JP2022095321A - 車両運転支援装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】緊急車両の走行を妨げてしまうような追従走行制御ぬよる自車両の自動発進を防止することができる車両運転支援装置を提供する。【解決手段】車両運転支援装置10は、先行車201に追従して自車両100を走行させる追従走行制御を実行する。車両運転支援装置は、先行車の停止に伴い、追従走行制御により自車両を停止させた後、先行車が発進したときに後続車203又は先々行車202が車幅方向への所定距離以上の移動を伴う走行を行っている場合、追従走行制御による自車両の発進を行わないように構成されている。【選択図】 図7
Description
本発明は、車両運転支援装置に関する。
先行車に追従して自車両を自動で走行させるとともに、先行車が停止した場合、自車両を自動で停止させ、停止していた先行車が発進した場合、自車両を自動で発進させる追従走行制御を実行する車両運転支援装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
警察車両や救急車等の緊急車両が先行車に近づいた場合、先行車の運転者は、先行車を道路左側に寄せつつ停止させる。このとき、自車両の車両運転支援装置が追従走行制御を実行している場合、自車両は、先行車の停止に追従して自動で停止される。そして、緊急車両が先行車から離れ、先行車が発進した場合、その先行車の発進に追従して自車両も自動で発進される。
ところが、緊急車両が先行車に近づいたときに先行車の運転者が先行車を道路左側に寄せずに一旦停止させた後、先行車を道路左側に寄せることもある。このように先行車が道路左側に寄せるために発進したときにその先行車の発進を自車両の車両運転支援装置が通常の先行車の発進と判断した場合、その先行車の発進に追従して自車両が追従走行制御により自動で発進されてしまう。これによると、自車両の発進が緊急車両の走行を妨げてしまう可能性がある。
本発明の目的は、緊急車両の走行を妨げてしまうような追従走行制御による自車両の発進を防止することができる車両運転支援装置を提供することにある。
本発明に係る車両運転支援装置は、先行車に追従して自車両を走行させる追従走行制御を実行する。そして、本発明に係る車両運転支援装置は、前記先行車の停止に伴い、前記追従走行制御により前記自車両を停止させた後、前記先行車が発進したときに後続車又は先々行車が車幅方向への所定距離以上の移動を伴う走行を行っている場合、前記追従走行制御による前記自車両の発進を行わないように構成されている。
一旦停止した後続車又は先々行車が車幅方向への所定距離以上の移動を伴う走行を行っている場合(例えば、後続車又は先々行車の運転者が後続車又は先々行車を道路左側に寄せるための走行を行った場合)、警察車両や救急車等の緊急車両が先行車に近づいている可能性がある。このときに先行車の発進に追従して追従走行制御により自車両を発進させてしまうと、自車両の発進が緊急車両の走行を妨げてしまう可能性がある。
本発明によれば、一旦停止した後続車又は先々行車が車幅方向への所定距離以上の移動を伴う走行を行っている場合、先行車が発進しても、追従走行制御による自車両の発進を行わない。このため、自車両の発進が緊急車両の走行を妨げてしまうことを防止することができる。
本発明の構成要素は、図面を参照しつつ後述する本発明の実施形態に限定されるものではない。本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、本発明の実施形態についての説明から容易に理解されるであろう。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る車両運転支援装置について説明する。図1に示したように、本発明の実施形態に係る車両運転支援装置10は、自車両100に搭載されている。
<ECU>
車両運転支援装置10は、ECU90を備えている。ECUは、エレクトロニックコントロールユニットの略称である。ECU90は、マイクロコンピュータを主要部として備える。マイクロコンピュータは、CPU、ROM、RAM、不揮発性メモリ及びインターフェース等を含む。CPUは、ROMに格納されたインストラクション又はプログラム又はルーチンを実行することにより、各種機能を実現するようになっている。
車両運転支援装置10は、ECU90を備えている。ECUは、エレクトロニックコントロールユニットの略称である。ECU90は、マイクロコンピュータを主要部として備える。マイクロコンピュータは、CPU、ROM、RAM、不揮発性メモリ及びインターフェース等を含む。CPUは、ROMに格納されたインストラクション又はプログラム又はルーチンを実行することにより、各種機能を実現するようになっている。
<車両走行装置等>
自車両100には、車両走行装置20と、通知装置30と、が搭載されている。車両走行装置20は、自車両100の駆動、制動及び操舵を行う装置であり、本例においては、駆動装置21と、制動装置22と、操舵装置23と、を備えている。又、通知装置30は、自車両100の運転者に対する通知を行う装置であり、本例においては、ディスプレイ31と、スピーカー32と、を備えている。
