JP2022140912A - 燃焼器および燃料電池システム - Google Patents

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Tomohito Kato
達郎 山本
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Abstract

【課題】エアの圧力損失を抑えて燃焼器の燃焼を安定させる。【解決手段】燃料ガスとエアとを混合させて燃焼する燃焼器は、軸方向の先端が閉塞されると共に先端に向かって流通した燃料ガスを外部に噴出させる複数の噴出孔が側壁に形成されたガス流通管と、軸方向の先端が開放されると共にガス流通管を囲むようにガス流通管と同軸上に配置され、ガス流通管との間を先端に向かってエアが流通するようにガイドするガイド管と、噴出孔からガイド管との間に噴出した燃料ガスと、ガス流通管とガイド管との間を流通したエアとの混合ガスに点火する点火装置と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、燃焼器および燃料電池システムに関する。
従来、燃料ガスとエアとを混合させて燃焼する燃焼器が提案されている。例えば、特許文献1には、燃料ガスと酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、燃料電池のアノードから排出されたアノードオフガス(燃料ガス)と燃料電池のカソードから排出されたカソードオフガス(エア)とを混合させて燃焼する燃焼器と、を備えるものが記載されている。特許文献1の燃焼器では、カソードオフガスの複数の噴出孔が、アノードオフガスの複数の噴出孔を挟んでカソードオフガスを斜めに噴出するように形成されている。また、特許文献2には、エアの流通方向に対して傾斜した傾斜孔が複数設けられた旋回板をエア流路に配置することで、傾斜孔を通過するエアを旋回流とする燃焼器が記載されている。また、特許文献3には、エアと燃料ガスとを同じ方向で供給した後、エアを燃料ガスの噴出方向に対して直交する方向から噴出することで、燃料ガスとエアとの混合を促進させる燃焼器が記載されている。
特開2018-181840号公報 特開2016-118353号公報 特開2017-33869号公報
上述したような各燃焼器は拡散燃焼となるから、燃焼を安定させるために燃料ガスよりもエアの流量を多くする必要がある。しかし、特許文献1,2の燃焼器のように、複数の噴出孔からエアを噴出させる構成では、エア流路の圧力損失が大きくなる。また、特許文献3の燃焼器でも、エアの噴出方向が燃料ガスの噴出方向に対して直交するようにエアの流路を屈曲させることになるため、圧力損失が大きくなる。このようにエアの圧力損失が大きくなると、エアの流量を確保するためにエアブロワの大型化が必要となり、騒音が増大したりコスト増となるおそれがある。
本発明は、エアの圧力損失を抑えて燃焼器の燃焼を安定させることを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の燃焼器は、
燃料ガスとエアとを混合させて燃焼する燃焼器であって、
軸方向の先端が閉塞されると共に先端に向かって流通した燃料ガスを外部に噴出させる複数の噴出孔が側壁に形成されたガス流通管と、
軸方向の先端が開放されると共に前記ガス流通管を囲むように前記ガス流通管と同軸上に配置され、前記ガス流通管との間を先端に向かってエアが流通するようにガイドするガイド管と、
前記噴出孔から前記ガイド管との間に噴出した燃料ガスと、前記ガス流通管と前記ガイド管との間を流通したエアとの混合ガスに点火する点火装置と、
を備えることを要旨とする。
本発明の燃焼器では、ガス流通管の噴出孔からガイド管との間に噴出した燃料ガスと、ガス流通管とガイド管との間を流通したエアとの混合ガスに点火装置が点火して燃焼させる。このため、エアが噴出孔を通過したり流通方向を屈曲させたりする必要がなく、ガイド管の先端が開放されているために混合ガスやその燃焼ガスの流れをエアの流通方向に合わせることができるから、エアの圧力損失を低減することができる。また、燃料ガスがエアと直交するように噴出して強制的に混合させることができるから、燃料ガスとエアとの混合を効率よく行うことができる。したがって、エアの圧力損失を抑えて燃焼器の燃焼を安定させることができる。
