JP2022129959A - 偏光板およびそれを用いた画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低抵抗粘着剤層を有するにもかかわらず、耐久性に優れ、かつ、異形加工する際のクラックが抑制された偏光板を提供すること。【解決手段】本発明の実施形態による偏光板は、粘着剤層を備え、該偏光板は異形を有し、該粘着剤層を構成する粘着剤組成物が、ベースポリマーと帯電防止剤とを含み、該ベースポリマーは、ガラス転移温度が-50℃以下であり、および、100kHzにおける誘電率が5.0以上であり、該粘着剤層の表面抵抗値が1.0×109Ω/□以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、偏光板およびそれを用いた画像表示装置に関する。
液晶表示装置およびエレクトロルミネセンス(EL)表示装置(例えば、有機EL表示装置、無機EL表示装置)に代表される画像表示装置が急速に普及している。画像表示装置においては、代表的には、偏光板が粘着剤層を介して表示パネルに貼り合わされている。近年、画像表示装置の狭額縁化、表示パネル内にタッチパネル用導電層を組み込んだいわゆるインセル型画像表示装置の発展等に伴い、画像表示装置の帯電防止性能の改善が求められている。その結果、粘着剤層の帯電防止性能の改善および低抵抗化が求められている。しかし、このような粘着剤層を用いた偏光板においては、帯電防止剤を多量に添加することで偏光板の耐久性が低下し、偏光板を矩形以外の異形に加工する際のクラックが発生する等の問題がある。また、加熱や加湿試験下での粘着剤層の帯電防止機能が安定であることも求められている。
特開2015-193371号公報
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、低抵抗粘着剤層を有するにもかかわらず、耐久性に優れ、かつ、異形加工する際のクラックが抑制された偏光板を提供することにある。
本発明の実施形態による偏光板は、粘着剤層を備え、該偏光板は異形を有し、該粘着剤層を構成する粘着剤組成物は、ベースポリマーと帯電防止剤とを含み、該ベースポリマーは、ガラス転移温度が-50℃以下であり、および、100kHzにおける誘電率は5.0以上であり、該粘着剤層の表面抵抗値は1.0×10Ω/□以下である。
1つの実施形態においては、上記ベースポリマーは、モノマー成分としてアルコキシ基含有モノマーを含む。
1つの実施形態においては、上記ベースポリマーは、全モノマー成分100重量部に対して前記アルコキシ基含有モノマーを30重量部~99重量部含む。
1つの実施形態においては、上記アルコキシ基含有モノマーは、下記式で表される。
Figure 2022129959000002
式中、Rはアルキル基であり、nは1~15の整数である。
1つの実施形態においては、上記ベースポリマーは、モノマー成分としてヒドロキシル基含有モノマーをさらに含む。
1つの実施形態においては、上記粘着剤組成物における上記帯電防止剤の含有量は、上記ベースポリマー100重量部に対して10重量部未満である。
1つの実施形態においては、上記帯電防止剤はリチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、1-エチル-3-メチルイミダゾリウムビス(フルオロスルホニル)イミドまたはトリブチルメチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドを含む。
1つの実施形態においては、上記粘着剤組成物は、シランカップリング剤をさらに含む。
1つの実施形態においては、上記粘着剤組成物は、酸化防止剤をさらに含む。
1つの実施形態においては、上記粘着剤層のガラスに対する粘着力は1.0N/25mm以上である。
1つの実施形態においては、上記偏光板は、下記式で表される加熱試験による抵抗値上昇率が10以下である。
抵抗値上昇率=信頼性試験後の抵抗値/初期抵抗値
ここで、加熱試験は、温度85℃の条件下で500時間行われる。
1つの実施形態においては、上記偏光板は、下記式で表される加湿試験における抵抗値上昇率が10以下である。
抵抗値上昇率=信頼性試験後の抵抗値/初期抵抗値
ここで、加湿試験は、温度60℃、湿度95%RHの条件下で500時間行われる。
本発明の別の局面によれば、画像表示装置が提供される。この画像表示装置は、上記の偏光板を備える。
本発明の実施形態によれば、低抵抗粘着剤層を有する偏光板において当該粘着剤層を特定の構成とすることにより、耐久性に優れ、かつ、異形加工する際のクラックが抑制された偏光板を実現することができる。
本発明の1つの実施形態による偏光板の概略断面図である。 本発明の実施形態による偏光板における異形または異形加工部の一例を説明する概略平面図である。 本発明の実施形態による偏光板における異形または異形加工部の一例を説明する概略平面図である。 本発明の実施形態による偏光板における異形または異形加工部の一例を説明する概略平面図である。 本発明の実施形態による偏光板における異形または異形加工部の一例を説明する概略平面図である。
以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
A.偏光板の全体構成
本発明の偏光板は、粘着剤層を備える。図1は、本発明の1つの実施形態による偏光板の概略断面図である。偏光板100は、代表的には、偏光子11と、偏光子11の一方の側に設けられた保護層12と、偏光子11のもう一方の側に設けられた保護層13と、保護層13の偏光子11と反対側に設けられた粘着剤層20と、を有する。目的に応じて、保護層12および保護層13の少なくとも一方は省略してもよい。粘着剤層20は最外層として設けられ、偏光板は画像表示装置(実質的には、画像表示パネル)に貼り付け可能とされている。実用的には、粘着剤層20の表面には、偏光板が使用に供されるまで、剥離フィルムが仮着されていることが好ましい。剥離フィルムを仮着することにより、粘着剤層を保護するとともに、偏光板のロール形成が可能となる。
本発明の実施形態においては、粘着剤層を構成する粘着剤組成物は、ベースポリマーと帯電防止剤とを含む。ベースポリマーは、ガラス転移温度が-50℃以下であり、および、100kHzにおける誘電率が5.0以上である。このようなベースポリマーを用いることにより、帯電防止剤の含有量が少ないにもかかわらず表面抵抗値が小さい粘着剤層を実現することができる。すなわち、本発明の実施形態においては、粘着剤組成物における帯電防止剤の含有量がベースポリマー100重量部に対して10重量部未満でありながら、粘着剤層の表面抵抗値を1.0×10Ω/□以下とすることができる。その結果、耐久性に優れ、かつ、異形加工する際のクラックが抑制された偏光板を実現することができる。
本発明の実施形態においては、上記偏光板は、下記式で表される加熱試験による抵抗値上昇率が、好ましくは10以下であり、より好ましくは8以下であり、さらに好ましくは5以下である。