自車両100には、車両走行装置20と、通知装置30と、が搭載されている。車両走行装置20は、自車両100の駆動、制動及び操舵を行う装置であり、本例においては、駆動装置21と、制動装置22と、操舵装置23と、を備えている。又、通知装置30は、自車両100の運転者に対する通知を行う装置であり、本例においては、ディスプレイ31と、スピーカー32と、を備えている。
<駆動装置>
駆動装置21は、自車両100を走行させるために自車両100に与えられる駆動力を出力する装置であり、例えば、内燃機関及びモータ等である。駆動装置21は、ECU90に電気的に接続されている。ECU90は、駆動装置21の作動を制御することにより駆動装置21から出力される駆動力を制御することができる。
駆動装置21は、自車両100を走行させるために自車両100に与えられる駆動力を出力する装置であり、例えば、内燃機関及びモータ等である。駆動装置21は、ECU90に電気的に接続されている。ECU90は、駆動装置21の作動を制御することにより駆動装置21から出力される駆動力を制御することができる。
<制動装置>
制動装置22は、自車両100を制動するために自車両100に与えられる制動力を出力する装置であり、例えば、ブレーキ装置である。制動装置22は、ECU90に電気的に接続されている。ECU90は、制動装置22の作動を制御することにより制動装置22から出力される制動力を制御することができる。
制動装置22は、自車両100を制動するために自車両100に与えられる制動力を出力する装置であり、例えば、ブレーキ装置である。制動装置22は、ECU90に電気的に接続されている。ECU90は、制動装置22の作動を制御することにより制動装置22から出力される制動力を制御することができる。
<操舵装置>
操舵装置23は、自車両100を操舵するために自車両100に与えられる操舵力を出力する装置であり、例えば、パワーステアリング装置である。操舵装置23は、ECU90に電気的に接続されている。ECU90は、操舵装置23の作動を制御することにより操舵装置23から出力される操舵力を制御することができる。
操舵装置23は、自車両100を操舵するために自車両100に与えられる操舵力を出力する装置であり、例えば、パワーステアリング装置である。操舵装置23は、ECU90に電気的に接続されている。ECU90は、操舵装置23の作動を制御することにより操舵装置23から出力される操舵力を制御することができる。
このように、ECU90は、車両走行装置20の作動を制御することにより自車両100の駆動、制動及び操舵を制御することができる。
<ディスプレイ>
ディスプレイ31は、各種画像を表示する装置である。ディスプレイ31は、ECU90に電気的に接続されている。ECU90は、ディスプレイ31に各種画像を表示させることができる。
ディスプレイ31は、各種画像を表示する装置である。ディスプレイ31は、ECU90に電気的に接続されている。ECU90は、ディスプレイ31に各種画像を表示させることができる。
<スピーカー>
スピーカー32は、各種音声を出力する装置である。スピーカー32は、ECU90に電気的に接続されている。ECU90は、スピーカー32から各種音声を出力させることができる。
スピーカー32は、各種音声を出力する装置である。スピーカー32は、ECU90に電気的に接続されている。ECU90は、スピーカー32から各種音声を出力させることができる。
このように、ECU90は、通知装置30を作動させることにより自車両100の運転者への各種通知を行うことができる。
<車両周囲情報取得装置等>
更に、自車両100には、アクセルペダル41と、ブレーキペダル42と、ステアリングシャフト43と、アクセルペダル操作量センサ71と、ブレーキペダル操作量センサ72と、操舵角センサ73と、追従走行操作器74と、車速検出装置75と、車両周囲情報取得装置76と、運転者情報取得装置77と、が搭載されている。
更に、自車両100には、アクセルペダル41と、ブレーキペダル42と、ステアリングシャフト43と、アクセルペダル操作量センサ71と、ブレーキペダル操作量センサ72と、操舵角センサ73と、追従走行操作器74と、車速検出装置75と、車両周囲情報取得装置76と、運転者情報取得装置77と、が搭載されている。
<アクセルペダル操作量センサ>
アクセルペダル操作量センサ71は、アクセルペダル41の操作量を検出するセンサである。アクセルペダル操作量センサ71は、ECU90に電気的に接続されている。アクセルペダル操作量センサ71は、検出したアクセルペダル41の操作量の情報をECU90に送信する。ECU90は、その情報に基づいてアクセルペダル41の操作量をアクセルペダル操作量APとして取得する。