本発明の燃焼器において、前記ガイド管は、前記ガス流通管との間の空間の断面積が前記ガス流通管の断面積よりも大きくなるように軸方向と平行に延在する延在部と、該延在部に連続し前記ガス流通管の前記噴出孔に対向する箇所から先端に向かうにつれて拡径する拡径部とを有するものとしてもよい。こうすれば、燃焼ガスよりも多量のエアを流通させてエアの流速を上げることができるから、混合効率を高めて燃焼を安定させることができる。また、混合ガスを拡散させて混合ガスの流速を下げることができるから、火炎長が長くなるのを防止して燃焼範囲を小さくすることができる。このため、昇温対象物が局所的に高温となるのを防止して、昇温対象物を適切に昇温させることができる。
本発明の燃焼器において、前記ガイド管は、先端の縁に形成された切欠部を有し、前記点火装置は、前記ガイド管の径方向外側に配置され、前記切欠部を介して前記ガイド管内に放電することで混合ガスに点火するものとしてもよい。こうすれば、燃料ガスとエアとの混合箇所により近い位置で確実に点火することができる。
本発明の燃焼器において、前記ガス流通管は、前記ガス流通管は、前記複数の噴出孔が周方向に等間隔となると共に径方向に対向する位置に複数対形成されているものとしてもよい。こうすれば、燃料ガスをガイド管との間の空間に満遍なく噴出させて混合ガスの濃度ムラが生じるのを抑制することができるから、燃焼をより安定させることができる。
本発明の燃料電池システムは、
水素を含む改質ガスと酸素を含む酸化剤ガスとにより発電する燃料電池スタックと、
原燃料ガスを改質して改質ガスを生成する改質器と、
前記燃料電池スタックから排出されるオフガスとしての燃料ガスとエアとの混合ガスを燃焼させ、前記改質器に向けて燃焼ガスを供給する上述したいずれかの燃焼器と、
を備えることを要旨とする。
本発明の燃料電池システムでは、燃料電池スタックと、改質器と、上述したいずれかの燃焼器と、を備える。このため、上述したように、エアの圧力損失を抑えて燃焼器の燃焼を安定させることができるから、改質器を適切に昇温して改質ガスの安定供給を図ることができる。
燃料電池システム10の構成の概略を示す構成図である。 燃焼ユニット22の構成の概略を示す構成図である。 隔壁26に配置された燃焼器30の斜視図である。 燃焼器30の一部断面を含む斜視図である。 燃焼器30の燃焼の様子を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は燃料電池システム10の構成の概略を示す構成図であり、図2は燃焼ユニット22の構成の概略を示す構成図である。本実施形態の燃料電池システム10は、図1に示すように、発電モジュール20と、原燃料ガス供給装置40と、エア供給装置50と、改質水供給装置60と、排熱回収装置70とを備える。
発電モジュール20は、燃料電池スタック21と、燃焼ユニット22とを備え、断熱材料により形成された箱形のモジュールケース29に燃料電池スタック21と燃焼ユニット22が収容されている。燃料電池スタック21は、例えば、酸素イオン伝導体からなる固体電解質と、固体電解質の一方の面に設けられたアノードと、固体電解質の他方の面に設けられたカソードとを備える燃料電池セルが複数配置された固体酸化物形燃料電池として構成されている。この燃料電池スタック21は、アノードに供給される燃料ガス(改質ガス)中の水素とカソードに供給されるエア(酸化剤ガス)中の酸素とによる電気化学反応によって発電する。燃料電池スタックの出力端子は、図示しないパワーコンディショナを介して商用電源と負荷とを接続する電力ラインに接続されている。燃料電池スタック21から出力端子に出力された直流電力は、パワーコンディショナによる電圧変換および直流/交流変換を経て商用電源からの交流電力に付加されて負荷に供給される。
燃焼ユニット22は、図2に示すように、気化器23と、改質器24と、燃焼器30とを備え、気化器23と改質器24とが配置され燃焼ガスが流通する燃焼室25と、燃焼室25との隔壁26に燃焼器30が配置されエアが導入されるエア導入室27とが設けられている。気化器23は、改質水を蒸発させて水蒸気を生成すると共に原燃料ガス(例えば天然ガスやLPガス)を予熱する。改質器24は、原燃料ガスと水蒸気とから燃料ガス(改質ガス)を生成する。なお、気化器23と改質器24とが一体的に構成されていてもよい。燃焼器30は、気化器23における水蒸気の生成や改質器24における水蒸気改質反応に必要な熱(燃焼ガス)を燃焼室25に供給する。
