JP2011204206A - 医療機器情報管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】安全性を高く維持しつつ、効率よく医療機器を管理することができる医療機器情報管理システムを提供することを目的とする。
【解決手段】送られてきた情報を記憶して、管理する管理サーバと、医療機器の情報及び医療機器を使用した手術情報を取得し、取得した情報を、通信回線を通じて管理サーバに送る、少なくとも1つ以上の医療機関側端末と、を有し、医療機関側端末は、情報の中に含まれる個人情報を削除する個人情報処理部を有し、取得した情報を個人情報処理部で処理して、取得した情報に含まれる個人情報を削除した後、管理サーバに送ることで上記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、病院や診療所等の医療機関で使用される医療機器の情報を管理する医療機器情報管理システムに関する。
医療機関では、種々の医療機器が使用されている。これらの医療機器の情報を管理する装置としては、例えば、特許文献1に記載されているシステムがある。特許文献1には、医療装置情報を記憶するように構成されたメモリー装置を含む医療装置と、医療装置に接続され医療装置情報の少なくとも一部を受信する情報システムとを有し、情報システムは、医療装置情報の少なくとも一部の機能として、患者データ、処方データ、及び在庫/発注データの少なくとも一つを処理するシステムが記載されている。また、特許文献1に記載のシステムを用いることで、装置の保守及び交換の要請をより正確に決定し、及び見積もりをたてることができると記載されている。
特開2009−123246号公報
特許文献1に記載のシステムにより、医療機器の管理を行うことで、使用回数に基づいて、医療機器を管理することはできる。しかしながら、医療機器は、使用期間、使用回数、保管方法等複数の要因によって、耐久性が変化する。そのため、管理の精度に限界がある。また、医療機器は、人体に対して使用される機器であるため、使用中に故障や不具合が発生すると問題である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、安全性を高く維持しつつ、効率よく医療機器を管理することができる医療機器情報管理システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、送られてきた情報を記憶して、管理する管理サーバと、医療機器の情報及び前記医療機器を使用した手術情報を取得し、取得した情報を、通信回線を通じて前記管理サーバに送る、少なくとも1つ以上の医療機関側端末と、を有し、前記医療機関側端末は、前記情報の中に含まれる個人情報を削除する個人情報処理部を有し、前記取得した情報を前記個人情報処理部で処理して、前記取得した情報に含まれる個人情報を削除した後、前記管理サーバに送ること特徴とする。
ここで、前記個人情報処理部は、前記情報の中に含まれる個人情報を任意の文字列に置換し、前記医療機関側端末は、削除した個人情報と前記任意の文字列との対応付けを記憶する記憶部をさらに有することが好ましい。
また、前記医療機関側端末は、前記管理サーバから供給された情報に前記任意の文字列が含まれていることを検出したら、前記記憶部に記憶されている削除した個人情報と前記任意の文字列との対応付けに基づいて、前記管理サーバから供給された情報に個人情報を復元することが好ましい。
また、前記任意の文字列は、不可逆変換した文字列であることが好ましい。
また、前記個人情報は、前記手術情報に含まれる情報であることが好ましい。
また、前記医療機器の情報は、使用の回数の情報、及び、洗浄の回数の情報を含むことが好ましい。
また、前記医療機器は、洗浄処理、滅菌処理を行い繰り返し使用される機器を含むことが好ましい。
また、前記医療機関側端末は、異なる医療機関に配置されていることが好ましい。
また、前記医療機関側端末に対応して、医療機関内に配置され、医療機器の使用情報を前記医療機関側端末に供給する入力端末を有し、前記入力端末は、前記医療機器に付されたタグを読み取り、前記医療機器の識別情報を取得し、取得した前記医療機器の識別情報に前記医療機器の状態の情報を付加して、前記医療機器の使用情報を生成することが好ましい。
本発明にかかる医療機器情報管理システムは、個人情報の漏洩の恐れを低減しつつ、医療機器の情報を管理することができる。これにより、医療機器情報管理システムは、安全性を高く維持しつつ、効率よく医療機器を管理することができるという効果を奏する。
図1は、医療機器情報管理システムの概略構成を示すブロック図である。 図2は、図1に示す医療機器情報管理システムの病院内システムの概略構成を示すブロック図である。 図3は、医療機器情報管理システムの動作を説明するためのフロー図である。 図4は、医療機器情報管理システムの動作を説明するためのフロー図である。 図5は、医療機器情報管理システムの動作を説明するためのフロー図である。 図6は、医療機器情報管理システムの動作を説明するためのフロー図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
以下に、本発明にかかる医療機器情報管理システムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ここで、図1は、医療機器情報管理システムの概略構成を示すブロック図である。
医療機器情報管理システム(以下「管理システム」という。)10は、図1に示すように、複数の病院内システム12と、複数の機器関係者システム14と、管理サーバ16と、通信ネットワーク18、20とを有する。なお、図1では、管理システム10に含まれる3つの病院内システム12と、3つの機器関係者システム14とを示したが、病院内システム12と機器関係者システム14の数は、特に限定されない。また、医療機器とは、医療行為に用いられる種々の医療機器が含まれる。例えば、メス、ピンセット、クーパ、電気メス、内視鏡、生体モニタ、人工心肺等がある。また、本実施形態では、基本的に複数回利用される医療機器が対象となるが、使い捨ての医療機器も含めて管理してもよい。
病院内システム12は、図1に示すように、病院内にある医療機器の情報を取得し、管理するシステムであり、手術情報入力端末30と、機器情報入力端末32と、機器管理情報出力端末34と、管理端末36と、通信部38と、を有する。
