JP2022132830A - 車両衝突回避支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者に衝突回避ハンドル操作をできるだけ早いタイミングで開始させることができる車両衝突回避支援装置を提供する。【解決手段】車両衝突回避支援装置10は、自車両100がその前方に存在する物体200に衝突する可能性があるときに自車両の運転者が自車両と物体との衝突を回避するために自車両を旋回させる衝突回避操舵操作を行った場合、衝突回避操舵操作を補助するための操舵力を自車両に付加する衝突回避操舵操作補助を実施する。車両衝突回避支援装置は、自車両の前方を含む自車両の周辺の情報を検出する周辺情報検出装置を備え、周辺情報検出装置により検出される情報に基づいて自車両がその前方に存在する物体と衝突する可能性があると判定した場合、衝突回避操舵操作を行う必要があることを運転者に知らせるための通知を行う。【選択図】 図7

Description

本発明は、車両衝突回避支援装置に関する。
自車両が前方の物体に衝突する可能性があると運転者が判断して自車両と物体との衝突を回避するためのハンドル操作を行ったときに、そのハンドル操作を補助するための操舵トルク(補助操舵トルク)をステアリングシャフトに付加することにより、より確実に自車両と物体との衝突を回避できるようにする車両衝突回避支援装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007-39017号公報
従来の車両衝突回避支援装置は、自車両と物体との衝突を回避するためのハンドル操作(衝突回避ハンドル操作)を運転者が開始したときにステアリングシャフトへの補助操舵トルクの付加を開始する。従って、運転者による衝突回避ハンドル操作の開始が遅れると、運転者は、大きな衝突回避ハンドル操作を行わなければならないし、車両衝突回避支援装置は、大きな補助操舵トルクをステアリングシャフトに付加しなければならず、その結果、自車両と物体との衝突を安全に回避できなくなる虞がある。
本発明の目的は、運転者に衝突回避ハンドル操作をできるだけ早いタイミングで開始させることができる車両衝突回避支援装置を提供することにある。
本発明に係る車両衝突回避支援装置は、自車両がその前方に存在する物体に衝突する可能性があるときに前記自車両の運転者が前記自車両と前記物体との衝突を回避するために前記自車両を旋回させる衝突回避操舵操作を行った場合、前記衝突回避操舵操作を補助するための操舵力を前記自車両に付加する衝突回避操舵操作補助を実施する制御装置を備えている。更に、本発明に係る車両衝突回避支援装置は、前記自車両の前方を含む前記自車両の周辺の情報を検出する周辺情報検出装置を備えている。前記制御装置は、前記周辺情報検出装置により検出される情報に基づいて前記自車両がその前方に存在する物体と衝突する可能性があると判定した場合、前記衝突回避操舵操作を行う必要があることを前記運転者に知らせるための通知を行う。
本発明によれば、自車両が物体に衝突する可能性があり、衝突回避操舵操作を運転者が行う必要があると判断されたとき、衝突回避操舵操作を行う必要があることを運転者に知らせるための通知が行われる。これにより、衝突回避操舵操作を行う必要があることに運転者が気づかないような状況においても、衝突回避操舵操作を行う必要があることを運転者に気づかせることができる可能性が高まる。このため、運転者に衝突回避操舵操作を早期に開始させることができ、その結果、より安全に自車両と物体との衝突を回避することができる。
本発明に係る車両衝突回避支援装置において、前記制御装置は、前記自車両と前記物体との衝突を回避するために前記自車両を一方の方向に旋回させた後、逆方向に旋回させる必要がある場合において前記自車両を前記逆方向に旋回させる地点に前記自車両が達したときに前記自車両を前記逆方向に旋回させるように前記衝突回避操舵操作を行う必要があることを前記運転者に知らせるための通知を行うように構成されてもよい。
本発明によれば、運転者による衝突回避操舵操作の開始後、自車両と物体との衝突を安全に回避するために望ましい衝突回避操舵操作を行うことを運転者に促すことができる。
又、前記制御装置は、前記衝突回避操舵操作補助を開始するときに前記自車両と前記物体との衝突を回避するための前記自車両の走行経路を目標衝突回避経路として設定し、前記自車両が前記目標衝突回避経路から所定距離以上、逸脱した場合、前記自車両を前記目標衝突回避経路に近づける方向に前記衝突回避操舵操作を行う必要があることを前記運転者に知らせるための通知を行うように構成されてもよい。
本発明によれば、運転者による衝突回避操舵操作の開始後、自車両と物体との衝突を安全に回避するために望ましい衝突回避操舵操作を運転者に促すことができる。
又、本発明に係る車両衝突回避支援装置が画像を表示する表示装置を備えている場合において、前記制御装置は、前記通知の内容を表す画像を前記表示装置により表示することにより前記通知を行うように構成されてもよい。
特定の衝突回避操舵操作を行う必要があることを表示する画像を運転者に提示すれば、運転者は、直感的に、その特定の衝突回避操舵操作を行う必要があることを理解することができる。本発明によれば、特定の衝突回避操舵操作を行う必要があることを運転者に知らせるための通知を画像の表示により行う。このため、より確実に、特定の衝突回避操舵操作を行う必要があることを運転者に理解させることができる。
