JP2022143391A - モータ制御装置、モータ制御方法、及びモータ駆動システム - Google Patents

モータ制御装置、モータ制御方法、及びモータ駆動システム Download PDF

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Abstract

【課題】低速回転域から高速回転域まで安定したトルク制御が可能なモータ制御装置、モータ制御方法、及びモータ駆動システムを提供する。【解決手段】本実施形態に係るモータ制御装置は、第1信号生成部と、第2信号生成部と、主制御部と、駆動部と、を備える。第1信号生成部は、モータのステッピング駆動周期を示すクロック信号に基づき、第1制御信号を生成する。第2信号生成部は、モータの回転子の目標位相を示す指令位相に基づき、回転子の位相と目標位相との偏差が小さくなるようにモータに流す励磁電流を制御する第2制御信号を生成する。主制御部は、第1制御信号及び第2制御信号の少なくともいずれかを出力させる制御を第1信号生成部、及び第2信号生成部に対して行う。駆動部は、第1制御信号及び第2制御信号の少なくともいずれかに基づき、モータを駆動する。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、モータ制御装置、モータ制御方法、及びモータ駆動システムに関する。
ステッピングモータは、パル信号により回転角度、及び回転速度が正確に制御可能である。このため、高精度な位置決めが必要な産業分野に広く用いられている。また、低速域での回転角度、及び回転速の正確性に加え、高速域までの回転制御が必要とされている。
ところが、ステッピングモータの回転によって発生する誘起電圧はロータが発生する磁束、ステータに流れる電流、ロータの回転速度、巻線のインダクタンス、そして磁極数に比例して発生する。このため、モータの回転によって発生する誘起電圧がモータ電源電圧以上になると、それ以上の電流が流せなくなりモータの回転速度が上がらなくなってしまう。
特開2014-158357号公報
本発明の実施形態は、このような事情を考慮してなされたものであり、低速回転域から高速回転域まで安定したトルク制御が可能なモータ制御装置、モータ制御方法、及びモータ駆動システムを提供することにある。
本実施形態に係るモータ制御装置は、第1信号生成部と、第2信号生成部と、主制御部と、駆動部と、を備える。第1信号生成部は、モータのステッピング駆動周期を示すクロック信号に基づき、モータに流す励磁電流の極性を示す極性信号と励磁電流の電流量を示す電流量信号とを含む第1制御信号を生成する。第2信号生成部は、モータの回転子の目標位相を示す指令位相に基づき、回転子の位相と目標位相との偏差が小さくなるようにモータに流す励磁電流を制御する第2制御信号を生成する。主制御部は、第1制御信号及び第2制御信号の少なくともいずれかを出力させる制御を第1信号生成部、及び第2信号生成部に対して行う。駆動部は、第1制御信号及び第2制御信号の少なくともいずれかに基づき、モータを駆動する。
第1実施形態に係るモータ駆動装置の構成を示すブロック図。 ステッピングモータの断面模式図。 モータ制御装置の構成例を示すブロック図。 ブリッジ回路の回路構成例を示す図。 ブリッジ回路のスイッチング動作例を模式的に示す図。 励磁制御部のマイクロステップ制御例を模式的に示す図。 A相コイル及びB相コイルにより生成される磁界の向きを示す図。 ステップ毎のA相コイル及びB相コイルに流れる電流を例示する図。 マイクロステップ制御によるトルクの変動曲線を示す図。 d軸及びq軸によって表される回転座標系との関係を示す図。 ベクトル制御部の構成の例を示すブロック図。 主制御部の制御例を模式的に示す図。 主制御部の制御モードの変更を模式的に示す図。 マイクロステップ制御とベクトル制御部を併用した場合のトルクの変動曲線を示す図。 主制御部の制御例を示すフローチャート。 第4制御モードでの1ステップでの回転子の回転角度を示す図。
以下、本発明の実施形態に係るモータ制御装置、モータ制御方法、及びモータ駆動システムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。また、本実施形態で参照する図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号又は類似の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なる場合や、構成の一部が図面から省略される場合がある。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るモータ駆動システム1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、モータ駆動システム1は、マイクロステップ制御、及びベクトル制御が可能なシステムであり、ステッピングモータ10と、モータ制御装置20とを備える。