手術情報入力端末30は、手術情報を入力する端末であり、手術情報を入力する入力部と、入力結果を表示させる表示部と、入力された情報を処理する処理部とを有する。ここで、手術情報入力端末30には、種々の演算処理装置を用いることができ、例えばPC(Personal Computer)を用いることができる。手術情報入力端末30は、有線、無線で管理端末36と接続されており、管理端末36との間で情報の送受信を行う。
機器情報入力端末32は、医療機器の情報を入力する入力端末である。機器情報入力端末32としては、上述と同様にPCや、携帯側の演算処理装置であるPDAや、ノートパソコン、専用端末も用いることができる。機器情報入力端末32も、有線、無線で管理端末36と接続されており、管理端末36との間で情報の送受信を行う。また、機器情報入力端末32は、入力手段として、キーボード、タッチパネルに加え、医療機器に付加されている情報を読み取る読み取り機器、例えば、バーコードリーダー、RFID(Radio Frequency IDentification)スキャナ、近距離通信機器等を備えていてもよい。なお、入力手段については、手術情報入力端末30も同様である。
機器管理情報出力端末34は、管理端末36から供給された機器の管理に必要な情報を出力する端末であり、演算装置と出力機器とで構成されている。なお、出力機器としては、各種印刷機器、例えば、プリンター、ラベルプリンター等を用いることができる。また、出力機器としては、医療機器に内蔵された記録媒体に情報を書き込む書き込み手段も用いることができる。なお、機器管理情報出力端末34は、出力機器を備えることが好ましいが、必要な医療機器の情報を表示部に表示させ、その表示された情報をユーザが手書きで記録するようにしてもよい。また、機器管理情報出力端末34は、演算装置は、管理端末36の演算装置と兼ねてもよい。
管理端末36は、手術情報入力端末30から供給された手術情報と、機器情報入力端末32から供給された医療機器の情報と、機器管理情報出力端末34から出力する情報とを管理する端末である。管理端末36は、上述の各種端末と同様に、入力部と、表示部と、処理部とを有する各種演算処理装置を用いることができる。
管理端末36は、手術情報と医療機器の情報とに基づいて、医療機器の利用状態(具体的には、機器の名称、型番、購入日、使用開始日、使用日時、使用手術、洗浄日時、滅菌日時、移動履歴、洗浄回数等)の情報を医療機器毎に管理する。なお、各種情報の入力、出力については、後ほど説明する。また、管理端末36は、通信部38を介して管理サーバ16とも接続されており、管理サーバ16との間で情報の送受信を行う。
ここで、管理端末36は、入力部と、表示部と、処理部に加え、さらに、個人情報処理部82と、記憶部84とを有する。なお、個人情報処理部82は、処理部の一部としてもよい。個人情報処理部82は、情報に対して所定の処理を行う処理部であり、管理サーバ16に送る対象の情報に含まれる個人情報を、任意の文字列に置換する処理を行う。なお、個人情報を任意の文字列に変換する場合は、より確実に個人情報の漏洩を抑制できるため、不可逆の文字列に変換することが好ましい。本実施形態では、SHA(Secure Hash Algorithm)−256により不可逆変換を行う。なお、変換に用いる方法は特に限定されない。記憶部84は、データを記憶する記憶部であり、個人情報処理部で置換された、個人情報と任意の文字列との関係を記憶する。管理端末36は、管理サーバ16に送る対象の情報を、個人情報処理部82で処理を行った後に送信する。
通信部38は、ルータ(router)であり、管理端末36と通信ネットワーク18とを接続し、管理端末36と管理サーバ16とを通信可能な状態とする。また、通信部38は、不正な端末からのアクセスを遮断する。
病院内システム12は、以上のような構成であり、手術情報入力端末30、機器情報入力端末32により入力された手術の情報、医療機器の情報は、管理端末36から通信部38を介して管理サーバ16に送られる。また、管理端末36は、入力された医療機器の情報に基づいて、機器管理情報出力端末34から、医療機器の管理に必要な情報を出力する。また、管理端末36は、管理サーバ16から送られてきた情報に基づいて、必要な情報を手術情報入力端末30、機器情報入力端末32に出力する。
次に、機器関係者システム14は、医療機器を製造する関係者や、医療機器を保守管理する関係者が所有するシステムであり、機器情報管理端末40と、通信部42とを有する。
機器情報管理端末40は、医療機器の情報を入力、管理する端末である。また、機器情報管理端末40は、通信部42を介して管理サーバ16とも接続されており、管理サーバ16との間で情報の送受信を行う。機器情報管理端末40は、上述したように、医療機器を製造する関係者や、医療機器を保守管理する関係者に所有され、医療機器の情報が入力される。具体的には、医療機器の開発、保守で判明した注意情報、故障箇所の情報、使用可能回数、使用回数限度等である。また、機器情報管理端末40は、管理サーバ16から対応する医療機器に関する各種情報が供給される。
通信部42は、ルータ(router)であり、機器情報管理端末40と通信ネットワーク20とを接続し、機器情報管理端末40と管理サーバ16とを通信可能な状態とする。また、通信部42は、不正な端末からのアクセスを遮断する。
機器関係者システム14は、以上のような構成であり、機器情報管理端末40は、関係者により入力された医療機器の情報を、通信部42を介して管理サーバ16に送る。また、機器関係者システム14は、対応する医療機器の情報が、管理サーバ16から供給される。
次に、管理サーバ16は、通信ネットワーク18を介して複数の病院内システム12と接続されており、通信ネットワーク20を介して複数の機器関係者システム14と接続されている。病院内システム12と、機器関係者システム14から供給(送信)される医療機器の情報を管理し、また、医療機器の使用情報に基づいて、病院内システム12に警告情報を供給する。管理サーバ16は、解析部50と、データベース52と、警告生成部54と、通信部56と、制御部58とを有する。
解析部50は、病院内システム12から供給された情報、機器関係者システム14から供給された情報を解析する処理部である。解析部50は、解析した結果を制御部58に送る。
