JP2022136779A - コネクタ - Google Patents

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Yusuke Yamada
勝彦 逢澤
Katsuhiko Aizawa
恭平 井田
Kyohei Ida
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AutoNetworks Technologies Ltd
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    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/46Bases; Cases
    • H01R13/533Bases, cases made for use in extreme conditions, e.g. high temperature, radiation, vibration, corrosive environment, pressure
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
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    • H01R13/648Protective earth or shield arrangements on coupling devices, e.g. anti-static shielding  
    • H01R13/658High frequency shielding arrangements, e.g. against EMI [Electro-Magnetic Interference] or EMP [Electro-Magnetic Pulse]
    • H01R13/6581Shield structure

Abstract

【課題】大型化を抑制しつつ放熱性能の向上を図ることができる、コネクタを開示する。【解決手段】コネクタ10は、取付対象14に対向する対向面28を有する合成樹脂製のハウジング26と、ハウジング26に収容された接続用端子34と、電線30の端末に接続されてハウジング26に収容された通電用導体32と、ハウジング26を覆う金属製のシールドシェル36と、を備え、シールドシェル36は、ハウジング26の対向面28を覆う延出部87を有し、ハウジング26は、接続用端子34と通電用導体32を締結する金属製の第1締結部材50を収容する第1収容凹部52と、ハウジング26とシールドシェル36の延出部87を締結する金属製の第2締結部材66を収容する第2収容凹部68と、を有し、第1収容凹部52と第2収容凹部68が共通の樹脂壁70を隔てて隣接している。【選択図】図8

Description

本開示は、コネクタに関するものである。
特許文献1には、合成樹脂製のハウジングと、ハウジング内に収容された接続用端子や電線の端末に接続された通電用導体と、ハウジングを覆う金属製のシールドシェルとを備えたコネクタが開示されている。このコネクタは、比較的大電流用のコネクタとして、例えばインバータ等の機器の筐体に取り付けられて用いられる。
特開2020-161234号公報
特許文献1に示すコネクタでは、接続用端子や通電用導体がハウジングに囲われていることから、通電により発生した熱は、通電用導体を介して電線に伝達される以外に放熱経路がない。それゆえ、更なる大電流化への要求に対しては、導体断面積を増大して電気抵抗値を下げて発熱量を下げる必要があり、接続用端子や通電用導体に加えて電線の大型化が避けられず、コネクタ全体の大型化を招くという問題を内在していた。
そこで、大型化を抑制しつつ放熱性能の向上を図ることができる、コネクタを開示する。
本開示のコネクタは、取付対象に対向する対向面を有する合成樹脂製のハウジングと、前記ハウジングに収容された接続用端子と、電線の端末に接続されて前記ハウジングに収容された通電用導体と、前記ハウジングを覆う金属製のシールドシェルと、を備え、前記シールドシェルは、前記ハウジングの前記対向面を覆う延出部を有し、前記ハウジングは、前記接続用端子と前記通電用導体を締結する金属製の第1締結部材を収容する第1収容凹部と、前記ハウジングと前記シールドシェルの前記延出部を締結する金属製の第2締結部材を収容する第2収容凹部と、を有し、前記第1収容凹部と前記第2収容凹部が共通の樹脂壁を隔てて隣接している、コネクタである。