図2は、ステッピングモータ10の断面模式図である。図2に示すように、ステッピングモータ10は、例えば二相ステッピングモータである。なお、本実施形態に係るステッピングモータ10は、二相ステッピングモータであるが、これに限定されない。例えばステッピングモータは、PM型、VR型、ハイブリッド型のいずれであってもよい。
ステッピングモータ10は、例えばロータヨークに永久磁石を設けたロータ102と、ステータコアの極歯の回りにモータコイルを巻き付けれたステータ104とを有する。コイルA、Aバーは、A相コイル10a(図4参照)を構成しており、コイルAの一端は、コイルAバーの一端に接続されている。同様に、コイルB、Bバーは、B相コイル10b(図4参照)を構成しており、コイルBの一端は、コイルBバーの一端に接続されている。このように、ステータには電気角で位相が90度異なるA相コイル10aとB相コイル10bが巻き付けられている。各相コイルには、モータ制御装置20の制御により所定のモータ電流が流れる。
図3は、モータ制御装置20の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、モータ制御装置20は、ステッピングモータ10のマイクロステップ制御と、ベクトル制御とが可能な装置である。モータ制御装置20は、モータトルク電流Iq及び界磁電流Idを独立に制御すると共にマイクロステップ制御と、ベクトル制御との切り換え及び並列駆動が可能である。
モータ制御装置20は、検出部200と、PWM回路202と、励磁制御部204と、ベクトル制御部206と、主制御部208とを、備える。また、PWM回路202は、ブリッジ回路202a、202bを有する。モータ制御装置20を構成する各回路部は、半導体基板上に一体集積化される。すなわち、励磁制御部204と、ベクトル制御部206と、主制御部208とは、回路として構成可能である。なお、本実施形態に係る励磁制御部204が第1信号生成部に対応し、ベクトル制御部206が第2信号生成部に対応し、PWM回路202が駆動部に対応する。
図4は、ブリッジ回路202aの回路構成例を示す図である。図4に示すように、ブリッジ回路202aは例えばH型のフルブリッジ回路であり、4つのトランジスタS1~S4を含む。トランジスタS1とトランジスタS3の第1接続点n1には、A相コイル10aの一端が接続され、トランジスタS2とトランジスタS4の第2接続点n2には、A相コイル10aの他端が接続される。また、第1接続点n1と第2接続点n2との間には抵抗R1が接続され、トランジスタS3とトランジスタS4の第1接続点n1及び第2接続点n2と異なる側の端部は抵抗R2の一端に接続される。また、抵抗R2の他端は接地される。トランジスタS1とトランジスタS2の第1接続点及び第2接続点と異なる側の端部は電源Vddに接続される。ブリッジ回路202aは、励磁制御部204、ベクトル制御部206の少なくともいずれかの制御信号にもとづいてスイッチングされ、A相コイル10aの端部電圧VAの電圧がスイッチングされる。
ブリッジ回路202bもブリッジ回路202aと同様の構成回路であり、トランジスタS1とトランジスタS3の第1接続点には、B相コイル10bの一端が接続され、トランジスタS2とトランジスタS4の第2接続点には、A相コイル10bの他端が接続される。ブリッジ回路202bもブリッジ回路202aと同様に、励磁制御部204、ベクトル制御部206の少なくともいずれかの制御信号にもとづいてスイッチングされ、B相コイル10bの端部電圧VBの電圧がスイッチングされる。
励磁制御部204には、主制御部208からクロック信号がパルスとして力される。また、励磁制御部204には、主制御部208から時計回り(正転)、反時計回り(反転)を指示する方向指示信号が入力される。励磁制御部204は、パルスが入力されるたびに、方向指示信号に応じた方向に、ステッピングモータ10のロータを所定角、回転させる。より詳細には、励磁制御部204は、ステッピングモータ10のモータのステッピング駆動周期を示すクロック信号に基づき、ステッピングモータ10に流す励磁電流の極性を示す極性信号と励磁電流の電流量を示す電流量信号を含む第1制御信号をPWM回路202に供給する。これにより、励磁制御部204は、主制御部208からパルスが入力される度に、ステッピングモータ10内の励磁位置を変化させる。また、パルスの周波数は目標速度に対応し、目標速度は所定周期で変化する。
ベクトル制御部206は、ステッピングモータ10のロータ102の目標位相を表す指令位相に基づき、ロータ102の位相と目標位相との偏差が小さくなるようにステッピングモータ10に流す励磁電流を制御する。例えば、ベクトル制御部206は、ステッピングモータ10のロータ102の回転位相を基準とした回転座標系における電流値を制御することにより、ステッピングモータ10をベクトル制御することが可能である。ベクトル制御部206には、主制御部208からパルスが入力される。パルスの数が指令位相に対応する。また、パルスの周波数は目標速度に対応し、目標速度は所定周期で変化する。ベクトル制御部206の詳細も後述する。