データベース52は、制御部58から供給される、病院内システム12から供給された情報、機器関係者システム14から供給された情報、解析部50で解析した各種情報を記憶する記憶領域である。データベース52は、階層型データモデル、ネットワーク型データモデル、リレーショナルデータモデル(関係モデル、関係データベース)、オブジェクトデータモデル(オブジェクト指向、オブジェクトデータベース)、カード型データモデル等種々のモデルで構築することができる。また、複数のモデルを組み合わせたり、使用用途によって別々のデータベースが利用できるように2つのモデルで情報を管理したりてもよい。なお、データベース52が記憶する項目としては、医療機器の使用施設の情報、例えば、地域、規模(診療所か病院か、また、病床数)、医療機器の固有の情報(製造者、型番、ロットNo、(シリアルナンバー)、製品名、機種分類、製造年月日)、医療機器の使用開始年月日、使用回数、使用頻度、使用間隔等がある。また、故障、修理に関する情報としては、故障の履歴、故障部位、故障レベル(例えば、1〜5の5段階+破棄)、修理区分、コメント、修理内容、修理のコスト、点検の履歴、交換部品の履歴、点検のコスト、部品交換のコストがある。また、一定回数や使用時間毎に交換が指定されているものは、その情報も記憶することが好ましい。さらに、データベース52は、必要に応じて写真(特に故障発生時の医療機器の画像)や、製造者からのリコール情報等を記憶することが好ましい。画像も記憶可能とすることで、データベースとしての有効性をより高くすることができる。また、使用履歴に加え、リコール情報も管理することで、医療機器の管理の有効性をより高くすることができる。
警告生成部54は、制御部58を介して供給された情報に基づいて警告情報を作成する処理部である。警告生成部54は、作成した警告情報を制御部58に送る。
通信部56は、ルータ(router)であり、制御部58と通信ネットワーク18とを接続し、制御部58と病院内システム12(管理端末36)とを通信可能な状態とし、かつ、制御部58と通信ネットワーク20とを接続し、制御部58と機器関係者システム14(機器情報管理端末40)とを通信可能な状態とする。また、通信部56は、不正な端末からのアクセスを遮断する。
制御部58は、解析部50、データベース52、警告生成部54、通信部56の各部の動作、処理を制御する処理部である。制御部58は、通信部56を介して供給される病院内システム12から供給された情報、機器関係者システム14から供給された情報を解析部50、データベース52に送る。また、制御部58は、必要な情報を警告生成部54に供給し、生成された警告情報を、通信部56を介して、該当する病院内システム12に送る。なお、本実施形態の管理サーバ16は、解析部50と、制御部58と、警告生成部54とを別々の部分としたが、各部の機能は、いずれも演算処理部により実行されるアプリケーションソフトの一つとすることができ、1つの演算処理部(CPU)で実行することができる。つまり、管理サーバ16は、解析部50と、制御部58と、警告生成部54とを、見た目上は1つの処理部内に設けることができる。また、アプリケーションソフトとしても1つのソフトとすることができる。
また、通信ネットワーク18、20は、それぞれ、インターネット、イントラネット等の通信回線、通信網である。上述したように、通信ネットワーク18は、複数の病院内システム12と、管理サーバ16とを接続し、通信(情報の送受信が)可能な状態とする。また、通信ネットワーク20は、複数の機器関係者システム14と、管理サーバ16とを接続し、通信(情報の送受信が)可能な状態とする。なお、本実施形態では、通信ネットワーク18と通信ネットワーク20とを別々の通信網としたが、1つの通信網としてもよい。また、管理システム10は、通信ネットワーク18、20上で病院内システム12同士、機器関係者システム14同士、病院内システム12と機器関係者システム14との通信を可能としてもよい。なお、この場合は、管理サーバ16を介して通信(情報の送受信)を行うようにすることが好ましい。これにより、管理サーバ16は、医療機器の情報を包括的に管理することができる。また、管理システム10は、通信ネットワークを介した通信では、通信する情報をSSL(Secure Socket Layer)により暗号化することが好ましい。このように暗号化することで、安全に情報の送受信を行うことができる。なお、暗号化方法は、SSLに限定されない。
管理システム10は、以上のような構成である。次に、図2を用いて、病院内システム12における、医療機器の情報、手術情報の流れについて説明する。ここで、図2は、図1に示す医療機器情報管理システムの病院内システムの概略構成を示すブロック図である。まず、病院内システム12の各部は、病院60の複数の部分(部屋)に配置されている。病院60は、手術室61と、洗浄室62と、保管室64と、機材保管室66とを有する。なお、病院60は、このほかにも、受付や、病室、控え室等種々の部分を備えている。
手術室61は、手術を行う部屋であり、手術情報入力端末30が配置されている。手術情報入力端末30には、手術の内容、患者情報、使用した医療機器等が入力される。なお、使用した医療機器の情報は、医療機器を使用する際に、医療機器に付与されている識別情報(バーコード、RFIDタグ)等を読み取って取得してもよい。なお、識別情報は、医療機器に直接付与されている必要はなく、医療機器を特定することができればよい。そのため、識別情報は、医療機器を包装している包装容器に付与されていてもよい。
手術情報入力端末30は、入力された情報を、管理端末36に送信する。管理端末36は、このようにして、医療機器の使用情報を、使用された条件(つまり、いつ使用されたか、どこで使用されたか、だれに対して使用されたか、どの目的で使用されたか、の情報)とともに取得する。なお、手術情報入力端末30は、手術室61内に配置し、手術時に随時情報を入力することが好ましいが、手術室61以外に設け、各種情報を手術が終了した後に入力するようにしてもよい。また、使用した医療機器の情報は、手術時に随時入力し、手術の内容、患者情報は、手術終了後に入力してもよい。つまり、全ての情報を一緒に入力する必要はない。また、手術情報入力端末30を複数設け、異なる場所で入力できるようにしてもよい。
次に、洗浄室62は、手術等で使用された医療機器のうち、人体に触れて、かつ、複数回使用される機器を洗浄、滅菌する部屋であり、洗浄領域62aと、包装領域62bと、滅菌領域62cとを有する。また、洗浄室62には、機器情報入力端末32a、32b、機器管理情報出力端末34が配置されている。
洗浄領域62aは、医療機器を洗浄するための領域であり、機器情報入力端末32aが配置されている。洗浄領域62aには、医療機器の大きな汚れを手洗い等で洗い流す作業を行う流し台や、医療機器を洗浄する医療機器洗浄装置が設置されている。機器情報入力端末32aには、手術等で使用された医療機器が洗浄室62に運び込まれたことを示す情報や、医療機器の洗浄が終了したことを示す情報が入力される。機器情報入力端末32aは、入力された医療機器の情報を管理端末36に送る。