又、本発明に係る車両衝突回避支援装置が前記自車両を旋回させるために前記運転者により操作されるハンドルを備えている場合において、前記制御装置は、前記自車両と前記物体との衝突を回避するために前記ハンドルを操作するべき方向を示しつつ前記ハンドルを表す画像を前記表示装置により表示することにより前記通知を行うように構成されてもよい。
特定の衝突回避操舵操作を行う必要があることをハンドルを操作するべき方向を示しつつハンドルを表す画像により運転者に知らせれば、運転者は、より直感的に、その特定の衝突回避操舵操作をどのように行う必要があるかを理解することができる。本発明によれば、特定の衝突回避操舵操作を行う必要があることを運転者に知らせるための通知を、ハンドルを操作するべき方向を示しつつハンドルを表す画像の表示により行う。このため、より確実に、特定の衝突回避操舵操作を行う必要があることを運転者に理解させることができる。
本発明の構成要素は、図面を参照しつつ後述する本発明の実施形態に限定されるものではない。本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、本発明の実施形態についての説明から容易に理解されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係る車両衝突回避支援装置及びその車両衝突回避支援装置が搭載された車両(自車両)を示した図である。 図2の(A)は、自車両の走行車線(自車線)を規定する区画線を示した図であり、図2の(B)は、自車両のヨー角を示した図であり、図2の(C)も、自車両のヨー角を示した図である。 図3の(A)は、自車走行領域を示した図であり、図3の(B)は、自車走行領域に物体(車両)が存在している場面を示した図であり、図3の(C)は、衝突回避経路を示した図である。 図4の(A)は、運転者による衝突回避ハンドル操作の開始前におけるハンドル画像及び矢印画像を示した図であり、図4の(B)は、運転者による衝突回避ハンドル操作の開始後におけるハンドル画像及び矢印画像を示した図である。 図5の(A)は、目標衝突回避経路を示した図であり、図5の(B)は、運転者による衝突回避ハンドル操作の開始直後の場面を示した図であり、図5の(C)は、運転者による衝突回避ハンドル操作の開始後、自車両が物体を避けて走行している場面を示した図である。 図6は、衝突回避ハンドル操作補助を終了させる条件が成立した場面を示した図である。 図7は、本発明の実施形態に係る車両衝突回避支援装置が実行するルーチンを示したフローチャートである。 図8は、本発明の実施形態に係る車両衝突回避支援装置が実行するルーチンを示したフローチャートである。 図9は、本発明の実施形態に係る車両衝突回避支援装置が実行するルーチンを示したフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る車両衝突回避支援装置について説明する。図1に示したように、本発明の実施形態に係る車両衝突回避支援装置10は、自車両100に搭載されている。
<ECU>
車両衝突回避支援装置10は、ECU90を備えている。ECUは、エレクトロニックコントロールユニットの略称である。ECU90は、マイクロコンピュータを主要部として備える。マイクロコンピュータは、CPU、ROM、RAM、不揮発性メモリ及びインターフェース等を含む。CPUは、ROMに格納されたインストラクション又はプログラム又はルーチンを実行することにより、各種機能を実現するようになっている。
<駆動装置等>
又、自車両100には、駆動装置21、制動装置22及び操舵装置23が搭載されている。
<駆動装置>
駆動装置21は、自車両100を走行させるために自車両100に与えられる駆動トルクTQ_D(駆動力)を出力する装置であり、例えば、内燃機関及びモータ等である。駆動装置21は、ECU90に電気的に接続されている。ECU90は、駆動装置21の作動を制御することにより駆動装置21から出力される駆動トルクTQ_Dを制御することができる。
<制動装置>
制動装置22は、自車両100を制動するために自車両100に与えられる制動トルクTQ_B(制動力)を出力する装置であり、例えば、ブレーキ装置である。制動装置22は、ECU90に電気的に接続されている。ECU90は、制動装置22の作動を制御することにより制動装置22から出力される制動トルクTQ_Bを制御することができる。
<操舵装置>
操舵装置23は、自車両100を操舵するために自車両100に与えられる操舵トルクTQ_S(操舵力)を出力する装置であり、例えば、パワーステアリング装置である。操舵装置23は、ECU90に電気的に接続されている。ECU90は、操舵装置23の作動を制御することにより操舵装置23から出力される操舵トルクTQ_Sを制御することができる。
<表示装置>