アクセルペダル操作量センサ71は、アクセルペダル41の操作量を検出するセンサである。アクセルペダル操作量センサ71は、ECU90に電気的に接続されている。アクセルペダル操作量センサ71は、検出したアクセルペダル41の操作量の情報をECU90に送信する。ECU90は、その情報に基づいてアクセルペダル41の操作量をアクセルペダル操作量APとして取得する。
ECU90は、アクセルペダル操作量AP及び自車両100の車速Vから要求駆動力(要求駆動トルク)を演算により取得する。要求駆動力は、駆動装置21に出力が要求されている駆動力である。ECU90は、要求駆動力が出力されるように駆動装置21の作動を制御する。又、ECU90は、後述する追従走行制御において自車両100を走行させるのに必要な要求駆動力を決定し、その要求駆動力が出力されるように駆動装置21の作動を制御する。
<ブレーキペダル操作量センサ>
ブレーキペダル操作量センサ72は、ブレーキペダル42の操作量を検出するセンサである。ブレーキペダル操作量センサ72は、ECU90に電気的に接続されている。ブレーキペダル操作量センサ72は、検出したブレーキペダル42の操作量の情報をECU90に送信する。ECU90は、その情報に基づいてブレーキペダル42の操作量をブレーキペダル操作量BPとして取得する。
ブレーキペダル操作量センサ72は、ブレーキペダル42の操作量を検出するセンサである。ブレーキペダル操作量センサ72は、ECU90に電気的に接続されている。ブレーキペダル操作量センサ72は、検出したブレーキペダル42の操作量の情報をECU90に送信する。ECU90は、その情報に基づいてブレーキペダル42の操作量をブレーキペダル操作量BPとして取得する。
ECU90は、ブレーキペダル操作量BPから要求制動力(要求制動トルク)を演算により取得する。要求制動力は、制動装置22に出力が要求されている制動力である。ECU90は、要求制動力が出力されるように制動装置22の作動を制御する。又、ECU90は、後述する追従走行制御において自車両100を制動するのに必要な要求制動力を決定し、その要求制動力が出力されるように制動装置22の作動を制御する。
<操舵角センサ>
操舵角センサ73は、中立位置に対するステアリングシャフト43の回転角度を検出するセンサである。操舵角センサ73は、ECU90に電気的に接続されている。操舵角センサ73は、検出したステアリングシャフト43の回転角度の情報をECU90に送信する。ECU90は、その情報に基づいてステアリングシャフト43の回転角度を操舵角θとして取得する。
操舵角センサ73は、中立位置に対するステアリングシャフト43の回転角度を検出するセンサである。操舵角センサ73は、ECU90に電気的に接続されている。操舵角センサ73は、検出したステアリングシャフト43の回転角度の情報をECU90に送信する。ECU90は、その情報に基づいてステアリングシャフト43の回転角度を操舵角θとして取得する。
ECU90は、操舵角θから要求操舵力(要求操舵トルク)を演算により取得する。要求操舵力は、操舵装置23に出力が要求されている操舵力である。ECU90は、要求操舵力が出力されるように操舵装置23の作動を制御する。又、ECU90は、後述する追従走行制御において自車両100を操舵するのに必要な要求操舵力を決定し、その要求操舵力が出力されるように操舵装置23の作動を制御する。
<追従走行操作器>
追従走行操作器74は、車両運転支援制御として後述する追従走行制御の実行を要求するために自車両100の運転者により操作される装置であり、例えば、ボタン及びスイッチ等の少なくとも1つを有している。追従走行操作器74は、ECU90に電気的に接続されている。追従走行操作器74は、追従走行制御の実行を要求する所定の操作が加えられると、それに対応する信号をECU90に送信する。ECU90は、その信号を受信した場合、追従走行制御の実行が要求されたと判断する。
追従走行操作器74は、車両運転支援制御として後述する追従走行制御の実行を要求するために自車両100の運転者により操作される装置であり、例えば、ボタン及びスイッチ等の少なくとも1つを有している。追従走行操作器74は、ECU90に電気的に接続されている。追従走行操作器74は、追従走行制御の実行を要求する所定の操作が加えられると、それに対応する信号をECU90に送信する。ECU90は、その信号を受信した場合、追従走行制御の実行が要求されたと判断する。
<車速検出装置>
車速検出装置75は、自車両100の車速Vを検出する装置であり、例えば、車輪速センサである。車速検出装置75は、ECU90に電気的に接続されている。車速検出装置75は、自車両100の車速Vを検出し、その車速Vの情報をECU90に送信する。ECU90は、その情報に基づいて車速Vを取得する。尚、ECU90は、車速Vがゼロである場合、自車両100が停止していると判断する。
車速検出装置75は、自車両100の車速Vを検出する装置であり、例えば、車輪速センサである。車速検出装置75は、ECU90に電気的に接続されている。車速検出装置75は、自車両100の車速Vを検出し、その車速Vの情報をECU90に送信する。ECU90は、その情報に基づいて車速Vを取得する。尚、ECU90は、車速Vがゼロである場合、自車両100が停止していると判断する。
