JP2022142833A - 薬剤分包機 - Google Patents
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Abstract
Description
容器部に着脱式の薬剤カセットを採用した謂わば特化型の薬剤フィーダ(特定薬剤専用タイプ薬剤フィーダ)は、取り扱い対象の薬剤が限定されるが、カセット着脱の利便性が評価されて、多用されている(次に述べる背景技術1参照)。
これに対し、容器部とベースとが一体化している謂わば汎用型の薬剤フィーダ(多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ)は、各種の薬剤を取り扱える利便性について評価が高く、改良が進むにつれて使用頻度が高まっている(後述する背景技術3参照)。
薬剤カセットを多数搭載した薬剤分包機のなかには(特許文献1,2参照)、着脱式の薬剤カセットに機械読取可能な容器識別情報を持たせるとともに、薬剤カセットの着脱されるベース部については各々のベース部に読取装置を組み込んでおいて、薬剤カセットのベース部への装着に際し、薬剤カセットの容器識別情報をベース部の読取装置で読み取って対応表に基づく照合を行うことにより、カセット装着先の適否を自動判定するようになったものがある。
調剤サーバは、データ保持に十分な記憶容量のハードディスク等が付いていれば、プログラマブルな汎用のコンピュータで良く、これには、処方オーダリングシステム等から受け取った処方データや、薬剤分包機から受け取った分包機ステータス、このシステムで取り扱う各薬剤に関する薬品情報を纏めた薬品マスタ等が、保持されている。
これに対し(特許文献2参照)、薬剤フィーダ収納庫において最前に位置する薬剤フィーダについては前面露出状態で装備されるようになった薬剤分包機もある。
この薬剤分包機では、前面露出状態の薬剤カセットに限れば薬剤フィーダ収納庫を筐体から引き出さなくても薬剤補充が行えるようになっている。
次に(特許文献3参照)、多くの薬剤分包機では、薬剤フィーダ収納庫と下部薬剤収集機構との間かその近傍に、薬剤手撒き装置が組み込まれている。薬剤手撒き装置は、予備撒きカセットを着脱しうる本体部を薬剤分包機の筐体から引き出したり押し込んだりできるようになっており、予備撒きカセットに薬剤を手撒きしておくことで、薬剤フィーダ収納庫の薬剤フィーダに収容されていない薬剤までも自動分包の対象に含めることを可能にしている。そのような組込式の薬剤手撒き装置に加えて、薬剤分包機とは別体で構成される据置形の薬剤手撒き装置も存在しており、それらを併用することで、予備撒きカセットに薬剤を手撒きする作業については、現在進行中の分包の後に予定される謂わば後続分包に係る先行準備作業を、並行して進めることができる。
さらに(特許文献4~12参照)、容器部とベースとが一体化しているタイプの薬剤フィーダを説明する。このタイプの薬剤フィーダとして典型的なものは、同一形状の錠剤等(薬剤)を一列に整列させながら搬送する整列供給式の薬剤フィーダである。その構成例を挙げると、縦線を中心として軸回転可能な外側の環状回転体と、前記縦線から傾いた傾斜線を中心として軸回転可能な状態で前記環状回転体の内側に装備されて前記環状回転体の中空を塞ぐ傾斜回転体と、前記傾斜回転体の回転によってその上から前記環状回転体の上端周縁部の上に運ばれた固形の薬剤を前記環状回転体の回転時に整列させる規制部材とを備えた薬剤フィーダが開発されており実用にも供されている。
ところが、汎用型の薬剤フィーダは、薬剤の入れ替えが特化型の薬剤フィーダより格段に多いため、薬剤の入替やその随伴作業について負担を軽減することが求められる。
とはいえ、そのような分割補充が無節操に行えるとすると、分割補充の実行主体である人間の作業者に掛かる誤作業防止の精神的負担などが過重になりかねない。
