JP2022072962A - 駐車支援装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】輪留めの検出に頼らずに車輪が輪留めを乗り越えることを防止しつつ車両を駐車区画に自動で駐車させることができる駐車支援装置を提供する。【解決手段】駐車支援装置は、車両周辺情報を検出する周辺情報検出装置を備え、駐車支援制御を開始した場合、駐車区画内に設置されている輪留めの位置を輪留め自体を検出することなく車両周辺情報から予測する。駐車支援装置は、車両から予測した輪留めの位置までの残距離Dが第1距離よりも長い間は、車両を第1速度で走行させ、残距離Dが第1距離以下となった後、第1距離よりも短い第2距離D2よりも長い間は、車両を第1速度よりも遅い第2速度V2で走行させ、残距離Dが第2距離D2以下となった後は、第2速度V2よりも遅い第3速度V3で走行させ、車両が駐車区画内の所定位置に到達したとき或いは車両の車輪が輪留めに到達したと判断したときに車両の走行を停止して駐車支援制御を終了する。【選択図】図12
Description
本発明は、駐車支援装置に関する。
車両を駐車区画に自動で駐車させるための駐車支援制御を実行する駐車支援装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来の駐車支援装置は、駐車支援制御の実行中に駐車区画に設置されている輪留めを検出した場合、車両の車輪がその輪留めに達する前に車両を減速させ、それにより、車輪が輪留めを乗り越えてしまうことを防止するようにしている。
従来の駐車支援装置は、カメラにより撮像された画像(カメラ画像)から輪留めを検出する。ところが、一般に、輪留めは、地面からの高さが低く、又、その色が地面の色に似通っているため、駐車区画に輪留めが設置されていても、駐車支援制御の実行中にその輪留めをカメラ画像から検出することができないことがある。輪留めを検出することができなかった場合、車両を減速するタイミングを誤り、車輪が輪留めを乗り越えてしまう可能性がある。従って、輪留めの検出に頼らずに車輪が輪留めを乗り越えることを防止しつつ車両を駐車区画に自動で駐車させられるようにすることが望まれる。
本発明の目的は、輪留めの検出に頼らずに車輪が輪留めを乗り越えることを防止しつつ車両を駐車区画に自動で駐車させることができる駐車支援装置を提供することにある。
本発明に係る駐車支援装置は、駐車区画に車両を自動で駐車する駐車支援制御を行う制御手段を備えている。更に、本発明に係る駐車支援装置は、前記車両の周辺の情報である車両周辺情報を検出する周辺情報検出装置を備えている。
本発明に係る駐車支援装置において、前記制御手段は、前記駐車支援制御の実行が要求された場合、前記駐車支援制御を開始し、前記駐車区画内に設置されている輪留めの位置を該輪留め自体を検出することなく前記車両周辺情報から予測する。そして、前記制御手段は、前記車両から前記予測した輪留めの位置までの距離である残距離が第1距離よりも長い間は、前記車両を第1速度で走行させ、前記残距離が前記第1距離以下となった後、前記第1距離よりも短い第2距離よりも長い間は、前記車両を前記第1速度よりも遅い第2速度で走行させ、前記残距離が前記第2距離以下となった後は、前記第2速度よりも遅い第3速度で走行させ、前記車両が前記駐車区画内の所定位置に到達したとき或いは前記車両の車輪が前記輪留めに到達したと判断したときに前記車両の走行を停止して前記駐車支援制御を終了する。
これによれば、輪留め自体を検出しなくても、車両の車輪が輪留めに大きな速度で達することが防止される。このため、車輪が輪留めを乗り越えることを防止しつつ車両を駐車区画に自動で駐車させることができる。
本発明の構成要素は、図面を参照しつつ後述する本発明の実施形態に限定されるものではない。本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、本発明の実施形態についての説明から容易に理解されるであろう。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る駐車支援装置について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る駐車支援装置10及びその駐車支援装置10が適用される車両100を示している。
<ECU>
駐車支援装置10は、ECU90を備えている。ECUは、エレクトロニックコントロールユニットの略称である。ECU90は、マイクロコンピュータを主要部として備える。マイクロコンピュータは、CPU、ROM、RAM、不揮発性メモリ及びインターフェース等を含む。CPUは、ROMに格納されたインストラクション又はプログラム又はルーチンを実行することにより、各種機能を実現するようになっている。
