JP2022136868A - 処理の記録を管理する管理システム、情報処理装置及びプログラム - Google Patents

処理の記録を管理する管理システム、情報処理装置及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】所定の処理の質を改善するための情報を提供できる管理システムを提供する。【解決手段】所定の処理を処理対象物に対して実行するための複数の工程を含むワークフローを管理する管理システムであって、前記ワークフローは、第1工程と、前記第1工程の次に実行される第2工程と、を含み、前記管理システムは、前記処理対象物それぞれについて、前記第1工程の完了タイミングと、前記第2工程の開始タイミング又は完了タイミングと、を示す情報を含む管理情報を保持する保持手段と、前記管理情報に基づき、前記第1工程は完了しているが前記第2工程が開始されていない前記処理対象物の数、或いは、前記第1工程は完了しているが前記第2工程が完了していない前記処理対象物の数の時間推移を判定するための情報を生成可能に構成された生成手段と、を備えている。【選択図】図7

Description

本発明は、処理の記録を管理して利用する技術に関する。
例えば、病院では医療用器具といった滅菌対象物の滅菌を行う。この際、滅菌対象物に対する滅菌の達成度を判定するため、所謂、滅菌用のケミカルインジケータ(以下、CI)が使用されている。CIは、滅菌剤(蒸気や過酸化水素等)による滅菌のために必要な条件の達成度合いに応じて変色する変色領域を有する。特許文献1は、滅菌記録を管理する管理装置を開示している。特許文献1によると、管理装置は、滅菌記録にCIの判定結果を含めている。
また、病院では、医療用器具の利用後、医療用器具の洗浄を行う。この際、洗浄の達成度を判定するために、洗浄インジケータが使用される。洗浄インジケータは、洗浄剤による洗浄のために必要な条件の達成度合いに応じて変色する変色領域を有する。
特許第3414291号公報
近年、滅菌・洗浄の質を高く保つことが重要視されている。特許文献1は、滅菌記録にCIの判定結果を含めることを開示しているが、滅菌記録に基づき滅菌の質を改善するための情報を提供することを開示してはいない。
本発明は、所定の処理の質を改善するための情報を提供できる管理システム、情報処理装置及びプログラムを提供するものである。
本発明の一態様によると、所定の処理を処理対象物に対して実行するための複数の工程を含むワークフローを管理する管理システムであって、前記ワークフローは、第1工程と、前記第1工程の次に実行される第2工程と、を含み、前記管理システムは、前記処理対象物それぞれについて、前記第1工程の完了タイミングと、前記第2工程の開始タイミング又は完了タイミングと、を示す情報を含む管理情報を保持する保持手段と、前記管理情報に基づき、前記第1工程は完了しているが前記第2工程が開始されていない前記処理対象物の数、或いは、前記第1工程は完了しているが前記第2工程が完了していない前記処理対象物の数の時間推移を判定するための情報を生成可能に構成された生成手段と、を備えていることを特徴とする。
本発明によると、所定の処理の質を改善するための情報を提供することができる。
一実施形態による滅菌ワークフローを示す図。 一実施形態による管理システムの構成図。 一実施形態によるCIを示す図。 一実施形態による測定装置の構成図。 一実施形態による管理情報の一部を示す図。 一実施形態による管理情報の一部を示す図。 一実施形態による情報処理装置が提供する情報を示す図。 一実施形態による情報処理装置が提供する情報を示す図。 一実施形態による情報処理装置が提供する情報を示す図。 一実施形態による情報処理装置が提供する情報を示す図。 一実施形態による情報処理装置が提供する情報を示す図。 一実施形態による情報処理装置が提供する情報を示す図。 一実施形態による情報処理装置の機能ブロック図。 一実施形態による管理システムの機能ブロック図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、滅菌ワークフローを示している。本実施形態において、滅菌ワークフローとは、滅菌対象物に対する滅菌に関して行われる一連の工程を意味する。組立工程は、1つ以上の滅菌対象物をグループ化して包装する工程である。なお、1つのグループに含まれる滅菌対象物は1つの場合もある。グループ化は、滅菌対象物が使用される手術と、滅菌対象物の滅菌を行う滅菌装置との対応関係等に基づき行われ得る。例えば、同じ手術で使用され、かつ、同じ滅菌装置により滅菌が行われる滅菌対象物は同じグループにグループ化され得る。組立工程において、1つのグループの1つ以上の滅菌対象物とCI(第1インジケータ)は、1つの包装部材により包装される。この1つの包装部材を、以下では1つのセットとも呼ぶ。1つのセットは1つの滅菌対象物でもある。病院等においては、複数の同じ滅菌対象物を使用し、よって、同じ滅菌対象物を含む複数のセットが形成される。以下、同じ滅菌対象物を含むセットを、同じ種類のセットと呼ぶ。逆に、2つのセットの種類が異なるときは、当該2つのセットに含まれる滅菌対象物の少なくとも1つが異なることを意味する。組立工程においてセットに包装されるCIは、例えば、当該セットの滅菌を行う滅菌装置の種類に応じて決定される。
