JP2022139305A - 貨幣処理方法、貨幣処理装置、及び、貨幣処理システム - Google Patents

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Abstract

Figure 2022139305000001
【課題】複数の処理装置間における貨幣の移動を、簡易に実現する。
【解決手段】貨幣処理方法は、第1入金口511から入金された貨幣を収納し、かつ、収納している貨幣を繰り出して第1出金口512から出金可能な少なくとも一の第1貨幣収納部61を有する第1処理装置51と、第2入金口521から入金された貨幣を収納し、かつ、収納している貨幣を繰り出して第2出金口522から出金可能な少なくとも一の第2貨幣収納部62を有する第2処理装置52と、に実行させる貨幣処理方法である。貨幣処理方法は、所定の条件が成立した場合に、第2処理装置から第2貨幣収納部を取り外し、第1処理装置へ取り付けることを報知し、第1処理装置に、当該第1処理装置に取り付けられた第2貨幣収納部と、第1貨幣収納部との間で貨幣を移動させる、
【選択図】図1

Description

ここに開示する技術は、貨幣処理方法、貨幣処理装置、及び、貨幣処理システムに関する。
特許文献1には、釣銭補充回収システムが記載されている。このシステムは、一つのカセットを用いて、複数の釣銭機に対する貨幣の補充と、貨幣の回収とを行うシステムである。カセットが、いずれかの釣銭機に装着されたときに、釣銭機が保持している釣銭の過不足情報に基づいて、釣銭機は、カセットを使って貨幣の補充、及び/又は、回収を行う。カセットが複数の釣銭機に順次装着されると、実質的に、複数の釣銭機間での貨幣の移動が、カセットを使って行われることになる。
特許文献2には、ATM(Automatic Teller Machine)の管理システムが記載されている。このシステムは、複数のATMの間を自走する媒体補充回収機と、集中制御部とを備えている。集中制御部は、複数のATMそれぞれと通信を行い、各ATMを管理する。いずれかのATMに障害が発生した場合、集中制御部は、媒体補充回収機に、障害が発生したATMから媒体を回収して他のATMに補充させる。
特開2010-39828号公報 特開平9-282527号公報
従来のシステムは、専用のデバイス(カセット)を使うことによって、複数の処理装置間で貨幣を移動できる。従来のシステムは、複数の処理装置間における貨幣の移動を簡易に行うことはできない。
ここに開示する技術は、複数の処理装置間における貨幣の移動を、簡易に実現する。
ここに開示する技術は、第1入金口から入金された貨幣を収納し、かつ、収納している貨幣を繰り出して第1出金口から出金可能な少なくとも一の第1貨幣収納部を有する第1処理装置と、第2入金口から入金された貨幣を収納し、かつ、収納している貨幣を繰り出して第2出金口から出金可能な少なくとも一の第2貨幣収納部を有する第2処理装置と、に実行させる貨幣処理方法に係る。
この貨幣処理方法は、所定の条件が成立した場合に、前記第2処理装置から前記第2貨幣収納部を取り外し、前記第1処理装置へ取り付けることを報知し、前記第1処理装置に、当該第1処理装置に取り付けられた前記第2貨幣収納部と、前記第1貨幣収納部との間で貨幣を移動させる。
この貨幣処理方法によると、複数の処理装置間における貨幣の移動が、簡易に実現する。
前記所定の条件は、前記第1貨幣収納部の在高が、第1基準を下回る、又は、第2基準を上回ることを含む、としてもよい。
第1貨幣収納部がニアエンプティである場合に、第1貨幣収納部に貨幣を補充できる。又は、第1貨幣収納部がニアフルである場合に、第1貨幣収納部から貨幣を回収できる。
前記の貨幣処理方法は、前記第1貨幣収納部の在高が、第1基準を下回る、又は、第2基準を上回る場合に、前記第1貨幣収納部との間で貨幣の移動ができる前記第2貨幣収納部の存在を確認する、としてもよい。
貨幣の移動ができる第2貨幣収納部が存在すれば、第1貨幣収納部への貨幣の補充、又は、第1貨幣収納部からの貨幣の回収が実現する。
尚、前記第2貨幣収納部が、「第1貨幣収納部との間で貨幣の移動ができる」とは、第2貨幣収納部が、(1)第1貨幣収納部が収納している貨幣と同じ種類の貨幣、又は、第1貨幣収納部が収納している貨幣と代替できる貨幣を収納していること、及び、(2)第2貨幣収納部が、第1貨幣収納部に補充できる量の貨幣を収納している、又は、第1貨幣収納部から貨幣を回収できる空きを有している、ことを意味する。
前記の貨幣処理方法は、前記第2貨幣収納部と前記第1貨幣収納部との間で貨幣が移動された後、前記第1貨幣収納部の在高を更新する、としてもよい。
貨幣が移動された後の、第1貨幣収納部の正確な在高が保持される。
前記の貨幣処理方法は、前記第1処理装置に、前記第2貨幣収納部と前記第1貨幣収納部との間の貨幣の移動に関する情報を出力させ、前記第2貨幣収納部と前記第1貨幣収納部との間で貨幣の移動が完了した後、前記第1処理装置から取り外された前記第2貨幣収納部の、前記第2処理装置への再取り付けを報知し、前記情報に基づいて前記第2貨幣収納部の在高を更新する、としてもよい。
貨幣が移動された後の、第2貨幣収納部の正確な在高が保持される。
前記の貨幣処理方法は、前記第1処理装置に取り付けられた前記第2貨幣収納部と、前記第1貨幣収納部との間で貨幣の移動が行われている最中に、リジェクト貨幣が発生した場合、前記第2貨幣収納部が前記第2処理装置に取り付けられた後、前記第2処理装置に、前記第2貨幣収納部の在高を確定させる精査処理を実行させる、としてもよい。
精査処理が実行されることによって、第2貨幣収納部の在高が確定される。
前記の貨幣処理方法は、前記第1処理装置に取り付けられた前記第2貨幣収納部と、前記第1貨幣収納部との間で貨幣の移動が行われている最中に、リジェクト貨幣が発生した場合、リジェクト貨幣を前記第1処理装置の第1リジェクト収納部に収納させる、としてもよい。
リジェクト貨幣を、第1処理装置内において、適切に管理できる。
前記の貨幣処理方法は、リジェクト貨幣が発生した後、前記第1処理装置の第1リジェクト収納部の在高と、前記第2処理装置の第2リジェクト収納部の在高との合算を、在高として保持する、としてもよい。
第1処理装置及び第2処理装置の在高が、正確に保持される。
前記の貨幣処理方法は、前記第1処理装置に取り付けられた前記第2貨幣収納部と、前記第1貨幣収納部との間で貨幣の移動が行われている最中に、リジェクト貨幣が発生した場合、前記第1処理装置が、リジェクト貨幣を一時保留部に収納し、前記第2貨幣収納部と前記第1貨幣収納部との間の貨幣の移動が完了した後、前記第1処理装置が、前記第2処理装置の第2リジェクト収納部であって、前記第1処理装置に取り付けられた第2リジェクト収納部へ、前記一時保留部のリジェクト紙幣を移動させる、としてもよい。
リジェクト貨幣が、第2処理装置へ戻される。
ここに開示する技術はまた、貨幣処理装置に係る。この貨幣処理装置は、入金口から入金された貨幣を収納し、かつ、収納している貨幣を繰り出して出金口から出金可能な少なくとも一の第1貨幣収納部と、前記第1貨幣収納部が着脱可能に装着される少なくとも一の装着部と、前記第1貨幣収納部を使った貨幣に関する処理を実行する制御部と、を備え、前記制御部は、所定の条件が成立した場合に、該所定の条件に基づいて第2貨幣処理装置から取り外された第2貨幣収納部であって、前記装着部に装着された第2貨幣収納部と、前記第1貨幣収納部との間で貨幣の移動を実行させる。
この貨幣処理装置は、複数の貨幣処理装置間における貨幣の移動を、簡易に実現できる。
前記第1貨幣収納部は、複数の装着部のそれぞれに着脱可能に装着され、前記制御部は、前記第2貨幣収納部が、前記複数の装着部の内の、任意の装着部に装着されることを許容する、としてもよい。
この貨幣処理装置は、複数の貨幣処理装置間における貨幣の移動を、より一層、簡易に実現できる。
前記制御部は、所定の条件が成立した場合に、前記第2貨幣処理装置に取り付けるために、前記第1貨幣収納部が前記装着部から取り外されることと、前記第2貨幣処理装置に一旦取り付けられた後に、前記第1貨幣収納部が前記装着部に再度取り付けられることと、を許容する、としてもよい。
この貨幣処理装置と、第2貨幣処理装置とは、貨幣の移動を相互に実現できる。
ここに開示する技術は、貨幣処理システムに係る。この貨幣処理システムは、第1入金口から入金された貨幣を収納し、かつ、収納している貨幣を繰り出して第1出金口から出金可能な少なくとも一の第1貨幣収納部を有する第1処理装置と、第2入金口から入金された貨幣を収納し、かつ、収納している貨幣を繰り出して第2出金口から出金可能な少なくとも一の第2貨幣収納部を有する第2処理装置と、を備え、所定の条件が成立した場合に、前記第2処理装置から前記第2貨幣収納部を取り外し、当該第2貨幣収納部を前記第1処理装置へ取り付けることを報知し、前記第1処理装置に、当該第1処理装置に取り付けられた前記第2貨幣収納部と、前記第1貨幣収納部との間での貨幣の移動を実行させる。