主制御部208は、CPU、クロック回路、メモリ回路などを含んで構成される。メモリ回路は制御プログラム及び各種演算処理を実現させるプログラム及び当該演算処理で用いられるパラメータを格納する。そして、これらの回路と所定のプログラムとが協働することにより、後述する機能を実現する。
主制御部208は、マイクロステップ制御を行う第1制御モードと、ベクトル制御を行う第2制御モードと、マイクロステップ制御とベクトル制御とを並列して行う第3制御モードとを有する。また、主制御部208には、例えば上位システムから回転方向、回転数、周波数、停止位置等の情報が供給される。例えば、主制御部208は、回転数などの情報により各制御モードを切り換えてもよい。或いは、主制御部208は、上位システムからの指令により各制御モードを切り換えてもよい。
主制御部208は、モータ10のロータ(回転子)102の目標位相を表す指令位相θrefを生成し、指令位相θrefを励磁制御部204、及びベクトル制御部206へ出力する。なお、実際には、主制御部208は、励磁制御部204、及びベクトル制御部206に対してパルス信号を出力しており、パルスの数が指令位相に対応する。また、パルスの周波数は目標速度に対応し、目標速度は所定周期で変化する。指令位相θrefは、例えば、モータ10の目標速度に基づいて生成される。
ここで、励磁制御部204が行う第1制御モードの制御例を図5~図8を参照して説明する。図5は、ブリッジ回路202aのスイッチング動作例を模式的に示す図である。例えば、ステッピングモータ10の正転、反転、停止のスイッチング動作例を左から順に示している。正転では、トランジスタS1、S4が通電状態となるこことにより、A相コイル10aの一端にプラス電圧が印加され、他端にマイナス電位が印可される。反転では、トランジスタS2、S3が通電状態となるこことにより、A相コイル10aの一端にマイナス電圧が印加され、他端にプラス電位が印可される。停止では、トランジスタS3、S4が通電状態となるこことにより、A相コイル10aの一端と他端が同電位となる。
再び図3に示すように、励磁制御部204は、パルスが主制御部208から入力される度に、PWM回路202を制御して、A相コイル10a、10b(もしくはコイルのペア)に流れる励磁電流の大きさ及び向きを切り換える。
図6は、励磁制御部204のマイクロステップ制御例を模式的に示す図である。A相コイル10a、10bの磁界と回転角度とを順に示している。すなわち、左上から順に0、45、90、135、180、225、270、315度の回転を示す。
上側の左端図では、励磁制御部204は、B相コイル10bの一端から電流を流入させ、B相コイル10bの他端側から電流を流出させる。A相コイル10aには電流を流さない。この時、コイルBの内側はNにコイルBバーの内側はSになる。ロータ102は、B相コイル10bの磁界M0に引かれ、上をS、下をNにして止まる。ここでコイルの電流がI0の時に、磁界の大きさM0が発生するとする。
上側の左から2番目の図では、励磁制御部204は、45度時計まわりに回転させるために、磁界の大きさM0は維持し、永久磁石が該当位置に停止する磁界を発生させる。励磁制御部204は、B相コイル10bでは、M0×sin(45度)≒M0×0.707の磁界を、A相コイル10aでM0×cos(45度)≒M0×0.707の磁界を発生させる。すなわち、A相コイル10aで他端側から一端側に電流を流入させる。
励磁制御部204は、さらに45度回転させるために、B相コイル10bでは、M0×sin(0度)の磁界を、A相コイル10aでM0×cos(0度)≒M0の磁界を発生させる。すなわち、B相コイル10bには電流を流さない。A相コイル10aで他端側から一端側に電流を流入させる。ロータ102はA相コイル10の磁界M0に引かれ、右をS、左をNにして止まる。
図6に示すように、励磁制御部204は、パルスが主制御部208からパルスが入力される度に、ステッピングモータ10を所定角度、図6では45度ずつ回転させる。また、停止位置に対して行き過ぎ、戻り過ぎを何度か繰り返して、ステッピングモータ10を完全に停止可能に制御できる。このように、第1制御モードでは、磁界の大きさは一定で、角度に応じて各コイルに流れる電流を制御して磁界を合成し、任意のステップでロータを回転させ停止させるマイクロステップ制御を行う。
図7は、マイクロステップ制御によりA相コイル10a及びB相コイル10bにより生成される磁界の向きを示す図である。すなわち、図7では、励磁制御部204による制御により、ステッピングモータ10が22.5ずつ回転する例を示している。