滅菌工程は、滅菌装置によりセットを滅菌する工程である。なお、1つの滅菌装置は、複数のセットを同時に滅菌することができる。各セットに対する滅菌の達成度は、セットに同封されているCIに基づき判定される。しかしながら、滅菌装置による滅菌後、各セットは、包装されたまま保管され、手術等で利用する直前に包装が開封されて中の滅菌対象物とCIが取り出される。このため、滅菌装置により1つ以上のセットの滅菌を行う際、CI(第2インジケータ)を入れた工程試験用具(PCD)も滅菌装置の内部に配置する。なお、PCDは、滅菌装置内の所定位置、例えば、滅菌装置内において滅菌の達成度が低くなる可能性の高い位置に配置される。滅菌装置による滅菌後、PCDに入れたCIの変色領域により、当該滅菌装置による1つ以上のセットに対する滅菌の達成度が判定される。PCDに入れたCIにより判定される滅菌の達成度が良否閾値以上であると、当該滅菌装置により滅菌された総てのセットは、後続する保管工程に回される。一方、達成度が良否閾値未満であると、当該滅菌装置により滅菌された総てのセットは、再度、組立工程に回される。なお、以下の説明において、1つ以上のセットと共に滅菌装置に配置したPCDのCIにより判定される滅菌の達成度を、当該1つ以上のセットに対する"PCD結果"、或いは、当該滅菌装置の"PCD結果"とも表記する。
保管工程は、セットの保管のため、滅菌装置により滅菌されたセットを保管庫に移動させる工程である。上述した様に、セットは、包装されたまま保管される。
払出工程は、手術等で使用するセットを、保管庫から手術室等の利用場所に移動させる工程である。
手術工程は、滅菌対象物を利用する利用工程でもある。手術工程においては、まず、セットの包装を開封して、中にある滅菌対象物及びCIを取り出す。そして、取り出したCIの変色領域の色に基づき、当該セットに対する滅菌の達成度を判定する。滅菌の達成度が良否閾値以上であると、当該セットの滅菌対象物は、手術等において実際に使用される。一方、滅菌の達成度が良否閾値未満であると、当該セットの滅菌対象物は使用されることなく、後続の回収工程に回される。
回収工程は、手術工程で使用した滅菌対象物や、手術工程において判定した滅菌の達成度が良否閾値未満であることにより利用されなかった滅菌対象物を、洗浄工程を行う場所に移動させる工程である。
洗浄工程は、回収工程で回収された滅菌対象物を洗浄する工程である。セットを洗浄工程で洗浄した後、当該セットは、再度、組立工程に回される。
なお、上記の滅菌ワークフローは、一例であり、本発明の滅菌ワークフローは上記各工程を含むものに限定されない。例えば、滅菌ワークフローは、上記各工程以外の工程を含むものであっても良い。さらに、滅菌ワークフローは、上記各工程の少なくとも1つの工程をさらに複数の工程に分割したものであっても良い。さらに、滅菌ワークフローは、上記各工程の少なくとも2つの工程を1つの工程に統合したものであっても良い。
図2は、上記滅菌ワークフローを管理する管理システム1000の構成図である。図2において、参照符号500は、病院等の滅菌対象物を使用する施設であり、参照符号600は、各施設の滅菌ワークフローを監視する管理会社を示している。以下の説明において、各施設において滅菌に関する作業を行うものを"作業者"と表記し、各施設において滅菌ワークフローを管理・監督するものを"管理者"と表記する。また、管理会社600において、各施設の滅菌ワークフローを監視し、各施設に情報を提示するものを"監視者"と表記する。管理システム1000は、ネットワークを介して互いに通信可能な、パーソナルコンピュータ(以下、PC)50と、記憶装置70と、情報処理装置60と、を有する。
各施設500は、ネットワークに接続されるPC50を有する。各施設500において、作業者は、滅菌ワークフローの各工程において後述する情報をPC50に入力する。なお、滅菌ワークフローの各工程は、施設内の様々な場所において行われ得るため、PC50は、滅菌ワークフローの各工程を行う場所毎に設けられ得る。つまり、各施設500が有するPC50の数は1つに限定されず、各施設500は、ネットワークに接続する複数のPC50を有し得る。また、一部の情報は、測定装置1を介してPC50に入力される。したがって、測定装置1から情報を入力する必要があるPC50には、測定装置1が接続され得る。PC50は、ネットワークを介して、施設500を特定する施設特定情報と共に入力された情報を記憶装置70に送信する。なお、施設のPC50は、記憶装置70に蓄積されている、当該施設の情報にアクセスすることができる。
記憶装置70は、各施設500から受信した情報を、施設500の施設特定情報に関連付けて蓄積する。以下の説明において、記憶装置70が蓄積している情報を管理情報と表記する。本実施形態において、記憶装置70は、所謂、クラウドサービスで提供される情報の記憶機能とする。なお、記憶装置70は、単一の装置である必要はなく、地理的に分散配置された複数の記憶装置であっても良い。
管理会社600の情報処理装置60は、例えば、コンピュータであり、ネットワークを介して記憶装置70が保持している管理情報にアクセスし、かつ、取得(ダウンロード)することができる。また、情報処理装置60は、管理情報に基づき後述する情報を監視者に提示することができる。なお、本実施形態において、情報を監視者に提示するとは、情報を情報処理装置60のディスプレイに表示することのみならず、情報処理装置60の記憶デバイスに情報を格納することも含む。さらに、監視者は、情報処理装置60を操作して提示された情報を施設500のPC50に送信することもできる。
本実施形態において、各セットには、それぞれ、識別情報が付与される。識別情報は、例えば、シールに印刷されたシリアル番号やバーコードの形式であり得る。或いは、識別情報は、ICタグに記録され得る。識別情報を有する媒体は、例えば、セットの包装部材の外装面や、セットの滅菌対象物に貼付される。或いは、セットに同封するCIに貼付され得る。また、CI自体にシリアル番号等が記録されている場合、セットに同封するCIのシリアル番号を当該セットの識別情報とすることができる。本実施形態では、セットの包装部材の外装面にバーコード形式の識別情報を貼付するものとする。なお、この識別情報は、同じセットに同封されるCIのシリアル番号に関連付けられる。つまり、CIのシリアル番号と、包装部材の外装面に貼付される識別情報は1対1の関係を有する。したがって、CIのシリアル番号もセットの識別情報である。
