟んで対向している。下ユニット40は、不図示の台座により水平面に載置され、下ユニット40の上方を上ユニット41が覆っている。従って、上ユニット41を下ユニット40の蓋と称してもよい。
図7の例では、下ユニット40と上ユニット41とがヒンジ46で結合しており、上ユニット41がヒンジ46を中心に回動可能である。ユーザーは、上ユニット41を回動させることにより、上ユニット41を閉じた状態としたり開いた状態としたりすることができる。図7では、上ユニット41は閉じた状態である。符号43は、搬送路45の上流の供給口43を示し、符号44は、搬送路45の下流の排出口44を示している。符号D1は、搬送路45の上流から下流を向く搬送方向D1を示している。下ユニット40の後方には、原稿Mを載置するための原稿トレイ42が配設されている。原稿トレイ42は、処理対象媒体が処理実行部16による処理前に載置される「媒体載置部」の例である。なお、処理実行部16としての印刷部16bが有する媒体載置部は、給紙トレイ等と呼ばれる。
原稿トレイ42に載置された原稿Mは、供給口43から搬送路45内へ取り込まれ、搬送路45を下流へ搬送されて、排出口44から外へ排出される。図7の例では、排出口44は、供給口43よりも前方に在る。図7には、読取部16aが有する搬送部として、搬送路45を挟んで下ユニット40と上ユニット41とに配設されて相対するローラーの対を、何組か示している。各ローラー対は、搬送路45に沿って点在している。各ローラー対は、対を構成するローラーとローラーとの間に原稿Mを挟持して、不図示のモーターの動力で回転することにより原稿Mを搬送する。
各ローラー対のうち最も上流のローラー50,51からなるローラー対は、供給口43のやや下流の位置に配設されている。このローラー対は、原稿トレイ42に載置された原稿Mを一枚単位で搬送路45へ取り込んで下流へ搬送する。他のローラー対については個々の説明は省略する。ローラー50,51からなるローラー対よりも下流の搬送路45において、下ユニット40には撮像素子としての第1イメージセンサー48が設けられており、上ユニット41には撮像素子としての第2イメージセンサー49が設けられている。第1イメージセンサー48は、搬送路45を下流へ搬送される原稿Mの下ユニット40を向く面を読み取り、第2イメージセンサー49は、搬送路45を下流へ搬送される原稿Mの上ユニット41を向く面を読み取る。
符号47は、制御部11や、処理実行部16の一部回路等を搭載した、回路基板47である。回路基板47には、第1イメージセンサー48の他、詳しくは記載していないが第2イメージセンサー49も接続されている。また、上ユニット41の外から見易い位置には、表示部14を含む操作パネル13が配設されている。
電子機器10は、原稿トレイ42における原稿Mの有無を検出可能な媒体検出センサー52を有する。図7の例では、媒体検出センサー52は、原稿トレイ42における供給口43の近傍位置に設けられている。媒体検出センサー52は、媒体載置部への処理対象媒体の載置を検出可能なセンサーである。媒体検出センサー52による検出方式は特に限定されず、光学式のセンサーや、機械式のセンサー等、様々なセンサーを採用可能である。媒体検出センサー52による検出結果を示す信号は、制御部11へ送られる。
図6の説明に戻る。ステップS150で“No”と判定した場合、ステップS400では、制御部11は、ステップS100で取得した識別情報に対応して登録されている複数件のジョブのうちの1件のジョブを表示部14に表示させる。ステップS400は、図5のステップS300と同じで処理ある。
ステップS410では、制御部11は、原稿Mがセットされた“原稿セット状態”であるか否か、つまり原稿トレイ42に原稿Mが載置されたか否かを判定する。制御部11は、媒体検出センサー52から原稿有りの旨の検出信号を取得している状況であれば、ステップS410で“Yes”と判定してステップS440へ進む。一方、制御部11は、媒体検出センサー52から原稿無しの旨の検出信号を取得している状況であれば、ステップS410で“No”と判定してステップS420へ進む。第3実施形態では、ユーザーは、ステップS400以後、表示部14にジョブが1件表示されている状態で、原稿トレイ42へ原稿Mをセットすることにより、現在表示されているジョブの選択の意思を制御部11へ伝える。
ステップS420では、制御部11は、カードタッチ有りか否かを判定する。第3実施形態では、ユーザーは、ステップS400以後、表示部14にジョブが1件表示されている状態でカードタッチすることにより、表示のジョブを切り替えることができる。ステップS420で有無を判定するカードタッチは、ステップS320と同様にユーザー認証後のカードタッチである。