図8は、図7の各磁界に対応するステップ毎のA相コイル10a及びB相コイル10bに流れる電流を例示する図である。上図がA相コイル10aの電流を示し、下図がB相コイル10bの電流を示す。縦軸が電流の大きさを示し、横軸がマイクロステップのステップ数を示す。図8に示すように、励磁制御部204は、テップ毎にPWM回路202を制御して、A相コイル10a及びB相コイル10bに流れる電流を制御する。このように、励磁制御部204によるマイクロステップ制御では、パルス数で回転角度を制御し、周波数で回転速度を制御する。また、励磁制御部204は、1パルスに対する1ステップでの回転角を更に細かくすることも可能である。このように、第1制御モードでは、入力パルスに対して1ステップずつ同期しながらロータ102を回転させる。これにより、ロータ102の微少角の回転制御がより高精度に可能となる。
このように、励磁制御部204が生成する第1制御信号には、A層に流す電流の大きさ及び向きを示す第1電流量信号、及び、B層に流す電流の大きさ及び向きを示す第2電流量信号が含まれる。すなわち、A層、及びB層に流す電流の大きさが電流量信号に対応し、電流の向きが極性信号に対応する。
図9は、マイクロステップ制御によるトルクの変動曲線T90を示す図である。縦軸がトルクを示し、横軸が回転速度を示す。図9に示すように、マイクロステップ制御では、回転速度が増加するにしたがい、トルクが低下し、回転速度の上限が生じる。そこで、例えば、高速域では、第2制御モードを使用する。第2制御モードであるベクトル制御は、省エネ且つ細かなトルク制御が可能であり、ステッピングモータ10の回転を低速から高速までより効率的に制御可能である。
図10、及び図11に基づき、ベクトル制御部206の構成例を説明する。本実施形態では、ロータリエンコーダなどのセンサは設けられていない例で説明するが、これに限定されない。例えば、ロータリエンコーダにより回転位相を検出してもよい、
図10は、ステッピングモータ(以下、モータと称する場合がある)10と、d軸及びq軸によって表される回転座標系との関係を示す図である。図10に示すように、静止座標系において、A相コイル10aに対応した軸であるα軸と、B相コイル10bに対応した軸であるβ軸とが定義される。また、図10では、ロータ102に用いられている永久磁石の磁極によって作られる磁束の方向に沿ってd軸が定義され、d軸から反時計回りに90度進んだ方向(d軸に直交する方向)に沿ってq軸が定義される。α軸とd軸との成す角度はθと定義され、ロータ102の回転位相は角度θによって表される。ベクトル制御では、ロータ102の回転位相θを基準とした回転座標系を用いる。より具体的には、ベクトル制御では、A相コイル10a及びB相コイル10bに流れる駆動電流に対応する電流ベクトルの、回転座標系における電流成分であって、回転子にトルクを発生させるq軸電流Iq(トルク電流成分)と巻線を貫く磁束の強度に影響するd軸電流Id(励磁電流成分)とが用いられる。
すなわち、q軸電流Iqは、モータ10のロータ102にトルクを発生させるトルク電流に相当する。また、d軸電流Idは、モータ10の巻線を貫く磁束の強度に影響する励磁電流に相当する。ベクトル制御部206は、q軸電流Iq及びd軸電流Idをそれぞれ独立に制御することができる。この結果、ベクトル制御部206は、ロータ102にかかる負荷トルクに応じてq軸電流を制御することによって、ロータ102が回転するために必要なトルクを効率的に発生させることができる。換言すると、ベクトル制御においては、図10に示す電流ベクトルの大きさは、ロータ102にかかる負荷トルクに応じて変化する。
図11は、モータ10を制御するベクトル制御部206の構成の例を示すブロック図である。ベクトル制御部206は、ロータ102の目標位相を表す指令位相θrefと実際の回転位相θとの偏差が小さくなるようにトルク電流成分の値と励磁電流成分の値とを制御する位相フィードバック制御を行うことによってモータ10の回転を制御する。また、ロータ102の目標速度を表す指令速度と実際の回転速度との偏差が小さくなるようにトルク電流成分の値と励磁電流成分の値とを制御する速度フィードバック制御を行うことによってモータを制御する方法もある。
図11に示すように、ベクトル制御部206は、位相制御回路300と、電流制御回路302と、逆座標変換回路304と、PWD制御回路305と、座標変換回路308と、誘起電圧生成回路310と、位相検出回路312と、演算回路314、減算器D20、D22、D24とを有する。
ベクトル制御部206は、モータ10のロータ102の回転位相θを後述する方法により決定し、その結果に基づいてベクトル制御を行う。
