JP2022134620A - 内燃機関の排気制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パティキュレートフィルタのPMの堆積状態に応じたエンジン始動時のエンジン振動特性の変動を抑制し、これにより、ユーザが違和感を覚えにくくする。【解決手段】排気制御装置は、排気通路に配置されたパティキュレートフィルタを備える内燃機関に適用されている。排気制御装置は、排気アクチュエータと、電子制御ユニットとを備える。排気アクチュエータは、パティキュレートフィルタの上流側における排気通路の圧力である上流側排気圧を調整可能である。電子制御ユニットは排気アクチュエータを制御する。電子制御ユニットは、排気アクチュエータの制御により、エンジン始動時の上流側排気圧が所定の範囲内に収まるように、パティキュレートフィルタの粒子状物質の堆積状態に基づいてエンジン始動時の上流側排気圧を増減させる排気圧制御処理を実行する。【選択図】図6

Description

この発明は、内燃機関の排気制御装置に関し、より詳細には、排気通路に配置されたパティキュレートフィルタを備える内燃機関の排気制御装置に関する。
特許文献1には、粒子状物質(PM)を捕集するフィルタ(パティキュレートフィルタ)を備える内燃機関を搭載する車両が開示されている。この車両では、フィルタに堆積したPMを除去するためのPM再生制御は、ユーザが車両の運転を終えた後(すなわち、エンジン停止中)に実行される。そのうえで、この車両では、エンジン停止中のPM再生制御の実行に伴う動作音等によりユーザが違和感を覚えることを抑制するために、当該PM再生制御は、ユーザが車両から離れていると判定された場合に開始される。
特開2018-105198号公報
フィルタ(パティキュレートフィルタ)の上流側の排気圧力(上流側排気圧)は、フィルタのPMの堆積状態(フィルタの再生状態)に応じて変化する。そして、PMの堆積状態の変化に起因する上流側排気圧の変化に伴い、エンジン始動時に内燃機関から車両に伝達されるエンジン振動の特性(例えば、振動レベル)も変化する。このため、車両のユーザは、PMの堆積状態の変化に起因するエンジン振動特性の変化に対して違和感を覚えるおそれがある。
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、パティキュレートフィルタのPMの堆積状態に応じたエンジン始動時のエンジン振動特性の変動を抑制し、これにより、ユーザが違和感を覚えにくくすることを目的とする。
本発明に係る内燃機関の排気制御装置は、排気通路に配置されたパティキュレートフィルタを備える内燃機関に適用されている。
排気制御装置は、排気アクチュエータと、電子制御ユニットとを備える。排気アクチュエータは、パティキュレートフィルタの上流側における排気通路の圧力である上流側排気圧を調整可能である。電子制御ユニットは排気アクチュエータを制御する。
電子制御ユニットは、排気アクチュエータの制御により、エンジン始動時の上流側排気圧が所定の範囲内に収まるように、パティキュレートフィルタの粒子状物質の堆積状態に基づいてエンジン始動時の上流側排気圧を増減させる排気圧制御処理を実行する。
電子制御ユニットは、排気圧制御処理において、特定エンジン運転条件における上流側排気圧が第1基準値よりも高い場合には、上流側排気圧が低くなる方向に排気アクチュエータを制御し、特定エンジン運転条件における上流側排気圧が第1基準値よりも低い場合には、上流側排気圧が高くなる方向に排気アクチュエータを制御してもよい。
内燃機関は、可変ノズル付きのタービンと可変ノズル開度を制御する可変ノズルアクチュエータとを有する可変容量式ターボ過給機を含んでもよい。排気アクチュエータは、可変ノズルアクチュエータであってもよい。そして、電子制御ユニットは、排気圧制御処理において、上流側排気圧を低くする場合には、可変ノズル開度が大きくなるように可変ノズルアクチュエータを制御し、上流側排気圧を高くする場合には、可変ノズル開度が小さくなるように可変ノズルアクチュエータを制御してもよい。
内燃機関は、排気通路に配置された排気絞り弁を含んでもよい。排気アクチュエータは、排気絞り弁であってもよい。そして、電子制御ユニットは、排気圧制御処理において、上流側排気圧を低くする場合には、排気絞り弁の開度が大きくなるように可変ノズルアクチュエータを制御し、上流側排気圧を高くする場合には、排気絞り弁の開度が小さくなるように可変ノズルアクチュエータを制御してもよい。
電子制御ユニットは、内燃機関が停止しているエンジン停止状態において内燃機関の始動に繋がり得る動作を検出した場合に、排気圧制御処理による排気アクチュエータの動作を実行してもよい。
電子制御ユニットは、排気圧制御処理において、排気圧制御処理のための排気アクチュエータの動作を開始する際の大気圧が第2基準値よりも高い場合には、上流側排気圧が低くなる方向に排気アクチュエータを制御し、排気圧制御処理のための排気アクチュエータの動作を開始する際の大気圧が第2基準値よりも低い場合には、上流側排気圧が高くなる方向に排気アクチュエータを制御してもよい。