駐車支援装置10は、ECU90を備えている。ECUは、エレクトロニックコントロールユニットの略称である。ECU90は、マイクロコンピュータを主要部として備える。マイクロコンピュータは、CPU、ROM、RAM、不揮発性メモリ及びインターフェース等を含む。CPUは、ROMに格納されたインストラクション又はプログラム又はルーチンを実行することにより、各種機能を実現するようになっている。
<駆動装置等>
車両100には、駆動装置21、制動装置22及び操舵装置23が搭載されている。
車両100には、駆動装置21、制動装置22及び操舵装置23が搭載されている。
<駆動装置>
駆動装置21は、車両100を走行させるために車両100に与えられる駆動力を出力する装置であり、例えば、内燃機関及びモータ等である。駆動装置21は、ECU90に電気的に接続されている。ECU90は、駆動装置21の作動を制御することにより駆動装置21から出力される駆動力を制御することができる。
駆動装置21は、車両100を走行させるために車両100に与えられる駆動力を出力する装置であり、例えば、内燃機関及びモータ等である。駆動装置21は、ECU90に電気的に接続されている。ECU90は、駆動装置21の作動を制御することにより駆動装置21から出力される駆動力を制御することができる。
<制動装置>
制動装置22は、車両100を制動するために車両100に与えられる制動力を出力する装置であり、例えば、ブレーキ装置である。制動装置22は、ECU90に電気的に接続されている。ECU90は、制動装置22の作動を制御することにより制動装置22から出力される制動力を制御することができる。
制動装置22は、車両100を制動するために車両100に与えられる制動力を出力する装置であり、例えば、ブレーキ装置である。制動装置22は、ECU90に電気的に接続されている。ECU90は、制動装置22の作動を制御することにより制動装置22から出力される制動力を制御することができる。
<操舵装置>
操舵装置23は、車両100を操舵するために車両100に与えられる操舵力を出力する装置であり、例えば、パワーステアリング装置である。操舵装置23は、ECU90に電気的に接続されている。ECU90は、操舵装置23の作動を制御することにより操舵装置23から出力される操舵力を制御することができる。
操舵装置23は、車両100を操舵するために車両100に与えられる操舵力を出力する装置であり、例えば、パワーステアリング装置である。操舵装置23は、ECU90に電気的に接続されている。ECU90は、操舵装置23の作動を制御することにより操舵装置23から出力される操舵力を制御することができる。
<周辺情報検出装置等>
更に、車両100には、アクセルペダル31、アクセルペダル操作量センサ32、ブレーキペダル33、ブレーキペダル操作量センサ34、ステアリングシャフト35、操舵角センサ36、駐車支援操作器41、周辺情報検出装置42及び車速検出装置43が搭載されている。
更に、車両100には、アクセルペダル31、アクセルペダル操作量センサ32、ブレーキペダル33、ブレーキペダル操作量センサ34、ステアリングシャフト35、操舵角センサ36、駐車支援操作器41、周辺情報検出装置42及び車速検出装置43が搭載されている。
<アクセルペダル操作量センサ>
アクセルペダル操作量センサ32は、アクセルペダル31の操作量を検出するセンサである。アクセルペダル操作量センサ32は、ECU90に電気的に接続されている。アクセルペダル操作量センサ32は、検出したアクセルペダル31の操作量の情報をECU90に送信する。ECU90は、その情報に基づいてアクセルペダル31の操作量をアクセルペダル操作量APとして取得する。
アクセルペダル操作量センサ32は、アクセルペダル31の操作量を検出するセンサである。アクセルペダル操作量センサ32は、ECU90に電気的に接続されている。アクセルペダル操作量センサ32は、検出したアクセルペダル31の操作量の情報をECU90に送信する。ECU90は、その情報に基づいてアクセルペダル31の操作量をアクセルペダル操作量APとして取得する。
ECU90は、アクセルペダル操作量AP及び車両100の車速Vownから要求駆動力(要求駆動トルク)を演算により取得する。要求駆動力は、駆動装置21に出力が要求されている駆動力である。ECU90は、要求駆動力が出力されるように駆動装置21の作動を制御する。又、ECU90は、後述する駐車支援制御において車両100を走行させるのに必要な要求駆動力を決定し、その要求駆動力が出力されるように駆動装置21の作動を制御する。
