JP2022129809A - 油性口唇化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 優れた二次付着レス効果を有するとともに、優れた使用性を有する油性口唇化粧料を提供すること。【解決手段】 密着油及び有機シリコーン油の相溶性又は分離性に影響を与えない特定の油分を含む油性口唇化粧料。【選択図】 なし

Description

本発明は、油性口唇化粧料に関し、特に優れた二次付着レス効果を有するとともに、優れた使用性を有する油性口唇化粧料に関する。
従来の口唇化粧料は、口紅を唇に塗布した後、該口紅がカップ等の唇に接触する部分に転写されてしまう二次付着が問題となっていた。これに対し、二次付着を起こしにくい、いわゆる二次付着レス効果をもつ口唇化粧料が開発されている。
例えば、特許文献1~5では、水添ポリイソブテン等の密着油及びメチルフェニルシリコーン等の有機シリコーン油を含む油性口唇化粧料が開示されている。このような油性口唇化粧料では、肌(唇)への塗布時に、密着油が肌(唇)に密着し、無色透明の有機シリコーン油が分離し、密着油の表面を被膜することで、たとえカップ等に転写されたとしても、汚れが目立たず、二次付着レス効果を発揮する。
特開2011-140481号公報 特開2012-250927号公報 特開2016-185992号公報 特開2012-82188号公報 特開2014-129274号公報
このような油性口唇化粧料では、肌(唇)への塗布時に密着油と有機シリコーン油が分離しやすくなるように、油性口唇化粧料中に含まれる密着油及び有機シリコーン油の割合を大きくする必要があるため、塗布時ののびやすべり等の使用性が悪いという課題があった。
また、このような油性口唇化粧料では、安定な油性口唇化粧料を製造できるように、密着油と有機シリコーン油の相溶性を調整する油分(つなぎオイル)が加えられる。つなぎオイルを加えることで使用性を高めることが可能である。しかしながら、つなぎオイルの配合量を増やすと、塗布時に密着油と有機シリコーン油が分離せず、二次付着レス効果を発現しない。そのため、つなぎオイルの配合量は抑えられており、求められる使用性を満たすことはできなかった。
上記課題に鑑み、本発明の目的は、優れた二次付着レス効果を有するとともに、優れた使用性を有する油性口唇化粧料を提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討の結果、密着油及び有機シリコーン油の相溶性又は分離性への影響が少ない特定の油分を含むことで、優れた二次付着レス効果及び優れた使用性を兼ね備える油性口唇化粧料を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、以下の発明1~6に関するが、それに限定されない。
[発明1]
次の成分(a)~(d)を含む油性口唇化粧料;
(a)水添ポリイソブテン及びポリブテンから選択される1種又は2種以上の油分 15~40質量%、
(b)フェニル変性シリコーン 30~60質量%、
(c)イソステアリン酸イソステアリル、オクチルドデカノール、ジイソステアリン酸グリセリル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、エチルへキサン酸セチル、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、及びイソノナン酸イソノニルから選択される1種又は2種以上の油分 1~20質量%、並びに
(d)デカエチルヘキサン酸ポリグリセリル-10及びジ安息香酸PGから選択される1種又は2種以上の油分 0.1~20質量%。
[発明2]
成分(d)として、デカエチルヘキサン酸ポリグリセリル-10を含む、発明1に記載の油性口唇化粧料。
[発明3]
成分(d)として、ジ安息香酸PGを含む、発明1に記載の油性口唇化粧料。
[発明4]
成分(a)の25℃における粘度が10~150000mPa・sである、発明1~3のいずれかに記載の油性口唇化粧料。
[発明5]
成分(b)として、フェニルトリメチコン、トリメチルペンタフェニルトリシロキサン、ジフェニルジメチコン、フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸、及びトリメチルシロキシフェニルジメチコンから選択される1種又は2種以上のフェニル変性シリコーンを含む、発明1~4のいずれかに記載の油性口唇化粧料。
[発明6]
成分(b)として、トリメチルペンタフェニルトリシロキサン及びジフェニルジメチコンから選択される1種又は2種以上のフェニル変性シリコーンを含む、発明1~5のいずれかに記載の油性口唇化粧料。