なお、機器情報入力端末32aは、各医療機器のシリアルコード等を手入力で入力することもできるが、上述したように、医療機器に付加されている識別情報を読み取り機械で読み取ることが好ましい。また、この場合、医療機器に付加する情報の選択、つまり、単に洗浄室62に運び込まれた情報を付加するのか、洗浄が終了した情報を付加するのか、は、ユーザが選択して入力しても良いし、入力回数で判定してもよい。また、対応つける情報ごと、つまり、医療機器の情報を入力する必要がある工程毎に、機器情報入力端末32aを設けてもよい。
次に、包装領域62bは、洗浄が終了した医療機器を包装するための領域であり、機器管理情報出力端末34が配置されている。洗浄された医療機器は、洗浄後、雑菌等が付着することを抑制するため、密閉された容器に包装(収納)される。なお、医療機器の包装は、作業者が手動で行っても、専用の機器で行ってもよい。ここで、管理端末36は、機器情報入力端末32aから送られた情報に基づいて、包装領域62bにある医療機器を特定し、機器管理情報出力端末34から、包装された医療機器を特定するラベルを出力する。医療機器を包装した容器には、医療機器を特定するラベルが貼り付けられる。ここで、ラベルには、識別情報となるバーコードや、洗浄日時、包装の中にある医療機器の情報等が表示されている。また、ラベルには、その他、必要に応じて種々の情報、例えば、補完時の保管位置の指定情報や、再洗浄が必要となる日時等を表示させることができる。なお、機器管理情報出力端末34から出力されるラベルと包装された医療機器との対応関係は、作業者が目視で行ってもよいし、機器管理情報出力端末34がラベルを発行する対象の医療機器を特定し、その後発行されたラベルを対応する医療機器の包装に貼り付けるようにしてもよい。なお、対象の医療機器は、作業者が機器管理情報出力端末34にシリアルコードを入力したり、識別情報を読み取らせたりすることで、特定することができる。また、医療機器は、全て包装する必要はない。そのため、包装が必要ない医療機器は包装されずに、滅菌領域62cに移動される。
滅菌領域62cは、包装された医療機器、または、洗浄が終了し包装が必要ない医療機器に滅菌処理を行うための領域であり、機器情報入力端末32bが配置されている。滅菌領域62cには、医療機器に滅菌処理(オートクレーブ)を行う機器が設置されている。
機器情報入力端末32bには、医療機器が滅菌領域62cに移動したことを示す情報や、包装されたことを示す情報、医療機器の滅菌が終了したことを示す情報等が入力される。機器情報入力端末32bは、入力された医療機器の情報を管理端末36に送る。なお、機器情報入力端末32bは、医療機器と付加する情報の対応付けを上述の機器情報入力端末32aと同様の方法で行うことができる。なお、機器情報入力端末32bは、包装領域62bで医療機器の包装に付されたラベルを読み取り、医療機器を特定してもよい。なお、この場合、機器情報入力端末32bは、ラベルの情報とそれに対応つけた情報を管理端末36に送ればよく、包装のラベルと、医療機器との対応付けは、管理端末36で行えばよい。
保管室64は、医療機器を保管する部屋である。保管室64は、清潔な状態が保たれており、医療機器に雑菌等が付着することを抑制することができる。保管室64は、洗浄室62で、洗浄、滅菌が完了し、搬送された医療機器を保管している。また、保管室64に保管されている医療機器は、必要に応じて手術室61に移動され、使用される。つまり、保管室64は、医療機器を滅菌された状態を維持しつつ、保管している。この保管室64にも、機器情報入力端末32cが配置されている。
機器情報入力端末32cには、医療機器が保管室64に移動したことを示す情報や、保管室64から運び出されたことを示す情報、保管室64内においてどの位置に保管されたかを示す情報等が入力される。機器情報入力端末32cは、入力された医療機器の情報を管理端末36に送る。なお、機器情報入力端末32cも、医療機器と付加する情報の対応付けを上述の機器情報入力端末32aと同様の方法で行うことができる。
機材保管室66は、洗浄機等では洗浄しない医療機器、主として大型の医療機器(内視鏡の処理部及びモニタ、生体モニタ、人工心肺装置等)を保管する部屋である。機材保管室66は、清潔な状態が保たれており、医療機器に雑菌等が付着することを抑制することができる。機材保管室66は、手術室61と連結した位置にある、具体的には、清潔な環境が維持されている空間で繋がっていることが好ましい。また、機材保管室66に保管されている医療機器は、必要に応じて手術室61に移動され、使用される。また、手術室61にある医療機器は、使用し終えたら機材保管室66に戻される。また、機材保管室66にも、機器情報入力端末32dが配置されている。
機器情報入力端末32dには、医療機器が機材保管室66に移動したことを示す情報や、機材保管室66から運び出されたことを示す情報、保管室66内においてどの位置に保管されたかを示す情報等が入力される。機器情報入力端末32dは、入力された医療機器の情報を管理端末36に送る。なお、機器情報入力端末32dも、医療機器と付加する情報の対応付けを上述の機器情報入力端末32aと同様の方法で行うことができる。
また、病院内システム12の機器情報入力端末32は、上述した情報に加え、医療機器が故障した情報、外部機関でメンテナンスを行っている情報が入力され、その情報を管理端末36に送る。なお、これらの情報の入力は、いずれの機器情報入力端末で行ってもよい。例えば、故障した場合は、その故障が発生した際に一番近くにある機器情報入力端末32で入力すればよい。なお、管理端末36に直接入力してもよい。
以上のようにして、手術情報入力端末30と機器情報入力端末32で、手術の情報、手術に使用される医療機器の各種情報を取得し、取得した情報(いつ、どこで、どのような手術に使用したか、いつ、どこで、洗浄、滅菌したか、いつから保管されているか等)を管理端末36に送る。また、管理端末36は、各部から送られた手術情報、医療機器の情報を管理サーバ16に送る。また、管理端末36は、各部から医療機器の故障の情報、メンテナンス情報が入力されたら、これらの情報も管理サーバ16に送る。
次に、管理システム10、特に管理サーバ16の動作について説明する。まず、管理サーバ16は、病院内システム12から送られてきた上述した各種の医療機器の情報を整理し、管理することで、何回使用されたか、どのような用途(手術)に使用されたか、何回洗浄、滅菌されたか、使用頻度はどの程度か、使用開始からどれくらい経過しているか等の各種情報を医療機器毎に取得する。