<ブレーキペダル操作量センサ>
ブレーキペダル操作量センサ34は、ブレーキペダル33の操作量を検出するセンサである。ブレーキペダル操作量センサ34は、ECU90に電気的に接続されている。ブレーキペダル操作量センサ34は、検出したブレーキペダル33の操作量の情報をECU90に送信する。ECU90は、その情報に基づいてブレーキペダル33の操作量をブレーキペダル操作量BPとして取得する。
ブレーキペダル操作量センサ34は、ブレーキペダル33の操作量を検出するセンサである。ブレーキペダル操作量センサ34は、ECU90に電気的に接続されている。ブレーキペダル操作量センサ34は、検出したブレーキペダル33の操作量の情報をECU90に送信する。ECU90は、その情報に基づいてブレーキペダル33の操作量をブレーキペダル操作量BPとして取得する。
ECU90は、ブレーキペダル操作量BPから要求制動力(要求制動トルク)を演算により取得する。要求制動力は、制動装置22に出力が要求されている制動力である。ECU90は、要求制動力が出力されるように制動装置22の作動を制御する。又、ECU90は、後述する駐車支援制御において車両100を制動するのに必要な要求制動力を決定し、その要求制動力が出力されるように制動装置22の作動を制御する。
<操舵角センサ>
操舵角センサ36は、中立位置に対するステアリングシャフト35の回転角度を検出するセンサである。操舵角センサ36は、ECU90に電気的に接続されている。操舵角センサ36は、検出したステアリングシャフト35の回転角度の情報をECU90に送信する。ECU90は、その情報に基づいてステアリングシャフト35の回転角度を操舵角θとして取得する。
操舵角センサ36は、中立位置に対するステアリングシャフト35の回転角度を検出するセンサである。操舵角センサ36は、ECU90に電気的に接続されている。操舵角センサ36は、検出したステアリングシャフト35の回転角度の情報をECU90に送信する。ECU90は、その情報に基づいてステアリングシャフト35の回転角度を操舵角θとして取得する。
ECU90は、操舵角θから要求操舵力(要求操舵トルク)を演算により取得する。要求操舵力は、操舵装置23に出力が要求されている操舵力である。ECU90は、要求操舵力が出力されるように操舵装置23の作動を制御する。又、ECU90は、後述する駐車支援制御において車両100を操舵するのに必要な要求操舵力を決定し、その要求操舵力が出力されるように操舵装置23の作動を制御する。
<駐車支援操作器>
駐車支援操作器41は、後述する駐車支援制御の実行を要求し、その駐車支援制御に関連する各種設定等を行うために車両100の運転者により操作される装置であり、各種ボタン、各種スイッチ及びタッチ操作可能な画像等からなる。各種ボタン及び各種スイッチ等は、例えば、車両100のステアリングホイールに設けられ、或いは、車両100のステアリングコラムに取り付けられたレバーに設けられる。又、タッチ操作可能な画像は、例えば、いわゆるナビゲーション装置のディスプレイに表示される。
駐車支援操作器41は、後述する駐車支援制御の実行を要求し、その駐車支援制御に関連する各種設定等を行うために車両100の運転者により操作される装置であり、各種ボタン、各種スイッチ及びタッチ操作可能な画像等からなる。各種ボタン及び各種スイッチ等は、例えば、車両100のステアリングホイールに設けられ、或いは、車両100のステアリングコラムに取り付けられたレバーに設けられる。又、タッチ操作可能な画像は、例えば、いわゆるナビゲーション装置のディスプレイに表示される。
駐車支援操作器41は、それに対して駐車支援制御の実行を要求する操作が加えられると、その操作に対応する信号をECU90に送信する。ECU90は、その信号を受信した場合、後述する駐車支援制御の実行が要求されたと判断する。
<周辺情報検出装置>
周辺情報検出装置42は、車両100の周辺の情報を検出する装置であり、例えば、カメラ、レーダセンサ(ミリ波レーダ等)、超音波センサ(クリアランスソナー)及びレーザーレーダ(LiDAR)等からなる。
周辺情報検出装置42は、車両100の周辺の情報を検出する装置であり、例えば、カメラ、レーダセンサ(ミリ波レーダ等)、超音波センサ(クリアランスソナー)及びレーザーレーダ(LiDAR)等からなる。
周辺情報検出装置42は、ECU90に電気的に接続されている。周辺情報検出装置42は、検出した車両100の周辺の情報(車両周辺情報)をECU90に送信する。ECU90は、車両周辺情報から車両100の周辺の物体及び地面に設けられた区画線等を認識し、更に、認識した物体と車両100との位置関係及び認識した区画線と車両100との位置関係等を取得する。尚、物体は、人、壁、柱、自転車及び他の車両等である。