図3は、本実施形態によるCIを示している。CIは、シート状の試験紙であり、表面に化学的処理が施された変色領域21を有する。変色領域21は、滅菌の達成度に応じてその色が変化する。例えば、CIの変色領域21は、初期状態において色値C#1であり、滅菌の達成度に応じて色値C#2~色値C#9へと変化し、最終的には色値C#10で一定となる様に構成されている。また、CIは、シリアル番号を示す識別部22を有する。また、本実施形態では、シリアル番号からCIの種類を判定することができるものとする。例えば、シリアル番号の最初の所定数の数字が、CIの種類を示している。
図4は、測定装置1の一例を示す断面図である。なお、図4の参照符号2は、測定装置1の測定位置に搬送されたCIを示し、点線は、測定装置1に挿入される前のCIを示している。測定装置1の挿入部4に挿入されたCIは、搬送ローラ対6により測定位置に搬送される。測定部3は、CIの変色領域21の色を測定する。CIの測定後、搬送ローラ対6を逆回転させることで、CIは測定装置1外に排出される。測定部3は、CIの変色領域21の色値に関連する光学測定値、例えば、分光反射率を光7により読み取る。制御部8は、測定装置1を制御する。制御部8の記憶部9には、測定に使用する種々の情報が格納される。また、制御部8の演算処理部10は、測定部3による測定結果、例えば、分光反射率に基づきCIの変色領域21の色値を判定する。制御部8は、判定した色値を示す色情報をPC50に出力する。なお、測定装置1は、分光反射率を読み取ることで変色領域21の色値を判定するものに限定されない。例えば、測定装置1は、変色領域21を撮像素子で撮像することで、変色領域21の色値を読み取るものであっても良い。
なお、図4に示す測定装置1は、挿入部4からCIを排出するものであったが、挿入部4とは逆側に排出部を設け、測定後、CIを排出部から排出する構成であっても良い。また、図4に示す測定装置1は、CIを測定位置に搬送後、固定された測定部3によりCIを測定するものであったが、測定部3を移動可能な様に構成することができる。つまり、測定部3を所定方向に移動させて、CIの変色領域21を読み取る構成とすることもできる。さらに、バーコードリーダの様に、作業者が測定装置1をCIの上で移動させて、CIの変色領域21を読み取る構成とすることもできる。その様な構成は、様々なサイズのCIを利用する場合に有利である。
図5及び図6は、本実施形態において、記憶装置70が蓄積・保持する管理情報の一部を示している。なお、図5及び図6は、ある1つの施設に関する管理情報の一部を示している。番号フィールドは、各レコードの番号を示している。各レコードは、セットの識別情報毎に設けられる。識別情報フィールドには、セットの識別情報が格納される。本実施形態において、セットの識別情報は、当該セットに貼付されたバーコード形式の情報であり、当該セットに同封されているCIのシリアル番号に関連付けられている。CI種類フィールドには、当該セットに同封されたCIのシリアル番号から特定されるCIの種類を示す情報が格納される。セット種類フィールドには、当該セットの種類を特定する情報が格納される。滅菌装置種類フィールドには、当該セットの滅菌を行う滅菌装置の種類を示す情報が格納される。
組立日時フィールドには、当該セットに対する組立工程が完了した日時(以下、完了タイミング)を示す情報が格納される。組立作業者フィールドには、当該セットの組立・包装を行った組立作業者を特定する情報が格納される。
図6に進み、滅菌開始日時フィールドには、当該セットを滅菌装置内に配置する際の日時(以下、開始タイミング)を示す情報が格納される。滅菌完了日時フィールドには、当該セットを滅菌装置で滅菌した後、滅菌装置から取り出す際の日時(以下、完了タイミング)を示す情報が格納される。滅菌装置個体フィールドには、当該セットを滅菌した滅菌装置の個体を示す情報が格納される。PCD結果フィールドには、PCD結果、つまり、当該セットと共に滅菌装置に配置されたPCD内のCIに基づき判定される滅菌の達成度を示す情報が格納される。滅菌作業者フィールドには、当該セットの滅菌を行った滅菌作業者を特定する情報が格納される。
保管日時フィールドには、当該セットに対する保管工程が完了した日時(以下、完了タイミング)を示す情報が格納される。保管作業者フィールドには、当該セットの保管を行った保管作業者を特定する情報が格納される。
なお、本例において、作業者は、当該作業者を特定する特定情報が記録されたカードを所持しているものとする。本例において、作業者の特定情報もバーコード形式とする。
例えば、組立工程において組立作業者が1つのセットの形成を開始する際、組立作業者は、現在、組立工程であることをPC50に入力する。そして、組立作業者は、PC50のバーコードリーダにより自身の特定情報を読み取ることで、PC50に組立作業者の特定情報を入力する。続いて、組立作業者は、組み立てたセットの種類を示す情報を入力する。PC50は、入力されたセットの種類に基づきセットに同封するCIの種類を示す情報を組立作業者に提示する。組立作業者は、提示された種類のCIからセットに同封するCIを選択し、そのシリアル番号をPC50に入力してセットに同封する。なお、このときPC50は、入力されたシリアル番号から判定される種類が提示した種類と同じであることを判定し、同じでないと組立作業者に警告を発する。続いて、組立作業者は、包装部材に識別情報を貼付し、PC50のバーコードリーダにより貼付した識別情報(セットの識別情報)を読み取る。PC50は、セットの識別情報を読み取ると、管理情報に当該識別情報のレコードが含まれていないことを検査する。管理情報に当該識別情報のレコードが含まれている場合、PC50は、セットの識別情報が重複しているとの警告を出力し、組立作業者に識別情報の変更を促す。