更に、自車両100には、表示装置30が搭載されている。表示装置30は、自車両100の運転者が視認することができるように各種画像を表示する装置であり、例えば、ヘッドアップディスプレイ、マルチインフォメーションディスプレイ又はナビゲーション装置のディスプレイである。ヘッドアップディスプレイは、車両のフロントガラスに画像を投影することにより画像を表示する表示装置である。マルチインフォメーションディスプレイは、車両のインストルメントパネルに設置されているコンビネーションメーターに設けられ、画像を表示する表示装置である。ナビゲーション装置は、そのディスプレイに地図を表示するとともに自車両100の位置を表示することにより地図上における自車両100の位置を表示したり、目的地までのルートを案内したりする装置である。
表示装置30は、ECU90に電気的に接続されている。ECU90は、各種画像を表示装置30により表示させることができる。
<音響装置>
更に、自車両100には、音響装置40が搭載されている。音響装置40は、音を出力する装置であり、音声出力装置41及び警報音出力装置42を含んでいる。音声出力装置41は、各種音声を出力する装置であり、例えば、スピーカーである。警報音出力装置42は、各種警報音を出力する装置であり、例えば、ブザーである。
音響装置40は、ECU90に電気的に接続されている。ECU90は、音響装置40から各種音声及び各種警報音を出力させることができる。
<センサ等>
更に、自車両100には、アクセルペダル51、ブレーキペダル52、ハンドル53、ステアリングシャフト54、アクセルペダル操作量センサ61、ブレーキペダル操作量センサ62、操舵角センサ63、操舵トルクセンサ64、車速検出装置65、縦加速度センサ66、横加速度センサ67、ヨーレートセンサ68及び周辺情報検出装置69が搭載されている。
<アクセルペダル操作量センサ>
アクセルペダル操作量センサ61は、アクセルペダル51の操作量を検出するセンサである。アクセルペダル操作量センサ61は、ECU90に電気的に接続されている。アクセルペダル操作量センサ61は、検出したアクセルペダル51の操作量の情報をECU90に送信する。ECU90は、その情報に基づいてアクセルペダル51の操作量をアクセルペダル操作量APとして取得する。
ECU90は、アクセルペダル操作量AP及び自車両100の車速SPDに基づいて要求駆動トルクTQ_D_req(要求駆動力)を演算により取得する。要求駆動トルクTQ_D_reqは、駆動装置21に出力が要求されている駆動トルクTQ_Dである。ECU90は、要求駆動トルクTQ_D_reqが出力されるように駆動装置21の作動を制御する。
<ブレーキペダル操作量センサ>
ブレーキペダル操作量センサ62は、ブレーキペダル52の操作量を検出するセンサである。ブレーキペダル操作量センサ62は、ECU90に電気的に接続されている。ブレーキペダル操作量センサ62は、検出したブレーキペダル52の操作量の情報をECU90に送信する。ECU90は、その情報に基づいてブレーキペダル52の操作量をブレーキペダル操作量BPとして取得する。
ECU90は、ブレーキペダル操作量BPに基づいて要求制動トルクTQ_B_req(要求制動力)を演算により取得する。要求制動トルクTQ_B_reqは、制動装置22に出力が要求されている制動トルクTQ_Bである。ECU90は、要求制動トルクTQ_B_reqが出力されるように制動装置22の作動を制御する。
<操舵角センサ>
操舵角センサ63は、中立位置に対するステアリングシャフト54の回転角度を検出するセンサである。操舵角センサ63は、ECU90に電気的に接続されている。操舵角センサ63は、検出したステアリングシャフト54の回転角度の情報をECU90に送信する。ECU90は、その情報に基づいてステアリングシャフト54の回転角度を操舵角θsteerとして取得する。
<操舵トルクセンサ>
操舵トルクセンサ64は、運転者がハンドル53を介してステアリングシャフト54に入力したトルクを検出するセンサである。操舵トルクセンサ64は、ECU90に電気的に接続されている。操舵トルクセンサ64は、検出したトルクの情報をECU90に送信する。ECU90は、その情報に基づいて運転者がハンドル53を介してステアリングシャフト54に入力したトルク(ドライバー入力トルクTQ_S_driver)を取得する。
<車速検出装置>
車速検出装置65は、自車両100の車速を検出する装置であり、例えば、車輪速センサである。車速検出装置65は、ECU90に電気的に接続されている。車速検出装置65は、検出した自車両100の車速の情報をECU90に送信する。ECU90は、その情報に基づいて自車両100の車速SPDを取得する。
ECU90は、取得した操舵角θsteer、ドライバー入力トルクTQ_S_driver及び車速SPDに基づいて要求操舵トルクTQ_S_reqを演算により取得する。要求操舵トルクTQ_S_reqは、操舵装置23に出力が要求されている操舵トルクTQ_Sである。ECU90は、要求操舵トルクTQ_S_reqが操舵装置23から出力されるように操舵装置23の作動を制御する。尚、ECU90は、後述するハンドル操作補助を行う場合、操舵角θsteer等にかかわりなく、自車両100を目標衝突回避経路Rtgtに沿って走行させるのに必要な操舵トルクTQ_Sを要求操舵トルクTQ_S_reqとして適宜決定し、その要求操舵トルクTQ_S_reqが出力されるように操舵装置23の作動を制御する。