<車速検出装置>
車速検出装置43は、車両100の車速を検出する装置であり、例えば、車輪速センサである。車速検出装置43は、ECU90に電気的に接続されている。車速検出装置43は、検出した車両100の車速の情報をECU90に送信する。ECU90は、その情報に基づいて車両100の車速Vownを取得する。
車速検出装置43は、車両100の車速を検出する装置であり、例えば、車輪速センサである。車速検出装置43は、ECU90に電気的に接続されている。車速検出装置43は、検出した車両100の車速の情報をECU90に送信する。ECU90は、その情報に基づいて車両100の車速Vownを取得する。
<駐車支援装置の作動の概要>
次に、駐車支援装置10の作動の概要について説明する。駐車支援装置10は、車両100を自動で走行させて所定の駐車区画に駐車させるための駐車支援制御を実行可能に構成されている。
次に、駐車支援装置10の作動の概要について説明する。駐車支援装置10は、車両100を自動で走行させて所定の駐車区画に駐車させるための駐車支援制御を実行可能に構成されている。
例えば、図2に示したように、車両100を駐車させようとしている駐車区画200が車両100の左横にくるように運転者が車両100を停止させ、駐車支援操作器41を操作して駐車支援制御の実行を要求した場合、駐車支援装置10は、駐車支援制御を開始する。
駐車区画200は、車両を駐車可能なスペース内の区画であり、本例においては、縦方向の長さLxと横方向の長さLyとを有する矩形の区画である。図2に示した例において、横方向の長さLyは、駐車スペースを区画する2つの互いに平行に設けられている区画線201の間の距離よりも若干短く、縦方向の長さLxは、区画線201の長さよりも若干短い。
駐車支援装置10は、駐車支援制御を開始すると、車両周辺情報から車両100を駐車させる駐車区画200、車両100の周辺の壁203及び隣接駐車車両300等の物体、並びに、その周辺の地面に設けられている区画線201を認識する。本例において、隣接駐車車両300は、車両100を駐車させようとしている駐車スペースの右側又は左側の駐車スペースに駐車している他の車両である。
そして、図3に示したように、駐車支援装置10は、認識した物体及び区画線201に基づいて駐車区画200に輪留め202が設置されているとした場合のその輪留め202の設置位置、より具体的には、車両100の後輪100Rが接触する輪留め202の面の位置(輪留め位置P202)を予測する。尚、図3において、符号202Eは、駐車支援装置10が駐車区画200に設置されているものと予測した輪留めを示している。
本例において、駐車支援装置10は、図3に示したように、隣接駐車車両300が存在する場合、その隣接駐車車両300の駐車スペースの入口側の端部(図3に示した例においては、隣接駐車車両300の前端部)から所定距離だけ後方の位置に横方向において一致する駐車区画200内の位置を輪留め位置P202と予測する。
又、駐車支援装置10は、図3に示したように、区画線201が存在する場合、その区画線201の前方の端部(駐車スペースの入口側の端部)から所定距離だけ後方の位置に横方向において一致する駐車区画200内の位置を輪留め位置P202と予測する。
尚、駐車支援装置10は、区画線201が存在する場合、その区画線201の後方の端部(駐車スペースの入口とは反対側の端部)から所定距離だけ前方の位置に横方向において一致する駐車区画200内の位置を輪留め位置P202と予測してもよい。又、駐車支援装置10は、駐車区画200の後方に壁203等の物体が存在する場合、その物体から所定距離だけ前方の駐車区画200内の位置を輪留め位置P202と予測してもよい。又、駐車支援装置10は、隣接駐車車両300が存在する場合、駐車スペース内において後方に位置する隣接駐車車両300の車輪(図3に示した例においては、隣接駐車車両300の後輪)の位置に横方向において一致する駐車区画200内の位置を輪留め位置P202と予測してもよい。又、駐車支援装置10は、区画線201の長さが予め判明している場合、その区画線201の前方の端部からその区画線201の長さの所定割合の位置に対応する駐車区画200内の位置を輪留め位置P202と予測してもよい。