また、管理サーバ16は、機器関係者システム14からも医療機器の情報を受け取る。ここで、機器関係者システム14から供給される医療機器の情報は、医療機器の開発、保守で判明した注意情報、故障箇所の情報、使用可能回数、使用回数限度等となる。
管理サーバ16は、解析部50により、病院内システム12から送られてきた医療機器のメンテナンス情報、故障情報とメンテナンスを行った、または故障した医療機器の情報(使用情報)と、管理サーバ16から送られた医療機器の情報とに基づいて、各医療機器に関して、警告を出力する基準を作成する。
ここで、警告とは、医療機器が故障しやすい状態になっている旨を伝えるメッセージや、メンテナンスを行う必要がある旨を伝えるメッセージや、医療機器が使用に耐用を超えていて廃棄、交換すべきである旨を伝えるメッセージである。つまり、医療機器の使用に対して、注意を喚起するためのメッセージである。なお、管理サーバ16は、警告である状態や、基準の情報のみを警告(警告情報)として生成し、管理端末36で、メッセージを作成するようにしてもよい。
また、警告を出力する基準は、出力する警告に対応して、種々の設定とすることができる。例えば、故障しやすいことを通知する警告や点検(メンテナンス)の警告を出力する基準は、使用回数や、使用頻度、使用用途に基づいて、リスクを判断し、基準を設定すればよい。また、同じ種類の警告でも、状態によって警告の内容を変えてもよい。例えば、使用回数や、使用頻度、使用用途に基づいて、現在発生しうる故障レベル(修理不可能な故障となるか、簡単な修理で終わるのか)、故障リスク(いつ発生してもおかしくないのか、このまま使い続けると一定期間内に故障リスクが急激に上昇するのか)や、修理コスト(予測される故障の修理の費用)を推定し、その結果を警告のメッセージに含めるようにしてもよい。なお、故障リスクの基準は、通算使用回数、使用期間(経年)、点検後使用回数、通算維持コスト等に基づいて算出することができる。なお、故障リスクは、医療機器毎に算出しても、医療機器を構成する部品毎に算出してもよい。
また、廃棄、交換を推奨する警告は、使用回数、使用年数、また、修理が可能な医療機器であるか、また、修理の費用と新規購入の費用関係等に基づいて、リスクを判定し、基準を設定すればよい。なお、メッセージとしては、「使用限界が近づいています。廃棄をお勧めします。」「維持するより新規導入することでコストダウンになります」等がある。
管理サーバ16は、このようにして設定した警告の基準と、病院内システム12から送られてくる医療機器の情報とに基づいて、必要に応じて、病院内システム12に警告を出力する。以下、図3を用いて、管理サーバ16の動作の一例を説明する。図3は、医療機器情報管理システムの動作を説明するためのフロー図である。
管理サーバ16の制御部58は、ステップS12として、通信部56を介して医療機器の情報を受信する。つまり、管理サーバ16は、任意の病院内システム12から医療機器の情報を受信する。なお、医療機器の情報は、上述した各種情報、例えば、医療機器を洗浄した情報、滅菌した情報、使用した情報等である。
管理サーバ16の制御部58は、ステップS12で、医療機器の情報を受信したら、ステップS14としてデータベース52を読み出す。具体的には、制御部58は、データベース52からステップS12で情報を受信した医療機器に固有の情報(使用回数等)と、その医療機器に対して設定されている警告の基準の情報を読み出す。
制御部58は、ステップS14で、データベース52から必要なデータを読み出したら、ステップS16として、警告が必要であるかを判定する。具体的には、ステップS14で読み出したデータベース52の情報にステップS12で受信した情報を加味した医療機器の情報の各値(使用状態、使用履歴)が、警告の基準を満たしているかを判定する。
制御部58は、ステップS16で、警告は必要(Yes)、つまり、医療機器の情報の各値が、警告の基準を満たしていると判定したら、ステップS18として、警告生成し、出力する。つまり、制御部58は、警告生成部54により基準を満たしている警告の情報を生成し、生成した警告の情報を病院内システム12に送る。なお、このとき警告の情報には、警告の内容と対象となる医療機器の識別情報が含まれている。制御部58は、ステップS18で警告を生成し、出力したら、ステップS20に進む。また、制御部58は、ステップS16で、警告は必要ない(No)、つまり、医療機器の情報の各値が、警告の基準を満たしていないと判定したら、ステップS20に進む。
制御部58は、ステップS16でNoと判定したら、または、ステップS18の処理が完了したら、ステップS20として、データベース52の情報を更新する。つまり、制御部58は、データベース52に記憶されているデータのうち、ステップS12で受信した医療機器の情報に対応する情報を更新し、処理を終了する。管理サーバ16は、以上のようにして、警告情報を出力する。
管理システム10は、以上のように、警告の基準を作成し、病院内システム12から供給される医療機器の情報が基準を満たしている場合は、警告情報を出力することで、病院内の作業者は、医療機器の状態を正確に把握することができる。これにより、医療機器が故障する前にメンテナンスを依頼したり、故障する前に代替品の準備をしたりできるため、医療機器を適切に管理することができる。さらに付言すれば、医療機器の取り扱い経験が少ないユーザであっても、適切にメンテナンス時期、交換時期を判断することができる。これにより、熟練した経験者がいない場合でも適切に判断することができる。また、医療機器は、多種多様の機器があるが、管理システム10は、これらの機器を1つのシステムで管理することができる。
このように、警告を出力することで、定期交換部品や、他の施設で故障交換されている部品を通知することができ、発生しうる故障レベルを一定以下に維持し、機器の安全性を保つことができる。また、平均の点検コストが、発生しうる修理コストに対して十分小さい値に保てるよう維持することができる。つまり、費用のかかる故障が発生する前に、メンテナンスするようにできるため、医療機器の維持にかかる費用をより低減することができる。
また、各作業の工程を包括的に管理することができるため、適切に洗浄、滅菌された医療機器を医療行為(手術)に用いることができる。また、洗浄、滅菌されてからの期間も把握することができる。このため、医療機器をより安全な状態で使用することが可能となる。
また、管理システム10は、複数の病院内システム12から情報を収集できるため、高度な医療機器の使用・保守状況を大きな母集団から収集して、警告の基準を設定することができる。これにより、より安全に医療機器を管理することができる。