原燃料ガス供給装置40は、原燃料ガスを供給するガス供給源1と燃焼ユニット22(気化器23)とを接続する原燃料ガス供給管41と、原燃料ガス供給管41にガス供給源1側から順に設けられる原燃料ガス供給弁42(2連弁),原燃料ガスポンプ43および脱硫器44とを備える。原燃料ガス供給装置40は、原燃料ガス供給弁42を開弁した状態で原燃料ガスポンプ43を作動させることにより、ガス供給源1からの原燃料ガスを脱硫器44を介して燃焼ユニット22へ供給する。脱硫器44は、原燃料ガスに含まれる硫黄分を除去するものであり、例えば、硫黄化合物をゼオライトなどの吸着剤に吸着させて除去する常温脱硫方式などを採用することができる。燃焼ユニット22の気化器23へ供給された原燃料ガスは、気化器23で予熱された後、改質器24へ供給され、燃料ガス(改質ガス)へと改質される。そして、改質された燃料ガスは、燃料電池スタック21のアノードへ供給される。
エア供給装置50は、外気と連通するフィルタ51と燃料電池スタック21とを接続するエア供給管52と、エア供給管52に設けられるエアブロワ53とを備える。エア供給装置50は、エアブロワ53を作動することにより、フィルタ51を介して吸入したエアを燃料電池スタック21のカソードへ供給する。
改質水供給装置60は、改質水を貯留する改質水タンク61と、改質水タンク61と燃焼ユニット22(気化器23)とを接続する改質水供給管62と、改質水供給管62に設けられる改質水ポンプ63とを備える。改質水供給装置60は、改質水ポンプ63を作動させることにより、改質水タンク61の改質水を燃焼ユニット22の気化器23へ供給する。気化器23へ供給された改質水は、気化器23で水蒸気とされて、改質器24における水蒸気改質反応に利用される。
燃焼器30は、燃料電池スタック21(各燃料電池セル)を通過した燃料ガス(燃料オフガス,アノードオフガス,図2の実線矢印)とエア(酸化剤オフガス,カソードオフガス,図2の一点鎖線矢印)とが供給され、これらの混合ガスを燃焼させる。燃焼器30は、混合ガスの燃焼により生成された燃焼ガスを、燃焼室25の気化器23や改質器24に供給する。供給された燃焼ガスは、燃焼室25内を流通し(図2の点線矢印)、燃焼室25の排気孔25aからモジュールケース29内に排出される。排出された燃焼排ガスは、燃焼触媒28を介して熱交換器75へ供給される。燃焼触媒28は、燃焼器30で燃え残ったオフガスを触媒によって再燃焼させる酸化触媒である。
排熱回収装置70は、貯湯水を貯留する貯湯タンク71と、熱交換器75と、貯湯タンク71と熱交換器75とを接続して貯湯水の循環路を形成する循環配管72と、循環配管72に設けられた循環ポンプ73とを備える。排熱回収装置70は、循環ポンプ73を作動させて貯湯水を循環させることにより、貯湯タンク71の下部から貯湯水を取り出して熱交換器75にて燃焼排ガスとの熱交換により加温し、加温した貯湯水を貯湯タンク71の上部へ戻す。熱交換器75は凝縮水供給管76を介して改質水タンク61に接続されると共に排気配管77を介して外気と連通されている。熱交換器75に供給された燃焼排ガスは、貯湯水との熱交換によって冷却され、水蒸気成分が凝縮されて凝縮水供給管76と図示しない水精製器とを介して改質水タンク61に回収される。また、残りの排気ガスは、排気配管77を介して外気へ排出される。
ここで、燃焼器30の詳細な構成について説明する。図3は隔壁26に配置された燃焼器30の斜視図であり、図4は燃焼器30の一部断面を含む斜視図である。燃焼器30は、燃料ガス流通管32と、ガイド管34と、点火プラグ38とを備える。
燃料ガス流通管32は、軸方向の先後端が閉塞された円筒状部材として構成されている。この燃料ガス流通管32は、燃料電池スタック21を通過した燃料ガス(燃焼オフガス)を燃焼ユニット22側に導入するように垂直方向に延在する燃料ガス導入管31に接続されており、軸方向が水平方向となるように配置されている。燃料ガス流通管32の後端は、エア導入室27内に位置し、燃料ガス流通管32の先端は、隔壁26よりも燃焼室25側に位置している。また、燃料ガス流通管32は、先端近傍の側壁に径方向に貫通した複数の噴出孔33が形成されている。複数の噴出孔33は、いずれも燃料ガス流通管32の軸方向を長手方向とする長円形状で、燃料ガス流通管32の先端から同じ距離離れた位置に形成されている。また、複数の噴出孔33は、周方向に等間隔となると共に径方向に対向する位置で径方向に貫通するように複数対形成されており、一例として径方向に5対(計10個)の噴出孔33が設けられている。このため、燃料ガス流通管32を先端に向かって軸方向に流通した燃料ガスは、先端近傍で屈曲するように流れの方向を径方向に変えて複数の噴出孔33から外部に噴出される。