抵抗値上昇率=信頼性試験後の抵抗値/初期抵抗値
ここで、加熱試験は、温度85℃の条件下で500時間行われる。
さらに、本発明の実施形態においては、上記偏光板は、下記式で表される加湿試験における抵抗値上昇率が10以下であり、より好ましくは8以下であり、さらに好ましくは5以下である。
抵抗値上昇率=信頼性試験後の抵抗値/初期抵抗値
ここで、加湿試験は、温度60℃、湿度95%RHの条件下で500時間行われる。
本発明の実施形態における偏光板においては、偏光板の抵抗値上昇率がこのような範囲であることにより、耐久性に優れ、かつ、異形加工する際のクラックが抑制された偏光板を実現することができる。
本発明の実施形態による偏光板は、他の機能層をさらに含んでいてもよい。このような機能層の代表例としては、位相差層が挙げられる。位相差層の光学的特性(例えば、屈折率特性、面内位相差、Nz係数、光弾性係数)、厚み、配置位置等は、目的に応じて適切に設定され得る。
本発明の実施形態による偏光板は、枚葉状であってもよく長尺状であってもよい。本明細書において「長尺状」とは、幅に対して長さが十分に長い細長形状を意味し、例えば、幅に対して長さが10倍以上、好ましくは20倍以上の細長形状を含む。長尺状の偏光板は、ロール状に巻回可能である。
本発明の実施形態による偏光板は、矩形以外の異形を有する。本明細書において「矩形以外の異形を有する」とは、偏光板の平面視形状が矩形以外の形状を有することをいう。異形は、好ましくは、異形加工された異形加工部である。したがって、「矩形以外の異形を有する偏光板」は、偏光板全体(すなわち、フィルムの平面視形状を規定する外縁)が矩形以外である場合のみならず、矩形の偏光板の外縁から内方に離間した部分に異形加工部が形成されている場合も包含する。表面抵抗値が小さい粘着剤層(低抵抗粘着剤層)を用いる場合、添加した帯電防止剤が可塑剤として働き、このような異形加工部において高温環境下で偏光板が収縮することに起因して偏光子にクラックが発生しやすいところ、本発明の実施形態によれば、そのようなクラックを顕著に抑制することができる。異形(異形加工部)としては、例えば、図2および図3に示すように、貫通穴、隅部の面取り、平面視した場合に凹部となる切削加工部が挙げられる。凹部の代表例としては、船形に近似した形状、バスタブに近似した形状、V字ノッチ、U字ノッチが挙げられる。異形(異形加工部)の別の例としては、図4および図5に示すように、自動車のメーターパネルに対応した形状が挙げられる。当該形状は、外縁がメーター針の回転方向に沿った円弧状に形成され、かつ、外縁が面方向内方に凸のV字形状(アール状を含む)をなす部位を含む。異形の形状は、上記の例に限定されず、目的に応じた任意の適切な形状が採用され得る。例えば、貫通穴の形状としては、円形、楕円形、三角形、四角形、五角形、六角形、八角形が採用され得る。また、貫通穴は、目的に応じて任意の適切な位置に設けられる。貫通穴は、矩形状の偏光板の長手方向端部の略中央部に設けられてもよく、長手方向端部の所定の位置に設けられてもよく、偏光板の隅部に設けられてもよく;矩形状の偏光板の短手方向端部に設けられてもよく;全体が異形形状を有する偏光板の中央部に設けられてもよい。異形加工部は、上記例示の形態を組み合わせて形成してもよい。例えば、貫通穴とV字ノッチおよび/またはU字ノッチとを組み合わせて形成してもよい。
以下、偏光板の構成要素について、より詳細に説明する。
B.偏光子
偏光子は、代表的には、二色性物質(代表的には、ヨウ素)を含む樹脂フィルムで構成される。樹脂フィルムとしては、偏光子として用いられ得る任意の適切な樹脂フィルムを採用することができる。樹脂フィルムは、代表的には、ポリビニルアルコール系樹脂(以下、「PVA系樹脂」と称する)フィルムである。樹脂フィルムは、単層の樹脂フィルムであってもよく、二層以上の積層体であってもよい。
単層の樹脂フィルムから構成される偏光子の具体例としては、PVA系樹脂フィルムにヨウ素による染色処理および延伸処理(代表的には、一軸延伸)が施されたものが挙げられる。上記ヨウ素による染色は、例えば、PVA系フィルムをヨウ素水溶液に浸漬することにより行われる。上記一軸延伸の延伸倍率は、好ましくは3~7倍である。延伸は、染色処理後に行ってもよいし、染色しながら行ってもよい。また、延伸してから染色してもよい。必要に応じて、PVA系樹脂フィルムに、膨潤処理、架橋処理、洗浄処理、乾燥処理等が施される。例えば、染色の前にPVA系樹脂フィルムを水に浸漬して水洗することで、PVA系フィルム表面の汚れやブロッキング防止剤を洗浄することができるだけでなく、PVA系樹脂フィルムを膨潤させて染色ムラなどを防止することができる。
積層体を用いて得られる偏光子の具体例としては、樹脂基材と当該樹脂基材に積層されたPVA系樹脂層(PVA系樹脂フィルム)との積層体、あるいは、樹脂基材と当該樹脂基材に塗布形成されたPVA系樹脂層との積層体を用いて得られる偏光子が挙げられる。樹脂基材と当該樹脂基材に塗布形成されたPVA系樹脂層との積層体を用いて得られる偏光子は、例えば、PVA系樹脂溶液を樹脂基材に塗布し、乾燥させて樹脂基材上にPVA系樹脂層を形成して、樹脂基材とPVA系樹脂層との積層体を得ること;当該積層体を延伸および染色してPVA系樹脂層を偏光子とすること;により作製され得る。本実施形態においては、好ましくは、樹脂基材の片側に、ハロゲン化物とポリビニルアルコール系樹脂とを含むポリビニルアルコール系樹脂層を形成する。延伸は、代表的には積層体をホウ酸水溶液中に浸漬させて延伸することを含む。さらに、延伸は、必要に応じて、ホウ酸水溶液中での延伸の前に積層体を高温(例えば、95℃以上)で空中延伸することをさらに含み得る。加えて、本実施形態においては、好ましくは、積層体は、長手方向に搬送しながら加熱することにより幅方向に2%以上収縮させる乾燥収縮処理に供される。代表的には、本実施形態の製造方法は、積層体に、空中補助延伸処理と染色処理と水中延伸処理と乾燥収縮処理とをこの順に施すことを含む。補助延伸を導入することにより、熱可塑性樹脂上にPVAを塗布する場合でも、PVAの結晶性を高めることが可能となり、高い光学特性を達成することが可能となる。また、同時にPVAの配向性を事前に高めることで、後の染色工程や延伸工程で水に浸漬された時に、PVAの配向性の低下や溶解などの問題を防止することができ、高い光学特性を達成することが可能になる。さらに、PVA系樹脂層を液体に浸漬した場合において、PVA系樹脂層がハロゲン化物を含まない場合に比べて、ポリビニルアルコール分子の配向の乱れ、および配向性の低下が抑制され得る。これにより、染色処理および水中延伸処理など、積層体を液体に浸漬して行う処理工程を経て得られる偏光子の光学特性を向上し得る。さらに、乾燥収縮処理により積層体を幅方向に収縮させることにより、光学特性を向上させることができる。得られた樹脂基材/偏光子の積層体はそのまま用いてもよく(すなわち、樹脂基材を偏光子の保護層としてもよく)、樹脂基材/偏光子の積層体から樹脂基材を剥離し、当該剥離面に目的に応じた任意の適切な保護層を積層して用いてもよい。このような偏光子の製造方法の詳細は、例えば特開2012-73580号公報(特許第5414738号)、特許第6470455号に記載されている。これらの公報は、その全体の記載が本明細書に参考として援用される。