次に、図4を用いて、病院内システム12による警告の情報の処理の一例を説明する。図4は、医療機器情報管理システムの動作を説明するためのフロー図である。なお、病院内システム12には、任意の医療機器に対する警告の情報を受信している状態である。病院内システム12の管理端末36は、ステップS30として、読み取り情報を受信する。つまり、任意の機器情報入力端末32から、当該機器情報入力端末32が読み取った医療機器の情報を受信する。
管理端末36は、ステップS30で読み取り情報を受信したら、ステップS32として、警告情報(警告の情報)を検索する。具体的には、ステップS30で受信した読み取り情報に含まれる医療機器に対応する警告の情報があるかを検索する。管理端末36は、ステップS32で警告の情報の検索を行ったら、ステップS34として、警告対象であるかを判定する。つまり、管理端末36は、ステップS32で検索した結果、医療機器に対応する警告の情報があったかを判定する。
管理端末36は、ステップS34で警告対象あり(Yes)と判定したら、ステップS36として、警告を出力する。具体的には、管理端末36は、ステップS30で読み取り情報を送信した、機器情報入力端末32に警告のメッセージを送信し、機器情報入力端末32に警告のメッセージを表示させる。また、管理端末36は、ステップS36で警告を出力したら、ステップS38に進む。また、管理端末36は、ステップS34で、警告の対象ではない(No)、つまり、医療機器に対応する警告の情報はないと判定したら、ステップS38に進む。
また、管理端末36は、ステップS34でNoと判定したら、または、ステップS36の処理が完了したら、ステップS38として、医療機器の情報を出力する。具体的には、管理端末36は、ステップS30で受信した読み取り情報に基づいて医療機器の情報を生成、生成した医療機器の情報を、通信部38を介して管理サーバ16に出力する。
このように、病院内システム14は、識別情報を読み取った医療機器が警告対象の医療機器であることを検出したら、その旨のメッセージを読み取った機器情報入力端末32に表示させることで、警告の対象の医療機器に対する適切な処理を促すことができる。また、読み取った直後に、警告対象であることを知ることができるため、迅速に対処することができる。
なお、上記効果があるため、読み取った医療機器の識別情報に基づいて、警告情報を出力することが好ましいが、本発明はこれに限定されない。例えば、病院内システム12は、警告情報を受信したら、その旨をすぐに、各端末に表示させるようにしてもよい。このように、警告対象を認知したら、すぐに警告を表示させることで、すぐに警告の対象の医療機器を探すことができ、迅速に対応することができる。なお、この場合は、医療機器の情報の中から、医療機器の所在地の情報を抽出し、警告の情報に添付することが好ましい。これにより、対象の医療機器をより迅速に特定することができる。
なお、上記効果を得ることができるため、管理システム10は、管理サーバ16で警告を作成し、医療機器の情報が一定の条件を満たしたら、病院内システム12に警告を出力することが好ましいが、これに限定されない。管理システム10は、病院内システム12に記憶されている各種情報を、管理サーバ16に送り管理すればよく、警告情報は必ずしも作成しなくてもよい。
ここで、管理システム10は、病院内システム12から管理サーバ16に情報を送信する場合、個人情報を任意の文字列に置換してから送信する。以下、図5とともに説明する。ここで、図5は、医療機器情報管理システムの動作を説明するためのフロー図である。病院内システム12の管理端末36は、ステップS40として、送信情報を検出する。つまり、管理端末36は、管理サーバ16に情報を送る指示、入力があることを検出する。例えば、管理端末36が手術情報入力端末30、機器情報入力端末32から情報が送られてくる毎に管理サーバ16に情報を送る設定の場合は、管理端末36は、手術情報入力端末30、機器情報入力端末32から情報が送られてきたら、この情報(手術情報、医療機器の情報)を送信情報として、検出する。
管理端末36は、ステップS40で送信情報を検出したら、ステップS42として、個人情報があるかを判定する。つまり、管理端末36は、管理サーバ16に送信すると判定された(送信する対象として特定された)送信情報の中に、個人情報が含まれているかを判定する。ここで、個人情報とは、個人を特定できる情報であって、氏名、健康保険番号、カルテ番号等である。医療機器の情報には、処置を行った対象の情報、つまり、誰の手術、検査で使用したかの情報も含まれるため、個人情報が含まれる場合がある。また、手術情報は、患者の情報も含むため、個人情報が含まれる場合がある。管理端末36は、ステップS42で個人情報はない(No)と判定したら、ステップS48に進む。
管理端末36は、ステップS42で個人情報がある(Yes)と判定したら、ステップS44として、個人情報を置換する。具体的には、管理端末36は、個人情報処理部82により、送信情報に含まれる個人情報を抽出し、抽出した個人情報を任意の文字列に置換する。ここで、任意の文字列は、不可逆変換で生成した文字列である。
管理端末36は、ステップS44で個人情報を任意の文字列に置換したら、ステップS46として、対応関係を記憶する。具体的には、管理端末36は、ステップS44で置換の対象とした個人情報と、その個人情報を置換した任意の文字列との対応関係を記憶部84に記憶させる。
管理端末36は、ステップS46で対応関係を記憶したら、または、ステップS42でNoと判定したら、ステップS48として、情報を送信し、処理を終了する。つまり、管理情報36は、ステップS40で送信情報として検出された情報に個人情報が含まれていない場合は、そのまま送信し、ステップS40で送信情報として検出された情報に個人情報が含まれている場合は、個人情報を任意の文字列に置換した後、送信する。
管理システム10は、以上のように、病院内システム12から管理サーバ16に送信する情報に個人情報が含まれている場合は、個人情報を任意の文字列に置換して送信することで、個人情報が病院内システム12以外に知られることを抑制することができる。これにより、個人情報が漏洩したら問題となる手術情報や、処置情報を含んで医療機器の情報を管理する場合も、個人情報が漏洩する恐れを低減することができる。また、本実施形態の管理システムを用いることで、個人情報以外の情報を含んで医療機器の情報を管理することができるため、医療機器の情報をより有効性が高い情報とすることができる。
次に、病院内システム12は、対応関係を記憶部に記憶することで、管理サーバから情報を取得する際に、個人情報を復元することができる。以下、図6を用いて処理の一例を説明する。ここで図6は、医療機器情報管理システムの動作を説明するためのフロー図である。