本発明によれば、優れた二次付着レス効果及び優れた使用性を兼ね備える油性口唇化粧料を提供することができる。一態様において、本発明の化粧料は優れたのびの軽さを有する。一態様において、本発明の化粧料は優れた心地よさを有する。
本発明は、
次の成分(a)~(d)を含む油性口唇化粧料;
(a)水添ポリイソブテン及びポリブテンから選択される1種又は2種以上の油分 15~40質量%、
(b)フェニル変性シリコーン 30~60質量%、
(c)イソステアリン酸イソステアリル、オクチルドデカノール、ジイソステアリン酸グリセリル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、エチルへキサン酸セチル、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、及びイソノナン酸イソノニルから選択される1種又は2種以上の油分 1~20質量%、並びに
(d)デカエチルヘキサン酸ポリグリセリル-10及びジ安息香酸PGから選択される1種又は2種以上の油分 0.1~20質量%、
である。
すなわち、本発明の油性口唇化粧料は、成分(a)、成分(b)、成分(c)、及び成分(d)を含むことを特徴とする。
成分(a)
成分(a)は、水添ポリイソブテン及びポリブテンから選択される1種又は2種以上の油分である。
成分(a)の配合量は、化粧料全量に対して、15~40質量%であり、より好ましくは20~30質量%である。成分(a)の配合量を40質量%以下にすることで、塗布時ののびを軽くし、べたつきを軽減し、使用性が向上する。また、成分(a)の配合量を15質量%以上にすることで、塗布時に有機シリコーン油がより分離し、二次付着レス効果が向上する。
成分(a)の25℃における粘度は、10~150000mPa・sであり、より好ましくは35000~150000mPa・sであり、特に好ましくは、100000~120000mPa・sである。成分(a)の25℃における粘度を高くすることにより、二次付着レス効果が向上する。
成分(b)
成分(b)は、フェニル変性シリコーンであり、有機シリコーン油として、本発明の油性口唇化粧料を肌(唇)に塗布した際に、成分(a)と分離して、成分(a)の肌(唇)側とは反対側の表面(外面)に無色透明な層を形成する油分である。この無色透明な成分(b)の層により成分(a)の表面を被膜することで、たとえカップ等に転写されたとしても、この無色透明な成分(b)がカップ等に付着することで、汚れが目立たず、二次付着レス効果が向上する。
成分(b)の配合量は、化粧料全量に対して、30~60質量%であることが好ましい。成分(b)の配合量を60質量%以下にすることで、二次付着レス効果が低下するのを防ぐことができる。成分(b)の配合量を30質量%以上とすることで、塗布時に成分(a)及び成分(b)がより分離し、二次付着レス効果が向上する。
成分(a)及び成分(b)は、25℃において混合した場合に、互いに分離することが好ましい。成分(a)及び成分(b)が分離するか否かは、成分(a)及び成分(b)の混合比(質量比)を、(a):(b)=1:1で用いて、90℃に加温し、攪拌混合し、次いで十分に(例えば、16時間)静置し、混合物が25℃になった場合に、境界が均一に2層に分離しているか否かで判断し、分離しているものを「分離する」とし、半透明な状態、又は境界がなく透明な相溶した状態を「分離しない」とする。また、本発明の油性口唇化粧料に含まれる成分(a)及び成分(b)の配合量は、成分(b)の被膜の観点及び二次付着レス効果の効果時間の観点から、成分(b)の方が多くなることが好ましい。
本発明の一態様において、成分(a)と成分(b)との配合比(質量比)は、成分(b)/成分(a)=1.1~4であることが好ましい。成分(b)/成分(a)を1.1以上にすることで、塗布時に成分(a)及び成分(b)がより分離し、二次付着レス効果が向上する。また、成分(b)/成分(a)を4以下とすることで、二次付着レス効果が向上する。
本発明の一態様において、成分(b)としては、フェニルトリメチコン、トリメチルペンタフェニルトリシロキサン、ジフェニルジメチコン、フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸、及びトリメチルシロキシフェニルジメチコンから選択される1種又は2種以上のフェニル変性シリコーンが挙げられる。
また、本発明の一態様において、成分(b)としては、トリメチルペンタフェニルトリシロキサン及びジフェニルジメチコンから選択される1種又は2種以上のフェニル変性シリコーンが挙げられる。
成分(c)