この貨幣処理システムは、複数の処理装置間における貨幣の移動を、簡易に実現する。
前記貨幣処理システムは、前記第1処理装置及び前記第2処理装置のそれぞれに接続された管理装置をさらに備え、前記管理装置は、前記第2処理装置に対して、前記第1貨幣収納部との間で貨幣の移動ができる前記第2貨幣収納部が存在することを確認する、としてもよい。
管理装置は、複数の貨幣処理装置の間での、貨幣の移動を管理できる。
以上説明したように、前記の貨幣処理方法、貨幣処理装置、又は、貨幣処理システムによると、複数の処理装置間における貨幣の移動が、簡易に実現する。
図1は、第1実施形態に係る貨幣処理システムの構成例を示す。 図2は、第2実施形態に係る貨幣処理システムの構成例を示す。 図3は、貨幣処理システムの変形例を示す。 図4は、貨幣処理装置の構成例を示す。 図5は、貨幣処理装置に対するカセットの脱着構成例を示す。 図6は、ニアフル発生時における、第1処理装置から第2処理装置への貨幣の移動手順を示す。 図7は、貨幣処理システムにおける貨幣移動の処理手順を示す。 図8は、ニアエンプティ発生時における、第1処理装置から第2処理装置への貨幣の移動手順を示す。 図9は、リジェクト紙幣発生時における、第1処理装置と第2処理装置との間の貨幣の移動手順を示す。 図10は、リジェクト紙幣発生時における、貨幣処理システムにおける貨幣移動の処理手順を示す。 図11は、リジェクト紙幣発生時における、第1処理装置と第2処理装置との間の貨幣の移動手順の変形例を示す。
以下、貨幣処理方法、貨幣処理装置、及び、貨幣処理システムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。ここで説明する貨幣処理方法、貨幣処理装置、及び、貨幣処理システムは例示である。
(第1実施形態)
図1は、貨幣処理システム5の構成例を示している。貨幣処理システム5は、第1処理装置51、及び、第2処理装置52を備えている。
第1処理装置51は、貨幣に関する処理を実行する。第1処理装置51は、第1入金口511及び第1出金口512を備えている。第1入金口511は、入金される貨幣が受け入れられる口である。第1出金口512は、出金される貨幣が払い出される口である。尚、第1処理装置51は、入金口と出金口とが一体化した口を備えてもよい。
第1処理装置51は、第1貨幣収納部61を備えている。第1貨幣収納部61は、図1の例では、第1処理装置51の内部に設けられている。第1貨幣収納部61は、第1入金口511から受け入れられた貨幣を収納し、かつ、収納している貨幣を繰り出す。第1貨幣収納部61から繰り出された貨幣は、第1出金口512から払い出される。第1貨幣収納部61は、いわゆるリサイクル収納部である。第1処理装置51は、第1貨幣収納部61の在高を保持している。
尚、第1処理装置51は、図1の例では、一つの第1貨幣収納部61を備えているが、複数の第1貨幣収納部61を備えてもよい。
第2処理装置52も、第1処理装置51と同様に、貨幣に関する処理を実行する。第2処理装置52は、第2入金口521及び第2出金口522を備えている。尚、第2処理装置52も、入金口と出金口とが一体化した口を備えてもよい。
第2処理装置52は、第2貨幣収納部62を備えている。第2貨幣収納部62は、図1の例では、第2処理装置52の内部に設けられている。第2貨幣収納部62は、第2入金口521から受け入れられた貨幣を収納し、かつ、収納している貨幣を繰り出す。第2貨幣収納部62から繰り出された貨幣は、第2出金口522から払い出される。第2貨幣収納部62は、いわゆるリサイクル収納部である。第2処理装置52は、第2貨幣収納部62の在高を保持している。尚、第2処理装置52も、複数の第2貨幣収納部62を備えてもよい。
第2貨幣収納部62は、第2処理装置52から取り外すことができる。第2処理装置52から取り外された第2貨幣収納部62は、第1処理装置51に取り付けることができる。
第2貨幣収納部62が取り付けられた第1処理装置51は、第2貨幣収納部62と第1貨幣収納部61との間で貨幣を移動することができる(図1の破線の矢印63参照)。
次に、貨幣処理システム5における貨幣の移動手順について、説明をする。貨幣処理システム5において所定の条件が成立した場合に、貨幣処理システム5は、通常モードから貨幣移動モードへ移行する。通常モードは、第1処理装置51及び第2処理装置52がそれぞれ、独立して貨幣処理を実行するモードである。貨幣移動モードは、第1処理装置51及び第2処理装置52が連携して、貨幣の移動を行うモードである。
また、貨幣処理システム5において所定の条件が成立した場合に、オペレータへの報知がなされる。報知は、第2処理装置52から第2貨幣収納部62を取り外し、第2貨幣収納部62を第1処理装置51へ取り付けることの報知である。報知は、移動対象の貨幣収納部および移動先の処理装置が特定できれば、これに限らない。例えば、第2貨幣収納部62が後述する所定の条件を満たしたこと、および、第1処理装置51が第2貨幣収納部62との間で貨幣の移動が可能であること、を報知してもよい。第1処理装置51が報知を行ってもよいし、貨幣処理システム5の管理装置が報知を行ってもよい。
所定の条件は、例えば第1貨幣収納部61の在高が第1基準を下回ることである。つまり、第1貨幣収納部61の収納量が少ないため、このままだと、第1処理装置51は貨幣処理、特に第1貨幣収納部61から貨幣を繰り出す出金処理ができなくなる。
または、所定の条件は、例えば第1貨幣収納部61の在高が第2基準を上回ることである。つまり、第1貨幣収納部61の収納量が多いため、このままだと、第1処理装置51は貨幣処理、特に第1貨幣収納部61へ貨幣を収納する入金処理ができなくなる。
報知を受けたオペレータは、第2処理装置52から第2貨幣収納部62を取り外し、第2貨幣収納部62を第1処理装置51へ取り付ける。
第1貨幣収納部61が取り付けられると、第1処理装置51は、第2貨幣収納部62と第1貨幣収納部61との間で貨幣を移動する。第1貨幣収納部61の在高が第1基準を下回っている場合、第1処理装置51は、第2貨幣収納部62から第1貨幣収納部61へ貨幣を移動する。第1貨幣収納部61の収納量が増える。尚、第1処理装置51に取り付けられた第2貨幣収納部62には、十分な量の貨幣が収納されているとする。
第1貨幣収納部61の在高が第2基準を上回っている場合、第1処理装置51は、第1貨幣収納部61から第2貨幣収納部62へ貨幣を移動する。第1貨幣収納部61の収納量が減る。尚、第1処理装置51に取り付けられた第2貨幣収納部62には、十分な空きがあるとする。
第1貨幣収納部61と第2貨幣収納部62との間で貨幣が移動されることにより、第1処理装置51は、貨幣処理を継続して行うことができる。貨幣の移動後、第1処理装置51は、貨幣の移動量に基づいて、第1貨幣収納部61の在高を更新する。
この貨幣処理システム5は、第2処理装置52のリサイクル収納部(つまり、第2貨幣収納部62)を、第2処理装置52から取り外して、第1処理装置51に取り付けることができ、第1処理装置51は、第2貨幣収納部62と第1貨幣収納部61との間で貨幣を移動できる。貨幣処理システム5は、複数の処理装置間における貨幣の移動を、簡易に実現できる。
尚、第1処理装置51が、第2貨幣収納部62と第1貨幣収納部61との間で貨幣を移動した後、オペレータは、第1処理装置51から第2貨幣収納部62を取り外し、第2貨幣収納部62を第2処理装置52へ再度、取り付ける。第2処理装置52も、貨幣処理を継続して行うことができる。第2貨幣収納部62が第2処理装置52に取り付けられた後、第2処理装置52は、第2貨幣収納部62の在高を更新する。例えば第1処理装置51から第2処理装置52へ、貨幣の移動量の情報を提供してもよい。
尚、第2貨幣収納部62を第2処理装置52から取り外して、第1処理装置51に取り付ける代わりに、第1貨幣収納部61を第1処理装置51から取り外して、第2処理装置52に取り付けてもよい。この場合、第2処理装置52が、第1貨幣収納部61と第2貨幣収納部62との間で貨幣の移動を行う。
(第2実施形態)
(貨幣処理システムの全体構成)
図2は、第2実施形態に係る貨幣処理システム10を例示している。貨幣処理システム10は、図1の貨幣処理システム5の変形例である。
貨幣処理システム10は、例えば金融機関の店舗に構築される。金融機関は、例えば銀行である。但し、貨幣処理システム10は、金融機関の店舗に構築されることに限定されない。
貨幣処理システム10は、第1処理装置71及び第2処理装置72を備えている。第1処理装置71及び第2処理装置72は、金融機関の、同じ店舗内に設置される。第1処理装置71と第2処理装置72とは、ネットワーク74を介して、相互に通信が可能である。
第1処理装置71及び第2処理装置72はそれぞれ、貨幣の処理を実行する。第1処理装置71及び第2処理装置72の構成は、後で説明する。