電子制御ユニットは、内燃機関が停止されるエンジン停止時に排気圧制御処理による排気アクチュエータの動作を実行してもよい。
電子制御ユニットは、エンジン始動の後に内燃機関のエンジン回転数が自立回転可能な回転数を上回った時に、排気圧制御処理による動作前の制御状態に戻るように排気アクチュエータを制御してもよい。
本発明に係る排気圧制御処理によれば、排気アクチュエータの制御により、エンジン始動時の上流側排気圧が所定の範囲内に収まるように、パティキュレートフィルタの粒子状物質(PM)の堆積状態に基づいてエンジン始動時の上流側排気圧が増減される。すなわち、排気圧制御処理によれば、エンジン始動時の上流側排気圧を単に下げるのではなく、上流側排気圧が低い場合には、所定の範囲内に収まるように上流側排気圧が高められる。このため、PMの堆積状態に応じたエンジン始動時のエンジン振動特性の変動を抑制でき、ユーザが違和感を覚えにくくなる。
実施の形態1に係る内燃機関のシステム構成の一例を示す模式図である。 図1に示すGPFのPM堆積量Aの履歴を表した図である。 PM堆積量Aと排気圧力PEとの関係を表した図である。 排気圧力PEと筒内残留ガス量との関係を表した図である。 筒内圧とクランク角との関係を表した図である。 実施の形態1に係る排気圧制御処理を伴う動作の一例を表したタイムチャートである。 排気圧力PEと動作量m1との関係の一例を表した図である。 大気圧PAと動作量m2との関係の一例を表した図である。 実施の形態1に係る排気圧制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る排気圧制御処理の効果を説明するための図である。 実施の形態2に係る排気圧制御処理を伴う動作の一例を表したタイムチャートである。 実施の形態2に係る排気圧制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る内燃機関のシステム構成の一例を示す模式図である。
以下に示す実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に、この発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施の形態において説明する構造やステップ等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。
1.実施の形態1
1-1.システム構成例
図1は、実施の形態1に係る内燃機関10のシステム構成の一例を示す模式図である。図1に示す内燃機関10は車両に搭載されている。内燃機関10は、可変容量式のターボ過給機12を備えている。
ターボ過給機12は、吸気通路14に配置されたコンプレッサ16と、排気通路18に配置されたタービン20とを備えている。タービン20は可変ノズル22を有する。ターボ過給機12は、さらに、可変ノズル(VN)22の開度(VN開度α)を制御するVNアクチュエータ24を備えている。VNアクチュエータ24は、一例として電動式である。VNアクチュエータ24は、所定の開度制御範囲内でVN開度αを制御する。VN開度αが小さくなると(閉じ側に制御されると)、タービン20の入口面積が小さくなり、タービン20の上流側の排気圧力(すなわち、内燃機関10の背圧)が高くなる。以下の説明では、この排気圧力を「排気圧力PE」と称する。一方、VN開度αが大きくなると(開き側に制御されると)、タービン20の入口面積が大きくなり、排気圧力PEが低くなる。このように、VN開度αを制御することによって排気圧力PEを調整できる。
吸気通路14におけるコンプレッサ16の下流には、コンプレッサ16によって圧縮された吸気を冷却するインタークーラ26が配置されている。インタークーラ26の下流には、電子制御式のスロットル28が配置されている。スロットル28の開度調整によって吸入空気量が制御される。
排気通路18におけるタービン20の下流には、排気に含まれる粒子状物質(PM)を捕集するパティキュレートフィルタ30が配置されている。内燃機関10は、一例としてガソリンを燃料とする火花点火式エンジンであり、以下、パティキュレートフィルタ30はGPF(ガソリン・パティキュレート・フィルタ)30とも称される。なお、GPF30の下流には、三元触媒(図示省略)が配置されている。なお、GPF30は、当該三元触媒の下流に配置されてもよいし、三元触媒と一体的に構成されてもよい。また、本発明に係る「排気制御装置」は、火花点火式の内燃機関10に代え、例えば圧縮着火式の内燃機関に適用されてもよい。すなわち、本発明に係る「パティキュレートフィルタ」の他の例は、DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルタ)であってもよい。
