JP2022064561A - 端子接続構造 - Google Patents

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紘明 大野
Hiroaki Ono
純 杉岡
Jun Sugioka
泰弘 田中
Yasuhiro Tanaka
暢 早坂
Noboru Hayasaka
和也 竹田
Kazuya Takeda
龍矢 細野
Tatsuya Hosono
徹 鈴木
Toru Suzuki
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Abstract

【課題】良好な接続作業性を確保しつつ高い接続信頼性を維持させることが可能な端子接続構造を提供すること。【解決手段】電線4の端末部に電気的に接続され、メスハウジング10に収容されたメス端子部42と、電線5の端末部に電気的に接続され、オスハウジング50に収容されたオス端子部83と、メス端子部42に設けられ、端子嵌合方向の力を端子接触方向の力へ変換する、摺接接点45、押圧接点46及びバネ接点44からなる接触荷重保持機構と、電線4の端末部における導体芯線4aに形成され、メスハウジング10の端子収容部21に収容されたメス端子部42をオス端子部83との嵌合方向へ弾性付勢するための弾性屈曲部分EBと、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、端子接続構造に関する。
雌端子金具に雄端子金具を挿し込むことにより、これらの雌端子金具と雄端子金具とが互いに物理的且つ電気的に接続される端子接続構造として、特許文献1に開示された端子接続構造が提案されている。この端子接続構造は、挿し込まれる雄端子金具が接触することにより弾性変形し、その弾性力によって雄端子金具を挿入方向と異なる方向へ押圧することで、接点である第1、第2保持体へ押し付ける保持力を発生させる第3保持体を雌端子金具に設けた構造である。
また、特許文献2には、挿入される雄端子金具のタブによって受圧部が押圧されて揺動変位し、接点部がタブに当接する弾性接触片を備えた雌端子金具が開示されている。
特開2019-21559号公報 特開2011-108595号公報
上記の端子接続構造によれば、雌端子金具と雄端子金具との互いの挿入力が接点の接触力に変換されることにより、良好な接続作業性を確保しつつ接続信頼性を高めることができる。
ところで、上記の端子接続構造を備えたコネクタを車両に搭載した場合、車両の走行時の振動等によって雌端子金具と雄端子金具とが離脱方向へ相対的に変位する可能性がある。その結果、挿入力によって高められる接点の接触力が弱まり、接続信頼性が低下してしまうおそれがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、良好な接続作業性を確保しつつ高い接続信頼性を維持させることが可能な端子接続構造を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 第1導体の端末部に電気的に接続され、第1ハウジングに収容された第1端子部と、
第2導体の端末部に電気的に接続され、第2ハウジングに収容された第2端子部と、
前記第1端子部と前記第2端子部との間に設けられ、端子嵌合方向の力を端子接触方向の力へ変換する接触荷重保持機構と、
前記第1導体の端末部における導体芯線に形成され、前記第1ハウジングの端子収容部に収容された前記第1端子部を前記第2端子部との嵌合方向へ弾性付勢するための弾性屈曲部分と、を備えた端子接続構造。
上記(1)の構成の端子接続構造によれば、第1導体の端末部における導体芯線に形成された弾性屈曲部分が、第1ハウジングの端子収容部に収容された第1端子部を第2端子部との嵌合方向へ弾性付勢する。即ち、弾性屈曲部分で生じる弾性力によって第1端子部が第2端子部へ弾性付勢されるので、第1端子部の第2端子部からの離脱方向への移動が抑制される。これにより、第1端子部と第2端子部との間で端子嵌合方向の力を端子接触方向の力へ変換する接触荷重保持機構によって良好に接触されている第1端子部と第2端子部との接触状態を維持させることができる。つまり、接続作業性を向上させつつ高い接続信頼性を確保させることが可能な接触荷重保持機構の機能を維持させることができる。