管理情報に当該識別情報のレコードが含まれていない場合、PC50は、管理情報に当該識別情報のレコードを追加する。そして、PC50は、識別情報フィールドに読み取った識別情報を記録し、組立作業者フィールドに読み取った特定情報を記録する。さらに、PC50は、セット種類フィールドに入力されたセットの種類を示す情報を記録し、CI種類フィールドに同封したCIの種類を示す情報を記録する。さらに、PC50は、セットの種類に基づき判定される当該種類のセットの滅菌を行う滅菌装置の種類を示す情報を滅菌装置種類フィールドに記録する。なお、図5には明記していないが、CIのシリアル番号も記録する。最後に、PC50は、組立日時フィールドに、総ての入力が完了した完了タイミングを記録する。図5に明記している総てのフィールドに情報が記録されているレコードは、当該レコードに対応するセットに対する組立工程が完了していることを示している。
続いて、滅菌作業者は、滅菌を開始する際、PC50に滅菌前の読み取りであることを入力した上で、滅菌を行うセットの識別情報及び当該滅菌作業者の特定情報をバーコードリーダで読み取る。PC50は、読み取った識別情報のレコードを検索する。読み取った識別情報のレコードが無い場合や、読み取った識別情報のレコードが存在するが、1つ上流の工程で入力することが必要な情報の総てが記録されていない場合、PC50は、作業者に警告を表示する。読み取った識別情報のレコードが存在し、かつ、1つ上流の工程が完了している場合、PC50は、検索したレコードの滅菌開始日時フィールドに読み取りを行ったタイミングを開始タイミングとして記録する。また、PC50は、検索したレコードの滅菌作業者フィールドに読み取った特定情報を記録する。滅菌作業者は、識別情報を読み取ったセットを滅菌装置内に配置する。また、作業者は、セットを配置した滅菌装置の個体を特定する情報を当該セットに対応するレコードの滅菌装置個体フィールドに記録する。
滅菌装置による滅菌の完了後、滅菌作業者は、滅菌装置からセットを取り出す際に、当該セットの識別情報をPC50のバーコードリーダで読み取る。なお、PC50には、滅菌後の読み取りであることを事前に入力した上で読み取りを行う。PC50は、読み取った識別情報のレコードを検索し、検索したレコードの滅菌完了日時フィールドに読み取りを行ったタイミングを完了タイミングとして記録する。また、滅菌作業者は、当該セットと共に滅菌装置に配置したPCDのCIの変色領域21を測定装置1で測定する。PC50は、測定装置1から取得する変色領域21の色値に基づき、滅菌の達成度を判定し、判定した達成度を、PCD結果フィールドに記録する。なお、本実施形態では、変色領域21の色値がC#m~C#m+1(mは1から9までの整数)である場合、滅菌の達成度が#mであるものとする。なお、mの値が大きい程、滅菌の達成度が高くなる。
PC50は、滅菌工程が完了し、それにより滅菌工程に関する総てのフィールドに情報が記録されたレコードについては滅菌工程の完了を示すレポートを例えばプリント出力する。当該レポートは、滅菌工程に関するフィールドに記録された情報の1つ以上又は総てを含むものとすることができる。このプリント出力が行われていることが、次の保管工程に進む条件となる。他の工程間の移行についても同様とすることができる。
図5及び図6より、番号101~104のレコードに対応する4つのセットについては、滅菌完了日時フィールド及びPCD結果フィールドに情報が設定されていることから滅菌工程が完了していることが分かる。なお、図6において、番号101~104のレコードの滅菌開始日時フィールドに記録されている開始タイミングは略同じであり、滅菌完了日時フィールドに記録されている完了タイミングも略同じとする。番号101~104のレコードの滅菌の開始タイミング及び完了タイミングそれぞれが略同じであり、かつ、同じ個体の滅菌装置で滅菌されていることから、情報処理装置60は、これら4つのセットは個体E#1-1の滅菌装置で同時に滅菌されたと判定できる。なお、1つの滅菌装置により同時に滅菌したセットを明示的に示す情報を管理情報に加えることもできる。
また、番号105及び106のレコードに対応する2つのセットについては、滅菌開始日時フィールドに開始タイミングが設定されているが、滅菌完了フィールドに完了タイミングが設定されていない。よって、番号105及び106のレコードに対応する2つのセットは、滅菌装置による滅菌中、或いは、滅菌装置による滅菌は完了しているが、セットの取り出しが済んでいない状態であることが分かる。さらに、番号107及び108のレコードに対応する2つのセットについては、滅菌開始日時フィールドに開始タイミングが設定されていないことから、組立工程から滅菌工程への移行待ちであることが分かる。なお、本例においては、ある滅菌装置による1つ以上のセットの滅菌及びPCD結果の判定を一人の作業者が行うことを想定している。よって、滅菌作業者フィールドには一人の滅菌作業者のみが示される様になっている。しかしながら、滅菌装置にセットとPCDを配置して滅菌を開始する作業者と、滅菌完了後に滅菌装置からセットを取り出す作業者と、PCD結果を判定する作業者が異なり得る場合、それぞれの滅菌作業者を示すフィールドを設ける構成とする。