ステップS420でカードタッチ有りと判定できなかった場合、制御部11は、ステップS410の判定を繰り返す。一方、ステップS420でカードタッチ有りと判定した場合、制御部11は、ステップS420の“Yes”からステップS430へ進む。
ステップS430では、制御部11は、表示部14が表示するジョブを切り替える。ステップS430は、ステップS350と同じで処理ある。ステップS430を経て、制御部11は、ステップS410以降を繰り返す。
ステップS440では、制御部11は、表示部14が現在表示しているジョブを、ユーザーに選択されたジョブと認識して、図2のステップS200へ進む。ステップS440は、ステップS370と同じで処理ある。つまり、第3実施形態では、図2のステップS180,S190の替わりに、図6のフローチャートを実行する。第3実施形態において、例えば、識別情報“123***”に対応して登録されているジョブ1,2,3のうち、ジョブ3が表示部14に表示されている状況で、ステップS410で原稿セット状態と判定した場合は、制御部11は、ステップS200では、ジョブ3に従った処理を読取部16aに実行させて、図2のフローチャートを終える。
第3実施形態におけるステップS100からステップS200へ至る流れによれば、ユーザーは、カードタッチによるユーザー認証後、表示部14による1件単位のジョブの表示を、カードタッチにより切り替えて確認することができる。そして、原稿トレイ42へ原稿Mをセットすることにより、表示部14が表示中のお気に入りのジョブに従った原稿Mのスキャンを電子機器10に実行させることができる。
5.第4実施形態:
図8は、ステップS150で“No”と判定した後の第4実施形態にかかる処理をフローチャートにより示している。
ステップS150で“No”と判定した場合、ステップS500では、制御部11は、ステップS100で取得した識別情報に対応して登録されている複数件のジョブのうちの1件のジョブを表示部14に表示させる。ステップS500は、図5のステップS300と同じで処理ある。
ステップS510では、制御部11は、原稿セット状態か否かを判定する。ステップS510は、図6のステップS410と同じ処理である。制御部11は、媒体検出センサー52から原稿有りの旨の検出信号を取得している状況であれば、ステップS510で“Yes”と判定してステップS520へ進む。一方、制御部11は、媒体検出センサー52から原稿無しの旨の検出信号を取得している状況であれば“No”と判定し、ステップS510の判定を繰り返す。第4実施形態では、ユーザーは、ステップS500以後、表示部14にジョブが1件表示されている状態で、原稿トレイ42へ原稿Mをセットすることにより、ジョブの表示を切り替えたり、現在表示されているジョブの選択の意思を制御部11へ伝えたりする。
ステップS520では、制御部11は、タイマーによる時間計測を開始する。
ステップS530では、制御部11は、原稿セット状態か否かを判定する。つまり、タイマーによる時間計測の開始後、ステップS510と同じ判定を行う。制御部11は、ステップS530の“Yes”の判定からステップS540へ進み、一方、“No”の判定からステップS560へ進む。なお、ステップS520でタイマーによる時間計測を開始してから最初のステップS530の判定を行うまでの時間は、後述のステップS550で判定に用いるしきい値よりも短い時間である。
ステップS540では、制御部11は、現在のタイマーによる計測値(タイマー値T)を取得する。タイマー値Tは、ステップS520でタイマーによる時間計測を開始してから現在までの経過時間である。
ステップS550では、制御部11は、ステップS540で取得したタイマー値Tが、所定のしきい値を超えるか否かを判定する。制御部11は、タイマー値T>しきい値であれば“Yes”の判定からステップS570へ進み、タイマー値T≦しきい値であれば“No”の判定からステップS530へ進む。しきい値は、例えば、1秒程度の時間である。
ステップS560では、制御部11は、表示部14が表示するジョブを切り替える。ステップS560は、ステップS350と同じで処理ある。ステップS560を経て、制御部11は、ステップS510以降を繰り返す。つまり、ユーザーが、原稿トレイ42へ一旦載置した原稿Mをしきい値以内の時間で原稿トレイ42から取り除く行為(以下、短時間原稿セット)をすることにより、ステップS560が行われる。