ネットワーク74は、WAN(Wide Area Network)及び/又はLAN(Local Area Network)である。WANは、例えばインターネットである。LANは、例えば金融機関に構築されているLAN、及び/又は、店舗に構築されているLANである。
図3は、貨幣処理システムの変形例を示している。貨幣処理システム100は、第1処理装置71、第2処理装置72及び管理装置73を備えている。管理装置73は、貨幣処理システム100の管理を行う。第1処理装置71及び第2処理装置72は、金融機関の、同じ店舗内に設置される。管理装置73は、第1処理装置71及び第2処理装置72が設置された店舗内に設置される場合、又は、当該店舗とは異なる場所に設置される場合がある。管理装置73は、ネットワーク74を介して、第1処理装置71及び第2処理装置72に対する相互通信が可能である。
管理装置73は、例えば汎用のコンピュータである。管理装置73は、プロセッサ、メモリ、及び、I/F回路を少なくとも備えている。プロセッサは、プログラムを実行する。メモリは、処理機の動作のためのプログラム及びデータを格納する。メモリは、例えばRAM(Random Access Memory)及び/又はROM(Read Only Memory)である。I/F回路は、管理装置73と、管理装置73に接続された各機器との間の電気信号の入出力を行う。
(処理装置の構成)
第1処理装置71及び第2処理装置72は、同じ構成を有している。図2~5は、処理装置1の構成を例示している。処理装置1は、第1処理装置71及び第2処理装置72を総称している。処理装置1は、図1の第1処理装置51及び第2処理装置52の変形例である。
図2又は図3は、処理装置1のブロック図である。図4は、処理装置1の内部の構造を、概念的に示している。処理装置1は、前後方向に細長い形状を有している。処理装置1の前は、後述する入金口211及び出金口221が形成されている部位を指す。処理装置1の後は、入金口211及び出金口221が形成されている部位とは逆の部位を指す。
処理装置1は、バラ紙幣の処理を行う。処理装置1は、貨幣処理装置であり、かつ、紙幣処理装置である。処理装置1は、上部の処理部11と、下部の金庫部13とを有している。処理部11は、上部筐体111によって構成されている。上部筐体111の中には、入金部21、出金部22、リジェクト部23、一時保留部24、識別部25、及び、上側搬送部41が配設されている。上側搬送部41は、搬送部4の一部である。
金庫部13は、金庫筐体131によって構成されている。金庫筐体131の中には、複数のカセット31~35、下側搬送部42が配設されている。下側搬送部42は、搬送部4の一部である。
カセット31~35はそれぞれ、紙幣を収納する貨幣収納部を構成している。金庫筐体131は、カセット31~35を、所定以上のセキュリティレベルで防護する。具体的に金庫筐体131は、所定の厚み以上の金属板によって形成されている。金庫筐体131のセキュリティレベルは上部筐体111より高い。
入金部21は、例えば入金処理の際に、入金対象の紙幣が投入される部分である。入金部21は、入金口211を有している。入金口211は、上部筐体111の前部において、上向きに開口している。オペレータは、入金口211を通じて、入金部21に、紙幣を手で入れる。入金部21は、複数枚の紙幣を、重ねた状態で保持できる。入金部21は、紙幣を一枚ずつ処理装置1内に取り込む機構を有している。
出金部22は、例えば出金処理の際に、カセット31~35から繰り出された紙幣が搬送される部分である。出金部22は、複数枚の紙幣を、重ねた状態で保持できる。出金部22は、出金口221を有している。出金口221は、入金口211よりも前の位置において、上向きに開口している。オペレータは、出金部22に集積されている紙幣を、出金口221を通じて手で取り出すことができる。尚、出金口221に、開閉するシャッターを設けてもよい。
リジェクト部23は、例えば入金処理の際に発生したリジェクト紙幣が搬送される部分である。リジェクト部23は、上部筐体111内の前部に配設されている。リジェクト部23は、複数枚の紙幣を、重ねた状態で保持するよう構成されている。リジェクト部23は、リジェクト出金口231を有している。リジェクト出金口231は、上部筐体111の前部において前向きに開口している。リジェクト出金口231にはシャッターが設けられている。シャッターが開くと、オペレータは、リジェクト部23に集積されている紙幣を、リジェクト出金口231を通じて取り出すことができる。
一時保留部24は、例えば入金処理の際に、入金対象の紙幣を一時的に収納する。一時保留部24は、後述するように、他の用途に用いられることもある。一時保留部24は、収納した紙幣を繰り出すことができる。一時保留部24は、上部筐体111の中における、前方位置に配設されている。一時保留部24は、テープ式の収納ユニットである。一時保留部24は、紙幣を、テープと共にドラムに巻き付けることによって、紙幣を収納する。テープ式の収納ユニットは、紙幣の収納時及び紙幣の繰出時において、紙幣の順番が入れ替わらないという利点を有している。また、テープ式の収納ユニットは、様々なサイズの紙幣を、混合状態で収納することができる、という利点も有している。一時保留部24は、テープ式の収納ユニットの、公知の構成を採用できる。
識別部25は、第1搬送路411に配設されている。識別部25は、第1搬送路411に沿って搬送される紙幣の一枚一枚について、少なくとも、真偽、金種及び正損を識別する。識別部25はまた、紙幣の識別番号を取得する。識別番号(identification number)は、紙幣の固有のコードである。紙幣の識別番号は、記番号(serial number)と呼ばれる場合もある。
識別部25が取得した紙幣の識別番号は、記憶部27に記憶される(図2又は図3参照)。記憶部27は、後述する第1カセット31、第2カセット32、第3カセット33、第4カセット34、及び、第5カセット35のそれぞれに収納している紙幣の情報を記憶する。記憶部27は、具体的には、各収納部に収納している紙幣の枚数、金種、及び、合計金額を記憶している。記憶部27はまた、各カセット31~35に収納している紙幣一枚ごとの識別番号を記憶している。記憶部27は、紙幣の収納順に、識別番号を記憶している。紙幣の収納順と識別番号とを対応付けた情報を、以下において識別番号リストと呼ぶ場合がある。
処理装置1は、第1カセット31、第2カセット32、第3カセット33、第4カセット34、及び、第5カセット35を有している。
金庫部13には、第1装着部141、第2装着部142、第3装着部143、第4装着部144及び第5装着部145が設けられている。各カセットは、各装着部に対して着脱可能に装着される。具体的に、第1カセット31は第1装着部141に着脱可能に装着され、第2カセット32は、第2装着部142に着脱可能に装着され、第3カセット33は、第3装着部143に着脱可能に装着され、第4カセット34は、第4装着部144に着脱可能に装着され、第5カセット35は、第5装着部145に着脱可能に装着されている。第1カセット31、第2カセット32、第3カセット33、第4カセット34、及び、第5カセット35は、金庫筐体131の中で、前後方向に並んでいる。
第1カセット31、第2カセット32、第3カセット33、第4カセット34、及び、第5カセット35は全て、同じ形状でかつ、同じ構造を有している。そのため、第1カセット31、第2カセット32、第3カセット33、第4カセット34、及び、第5カセット35はそれぞれ、第1装着部141、第2装着部142、第3装着部143、第4装着部144及び第5装着部145のいずれにも、着脱可能に装着できる。
しかしながら、第1カセット31、第2カセット32、第3カセット33、第4カセット34、及び、第5カセット35はそれぞれ、識別情報が記憶されている記憶部を有している。装着部にカセットが装着されると、処理装置1は、当該カセットの記憶部から識別情報を読み込んで、装着されたカセットの識別を行う。カセットが、誤った装着部に装着されている場合、処理装置1は、オペレータに対する報知を行う。
第1カセット31、第2カセット32、第3カセット33、第4カセット34、及び、第5カセット35はそれぞれ、処理装置1の貨幣収納部を構成している。処理装置1が、第1処理装置71であれば、第1カセット31、第2カセット32、第3カセット33、第4カセット34、及び、第5カセット35はそれぞれ、第1貨幣収納部であり、処理装置1が、第2処理装置72であれば、第1カセット31、第2カセット32、第3カセット33、第4カセット34、及び、第5カセット35はそれぞれ、第2貨幣収納部である。
第1処理装置71の、第1カセット31、第2カセット32、第3カセット33、第4カセット34、及び、第5カセット35はそれぞれ、第2処理装置72の第1装着部141、第2装着部142、第3装着部143、第4装着部144及び第5装着部145のいずれにも装着が可能である。第2処理装置72の、第1カセット31、第2カセット32、第3カセット33、第4カセット34、及び、第5カセット35はそれぞれ、第1処理装置71の第1装着部141、第2装着部142、第3装着部143、第4装着部144及び第5装着部145のいずれにも装着が可能である。