そして、駐車支援装置10は、認識した駐車区画200、物体及び区画線201等に基づいて車両100を駐車区画200に駐車させるための車両100の走行ルートRtgtを決定する。本例において、駐車支援装置10は、車両100の後輪100Rが輪留め位置P202に到達したときの車両100の位置(駐車完了位置Pend)が走行ルートRtgtの終点となるように走行ルートRtgtを決定する。
以下、このように決定された走行ルートRtgt(駐車完了位置Pendを含む)を車両100の駐車が完了するまで使用する場合を例に駐車支援装置10の作動について説明するが、駐車支援装置10は、駐車支援制御により車両100を走行させ始めた後、その車両100の駐車が完了するまでの間に取得される車両周辺情報に基づいて走行ルートRtgt(駐車完了位置Pendを含む)をより好適なものに修正するようになっていてもよい。
そして、駐車支援装置10は、取得した走行ルートRtgtに沿って車両100を走行させる。具体的には、駐車支援装置10は、まず、図4に示したように、車両100を右旋回させつつ前進させ、所定距離だけ前進した時点で停止させる。次に、駐車支援装置10は、図5に示したように、車両100を左旋回させつつ後退させ、徐々に操舵角θを小さくしてゆき、車両100の前後方向が駐車区画200の縦方向と平行になったときに操舵角θがゼロになるように車両100を操舵する。その後、駐車支援装置10は、図6に示したように、車両100を真っ直ぐ後退させる。
このとき、駐車支援装置10は、車両100が駐車区画200の外を走行している間は、第1速度V1で車両100を走行させ、車両100が駐車区画200に入り始めた時点から第1速度V1よりも遅い第2速度V2で走行させる。その後、駐車支援装置10は、操舵角θがゼロとなるように車両100を操舵した時点から第2速度V2よりも遅い第3速度V3で走行させる。
別の言い方をすると、図7に示したように、駐車支援装置10は、車両100から輪留め位置P202までの距離(残距離D)が第1距離D1よりも長い間(時刻t70から時刻t71までの間)は、車両100を第1速度V1で走行させる。そして、駐車支援装置10は、残距離Dが第1距離D1になった時点(時刻t71)で第2速度V2で走行させ始める。その後、駐車支援装置10は、残距離Dが第1距離D1よりも短い第2距離D2になった時点(時刻t72)で第3速度V3で走行させ始める。
図8に示したように、車両100が駐車完了位置Pendに到達する前に後輪100Rが接触する位置に輪留め202が設置されていた場合、車両100が駐車完了位置Pendに到達する前に後輪100Rが輪留め202に達する。大まかに言えば、車両100が駐車完了位置Pendに到達したときの後輪100Rの位置(後輪位置Pr)よりも手前に輪留め202が設置されていた場合、車両100が駐車完了位置Pendに到達する前に後輪100Rが輪留め202に達する。そして、後輪100Rが輪留め202に達すると、車速Vownがゼロになる。図7は、この場合を示しており、時刻t73において後輪100Rが輪留め202に達して車速Vownがゼロになっている。
又、図9に示したように、車両100が駐車完了位置Pendに到達する前に後輪100Rが接触しない位置に輪留め202が設置されていた場合、車速Vownがゼロになることなく車両100が駐車完了位置Pendに到達する。大まかに言えば、車両100が駐車完了位置Pendに到達したときの後輪位置Prよりも後方に輪留め202が設置されていた場合、車速Vownがゼロになることなく車両100が駐車完了位置Pendに到達する。
又、図10に示したように、輪留め202自体が設置されていない場合も、車速Vownがゼロになることなく車両100が駐車完了位置Pendに到達する。
そこで、駐車支援装置10は、図9及び図10に示したように、車速Vownがゼロになることなく車両100が駐車完了位置Pendに到達したときには、その時点で車両100への駆動力の付与を停止するとともに車両100に制動力を与えて車両100を停止させ、駐車支援制御を終了する。
一方、車両100が駐車完了位置Pendに到達する前に車速Vownがゼロとなったときには、駐車支援装置10は、車両100に与えられる駆動力をいったん所定値だけ増大させる。所定値は、車両100の後輪100Rが輪留め202よりも高さの低い物に接触している場合には、その物を後輪100Rが乗り越えるが、後輪100Rが輪留め202に接触している場合には、その輪留め202を後輪100Rが乗り越えない程度に駆動力を増大させる値に設定されている。
駐車支援装置10は、駆動力を所定値だけ増大することにより車速Vownがゼロよりも大きくなった場合、車両100の後輪100Rが輪留め202に達してはいないと判断し、駆動力を元の駆動力に戻し、走行ルートRtgtに沿って車両100を真っ直ぐに後退させる。その後、駐車支援装置10は、車両100が駐車完了位置Pendに達した場合、その時点で車両100への駆動力の付加を停止するとともに車両100に制動力を与えて車両100を停止させ、駐車支援制御を終了する。