滅菌工程の完了後、保管作業者は、滅菌が完了しているセットを保管庫に移動させる。そして、保管作業者は、PC50に保管時の読み取りであることを入力した上で、保管するセットの識別情報及び自身の特定情報をバーコードリーダで読み取る。PC50は、読み取った識別情報のレコードを検索し、検索したレコードの保管日時フィールドに読み取りを行ったタイミングを完了タイミングとして記録する。また、PC50は、検索したレコードの保管作業者フィールドに読み取った特定情報を記録する。
図5及び図6より、番号101及び102のレコードに対応する2つのセットについては、保管日時フィールドに情報が設定されていることから保管工程が完了していることが分かる。一方、番号103及び104のレコードに対応する2つのセットについては、保管日時フィールドに情報が設定されていないことから、保管工程が完了していないことが分かる。より詳しくは、当該2つのセットについては、滅菌工程から保管工程への移行待ちと保管作業中のどちらかの状態であることが分かる。
図7は、図5及び図6に示す管理情報から情報処理装置60が生成可能な情報の例を示している。上述した様に、図5及び図6に示す管理情報から、あるタイミングにおいて滅菌工程への移行待ちのセット数を情報処理装置60は判定可能である。したがって、図7に示す様な、滅菌工程への移行待ちのセット数の時間的な推移を示す情報を、情報処理装置60は、施設毎に監視者に提示することができる。例えば、図7のグラフにおいて、滅菌工程への移行待ちのセット数が減少している時点は、滅菌工程の開始により滅菌装置に1つ以上のセットが配置されたことを示している。図7の実線で示す様に、この減少タイミングにおいて、滅菌工程への移行待ちのセット数が十分に小さい数にならないことは、滅菌装置の数が不足している可能性を示唆している。また、図7の点線で示す様に、滅菌工程の開始により常に滅菌工程への移行待ちのセット数が0になり、かつ、0の時間が継続していることは、滅菌装置の数が余剰している可能性を示唆している。したがって、監視者が図7に示す情報を各施設に提供することで、各施設の管理者は、滅菌装置の数を最適化するための処置を講ずることができる。これにより、滅菌の質を改善することができる。
なお、本例では、滅菌工程への移行待ちのセット数の時間推移を例にしたが、他の工程への移行待ちのセット数の時間推移を表示することもできる。例えば、図5及び図6の管理情報から、滅菌工程は完了しているが、保管工程が完了してない保管工程未完了のセット数の時間推移を提示できることが分かる。保管工程未完了のセット数は、保管作業者が1つ以上のセットを保管庫へ移動させて保管することにより減少する。保管工程未完了のセット数の時間推移により、例えば、保管作業者の人数が適切であるか、或いは、一度に保管庫に移動させるセット数が適切か等を判定することができる。なお、保管工程未完了のセット数の内、保管工程への移行待ちのセット数と、保管作業中のセット数を区別したい場合には、管理情報に保管作業の開始タイミングと、保管作業の完了タイミングを記録すれば良い。他の工程間についても同様である。
図8は、図5及び図6に示す管理情報から情報処理装置60が生成可能な情報の他の例を示している。上述した様に、図5及び図6に示す管理情報から、ある1つの滅菌装置で滅菌したセットの数と、当該滅菌でのPCD結果と、を判定することができる。図8のグラフは、1つの滅菌装置で滅菌したセット数と、PCD結果と、の関係を示している。なお、丸の大きさは、その達成度が得られた回数を示している。より詳しくは、丸の大きさが大きい程、その達成度が得られた回数が多いことを示している。図8から、1つの滅菌装置で滅菌するセット数を多くすると、PCD結果が低下傾向になることが分かる。なお、図8のグラフは、例えば、滅菌装置の個体毎に提示する構成とすることも、滅菌装置の種類毎に提示する構成とすることもできる。例えば、滅菌装置の個体毎に提示する場合、各施設の管理者は、当該個体の滅菌装置で滅菌するセット数の上限値を決定することができる。また、滅菌装置の種類毎に提示する場合、図8のグラフから、各施設の管理者は、当該種類の滅菌装置で滅菌するセット数の上限値を決定することができる。また、いずれの場合でも、滅菌装置で滅菌するセット数を、決定した上限値以下とするために必要な滅菌装置の数を判定することができる。これにより、滅菌の質を改善することができる。
さらに、情報処理装置60は、1つの滅菌装置で滅菌したセット数と、PCD結果と、の関係を施設間で比較する情報を提示することもできる。例えば、滅菌装置の種類毎に図8のグラフを作成するものとする。このとき、各施設単体の結果と、全施設を纏めた結果の両方を作成して比較する。例えば、1つの滅菌装置で滅菌したセット数の増加によるPCD結果の低下度合いが、全施設を纏めた結果より高い施設があるかを判定することができる。その様な施設が有る場合、当該施設については、滅菌装置の使用方法に問題がある、或いは、使用している滅菌装置が経時により劣化している可能性がある。したがって、監視者は、その様な施設に対して、滅菌装置の使用方法や滅菌装置そのものに問題がある可能性があることを通知することができる。
図9は、図5及び図6に示す管理情報から情報処理装置60が生成可能な情報のさらに他の例を示している。情報処理装置60は、管理情報の組立日時フィールドに記載された完了タイミングと、滅菌開始日時フィールドに記載された開始タイミングとに基づき、組立工程の完了後、滅菌開始までの期間(以下、第1期間)を判定することができる。また、情報処理装置60は、管理情報の滅菌開始日時フィールドに記載された開始タイミングと、滅菌完了日時フィールドに記載された完了タイミングとに基づき、滅菌開始から滅菌完了までの期間(以下、第2期間)を判定することができる。さらに、情報処理装置60は、管理情報の滅菌完了日時フィールドに記載された完了タイミングと、保管日時フィールドに記載された完了タイミングとに基づき、滅菌完了から保管工程が完了するまでの期間(以下、第3期間)を判定することができる。
