JP2022131324A - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 撮像素子を移動させて像ブレ補正を行う撮像装置において、撮像装置の状態に応じた撮像素子の保持を行う。【解決手段】 撮像素子と、前記撮像素子を保持し、撮影光軸に対して垂直方向に移動可能な可動部と、を有する撮像装置であって、前記撮影光軸の方向に前記可動部と並ぶように配置されていて、前記撮影光軸の方向に進退することで前記可動部を保持する際の保持力を段階的に切り替え可能な保持手段と、前記撮像装置の状態に応じて前記可動部を保持する際の前記保持手段の保持力を制御する制御手段と、を有する。【選択図】 図5

Description

本発明は、撮影光軸に対して垂直方向に移動可能な撮像素子を保持する撮像素子保持機構に関するものである。
近年、撮像装置に加わる振れに起因する被写体像のブレ(以下、像ブレとする)を補正する技術が普及している。像ブレを補正する方式としては、検出した振れに応じて光学系の一部である補正光学系を撮影光軸に対して垂直方向に移動させることにより像ブレを補正する像ブレ補正がある。また、その他の方式として、検出した振れに応じて撮像素子を撮影光軸に対して垂直方向に移動させることにより像ブレを補正する撮像素子シフト式像ブレ補正がある。
従来、撮像素子シフト式像ブレ補正の場合、撮像素子シフト式像ブレ補正の非作動時に撮像素子の位置が固定されず耐衝撃性を損なうといった問題があった。また、撮影時において像ブレ補正が不要な状況にあっても、撮像素子の位置を変化させないためにコイルへの常時通電が必要であるため、消費電力が増加してしまっていた。
そこで特許文献1では、撮像素子を任意の位置で押圧保持することで、コイルへの通電を停止させても撮像素子の位置ずれを抑制する技術が開示されている。
一方、撮像ユニットを冷却する技術や撮像素子から吸熱する技術が知られている。特許文献2では、放熱部材が撮像ユニットと接触する第1の位置と撮像ユニットから離間する第2の位置の間を移動する技術が開示されている。撮影中以外は第1の位置とし、撮像ユニットからの放熱を促進している。
特開2014-59551号公報 特開2009-278584号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術では、保持する際の押圧力について言及されておらず、押圧力が強すぎると撮像素子ユニットの微小変形や傾きにより撮像素子の撮影光軸方向の位置(フランジバック)が変化してしまうおそれがある。
また、特許文献2に開示された従来技術では、撮影中は放熱部材が撮像ユニットから離間するため、撮像素子が発熱する撮影中は放熱が不可能な構成となっていた。
そこで、本発明は、撮像素子を移動させて像ブレ補正を行う撮像装置において、撮像装置の状態に応じた撮像素子の保持を行うことを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、撮像素子と、前記撮像素子を保持し、撮影光軸に対して垂直方向に移動可能な可動部と、を有する撮像装置であって、前記撮影光軸の方向に前記可動部と並ぶように配置されていて、前記撮影光軸の方向に進退することで前記可動部を保持する際の保持力を段階的に切り替え可能な保持手段と、前記撮像装置の状態に応じて前記可動部を保持する際の前記保持手段の保持力を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、撮像素子を移動させて像ブレ補正を行う撮像装置において、撮像装置の状態に応じた撮像素子の保持を行うことができる。
本発明の実施形態であるデジタルカメラ100の内部構成を示すブロック図である。 デジタルカメラ100の構成を示した側面図である。 撮像ユニット200および撮像素子ロック機構250の分解斜視図である。 撮像素子ロック機構250の前方分解斜視図である。 撮像ユニット200および撮像素子ロック機構250の断面図である。 動画撮影モードが設定された場合のデジタルカメラ100の動作のフローチャートを示す図である。 2つの記録媒体を装着可能な構成における、記録モードに応じたデジタルカメラ100の動作のフローチャートを示す図である。 複数種類の記録媒体が装着可能な構成における、装着された記録媒体の書き込み速度に応じたデジタルカメラ100の動作のフローチャートを示す図である。 外部機器との通信が可能な構成における、外部機器との通信を行う場合のデジタルカメラ100の動作のフローチャートを示す図である。 撮像素子の温度が所定値以上になった場合のデジタルカメラ100の動作のフローチャートを示す図である。 手振れ補正機能付きレンズが装着されたか否かに応じたデジタルカメラ100の動作のフローチャートを示す図である。 撮影に係る以外の操作がなされた場合のデジタルカメラ100の動作のフローチャートを示す図である。 電源スイッチが変更された場合のデジタルカメラ100の動作のフローチャートを示す図である。 オートパワーオフ状態に変化した場合のデジタルカメラ100の動作のフローチャートを示す図である。 オートパワーオフ状態から変化した場合のデジタルカメラ100の動作のフローチャートを示す図である。 撮像素子清掃モードが設定された場合のデジタルカメラ100の動作のフローチャートを示す図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。はじめに、図1を用いて、本発明の実施形態であるデジタルカメラ100の内部構成について説明する。図1は、デジタルカメラ100の内部構成を示すブロック図である。
シャッター12は、開閉することで撮像素子231への露光量を制御する遮光部材である。撮影レンズ20に入射した光束は、絞り26およびシャッター12を介して導かれ、光学像として撮像素子231の撮像面上に結像する。
撮像ユニット200は、撮像素子ユニット230および像ブレ補正ユニット240を有していて、撮像素子ユニット230は光学像を電気信号に変換する撮像素子231を有している。
像ブレ補正ユニット240は、ジャイロ82が検出した振れ量に応じて撮像素子231を撮影光軸に対して垂直方向に移動させることにより像ブレを補正する撮像素子シフト式像ブレ補正を行う。ジャイロ82が検出した振れ量から撮像素子231の移動量を算出する方法は公知の方法を用いればよいため詳細な説明は省略する。