図1に示すシステムは、さらに、内燃機関10を制御するための電子制御ユニット(ECU)40を備えている。ECU40は、プロセッサ40aとメモリ40bとを有する。メモリ40bには、内燃機関10の各制御に用いられるマップを含む各種のデータ及び各種の制御プログラムが記憶されている。プロセッサ40aがメモリ40bから制御プログラムを読み出して実行することにより、ECU40による各種の処理及び制御が実現される。なお、ECU40は複数であってもよい。
ECU40は、内燃機関10の各制御に用いられるセンサ類42からセンサ信号を取り込む。ここでいうセンサ類42は、内燃機関10に搭載された各種センサ(例えば、クランク角センサ、排気圧センサ、大気圧センサ、及び差圧センサ)、並びに、車両に搭載された各種センサ(例えば、ドアセンサ、車速センサ、及びシフトポジションセンサ)を含む。より詳細には、排気圧センサは、本発明に係る「上流側排気圧」の一例に相当する上記排気圧力PEを検出する。差圧センサは、GPF30の入口と出口の排気圧力の差を検出する。ドアセンサは、内燃機関10を搭載する車両のドア(例えば、運転席のドア)の開閉を検出する。シフトポジションセンサは、車両の運転者によるシフトポジション(P(パーキング)レンジ及びD(ドライブ)レンジなど)の選択を検出する。また、ECU40によって制御されるアクチュエータは、上述のVNアクチュエータ24及びスロットル28に加え、内燃機関10の燃料噴射装置44及び点火装置46を含む。
(フィルタ再生処理)
図2は、図1に示すGPF30のPM堆積量Aの履歴を表した図である。図2に示すように、GPF30のPM堆積量Aは、内燃機関10の運転時間の経過とともに増加していく。PM堆積量Aが所定の閾値に達した場合、ECU40は、堆積したPMを燃焼除去するためにフィルタ再生処理を実行する。
フィルタ再生処理は、例えば、内燃機関10の運転中の所定のエンジン運転条件下(例えば、GPF30が高温状態にあり、かつ、燃料カット運転時のようにGPF30に酸素が存在している状況下)において実行される。なお、PM堆積量Aは、例えば、上記差圧センサによって検出されるGPF30の前後差圧に基づいて算出(推定)でき、あるいは、堆積量カウンタを利用した公知のPM堆積量の推定手法を利用して算出できる。
フィルタ再生処理が実行されると、図2に示すようにPM堆積量Aが減少する。その結果、GPF30のPM捕集機能が再生される。
1-2.PM堆積量Aに応じた排気圧力PE(上流側排気圧)の制御
図3は、PM堆積量Aと排気圧力PEとの関係を表した図である。図4は、排気圧力PEと筒内残留ガス量との関係を表した図である。図5は、筒内圧とクランク角との関係(圧縮上死点付近の筒内圧履歴)を表した図である。
GPF30の上流側の排気圧力である排気圧力PEは、GPF30へのPMの堆積状態(フィルタの再生状態)に応じて変化する。具体的には、図3に示すように、排気圧力PEはPM堆積量Aの増加に応じて上昇する。この排気圧力PEの上昇に伴い、図4に示すように筒内残留ガス量が増加する。筒内残留ガス量の増加は、新気量を含む筒内の総ガス量の増加に繋がり、さらには、図5に示すように、エンジン始動時における最大筒内圧(1サイクル中の筒内圧の最大値)Pmaxの上昇に繋がる。また、この最大筒内圧は、フィルタ再生処理によるPM堆積量Aの減少に伴って低下する。そして、最大筒内圧Pmaxは、エンジン始動時に内燃機関10から車両に伝達されるエンジン振動の特性(例えば、振動レベル)に影響を及ぼす。
上述のように、PM堆積量Aの変化に起因する排気圧力PEの変化に伴い、エンジン始動時におけるエンジン振動の特性が変化する。したがって、上述の図2に示すようにPM堆積量Aが経時的に変化すると、当該エンジン振動特性はそれに伴って変動する。特に、上述のフィルタ再生処理が行われると、PM堆積量Aが急減する。このため、エンジン始動時のエンジン振動特性の変化は、フィルタ再生処理の実施の前後において顕著に発生する。
上述したPMの堆積状態の変化に応じたエンジン振動特性の変動の発生(具体的には、例えば、ユーザが車両に乗る日によってエンジン振動特性が変化すること)により、ユーザが違和感を覚えるおそれがある。そこで、本実施形態では、このような課題に鑑み、ECU40は、VNアクチュエータ24の制御により、次のような「排気圧制御処理」を実行する。本実施形態では、このVNアクチュエータ24が本発明に係る「排気アクチュエータ」の一例に相当する。
1-2-1.排気圧制御処理
排気圧制御処理は、エンジン始動時における排気圧力PEが所定の範囲内に収まるように、GPF30へのPMの堆積状態に基づいて当該エンジン始動時の排気圧力PEを増減させる処理である。ここでいう「エンジン始動時」は、エンジン始動過程(クランキングの開始から燃料噴射の開始までの期間)を含む。以下の図6に示す一例では、クランキングの開始時点t12から内燃機関10が自立回転可能となった時点t13までの期間(すなわち、排気圧制御処理によってエンジン始動時用のVN開度αが選択されている期間)が、「エンジン始動時」に該当している。