(2) 前記第1端子部は、前記第1ハウジングの電線導出部に保持された前記第1導体と交差する方向が前記嵌合方向となるように前記第1ハウジングの端子収容部に挿入され、
前記第1端子部の電線接続部は、前記端子嵌合方向に対して鈍角に屈曲形成された屈曲端部に、前記弾性屈曲部分より端末側の前記導体芯線が電気的に接続された、上記(1)に記載の端子接続構造。
上記(2)の構成の端子接続構造によれば、第1ハウジングに第1導体を保持させ、第1端子部を第1ハウジングの端子収容部に挿入させる。これにより、端子嵌合方向に対して鈍角に屈曲形成された屈曲端部に電気的に接続された導体芯線には、弾性屈曲部分を容易に設けることができる。また、導体芯線に弾性屈曲部分を設けつつ第1端子部と第1導体とからなる端子付き電線をコンパクトにできる。
(3) 前記第2導体の端末部における導体芯線に形成され、前記第2端子部を前記第1端子部との嵌合方向へ弾性付勢するための弾性屈曲部分を備える、上記(1)に記載の端子接続構造。
上記(3)の構成の端子接続構造によれば、第1端子部が接続された第1導体と第2端子部が接続された第2導体とにそれぞれ設けられた弾性屈曲部分によって、第1端子部と第2端子部とが嵌合方向へ弾性付勢される。これにより、接触荷重保持機構によって良好に接触されている第1端子部と第2端子部との接触状態をより良好に維持することができる。
本発明によれば、良好な接続作業性を確保しつつ高い接続信頼性を維持させることが可能な端子接続構造を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の一実施形態に係る端子接続構造を備えたコネクタの斜視図である。 図1に示したコネクタの嵌合前の断面図である。 図1に示したコネクタの嵌合状態の断面図である。 図1に示したメスコネクタの斜視図である。 図4に示したメスコネクタからフロントハウジングを取り外した状態の斜視図である。 図1に示したオスコネクタの斜視図である。 図6に示したオスコネクタからオスハウジングを取り外した状態の斜視図である。 (a)及び(b)は、それぞれ図2に示した端子付き電線を示す斜視図である。 (a)は図2に示した端子付き電線の側面図、(b)は図2に示した端子付き電線の断面図である。 図3に示したコネクタのA部拡大図である。
以下、本発明に係る実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る端子接続構造を備えたコネクタ1の斜視図である。図2は、図1に示したコネクタ1の嵌合前の断面図である。図3は、図1に示したコネクタ1の嵌合状態の断面図である。
図1~図3に示すように、本発明の一実施形態に係る端子接続構造は、コネクタ1に適用されている。コネクタ1は、メスコネクタ2と、オスコネクタ3とから構成されている。コネクタ1は、例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両のインバータやモータ等の電源回路に用いられるコネクタである。
メスコネクタ2は、電力線である一対の電線(第1導体)4の端末部に接続され、オスコネクタ3は、電力線である一対の電線(第2導体)5に接続されている。コネクタ1では、メスコネクタ2とオスコネクタ3とを互いに嵌合させることにより、電線4,5同士が電気的に接続される。
図4は、図1に示したメスコネクタ2の斜視図である。図5は、図4に示したメスコネクタ2からフロントハウジング12を取り外した状態の斜視図である。
図2~図5に示すように、メスコネクタ2は、メスハウジング(第1ハウジング)10と、二つの端子付き電線40とを有している。端子付き電線40は、メスハウジング10に組付けられる。端子付き電線40は、メス端子41を有しており、このメス端子41が電線4の端末部に物理的且つ電気的に接続されている。
メスハウジング10は、メインハウジング11と、フロントハウジング12とから構成されている。これらのメインハウジング11及びフロントハウジング12は、電気絶縁性を有する合成樹脂から成形されている。
