JP5399052B2 - 油性化粧料および化粧製品 - Google Patents
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Description
これらのパール材や色材を配合した油性化粧料、特にその中でも積層フィルム状のパール剤を配合した油性化粧料は、固型タイプの場合には、分散した色材などが固定されているため、経時での分散安定性が問題になることは少ないが、流動性のある油性化粧料の場合には、製造直後の分散性に問題がなくても、経時で色材などが沈降することがあり、分散安定性の高い油性化粧料を開発することが求められていた。また、透明容器に充填した場合、従来は流動跡が不均一となり、外観上好ましくなかった。このため不透明な容器に充填されてきたが、流動跡の均一な油性化粧料であれば透明容器に充填することができて製品選択の幅が広がる。このため、透明容器に充填し得る流動跡が均一で美しい油性化粧料を開発することが求められていた。
(a)25℃で液状である油分相 50〜99質量%と、
(b)無水ケイ酸 0.6〜3質量%と、
(c)積層フィルム末状のパール剤 0.001〜10質量%、
を含有し、30℃においてBL型粘度計で測定した時の粘度が3000〜35000mPa・sであることを特徴とする油性化粧料である。
また本発明の化粧製品は、透明容器への付着跡が均一で、外観の美しいものである。
本発明において用いられる(a)25℃で液状である油分相は、油性成分全体が25℃で液状であることを意味する。油分としては、通常化粧料に用いられる油分であれば何れのものでもよい。固形油分や半固形油分が含まれていても良く、全体として25℃で混合した状態が液状であればよい。
無水ケイ酸または疎水化無水ケイ酸の市販品としては、例えばアエロジルR972、#200、#380、RY200(日本アエロジル社製)、HDK(登録商標)H15、20(旭化成ワッカーシリコーン社製)が挙げられる。(b)成分として、より好ましいのは、疎水化無水ケイ酸である。
さらに後述する(d)(パルミチン酸/2−エチルヘキサン酸)デキストリンを含有させる場合は、無水ケイ酸は、疎水化処理されていなくてもよく、また、予め疎水化処理せずに、メチルポリシロキサン等の疎水化処理剤と、無水ケイ酸を別々に配合してもよい。
ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色203号、赤色204号、赤色205号、赤色206号、赤色207号、赤色208号、赤色213号、赤色214号、赤色215号、赤色218号、、赤色219号、赤色220号、赤色221号、赤色223号、赤色225号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色231号、赤色232号、赤色401号、赤色404号、赤色405号、赤色501号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色505号、赤色506号、だいだい色201号、だいだい色205号、だいだい色401号、黄色4号、黄色5号、黄色201号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色205号、黄色401号、黄色402号、黄色403号の(1)、黄色404号、黄色405号、黄色406号、黄色407号、青色1号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色202号、緑色204号、紫色201号等);
天然色素(例えば、β-カロチン、コチニール色素、赤キャベツ色素、リボフラビン、クロシン、アントラキノン、カンタキサンチン、紅花色素等)等が挙げられる。
この化粧製品は、色材やパール剤が沈降することなく、均一に安定性よく分散した油性化粧料が透明容器に充填されているので、容器壁への付着跡が均一であり、外観が美しく、またその外観が経時で変化せず美しさが保持され、購買意欲が高められる。
下記表1に示す組成のリップグロスを常法により調製し、調製直後の粘度、外観、および調製直後と1週間後の安定性を以下の方法で評価した。その結果を併せて表1に示す。
調製直後に、芝浦システム株式会社社製のBL型粘度計で粘度を測定した。測定条件は、ローター3号、6rpmとした。
製造直後の各試料を容器に入れ、流動性を評価した。
○:容器を横に倒し、直後に流動した。
△:容器を横に倒し、翌日までに流動した。
×:容器を横に倒し、翌日になっても流動しなかった。
測定条件:容器に中味を行き渡らせた後、静置し、1時間後に観察した。
(評価基準)
○:流動跡が認められない(均一に流れきる)。
△:流動跡は認められるものの、美観を損なわない。
×:流動跡が認められ、美観を損なう。
製造直後の安定性を次の基準で評価した。
(評価基準)
◎:パール剤・色材の沈降が認められない。
○:パール剤・色材の沈降が認められるものの、透明層(油分)は2mm以下である。
△:パール剤・色材の沈降が認められるものの、透明層(油分)は2〜5mmである。