本開示のコネクタによれば、大型化を抑制しつつ放熱性能の向上を図ることができる。
図1は、実施形態1に係るコネクタが機器の筐体に取り付けられた状態を示す斜視図である。 図2は、図1のコネクタの内部を上方から見た斜視図である。 図3は、図1のコネクタを側方から見た斜視図である。 図4は、図1に示すコネクタの底面図である。 図5は、図1のコネクタハウジングを斜め上方から見た斜視図である。 図6は、図1のコネクタハウジングを斜め下方から見た斜視図である。 図7は、図1に示す機器の平面図である。 図8は、図2におけるVIII-VIII断面拡大図である。 図9は、図1におけるIX-IX断面拡大図である。 図10は、図1におけるX-X断面拡大図である。
<本開示の実施形態の説明>
最初に、本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)取付対象に対向する対向面を有する合成樹脂製のハウジングと、前記ハウジングに収容された接続用端子と、電線の端末に接続されて前記ハウジングに収容された通電用導体と、前記ハウジングを覆う金属製のシールドシェルと、を備え、前記シールドシェルは、前記ハウジングの前記対向面を覆う延出部を有し、前記ハウジングは、前記接続用端子と前記通電用導体を締結する金属製の第1締結部材を収容する第1収容凹部と、前記ハウジングと前記シールドシェルの前記延出部を締結する金属製の第2締結部材を収容する第2収容凹部と、を有し、前記第1収容凹部と前記第2収容凹部が共通の樹脂壁を隔てて隣接している、コネクタである。
本開示のコネクタによれば、シールドシェルが、機器の筐体等の取付対象に対向するハウジングの対向面を覆う延出部を有し、延出部とハウジングを金属製の第2締結部材で締結することで、ハウジングとシールドシェルを固定するようにした。これにより、接続用端子と通電用導体を締結する金属製の第1締結部材に対して、ハウジングとシールドシェルを締結する金属製の第2締結部材を接近して配置することが可能となる。すなわち、第1締結部材を収容する第1収容凹部と第2締結部材を収容する第2収容凹部とを共通の樹脂壁を隔てて隣接して配置することができる。これにより、通電により接続用端子や通電用導体で発生した熱を、第1締結部材から樹脂壁を介して第2締結部材に伝熱して、シールドシェルへ放熱することができる。その結果、従来構造の如き、電線への放熱経路に加えて、第1締結部材,樹脂壁,第2締結部材,シールドシェルを介した新たな放熱経路が追加され、コネクタの大型化を抑制しつつ放熱性能の向上を図ることができる。なお、第1締結部材や第2締結部材として、ボルトとナットの一方などを用いることができる。
(2)前記第2収容凹部は、前記ハウジングの対向面に開口し、前記第1収容凹部は、前記ハウジングの対向面と反対側に開口し、前記第1収容凹部と前記第2収容凹部は、前記対向面と前記取付対象の対向方向に交差する方向における投影で少なくとも部分的に重なり合っている、ことが好ましい。第1収容凹部と第2収容凹部がハウジングの対向面とその反対側にそれぞれ開口していることから、第1締結部材と第2締結部材の絶縁性を有利に確保することができる。これにより、対向面と取付対象の対向方向に交差する方向における投影で少なくとも部分的に重なるように第1収容凹部と第2収容凹部を配置することができ、第1締結部材と第2締結部材の伝熱性の向上も図ることができる。
(3)前記第1収容凹部と前記第2収容凹部を隔てる前記樹脂壁は、2mm以下の壁厚を有する、ことが好ましい。第1収容凹部と第2収容凹部を隔てる樹脂壁の壁厚が2mm以下であるため、第1締結部材から樹脂壁を介した第2締結部材への伝熱性を向上させて、シールドシェルを介した放熱を促進することができる。その結果、コネクタの放熱性能の一層の向上を図ることができる。
(4)前記シールドシェルは、金属製の前記取付対象への固定部を有している、ことが好ましい。シールドシェルが機器の金属筐体等の金属製の取付対象への固定部を有していることから、シールドシェルから取付対象への伝熱経路が構築される。その結果、取付対象の広い表面積を活用してコネクタの放熱性能の更なる向上を図ることができる。