図6は、実施の形態1に係る排気圧制御処理を伴う動作の一例を表したタイムチャートである。本実施形態では、排気圧制御処理によるVNアクチュエータ24の動作は、内燃機関10が停止しているエンジン停止状態において「内燃機関10の始動に繋がり得る動作」が検出された場合に実行される。図6に示す例では、車両のイグニッションスイッチがオフとされた後のエンジン停止中(エンジン回転数NE=0)に車両のドアが開いたことがドアセンサにより検出された時点t11(ドア開フラグON)において、当該動作が検出される。換言すると、ECU40は、当該動作がなされたと判定する。
時点t11が到来すると、PMの堆積状態によらずにエンジン始動時における排気圧力PEを所定の範囲内に収まるために必要なVNアクチュエータ24の動作量mが算出される。動作量mは、基準開度α0(VNアクチュエータ24の通常位置)に対するVN開度αの変化量に相当する。図6に示す一例では、動作量mの算出後に、直ちにVN開度αが基準開度α0に対して動作量mだけ変化するようにVNアクチュエータ24が制御されている。より詳細には、基準開度α0は、アイドリング運転条件におけるVN開度αの基本開度(換言すると、排気圧制御処理が実行されない場合に用いられるVN開度値)である。
動作量mは、基準開度α0に対してVN22を開くときは正の値となり、逆に、基準開度α0に対してVN22を閉じるときは負の値となる。本実施形態では、動作量mは、排気圧力PEと大気圧PAとに応じた値となるように算出される。すなわち、動作量mは、排気圧力PEと大気圧PAの関数である。一例として、動作量mは、排気圧力PEに基づく動作量m1と、大気圧PAに基づく動作量m2との和に相当する。VNアクチュエータ24は、算出された動作量mを基準開度α0に加えて得られる値となるようにVN開度αを調整する。
図7は、排気圧力PEと動作量m1との関係の一例を表した図である。図7中の排気圧力PEの基準値X1(本発明に係る「第1基準値」の一例に相当)は、排気圧制御処理において基準となる排気圧力PEの所定値である。排気圧制御処理では、排気圧力PEの取得値PExが基準値X1と比較される。この取得値PExは、特定エンジン運転条件C(一例として、アイドリング(無負荷)運転条件)における排気圧力PEの値である。したがって、基準値X1は、当該特定エンジン運転条件Cにおける排気圧力PEの基準値に相当する。
取得値PExは、例えば、PM堆積量Aを利用する公知の手法に基づいて推定することによって取得できる。より詳細には、エンジン停止状態において排気圧制御処理を行う本実施形態においてPM堆積量Aを利用する場合には、取得値PExは、前回のイグニッションスイッチオフに伴うエンジン停止時に取得されるPM堆積量Aに基づいて、特定エンジン運転条件Cでの値として推定される。また、本実施形態において排気圧センサを利用する場合には、取得値PExは、前回のエンジン停止前(より詳細には、エンジン停止直前)の特定エンジン運転条件Cにおいて排気圧センサを用いて取得される。
付け加えると、上述のVN22の基準開度α0は、ゼロではない所定の基準堆積量A1の下で特定エンジン運転条件Cにおいて排気圧力PEの基準値X1が得られるときのVN開度値に相当する。したがって、動作量m1は、取得値PExが基準値X1と等しい場合にはゼロとされる。取得値PExが基準値X1と等しくない場合における各排気圧力PEでの動作量m1は、エンジン始動時の排気圧力PEを基準値X1に近づけられるように決定されている。
具体的には、PM堆積量Aが基準堆積量A1よりも多いために取得値PExが基準値X1よりも高い場合には、エンジン始動時の排気圧力PEが低くなる方向にVNアクチュエータ24が制御される。このように排気圧力PEを下げて基準値X1に近づけるためには、VN開度αを基準開度α0よりも大きくする(すなわち、開き側にVN開度αを制御する)必要がある。このため、正の動作量m1が算出される。より詳細には、基準値X1に対する取得値PExの差が大きいほど大きくなるように正の動作量m1が算出される。
一方、PM堆積量Aが基準堆積量A1よりも少ないために取得値PExが基準値X1よりも低い場合には、エンジン始動時の排気圧力PEが高くなる方向にVNアクチュエータ24が制御される。このように排気圧力PEを高めて基準値X1に近づけるためには、VN開度αを基準開度α0よりも小さくする(すなわち、閉じ側にVN開度αを制御する)必要がある。このため、負の動作量m1が算出される。より詳細には、基準値X1に対する取得値PExの差が負側で大きいほど負側で大きくなるように、負の動作量m1が算出される。