まず、管理端末36は、ステップS50として、管理サーバ16に情報を要求する。具体的には、管理端末36は、管理サーバ16のデータベース52に記憶されている情報(医療機器の情報、手術情報)のうち、取得する対象を特定し、対象を特定する情報とその情報を送信する要求を管理サーバ16に送信する。なお、取得する対象の情報は、管理端末36が送信した情報の一部、または、全部でもよいし、送信した情報に基づいて管理サーバ16で加工された(例えば、統計処理された)情報でもよい。
管理端末36は、ステップS50で情報を要求した後、ステップS52で情報を受信したら、つまり、要求した情報が管理サーバ16から送られてきたら、ステップS54として、置換データがあるかを判定する。つまり、管理端末36は、管理サーバ16から送られてきた情報に任意の文字列(個人情報を置換した情報)が含まれているかを判定する。
管理端末36は、ステップS54で置換データなし(No)と判定したら、受信した情報は、そのまま利用することができるため、処理を終了する。なお、送信時に暗号化されている場合は、復号する必要がある。
管理端末36は、ステップS54で置換データあり(Yes)と判定したら、ステップS56として、対応関係を読み出す。つまり、管理端末36は、記憶部84に記憶されている個人情報と任意の文字列との対応関係を読み出す。
管理端末36は、ステップS56で対応関係を読み出したら、ステップS58として情報を復元する。つまり、管理端末36は、ステップS52で受信した情報に含まれる任意の文字列を、ステップS56で読み出した対応関係により、個人情報に置換する。これにより、管理端末36は、情報を個人情報が復元された状態とすることができる。
このように、病院内システム12の管理端末36は、記憶部84に対応関係を記憶しておくことで、管理サーバ16から取得した情報に含まれている任意の文字列を個人データに復元することができる。これにより、病院内システム12では、個人データを含む情報を、使用することができる。
また、管理システム10は、管理サーバ16で個人情報を含まない状態で情報を管理することができるため、管理サーバ16にバックアップのために情報を記憶させた場合でも、個人情報が外部に漏洩する恐れを低減することができる。また、病院内システム12では、対応関係の情報のみ、復元可能な状態(バックアップされた状態)とすることで種々の情報を復元することができる。これにより、病院内システム12の負荷を軽くしつつ、情報のバックアップが可能な状態とすることができる。なお、管理システム10は、医療機器の情報とともに手術情報を管理サーバ16に送信している。このため、管理システム10を、手術情報のバックアップ装置としても用いることが可能となる。
なお、上記実施形態では、管理サーバ16から送信した情報を再取得する場合を想定したため文字列に置換し、対応関係を記憶するようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、情報の再取得が必要ない場合、管理端末36は、対応関係を記憶することなく、情報を送信すればよい。また、管理端末36は、個人情報を任意の文字列に置換することなく、単に個人情報を削除してもよい。このように個人情報を単に削除することでも個人情報が漏洩する恐れを低減することができる。
また、管理システム10は、データベース等に記憶させる医療機器の情報を暗号化して記憶させることが好ましい。これにより、データベースの情報を漏洩する恐れを低減することができる。
また、医療機器の情報のうち、手術内容及び/または処置内容を特定するIDは、つまり、どの手術に使用されたか、その処置に使用されたかを特定するID(識別情報)は、AES(Advanced Encryption Standard)暗号により暗号化したIDを用いることが好ましい。このように手術内容、処置内容を暗号化したIDで特定することにより、保存しているデータが不正にアクセスされても、手術内容、処置内容が漏洩する恐れを低減することができる。
なお、管理システム10は、病院内システム12の対象の医療機器の情報は、管理サーバ16に加え、管理端末36でも管理することが好ましい。これにより、管理サーバ16と病院内システム12間で通信される情報量を少なくすることができる。また、管理端末36は、医療機器の情報を取得するたびに、管理サーバ16へ情報を送信しても、一定期間毎に、まとめて情報を送信してもよい。
また、管理システム10の管理サーバ16は、警告の情報に加え、例えば、洗浄履歴や、使用統計等、医療機器の情報をまとめた情報(統計データ)を病院内システム12に供給してもよい。このように、種々の統計データを送信することで、病院内システム12での医療機器の使用状態を知ることができ、使用状態を改善することができ、より効率よく医療機器を使用することができる。
また、管理システム10の管理サーバ16は、病院内システム12のバックアップ機能を備えることが好ましい。つまり、医療機器の情報、手術情報(処置情報)等を記憶し、保管しておくことが好ましい。これにより、各病院で保管している情報が消去されてしまった場合も、復元することができる。
また、管理サーバ16は、取得した医療機器の情報(例えば、故障履歴、故障までの使用状態の情報)を、機器関係者システム14に供給してもよい。このように、故障に関する情報を機器関係者システム14に提供することで、医療機器をより改善させることができる。なお、この場合、医療機器の製造者の許可がある機器関係者システム14に対してのみ、情報を供給することが好ましい。
また、管理サーバ16は、機器関係者システム14に、取得した医療機器の情報のうち、使用履歴の情報を送ることが好ましく、メンテナンスや、交換に関する情報をあわせて送ることがさらに好ましい。これにより、機器関係者システム14は、病院の医療機器の交換、メンテナンスの時期を知ることができ、代替機器の準備、作業員の確保等、必要な準備を予め行うことができる。これにより、機器関係者は、効率よくメンテナンス、交換に対応することができる。なお、管理システム10は、管理サーバ16を経由して、メンテナンス依頼や、交換の依頼ができるようにしてもよい。
また、管理サーバ16は、機器関係者システム14に、取得した医療機器の情報のうち、使用履歴の情報を送ることにより、機器関係者システム14の所有者が医療機器をリースしている場合に、リース元が毎回確認したり、カウンターを用意したりしなくても、使用回数等を把握することができる。
また、管理サーバ16は、警告情報の通知や、機器関係者システム14への使用履歴の通知に対して課金を行ってもよい。