撮像素子ロック機構250は、像ブレ補正ユニット240で補正を行わない場合、撮像素子231の位置が変化しないように撮像素子ユニット230を保持する。
補正レンズ22は、ジャイロ82が検出した振れ量に応じて光学式像ブレ補正制御部64に制御され、補正レンズ22を撮影光軸に対して垂直方向に移動させることで像ブレを補正する。ジャイロ82が検出した振れ量から補正レンズ22の移動量を算出する方法は公知の方法を用いればよいため詳細な説明は省略する。
レンズロック機構28は、補正レンズ22で補正を行わない場合、補正レンズ22の位置が変化しないように補正レンズ22を保持する。
第1カードスロット30は記録媒体500用の第1カードスロットで、記録媒体500が装着されると装着検知手段32により検知される。第2カードスロット40は記録媒体520用の第2カードスロットで、記録媒体520が装着されると装着検知手段42により検知される。
システム制御回路50は、デジタルカメラ100全体を制御するCPUなどのシステム制御回路であり、メモリ52は、システム制御回路50の動作用の定数、変数、プログラムなどを記憶するメモリである。
システム制御回路50は、デジタルカメラ100の様々な動作において、設定処理、判別処理および制御処理を実行する。またシステム制御回路50は、撮像素子231によって撮像して取得した画像データを画像処理回路60によって演算した演算結果に基づき、シャッター12、レンズ22、24、絞り26を制御してAF処理およびAE処理を行う。またメモリ52は、撮像素子ロック機構250による撮像素子ユニット230の保持状態も記憶する。
タイマー56は経過時間を計測し、温度計58は撮像素子231の温度を測定する。操作部材80は、各種ボタンやスイッチなどを含んでいて、撮影および再生、通信などを実行する際の各種機能選択や設定、撮影および再生に係る指示を行う。
ジャイロ82は、デジタルカメラ100の振れに関する情報として角速度を検出する。電源スイッチ84は、デジタルカメラ100の電源オン、電源オフを切り替え設定する。
電源制御回路86は、電池検出回路、DC/DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路などにより構成されている。デジタルカメラ100の電源となる電池82の種類や残量の検出を行い、検出結果およびシステム制御回路50の指示に基づいて必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部へ供給する。
通信制御部94は、外部機器(図示せず)とアンテナ98を介した無線通信や、通信コネクタ98を介した有線通信などの制御を行う。
記録媒体500、520は、SDカードやCFカード、CFexpressカードなどの取得した画像データを記録する記録媒体である。そして、半導体メモリなどから構成される記録領域やデジタルカメラ100とのインタフェース、デジタルカメラ100と接続を行うコネクタを備えている。
図2は、デジタルカメラ100の構成を示した側面図である。
撮像ユニット200の背面側(撮影者側)には、像ブレ補正ユニット240の非作動時に撮像素子ユニット230の位置を保持する撮像素子ロック機構250がある。また、撮像ユニット200の背面側には、デジタルカメラ100の筐体であるシャーシ150が配置される。シャーシ150と撮像素子ロック機構250の間には、高い熱伝導率を有する部材で形成された伝熱部材170が両者と当接するように配置される。なお、シャーシ150と撮像素子ロック機構250とが直接当接する構成であってもよい。
次に、図3に基づいて撮像ユニット200及び撮像素子ロック機構250の構成について説明する。図3は撮像ユニット200および撮像素子ロック機構250の分解斜視図であり、(a)は被写体側から見た前方斜視図、(b)は撮影者側から見た後方斜視図である。
撮像ユニット200は、金属板で形成された前面側プレート210と背面側プレート220の間に撮像素子ユニット230が挟まれた構成となっている。前面側プレート210は、デジタルカメラ100内の不図示の構造体に固定され、背面側プレート220は撮像素子ユニット230を挟んで前面側プレート210に固定される。
撮像素子ユニット230は、撮像素子231と撮像素子231を保持する撮像素子ホルダー232とを含み、前面側プレート210と撮像素子ホルダー232の間には撮像素子231の周囲にボール211が3つ撮影光軸を囲むように配置される。ボール211が自在に転がることで、撮像素子ユニット230は前面側プレート210と背面側プレート220の間で撮影光軸に対して垂直方向に移動可能に保持される。すなわち、固定部である前面側プレート210と背面側プレート220に対して、可動部である撮像素子ユニット230が撮影光軸に対して垂直方向に移動可能である。
また、撮像素子ホルダー232にはマグネット233が設けられており、前面側プレート210を吸引することで、前面側プレート210と撮像素子ホルダー232とボール211が当接される。これにより撮像素子231のデジタルカメラ100内でのフランジバック位置が規定位置に定められる。
次に、像ブレ補正ユニット240について説明する。前面側プレート210と背面側プレート220には対向するようにそれぞれ、マグネット241、242が配置される。また、撮像素子ホルダー232に設けられたマグネット241、242に挟まれる位置にはコイル243が配置されている。不図示の電力供給回路によりコイル243に電力を供給し、コイル243に生じる磁界とマグネット241、242との斥力および引力を利用して撮像素子ユニット230の駆動制御が行われる。
像ブレ補正ユニット240は、撮影者によるデジタルカメラ100の手振れを打ち消す方向に撮像素子ユニット230を移動させる制御を行う。
次に、撮像素子ロック機構250について説明する。撮像素子ロック機構250はベース部材であるロック機構ベース251が背面側プレート220に取り付けられることにより撮像素子ユニット230の背面側に配置される。