<車両周囲情報取得装置>
車両周囲情報取得装置76は、自車両100の前方及び後方の情報を取得する装置であり、例えば、カメラ、レーダセンサ(ミリ波レーダ等)、超音波センサ(クリアランスソナー)及びレーザーレーダ(LiDAR)等からなる。車両周囲情報取得装置76は、ECU90に電気的に接続されている。車両周囲情報取得装置76は、取得した自車両100の前方の情報(前方情報I_F)及び後方の情報(後方情報I_R)をECU90に送信する。ECU90は、これら前方情報I_F及び後方情報I_Rから自車両100の前方及び後方の各種情報を取得することができる。
車両周囲情報取得装置76は、自車両100の前方及び後方の情報を取得する装置であり、例えば、カメラ、レーダセンサ(ミリ波レーダ等)、超音波センサ(クリアランスソナー)及びレーザーレーダ(LiDAR)等からなる。車両周囲情報取得装置76は、ECU90に電気的に接続されている。車両周囲情報取得装置76は、取得した自車両100の前方の情報(前方情報I_F)及び後方の情報(後方情報I_R)をECU90に送信する。ECU90は、これら前方情報I_F及び後方情報I_Rから自車両100の前方及び後方の各種情報を取得することができる。
<運転者情報取得装置>
運転者情報取得装置77は、自車両100の運転者に関する情報(特に、自車両100の運転者が前方を見ているか否かに関する情報であり、例えば、自車両100の運転者の視線の向きに関する情報)を取得する装置であり、例えば、いわゆるドライバーモニターである。運転者情報取得装置77は、ECU90に電気的に接続されている。運転者情報取得装置77は、取得した情報(運転者情報I_D)をECU90に送信する。ECU90は、その運転者情報I_Dから自車両100の運転者が前方を見ているか否かを判定することができる。
運転者情報取得装置77は、自車両100の運転者に関する情報(特に、自車両100の運転者が前方を見ているか否かに関する情報であり、例えば、自車両100の運転者の視線の向きに関する情報)を取得する装置であり、例えば、いわゆるドライバーモニターである。運転者情報取得装置77は、ECU90に電気的に接続されている。運転者情報取得装置77は、取得した情報(運転者情報I_D)をECU90に送信する。ECU90は、その運転者情報I_Dから自車両100の運転者が前方を見ているか否かを判定することができる。
<車両運転支援装置の作動の概要>
次に、車両運転支援装置10の作動の概要について説明する。車両運転支援装置10は、追従走行制御の実行が要求されたと判断した場合、以下の追従走行制御を実行する。
次に、車両運転支援装置10の作動の概要について説明する。車両運転支援装置10は、追従走行制御の実行が要求されたと判断した場合、以下の追従走行制御を実行する。
追従走行制御は、図2の(A)に示したように、自車両100の前方を車両(先行車201)が走行している場合、自車両100を先行車201に追従させて走行させる制御である。従って、車両運転支援装置10は、追従走行制御の実行時、自車両100に対する先行車201の相対速度及び相対位置等を前方情報I_Fに基づいて取得し、その相対速度及び相対位置等に基づいて車両走行装置20の作動を制御して自車両100を先行車201に追従して走行させる。又、車両運転支援装置10は、追従走行制御の実行時、先行車201が停止したことを前方情報I_Fに基づいて検知すると、車両走行装置20の作動を制御して図2の(B)に示したように自車両100を停止させる。
尚、先行車201は、自車両100の前方を自車両100の走行している車線と同じ車線で自車両100の走行する方向と同じ方向に走行する車両である。又、以下の説明において、先々行車202は、先行車201の前方を自車両100の走行している車線と同じ車線で自車両100の走行する方向と同じ方向に走行する車両である。又、後続車203は、自車両100の後方を自車両100の走行している車線と同じ車線で自車両100の走行する方向と同じ方向に走行する車両である。
そして、車両運転支援装置10は、図3の(A)に示したように先行車201が発進したことを前方情報I_Fに基づいて検知すると、自車両100の運転者が前方を見ているか否か(即ち、運転者が前方を監視しているか否か)を運転者情報I_Dに基づいて判定する。
そして、自車両100の運転者が前方を見ている場合、車両運転支援装置10は、車両走行装置20の作動を制御して図3の(B)に示したように自車両100を発進させる。しかしながら、車両運転支援装置10は、先行車201が発進したことを検知した場合、自車両100の運転者が前方を見ているか否かを問わず、車両走行装置20の作動を制御して自車両100を発進させるように構成されてもよい。
尚、自車両100の運転者が前方を見ていない場合、車両運転支援装置10は、自車両100を停止した状態に維持する。