図9のグラフは、1つの滅菌装置により滅菌された1つ以上のセットの第1期間の合計と、第2期間の合計と、第3期間の合計と、を施設毎に示したものである。図9のグラフから、他施設と比較して合計値の長い期間が有る施設については、当該合計値の長い期間に関する作業に問題が有ると判定することができる。これにより、例えば、作業者を増加する、或いは、熟練者を多く配置するといった措置を講ずることができる。なお、図9では、1つの滅菌装置により滅菌された1つ以上のセットの各期間の合計としたが、ある期間におけるセット当たりの平均的な作業時間とすることもできる。具体的には、ある期間における第1期間の合計数を、当該期間において処理したセット数で除することで、セット当たりの平均的な作業時間を求めることができる。さらに、セットの種別毎に作業時間を提示することで、セットの種別毎に、作業に時間がかかるセットを判定することもでき、当該セットに対する作業効率を改善するための処置を講ずることもできる。これにより、滅菌の質を改善することができる。
なお、図5及び図6に明記されたタイミングに基づき第1期間と、第2期間と、第3期間を例にして説明を行ったが、本発明は他の期間についても適用できる。例えば、本実施形態では、組立工程の完了タイミングのみを記録したが、組立工程の開始タイミングと完了タイミングの両方を記録することで、組立工程の作業時間についても同様に判定することができる。図5及び図6には示していない、他の工程についても同様である。
図10は、図5及び図6に示す管理情報から情報処理装置60が生成可能な情報のさらに他の例を示している。図10の下のグラフは、各施設における組立作業者の数を示し、図10の上のグラフは、PCD結果の平均値を示している。例えば、図10の施設#3の様に、他の施設と比較して組立作業者の数が少ない施設のPCD結果が、他の施設より低い場合、監視者は、当該施設の管理者に対して組立作業者を増員することを提案することができる。これにより、滅菌の質を改善することができる。
なお、図10では、組立作業者の数と比較したが、滅菌作業者の数といった他の工程の作業者の数と比較する構成とすることもできる。
図11は、図5及び図6に示す管理情報から情報処理装置60が生成可能な情報のさらに他の例を示している。情報処理装置60は、管理情報の滅菌装置個体フィールド、滅菌完了日時フィールド及びPCD結果フィールドに基づき、個々の滅菌装置による滅菌の達成度の時間推移を判定することができる。図11は、ある1つの個体の滅菌装置による滅菌の達成度の時間推移を示している。なお、横軸の時間は、滅菌完了日時フィールドが示す完了タイミングを使用している。図11において、良否閾値は、滅菌がOKであるかNGであるかを判定するための閾値である。PCD結果が良否閾値より小さいと、滅菌装置で滅菌されたセットは、再度、組立工程に回される。また、図11において、通知閾値は、滅菌装置のメンテナンスを推奨するための閾値である。なお、通知閾値は、良否閾値より、達成度が高い値に設定される。
図11において、時刻T1からPCD結果が通知閾値を下回っている。情報処理装置60は、PCD結果が通知閾値を下回ったことがある滅菌装置を検出し、検出した滅菌装置を示す情報を出力する。これにより、監視者は、PCD結果が通知閾値を下回ったことがある滅菌装置を使用している施設の管理者に対して、当該滅菌装置のメンテナンスを推奨することができる。これにより、滅菌装置の経時劣化等により滅菌の達成度が良否閾値を継続的に下回る前に滅菌装置をメンテナンスすることができる。これにより、滅菌の質を改善することができる。
図12は、図5及び図6に示す管理情報から情報処理装置60が生成可能な情報のさらに他の例を示している。図12に示す情報は、同じ施設の滅菌装置のPCD結果の時間推移を、滅菌装置の個体間で比較可能に生成したものである。図12によると、滅菌装置#1、#2及び#3共に通知閾値を下回っていない。しかしながら、滅菌装置#1、#2及び#3によるPCD結果は、時間と共に同様に低下しており、滅菌装置#1、#2及び#3が同じ時期に通知閾値を下回る可能性がある。滅菌装置#1、#2及び#3が同時にメンテナンス状態になると、滅菌工程で利用可能な滅菌装置が不足する可能性がある。したがって、図12の様に、各滅菌装置のPCD結果の時間推移を情報処理装置60が提示することで、例えば、監視者は、滅菌装置#1、#2及び#3が同時にメンテナンス状態とはならない様に、メンテナンス時期を調整することを管理者に提案することができる。例えば、図12のグラフから、通知閾値を下回っていないが、PCD結果が先に通知閾値に近づいた滅菌装置#3のメンテナンスを早めに行うことを推奨することができる。これにより、滅菌の質を改善することができる。
図13は、本実施形態による情報処理装置60の機能ブロック図である。なお、情報処理装置60は、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のメモリデバイスと、ディスプレイ、キーボード、マウス等の適切な入出力デバイスと、ネットワークを介した通信を行うための通信回路を有するコンピュータにより実現され得る。1つ以上のメモリデバイスは、1つ以上のプロセッサにより実行され得るコンピュータプログラムを有する。1つ以上のプロセッサが、当該コンピュータプログラムを実行することで図13の機能ブロックが実現され得る。通信部61は、通信回路を制御してネットワークを介する通信を行う。通信部61は、記憶装置70が保持している管理情報にアクセス可能に構成されたアクセス部でもある。通信部61は、管理情報にアクセスして管理情報の全体、或いは、部分を取得(ダウンロード)することができる。