<縦加速度センサ>
縦加速度センサ66は、自車両100の前後方向の加速度を検出するセンサである。縦加速度センサ66は、ECU90に電気的に接続されている。縦加速度センサ66は、検出した加速度の情報をECU90に送信する。ECU90は、その情報に基づいて自車両100の前後方向の加速度を縦加速度Gxとして取得する。
<横加速度センサ>
横加速度センサ67は、自車両100の横方向(幅方向)の加速度を検出するセンサである。横加速度センサ67は、ECU90に電気的に接続されている。横加速度センサ67は、検出した加速度の情報をECU90に送信する。ECU90は、その情報に基づいて自車両100の横方向の加速度を横加速度Gyとして取得する。
<ヨーレートセンサ>
ヨーレートセンサ68は、自車両100のヨーレートYRを検出するセンサである。ヨーレートセンサ68は、ECU90に電気的に接続されている。ヨーレートセンサ68は、検出したヨーレートYRの情報をECU90に送信する。ECU90は、その情報に基づいて自車両100のヨーレートYRを取得する。
<周辺情報検出装置>
周辺情報検出装置69は、自車両100の周辺の情報を検出する装置であり、例えば、カメラ、レーダセンサ(ミリ波レーダ等)、超音波センサ(クリアランスソナー)及びレーザーレーダ(LiDAR)等を含んでいる。
周辺情報検出装置69は、ECU90に電気的に接続されている。周辺情報検出装置69は、自車両100の周辺の情報を検出し、検出した情報(周辺情報I_S)をECU90に送信する。
ECU90は、周辺情報I_S(特に、自車両100の前方の情報)に基づいて自車両100の前方に存在する物体を検知することができる。又、ECU90は、そうした物体を検知した場合、周辺情報I_Sに基づいて「その物体と自車両100との間の距離(物体距離D200)」及び「その物体に対する自車両100の速度(相対速度dSPD)」等を取得することができる。
更に、ECU90は、図2の(A)に示したように、周辺情報I_Sに基づいて「自車両100の走行車線(自車線LN)を規定する左側の区画線LM_L及び右側の区画線LM_R」を認識することができる。ECU90は、左右区画線LM(即ち、左側の区画線LM_L及び右側の区画線LM_R)を認識すると、その左右区画線LMに基づいてヨー角θyawを取得することができる。ヨー角θyawは、図2の(B)及び(C)に示したように、自車線延在方向ラインLLN(自車線LNが延在する方向を表すライン)と自車中央前後ラインL100(自車両100の幅方向中央を自車両100の前後方向に延びるライン)との間の角度である。更に、ECU90は、認識した左右区画線LMに基づいて自車線LNの範囲を特定することができる。
<車両衝突回避支援装置の作動の概要>
次に、車両衝突回避支援装置10の作動の概要について説明する。車両衝突回避支援装置10は、自車両100の走行中、自車両100の進行方向前方に物体が存在するか否かを周辺情報I_S(特に、自車両100の前方の情報)に基づいて判定している。より具体的には、車両衝突回避支援装置10は、自車両100の走行中、周辺情報I_Sに基づいて自車走行領域A100内に物体が存在するか否かを判定している。
自車走行領域A100は、図3の(A)に示したように、自車両100の走行ルートR100を中心として自車両100の幅に等しい幅を有する領域である。自車両100の走行ルートR100は、自車両100がその時点の操舵角θsteerを維持したまま走行したときに自車両100が走行するルートである。本例において、物体は、車両、人及び自転車等である。
車両衝突回避支援装置10は、自車走行領域A100内に物体が存在しない場合、通常走行制御を実行している。又、車両衝突回避支援装置10は、自車走行領域A100内に物体が存在するがその物体に自車両100が衝突する可能性が低い場合も、通常走行制御を実行している。
通常走行制御は、要求駆動トルクTQ_D_req(要求駆動力)がゼロよりも大きい場合、その要求駆動トルクTQ_D_reqが駆動装置21から出力されるように駆動装置21の作動を制御し、要求制動トルクTQ_B_req(要求制動力)がゼロよりも大きい場合、その要求制動トルクTQ_B_reqが制動装置22から出力されるように制動装置22の作動を制御し、要求操舵トルクTQ_S_req(要求操舵力)がゼロよりも大きい場合、その要求操舵トルクTQ_S_reqが操舵装置23から出力されるように操舵装置23の作動を制御する制御である。
車両衝突回避支援装置10は、図3の(B)に示したように、自車走行領域A100内に物体200が存在すると判定した場合、先に述べたように、周辺情報I_Sに基づいて物体距離D200及び相対速度dSPDを取得する。そして、車両衝突回避支援装置10は、取得した物体距離D200及び相対速度dSPDに基づいて予測到達時間TTCを演算により取得する。
予測到達時間TTCは、自車両100が物体200に到達するまでに要すると推定される時間である。車両衝突回避支援装置10は、物体距離D200を相対速度dSPDで除算することにより予測到達時間TTCを取得する(TTC=D200/dSPD)。車両衝突回避支援装置10は、自車走行領域A100内に物体200が存在すると判定している間、物体距離D200、相対速度dSPD及び予測到達時間TTCの取得を所定演算周期で行っている。