一方、駐車支援装置10は、駆動力を所定値だけ増大しても車速Vownがゼロのままである場合(図7に示した例における時刻t73から時刻t74の間)、車両100の後輪100Rが輪留め202に達していると判断し、その時点で車両100への駆動力の付加を停止するとともに車両100に制動力を与えて車両100を停止させ、駐車支援制御を終了する(時刻t74)。
以上、駐車区画200が車両100の左横にくるように車両100が停止され、車両100が駐車区画200に後退されて駐車される例を用いて駐車支援装置10が実行する駐車支援制御を説明したが、その駐車支援制御は、駐車区画200が右横にくるように停止された車両100を後退させて駐車区画200に駐車させることも、駐車区画200が左横にくるように停止された車両100を前進させて駐車区画200に駐車させることも、駐車区画200が右横にくるように停止された車両100を前進させて駐車区画200に駐車させることもできる。更に、駐車支援制御は、駐車区画200が後ろ側にくるように停止された車両100を後退させて駐車区画200に駐車させることも、駐車区画200が正面にくるように停止された車両100を前進させて駐車区画200に駐車させることもできる。更には、駐車支援制御は、駐車区画200が後ろ側にくるように停止された車両100を前進させて駐車区画200に駐車させることも、駐車区画200が正面にくるように停止された車両100を後退させて駐車区画200に駐車させることもできる。
<効果>
駐車支援装置10によれば、輪留め202自体を検出しなくても、車両100の車輪が輪留め202に大きな速度で達することが防止される。このため、車両100の車輪が輪留め202を乗り越えることを防止しつつ車両100を駐車区画200に自動で駐車させることができる。
駐車支援装置10によれば、輪留め202自体を検出しなくても、車両100の車輪が輪留め202に大きな速度で達することが防止される。このため、車両100の車輪が輪留め202を乗り越えることを防止しつつ車両100を駐車区画200に自動で駐車させることができる。
尚、本例において、駐車支援装置10は、車両周辺情報から輪留め202自体を検出せずに輪留め位置P202を予測するようになっているが、車両周辺情報から輪留め202を検出するための処理を行い、その処理により輪留め202が検出された場合、或いは、その処理により検出された輪留め202が実際に設置されている確率が所定確率以上である場合、検出された輪留め202の設置位置を輪留め位置P202として駐車支援制御に利用し、輪留め202が検出されなかった場合、或いは、検出された輪留め202が実際に設置されている確率が所定確率よりも低い場合、上述したように予測した輪留め位置P202を駐車支援制御に利用するようになっていてもよい。
<駐車支援装置の具体的な作動>
次に、駐車支援装置10の具体的な作動について説明する。駐車支援装置10のECU90のCPUは、図11に示したルーチンを所定演算時間の経過毎に実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、CPUは、図11のステップ1100から処理を開始し、その処理をステップ1105に進め、駐車支援制御の実行が要求されたか否かを判定する。
次に、駐車支援装置10の具体的な作動について説明する。駐車支援装置10のECU90のCPUは、図11に示したルーチンを所定演算時間の経過毎に実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、CPUは、図11のステップ1100から処理を開始し、その処理をステップ1105に進め、駐車支援制御の実行が要求されたか否かを判定する。
CPUは、ステップ1105にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ1110に進め、駐車支援実行フラグXpkgの値が「0」であるか否かを判定する。駐車支援実行フラグXpkgは、駐車支援制御が既に開始されているか否かを表すフラグであり、その値が「1」である場合、駐車支援制御が既に開始されており、その値が「0」である場合、駐車支援制御は開始されていない。