ここで、イグニッションスイッチがオフとされてエンジン停止状態となってから次にエンジン始動がなされるまでの期間中に、大気圧PAが変化する可能性がある。大気圧PAの変化は、エンジン始動時の排気圧力PE及び筒内残留ガス量、さらには最大筒内圧Pmaxに影響を及ぼす。そこで、本実施形態では、以下に説明されるように、動作量mは、排気圧力PEだけでなく大気圧PAにも基づいて算出される。
図8は、大気圧PAと動作量m2との関係の一例を表した図である。図8に示す関係は、排気圧力PEに関する図7に示す関係と同様の考え方に基づいて決定されている。図8中の基準値X2は、本発明に係る「第2基準値」の一例に相当する所定値である。基準値X2は、例えば、前回のエンジン停止時に排気圧センサによって検出される大気圧PAの値であってもよい。
上記の基準値X2との比較に用いられる大気圧PAの取得は、時点t11において上述の「内燃機関10の始動に繋がり得る動作」が検出された後に、例えば大気圧センサを用いて行われる。このように、大気圧PAの取得は、排気圧制御処理のためのVNアクチュエータ24の動作が開始される際に行われる。
取得された大気圧PAが基準値X2よりも高い場合には、当該大気圧PAが基準値X2と等しい場合と比べて、エンジン始動時の排気圧力PEが高くなってしまう。このため、取得された大気圧PAが基準値X2よりも高い場合には、エンジン始動時の排気圧力PEを低くするために、正の動作量m2が算出される。より詳細には、基準値X2に対する取得値PExの差が大きいほど大きくなるように正の動作量m2が算出される。一方、大気圧PAが基準値X2よりも低い場合には、エンジン始動時の排気圧力PEを高くするために、負の動作量m2が算出される。より詳細には、基準値X2に対する取得値PExの差が負側で大きいほど負側で大きくなるように、負の動作量m2が算出される。
図6に示す例では、時点t11において「内燃機関10の始動に繋がり得る動作」が検出された後(すなわち、近い将来のエンジン始動が予測された後)の時点t12において、エンジン始動が実際に行われている。具体的には、時点t12においてクランキングが開始され、エンジン回転数NEが上昇していく。クランキングの実行中に各気筒の燃料噴射が開始される。時点t13は、エンジン回転数NEが自立回転可能な回転数(完爆判定回転数)Yを上回った時点に相当する。図6に示す例では、時点t13の経過後には、内燃機関10はアイドリング運転状態となっている。
図6に示す例では、時点t13において、VN開度αが基準開度α0(すなわち、排気圧制御処理による動作前の制御状態)に戻すためのVNアクチュエータ24の動作が開始される。すなわち、内燃機関10が自立回転可能となると、排気圧制御処理が終了される。
1-2-2.排気圧制御処理の流れ
図9は、実施の形態1に係る排気圧制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、エンジン停止状態において繰り返し実行される。
図9では、ECU40は、まずステップS100において、エンジン回転数がゼロ、かつ、ドア開フラグがONであるか否かを判定する。その結果、この判定結果が否定的である場合、すなわち、「内燃機関10の始動に繋がり得る動作」が検出されない場合には、ECU40は今回の処理サイクルを終了する。なお、エンジン停止中にフィルタ再生処理を実行可能な構成を内燃機関10が備えている例では、エンジン停止中にフィルタ再生処理が行われると、GPF30へのPMの堆積状態が前回のエンジン停止前の堆積状態から変化する。このため、ステップS100の判定条件は、エンジン停止中にフィルタ再生処理が行われていないことを含んでもよい。
一方、ステップS100の判定結果が肯定的である場合、すなわち、「内燃機関10の始動に繋がり得る動作」が検出された場合には、処理はステップS102に進む。ステップS102では、ECU40は、排気圧力PE(取得値PEx)と大気圧PAとを取得する。取得値PExは、例えば、上述のように、前回のイグニッションスイッチオフに伴うエンジン停止時に取得されるPM堆積量Aに基づいて取得(推定)でき、あるいは、前回のエンジン停止前の排気圧センサ値を用いて取得できる。また、大気圧PAは、例えば、ステップS102の処理の到来時点の大気圧センサ値を用いて取得できる。
ステップS102に続くステップS104では、ECU40は、VNアクチュエータ24の動作量mを算出する。具体的には、ECU40のメモリ40bは、例えば、上述の図7及び図8に示すような関係をマップとして記憶している。ECU40は、そのようなマップから、ステップS102で得られた取得値PEx及び大気圧PAに応じた動作量m1及びm2をそれぞれ算出する。そして、ECU40は、これらの動作量m1及びm2の和である動作量mを算出する。
ステップS104に続くステップS106では、ECU40は、VN開度αが基準開度α0からエンジン始動時用のVN開度α(=基準開度α0+動作量m)に変更されるようにVNアクチュエータ24を動作させる。