カセット31~35はそれぞれ、スタック式の収納装置である。スタック式の収納装置は、紙幣を重ねて収納する。カセット31~35はまた、搬送機構を有している。搬送機構は、カセット31~35の外から中へ紙幣を投入して、カセット31~35の中に紙幣を収納する。搬送機構はまた、カセット31~35の中に収納している紙幣を、カセット31~35の中から外へ投出する。
各カセットは、箱状である。各カセットは、紙幣を収納している状態で、装着部から取り外すことができ、紙幣を収納している状態で、装着部に取り付けることができる。具体的に、オペレータは、図5に例示するように、金庫筐体131の前に設けられた扉を開けて、金庫筐体131の中のカセット31~35を、金庫筐体131の外へ引き出すことができる。カセット31~35を金庫筐体131の外へ引き出した後、オペレータは、第1カセット31、第2カセット32、第3カセット33、第4カセット34、及び第5カセット35を個別に、上向きに引き上げることにより、第1カセット31、第2カセット32、第3カセット33、第4カセット34、及び第5カセット35をそれぞれ、第1装着部141、第2装着部142、第3装着部143、第4装着部144、及び第5装着部145から取り外すことができる。
装着部141~145から取り外されたカセット31~35は、ロックされている。オペレータは、カセット31~35の中の紙幣に触れることができない。
尚、図4のカセットの構成は一例であり、金庫筐体131内に収容するカセットの数、及び、配置、並びに、各カセットの構造は、図4の構成に限定されない。
搬送部4は、処理装置1内で、紙幣と紙幣との間に間隔を空けて、紙幣を一枚ずつ搬送する。搬送部4は搬送路を有している。搬送路は、多数のローラ、複数のベルト、これらを駆動するモータ、及び、複数のガイドの組み合わせによって構成されている。搬送部4は、例えば紙幣の長辺の縁を前にして、紙幣を搬送する。搬送部4は、紙幣の短辺の縁を前にして、紙幣を搬送してもよい。
搬送部4は、上側搬送部41と、下側搬送部42と、を有している。上側搬送部41は、前述したように、上部筐体111内に配設されている。下側搬送部42は、金庫筐体131内に配設されている。上側搬送部41と下側搬送部42とは、金庫筐体131を形成する上壁に設けられた搬送路を介して、互いに接続されている。
上側搬送部41は、ループ状に構成された第1搬送路411を有している。識別部25は、第1搬送路411の途中に配設されている。搬送部4は、紙幣を、第1搬送路411に沿って、図4における時計回り方向及び反時計回り方向のそれぞれに搬送する。
入金部21、出金部22、リジェクト部23及び一時保留部24はそれぞれ、第2搬送路412、第3搬送路413、第4搬送路414、及び、第5搬送路415を介して第1搬送路411に接続されている。
下側搬送部42は、第1~第5カセット31~35の上側に配設されている。下側搬送部42は、第8搬送路421、及び、第9搬送路423を有している。
第8搬送路421は、第5カセット35と、上側搬送部41の第6搬送路416とを互いにつなぐ。第6搬送路416は、第1搬送路411に接続されている。
第9搬送路423は、第1カセット31、第2カセット32、第3カセット33、及び、第4カセット34のそれぞれと、上側搬送部41の第7搬送路417とを互いにつなぐ。第7搬送路417は、第1搬送路411に接続されている。
第9搬送路423は、前後方向に伸びている。第9搬送路423の端は、第1カセット31に接続されている。第9搬送路423は、第1~第3の三つの分岐路424、425、426を含んでいる。第1分岐路424は、第2カセット32に接続されている。第2分岐路425は、第3カセット33に接続されている。第3分岐路426は、第4カセット34に接続されている。
第1~第9搬送路411~417、421、423~426における各所には、分岐機構及び通過センサが配設されている。分岐機構は、紙幣の搬送先を変える。通過センサは、紙幣の通過を検知する。搬送部4は、後述するコントローラー15からの指令を受けると、通過センサの検知信号に基づいて各分岐機構を制御することにより、紙幣を、所定の搬送先に搬送する。
処理装置1は、図2又は図3に示すように、コントローラー15を備えている。コントローラー15は、プロセッサ、メモリ、及び、I/F回路を少なくとも備えている。プロセッサは、プログラムを実行する。メモリは、処理機の動作のためのプログラム及びデータを格納する。メモリは、例えばRAM及び/又はROMである。I/F回路は、コントローラー15と、コントローラー15に接続された各機器との間の電気信号の入出力を行う。
コントローラー15には、入金部21、出金部22、リジェクト部23、一時保留部24、識別部25、搬送部4、第1カセット31、第2カセット32、第3カセット33、第4カセット34、及び、第5カセット35が、それぞれ信号の授受可能に接続されている。
処理装置1は、オペレータが操作をする操作部26、各種のデータ等を記憶する記憶部27、及び、端末機29との間で通信を行うための通信部28を有している。操作部26、記憶部27、及び通信部28も、コントローラー15に信号の授受可能に接続されている。操作部26は、例えばタッチパネル式の表示装置によって構成してもよい。端末機29は、処理装置1を利用して行う各種の処理の実行のために、オペレータが操作をする。通信部28はまた、ネットワーク74を介して、他の処理装置及び/又は管理装置73との間で通信を行う。
コントローラー15は、オペレータが操作部26を操作したときや、オペレータが端末機29を操作したときに、各種の処理が実行されるよう、入金部21、出金部22、リジェクト部23、一時保留部24、識別部25、搬送部4、第1カセット31、第2カセット32、第3カセット33、第4カセット34、及び、第5カセット35を制御する。以下、処理装置1が各種の処理を実行する際の動作について説明する。
ここで、処理装置1において、第1カセット31、第2カセット32、第3カセット33、第4カセット34、及び、第5カセット35はそれぞれ、異なる紙幣を収納している、とする。例えば第1カセット31は、1ドル紙幣を収納し、第2カセット32は、10ドル紙幣を収納し、第3カセット33は、50ドル紙幣を収納し、第4カセット34は、100ドル紙幣を収納する。この場合、第1~第4カセット31~34は、いわゆるリサイクルカセットである。第5カセット35は、出金処理時に発生したリジェクト紙幣を収納する。第5カセット35は、リジェクト紙幣を収納する他にも、第1~第4カセット31~34が収納しない紙幣を収納してもよい。
(処理装置における入金処理)
処理装置1は、入金処理時に、紙幣をカセット31~34の中に収納する。オペレータは、入金対象の紙幣を、入金部21に投入する。入金部21は、紙幣を一枚ずつ、装置内に取り込む。搬送部4は、紙幣を識別部25に搬送する。識別部25は、紙幣を識別する。搬送部4は、識別部25の識別結果に従って、紙幣を、第1カセット31、第2カセット32、第3カセット33、又は、第4カセット34へ搬送する。カセット31~34は、紙幣を収納する。尚、搬送部4は、識別部25がリジェクトと識別した紙幣を、リジェクト部23へ搬送する。
入金部21に投入された紙幣が全て、処理装置1内に取り込まれると、例えば端末機29が、入金金額を表示する。オペレータが、端末機29を操作することによって、又は、操作部26を操作することによって入金処理が確定すれば、入金処理は終了する。コントローラー15は、カセット31~34に収納した紙幣に関するデータを、記憶部27に記憶させる。記憶部27は、各カセット31~34の、更新された在高を記憶する。記憶部27はまた、各カセット31~34の、識別番号リストを更新記憶する。
尚、入金処理時に、一時保留部24を利用する場合、搬送部4は、識別部25を通過した紙幣を、一時保留部24へ搬送する。一時保留部24は、紙幣を収納する。入金部21に投入された紙幣が全て処理装置1内に取り込まれた後、例えば端末機29が入金金額を表示する。オペレータは、端末機29を操作することによって、又は、操作部26を操作することによって、入金処理の確定と入金処理のキャンセルとを選択できる。オペレータが入金処理を確定した場合、搬送部4は、一時保留部24が繰り出した紙幣を、第1カセット31、第2カセット32、第3カセット33、又は、第4カセット34へ搬送する。カセット31~34は、紙幣を収納する。オペレータが入金処理をキャンセルした場合、搬送部4は、一時保留部24が繰り出した紙幣を、出金部22へ搬送する。入金対象の紙幣が返却される。
(処理装置における出金処理)