偏光子の厚みは、好ましくは1μm~15μmであり、より好ましくは1μm~10μmであり、さらに好ましくは1μm~8μmであり、特に好ましくは2μm~5μmである。
偏光子は、好ましくは、波長380nm~780nmのいずれかの波長で吸収二色性を示す。偏光子の単体透過率は、好ましくは41.5%~46.0%であり、より好ましくは43.0%~46.0%であり、さらに好ましくは44.5%~46.0%である。偏光子の偏光度は、好ましくは97.0%以上であり、より好ましくは99.0%以上であり、さらに好ましくは99.9%以上である。
C.保護層
保護層12および保護層13は、偏光子の保護層として使用できる任意の適切なフィルムで形成される。当該フィルムの主成分となる材料の具体例としては、トリアセチルセルロース(TAC)等のセルロース系樹脂、ポリエステル系、ポリビニルアルコール系、ポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリエーテルスルホン系、ポリスルホン系、ポリスチレン系、ポリノルボルネン系、ポリオレフィン系、(メタ)アクリル系、アセテート系等の透明樹脂等が挙げられる。また、(メタ)アクリル系、ウレタン系、(メタ)アクリルウレタン系、エポキシ系、シリコーン系等の熱硬化型樹脂または紫外線硬化型樹脂等も挙げられる。この他にも、例えば、シロキサン系ポリマー等のガラス質系ポリマーも挙げられる。また、特開2001-343529号公報(WO01/37007)に記載のポリマーフィルムも使用できる。このフィルムの材料としては、例えば、側鎖に置換または非置換のイミド基を有する熱可塑性樹脂と、側鎖に置換または非置換のフェニル基ならびにニトリル基を有する熱可塑性樹脂を含有する樹脂組成物が使用でき、例えば、イソブテンとN-メチルマレイミドからなる交互共重合体と、アクリロニトリル・スチレン共重合体とを有する樹脂組成物が挙げられる。当該ポリマーフィルムは、例えば、上記樹脂組成物の押出成形物であり得る。
偏光板が画像表示装置の視認側に配置される場合には、保護層12は、代表的にはその視認側に配置される。この場合、保護層12には、必要に応じて、ハードコート処理、反射防止処理、スティッキング防止処理、アンチグレア処理等の表面処理が施されていてもよい。
保護層の厚みは、好ましくは10μm~50μm、より好ましくは15μm~35μmである。なお、表面処理が施されている場合、外側保護層の厚みは、表面処理層の厚みを含めた厚みである。
D.粘着剤層
粘着剤層20の表面抵抗値は、上記のとおり1.0×10Ω/□以下であり、好ましくは9.0×10Ω/□以下であり、より好ましくは8.0×10Ω/□以下であり、さらに好ましくは7.0×10Ω/□以下であり、特に好ましくは6.0×10Ω/□以下である。表面抵抗値の下限は、例えば5.0×10Ω/□であり得る。上記のとおり、本発明の実施形態によれば、帯電防止剤の含有量が少ないにもかかわらず表面抵抗値が小さい粘着剤層を実現することができる。
粘着剤層のガラスに対する粘着力は、好ましくは1.0N/25mm以上であり、より好ましくは1.5N/25mm以上であり、さらに好ましくは2.0N/25mm以上である。粘着力がこのような範囲であれば、画像表示パネルに対する密着性に優れ、かつ、リワーク性に優れる。粘着力の上限は、例えば6.0N/25mmであり得る。
粘着剤層の厚みは、好ましくは2μm~55μmであり、より好ましくは2μm~30μmであり、さらに好ましくは5μm~25μmであり、特に好ましくは10μm~20μmである。
粘着剤層を構成する粘着剤組成物は、上記のとおり、ベースポリマーと帯電防止剤とを含む。ベースポリマーのガラス転移温度(Tg)は、上記のとおり-50℃以下であり、好ましくは-52℃以下であり、より好ましくは-55℃以下である。ベースポリマーのTgの下限は、例えば-75℃であり得る。ベースポリマーの100kHzにおける誘電率は、上記のとおり5.0以上であり、好ましくは5.5以上であり、より好ましくは6.0以上であり、さらに好ましくは6.5以上であり、特に好ましくは7.0以上である。ベースポリマーの誘電率の上限は、例えば10.0であり得る。このようなベースポリマーを用いることにより、帯電防止剤の含有量が少ないにもかかわらず表面抵抗値が小さい粘着剤層を実現することができる。なお、ベースポリマーのTgは、それぞれのモノマー成分のTgから重合比を用いて換算したポリマーのTgとして算出され得る。
ベースポリマーとしては、例えば、(メタ)アクリル系ポリマー、ウレタン系ポリマー、シリコーン系ポリマー、ゴム系ポリマー挙げられる。好ましくは、(メタ)アクリル系ポリマーである。本明細書においては、ベースポリマーとしての(メタ)アクリル系ポリマーを、(メタ)アクリル系ベースポリマーと称する場合がある。
(メタ)アクリル系ベースポリマーは、好ましくは、モノマー成分としてアルコキシ基含有モノマーを含む。アルコキシ基含有モノマーとしては、例えば、下記式で表されるモノマーが挙げられる:
Figure 2022129959000003
式中、Rはアルキル基であり、例えばメチル基またはエチル基であり、nは1~15の整数である。上記式から明らかなように、アルコキシ基は好ましくは直鎖状である。直鎖状アルコキシ基であれば、得られる(メタ)アクリル系ベースポリマーのTgを上記所望の範囲とすることができ、当該ベースポリマーの誘電率を上記所望の範囲とすることができる。環構造を有するモノマーを含むベースポリマーは、Tgが過度に高くなる、および/または、誘電率が過度に小さくなる場合がある。アルコキシ基含有モノマーの具体例としては、メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートが挙げられる。これらは、単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。モノマー成分としてアルコキシ基含有モノマーを用いることにより、所望のTgおよび誘電率を有するベースポリマーを得ることができる。その結果、帯電防止剤の含有量が少ないにもかかわらず表面抵抗値が小さい粘着剤層を実現することができる。ベースポリマーにおけるアルコキシ基含有モノマーの含有量は、全モノマー成分100重量部に対して、好ましくは30重量部~99重量部である。アルコキシ基含有モノマーの含有量は、例えば30重量部~60重量部であってもよく、また例えば30重量部~50重量部であってもよく、また例えば50重量部~99重量部であってもよく、また例えば60重量部~99重量部であってもよい。