ステップS106に続くステップS108では、ECU40は、所定のエンジン始動動作(クランキング、並びに、燃料噴射及び点火を含む)を開始する。その後、処理は、ステップS110に進む。
ステップS110では、ECU40は、エンジン回転数NEが自立回転可能な回転数Yを上回ったか否かを判定する。その結果、エンジン回転数NEが回転数Yに到達していない間は、エンジン始動時用のVN開度α(=基準開度α0+動作量m)が用いられる。一方、エンジン回転数NEが回転数Yを上回ると、処理はステップS112に進み、ECU40は、VN開度αが基準開度α0に戻るようにVNアクチュエータ24を動作させる。
1-3.効果
図10は、実施の形態1に係る排気圧制御処理の効果を説明するための図である。図10中に破線で示すように、排気圧制御処理が行われない例では、エンジン始動時の排気圧力PEは、PM堆積量Aが多いほど高くなる。このため、PM堆積量Aの変化に応じて、エンジン始動時のエンジン振動特性が変動してしまう。
これに対し、排気圧制御処理によれば、PM堆積量Aが基準堆積量A1よりも多いために取得値PExが基準値X1よりも高い場合には、エンジン始動時の排気圧力PEが低くなる方向にVNアクチュエータ24が制御される。一方、取得値PExが基準値X1よりも低い場合には、エンジン始動時の排気圧力PEが高くなる方向にVNアクチュエータ24が制御される。これにより、図10に示すように、PM堆積量Aによらずに一定となるようにエンジン始動時の排気圧力PEを調整できる。少なくとも、PM堆積量Aによらずに所定の範囲内に収めるように(換言すると、少なくとも基準値X1に近づくように)エンジン始動時の排気圧力PEを調整できる。付け加えると、本排気圧制御処理によれば、エンジン始動時の排気圧力PEを単に下げるのではなく、排気圧力PEが基準値X1よりも低い場合にはVNアクチュエータ24を制御して排気圧力PEを高められる。すなわち、当該排気圧力PEが所定の範囲に収まるように制御される。
したがって、本実施形態によれば、GPF30のPMの堆積状態に応じたエンジン始動時の筒内圧力の変動、及びこれに伴うエンジン振動特性の変動を抑制できる。このため、エンジン始動の際に、ユーザが違和感を覚えにくくなる。
また、本実施形態の排気圧制御処理では、エンジン始動時の排気圧力PEの調整は、排気圧力PEの取得値PExだけでなく、排気圧制御処理のためのVNアクチュエータ24の動作を開始する際の大気圧PAにも基づいて行われる。これにより、前回のエンジン停止時からの大気圧PAの変化の影響をも考慮して、エンジン始動時の排気圧力PEを一定に近づけることができる。
なお、上述したように、実施の形態1では、エンジン始動時の排気圧力PEの調整(VNアクチュエータ24の動作量mの決定)のために、排気圧力PEの取得値PExだけでなく、大気圧PAも用いられた。しかしながら、このような例に代え、VNアクチュエータ24の動作量は、大気圧PAを用いずに排気圧力PEの取得値PExに基づいて決定されてもよい。
2.実施の形態2
実施の形態2は、以下に説明する点において、実施の形態1と相違している。すなわち、上述した実施の形態1では、エンジン停止状態においてもVN開度αを制御可能なVNアクチュエータ(例えば、電動式のVNアクチュエータ24)が用いられた。これに対し、実施の形態2では、エンジン停止状態ではVN開度αを変更できずに保持することのみ可能な方式のVNアクチュエータ(図示省略)を利用した排気圧制御処理について説明される。このようなVNアクチュエータ(以下、便宜上、「VNアクチュエータZ」と称する)の一例は、エンジン負圧を利用して動作するダイアフラム式のVNアクチュエータである。ただし、以下に説明される手法による排気圧制御処理は、電動式のVNアクチュエータ24を用いて実行することも可能である。
図11は、実施の形態2に係る排気圧制御処理を伴う動作の一例を表したタイムチャートである。本実施形態では、排気圧制御処理によるVNアクチュエータZの動作は、内燃機関10が停止されるエンジン停止時に実行される。具体的には、まず、エンジン停止の可能性の有無が判定される。図11に示す例では、エンジン運転中に車速がゼロ、かつ、車両の変速機のシフトポジションがPレンジとなったことが検出された時点t21(エンジン停止フラグON)において、エンジン停止の可能性があると判定される。
時点t21が到来すると、VNアクチュエータZの動作量mが算出される。本実施形態では、動作量mの算出のために、排気圧力PEの取得値PExが用いられる。したがって、本実施形態の動作量mは、上述の図7に示す関係を用いて算出される動作量m1と等しい。ただし、本実施形態では、取得値PExは、動作量mの算出時(すなわち、時点t21)のPM堆積量Aに基づく推定によって取得される。あるいは、取得値PExは、動作量mの算出時の排気センサ値を用いて取得される。付け加えると、動作量mの算出時のエンジン運転条件は、上述の特定エンジン運転条件Cの一例であるアイドル運転条件である。