メインハウジング11は、図2及び図5に示すように、オスコネクタ3との嵌合方向である前方側が開放された収容部13を有しており、この収容部13に端子付き電線40が収容される。また、メインハウジング11は、電線導出部14を有している。電線導出部14は、オスコネクタ3との嵌合方向に対して交差する下方に設けられている。電線導出部14は、電線4が挿通される電線挿通孔15を有している。この電線挿通孔15には、シール部材16が設けられており、このシール部材16によって、電線4と電線挿通孔15との間が液密にシールされる。
フロントハウジング12は、収容部13を塞ぐように、メインハウジング11の前方側に装着される。メインハウジング11には、収容部13の開口部の周縁にパッキン17が設けられており、パッキン17によってメインハウジング11とフロントハウジング12とが液密にシールされる(図5参照)。
フロントハウジング12は、図4に示すように、オスコネクタ3への嵌合方向へ突設された一対の端子収容部21を有している。また、フロントハウジング12は、楕円環状のフード部22を有している。このフード部22は、オスコネクタ3への嵌合方向へ突出されており、一対の端子収容部21を囲うように設けられている。
端子収容部21は、略円筒状に形成されており、その先端には、挿通孔23を有する前壁24が設けられている。また、端子収容部21には、その下部における内周面に、係止部25aが内方へ突出する可撓係止片であるランス25が形成されている。さらに、この端子収容部21には、その上部に、係止孔部26が形成されている。
メスコネクタ2は、後方側から組付けられるアッパシールドシェル31と、下方側から組付けられるロアシールドシェル32とを備えている。アッパシールドシェル31及びロアシールドシェル32は、導電性金属材料から形成されている。アッパシールドシェル31は、孔部33が形成された締結片34を有している。
アッパシールドシェル31は、メスハウジング10を覆うように後方側から装着される。ロアシールドシェル32は、メスハウジング10の電線導出部14を覆うように下方側から装着される。アッパシールドシェル31及びロアシールドシェル32は、メスハウジング10に装着した状態でネジ35によって締結されて互いに電気的に接続される。また、ロアシールドシェル32には、シールドリング36によって電線4を束ねた電線束を覆う導電性の編組(図示略)が固定されて電気的に接続される。
図6は、図1に示したオスコネクタ3の斜視図である。図7は、図6に示したオスコネクタ3からオスハウジング50を取り外した状態の斜視図である。
図2、図3、図6及び図7に示すように、オスコネクタ3は、オスハウジング(第2ハウジング)50と、二つの端子付き電線80とを有している。端子付き電線80は、オスハウジング50に組付けられる。端子付き電線80は、オス端子81を有しており、このオス端子81が電線5の端末部に物理的且つ電気的に接続されている。
オスハウジング50は、図2に示すように、電気絶縁性を有する合成樹脂から成形されている。オスハウジング50は、端子保持部53を有しており、この端子保持部53にオス端子81が保持される。オスハウジング50は、電線導出部54を有している。電線導出部54は、メスコネクタ2との嵌合方向に対して交差する下方に設けられている。電線導出部54は、電線5が通される電線挿通孔55を有している。この電線挿通孔55には、シール部材56が設けられており、このシール部材56によって、電線5と電線挿通孔55との間が液密にシールされる。
オスハウジング50は、図6に示すように、端子保持部53におけるメスコネクタ2との嵌合側に、一対の端子収容凹部61を有している。また、オスハウジング50は、楕円環状の係合溝62を有している。この係合溝62は、一対の端子収容凹部61を囲うように設けられている。この係合溝62には、その奥側に、シール部材63が設けられている(図2参照)。
オスコネクタ3は、後方側から組付けられるアッパシールドシェル71と、下方側から組付けられるロアシールドシェル72とを備えている。アッパシールドシェル71及びロアシールドシェル72は、導電性金属材料から形成されている。アッパシールドシェル71は、ネジ孔73が形成された締結部74を有している。