(メタ)アクリル系ベースポリマーは、好ましくは、モノマー成分としてヒドロキシル基含有モノマーを含む。ヒドロキシル基含有モノマーとしては、例えば、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6-ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、8-ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレート、10-ヒドロキシデシル(メタ)アクリレート、12-ヒドロキシラウリル(メタ)アクリレート、(4-ヒドロキシメチルシクロヘキシル)-メチルアクリレートが挙げられる。粘着剤層の耐久性を向上させる観点から、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートが好ましく、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートがより好ましい。ベースポリマーにおけるヒドロキシル基含有モノマーの含有量は、全モノマー成分100重量部に対して、好ましくは1重量部~5重量部であり、より好ましくは1重量部~3重量部である。
(メタ)アクリル系ベースポリマーは、モノマー成分としてアルキル(メタ)アクリレートを含んでもよい。アルキル(メタ)アクリレートとしては、直鎖状または分岐鎖状のアルキル基の炭素数1~18のものが挙げられる。アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、アミル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、2-エチルヘキシル基、イソオクチル基、ノニル基、デシル基、イソデシル基、ドデシル基、イソミリスチル基、ラウリル基、トリデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基などが挙げられる。アルキル(メタ)アクリレートは単独でまたは組み合わせて使用できる。アルキル基の平均炭素数は、好ましくは3個~8個であり、より好ましくは3個~6個である。ベースポリマーにおけるアルキル(メタ)アクリレートの含有量は、当該アルキル(メタ)アクリレート以外のモノマー成分の残部として任意に設定できる。
(メタ)アクリル系ベースポリマーは、必要に応じて、他のモノマー成分(共重合モノマー)をさらに含んでもよい。共重合モノマーの代表例としては、芳香族炭化水素基含有モノマー(例えば、フェニル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート)、カルボキシル基含有モノマー(例えば、(メタ)アクリル酸、カルボキシエチル(メタ)アクリレート、カルボキシペンチル(メタ)アクリレート、イタコン酸、マレイン酸、フマール酸、クロトン酸)、アミノ基含有モノマー(例えば、N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート)、アミド基含有モノマー(例えば、(メタ)アクリルアミド、N,N-ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジエチル(メタ)アクリルアミド)、ニトリル基含有モノマー(例えば、(メタ)アクリロニトリル)、多官能性モノマー(例えば、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート)、エポキシ基含有モノマー(例えば、グリシジル(メタ)アクリレート)、複素環含有モノマー(例えば、アクリロイルモルホリン)が挙げられる。共重合モノマーの種類、数、組み合わせ、配合量(含有量)は、目的に応じて適切に設定され得る。
(メタ)アクリル系ベースポリマーの重量平均分子量Mwは、好ましくは100万~300万であり、より好ましくは200万~300万であり、さらに好ましくは200万~280万である。重量平均分子量Mwが100万未満であれば、クラックの抑制が不十分となる場合がある。重量平均分子量Mwが300万を超えると、粘度の上昇および/またはポリマー重合中におけるゲル化が生じる場合がある。
帯電防止剤としては、代表的には、無機カチオン塩、有機カチオン塩が挙げられる。
無機カチオン塩は、具体的には、無機カチオン-アニオン塩である。無機カチオン塩のカチオン部を構成するカチオンとしては、代表的には、アルカリ金属イオンが挙げられる。具体例としては、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオンが挙げられる。好ましくは、リチウムイオンである。したがって、好ましい無機カチオン塩は、リチウム塩である。
無機カチオン塩のアニオン部を構成するアニオンとしては、例えば、Cl、Br、I、AlCl 、AlCl 、BF 、PF 、ClO 、NO 、CHCOO、CFCOO、CHSO 、CFSO 、(CFSO、AsF 、SbF 、NbF 、TaF 、(CN)、CSO 、CCOO、(CFSO)(CFCO)NS(CFSO 、および、下記一般式(1)~(4)
(1):(C2n+1SO (nは1~10の整数)、
(2):CF(C2mSO (mは1~10の整数)、
(3):S(CFSO (lは1~10の整数)、
(4):(C2p+1SO)N(C2q+1SO)、(p、qは1~10の整数)、
で表わされるアニオンが挙げられる。フッ素含有アニオンが好ましく、フッ素含有イミドアニオンがより好ましい。
フッ素含有イミドアニオンとしては、例えば、ペルフルオロアルキル基を有するイミドアニオンが挙げられる。具体例としては、上記の(CFSO)(CFCO)N、ならびに、一般式(1)、(2)および(4)
(1):(C2n+1SO (nは1~10の整数)、
(2):CF(C2mSO (mは1~10の整数)、
(4):(C2p+1SO)N(C2q+1SO)、(p、qは1~10の整数)、
で表わされるアニオンが挙げられる。好ましくは、(CFSO、(CSO等の一般式(1)で表わされる(ペルフルオロアルキルスルホニル)イミドであり、より好ましくは、(CFSOで表わされるビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドである。したがって、本発明の実施形態において用いられ得る好ましい無機カチオン塩は、リチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドである。