また、ロック機構ベース251に保持されるロックプレート252は撮像素子231の撮影光軸の方向に進退し、ロックプレート252に設けられたロックゴム253が撮像素子ホルダー232に当接する保持状態と、離間する非保持状態とに切り替えられる。ロックゴム253が撮像素子ホルダー232に当接した状態では、接触面の摩擦力により撮像素子ホルダー232の撮影光軸に対して垂直方向への移動は規制される。すなわち、撮像素子ロック機構250は撮影光軸の方向に撮像素子ユニット230と並ぶように配置されていて、撮影光軸の方向に進退することで撮像素子ユニット230を保持する保持手段として機能する。
そのため、コイル243への電力供給が停止された状態にあっても撮像素子ロック機構250が保持状態であれば、撮像素子ホルダー232の位置を所望の位置に保持することができる。
次に、図4に基づいて撮像素子ロック機構250の詳細を説明する。図4は撮像素子ロック機構250の前方分解斜視図である。以下では、撮影光軸の方向を光軸方向とも称す。
ロック機構ベース251にはガイドピン261が設けられ、ロックプレート252に形成されたガイド穴264と嵌合してロックプレート252の光軸方向の進退のガイドとなる。また、ロック機構ベース251にはギア保持穴262が設けられており、ギア保持穴262内にはカムギア254が配置される。カムギア254は背面側をギアカバー255で保持され、ロック機構ベース251に設けられるアクチュエータ256によって回転運動する。カムギア254に設けられたカム部263とロックプレート252に設けられたカム部265の組み合わせによりカムギア254の回転運動をロックプレート252の直進運動に変換する。これによりロックプレート252は光軸方向に進退し、ロックプレート252上に配置されたロックゴム253の撮像素子ホルダー232に当接する保持状態と離間する非保持状態とを切り替えることができる。
次に、図5に基づいて本発明における撮像素子ロック機構250の動きを説明する。図5は、撮像ユニット200および撮像素子ロック機構250の断面図およびその部分拡大図である。図5(a)は撮像素子ユニット230の非保持状態であり、この状態のロックゴム253をロックゴム253aと称す。ロックゴム253aは撮像素子ホルダー232に対して離間した状態である。この状態では撮像素子ユニット230は撮影光軸に対して垂直方向に移動可能であり、像ブレ補正ユニット240により撮像素子231の撮影光軸に対する位置を制御することが可能である。
図5(b)、(c)はロックプレート253が撮像素子ホルダー232に接近し、撮像素子ホルダー232とロックゴム253が当接した状態である撮像素子ユニット230の保持状態である。この状態では撮像素子ホルダー232とロックゴム253の摩擦力により、撮像素子ホルダー232は位置が固定される。このため、像ブレ補正ユニット240が非動作状態であっても撮像素子ユニット230の位置を所望の位置に保持することができる。
図5(b)は、ロックゴム253による撮像素子ホルダー232に対する付勢力が第1の付勢力となる保持状態(第1の保持状態)であり、この状態のロックゴム253をロックゴム253bと称す。図5(c)は、ロックゴム253による撮像素子ホルダー232に対する付勢力が第2の付勢力となる保持状態(第2の保持状態)であり、この状態のロックゴム253をロックゴム253cと称す。
第1の保持状態においてはロックゴム253bのチャージ量は後述する第2の保持状態でのロックゴム253cのチャージ量に比べて小さい。そのため、ロックゴム253bが撮像素子ホルダー232に与える付勢力は、ロックゴム253cが撮像素子ホルダー232に与える付勢力に比べて弱い。
デジタルカメラ100が三脚に取り付けられているなど比較的振動の少ない状態では重力によって撮像素子ユニット230が移動しないように撮像素子ホルダー232とロックゴム253の摩擦力が生じていればよい。また、摩擦力を強くするためにロックゴム253が撮像素子ホルダー232に与える付勢力が強いと撮像素子ユニット230の微小変形や傾きが生じるおそれがある。そこで、第1の状態における第1の付勢力は、重力によって撮像素子ユニット230が移動せず撮像素子ユニット230の微小変形が生じない強さに設定される。
そのため、第1の保持状態では撮像素子ホルダー232に付勢力が加わった状態でも撮像素子231の画像解像度悪化の原因となる光軸方向の変位が生じることがない。また、ロックゴム253は3つのボール211の重心を挟むように上下に配置されており、これにより付勢力による撮像素子ホルダー232の傾きが生じないようになっている。
以上のように、像ブレ補正ユニット240が非動作状態のときに第1の保持状態にすることで良好な画像を撮影することが可能である。
第2の保持状態においてはロックゴム253cのチャージ量は第1の保持状態でのロックゴム253bのチャージ量に比べて大きい。そのため、ロックゴム253cが撮像素子ホルダー232に与える付勢力は、第1の保持状態に比べて強い。第2の保持状態では、外力により撮像ユニット200に加速度がかかるときでも撮像素子ユニット230の位置が移動しないように、第2の付勢力が設定される。
以上のように、像ブレ補正ユニット240が非動作状態のときに第2の保持状態にすることで撮像ユニット200周りの耐衝撃性を向上させることができる。すなわち、撮像素子ロック機構250は、撮像素子ユニット230を保持する際の保持力を段階的に切り替え可能である。
また、撮像素子ロック機構250は背面側に配置された伝熱部材170でシャーシ150と熱的に接続されている。第1の保持状態及び第2の保持状態において撮像素子231から発せられる熱エネルギーは撮像素子ホルダー232およびロックゴム253を介して撮像素子ロック機構250に伝わり、伝熱部材170を介してシャーシ150に排熱することができる。
以上の構成により、本実施形態におけるデジタルカメラ100は、撮像素子ユニット230を保持状態にすることで、撮像素子231の位置を維持するとともに、撮像素子231の温度上昇を抑えることができる。さらに、付勢力の異なる第1の保持状態と第2の保持状態とで撮像素子ユニット230を保持できるため、画質の劣化を防ぎたい場合や撮像ユニット200周りの耐衝撃性を向上させたい場合など撮像装置の状態に応じた撮像素子の保持を行うことができる。