成分(c)は、つなぎオイルとして、成分(a)及び成分(b)の相溶性を調整するための油分であり、90℃において、成分(a)及び成分(b)と混合した場合に、成分(a)及び成分(b)を相溶させる油分である。成分(c)を配合することにより、90℃における成分(a)及び成分(b)の相溶性が増すため、安定な油性口唇化粧料を製造できる。
成分(c)を配合することにより、成分(a)及び成分(b)が相溶するか否かの判断は、成分(a)、成分(b)、及び成分(c)の混合比(質量比)を、(a):(b):(c)=45:45:10で用いて、90℃に加温し、攪拌混合した場合に、混合物が透明か否かで判断し、透明な状態のものを「相溶する」とし、半透明な状態、又は2層に分離した状態のものを「相溶しない」とする。
成分(c)の配合量は、化粧料全量に対して、1~20質量%であり、より好ましくは、5~15質量%である。成分(c)の配合量を20質量%以下にすることで、塗布時には成分(a)及び成分(b)がより分離し、二次付着レス効果が向上する。また、成分(c)の配合量を1質量%以上にすることで、90℃において成分(a)及び成分(b)が相溶し、安定な油性口唇化粧料を成型することができる。
成分(c)としては、イソステアリン酸イソステアリル、オクチルドデカノール、ジイソステアリン酸グリセリル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、エチルへキサン酸セチル、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、及びイソノナン酸イソノニルから選択される1種又は2種以上の油分が挙げられる。より好ましくは、イソステアリン酸イソステアリル及びトリイソステアリン酸ポリグリセリル-2から選択される1種又は2種以上の油分が挙げられる。
成分(d)
成分(d)は、デカエチルヘキサン酸ポリグリセリル-10及びジ安息香酸PGから選択される1種又は2種以上の油分である。
成分(d)の配合量は、化粧料全量に対して、0.1~20質量%であり、より好ましくは、5~15質量%である。成分(d)の配合量が増えるほど、口唇化粧料の使用性は向上するが、20質量%以下にすることで、相対的に成分(a)~(c)の総配合量が増加し、塗布時に成分(a)及び成分(b)がより分離し、二次付着レス効果が向上する。
本発明の一態様において、油性口唇化粧料は、成分(d)として、デカエチルヘキサン酸ポリグリセリル-10を含む。
本発明の一態様において、油性口唇化粧料は、成分(d)として、ジ安息香酸PGを含む。
本発明の油性口唇化粧料は、上記成分(a)~(d)以外に、さらにワックス及び色材を含んでいてもよい。
ワックス
本発明の油性口唇化粧料は、ワックスをさらに含んでもよい。ワックスを配合することにより、適度な粘度や形状保持性を有する安定な油性口唇化粧料を得ることができる。
ワックスの配合量は、化粧料全量に対して、5~15質量%が好ましい。ワックスの配合量を、15質量%以下にすることで、のびが軽く、良好な使用性を維持することができる。配合量を5質量%以上とすることで、油性口唇化粧料がより固化する。
本発明の効果を高めるために、成分(a)~(d)及びワックスの総配合量は、化粧料全量に対して、50質量%以上が好ましく、75質量%以上がより好ましく、85質量%以上がさらに好ましい。
ワックスは、特に限定されず、口唇化粧料に通常用いられるものであればよいが、本発明の油性口唇化粧料に用いられるワックスとしては、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ポリエチレンワックス、合成ワックス、マイクロクリスタリンワックス、ビーズワックス、セレシン、オゾケライト、固形パラフィン、モクロウ、及び(エチレン/プロピレン)コポリマーから選択される1種又は2種以上のワックスが挙げられる。
色材
本発明の油性口唇化粧料は、色材をさらに含んでもよい。
色材の配合量は、化粧料全量に対して、0.01~15質量%が好ましい。
色材は、特に限定されず、口唇化粧料に通常用いられる色材であればよく、粉末状であっても、レーキ状(油を練り込んだ状態)であってもよい。また、無機顔料であっても、有機顔料であっても、パール剤であってもよい。各種顔料であっても、パール剤であっても、色材は、成分(b)と比較して、成分(a)のほうに濡れやすい(溶解又は分散しやすい)。したがって、色材は自発的に成分(a)により多く移行する。そのため色材は、唇(肌)への塗布時には成分(a)の密着油に抱え込まれ、表層の成分(b)の内側に存在するようになるため、二次付着し難くなる。
また、色材としてパール剤を配合する場合、シリコーン処理パール剤を配合することが好ましい。シリコーン処理されたパール剤を用いることにより、製造時に色材が分散しやすくなる。