<ハンドル操作要求条件の成立>
予測到達時間TTCは、相対速度dSPDが一定である場合、自車両100が物体200に近づくほど短くなる。自車両100が物体200に近づき、予測到達時間TTCが所定の時間(所定予測到達時間TTC_T)まで短くなったとき、車両衝突回避支援装置10は、ハンドル操作要求条件(操舵操作要求条件)が成立したと判定する。即ち、車両衝突回避支援装置10は、物体200に自車両100が衝突する可能性を表す指標値として予測到達時間TTCを取得し、その指標値が所定指標値以上になったとき、ハンドル操作要求条件が成立したと判定する。従って、この場合、物体200に自車両100が衝突する可能性を表す指標値は、予測到達時間TTCが短くなるほどその値が大きくなる。
<衝突回避経路の取得>
車両衝突回避支援装置10は、ハンドル操作要求条件が成立したと判定すると、衝突回避経路Rを取得する。衝突回避経路Rは、図3の(C)に示したように、自車両100が自車線LN内を走行しつつ物体200を避けて通過することができる自車両100の走行経路である。図3の(C)に示した衝突回避経路Rは、物体200の右横を通る経路であるが、物体200の左横に自車両100が自車線LN内を走行しつつ物体200を避けて通過することができるスペースが存在する場合、物体200の左横を通る経路が衝突回避経路Rとして取得されることもある。
<ハンドル操作通知>
更に、車両衝突回避支援装置10は、ハンドル操作要求条件が成立したと判定すると、ハンドル操作通知(操舵操作通知)を開始する。
このときに開始されるハンドル操作通知は、自車両100が物体200に衝突することを回避するためのハンドル53の操作(衝突回避ハンドル操作又は衝突回避操舵操作)を行う必要があることを自車両100の運転者に知らせるための通知(ハンドル操作要求通知又は操舵操作要求通知)である。本例において、ハンドル操作通知は、図4の(A)に示したように、表示装置30によるハンドル画像IMG_SW及び矢印画像IMG_ARの表示(ハンドル操作要求表示)により行われる。
ハンドル画像IMG_SWは、ハンドルを表す画像であり、特に、本例において、ハンドルの一部(本例においては、ハンドルの下方部分P_SW)に赤色等の目立つ色が付されたハンドルを表す画像であって、自車両100と物体200との衝突を回避するために自車両100を旋回させるべき方向に回転操作されたハンドルを表す画像である。言い換えれば、車両衝突回避支援装置10は、自車両100と物体200との衝突を回避するためにハンドルを操作するべき方向を示しつつハンドルを表す画像(ハンドル画像IMG_SW)を表示装置30により表示することによりハンドル操作要求表示を行う。
又、矢印画像IMG_ARは、自車両100と物体200との衝突を回避するために自車両100を走行させるべき経路(衝突回避経路R)を示す矢印を表す画像である。
尚、図4の(A)は、自車両100と物体200との衝突を回避するためには、まず、自車両100を右旋回させ、その後、自車両100を左旋回させて直進させる必要がある例を示している。従って、ハンドル画像IMG_SWは、右方向に回転操作されたハンドルを表す画像となっており、矢印画像IMG_ARは、右方向に湾曲した後、左方向に湾曲して真っ直ぐになる矢印を表す画像となっている。
尚、ハンドル画像IMG_SWは、ハンドル53を回転操作するべき方向を示す矢印をハンドルの外周に沿って伴う画像であってもよい。
更に、車両衝突回避支援装置10は、ハンドル操作要求条件が成立した場合、ハンドル操作要求表示のみを行うように構成されてもよいが、本例においては、これに加えて、音声出力装置41からの音声の出力(ハンドル操作要求音声出力又は操舵操作要求音声出力)をハンドル操作通知として行う。このときに音声出力装置41から出力させる音声は、運転者に衝突回避ハンドル操作を行うことを促す内容の音声である。
更に、車両衝突回避支援装置10は、ハンドル操作要求条件が成立した場合、ハンドル操作要求表示のみ又はハンドル操作要求表示及び操舵操作要求音声出力のみを行うように構成されてもよいが、本例においては、これに加えて、警報音出力装置42からの警報音の出力(ハンドル操作要求警報音出力又は操舵操作要求警報音出力)をハンドル操作通知として行ってもよい。このときに警報音出力装置42から出力させる警報音は、例えば、ブザー音である。
これによれば、自車両100が物体200に衝突する可能性があり、衝突回避ハンドル操作を運転者が行う必要があると判断されたとき、ハンドル操作要求表示が行われる。これにより、衝突回避ハンドル操作を行う必要があることに運転者が気づかないような状況においても、衝突回避ハンドル操作を行う必要があることを運転者に気づかせることができる可能性が高まる。このため、運転者に衝突回避ハンドル操作を早期に開始させることができ、その結果、より安全に自車両100と物体200との衝突を回避することができる。
更に、本例においては、自車両100が物体200に衝突する可能性があり、衝突回避ハンドル操作を運転者が行う必要があると判断されたとき、ハンドル操作要求音声出力も行われる。このため、より確実に、運転者に衝突回避ハンドル操作を早期に行わせることができ、その結果、自車両100の挙動を不安定にすることなく、より確実に自車両100と物体200との衝突を回避することができる。