一方、ステップS570では、制御部11は、表示部14が現在表示しているジョブを、ユーザーに選択されたジョブと認識して、図2のステップS200へ進む。ステップS570は、ステップS370と同じで処理ある。つまり、ユーザーが、原稿トレイ42へ載置した原稿Mを、しきい値を超えてもそのままにしておくこと(以下、長時間原稿セット)により、ステップS570が行われる。このように第4実施形態では、図2のステップS180,S190の替わりに、図8のフローチャートを実行する。
第4実施形態におけるステップS100からステップS200へ至る流れによれば、ユーザーは、カードタッチによるユーザー認証後、表示部14による1件単位のジョブの表示を、短時間原稿セットにより切り替えて確認することができる。そして、長時間原稿セットにより、表示部14が表示中のお気に入りのジョブに従った原稿Mのスキャンを電子機器10に実行させることができる。
6.第5実施形態:
図9は、ステップS150で“No”と判定した後の第5実施形態にかかる処理をフローチャートにより示している。
ステップS150で“No”と判定した場合、ステップS600では、制御部11は、原稿セット状態か否かを判定する。ステップS600は、図6のステップS410と同じ処理である。制御部11は、媒体検出センサー52から原稿有りの旨の検出信号を取得している状況であれば、ステップS600で“Yes”と判定してステップS610へ進む。一方、制御部11は、媒体検出センサー52から原稿無しの旨の検出信号を取得している状況であれば、ステップS600で“No”と判定し、ステップS620へ進む。
ステップS610では、制御部11は、ステップS100で取得した識別情報に対応して登録されている複数件のジョブのうちの1件のジョブである第1ジョブを表示部14に表示させるとともに、この第1ジョブを、ユーザーに選択されたジョブと認識して、図2のステップS200へ進む。
ステップS620では、制御部11は、ステップS100で取得した識別情報に対応して登録されている複数件のジョブのうちの1件のジョブである第2ジョブを表示部14に表示させるとともに、この第2ジョブを、ユーザーに選択されたジョブと認識して、図2のステップS200へ進む。第1ジョブと第2ジョブとは、異なるジョブである。ただし、ステップS620の時点では、原稿Mはセットされていないため、制御部11は、ステップS630でステップS600と同じ判定を行い、原稿セット状態と判定できた場合に、ステップS200へ進む。このように第5実施形態では、図2のステップS180,S190の替わりに、図9のフローチャートを実行する。
ステップS610を経て進んだステップS200では、制御部11は、読取部16aを制御し、第1ジョブに従った原稿Mのスキャンを実行させる。一方、ステップS620を経て進んだステップS200では、制御部11は、読取部16aを制御し、第2ジョブに従った原稿Mのスキャンを実行させる。第5実施形態では、ジョブ登録テーブル18において、共通の識別情報に対応して登録されている複数のジョブの中で第1ジョブと第2ジョブとが予め決められているものとする。例えば、識別情報“123***”に対応する3件のジョブ1,2,3の中では、ジョブ1が第1ジョブであり、ジョブ2が第2ジョブであるとする。また、例えば、識別情報“456***”に対応する2件のジョブ4,5については、ジョブ4が第1ジョブであり、ジョブ5が第2ジョブであるとする。第5実施形態は、1つの識別情報に対して2件のジョブが登録されている場合に特に好適な実施形態と言える。
第5実施形態によれば、ユーザーは、ユーザー認証のためのカードタッチをする前に、原稿トレイ42へ原稿Mをセットしておけば、ユーザー認証のためのカードタッチをするだけで第1ジョブに従った原稿Mのスキャンを電子機器10に実行させることができる。一方、原稿トレイ42に原稿Mが無い状態でユーザー認証のためのカードタッチを行い、その後、原稿トレイ42へ原稿Mをセットするだけで、第2ジョブに従った原稿Mのスキャンを電子機器10に実行させることができる。
7.第6実施形態:
図10は、ステップS150で“No”と判定した後の第6実施形態にかかる処理をフローチャートにより示している。
ステップS150で“No”と判定した場合、ステップS700では、制御部11は、ステップS100で取得した識別情報に対応して登録されている複数件のジョブのうちの、現在のエッジガイド幅に対応する1件のジョブを表示部14に表示させる。