アッパシールドシェル71は、オスハウジング50を覆うように後方側から装着される。ロアシールドシェル72は、オスハウジング50の電線導出部54を覆うように下方側から装着される。アッパシールドシェル71及びロアシールドシェル72は、オスハウジング50に装着した状態でネジ75によって締結されて互いに電気的に接続される。また、ロアシールドシェル72には、シールドリング76によって電線5を束ねた電線束を覆う導電性の編組(図示略)が固定されて電気的に接続される。また、アッパシールドシェル71は、孔部77が形成された固定片78を有している。オスコネクタ3は、アッパシールドシェル71の固定片78の孔部77に挿し込んだボルト(図示略)をインバータやモータ等の機器のネジ孔にねじ込むことにより機器に固定可能とされている。
図8の(a)及び(b)は、それぞれ図2に示した端子付き電線40,80を示す斜視図である。図9の(a)は図2に示した端子付き電線40,80の側面図、図9の(b)は図2に示した端子付き電線40,80の断面図である。
図8の(a),(b)及び図9の(a),(b)に示すように、端子付き電線40は、電線4とメス端子41とから構成されている。メス端子41は、例えば、銅、銅合金、アルミニウムあるいはアルミニウム合金等の導電性金属材料から形成されている。このメス端子41は、メス端子部(第1端子部)42と、電線接続部43とを有している。
メス端子部42は、図8の(a),(b)に示すように、略円筒状に形成されており、その内部には、半環状のバネ接点44が設けられている。バネ接点44は、メス端子部42の内部における上方に取り付けられる。また、メス端子部42の内周面には、図9の(b)に示すように、バネ接点44と反対側である下方側に、摺接接点45及び押圧接点46が形成されている。摺接接点45及び押圧接点46は、それぞれ一対ずつ設けられており、メス端子部42の周方向に沿って互いに間隔をあけて配置されている。摺接接点45は、メス端子部42の先端側に形成され、押圧接点46は、メス端子部42の奥側に形成されている。押圧接点46は、奥側へ向かって次第に内方へ傾斜するガイド面46aを有している。
また、メス端子部42は、ランス係合孔47及び係止突起48を有している。ランス係合孔47は、メス端子部42の下部に形成されている。係止突起48は、メス端子部42の上部に形成されており、外方へ向かって突出されている。
電線接続部43は、オスコネクタ3との嵌合方向に対して鈍角に屈曲形成されており、後方に向かって次第に上方へ延在されている。この電線接続部43は、一対の加締め片49を有しており、これらの加締め片49によって電線4の端末部が加締められる。電線接続部43に加締められる電線4は、導体芯線4aの外周を外被4bで被覆した被覆電線であり、端末部において外被4bから導体芯線4aが露出されている。電線4は、外被4bから露出された導体芯線4aに加締め片49が加締められ、これにより、導体芯線4aとメス端子41とが電気的に接続される。
端子付き電線80は、電線5と、オス端子81とから構成されている。オス端子81は、例えば、銅、銅合金、アルミニウムあるいはアルミニウム合金等の導電性金属材料から形成されている。オス端子81には、樹脂部材82が一体に設けられている。オス端子81は、棒状のオス端子部(第2端子部)83と、このオス端子部83に対して略直角に屈曲されて下方に延在する連結部84とを有している。また、オス端子部83の根元部分には、樹脂部材82から形成されたフランジ部85が設けられている。
電線5は、導体芯線5aの外周を外被5bで被覆した被覆電線であり、端末部において外被5bから導体芯線5aが露出されている。電線5には、その端末部に、接続端子86が接続されている。接続端子86は、例えば、銅、銅合金、アルミニウムあるいはアルミニウム合金等の導電性金属材料から形成されている。この接続端子86は、一端側に電線接続部87を有し、他端側に締結部88を有している。電線接続部87は、一対の加締め片89を有しており、これらの加締め片89に、外被5bから露出された電線5の導体芯線5aが加締められている。これにより、電線5に接続端子86が物理的且つ電気的に接続されている。