×:パール剤・色材の沈降が認められ、透明層は5mm以上である。
50℃でチューブ倒立(蓋下)、チューブ正立(蓋上)、およびスクリュー管内にそれぞれ1週間静置した時、および25℃(RT)で1週間静置した時の安定性を次の基準で評価した。
(評価基準)
◎:パール剤・色材の沈降が認められない。
○:パール剤・色材の沈降が認められるものの、透明層(油分)は2mm以下である。
△:パール剤・色材の沈降が認められるものの、透明層(油分)は2〜5mmである。 ×:パール剤・色材の沈降が認められ、透明層は5mm以上である。
※2:レオパールTT(千葉製粉社製)
※10:フラメンコスーパーパール(Marl社製)
※11:SA−フラメンコスーパーパール(三好化成社製)
※12:テミロンMP-29(メルク社製)
※13:コロロナグリッターブロンズ(メルク社製)
※14:プロミネンスSF(トピー工業社製)
※15:リフレックスシルバー(エンゲルハード社製)
※16:メタシャインMC1020RS(日本板硝子社製)
※17:オーロラフレークR100(角八魚鱗箔社製)
※18:レオパールTT2
※19:アエロジルR972
※20:アエロジル#200
※21:アエロジル#380
※22:アエロジルRY200
なお、試験例(1−3)、(1−4)は本発明に含まれない例である。
下記表2に示す組成のリップグロスを常法により調製し、調製直後の粘度、および調製直後と1週間後の安定性を上記の方法で評価した。その結果を併せて表2に示す。
表2から分かるように、粘度が安定性に寄与していることが確認された。
下記表3に示す組成のリップグロスを常法により調製し、調製直後の安定性、50℃で1週間、スクリュー管内で静置後の安定性、室温(25℃)で1週間、スクリュー管内で静置後の安定性を上記の方法で評価した。その結果を併せて表3に示す。
下記表4に示すリップグロスを常法により調製し、調製直後の粘度、および調製直後と1週間後の安定性を上記の方法で評価した。その結果を併せて表4に示す。なお、直後粘度の(※)は、ローター3号で測定不能(20000以上)だったため、ローター4号、6rpmで測定した値である。
下記表5に示すリップグロスを常法により調製し、調製直後と1週間後の安定性を上記の方法で評価した。その結果を併せて表5に示す。
(パルミチン酸/2−エチルヘキサン酸)デキストリン 1.5質量%
(レオパールTT)
重質流動イソパラフィン 50
リンゴ酸ジイソステアリル 40
トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2 4.5
酸化鉄・赤色201号の調合色材 0.5
ポリエチレンテレフタラート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末 3
(オーロラフレークR100)
疎水化無水ケイ酸(アエロジルR972) 0.5
(パルミチン酸/2−エチルヘキサン酸)デキストリンと疎水化無水ケイ酸をリンゴ酸ジイソステアリルに室温で混合した後に100℃に加熱し、他の成分を配合し、100℃に再加熱したのち攪拌混合し、脱気をして80℃で充填する。
パルミチン酸デキストリン
(レオパールKL(千葉製粉社製)) 1.5質量%
重質流動イソパラフィン 50
リンゴ酸ジイソステアリル 40
トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2 4
酸化鉄・赤色201号の調合色材 0.5
ポリエチレンテレフタラート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末 3
(オーロラフレークR100)
疎水化無水ケイ酸(アエロジルR972) 1
パルミチン酸デキストリンと疎水化無水ケイ酸をリンゴ酸ジイソステアリルに室温で混合した後に100℃に加熱し、他の成分を配合し、100℃に再加熱したのち攪拌混合し、脱気をして80℃で充填する。
Claims (4)
- (a)25℃で液状である油分相 50〜99.2質量%と、
(b)無水ケイ酸 0.6〜3質量%と、
(c)積層フィルム末状のパール剤 0.001〜10質量%、
を含有し、
前記(b)無水ケイ酸が疎水化無水ケイ酸であり、30℃においてBL型粘度計で測定した時の粘度が3000〜35000mPa・sであることを特徴とする油性化粧料。 - さらに(d)(パルミチン酸/2−エチルヘキサン酸)デキストリンを1〜10%含有してなることを特徴とする請求項1に記載の油性化粧料。
- (e)色材および/または積層フィルム末以外のパール剤 0.001〜10質量%をさらに含有してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の油性化粧料。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の油性化粧料を透明容器に充填してなることを特徴とする化粧製品。
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