<ハンドル操作補助の実施>
車両衝突回避支援装置10は、ハンドル操作要求条件の成立後、ハンドル操作補助開始条件(操舵操作補助開始条件)が成立した場合、図5の(A)に示したように、その時点で取得している最新の衝突回避経路Rを目標衝突回避経路Rtgtとして設定する。ハンドル操作補助開始条件は、ハンドル操作要求条件が成立しているときに運転者による衝突回避ハンドル操作が車両衝突回避支援装置10により検出されたとき(運転者が衝突回避ハンドル操作を開始したとき)に成立する。
車両衝突回避支援装置10は、目標衝突回避経路Rtgtを設定すると、設定した目標衝突回避経路Rtgtに沿って自車両100が走行するように操舵装置23から出力させる操舵トルクTQ_S(操舵力)を制御する処理(ハンドル操作補助又は操舵操作補助)を開始する。
更に、車両衝突回避支援装置10は、ハンドル操作補助を開始すると、縦加速度Gx、横加速度Gy、ヨーレートYR及び左右区画線LM等に基づいて自車両100の現在位置を取得し、取得した自車両100の現在位置に基づいて自車両100を目標衝突回避経路Rtgtに沿って走行させるために必要なハンドル53の操作を運転者に知らせるようにハンドル操作通知の内容を調整する。従って、ハンドル操作補助の開始後に行われるハンドル操作通知は、自車両100と物体200との衝突を安全に且つ確実に回避するためのハンドル53の操作(衝突回避ハンドル操作)を自車両100の運転者に知らせるための通知(ハンドル操作支援通知又は操舵操作支援通知)である。
車両衝突回避支援装置10は、自車両100の現在位置と目標衝突回避経路Rtgtとの位置関係から自車両100を目標衝突回避経路Rtgtに沿って走行させるために必要なハンドル53の回転操作方向を判断し、その回転操作方向に回転操作されたハンドルを表すハンドル画像IMG_SWを表示装置30により表示する。これに加えて、車両衝突回避支援装置10は、自車両100の現在位置と目標衝突回避経路Rtgtとの位置関係から適切な衝突回避経路を表すように長さを短くしたり形を変更させたりした矢印画像IMG_ARを表示装置30により表示する。又、これに合わせて、車両衝突回避支援装置10は、太さ及び/又は色を変更させた矢印画像IMG_ARを表示装置30により表示するようにしてもよい。
例えば、車両衝突回避支援装置10は、運転者が自車両100を右旋回させる衝突回避ハンドル操作を開始した後、自車両100を左旋回させて直進させる必要がある地点に自車両100が到達したと判断した場合、図4の(B)に示したように、中立位置に維持されたハンドル53を表すハンドル画像IMG_SW、及び、長さを短くし且つ形を変形した矢印画像IMG_ARを表示装置30により表示する。
即ち、車両衝突回避支援装置10は、自車両100と物体200との衝突を回避するために自車両100を一方の方向(例えば、右方向)に旋回させた後、逆方向(例えば、左方向)に旋回させる必要がある場合において自車両100を逆方向(左方向)に旋回させる地点に自車両100が達したときに自車両100を逆方向(左方向)に旋回させるように衝突回避ハンドル操作を行う必要があることを運転者に知らせるための通知を行う。
更に、このとき、車両衝突回避支援装置10は、自車両100を左旋回させて直進させるハンドル53の操作を行うことを運転者に促す内容の音声を音声出力装置41から出力する処理(ハンドル操作支援音声出力又は操舵操作支援音声出力)をハンドル操作通知として行う。このとき、音声出力装置41から出力させる音声の音量をそれまでの音量よりも小さい音量に変更したり、音声のスピードをそれまでよりもゆっくりしたスピードに変更したりしてもよい。
これによれば、運転者による衝突回避ハンドル操作の開始後、自車両100と物体200との衝突を安全に回避するために望ましい衝突回避ハンドル操作を行うことを運転者に促すことができる。
尚、車両衝突回避支援装置10は、運転者による衝突回避ハンドル操作の開始後、自車両100が目標衝突回避経路Rtgtから所定距離以上、逸脱したと判定した場合、自車両100を目標衝突回避経路Rtgtに近づける方向に回転操作されたハンドルを表すハンドル画像IMG_SWを表示装置30により表示するように構成されてもよい。
言い換えれば、車両衝突回避支援装置10は、運転者による衝突回避ハンドル操作の開始後、自車両100が目標衝突回避経路Rtgtから所定距離以上、逸脱したと判定した場合、自車両100を目標衝突回避経路Rtgtに近づける方向に衝突回避ハンドル操作を行う必要があることを運転者に知らせるための通知(ハンドル操作要求通知又は操舵操作要求通知)を行うように構成されてもよい。
これによれば、運転者による衝突回避ハンドル操作の開始後、自車両100と物体200との衝突を安全に回避するために望ましい衝突回避ハンドル操作を運転者に促すことができる。
これにより、図5の(B)に示したように、自車両100が目標衝突回避経路Rtgtに沿って走行し、図5の(C)に示したように、自車両100と物体200との衝突が回避される。