処理装置1は、出金処理時に、紙幣を処理装置1の外へ投出する。カセット31~34は、出金対象の紙幣を繰り出す。搬送部4は、紙幣を、識別部25に搬送する。識別部25は、紙幣の識別を行う。搬送部4は、識別後の紙幣を、出金部22へ搬送する。出金部22は、出金対象の紙幣を保持する。搬送部4は、識別部25がリジェクト紙幣であると識別をした紙幣を、第5カセット35へ搬送する。第5カセット35は、リジェクト紙幣を収納する。出金対象の紙幣が全て、出金部22に出金されれば、出金処理は終了する。コントローラー15は、カセット31~34から繰り出した紙幣に関するデータを、記憶部27から消去する。記憶部27は、各カセット31~34の、更新された在高を記憶する。記憶部27はまた、各カセット31~34の、識別番号リストを更新記憶する。
尚、識別部25がリジェクト紙幣であると識別をした紙幣を、第5カセット35へ搬送する代わりに、搬送部4は一時保留部24へ搬送し、一時保留部24は当該紙幣を収納し、出金処理の終了後に一時保留部24は、一時的に収納した紙幣を繰り出し、識別部25が識別し、その識別結果に応じて紙幣をカセット31~34へ収納してもよい。識別部25にて再度リジェクト紙幣と識別された紙幣は、第5カセット35に収納してもよい。
(複数の処理装置間における貨幣の移動処理)
第1処理装置71及び第2処理装置72はそれぞれ、互いに独立して、前述した入金処理及び/又は出金処理を行う。入金処理及び/又は出金処理を繰り返すことに伴い、第1処理装置71又は第2処理装置72のカセット31~35の在高が、第1基準を下回る場合、つまり、カセット31~35がニアエンプティになる場合がある。又は、カセット31~35の在高が、入金処理及び/又は出金処理を繰り返すことに伴い、第2基準を上回る場合、つまり、カセット31~35がニアフルになる場合がある。
何れかのカセット31~35がニアエンプティになったり、ニアフルになったりすれば、処理装置71又は72は処理を継続することが難しい。オペレータは、カセット31~35から貨幣を回収したり、カセット31~35に貨幣を補充したりしなければならない。
しかしながら、オペレータが、カセット31~35から貨幣を回収したり、カセット31~35に貨幣を補充したりしようとすれば、貨幣を直接手で取り扱う必要がある。貨幣を扱う場合、オペレータには特別な権限が必要である。そのため、金融機関の店舗の営業時間内の任意のタイミングにおいて、カセット31~35から貨幣を回収できない、又は、カセット31~35に貨幣を補充できないことが起こり得る。
金融機関の店舗における業務効率を考慮すれば、オペレータが貨幣を直接手で取り扱わなくても、カセット31~35から貨幣を回収できること、及び/又は、カセット31~35に貨幣を補充できることが求められている。
前記の貨幣処理システム10又は100は、オペレータが貨幣を直接手で取り扱わなくても、カセット31~35から貨幣を回収できる、及び/又は、カセット31~35に貨幣を補充できる。具体的に、貨幣処理システム10又は100は、複数の処理装置71及び72の間において、カセット31~35を入れ替えることが可能であると共に、入れ替えたカセット31~35の間において貨幣の移動が可能である。オペレータは、カセット31~35の入れ替えを行うだけで、貨幣を直接手で取り扱わないため、特別な権限を必要としない。
(ニアフル発生時における貨幣の移動処理の手順)
次に、図6及び図7を参照しながら、第1処理装置71と第2処理装置72との間における、貨幣の移動処理の手順を説明する。図6は、第1処理装置71において、ニアフルが発生した場合における、第1処理装置71と第2処理装置72との間におけるカセットの移動及び貨幣の移動を例示している。図7は、図3の貨幣処理システム100における、第1処理装置71、第2処理装置72、管理装置73及び端末機29の間における、情報の授受の手順を例示している。
先ず図6のステップS601は、第1処理装置71の第1カセット31が、ニアフルになったことを示している。第1カセット31は、1ドル紙幣を収納するカセットである。第1カセット31が、ニアフルになったことは、第1処理装置71のコントローラー15が、記憶部27に保持されている各カセット31~35の在高を管理することにより、判断することができる。図7のステップS701において、第1処理装置71は管理装置73へ、第1カセット31がニアフルになった情報を送る。
尚、第1処理装置71に接続されている端末機29が、各カセット31~35の在高の保持及び管理を行うことにより、第1カセット31がニアフルになったことを判断してもよい。この場合、端末機29が、管理装置73へ情報を送信すればよい。また、管理装置73が、第1処理装置71の各カセット31~35の在高、及び、第2処理装置72の各カセット31~35の在高を、常時、保持及び管理することによって、管理装置73が、第1処理装置71の第1カセット31がニアフルになったことを判断してもよい。
第1カセット31がニアフルになったことが判断された後、管理装置73は、ステップS702において、第2処理装置72に対して、1ドル紙幣を収納する第1カセットの空き容量を確認する(ステップS702)。例えば図6に例示するように、第2処理装置72の第1カセット31が、十分な空き容量を有している場合、第2処理装置72は、管理装置73へ、十分な空き容量を有している情報を送信する(ステップS703)。つまり、管理装置73は、ステップS702及びステップS703において、第1処理装置71から第2処理装置72へ1ドル紙幣を移動できるか、より具体的には、貨幣処理システム100内に、現時点において、1ドル紙幣を移動できるカセットが存在するか、を確認している。
第1処理装置71から第2処理装置72へ1ドル紙幣を移動できる場合、貨幣処理システム100は、貨幣移動モードへ移行する。管理装置73は、オペレータに対し、貨幣の移動を報知する。具体的に管理装置73は、端末機29を通じてオペレータに対し、第1処理装置71の第1カセット31を第1処理装置71から取り外し、取り外した第1カセット31を第2処理装置72に装着することを報知する(ステップS704)。尚、オペレータが所持している携帯端末があれば、管理装置73は、携帯端末を通じて、オペレータに報知してもよい。
報知を受けたオペレータは、第1処理装置71から第1カセット31を取り外す(ステップS705)。また、オペレータは、第2処理装置72から、第1カセット31以外のカセットを取り外し、カセットを取り外した装着部に、第1処理装置71の第1カセット31を装着する(S706)。図6の例では、ステップS602において、出金リジェクト紙幣を収納する第5カセット35が、第2処理装置72から取り外されて、第1処理装置71の第1カセット31が、第2処理装置72に装着されている。前述したように、第1処理装置71及び第2処理装置72の第1~第5カセット31~35は全て同じ形状でかつ、同じ構造を有していて、第1~第5装着部141~145のいずれにも装着が可能である。貨幣移動モードにおいて、第2処理装置72は、第1処理装置71のカセットが、装着部に装着されることを許容する。
第1処理装置71の第1カセット31が、第2処理装置72に取り付けられた後、管理装置73は、第2処理装置72に対して、第1処理装置71の第1カセット31から、第2処理装置72の第1カセット31へ、1ドル紙幣を移動するように指示する(図7のステップS707)。
図6のステップS603に示すように、第2処理装置72は、紙幣を移動させる。より詳細に、第2処理装置72の搬送部4は、第1処理装置71の第1カセット31が繰り出した紙幣を、識別部25へ搬送し、識別部25が識別及び計数をした後、第2処理装置72の第1カセット31へ搬送する。第2処理装置72の第1カセット31は、紙幣を収納する。尚、識別部25は紙幣の識別番号も読み取る。
第2処理装置72は、移動させる紙幣の枚数を、任意の枚数に定めることができる。但し、移動枚数は、(1)第1処理装置71の第1カセット31のニアフルが解消しかつニアエンプティにならない、及び、(2)第2処理装置72の第1カセット31がニアフルにならない、範囲で設定される。一例として、第1処理装置71の第1カセット31の在高と、第2処理装置72の第1カセット31の在高とが、互いに一致又はほぼ一致するように、第2処理装置72は、第1処理装置71の第1カセット31から、第2処理装置72の第1カセット31へ紙幣を移動してもよい。また、例えば第1処理装置71の第1カセット31の在高が半分になるように、第2処理装置72は、第1処理装置71の第1カセット31から、第2処理装置72の第1カセット31へ紙幣を移動してもよい。第2処理装置72は、貨幣を移動させる前に、第1処理装置71の第1カセット31の在高を予め取得しておく。
紙幣の移動が完了すれば、第2処理装置72は、管理装置73へ、移動が完了したことと、移動した枚数の情報とを送信する(図7のステップS708)。第2処理装置72は、第1処理装置71の第1カセット31の在高と、第2処理装置72の第1カセット31の在高とを、管理装置73に送信してもよい。