ところで、自車両100等が図4の(A)に示したように走行しているときに警察車両や救急車等の緊急車両が先行車201に接近してきた場合、先行車201は、図4の(B)に示したように停止するが、そのときに道路左側に寄らずに一旦停止し、その後、道路左側に寄ることがある。このように先行車201が道路左側に寄るために発進したときに、車両運転支援装置10が追従走行制御により自車両100を発進させてしまうと、緊急車両の走行を妨げてしまう可能性がある。
一方、緊急車両が自車両100の後方から接近してきている場合、図5の(A)に示したように、先行車201が道路左側に寄るために発進する前に後続車203が発進して道路左側に寄って停止するはずである。或いは、図5の(B)に示したように、先行車201が道路左側に寄るために発進すると略同時又はその直後に後続車203が道路左側に寄るために発進し、これら先行車201及び後続車203が道路左側に寄って停止するはずである。
又、緊急車両が自車両100の前方から接近してきている場合、図6の(A)に示したように、先行車201が道路左側に寄るために発進する前に先々行車202が発進して道路左側に寄って停止し、その後、先行車201が発進して道路左側に寄って停止するはずである。或いは、図6の(B)に示したように先行車201が道路左側に寄るために発進すると略同時又はその直後に先々行車202が道路左側に寄るために発進し、それら先行車201及び先々行車202が道路左側に寄って停止するはずである。
そこで、車両運転支援装置10は、停止していた先行車201が発進したことを前方情報I_Fに基づいて検知した場合、停止していた後続車203が道路左側に寄って停止しているか否かを後方情報I_Rに基づいて判定する。具体的には、車両運転支援装置10は、追従走行制御の実行時、自車両100が先行車201の停止に伴って停止しているときに先行車201が発進したことを後方情報I_Rに基づいて検知した場合、停止していた後続車203が道路左側へ移動して停止し且つその後続車203が発進してから停止するまでにその車幅方向Dwへ移動した距離(後続車横移動距離D203)が所定距離Dth以上であるか否かを後方情報I_Rに基づいて判定する。
又、車両運転支援装置10は、停止していた先行車201が発進したことを前方情報I_Fに基づいて検知した場合、その先行車201が道路左側に寄って停止し且つ停止していた先々行車202も道路左側に寄って停止したか否かを前方情報I_Fに基づいて判定する。具体的には、車両運転支援装置10は、追従走行制御の実行時、自車両100が先行車201の停止に伴って停止しているときに先行車201が発進したことを前方情報I_Fに基づいて検知した場合、その先行車201が道路左側へ移動して停止し且つその先行車201が発進してから停止するまでにその車幅方向Dwに移動した距離(先行車横移動距離D201)が所定距離Dth以上であり、且つ、停止していた先々行車202が道路左側へ移動して停止し且つその先々行車202が発進してから停止するまでにその車幅方向Dwへ移動した距離(先々行車横移動距離D202)が所定距離Dth以上であるか否かを前方情報I_Fに基づいて判定する。
尚、車両運転支援装置10は、追従走行制御の実行時、自車両100が先行車201の停止に伴って停止しているときに先行車201が発進したことを前方情報I_Fに基づいて検知した場合、停止していた先々行車202が道路左側へ移動して停止し且つ先々行車横移動距離D202が所定距離Dth以上であるか否かを前方情報I_Fに基づいて判定するようにしてもよい。
停止していた後続車203が道路左側へ移動して停止し且つ後続車横移動距離D203が所定距離Dth以上である場合、車両運転支援装置10は、自車両100の後方から緊急車両が接近してきており、先行車201の発進は、その緊急車両の走行を妨げないために先行車201が道路左側に寄るための発進であると判断し、自車両100を発進させず、通知装置30を作動させて緊急車両の接近に関連する事項を自車両100の運転者に通知する。
又、停止していた先行車201が道路左側へ移動して停止し且つ先行車横移動距離D201が所定距離Dth以上であり、且つ、停止していた先々行車202が道路左側へ移動して停止し且つ先々行車横移動距離D202が所定距離Dth以上である場合、車両運転支援装置10は、自車両100の前方から緊急車両が接近してきており、先行車201の発進は、その緊急車両の走行を妨げないために先行車201が道路左側に寄るための発進であると判断し、自車両100を発進させず、通知装置30を作動させて緊急車両の接近に関連する事項を自車両100の運転者に通知する。
本例において、緊急車両の接近に関連する事項の通知は、自車両100を運転者自ら発進させることを促す通知、及び、緊急車両が自車両100に接近してきている旨を知らせる通知である。自車両100を運転者自ら発進させることを促す通知は、例えば、それを促す画像のディスプレイ31での表示及び/又はそれを促す音声のスピーカー32からの出力である。又、緊急車両が自車両100に接近してきている旨を知らせる通知は、例えば、その旨を知らせる画像のディスプレイ31での表示及び/又はその旨を知らせる音声のスピーカー32からの出力である。