減算器D20は、モータ10のロータ102の回転位相θと指令位相θrefとの偏差Δθを演算して出力する。位相制御回路300は、偏差Δθを周期Tで取得する。位相制御回路300は、比例制御(P)、積分制御(I)、微分制御(D)に基づいて、減算器D20から出力される偏差が小さくなるように、目標値としてのq軸電流指令値Iqref及びd軸電流指令値Idrefを生成して出力する。具体的には、位相制御回路300は、P制御、I制御、D制御に基づいて減算器D20から出力される偏差が0になるように、q軸電流指令値Iqref及びd軸電流指令値Idrefを生成して出力する。なお、P制御とは、制御する対象の値を指令値と推定値との偏差に比例する値に基づいて制御する制御方法である。また、I制御とは、制御する対象の値を指令値と推定値との偏差の時間積分に比例する値に基づいて制御する制御方法である。また、D制御とは、制御する対象の値を指令値と推定値との偏差の時間変化に比例する値に基づいて制御する制御方法である。また、第2制御モードでは、位相制御回路300は、d軸電流指令値Idrefをq軸電流指令値Iqrefよりも小さくなるように制御する。例えば、ロータ102が永久磁石である場合には、界磁電流である電流値Idを0近傍まで低減させる。これにより、回転によって発生する誘起電圧を抑制し、より高い回転速度まで回転させることが可能となる。
モータ10のA相コイル10Aに流れる駆動電流LIαは、電流検出器200aによって検出され、その後、AD変換回路306によってアナログ値からデジタル値Iαへと変換される。また、モータ10のB相コイル10Bに流れる駆動電流LIβは、電流検出器200bによって検出され、その後、AD変換回路306によってアナログ値からデジタル値Iβへと変換される。なお、電流検出器200a、200bが電流を検出する周期は、例えば、位相制御回路300が偏差Δθを取得する周期T以下の周期である。
AD変換回路306によってアナログ値からデジタル値へと変換された駆動電流の電流値は、静止座標系における電流値Iα及びIβとして、図10に示す電流ベクトルの位相θeを用いて(1)、(2)式で示される。電流ベクトルの位相θeは、α軸と電流ベクトルとの成す角度であり、Iは電流ベクトルの大きさである。
Iα=I×cosθe (1)
Iβ=I×sinθe (2)
これらの電流値Iα及びIβは、座標変換回路308、及び誘起電圧生成回路310に入力される。
座標変換回路308は、静止座標系における電流値Iα及びIβを(3)、(4)式によって、回転座標系におけるq軸電流の電流値Iq及びd軸電流の電流値Idに変換する。
Id=cosθ×Iα+sinθ×Iβ (3)
Iq=-sinθ×Iα+cosθ×Iβ (4)
位相制御回路300から出力されたq軸電流指令値Iqrefが減算器D22に入力される。また、減算器D22には座標変換回路308から出力された電流値Iqが入力される。減算器D22は、q軸電流指令値Iqrefと電流値Iqとの偏差を演算し、偏差を電流制御回路302に出力する。
位相制御回路300から出力されたd軸電流指令値Idrefが減算器D24に入力される。また、減算器D24には座標変換回路308から出力された電流値Idが入力される。減算器D24は、d軸電流指令値Idrefと電流値Idとの偏差を演算し、偏差を電流制御回路302に出力する。
電流制御回路302は、PID制御に基づいて、減算器D22から出力される偏差が小さくなるように駆動電圧Vqを生成する。具体的には、電流制御回路302は、減算器D22から出力される偏差が0になるように駆動電圧Vqを生成して逆座標変換回路304に出力する。
同様に、電流制御回路302は、PID制御に基づいて、減算器D24から出力される偏差が小さくなるように駆動電圧Vdを生成する。具体的には、電流制御回路302は、減算器D24から出力される偏差が0になるように駆動電圧Vdを生成して逆座標変換回路304に出力する。
逆座標変換回路304は、電流制御回路302から出力された回転座標系における駆動電圧Vq及びVdを、(5)、(6)式によって、静止座標系における駆動電圧Vα及びVβに逆変換する。
Vα=cosθ×Vd-sinθ×Vq (5)
Vβ=sinθ×Vd+cosθ×Vq (6)
そして、逆座標変換回路304は、逆変換された駆動電圧Vα及びVβをPWD制御回路305及び誘起電圧生成回路310に出力する。
PWD制御回路305は、逆座標変換回路304から入力された駆動電圧Vα及びVβに基づくPWM信号を生成し、PWM回路202に供給する。これにより、PWM回路202は、駆動電圧Vα及びVβに応じた駆動電流Iα及びIβを生成し、駆動電流Iα及びIβをモータ10の各相の巻線に供給することによって、モータ10を駆動させる。なお、本実施形態においては、PWMインバータはフルブリッジ回路を有しているが、PWMインバータはハーフブリッジ回路等であっても良い。
次に、回転位相θを決定する構成について説明する。ロータ102の回転位相θの決定には、ロータ102の回転によってモータ10のA相及びB相コイル10a、10bに誘起される誘起電圧Eα及びEβの値が用いられる。
誘起電圧生成回路310は、誘起電圧の値を生成する。より詳細には、誘起電圧生成回路310は、誘起電圧Eα及びEβを、AD変換回路306から誘起電圧生成回路310に入力された電流値Iα及びIβと、逆座標変換回路304から誘起電圧生成回路310に入力された駆動電圧Vα及びVβとを用いて、(7)、(8)式にしたがって生成する。