(5)前記電線がシールド部材を含むシールド電線で構成され、前記シールド部材は、前記シールドシェルの前記延出部に接続している、ことが好ましい。ハウジングの対向面を覆うシールドシェルの延出部に対して、シールド電線のシールド部材が接続されている。それゆえ、ボディーアースされた取付対象に固定されるシールドシェルを介してシールド部材のアース経路を構築することができる。特に、延出部を利用してアース経路を構築するため、少ない部品点数でシールド部材のアース経路を構築できる。
<本開示の実施形態の詳細>
本開示のコネクタの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<実施形態1>
以下、本開示の実施形態1のコネクタ10について、図1から図10を用いて説明する。例えば、図1に示すように、コネクタ10は、取付対象であるインバータ等の機器12の筐体14に取り付けられて使用される。より詳細には、図4に示すように、コネクタ10の底面には、(後述する接続用端子34を構成する)一対の雌端子16,16が下方に向かって突出して設けられている。一方、図7に示すように、機器12の筐体14内には、機器側コネクタ18が設けられており、筐体14を貫通して設けられた挿通孔20を挿通して、機器側コネクタ18に設けられた一対の雄端子22,22が上方に向かって突出して設けられている。そして、コネクタ10が機器12の筐体14に取り付けられることにより、コネクタ10の雌端子16と機器12の雄端子22が接続されるようになっている。なお、コネクタ10は、任意の向きで配置することができるが、以下では、上下方向,左右方向,前後方向を、図中に示す上下方向,左右方向および前後方向を基準として説明する。また、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材については符号を省略する場合がある。
<機器側コネクタ18>
図7および図9に示すように、機器側コネクタ18は、一対の雄端子22,22と、一対の雄端子22,22を収容して機器12の筐体14内に固定される機器側ハウジング24を有している。
<コネクタ10>
コネクタ10は、合成樹脂製のハウジング26を備えている。図5,図6および図8に示すように、ハウジング26は、コネクタ10が機器12の筐体14に取り付けられた際に取付対象である機器12の筐体14に対向する対向面28を有している。ハウジング26内には、電線を構成するシールド電線30の端末に接続された通電用導体32が収容されている。また、図9に示すように、ハウジング26内には、接続用端子34が収容されている。接続用端子34は、ハウジング26の対向面28側に配置されている。接続用端子34は、コネクタ10が機器12の筐体14に取り付けられた際に、機器側コネクタ18の雄端子22と嵌合して相互に接続されるようになっている。通電用導体32と接続用端子34は、後述するように、ハウジング26内で接続されている。さらに、コネクタ10は、ハウジング26の前方側を覆う金属製のシールドシェル36を備えている。
<ハウジング26>
図5および図6に示すように、ハウジング26は、前後方向に長尺の略矩形状に構成されている。ハウジング26の後方側は、後述するようにシールドブラケット110によって覆われており、ハウジング26の前方側は、金属製のシールドシェル36によって覆われている。ハウジング26の前方側は箱形状に構成され、上方に開口する上方開口部38を有している。図2および図8に示すように、上方開口部38は、矩形平板状の蓋体40によって覆われている。蓋体40には、左右方向に対向する周縁部から下方に向かって突出する被係合枠体41が設けられている。被係合枠体41と、上方開口部38を構成する角筒状の周壁42の左右方向に対向する外周面に突設された突起部43と、が係合することにより、蓋体40がハウジング26の周壁42に対して固定されている。また、蓋体40の被係合枠体41の内側には、蓋体40の底面から下方に向かって垂れる環状の垂壁部44が形成されている。垂壁部44の外周面には環状のシール部材収容溝部45が形成されており、シール部材46を収容されることにより、蓋体40によりハウジング26の上方開口部38がシールされるようになっている。