尚、車両衝突回避支援装置10は、物体200を避けて自車両100が安全に走行することができるスペースが物体200の横に存在せず、従って、目標衝突回避経路Rtgtを設定できない場合、ハンドル操作補助の実施を禁止する。
又、車両衝突回避支援装置10は、ハンドル操作補助を実施するとともに、自車両100に与える駆動トルクTQ_D(駆動力)を低下させ或いは一定値以下に制限することにより又は自車両100に制動トルクTQ_B(制動力)を与えることにより減速させてもよい。
又、車両衝突回避支援装置10は、ハンドル操作補助の実施中に、例えば、物体200の影から飛び出してきた人等の他の物体に自車両100が衝突する可能性が生じた場合、自車両100に制動力を与えて強制的に停止させることにより自車両100が他の物体に衝突することを回避する衝突回避制動(PCS)を実施するように構成されてもよい。車両衝突回避支援装置10は、衝突回避制動の実施中は、ハンドル操作通知に代えて、衝突回避制動の実施中であることを運転者に知らせる通知を行うように構成される。
<ハンドル操作補助の終了>
車両衝突回避支援装置10は、ハンドル操作補助を終了する条件(ハンドル操作補助終了条件又は操舵操作補助終了条件)が成立した場合、ハンドル操作補助を終了する。例えば、ハンドル操作補助の開始後、図6に示したように、自車両100が物体200の横を真っ直ぐ通過しているときにハンドル操作補助を終了させても、自車両100が物体200に衝突することはない。そこで、ハンドル操作補助終了条件として、例えば、ハンドル操作補助の開始後、自車両100が物体200の横を真っ直ぐに通過しているとの条件が設定される。
尚、自車両100が物体200の横を真っ直ぐに通過しているとき、ヨー角θyawの絶対値が小さくなる。そこで、本例において、車両衝突回避支援装置10は、ハンドル操作補助の開始後、ヨー角θyawの絶対値が所定ヨー角以下となったときに自車両100が物体200の横を真っ直ぐに通過していると判定するように構成される。又、自車両100が物体200の横を真っ直ぐに通過しているとき、自車両100のヨーレートYRの絶対値が小さくなる。そこで、車両衝突回避支援装置10は、自車両100のヨーレートYRの絶対値が所定ヨーレート以下となったときに自車両100が物体200の横を真っ直ぐに通過していると判定するように構成されてもよい。
又、車両衝突回避支援装置10は、自車両100を停止させるように自車両100を制動しつつハンドル操作補助を実施するように構成されている場合、自車両100が停止したときにハンドル操作補助終了条件が成立したと判定するように構成されてもよい。
又、車両衝突回避支援装置10は、ハンドル操作補助の実施中にドライバー入力トルクTQ_S_driverが比較的大きい所定トルクTQ_T以上となった場合、ハンドル操作補助を中止するように構成されていてもよい。
以上が車両衝突回避支援装置10の作動の概要である。
<車両衝突回避支援装置の具体的な作動>
次に、車両衝突回避支援装置10の具体的な作動について説明する。車両衝突回避支援装置10のECU90のCPUは、図7に示したルーチンを所定演算周期で実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、CPUは、図7のステップ700から処理を開始し、その処理をステップ705に進め、ハンドル操作要求条件が成立したか否かを判定する。
CPUは、ステップ705にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ710に進め、ハンドル操作通知を開始する。次いで、CPUは、処理をステップ715に進め、通知中フラグX1の値を「1」に設定する。通知中フラグX1は、ハンドル操作通知が開始されたときに「1」に設定され、ハンドル操作通知が終了されたときに「0」に設定される。次いで、CPUは、処理をステップ725に進める。
これに対し、CPUは、ステップ705にて「No」と判定した場合、処理をステップ720に進め、通知中フラグX1の値が「1」であるか否かを判定する。
CPUは、ステップ720にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ725に進める。
CPUは、処理をステップ725に進めると、補助中フラグX2の値が「0」であるか否かを判定する。補助中フラグX2の値は、ハンドル操作補助が開始されたときに「1」に設定され、ハンドル操作補助が終了されたときに「0」に設定される。
CPUは、ステップ725にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ730に進め、図8に示したルーチンを実行する。従って、CPUは、処理をステップ730に進めると、図8のステップ800から処理を開始し、その処理をステップ805に進め、衝突回避経路Rを取得する。次いで、CPUは、処理をステップ810に進め、ハンドル操作補助開始条件が成立したか否かを判定する。即ち、CPUは、運転者による衝突回避ハンドル操作が行われたか否かを判定する。
CPUは、ステップ810にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ815に進め、ステップ805にて取得した衝突回避経路Rを目標衝突回避経路Rtgtに設定する。次いで、CPUは、処理をステップ820に進め、ハンドル操作補助を開始する。次いで、CPUは、処理をステップ825に進め、補助中フラグX2の値を「1」に設定する。そして、CPUは、ステップ895を経由して図7のステップ795に処理を進め、本ルーチンを一旦終了する。