そこで、分包開始前の「分割補充」時に薬剤フィーダに対して薬剤を投入する作業者の負担が軽減されるように、多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ搭載の薬剤分包機を改良することが求められる(第1技術課題)。
多数の薬剤をランダム収容する容器部とそこから各薬剤を一つずつ落下させて下方へ排出する逐次排出機構部とを具備した複数の薬剤フィーダと、それらの排出薬剤を受け入れて分包する包装装置とを備えた薬剤分包機において、
前記薬剤フィーダのうち複数のものが、前記容器部と前記逐次排出機構部とを一体化させた汎用型の薬剤フィーダであって、薬剤排出を試行した後に空状態を検出しうるものであり、且つ、前方へ引き出し可能な引出機構に搭載されており、
調剤指示を受け付ける調剤指示受付手段と、前記調剤指示のうち何れか一つに基づいて薬剤排出実行対象を前記薬剤フィーダに割り振る排出実行割振手段とが設けられており、前記排出実行割振手段が、多数の同じ薬剤を複数の薬剤フィーダに分けて投入する分割補充作業の許可を求める分割補充要求を受け付け可能なものであって、前記分割補充要求を受けると前記引出機構のうち単一のものに搭載された前記の汎用型の薬剤フィーダを複数個割当可能か確認して複数個を割り当てられたときに限って分割補充対象の薬剤フィーダを案内するようになっている、ことを特徴とする。
前記の汎用型の薬剤フィーダに薬剤排出実行対象が割り振られたときには当該薬剤フィーダを搭載している前記引出機構についてはその引き出しを薬剤排出実行に先だって前記ロック機構に阻止させる手段と、前記ロック機構にて引き出しを阻止されている前記の汎用型の薬剤フィーダについて空状態が検出されると当該ロック機構に引き出し阻止を一時的に解除させるとともに当該薬剤フィーダへの薬剤補充を促す途中補充促進手段とが設けられている、ことを特徴とする。
しかも、分割補充ができるようになったことにより、その分割補充作業と、環状回転体や傾斜回転体にて囲われる容器内空間を上方へ拡張する容器延伸体(特許文献5,6の図6等を参照)の着脱作業とを、使い分けることも、併用することも、状況等に応じて選択できるので、調剤作業の多様化や容易化などに資するという更なる効果までも奏する。
したがって、この発明によれば、「途中補充」時にも薬剤フィーダに対して薬剤を投入する作業者の負担を軽減することができ、上記の第2技術課題も解決される。
したがって、この発明によれば、「分割補充」と「途中補充」との協動調和によって調剤作業者の負担軽減を更に進めることができる。
その効果は途中補充を繰り返す場合ほど大きい(解決手段5)。
実施形態1の薬剤分包機は、上記の解決手段1~5の薬剤分包機であって、前記の複数の引出機構それぞれに、その引出状態を検出する引出状態検出部材と、前方への引き出しを選択的に阻止するロック機構とが付設されており、
調剤指示を受け付ける手段と、前記の汎用型の薬剤フィーダに対して前方へ引き出された状態で残薬を放出することを指示する残薬引出回収指示を受け付ける手段とが設けられており、前記の汎用型の薬剤フィーダについては、前記引出状態検出部材の検出状態と前記ロック機構のロック状態とに基づいて前方へ引き出されていることが確認できてから前記残薬引出回収指示に応じて対応する薬剤フィーダに薬剤排出動作を実行させるようになっている、ことを特徴とする。
実施形態2の薬剤分包機は、上記の解決手段1~5の薬剤分包機であって、前記の複数の引出機構それぞれに、その引出状態を検出する引出状態検出部材と、前方への引き出しを選択的に阻止するロック機構とが、付設されており、
複数の調剤指示を並行受付する手段と、前記調剤指示のうち何れか一つに基づいて薬剤排出実行対象を前記薬剤フィーダに割り振る手段と、それによって前記の汎用型の薬剤フィーダに薬剤排出実行対象が割り振られたときには当該薬剤フィーダを搭載している前記引出機構についてはその引き出しを薬剤排出実行に先だって前記ロック機構に阻止させる手段と、それ以外の前記引出機構についてはその引き出しを許容させるとともにそれに搭載されている前記の汎用型の薬剤フィーダについては前記調剤指示のうち何れか他の一つに割り振る手段とが設けられている、ことを特徴とする。