図11は、エッジガイド53の対を有する原稿トレイ42等を、前方からの視点により簡易的に示している。なお、図7では、エッジガイド53の記載は省略している。エッジガイド53は、原稿トレイ42において原稿Mの幅方向D2にスライド可能であり、幅方向D2の原稿Mの位置を規制するための部材である。原稿Mは、幅方向D2においてエッジガイド53の対に挟まれた位置にセットされる。幅方向D2は、搬送方向D1に対して直交している。また、対を構成するエッジガイド53のそれぞれは、原稿トレイ42に立設する一種の壁であり、搬送方向D1と平行な面を互いに相対させている。なお、本実施形態において、平行や直交といった表現は、厳密な平行や直交に限定されず、実際の製品において生じ得る程度の誤差を含む意味である。幅方向D2における対のエッジガイド53間の距離を、エッジガイド幅と言う。
原稿Mは、例えば、A4サイズの用紙、はがき、レシート等様々なサイズがある。ユーザーは、エッジガイド53を幅方向D2に沿ってスライドさせることにより、エッジガイド幅を原稿Mの幅に適した距離へ変化させることができる。図11では、3種類のエッジガイド幅を例示している。実線で示したエッジガイド53の対によるエッジガイド幅が、W1である。また、エッジガイド53の対を破線で示す位置へ移動させたときのエッジガイド幅をW2、エッジガイド53の対を2点鎖線で示す位置へ移動させたときのエッジガイド幅をW3とそれぞれ示している。W1>W2>W3である。むろん、エッジガイド幅は3種類に限定されない。
制御部11は、原稿トレイ42におけるエッジガイド53の位置を検出する不図示のセンサーからの検出信号により、現在のエッジガイド幅を認識する。第6実施形態では、ジョブ登録テーブル18において、共通の識別情報に対応して登録されている複数のジョブは、それぞれがいずれかのエッジガイド幅に対応しているものとする。エッジガイド幅に対応するジョブとは、そのエッジガイド幅に相当する幅の原稿Mを処理するために適したジョブと言う意味である。
第6実施形態の説明上、ステップS100で取得した識別情報に対応してジョブ登録テーブル18には、ジョブ7,8,9という3件のジョブが登録されており、ジョブ7はエッジガイド幅W1に、ジョブ8はエッジガイド幅W2に、ジョブ9はエッジガイド幅W3に、それぞれ対応していると仮定する。従って、ステップS700では、制御部11は、例えば、現在のエッジガイド幅がW1であれば、ジョブ7を表示部14に表示させる。
ステップS710では、制御部11は、原稿セット状態か否かを判定する。ステップS710は、図6のステップS410と同じ処理である。制御部11は、媒体検出センサー52から原稿有りの旨の検出信号を取得している状況であれば、ステップS710で“Yes”と判定してステップS730へ進む。一方、制御部11は、媒体検出センサー52から原稿無しの旨の検出信号を取得している状況であれば、ステップS710で“No”と判定し、ステップS720へ進む。第6実施形態では、ユーザーは、ステップS700以後、表示部14にジョブが1件表示されている状態で、原稿トレイ42へ原稿Mをセットすることにより、現在表示されているジョブの選択の意思を制御部11へ伝える。
ステップS720では、制御部11は、エッジガイド幅の変更が有ったか否かを判定する。制御部11は、エッジガイド幅が、表示部14が表示中のジョブが対応するエッジガイド幅と異なる場合に、エッジガイド幅の変更有りと判定し、ステップS720の“Yes”からステップS700へ進む。例えば、表示部14がジョブ7を表示中であり、現在のエッジガイド幅がW2であれば、エッジガイド幅がW1からW2へ変更されたことになるため、ステップS720で“Yes”と判定する。制御部11は、ステップS720でエッジガイド幅の変更有りと判定しなかった場合、ステップS710の判定を繰り返す。
ステップS720を経たステップS700では、制御部11は、当然に表示部14が表示するジョブを切り替える。つまり、それまで表示部14が表示していたジョブから、ステップS720で“Yes”と判定した時点のエッジガイド幅に対応するジョブへ、表示を切り替える。上述の例のように、エッジガイド幅がW1からW2へ変更されたのであれば、ステップS720を経たステップS700では、制御部11は、表示部14によるジョブの表示をジョブ7からジョブ8へ切り替える。
ステップS730では、制御部11は、表示部14が現在表示しているジョブを、ユーザーに選択されたジョブと認識して、図2のステップS200へ進む。ステップS730は、図5のステップS370と同じで処理ある。つまり、第6実施形態では、図2のステップS180,S190の替わりに、図10のフローチャートを実行する。第6実施形態におけるステップS100からステップS200へ至る流れによれば、ユーザーは、カードタッチによるユーザー認証後、表示部14による1件単位のジョブの表示を、エッジガイド幅を変化させることにより切り替えて確認することができる。そして、エッジガイド幅に対応する原稿Mを原稿トレイ42へセットすることにより、表示部14が表示中のお気に入りのジョブに従った原稿Mのスキャンを電子機器10に実行させることができる。