図2のVIII-VIII断面図である図8に示すように、ハウジング26の前方側の底壁48は、接続用端子34と通電用導体32を締結する金属製の第1締結部材であるナット50を収容する第1収容凹部52を有している。第1収容凹部52は、ハウジング26の対向面28と反対側の面29に開口している。図8および図9に示すように、通電用導体32は、第1収容凹部52に収容された第1締結部材であるナット50に対してボルト53を締結することにより、L字状に屈曲された平板状の連結金具54に接続されている。連結金具54は、逆U字形状に屈曲された柔軟導体56を介して、雌端子16に接続されている。連結金具54と雌端子16の柔軟導体56に対する接合は、溶接等の公知の技術によって行われる。柔軟導体56は、例えば、複数本の金属線が編まれた編組部材であり、例えば、筒状に編まれている。そして、連結金具54と柔軟導体56と雌端子16によって、接続用端子34が構成されている。
雌端子16は、ハウジング26に設けられた雌端子収容部58内に収容されて使用される。より詳細には、図9に示すように、雌端子収容部58は、ハウジング26の底壁48の略中央部分において下方に突出して設けられている。雌端子収容部58は、上下方向に開口する筒形状を有し、上方に一対の被係合枠体60,60が設けられている。ハウジング26の底壁48には、雌端子収容部58が挿通される雌端子収容部挿通孔62が貫設されており、雌端子収容部挿通孔62の周縁部には一対の係合突部63,63が突設されている。一対の被係合枠体60,60と一対の係合突部63,63がそれぞれ係合することにより、雌端子16を収容する雌端子収容部58が、ハウジング26の底壁48に対して固定されるようになっている。雌端子収容部挿通孔62の下面側の周縁部には、筒状のフード部64が下方に向かって突設されている。フード部64の外周面には、ゴム製のシール部材65が取り付けられている。
図8に示すように、第1収容凹部52の前方側には、後述するシールドシェル36の延出部87をハウジング26の底壁48に対して締結するために、金属製の第2締結部材であるナット66を収容する第2収容凹部68が形成されている。第2収容凹部68は、ハウジング26の対向面28に開口している。図8から明らかなように、第1収容凹部52と第2収容凹部68は、対向面28と取付対象である機器12の筐体14の対向方向(上下方向)に交差する方向(前後方向)における投影でほぼ完全に重なり合っている。また、第1収容凹部52と第2収容凹部68は、絶縁性を有する共通の樹脂壁70を隔てて隣接している。本実施形態では、第1収容凹部52と第2収容凹部68を隔てる樹脂壁70の壁厚は、2mm以下とされている。これにより、第1収容凹部52に収容されたナット50と第2収容凹部68に収容されたナット66間における樹脂壁70を介した伝熱性を向上できる。それゆえ、ナット66からシールドシェル36を介した放熱を促進することができ、コネクタ10としての放熱性能の一層の向上を図ることができる。
図8に示すように、ハウジング26の後方側には、角筒形状で後方に向かって延び、前後方向に開口する筒部72が設けられている。筒部72内には、シールド電線30の端末部分と、シールド電線30の端末部分に接続された通電用導体32が収容されている。シールド電線30は、筒部72の後端部から、後方に向かって延び出している。電線を構成するシールド電線30は、被覆電線74の外側をシールド部材である金属線からなる編組線76で覆い、編組線76をさらに絶縁被覆78で覆ったものである。筒部72の後方側でシールド電線30の絶縁被覆78が剥かれて編組線76が露出され、筒部72内には被覆電線74が配索されている。筒部72の後端部には、被覆電線74をシールするゴム製のシール部材80と、シール部材80を所定位置に保持するリテーナ82が取り付けられている。後述するように、編組線76は、筒部72の外周面に重ね合わされたシールドブラケット110に対して接続されている。筒部72の外周面には、ゴム製のシール部材84を収容し、後述するシールドブラケット110と筒部72の外周面間をシールするシール部材収容部86が設けられている。
<シールドシェル36>