すなわち、上位装置等から複数の調剤指示を並行して受け付けることができるようになっており、一の調剤指示を処理し終える前に他の調剤指示が有ればそれも受け付ける。
そして、先ずは一の調剤指示について適切な調剤が行われるように、一の調剤指示の処理を担うことになった汎用型の薬剤フィーダについては、引き出されていない状態で引出ごとロックされるので、簡便ながらも的確に外乱から防護される。
そのため、一の薬剤分包機において現行の調剤指示に基づく分包処理中に次の調剤指示に基づく後続分包の準備も先行させて並行処理することが可能になる。
図1~図11に示した実施例1は、上述の解決手段1~5(出願当初の請求項1~5)に上述の実施形態1,2を加えた総てを具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具や,ヒンジ等の連結具,電動モータ等の駆動源,タイミングベルト等の伝動部材,モータドライバ等の電気回路などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
図2~図3は、薬剤分包機10の全体構造を示しており、それらのうち図2(a)が外観の正面図であり、図2(b)が内部の正面図であり、図3(a)~(d)が外観の左側面図である。
図5(a),(b)は、薬剤分包機10の左側面図であり、図5(c)~(e)は、何れも、複段薬剤収集機構30の斜視図である。
図6は、引出ロック機構40の要部を示しており、(a)が正面図、(b)が平面図、(c)と(d)が正面図である。
図8(a)は、薬剤分包機10のコントローラ80(制御部)と、薬剤フィーダ52のコントローラ(制御部)とに係る機能ブロック図であり、図8(b)~(e)は、何れも、タッチパネル15の画面表示例であり、図9は、薬剤分包機10のコントローラ80(制御部)の具体的な機能ブロック図である。
調剤サーバ100は、LAN等を介して上位の処方オーダリングシステムや下位の薬剤分包機10とのデータ送受信が可能になっており、背景技術1欄で既述したようなプログラムの実行によって、処方オーダリングシステムから処方データを受けて保持したり、それに基づき薬剤分包機10や図示しない他の薬剤分包機もあれば何れか該当するものに対して調剤指示を出したりするようになっている。また、調剤サーバ100は、薬剤分包機10の動作状態を分包機ステータスとしてデータ保持するとともに、各種の薬剤に係る既知の薬品情報を予め登録した薬品マスタも保持している。
薬剤フィーダ配設庫14は、左右に二つ並んだ横2列のものを図示したが、横3列以上でも良く、単列でも良く、各列が更に上下に分かれて夫々が任意に前方へ引き出せるようになっていても良い。
薬剤分包機10の上部を占める薬品庫部13における薬剤フィーダ配設庫14の内部には(図1,図2(b)参照)、複数の特定薬剤専用タイプ薬剤フィーダ51(特化型の薬剤フィーダ,図1,図7(a)参照)を前後に並べて列設しうる薬剤フィーダ列設棚18が上下6段かつ左右2列に並んだ状態で装備されるとともに、その左右2列の間を縦に貫く形で上部薬剤収集機構17が装備されている(図2(b)参照)。そして、薬剤フィーダ51から排出された薬剤は上部薬剤収集機構17によって下方の下部薬剤収集機構16へ案内されるようになっている。
蓋52aは、該当する多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52(汎用型の薬剤フィーダ)の上面の薬剤投入口を開閉するためのものであり、後端部(図では右上部分)が軸支されて揺動可能になっている。しかも、水平状態では薬剤投入口を閉め(図4(a)参照)、鉛直かそれに近い状態では薬剤投入口を薬剤投入可能状態まで開け(図4(b)参照)、それらの間の斜め状態を経由して両状態を遷移するようになっている。