8.まとめ:
このように本実施形態によれば、ユーザーの識別情報が書き込まれた非接触型媒体から識別情報を取得することによりユーザー認証を実行する電子機器10は、設定に従った処理を実行する処理実行部16と、識別情報と設定の組み合わせであるジョブとの対応関係が予め登録されている記憶部17と、表示部14と、制御部11と、を備える。制御部11は、非接触型媒体から情報を読み取り可能なリーダーを介して取得した識別情報に基づいてユーザー認証を実行した後、記憶部17を参照し、非接触型媒体から取得した識別情報に対応するジョブが記憶部17に登録されていない場合は、電子機器10に関する所定のホーム画面を表示部14に表示させ、識別情報に対応するジョブが記憶部17に1件だけ登録されている場合は、当該1件のジョブに従った処理を処理実行部16に実行させ、識別情報に対応するジョブが記憶部17に2件以上登録されている場合は、当該2件以上のジョブの中からユーザーの操作によって選択されたジョブに従った処理を処理実行部16に実行させる。
前記構成によれば、ユーザーは、自身の識別情報に対応するジョブが記憶部17に1件だけ登録されている場合は、ユーザー認証のためにカードタッチするだけで、当該1件のジョブに従った処理を電子機器10に実行させることができる。また、ユーザーは、自身の識別情報に対応するジョブが記憶部17に2件以上登録されている場合は、ユーザー認証のためのカードタッチの後、当該2件以上のジョブの中からジョブを選択することにより、所望のジョブに従った処理を電子機器10に実行させることができる。すなわち、ユーザー認証を必要とする電子機器10において、ユーザーにとってお気に入りの処理を、簡素な操作で実行することができる。
また、第1実施形態によれば、識別情報に対応するジョブが記憶部17に2件以上登録されている場合、制御部11は、当該2件以上のジョブの一覧を表示部14に表示させ、当該一覧の中からユーザーの操作によるジョブの選択を受ける。
前記構成によれば、ユーザーは、表示部14がジョブ一覧画面14aに表示した複数のジョブからジョブを選ぶことにより、所望のジョブに従った処理を電子機器10に実行させることができる。
また、第2実施形態によれば、識別情報に対応するジョブが記憶部17に2件以上登録されている場合、制御部11は、当該2件以上のジョブを1件ずつ表示部14に一定時間で切り替えながら順に表示させ、非接触型媒体がリーダーにより読み取られたときに表示部14が表示しているジョブを、ユーザーに選択されたジョブと認識する。
前記構成によれば、ユーザーは、ユーザー認証のためのカードタッチの後、一定時間で切り替わりながら1件ずつ順に表示部14へ表示されるジョブを確認し、再びカードタッチして表示中のジョブを選ぶことにより、所望のジョブに従った処理を電子機器10に実行させることができる。
電子機器10は、処理実行部16による処理対象となる処理対象媒体が、処理実行部16による処理前に載置される媒体載置部と、媒体載置部への処理対象媒体の載置を検出可能な媒体検出センサー52と、を備える。
そして、第3実施形態によれば、識別情報に対応するジョブが記憶部17に2件以上登録されている場合、制御部11は、当該2件以上のジョブを1件ずつ表示部14に順に表示させる処理を、非接触型媒体がリーダーにより読み取られる度に表示するジョブを切り替えながら実行し、媒体検出センサー52が媒体載置部への処理対象媒体の載置を検出したときに表示部14が表示しているジョブを、ユーザーに選択されたジョブと認識する。
前記構成によれば、ユーザーは、ユーザー認証のためのカードタッチの後、表示部14に1件ずつ表示されるジョブを、カードタッチで切り替えながら確認し、媒体載置部へ処理対象媒体を載置して表示中のジョブを選ぶことにより、所望のジョブに従った処理を電子機器10に実行させることができる。
また、第4実施形態によれば、識別情報に対応するジョブが記憶部17に2件以上登録されている場合、制御部11は、当該2件以上のジョブを1件ずつ表示部14に順に表示させる処理を、媒体検出センサー52による検出に応じて処理対象媒体が媒体載置部へ所定のしきい値以下の時間載置されて除去されたと判定する度に、表示するジョブを切り替えながら実行し、媒体検出センサー52による検出に応じて処理対象媒体が媒体載置部へ前記しきい値より長い時間載置されていると判定した場合に、表示部14が表示しているジョブをユーザーに選択されたジョブと認識する。