以下では、撮像素子ロック機構250の状態を第1の保持状態、第2の保持状態、非保持状態のいずれにするのか選択する例を説明する。以下、図6乃至図11を参照して、デジタルカメラ100の設定や状態に応じて、撮像素子ロック機構250の状態を変更する動作について説明する。
図6は、動画撮影モードが設定された場合のデジタルカメラ100の動作のフローチャートを示す図である。図6で示す動作はデジタルカメラ100が電源オンに設定されると開始される。
まず、ステップS101にてシステム制御回路50は、ユーザーが操作部材80を操作して撮影条件を変更したか否かを判別する。撮影条件を変更していないと判別した場合、システム制御回路50は撮影条件が変更されるまで判別動作を繰り返す。
ステップS101にて撮影条件を変更したと判別した場合、ステップS102にてシステム制御回路50は動画撮影モードへの変更か否かを判別する。
動画撮影モードへの変更と判別した(動画撮影モードが設定されている)場合、ステップS103にてシステム制御回路50は、撮像素子ロック機構250の状態を判別する。
非保持状態と判別した場合、ステップS104にてシステム制御回路50は撮像素子ロック機構250を制御して第1の保持状態とする。続いてステップS105にてシステム制御回路50はコイル243への通電を停止させ、撮影条件変更による撮像素子ロック機構250の状態の変更を終了する。
ステップS103にて第1の保持状態と判別した場合は、撮像素子ロック機構250の状態を変更させずに終了する。
ステップS103にて第2の保持状態と判別した場合、ステップS106にてシステム制御回路50はコイル243への通電を開始し、ステップS107にてシステム制御回路50は撮像素子ロック機構250を制御して非保持状態にする。続いてステップS108にてシステム制御回路50は、像ブレ補正ユニット240の動作を開始させて撮影レンズ20からの情報(個体差情報など)に基づいて撮像素子ユニット230を移動させ、その後ステップS104へと進む。
このように、第2の保持状態から第1の保持状態へと変更する際に、一度非保持状態を経由することにより、撮影レンズ20からの情報(個体差情報など)を加味した位置で撮像素子ユニット230を保持することができる。
ステップS102にて動画撮影モード以外の撮影モードへの変更と判別した(動画撮影モード以外の撮影モードが設定されている)場合、ステップS109にてシステム制御回路50は、撮像素子ロック機構250の状態を判別する。
ステップS109にて第1の保持状態または第2の保持状態と判別した場合、ステップS110にてシステム制御回路50はコイル243への通電を開始し、ステップS111システム制御回路50は撮像素子ロック機構250を制御して非保持状態にする。続いてステップS112にてシステム制御回路50は、像ブレ補正ユニット240の動作を開始し、撮像素子ロック機構250の状態の変更を終了する。
ステップS109にて非保持状態と判別した場合は、撮像素子ロック機構250の状態を変更させずに終了する。
上記では、撮影条件として動画撮影モードが選択された場合について説明したが、第1の保持状態にする撮影モードは動画撮影モードに限定されない。例えば、比較的手振れが少ない三脚使用撮影モードや、三脚を使用して撮影されることが多い長秒時露光撮影モード及びインターバル撮影モードが選択された場合も動画撮影モードと同様の制御をしてもよい。これらの撮影モードは、比較的手振れが少ないため撮像素子ロック機構250の付勢力を強くする必要がないため、非保持状態よりも消費電力を抑えられる第1の保持状態が有効である。さらに、長秒時露光撮影モード及びインターバル撮影モードは通常の静止画撮影よりも撮像素子231が温度上昇しやすいため、撮像素子ロック機構250を介して放熱できる第1の保持状態が有効である。
また、ステップS103において第2の保持状態と判別した場合、一度非保持状態を経由して第1の保持状態に移行したが、第2の保持状態から第1の保持状態へ移行してもよい。その場合、第2の保持状態から第1の保持状態に移動する間にコイル243への通電は停止したままとし、撮像素子ユニット230の位置は移動させない。
以上のように、動画撮影モードが選択された場合、撮像素子231の熱エネルギーが撮像素子ロック機構250および伝熱部材170を介してシャーシ150に放熱されることにより、撮像素子231の温度上昇を抑制できる。さらに、撮像素子ロック機構250の付勢力を強くしすぎないことで撮像素子231の光軸方向の変位を生じさせず画質の劣化を防ぐことができる。
次に、デジタルカメラ100の消費電力が高くなるような場合の動作について、図7乃至図9を用いて説明する。図7は、2つの記録媒体を装着可能な構成における、記録方法に応じたデジタルカメラ100の動作のフローチャートを示す図である。図7で示す動作はデジタルカメラ100が電源オンに設定されると開始される。
ステップS201にてシステム制御回路50は、ユーザーが操作部材80の操作により記録媒体の記録設定を変更したか否かを判別する。記録設定を変更していないと判別した場合、システム制御回路50は記録設定を変更するまで判別動作を繰り返す。
ステップS201にて記録設定を変更したと判別した場合、ステップS202にてシステム制御回路50は装着検知手段32、42を制御し、第1カードスロット30、第2カードスロット40の記録媒体の装着状態を判別する。
ステップS202にて記録媒体が非装着と判別した場合、ステップS202を繰り返す。ステップS202にて第1カードスロット30、第2カードスロット40のどちらか一方に記録媒体が装着されていると判別した場合、図6のステップS109に進む。
ステップS202にて両方のカードスロットに記録媒体が装着されていると判別した場合、ステップS203にてシステム制御回路50は、画像データを2つの記録媒体500、520の両方に同時記録する同時記録モードへの変更か否かを判別する。
ステップS203にて同時記録モードへの変更と判別した(同時記録モードが設定されている)場合は図6のステップS103に進み、同時記録モード以外への変更と判別した場合は図6のステップS109に進む。