有機カチオン塩は、具体的には、有機カチオン-アニオン塩である。有機カチオン塩のカチオン部を構成するカチオンとしては、代表的には、有機基による置換によってオニウムイオンを形成した有機オニウムが挙げられる。有機オニウムにおけるオニウムとしては、例えば、含窒素オニウム、含硫黄オニウム、含リンオニウムが挙げられる。好ましくは、含窒素オニウム、含硫黄オニウムである。含窒素オニウムとしては、アンモニウムカチオン、ピペリジニウムカチオン、ピロリジニウムカチオン、ピリジニウムカチオン、ピロリン骨格を有するカチオン、ピロール骨格を有するカチオン、イミダゾリウムカチオン、テトラヒドロピリミジニウムカチオン、ジヒドロピリミジニウムカチオン、ピラゾリウムカチオン、ピラゾリニウムカチオンが挙げられる。含硫黄オニウムとしては、例えばスルホニウムカチオンが挙げられる。含リンオニウムとしては、例えばホスホニウムカチオンが挙げられる。有機オニウムにおける有機基としては、例えば、アルキル基、アルコキシル基、アルケニル基が挙げられる。好ましい有機オニウムの具体例としては、テトラアルキルアンモニウムカチオン(例えば、トリブチルメチルアンモニウムカチオン)、アルキルピペリジニウムカチオン、アルキルピロリジニウムカチオンが挙げられる。有機カチオン塩のアニオン部を構成するアニオンは、無機カチオンのアニオン部を構成するアニオンに関して説明したとおりである。本発明の実施形態において用いられ得る好ましい有機カチオン塩は、1-エチル-3-メチルイミダゾリウムビス(フルオロスルホニル)イミド、トリブチルメチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドである。
無機カチオン塩と有機カチオン塩とを組み合わせて用いてもよい。
粘着剤組成物における帯電防止剤の含有量は、ベースポリマー100重量部に対して、上記のとおり10重量部未満であり、好ましくは7重量部以下であり、より好ましくは5重量部以下であり、さらに好ましくは3重量部以下である。本発明の実施形態によれば、帯電防止剤の含有量がこのように少ないにもかかわらず表面抵抗値が小さい粘着剤層を実現することができる。帯電防止剤の含有量の下限は、例えば0.5重量部であり得る。帯電防止剤の含有量が少なすぎると、所望の表面抵抗値が得られない場合がある。
粘着剤組成物は、代表的には、シランカップリング剤、架橋剤、および/または、酸化防止剤を含有する。シランカップリング剤としては、代表的には、官能基含有シランカップリング剤が挙げられる。官能基としては、例えば、エポキシ基、メルカプト基、アミノ基、イソシアネート基、イソシアヌレート基、ビニル基、スチリル基、アセトアセチル基、ウレイド基、チオウレア基、(メタ)アクリル基、複素環基、酸無水物基およびこれらの組み合わせが挙げられる。官能基含有シランカップリング剤は単独でまたは組み合わせて使用できる。架橋剤としては、イソシアネート系架橋剤、過酸化物系架橋剤が挙げられる。架橋剤もまた、単独でまたは組み合わせて使用できる。シランカップリング剤を含有することにより以下の利点が得られ得る。アルコキシ基含有モノマーを含むベースポリマーを用いた粘着剤組成物は極性が高くなるので、非極性の被着体との粘着性が不十分となる場合がある。シランカップリング剤を含有することにより、種々の被着体に対して十分な粘着力が得られ、剥がれが抑制され得る。また、酸化防止剤を含有することにより以下の利点が得られ得る。アルコキシ基含有モノマーを含むベースポリマーはTgが低くなり、柔らかくなる。酸化防止剤を含有することにより、偏光板端面および粘着剤層端面からの酸化劣化による収縮を抑制することができる。
粘着剤組成物は、添加剤を含有していてもよい。添加剤の具体例としては、着色剤、顔料などの粉体、染料、界面活性剤、可塑剤、粘着性付与剤、表面潤滑剤、レベリング剤、軟化剤、老化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、重合禁止剤、無機または有機の充填剤、金属粉、粒子状、箔状物が挙げられる。また、制御できる範囲内で、還元剤を加えてのレドックス系を採用してもよい。添加剤の種類、数、組み合わせ、含有量等は、目的に応じて適切に設定され得る。
E.画像表示装置
上記A項からD項に記載の偏光板は、画像表示装置に適用され得る。したがって、本発明の実施形態は、そのような偏光板を用いた画像表示装置を包含する。画像表示装置の代表例としては、液晶表示装置、エレクトロルミネセンス(EL)表示装置(例えば、有機EL表示装置、無機EL表示装置)が挙げられる。1つの実施形態においては、画像表示装置は、狭額縁(好ましくは、ベゼルレス)の画像表示装置またはインセル型画像表示装置である。このような画像表示装置において、本発明の実施形態による効果が顕著である。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によって限定されるものではない。各特性の測定方法は以下の通りである。なお、特に明記しない限り、実施例および比較例における「部」および「%」は重量基準である。
(1)厚み
10μm以下の厚みは、干渉膜厚計(大塚電子社製、製品名「MCPD-3000」)を用いて測定した。10μmを超える厚みは、デジタルマイクロメーター(アンリツ社製、製品名「KC-351C」)を用いて測定した。
(2)表面抵抗値
実施例および比較例で得られた偏光板(粘着剤層付偏光板)の粘着剤層表面の抵抗値を、三菱化学アナリテック社製MCP-HT450を用いて測定し、初期抵抗値とした。さらに、粘着剤層付偏光板を異なる2つの条件の信頼性試験(85℃の環境下に500時間と60℃・95%RHの環境下に500時間)に供した後、上記と同様にして抵抗値を測定した。以下の式により抵抗値上昇率を算出した。
抵抗値上昇率=信頼性試験後の抵抗値/初期抵抗値
さらに、以下の基準で評価した。
○:抵抗値上昇率が10以下
×:抵抗値上昇率が10よりも大きい
(3)ESD試験
実施例および比較例で得られた偏光板(粘着剤層付偏光板)を70mm×150mmに切り出し、粘着剤層を介して液晶パネルに貼り合わせた。次いで、貼り合わせた粘着剤層付偏光板の側面部に、銀ペーストを粘着剤層付偏光板の側面部の厚み方向全域を覆うようにして塗布し、外部からのアース電極と接続した。次いで、粘着剤層付偏光板の表面に、静電気発生装置であるESD(ESD-8012A、SANKI社製)を用いて(印加電圧15kV)、偏光板面内で円を描くように1秒おきに合計10回発射(印加)して、液晶パネルの液晶の配向乱れを起こした。電気により白抜けした部分が消失するまでの時間を測定し、下記の基準で評価した。
○:白抜けが5秒以内に消失した
△:白抜けが10秒以内に消失した
×:白抜けが10秒以上残った
(4)耐久性試験
作製した偏光板(粘着剤層付偏光板)を、偏光子の吸収軸が長辺と並行になるようにして、300×220mmの大きさに切断した。当該偏光板を、350×250mm×0.7mm厚の無アルカリガラス(コーニング社製、商品名「EG-XG」)にラミネーターで貼合した。次いで、50℃、0.5MPaで15分間オートクレーブ処理して、粘着剤層をガラスに密着させた。かかる処理の施されたサンプルに、85℃の雰囲気下で500時間処理を施した後、当該サンプルの外観を下記基準で目視にて評価した。85℃のほかに60℃、95%、500h、HS(-40℃30min⇔85℃30minを1サイクルとして)300回サイクルを実施し、以下の基準で評価した。