ガイド管34は、軸方向の先後端が開放された円筒状部材(環状部材)として構成されている。このガイド管34は、燃料ガス流通管32を囲むように燃料ガス流通管32と同軸に配置されており、燃料ガス流通管32の外周面との間に円環状の流路30aを形成する。また、ガイド管34は、図示しないエア導入管によりエア導入室27に導入されたエア(酸化剤オフガス)を後端から流路30a内に流入させ、そのエアが燃料ガス流通管32の燃料ガスの流通方向と平行に流路30a内を先端側へ流通するようにガイドする。本実施形態では、円環状の流路30aの断面積が、燃料ガス流通管32の断面積よりも大きくなるように燃料ガス流通管32とガイド管34とが構成されており、燃料ガスよりも多量のエアを供給(流通)することができる。
また、ガイド管34は、先端側と後端側とで異なる形状となっており、軸方向と平行に一定の内外径で延在する延在部34aが後端側に形成され、延在部34aに連続し先端に向かうにつれて延在部34aよりも拡径する拡径部34bが先端側に形成されている。延在部34aは、流路30aの断面積を燃料ガス流通管32の断面積よりも大きくするような径に形成されている。また、延在部34aは、隔壁26の開口に嵌め込まれるように支持されており、燃料ガス流通管32の噴出孔33の長手方向における中心位置近傍まで延びている。即ち、ガイド管34は、燃料ガス流通管32の噴出孔33に対向する箇所まで延在部34aが軸方向と平行に延在し、噴出孔33に対向する箇所より先端側では拡径部34bが先端に向かうにつれて大きな内外径となっている。さらに、ガイド管34は、拡径部34bの先端の縁に、周方向の一部が径方向に貫通するように形成された切欠部35を有する。
点火プラグ38は、噴出孔33から流路30aに噴出された燃料ガスと、流路30aを流通したエアとの混合ガスに放電により点火するように構成されている。この点火プラグ38は、ガイド管34の径方向外側に配置され、切欠部35を介してガイド管34内(径方向内側)に向けて放電する。
ここで、図5は燃焼器30の燃焼の様子を示す説明図である。図示するように、燃料ガス導入管31から導入された燃料ガスは、燃料ガス流通管32を軸方向(水平方向)に流通し複数の噴出孔33から軸方向に直交するように径方向外側に噴出される(図5の実線矢印)。また、ガイド管34によりガイドされるエアは、エア導入室27から流路30aを軸方向に平行に直線的に流通する(図5の一点鎖線矢印)。このため、流路よりも小さな噴出孔にエアを通過させたり、エアの流通方向を屈曲させたりする必要がないから、エアの流通抵抗が大きくなるのを防止することができる。そして、流路30aを流通するエアと、流路30a内に噴出された燃料ガスとを混合させて混合ガスが生成される。ガイド管34は、先端が開放されており、生成された混合ガスやその燃焼ガスの流通方向をエアの流通方向と同じ方向に揃えることができるから、流路30aにおけるエアの流通に影響が及ぶのを防止することができる。これらのことから、エアの圧力損失を低減することができる。また、流路30a内のエアに直交するように噴出孔33から燃料ガスを噴出させることで強制的に混合することができるから、混合効率を高めることができる。
また、流路30aの断面積が燃料ガス流通管32の断面積よりも大きいため、燃料ガスよりもエアを多量に流してエアの流速を大きくすることができるから、混合効率を高めることができる。また、燃料ガスとエアとの混合箇所は、噴出孔33の近傍の箇所となり、拡径部34bを有するガイド管34は、噴出孔33に対向する箇所(混合箇所)よりも先端側で拡径されて先端の断面積が最も大きくなっている。これにより、混合ガスは、拡散しながら燃焼室25側に流れるために流速が下がるから、混合箇所まではエアの流速を上げて混合効率を高めつつ、混合したら流速を速やかに低下させることができる。これらのことから、混合ガスの燃焼における火炎長が長くなるのを防止して、燃焼範囲を小さな範囲に収めると共に炎孔負荷を下げることができる。このため、火炎長が長くなり過ぎたり火炎が吹き飛ばされたりするのを防止することができる。また、燃焼器30は、燃焼室25(改質器24)に向けて燃焼ガスを供給するように配置されているが、火炎長を短くすることで改質器24を局所的に加熱するのを防止することができから、改質器24を適切に昇温させることができる。さらに、局所的な加熱を防止できることから、燃焼器30と改質器24との距離を縮めて構成することが可能となり、燃焼ユニット22(発電モジュール20)の小型化を図ることができる。