このように、車両運転支援装置10は、先行車201の停止に伴い、追従走行制御により自車両100を停止させた後、先行車201が発進したときに後続車203又は先々行車202が車幅方向Dwへの所定距離Dth以上の移動を伴う走行を行っている場合、追従走行制御による自車両100の発進を行わないように構成されている。
これによれば、自車両100に緊急車両が接近していているときに先行車201の発進に追従して自車両100が自動で発進されることはない。このため、緊急車両の走行を妨げてしまうことを防止することができる。
尚、上述した例においては、緊急車両が自車両100等に接近してきているときに先行車201等が道路左側へ寄ることを前提としているが、例えば、自車両100が片側二車線の道路を走行しており且つそれら二車線のうち右側の車線を走行している場合、緊急車両が自車両100等に接近してきているときに先行車201等がその車線の右側へ寄ることがある。車両運転支援装置10は、こうした場合にも適用可能である。
<車両運転支援装置の具体的な作動>
次に、車両運転支援装置10の具体的な作動について説明する。車両運転支援装置10のECU90のCPUは、図7に示したルーチンを所定演算時間の経過毎に実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、CPUは、図7のステップ700から処理を開始し、その処理をステップ710に進め、追従走行制御の実行中であるか否かを判定する。
次に、車両運転支援装置10の具体的な作動について説明する。車両運転支援装置10のECU90のCPUは、図7に示したルーチンを所定演算時間の経過毎に実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、CPUは、図7のステップ700から処理を開始し、その処理をステップ710に進め、追従走行制御の実行中であるか否かを判定する。
CPUは、ステップ710にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ720に進め、先行車201の停止に伴って自車両100を停止させているか否かを判定する。
CPUは、ステップ720にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ730に進め、先行車201が発進したか否かを前方情報I_Fに基づいて判定する。
CPUは、ステップ730にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ740に進め、後続車横移動条件が成立しているか否かを後方情報I_Rに基づいて判定する。後続車横移動条件は、停止していた後続車203が道路左側へ移動して停止し且つ後続車横移動距離D203が所定距離Dth以上であるとの条件である。
CPUは、ステップ740にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ750に進め、車両走行装置20の作動を制御して自車両100の停止状態を維持する。次いで、CPUは、処理をステップ760に進め、通知装置30を作動させて自車両100の運転者への通知を行う。本例において、この通知は、自車両100を運転者自ら発進させることを促す通知、及び、緊急車両が自車両100に接近してきている旨を知らせる通知である。次いで、CPUは、処理をステップ795に進め、本ルーチンを一旦終了する。
一方、CPUは、ステップ740にて「No」と判定した場合、処理をステップ770に進め、自車両100の運転者が前方を監視しているか否かを運転者情報I_Dに基づいて判定する。
CPUは、ステップ770にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ780に進め、車両走行装置20の作動を制御して自車両100を発進させる。即ち、CPUは、追従走行制御による先行車201に対する自車両100の追従走行を再開する。次いで、CPUは、処理をステップ795に進め、本ルーチンを一旦終了する。
一方、CPUは、ステップ770にて「No」と判定した場合、処理をステップ795に直接進め、本ルーチンを一旦終了する。
又、CPUは、ステップ710、ステップ720又はステップ730にて「No」と判定した場合も、処理をステップ795に直接進め、本ルーチンを一旦終了する。
更に、CPUは、図8に示したルーチンを所定演算時間の経過毎に実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、CPUは、図8のステップ800から処理を開始し、その処理をステップ810に進め、追従走行制御の実行中であるか否かを判定する。
CPUは、ステップ810にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ820に進め、先行車201の停止に伴って自車両100を停止させているか否かを判定する。
CPUは、ステップ820にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ830に進め、先行車201が発進したか否かを前方情報I_Fに基づいて判定する。