CPUは、ステップ1110にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ1115に進め、輪留め位置P202を予測する。次いで、CPUは、処理をステップ1120に進め、走行ルートRtgtを決定する。次いで、CPUは、処理をステップ1125に進め、目標車速Vtgtを第1速度V1に設定する。これにより、車両100は、第1速度V1にて走行される。次いで、CPUは、処理をステップ1130に進め、車両100を走行させ始める。次いで、CPUは、処理をステップ1135に進め、駐車支援実行フラグXpkgの値を「1」に設定する。これにより、処理がステップ1110に進められたときに「No」と判定されるようになる。
次いで、CPUは、処理をステップ1195に進め、本ルーチンを一旦終了する。
一方、CPUは、ステップ1110にて「No」と判定した場合、処理をステップ1140に進め、図12に示したルーチンを実行する。従って、CPUは、処理をステップ1140に進めると、図12のステップ1200から処理を開始し、その処理をステップ1205に進め、駆動力増大実施フラグXupの値が「0」であるか否かを判定する。駆動力増大実施フラグXupは、駐車支援制御の実行中に車両100に駆動力を与えているにもかかわらず車速Vownがゼロになったために駆動力を所定値だけ増大させる処理を既に行ったか否かを表すフラグであり、その値が「1」である場合、その処理を既に行っており、その値が「0」である場合、その処理を行っていない。
CPUは、ステップ1205にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ1210に進め、車速Vownがゼロであるか否かを判定する。
CPUは、ステップ1210にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ1215に進め、駆動力を所定値だけ増大させる処理を行う。次いで、CPUは、処理をステップ1220に進め、駆動力増大実施フラグXupの値を「1」に設定する。これにより、次回、処理がステップ1205に進められると、「No」と判定されるようになる。
次いで、CPUは、ステップ1295を経由して図11のステップ1195に進め、本ルーチンを一旦終了する。
一方、CPUは、ステップ1210にて「No」と判定した場合、処理をステップ1225に進め、残距離Dがゼロであるか否か、即ち、車両100が駐車完了位置Pendに到達したか否かを判定する。
CPUは、ステップ1225にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ1230に進め、駆動装置21から車両100への駆動力の付加を停止するとともに、制動装置22から車両100に制動力を与えて車両100を停止させる。これにより、駐車区画200への車両100の駐車が完了し、駐車支援制御が終了される。
次いで、CPUは、処理をステップ1295を経由して図11のステップ1195に進め、本ルーチンを一旦終了する。
一方、CPUは、ステップ1225にて「No」と判定した場合、処理をステップ1235に進め、残距離Dが第2距離D2以下であるか否かを判定する。
CPUは、ステップ1235にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ1240に進め、目標車速Vtgtを第3速度V3に設定する。これにより、車両100が第3速度V3にて走行されるようになる。
次いで、CPUは、処理をステップ1295を経由して図11のステップ1195に進め、本ルーチンを一旦終了する。
一方、CPUは、ステップ1235にて「No」と判定した場合、処理をステップ1245に進め、残距離Dが第1距離D1以下であるか否かを判定する。
CPUは、ステップ1245にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ1250に進め、目標車速Vtgtを第2速度V2に設定する。これにより、車両100が第2速度V2にて走行されるようになる。
次いで、CPUは、処理をステップ1295を経由して図11のステップ1195に進め、本ルーチンを一旦終了する。
一方、CPUは、ステップ1245にて「No」と判定した場合、処理をステップ1295を経由して図11のステップ1195に進め、本ルーチンを一旦終了する。この場合、車両100は、引き続き第1速度V1にて走行される。
又、CPUは、ステップ1205にて「No」と判定した場合、処理をステップ1260に進め、車速Vownがゼロであるか否かを判定する。
CPUは、ステップ1260にて「Yes」と判定した場合、駆動装置21から車両100への駆動力の付加を停止するとともに、制動装置22から車両100に制動力を与えて車両100を停止させる。これにより、駐車区画200への車両100の駐車が完了し、駐車支援制御が終了される。