◎:発泡、剥がれなどの外観上の変化が全くなし。
○:わずかながら端部に剥がれ、または発泡があるが、実用上問題なし。
△:端部に剥がれ、または発泡があるが、特別な用途でなければ、実用上問題なし。
×:端部に著しい剥がれあり、実用上問題あり。
(5)異形加工部のクラック
実施例および比較例で得られた偏光板の隅部にエンドミルを用いて直径3.9mmの貫通穴を形成した。貫通穴が形成された偏光板を、粘着剤層を介してガラス板に貼り合わせ、試験サンプルとした。この試験サンプルを、85℃に30分保持した後-40℃に30分保持することを300サイクル繰り返すヒートショック試験に供し、試験後の貫通穴部分の外観を目視により観察し、以下の基準で評価した。なお、いずれの実施例および比較例においても、糊欠け(粘着剤層の端部が欠損する現象)は発生しなかった。
○:クラックは認められなかった。
△:クラックはあるが、特別な用途でなければ、実用上問題ない。
×:クラックが認められた。
[製造例1:(メタ)アクリル系ベースポリマーA1の調製]
攪拌羽根、温度計、窒素ガス導入管、冷却器を備えた4つ口フラスコに、ブチルアクリレート(BA)39部、メトキシエチルアクリレート(MEA)60部、および4-ヒドロキシブチルアクリレート(4HBA)1部を含有するモノマー混合物を仕込んだ。さらに、このモノマー混合物100部に対して、重合開始剤として2,2’-アゾビスイソブチロニトリル0.1部を酢酸エチル100部と共に仕込み、緩やかに攪拌しながら窒素ガスを導入して窒素置換した後、フラスコ内の液温を55℃付近に保って8時間重合反応を行い、(メタ)アクリル系ベースポリマーA1の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA1のTgおよび誘電率を表1に示す。なお、誘電率は常法により測定した。Tgは、それぞれのモノマーのTgから重合比を用いて換算した値を算出した。
[製造例2:(メタ)アクリル系ベースポリマーA2の調製]
BAを59部、MEAを40部および4HBAを1部含有するモノマー混合物を用いたこと以外は製造例1と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA2の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA2のTgおよび誘電率を表1に示す。
[製造例3:(メタ)アクリル系ベースポリマーA3の調製]
BAを79部、MEAを20部および4HBAを1部含有するモノマー混合物を用いたこと以外は製造例1と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA3の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA3のTgおよび誘電率を表1に示す。
[製造例4:(メタ)アクリル系ベースポリマーA4の調製]
MEA60部の代わりにエトキシエトキシエチルアクリレート(EEEA)60部を用いたこと以外は製造例1と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA4の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA4のTgおよび誘電率を表1に示す。
[製造例5:(メタ)アクリル系ベースポリマーA5の調製]
MEA60部の代わりにメトキシトリエチレングリコールアクリレート(MTGA)60部を用いたこと以外は製造例1と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA5の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA5のTgおよび誘電率を表1に示す。
[製造例6:(メタ)アクリル系ベースポリマーA6の調製]
MTGAを99部および4HBAを1部含有するモノマー混合物を用いたこと以外は製造例1と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA6の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA6のTgおよび誘電率を表1に示す。
[製造例7:(メタ)アクリル系ベースポリマーA7の調製]
BAを49部、MTGAを50部および4HBAを1部含有するモノマー混合物を用いたこと以外は製造例1と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA7の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA7のTgおよび誘電率を表1に示す。
[製造例8:(メタ)アクリル系ベースポリマーA8の調製]
BAを69部、MTGAを30部および4HBAを1部含有するモノマー混合物を用いたこと以外は製造例1と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA8の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA8のTgおよび誘電率を表1に示す。
[製造例9:(メタ)アクリル系ベースポリマーA9の調製]
MTGA50部の代わりにメトキシポリエチレングリコールアクリレート(MPEA)50部を用いたこと以外は製造例7と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA9の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA9のTgおよび誘電率を表1に示す。
[製造例10:(メタ)アクリル系ベースポリマーA10の調製]
メトキシポリエチレングリコールアクリレート(MPEA)50部の代わりにメトキシポリエチレングリコールアクリレートPEA550(大阪有機化学社製)50部を用いたこと以外は製造例9と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA10の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA10のTgおよび誘電率を表1に示す。
[製造例11:(メタ)アクリル系ベースポリマーA11の調製]
MTGA50部の代わりにフェノキシエチルアクリレート(PEA)50部を用いたこと以外は製造例7と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA11の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA11のTgおよび誘電率を表1に示す。