図11に示す例では、時点t21におけるエンジン停止可能性の判定後の時点t22において、実際にエンジン停止要求がユーザから出されている。上述のように算出された動作量mに従うVNアクチュエータZの動作は、エンジン停止要求を受けて所定のエンジン停止動作(燃料噴射の停止を含む)が実行される時点t23において実行される。
時点t23の後の時点t24は、エンジン停止の完了時点(NE=0)である。図11に示す例では、上記動作量mに従って調整されたVN開度値(=α0+m)を用いてエンジン停止中のVN開度αが保持される。このVN開度値(=α0+m)の保持は、例えば、その後の時点t25にてエンジン始動(クランキング)が開始された後の時点t26において内燃機関10が自立回転可能となるまで実行される。時点t26において、VN開度αが基準開度α0に戻るようにVNアクチュエータZが制御される(排気圧制御処理が終了される)。
図12は、実施の形態2に係る排気圧制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、エンジン運転中に繰り返し実行される。
図12では、ECU40は、まずステップS200において、車速がゼロ、かつ、シフトポジションがPレンジであるか否かを判定する。その結果、この判定結果が否定的である場合、すなわち、エンジン停止の可能性があると判定されない場合には、ECU40は今回の処理サイクルを終了する。なお、エンジン停止中にフィルタ再生処理を実行可能な構成を内燃機関10が備えている場合には、ステップS200の判定条件は、当該ステップS200による予測対象のエンジン停止後のエンジン停止状態においてフィルタ再生処理が行われないこと(すなわち、PM堆積量Aが変化しないこと)を含んでもよい。
一方、ステップS200の判定結果が肯定的である場合、すなわち、エンジン停止の可能性があると判定された場合には、処理はステップS202に進む。ステップS202では、ECU40は、排気圧力PE(取得値PEx)を取得する。取得値PExは、例えば、上述のように、ステップS202の処理の時点でのPM堆積量Aに基づいて取得(推定)でき、あるいは、当該時点での排気圧センサ値を用いて取得できる。
ステップS202に続くステップS204では、ECU40は、VNアクチュエータZの動作量mを算出する。具体的には、例えば、ステップS104において説明した動作量m1の算出手法を利用して、ECU40は、ステップS202で得られた取得値PExに応じた動作量mを算出する。
ステップS204に続くステップS206では、ECU40は、ユーザの操作に基づくエンジン停止要求があるか否かを判定する。その結果、エンジン停止要求がない場合には、ECU40は今回の処理サイクルを終了する。一方、エンジン停止要求がある場合には、処理はステップS208に進む。
ステップS208では、ECU40は、所定のエンジン停止動作(燃料噴射停止を含む)を実行する。また、ECU40は、VN開度αが基準開度α0からエンジン始動時用のVN開度α(=基準開度α0+動作量m)に変更されるようにVNアクチュエータZを動作させ、かつ、当該エンジン始動時用のVN開度αを保持するようにVNアクチュエータZを制御する。その後のステップS108~S112の処理は、図9を参照して既述した通りである。
以上説明した実施の形態2によれば、内燃機関10が、エンジン停止状態ではVN開度αを変更できずに保持することのみ可能な方式のVNアクチュエータ(例えば、VNアクチュエータZ)を電動式のVNアクチュエータ24に代えて備える場合であっても、排気圧制御処理を実行することができる。そして、実施の形態1と同様に、GPF30のPMの堆積状態に応じたエンジン始動時の筒内圧力の変動、及びこれに伴うエンジン振動特性の変動を抑制できる。
3.実施の形態3
図13は、実施の形態3に係る内燃機関50のシステム構成の一例を示す模式図である。図13に示す内燃機関50は、可変ノズル22を有しないターボ過給機52と、排気絞り弁54とを備える点において、図1に示す内燃機関10と相違している。排気絞り弁54は、一例として、GPF30の下流に配置されているが、GPF30の上流に配置されてもよい。なお、排気絞り弁54がGPF30の上流に配置される例では、排気絞り弁54の上流側の排気圧力が排気圧力PE(上流側排気圧)に相当する。
排気絞り弁54は、例えば電動式であるが、その駆動方式は特に限定されない。排気絞り弁54の開度を大きくすることにより、排気圧力PE(上流側排気圧)を低くすることができる。逆に、排気絞り弁54の開度を小さくすることにより、排気圧力PE(上流側排気圧)を高くすることができる。このため、本発明に係る「排気圧制御処理」の実行のために用いられる「排気アクチュエータ」として、上述のVNアクチュエータ24及びZに代え、排気絞り弁54を用いることができる。具体的には、ここでは詳細な説明を省略するが、例えば、VN開度αを排気絞り弁54の開度と置き換えつつ、上述した実施の形態1又は2で説明されたものと同様の手法を利用して、排気絞り弁54の制御による排気圧制御処理を実行することができる。