電線5の端末部に接続された接続端子86は、その締結部88が、ビス91及びナット92によってオス端子81の連結部84に締結されている。これにより、オス端子81は、接続端子86を介して電線5の導体芯線5aと物理的且つ電気的に接続されている。
図2及び図3に示すように、端子付き電線40は、その電線4が、メスハウジング10を構成するメインハウジング11の電線導出部14に形成された電線挿通孔15に挿通され、メス端子41がメインハウジング11の収容部13に収容される。さらに、メス端子41は、そのメス端子部42が、メインハウジング11に装着されるフロントハウジング12の端子収容部21に挿し込まれる。この端子収容部21に挿し込まれたメス端子部42は、ランス係合孔47にランス25の係止部25aが入り込むことにより、端子収容部21から抜け止めされる。また、メス端子部42の係止突起48は、端子収容部21の係止孔部26に挿し込まれ、これにより、メス端子41は、そのメス端子部42が端子収容部21に挿し込まれた状態で保持される。なお、係止孔部26と係止突起48との間には、僅かなクリアランスが設けられており、端子収容部21にメス端子部42が挿し込まれて保持されたメス端子41は、オスコネクタ3との嵌合方向へ僅かに変位可能とされている。
このようにしてメインハウジング11に組付けられた端子付き電線40は、オスコネクタ3との嵌合方向に沿って配置されたメス端子41のメス端子部42に対して、電線導出部14に挿通された電線4が、交差する下方に配線されることとなる。このとき、電線4の端末部に加締められて接続される電線接続部43が嵌合方向に対して鈍角に屈曲形成されて後方に向かって次第に上方へ延在されている。このため、電線4は、電線接続部43における接続箇所の近傍部分が弾性変形されて屈曲され、弾性屈曲部分EBが形成される。すると、メス端子部42が端子収容部21に収容されたメス端子41には、電線4に弾性屈曲部分EBが形成されることによって生じる弾性力がオスコネクタ3との嵌合方向へ向かう弾性付勢力Fとして作用する。オスコネクタ3との嵌合方向へ向かう弾性付勢力Fが作用されたメス端子41は、端子収容部21に収容されたメス端子部42の先端が端子収容部21の前壁24に当接して位置決めされる。
また、端子付き電線80は、オス端子81がオスハウジング50の端子保持部53に組付けられて保持され、電線5がオスハウジング50の電線導出部54に形成された電線挿通孔55に通される。そして、オスハウジング50に組付けられたオス端子81は、オス端子部83が、メスコネクタ2との嵌合方向へ向けられた状態で端子収容凹部61に配置される。
次に、メスコネクタ2とオスコネクタ3とを嵌合させる場合について説明する。
メスコネクタ2とオスコネクタ3とを嵌合させるべく、メスコネクタ2とオスコネクタ3とを近接させる。すると、メスコネクタ2の端子収容部21がオスコネクタ3の端子収容凹部61に嵌合され、端子収容部21の挿通孔23にオス端子81のオス端子部83が嵌合される。これにより、端子収容部21に収容されたメス端子41のメス端子部42にオス端子81のオス端子部83が挿し込まれる。
また、メスコネクタ2のフード部22がオスコネクタ3の係合溝62に嵌め込まれ、フード部22がシール部材63に密着され、メスコネクタ2とオスコネクタ3との嵌合箇所が液密にシールされる。
更に、メスコネクタ2のアッパシールドシェル31の締結片34に形成された孔部33に挿し込んだボルト(図示略)を、オスコネクタ3のアッパシールドシェル71の締結部74に形成されたネジ孔73にねじ込む。すると、ボルトによってアッパシールドシェル31,71が締結されて電気的に接続され、良好なシールド効果が得られる。
ここで、メス端子41のメス端子部42にオス端子81のオス端子部83が挿し込まれると、まず、オス端子部83は、メス端子部42の摺接接点45に接触する。すると、オス端子部83は、嵌合方向と交差する方向である摺接接点45と反対側のバネ接点44へ向かって相対的に変位されてバネ接点44に接触される。
さらに、オス端子部83がメス端子部42に挿し込まれると、オス端子部83は、メス端子部42の押圧接点46に接触する。すると、オス端子部83は、押圧接点46のガイド面46aによって嵌合方向と交差する方向である押圧接点46と反対側のバネ接点44へ向かってさらに相対的に変位されてバネ接点44に強固に接触される。