そして、それらを受けて薬剤投入の管理等を司るコントローラ80は、該当する蓋52aが十分に閉まっていた状態(図4(a)参照)から薬剤投入可能状態(図4(b)参照)まで開いたことが蓋開閉状態検出手段29の検出値に基づいて分かると、対応する薬剤フィーダ52に対して薬剤投入が始まったと判定するようになっている。
また、コントローラ80は、その状態から蓋52aが薬剤の零れを阻止しうるところまで十分に閉まったことが蓋開閉状態検出手段29の検出に基づいて分かると(図4(b)から図4(a)への変化を参照)、対応する薬剤フィーダ52に対する薬剤投入が完了したと判定するようになっている。
また、磁気センサ等で構成できるので煩雑となる図示は割愛したが、薬剤フィーダ列設棚20が引出ロック機構40のロック可能範囲内に位置しているか否かを検出する引出状態検出手段も、それぞれの薬剤フィーダ列設棚20に対応させて設けられている。
しかも(図6(d)参照)、手動錠43に鍵45を差し込んで解錠側へ回すと、それに随伴して揺動部材44も回転し、揺動部材44が進退部材42とは係合しない姿勢・状態になるので、手動解錠も可能になっている。
そして、薬剤分包機10のコントローラ80は、調剤サーバ100から調剤指示を受けると、可能な範囲で自動処理するが、必要に応じて調剤作業者への案内等を画面表示したり調剤作業者から指示を受けるようになっている。例えば、薬剤フィーダ51に保持されていない薬剤が調剤指示に含まれていて調剤実行先に薬剤フィーダ52を選定したときに、調剤作業者の手助けが必要であれば、該当する薬剤フィーダ52への薬剤投入指示をタッチパネル15に画面表示させたりするようになっている。
引出阻止プログラム94と解除催促プログラム95と排出制御プログラム96は、それら94,95,96が一つの組をなしており、薬剤フィーダ列設棚20が上段と中段と下段とに三つ設けられていることに対応させて、三組が設けられている。
割振データも、同じ対応付けに基づいて、三組が確保されている。
この場合、中段や下段の各段4個の薬剤フィーダ52に係る割振データには、引出の許容を指示する情報や、夫々の割当済み薬剤フィーダ52に係る薬剤排出個数などの排出制御情報が、セットされるようにもなっている。
また、薬剤排出予約対象になっている薬剤フィーダ52を搭載している薬剤フィーダ列設棚20については、その引出ロック機構40をロック解除状態にする制御を行うことで、薬剤排出予約対象の薬剤フィーダ52の引き出しを許すようになっている。
先ず、排出実行割振プログラム92や排出予約割振プログラム93は、一つの薬剤フィーダ列設棚20に搭載されている四個の薬剤フィーダ52総てについて薬剤フィーダ52と投入薬剤との双方を一組ずつ指定しながら割り振る単純な遣り方の他、処方データに基づいて投入薬剤と薬剤フィーダ52とを一対一で自動で割り振る便利な遣り方も選択でき、動作モード選択機能にて初期設定や更新ができるようになっている。
この途中補充促進機能を両プログラム95,96が発揮するに際しては、引出ロック機構40によって薬品庫部13から前方への引き出しを阻止されている薬剤フィーダ52(汎用型の薬剤フィーダ)について空状態が検出されると、該当する引出ロック機構40については当該の薬剤フィーダ52の引き出し阻止を一時的に解除させるとともに、タッチパネル15の表示等を行って調剤作業者に向けて当該の薬剤フィーダ52への薬剤補充を促すようになっている。
そして、排出実行割振プログラム92によって割り振られた薬剤フィーダ52や薬剤フィーダ配設庫14の薬剤フィーダ51から調剤指示に基づく種々の薬剤が次々に排出され、更に、それらの薬剤が下方へ落下しながら包装装置11へ導かれて分包される。