10、50 内燃機関
12 可変容量式のターボ過給機
18 排気通路
20 タービン
22可変ノズル(VN)
24 VNアクチュエータ(排気アクチュエータ)
30 パティキュレートフィルタ(GPF)
40 電子制御ユニット(ECU)
42 センサ類
52 ターボ過給機
54 排気絞り弁(排気アクチュエータ)

Claims (8)

  1. 排気通路に配置されたパティキュレートフィルタを備える内燃機関に適用された排気制御装置であって、
    前記パティキュレートフィルタの上流側における前記排気通路の圧力である上流側排気圧を調整可能な排気アクチュエータと、
    前記排気アクチュエータを制御する電子制御ユニットと、
    を備え、
    前記電子制御ユニットは、前記排気アクチュエータの制御により、エンジン始動時の前記上流側排気圧が所定の範囲内に収まるように、前記パティキュレートフィルタの粒子状物質の堆積状態に基づいて前記エンジン始動時の前記上流側排気圧を増減させる排気圧制御処理を実行する
    ことを特徴とする内燃機関の排気制御装置。
  2. 前記電子制御ユニットは、前記排気圧制御処理において、
    特定エンジン運転条件における前記上流側排気圧が第1基準値よりも高い場合には、前記上流側排気圧が低くなる方向に前記排気アクチュエータを制御し、
    前記特定エンジン運転条件における前記上流側排気圧が前記第1基準値よりも低い場合には、前記上流側排気圧が高くなる方向に前記排気アクチュエータを制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気制御装置。
  3. 前記内燃機関は、可変ノズル付きのタービンと、可変ノズル開度を制御する可変ノズルアクチュエータとを有する可変容量式ターボ過給機を含み、
    前記排気アクチュエータは、前記可変ノズルアクチュエータであって、
    前記電子制御ユニットは、前記排気圧制御処理において、
    前記上流側排気圧を低くする場合には、前記可変ノズル開度が大きくなるように前記可変ノズルアクチュエータを制御し、
    前記上流側排気圧を高くする場合には、前記可変ノズル開度が小さくなるように前記可変ノズルアクチュエータを制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の排気制御装置。
  4. 前記内燃機関は、前記排気通路に配置された排気絞り弁を含み、
    前記排気アクチュエータは、前記排気絞り弁であって、
    前記電子制御ユニットは、前記排気圧制御処理において、
    前記上流側排気圧を低くする場合には、前記排気絞り弁の開度が大きくなるように前記可変ノズルアクチュエータを制御し、
    前記上流側排気圧を高くする場合には、前記排気絞り弁の開度が小さくなるように前記可変ノズルアクチュエータを制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の排気制御装置。
  5. 前記電子制御ユニットは、前記内燃機関が停止しているエンジン停止状態において前記内燃機関の始動に繋がり得る動作を検出した場合に、前記排気圧制御処理による前記排気アクチュエータの動作を実行する
    ことを特徴とする請求項1~4の何れか1つに記載の内燃機関の排気制御装置。
  6. 前記電子制御ユニットは、前記排気圧制御処理において、
    前記排気圧制御処理のための前記排気アクチュエータの動作を開始する際の大気圧が第2基準値よりも高い場合には、前記上流側排気圧が低くなる方向に前記排気アクチュエータを制御し、
    前記排気圧制御処理のための前記排気アクチュエータの動作を開始する際の前記大気圧が前記第2基準値よりも低い場合には、前記上流側排気圧が高くなる方向に前記排気アクチュエータを制御する
    ことを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の排気制御装置。
  7. 前記電子制御ユニットは、前記内燃機関が停止されるエンジン停止時に前記排気圧制御処理による前記排気アクチュエータの動作を実行する
    ことを特徴とする請求項1~4の何れか1つに記載の内燃機関の排気制御装置。
  8. 前記電子制御ユニットは、前記エンジン始動の後に前記内燃機関のエンジン回転数が自立回転可能な回転数を上回った時に、前記排気圧制御処理による動作前の制御状態に戻るように前記排気アクチュエータを制御する
    ことを特徴とする請求項1~7の何れか1つに記載の内燃機関の排気制御装置。
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