図8および図9に示すように、シールドシェル36は、ハウジング26の前方側を覆うように配置されている。そして、シールドシェル36は、ハウジング26の対向面28を覆う延出部87を有している。延出部87には、後述する中間シールド部材102を収容する中間シールド部材収容孔88が貫設されている(図4,図9参照)。シールドシェル36は矩形箱形状を有しており、上方および後方に向かって開口している。図6に示すように、シールドシェル36の上方側は、矩形平板状の金属製の蓋部89をボルト締めすることにより覆蓋されている。図1に示すように、左右方向に対向するシールドシェル36の一対の側壁90,90が前方側に延び出しており、延び出した一対の延出壁91,91の間に、固定部92が設けられている。図10に示すように、固定部92には、上下に離隔して形成された一対の固定壁94,94に対して、左右方向に離隔して一対のボルト挿通孔96,96が設けられている。また、図7に示すように、機器12の筐体14には、一対の有底円筒形状を有し、中央にそれぞれボルト挿通孔98を有する一対のボス100,100が上方に向かって突設されている。ボルト挿通孔96をボルト挿通孔98に位置合わせした後、固定部92をボス100に対してボルト101を締結することにより、コネクタ10が機器12の筐体14に固定される。この結果、図10に示すように、シールドシェル36は、固定部92において機器12の筐体14に接続されている。
図9に示すように、左右方向に対向するシールドシェル36の一対の側壁90,90は、コネクタ10が機器12の筐体14に取り付けられた際に、筐体14に当接しない寸法で延出部87から下方に向かって延出している。コネクタ10が機器12の筐体14に取り付けられた際には、延出部87と筐体14間には、金属製の中間シールド部材102が、上端部を中間シールド部材収容孔88に収容した状態で保持されている。中間シールド部材102は、内壁104と外壁106を有する有底角筒形状を有している。図9に示すように、内壁104と外壁106の間には、フード部64を構成する壁部が挿通されており、外壁106の内面とフード部64を構成する壁部の間が、シール部材65によってシールされている。内壁104間には、雌端子収容部58が挿通され配置される雌端子ハウジング貫通孔108が貫設されている。
<シールドブラケット110>
図8に示すように、シールドブラケット110が、ハウジング26の筒部72の外周面を覆うように配置されている。シールドブラケット110とハウジング26の筒部72の外周面間は、シール部材84によってシールされている。図4および図8に示すように、シールドブラケット110は、底面側において、前方に向かって矩形状に突出する突出部112を有している。この突出部112において、シールドブラケット110は、シールドシェル36に対してねじ留めされて接続されている。また、シールドブラケット110の後方側は、前方側に比べて小径とされている。この小径とされた部分において、シールドブラケット110と、シールド電線30のシールド部材である編組線76と、が金属製の押圧リング114によって径方向内方に押し付けられて固定されている。これにより、シールドブラケット110と編組線76が接続されている。以上の結果、シールド部材である編組線76がシールドシェル36の延出部87に接続されている。しかも、前述したように、シールドシェル36は、固定部92において機器12の筐体14に接続されている。
<コネクタ10の組み付け方法>
図9に示すように、まず雄端子22が上下方向に延出した状態で機器側ハウジング24に収容され保持された機器側コネクタ18を準備する。機器側コネクタ18の図示しない固定部を機器12の筐体14に対してボルト締結により固定する。次に、図5および図6に示すように、ハウジング26を準備する。ハウジング26から雌端子収容部58は取り外しておく。このハウジング26に対して、シールドシェル36を装着後、第2収容凹部68に対してボルト締結することによりシールドシェル36の延出部87をハウジング26の第2収容凹部68に収容されたナット66に接続する。これにより、ハウジング26に対してシールドシェル36が固定される。次に、雌端子収容部58内に、柔軟導体56および連結金具54が接続された雌端子16を収容する。続いて、雌端子収容部58をフード部64に収容し、ハウジング26の底壁48に突設された係合突部63に対して雌端子収容部58の被係合枠体60を係合することにより、所定位置に固定する。続いて、シールド電線30が接続された通電用導体32を後方側からハウジング26に挿入後、通電用導体32の先端部を連結金具54が載置された第1収容凹部52上に載置する。ここで、小径とされたシールドブラケット110の後端部は、シールドブラケット110と、シールド電線30のシールド部材である編組線76と、が押圧リング114により固定して接続されている。これにより、シールドブラケット110と編組線76が接続される。そして、シールドブラケット110を、ハウジング26の筒部72の外周面を覆うように配置後、シールドブラケット110の突出部112においてシールドブラケット110をシールドシェル36の延出部87に対してボルト締結して接続および固定する。これにより、シールド部材である編組線76がシールドシェル36の延出部87に接続される。