本例では(図1,図9参照)、中段の薬剤フィーダ列設棚20については割り当てもロックも済んで排出予約割振プログラム93の管理対象から排出実行割振プログラム92の管理対象への移行を待っている状態なので、下段の薬剤フィーダ列設棚20が次の割り振りの対象にされて、その引き出しがロック解除される。
そして、三番目の調剤指示にて指定された総ての薬剤が薬剤分包機10に揃い、そのときの薬剤投入対象だった下段の薬剤フィーダ列設棚20が筐体に押し込まれると、その薬剤フィーダ列設棚20もロックされる。なお、その薬剤投入に際して「分割補充」を行えることや、その後に「途中補充」が必要なこともあるが、それについては後述する。
そうすると、コントローラ80の制御によって、該当する薬剤フィーダ列設棚20が再びロックされるとともに、一時的に停止されていた自動調剤の動作が再開される。
そして、調剤作業者がタッチパネル15の画面操作にて残薬回収の「開始」を指示すると(図8(e)の画面表示例の右下部分を参照)、コントローラ80の制御下でコントローラ53が残薬回収プログラム55を実行し、それによって残薬回収対象の薬剤フィーダ52から残薬が次々に下方へ排出されるので、残薬が回収容器の中へ速やかに移される。
そして、調剤作業者は、残薬回収対象の薬剤フィーダ52が確実に空になっていることを確認したら、蓋52aを閉めて、空の薬剤フィーダ52を次の利用に供する。
具体的には、上述した便利な自動割振が済んだところから始めて(図10(a)参照)、分包動作開始前の「分割補充」について詳述する(図10,図11参照)。
分包動作開始後の「途中補充」についても簡潔に説明する(図示せず)。
図11(a),(b)は、何れも、タッチパネル15の画面表示例であり、図11(c)は、薬剤フィーダ列設棚20の斜視図であり、図11(d)は、タッチパネル15の画面表示例である。
分割補充を行わない場合や、分割補充が必要か否かがハッキリしないので分割補充実行の判断を後回しにしたような場合には、この段階で直ちに、A薬の投入を開始することができる。
そうすると、それに応じて、下段の薬剤フィーダ列設棚20に搭載されている薬剤フィーダ52のうち未だ投入予定薬剤が割り振られていないものから一つが選出される。
本例では、B薬を自動で割り当て済みである手前から二番目の薬剤フィーダ52「UF1-2」は選択対象から外されて、手前から三番目の薬剤フィーダ52「UF1-3」が自動選択されて薬剤投入対象に追加され、その薬剤フィーダ52の蓋を開けることを調剤作業者に促す画面がタッチパネル15に表示される(図11(b)参照)。
また、下段の薬剤フィーダ列設棚20で手前からの三番目の薬剤フィーダ52の蓋52aも開くと、そのことが該当する蓋開閉状態検出手段29によって検出されて、タッチパネル15の表示内容が、該当する薬剤フィーダ52に対してA薬を投入することを調剤作業者に促すものに切り替わる(図11(d)参照)。
上記実施例では、薬剤分包機10がコントローラ80を具備しているのに加えて夫々の薬剤フィーダ52が個々にコントローラ53を具備していたが、薬剤フィーダ52が個別にコントローラ53を具備するのは必須でない。
例えば、複数・多数の薬剤フィーダ52の制御部を単数または少数のコントローラに兼ねさせても良く、あるいは、コントローラ53の機能を代行するプログラムを薬剤分包機10のコントローラ80にインストールしておくといった手法などによって薬剤フィーダ52の制御部の機能を薬剤分包機10の制御部に兼ねさせるようにしても良い。
11…包装装置、12…薬剤手撒き装置装備部、13…薬品庫部、
14…薬剤フィーダ配設庫(特定薬剤専用タイプ薬剤フィーダ収納庫)、
15…タッチパネル(薬剤分包機の操作入力部,表示部)、
16,16a…下部薬剤収集機構、17…上部薬剤収集機構、
18…薬剤フィーダ列設棚(特定薬剤専用タイプ薬剤フィーダ用)、
20…薬剤フィーダ列設棚(多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ用)、