入出力部63は、入出力デバイスを制御して、監視者からの操作入力を受信し、かつ、生成部62が管理情報に基づき生成した情報を監視者に提示する。生成部62は、通信部61が取得した管理情報に基づき図7~図12で説明した様な情報を生成し、入出力部63を介して監視者に提示する。或いは、生成部62は、監視者からの操作に応じて、生成した情報を、通信部61を介して、監視者が特定した施設500のPC50に送信する。
図14は、本実施形態による管理システム1000の機能ブロック図である。保持部100は、記憶装置70に対応し管理情報を保持する。入出力部102は、PC50、測定装置1及び情報処理装置60に対応し、管理情報の追加・編集や、後述する生成部101が管理情報に基づき生成した情報の提示・出力等を行う。生成部101は、情報処理装置60に対応し、管理情報に基づき図7~図12で説明した様な情報を生成する。
<その他>
上記実施形態の管理システム1000は、滅菌に関するワークフローを管理するものであった。しかしながら、本発明の管理システム1000は、滅菌とは異なる処理に関するワークフローを管理するものとすることができる。例えば、管理システム1000を、洗浄に関するワークフローを管理するものとすることができる。洗浄を管理する場合、上記実施形態における滅菌、滅菌対象物、滅菌装置及びCIは、それぞれ、洗浄、洗浄対象物、洗浄装置及び洗浄インジケータとなる。さらに、管理システム1000は、例えば、滅菌及び洗浄とは異なる所定の処理に関するワークフローを管理するものとすることもできる。その場合、上記実施形態における滅菌、滅菌対象物、滅菌装置及びCIは、それぞれ、所定の処理、処理対象物、処理装置及び所定の処理の達成度を判定するために処理装置と共に所定の処理が行われる部材となる。なお、上記実施形態で説明した様に、1つ以上の処理対象物を包装したセットを単位として処理装置で所定の処理を行う場合、1つのセットは1つの処理対象物でもある。
さらに、管理システム1000は、図2に示す様な形態に限定されない。例えば、上記実施形態では記憶装置70をクラウドサービスで提供される記憶機能としたが、記憶装置70を管理会社600に設けることができる。この場合、記憶装置70を情報処理装置60に接続されたハードディスクドライブ(HDD)等の記憶デバイスとすることができる。或いは、記憶装置70を、管理会社600に設けたNAS(Network Attached Storage)とすることができる。
また、本実施形態において、管理会社600の情報処理装置60が管理情報に基づき、複数の施設の滅菌ワークフローを監視していたが、各施設が個別に滅菌ワークフローを監視する構成とすることもできる。この場合、情報処理装置60は、各施設500に配置され、配置されている施設500のPC50から受信する情報を蓄積して管理情報とする。なお、この場合、情報処理装置60は、上述した実施形態の施設間で比較する情報を提示できない。しかしながら、当該施設が部門等に分かれている場合、部門間で比較する情報を提示することができる。より一般的に述べると、情報処理装置60は、管理情報を組織毎に管理する。組織は、例えば、病院といった施設を単位とすることも、同じ病院内の部門を単位とすることもできる。この場合、上記実施形態の施設間で比較する情報は、組織間で比較する情報と読み替えれば良い。また、情報処理装置60を各施設500に個別に配置する場合、当該情報処理装置60は、配置されている施設のPC50の機能を有するものとすることができる。さらに、記憶装置70についても、当該施設内のNASや、情報処理装置60のHDDとすることができる。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
102:通知部、103:保持部、104:管理部、106:入出力部

Claims (17)

  1. 所定の処理を処理対象物に対して実行するための複数の工程を含むワークフローを管理する管理システムであって、
    前記ワークフローは、第1工程と、前記第1工程の次に実行される第2工程と、を含み、
    前記管理システムは、
    前記処理対象物それぞれについて、前記第1工程の完了タイミングと、前記第2工程の開始タイミング又は完了タイミングと、を示す情報を含む管理情報を保持する保持手段と、
    前記管理情報に基づき、前記第1工程は完了しているが前記第2工程が開始されていない前記処理対象物の数、或いは、前記第1工程は完了しているが前記第2工程が完了していない前記処理対象物の数の時間推移を判定するための情報を生成可能に構成された生成手段と、
    を備えていることを特徴とする管理システム。
  2. 前記第2工程は、処理装置により1つ以上の前記処理対象物に対して前記所定の処理を行う工程であり、
    前記管理情報は、前記第2工程の開始タイミングを示す情報を含み、
    前記生成手段は、前記管理情報に基づき、前記第1工程は完了しているが前記第2工程が開始されていない前記処理対象物の数の時間推移を判定するための情報を生成可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の管理システム。
  3. 前記処理装置は、1つ以上の前記処理対象物に対して前記所定の処理を同時に行うことが可能な様に構成され、
    前記管理情報は、前記処理装置により同時に前記所定の処理が行われた前記処理対象物を特定するための情報と、当該処理装置による前記所定の処理の達成度を示す情報と、を含み、