Eα=Vα-R×Iα-L×dIα/dt (7)
Eβ=Vβ-R×Iβ-L×dIβ/dt (8)
ここで、Rは巻線レジスタンス、Lは巻線インダクタンスである。巻線レジスタンスR及び巻線インダクタンスLの値は使用されているモータ10に固有の値である。誘起電圧生成回路310によって決定された誘起電圧Eα及びEβは位相検出回路312に出力される。
位相検出回路312は、誘起電圧生成回路310から出力された誘起電圧Eαと誘起電圧Eβとの比に基づいて、次式によってモータ10のロータ102の回転位相θを決定する。上述のように、ロータ102の回転位相θは、減算器D20に供給される。
θ=tan-1(-Eβ/Eα) (9)
ベクトル制御部206は、ベクトル制御を行う場合は、上述の制御を繰り返し行う。このように、ベクトル制御部206は、指令位相θrefと回転位相θとの偏差が小さくなるように回転座標系における電流値を制御する位相フィードバック制御を用いたベクトル制御を行う。ベクトル制御を行うことによって、モータが脱調状態となることや、余剰トルクに起因してモータ音が増大すること及び消費電力が増大することを抑制することができる。また、位相フィードバック制御を行うことによって、回転子の回転位相が所望の位相になるように回転子の回転位相を制御することができる。
図12は、主制御部208の制御例を模式的に示す図である。主制御部208は、励磁制御部204を制御して、低速では第1制御モードであるマイクロステップ制御によりモータ10を制御する。これにより、モータ10の回転角をより高精度に制御可能となる。
次に、主制御部208は、モータ10が所定の回転速度以上になると、ベクトル制御部206を制御して、第2制御モードであるベクトル制御によりモータ10を制御する。これにより、トルクの低減を抑制しつつモータ10の回転数を上げることが可能となる。
次に、主制御部208は、モータ10が所定の回転速度未満になると、励磁制御部204を制御して、第1制御モードであるマイクロステップ制御によりモータ10を制御する。これによりモータ10の回転角をより高精度に制御可能となる。また、主制御部208は、第1制御モードと第2制御モードとの変更の間に第3制御モードを入れることが可能である。これにより、モータ10の振動を抑制しつつ制御モードの変更が可能となる。
図13は、主制御部208の制御モードの変更を模式的に示す図である。縦軸は、q軸電流の電流値Iq及びd軸電流の電流値Idの大きさを示し、横軸は、時間を示す。
主制御部208は、第1制御モードであるマイクロステップ領域では、励磁制御部204を制御して、電流値Iqを低減し、回転トルクを抑制する。そして、第3制御モードでは、ベクトル制御部206の並列制御を開始する。これにより、マイクロステップ制御と、ベクトル制御とが並列的に行われる。より具体的には、主制御部208は、ベクトル制御部206の位相制御回路300を制御し、目標値としてのq軸電流指令値Iqref及びd軸電流指令値Idrefを生成して出力する。すなわち、第3制制御モードでは、d軸電流指令値IdrefをId0からId1に低減させる。そして、主制御部208は、d軸電流指令値Idがq軸電流指令値Iqreよりも小さくなると、励磁制御部204によるマイクロステップ制御を停止し、第2制御モードに移行する。これにより、界磁電流である電流値Idを低減させることにより、回転によって発生する誘起電圧を抑制し、より高い回転速度まで回転させることが可能となる。
逆に、第2モードから第1モードに移行する際には、主制御部208は、d軸電流指令値IdrefをId1からId0に増加させるように、ベクトル制御部206の位相制御回路300を制御する。一方で、主制御部208は、q軸電流指令値IqrefをIq2からIq0に低減させるように、ベクトル制御部206の位相制御回路300を制御する。そして、主制御部208は、d軸電流指令値Idがq軸電流指令値Iqreよりも大きくなると、ベクトル制御部206によるベクトル制御を停止し、第1制御モードに移行する。
図13に示すように、主制御部208は、モードの移行時にq軸電流指令値Iqref及びd軸電流指令値Idrefの時間変化が微分連続となるように生成して出力する。これにより、制御モードの移行時におけるq軸電流の電流値Iq及びd軸電流の電流値Idの時間変化も微分連続となり、モータ10の振動を抑制しつつモードの移行が可能となる。なお、q軸電流の電流値Iq及びd軸電流の電流値Idの時間変化が微分不連続となると、モータ10の振動原因となってしまう。
図14は、マイクロステップ制御とベクトル制御部を併用した場合のトルクの変動曲線T92を示す図である。縦軸がトルクを示し、横軸が回転速度を示す。変動曲線T90は図9と同様にマイクロステップ制御によるトルクの変動曲線である。図14に示す様にベクトル制御を併用することにより、高速回転域でもトルクの低下を抑制可能となる。