21…把手、22…引出部材(引出機構)、
23…薬剤フィーダ列設棚、24…揺動板体、
25…前板(相対引出位置規制手段,複段薬剤収集機構の前方引出を規制する部材)、
29…蓋開閉状態検出手段(磁気センサ)、
30…複段薬剤収集機構、
31…本体部、32…薬剤受入口、33…把手、
34…側板保持部材、35…側板、36…掛止部材、37…複段引出機構、
40…引出ロック機構、
41…電磁駆動部、42…進退部材(係合部材)、
43…手動錠、44…揺動部材(係合部材)、45…鍵、
51…薬剤フィーダ(特定薬剤専用タイプ,特化型の薬剤フィーダ)、
51a…カセット(容器部)、51b…ベース(駆動部)、
52…薬剤フィーダ(多種薬剤適応タイプ,汎用型の薬剤フィーダ)、52a…蓋、
53…コントローラ(多種薬剤適応タイプ,汎用型の薬剤フィーダの制御部)、
54…自動排出プログラム、55…残薬回収プログラム、
80…コントローラ(薬剤分包機の制御部)、
81…排出動作モード選択プログラム、91…調剤指示受付プログラム、
92…排出実行割振プログラム、93…排出予約割振プログラム、
94…引出阻止プログラム、95…解除催促プログラム、96…排出制御プログラム、
100…調剤サーバ
Claims (5)
- 多数の薬剤をランダム収容する容器部とそこから各薬剤を一つずつ落下させて下方へ排出する逐次排出機構部とを具備した複数の薬剤フィーダと、それらの排出薬剤を受け入れて分包する包装装置とを備えた薬剤分包機において、
前記薬剤フィーダのうち複数のものが、前記容器部と前記逐次排出機構部とを一体化させた汎用型の薬剤フィーダであって、薬剤排出を試行した後に空状態を検出しうるものであり、且つ、前方へ引き出し可能な引出機構に搭載されており、
調剤指示を受け付ける調剤指示受付手段と、前記調剤指示のうち何れか一つに基づいて薬剤排出実行対象を前記薬剤フィーダに割り振る排出実行割振手段とが設けられており、前記排出実行割振手段が、多数の同じ薬剤を複数の薬剤フィーダに分けて投入する分割補充作業の許可を求める分割補充要求を受け付け可能なものであって、前記分割補充要求を受けると前記引出機構のうち単一のものに搭載された前記の汎用型の薬剤フィーダを複数個割当可能か確認して複数個を割り当てられたときに限って分割補充対象の薬剤フィーダを案内するようになっている、ことを特徴とする薬剤分包機。 - 前方への引き出し動作を選択的に阻止するロック機構が前記引出機構に付設されており、
前記の汎用型の薬剤フィーダに薬剤排出実行対象が割り振られたときには当該薬剤フィーダを搭載している前記引出機構についてはその引き出しを薬剤排出実行に先だって前記ロック機構に阻止させる手段と、前記ロック機構にて引き出しを阻止されている前記の汎用型の薬剤フィーダについて空状態が検出されると当該ロック機構に引き出し阻止を一時的に解除させるとともに当該薬剤フィーダへの薬剤補充を促す途中補充促進手段とが設けられている、ことを特徴とする請求項1記載の薬剤分包機。 - 前記途中補充促進手段が、分割補充対象になった複数の薬剤フィーダに関しては該当する総ての薬剤フィーダについて空状態が検出されてから上記の引き出し阻止の一時的解除と上記の薬剤補充の促しとを行うようになっている、ことを特徴とする請求項2記載の薬剤分包機。
- 前記途中補充促進手段が、上記の薬剤補充の促しを行うときには、薬剤補充を促す対象の薬剤フィーダを一つに限定するようになっている、ことを特徴とする請求項3記載の薬剤分包機。
- 前記途中補充促進手段が、上記の引き出し阻止の一時的解除と上記の薬剤補充の促しとを繰り返すことになったときには、薬剤補充を促す対象の薬剤フィーダを同一物に限定するようになっている、ことを特徴とする請求項4記載の薬剤分包機。
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