これに対し、ステップ810にて「No」と判定した場合、ステップ895を経由して図7のステップ795に進め、本ルーチンを一旦終了する。
又、CPUは、図7のステップ725にて「No」と判定した場合、処理をステップ735に進め、図9に示したルーチンを実行する。従って、CPUは、処理をステップ735に進めると、図9のステップ900から処理を開始し、その処理をステップ905に進め、ハンドル操作補助終了条件が成立したか否かを判定する。
CPUは、ステップ905にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ910に進め、ハンドル操作補助を終了する。次いで、CPUは、処理をステップ915に進め、ハンドル操作通知を終了する。次いで、CPUは、処理をステップ920に進め、補助中フラグX2の値を「0」に設定する。次いで、CPUは、処理をステップ925に進め、通知中フラグX1の値を「0」に設定する。そして、CPUは、ステップ995を経由して図7のステップ795に処理を進め、本ルーチンを一旦終了する。
これに対し、CPUは、ステップ905にて「No」と判定した場合、処理をステップ930に進め、ハンドル操作補助を継続して実施する。次いで、CPUは、処理をステップ935に進め、ハンドル操作通知を継続して実施する。そして、CPUは、ステップ995を経由して図7のステップ795に処理を進め、本ルーチンを一旦終了する。
又、CPUは、図7のステップ720にて「No」と判定した場合、処理をステップ795に直接進め、本ルーチンを一旦終了する。
以上が車両衝突回避支援装置10の具体的な作動である。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。
10…車両衝突回避支援装置、21…駆動装置、22…制動装置、23…操舵装置、30…表示装置、40…音響装置、53…ハンドル、69…周辺情報検出装置、90…ECU、100…自車両、200…物体、A100…自車走行領域、Rtgt…目標衝突回避経路、IMG_SW…ハンドル画像、IMG_AR…矢印画像

Claims (5)

  1. 自車両がその前方に存在する物体に衝突する可能性があるときに前記自車両の運転者が前記自車両と前記物体との衝突を回避するために前記自車両を旋回させる衝突回避操舵操作を行った場合、前記衝突回避操舵操作を補助するための操舵力を前記自車両に付加する衝突回避操舵操作補助を実施する制御装置を備えた車両衝突回避支援装置において、
    前記自車両の前方を含む前記自車両の周辺の情報を検出する周辺情報検出装置を備え、
    前記制御装置は、前記周辺情報検出装置により検出される情報に基づいて前記自車両がその前方に存在する物体と衝突する可能性があると判定した場合、前記衝突回避操舵操作を行う必要があることを前記運転者に知らせるための通知を行うように構成されている、
    車両衝突回避支援装置。
  2. 請求項1に記載の車両衝突回避支援装置において、
    前記制御装置は、前記自車両と前記物体との衝突を回避するために前記自車両を一方の方向に旋回させた後、逆方向に旋回させる必要がある場合において前記自車両を前記逆方向に旋回させる地点に前記自車両が達したときに前記自車両を前記逆方向に旋回させるように前記衝突回避操舵操作を行う必要があることを前記運転者に知らせるための通知を行うように構成されている、
    車両衝突回避支援装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両衝突回避支援装置において、
    前記制御装置は、前記衝突回避操舵操作補助を開始するときに前記自車両と前記物体との衝突を回避するための前記自車両の走行経路を目標衝突回避経路として設定し、前記自車両が前記目標衝突回避経路から所定距離以上、逸脱した場合、前記自車両を前記目標衝突回避経路に近づける方向に前記衝突回避操舵操作を行う必要があることを前記運転者に知らせるための通知を行うように構成されている、
    車両衝突回避支援装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の車両衝突回避支援装置において、
    画像を表示する表示装置を備え、
    前記制御装置は、前記通知の内容を表す画像を前記表示装置により表示することにより前記通知を行うように構成されている、
    車両衝突回避支援装置。
  5. 請求項4に記載の車両衝突回避支援装置において、
    前記自車両を旋回させるために前記運転者により操作されるハンドルを備え、
    前記制御装置は、前記自車両と前記物体との衝突を回避するために前記ハンドルを操作するべき方向を示しつつ前記ハンドルを表す画像を前記表示装置により表示することにより前記通知を行うように構成されている、
    車両衝突回避支援装置。
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