次いで、CPUは、処理をステップ1295を経由して図11のステップ1195に進め、本ルーチンを一旦終了する。
一方、CPUは、ステップ1260にて「No」と判定した場合、処理をステップ1270に進め、所定値だけ増大した駆動力を元の駆動力に戻す。次いで、CPUは、処理をステップ1275に進め、駆動力増大実施フラグXupの値を「0」に設定する。次いで、CPUは、処理をステップ1295を経由して図11のステップ1195に進め、本ルーチンを一旦終了する。
尚、CPUは、図11のステップ1105にて「No」と判定した場合、処理をステップ1195に直接進め、本ルーチンを一旦終了する。
以上が駐車支援装置10の具体的な作動である。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。
10…駐車支援装置、21…駆動装置、22…制動装置、23…操舵装置、41…駐車支援操作器、42…周辺情報検出装置、90…ECU、100…車両、200…駐車区画、202…輪留め
Claims (1)
- 駐車区画に車両を自動で駐車する駐車支援制御を行う制御手段を備えた駐車支援装置において、
前記車両の周辺の情報である車両周辺情報を検出する周辺情報検出装置を備えており、
前記制御手段は、
前記駐車支援制御の実行が要求された場合、前記駐車支援制御を開始し、
前記駐車区画内に設置されている輪留めの位置を該輪留め自体を検出することなく前記車両周辺情報から予測し、
前記車両から前記予測した輪留めの位置までの距離である残距離が第1距離よりも長い間は、前記車両を第1速度で走行させ、
前記残距離が前記第1距離以下となった後、前記第1距離よりも短い第2距離よりも長い間は、前記車両を前記第1速度よりも遅い第2速度で走行させ、
前記残距離が前記第2距離以下となった後は、前記第2速度よりも遅い第3速度で走行させ、
前記車両が前記駐車区画内の所定位置に到達したとき或いは前記車両の車輪が前記輪留めに到達したと判断したときに前記車両の走行を停止して前記駐車支援制御を終了する、
ように構成されている、
駐車支援装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020182682A JP2022072962A (ja) | 2020-10-30 | 2020-10-30 | 駐車支援装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2020182682A JP2022072962A (ja) | 2020-10-30 | 2020-10-30 | 駐車支援装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022072962A true JP2022072962A (ja) | 2022-05-17 |
Family
ID=81604113
Family Applications (1)
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JP2020182682A Pending JP2022072962A (ja) | 2020-10-30 | 2020-10-30 | 駐車支援装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024204017A1 (ja) * | 2023-03-31 | 2024-10-03 | 株式会社アイシン | 駐車支援システム |
WO2024204297A1 (ja) * | 2023-03-31 | 2024-10-03 | 株式会社アイシン | 駐車支援システム |
WO2024204300A1 (ja) * | 2023-03-31 | 2024-10-03 | 株式会社アイシン | 駐車支援システム |
-
2020
- 2020-10-30 JP JP2020182682A patent/JP2022072962A/ja active Pending
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WO2024204017A1 (ja) * | 2023-03-31 | 2024-10-03 | 株式会社アイシン | 駐車支援システム |
WO2024204297A1 (ja) * | 2023-03-31 | 2024-10-03 | 株式会社アイシン | 駐車支援システム |
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