CPUは、ステップ830にて「Yes」と判定した場合、先行車横移動条件が成立しているか否かを前方情報I_Fに基づいて判定する。先行車横移動条件は、停止していた先行車201が道路左側へ移動して停止し且つ先行車横移動距離D201が所定距離Dth以上であるとの条件である。
CPUは、ステップ840にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ850に進め、先々行車横移動条件が成立しているか否かを前方情報I_Fに基づいて判定する。先々行車横移動条件は、停止していた先々行車202が道路左側へ移動して停止し且つ先々行車横移動距離D202が所定距離Dth以上であるとの条件である。
CPUは、ステップ850にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ860に進め、車両走行装置20の作動を制御して自車両100の停止状態を維持する。次いで、CPUは、処理をステップ870に進め、通知装置30を作動させて自車両100の運転者への通知を行う。本例において、この通知は、自車両100を運転者自ら発進させることを促す通知、及び、緊急車両が自車両100に接近してきている旨を知らせる通知である。次いで、CPUは、処理をステップ895に進め、本ルーチンを一旦終了する。
一方、CPUは、ステップ850にて「No」と判定した場合、処理をステップ880に進め、自車両100の運転者が前方を監視しているか否かを運転者情報I_Dに基づいて判定する。
又、CPUは、ステップ840にて「No」と判定した場合も、処理をステップ880に進め、自車両100の運転者が前方を監視しているか否かを運転者情報I_Dに基づいて判定する。
CPUは、ステップ880にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ890に進め、車両走行装置20の作動を制御して自車両100を発進させる。即ち、CPUは、追従走行制御による先行車201に対する自車両100の追従走行を再開する。次いで、CPUは、処理をステップ895に進め、本ルーチンを一旦終了する。
一方、CPUは、ステップ880にて「No」と判定した場合、処理をステップ895に直接進め、本ルーチンを一旦終了する。
又、CPUは、ステップ810、ステップ820又はステップ830にて「No」と判定した場合も、処理をステップ895に直接進め、本ルーチンを一旦終了する。
以上が車両運転支援装置10の具体的な作動である。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。
10…車両運転支援装置、20…車両走行装置、21…駆動装置、22…制動装置、23…操舵装置、30…通知装置、31…ディスプレイ、32…スピーカー、74…追従走行操作器、75…車速検出装置、76…車両周囲情報取得装置、90…ECU、100…自車両、201…先行車、202…先々行車、203…後続車
Claims (1)
- 先行車に追従して自車両を走行させる追従走行制御を実行する車両運転支援装置において、
前記先行車の停止に伴い、前記追従走行制御により前記自車両を停止させた後、前記先行車が発進したときに後続車又は先々行車が車幅方向への所定距離以上の移動を伴う走行を行っている場合、前記追従走行制御による前記自車両の発進を行わないように構成されている、
車両運転支援装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020208586A JP2022095321A (ja) | 2020-12-16 | 2020-12-16 | 車両運転支援装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020208586A JP2022095321A (ja) | 2020-12-16 | 2020-12-16 | 車両運転支援装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022095321A true JP2022095321A (ja) | 2022-06-28 |
Family
ID=82163133
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020208586A Pending JP2022095321A (ja) | 2020-12-16 | 2020-12-16 | 車両運転支援装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022095321A (ja) |
-
2020
- 2020-12-16 JP JP2020208586A patent/JP2022095321A/ja active Pending
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