前記構成によれば、ユーザーは、ユーザー認証のためのカードタッチの後、表示部14に1件ずつ表示されるジョブを、短時間原稿セットにより切り替えながら確認し、長時間原稿セットにより表示中のジョブを選ぶことにより、所望のジョブに従った処理を電子機器10に実行させることができる。
また、第5実施形態によれば、識別情報に対応するジョブが記憶部17に2件以上登録されている場合、制御部11は、媒体検出センサー52が媒体載置部への処理対象媒体の載置を検出している状態であれば、前記2件以上のジョブのうちの第1ジョブをユーザーに選択されたジョブと認識し、媒体検出センサー52が媒体載置部への処理対象媒体の載置を検出していない状態であれば、前記2件以上のジョブのうちの第1ジョブとは異なる第2ジョブをユーザーに選択されたジョブと認識する。
前記構成によれば、ユーザーは、ユーザー認証のためのカードタッチの前から媒体載置部へ処理対象媒体を載置しておくことにより、第1ジョブを選択し、媒体載置部へ処理対象媒体を載置しない状態でユーザー認証のためのカードタッチをすることにより、第2ジョブを選択し、選択したジョブに従った処理を電子機器10に実行させることができる。
電子機器10は、媒体載置部において処理対象媒体の幅方向D2にスライド可能であり、幅方向D2の処理対象媒体の位置を規制するためのエッジガイド53の対を備える。
そして、第6実施形態によれば、識別情報に対応するジョブが記憶部17に2件以上登録されている場合、制御部11は、当該2件以上のジョブのうちの、幅方向D2における対のエッジガイド53間の距離に対応する幅の処理対象媒体を処理するためのジョブを表示部14に表示させる処理を、対のエッジガイド53間の距離の変化に応じて表示するジョブを切り替えながら実行し、媒体検出センサー52が媒体載置部への処理対象媒体の載置を検出したときに表示部14が表示しているジョブを、ユーザーに選択されたジョブと認識する。
前記構成によれば、ユーザーは、ユーザー認証のためのカードタッチの後、表示部14に1件ずつ表示されるジョブを、エッジガイド幅を変えることにより切り替えて確認し、媒体載置部へ処理対象媒体を載置して表示中のジョブを選ぶことにより、所望のジョブに従った処理を電子機器10に実行させることができる。
本実施形態は、電子機器10だけでなく、システム30や、方法や、プログラム12といった各カテゴリーの発明を開示する。
電子機器10の制御方法は、ユーザーの識別情報が書き込まれた非接触型媒体から情報を読み取り可能なリーダーを介して取得した識別情報に基づいてユーザー認証を行う認証工程と、識別情報と、電子機器10が実行する処理に関する設定の組み合わせであるジョブと、の対応関係が予め登録されている記憶部を参照して、非接触型媒体から取得した識別情報に対応するジョブの登録状況を取得するジョブ取得工程と、識別情報に対応するジョブが記憶部に登録されていない場合は、電子機器10に関する所定のホーム画面を表示部14に表示させ、識別情報に対応するジョブが記憶部に1件だけ登録されている場合は、当該1件のジョブに従った処理を電子機器10に実行させ、識別情報に対応するジョブが記憶部に2件以上登録されている場合は、当該2件以上のジョブの中からユーザーの操作によって選択されたジョブに従った処理を電子機器10に実行させる、ジョブ表示実行工程と、を備える。
また、電子機器10の制御システム30は、ユーザーの識別情報が書き込まれた非接触型媒体から識別情報を取得することによりユーザー認証を実行する電子機器10と、電子機器10と通信可能に接続した端末装置20と、を含み、電子機器10は、設定に従った処理を実行する処理実行部16と、表示部14と、制御部11と、を備え、端末装置20は、識別情報と設定の組み合わせであるジョブとの対応関係を予め登録した記憶部21を備える。そして、制御部11は、非接触型媒体から情報を読み取り可能なリーダーを介して取得した識別情報に基づいてユーザー認証を実行した後、端末装置20と通信して記憶部21を参照し、識別情報に対応するジョブが記憶部21に登録されていない場合は、電子機器10に関する所定のホーム画面を表示部14に表示させ、識別情報に対応するジョブが記憶部21に1件だけ登録されている場合は、当該1件のジョブに従った処理を処理実行部16に実行させ、識別情報に対応するジョブが記憶部21に2件以上登録されている場合は、当該2件以上のジョブの中からユーザーの操作によって選択されたジョブに従った処理を処理実行部16に実行させる。