このように、コネクタ1では、オス端子81のオス端子部83がメス端子41のメス端子部42へ挿入される際の端子嵌合方向の力がバネ接点44へ押圧して接触させる端子接触方向の力に変換される。つまり、コネクタ1では、バネ接点44、摺接接点45及び押圧接点46によって、メス端子41とオス端子81との互いの挿入力を接点の接触力に変換させる接触荷重保持機構が構成されている。これにより、コネクタ1では、メス端子41とオス端子81との互いの挿入力を接点の接触力に変換する接触荷重保持機構の機能によって良好な接続作業性を確保しつつ接続信頼性を高めることができる。
ところで、接触荷重保持機構を備えていたとしても、コネクタ1を車両等に搭載した場合、車両の走行時の振動等によってメス端子41とオス端子81とが離脱方向へ相対的に変位する可能性がある。その結果、挿入力によって高められる接点の接触力が弱まり、接続信頼性が低下してしまうおそれがある。
図10は、図3に示したコネクタ1のA部拡大図である。
図10に示すように、本実施形態の端子接続構造が適用されているコネクタ1では、メスハウジング10に端子付き電線40を組付けることにより、メス端子41の電線接続部43に接続された電線4の接続箇所の近傍部分に弾性屈曲部分EBが形成されている。そして、電線4に弾性屈曲部分EBが形成されていることにより、メス端子41には、オスコネクタ3との嵌合方向へ向かう弾性付勢力Fが作用する。
このように、本実施形態のコネクタ1では、メスコネクタ2とオスコネクタ3との嵌合状態において、メス端子41は、弾性付勢力Fによって常にオス端子81への端子嵌合方向に弾性付勢される。したがって、接触荷重保持機構を備えた本実施形態に係るコネクタ1では、車両の走行時の振動等によってメス端子41とオス端子81との離脱方向への変位が抑えられる。
以上、説明したように、本実施形態に係るコネクタ1に適用された端子接続構造によれば、電線4の端末部における導体芯線4aに形成された弾性屈曲部分EBが、メスハウジング10の端子収容部21に収容されたメス端子41のメス端子部42をオス端子81のオス端子部83との嵌合方向へ弾性付勢する。即ち、弾性屈曲部分EBで生じる弾性力によってメス端子部42がオス端子部83へ弾性付勢されるので、メス端子部42のオス端子部83からの離脱方向への移動が抑制される。これにより、メス端子部42とオス端子部83との間で端子嵌合方向の力を端子接触方向の力へ変換する接触荷重保持機構によって良好に接触されているメス端子部42とオス端子部83との接触状態を維持させることができる。つまり、接続作業性を向上させつつ高い接続信頼性を確保させることが可能な接触荷重保持機構の機能を維持させることができる。
しかも、本実施形態に係る端子接続構造では、メスハウジング10に電線4を保持させ、メス端子部42をメスハウジング10の端子収容部21に挿入させる。これにより、端子嵌合方向に対して鈍角に屈曲形成された屈曲端部である電線接続部43に接続された導体芯線4aには、弾性屈曲部分EBを容易に設けることができる。また、導体芯線4aに弾性屈曲部分EBを設けつつメス端子部42と電線4とからなる端子付き電線40をコンパクトにできる。
なお、上記実施形態では、メス端子41を備えた端子付き電線40の電線4に弾性屈曲部分EBを設けたが、弾性屈曲部分EBは、オス端子81を備えた端子付き電線80の電線5に設けてもよく、また、端子付き電線40,80のそれぞれの電線4,5に設けてもよい。
端子付き電線40,80のそれぞれの電線4,5に弾性屈曲部分EBを設ければ、それぞれの弾性屈曲部分EBによって、メス端子部42とオス端子部83とが嵌合方向へ弾性付勢される。これにより、接触荷重保持機構によって良好に接触されているメス端子部42とオス端子部83との接触状態をより良好に維持することができる。
また、上記実施形態では、弾性屈曲部分EBを外被4bから露出された導体芯線4aに設けたが、導体芯線4aが外被4bで覆われた部分を屈曲させて弾性屈曲部分EBを設けてもよい。