[製造例12:(メタ)アクリル系ベースポリマーA12の調製]
MTGA50部の代わりにテトラヒドロフルフリルアクリレート50部を用いたこと以外は製造例5と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA12の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA12のTgおよび誘電率を表1に示す。
[製造例13:(メタ)アクリル系ベースポリマーA13の調製]
MTGA50部の代わりに(2-メチル-2-エチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチルアクリレート50部を用いたこと以外は製造例7と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA13の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA13のTgおよび誘電率を表1に示す。
[製造例14:(メタ)アクリル系ベースポリマーA14の調製]
MTGA50部の代わりに(3-エチルオキセタン-3-イル)メチルアクリレート50部を用いたこと以外は製造例5と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA14の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA14のTgおよび誘電率を表1に示す。
[製造例15:(メタ)アクリル系ベースポリマーA15の調製]
MTGA50部の代わりに環状トリメチロールプロパンホルマールアクリレート50部を用いたこと以外は製造例7と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA15の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA15のTgおよび誘電率を表1に示す。
[製造例16:(メタ)アクリル系ベースポリマーA16の調製]
BAを80.3部、アクリル酸(AA)を0.2部、PEAを16部、N-ビニルピロリドン(NVP)を3部および4HBAを0.5部含有するモノマー混合物を用いたこと以外は製造例1と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA16の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA16のTgおよび誘電率を表1に示す。
[製造例17:(メタ)アクリル系ベースポリマーA17の調製]
BAを99部および4HBAを1部含有するモノマー混合物を用いたこと以外は製造例1と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA17の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA17のTgおよび誘電率を表1に示す。
[製造例18:(メタ)アクリル系ベースポリマーA18の調製]
BAを56部および4HBAを1部、PEAを14部、MAを29部含有するモノマー混合物を用いたこと以外は製造例1と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA18の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA18のTgおよび誘電率を表1に示す。
[製造例19:偏光板P1の作製]
1.偏光子の作製
熱可塑性樹脂基材として、長尺状で、吸水率0.75%、Tg約75℃である、非晶質のイソフタル共重合ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み:100μm)を用いた。樹脂基材の片面に、コロナ処理を施した。
ポリビニルアルコール(重合度4200、ケン化度99.2モル%)およびアセトアセチル変性PVA(日本合成化学工業社製、商品名「ゴーセファイマーZ410」)を9:1で混合したPVA系樹脂100重量部に、ヨウ化カリウム13重量部を添加したものを水に溶かし、PVA水溶液(塗布液)を調製した。
樹脂基材のコロナ処理面に、上記PVA水溶液を塗布して60℃で乾燥することにより、厚み13μmのPVA系樹脂層を形成し、積層体を作製した。
得られた積層体を、130℃のオーブン内で周速の異なるロール間で縦方向(長手方向)に2.4倍に自由端一軸延伸した(空中補助延伸処理)。
次いで、積層体を、液温40℃の不溶化浴(水100重量部に対して、ホウ酸を4重量部配合して得られたホウ酸水溶液)に30秒間浸漬させた(不溶化処理)。
次いで、液温30℃の染色浴(水100重量部に対して、ヨウ素とヨウ化カリウムを1:7の重量比で配合して得られたヨウ素水溶液)に、最終的に得られる偏光子の単体透過率(Ts)が所定の値となるように濃度を調整しながら60秒間浸漬させた(染色処理)。
次いで、液温40℃の架橋浴(水100重量部に対して、ヨウ化カリウムを3重量部配合し、ホウ酸を5重量部配合して得られたホウ酸水溶液)に30秒間浸漬させた(架橋処理)。
その後、積層体を、液温70℃のホウ酸水溶液(ホウ酸濃度4.0重量%、ヨウ化カリウム濃度5重量%)に浸漬させながら、周速の異なるロール間で縦方向(長手方向)に総延伸倍率が5.5倍となるように一軸延伸を行った(水中延伸処理)。
その後、積層体を液温20℃の洗浄浴(水100重量部に対して、ヨウ化カリウムを4重量部配合して得られた水溶液)に浸漬させた(洗浄処理)。
その後、90℃に保たれたオーブン中で乾燥しながら、表面温度が75℃に保たれたSUS製の加熱ロールに約2秒接触させた(乾燥収縮処理)。乾燥収縮処理による積層体の幅方向の収縮率は5.2%であった。
このようにして、樹脂基材上に厚み7μmの偏光子を形成した。
2.偏光板の作製
上記で得られた偏光子の表面(樹脂基材とは反対側の面)に、保護層としてHC-TACフィルムを、紫外線硬化型接着剤を介して貼り合せた。具体的には、硬化型接着剤の総厚みが1.0μmになるように塗工し、ロール機を使用して貼り合わせた。その後、UV光線を保護層側から照射して接着剤を硬化させた。なお、HC-TACフィルムは、トリアセチルセルロース(TAC)フィルム(厚み25μm)にハードコート(HC)層(厚み7μm)が形成されたフィルムであり、TACフィルムが偏光子側となるようにして貼り合わせた。次いで、樹脂基材を剥離し、当該剥離面にトリアセチルセルロース(TAC)フィルム(厚み25μm)を、紫外線硬化型接着剤を介して貼り合せた。このようにして、保護層(HC層/TACフィルム)/接着剤層/偏光子/接着剤層/保護層(TACフィルム)の構成を有する偏光板P1を得た。