管理装置73は、端末機29を通じてオペレータに対し、第1処理装置71のカセットを、第2処理装置72から第1処理装置71へ戻すことを報知する(ステップS709)。
報知を受けたオペレータは、第2処理装置72から、第1処理装置71の第1カセット31を取り外し、第5装着部145に、取り外しておいた第5カセット35を装着する(ステップS710)。また、第1処理装置71の第1カセット31を、第1処理装置71の第1装着部141に装着する(ステップS711、図6のステップS604)。
第1カセット31が第1処理装置71に取り付けられた後、管理装置73は、第2処理装置52から提供された情報に基づいて、第1処理装置71に、第1カセット31の在高を送信する(ステップS712)。第1処理装置71のコントローラー15は、第1カセット31の在高を更新する。
カセットを使って、複数の処理装置の間で貨幣を移動させるため、オペレータは、直接手で貨幣を取り扱わなくてもよい。特別な権限を有しないオペレータが、貨幣の移動を行うことができる。
貨幣の移動を行う貨幣移動モードにおいて、第2処理装置72は、第1処理装置71から取り外されたカセットを、第1~第5装着部141~145のいずれの装着部にも装着されることを許容する。前述したように各カセット31~35は識別情報を有しており、カセット31~35が装着部141~145に装着されると、処理装置1はカセット31~35の識別情報を読み込む。第2処理装置72は、第1処理装置71のカセット31~35が装着されたときに、所定の条件が成立していない場合、つまりニアフルが発生したという条件が成立していない場合、換言すれば貨幣移動モードではない場合には、第1処理装置71から取り外されたカセットが装着部141~145に装着されることを拒否する。つまり、第1処理装置71から取り外されたカセットが装着部141~145に装着されても、第2処理装置72は動作しない。
一方、所定の条件が成立している場合、つまりニアフルが発生したという条件が成立している場合、換言すれば貨幣移動モードである場合には、第2処理装置72は、第1処理装置71のカセット31~35が、第1~第5装着部141~145に装着されることを許容する。つまり、第2処理装置72は、第1処理装置71から取り外されたカセットが装着部141~145に装着された後、前述した貨幣の移動を実行する。
第2処理装置72は、装着されたカセットと、他のカセットとの間で、紙幣の移動を行う。貨幣処理システム10又は100は、複数の処理装置の間における貨幣の移動を、簡易に実現できる。第2処理装置72はまた、紙幣の移動に伴い変化した収納量に基づいて、カセットの在高を更新する。その更新後に、第2処理装置72は、通常の貨幣処理、例えば入金処理及び/又は出金処理を実行することができる。
また、第1処理装置71は、一旦、取り外されたカセットであって、在高が変化したカセットの再装着を許容する。当該カセットの在高を更新した後、第1処理装置71は、通常の貨幣処理、例えば入金処理及び/又は出金処理を実行することができる。
(ニアエンプティ発生時における貨幣の移動処理の手順)
次に、図8を参照しながら、第2処理装置72において、ニアエンプティが発生した場合における、第1処理装置71と第2処理装置72との間における、貨幣の移動処理の手順を説明する。
先ず図8のステップS801は、第2処理装置72の第1カセット31が、ニアエンプティになったことを示している。尚、第1カセット31は、1ドル紙幣を収納するカセットである。
第1カセット31がニアエンプティになったことが判断された後、管理装置73は、第1処理装置71に対して、1ドル紙幣を収納するカセットの在高を確認する。つまり、管理装置73は、第1処理装置71から第2処理装置72へ1ドル紙幣を移動できるか、より具体的には、貨幣処理システム100内に、現時点において、1ドル紙幣を移動できるカセットが存在するか、を確認している。図8の例では、第1処理装置71の第1カセット31には、十分な量の1ドル紙幣が収納されている。従って、第1処理装置71は、第2処理装置72へ1ドル紙幣を移動できるカセットを有している。
管理装置73から、端末機29を通じて報知を受けたオペレータは、第2処理装置72の第1カセット31を取り外す。オペレータはまた、取り外した第1カセット31を、第1処理装置71のいずれかの装着部(但し、第1カセット31が装着されている第1装着部141を除く)に装着する。図8の例では、第1処理装置71の第5カセット35が取り外されて、第2処理装置72の第1カセット31が、そこに装着されている(ステップS802)。
第1処理装置71は、カセットが装着された後、第1カセット31から、第2処理装置72の第1カセット31へ紙幣を移動する(ステップS803)。より詳細に、第1処理装置71の搬送部4は、第1処理装置71の第1カセット31が繰り出した紙幣を、識別部25へ搬送し、識別部25が識別及び計数をした後、第2処理装置72の第1カセット31へ搬送する。第2処理装置72の第1カセット31は、紙幣を収納する。尚、識別部25は紙幣の識別番号も読み取る。
この場合も、第1処理装置71は、移動させる紙幣の枚数を、任意の枚数に定めることができる。但し、移動枚数は、(1)第2処理装置72の第1カセット31のニアエンプティが解消しかつニアフルにならない、及び、(2)第1処理装置71の第1カセット31がニアエンプティにならない、範囲で設定される。一例として、第1処理装置71の第1カセット31の在高と、第2処理装置72の第1カセット31の在高とが、互いに一致又はほぼ一致するように、第1処理装置71は、第1処理装置71の第1カセット31から、第2処理装置72の第1カセット31へ紙幣を移動してもよい。また、例えば第1処理装置71の第1カセット31の在高が半分になるように、第1処理装置71は、第1処理装置71の第1カセット31から、第2処理装置72の第1カセット31へ紙幣を移動してもよい。
紙幣の移動が完了すれば、管理装置73は端末機29を通じてオペレータに報知を行う。報知を受けたオペレータは、第1処理装置71から、第2処理装置72の第1カセット31を取り外し、第2処理装置72に再装着する。オペレータはまた、取り外していた第5カセット35を、第1処理装置71に取り付ける(ステップS804)。
こうして、ニアエンプティが発生した場合における、第1処理装置71から第2処理装置72への貨幣の移動が完了する。第1処理装置71及び第2処理装置72はそれぞれ、第1カセット31の在高を更新する。
前記と同様に、カセットを使って、複数の処理装置の間で貨幣を移動させるため、オペレータは、直接手で貨幣を取り扱わなくてもよい。特別な権限を有しないオペレータが、カセットの移動を行うことができる。複数の処理装置間における貨幣の移動が、簡易に実現する。
金融機関の店舗において、第1処理装置71及び第2処理装置72に対する貨幣の回収及び/又は補充を、CIT(Cash In Transit)が行う場合がある。前述したように、オペレータが、複数の処理装置間において貨幣を移動することにより、複数の処理装置のそれぞれにおいて、カセットがエンプティになる、又は、フルになる頻度が低減する。その結果、CITの担当者が貨幣の回収及び/又は補充を行う頻度を低減することができる。
(紙幣の移動中にリジェクト紙幣が発生した場合の処理)
例えば図6のステップS603において、第2処理装置72が、第1処理装置71のカセットから、第2処理装置72のカセットへ紙幣を移動している最中に、リジェクト紙幣が発生する場合がある。図9及び図10は、リジェクト紙幣が発生した場合における、処理の手順を例示している。
図9のステップS901は、リジェクト紙幣が発生した場合の紙幣の搬送先を示している。第2処理装置72は、識別部25がリジェクト紙幣であると判断した紙幣を、一時保留部24に収納する。一時保留部24は、図6のステップS604において紙幣の移動が完了するまで、リジェクト紙幣を収納する。第2処理装置72はまた、リジェクト紙幣が発生した場合、図10のステップS1001に示すように、管理装置73に、リジェクト紙幣が発生した情報を送信する。
紙幣の移動が完了し、第1処理装置71の第1カセット31が、第2処理装置72から取り外された後、管理装置73は、端末機29を通じてオペレータに、第1処理装置71の出金リジェクト紙幣を収納するカセット(図例では、第5カセット35)を、第1処理装置71から取り外し、第2処理装置72の任意の装着部に装着することを報知する(ステップS1002)。オペレータは、報知に従って、第1処理装置71から第5カセット35を取り外し、第2処理装置72に取り付ける(ステップS1003)。図9の例では、オペレータは、第1処理装置71の第5カセット35を、第2処理装置72の第5カセット35を取り外した装着部に装着している(ステップS902)。