その他の実施形態として、制御部11は、図2のステップS150で“Yes”と判定したとき、無条件にステップS170へ進むのではなく、“即時実行設定”が有効化されていることを条件として、ステップS170へ進むとしてもよい。即時実行設定とは、実行すべきジョブが決まっている状況であれば、ユーザー認証後、ユーザーの確認無く当該ジョブに従った処理を実行する設定である。ユーザーは、事前に即時実行設定を有効化したり無効化したりすることができる。制御部11は、ステップS150で“Yes”と判定したとき、即時実行設定が無効化されている場合は、前記1件のみのジョブに従った処理の実行許可を改めてユーザーから受けた上で、ステップS170へ進む。また、このような即時実行設定が無効化されている場合に、ユーザーからの実行許可を受ける構成は、第1実施形態のステップS190や第2~第6実施形態でジョブの選択を受けたとき、ステップS200を実行する前のタイミングにおいて採用してもよい。
10…電子機器、11…制御部、12…プログラム、13…操作パネル、14…表示部、14a…ジョブ一覧画面、15…通信IF、16…処理実行部、16a…読取部、16b…印刷部、17…記憶部、18…ジョブ登録テーブル、19…カードリーダー、20…端末装置、21…記憶部、30…システム、42…原稿トレイ、52…媒体検出センサー、53…エッジガイド、M…原稿

Claims (9)

  1. ユーザーの識別情報が書き込まれた非接触型媒体から前記識別情報を取得することによりユーザー認証を実行する電子機器であって、
    設定に従った処理を実行する処理実行部と、
    前記識別情報と前記設定の組み合わせであるジョブとの対応関係が予め登録されている記憶部と、
    表示部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記非接触型媒体から情報を読み取り可能なリーダーを介して取得した前記識別情報に基づいてユーザー認証を実行した後、前記記憶部を参照し、
    前記識別情報に対応する前記ジョブが前記記憶部に登録されていない場合は、前記電子機器に関する所定のホーム画面を前記表示部に表示させ、
    前記識別情報に対応する前記ジョブが前記記憶部に1件だけ登録されている場合は、当該1件のジョブに従った処理を前記処理実行部に実行させ、
    前記識別情報に対応する前記ジョブが前記記憶部に2件以上登録されている場合は、当該2件以上のジョブの中からユーザーの操作によって選択されたジョブに従った処理を前記処理実行部に実行させる、ことを特徴とする電子機器。
  2. 前記識別情報に対応する前記ジョブが前記記憶部に2件以上登録されている場合、
    前記制御部は、当該2件以上のジョブの一覧を前記表示部に表示させ、前記一覧の中からユーザーの操作によるジョブの選択を受ける、ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記識別情報に対応する前記ジョブが前記記憶部に2件以上登録されている場合、
    前記制御部は、当該2件以上のジョブを1件ずつ前記表示部に一定時間で切り替えながら順に表示させ、前記非接触型媒体が前記リーダーにより読み取られたときに前記表示部が表示しているジョブを、ユーザーに選択されたジョブと認識する、ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記処理実行部による処理対象となる処理対象媒体が、前記処理実行部による処理前に載置される媒体載置部と、
    前記媒体載置部への前記処理対象媒体の載置を検出可能な媒体検出センサーと、を備え、
    前記識別情報に対応する前記ジョブが前記記憶部に2件以上登録されている場合、
    前記制御部は、当該2件以上のジョブを1件ずつ前記表示部に順に表示させる処理を、前記非接触型媒体が前記リーダーにより読み取られる度に表示するジョブを切り替えながら実行し、前記媒体検出センサーが前記媒体載置部への前記処理対象媒体の載置を検出したときに前記表示部が表示しているジョブを、ユーザーに選択されたジョブと認識する、ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  5. 前記処理実行部による処理対象となる処理対象媒体が、前記処理実行部による処理前に載置される媒体載置部と、
    前記媒体載置部への前記処理対象媒体の載置を検出可能な媒体検出センサーと、を備え、
    前記識別情報に対応する前記ジョブが前記記憶部に2件以上登録されている場合、