なお、上記の例では、本実施形態に係る端子接続構造を、嵌合方向に対して電線4,5の引き出し方向が直交するL字型コネクタに適用したが、端子接続構造は、L字型コネクタ以外のコネクタにも適用可能である。
例えば、本実施形態に係る端子接続構造は、嵌合方向に沿って電線4が引き出されるコネクタに適用してもよい。この場合、例えば、嵌合方向に対して直角に曲げたメス端子41の電線接続部43に電線4の端末部を接続して電線4を直角に屈曲させて弾性屈曲部分EBを設けることとなる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係る端子接続構造の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 第1導体(電線4)の端末部に電気的に接続され、第1ハウジング(メスハウジング10)に収容された第1端子部(メス端子部42)と、
第2導体(電線5)の端末部に電気的に接続され、第2ハウジング(オスハウジング50)に収容された第2端子部(オス端子部83)と、
前記第1端子部(メス端子部42)と前記第2端子部(オス端子部83)との間に設けられ、端子嵌合方向の力を端子接触方向の力へ変換する接触荷重保持機構(バネ接点44,摺接接点45,押圧接点46)と、
前記第1導体(電線4)の端末部における導体芯線(4a)に形成され、前記第1ハウジング(メスハウジング10)の端子収容部(21)に収容された前記第1端子部(メス端子部42)を前記第2端子部(オス端子部83)との嵌合方向へ弾性付勢するための弾性屈曲部分(EB)と、を備えた端子接続構造。
[2] 前記第1端子部(メス端子部42)は、前記第1ハウジング(メスハウジング10)の電線導出部(14)に保持された前記第1導体(電線4)と交差する方向が前記嵌合方向となるように前記第1ハウジング(メスハウジング10)の端子収容部(21)に挿入され、
前記第1端子部(メス端子部42)の電線接続部(43)は、前記端子嵌合方向に対して鈍角に屈曲形成された屈曲端部に、前記弾性屈曲部分(EB)より端末側の前記導体芯線(4a)が電気的に接続された、上記[1]に記載の端子接続構造。
[3] 前記第2導体(電線5)の端末部における導体芯線(5a)に形成され、前記第2端子部(オス端子部83)を前記第1端子部(メス端子部42)との嵌合方向へ弾性付勢するための弾性屈曲部分(EB)を備える、上記[1]に記載の端子接続構造。
4…電線(第1導体)
4a…導体芯線
5…電線(第2導体)
5a…導体芯線
10…メスハウジング(第1ハウジング)
21…端子収容部
42…メス端子部(第1端子部)
43…電線接続部
44…バネ接点(接触荷重保持機構)
45…摺接接点(接触荷重保持機構)
46…押圧接点(接触荷重保持機構)
50…オスハウジング(第2ハウジング)
83…オス端子部(第2端子部)
EB…弾性屈曲部分

Claims (3)

  1. 第1導体の端末部に電気的に接続され、第1ハウジングに収容された第1端子部と、
    第2導体の端末部に電気的に接続され、第2ハウジングに収容された第2端子部と、
    前記第1端子部と前記第2端子部との間に設けられ、端子嵌合方向の力を端子接触方向の力へ変換する接触荷重保持機構と、
    前記第1導体の端末部における導体芯線に形成され、前記第1ハウジングの端子収容部に収容された前記第1端子部を前記第2端子部との嵌合方向へ弾性付勢するための弾性屈曲部分と、
    を備えた端子接続構造。
  2. 前記第1端子部は、前記第1ハウジングの電線導出部に保持された前記第1導体と交差する方向が前記嵌合方向となるように前記第1ハウジングの端子収容部に挿入され、
    前記第1端子部の電線接続部は、前記端子嵌合方向に対して鈍角に屈曲形成された屈曲端部に、前記弾性屈曲部分より端末側の前記導体芯線が電気的に接続された、
    請求項1に記載の端子接続構造。
  3. 前記第2導体の端末部における導体芯線に形成され、前記第2端子部を前記第1端子部との嵌合方向へ弾性付勢するための弾性屈曲部分を備える、
    請求項1に記載の端子接続構造。
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