その後、柔軟導体56を屈曲させて、連結金具54を第1収容凹部52上に載置する。続いて、通電用導体32の先端部と共に第1締結部材であるナット50に対してボルト締結により固定し接続する。次に、ハウジング26の上方開口部38を蓋体40によって覆蓋後、蓋体40の上部を蓋部89を用いて覆蓋し、蓋部89をシールドシェル36の上部に対してボルト締結により固定する。これにより、コネクタ10が完成される。
最後に、このように構成されたコネクタ10は、固定部92を機器12の筐体14に設けられたボス100に対してボルト締結することにより、筐体14に対して固定されて、アース径路が形成されるようになっている。すなわち、シールド電線30のシールド部材である編組線76と、シールドブラケット110と、シールドシェル36が接続されており、シールドシェル36が固定部92を介して機器12の筐体14に接続されることにより、アース径路が完成されている。また、コネクタ10が機器12の筐体14に取り付けられることにより、コネクタ10の雌端子16が機器12の雄端子22に対して接続される。コネクタ10が機器12の筐体14に取り付けられる際には、事前に中間シールド部材収容孔88に対して中間シールド部材102が配置されている。以上の結果、コネクタ10の組み付けが完了する。
このような構造とされた本開示のコネクタ10によれば、シールドシェル36が、取付対象である機器12の筐体14に対向するハウジング26の対向面28を覆う延出部87を有している。ハウジング26の底壁48とシールドシェル36の延出部87が、金属製の第2締結部材であるナット66を用いて締結することで、固定されるようになっている。これにより、ハウジング26の対向面28側に配置された接続用端子34とシールド電線30の端末に接続された通電用導体32を締結する第1締結部材であるナット50に対して、ハウジング26とシールドシェル36を締結するナット66を接近して配置できる。すなわち、ナット50を収容する第1収容凹部52とナット66を収容する第2収容凹部68とを共通の樹脂壁70を隔てて隣接して配置できる。それゆえ、通電により接続用端子34や通電用導体32で発生した熱を、ナット50から樹脂壁70を介してナット66に伝熱して、シールドシェル36へ放熱することができる。これにより、従来の電線を通しての放熱経路に加えて、ナット50,樹脂壁70,ナット66,シールドシェル36を介した新たな放熱経路が追加されることから、コネクタ10の大型化を抑制しつつ放熱性能の向上を図ることができる。
また、第1収容凹部52と第2収容凹部68がハウジング26の対向面28とその反対側の面29にそれぞれ開口していることから、第1締結部材50と第2締結部材66の絶縁性を有利に確保することができる。しかも、第1締結部材50と第2締結部材66は、対向面28と取付対象である機器12の筐体14の対向方向に交差する方向(前後方向)における投影で、ほぼ完全に重なり合っている。それゆえ、第1締結部材50と第2締結部材66の伝熱性の向上も図ることができる。加えて、シールドシェル36が取付対象である機器12の筐体14への固定部92を有している。これにより、シールドシェル36から機器12の筐体14への伝熱経路が構築されることから、機器12の筐体14の広い表面積を活用してコネクタ10の放熱性能の更なる向上を図ることができる。
さらに、ハウジング26の対向面28を覆うシールドシェル36の延出部87に対して、シールド電線30のシールド部材である編組線76が接続されている。それゆえ、ボディーアースされた取付対象である機器12の筐体14に固定されるシールドシェル36を介して、シールド部材である編組線76のアース経路を構築することができる。特に、シールドシェル36の延出部87を利用してアース経路を構築していることから、少ない部品点数でシールド部材である編組線76のアース経路を構築できる。
<変形例>