    前記制御部は、当該2件以上のジョブを1件ずつ前記表示部に順に表示させる処理を、前記媒体検出センサーによる検出に応じて前記処理対象媒体が前記媒体載置部へ所定のしきい値以下の時間載置されて除去されたと判定する度に、表示するジョブを切り替えながら実行し、前記媒体検出センサーによる検出に応じて前記処理対象媒体が前記媒体載置部へ前記しきい値より長い時間載置されていると判定した場合に、前記表示部が表示しているジョブをユーザーに選択されたジョブと認識する、ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  6. 前記処理実行部による処理対象となる処理対象媒体が、前記処理実行部による処理前に載置される媒体載置部と、
    前記媒体載置部への前記処理対象媒体の載置を検出可能な媒体検出センサーと、を備え、
    前記識別情報に対応する前記ジョブが前記記憶部に2件以上登録されている場合、
    前記制御部は、
    前記媒体検出センサーが前記媒体載置部への前記処理対象媒体の載置を検出している状態であれば、前記2件以上のジョブのうちの第1ジョブをユーザーに選択されたジョブと認識し、
    前記媒体検出センサーが前記媒体載置部への前記処理対象媒体の載置を検出していない状態であれば、前記2件以上のジョブのうちの前記第1ジョブとは異なる第2ジョブをユーザーに選択されたジョブと認識する、ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  7. 前記処理実行部による処理対象となる処理対象媒体が、前記処理実行部による処理前に載置される媒体載置部と、
    前記媒体載置部への前記処理対象媒体の載置を検出可能な媒体検出センサーと、
    前記媒体載置部において前記処理対象媒体の幅方向にスライド可能であり、前記幅方向の前記処理対象媒体の位置を規制するためのエッジガイドの対と、を備え、
    前記識別情報に対応する前記ジョブが前記記憶部に2件以上登録されている場合、
    前記制御部は、当該2件以上のジョブのうちの、前記幅方向における前記対のエッジガイド間の距離に対応する幅の前記処理対象媒体を処理するためのジョブを前記表示部に表示させる処理を、前記対のエッジガイド間の距離の変化に応じて表示するジョブを切り替えながら実行し、前記媒体検出センサーが前記媒体載置部への前記処理対象媒体の載置を検出したときに前記表示部が表示しているジョブを、ユーザーに選択されたジョブと認識する、ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  8. ユーザーの識別情報が書き込まれた非接触型媒体から情報を読み取り可能なリーダーを介して取得した前記識別情報に基づいてユーザー認証を行う認証工程と、
    前記識別情報と、電子機器が実行する処理に関する設定の組み合わせであるジョブと、の対応関係が予め登録されている記憶部を参照して、前記識別情報に対応する前記ジョブの登録状況を取得するジョブ取得工程と、
    前記識別情報に対応する前記ジョブが前記記憶部に登録されていない場合は、前記電子機器に関する所定のホーム画面を表示部に表示させ、前記識別情報に対応する前記ジョブが前記記憶部に1件だけ登録されている場合は、当該1件のジョブに従った処理を前記電子機器に実行させ、前記識別情報に対応する前記ジョブが前記記憶部に2件以上登録されている場合は、当該2件以上のジョブの中からユーザーの操作によって選択されたジョブに従った処理を前記電子機器に実行させる、ジョブ表示実行工程と、を備えることを特徴とする電子機器の制御方法。
  9. ユーザーの識別情報が書き込まれた非接触型媒体から前記識別情報を取得することによりユーザー認証を実行する電子機器と、
    前記電子機器と通信可能に接続した端末装置と、を含み、
    前記電子機器は、設定に従った処理を実行する処理実行部と、表示部と、制御部と、を備え、
    前記端末装置は、前記識別情報と前記設定の組み合わせであるジョブとの対応関係を予め登録した記憶部を備え、
    前記制御部は、
    前記非接触型媒体から情報を読み取り可能なリーダーを介して取得した前記識別情報に基づいてユーザー認証を実行した後、前記端末装置と通信して前記記憶部を参照し、
    前記識別情報に対応する前記ジョブが前記記憶部に登録されていない場合は、前記電子機器に関する所定のホーム画面を前記表示部に表示させ、
    前記識別情報に対応する前記ジョブが前記記憶部に1件だけ登録されている場合は、当該1件のジョブに従った処理を前記処理実行部に実行させ、
    前記識別情報に対応する前記ジョブが前記記憶部に2件以上登録されている場合は、当該2件以上のジョブの中からユーザーの操作によって選択されたジョブに従った処理を前記処理実行部に実行させる、ことを特徴とする電子機器の制御システム。
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