また、上述したように、機器情報入力端末は、種々の装置を用いることができるが、洗浄室、手術室への医療機器の入室、退出を自動的に検出する端末を設けることが好ましい。例えば、カメラにより医療機器の識別情報を判定し、医療機器の入退出を検出する端末や、医療機器にRFIDタグをつけ、各室の入口、出口に、通過を検出するゲートの端末を設けるようにしてもよい。このように、機器情報入力端末が、入退出を自動的に検出することで、作業者の手間を軽減し、かつ、医療機器の情報の検出漏れを抑制することができる。
また、洗浄処理を行う洗浄機や、滅菌処理を行う滅菌機は、自身で処理を行った対象の医療機器の識別情報を自動的に検出することが好ましい。これにより、作業者の手間を軽減し、かつ、医療機器の情報の検出漏れを抑制することができる。また、洗浄機や、滅菌機は、管理端末36と接続されており、情報の送受信ができるようにすることが好ましい。これにより、医療機器の洗浄条件や、滅菌条件も医療機器の情報として用いることができる。また、作業者の手入力により入力することも可能であるが、洗浄機や、滅菌機から直接情報を送出することで、作業者の手間を少なくしつつ、より正確で、詳細なデータを取得することができる。
通信システム10は、全ての検出位置で、医療機器の情報を自動的に検出する機器情報入力端末を用いることで、作業者は、医療機器の情報を検出することなく、洗浄、滅菌、医療機器の使用、医療機器の移動の作業を行うことができる。
また、上記実施形態では、機器情報入力端末32を、各位置にそれぞれ設ける構成としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、作業者が各自、機器情報入力端末32を所有し、必要に応じて、医療機器の情報を取得、生成するようにしてもよい。つまり、医療機器の識別情報を読み取り、必要な付加情報を入力して、医療機器の情報を生成し、管理端末36に送るようにしてもよい。また、必要に応じて、医療機器の識別情報を読み取り、管理端末36から、該当する医療機器の情報を取得し、機器情報入力端末32に表示させるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、病院内システム12を病院内にある医療機器の情報を取得し、管理するとしたが、本システムは、病院以外の各種医療機関に適用することができる。例えば、診療所で使用される医療機器の管理や、リハビリセンターで使用される医療機器の管理に対しても適用することができる。つまり、病院内システム12は、医療機関内システムとして用いることができる。
なお、上記実施形態では、手術に用いる医療機器を対象としたが、本発明はこれに限定されない。本発明は、種々の医療機器を対象とすることができ、例えば、検査に用いる医療機器にも適用することができる。
以上のように、本発明にかかる医療機器情報管理システムは、医療機関で使用される医療機器の情報の管理に有用であり、特に、繰り返し利用される医療機器の情報の管理に用いることに適している。
10 医療機器情報管理システム
12 病院内システム
14 機器関係者システム
16 管理サーバ
18、20 通信ネットワーク
30 手術情報入力端末
32 機器情報入力端末
34 機器管理情報出力端末
36 管理端末
38、42、56 通信部
40 機器情報管理端末
50 解析部
52 データベース
54 警告生成部
58 制御部
62 洗浄室
62a 洗浄領域
62b 包装領域
62c 滅菌領域
64 保管室
66 機材保管室
82 個人情報処理部
84 記憶部

Claims (9)

  1. 送られてきた情報を記憶して、管理する管理サーバと、
    医療機器の情報及び前記医療機器を使用した手術情報を取得し、取得した情報を、通信回線を通じて前記管理サーバに送る、少なくとも1つ以上の医療機関側端末と、を有し、
    前記医療機関側端末は、前記情報の中に含まれる個人情報を削除する個人情報処理部を有し、
    前記取得した情報を前記個人情報処理部で処理して、前記取得した情報に含まれる個人情報を削除した後、前記管理サーバに送ること特徴とする医療機器情報管理システム。
  2. 前記個人情報処理部は、前記情報の中に含まれる個人情報を任意の文字列に置換し、
    前記医療機関側端末は、削除した個人情報と前記任意の文字列との対応付けを記憶する記憶部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の医療機器情報管理システム。
  3. 前記医療機関側端末は、前記管理サーバから供給された情報に前記任意の文字列が含まれていることを検出したら、
    前記記憶部に記憶されている削除した個人情報と前記任意の文字列との対応付けに基づいて、前記管理サーバから供給された情報に個人情報を復元することを特徴とする請求項2に記載の医療機器情報管理システム。
  4. 前記任意の文字列は、不可逆変換した文字列であることを特徴とする請求項2または3に記載の医療機器情報管理システム。
  5. 前記個人情報は、前記手術情報に含まれる情報であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の医療機器情報管理システム。
  6. 前記医療機器の情報は、使用の回数の情報、及び、洗浄の回数の情報を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の医療機器情報管理システム。
  7. 前記医療機器は、洗浄処理、滅菌処理を行い繰り返し使用される機器を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の医療機器情報管理システム。
  8. 前記医療機関側端末は、異なる医療機関に配置されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の医療機器情報管理システム。
  9. 前記医療機関側端末に対応して、医療機関内に配置され、医療機器の使用情報を前記医療機関側端末に供給する入力端末を有し、
    前記入力端末は、前記医療機器に付されたタグを読み取り、前記医療機器の識別情報を取得し、取得した前記医療機器の識別情報に前記医療機器の状態の情報を付加して、前記医療機器の使用情報を生成することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の医療機器情報管理システム。
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