1つの記録媒体へ記録する場合よりも、複数の記録媒体に同時に記録する場合の方がデジタルカメラ100の消費電力が高くなるため、筐体温度も上昇しやすい。筐体温度が上昇すると放熱効率が低下しデジタルカメラ100全体で動作に不具合が生じるおそれがある。そのため、同時記録モードが設定されているときには撮像素子ロック機構250で撮像素子231を保持した状態にして消費電力を抑える。上記の説明では、同時記録モードが設定されているときには第1の保持状態にしているが、撮像素子231を保持した状態とするためには第2の保持状態にしてもよい。
また、上記の説明では、同時記録モードを2つの記録媒体に同時に記録するモードとしているが、3つ以上の記録媒体を同時記録できる構成であってもよい。
図8は、複数種類の記録媒体が装着可能な構成における、装着された記録媒体の書き込み速度に応じたデジタルカメラ100の動作のフローチャートを示す図である。図8で示す動作はデジタルカメラ100が電源オンに設定されると開始される。
ステップS301にてシステム制御回路50は、装着検知手段32、42を制御し、2つのカードスロットに装着された記録媒体が変更されたか否かを判別する。記録媒体が変更されていないと判別した場合、システム制御回路50は記録媒体が変更されるまで判別動作を繰り返す。
ステップS301にて記録媒体が変更されたと判別した場合、ステップS302にてシステム制御回路50は2つのカードスロットに装着されている記録媒体がCFexpressカードであるか否かを判別する。CFexpressカードであると判別した場合は図6のステップS103に進み、CFexpressカード以外の記録媒体と判別した場合は図6のステップS109に進む。
CFexpressカードはSDカードよりも書込み速度が速いため、記録容量が大きい画像データを記録することが多く、デジタルカメラの消費電力が高くなり、筐体温度も上昇しやすい。そのため、CFexpressカードが装着されているときには撮像素子ロック機構250で撮像素子231を保持した状態にして消費電力を抑える。上記の説明では、CFexpressカードが装着されているときには第1の保持状態にしているが、撮像素子231を保持した状態とするためには第2の保持状態にしてもよい。また、2つカードスロットの両方にCFexpressカードが装着されているときに第1の保持状態にしているが、いずれか一方にCFexpressカードが装着されているときに第1の保持状態にしてもよい。あるいは、優先的に記録を行うほうのカードスロットにCFexpressカードが装着されているときに第1の保持状態にしてもよい。また、カードスロットが1つの構成であってもよい。また、CFexpressカードは書き込み速度が速い記録媒体の一例であって、所定の書き込み速度よりも書き込み速度が速い記録媒体が装着された場合もCFexpressカードが装着された場合と同様の制御を行ってもよい。
図9は、外部機器との通信が可能な構成における、外部機器との通信を行う場合のデジタルカメラ100の動作のフローチャートを示す図である。図9で示す動作はデジタルカメラ100が電源オンに設定されると開始される。
ステップS401にてシステム制御回路50は、通信制御手段94によりPCやクラウドストレージなどの外部機器(図示せず)との通信が開始されたか否かを判別する。通信が開始されていないと判別した場合、システム制御回路50は通信が開始されるまで判別動作を繰り返す。
ステップS401において通信が開始されたと判別した場合、図6のステップS103に進む。
外部機器との通信により画像データの授受が行われる場合、撮影に係る制御回路以外の回路も動作するため、デジタルカメラの消費電力が高くなり、筐体温度も上昇しやすい。そのため、外部機器との通信を行うときには撮像素子ロック機構250で撮像素子231を保持した状態にして消費電力を抑える。上記の説明では、外部機器との通信を行うときには第1の保持状態にしているが、撮像素子231を保持した状態とするためには第2の保持状態にしてもよい。なお、外部機器との通信は、アンテナ96を用いた無線通信と、通信コネクタ98を介した有線通信とがあり、どちらであってもよい。
次に、撮像素子231の温度に応じて撮像素子ロック機構250の状態を変更する例について説明する。図10は、撮像素子231の温度が所定値以上になった場合のデジタルカメラ100の動作のフローチャートを示す図である。図10で示す動作はデジタルカメラ100が電源オンに設定されると開始される。
ステップS501にてシステム制御回路50は、温度計58の測定結果が所定値t以上か否かを判別する。所定値t以上でないと判別した場合、システム制御回路50は所定値t以上になるまで判別を繰り返す。所定値tは、撮像素子231の熱起因によって画質が劣化しない上限温度である。
ステップS501において温度計58の測定結果が所定値t以上と判別した場合、ステップS502にてシステム制御回路50は、撮像素子ロック機構250の状態を判別する。
ステップS502にて非保持状態と判別した場合、ステップS503にてシステム制御回路50は、撮像素子ロック機構250を制御して第1の保持状態とする。続いてステップS504にてシステム制御回路50は、コイル243への通電を停止させ、撮像素子231の温度による撮像素子ロック機構250の保持状態の変更を終了する。
ステップS502にて、第1の保持状態または第2の保持状態と判別した場合は撮像素子ロック機構250の保持状態を変更せずに終了する。
以上のように、撮像素子231の温度が所定値以上となった場合、撮像素子ロック機構250および伝熱部材170を介してシャーシ150に放熱することにより、撮像素子231の温度上昇を抑制することができる。なお、撮像素子231の温度を判断条件に用いることで、撮像素子231を放熱したほうがよい状況か否かを正確に判断することができる。
次に、装着された撮影レンズ20に応じて撮像素子ロック機構250の状態を変更する例について説明する。図11は、像ブレ補正機能付きレンズが装着されたか否かに応じたデジタルカメラ100の動作のフローチャートを示す図である。図11で示す動作はデジタルカメラ100に撮影レンズ20が装着されると開始される。