図15は、主制御部208の制御例を示すフローチャートである。ここでは、第1制御モードから第2制御モードへの変更制御例を説明する。図15に示すように、主制御部208は、励磁制御部204を制御して、モータ10の駆動を第1制御モードで開始する(ステップS100)。
次に、主制御部208は、制御モードに変更指示が上位システムから入力されるか、又は所定の回転速度を超えるか否かを判定する(ステップS102)。主制御部208は、変更指示が上位システムから入力されず、且つ所定の回転速度を超えていないと判定する場合(ステップS102のNO)、ステップS100からの処理を繰り返す。
一方で、変更指示が上位システムから入力されたか、又は、所定の回転速度を超えていたと判定する場合(ステップS102のYES)、主制御部208は、制御モードをベクトル制御部206の制御を開始し、第3制御モードへと移行する(ステップS104)。
次に、主制御部208は、ベクトル制御部206の位相制御回路300を制御し、d軸電流指令値IdrefをId0からId1に低減させ、q軸電流指令値IqrefをIq0からIq1に増加させる(ステップS106)。そして、主制御部208は、d軸電流指令値Idがq軸電流指令値Iqreよりも小さくなったか否かを判定する(ステップS108)。
主制御部208は、d軸電流指令値Idがq軸電流指令値Iqre以上であると判定する場合に(ステップS108のNO)、ステップS106からの処理を繰り返す。一方で、主制御部208は、d軸電流指令値Idがq軸電流指令値Iqre未満であると判定する場合に(ステップS108のNO)、励磁制御部204のマイクロステップ制御を停止し、第2制御モードに移行し、移行処理を終了する。
以上説明したように、第1実施形態に係るモータ駆動システム1は、モータ10に対して、励磁制御部204によるマイクロステップ制御と、ベクトル制御部206のベクトル制御とを可能にした。これにより、マイクロステップ制御によりモータ10の回転角制御をより高精度に行うことが可能となり、ベクトル制御によりモータ10のトルクの低下を抑制し、より高回転までモータ10を回転させることが可能となる。
(第1実施形態の変形例)
第1実施形態の変形例に係るモータ駆動システム1は、励磁制御部204によるマイクロステップ制御時にも、ベクトル制御部206の位相制御回路300を制御し、d軸電流指令値Idref、及びd軸電流指令値Iqrefを固定値として出力させる点で第1実施形態に係るモータ駆動システム1と相違する。以下ではで第1実施形態に係るモータ駆動システム1と相違する点を説明する。
第1実施形態の変形例に係るモータ駆動システム1は、第1制御モード時にも、ベクトル制御部206を駆動させる第4制御モードを有する。第4制御モードでは、主制御部208は、d軸電流指令値Idref、及びd軸電流指令値Iqrefの絶対値を固定値として出力させる。これにより、マイクロステップ制御時にも、q軸電流Iqが所定値を有するように制御可能となる。例えば、q軸電流Iqをd軸電流Idの5パーセントなるように制御する。
図16は、第4制御モードでの1ステップでのモータ10のロータ102の回転角度を示す図である。縦軸は、ロータ102の回転角度を示し、横軸は時間を示す。回転角度D160は第1制御モードでの回転角度の時系列変動を示し、回転角度D162は第4制御モードでの回転角度の時系列変動を示す。第1制御モードでの回転角度D160は、時間tで目標角度θsに達する。その後、目標角度θsを中心に変動を繰り返すセットリングタイムを経て、やがて停止する。
一方で、第4制御モードでの回転角度D162は変動が抑制される。このように、マイクロステップ制御時にq軸電流Iqを所定値に保つことにより、回転振動が抑制される。これは、q軸電流Iqを所定値に保つことにより一方向の回転トルクが働き、マイクロステップ制御時の振動を抑制すると考えられている。
以上説明したように、第1実施形態の変形例に係るモータ駆動システム1は、励磁制御部204によるマイクロステップ制御時にも、ベクトル制御部206の位相制御回路300を制御し、d軸電流Iqを固定値として出力させることとした。これにより、マイクロステップ制御時に回転振動を抑制することが可能となる。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規な部、方法及びプログラムは、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明した部、方法及びプログラムの形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。
1:モータ駆動システム、10:ステッピングモータ、20:モータ制御装置、102:ロータ、202:PWM回路、204:励磁制御部、206:ベクトル制御部。

Claims (12)