また、点火プラグ38は、切欠部35を介して径方向内側の混合箇所に向けて放電することで混合ガスに点火する。このため、混合箇所により近い箇所で混合ガスに放電して、混合ガスに確実に点火することができる。また、燃料ガス流通管32の複数の噴出孔33は、周方向に等間隔となると共に径方向に複数対形成されているから、燃料ガスを流路30a内に満遍なく且つ軸方向に直交するように噴出させやすくするから、混合ガスの濃度ムラが生じるのを抑制して燃焼をより安定させることができる。このようにして、燃焼器30は、混合ガスを燃焼させた火炎の燃焼ガスを燃焼室25に供給するから、燃焼室25内の気化器23や改質器24を適切に昇温させることができる。
以上説明した燃料電池システム10の燃焼器30では、燃料ガス流通管32を流通させて噴出孔33から噴出させた燃料ガスと、ガイド管34と燃料ガス流通管32との間の流路30aを流通させたエアとの混合ガスを点火して燃焼させる。このため、エアの圧力損失を低減して燃焼器30の燃焼を安定させることができる。また、燃料電池システム10では、気化器23や改質器24を適切に昇温して改質ガスを安定供給することができる。
また、混合ガスを拡径部34bに沿って拡散させるから、火炎長が長くなるのを防止して改質器24を適切に昇温させることができる。
また、点火プラグ38が切欠部35を介してガイド管34内に放電するから、混合ガスに確実に点火することができる。
また、燃料ガス流通管32の側壁に複数の噴出孔33が周方向に等間隔で複数対形成されているから、混合ガスの濃度ムラが生じるのを抑制して燃焼をより安定させることができる。
上述した実施形態では、複数の噴出孔33が燃料ガス流通管32の側壁の周方向に等間隔になると共に径方向に対向する位置に複数対形成されたが、これに限られず、異なる間隔で形成されてもよいし、径方向に対向しない位置に形成されてもよい。また、噴出孔33は、長円形状に限られず、円形状や矩形状など他の形状としてもよい。また、噴出孔33は、燃料ガス流通管32の先端から同じ距離離れた位置に複数形成されるものに限られず、異なる距離離れた位置に形成されてもよい。例えば、複数の噴出孔33が、側面視で互い違いとなる位置に千鳥状に形成されてもよい。
実施形態では、ガイド管34に切欠部35が設けられたが、これに限られず、切欠部35が設けられなくてもよい。そのようにする場合、点火プラグ38は、例えばガイド管34の先端の開口からガイド管34内に向けて放電すればよい。
実施形態では、ガイド管34が延在部34aと拡径部34bとを有したが、これに限られず、拡径部34bを有さないものでもよい。即ち、ガイド管34は、軸方向の全長に亘って一定の内外径で延在するように形成されていてもよい。また、延在部34aにおける流路30aの断面積を燃料ガス流通管32の断面積よりも大きくしたが、これに限られず、両者を同等の断面積などとしてもよい。ただし、エア流量を確保して燃焼を安定させるために、実施形態のようにするものが好ましい。
実施形態では、燃料ガス流通管32が燃料ガス導入管31に対して直交する方向に延在したが、これに限られず、燃料ガス流通管32が燃料ガス導入管31と同じ方向に延在してもよい。例えば、燃料ガス流通管32の軸方向を垂直方向として、燃焼器30が上方に向けて燃焼ガス(火炎)を供給するように構成し、燃焼器30の上方に燃焼室25が配置されてもよい。
実施形態では、燃料ガス流通管32やガイド管34を円筒状としたが、これに限られず、多角筒状や楕円筒状などに形成されていてもよい。また、ガイド管34にはエア導入管からエア導入室27に導入されたエアが流通したが、これに限られず、エア導入管とガイド管34とが接続され、エアがエア導入管からガイド管34に直接導入されてもよい。
実施形態では、燃焼器30として燃料電池システム10で用いられるものを例示したが、これに限られず、他のシステムで用いられるものとしてもよい。