第1処理装置71の第5カセット35が第2処理装置72に装着された後、管理装置73は、第2処理装置72に対して、一時保留部24に収納しているリジェクト紙幣を繰り出して第1処理装置71の第5カセット35に収納するよう指示する(ステップS1004)。第2処理装置72は、指示に従って、一時保留部24内のリジェクト紙幣を、第1処理装置71の第5カセット35へ搬送する(図9のステップS902)。リジェクト紙幣の移動が完了すれば、第2処理装置72は、管理装置73に完了を通知する(ステップS1005)。
通知を受けた管理装置73は、端末機29を通じてオペレータに、第1処理装置71の第5カセット35及び第2処理装置72の第5カセットをそれぞれ、元に戻すことを指示する(ステップS1006)。
指示に従いオペレータが、第1処理装置71の第5カセット35を第2処理装置72から取り外しかつ、第2処理装置72に、第2処理装置72の第5カセット35を取り付け(ステップS1007)、第1処理装置71に、第5カセット35を再装着する(ステップS1008)。
第1処理装置71に第5カセット35を再装着された後(図9のステップS903)、管理装置73は、第1処理装置71に対して、リジェクト紙幣が発生した第1カセット31の精査処理の実行を指示する(ステップS1009)。リジェクト紙幣の発生に起因して、第1カセット31の在高が不確定になったためである。
管理装置73からの指示を受けて、第1処理装置71は、第1カセット31の精査処理を実行する。第1処理装置71は、精査処理時に、第1カセット31に収容されている紙幣を全て繰り出し、識別部25によって各紙幣を識別した上で、第1カセット31に紙幣を再収容してもよい。これは、全精査処理に相当する。
また、第1処理装置71は、第1カセット31に収納している紙幣の識別番号リストを利用して、部分精査処理を行ってもよい。部分精査処理において、第1処理装置71は、第1カセット31に収納している紙幣の、一部の紙幣のみを第1カセット31から繰り出し、繰り出された紙幣について識別部25が読み取った識別番号と、識別番号リストに含まれる識別番号とを照合する。このことにより、第1カセット31から繰り出された紙幣の識別番号が、識別番号リスト上で特定される。識別番号リストには紙幣の収納順に識別番号が並べられている。識別番号リスト上において、第1カセット31から繰り出された紙幣が特定できれば、第1カセット31から未だ繰り出されずに、そこに収納されている紙幣が、識別番号リスト上において確定できる。つまり、第1カセット31に収納されている紙幣が特定される。部分精査処理は、収納している紙幣の一部をカセットが繰り出すだけで、カセットに収納している紙幣が確定できる処理である。部分精査処理は、全精査処理と比較して精査処理の負担が軽減されると共に、処理に要する時間が大幅に短縮されるという利点がある。
第2処理装置72において紙幣の移動を行っている最中にリジェクト紙幣が発生した後、そのリジェクト紙幣は、第1処理装置71の第5カセット35を利用して、第2処理装置72から第1処理装置71へ移動される。そして、第1処理装置71は、第1カセット31の精査処理を行う。精査処理によって、紙幣移動後の第1処理装置71の第1カセット31の在高(IA3)が確定される。また、第2処理装置72において、第2処理装置72の第1カセット31に収納された紙幣の枚数(IA2)も確定できる。さらに、紙幣の移動を行う前に、第1処理装置71の第1カセット31の在高(IA1)は確定している。従って、IA1から、IA2とIA3とを差し引く(IA1-IA2-IA3)ことによって、紙幣の移動を行っている最中に発生したリジェクト紙幣の枚数が確定できる。つまり、第1処理装置71の出金リジェクト紙幣を収納する第5カセット35の在高が確定できる。
また、仮に、第1処理装置71が第1カセット31の精査処理を行っている最中に、リジェクト紙幣が発生した場合、当該リジェクト紙幣は、第5カセット35へ収納される。第1カセット31が第1処理装置71から取り外されてから、第1処理装置71に再装着された第1カセット31の在高が精査処理によって確定するまでに間に発生したリジェクト紙幣は全て、第1処理装置71の第5カセット35に収納されている。このため、仮に、第1カセット31の精査処理中にリジェクト紙幣が発生した場合でも、第1処理装置71は、第5カセット35の在高を確定させることができる。
(変形例1)
図11は、第2処理装置72において紙幣を移動している最中にリジェクト紙幣が発生した場合の処理の変形例を示している。図11のステップS1101は、第1処理装置71の第1カセット31から第2処理装置72の第1カセット31への紙幣の移動が完了した後、オペレータが、第1処理装置71の第1カセット31を、第2処理装置72から取り外して、第1処理装置71へ取り付けるステップである。尚、紙幣の移動中にリジェクト紙幣が発生しており、当該リジェクト紙幣は、第2処理装置72の一時保留部24に収納されている。
続くステップS1102において、オペレータは、取り外していた、第2処理装置72の第5カセット35、つまり、出金リジェクト紙幣を収納するカセットを、第2処理装置72に取り付ける。その後、第2処理装置72の一時保留部24は、紙幣の移動中に発生したリジェクト紙幣を繰り出し、第5カセット35は、当該リジェクト紙幣を収納する。尚、図11では省略するが、第1処理装置71は、第1カセット31の精査処理を行って、第1カセット31の在高を確定する。
この場合は、元々、第1処理装置71に収納されていた紙幣の一部が、リジェクト紙幣として、第2処理装置72のリジェクト紙幣を収納する第5カセット35に収納される。
第1処理装置71において、第1カセット31の精査処理を行っている最中にリジェクト紙幣が発生せずに、第1処理装置71の第1カセット31の在高が確定すれば、第2処理装置72の第5カセット35に収納されたリジェクト紙幣の枚数を確定できる。第2処理装置72は、第1処理装置71の精査処理の結果を受けて、第5カセット35の在高を更新してもよい。
一方、第1処理装置71において第1カセット31の精査処理を行っている最中にリジェクト紙幣が発生すると、当該リジェクト紙幣は、第1処理装置71の第5カセット35に収納される。この場合、第1カセット31が第1処理装置71から取り外されてから、第1処理装置71に再装着された第1カセット31の在高が精査処理によって確定するまでに間に発生したリジェクト紙幣は、第1処理装置71の第5カセット35と、第2処理装置72の第5カセットとに分けて収納される。従って、リジェクト紙幣の在高は、第1処理装置71の第5カセット35と、第2処理装置72の第5カセット35とを合算することによってしか確定できない。
管理装置73、及び/又は、各処理装置71、72は、第1処理装置71の第5カセット35の在高と、第2処理装置72の第5カセット35の在高とを合算して、保持及び管理する。
(変形例2)
図9のステップS903の後の、第1処理装置71の第1カセット31についての精査処理は省略してもよい。この場合、第1カセット31の在高は確定しないものの、第2処理装置72における紙幣の移動中に発生したリジェクト紙幣は、第5カセット35を使って第2処理装置72から第1処理装置71へ移動している。また、第2処理装置72の第1カセット31へ移動した貨幣の数も確定できる。従って、第1カセット31と第5カセット35を合算した、第1処理装置71全体の在高は確定することができる。
(変形例3)
図11のステップS1102の後の、第1処理装置71の第1カセット31についての精査処理は省略してもよい。この場合、第1処理装置71の第1カセット31の在高は確定せずかつ、第2処理装置72における紙幣の移動中に発生したリジェクト紙幣は、第2処理装置72の第5カセット35に収納される。従って、第1処理装置71全体の在高と第2処理装置72全体の在高とを合算した在高は確定することができる。
(他の実施形態)
尚、図7及び図10は、管理装置73を備えた貨幣処理システム100を例に、貨幣の移動に係る処理を説明したが、管理装置73を備えていない貨幣処理システム10において貨幣の移動に係る処理を実行することもできる。この場合は、管理装置73が実行する処理を、第1処理装置71、又は、第2処理装置72が実行すればよい。
例えば貨幣処理システム10に含まれる複数の処理装置の中から、管理装置73を兼用する処理装置を、予め設定してもよい。
また、例えばニアエンプティ又はニアフルが生じたタイミングで、ニアエンプティ又はニアフルが生じた処理装置が、管理装置73を兼用するようにしてもよい。この場合、ニアエンプティ又はニアフルが生じた処理装置は、他の処理装置に対して、紙幣の移動が可能なカセットが存在するかを確認してもよい。また、これとは異なり、ニアエンプティ又はニアフルが生じた処理装置は、フラグを立てる、又は、他の処理装置に通知を行い、他の処理装置が、紙幣の移動が可能なカセットが存在するかを確認してもよい。