  1. モータのステッピング駆動周期を示すクロック信号に基づき、前記モータに流す励磁電流の極性を示す極性信号と前記励磁電流の電流量を示す電流量信号とを含む第1制御信号を生成する第1信号生成部と、
    前記モータの回転子の目標位相を示す指令位相に基づき、前記回転子の位相と前記目標位相との偏差が小さくなるように前記モータに流す励磁電流を制御する第2制御信号を生成する第2信号生成部と、
    前記第1制御信号及び前記第2制御信号の少なくともいずれかを出力させる制御を前記第1信号生成部、及び前記第2信号生成部に対して行う主制御部と、
    前記第1制御信号及び前記第2制御信号の少なくともいずれかに基づき、前記モータを駆動する駆動部と、
    を備える、モータ制御装置。
  2. 前記主制御部は、前記回転子にトルクを与えるq軸方向の励磁磁束を生成させるq軸電流の大きさと、q軸と直交するd軸方向に励磁磁束を生成させるd軸電流の大きさとの制御を前記第1信号生成部及び前記第2信号生成部に対して行っており、
    前記第1制御信号では、前記q軸電流よりも前記d軸電流の方が大きくなるように制御し、前記第2制御信号では、前記q軸電流よりも前記d軸電流の方が小さくように制御する、請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記主制御部は、前記駆動部に前記第1制御信号を出力させる第1制御モードと、前記駆動部に前記第2制御信号を出力させる第2制御モードと、を有する、請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記主制御部は、前記第1制御モードでは、前記クロック信号に基づき、所定の角度回転させるマイクロステップ制御を前記第1信号生成部に行わせ、第2制御モードでは、ベクトル制御を前記第2信号生成部に行わせる、請求項3に記載のモータ制御装置。
  5. 前記主制御部は、前記駆動部に前記第1制御信号と、前記第2制御信号とを出力させる第3制御モードと、を更に有する、請求項4に記載のモータ制御装置。
  6. 前記主制御部は、前記第1制御モードと、前記第2制御モードとを切り換える所定期間に前記第3制御モードを実行する、請求項5に記載のモータ制御装置。
  7. 前記主制御部は、前記モータの回転数に応じて、前記第1制御モードと、前記第2制御モードとを、切り換える、請求項6に記載のモータ制御装置。
  8. 前記主制御部は、前記第1制御モードと、前記第2制御モードとを切り換える場合に、前記q軸電流、及び前記d軸電流の時間に対する微分値が連続するように前記第1信号生成部、及び前記第2信号生成部を制御する、請求項7に記載のモータ制御装置。
  9. 前記主制御部は、前記第1制御モードにおいても、前記d軸電流に対して所定の比率の大きさを有する前記q軸電流を生成させる、請求項8に記載のモータ制御装置。
  10. 前記第2信号生成部は、前記q軸電流の大きさを制御する電流制御部を有しており、
    前記第1制御モードにおいて、前記q軸電流の大きさは、前記電流制御部により制御される、請求項9に記載のモータ制御装置。
  11. モータと、
    前記モータを制御するモータ制御装置と、
    を備える、モータ駆動システムであって、
    前記モータ制御装置は、
    前記モータのステッピング駆動周期を示すクロック信号に基づき、前記モータに流す励磁電流の極性を示す極性信号と前記励磁電流の電流量を示す電流量信号を含む第1制御信号を生成する第1信号生成部と、
    前記モータの前記回転子の目標位相を表す指令位相に基づき、前記回転子の位相と前記目標位相との偏差が小さくなるように前記モータに流す励磁電流を制御する第2制御信号を生成する第2信号生成部と、
    前記第1制御信号及び前記第2制御信号の少なくともいずれかを出力させる制御を前記第1信号生成部、及び前記第2信号生成部に対して行う主制御部と、
    前記第1制御信号及び前記第2信号の少なくともいずれかに基づき、前記モータを駆動する駆動部と、を有する、
    モータ駆動システム。
  12. モータのステッピング駆動周期を示すクロック信号に基づき、前記モータに流す励磁電流の極性を示す極性信号と前記励磁電流の電流量を示す電流量信号を含む第1制御信号を生成する第1信号生成工程と、
    前記モータの前記回転子の目標位相を表す指令位相に基づき、前記回転子の位相と前記目標位相との偏差が小さくなるように前記モータに流す励磁電流を制御する第2制御信号を生成する第2信号生成工程と、
    前記第1制御信号及び前記第2制御信号の少なくともいずれかを出力させる制御を行う主制御工程と、
    前記第1制御信号及び前記第2信号の少なくともいずれかに基づき、前記モータを駆動する駆動工程と、
    を備える、モータ制御方法。
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