    前記生成手段は、前記管理情報に基づき、前記処理装置により同時に前記所定の処理が行われた前記処理対象物の数と、前記所定の処理の達成度との関係を判定するための情報を生成可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載の管理システム。
  4. 前記処理装置による前記所定の処理の達成度は、前記処理対象物と共に当該処理装置により前記所定の処理が行われた試験紙により判定されることを特徴とする請求項3に記載の管理システム。
  5. 前記生成手段は、前記処理装置により同時に前記所定の処理が行われた前記処理対象物の数と、前記所定の処理の達成度との関係を判定するための情報を、前記処理装置の種別毎に生成可能に構成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の管理システム。
  6. 前記生成手段は、前記処理装置により同時に前記所定の処理が行われた前記処理対象物の数と、前記所定の処理の達成度との関係を判定するための情報を、前記処理装置の個体毎に生成可能に構成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の管理システム。
  7. 前記生成手段は、前記処理装置の個体毎に、前記所定の処理の達成度の時間推移を判定するための情報を生成可能に構成されていることを特徴とする請求項3から6のいずれか1項に記載の管理システム。
  8. 前記生成手段は、前記所定の処理の達成度の時間推移が第1閾値より低下した前記処理装置の個体を通知し、
    前記第1閾値の達成度は、前記所定の処理の達成度の良否を判定するための第2閾値の達成度より高いことを特徴とする請求項7に記載の管理システム。
  9. 前記生成手段は、前記所定の処理の達成度の時間推移を前記処理装置の複数の個体間で比較可能な情報を生成可能に構成されていることを特徴とする請求項7又は8に記載の管理システム。
  10. 前記管理情報は、前記処理対象物が使用されている組織を示す情報を含み、
    前記生成手段は、前記処理装置により同時に前記所定の処理が行われた前記処理対象物について、前記第1工程の完了タイミングから前記第2工程の開始タイミングまでの期間を合計した第1期間を求め、前記第1期間を前記組織間で比較するための情報を生成可能に構成されていることを特徴とする請求項3から9のいずれか1項に記載の管理システム。
  11. 前記管理情報は、前記第2工程の完了タイミングと、前記第2工程の次に実行される第3工程の完了タイミングを示す情報を、含み、
    前記生成手段は、前記処理装置により同時に前記所定の処理が行われた前記処理対象物について、前記第2工程の開始タイミングから前記第2工程の完了タイミングまでの期間を合計した第2期間と、前記第2工程の完了タイミングから前記第3工程の完了タイミングまでの期間を合計した第3期間と、を求め、前記第2期間及び前記第3期間を前記組織間で比較するための情報を生成可能に構成されていることを特徴とする請求項10に記載の管理システム。
  12. 前記管理情報は、前記処理対象物が使用されている組織を示す情報と、前記複数の工程の内の所定の工程の作業者を特定するための情報を含み、
    前記生成手段は、前記所定の工程の作業者の数と、前記所定の処理の達成度との関係を示す情報を、前記組織間で比較するための情報を生成可能に構成されていることを特徴とする請求項3から9のいずれか1項に記載の管理システム。
  13. 前記所定の処理は滅菌であり、
    前記第1工程は、1つ以上の滅菌対象物を包装して前記処理対象物を形成する組立工程であり、
    前記第2工程は、1つ以上の前記処理対象物を処理装置により滅菌する滅菌工程であることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の管理システム。
  14. 前記保持手段は、ネットワークに接続された1つ以上の記憶装置であり、
    前記生成手段は、前記ネットワークを介して前記1つ以上の記憶装置と通信可能な情報処理装置であることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の管理システム。
  15. 前記ネットワークを介して前記管理情報に追加する情報を前記1つ以上の記憶装置に送信する1つ以上のコンピュータをさらに備えていることを特徴とする請求項14に記載の管理システム。
  16. 所定の処理を処理対象物に対して実行するための、複数の工程を含むワークフローを管理する管理システムの情報処理装置であって、
    前記ワークフローは、第1工程と、前記第1工程の次に実行される第2工程と、を含み、
    前記情報処理装置は、
    前記処理対象物それぞれについて、前記第1工程の完了タイミングと、前記第2工程の開始タイミング又は完了タイミングを示す情報を含む管理情報を保持している保持手段にアクセス可能なアクセス手段と、
    前記管理情報に基づき、前記第1工程は完了しているが前記第2工程が開始されていない前記処理対象物の数、或いは、前記第1工程は完了しているが前記第2工程が完了していない前記処理対象物の数の時間推移を判定するための情報を生成可能に構成された生成手段と、
    を備えていることを特徴とする情報処理装置。
  17. 1つ以上のプロセッサを有する装置の前記1つ以上のプロセッサで実行されると、前記装置を請求項16に記載の情報処理装置として機能させることを特徴とするプログラム。
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