本願発明の油性固形口唇化粧料には、本願発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、前記成分以外の各種成分、例えば、紫外線吸収剤、保湿剤、水性成分、酸化防止剤、美容成分、防腐剤、水溶性高分子、皮膜形成剤、褪色防止剤、消泡剤、香料等を各種の効果を付与するために適宜配合することができる。
紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系等の紫外線吸収剤や、4-tert-ブチル-4’-メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられる。
保湿剤としては、例えば、タンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等が挙げられる。
水性成分はモイスチャー効果を付与する目的で用いることができ、水及び水に可溶な成分であれば何れでもよく、水の他に、例えば、プロピレングリコール、1,3ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、α-トコフェロール、アスコルビン酸等が挙げられる。
美容成分としては、例えば、ビタミン類、消炎剤、生薬等が挙げられる。
防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等が挙げられる。
本発明の油性口唇化粧料は、所定の各成分を用い、通常の方法で製造されうる。その製造工程のすべてにおいて分離せず、均一相の状態であるように成分構成されたものであることが好ましい。本発明の油性口唇化粧料は、口紅、リップグロス、下地用のリップベース、口紅オーバーコート、リップクリーム等に応用することができる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。なお、本発明はいかなる意味においても、以下の実施例によって限定されるものではない。
実施例1~7及び比較例1~2
表1に実施例1~7及び比較例1~2で用いた各試料の処方を示す。各試料は、表1の処方に従って、各成分を90℃にて加熱混合し、脱泡後、90℃にて容器に充填し、室温で冷却固化して試料を得た。なお、表1中、特に明記しない限り配合量は質量%を示す。
Figure 2022129809000001
a1:パールリーム18(日油社製)
a2:ポリブテンHV-100(日本ナチュラルプロダクツ社製)
a3:パールリームEX(日油社製)
b1:DOWSIL PH-1555 HRI COSMETIC FLUID(ダウ・東レ社製)
b2:KF-54HV(信越化学工業社製)
c1:リソレックスPGIS23(高級アルコール工業社製)
c2:I.S.I.S.(高級アルコール工業社製)
d1:LEXFEEL SHINE(INOLEX社製)
d2:KEH-1010(阪本薬品工業社製)
d3:O.D.O(日清オイリオ社製)
表1に示した成分(a)の粘度は、E型粘度計(RHEOTECH社製、品番:FUDOH RHEO METER)を用いて測定した。a1及びa2については、ローターNo.4、6.0rpm、50秒の設定で測定を行い、a3については、ローターNo.1、12.0rpm、25秒の設定で測定を行った。
本発明の効果である二次付着レス効果及び使用性を確認するため、各試料の官能評価を行った。また、油性口唇化粧料の製造の観点から、90℃及び25℃における、各試料の分散性の確認を行った。各試験方法及び評価方法は、以下の通りである。
評価試験1:90℃における分散性
3名の専門パネルによる分散性評価を行った。各成分を90℃に加温した後、攪拌混合し、次いで静置し、試料100gを得た。試料の温度が90℃のときの試料の混合状態について、目視により確認し、下記の採点基準に基づいて3段階官能評価(スコア)した。そのスコア平均値により、分散状態を下記の評価基準で判定し、専門パネルの統一見解を得た。
スコア
3点:色材やオイルの分離がなく、均一な状態。
2点:やや色材やオイルの分離がある状態。
1点:色材やオイルの分離が多く、不均一な状態。
評価基準
A:スコア平均値2.5点以上3点以下。
B:スコア平均値1.5点以上2.5点未満。
C:スコア平均値1点以上1.5点未満。
評価試験2:25℃における分散性
3名の専門パネルによる分散性評価を行った。上記評価試験1で用いた試料を室温で冷却し、試料の温度が25℃になった時の油分の混合状態について、目視により確認し、下記の採点基準に基づいて3段階官能評価(スコア)した。そのスコア平均値により、分離状態を下記の評価基準で判定し、専門パネルの統一見解を得た。
スコア
3点:色材やオイルの分離がなく、均一な状態。
2点:やや色材やオイルの分離がある状態。