前述した貨幣処理システムは、第1処理装置71及び第2処理装置72の二つの処理装置を備えているが、貨幣処理システムは、三以上の処理装置を備えてもよい。その場合に、ニアエンプティ又はニアフルが生じた処理装置に対して、紙幣の移動を行う処理装置は、様々な条件に従って決定すればよい。例えばエアエンプティが生じた場合には、当該カセットへ移動できる貨幣の在高が最も大きい処理装置を、移動対象の処理装置として選択してもよい。同様に、エアフルが生じた場合には、当該カセットへ移動できる貨幣の在高が最も小さい処理装置を、移動対象の処理装置として選択してもよい。
また、三以上の処理装置を備えた貨幣処理システムにおいて、オペレータは、三以上の処理装置の間でカセットを移動させて、貨幣の移動を行ってもよい。
また、図6又は図8においては、ニアエンプティ又はニアフルになったカセットを、他の処理装置へ移動させているが、カセットの移動を逆にしてもよい。つまり、ニアエンプティ又はニアフルになったカセットに対して貨幣の移動を行う他のカセットを、他の処理装置から、当該処理装置へ移動させてもよい。
前記の説明では、ニアフルまたはニアエンプティになったことを、貨幣の移動を行う条件としており、ニアフルまたはニアエンプティになったことを、処理装置が判断している。これとは異なり、オペレータ(例えば銀行の行員)が、任意のタイミングで、貨幣の移動を実行してもよい。
また、前述したように、第1処理装置71及び第2処理装置72に対する貨幣の回収及び/又は補充を、CIT(Cash In Transit)が行う場合がある。CITの担当者が回収するカセットの数が減るよう、オペレータが、前述した複数の処理装置間における貨幣の移動処理を行って、何れかのカセットの収納量を多くなるように偏らせてもよい。また、CITの担当者が補充するカセットの数が減るよう、オペレータが、前述した複数の処理装置間における貨幣の移動処理を行って、何れかのカセットの収納量を少なくなるように偏らせてもよい。こうした運用は、CITの担当者が運搬するカセットの数を減少させると共に、CITの担当者が回収/補充処理のために、金融機関の店舗内に滞在する時間を短くする。
1 処理装置
10 貨幣処理システム
100 貨幣処理システム
141 第1装着部
142 第2装着部
143 第3装着部
144 第4装着部
145 第5装着部
211 入金口
221 出金口
24 一時保留部
31 第1カセット(貨幣収納部)
32 第2カセット(貨幣収納部)
33 第3カセット(貨幣収納部)
34 第4カセット(貨幣収納部)
35 第5カセット(貨幣収納部、リジェクト収納部)
5 貨幣処理システム
51 第1処理装置
511 第1入金口
512 第1出金口
52 第2処理装置
521 第2入金口
522 第2出金口
61 第1貨幣収納部
62 第2貨幣収納部
71 第1処理装置
72 第2処理装置
73 管理装置

Claims (14)

  1. 第1入金口から入金された貨幣を収納し、かつ、収納している貨幣を繰り出して第1出金口から出金可能な少なくとも一の第1貨幣収納部を有する第1処理装置と、
    第2入金口から入金された貨幣を収納し、かつ、収納している貨幣を繰り出して第2出金口から出金可能な少なくとも一の第2貨幣収納部を有する第2処理装置と、に実行させる貨幣処理方法であって、
    所定の条件が成立した場合に、前記第2処理装置から前記第2貨幣収納部を取り外し、前記第1処理装置へ取り付けることを報知し、
    前記第1処理装置に、当該第1処理装置に取り付けられた前記第2貨幣収納部と、前記第1貨幣収納部との間で貨幣を移動させる、
    貨幣処理方法。
  2. 前記所定の条件は、前記第1貨幣収納部の在高が、第1基準を下回る、又は、第2基準を上回ることを含む、
    請求項1に記載の貨幣処理方法。
  3. 前記第1貨幣収納部の在高が、第1基準を下回る、又は、第2基準を上回る場合に、前記第1貨幣収納部との間で貨幣の移動ができる前記第2貨幣収納部の存在を確認する、
    請求項2に記載の貨幣処理方法。
  4. 前記第2貨幣収納部と前記第1貨幣収納部との間で貨幣が移動された後、前記第1貨幣収納部の在高を更新する、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の貨幣処理方法。
  5. 前記第1処理装置に、前記第2貨幣収納部と前記第1貨幣収納部との間の貨幣の移動に関する情報を出力させ、
    前記第2貨幣収納部と前記第1貨幣収納部との間で貨幣の移動が完了した後、前記第1処理装置から取り外された前記第2貨幣収納部の、前記第2処理装置への再取り付けを報知し、
    前記情報に基づいて前記第2貨幣収納部の在高を更新する、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の貨幣処理方法。
  6. 前記第1処理装置に取り付けられた前記第2貨幣収納部と、前記第1貨幣収納部との間で貨幣の移動が行われている最中に、リジェクト貨幣が発生した場合、
    前記第2貨幣収納部が前記第2処理装置に取り付けられた後、前記第2処理装置に、前記第2貨幣収納部の在高を確定させる精査処理を実行させる、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の貨幣処理方法。
  7. 前記第1処理装置に取り付けられた前記第2貨幣収納部と、前記第1貨幣収納部との間で貨幣の移動が行われている最中に、リジェクト貨幣が発生した場合、
    リジェクト貨幣を前記第1処理装置の第1リジェクト収納部に収納させる、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の貨幣処理方法。
  8. リジェクト貨幣が発生した後、前記第1処理装置の第1リジェクト収納部の在高と、前記第2処理装置の第2リジェクト収納部の在高との合算を、在高として保持する、
    請求項7に記載の貨幣処理方法。
  9. 前記第1処理装置に取り付けられた前記第2貨幣収納部と、前記第1貨幣収納部との間で貨幣の移動が行われている最中に、リジェクト貨幣が発生した場合、
    前記第1処理装置が、リジェクト貨幣を一時保留部に収納し、
    前記第2貨幣収納部と前記第1貨幣収納部との間の貨幣の移動が完了した後、前記第1処理装置が、前記第2処理装置の第2リジェクト収納部であって、前記第1処理装置に取り付けられた第2リジェクト収納部へ、前記一時保留部のリジェクト紙幣を移動させる、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の貨幣処理方法。
  10. 入金口から入金された貨幣を収納し、かつ、収納している貨幣を繰り出して出金口から出金可能な少なくとも一の第1貨幣収納部と、
    前記第1貨幣収納部が着脱可能に装着される少なくとも一の装着部と、
    前記第1貨幣収納部を使った貨幣に関する処理を実行する制御部と、を備え、
    前記制御部は、所定の条件が成立した場合に、該所定の条件に基づいて第2貨幣処理装置から取り外された第2貨幣収納部であって、前記装着部に装着された第2貨幣収納部と、前記第1貨幣収納部との間で貨幣の移動を実行させる、
    貨幣処理装置。
  11. 前記第1貨幣収納部は、複数の装着部のそれぞれに着脱可能に装着され、
    前記制御部は、前記第2貨幣収納部が、前記複数の装着部の内の、任意の装着部に装着されることを許容する、
    請求項10に記載の貨幣処理装置。
  12. 前記制御部は、所定の条件が成立した場合に、前記第2貨幣処理装置に取り付けるために、前記第1貨幣収納部が前記装着部から取り外されることと、前記第2貨幣処理装置に一旦取り付けられた後に、前記第1貨幣収納部が前記装着部に再度取り付けられることと、を許容する、
    請求項10又は11に記載の貨幣処理装置。
  13. 第1入金口から入金された貨幣を収納し、かつ、収納している貨幣を繰り出して第1出金口から出金可能な少なくとも一の第1貨幣収納部を有する第1処理装置と、
    第2入金口から入金された貨幣を収納し、かつ、収納している貨幣を繰り出して第2出金口から出金可能な少なくとも一の第2貨幣収納部を有する第2処理装置と、を備え、
    所定の条件が成立した場合に、前記第2処理装置から前記第2貨幣収納部を取り外し、当該第2貨幣収納部を前記第1処理装置へ取り付けることを報知し、
    前記第1処理装置に、当該第1処理装置に取り付けられた前記第2貨幣収納部と、前記第1貨幣収納部との間での貨幣の移動を実行させる、
    貨幣処理システム。
  14. 前記第1処理装置及び前記第2処理装置のそれぞれに接続された管理装置をさらに備え、
    前記管理装置は、前記第2処理装置に対して、前記第1貨幣収納部との間で貨幣の移動ができる前記第2貨幣収納部が存在することを確認する、
    請求項13に記載の貨幣処理システム。
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