ステップS601にてシステム制御回路50は、装着している撮影レンズ20のレンズ情報を取得する。レンズ情報には、焦点距離やF値などの他、像ブレ補正などの付加機能、個体差情報などが含まれる。
続いてステップS602にてシステム制御回路50は、撮影レンズ20が像ブレ補正機能付きであるか否かを判別する。像ブレ補正機能付きと判別した場合は図6のステップS103に進み、像ブレ補正機能付きでないと判別した場合は図6のステップS109に進む。
以上のように、撮影レンズ20に像ブレ補正機能が付いている場合は像ブレ補正ユニット240の動作を停止させデジタルカメラ100の消費電力を抑える。撮影レンズ20に像ブレ補正機能が付いているため、撮影レンズ20で像ブレ補正を行いつつデジタルカメラ100の消費電力を抑えることができる。
次に、画像データ再生など撮影に係る以外の操作によって撮像素子ロック機構250の状態を変更する動作について説明する。図12は、撮影に係る以外の操作がされた場合のデジタルカメラ100の動作のフローチャートを示す図である。図12で示す動作はデジタルカメラ100が電源オンに設定されると開始される。
ステップS701にてシステム制御回路50は、ユーザーが操作部材80により撮影に係る以外の操作を行ったか否かを判別する。撮影に係る操作が行われたと判別した場合、システム制御回路50は撮影に係る以外の操作がされるまで判別を繰り返す。
ステップS701にて撮影に係る以外の操作がされたと判別した場合、ステップS702にてシステム制御回路50は、メモリ52に撮像素子ロック機構250の状態を記憶する。
ステップS703にてシステム制御回路50は、撮像素子ロック機構250の状態を判別する。
ステップS703にて非保持状態と判別した場合、ステップS704にてシステム制御回路50は、撮像素子ロック機構250を制御して第1の保持状態とする。続いてステップS705にてシステム制御回路50は、コイル243への通電を停止する。
次にステップS706にてシステム制御回路50は、ユーザーが操作部材80により撮影に係る操作を行ったか否かを判別する。撮影に係る操作とは、撮影条件変更などの撮影準備動作や、撮影動作などである。撮影に係る以外の操作がされたと判別した場合、システム制御回路50は撮影に係る操作がされるまで判別を繰り返す。
ステップS706にて撮影に係る操作がされたと判別した場合、ステップS707にてシステム制御回路50は、コイル243への通電を開始する。そして、ステップS708にてシステム制御回路50は、撮像素子ロック機構250を制御して非保持状態にする。続いてステップS709にてシステム制御回路50は、像ブレ補正ユニット240の動作を開始させる。
ステップS703にて第1の保持状態または第2の保持状態と判別した場合は、撮像素子ロック機構250の状態を変更せずに終了する。
以上のように、撮影に係る以外の操作がされた場合は撮像素子ロック機構250を保持状態にするため、デジタルカメラ100の消費電力を抑えることができる。さらに、変更前の撮像素子ロック機構250の状態を記憶しておき、撮影に係る操作がされた場合は記憶していた保持状態に戻すことで、撮影の合間に撮影に係る以外の操作がされても、違和感なく撮影に復帰することができる。
なお、上記では非保持状態から第1の保持状態に変更する例を説明したが非保持状態から第2の状態に変更するようにしてもよい。次に、デジタルカメラ100の電源状態が変更された場合に撮像素子ロック機構250の状態を変更する例について説明する。図13は、デジタルカメラ100の電源状態が変更された場合のデジタルカメラ100の動作のフローチャートを示す図であり、図13(a)は電源がオンからオフに変更された場合、図13(b)は電源がオフからオンに変更された場合を示している。まず図13(a)に示す動作を説明する。
ステップS801にてシステム制御回路50は、電源スイッチ84がオンからオフに変更されたか否かを判別する。電源スイッチ84がオンのままであると判別した場合、システム制御回路50は電源スイッチ84がオフされるまで判別を繰り返す。
ステップS801において電源スイッチ84がオフされたと判別した場合、ステップS802にてシステム制御回路50は、撮像素子ロック機構250を制御して第2の保持状態とする。続いてステップS803にてシステム制御回路50は、電源制御回路86を制御して電池88からの電源供給を停止させる。
以上のように、電源状態がオンからオフに変更された場合は第2の保持状態とする。そうすることで撮像ユニット200周りの耐衝撃性を向上させ、デジタルカメラ100に外部からの衝撃が加わった場合でも撮像素子ユニット230の破損を抑えることができる。
次に図13(b)に示す動作を説明する。ステップS851にてシステム制御回路50は、電源スイッチ84がオフからオンに変更されたか否かを判別する電源スイッチ84がオフのままであると判別した場合、システム制御回路50は電源スイッチ84がオンされるまで判別を繰り返す。
ステップS851にて電源スイッチ84がオンされたと判別した場合、ステップS852にてシステム制御回路50は、電源制御回路86を制御して電池88からの電源供給を再開させた後、ステップS852にてコイル243への通電を開始する。続いてステップS854にてシステム制御回路50は、撮像素子ロック機構250を制御して非保持状態としステップS855にて像ブレ補正ユニット240の動作を開始させる。
以上のように、電源状態がオフからオンに変更された場合は非保持状態とすることで撮影動作に素早く移行できる。
次に、デジタルカメラ100にオートパワーオフ状態に係わる状態変化が生じた場合の撮像素子ロック機構250の状態を変更する動作について説明する。デジタルカメラ100はオートパワーオフ状態となることで、通常状態の撮影準備状態より消費電力を削減した省電状態に変更可能である。図14は、撮影準備状態からオートパワーオフ状態になった場合のデジタルカメラ100の動作のフローチャートを示す図である。図15はオートパワーオフ状態から撮影準備状態になった場合のデジタルカメラ100の動作のフローチャートを示す図である。