1点:色材やオイルの分離が多く、不均一な状態。
評価基準
A:スコア平均値2.5点以上3点以下。
B:スコア平均値1.5点以上2.5点未満。
C:スコア平均値1点以上1.5点未満。
評価試験3:使用性1.のびの軽さ
9名の専門パネルによる実使用性試験を行った。評価は、試料を唇に塗布した際ののびの軽さについて、下記の採点基準に基づいて5段階官能評価(スコア)した。そのスコア平均値により、下記の評価基準で判定した。
スコア
5点:非常に優れている。
4点:優れている。
3点:普通。
2点:劣る。
1点:非常に劣る。
評価基準
A:スコア平均値4.5点以上5点以下。
B:スコア平均値3.5点以上4.5点未満。
C:スコア平均値2.5点以上3.5点未満。
D:スコア平均値1点以上2.5点未満。
評価試験4:使用性2.心地よさ
9名の専門パネルによる実使用性試験を行った。評価は、試料を唇に塗布した際の心地よさについて、下記の採点基準に基づいて5段階官能評価(スコア)した。そのスコア平均値により、下記の評価基準で判定した。
スコア
5点:非常に優れている。
4点:優れている。
3点:普通。
2点:劣る。
1点:非常に劣る。
評価基準
A:スコア平均値4.5点以上5点以下。
B:スコア平均値3.5点以上4.5点未満。
C:スコア平均値2.5点以上3.5点未満。
D:スコア平均値1点以上2.5点未満。
評価試験5:二次付着レス効果
9名の専門パネルによる実使用性試験を行った。評価は、試料を塗布した後、二次付着レス効果について、下記の採点基準に基づいて5段階官能評価(スコア)した。そのスコア平均値により、下記の評価基準で判定した。
スコア
5点:非常に優れている。
4点:優れている。
3点:普通。
2点:劣る。
1点:非常に劣る。
評価基準
A:スコア平均値4.5点以上5点以下。
B:スコア平均値3.5点以上4.5点未満。
C:スコア平均値2.5点以上3.5点未満。
D:スコア平均値1点以上2.5点未満。
結果
各評価試験の結果を表2に示す。
Figure 2022129809000002
成分(d)を含まない比較例1は、成分(d)を含む実施例1~7と比較して、のびの軽さ又は心地よさの使用性が劣る結果となった。
成分(d)を含まず、その代わりに、通常、感触改良剤として用いられるトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルを含む比較例2は、成分(d)を含む実施例1~7と比較して、二次付着レス効果が劣る結果となった。

Claims (6)

  1. 次の成分(a)~(d)を含む油性口唇化粧料;
    (a)水添ポリイソブテン及びポリブテンから選択される1種又は2種以上の油分 15~40質量%、
    (b)フェニル変性シリコーン 30~60質量%、
    (c)イソステアリン酸イソステアリル、オクチルドデカノール、ジイソステアリン酸グリセリル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、エチルへキサン酸セチル、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、及びイソノナン酸イソノニルから選択される1種又は2種以上の油分 1~20質量%、並びに
    (d)デカエチルヘキサン酸ポリグリセリル-10及びジ安息香酸PGから選択される1種又は2種以上の油分 0.1~20質量%。
  2. 成分(d)として、デカエチルヘキサン酸ポリグリセリル-10を含む、請求項1に記載の油性口唇化粧料。
  3. 成分(d)として、ジ安息香酸PGを含む、請求項1に記載の油性口唇化粧料。
  4. 成分(a)の25℃における粘度が10~150000mPa・sである、請求項1~3のいずれか一項に記載の油性口唇化粧料。
  5. 成分(b)として、フェニルトリメチコン、トリメチルペンタフェニルトリシロキサン、ジフェニルジメチコン、フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸、及びトリメチルシロキシフェニルジメチコンから選択される1種又は2種以上のフェニル変性シリコーンを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の油性口唇化粧料。
  6. 成分(b)として、トリメチルペンタフェニルトリシロキサン及びジフェニルジメチコンから選択される1種又は2種以上のフェニル変性シリコーンを含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の油性口唇化粧料。
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