[製造例20:偏光板P2の作製]
厚さ30μmのポリビニルアルコールフィルムを、速度比の異なるロール間において、30℃、0.3%濃度のヨウ素溶液中で1分間染色しながら、3倍まで延伸した。その後、60℃、4%濃度のホウ酸、10%濃度のヨウ化カリウムを含む水溶液中に0.5分間浸漬しながら総延伸倍率が6倍まで延伸した。次いで、30℃、1.5%濃度のヨウ化カリウムを含む水溶液中に10秒間浸漬することで洗浄した後、50℃で4分間乾燥を行い、厚さ12μmの偏光子を得た。当該偏光子の片面に、製造例15と同様にしてHC-TACフィルムを貼り合わせた。さらに、偏光子のもう一方の面に、ラクトン環構造を有するアクリルフィルム(厚み20μm)を、紫外線硬化型接着剤(厚み1.0μm)を介して貼り合わせた。このようにして、保護層(HC層/TACフィルム)/接着剤層/偏光子/接着剤層/保護層(アクリルフィルム)の構成を有する偏光板P2を得た。
[製造例21:偏光板P3の作製]
アクリルフィルムの代わりに環状オレフィン系樹脂(COP)フィルム(厚み13μm)を用いたこと以外は製造例20と同様にして偏光板P3を得た。
[製造例22:偏光板P4の作製]
偏光子の厚みを5μmとしたこと、および、樹脂基材の剥離面にトリアセチルセルロース(TAC)フィルムを設けなかったこと以外は製造例19と同様にして、偏光板P4を得た。
[実施例1]
1.粘着剤組成物の調製
製造例1で得られた(メタ)アクリル系ベースポリマーA1の溶液の固形分100部に対して、帯電防止剤(商品名:LiTFSi30EA、三菱マテリアル社製)3部、架橋剤としてのベンゾイルパーオキサイド(商品名:ナイパーBMT 40SV、日本油脂(株)製)0.3部、イソシアネート系架橋剤(商品名:タケネートD110N、三井化学(株)製)0.2部、リワーク向上剤(商品名:サイリルSAT10、カネカ社製)0.03部、酸化防止剤(商品名:Irganox 1010、ヒンダードフェノール系、BASFジャパン社製)0.3部、および、シランカップリング剤(商品名:A-100、綜研化学社製、アセトアセチル基含有シランカップリング剤)0.2部を配合して、アクリル系粘着剤組成物の溶液を調製した。
2.粘着剤層付偏光板の作製
上記で得られたアクリル系粘着剤組成物の溶液を、シリコーン系剥離剤で処理されたポリエチレンテレフタレートフィルム(三菱化学ポリエステルフィルム製、商品名「MRF38」、セパレータフィルム)の片面に、乾燥後の粘着剤層の厚さが15μmになるように塗布し、155℃で1分間乾燥を行い、セパレータフィルムの表面に粘着剤層を形成した。次いで、製造例20で作製した偏光板P1の内側の保護層にセパレータフィルム上に形成した粘着剤層を転写して、粘着剤層付偏光板を作製した。得られた粘着剤層付偏光板を上記(2)~(5)の評価に供した。結果を表1に示す。
[実施例2~27および比較例1~12]
表1に示す偏光板および粘着剤層の組み合わせで粘着剤層付偏光板を作製した。結果を表1に示す。なお、表1における帯電防止剤の略称は以下のとおりである。
LiTFSI:リチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド
EMI-FSI:1-エチル-3-メチルイミダゾリウムビス(フルオロスルホニル)イミド
TBMA-TFSI:トリブチルメチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド
Figure 2022129959000004
[評価]
表1から明らかなように、本発明の実施例の偏光板は、ESD試験において良好な結果を示し、信頼性試験後も低い表面抵抗値を維持し、耐久性にも優れている。さらに、本発明の実施例の偏光板は、異形加工の際のクラックがいずれも、良好に抑制されている。
本発明の偏光板は、液晶表示装置、有機EL表示装置および無機EL表示装置等の画像表示装置に好適に用いられる。
11 偏光子
12 保護層
13 保護層
20 粘着剤層
100 偏光板

Claims (13)

  1. 粘着剤層を備える偏光板であって、該偏光板は異形を有し、
    該粘着剤層を構成する粘着剤組成物が、ベースポリマーと帯電防止剤とを含み、
    該ベースポリマーは、ガラス転移温度が-50℃以下であり、および、100kHzにおける誘電率が5.0以上であり、
    該粘着剤層の表面抵抗値が1.0×10Ω/□以下である、
    偏光板。
  2. 前記ベースポリマーが、モノマー成分としてアルコキシ基含有モノマーを含む、請求項1に記載の偏光板。
  3. 前記ベースポリマーが、全モノマー成分100重量部に対して前記アルコキシ基含有モノマーを30重量部~99重量部含む、請求項2に記載の偏光板。
  4. 前記アルコキシ基含有モノマーが下記式で表される、請求項3に記載の偏光板:
    Figure 2022129959000005
    式中、Rはアルキル基であり、nは1~15の整数である。
  5. 前記ベースポリマーが、モノマー成分としてヒドロキシル基含有モノマーをさらに含む、請求項4に記載の偏光板。
  6. 前記粘着剤組成物における前記帯電防止剤の含有量が、前記ベースポリマー100重量部に対して10重量部未満である、請求項1から5のいずれかに記載の偏光板。
  7. 前記帯電防止剤がリチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、1-エチル-3-メチルイミダゾリウムビス(フルオロスルホニル)イミドまたはトリブチルメチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドを含む、請求項1から6のいずれかに記載の偏光板。
  8. 前記粘着剤組成物がシランカップリング剤をさらに含む、請求項1から7のいずれかに記載の偏光板。
  9. 前記粘着剤組成物が酸化防止剤をさらに含む、請求項1から8のいずれかに記載の偏光板。
  10. 前記粘着剤層のガラスに対する粘着力が1.0N/25mm以上である、請求項1から9のいずれかに記載の偏光板。
  11. 下記式で表される加熱試験による抵抗値上昇率が10以下である、請求項1から10のいずれかに記載の偏光板;
    抵抗値上昇率=信頼性試験後の抵抗値/初期抵抗値
    ここで、加熱試験は、温度85℃の条件下で500時間行われる。
  12. 下記式で表される加湿試験における抵抗値上昇率が10以下である、請求項1から11のいずれかに記載の偏光板;
    抵抗値上昇率=信頼性試験後の抵抗値/初期抵抗値
    ここで、加湿試験は、温度60℃、湿度95%RHの条件下で500時間行われる。
  13. 請求項1から12のいずれかに記載の偏光板を備える、画像表示装置。
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