まず、撮影準備状態からオートパワーオフ状態になった場合について図14を用いて説明する。ステップS901にてシステム制御回路50は、デジタルカメラ100がユーザーに所定時間操作されずにオートパワーオフ状態となったか否かを判別する。撮影準備状態のままであると判別した場合、システム制御回路50はオートパワーオフ状態となるまで判別を繰り返す。
ステップS901にてオートパワーオフ状態と判別した場合、ステップS902にてシステム制御回路50は、電源制御回路86を制御し、撮影準備状態より消費電力を削減した省電状態に移行する。
ステップS903にてシステム制御回路50は、メモリ52に撮像素子ロック機構250の状態を記憶し、ステップS904にてシステム制御回路50は、タイマー56を開始させる。続いてステップS905にてシステム制御回路50は、撮像素子ロック機構250の状態を判別する。
ステップS905にて非保持状態と判別した場合、ステップS906にてシステム制御回路50は、撮像素子ロック機構250を制御して第1の保持状態にする。さらにステップS907にてシステム制御回路50は、コイル243への通電を停止する。
ステップS908にてシステム制御回路50は、タイマー56が所定時間T1を経過したか否かを判別し、所定時間T1を経過していないと判別した場合、経過するまで判別を繰り返す。
ステップS908において所定時間T1を経過した(経過時間が所定時間以上)と判別した場合、ステップS909にてシステム制御回路50は、撮像素子ロック機構250を制御して第2の保持状態にする。続いてステップS910にてシステム制御回路50は、タイマー56を停止させオートパワーオフ状態への変化による保持状態の変更を終了する。
ステップS905にて第1の保持状態と判別した場合は、ステップS908に進む。ステップS905にて第2の保持状態と判別した場合は、ステップS911にてシステム制御回路50は、タイマー56が所定時間T1を経過したか否かを判別する。所定時間T1を経過していないと判別した場合、経過するまで判別を繰り返し、所定時間T1を経過したと判別した場合、ステップS910へと進む。
以上のように、オートパワーオフ状態に移行してからの経過時間によって撮像素子ロック機構250の保持状態を変更する。そのため、オートパワーオフ状態になって所定時間T1が経過するまでは第1の保持状態にして撮影動作に復帰しやすくして、所定時間T1が経過したら第2の保持状態にして外力による衝撃に強くすることができる。
続いて、オートパワーオフ状態から撮影準備状態になった場合について図15を用いて説明する。ステップS951にてシステム制御回路50は、ユーザーが操作部材80を操作したか否かを判別する。操作部材80が操作されずオートパワーオフ状態のままであると判別した場合、システム制御回路50は撮影準備状態になるまで判別を繰り返す。
ステップS951にてユーザーが操作部材80を操作したと判別した場合、ステップS952にてシステム制御回路50は、電源制御回路86を制御して省電状態から撮影準備状態に変更する。
ステップS953にてシステム制御回路50は、ステップS903にてメモリ52に記憶した状態を判別する。ステップS953にて非保持状態と判別した場合、ステップS954にてシステム制御回路50はコイル243への通電を開始し、さらにステップS955にてシステム制御回路50は撮像素子ロック機構250を制御して非保持状態にする。ステップS956にてシステム制御回路50は、像ブレ補正ユニット240の動作を開始し、オートパワーオフ状態からの変化による保持状態の変更を終了する。
ステップS953にて第1の保持状態と判別した場合は、ステップS957にてシステム制御回路50は、撮像素子ロック機構250を制御して第1の保持状態にする。オートパワーオフ状態のときに第1の保持状態だった場合は撮像素子ロック機構250の状態を変更せずに終了する。
ステップS953にて第2の保持状態と判別した場合、ステップS95にてシステム制御回路50は撮像素子ロック機構250を制御して第2の保持状態にする。オートパワーオフ状態のときに第2の保持状態だった場合は撮像素子ロック機構250の状態を変更せずに終了する。
以上のように、オートパワーオフ状態になる前の撮像素子ロック機構250の状態を記憶しておき、撮影準備状態になった場合は記憶した状態と同じ状態に戻すことで、違和感なく撮影動作に復帰することができる。
次に、撮像素子231の表面に付着したほこりなどを除去する場合の撮像素子ロック機構250の状態を変更する動作について説明する。
図16は、撮像素子清掃モードが設定された場合のデジタルカメラ動作を示すフローチャートである。撮像素子清掃モードとは、デジタルカメラ100の外からユーザーが手動で、もしくは機器を使用して撮像素子231を清掃することができるように、撮像素子231の前方にあるメカ機構を全て開放するモードである。図16で示す動作はデジタルカメラ100が電源オンに設定されると開始される。
ステップS1001にてシステム制御回路50は、ユーザーが操作部材80を操作して撮像素子清掃モードに設定されたか否かを判別する。撮像素子清掃モードに設定されていないと判別した場合、システム制御回路50は撮像素子清掃モードに設定されるまで判別を繰り返す。
ステップS1001において撮像素子清掃モードに設定されたと判別した場合、ステップS1002にてシステム制御回路50は、撮像素子ロック機構250の状態を判別する。
ステップS1002にて非保持状態と判別した場合、ステップS1003にてシステム制御回路50は、撮像素子ロック機構250を制御して第2の保持状態にする。さらにステップS1004にてシステム制御回路50は、コイル243への通電を停止させ、撮像素子清掃モードによる撮像素子ロック機構250の状態の変更を終了する。
ステップS1002にて第1の保持状態と判別した場合、ステップS1005にてシステム制御回路50は、撮像素子ロック機構250を制御して第2の保持状態にして撮像素子清掃モードによる撮像素子ロック機構250の状態の変更を終了する。
ステップS1002にて第2の保持状態と判別した場合は、撮像素子ロック機構250の状態を変更せずに終了する。
以上のように、撮像素子清掃モードが設定された場合は第2の保持状態とすることで、清掃により外力が加わっても撮像素子ユニット230の位置が固定されるため、清掃作業性を向上させることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