実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施形態では、燃料ガス流通管32が「ガス流通管」に相当し、ガイド管34が「ガイド管」に相当し、点火プラグ38が「点火装置」に相当する。延在部34aが「延在部」に相当し、拡径部34bが「拡径部」に相当する。切欠部35が「切欠部」に相当する。また、燃料電池スタック21が「燃料電池スタック」に相当し、改質器24が「改質器」に相当し、燃焼器30が「燃焼器」に相当する。
なお、実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施形態が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行われるべきものであり、実施形態は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、燃焼器の製造産業などに利用可能である。
1 ガス供給源、10 燃料電池システム、20 発電モジュール、21 燃料電池スタック、22 燃焼ユニット、23 気化器、24 改質器、25 燃焼室、25a 排気孔、26 隔壁、27 エア導入室、28 燃焼触媒、29 モジュールケース、30 燃焼器、30a 流路、31 燃料ガス導入管、32 燃料ガス流通管、33 噴出孔、34 ガイド管、34a 延在部、34b 拡径部、35 切欠部、37 点火プラグ、40 原燃料ガス供給装置、41 原燃料ガス供給管、42 原燃料ガス供給弁、43 原燃料ガスポンプ、44 脱硫器、50 エア供給装置、51 フィルタ、52 エア供給管、53 エアブロワ、60 改質水供給装置、61 改質水タンク、62 改質水供給管、63 改質水ポンプ、70 排熱回収装置、71 貯湯タンク、72 循環配管、73 循環ポンプ、75 熱交換器、76 凝縮水供給管、77 排気配管。

Claims (5)

  1. 燃料ガスとエアとを混合させて燃焼する燃焼器であって、
    軸方向の先端が閉塞されると共に先端に向かって流通した燃料ガスを外部に噴出させる複数の噴出孔が側壁に形成されたガス流通管と、
    軸方向の先端が開放されると共に前記ガス流通管を囲むように前記ガス流通管と同軸上に配置され、前記ガス流通管との間を先端に向かってエアが流通するようにガイドするガイド管と、
    前記噴出孔から前記ガイド管との間に噴出した燃料ガスと、前記ガス流通管と前記ガイド管との間を流通したエアとの混合ガスに点火する点火装置と、
    を備える燃焼器。
  2. 請求項1に記載の燃焼器であって、
    前記ガイド管は、前記ガス流通管との間の空間の断面積が前記ガス流通管の断面積よりも大きくなるように軸方向と平行に延在する延在部と、該延在部に連続し前記ガス流通管の前記噴出孔に対向する箇所から先端に向かうにつれて拡径する拡径部とを有する
    燃焼器。
  3. 請求項1または2に記載の燃焼器であって、
    前記ガイド管は、先端の縁に形成された切欠部を有し、
    前記点火装置は、前記ガイド管の径方向外側に配置され、前記切欠部を介して前記ガイド管内に放電することで混合ガスに点火する
    燃焼器。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の燃焼器であって、
    前記ガス流通管は、前記複数の噴出孔が周方向に等間隔となると共に径方向に対向する位置に複数対形成されている
    燃焼器。
  5. 水素を含む改質ガスと酸素を含む酸化剤ガスとにより発電する燃料電池スタックと、
    原燃料ガスを改質して改質ガスを生成する改質器と、
    前記燃料電池スタックから排出されるオフガスとしての燃料ガスとエアとの混合ガスを燃焼させ、前記改質器に向けて燃焼ガスを供給する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の燃焼器と、
    を備える燃料電池システム。
JP2021040973A 2021-03-15 2021-03-15 燃焼器および燃料電池システム Pending JP2022140912A (ja)

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