以上、本開示の具体例として、実施形態1について詳述したが、本開示はこの具体的な記載によって限定されない。本開示の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本開示に含まれるものである。例えば次のような実施形態の変形例も本開示の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態1では、取付対象として、インバータ等の機器12の筐体14を例示して説明を行ったが、これに限定されない。取付対象は、接続用端子34に接続される相手端子を備えるものであれば、いずれの機器12の筐体14でもよいし、コネクタや端子台でもよい。
(2)上記実施形態1では、第1締結部材や第2締結部材としてナット50,66を例示して説明を行ったが、これに限定されない。第1締結部材や第2締結部材として、第1収容凹部52や第2収容凹部68に収容されたボルトを用いてもよい。
(3)上記実施形態1では、第1締結部材50と第2締結部材66は、対向面28と取付対象である機器12の筐体14の対向方向に交差する方向(前後方向)における投影で、ほぼ完全に重なり合っていたが、これに限定されない。第1締結部材50と第2締結部材66は、機器12の筐体14の対向方向に交差する方向(前後方向)における投影で、重なり合っていてもよいし、重なっていなくてもよい。
10 コネクタ(実施形態1)
12 機器
14 筐体(取付対象)
16 雌端子
18 機器側コネクタ
20 挿通孔
22 雄端子
24 機器側ハウジング
26 ハウジング
28 対向面
29 反対側の面
30 シールド電線(電線)
32 通電用導体
34 接続用端子
36 シールドシェル
38 上方開口部
40 蓋体
41 被係合枠体
42 周壁
43 突起部
44 垂壁部
45 シール部材収容溝部
46 シール部材
48 底壁
50 ナット(第1締結部材)
52 第1収容凹部
53 ボルト
54 連結金具
56 柔軟導体
58 雌端子収容部
60 被係合枠体
62 雌端子収容部挿通孔
63 係合突部
64 フード部
65 シール部材
66 ナット(第2締結部材)
68 第2収容凹部
70 樹脂壁
72 筒部
74 被覆電線
76 編組線(シールド部材)
78 絶縁被覆
80 シール部材
82 リテーナ
84 シール部材
86 シール部材収容部
87 延出部
88 中間シールド部材収容孔
89 蓋部
90 側壁
91 延出壁
92 固定部
94 固定壁
96 ボルト挿通孔
98 ボルト挿通孔
100 ボス
101 ボルト
102 中間シールド部材
104 内壁
106 外壁
108 雌端子ハウジング貫通孔
110 シールドブラケット
112 突出部
114 押圧リング

Claims (5)

  1. 取付対象に対向する対向面を有する合成樹脂製のハウジングと、
    前記ハウジングに収容された接続用端子と、
    電線の端末に接続されて前記ハウジングに収容された通電用導体と、
    前記ハウジングを覆う金属製のシールドシェルと、を備え、
    前記シールドシェルは、前記ハウジングの前記対向面を覆う延出部を有し、
    前記ハウジングは、前記接続用端子と前記通電用導体を締結する金属製の第1締結部材を収容する第1収容凹部と、前記ハウジングと前記シールドシェルの前記延出部を締結する金属製の第2締結部材を収容する第2収容凹部と、を有し、
    前記第1収容凹部と前記第2収容凹部が共通の樹脂壁を隔てて隣接している、
    コネクタ。
  2. 前記第2収容凹部は、前記ハウジングの対向面に開口し、
    前記第1収容凹部は、前記ハウジングの対向面と反対側に開口し、
    前記第1収容凹部と前記第2収容凹部は、前記対向面と前記取付対象の対向方向に交差する方向における投影で少なくとも部分的に重なり合っている、請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記第1収容凹部と前記第2収容凹部を隔てる前記樹脂壁は、2mm以下の壁厚を有する、請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記シールドシェルは、金属製の前記取付対象への固定部を有している、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
  5. 前記電線がシールド部材を含むシールド電線で構成され、
    前記シールド部材は、前記シールドシェルの前記延出部に接続している、請求項4に記載のコネクタ。
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