例えば、説明した撮像素子ロック機構250の状態を変更する例は組み合わせて実行するようにしてもよい。
また、撮像素子ロック機構250も説明した構造に限定されない。例えば、撮像素子ユニット230を保持する際の保持力を段階的に変更でき、撮像素子ユニット230を保持しているときの消費電力がコイル243で撮像素子ユニット230の位置を固定するときの消費電力よりも少ない構造であればよい。
50 システム制御回路
52 メモリ
56 タイマー
58 温度計
80 操作部材
100 デジタルカメラ
200 撮像ユニット
230 撮像素子ユニット
231 撮像素子
232 撮像素子ホルダー
240 像ブレ補正ユニット
250 撮像素子ロック機構

Claims (16)

  1. 撮像素子と、
    前記撮像素子を保持し、撮影光軸に対して垂直方向に移動可能な可動部と、を有する撮像装置であって、
    前記撮影光軸の方向に前記可動部と並ぶように配置されていて、前記撮影光軸の方向に進退することで前記可動部を保持する際の保持力を段階的に切り替え可能な保持手段と、
    前記撮像装置の状態に応じて前記可動部を保持する際の前記保持手段の保持力を制御する制御手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記撮像装置の状態に応じて、前記保持手段によって前記可動部が保持されない非保持状態、前記保持手段によって前記可動部が第1の保持力で保持される第1の保持状態、前記保持手段によって前記可動部が前記第1の保持力よりも強い第2の保持力で保持される第2の保持状態、のいずれかとなるように制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記保持手段は、筐体または伝熱部材と熱的に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、前記撮像装置の消費電力に応じて、前記可動部を保持する際の前記保持手段の保持力を制御することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記制御手段は、前記撮像装置の消費電力が所定値以上の場合、前記第1の保持状態となるように制御することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記撮像装置のモードを設定する設定手段を有し、
    前記制御手段は、前記設定手段により設定されたモードに応じて前記可動部を保持する際の前記保持手段の保持力を制御することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  7. 前記撮像装置は動画撮影モードを有し、
    前記制御手段は、前記設定手段により前記動画撮影モードが設定された場合、前記第1の保持状態となるように制御することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記撮像装置は撮像素子清掃モードを有し、
    前記制御手段は、前記設定手段により前記撮像素子清掃モードが設定された場合、前記第2の保持状態となるように制御することを特徴とする請求項6または7に記載の撮像装置。
  9. 取得した画像データを複数の記録媒体に同時記録する同時記録モードを有し、
    前記制御手段は、前記設定手段により前記同時記録モードが設定された場合、前記第1の保持状態となるように制御することを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 外部機器と通信する通信手段を有し、
    前記制御手段は、前記通信手段により前記外部機器と通信するときは前記第1の保持状態となるように制御することを特徴とする請求項3ないし9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記撮像素子の温度を測定する測定手段を有し、
    前記制御手段は、前記測定手段により測定された前記撮像装置の温度に応じて、前記可動部を保持する際の前記保持手段の保持力を制御することを特徴とする請求項3ないし10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. 前記制御手段は、前記測定手段により測定された前記撮像装置の温度が所定値以上の場合、前記第1の保持状態となるように制御することを特徴とする請求項11に記載の撮像装置。
  13. 前記制御手段は、前記撮像装置を電源オンの状態から電源オフの状態に変更する場合、前記第2の保持状態となるように制御することを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項に記載の撮像装置。
  14. 前記撮像装置は、省電状態に変更可能であり、
    前記制御手段は、省電状態に変更されてからの経過時間に応じて前記可動部を保持する際の前記保持手段の保持力を制御することを特徴とする請求項3ないし13のいずれか1項に記載の撮像装置。
  15. 前記制御手段は、省電状態に変更されてからの経過時間が所定時間以上でないときは前記第1の保持状態となるように制御し、前記経過時間が前記所定時間以上であるときは前記第2の保持状態となるように制御することを特徴とする請求項14に記載の撮像装置。
  16. 撮像素子と、
    前記撮像素子を保持し、撮影光軸に対して垂直方向に移動可能な可動部と、
    前記撮影光軸の方向に前記可動部と並ぶように配置されていて、前記撮影光軸の方向に進退することで前記可動部を保持する際の保持力を段階的に切り替え可能な保持手段と、を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像装置の状態に応じて前記可動部を保持する際の前記保持手段の保持力を制御することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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